JP2009278213A - 電気音響変換器 - Google Patents

電気音響変換器 Download PDF

Info

Publication number
JP2009278213A
JP2009278213A JP2008125472A JP2008125472A JP2009278213A JP 2009278213 A JP2009278213 A JP 2009278213A JP 2008125472 A JP2008125472 A JP 2008125472A JP 2008125472 A JP2008125472 A JP 2008125472A JP 2009278213 A JP2009278213 A JP 2009278213A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voice coil
diaphragm
frame
yoke
lead wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008125472A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4997173B2 (ja
Inventor
Hideo Yuasa
英夫 湯浅
Hidenori Motonaga
秀典 本永
Katsuya Fujita
勝也 藤田
Isamu O
偉 王
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hosiden Corp
Original Assignee
Hosiden Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hosiden Corp filed Critical Hosiden Corp
Priority to JP2008125472A priority Critical patent/JP4997173B2/ja
Priority to TW098113006A priority patent/TWI400966B/zh
Priority to EP09159640A priority patent/EP2120482B1/en
Priority to AT09159640T priority patent/ATE505910T1/de
Priority to DE602009001041T priority patent/DE602009001041D1/de
Priority to KR1020090041062A priority patent/KR101051539B1/ko
Priority to CN200910139365.1A priority patent/CN101583068B/zh
Priority to US12/453,496 priority patent/US8155374B2/en
Publication of JP2009278213A publication Critical patent/JP2009278213A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4997173B2 publication Critical patent/JP4997173B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/02Details
    • H04R9/04Construction, mounting, or centering of coil
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/06Arranging circuit leads; Relieving strain on circuit leads
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/02Details
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R2499/00Aspects covered by H04R or H04S not otherwise provided for in their subgroups
    • H04R2499/10General applications
    • H04R2499/11Transducers incorporated or for use in hand-held devices, e.g. mobile phones, PDA's, camera's

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Piezo-Electric Transducers For Audible Bands (AREA)
  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

【課題】振動板から遠い位置でボイスコイルから引き出した当該ボイスコイルのリード線を適正に引き回し処理し、音響性能の低下を防止することができる電気音響変換器を提供する。
【解決手段】ボイスコイル15のリード線17,18を振動板14から遠い位置で当該ボイスコイル15から引き出すと共に、フレーム1には、リード線17,18に弛み部31,32を形成する空中フォーミング用の開口7A,7Bを設け、リード線17,18を開口7A,7Bから挿入するフォーミング治具33を用いて空中で曲げて(空中フォーミング)弛み部31,32を形成する引き回し処理を行い、所定箇所に導く。
【選択図】 図3

