JP4118105B2 - 車載用電子機器の操作パネル装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、操作パネルに設けられた開口に対して操作ノブと目隠部材のいずれか一方が選択的に配置される車載用電子機器の操作パネル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来より知られている車載用電子機器の操作パネル装置の平面図、図6は図5のVI−VI線に沿う断面図である。図5において、符号10は車内のダッシュボード等の外装部材を構成する操作パネルを示しており、この操作パネル10には、図示せぬロータリエンコーダを操作する一対の回転つまみ11や、後述する押釦スイッチを操作する複数の操作ノブ12が配置されている。これら操作ノブ12の表面には自身の機能を表す表示部13が形成されており、図示の例では、左端の操作ノブ12にエアコンの動作をオン/オフする表示部13が形成され、残りの各操作ノブ12に吹き出し口を選択する表示部13が形成されている。
【0003】
図6に示すように、左端の操作ノブ12は、操作パネル10に設けられた開口14から上方へ突出する押圧部12aと、この押圧部12aの一端側から下方へ延びる駆動部12bと、押圧部12aの他端側からヒンジ部12cを介して下方へ延びる支持部12dとで構成されており、押圧部12aの周囲の駆動部12b上端とヒンジ部12cが操作パネル10の裏面に当接することにより、開口14から抜け出さないようになっている。図示省略されているが、他の操作ノブ12も同様に構成されている。操作ノブ12の支持部12dはベース部材15にスナップ結合により固定されており、このベース部材15はプリント基板16上に載置・固定されている。このプリント基板16には複数の押釦スイッチ17が実装されており、各操作ノブ12の駆動部12bは対応する押釦スイッチ17のアクチュエータ17aに当接している。
【0004】
したがって、ユーザが任意の操作ノブ12の押圧部12aを押し込み操作すると、該操作ノブ12のヒンジ部12cが下方へ撓んで揺動するため、駆動部12bがアクチュエータ17aを押し下げて押釦スイッチ17を動作させることができる。また、操作ノブ12に対する上記押し込み力を除去すると、押釦スイッチ17に内蔵された図示せぬ復帰ばねによって駆動部12bが持ち上げられ、それに伴って駆動部12bの上端とヒンジ部12cが操作パネル10の裏面に当接するため、操作ノブ12は図6に示す初期状態に戻る。
【0005】
従来より、このように構成された操作パネル装置において、操作パネル10に配列された複数の操作ノブ12のいくつかを不要とする場合があり、例えばエアコンを装備しない寒冷地向けの自動車では、図5の左端に配置されたエアコン用の操作ノブ12が不要となり、それ以外の操作ノブ12については同一仕様となる。このような場合は、図7に示すように、不要となったエアコン用の操作ノブ12のみを操作パネル10の開口14から取り除き、その開口14を目隠部材18で塞ぐことにより、できるだけ部品の共通化を図るという手法が採用されている。この目隠部材18には突部18aと鍔部18bおよび受部18cが一体形成されており、不要となった操作ノブ12の代わりに目隠部材18を使用する場合は、まず、操作パネル10を取り外して不要となった操作ノブ12をベース部材15から取り除き、該操作ノブ12が配置されていた開口14内に目隠部材18の突部18aを挿入すると共に、目隠部材18の鍔部18bを操作パネル10の裏面に接着等で固定する。しかる後、操作パネル10を元の状態に取り付けると、目隠部材18の受部18cがベース部材15に突き当たり、この目隠部材18の突部18aによって図5の左端の開口14が塞がれると共に、残りの開口14に図5と同一の操作ノブ12が配置されることになる。
【0006】
このように操作パネル10の開口14に対して操作ノブ12と目隠部材18のいずれか一方を選択的に配置するように構成した操作パネル装置によれば、不要となった操作ノブ12に対応する押釦スイッチ17は使用されない無駄な部品となるが、部品コストが大きい操作パネル10を開口14の一部を塞いだ新規部品に交換する場合に比べると、操作ノブ12と目隠部材18を交換するだけで済むため、部品の共通化が図れてトータルコストを大幅に低減することができる。なお、目隠部材18に交換される操作ノブ12は1つに限らず、2つ以上の操作ノブ12を目隠部材18に交換する場合もあるが、この場合の構成や交換手順は基本的に上記と同じである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の操作パネル装置では、操作ノブ12を目隠部材18に交換する際に、操作パネル10を一旦取り外してから再度取り付けるという煩雑な工程を必要とするため、組立作業性が悪いという問題があった。