JP2006319082A - 不揮発性半導体メモリデバイス - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本デバイスは、チャネルが形成される半導体層10と、チャネルを制御する電極30mとの間に、半導体層10側から順に、第1絶縁膜21、第2絶縁膜22および第3絶縁膜23を有する。第1絶縁膜21、第2絶縁膜22および第3絶縁膜23の各組成に含まれている元素の種類が同じであり、かつ、第1絶縁膜21および第3絶縁膜23が、第2絶縁膜22に比べ電荷トラップ密度が低い。
【選択図】図3
Description
最も一般的な「チャネルホットキャリア(ホットエレクトロンまたはホットホール)注入」と呼ばれる方法では、ゲート電極両サイドの半導体活性領域内に設けた2つのソース・ドレイン領域間に電圧を印加し、かつゲート電極に電圧を印加して2つのソース・ドレイン領域間に反転層(チャネル)を形成し、ソース側から供給されチャネル内を走行するキャリアを加速させる。このキャリアはチャネル方向に印加されている電界からエネルギーを受けてドレイン端側でホットキャリアとなり、その一部が、ボトム絶縁膜とシリコンとのエネルギー障壁高さを越えて上記した電荷蓄積膜に注入される。なお、チャネルを形成せずに一方のソース・ドレイン領域とゲート電極との間に高い電圧を印加し、ソース・ドレイン領域の表面部を強制的に反転させてバンド−バンド間トンネリングを発生させ、これにより発生した高エネルギー電荷を電荷蓄積膜に注入する方法も知られている。
このデータ保持特性の測定においては、絶対温度573[K]でシリコンウェハを熱酸化して形成したボトム絶縁膜の膜厚を2.0〜2.54[nm]の範囲で変化させ、また、ボトム絶縁膜厚が2.3[nm]の場合に窒化膜(電荷蓄積膜)の膜厚を17.0[nm]と8.8[nm]で変化させている。
このグラフからボトム絶縁膜が厚いほど、また、同じボトム絶縁膜厚の場合は窒化膜が厚いほどデータ保持特性が良好であることが分かる。
本発明では好適に、前記第1絶縁膜と前記チャネルが形成される半導体層との間に、組成に含まれる元素の種類が前記第1絶縁膜と異なり、かつ、前記第1絶縁膜より電荷トラップ密度が低い第4絶縁膜が形成され、前記第3絶縁膜と前記電極との間に、組成に含まれる元素の種類が前記第3絶縁膜と異なり、かつ、前記第3絶縁膜より電荷トラップ密度が低い第5絶縁膜が形成されている。
一方、第2絶縁膜より電荷トラップ密度が低い第3絶縁膜が、当該第2絶縁膜と、チャネルを制御する電極との間に形成されている。このため、データ保持時に電極側に電荷が抜ける場合でも、その電荷量が制限される。
図1(A)および図1(B)に、この電荷注入をある程度行った後の電荷分布を示す。
このとき、蓄積された電荷の分布状況の変化は、電荷蓄積膜のトンネル酸化膜との界面からの距離が近い電荷トラップに捕獲されている電荷から順に抜けていく。
また、この蓄積された電荷の散逸原因には、熱的な励起を含む。
ここでの長期間放置のデータは、通常の不揮発性メモリが要求される、150℃の環境に10年間放置した場合を示す。また、図2の計算では、SiO2からなるボトム絶縁膜の厚さが2.5[nm]、SiNからなる電荷蓄積膜の厚さが20[nm]、SiO2からなるトップ絶縁膜の厚さが5.5[nm]とし、トップ側からの電荷が抜けないという前提をとっている。
一方、すでに蓄積された電荷はデータ書き込み時に電荷の侵入を抑制するバリアとして機能する。このため、長期放置後のデータに寄与しない電荷の蓄積(存在)は不必要のみならず、データ書き込み電圧の上昇を引き起こし、動作電圧の低減化に対し不利となる。