Description

本発明は、携帯電話等に使用される小型・薄型のスピーカ、レシーバ等の電気音響変換器に関する。
この種の電気音響変換器は、ヨークとマグネットおよびポールピースを有する磁気回路と、振動板とボイスコイルを有する振動系と、これら磁気回路と振動系を保持するフレームとを備え、磁気ギャップに前記ボイスコイルを配置して構成されている。ここで、振動板は外周縁部がフレームに接着固定されて磁気回路の上に配置され、導線を巻回してなるボイスコイルは一端が振動板に接着固定されて磁気ギャップに配置されている。
このように構成された電気音響変換器において、小口径化しながら音響性能を向上するために、ボイスコイルのリード線を振動板から遠い位置で当該ボイスコイルから引き出し、リード線を振動板に接触させずに外部へ引き出す従来技術があった(特許文献1参照)。
また、この従来技術は次の点でも有効である。すなわち、ボイスコイルのリード線を振動板に近い位置で当該ボイスコイルから引き出すと、ボイスコイルと振動板とを接着固定する際、巻き始め線である一方のリード線は、ボイスコイルの内周側に位置していることから、当該巻き始め線を、ボイスコイルの振動板に対する接着面をまたぐようにし、当該ボイスコイルの外周部側に延出して配置する必要がある。このため、線1本の直径分の浮きがその周辺で生じ、ボイスコイル接着面と振動板接着面が平行に接合できない。それゆえ、ボイスコイルと振動板との接着が不安定になると共に、信頼性も低くなる。加えてボイスコイルの軸線が振動方向に対して傾き、小型・薄形化の要求が強く、磁気ギャップも制約されている中で、ボイスコイルがその内外側のヨークやマグネットおよびポールピースと接触しやすくなる(特許文献2の段落[0002]〜[0003]参照)。上記従来技術はこのような問題を生じることがない。
特許第3098127号公報 特開2007−166261号公報
しかしながら、上記従来技術では、ボイスコイルのリード線の支えがなくなるから、当該リード線を単に緊張しない程度に引き回して所定箇所に導くだけでは振動系に対して影響が大きくなり、音響性能を低下させてしまう。
そこで本発明は、振動板から遠い位置でボイスコイルから引き出した当該ボイスコイルのリード線を適正に引き回し処理し、音響性能の低下を防止することができる電気音響変換器を提供することを目的とするものである。
そして、上記目的を達成するために本発明は、ヨークとマグネットおよびポールピースを有する磁気回路と、振動板とボイスコイルを有する振動系と、これら磁気回路と振動系を保持するフレームとを備え、磁気ギャップに前記ボイスコイルを配置してなる電気音響変換器において、前記ボイスコイルのリード線を前記振動板から遠い位置で当該ボイスコイルから引き出すと共に、前記フレームには、前記ボイスコイルから引き出した前記リード線に弛み部を形成する空中フォーミング用の開口を設けたことを特徴とするものである。
これにより、振動板から遠い位置でボイスコイルから引き出した当該ボイスコイルのリード線を、フレームに設けた開口から挿入するフォーミング治具を用いて空中で曲げて(空中フォーミング)弛み部を形成する引き回し処理を行い、所定箇所に導くことができる。
上記のように本発明は、ボイスコイルのリード線を振動板から遠い位置で当該ボイスコイルから引き出すと共に、フレームには、前記ボイスコイルから引き出した前記リード線に弛み部を形成する空中フォーミング用の開口を設けたから、振動板から遠い位置でボイスコイルから引き出した当該ボイスコイルのリード線を適正に引き回し処理することができる。それゆえ、ボイスコイルのリード線を振動板から遠い位置で当該ボイスコイルから引き出しても振動系に対する影響が少なく、音響性能の低下を防止することができる。
以下、本発明の実施の形態1〜3を図面に基づいて説明する。
[実施の形態1]
図1〜図4を参照して実施の形態1を説明する。図1は本実施形態のフレームの斜視図である。
図1に示すフレーム1は、一枚のシート状の金属材料をプレス加工(絞り加工)して、四角形の底板2とその外周縁から直角に立ち上がる側壁3とを設けた浅い底付き四角筒状に形成すると共に、底板2に対して切り目加工および折り曲げ加工を実施し、この底板2の外側部4箇所を切り起こして、側壁3の内側に一回り小さい四角形の底付き枠状のヨーク部4を形成し、ヨーク一体型としたものである。
ヨーク部4は、側壁3の内側に所定の間隔で対向する前後左右の4つのヨーク側壁5A,5B,5C,5Dと、これら各ヨーク側壁5A,5B,5C,5Dより内側にある底板2の中央部でなる四角形のヨーク底板6とで構成されている。
ヨーク部4の四隅には、各ヨーク側壁5A,5B,5C,5Dの相互間の隙間4A,4B,4C,4Dがあり、これら各隙間4A,4B,4C,4Dを介してヨーク部4の内側がこのヨーク部4の周囲で同じ高さ位置に形成されているフレーム1内の外側部に連通されている。
フレーム1には、底板2の四隅部に配置する円形の第1開口7A,7B,7C,7Dと、ヨーク底板6の四隅部に配置する略L形の第2開口8A,8B,8C,8Dとを設けると共に、底板2の外側部4箇所には各ヨーク側壁5A,5B,5C,5Dの底板2からの切り起こしにより形成された前後左右の第3開口9A,9B,9C,9Dが設けられている。
図2は図1に示したフレームを使用して組み立てた角型のスピーカ(電気音響変換器の一例)の中央縦断面図、図3は同スピーカの端子部縦断面図、図4は同スピーカのバッフルと振動板および振動板リングを透明化した状態の平面図である。
図2〜図4に示すスピーカ10は、ヨーク底板6の上に四角柱状の永久磁石であるマグネット11を接着固定すると共に、このマグネット11の上に四角形の金属板でなるポールピース12を接着固定し、ヨーク部4とマグネット11およびポールピース12とで磁気回路13を構成している。
一方、樹脂や金属フィルムからなる四角形の振動板14と、表面を絶縁層で被覆した導線を巻回してなる四角筒状のボイスコイル15とを同心状に接着固定し、振動板14とボイスコイル15とで振動系16を構成している。
ここで、振動板14とボイスコイル15とを接着固定する際、ボイスコイル15の巻き始め線である一方のリード線17および巻き終わり線である他方のリード線18を振動板から遠い位置で当該ボイスコイル15から引き出すように、ボイスコイル15のリード線引き出し側端部と反対側の端部を振動板14に接着固定している。
これにより、振動板接着面とボイスコイル接着面を平行に接合できることから、振動板14とボイスコイル15との接着が安定化すると共に、信頼性も高くなる。
また、フレーム1には、ボイスコイル15から引き出した各リード線17,18を接続する一対の外部接続端子19を取り付けるもので、この際、前後左右の4つの第3開口9A,9B,9C,9Dを一対の外部接続端子19の引き出し口やスピーカ10の背面音孔として利用するものである。
本実施形態では、前後左右の4つの第3開口9A,9B,9C,9Dのうち、短手側の左右のヨーク側壁5C,5Dを底板2から切り起こすことにより形成された左右の第3開口9C,9Dを背面音孔として利用し、長手側の前後のヨーク側壁5A,5Bを底板2から切り起こすことにより形成された前後の第3開口9A,9Bを一対の外部接続端子19の引き出し口として利用している。
各外部接続端子19は、金属薄板を打ち抜き加工および曲げ加工して形成したもので、インサート成型により樹脂製の絶縁体20に一体に設けられている。
絶縁体20は、これに一体に設ける外部接続端子19の引き出し口である前側または後側の第3開口9Aまたは9Bの横一側(本実施形態では右側)にある底板2の隅部の上に重ね合わせて固定する取り付け部21と、この取り付け部21から横一側(本実施形態では左側)にある前側または後側の第3開口9Aまたは9Bの上に延出される延出部22と、この延出部22の下面から突出されて、延出部22の下側にある前側または後側の第3開口9Aまたは9Bに嵌合される嵌合部23とを一体に形成している。
外部接続端子19は、延出部22の樹脂内に埋め込まれる固定部24と、固定部24から斜め下方に延出されて、延出部22の下側にある前側または後側の第3開口9Aまたは9Bを介してフレーム1の底面から外部に傾斜状に突出され、その突出端部に下面が凸、上面が凹になる接触部25を形成する片持ち梁状のバネ片26と、延出部22の上面に一表面を略面一に露出させるように延出部22の樹脂内に埋設されて、固定部24と導通接続される半田付けパッド部27とを一体に形成している。
一方の外部接続端子19は、取り付け部21を底板2の前右側隅部の上に固定して、バネ片26を前側の第3開口9Aを介してフレーム1の底面から外部に突出すると共に、半田付けパッド部27をフレーム1内における前側のヨーク側壁5Aの外側底部に露出配置し、他方の外部接続端子19は、取り付け部21を底板2の後右側隅部の上に固定して、バネ片26を後側の第3開口9Bを介してフレーム1の底面から外部に突出すると共に、半田付けパッド部27をフレーム1内における後側のヨーク側壁5Bの外側底部に露出配置している。
