JP2009279810A - サーマルプリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】感熱紙が利用者に提供された際に、感熱紙に印字された文字が利用者に違和感なく受け入れられ、かつ、感熱紙の使用量を減らすことのできるサーマルプリンタを提供する。
【解決手段】本体フレーム101と、該本体フレーム101に揺動可能に取り付けられたサーマルヘッドHと、該サーマルヘッドHの印字面に対向して配置されたプラテンローラ102と、該プラテンローラ102を駆動するモータMとを備え、前記サーマルヘッドHと前記プラテンローラ102との間に感熱紙を挟んで該感熱紙を搬送しつつ、前記サーマルヘッドHを作動させることにより前記感熱紙に印字するサーマルプリンタP1あって、前記感熱紙に印字される文字の縦横比が、0.95:1〜0.8:1の範囲となるように、前記感熱紙の送り量が設定可能である。
【選択図】図1

Description

本発明はサーマルプリンタに関するものである。
従来、サーマルプリンタとしては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
特開2000−318260号公報
特許文献1に記載されたサーマルプリンタでは、サーマルヘッドとプラテンローラとの間を通過する際に感熱紙に印字される文字の縦横比は1:1に設定されており、印字された感熱紙は利用者に提供されるようになっている。
しかしながら、エコロジー、環境性能向上の観点から、感熱紙の使用量を減らした(あるいは減らすことのできる)サーマルプリンタがユーザから強く望まれている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、感熱紙が利用者に提供された際に、感熱紙に印字された文字が利用者に違和感なく受け入れられ、かつ、感熱紙の使用量を減らすことのできるサーマルプリンタを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明に係るサーマルプリンタの第1の態様は、本体フレームと、該本体フレームに揺動可能に取り付けられたサーマルヘッドと、該サーマルヘッドの印字面に対向して配置されたプラテンローラと、該プラテンローラを回転駆動するモータと備え、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間に感熱紙を挟んで該感熱紙を搬送しつつ、前記サーマルヘッドを作動させることにより前記感熱紙に印字するサーマルプリンタであって、前記感熱紙に印字される文字の縦横比が、0.95:1〜0.8:1の範囲となるように、前記感熱紙の送り量が設定可能である。
本発明に係るサーマルプリンタによれば、搬送方向の印字長(印字高さ)が5%〜20%短縮(圧縮)されるので、感熱紙の使用量を5%〜20%節減することができ、ランニングコストを低減させることができる。
また、搬送方向の印字長が5%〜20%短縮されることにより、感熱紙の交換頻度を少なくすることができ、交換作業に要する時間と労力を低減させることができて、その分の時間と労力を顧客へのサービスに活用することができる。
さらに、感熱紙製造メーカからエンドユーザまでの物流費用を5%〜20%節減することができる。
さらにまた、感熱紙の使用量および感熱紙製造メーカからエンドユーザまでの物流量を低減させることができて、CO排出量を5%〜20%削減することができる。
上記サーマルプリンタにおいて、前記モータの回転力を前記プラテンローラに伝達する回転伝達機構を備え、前記回転伝達機構を構成する少なくとも一つの歯車を交換することにより、前記感熱紙の送り量が設定可能であるとさらに好適である。
このようなサーマルプリンタによれば、回転伝達機構を構成する少なくとも一つのギアを、ギア比の異なる別のギアに容易に交換することができる。すなわち、回転伝達機構を構成する少なくとも一つのギアを、ギア比の異なる別のギアに交換することにより、サーマルヘッドの印字面とプラテンローラとの間を通過する感熱紙の送り量を変更して、感熱紙に印字される文字の縦横比を、例えば、1:1から0.9:1あるいは0.8:1に変更することができる。また、ギア比の異なる別のギアを、正規のギアに交換することにより、感熱紙に印字される文字の縦横比を、例えば、0.8:1あるいは0.9:1から1:1に変更することができる。
これにより、このサーマルプリンタを使用するユーザにおいては、回転伝達機構を構成する少なくとも一つのギアを交換するだけで、感熱紙に印字される文字の縦横比を容易に変更することができ、ユーザの利便性が向上することとなる。
一方、このサーマルプリンタを製造・販売するメーカにおいては、このサーマルプリンタを使用するユーザのニーズにあわせて、感熱紙に印字される文字の縦横比を容易に変更することができ、他社製品との差別化を図ることができる。
上記サーマルプリンタにおいて、前記プラテンローラを交換することにより、前記感熱紙の送り量が設定可能であるとさらに好適である。
