JP2021125594A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電荷保持特性の向上が可能な半導体記憶装置を提供する。
【解決手段】実施形態の半導体記憶装置は、半導体層と、ゲート電極層と、半導体層とゲート電極層との間に設けられ、シリコン(Si)、窒素(N)、及びフッ素(F)を含み、第1の領域を含む第1の絶縁層と、第1の絶縁層とゲート電極層との間に設けられた第2の絶縁層と、第1の絶縁層と第2の絶縁層との間に設けられ、シリコン(Si)及び窒素(N)を含み、フッ素(F)を含むか又は含まず、第2の領域を含む電荷蓄積層と、を備え、第1の領域におけるシリコン(Si)に対する窒素(N)の第1の原子比(N/Si)よりも、第2の領域のシリコン(Si)に対する窒素(N)の第2の原子比(N/Si)が大きく、第1の領域の第1のフッ素濃度が、第2の領域の第2のフッ素濃度よりも高い。
【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、半導体記憶装置及びその製造方法に関する。
メモリセルを3次元的に配置した3次元NANDフラッシュメモリは、高い集積度と低いコストを実現する。3次元NANDフラッシュメモリでは、例えば、複数の絶縁層と複数のゲート電極層とが交互に積層された積層体に、積層体を貫通するメモリ穴が形成されている。メモリ穴の中に電荷蓄積層と半導体層を形成することで、複数のメモリセルが直列に接続されたメモリストリングが形成される。電荷蓄積層に保持される電荷の量を制御することで、メモリセルにデータが記憶される。
米国特許第8253189号明細書
本発明が解決しようとする課題は、電荷保持特性の向上が可能な半導体記憶装置を提供することにある。
実施形態の半導体記憶装置は、半導体層と、ゲート電極層と、前記半導体層と前記ゲート電極層との間に設けられ、シリコン(Si)、窒素(N)、及びフッ素(F)を含み、第1の領域を含む第1の絶縁層と、前記第1の絶縁層と前記ゲート電極層との間に設けられた第2の絶縁層と、前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層との間に設けられ、シリコン(Si)及び窒素(N)を含み、フッ素(F)を含むか又は含まず、第2の領域を含む電荷蓄積層と、を備え、前記第1の領域におけるシリコン(Si)に対する窒素(N)の第1の原子比(N/Si)よりも、前記第2の領域のシリコン(Si)に対する窒素(N)の第2の原子比(N/Si)が大きく、前記第1の領域の第1のフッ素濃度が、前記第2の領域の第2のフッ素濃度よりも高い。
第1の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの回路図。 第1の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの模式断面図。 第1の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルの模式断面図。 第1の実施形態の半導体記憶装置のフッ素濃度の分布を示す図。 第1の実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 第1の実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 第1の実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 第1の実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 第1の実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 第1の実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 第1の実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 第1の実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 第1の実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 第1の実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図。 第1の実施形態の半導体記憶装置の作用及び効果の説明図。 