各外部接続端子19のフレーム1への固定は、あらかじめ取り付け部21に上下面貫通の貫通孔28を形成すると共に、取り付け部21を重ね合わせる底板2の隅部にある第1開口7C,7Dの回りにバーリング加工で円筒状の立ち上げ部29を形成しておき、取り付け部21を底板2の隅部に重ね合わせる際、立ち上げ部29を貫通孔28を介して取り付け部21の下面側から上面側に貫通させ、取り付け部21の上面に突出する立ち上げ部29の端部をつぶし加工することで行っている。
そして、ボイスコイル15から引き出した2本のリード線17,18のうち、一方のリード線17を一方の外部接続端子19の半田付けパッド部27に半田付けで接続すると共に、他方のリード線18を他方の外部接続端子19の半田付けパッド部27に半田付けで接続し、振動板14の外周縁部をフレーム1の側壁3に接着固定し、振動板14の下側にある磁気ギャップ30にボイスコイル15を挿入配置し、磁気回路13と振動系16をフレーム1で保持することで完成している。
ここで、ボイスコイル15から引き出した2本のリード線17,18は、図2〜図4に示すように、フレーム1内で引き回し処理されて弛み部31,32を形成し、接続対象の外部接続端子19の半田付けパッド部27に導かれて半田付けで接続されるものである。
この引き回し処理を行うにあたり、ボイスコイル15の2本のリード線17,18を、上記のように振動板14から遠い位置、すなわち、ボイスコイル15の振動板接着側端部(上端部)とは反対側の端部(下端部)で当該ボイスコイル15から引き出すと共に、各外部接続端子19のフレーム1への固定に利用していない残り2つの第1開口7A,7Bがある底板2の左側の前後隅部に近い2箇所、すなわち、ボイスコイル15の左側の前後角部で当該ボイスコイル15から引き出している。
また、円形の断面形状を有するピン状のフォーミング治具33を、フレーム1の底側から底板2の左側の前後隅部にある2つの第1開口7A,7Bに挿入してフレーム1内の左側の前後隅部に立設させている。
そして、フレーム1内の外側部がヨーク部4の周囲で同じ高さ位置に形成されているから、ボイスコイル15の下端部における左側の前角部から引き出した一方のリード線17を、前側のヨーク側壁5Aと左側のヨーク側壁5Cの相互間の隙間4Aからフレーム1内における左側の前隅部に引き出し、ここに立設してある一方のフォーミング治具33に引っ掛けた状態で、フレーム1内における前側のヨーク側壁5Aの外側底部に露出配置してある接続対象の外部接続端子19の半田付けパッド部27の方向に引っ張り、フレーム1内における左側の前隅部で略U字状の弛み部31を形成して、当該半田付けパッド部27に導く。
また、フレーム1内の外側部がヨーク部4の周囲で同じ高さ位置に形成されているから、ボイスコイル15の下端部における左側の後角部から引き出した他方のリード線18を、後側のヨーク側壁5Bと左側のヨーク側壁5Cの相互間の隙間4Bからフレーム1内における左側の前隅部に引き出し、ここに立設してある他方のフォーミング治具33に引っ掛けた状態で、フレーム1内における後側のヨーク側壁5Bの外側底部に露出配置してある接続対象の外部接続端子19の半田付けパッド部27の方向に引っ張り、フレーム1内における左側の前隅部で略U字状の弛み部32を形成して、当該半田付けパッド部27に導く。
このような引き回し処理を行った後、ボイスコイル15の各リード線17,18を、それぞれ、接続対象の外部接続端子19の半田付けパッド部27に半田付けで接続し、次いで、振動板14の背面をボイスコイル15のリード線引き出し側端部と反対側の端部に同芯状に接着固定すると共に、振動板14の外周縁部をフレーム1の側壁3に接着固定するものである。
このように構成されたスピーカ10は、例えば携帯電話に使用されるもので、外部回路から一対の外部接続端子19を通じてボイスコイル15に電気音響信号を入力すると、磁気回路13に生じている磁界とボイスコイル15への通電で生じる磁界との相互作用で、ボイスコイル15が上下に振動し、それに伴い振動板14が上下に振動し、音を発生するものである。
以上の構成によれば、ボイスコイル15のリード線17,18を振動板14から遠い位置で当該ボイスコイル15から引き出すと共に、フレーム1には、前記ボイスコイル15から引き出した前記リード線17,18に弛み部31,32を形成する空中フォーミング用の開口7A,7Bを設けたから、振動板14から遠い位置でボイスコイル15から引き出した当該ボイスコイル15のリード線17,18を適正に引き回し処理することができる。それゆえ、ボイスコイル15のリード線17,18を振動板14から遠い位置で当該ボイスコイル15から引き出しても振動系16に対する影響が少なく、音響性能の低下を防止することができる。
また、ボイスコイル15のリード線17,18を振動板14から遠い位置で当該ボイスコイル15から引き出すことにより、振動板接着面とボイスコイル接着面を平行に接合できることから、振動板14とボイスコイル15との接着が安定化すると共に、信頼性も高くなることに加え、ボイスコイル15の軸線が振動方向(図2,図3の紙面左右方向)に対して平行になり、小型・薄形化の要求が強く、磁気ギャップ30も制約されている中で、ボイスコイル15がその内外側のヨーク側壁5A,5B,5C,5Dやマグネット11およびポールピース12と接触しにくくなる。
本実施形態では、図2,図3に示すように、振動板14の外周縁部に四角形の振動板リング34を接着固定し、振動板14の外周縁部を振動板リング34を介してフレーム1の側壁3に接着固定している。また、フレーム1の上部開口を覆う四角形のバッフル35を設けている。このバッフル35は、金属板をプレス加工して形成したもので、振動板14に対向させる正面音孔36を有すると共に、外周縁部から四角筒状の縁部37を垂下形成し、この縁部37を側壁3の外側に嵌合してフレーム1に結合している。
[実施の形態2]
図5〜図7を参照して実施の形態2を説明する。図5は本実施形態のフレームの斜視図である。
図5に示すフレーム41は、一枚のシート状の金属材料をプレス加工(絞り加工)して、円形の底板42とその外周縁から直角に立ち上がる側壁43とを設けた浅い底付き円筒状に形成すると共に、底板42に対して切り目加工および折り曲げ加工を実施し、この底板42の外側部3箇所を切り起こして、側壁43の内側に一回り小さい円形の底付き枠状のヨーク部44を形成し、ヨーク一体型としたものである。
ヨーク部44は、側壁43の内側に所定の間隔で対向する円弧状に湾曲した3つのヨーク側壁45A,45B,45Cと、これら各ヨーク側壁45A,45B,45Cより内側にある底板42の中央部でなる円形のヨーク底板46とで構成されている。
ヨーク部44の外側部には、各ヨーク側壁45A,45B,45Cの相互間の隙間44a,44B,44Cが略等間隔にあり、これら各隙間44A,44B,44Cを介してヨーク部44の内側がこのヨーク部44の周囲で同じ高さ位置に形成されているフレーム41内の外側部に連通されている。
フレーム41には、底板42の各ヨーク側壁45A,45B,45Cの相互間に配置する円形の第1開口47A,47B,47Cと、ヨーク底板46の外側部に略等間隔に配置する4つの円形の第2開口48A,48B,48C,48Dとを設けると共に、底板42の外側部3箇所には各ヨーク側壁45A,45B,45Cの底板42からの切り起こしにより略等間隔に形成された第3開口49A,49B,49Cが設けられている。
図6は図5に示したフレームを使用して組み立てた丸型のスピーカ(電気音響変換器の一例)の中央縦断面図、図7は同スピーカのバッフルと振動板および振動板リングを透明化した状態の平面図である。
図6,図7に示すスピーカ50は、ヨーク底板46の上に円柱状の永久磁石であるマグネット51を接着固定すると共に、このマグネット51の上に円形の金属板でなるポールピース52を接着固定し、ヨーク部44とマグネット51およびポールピース52とで磁気回路53を構成している。
一方、樹脂や金属フィルムからなる円形の振動板54と、表面を絶縁層で被覆した導線を巻回してなる円筒状のボイスコイル55とを同心状に接着固定し、振動板54とボイスコイル55とで振動系56を構成している。
ここで、振動板54とボイスコイル55とを接着固定する際、ボイスコイル55の巻き始め線である一方のリード線57および巻き終わり線である他方のリード線58を振動板54から遠い位置で当該ボイスコイル55から引き出すように、ボイスコイル55のリード線引き出し側端部と反対側の端部を振動板54に接着固定している。
これにより、振動板接着面とボイスコイル接着面を平行に接合できることから、振動板54とボイスコイル55との接着が安定化すると共に、信頼性も高くなる。