このようなサーマルプリンタによれば、プラテンローラを、外径の異なる別のプラテンローラに交換することにより、サーマルヘッドの印字面とプラテンローラとの間を通過する感熱紙の送り量を変更して、感熱紙に印字される文字の縦横比を、例えば、1:1から0.9:1あるいは0.8:1に変更することができる。また、外径の小さなプラテンローラを、正規のプラテンローラに交換することにより、感熱紙に印字される文字の縦横比を、例えば、0.8:1あるいは0.9:1から1:1に変更することができる。
これにより、このサーマルプリンタを使用するユーザにおいては、プラテンローラを交換するだけで、感熱紙に印字される文字の縦横比を容易に変更することができ、ユーザの利便性が向上することとなる。
一方、このサーマルプリンタを製造・販売するメーカにおいては、このサーマルプリンタを使用するユーザのニーズにあわせて、感熱紙に印字される文字の縦横比を容易に変更することができ、他社製品との差別化を図ることができる。
また、上記発明においては、前記サーマルヘッドを前記プラテンローラの方向に付勢する付勢力を変化させて、前記プラテンローラに対する前記サーマルヘッドの圧接力を変化させる付勢力補正手段が設けられていてもよい。
このようにすることで、外径の小さいプラテンローラを取り付けた(装着した)場合でも、プラテンローラに対するサーマルヘッドの圧接力を減少させることなくもとのままの状態を維持することができる。
また、上記発明においては、前記プラテンローラの両端に設けられた軸受を回転自在に支持するロックアームと、該ロックアームに支持された前記プラテンローラに対し前記サーマルヘッドを押し付ける方向に付勢力を発生させるバネとを備え、前記付勢力補正手段が、前記ロックアームに支持される軸受の外径寸法を変化させることとしてもよい。
また、上記発明においては、前記本体フレームと前記サーマルヘッドとの間に移動可能に設けられた補助板と、前記補助板と前記サーマルヘッドとの間に設けられ、前記プラテンローラに対し前記サーマルヘッドを押し付ける方向に付勢力を発生させるバネを備え、 前記付勢力補正手段が、前記補助板を介して前記バネの弾性変形量を調節する調節用部材を備えていてもよい。
また、上記発明においては、前記サーマルヘッドを支持するヘッド支持体を備え、前記付勢力補正手段が、前記本体フレームおよび前記ヘッド支持体の対向する位置に設けられた複数の突起または凹部を備え、突起または凹部の位置に配置するコイルバネの数を変更することにより、サーマルヘッドのプラテン方向への押圧力を変化させる構造であってもよい。
また、上記発明においては、前記サーマルヘッドを支持するヘッド支持体と、前記プラテンローラに対し前記サーマルヘッドを押し付ける方向に付勢力を発生させるバネとを備え、前記付勢力補正手段が、前記本体フレームおよび前記ヘッド支持体の少なくともいずれかに設けられた段差によって前記本体フレームと前記ヘッド支持体との対向距離の異なる位置に前記バネの位置を切り替えることによりサーマルヘッドのプラテン方向への押圧力を変化させる構造であってもよい。
また、上記発明においては、前記回転伝達機構は、前記歯車を着脱可能に移動させる溝が設けられたケーシングと、該ケーシングの前記溝端との間に前記歯車の軸を挟むカバーとを備えていてもよい。
また、上記発明においては、前記回転伝達機構は、前記歯車の軸端に配置される開閉部材の着脱により、歯車を交換可能としてもよい。
また、上記発明においては、前記回転伝達機構は、前記歯車の軸端に配置される着脱可能なスペーサの取り外しにより、歯車を交換可能としてもよい。
本発明によれば、感熱紙が利用者に提供された際に、感熱紙に印字された文字が利用者に違和感なく受け入れられ、かつ、感熱紙の使用量を減らすことができるという効果を奏する。
以下、本発明に係るサーマルプリンタの第1実施形態について、図1を参照しながら説明する。図1は本実施形態に係るサーマルプリンタを示す斜視図である。
サーマルプリンタP1は、主として品目名と価格情報を、横書き・印字桁数一定で印字し、品目数等により出力長さが異なる情報端末(図示せず)等に搭載されるものであり、図1に示すように、本体フレーム101に回転自在に軸支されたプラテンローラ102と、このプラテンローラ102に対向するサーマルヘッドHを備えるヘッド支持体103と、このヘッド支持体103をプラテンローラ102に対して押圧する付勢力を与える2つのコイルバネ104と、プラテンローラ102の両端部に設けられた軸受102aを回転自在に支持するロックアーム105と、駆動源としてのモータ(ステッピングモータ)Mと、モータMの回転駆動力をプラテンローラ102の一端に固定された従動ギア13に伝達する回転伝達機構(歯車伝達機構)Gとを備えている。
ロックアーム105は、全体が略コ字状をなし、プラテンローラ102の軸受102aと係合してプラテンローラ102の表面をサーマルヘッドH側に圧接させるように引き寄せるフック状の一対の軸受支持部(ラッチ部)105aと、ヘッド支持体103の両サイドを介して軸受支持部105aをヘッド支持体103の後方へ導く一対のアーム部105bと、アーム部105bを両端に備えヘッド支持体103の後方の幅方向に配設されてコイルバネ104を支持する弾性部材支持部105cとを備えている。
なお、ロックアーム105は、本体フレーム101の両側面2aに、回動可能に軸支されている。