すなわち、操作パネル10の内部に配設されたベース部材15に操作ノブ12の支持部12dが固定され、この操作ノブ12に駆動部12bとヒンジ部12cや開口14内に突出する押圧部12aが一体形成されているため、操作パネル10を取り外して操作ノブ12の上方に分解用のスペースを確保しないと、不要となった操作ノブ12をベース部材15から取り除くことができない。同様に、目隠部材18の鍔部18bを操作パネル10の裏面に接着等で固定する必要があるため、操作パネル10を取り外さないと、目隠部材18の突部18aを開口14内に挿入することができない。
【0008】
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、操作パネルをわざわざ取り外すことなく操作ノブと目隠部材を簡単に交換することが可能な車載用電子機器の操作パネル装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、押釦スイッチを動作する操作ノブをベース部材にヒンジ結合されたスイッチ駆動部材にスナップ結合し、操作パネルの開口を塞ぐ目隠部材はベース部材にスナップ結合するこことする。このような構成を採用すると、不要となった操作ノブを目隠部材に交換する場合、該操作ノブを開口から引き抜いてスイッチ駆動部材と分離した後、この開口から目隠部材を挿入して内部のベース部材にスナップ結合すれば、目隠部材がベース部材に固定されて開口を塞ぐことができるため、操作パネルをわざわざ取り外すことなく操作ノブと目隠部材を簡単に交換することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明による車載用電子機器の操作パネル装置では、操作パネルに設けられた開口に対して操作ノブと目隠部材のいずれか一方が選択的に配置される車載用電子機器の操作パネル装置において、押釦スイッチが実装されたプリント基板と、このプリント基板と前記操作パネルの間に配置されたベース部材と、このベース部材にヒンジ部を介して揺動可能に連結されたスイッチ駆動部材とを備え、前記操作ノブが前記スイッチ駆動部材にスナップ結合されるように構成して該操作ノブを前記開口に対して抜き取り可能とすると共に、前記開口の外部から挿入した前記目隠部材が前記ベース部材にスナップ結合されるように構成し、前記スイッチ駆動部材を貫通孔を有する枠状に形成し、該スイッチ駆動部材の周縁部を前記押釦スイッチに内蔵された復帰ばねによって前記操作パネルの裏面と当接する方向へ付勢し、前記目隠部材を前記貫通孔を挿通して前記ベース部材にスナップ結合し、前記貫通孔の周縁部に対向する前記目隠部材の端部を前記貫通孔の周縁部に当接させて前記スイッチ駆動部材を僅かに押し下げることにより、前記押釦スイッチに内蔵された復帰ばねによって前記スイッチ駆動部材の周縁部を該目隠部材に弾接させた。
【0011】
このように構成された操作パネル装置では、操作パネルの開口に操作ノブが配置されている場合、ユーザが開口内に露出する操作ノブを押し込み操作することにより、操作ノブとスイッチ駆動部材がベース部材に対して一体的に揺動し、該スイッチ駆動部材によってプリント基板上の押釦スイッチが動作される。また、不要となった操作ノブを目隠部材に交換する場合は、該操作ノブを開口から引き抜いてスイッチ駆動部材と分離した後、この開口から目隠部材を挿入して内部のベース部材にスナップ結合すれば、目隠部材がベース部材に固定されて開口を塞ぐことができるため、操作パネルをわざわざ取り外すことなく操作ノブと目隠部材を簡単に交換することができる。また、目隠部材を貫通孔を挿通してベース部材にスナップ結合し、貫通孔の周縁部に対向する目隠部材の端部を貫通孔の周縁部に当接させてスイッチ駆動部材を僅かに押し下げることにより、押釦スイッチに内蔵された復帰ばねによってスイッチ駆動部材の周縁部を目隠部材に弾接させるようにすれば、開口を目隠部材で塞いでいるときに外部から振動が作用したとしても、スイッチ駆動部材のガタが目隠部材によって抑制されるため、ラットルノイズと称される異音の発生を防止することができる。
【0012】
上記の構成において、ベース部材とスイッチ駆動部材を一体品としても良いが、これらベース部材とスイッチ駆動部材を別体となし、該スイッチ駆動部材にヒンジ部とベース部材に固定される支持部とを一体形成することが好ましい。