第1の実施形態の半導体記憶装置の作用及び効果の説明図。 第1の実施形態の半導体記憶装置及びその製造方法の作用及び効果の説明図。 第1の実施形態の変形例の半導体記憶装置のメモリセルの模式断面図。 第2の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの模式断面図。 第2の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルの模式断面図。 第3の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの回路図。 第3の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの模式断面図。 第3の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの模式断面図。 第3の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルの模式断面図。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態を説明する。なお、以下の説明では、同一又は類似の部材などには同一の符号を付し、一度説明した部材などについては適宜その説明を省略する。
また、本明細書中、便宜上「上」、又は、「下」という用語を用いる場合がある。「上」、又は、「下」とは、例えば、図面内での相対的位置関係を示す用語である。「上」、又は、「下」という用語は、必ずしも、重力に対する位置関係を規定する用語ではない。
本明細書中の半導体記憶装置を構成する部材の化学組成の定性分析及び定量分析は、例えば、二次イオン質量分析法(Secondary Ion Mass Spectrometry:SIMS)、エネルギー分散型X線分光法(Energy Dispersive X−ray Spectroscopy:EDX)により行うことが可能である。また、半導体記憶装置を構成する部材の厚さ、部材間の距離等の測定には、例えば、透過型電子顕微鏡(Transmission Electron Microscope:TEM)を用いることが可能である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態の半導体記憶装置は、半導体層と、ゲート電極層と、半導体層とゲート電極層との間に設けられ、シリコン(Si)、窒素(N)、及びフッ素(F)を含み、第1の領域を含む第1の絶縁層と、第1の絶縁層とゲート電極層との間に設けられた第2の絶縁層と、第1の絶縁層と第2の絶縁層との間に設けられ、シリコン(Si)及び窒素(N)を含み、フッ素(F)を含むか又は含まず、第2の領域を含む電荷蓄積層と、を備え、第1の領域におけるシリコン(Si)に対する窒素(N)の第1の原子比(N/Si)よりも、第2の領域のシリコン(Si)に対する窒素(N)の第2の原子比(N/Si)が大きく、第1の領域の第1のフッ素濃度が、第2の領域の第2のフッ素濃度よりも高い。
また、第1の実施形態の半導体記憶装置は、互いに離間して第1の方向に繰り返し配置された複数のゲート電極層と、第1の方向に延びる半導体層と、半導体層と複数のゲート電極層の内の少なくとも一つのゲート電極層との間に設けられ、シリコン(Si)、窒素(N)、及びフッ素(F)を含み、第1の領域を含む第1の絶縁層と、第1の絶縁層と少なくとも一つのゲート電極層との間に設けられた第2の絶縁層と、第1の絶縁層と第2の絶縁層との間に設けられ、シリコン(Si)及び窒素(N)を含み、フッ素(F)を含むか又は含まず、第2の領域を含む電荷蓄積層と、を備え、第1の領域におけるシリコン(Si)に対する窒素(N)の第1の原子比(N/Si)よりも、第2の領域のシリコン(Si)に対する窒素(N)の第2の原子比(N/Si)が大きく、第1の領域の第1のフッ素濃度が、第2の領域の第2のフッ素濃度よりも高い。
第1の実施形態の半導体記憶装置は、3次元NANDフラッシュメモリである。第1の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルは、いわゆる、Metal−Oxide−Nitride−Oxide−Semiconductor型(MONOS型)のメモリセルである。
図1は、第1の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの回路図である。