また、ロックアーム105の弾性部材支持部105cの上端部には、軸受支持部105aとプラテンローラ102の軸受102aとの係合を解除するようにロックアーム105自体をプラテンローラ102の側に揺動させる係合解除手段としての解除レバー部L1が設けられている。
さて、本実施形態に係るサーマルプリンタP1では、サーマルヘッドHの印字面(図示せず)とプラテンローラ102との間を通過する感熱紙に印字される文字の縦横比が0.95:1〜0.8:1の範囲内のある値(例えば、0.8:1)になるように、感熱紙の送り量(より詳しくは、プラテンローラ102の外径または回転伝達機構Gを構成するギア(歯車)のギア比)が設定されている。
本実施形態に係るサーマルプリンタP1によれば、搬送方向の印字長(印字高さ)が5%〜20%短縮(圧縮)されることとなるので、感熱紙の使用量を5%〜20%節減することができ、ランニングコストを低減させることができる。
また、搬送方向の印字長が5%〜20%短縮されることにより、感熱紙の交換頻度を少なくすることができ、交換作業に要する時間と労力を低減させることができて、その分の時間と労力を顧客へのサービスに活用することができる。
さらに、感熱紙製造メーカからエンドユーザまでの物流費用を5%〜20%節減することができる。
さらにまた、感熱紙の使用量および感熱紙製造メーカからエンドユーザまでの物流量を低減させることができて、CO排出量を5%〜20%削減することができる。
ここで、本実施形態において、感熱紙に印字される文字の縦横比を0.95:1〜0.8:1の範囲に設定する理由について説明する。
まず第1に、幾何学的錯視(人の目の錯覚:ブント・フィックス錯視)によって、横線よりも縦線の方が長く見えることから、縦:横=0.86:1となったときに縦線と横線とが同じ長さに見えるという研究結果に基づいている。特に、レシートの場合のように、ロール紙のような湾曲した紙に印字された文字列をみるときには、人の長さに対する目測の曖昧さによって、100mmの長さに対して5mm程度の錯覚量があるとのミュラー・リヤー錯視が発生する。これらを合わせると、違和感のない縦横比は概ね0.8:1程度とすることができる。
第2に、サーマルプリンタの特性に基づいている。
現状、サーマルプリンタのヘッドは、8ドット/mmのドットパターンを有するので、1ドットあたりの大きさは125μmであり、送り方向に隣接するドット間に白線の発生を防止するために、実際のサーマルヘッドの大きさは送り方向に若干長い145μm程度の寸法を有している。送り方向に1ドットしか離れていない部分を有するフォントの印字においては、1ドット離れていることを視認できる限界の寸法が40〜50μmであることを考慮すると、送り量を100μm程度に設定する必要があり、縦横比が概ね0.8:1程度となる。
第3に、フォントの「O(オー)」、「0(ゼロ)」、「○(マル)」どうしを区別することができる認識限界は、縦横比が概ね0.8:1程度であるという研究結果に基づいている。
主として品目名と価格情報等をレシートとして印字するサーマルプリンタにおいては、印字が、横書きであり、その内容は品目名と価格情報が主内容であるため、印字桁数が一定であるとともに、品目数等により出力長さが異なる。したがって、紙幅が一定で異なる長さを実現可能なロール紙が使用される。このため、上記錯視やサーマルプリンタの特性による違和感や不都合の発生しないように縦横比を0.95:1〜0.8:1の範囲に設定することが有効である。
さらに、上記理由付けをさらに明確にするために、以下のアンケート調査を行った。
アンケート調査は、搬送方向の印字長を詰めた(圧縮した)場合に、どの程度までであれば違和感がないかについて、20代〜50代の男女113名に、漢字、英数字、ひらがな、記号等からなり、印字アスペクト比が5%ずつ異なる13種類の文章の印字例を一つずつ、他の印字例を見比べないようにして見てもらい実施した。
図2は印字例毎の「違和感なしの%」を示した図表、図3は図2の結果をわかりやすく表記した折れ線グラフである。
図2および図3に示すアンケート結果からわかるように、搬送方向の印字長を20%縮めても(すなわち、印字アスペクト比(文字の縦横比)を0.8としても)大半(約60%)の者は違和感なしとの回答をしている。
また、このような違和感は、横線よりも縦線が長く認識されることによる幾何学的錯視(ブント・フィックス錯視)以外に、サーマルプリンタP1によって印字された感熱紙が若干丸まった(湾曲した)状態で利用者に提供され、利用者がこの丸まった感熱紙の上に印刷された文字等を見ることによるミュラー・リヤー錯視によっても緩和されることとなる。したがって、同様の印字例を、若干丸まった紙の上に印字して同様のアンケート調査を実施した場合、このアンケート結果は、上記のアンケート結果よりもさらに良い結果になる(すなわち、搬送方向の印字長を20%縮めても違和感を覚えない者が上記のアンケート結果よりも多くなる)。すなわち、搬送方向の印字長は、利用者に違和感を覚えさせることなく20%短縮することが可能であることがアンケートによっても実証された。
次に、本発明に係るサーマルプリンタの第2実施形態について、図4〜図6を用いて説明する。
図4は本実施形態に係るサーマルプリンタを示す斜視図、図5は図4の断面図、図6は図4に示すサーマルプリンタの要部を示す図であって、(a)は回転伝達機構の概略構成図、(b)は回転伝達機構を構成するカバーの斜視図である。