また、フレーム41には、ボイスコイル55から引き出した各リード線57,58を接続する一対の外部接続端子59を取り付けるもので、この際、3つの第3開口49A,49B,49Cを一対の外部接続端子59の引き出し口やスピーカ50の背面音孔として利用するものである。
各外部接続端子59は、金属薄板を打ち抜き加工および曲げ加工して形成したもので、インサート成型により樹脂製の単一の絶縁体60に一体に設けられている。
絶縁体60は、底板42の2つのヨーク側壁45A,45Bの相互間の隙間44Aで重ね合わせて固定される取り付け部61と、この取り付け部61を挟む2つのヨーク側壁45A,45Bの底板42からの切り起こしにより底板42に設けられた2つの第3開口49A,49Bの略半分の上に、取り付け部61の両側から延出される円弧状の延出部62とを一体に形成している。
外部接続端子59は、延出部62の樹脂内に埋め込まれる固定部64と、固定部64から下側の第3開口49A,49Bに沿わせながら斜め下方に延出されて、下側の第3開口49A,49Bを介してフレーム41の底面から外部に傾斜状に突出され、その突出端部に下面が凸、上面が凹になる接触部65を形成する片持ち梁状のバネ片66と、延出部62の上面に一表面を露出させるように延出部62の樹脂内に埋設されて固定部64と導通接続される半田付けパッド部67とを一体に形成している。
一方の外部接続端子59は、バネ片66を一方の延出部62の先端側から下側の第3開口49Aを介してフレーム41の底面から外部に突出すると共に、半田付けパッド部67をフレーム41内におけるヨーク側壁45Aの外側底部に露出配置し、他方の外部接続端子59は、バネ片66を他方の延出部62の先端側から下側の第3開口49Bを介してフレーム41の底面から外部に突出すると共に、半田付けパッド部67をフレーム41内におけるヨーク側壁45Bの外側底部に露出配置している。
各外部接続端子59のフレーム41への固定は、あらかじめ取り付け部61に上下面貫通の貫通孔(図示省略)を形成すると共に、取り付け部61の下側にある1つの第1開口47Aの回りにバーリング加工で円筒状の立ち上げ部69を形成しておき、取り付け部61を底板42の2つのヨーク側壁45A,45Bの相互間の隙間44Aで重ね合わせる際、立ち上げ部69を貫通孔を介して取り付け部61の下面側から上面側に貫通させ、取り付け部61の上面に突出する立ち上げ部69の端部をつぶし加工することで行っている。
そして、ボイスコイル55から引き出した2本のリード線57,58のうち、一方のリード線57を一方の外部接続端子59の半田付けパッド部67に半田付けで接続すると共に、他方のリード線57を他方の外部接続端子59の半田付けパッド部67に半田付けで接続し、振動板54の外周縁部をフレーム41の側壁43に接着固定し、振動板54の下側にある磁気ギャップ70にボイスコイル55を挿入配置し、磁気回路53と振動系56をフレーム41で保持することで完成している。
ここで、ボイスコイル55から引き出した2本のリード線57,58は、図7に示すように、フレーム41内で引き回し処理されて弛み部71,72を形成し、接続対象の外部接続端子59の半田付けパッド部67に導かれて半田付けで接続されるものである。
この引き回し処理を行うにあたり、ボイスコイル55の2本のリード線57,58を、上記のように振動板54から遠い位置、すなわち、ボイスコイル55の振動板接着側端部(上端部)とは反対側の端部(下端部)で当該ボイスコイル55から引き出すと共に、各外部接続端子59のフレーム41への固定に利用していない残り2つの第1開口47C,47Bがある1つのヨーク側壁45Cとそれに隣接する2つのヨーク側壁45A,45Bの相互間の隙間44C,44Bに対応する2箇所で、当該ボイスコイル55から引き出している。
また、円形の断面形状を有するピン状のフォーミング治具(図示省略)を、各外部接続端子59のフレーム41への固定に利用していない残り2つの第1開口47C,47Bに挿入してフレーム41内の外側部で、1つのヨーク側壁45Cとそれに隣接する2つのヨーク側壁45A,45Bの相互間の隙間44C,44Bに立設させている。
そして、フレーム41内の外側部がヨーク部44の周囲で同じ高さ位置に形成されているから、ボイスコイル55の下端部における隙間44Cに対応する1箇所から引き出した一方のリード線57を、隙間44Cからフレーム41内における外側部に引き出し、隙間44Cに立設してある一方のフォーミング治具に引っ掛けた状態で、フレーム41内におけるヨーク側壁45Aの外側底部に露出配置してある接続対象の外部接続端子59の半田付けパッド部67の方向に引っ張り、フレーム41内における外側部で略U字状の弛み部71を形成して、ヨーク側壁45Aに沿って当該半田付けパッド部67に導く。
また、フレーム41内の外側部がヨーク部44の周囲で同じ高さ位置に形成されているから、ボイスコイル55の下端部における隙間44Bに対応する1箇所から引き出した他方のリード線58を、隙間44Bからフレーム41内における外側部に引き出し、隙間44Bに立設してある一方のフォーミング治具に引っ掛けた状態で、フレーム41内におけるヨーク側壁45Bの外側底部に露出配置してある接続対象の外部接続端子59の半田付けパッド部67の方向に引っ張り、フレーム41内における外側部で略U字状の弛み部72を形成して、ヨーク側壁45Bに沿って当該半田付けパッド部67に導く。
このような引き回し処理を行った後、ボイスコイル55の各リード線57,58を、それぞれ、接続対象の外部接続端子59の半田付けパッド部67に半田付けで接続し、次いで、振動板54の背面をボイスコイル55のリード線引き出し側端部と反対側の端部に同芯状に接着固定すると共に、振動板54の外周縁部をフレーム41の側壁43に接着固定するものである。
このように構成されたスピーカ50は、例えば携帯電話に使用されるもので、外部回路から一対の外部接続端子59を通じてボイスコイル55に電気音響信号を入力すると、磁気回路53に生じている磁界とボイスコイル55への通電で生じる磁界との相互作用で、ボイスコイル55が上下に振動し、それに伴い振動板54が上下に振動し、音を発生するものである。
以上の構成によれば、ボイスコイル55のリード線57,58を振動板54から遠い位置で当該ボイスコイル55から引き出すと共に、フレーム41には、前記ボイスコイル55から引き出した前記リード線57,58に弛み部71,72を形成する空中フォーミング用の開口47C,47Bを設けたから、振動板54から遠い位置でボイスコイル55から引き出した当該ボイスコイル55のリード線57,58を適正に引き回し処理することができる。それゆえ、ボイスコイル55のリード線57,58を振動板54から遠い位置で当該ボイスコイル55から引き出しても振動系56に対する影響が少なく、音響性能の低下を防止することができる。
また、ボイスコイル55のリード線57,58を振動板54から遠い位置で当該ボイスコイル55から引き出すことにより、振動板接着面とボイスコイル接着面を平行に接合できることから、振動板54とボイスコイル55との接着が安定化すると共に、信頼性も高くなることに加え、ボイスコイル55の軸線が振動方向(図6の紙面上下方向)に対して平行になり、小型・薄形化の要求が強く、磁気ギャップ70も制約されている中で、ボイスコイル55がその内外側のヨーク側壁45A,45B,45Cやマグネット51およびポールピース52と接触しにくくなる。
本実施形態では、振動板54の外周縁部に円形の振動板リング74を接着固定し、振動板54の外周縁部を振動板リング74を介してフレーム41の側壁43に接着固定している。また、フレーム41の上部開口を覆う円形のバッフル75を設けている。このバッフル75は、金属板をプレス加工して形成したもので、振動板54に対向させる正面音孔76を有すると共に、外周縁部から円筒状の縁部77を垂下形成し、この縁部77を側壁43の外側に嵌合してフレーム41に結合している。
以上、実施形態1,2から明らかなように、本発明は四角や三角の角型の電気音響機器にも丸型の電気音響機器、その他オーバル型の電気音響機器にも対応可能なものである。
[実施の形態3]
図8,図9を参照して実施の形態3を説明する。図8は本実施形態の外部接続端子の斜視図である。
図8に示す外部接続端子81は、金属薄板を打ち抜き加工および曲げ加工して形成したもので、ボイスコイル55のリード線57,58をスポット溶接する固定部82と、この固定部82の一端側に形成する段差部83と、この段差部83から折り返し部84を介して固定部82の下側に傾斜状に延出され、その先端部に下面が凸、上面が凹になる接触部85を形成する片持ち梁状のバネ片86と、固定部82の両側から曲げ角90度の折り曲げで、一方は上向き、他方は下向きに突出する一対の圧入片87と、固定部82の段差部83とは反対側の他端側から曲げ角90度で折り曲げで立ち上げられ、中央スリット88によって左右に分割された一対の挟持片89とを一体に形成したものである。