【0014】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1は実施例に係る操作パネル装置の要部を示す分解斜視図、図2は開口に操作ノブが配置された状態を示す一方向(図1のX方向)に沿う断面図、図3は開口に操作ノブが配置された状態を示す他方向(図1のY方向)に沿う断面図、図4は開口に目隠部材が配置された状態を示す一方向(図1のX方向)に沿う断面図であり、前述した図5〜図7に対応する部分には同一符号を付してある。
【0015】
本実施例に係る車載用電子機器の操作パネル装置では、前述した従来例(図5参照)と同様に、操作パネル10に設けられた複数の開口14に操作ノブ1が配置されており、必要に応じて操作ノブ1と目隠部材2のいずれか一方が同一の開口14に対して選択的に配置されるようになっている。
【0016】
操作ノブ1はアクリル樹脂等の光透過性材料で成形されており、その表面に一部を除いて遮光性塗料を塗布することにより、自身の機能を表す露出する表示部3が形成されている。図1に示す操作ノブ1の場合には、エアコンの動作をオン/オフする「A/C」の文字が表示部3として形成されているが、図示せぬ他の操作ノブには吹き出し口等を選択する別の表示部がそれぞれ形成されている。この操作ノブ1の裏面には一対の取付脚1aが垂設されており、各取付脚1aには係止孔1bが形成されている。一方、目隠部材2はABS樹脂等の有色遮光性材料で成形されており、操作ノブ1と目隠部材2はほぼ同様の外形形状に形成されている。この目隠部材2の裏面にも一対の取付脚2aが垂設されており、各取付脚2aには係止孔2bが形成されている。
【0017】
操作パネル10の内部には合成樹脂製のベース部材4が配設されており、このベース部材4の図示下面にプリント基板16がネジ止め等の手段を用いて固定されている。プリント基板16上には各操作パネル1に対応して複数の押釦スイッチ17が実装されており、各押釦スイッチ17は昇降可能なアクチュエータ17aを有している。押釦スイッチ17の内部には図示せぬ復帰ばねと可動接点および固定接点が収納されており、この復帰ばねの弾性力に抗してアクチュエータ17aを下降させることにより、可動接点が固定接点に接触してスイッチング動作されるようになっている。
【0018】
ベース部材4には各開口14に対向する複数の突壁4aが一体形成されており、これら突壁4aの相対向する両側面には第1の爪部4bが形成されている。また、ベース部材4には開口14の長手方向(X方向)に沿って延びる溝部4cが形成されており、この溝部4c内には各開口14に対応して複数の係止爪4dが形成されている。さらに、ベース部材4には各開口14に対応して複数の透孔5が穿設されており、これら係止爪4dと透孔5は突壁4aを介して開口14の短手方向(Y方向)に配列されている。なお、プリント基板16の突壁4aと対向する個所にはランプやLED等の図示せぬ光源が取り付けられていると共に、ベース部材4には図示せぬ導光体が取り付けられており、この光源で発せられた光が導光体から突壁4a内を通って操作ノブ1の裏面に導かれることにより、夜間等の暗所でも表示部3を視認できるようになっている。
【0019】
ベース部材4には各開口14に対応して複数のスイッチ駆動部材6が取り付けられており、これらスイッチ駆動部材6は対応する開口14とほぼ同形状の貫通孔7を有する枠状に形成されている。スイッチ駆動部材6の貫通孔7を介してY方向に相対向する両端部には駆動部6aと支持部6bが垂設されており、貫通孔7と支持部6bとの間は薄肉のヒンジ部6cとなっている。支持部6bには係止孔6dが形成されており、この支持部6bを溝部4c内に挿入して係止孔6dを係止爪4dにスナップ係止することにより、スイッチ駆動部材6は支持部6bを固定端としてベース部材4に揺動可能にヒンジ結合されている。また、スイッチ駆動部材6には貫通孔7の両短辺側から下方へ延びる垂下壁6eが形成されており、これら垂下壁6eの相対向する内側面には第2の爪部6fが形成されている。
【0020】
図2と図3に示すように、操作パネル10の開口14に操作ノブ1が配置されている場合、操作ノブ1に形成された両取付脚1aの係止孔1bがスイッチ駆動部材6に形成された両垂下壁6eの第2の爪部6fにスナップ係止することにより、操作ノブ1は対応するスイッチ駆動部材6に一体化されている。この場合、スイッチ駆動部材6の駆動部6aがベース部材4の透孔5を挿通して押釦スイッチ17のアクチュエータ17aに当接し、該駆動部6aが押釦スイッチ17に内蔵された復帰ばねによって上方へ付勢されているため、互いに一体化された操作ノブ1とスイッチ駆動部材6は支持部6bを固定端として上方へ付勢される。これにより、スイッチ駆動部材6の周縁部が操作パネル10の裏面に弾接し、操作ノブ1は開口14から抜け出さないようになっている。