以下、効率的な電荷注入が可能で、かつ、ある動作電圧に対し、ONO膜等のゲート電極とチャネル間の積層絶縁膜を実質的に、すなわち酸化膜換算値で低減可能なMONOS型トランジスタの実施形態を説明する。
図3の記憶素子形成領域に、本実施形態におけるMONOS型メモリトランジスタの構造を示す。
素子分離絶縁層20により分離された半導体基板10のP型ウェル(Pウェル)11m上に、たとえば酸化シリコンからなるボトム絶縁膜12が第4絶縁膜として形成されている。
ボトム絶縁膜12上に、ボトム絶縁膜12とは組成に含む元素の種類が異なる材質、たとえば窒化シリコンからなり電荷蓄積機能を有する3層構造の電荷蓄積膜SIが形成されている。電荷蓄積膜SIは、下層から順に、第1絶縁膜21、第2絶縁膜22、第3絶縁膜23を有する。
第3絶縁膜23上に、第3絶縁膜23とは組成に含む元素の種類が異なる材質、たとえば酸化シリコンからなるトップ絶縁膜13が第5絶縁膜として形成されている。
このメモリトランジスタは、メモリゲート電極30mと半導体基板10中のチャネル形成領域の間に、電荷蓄積膜SIを含む5層構造の積層絶縁膜を有するNチャネル型の電界効果トランジスタである。
素子分離絶縁層20により分離された半導体基板10のP型ウェル(Pウェル)11p上に、たとえば酸化シリコンからなるゲート絶縁膜14が形成され、その上に、たとえばポリシリコンからなるゲート電極30pが形成されている。また、ゲート電極30pの両側部の半導体基板10中には、N型不純物を含有するソース・ドレイン領域15pが形成されている。さらに、ゲート電極30pを被覆して例えば酸化シリコンからなる層間絶縁膜25が形成されており、ソース・ドレイン領域15pに達するコンタクトホールが開口されて、ソース・ドレイン電極31pが形成されている。
ただし、第1絶縁膜21および第3絶縁膜23は、第2絶縁膜22に比べて電荷トラップ密度が低く設定されている。電荷トラップ密度が低いシリコン窒化膜(第1絶縁膜21および第3絶縁膜23)の形成は、低温プラズマエンハンストCVDやJVD法などを用いて行うことが出来る。これに対し電荷トラップ密度が高いシリコン窒化膜(第2絶縁膜22)の形成は、通常のCVD等により形成できる。
あるいは、3層の絶縁膜ともCVDにより形成し、このとき各CVDでガス系を変えることにより絶縁膜間で電荷トラップ密度を変化させることが可能である。たとえば、四塩化珪素(テトラクロルシラン:TCS)SiCl4 を用いて作製したシリコン窒化膜(TCS−SiN膜)で第1絶縁膜21および第3絶縁膜23を形成し、ジクロルシラン(DCS)SiH2Cl2を用いて作製したシリコン窒化膜(DCS−SiN膜)で第2絶縁膜22を形成する。この場合、3層の絶縁膜に含まれる元素は珪素、窒素、水素および塩素と種類としては同じであるが、シリコンダングリングボンドとしてSi−HボンドまたはSi−Clボンドの密度比が異なり、その結果として電荷トラップ密度に差が生じる。
また、バンド−バンド間トンネル電流を用いて逆極性の電荷(ホール)を注入して、電子放出と同様な効果を得ることができる。
たとえば、セル1のメモリトランジスタのゲート電極はワード線WL1に接続され、2つのソース・ドレイン領域はビット線BL1a、BL1bにそれぞれ接続されている。また、セル2のメモリトランジスタのゲート電極はワード線WL1に接続され、2つのソース・ドレイン領域はビット線BL2a、BL2bにそれぞれ接続されている。このように各線に接続されたメモリトランジスタがNOR型動作可能にマトリクス状に接続され、メモリアレイを構成する。
図5(A)に示すように、シリコンウェハ等からなる半導体基板10に対して、たとえばLOCOS法またはSTI(Shallow Trench Isolation)法により酸化シリコン等からなる素子分離絶縁層20を形成する。ここで、素子分離絶縁層20により分離された図面上左側の活性領域が記憶素子形成領域であり、図面上右側の活性領域が周辺回路形成領域である。