本実施形態に係るサーマルプリンタP2は、回転伝達機構Gおよびプラテンローラ102の代わりに回転伝達機構22およびプラテンローラ23が設けられており、サーマルヘッドHの印字面(図示せず)とプラテンローラ23との間を通過する感熱紙に印字される文字の縦横比が1:1になるように、感熱紙の送り量(より詳しくは、プラテンローラ23の外径および回転伝達機構22を構成するギア(歯車)のギア比)が設定されているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図6(a)に示すように、回転伝達機構22は、プラテンローラ23の一端に固定された従動ギア13と噛み合う第1ギア24と、モータMの回転軸の一端に固定されたモータ用ギア25と噛み合う第2ギア26と、第1ギア24および第2ギア26との間に配置されて第1ギア24および第2ギア26と噛み合う第3ギア27と、これら従動ギア13、第1ギア24、モータ用ギア25、第2ギア26、および第3ギア27を収容するケーシング(筐体)28と、ケーシング28の上方を覆うように被せられるカバー(上蓋)29とを備えている。
また、ケーシング28の両側壁28aには、第2ギア26の回転軸26aおよび第3ギア27の回転軸27aをそれぞれ受け入れて回転可能に軸受け支持する切欠28b,28cが、側壁28aの高さ方向(図6(a)において上下方向)に沿って設けられており、これにより、第2ギア26および第3ギア27はそれぞれ、ケーシング28に対して着脱できるようになっている。
一方、第1ギア24は、ケーシング28に対して回転可能に取り付けられている(軸受け支持されている)だけで、ケーシング28に対して着脱できるようになっていない。
図6(b)に示すように、カバー(上蓋)29は、ケーシング28に対して着脱可能に構成された断面視コ字形状を有する板状の部材である。カバー29の両側壁29aの下端部には、第2ギア26の回転軸26aおよび第3ギア27の回転軸27aをそれぞれ軸受け支持する切欠29b,29cが設けられており、これにより、第2ギア26、および第3ギア27を安定的に回転させることができるようになっている。
本実施形態に係るサーマルプリンタP2によれば、回転伝達機構22を構成する第2ギア26および第3ギア27が、ケーシング28に対して着脱できるように構成されているので、これら第2ギア26および第3ギア27を、ギア比の異なる別のギア(図示せず)に容易に交換することができる。すなわち、これら第2ギア26および第3ギア27を、ギア比の異なる別のギアに交換することにより、サーマルヘッドHの印字面(図示せず)とプラテンローラ23との間を通過する感熱紙の送り量を変更して、感熱紙に印字される文字の縦横比を、例えば、1:1から0.9:1あるいは0.8:1に変更することができる。また、ギア比の異なる別のギアを、第2ギア26および第3ギア27に交換することにより、感熱紙に印字される文字の縦横比を、例えば、0.8:1あるいは0.9:1から1:1に変更することができる。
これにより、このサーマルプリンタP2を使用するユーザにおいては、第2ギア26および第3ギア27を交換するだけで、感熱紙に印字される文字の縦横比を容易に変更することができ、ユーザの利便性が向上することとなる。
一方、このサーマルプリンタP2を製造・販売するメーカにおいては、このサーマルプリンタP2を使用するユーザのニーズにあわせて、感熱紙に印字される文字の縦横比を容易に変更することができ、他社製品との差別化を図ることができる。
本発明に係るサーマルプリンタの第3実施形態について、図7を用いて説明する。
図7は本実施形態に係るサーマルプリンタの要部を示す図であって、(a)は回転伝達機構の断面図、(b)はカバーを取り外した状態を示す概略構成図である。
本実施形態に係るサーマルプリンタ31は、回転伝達機構22の代わりに回転伝達機構32が設けられているという点で上述した第2実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第2実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図7(a)または図7(b)に示すように、回転伝達機構32は、プラテンローラ23の一端に固定された従動ギア13の歯面13aと噛み合う歯面43、および後述する第2ギア44と噛み合う歯面45を備えた第1ギア46と、モータMの回転軸の一端に固定されたモータ用ギア25の歯面25aと噛み合う歯面47、および第1ギア46の歯面45と噛み合う歯面48を備えた第2ギア44と、これらギア13、第1ギア46、モータ用ギア25、および第2ギア44を収容するケーシング(筐体)49と、ケーシング49の一側方を覆うように着脱可能に被せられるカバー(開閉部材)39とを備えている。第1ギア46および第2ギア44はそれぞれ、ケーシング49に対して着脱できるように構成されている。
カバー39は、ケーシング49の側方を覆うように取り付けられたときに、各ギア44,46の軸端に配置されてギア44,46が外れないように支持するようになっている。またカバー39は、ケーシング49の側方から取り外されたときに、ギア44,46を露出させて、容易に交換できるようにすることができる。交換後には、カバー39をケーシング49に係合させて取り付けることにすればよい。ケーシング49の上方に余裕がなく、側方の空間を利用可能な場合には好適である。
