JP2009274894A - SiC単結晶の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】溶液法により結晶性の高いSiC単結晶の製造方法を提供する。
【解決手段】Si、C、CrおよびNiを含むSi−Cr−Ni−C融液またはSi−Cr−C融液により、種結晶の成長面をSi面としてSiC結晶を成長させる。融液中のNiとCrとの割合(原子比)(Ni/Cr)は0.2以下である。また、融液にSi、Cr、NiおよびC以外の元素であって希土類元素、遷移金属元素およびアルカリ土類金属元素のうちから選ばれるいずれか1種の元素を含んでおり、好ましくはCeである。
【選択図】図1

Description

この発明は、溶液法による新規なSiC単結晶の製造方法に関し、さらに詳しくは特定の融液(溶液ということもある)と特定の結晶成長面とを組合せることによって結晶性の高いSiC単結晶の製造方法に関するものである。
SiC単結晶は、熱的、化学的に非常に安定であり、機械的強度に優れ、放射線に強く、しかもSi(シリコン)単結晶に比べて高い絶縁破壊電圧、高い熱伝導率などの優れた物性を有し、不純物の添加によってp、n伝導型の電子制御も容易にできるとともに、広い禁制帯幅(6H型の単結晶SiCで約3.0eV、4H型の単結晶SiCで約3.3eV)を有するという特徴を備えている。従って、Si(シリコン)単結晶やGaAs(ガリウム砒素)単結晶などの既存の半導体材料では実現できない高温、高周波、耐電圧・耐環境性を実現することが可能であり、次世代の半導体材料として期待が高まっている。
従来、SiC単結晶の成長法としては、代表的には気相法、アチソン(Acheson)法および溶液法が知られている。
気相法の代表例である昇華法および化学気相法(CVD)のうち昇華法は結晶に種々の欠陥が生じまた多結晶化しやすく、CVD法は原料供給がガスに限定されることから生成する結晶が薄膜であり、いずれもバルク単結晶の製造が困難である。
また、アチソン法では原料として珪石とコークスを使用し電気炉中で加熱するため、原料中の不純物等により結晶性の高い単結晶を得ることは不可能である。
そして、溶液法は、黒鉛坩堝中でSi融液又はSi融液に合金を融解し、その融液中に黒鉛坩堝からCを溶解させ、低温部に設置した種結晶基板上にSiC結晶層を溶液析出によって成長させる方法である。そして、溶液法は気相法に比べ熱平衡に近い状態での結晶成長のため、低欠陥化が期待できる。
このため、最近では、溶液法によるSiC単結晶の製造法について提案されている。
しかし、溶液法によるSiC単結晶の製造法では、結晶の成長速度および得られたSiC単結晶の結晶性を高めることが必要となり、材料を構成するC、Si以外の金属の種類および割合を検討する試みが提案されている(特許文献1〜2)。
特開2000−264790号公報 特開2007−261844号公報
上記の特許文献1には、遷移金属のうちの少なくとも1種の元素と、Siと、Cとを含む原料を溶融して融液とし、融液に単結晶の炭化珪素種結晶を接触させるとともに、融液の温度を融液の液相線よりも低い温度の融液の状態に冷却して、炭化珪素単結晶を析出成長させる炭化珪素単結晶の製造方法が記載されている。そして、具体的に例示されている遷移金属はFe、Co、Ni(以上VIII族)、Ti、Zr、Hf(以上IVb族)、V、Nb、Ta(以上Vb族)、Cr、MoおよびW(以上VIb族)であるが、具体的に開示されている組成は遷移金属がMo、Cr、Coである場合のみであり、さらにSiC単結晶の結晶性を制御することについては記載されていない。
上記の特許文献2には、SiとCとCrとを含み、Crのモル濃度を[Cr]、Siのモル濃度を[Si]として、[Cr]/([Cr]+[Si])の値が0.2以上、0.6以下である融液に、SiC成長用の種結晶基板を接触させ、少なくとも前記種結晶基板周辺において前記融液をSiCの過飽和状態とすることによって、前記種結晶基板上にSiC単結晶を成長させるSiC単結晶の製造方法が記載されている。
しかし、この公知の溶液法によって得られるSiC単結晶には、溶液中のSi、C以外の溶液に添加した金属を含む溶液成分が微量の不純物(介在物)として含まれ、結晶性の高いSiC単結晶を得ることが困難である。