第1の実施形態の3次元NANDフラッシュメモリのメモリセルアレイ100は、図1に示すように複数のワード線WL、共通ソース線CSL、ソース選択ゲート線SGS、複数のドレイン選択ゲート線SGD、複数のビット線BL、及び、複数のメモリストリングMSを備える。ワード線WLは、ゲート電極層の一例である。
複数のワード線WLが、互いに離間してz方向に配置される。複数のワード線WLがz方向に積層して配置される。複数のメモリストリングMSは、z方向に延びる。複数のビット線BLは、例えば、x方向に延びる。
以下、x方向を第2の方向、y方向を第3の方向、z方向を第1の方向と定義する。x方向、y方向、z方向は、例えば、互いに垂直である。
図1に示すように、メモリストリングMSは、共通ソース線CSLとビット線BLとの間に直列接続されたソース選択トランジスタSST、複数のメモリセル、及び、ドレイン選択トランジスタSDTを備える。1本のビット線BLと1本のドレイン選択ゲート線SGDを選択することにより1本のメモリストリングMSが選択され、1個のワード線WLを選択することにより1個のメモリセルが選択可能となる。ワード線WLは、メモリセルを構成するメモリセルトランジスタMTのゲート電極である。
図2(a)、図2(b)は、第1の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの模式断面図である。図2(a)、図2(b)は、図1のメモリセルアレイ100の中の、例えば点線で囲まれる一個のメモリストリングMSの中の複数のメモリセルの断面を示す。
図2(a)は、メモリセルアレイ100のyz断面図である。図2(a)は、図2(b)のBB’断面である。図2(b)は、メモリセルアレイ100のxy断面図である。図2(b)は、図2(a)のAA’断面である。図2(a)中、破線で囲まれた領域が、1個のメモリセルである。
図3は、第1の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルの模式断面図である。図3は、メモリセルの一部の拡大断面図である。
メモリセルアレイ100は、図2(a)、図2(b)、図3に示すように、複数のワード線WL、半導体層10、複数の層間絶縁層12、トンネル絶縁層14、電荷蓄積層16、ブロック絶縁層18、コア絶縁領域20を備える。
複数のワード線WLと複数の層間絶縁層12が積層体30を構成する。トンネル絶縁層14は、下層部14a、中間部14b、上層部14cを含む。
ワード線WLは、ゲート電極層の一例である。トンネル絶縁層14は、第1の絶縁層の一例である。ブロック絶縁層18は、第2の絶縁層の一例である。コア絶縁領域20は、絶縁領域の一例である。
メモリセルアレイ100は、例えば、図示しない半導体基板の上に設けられる。半導体基板は、x方向及びy方向に平行な表面を有する。
ワード線WLと層間絶縁層12は、半導体基板の上に、z方向(第1の方向)に交互に積層される。ワード線WLは、z方向に離間して配置される。ワード線WLは、互いに離間してz方向に繰り返し配置される。複数のワード線WLと複数の層間絶縁層12が積層体30を構成する。ワード線WLは、メモリセルトランジスタMTの制御電極として機能する。
ワード線WLは、板状の導電体である。ワード線WLは、例えば、金属、金属窒化物、金属炭化物、又は、半導体である。ワード線WLは、例えば、タングステン(W)である。ワード線WLのz方向の厚さは、例えば、5nm以上20nm以下である。
層間絶縁層12は、ワード線WLとワード線WLを分離する。層間絶縁層12は、ワード線WLとワード線WLを電気的に分離する。
層間絶縁層12は、例えば、酸化物、酸窒化物、又は、窒化物である。層間絶縁層12は、例えば、酸化シリコンである。層間絶縁層12のz方向の厚さは、例えば、5nm以上20nm以下である。
半導体層10は、積層体30の中に設けられる。半導体層10は、z方向に延びる。半導体層10は、半導体基板の表面に垂直な方向に延びる。
半導体層10は、積層体30を貫通して設けられる。半導体層10は、複数のワード線WLに囲まれる。半導体層10は、例えば、円筒状である。半導体層10は、メモリセルトランジスタMTのチャネルとして機能する。
半導体層10は、例えば、多結晶の半導体である。半導体層10は、例えば、多結晶シリコンである。半導体層10は、例えば、フッ素(F)を含む。
トンネル絶縁層14は、半導体層10とワード線WLとの間に設けられる。トンネル絶縁層14は、半導体層10と複数のワード線WLの内の少なくとも一つとの間に設けられる。トンネル絶縁層14は、半導体層10と電荷蓄積層16との間に設けられる。