本実施形態に係るサーマルプリンタ31の作用効果は、上述した第2実施形態のものと同じであるので、ここではその説明を省略する。
本発明に係るサーマルプリンタの第4実施形態について、図8を用いて説明する。
図8は本実施形態に係るサーマルプリンタの要部を示す断面図である。
本実施形態に係るサーマルプリンタ41は、回転伝達機構22の代わりに回転伝達機構42が設けられているという点で上述した第2実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第2実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
図8に示すように、回転伝達機構42は、プラテンローラ23の一端に固定された従動ギア13の歯面13aと噛み合う歯面43、および後述する第2ギア44と噛み合う歯面45を備えた第1ギア46と、モータMの回転軸の一端に固定されたモータ用ギア25の歯面25aと噛み合う歯面47、および第1ギア46の歯面45と噛み合う歯面48を備えた第2ギア44と、これら従動ギア13、第1ギア46、モータ用ギア25、および第2ギア44を収容するケーシング(筐体)49と、ケーシング49と第1ギア46および第2ギア44との間に配置されるスペーサ50とを備えており、第1ギア46、第2ギア44、およびスペーサ50はそれぞれ、ケーシング49に対して着脱できるように構成されている。
ギア44,46の交換は、まず、ケーシング49からスペーサ50を取り外せば、交換のための空間を確保することができ、その空間を利用して軸からギア44,46を外した後、上方側にギア44,46を取り出して容易に交換できる。スペーサ50は金属、樹脂のいずれでもよく、ケーシング49に沿わせるようにスペーサ50を挿入するだけでよいので、図7に示される第3実施形態に係るサーマルプリンタと比較して、より容易に交換が可能となる。
本実施形態に係るサーマルプリンタ41によれば、回転伝達機構42を構成する第1ギア46および第2ギア44が、ケーシング49に対して着脱できるように構成されているので、これら第1ギア46および第2ギア44を、ギア比の異なる別のギア(図示せず)に容易に交換することができる。すなわち、これら第1ギア46および第2ギア44を、ギア比の異なる別のギアに交換することにより、サーマルヘッドHの印字面(図示せず)とプラテンローラ23との間を通過する感熱紙の送り量を変更して、感熱紙に印字される文字の縦横比を、例えば、1:1から0.9:1あるいは0.8:1に変更することができる。また、ギア比の異なる別のギアを、第1ギア46および第2ギア44に交換することにより、感熱紙に印字される文字の縦横比を、例えば、0.8:1あるいは0.9:1から1:1に変更することができる。
これにより、このサーマルプリンタ41を使用するユーザにおいては、第1ギア46および第2ギア44を交換するだけで、感熱紙に印字される文字の縦横比を容易に変更することができ、ユーザの利便性が向上することとなる。
一方、このサーマルプリンタ41を製造・販売するメーカにおいては、このサーマルプリンタ41を使用するユーザのニーズにあわせて、感熱紙に印字される文字の縦横比を容易に変更することができ、他社製品との差別化を図ることができる。
本発明に係るサーマルプリンタの第5実施形態について、図9および図10を用いて説明する。
図9は本実施形態に係るサーマルプリンタに適用され得るプラテンローラの平面図、図10は図9に示すプラテンローラをサーマルプリンタに取り付けた状態を示す要部断面図である。
本実施形態に係るサーマルプリンタは、回転伝達機構Gおよびプラテンローラ102の代わりに図示しない回転伝達機構およびプラテンローラ52が設けられており、サーマルヘッドHの印字面(図示せず)とプラテンローラ52との間を通過する感熱紙に印字される文字の縦横比が1:1になるように、感熱紙の送り量(より詳しくは、プラテンローラ52の外径および回転伝達機構を構成するギア(歯車)のギア比)が設定されているという点で上述した第1実施形態のものと異なる。その他の構成要素については上述した第1実施形態のものと同じであるので、ここではそれら構成要素についての説明は省略する。
なお、図9および図10中の符号110は、サーマルプリンタを搭載する機器のうち、開閉するカバー部にプラテンローラ52を取り付けるためのプラテンホルダを示している。
さて、第1実施形態のところで説明したように、プラテンローラは、ロックアーム105を開放することにより自由に取り外したり、取り付けたりすることができるようになっている。そこで、本実施形態に係るサーマルプリンタに取り付けられていたプラテンローラを取り外し、その代わりに、あるいは本実施形態に係るサーマルプリンタに取り付けられる予定であったプラテンローラの代わりに、例えば、図9および図10に示すようなプラテンローラ52をプラテンホルダ110に取り付けることにより、サーマルヘッドHの印字面とプラテンローラとの間を通過する感熱紙の送り量を変更し、感熱紙に印字される文字の縦横比を変更することができる。