従って、この発明の目的は、溶液法により結晶性の高いSiC単結晶の製造方法を提供することである。
この発明は、Si、C、CrおよびNiを含むSi−Cr−Ni−C融液により、種結晶の成長面をSi面としてSiC結晶を成長させることを特徴とするSiC単結晶の製造方法に関する。
また、この発明は、Si、CおよびCrを含むSi−Cr−C融液により、種結晶の成長面をSi面としてSiC結晶を成長させることを特徴とするSiC単結晶の製造方法に関する。
この発明において、SiC単結晶の結晶性は、後述の実施例の欄に詳細に記載されるX線解析による測定で得られる半値幅によって判断され、結晶性が高いSiC単結晶とは半値幅が50arcsec未満であるものをいう。
この発明によれば、溶液法により結晶性の高いSiC単結晶を得ることができる。
この発明における好適な態様を次に示す。
1)融液中のNiとCrとの割合(原子比)(Ni/Cr)が0.2以下である前記の製造方法。
2)融液が、さらに前記Si、Cr、NiおよびC以外の元素であって希土類元素、遷移金属元素およびアルカリ土類金属元素のうちから選ばれるいずれか1種の元素を含む前記の製造方法。
3)前記の元素が、Ceである前記の製造方法。
一般的に、同一種の結晶においてはX線解析により求められる半値幅が小さいほど結晶性が高く、半値幅が大きいほど結晶性が低いことが知られており、半値幅を知ることができれば結晶性が高いか低いかを判断することが可能となる。
そして、この発明における溶液法によって得られるSiC単結晶の結晶性は、半値幅によって数値的に規定される。
この発明においては、融液としてSi、C、CrおよびNiを含むSi−Cr−Ni−C融液を使用すること、およびこの融液により、種結晶の成長面をSi面としてSiC結晶を成長させることが必要である。
前記のSi−Cr−Ni−C融液において、融液中のCrは30at.%(原子%)以上で70at.%以下であることが好ましく、特にCrとNiとの割合(原子比)を示すNi/Crが0.2以下、その中でも0.04以上で0.2以下であることが好ましく、融液中のNiは2〜10at.%であることが好ましい。
前記のSi−Cr−Ni−C融液として、さらに前記Si、Cr、NiおよびC以外の元素であって希土類元素、遷移金属元素およびアルカリ土類金属元素のうちから選ばれるいずれか1種の元素、好適にはCeを、融液中1〜10at.%の割合で含ませてもよい。
あるいは、この発明においては、溶液としてSiCおよびCrを含むSi−Cr−C融液を使用すること、およびこの溶液により、種結晶の成長面をSi面としてSiC結晶を成長させることが必要である。
この発明においては、前記の融液により、種結晶の成長面をSi面としてSiC結晶を成長させることが必要である。
この発明について、この発明の方法を実施するための製造装置の1実施態様の概略図である図1を用いて説明する。
図1において、SiC単結晶成長は、例えば加熱装置として高周波の誘電コイルによって加熱された融液にSiC種結晶支持部材の1例である黒鉛棒(黒鉛軸ともいう)の先端にSiC単結晶からなる種結晶を、種結晶の成長面がSi面となるように接着・固定し、これを溶液(融液)に接触させ、このとき、種結晶直下の融液が潜熱を奪われ、その温度差勾配の差によって種結晶上にSiC結晶を成長させることによって達成することができる。
この発明のSi−Cr−Ni−C融液と種結晶の成長面をSi面とする組合せの構成について、この発明の実施態様を用いて説明する。
この発明のSi−Cr−Ni−C融液を用いた実施態様である12例は、融液組成を前記の範囲内で変化させ、融液の加熱温度を1980〜2020℃の範囲内で変化させ、種結晶の成長面をSi面としてSiC結晶を成長させて得られたSiC単結晶の半値幅が14.4〜27.0arcsecで、平均で19.7arcsecであるのに対して、比較の態様である4例は、融液組成および加熱温度を前記の範囲内で変化させて種結晶の成長面をC面に変えてSiC結晶を成長させて得られたSiC単結晶の半値幅が60.8〜182.9arcsecで、平均で109.5arcsecである。従って、種結晶の成長面をSi面としてSiC結晶を成長させる実施態様は、種結晶の成長面をC面としてSiC結晶を成長させる比較の態様に比べて、得られたSiC単結晶の半値幅が小さく、結晶性が高いことが理解される。