トンネル絶縁層14は、ワード線WLと半導体層10との間に印加される電圧に応じて電荷を通過させる機能を有する。
トンネル絶縁層14は、シリコン(Si)、窒素(N)、及びフッ素(F)を含む。トンネル絶縁層14は、第1の領域を含む。第1の領域は、トンネル絶縁層14の少なくとも一部である。トンネル絶縁層14は、例えば、酸素(O)を含む。
トンネル絶縁層14は、例えば、窒化シリコン又は酸窒化シリコンを含む。トンネル絶縁層14の厚さは、例えば、3nm以上8nm以下である。
トンネル絶縁層14は、下層部14a、中間部14b、上層部14cを含む。半導体層10と中間部14bとの間に下層部14aが設けられる。下層部14aと上層部14cとの間に、中間部14bが設けられる。中間部14bと電荷蓄積層16との間に上層部14cが設けられる。
下層部14aは、例えば、酸化シリコンである。中間部14bは、例えば、窒化シリコン、又は、酸窒化シリコンである。上層部14cは、例えば、酸化シリコンである。
電荷蓄積層16は、トンネル絶縁層14とブロック絶縁層18との間に設けられる。
電荷蓄積層16は、電荷をトラップして蓄積する機能を有する。電荷は、例えば、電子である。電荷蓄積層16に蓄積される電荷の量に応じて、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧が変化する。この閾値電圧の変化を利用することで、1個のメモリセルがデータを記憶することが可能となる。
例えば、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧が変化することで、メモリセルトランジスタMTがオンする電圧が変化する。例えば、閾値電圧が高い状態をデータ“0”、閾値電圧が低い状態をデータ“1”と定義すると、メモリセルは“0”と“1”の1ビットデータを記憶することが可能となる。
電荷蓄積層16は、シリコン(Si)及び窒素(N)を含む。電荷蓄積層16は、フッ素(F)を含むか又は含まない。電荷蓄積層16は、第2の領域を含む。第2の領域は、電荷蓄積層16の少なくとも一部である。
電荷蓄積層16は、例えば、窒化シリコンを含む。電荷蓄積層16の厚さは、例えば、3nm以上10nm以下である。
ブロック絶縁層18は、トンネル絶縁層14とワード線WLとの間に設けられる。ブロック絶縁層18は、電荷蓄積層16とワード線WLとの間に設けられる。ブロック絶縁層18は、電荷蓄積層16とワード線WLとの間に流れる電流を阻止する機能を有する。
ブロック絶縁層18、例えば、酸化物、酸窒化物、又は、窒化物である。ブロック絶縁層18、例えば、酸化シリコン又は酸化アルミニウムを含む。
コア絶縁領域20は、積層体30の中に設けられる。コア絶縁領域20は、z方向に延びる。コア絶縁領域20は、積層体30を貫通して設けられる。コア絶縁領域20は、半導体層10に囲まれる。コア絶縁領域20は、複数のワード線WLに囲まれる。コア絶縁領域20は、柱状である。コア絶縁領域20は、例えば、円柱状である。
コア絶縁領域20は、例えば、酸化物、酸窒化物、又は、窒化物である。コア絶縁領域20は、例えば、酸化シリコンである。コア絶縁領域20は、例えば、フッ素(F)を含む。
トンネル絶縁層14の第1の領域のシリコン(Si)に対する窒素(N)の第1の原子比(N/Si)よりも、電荷蓄積層16の第2の領域のシリコン(Si)に対する窒素(N)の第2の原子比(N/Si)が大きい。
第1の原子比(N/Si)は、例えば、1.25以下である。第2の原子比(N/Si)は、例えば、1.25より大きい。
なお、窒化シリコンが化学量論的組成(ストイキオメトリ)である場合、すなわち、窒化シリコンがSiの組成である場合、シリコン(Si)に対する窒素(N)の原子比(N/Si)は、1.33である。
図4は、第1の実施形態の半導体記憶装置のフッ素濃度の分布を示す図である。図4は、半導体層10、トンネル絶縁層14、電荷蓄積層16、及び、ブロック絶縁層18のフッ素濃度の分布の一例を示す。
トンネル絶縁層14の第1の領域の第1のフッ素濃度は、電荷蓄積層16の第2の領域の第2のフッ素濃度よりも高い。第1の領域の第1のフッ素濃度は、例えば、2×1020atoms/cm以上である。第2の領域の第2のフッ素濃度は、例えば、1×1020atoms/cm以下である。
図4中の領域Xが第1の領域の一例であり、領域Yが第2の領域の一例である。