図9は図8に示した外部接続端子を取り付けた角型のスピーカ(電気音響変換器の一例)のバッフルと振動板および振動板リングを透明化した状態の斜視図である。
図9に示すスピーカ90は、樹脂製で浅い底付き四角筒状のフレーム91を備え、このフレーム91の底部における左右両側部(長手方向両端部)に端子挿入孔92を設けると共に、各端子挿入孔92の間にヨーク挿入孔93を設けている。また、フレーム91の側壁には、フレーム91内の左右両側部を短手方向一側(後側)で外部に開放する切り欠き部94A,94Bが設けられている。
そして、フレーム91の中央部には、金属製で上面と両側面を開放した角型のヨーク95を圧入して、フレーム91のヨーク挿入孔93にヨーク95の底部を配置すると共に、フレーム91の長手側の2側壁の内側にヨーク95の側壁部を配置するもので、ヨーク95の内側がそのままフレーム91の左右両側部に連通されている。このヨーク95の底部に四角柱状の永久磁石であるマグネット96を接着固定すると共に、このマグネット96の上に四角形の金属板でなるポールピース97を接着固定し、ヨーク95とマグネット96およびポールピース97とで磁気回路98を構成している。
一方、樹脂や金属フィルムからなる四角形の振動板(図示省略)と、表面を絶縁層で被覆した導線を巻回してなる四角筒状のボイスコイル99とを同心状に接着固定し、振動板とボイスコイル99とで振動系(ボイスコイル99のみ図示)を構成している。
ここで、振動板とボイスコイル99とを接着固定する際、ボイスコイル99の巻き始め線である一方のリード線100および巻き終わり線である他方のリード線101を振動板から遠い位置で当該ボイスコイル99から引き出すように、ボイスコイル99のリード線引き出し側端部と反対側の端部を振動板に接着固定している。
これにより、振動板接着面とボイスコイル接着面を平行に接合できることから、振動板とボイスコイル99との接着が安定化すると共に、信頼性も高くなる。
また、フレーム91には、ボイスコイル99から引き出した各リード線100,101を接続する一対の外部接続端子81を取り付けるもので、フレーム91の左右両側部に、それぞれ、外部接続端子81の圧入片87を圧入して、フレーム91の各ヨーク挿入孔93に外部接続端子81の固定部82を略面一に露出配置し、フレーム91内の左右両側部に外部接続端子81の挟持片89を立設させると共に、フレーム91の左右両側部の底面からバネ片86を外部に突出させている。
そして、ボイスコイル99から引き出した2本のリード線100,101のうち、一方のリード線100を一方の外部接続端子81の固定部82にスポット溶接で接続すると共に、他方のリード線101を他方の外部接続端子81の固定部82にスポット溶接で接続し、振動板の外周縁部をフレーム91の側壁に接着固定し、振動板の下側にある磁気ギャップ102にボイスコイル99を挿入配置し、磁気回路98と振動系をフレーム91で保持することで完成している。
ここで、ボイスコイル99から引き出した2本のリード線100,101は、図9に示すように、フレーム91内の左右両側部で引き回し処理されて弛み部103,104を形成し、接続対象の外部接続端子81の固定部82に導かれてスポット溶接で接続されるものである。
この引き回し処理を行うにあたり、ボイスコイル99の2本のリード線100,101を、上記のように振動板から遠い位置、すなわち、ボイスコイル99の振動板接着側端部(上端部)とは反対側の端部(下端部)で当該ボイスコイル99から引き出すと共に、フレーム91の後側の左右両端にある切り欠き部94A,94Bに近い2箇所、すなわち、ボイスコイル99の後側の左右角部で、当該ボイスコイル99から引き出している。
そして、ヨーク95の内側がそのままフレーム91内の長手方向両端部に連通されていることから、ボイスコイル99の下端部における後側の左角部から引き出した一方のリード線100をフレーム91の後側の左端にある切り欠き部94Aからフレーム91の外部に引き出し、図8に示すように、フレーム91の後側の左端にある切り欠き部94Aからフレーム91内の左側部に挿入する、中央部が括れたピン状のフォーミング治具105の先端部で前側に押し曲げて、フレーム91内における左側部で略V字状の弛み部103を形成した後、この弛み部103より先のリード線100をフレーム91内の左側底部に露出配置してある接続対象の外部接続端子81の固定部82にスポット溶接で接続し、その後、挟持片89の中央スリット88に挟み込んだ状態で、この挟持片89から先の余分なリード線100を切断処理する。
また、ヨーク95の内側がそのままフレーム91内の長手方向両端部に連通されていることから、ボイスコイル99の下端部における後側の右角部から引き出した他方のリード線101を、フレーム91内の右側部に引き出し、図8に示すように、フレーム91の後側の右端にある切り欠き部94Aからフレーム91内の右側部に挿入する、中央部が括れたピン状のフォーミング治具105の先端部で前側に押し曲げて、フレーム91内における右側部で略V字状の弛み部104を形成した後、この弛み部104より先のリード線100をフレーム91内の右側底部に露出配置してある接続対象の外部接続端子81の固定部82にスポット溶接で接続し、その後、挟持片89の中央スリット88に挟み込んだ状態で、この挟持片89から先の余分なリード線101を切断処理する。
このような引き回し処理を行った後、振動板の背面をボイスコイル99のリード線引き出し側端部と反対側の端部に同芯状に接着固定すると共に、振動板の外周縁部をフレーム91の側壁に接着固定するものである。
このように構成されたスピーカ90は、例えば携帯電話に使用されるもので、外部回路から一対の外部接続端子81を通じてボイスコイル99に電気音響信号を入力すると、磁気回路98に生じている磁界とボイスコイル99への通電で生じる磁界との相互作用で、ボイスコイル99が上下に振動し、それに伴い振動板が上下に振動し、音を発生するものである。
以上の構成によれば、ボイスコイル99のリード線100,101を振動板から遠い位置で当該ボイスコイル99から引き出すと共に、フレーム91には、前記ボイスコイル99から引き出した前記リード線100,101に弛み部103,104を形成する空中フォーミング用の開口である切り欠き部94A,94Bを設けたから、振動板から遠い位置でボイスコイル99から引き出した当該ボイスコイル99のリード線100,101を適正に引き回し処理することができる。それゆえ、ボイスコイル99のリード線100,101を振動板から遠い位置で当該ボイスコイル99から引き出しても振動系に対する影響が少なく、音響性能の低下を防止することができる。
また、ボイスコイル99のリード線100,101を振動板から遠い位置で当該ボイスコイル99から引き出すことにより、振動板接着面とボイスコイル接着面を平行に接合できることから、振動板とボイスコイル99との接着が安定化すると共に、信頼性も高くなることに加え、ボイスコイル99の軸線が振動方向に対して平行になり、小型・薄形化の要求が強く、磁気ギャップ102も制約されている中で、ボイスコイル99がその内外側のヨーク95やマグネット96およびポールピース97と接触しにくくなる。
本実施形態では、振動板の外周縁部に四角形の振動板リングを接着固定し、振動板の外周縁部を振動板リングを介してフレーム91の側壁に接着固定している。また、フレーム91の上部開口を覆う四角形のバッフルを設けている。このバッフルは、金属板をプレス加工して形成したもので、振動板に対向させる正面音孔を有すると共に、外周縁部から四角筒状の縁部を垂下形成し、この縁部を側壁の外側に嵌合してフレーム91に結合している。
以上、実施形態1〜3から明らかなように、本発明はボイスコイルから引き出したリード線に弛み部を、引っ張り曲げで形成する空中フォーミング、押し曲げで形成する空中フーミングの何れにも対応可能なものである。
本発明の実施形態1におけるフレームの斜視図 本発明の実施形態1におけるスピーカ(電気音響変換器の一例)の中央縦断面図 本発明の実施形態1におけるスピーカ(電気音響変換器の一例)の端子部縦断面図 本発明の実施形態1におけるスピーカ(電気音響変換器の一例)のバッフルと振動板および振動板リングを透明化した状態の平面図 本発明の実施形態2におけるフレームの斜視図 本発明の実施形態2におけるスピーカ(電気音響変換器の一例)の中央縦断面図 本発明の実施形態2におけるスピーカ(電気音響変換器の一例)のバッフルと振動板および振動板リングを透明化した状態の平面図 本発明の実施形態3における外部接続端子の斜視図 本発明の実施形態3におけるスピーカ(電気音響変換器の一例)のバッフルと振動板および振動板リングを透明化した状態の平面図
符号の説明
1 フレーム
4 ヨーク部
7A,7B 開口
11 マグネット
12 ポールピース
13 磁気回路
14 振動板
15 ボイスコイル
16 振動系
17,18 リード線
30 磁気ギャップ
31,32 弛み部