図9および図10に示すプラテンローラ52は、本実施形態に係るサーマルプリンタに取り付けられていた(取り付けられる予定であった)プラテンローラの、例えば、0.8倍の外径を有するものであり、このプラテンローラ52を取り付ける(装着する)ことにより感熱紙に印字される文字の縦横比を1:1から0.8:1に変更することができる。
また、このプラテンローラ52を、本実施形態に係るサーマルプリンタに取り付けられていた(取り付けられる予定であった)プラテンローラに交換することにより、感熱紙に印字される文字の縦横比を、0.8:1から1:1に変更することができる。
これにより、このサーマルプリンタを使用するユーザにおいては、プラテンローラを交換するだけで、感熱紙に印字される文字の縦横比を容易に変更することができ、ユーザの利便性が向上することとなる。
一方、このサーマルプリンタを製造・販売するメーカにおいては、このサーマルプリンタを使用するユーザのニーズにあわせて、感熱紙に印字される文字の縦横比を容易に変更することができ、他社製品との差別化を図ることができる。
なお、プラテンローラ52の外径が小さくなることによって、サーマルヘッドのプラテン方向への押圧力が弱まってしまうような場合には、図10に示すような拡径部(付勢力(圧接力)補正手段)9bを軸受102aの軸方向における中央部に設けることにより、図5に示す軸受支持部105aを図5において時計方向にやや回転させ、それによりアーム部105bを時計周りに回転させてコイルバネ104が押圧され、サーマルヘッドHのプラテン方向への押圧力を増加させることができる。
また、図9および図10に示すように、ロックアーム105と接触する拡径部9bの端面9cが、プラテンローラ52の回転軸線に向かって円弧状に湾曲させられているとさらに好適である。これにより、ロックアーム105との係合性がよくなり、プラテンローラ52がロックアーム105から外れ難くなるとともに、プラテンローラ52を安定的に回転させることができる。
上述したように、図9および図10に示す軸受102aは、図示されているように本体フレーム101の側面2aと当接する部分の外径がプラテンホルダ110と当接する部分の外径とほぼ同じサイズの形状であって、プラテンローラ52の外径が小さくなることによってサーマルヘッドのプラテン方向への押圧力が弱まってしまうような場合には、中央部に設けられた拡径部9bによりロックアーム105を介してコイルバネ104を押圧し、サーマルヘッドHのプラテン方向への押圧力を増加させるように構成したが、このような拡径部は、図9および図10に示すような形状に限定されるものではなく、以下に説明するような軸受を構成することによっても軸受102aと同様の効果を得ることができる。
即ち、図9および図10に示すような軸受とは異なり、軸受のうちの側面2aと当接する部分の外径、及び、ロックアーム105と当接する部分の外径がプラテンホルダ110と当接する部分の外径よりも小さいサイズの形状を有する軸受をもつプラテンローラを採用(適用)してもよく、このようなプラテンローラを採用(適用)して、プラテンローラ52の外径が小さくなることによってサーマルヘッドのプラテン方向への押圧力が弱まってしまうような場合には、図11に示すような、ロックアーム105と当接する部分の外径サイズをプラテンホルダ110と当接する部分の外径サイズに拡張させた拡径部19bや、図12に示すような、ロックアーム105と当接する部分の外径サイズをプラテンホルダ110と当接する部分の外径サイズよりも小さく、しかも側面2aと当接する部分の外径よりも大きく拡張させた拡径部20bをロックアーム105と当接する部分に設けることによって、これらの拡径部19b、拡径部20bによりロックアーム105を介してコイルバネ104を押圧し、サーマルヘッドHのプラテン方向への押圧力を増加させるような軸受を構成することができる。
なお、図12に示すように、ロックアーム105と接触する拡径部20bの端面をV字状に形成しておくとさらに好適である。これにより、ロックアーム105との係合性がよくなり、プラテンローラ52がロックアーム105から外れ難くなるとともに、プラテンローラ52を安定的に回転させることができる。
サーマルヘッドHのプラテン方向への押圧力を増加させる構成として、図13に示す付勢力(圧接力)補正手段62を設けるようにすることもできる。付勢力(圧接力)補正手段62は、本体フレーム101の背面連結板部2bとサーマルヘッドHとの間に移動可能に設けられた補助板69と、本体フレーム101の背面連結板部2bに形成された雌ネジ部に螺合された調整ネジ68(調節用部材)とからなり、この調整ネジ68が背面連結板部2bに対して進退することにより補助板69が揺動(移動)し、この補助板69を介してバネ8の弾性変形量を調節してプラテンローラ52に対するサーマルヘッドHの圧接力を変化させている。
なお、図13中の符号70は、補助板69の裏面69aから背面連結板部2bに向かって突出する凸部71をガイド(案内)するガイド穴である。