【0021】
かかる状態において、ユーザが任意の操作ノブ1の天面を押し込み操作すると、操作ノブ1に一体化されたスイッチ駆動部材6のヒンジ部6cが下方へ撓んで揺動するため、駆動部6aがアクチュエータ17aを押し下げて押釦スイッチ17を動作させることができる。また、操作ノブ1に対する上記押し込み力を除去すると、押釦スイッチ17に内蔵された復帰ばねによって駆動部6aが持ち上げられ、それに伴ってスイッチ駆動部材6の周縁部が操作パネル10の裏面に当接するため、操作ノブ1は図2と図3に示す初期状態に戻る。
【0022】
一方、任意の操作ノブ1を不要とする場合、例えばエアコンを装備しない寒冷地仕様の自動車の場合には、表示部3として「A/C」の文字が施された操作ノブ1を開口14の上方側から引っ張ることにより、該操作ノブ1の係止孔1bと第2の爪部6fのスナップ結合を解除してスイッチ駆動部材6と分離し、操作ノブ1を開口14から引き抜く。その後、図4に示すように、この開口14から目隠部材2を挿入して内部のベース部材4にスナップ結合する。この場合、不要となった操作ノブ1を開口14から引き抜くと、開口14の内部にスイッチ駆動部材6の貫通孔7が露出するため、目隠部材2の両取付脚2aを開口14と貫通孔7を挿通してベース部材4の突壁4aに向けて押し込めば、両取付脚2aの係止孔2bが突壁4aの第1の爪部4bにスナップ係止され、ベース部材4に固定された目隠部材2によって開口14を塞ぐことができる。その際、目隠部材2の周縁部の下端が貫通孔7の周縁部に当接してスイッチ駆動部材6を僅かに下降させ、押釦スイッチ17に内蔵された復帰ばねによってスイッチ駆動部材6の周縁部が目隠部材2の下端に弾接されるため、スイッチ駆動部材6は目隠部材2とアクチュエータ17aとによって挟持されることになり、よってスイッチ駆動部材6が不所望に揺動して操作パネル10の裏面に衝突することはなく、外部振動に起因するラットルノイズの発生を防止することができる。また、目隠部材2の取付脚2aの下端面はベース部材4に当接するので、この目隠部材2が不用意に押し込まれることはない。
【0023】
このように本実施例に係る車載用電子機器の操作パネル装置によれば、操作パネル10に設けられた共通の開口14に対して操作ノブ1と目隠部材2のいずれか一方を選択的に配置する際に、操作ノブ1はベース部材4にヒンジ結合されたスイッチ駆動部材6にスナップ結合し、目隠部材2はベース部材4にスナップ結合するようにしたので、開口14に操作ノブ1が配置されている場合は、ユーザが開口14内に露出する操作ノブ1を押し込み操作することにより、操作ノブ1とスイッチ駆動部材6をベース部材4に対して一体的に揺動させて押釦スイッチ17を動作させることができる。また、不要となった操作ノブ1を目隠部材2に交換する場合は、該操作ノブ1を開口14から引き抜いてスイッチ駆動部材6と分離した後、この開口14から目隠部材2を挿入して内部のベース部材4にスナップ結合すれば、目隠部材2がベース部材4に固定されて開口14を塞ぐことができる。したがって、操作パネル10をわざわざ取り外さなくても、操作ノブ1と目隠部材2を簡単に交換することができ、組立作業性を大幅に向上させることができる。
【0024】
また、枠状に形成したスイッチ駆動部材6に駆動部6aと支持部6bおよびヒンジ部6c等を一体形成し、この支持部6bをベース部材4に固定することにより、スイッチ駆動部材6をベース部材4に対して揺動可能にヒンジ結合するようにしたので、ベース部材4とスイッチ駆動部材6を個別に成形することが可能で、複雑形状のベース部材4とスイッチ駆動部材6のユニット品を得ることができる。しかも、スイッチ駆動部材6に開口14とほぼ同形状の貫通孔7を形成し、この貫通孔7に対向するベース部材4の突壁4aに目隠部材2の取付脚2aがスナップ結合される第1の爪部4bを形成すると共に、貫通孔7の縁部から下方へ延びる垂下壁6eの内側面に操作ノブ1の取付脚1aがスナップ結合される第2の爪部6fを形成したので、操作ノブ1を開口14から抜き取ってスイッチ駆動部材6とのスナップ結合を解除する際に、貫通孔7を利用して操作ノブ1の取付脚1aを容易に撓めることができるのみならず、目隠部材2を開口14から挿入してベース部材4にスナップ結合する際も、貫通孔7を利用して目隠部材2の取付脚2aを第1の爪部4bに容易に係止することができる。
【0025】