Claims (1)

  1. ヨークとマグネットおよびポールピースを有する磁気回路と、振動板とボイスコイルを有する振動系と、これら磁気回路と振動系を保持するフレームとを備え、磁気ギャップに前記ボイスコイルを配置してなる電気音響変換器において、前記ボイスコイルのリード線を前記振動板から遠い位置で当該ボイスコイルから引き出すと共に、前記フレームには、前記ボイスコイルから引き出した前記リード線に弛み部を形成する空中フォーミング用の開口を設けたことを特徴とする電気音響変換器。
JP2008125472A 2008-05-13 2008-05-13 電気音響変換器 Expired - Fee Related JP4997173B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008125472A JP4997173B2 (ja) 2008-05-13 2008-05-13 電気音響変換器
TW098113006A TWI400966B (zh) 2008-05-13 2009-04-20 Electrical sound converter
AT09159640T ATE505910T1 (de) 2008-05-13 2009-05-07 Elektroakustischer wandler
DE602009001041T DE602009001041D1 (de) 2008-05-13 2009-05-07 Elektroakustischer Wandler
EP09159640A EP2120482B1 (en) 2008-05-13 2009-05-07 Electroacoustic transducing device
KR1020090041062A KR101051539B1 (ko) 2008-05-13 2009-05-12 전기음향변환기
CN200910139365.1A CN101583068B (zh) 2008-05-13 2009-05-13 电声变换器
US12/453,496 US8155374B2 (en) 2008-05-13 2009-05-13 Electroacoustic transducing device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008125472A JP4997173B2 (ja) 2008-05-13 2008-05-13 電気音響変換器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009278213A true JP2009278213A (ja) 2009-11-26
JP4997173B2 JP4997173B2 (ja) 2012-08-08