調節用部材は、図13に示すような雌ネジ部に螺合された調整ネジ68に限定される必要はなく、補助板69を介してバネ8の弾性変形量を調節してプラテンローラ52に対するサーマルヘッドHの圧接力を変化させる構造であればよく、例えば、雌ネジ部と調整ネジ68とからなる調節用部材の代わりにカムとこのカムを回転させるレバーからなる調節用部材を用いて、このカムの回転により押圧して補助板69を揺動または移動させてバネ8の弾性変形量を調節する構造でもよく、また雌ネジ部と調整ネジ68とからなる調節用部材のように補助板69の移動量を連続的に変化させる調節用部材に限らず、例えば、本体フレーム101の背面連結板部2bと補助板69との間に所定の厚さをもつスペーサ(調節用部材)を1個以上介挿して段階的にバネ8の弾性変形量を調節する構造でもよい。
また、本体フレーム101にコイルバネ104が固定的に支持されたタイプ(すなわち、ロックアーム105のアーム部105bが揺動しないタイプ)のサーマルプリンタにおいては、図14〜図16に示すような、サーマルヘッドHをプラテンローラ52の方向に付勢する付勢力を増加させて(向上させて)、プラテンローラ52に対するサーマルヘッドHの圧接力(押圧力)を増加させる(向上させる)付勢力(圧接力)補正手段62が設けられているとさらに好適である。これにより、サーマルプリンタにプラテンローラ52を取り付けた(装着した)場合でも、プラテンローラ52に対するサーマルヘッドHの圧接力を減少させることなくもとのままの状態を維持することができる(すなわち、当初サーマルプリンタに取り付けられていた(あるいは取り付けられる予定であった)プラテンローラを取り付けたときと同じ圧接力を得ることができる)。
図14に示す付勢力(圧接力)補正手段62は、本体フレーム101の背面連結板部2bとサーマルヘッドHを支持するヘッド支持体4の裏面(印刷面4aと反対側の面)4bとの間に配置された複数本(例えば、2本)の補助スプリングからなり、これら補助スプリングの両端は、背面連結板部2bおよび裏面4bにそれぞれ形成された突起63によって支持されている。
なお、図14中の符号64は、第2のスプリング8の両端を支持する突起である。
図示するように、所定の大きさと位置をもつ突起63,64をあらかじめ形成しておけば、間違うことなく供給されたコイルバネをユーザ側で所定の位置に簡単に追加できる。この突起は単にコイルバネの位置決めだけで設けられたものではなく、第2のコイルバネとの兼ね合いで圧接力が均等になるように製造側で設計値として求められた位置になる。したがって、プラテン径が変わっても印字品質を維持するような最適の位置に、製造メーカから供給されたコイルバネをユーザ側で簡単に交換できる。なお、図14に示すような突起の代わりにコイルバネの両端は溝等の凹部によって支持される構造であってもよいし、また、コイルバネの一端は突起で支持され、他端は凹部で支持される構造であってもよい。
図15に示す付勢力(圧接力)補正手段62は、ヘッド支持体4の裏面4bから本体フレーム101の背面連結板部2bの側に向かって突出するようにして設けられた段部からなり、その表面にも突起64が形成されているとともに、これら突起64と対向する本体フレーム101の背面連結板部2bにも突起64が形成されている。
この場合は、谷部に設置していた同じコイルバネを用いて図示の位置に変更可能であり、図14のように複数のコイルバネを用意することはなく、極めて交換性の利便がよい。図示はされていないが、例えば、谷部の突起64は紙面奥行き方向に複数設けておけば設置位置を選択可能な構造とすることができ、また、設置位置を選択することにより、同じコイルバネで付勢力を微調整可能である。また、ヘッド支持体4は一般に金属板でありプレス加工によって図示のような成形が可能なため製造も比較的容易である。
図16に示す付勢力(圧接力)補正手段62は、本体フレーム101の背面連結板部2bからヘッド支持体4の裏面4bの側に向かって突出するようにして設けられた段部からなり、その表面にも突起64が形成されているとともに、これら突起64と対向するヘッド支持体4の裏面4bにも突起64が形成されている。
なお、図16中の符号65は、突起64の代わりに形成された、第2のコイルバネ8の一端を受け入れて支持する凹部(凹所)である。
図16も図15と同様に、背面連結板部2bをプラスチック成形品で製造可能であるため図15よりも製造が容易である。凹部65も複数箇所形成することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、適宜必要に応じて変形実施、変更実施、組合せ実施することができる。
本発明の第1実施形態に係るサーマルプリンタを示す斜視図である。 アンケート調査に用いた印字例毎の回答数を「違和感なしの%」で示した図表である。 図2の結果をわかりやすく表記した折れ線グラフである。 本発明の第2本実施形態に係るサーマルプリンタを示す斜視図である。 図4の断面図である。 図4に示すサーマルプリンタの要部を示す図であって、(a)は回転伝達機構の概略構成図、(b)は回転伝達機構を構成するカバーの斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るサーマルプリンタの要部を示す図であって、(a)は回転伝達機構の断面図、(b)はカバーを取り外した状態を示す概略構成図である。 本発明の第4実施形態に係るサーマルプリンタの要部を示す断面図である。 