そして、図7(B)に示すように周辺回路形成領域に露出したPウェル11pの表面を熱酸化してゲート絶縁膜14を形成する。このとき記憶素子形成領域のトップ絶縁膜13も若干厚くなるが、この増加分を見越して図7(A)の段階でトップ絶縁膜13の膜厚を規定するとよい。
つぎに、メモリゲート電極30mおよびゲート電極30pをマスクとしてイオン注入し、N型不純物を低濃度に(または浅く)含有するエクステンション部を形成し、さらにサードウォール絶縁層をゲート側面に形成した後、N型不純物を高濃度に深くイオン注入することによって、ソース・ドレイン領域15mおよび15pを同時に形成する。
つぎに、たとえばCVD法により、これらのトランジスタを被覆して酸化シリコンを堆積させて層間絶縁膜25を形成する。必要に応じて層間絶縁膜25の表面を平坦化した後、層間絶縁膜25にソース・ドレイン領域15m、15pに達するコンタクトホールを開口する。
そして、スパッタリング法によりアルミニウム合金などの導電膜を堆積させ、パターニングしてソース・ドレイン電極31m、31pを形成する。これにより、図3に示す不揮発性半導体メモリデバイスの基本構造が完成する。
図8において黒丸が本発明の適用前(電荷蓄積膜SIが窒化シリコンの1層構造の場合)、白丸が本発明の適用後(図3に示す構造の場合)を示す。図8では、初期閾値電圧(Initial Vth)からの10年後に残る閾値電圧の大きさを、本発明適用前の場合は「Vwc」、本発明適用後の場合は「Vwp」で示している。
この図から、本発明の適用によって、10年後に残る閾値電圧の大きさが1[V]程度改善されていることが分かる。
これは、チャネル側に抜ける電荷量が第1絶縁膜21の存在によって少なくなり、同時に、ゲート電極側に抜ける電荷量が第3絶縁膜23の存在によって抑制されていることによって達成されている。
第1実施形態では電荷蓄積膜SIにシリコン窒化膜を用いたが、第2の実施形態では、電荷蓄積膜SIにシリコン酸窒化膜を用いる。したがって、基本的構造は図3と同じである。
電荷蓄積膜SIを構成する第1絶縁膜21、第2絶縁膜22および第3絶縁膜23としてシリコン酸窒化膜を形成する場合、原料ガス等を第1実施形態から変更するとよく、作成方法自体に変更はない。また、他の作成工程を変更する必要はない。また、動作方法においても第1実施形態と同様である。
第1実施形態では電荷蓄積膜SIにシリコン窒化膜を用いたが、第3の実施形態では、電荷蓄積膜SIにシリコン弗化窒化膜を用いる。したがって、基本的構造は図3と同じである。
電荷蓄積膜SIを構成する第1絶縁膜21、第2絶縁膜22および第3絶縁膜23としてシリコン弗化窒化膜を形成する場合、原料ガス等を第1実施形態から変更するとよく、作成方法自体に変更はない。また、他の作成工程を変更する必要はない。また、動作方法においても第1実施形態と同様である。
第1実施形態では電荷蓄積膜SIにシリコン窒化膜を用いたが、第4の実施形態では、電荷蓄積膜SIにタンタル酸化膜を用いる。したがって、基本的構造は図3と同じである。
電荷蓄積膜SIを構成する第1絶縁膜21、第2絶縁膜22および第3絶縁膜23としてタンタル酸化膜を形成する場合、原料ガス等を第1実施形態から変更するとよく、作成方法自体に変更はない。また、他の作成工程を変更する必要はない。また、動作方法においても第1実施形態と同様である。
第1実施形態では電荷蓄積膜SIにシリコン窒化膜を用いたが、第5の実施形態では、電荷蓄積膜SIにハフニウム酸化膜を用いる。したがって、基本的構造は図3と同じである。
電荷蓄積膜SIを構成する第1絶縁膜21、第2絶縁膜22および第3絶縁膜23としてハフニウム酸化膜を形成する場合、原料ガス等を第1実施形態から変更するとよく、作成方法自体に変更はない。また、他の作成工程を変更する必要はない。また、動作方法においても第1実施形態と同様である。
第6実施形態は、第1〜第5実施形態において、ボトム絶縁膜12とトップ絶縁膜13の双方を省略する場合に相当する。電荷蓄積膜SIの材質は、第1〜第5実施形態の何れかと同じであればよいが、ここでは電荷蓄積膜SIがタンタル酸化膜からなる場合を例示する。なお、以下、構造の相違点と作成方法の相違点を説明し、共通する点は同一符号を付して第1実施形態の説明を適用可能とする。
Pウェル11mとメモリゲート電極30mとの間の絶縁膜が3層構造の電荷蓄積膜SI、すなわち下層から順に第1絶縁膜21、第2絶縁膜22、第3絶縁膜23からなる。
第1絶縁膜21が、JVD法などから形成される低トラップ密度のタンタル酸化膜、第2絶縁膜22が通常のCVD法から形成される高トラップ密度のタンタル酸化膜、第3絶縁膜23がJVD法などから形成される低トラップ密度のタンタル酸化膜である。
続いて、図11(B)に示すように、JVD法などを用いて、低トラップ密度のタンタル酸化膜(第3絶縁膜23)を形成する。第3絶縁膜23の膜厚は限定されないが、たとえば2〜16[nm]である。
その後は、第1実施形態と同様な方法を用いて当該デバイスを完成させる。
メモリゲート電極30mおよびゲート電極30pは単層構成でも多層構成でもよいし、2つのゲート電極で材料が異なっても良い。
上記説明ではNOR型メモリアレイについて記述したがソースコンタクト、ビットコンタクト、トレンチ素子分離及び配線の配置いかんによっては、AND型、SSL型、NAND型のいずれにも適用可能である、また、電荷の電荷蓄積膜SIへの注入は、データの書き込み、消去のどちらに相当する場合でも構わない。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
Claims (7)
- チャネルが形成される半導体層と、チャネルを制御する電極との間に、前記半導体層側から順に、第1絶縁膜、第2絶縁膜および第3絶縁膜を有する不揮発性半導体メモリデバイスであって、
前記第1絶縁膜、前記第2絶縁膜および前記第3絶縁膜の各組成に含まれている元素の種類が同じであり、かつ、前記第1絶縁膜および前記第3絶縁膜が、前記第2絶縁膜に比べ電荷トラップ密度が低い
不揮発性半導体メモリデバイス。 - 前記第1〜第3絶縁膜の組成に含まれている元素がシリコンと窒素である
請求項1に記載の不揮発性半導体メモリデバイス。 - 前記第1〜第3絶縁膜の組成に含まれている元素がシリコン、酸素および窒素である
請求項1に記載の不揮発性半導体メモリデバイス。 - 前記第1〜第3絶縁膜の組成に含まれている元素がシリコン、弗素および窒素である、
請求項1に記載の不揮発性半導体メモリデバイス。 - 前記第1〜第3絶縁膜の組成に含まれている元素がハフニウムと酸素である
請求項1に記載の不揮発性半導体メモリデバイス。 - 前記第1〜第3絶縁膜の組成に含まれている元素がタンタルと酸素である
請求項1に記載の不揮発性半導体メモリデバイス。 - 前記第1絶縁膜と前記チャネルが形成される半導体層との間に、組成に含まれる元素の種類が前記第1絶縁膜と異なり、かつ、前記第1絶縁膜より電荷トラップ密度が低い第4絶縁膜が形成され、
前記第3絶縁膜と前記電極との間に、組成に含まれる元素の種類が前記第3絶縁膜と異なり、かつ、前記第3絶縁膜より電荷トラップ密度が低い第5絶縁膜が形成されている
請求項1に記載の不揮発性半導体メモリデバイス。
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