Family

ID=40886225

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008125472A Expired - Fee Related JP4997173B2 (ja) 2008-05-13 2008-05-13 電気音響変換器

Country Status (8)

Country Link
US (1) US8155374B2 (ja)
EP (1) EP2120482B1 (ja)
JP (1) JP4997173B2 (ja)
KR (1) KR101051539B1 (ja)
CN (1) CN101583068B (ja)
AT (1) ATE505910T1 (ja)
DE (1) DE602009001041D1 (ja)
TW (1) TWI400966B (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010041547A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Panasonic Corp スピーカの製造方法、および、この製造方法によって製造されたスピーカ
JP2010041548A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Panasonic Corp スピーカの製造に用いられる治具、および、この治具によって製造されたスピーカ
US8627919B2 (en) 2010-12-21 2014-01-14 Sanyo Electric Co., Ltd. Speaker and portable information terminal
JP2016034096A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 東北パイオニア株式会社 スピーカ装置

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101766035B (zh) * 2007-07-31 2014-04-30 日本先锋公司 扬声器装置
JP5049883B2 (ja) * 2008-06-02 2012-10-17 ホシデン株式会社 スピーカ
CN102598711B (zh) * 2009-10-29 2015-02-25 松下电器产业株式会社 扬声器、使用该扬声器的电子设备以及携带式电话
KR101109101B1 (ko) * 2010-01-08 2012-01-31 주식회사 비에스이 사각 다기능 마이크로 스피커
CN102065357B (zh) * 2010-05-25 2014-06-04 瑞声声学科技(深圳)有限公司 电磁扬声器件
US8391538B2 (en) * 2010-12-20 2013-03-05 Cheng Uei Precision Industry Co., Ltd. Earphone
CN202183861U (zh) * 2011-04-04 2012-04-04 瑞声光电科技(常州)有限公司 发声装置
TWM453317U (zh) * 2012-12-13 2013-05-11 Chi Mei Comm Systems Inc 揚聲器
WO2014156017A1 (ja) * 2013-03-27 2014-10-02 パナソニック株式会社 スピーカと、その製造方法
CN103763667B (zh) * 2013-12-31 2017-10-13 瑞声声学科技(深圳)有限公司 多功能电声器件
CN104754476A (zh) * 2015-02-09 2015-07-01 张琦 一种触屏广告板用超薄扬声器
JP6222185B2 (ja) * 2015-08-11 2017-11-01 Tdk株式会社 圧電発音体
US9794666B1 (en) 2016-06-14 2017-10-17 Bose Corporation Miniature voice coil having helical lead-out for electro-acoustic transducer
US10631098B2 (en) * 2016-07-13 2020-04-21 Mrspeakers, Llc Planar magnetic loudspeaker airflow system
CN106658311A (zh) * 2017-01-20 2017-05-10 深圳市吉瑞德隆电子科技有限公司 喇叭及电子设备
US10375495B2 (en) 2017-03-29 2019-08-06 Bose Corporation Systems and methods for assembling an electro-acoustic transducer including a miniature voice coil
US10425756B2 (en) 2017-03-29 2019-09-24 Bose Corporation Systems and methods for assembling an electro-acoustic transducer including a miniature voice coil
US10484795B2 (en) * 2017-09-26 2019-11-19 Harman International Industries, Incorporated Speaker terminals
JP7117669B2 (ja) * 2017-10-12 2022-08-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 スピーカ、および、スピーカの製造方法
JP7016666B2 (ja) * 2017-10-20 2022-02-07 日本電産サンキョー株式会社 コイルユニットの製造方法
US11388519B2 (en) * 2018-04-03 2022-07-12 Honor Device Co., Ltd. Speaker, terminal, and speaker control method
CN109889949B (zh) * 2019-04-12 2024-01-05 无锡杰夫电声股份有限公司 一种多悬挂支撑的薄型扬声器
RU2746715C1 (ru) * 2020-08-14 2021-04-19 Общество С Ограниченной Ответственностью "Синеморе" Плоский низкочастотный громкоговоритель