特に、この発明の前記実施態様の12例のうち融液組成と加熱温度とを前記の範囲内で固定して成長面をSi面としてSiC結晶を成長させて得られたSiC単結晶の半値幅が27.0arcsecであるのに対して、前記の比較の態様4例のうち融液組成と加熱温度とを実施態様と同じ条件にして種結晶の成長面のみを変えてC面としてSiC結晶を成長させて得られたSiC単結晶の半値幅は130.7arcsecであり、種結晶の成長面をSi面とすることによって、得られるSiC単結晶の結晶性が高くなることが理解される。
また、この発明のSi−Cr−C融液と種結晶の成長面をSi面とする組合せの構成について、この発明の実施態様を用いて説明することができる。
すなわち、同一の融液組成を用いた実施態様の1例では、種結晶の成長面をSi面としてSiC結晶を成長させて得られたSiC単結晶の半値幅が19.1arcsecであるのに対し、比較の態様の1例では、種結晶の成長面をC面としてSiC結晶を成長させて得られたSiC単結晶の半値幅が104.8arcsecである。
このように、この発明におけるSi−Cr−Ni−C融液あるいはSi−Cr−C融液と種結晶の成長面をSi面とする組合せによって結晶性の高いSiC単結晶を得ることができるのである。
この発明の方法における前記組成のSi−Cr−Ni−C融液を調製する方法としては特に制限はなく、例えば、先ずSi融液に、CrおよびNiを原料として反応容器である黒鉛坩堝に加え、原料を融解させ、生成した合金の固相線温度より高温に加熱してSi−Cr−Ni−C融液を形成する。前記のSi−Cr−Ni−C融液におけるCの少なくとも一部は黒鉛坩堝から融液中に溶解させたものであり、特にCの全部を黒鉛坩堝からの溶解によって供給することが好ましい。また、Cの一部を炭化物や炭素を原料として仕込んでもよい。さらに、Cの一部をメタンなどの炭素含有ガスを融液中に吹き込むことによって供給する方法も挙げられる。
融液の加熱を続けて、SiとCrとNiとからなる原料およびCが十分に溶解し、生成した融液中の炭素濃度が融液を溶媒とするSiC飽和濃度に近くなり一定になれば、好適にはSiC成長用のSiC種結晶面をSi面として融液に接触させ、例えば融液に5〜50℃/cm程度の温度勾配を設ける温度勾配法又は加熱装置を操作して融液を冷却する冷却法によって種結晶基板周辺の融液を2100℃以下、特に1900〜2020℃の温度に過冷却させて融液に溶解しているSiCを過飽和状態とすることによって、SiC種結晶のSi面上にSiC単結晶を成長させる。
前記の種結晶としては、目的とするSiCと同じ結晶形のものを使用することが好ましい。特に、ポリタイプが4H又は6HのSiC種結晶とすることが好ましい。
この発明の方法においては、溶液法におけるそれ自体公知の製造法、例えば黒鉛坩堝の形状、加熱方法、加熱時間、雰囲気、昇温速度および冷却速度を適用することができる。
例えば、加熱方法としては高周波誘導加熱が挙げられ、加熱時間(原料の仕込みからSiC飽和濃度に達するまでの凡その時間)としては坩堝の大きさにもよるが数時間〜10時間程度(例えば3〜7時間程度)で、雰囲気としては希ガス、例えばHe、Ne、Arなどの不活性ガスやそれらの一部をNやメタンガスで置き換えたものが挙げられる。
この発明の方法によって、多結晶を実質的に含まず、結晶中のマクロ的欠陥を低減して結晶性の高い、X線解析による測定で得られる半値幅が50arcsec未満、好適には40arcsec以下、特に30arcsec以下の高結晶性のSiC単結晶を得ることができる。
この発明の好適な態様として、黒鉛坩堝中のSi融液にNiおよびCrを添加して得られる、前期のNi/Crが0.2以下、その中でも0.04以上、0.2以下で、融液中のNiが2〜10at.%であり、Crは30at.%以上、70at.%以下であり、融液温度が1980〜2020℃であるSi−Cr−Ni−C融液又はSi−Cr−C融液により、種結晶の成長面をSi面としてSiC結晶を成長させることによって、前記のX線解析による測定で得られる半値幅が30arcsec以下で検出限界値以上(X線解析による測定で得られる半値幅の検出限界値は約5arcsecである。)の高結晶性のSiC単結晶を得ることができる。
この明細書において、数値によって規定される範囲は、その値の均等の範囲を含むことを意図して規定されていることを理解すべきである。
以下、この発明の実施例を示す。
以下の各例において、SiC単結晶の成長実験を図1に概略図で示される黒鉛坩堝を反応容器とする装置を用いて行った。
以下の各例において、得られたSiC単結晶の結晶性は以下のX線解析により行った。X線解析:Philips社の薄膜X線回折装置であるX’Pert MRDを用いて、常法により測定を行った。
以下の各例において、黒鉛坩堝のSi融液に、CrおよびNiを加え、加熱を続けて設定温度を1980〜2020℃の範囲内の温度に維持し、黒鉛坩堝からCが溶解してSiC飽和濃度に達したSi−Cr−Ni−C融液に、種結晶としてポリタイプが4HのSiCを用い、種結晶の成長面をSi面としてSiC種結晶を接触させ、SiC種結晶上にSiC単結晶を成長させた。成長時間経過後、坩堝を室温まで徐冷して、成長したSiC単結晶を得た。
各例で得られたSiC単結晶の断面を薄膜X線回折装置によって測定し、半値幅を求めた。
実施例1〜3
Cr/Niが45at.%/5at.%の組成割合で、温度が1980〜2020℃のSi−Cr−Ni−C融液に、種結晶として4H−SiCを用い、種結晶の成長面をSi面としてSiC種結晶を接触させて、SiC種結晶上にSiC単結晶を成長させた。成長時間経過後、坩堝を室温まで徐冷して、成長したSiC単結晶を得た。なお、実施例1〜3では、融液温度を1980〜2020℃の範囲内で実施例2が実施例1より1℃低く、実施例3が実施例1よりも9℃高く設定した。
各例で得られたSiC単結晶の断面を薄膜X線回折装置によって測定し、半値幅を求めた。結果をまとめて以下に示す。
実施例1 半値幅=19.1arcsec
実施例2 半値幅=22.7arcsec
実施例3 半値幅=25.2arcsec
実施例4
Cr/Niが40at.%/5at.%の組成割合のSi−Cr−Ni−C融液に、融液温度を1980〜2020℃の範囲内で実施例1より27℃高く設定した他は実施例1と同様にしてSiC種結晶上にSiC単結晶を成長させて、成長したSiC単結晶を得た。
得られたSiC単結晶の断面を薄膜X線回折装置によって測定し、半値幅を求めたところ、14.4arcsecであった。
実施例5〜6
Cr/Niが38at.%/5at.%の組成割合のSi−Cr−Ni−C融液に、実施例6では、融液温度を1980〜2020℃の範囲内で実施例5よりも20℃低く設定した他は実施例1と同様にしてSiC種結晶上にSiC単結晶を成長させて、成長したSiC単結晶を得た。
各例で得られたSiC単結晶の断面を薄膜X線回折装置によって測定し、半値幅を求めた。結果をまとめて以下に示す。
実施例5 半値幅=12.2arcsec
実施例6 半値幅=24.1arcsec
実施例7〜8
Cr/Niが40at.%/3at.%の組成割合のSi−Cr−Ni−C融液に、実施例8では、融液温度を1980〜2020℃の範囲内で実施例7よりも7℃高く設定した他は実施例1と同様にしてSiC種結晶上にSiC単結晶を成長させて、成長したSiC単結晶を得た。
得られたSiC単結晶の断面を薄膜X線回折装置によって測定し、半値幅を求めた。結果をまとめて以下に示す。
実施例7 半値幅=16.6arcsec
実施例8 半値幅=27.0arcsec
実施例9〜11
Cr/Niが40at.%/4at.%の組成割合のSi−Cr−Ni−C融液に、実施例10および11では、融液温度を1980〜2020℃の範囲内で実施例9よりも、各々3℃低く(実施例10)、1℃高く(実施例11)設定した他は実施例1と同様にしてSiC種結晶上にSiC単結晶を成長させて、成長したSiC単結晶を得た。
得られたSiC単結晶の断面を薄膜X線回折装置によって測定し、半値幅を求めた。結果をまとめて以下に示す。
実施例9 半値幅=24.5arcsec
実施例10 半値幅=18.4arcsec
実施例11 半値幅=18.4arcsec
実施例12
Crの一部をCe(6at.%)に置き換えたSi−Cr−Ni−Ce−C融液で、実施例3と同様にしてSiC種結晶上にSiC単結晶を成長させて、成長したSiC単結晶を得た。
得られたSiC単結晶の断面を薄膜X線回折装置によって測定し、半値幅を求めたところ、14.0arcsecであった。
比較例1
Cr/Niが40at.%/3at.%の組成割合のSi−Cr−Ni−C融液に、種結晶の成長面をC面とした他は実施例8と同様にして、SiC種結晶上にSiC単結晶を成長させて、成長したSiC単結晶を得た。
得られたSiC単結晶の断面を薄膜X線回折装置によって測定し、半値幅を求めたところ、130.7arcsecであった。
比較例2
Cr/Niが40at.%/3at.%の組成割合のSi−Cr−Ni−C融液に、種結晶の成長面をC面とし、融液温度を1980〜2020℃の範囲内で実施例8よりも4℃高く設定した他は実施例8と同様にして、SiC種結晶上にSiC単結晶を成長させて、成長したSiC単結晶を得た。
得られたSiC単結晶の断面を薄膜X線回折装置によって測定し、半値幅を求めたところ、63.4arcsecであった。
比較例3
Cr/Niが40at.%/4at.%の組成割合のSi−Cr−Ni−C融液に、種結晶の成長面をC面とし、融液温度を1980〜2020℃の範囲内で実施例9よりも10℃高く設定した他は実施例9と同様にして、SiC種結晶上にSiC単結晶を成長させて、成長したSiC単結晶を得た。
得られたSiC単結晶の断面を薄膜X線回折装置によって測定し、半値幅を求めたところ、182.9arcsecであった。
比較例4
Cr/Niが40at.%/4at.%の組成割合のSi−Cr−Ni−C融液に、種結晶の成長面をC面とし、融液温度を1980〜2020℃の範囲内で比較例1よりも7℃高く設定した他は実施例9と同様にして、SiC種結晶上にSiC単結晶を成長させて、成長したSiC単結晶を得た。
得られたSiC単結晶の断面を薄膜X線回折装置によって測定し、半値幅を求めたところ、60.8arcsecであった。
以上の各実施例の結果と各比較例の結果から、この発明の方法による実施例1〜12で得られたSiC単結晶は半値幅が14.4〜27.0arcsecで、結晶性が高く結晶性の優れたSiC単結晶であったが、結晶成長面をC面に変えてSiC結晶を成長させて得られた比較例1〜4のSiC単結晶は半値幅が60.8〜182.9arcsecであり、結晶性が低いSiC単結晶であった。
実施例13
Crが50at.%の組成割合で、温度が1992℃のSi−Cr−C融液に種結晶として6H−SiCを用いた他は実施例1と同様にして、種結晶の成長面をSi面としてSiC種結晶を接触させて、SiC種結晶上にSiC単結晶を成長させて、成長したSiC単結晶を得た。
得られたSiC単結晶の断面を薄膜X線回折装置によって測定し、半値幅を求めたところ、19.1arcsecであった。
実施例14
Crが60at.%の組成割合で、温度が1960℃のSi−Cr−C融液を用いた他は実施例13と同様にしてSiC種結晶上にSiC単結晶を成長させて、成長したSiC単結晶を得た。
得られたSiC単結晶の断面を薄膜X線回折装置によって測定し、半値幅を求めたところ、46.1arcsecであった。
比較例5
Crが50at.%の組成割合で、温度が1977℃のSi−Cr−C融液に種結晶の成長面をC面としてSiC種結晶を接触させた他は実施例13と同様にしてSiC種結晶上にSiC単結晶を成長させて、成長したSiC単結晶を得た。
得られたSiC単結晶の断面を薄膜X線回折装置によって測定し、半値幅を求めたところ、104.8arcsecであった。
図1は、この発明の方法を実施するための製造装置の1実施態様の概略図を示す。

Claims (5)

  1. Si、C、CrおよびNiを含むSi−Cr−Ni−C融液により、種結晶の成長面をSi面としてSiC結晶を成長させることを特徴とするSiC単結晶の製造方法。
  2. 融液中のNiとCrとの割合(原子比)(Ni/Cr)が0.2以下である請求項1に記載の製造方法。
  3. 融液が、さらに前記Si、Cr、NiおよびC以外の元素であって希土類元素、遷移金属元素およびアルカリ土類金属元素のうちから選ばれるいずれか1種の元素を含む請求項1又は2に記載の製造方法。
  4. 前記の元素が、Ceである請求項3に記載の製造方法。
  5. Si、CおよびCrを含むSi−Cr−C融液により、種結晶の成長面をSi面としてSiC結晶を成長させることを特徴とするSiC単結晶の製造方法。
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