本発明の第5実施形態に係るサーマルプリンタに適用され得るプラテンローラの平面図である。 図9に示すプラテンローラをサーマルプリンタに取り付けた状態を示す要部断面図である。 本発明の他の実施形態に係るサーマルプリンタを示す図であって、図10と同様の図である。 本発明の別の実施形態に係るサーマルプリンタを示す図であって、図10と同様の図である。 本発明のさらに別の実施形態に係るサーマルプリンタを示す図であって、(a)は要部背面図、(b)は(a)の断面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係るサーマルプリンタを示す要部概略構成図である。 本発明のさらに別の実施形態に係るサーマルプリンタを示す要部概略構成図である。 本発明のさらに別の実施形態に係るサーマルプリンタを示す要部概略構成図である。
符号の説明
4 ヘッド支持体
4a 印字面
9b 拡径部(付勢力補正手段)
22 回転伝達機構
23 プラテンローラ
26 第2ギア(歯車)
27 第3ギア(歯車)
31 サーマルプリンタ
32 回転伝達機構
41 サーマルプリンタ
42 回転伝達機構
44 第2ギア(歯車)
46 第1ギア(歯車)
52 プラテンローラ
62 付勢力補正手段
101 本体フレーム
102 プラテンローラ
103 ヘッド支持体
G 回転伝達機構
H サーマルヘッド
M モータ
P1 サーマルプリンタ
P2 サーマルプリンタ

Claims (11)

  1. 本体フレームと、
    該本体フレームに揺動可能に取り付けられたサーマルヘッドと、
    該サーマルヘッドの印字面に対向して配置されたプラテンローラと、
    該プラテンローラを回転駆動するモータと備え、
    前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとの間に感熱紙を挟んで該感熱紙を搬送しつつ、前記サーマルヘッドを作動させることにより前記感熱紙に印字するサーマルプリンタであって、
    前記感熱紙に印字される文字の縦横比が、0.95:1〜0.8:1の範囲となるように、前記感熱紙の送り量が設定可能であるサーマルプリンタ。
  2. 前記モータの回転力を前記プラテンローラに伝達する回転伝達機構を備え、
    前記回転伝達機構を構成する少なくとも一つの歯車を交換することにより、前記感熱紙の送り量が設定可能である請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  3. 前記プラテンローラを交換することにより、前記感熱紙の送り量が設定可能である請求項1に記載のサーマルプリンタ。
  4. 前記サーマルヘッドを前記プラテンローラの方向に付勢する付勢力を変化させて、前記プラテンローラに対する前記サーマルヘッドの圧接力を変化させる付勢力補正手段が設けられている請求項3に記載のサーマルプリンタ。
  5. 前記プラテンローラの両端に設けられた軸受を回転自在に支持するロックアームと、
    該ロックアームに支持された前記プラテンローラに対し前記サーマルヘッドを押し付ける方向に付勢力を発生させるバネとを備え、
    前記付勢力補正手段が、前記ロックアームに支持される軸受の外径寸法を変化させる請求項4に記載のサーマルプリンタ。
  6. 前記本体フレームと前記サーマルヘッドとの間に移動可能に設けられた補助板と、
    前記補助板と前記サーマルヘッドとの間に設けられ、前記プラテンローラに対し前記サーマルヘッドを押し付ける方向に付勢力を発生させるバネを備え、
    前記付勢力補正手段が、前記補助板を介して前記バネの弾性変形量を調節する調節用部材を備える請求項4に記載のサーマルプリンタ。
  7. 前記サーマルヘッドを支持するヘッド支持体を備え、
    前記付勢力補正手段が、前記本体フレームおよび前記ヘッド支持体の対向する位置に設けられた複数の突起または凹部を備え、突起または凹部の位置に配置するコイルバネの数を変更することにより、サーマルヘッドのプラテン方向への押圧力を変化させる構造である請求項4に記載のサーマルプリンタ。
  8. 前記サーマルヘッドを支持するヘッド支持体と、
    前記プラテンローラに対し前記サーマルヘッドを押し付ける方向に付勢力を発生させるバネとを備え、
    前記付勢力補正手段が、前記本体フレームおよび前記ヘッド支持体の少なくともいずれかに設けられた段差によって前記本体フレームと前記ヘッド支持体との対向距離の異なる位置に前記バネの位置を切り替えることによりサーマルヘッドのプラテン方向への押圧力を変化させる構造である請求項4に記載のサーマルプリンタ。
  9. 前記回転伝達機構は、前記歯車を着脱可能に移動させる溝が設けられたケーシングと、該ケーシングの前記溝端との間に前記歯車の軸を挟むカバーとを備える請求項2に記載のサーマルプリンタ。
  10. 前記回転伝達機構は、前記歯車の軸端に配置される開閉部材の着脱により、歯車を交換可能とする請求項2に記載のサーマルプリンタ。
  11. 前記回転伝達機構は、前記歯車の軸端に配置される着脱可能なスペーサの取り外しにより、歯車を交換可能とする請求項2に記載のサーマルプリンタ。
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