さらに、開口14が目隠部材2によって塞がれているときに、目隠部材2の下端が貫通孔7の周縁部に当接してスイッチ駆動部材6を僅かに下降させることにより、押釦スイッチ17に内蔵された復帰ばねによってスイッチ駆動部材6の周縁部を目隠部材2の下端に弾接させているため、スイッチ駆動部材6が不所望に揺動して操作パネル10の裏面に衝突することはなく、外部振動に起因するラットルノイズの発生を防止することができる。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0027】
操作パネルに設けられた共通の開口に対して操作ノブと目隠部材のいずれか一方を選択的に配置する車載用電子機器の操作パネル装置において、押釦スイッチを動作する操作ノブをベース部材にヒンジ結合されたスイッチ駆動部材にスナップ結合すると共に、操作パネルの開口を塞ぐ目隠部材をベース部材にスナップ結合するように構成し、スイッチ駆動部材を貫通孔を有する枠状に形成し、該スイッチ駆動部材の周縁部を押釦スイッチに内蔵された復帰ばねによって操作パネルの裏面と当接する方向へ付勢し、目隠部材を前記貫通孔を挿通してベース部材にスナップ結合し、貫通孔の周縁部に対向する目隠部材の端部を貫通孔の周縁部に当接させてスイッチ駆動部材を僅かに押し下げることにより、押釦スイッチに内蔵された復帰ばねによってスイッチ駆動部材の周縁部を該目隠部材に弾接させたので、不要となった操作ノブを目隠部材に交換する場合、該操作ノブを開口から引き抜いてスイッチ駆動部材と分離した後、この開口から目隠部材を挿入して内部のベース部材にスナップ結合すれば、目隠部材がベース部材に固定されて開口を塞ぐことができ、それ故、操作パネルをわざわざ取り外すことなく操作ノブと目隠部材を簡単に交換することができる。また、開口を目隠部材で塞いでいるときに外部から振動が作用したとしても、スイッチ駆動部材のガタが目隠部材によって抑制されるため、ラットルノイズと称される異音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る操作パネル装置の要部を示す分解斜視図である。
【図2】開口に操作ノブが配置された状態を示す一方向に沿う断面図である。
【図3】開口に操作ノブが配置された状態を示す他方向に沿う断面図である。
【図4】開口に目隠部材が配置された状態を示す一方向に沿う断面図である。
【図5】従来例に係る車載用電子機器の操作パネル装置の平面図である。
【図6】図5のVI−VI線に沿う断面図である。
【図7】図5の操作パネル装置の開口に目隠部材が配置された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 操作ノブ
1a 取付脚
1b 係止孔
2 目隠部材
2a 取付脚
2b 係止孔
3 表示部
4a 突壁
4b 第1の爪部
4c 溝部
4d 係止爪
5 透孔
6 スイッチ駆動部材
6a 駆動部
6b 支持部
6c ヒンジ部
6d 係止孔
6e 垂下壁
6f 第2の爪部
7 貫通孔
10 操作パネル
14 開口
16 プリント基板
17 押釦スイッチ
17a アクチュエータ
Claims (2)
- 操作パネルに設けられた開口に対して操作ノブと目隠部材のいずれか一方が選択的に配置される車載用電子機器の操作パネル装置において、
押釦スイッチが実装されたプリント基板と、このプリント基板と前記操作パネルの間に配置されたベース部材と、このベース部材にヒンジ部を介して揺動可能に連結されたスイッチ駆動部材とを備え、
前記操作ノブが前記スイッチ駆動部材にスナップ結合されるように構成して該操作ノブを前記開口に対して抜き取り可能とすると共に、前記開口の外部から挿入した前記目隠部材が前記ベース部材にスナップ結合されるように構成し、
前記スイッチ駆動部材を貫通孔を有する枠状に形成し、該スイッチ駆動部材の周縁部を前記押釦スイッチに内蔵された復帰ばねによって前記操作パネルの裏面と当接する方向へ付勢し、
前記目隠部材を前記貫通孔を挿通して前記ベース部材にスナップ結合し、前記貫通孔の周縁部に対向する前記目隠部材の端部を前記貫通孔の周縁部に当接させて前記スイッチ駆動部材を僅かに押し下げることにより、前記押釦スイッチに内蔵された復帰ばねによって前記スイッチ駆動部材の周縁部を該目隠部材に弾接させたことを特徴とする車載用電子機器の操作パネル装置。 - 請求項1の記載において、前記ベース部材と前記スイッチ駆動部材を別体となし、該スイッチ駆動部材に前記ヒンジ部と前記ベース部材に固定される支持部とを一体形成したことを特徴とする車載用電子機器の操作パネル装置。
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