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61167300A (ja) * 1985-01-19 1986-07-28 Sanyo Electric Co Ltd 小型スピ−カの製造方法
JP3098127B2 (ja) * 1992-12-04 2000-10-16 テーダブリュ電気株式会社 スピーカ装置
JP2004128822A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 Sanyo Electric Co Ltd スピーカ装置
JP2007235427A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Star Micronics Co Ltd 電気音響変換器
WO2008018007A2 (en) * 2006-08-08 2008-02-14 Nxp B.V. Combination device of speaker and camera optical system

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE2900427B1 (de) * 1979-01-08 1979-08-02 Licentia Gmbh Dynamischer Wandler mit einer Schwingspule in einem mit einer magnetischen Fluessigkeit gefuellten Luftspalt
JP2790421B2 (ja) * 1993-10-25 1998-08-27 スター精密株式会社 電気音響変換器及びその製造方法
JP4100539B2 (ja) * 2001-05-23 2008-06-11 スター精密株式会社 スピーカ
JP3874183B2 (ja) * 2002-05-21 2007-01-31 フォスター電機株式会社 電気音響変換器用振動板
JP3875150B2 (ja) * 2002-06-13 2007-01-31 スター精密株式会社 電気音響変換器およびその製造方法
JP2004096670A (ja) * 2002-09-04 2004-03-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd スピーカ
KR100545159B1 (ko) * 2002-11-28 2006-01-24 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 라우드스피커
JP4383953B2 (ja) * 2004-04-28 2009-12-16 パナソニック株式会社 電気音響変換器およびこれを用いた電子機器
JP2007043230A (ja) 2005-07-29 2007-02-15 Pioneer Electronic Corp スピーカ装置
JP4594858B2 (ja) 2005-12-14 2010-12-08 スター精密株式会社 スピーカ
US20080063234A1 (en) * 2006-09-07 2008-03-13 Citizen Electronics Co., Ltd. Electroacoustic transducer
JP2009010806A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Citizen Electronics Co Ltd 電気音響変換器
JP2009296160A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Hosiden Corp スピーカ
JP2010041548A (ja) 2008-08-07 2010-02-18 Panasonic Corp スピーカの製造に用いられる治具、および、この治具によって製造されたスピーカ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61167300A (ja) * 1985-01-19 1986-07-28 Sanyo Electric Co Ltd 小型スピ−カの製造方法
JP3098127B2 (ja) * 1992-12-04 2000-10-16 テーダブリュ電気株式会社 スピーカ装置
JP2004128822A (ja) * 2002-10-01 2004-04-22 Sanyo Electric Co Ltd スピーカ装置
JP2007235427A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Star Micronics Co Ltd 電気音響変換器
WO2008018007A2 (en) * 2006-08-08 2008-02-14 Nxp B.V. Combination device of speaker and camera optical system

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010041547A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Panasonic Corp スピーカの製造方法、および、この製造方法によって製造されたスピーカ
JP2010041548A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Panasonic Corp スピーカの製造に用いられる治具、および、この治具によって製造されたスピーカ
US8627919B2 (en) 2010-12-21 2014-01-14 Sanyo Electric Co., Ltd. Speaker and portable information terminal
JP2016034096A (ja) * 2014-07-31 2016-03-10 東北パイオニア株式会社 スピーカ装置

Also Published As

Publication number Publication date
TWI400966B (zh) 2013-07-01
ATE505910T1 (de) 2011-04-15
US20090285439A1 (en) 2009-11-19
EP2120482B1 (en) 2011-04-13
KR101051539B1 (ko) 2011-07-22
KR20090118853A (ko) 2009-11-18
CN101583068A (zh) 2009-11-18
TW200950572A (en) 2009-12-01
US8155374B2 (en) 2012-04-10
DE602009001041D1 (de) 2011-05-26
EP2120482A1 (en) 2009-11-18
CN101583068B (zh) 2014-05-07
JP4997173B2 (ja) 2012-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4997173B2 (ja) 電気音響変換器
US9055359B2 (en) Electroacoustic transducing device
JP2011071681A (ja) スピーカ用ダンパおよびスピーカ
JP2009296160A (ja) スピーカ
JP5087573B2 (ja) スピーカ及びその製造方法
JP2002152882A (ja) マイクロスピーカの製造方法とそれによるマイクロスピーカ
JP2012034338A (ja) スピーカ
JP2009278214A (ja) 電気音響変換器
US20160234586A1 (en) Electroacoustic transducer
JP2005277874A (ja) 同軸スピーカー装置及びその製造方法
JP2005269335A (ja) スピーカ装置
JP2019075615A (ja) スピーカ、および、スピーカの製造方法
JP2007060445A (ja) 電気音響変換器の端子取り付け方法と構造並びに電気音響変換器
JP2005136708A (ja) スピーカ装置及びその製造方法
CN213661938U (zh) 扬声器及电子终端
KR101563973B1 (ko) Smt형 마이크로 스피커 및 그 제조 방법
JP2007104541A (ja) 電気音響変換器
JP2013017066A (ja) スピーカシステム及びスピーカシステムの製造方法
JP2005277866A (ja) 樹脂フレーム、スピーカーユニット及びスピーカー装置
JP4820445B2 (ja) スピーカー装置
JP2008005372A (ja) スピーカー装置
US20080049965A1 (en) Speaker device
JP2005244730A (ja) 電気音響変換器
JP3791645B2 (ja) スピーカ用振動板
KR200421907Y1 (ko) 마이크로스피커

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100528

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120213

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120417

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120514

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150518

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees