JP2009272348A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】多値化を実現するのに十分なメモリーウインドウと電荷保持特性を両立できる半導体装置を提供すること。
【解決手段】半導体装置は、半導体基板101と、半導体基板101上に設けられたトンネル絶縁膜103と、トンネル絶縁膜103上に設けられ、第1および第2の電荷蓄積層104,105を含む電荷蓄積層と、電荷蓄積層上に設けられたブロック絶縁膜106と、ブロック絶縁膜106上に設けられた制御ゲート電極107とを備え、電荷蓄積層において、第2の電荷蓄積層105はブロック絶縁膜106側に最も近い側に設けられ、第1の電荷蓄積層104はトンネル絶縁膜103と第2の電荷蓄積層105の間に設けられ、第2の電荷蓄積層105は第1の電荷蓄積層104よりもトラップ密度が高く、第2の電荷蓄積層105は第1の電荷蓄積層104よりもバンドギャップが小さく、第2の電荷蓄積層105は第1の電荷蓄積層104、シリコン窒化膜よりも誘電率が高い。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気的に書き換え可能な不揮発性半導体メモリを備えた半導体装置およびその製造方法に関する。
電気的に書き換え可能な不揮発性半導体メモリの一つとして、SONOSメモリが知られている。SONOSメモリは、MONOS(Metal-Oxide-Nitride-Oxide-Semiconductor)メモリのゲート電極の材料を金属から半導体に置き換えたものである。
従来のSONOSメモリの一例としては、トンネル絶縁膜(SiO2 )/電荷蓄積層(SiNx )/ブロック絶縁膜(SiO2 またはAl2 3 )を含むものが知られている。特許文献1には、電荷蓄積層(SiNx )を2層にしてメモリーウインドウと電荷保持特性を両立させるという方法が提案されている。しかし、この方法を持ってしても、多値化を実現するのに十分なメモリーウインドウと電荷保持特性を両立することはできない。
特開2006−229233号公報
本発明の目的は、多値化を実現するのに十分なメモリーウインドウと電荷保持特性を両立できる半導体装置およびその製造方法を提供することにある。
本発明の一態様による半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられたトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜上に設けられ、第1および第2の電荷蓄積層を含む複数層から構成された電荷蓄積層と、前記電荷蓄積層上に設けられたブロック絶縁膜と、前記ブロック絶縁膜上に設けられた制御ゲート電極とを具備してなり、前記第1および第2の電荷蓄積層を含む前記複数層から構成された前記電荷蓄積層において、前記第2の電荷蓄積層は前記ブロック絶縁膜側に最も近い側に設けられ、前記第1の電荷蓄積層は前記トンネル絶縁膜と前記第2の電荷蓄積層との間に設けられ、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層よりもトラップ密度が高く、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層よりもバンドギャップが小さく、かつ、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層およびシリコン窒化膜よりも誘電率が高いことを特徴する。
本発明の一態様による半導体装置の製造方法は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられたトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜上に設けられ、第1および第2の電荷蓄積層を含む複数層から構成された電荷蓄積層と、前記電荷蓄積層上に設けられたブロック絶縁膜と、前記ブロック絶縁膜上に設けられた制御ゲート電極とを具備してなり、前記第1および第2の電荷蓄積層を含む前記複数層から構成された前記電荷蓄積層において、前記第2の電荷蓄積層は前記ブロック絶縁膜側に最も近い側に設けられ、前記第1の電荷蓄積層は前記トンネル絶縁膜と前記第2の電荷蓄積層との間に設けられ、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層よりもトラップ密度が高く、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層よりもバンドギャップが小さく、かつ、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層およびシリコン窒化膜よりも誘電率が高いことを特徴する半導体装置の製造方法であって、前記半導体基板上に前記トンネル絶縁膜を形成する工程と、前記トンネル絶縁膜上に前記複数層から構成された電荷蓄積層を形成する工程と、前記複数層から構成された電荷蓄積層に対して塩素を含む雰囲気中での熱処理を施す工程と、前記熱処理を施した前記複数層から構成された電荷蓄積層上に前記ブロック絶縁膜を形成する工程とを含むことを特徴とする。
本発明の他態様による半導体装置の製造方法は、半導体基板と、前記半導体基板上に設けられたトンネル絶縁膜と、前記トンネル絶縁膜上に設けられ、第1および第2の電荷蓄積層を含む複数層から構成された電荷蓄積層と、前記電荷蓄積層上に設けられたブロック絶縁膜と、前記ブロック絶縁膜上に設けられた制御ゲート電極とを具備してなり、前記第1および第2の電荷蓄積層を含む前記複数層から構成された前記電荷蓄積層において、前記第2の電荷蓄積層は前記ブロック絶縁膜側に最も近い側に設けられ、前記第1の電荷蓄積層は前記トンネル絶縁膜と前記第2の電荷蓄積層との間に設けられ、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層よりもトラップ密度が高く、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層よりもバンドギャップが小さく、かつ、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層およびシリコン窒化膜よりも誘電率が高いことを特徴する半導体装置の製造方法であって、前記半導体基板上に前記トンネル絶縁膜を形成する工程と、前記トンネル絶縁膜上に前記複数層から構成された電荷蓄積層を形成する工程と、塩素を含む雰囲気中で、前記熱処理を施した前記複数層から構成された電荷蓄積層上に前記ブロック絶縁膜を形成する工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、多値化を実現するのに十分なメモリーウインドウと電荷保持特性を両立できる半導体装置およびその製造方法を実現できるようになる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。図1において、101は半導体基板を示しており、この半導体基板101の表面には一対のソース/ドレイン領域102が設けられている。ここでは、半導体基板101はシリコン基板とするが、SOI基板、さらには、SiGe等のシリコン以外の半導体で構成された半導体基板を用いても構わない。半導体基板101の表面にソース/ドレイン領域102を設けずに、その代わりに、半導体基板101の表面に一様な拡散領域を設けデプレッション型で動作させるセルトランジスタとしてもかまわない。
ソース/ドレイン領域102間の半導体基板101の表面(チャネル領域)上にはトンネル絶縁膜103が設けられている。トンネル絶縁膜103上には電荷蓄積層の一部を構成するシリコン窒化膜(第1の電荷蓄積層)104が設けられている。
このシリコン窒化膜104上には電荷蓄積層の一部を構成するHfまたはZrを含有した絶縁膜(第2の電荷蓄積層)105が設けられている。このHfまたはZrを含有した絶縁膜(以下、Hf/Zr絶縁膜という。)105は、例えば、HfSiON膜、HfAlO膜、HfAlON膜、HfO2 膜、HfON膜、ZrSiON膜、ZrAlO膜、ZrO2 膜、ZrON膜である。
Hf/Zr絶縁膜105上にはブロック絶縁膜としての高誘電率絶縁膜106が設けられている。高誘電率絶縁膜106上には制御ゲート電極107が設けられている。この制御ゲート電極107は、例えば、ポリシリコンまたはメタルで構成されている。ポリシリコンで構成されている場合にはSONOS、メタルで構成されている場合にはMONOSとなる。以下、両者を区別せずにSONOSという。
電荷蓄積層の一部を構成するシリコン窒化膜104については、その組成を窒素リッチにしても構わない。シリコン窒化膜104を窒素リッチにすると、電荷トラップ密度が減少してトラップ準位が深くなる。これは、トンネル絶縁膜103を介したシリコン窒化膜104から半導体基板101への電子抜けに起因する電荷保持特性の劣化防止に有効である。
ただし、単に、シリコン窒化膜104の電荷トラップ密度を減少させると、十分な書き込みウインドウ特性が得られなくなる。特に、特許文献1に示されているような組成比の異なるシリコン窒化膜の積層構造を有する電荷蓄積層を用いた場合には、十分な書き込みウインドウ特性を得ることはできない。
しかし、本実施形態の電荷蓄積層を用いた場合には、シリコン窒化膜104上に設けられた、Hf/Zr絶縁膜105が、シリコン窒化膜と比較して10倍から100倍程度の電荷トラップ能力があるために、SONOS構造全体としては、電荷トラップ密度はむしろ増加する方向となり、多値化を実現するのに十分なメモリーウインドウと電荷保持特性を同時に実現することが可能になる。
また、電荷蓄積層の一部を構成するHf/Zr絶縁膜105中に含まれた窒素や炭素などの不純物が、チャネルとなる半導体基板101の表面まで拡散すると、半導体基板101中で上記不純物が固定電荷となるため、SONOSトランジスタの閾値電圧(Vth)が変動し、セル間の閾値電圧のばらつきが大きくなり、セル設計が困難になる。
しかし、本実施形態の電荷蓄積層の構造の場合、シリコン窒化膜104により、Hf/Zr絶縁膜105中に含まれた窒素や炭素などの不純物が、SONOS構造作成の熱工程により、半導体基板101中に拡散することを防止できるという利点がある。この拡散防止の効果は窒素濃度が高いほど大きくなるので、不純物の拡散防止の観点からも、電荷蓄積層の一部を構成するシリコン窒化膜104については、窒素リッチにしたほうが望ましい。
炭素や窒素の拡散防止能力を失わない範囲であれば、シリコン窒化膜104は酸素を多少含んでいても構わない。適度な量の酸素を含んだシリコン窒化膜104は、電荷トラップ密度の減少を実現するため、トンネル絶縁膜103を介したシリコン窒化膜104から半導体基板101への電子抜けに起因する電荷保持特性の劣化防止に有効である。
また、Hf/Zr絶縁膜105は非常に高い電荷捕獲能力を持っているために、Hf/Zr絶縁膜105をトンネル絶縁膜103の直上に形成すると、電荷捕獲により、トンネル絶縁膜103とHf/Zr絶縁膜105との界面でポテンシャルがあがり、その結果として、トンネル絶縁膜103に電界がかからなくなるために、書き込み速度が劣化することが判明した。
しかし、本実施形態の構造では、電荷捕獲能力の非常に高いHf/Zr絶縁膜105とトンネル絶縁膜103とをシリコン窒化膜104で分断しているので、電荷捕獲能力の非常に高いHf/Zr絶縁膜105を電荷蓄積層に用いても書き込み速度の劣化は十分に抑制される。
また、特許文献1に示されているような組成比の異なるシリコン窒化膜の積層構造を有する電荷蓄積層を用いた場合には、ブロック絶縁膜との界面にシリコンリッチなシリコン窒化膜が存在するため、このシリコンリッチなシリコン窒化膜によってトラップ準位密度は増加するが、トラップ準位は浅くなるため、十分な電荷保持特性は得られない。
これに対しては、本実施形態のSONOS構造において、シリコン窒化膜104を窒素リッチとした場合、窒素リッチなシリコン窒化膜は、電子のトラップ準位が深いため、トラップ準位密度が増加しても、デトラップしにくく、シリコンリッチなシリコン窒化膜を用いた場合と比較して、電荷保持特性を大幅に改善することができる。
本実施形態の電荷蓄積層の構造のように、第2の電荷蓄積層(Hf/Zr絶縁膜105)の材料の誘電率が、第1の電荷蓄積層(シリコン窒化膜104)の材料の誘電率よりも高いと、書き込み時や、電荷保持時にブロック絶縁膜近傍の電界が緩和され、書き込み特性や電荷保持特性を改善できる。
つまり、本実施形態のように、トンネル絶縁膜上に形成される第1の電荷蓄積層のトラップ密度D1、バンドギャップΨ1、誘電率ε1、第1の電荷蓄積層上に形成される第2の電荷蓄積層のトラップ密度D2、バンドギャップΨ2、誘電率ε2とした場合に、
D1<D2、Ψ1>Ψ2、ε1<ε2
となるように、第1および第2の電荷蓄積層として使用される二つの絶縁膜の組み合わせを選ぶと、十分な書き込み特性と電荷保持特性とを両立可能になる。
ほとんどの場合、誘電率の高い材料ほどバンドギャップはより小さくなり、シリコンのコンダクションバンドから見たトラップ深さはより深くなる。すなわち、本実施形態の場合のように、ε1<ε2であれば、φ1(第1の電荷蓄積層のトラップ深さ)<φ2(第2の電荷蓄積層のトラップ深さ)となる。また、バンドギャップの異なる材料を積層すると、各々の材料でトラップアシストトンネル電流のパスとなる準位深さが異なるため、保持電荷のトラップアシストトンネル電流による電荷抜けが抑制できるため、電荷保持特性が改善する。
トンネル絶縁膜103の膜厚は、代表的には、2−8nm程度である。
シリコン窒化膜104の膜厚は、代表的には、2−8nm程度である。
Hf/Zr絶縁膜105の膜厚は、代表的には、0.5−5nm程度である。Hf/Zr絶縁膜105は十分な電荷トラップ能力があるため、0.5−3nm程度の膜厚でも十分な書き込み特性を得られる。
したがって、シリコン窒化膜104の膜厚をd1、Hf/Zr絶縁膜105の膜厚をd2とすると、d1>d2になるように設計すると、半導体基板101中への不純物の拡散抑制、トンネル絶縁膜103側への電荷抜けによる電荷保持特性の劣化防止、十分な書き込み特性が図られ、本実施形態の効果(多値化を実現するのに十分なメモリーウインドウと電荷保持特性の両立)を得やすくなる。
Hf/Zr絶縁膜105については、上述したHfSiON膜、HfAlO膜、HfAlON膜、HfO2 膜、HfON膜、ZrSiON膜、ZrAlO膜、ZrO2 膜、ZrON膜であれば、十分な書き込み特性と電荷保持特性を両立できる。さらに、HfまたはZrを含有する絶縁膜105は、単層の膜に限らず、積層膜でも構わない。
ブロック絶縁膜としてシリコン酸化膜を用いた場合でも上述の効果は得られるが、本実施形態のように高誘電率絶縁膜106を用いたほうが、SONOSとしての電気膜厚薄膜化に有利である。ブロック絶縁膜の候補となる高誘電率絶縁膜は、バンドアライメントの観点からは、Al2 3 膜が好適であるが、HfAlO膜、HfSiO膜、Ta2 5 膜を用いても構わない。
トンネル絶縁膜103については、800−1000℃の酸化膜雰囲気中で形成したシリコン酸化膜、または、このようにして形成したシリコン酸化膜をNOガス雰囲気、NH3 雰囲気またはNラジカル雰囲気で窒化して得られたシリコン酸窒化膜を用いても構わない。トンネル絶縁膜103にシリコン酸窒化膜を用いると、正孔に対する電位障壁が減少するため、消去スピードの高速化を図れるようになる。
電荷蓄積層の一部を構成するシリコン窒化膜104は、例えば、ソースガスとしてDCS(SiH2 Cl2 )とNH3 を用いたLPCVDプロセスにより600−800℃の温度帯(成膜温度)で形成しても構わないし、あるいは、ソースガスとしてDCSとNH3 を用いたALDプロセスにより400−600℃の温度帯で形成しても構わない。
LPCVDプロセスでシリコン窒化膜104を形成した場合には、堆積直後(As Depo)で密度が高く、炭素や窒素に関して拡散防止能力の高いシリコン窒化膜104を形成することが可能となる。
一方、ALDプロセスでシリコン窒化膜104を形成した場には、薄膜領域での膜厚制御性がよくなるため、トンネル絶縁膜103上でモフォロジーがよいシリコン窒化膜104を形成できるなどの利点がある。ALDプロセスで形成した場合には、SiNの緻密化に別途熱処理が必要になる場合がある。
LPCVDプロセスおよびALDプロセスのどちらを用いても、DCSとNH3 のガス供給比を変えることで、通常のシリコン窒化膜および窒素リッチなシリコン窒化膜のどちらも形成することができる。
また、ALDプロセスによりシリコン窒化膜104を形成する場合には、ソースガスとしてBTBASなどのアミノシランとNH3 を用いても構わない。一方、LPCVDプロセスによりシリコン窒化膜104を形成する場合には、ソースガスとしてHCD(Si2 Cl6 )やTCS(SiHCl3 )を用いても構わない。
Hf/Zr絶縁膜105は、ALDプロセスを用いて成膜温度200−400℃で形成しても構わないし、あるいは、MOCVDプロセスを用いて成膜温度500−800℃で形成しても構わない。
シリコン窒化膜104、Hf/Zr絶縁膜105を形成する前駆体によらずに、上述の効果は得られる。
ブロック絶縁膜106としてのAl2 3 膜は、例えば、MOCVDプロセスを用いて成膜温度500−800℃で形成しても構わないし、あるいは、ALDプロセスを用いて成膜温度200−400℃で形成しても構わない。ブロック絶縁膜106としてのシリコン酸化膜は、例えば、LPCVDプロセスを用いて成膜温度600−800℃で形成する。
(第2の実施形態)
図2は、第2の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。なお、図1において、既出の図と対応する部分には既出の図と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する(以下、同様)。
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、シリコン窒化膜104とHf/Zr絶縁膜105との間にシリコン酸窒化膜104aが設けられていることにある。
シリコン酸窒化膜104aは電荷トラップ準位が少ないので、シリコン窒化膜104として窒素リッチなシリコン窒化膜を用いても、シリコン窒化膜104とHf/Zr絶縁膜105との間における電子の移動が大幅に抑制され、電荷重心変動による閾値電圧シフトが抑制されるため、電荷保持特性は大幅に改善される。
シリコン酸窒化膜104aの形成方法としては、例えば、シリコン窒化膜104の表面を酸化剤に暴露して酸化する方法や、ALDプロセスを用いてシリコン酸化膜を形成する方法がある。前者の方法としては、例えば、シリコン酸窒化膜104aを熱酸化法により形成する方法があり、この場合には、例えば、600−1000℃の酸化性雰囲気で酸化を行って形成する。後者の方法(ALDプロセス)の場合には、例えば、ソースガスとして、3DMAS、BTBASとO3 を用いて形成する。
シリコン窒化膜104の表面を酸化して形成したシリコン酸窒化膜のほうがよい特性が得られる。このようなシリコン酸窒化膜は、シリコン酸化膜を積極的に酸化する工程を行わなくても形成することが可能である。何故なら、シリコン窒化膜104上にHf/Zr絶縁膜105を形成する工程の後に行う、Hf/Zr絶縁膜105をアニールする工程において、シリコン窒化膜104とHf/Zr絶縁膜105との間に、シリコン酸窒化膜104aを形成することが可能だからである。シリコン酸窒化膜104aの膜厚は、1−3nmが望ましい。
本実施形態では、シリコン酸窒化膜104aをシリコン窒化膜104上に形成した例について述べたが、図3に示すように、第1の電荷蓄積層として、Hf/Zr絶縁膜105側で酸素濃度が高く、トンネル絶縁膜103側で酸素濃度が低いシリコン酸窒化膜104’を用いても構わない。
(第3の実施形態)
図4は、第3の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、第1の電荷蓄積層として、シリコン窒化膜104の代わりに、アルミナ膜104bを用いたことにある。
アルミナ膜104bはシリコン窒化膜104よりも電荷トラップ密度が少なくい。そのため、シリコン窒化膜104を用いた場合よりも、トンネル絶縁膜103を介した電荷抜けによる閾値電圧の変動をさらに抑制できる。これにより、電荷保持特性はさらに改善される。
また、シリコン窒化膜104をアルミナ膜104bに変更することにより、電荷保持特性を維持したまま、トンネル絶縁膜103を薄膜化できるため、書き込み速度を向上することが可能となる。
さらに、アルミナ膜104bはシリコン窒化膜104よりも誘電率が高いために、SONOS全体としての電気膜厚薄膜化に有利である。
トンネル絶縁膜103はシリコン酸窒化膜であることが望ましい。何故なら、アルミナ膜104bからの半導体基板101へ炭素、窒素、アルミが拡散することを防止することができるからである。
トンネル酸窒化膜の形成方法としては、800−1000℃のシリコン酸化膜雰囲気でシリコン酸化膜を形成した後、ラジカル窒化法を用いて、シリコン酸化膜の表面に窒素を導入する方法がある。シリコン酸化膜の窒化に関しては、ラジカル窒化に限らず、700−1000℃の雰囲気でアンモニア雰囲気中での熱窒化でも構わない。
アルミナ膜を第1の電荷蓄積層、HfO2 またはHfAlO膜を第2の電荷蓄積層、アルミナ膜をブロック絶縁膜として形成する場合には、成膜方法としてALDプロセスを用いると、第1の電荷蓄積層からブロック絶縁膜までを同一装置で一括して形成することができるので、工程数を削減することができ、さらに、各層間に発生する界面準位を低減できるので、電荷保持特性を改善できたり、書き込み消去ストレス後のセル特性の劣化を抑制することができる。
(第4の実施形態)
図5は、第4の実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
シリコン窒化膜104とHf/Zr絶縁膜105との積層構造を有する電荷蓄積層は、ブロック絶縁膜106との界面側でのHfまたはZrの濃度が高いとともに、ブロック絶縁膜106との界面側にHfまたはZrの濃度のピークがあり、トンネル絶縁膜103との界面側でHfまたはZrの濃度が低くなるHfまたはZrの濃度分布(元素プロファイル)を有する。図5は、シリコン窒化膜104中のHfまたはZrの濃度がゼロ、または、シリコン窒化膜104はHfまたはZrを含んでいるが、トンネル絶縁膜103との界面側でのHfまたはZrの濃度がゼロの濃度分布を示している。これにより、ブロック絶縁膜106中の電荷トラップ密度が小さくなり、さらに、ブロック絶縁膜106中のトラップアシストトンネル電流を抑制できるため、電荷保持特性は改善される。
また、図6に示すように、ブロック絶縁膜106側へのHfまたはZrの濃度変化が、トンネル絶縁膜103側のHfまたはZrの濃度変化よりも急峻な濃度分布とすることにより、シリコン窒化膜104とHf/Zr絶縁膜105との界面がぼやけ、シリコン窒化膜104とHf/Zr絶縁膜105との界面での準位生成が抑制されるため、電荷保持特性はさらに向上する。また、第1の電荷蓄積層として、シリコン窒化膜104の代わりにアルミナ膜104bを用いた場合も同様である。
上述の濃度分布を作成するにはALDプロセスを用いるのが好適である。例えば、第1の電荷蓄積層がアルミナ膜、第2の電荷蓄積層がHfAlO膜、ブロック絶縁膜がアルミナ膜の場合、ALDプロセスを用いてアルミナとハフニアのサイクル比制御で、膜中のHf濃度を正確にコントロールできる。
別の作成方法としては、シリコン窒化物またはアルミナで形成された第1の電荷蓄積層とHfまたはZrを含有した第2の電荷蓄積層とを形成した後、高温の熱処理を行うと、第2の電荷蓄積層から第1の電荷蓄積層中へHfまたはZrの拡散が起こるので、上記高温の熱処理を制御することにより、所望のHfまたはZrの濃度分布を実現できるようになる。
(第5の実施形態)
図7−図16は、第5の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図である。
[図7]
シリコン熱酸化と熱窒化を組み合わせた方法により、半導体基板101上にシリコン酸窒化物からなるトンネル絶縁膜103を形成する。ここでは、半導体基板101はシリコン基板とする。
トンネル絶縁膜103上に第1の電荷蓄積層としてのシリコン窒化膜104をLPCVDプロセスにより形成し、その後、シリコン窒化膜104上に第2の電荷蓄積層としてのHfを含んだアルミナ膜(HfAlO膜)105bをALDプロセスにより形成する。
[図8]
PDA(Post Deposition Anneal)プロセスとしての、塩素を含む酸化雰囲気中での熱処理を、HfAlO膜105bに対して行う。塩素を含む酸化雰囲気としては、例えば、HClを含む酸化性雰囲気がある。このHClを含む酸化性雰囲気は、例えば、以下のようにして生成する。HCl、CH3 Cl、C2 4 Cl2 などHClを含むガスまたは噴霧を、酸素または水蒸気を含む酸素による酸化性雰囲気に混入させることにより、HClを含む酸化性雰囲気を生成する。
HfAlO膜105bに対して酸化雰囲気での熱処理(PDAプロセス)を施すことにより、HfAlO膜105bの形成時にALDソースガスから混入する有機系の混入物を酸化させてHfAlO膜105b中の有機物を除去する効果と、HfAlO膜105bの構造を緻密化する効果が得られる。
さらに、本実施形態では、酸化雰囲気として、HClを含む酸化性雰囲気を用いていることにより、HfAlO膜105bの電荷トラップ密度を高くでき、これにより、書き込み特性を向上できるという効果も得られる。
ここで、HfAlO膜105bの上側表面が特にHClを含む酸化性雰囲気に晒されるため、HfAlO膜105bの電荷トラップ密度は、HfAlO膜105bの表面付近において特に高くなる。すなわち、電荷トラップの密度が高くなる位置を、トンネル絶縁膜103から遠ざけることができる。
図16に、HfAlO膜105bをHClを含む酸化性雰囲気に晒した場合(実施形態)のリテンション特性と、HfAlO膜105bをHClを含む酸化性雰囲気に晒さない場合(従来)のリテンション特性を示す。図16から、実施形態の方が従来よりもリテンション特性が向上することがわかる。これは、本実施形態によれば、リテンション特性の向上に有利な分布を有する電荷トラップ密度(ブロック絶縁膜側で電荷トラップ密度が高くなる)をHfAlO膜105b中に形成できるからである。
[図9]
HfAlO膜105b上に、ブロック絶縁膜としてのアルミナ膜1061 、シリコン酸化膜1062 を形成する。アルミナ膜1061 はALDプロセスにより形成し、シリコン酸化膜1062 はLPCVDプロセスにより形成する。
シリコン酸化膜1062 のソースガスとしては、例えば、SiH2 Cl2 (ジクロロシラン)ガスとN2 Oガスを用いる。SiH2 Cl2 ガスを用いた場合、シリコン酸化膜1062 の成膜雰囲気中に、SiH2 Cl2 ガスの分解物であるHClなどClを含むガスが発生し、そのClによって、HfAlO膜105bの電荷トラップ密度を高くできるという効果が得られる。この効果は、SiH2 Cl2 ガスの代わりに、SiHCl3 やSiCl4 (シリコンテトラクロライド)など、Clをより多く含むソースガスを用いることで、より高くできる。図9において、O* は酸素ラジカルを示している。
[図10]
シリコン酸化膜1062 上にアルミナ膜1063 をALDプロセスにより形成する。このようにして3層構造のブロック絶縁膜106(1061 −1063 )がHfAlO膜105b上に形成される。
その後、アルミナ膜1061 ,1063 に対して、PDAプロセスとしての、HClを含んだ酸化性雰囲気中での熱処理を行う。このようなClを含む雰囲気によるPDAを行うことも、HfAlO膜105bの電荷トラップ密度の増加につながる。
上記のClを含んだ雰囲気によるPDAプロセスやClを含むソースガスを用いたCVDプロセスなどは、かならずしも全て実施する必要はなく、最終的にHfAlO膜105b(電荷蓄積層)の電荷トラップ密度を過不足なく増加することができれば、適宜省くことが可能である。
ただし、アルミナ膜1061 ,1063 をALDプロセスで形成する際の雰囲気や、シリコン酸化膜1062 をLPCVDプロセスで形成する際の雰囲気には、オゾンなどの強酸化性の雰囲気に結果的に晒されることがあり、この場合、強酸化性の雰囲気酸化によって、HfALO膜105bの増加した電荷トラップ密度が減少することが生じうる。PDAプロセスの酸化雰囲気によっても同様に電荷トラップの減少が生じうる。したがって、一度、Clを含んだ雰囲気に晒せばよいということではなく、随時、行うことが有効である。
[図11]
ブロック絶縁膜106上に、制御ゲート電極1071 となる導電性を有する膜(例えば、多結晶シリコン膜、金属膜、または、導体である金属窒化膜)を形成し、その上にシリコン窒化膜とシリコン酸化膜を含むマスク(ハードマスク)108を形成し、その後、RIE(Reactive Ion Etching)プロセスにより、上記導電性を有する膜、ブロック絶縁膜106、HfAlO膜105b、シリコン窒化膜104、トンネル絶縁膜103、半導体基板101をエッチングし、制御ゲート電極1071 、素子分離(STI:Shallow Trench Isolation)用の溝109を形成する。
[図12]
通常、溝109の形成後には、TEOSとオゾンをソースガスに用いた常圧近傍のCVDプロセスなどにより、埋め込み性の高い酸化膜(素子分離絶縁膜)で溝109を埋める工程が続く。この工程で、HfAlO膜105b(第2の電荷蓄積層)は、比較的、高分圧のオゾンに晒され、さらに、オゾンから発生する酸素ラジカルにも晒される。その結果、HfAlO膜105b中のHfなどの金属による触媒作用によって、その下のシリコン窒化膜104(第1の電荷蓄積層)は酸化される。この酸化によってシリコン窒化膜104の電荷トラップ量が減少し、シリコン窒化膜104の電荷トラップ密度は低下する。
また、先の図9の工程での塩素を含む雰囲気でHfAlO膜105bを熱処理することで増加を維持してきた、HfAlO膜105bの電荷トラップ量も同じく減少し、HfAlO膜105bの電荷トラップ密度は減少する。
このような電荷トラップ密度の減少を抑制するために、本実施形態では、以下の工程を行う。すなわち、溝109の埋め込み時のオゾン雰囲気から、電荷蓄積層104,105bや制御ゲート電極1071 を保護するために、セル側壁に絶縁膜(スペーサ膜)110を形成する。
具体的には、塩素を含む雰囲気で行え、さらに、カーボンフリーであるSiH2 Cl2 とN2 O、または、SiCl4 とN2 Oをソースガスに用いたCVDプロセスおよびRIEプロセス(異方性エッチング)により、セル側壁に絶縁膜(スペーサ膜)110を形成し、かつ、スペーサ膜110間の幅を、オゾンから発生する酸素ラジカルが、スペーサ膜110中の拡散の間に失活するのに足りる幅、例えば、3nm以上にする。スペーサ膜110の形成時、HfAlO膜105bは塩素に晒される。そのため、スペーサ膜110の形成時に生じる得るオゾン等の強い酸化剤によるHfAlO膜105bのダメージは修復され、また、スペーサ膜110の形成時におけるHfAlO膜105bの電荷トラップ密度の減少も抑制される。
[図13]
溝109を埋め込むように、シリコン酸化物からなる素子分離絶縁膜111をソースガスとしてTEOSとオゾンを用いた常圧近傍でのCVDプロセスにより全面に形成し、その後、CMPプロセスにより表面を平坦化する。このとき、上述したように、電荷蓄積層104,105bや制御ゲート電極1071 はスペーサ膜110により保護されているので、電荷トラップ密度の減少は抑制される。
[図14]
マスク108を除去し、制御ゲート電極1071 の上面を露出させる。制御ゲート電極1071 とコンタクトするように制御ゲート電極1072 を形成する。制御ゲート電極1072 の形成工程は、制御ゲート電極1072 となるポリシリコンまたはメタルで構成された導電膜を全面に形成する工程と、この導電膜上にマスク112を形成する工程と、このマスク112を用いて上記導電膜をRIEプロセスにより加工する工程とを含む。
[図15]
半導体基板101の表面にソース/ドレイン領域102を形成する。なお、図15はチャネル長方向の断面図である。図7−図14はチャネル幅方向の断面図であるが、この断面図ではソース/ドレイン領域102は見られないので、図15ではチャネル長方向の断面図を示してある。
図12の工程と同様に、カーボンフリーであるSiH2 Cl2 とN2 O、または、SiCl4 とN2 Oをソースガスに用いたCVDプロセスおよびRIEプロセスにより、チャネル長方向においてセル側壁に絶縁膜(スペーサ膜)113を形成し、かつ、スペーサ膜113の幅を、オゾンから発生する酸素ラジカルが、スペーサ膜113中の拡散の間に失活するのに足りる幅、例えば、3nm以上にする。
ソースガスとしてTEOSガスとオゾンを用い、低温で、かつ、常圧または微減圧のCVDプロセスにより、セル間をシリコン酸化膜で埋め込む。このとき、図13の工程と同様に、電荷蓄積層104,105bや制御ゲート電極1071 はスペーサ膜113により保護されているので、トラップ密度の減少は抑制される。その後、周知の工程が続いて、SONOS構造を有するメモリセルで構成された不揮発性半導体メモリを備えた半導体装置が完成する。上記不揮発性半導体メモリは、例えば、NAND型フラッシュメモリである。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施できる。
第1の実施形態に係る半導体装置を示す断面図。 第2の実施形態に係る半導体装置を示す断面図。 第2の実施形態に係る半導体装置の変形例を説明するための図。 第3の実施形態に係る半導体装置を示す断面図。 第4の実施形態に係る半導体装置を示す断面図。 第4の実施形態に係る半導体装置の変形例を説明するための図。 第5の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す断面図。 図7に続く第5の実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 図8に続く第5の実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 図9に続く第5の実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 図10に続く第5の実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 図11に続く第5の実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 図12に続く第5の実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 図13に続く第5の実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 図14に続く第5の実施形態の半導体装置の製造方法を説明するための断面図。 第5の実施形態の半導体装置の製造方法の効果を説明するための図。
符号の説明
101…半導体基板、102…ソース/ドレイン領域、103…トンネル絶縁膜、104…シリコン窒化膜(第1の電荷蓄積層)、104’…シリコン酸窒化膜(第1の電荷蓄積層)、104a…シリコン酸窒化膜(第1の電荷蓄積層)、104b…アルミナ膜(第1の電荷蓄積層)、105…絶縁膜(第2の電荷蓄積層)、105b…HfAlO膜(第2の電荷蓄積層)、106…高誘電率絶縁膜(ブロック絶縁膜)、1061 …アルミナ膜(ブロック絶縁膜)、1062 …シリコン酸化膜(ブロック絶縁膜)、1063 …アルミナ膜(ブロック絶縁膜)、107…制御ゲート電極、108…ハードマスク、1071 …制御ゲート電極、1072 …制御ゲート電極、109…溝、110…スペーサ膜、111…素子分離絶縁膜、112…マスク、113…スペーサ膜。

Claims (6)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に設けられたトンネル絶縁膜と、
    前記トンネル絶縁膜上に設けられ、第1および第2の電荷蓄積層を含む複数層から構成された電荷蓄積層と、
    前記電荷蓄積層上に設けられたブロック絶縁膜と、
    前記ブロック絶縁膜上に設けられた制御ゲート電極とを具備してなり、
    前記第1および第2の電荷蓄積層を含む前記複数層から構成された前記電荷蓄積層において、前記第2の電荷蓄積層は前記ブロック絶縁膜側に最も近い側に設けられ、前記第1の電荷蓄積層は前記トンネル絶縁膜と前記第2の電荷蓄積層との間に設けられ、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層よりもトラップ密度が高く、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層よりもバンドギャップが小さく、かつ、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層およびシリコン窒化膜よりも誘電率が高いことを特徴する半導体装置。
  2. 前記第2の電荷蓄積層は、HfまたはZrを含む絶縁膜であることを特徴する請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1の電荷蓄積層はシリコン窒化膜であり、前記第1の電荷蓄積層と前記第2の電荷蓄積層との間にシリコン酸窒化膜で構成された第3の電荷蓄積層をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に設けられたトンネル絶縁膜と、
    前記トンネル絶縁膜上に設けられ、第1および第2の電荷蓄積層を含む複数層から構成された電荷蓄積層と、
    前記電荷蓄積層上に設けられたブロック絶縁膜と、
    前記ブロック絶縁膜上に設けられた制御ゲート電極とを具備してなり、
    前記第1および第2の電荷蓄積層を含む前記複数層から構成された前記電荷蓄積層において、前記第2の電荷蓄積層は前記ブロック絶縁膜側に最も近い側に設けられ、前記第1の電荷蓄積層は前記トンネル絶縁膜と前記第2の電荷蓄積層との間に設けられ、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層よりもトラップ密度が高く、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層よりもバンドギャップが小さく、かつ、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層およびシリコン窒化膜よりも誘電率が高いことを特徴する半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体基板上に前記トンネル絶縁膜を形成する工程と、
    前記トンネル絶縁膜上に前記複数層から構成された電荷蓄積層を形成する工程と、
    前記複数層から構成された電荷蓄積層に対して塩素を含む雰囲気中での熱処理を施す工程と、
    前記熱処理を施した前記複数層から構成された電荷蓄積層上に前記ブロック絶縁膜を形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 半導体基板と、
    前記半導体基板上に設けられたトンネル絶縁膜と、
    前記トンネル絶縁膜上に設けられ、第1および第2の電荷蓄積層を含む複数層から構成された電荷蓄積層と、
    前記電荷蓄積層上に設けられたブロック絶縁膜と、
    前記ブロック絶縁膜上に設けられた制御ゲート電極とを具備してなり、
    前記第1および第2の電荷蓄積層を含む前記複数層から構成された前記電荷蓄積層において、前記第2の電荷蓄積層は前記ブロック絶縁膜側に最も近い側に設けられ、前記第1の電荷蓄積層は前記トンネル絶縁膜と前記第2の電荷蓄積層との間に設けられ、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層よりもトラップ密度が高く、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層よりもバンドギャップが小さく、かつ、前記第2の電荷蓄積層は前記第1の電荷蓄積層およびシリコン窒化膜よりも誘電率が高いことを特徴する半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体基板上に前記トンネル絶縁膜を形成する工程と、
    前記トンネル絶縁膜上に前記複数層から構成された電荷蓄積層を形成する工程と、
    塩素を含む雰囲気中で、前記熱処理を施した前記複数層から構成された電荷蓄積層上に前記ブロック絶縁膜を形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 前記トンネル絶縁膜、前記電荷蓄積層、前記ブロック絶縁膜および前記制御ゲート電極を形成した後、塩素を含むガスを用いて、前記電荷蓄積層、前記ブロック絶縁膜および前記制御ゲート電極の側壁を覆う絶縁膜を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項4または5に記載の半導体装置の製造方法。
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