領域Xのシリコン(Si)に対する窒素(N)の第1の原子比(N/Si)よりも、領域Yのシリコン(Si)に対する窒素(N)の第2の原子比(N/Si)が大きい。
次に、第1の実施形態の半導体記憶装置の製造方法の一例について説明する。第1の実施形態の半導体記憶装置の製造方法は、複数の第1の層と複数の第2の層とが第1の方向に交互に積層された積層体を形成し、積層体を貫通し第1の方向に延びる開口部を形成し、開口部の内壁に第1の絶縁膜を形成し、第1の絶縁膜の上に、シリコン(Si)及び窒素(N)を含む第2の絶縁膜を形成し、第2の絶縁膜の上に、シリコン(Si)及び窒素(N)を含み、第2の絶縁膜のシリコン(Si)に対する窒素(N)の原子比(N/Si)よりも低い原子比(N/Si)を有する第3の絶縁膜を形成し、第3の絶縁膜の内側に半導体膜を形成し、第3の絶縁膜に、フッ素(F)を導入する。
図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14は、第1の実施形態の半導体記憶装置の製造方法を示す模式断面図である。図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14は、それぞれ、図2(a)に対応する断面を示す。図5、図6、図7、図8、図9、図10、図11、図12、図13、図14は、半導体記憶装置のメモリセルアレイ100の製造方法の一例を示す図である。
最初に、図示しない半導体基板の上に、酸化シリコン層50と窒化シリコン層52とを交互に積層する(図5)。複数の酸化シリコン層50と複数の窒化シリコン層52とがz方向に交互に積層された積層体30が形成される。酸化シリコン層50は第1の層の一例であり、窒化シリコン層52は第2の層の一例である。第1の層と第2の層とは、例えば、異なる材質の絶縁体である。
酸化シリコン層50と窒化シリコン層52は、例えば、Chemical Vapor Deposition法(CVD法)により形成する。酸化シリコン層50の一部は、最終的に層間絶縁層12となる。
次に、酸化シリコン層50と窒化シリコン層52にメモリ穴54を形成する(図6)。メモリ穴54は、積層体30を貫通し、z方向に延びる。メモリ穴54は、例えば、リソグラフィ法とReactive Ion Etching法(RIE法)により形成する。メモリ穴54は開口部の一例である。
次に、メモリ穴54の内壁に酸化シリコン膜56を形成する(図7)。酸化シリコン膜56は、例えば、CVD法により形成する。酸化シリコン膜56は、第1の絶縁膜の一例である。酸化シリコン膜56は、最終的にはブロック絶縁層18となる。
次に、酸化シリコン膜56の上に窒化シリコン膜58を形成する(図8)。窒化シリコン膜58は、例えば、CVD法により形成する。窒化シリコン膜58は、第2の絶縁膜の一例である。窒化シリコン膜58は、最終的には電荷蓄積層16となる。
次に、窒化シリコン膜58の上に積層絶縁膜60を形成する(図9)。積層絶縁膜60は、例えば、酸化シリコン膜、窒化シリコン膜、及び酸化シリコン膜の積層膜である。
積層絶縁膜60は、窒化シリコン膜58のシリコン(Si)に対する窒素(N)の原子比(N/Si)よりも低い原子比(N/Si)を有する。積層絶縁膜60の中の窒化シリコン膜は、窒化シリコン膜58よりもシリコン(Si)に対する窒素(N)の原子比(N/Si)が低い。言い換えれば、窒化シリコン膜58は、積層絶縁膜60の中の窒化シリコン膜よりも、シリコン(Si)に対する窒素(N)の原子比(N/Si)が高い。
積層絶縁膜60は、例えば、CVD法により形成する。積層絶縁膜60は、第3の絶縁膜の一例である。積層絶縁膜60は、最終的にはトンネル絶縁層14となる。
次に、フッ素(F)を含む雰囲気中での熱処理を行う(図10)。フッ素(F)を含む雰囲気中での熱処理は、例えば、フッ素ガス(F)、又は、三フッ化窒素ガス(NF)を含む雰囲気中での熱処理である。
この熱処理により、積層絶縁膜60にフッ素を導入する。この熱処理により、積層絶縁膜60のフッ素濃度は、窒化シリコン膜58のフッ素濃度よりも高くなる。積層絶縁膜60のフッ素濃度は、例えば、2×1020atoms/cm以上となる。一方、窒化シリコン膜58のフッ素濃度は、例えば、1×1020atoms−3以下となる。
次に、積層絶縁膜60の上に多結晶シリコン膜62を形成する(図11)。多結晶シリコン膜62は、例えば、CVD法により形成する。多結晶シリコン膜62は、半導体膜の一例である。多結晶シリコン膜62は、最終的には半導体層10となる。
次に、メモリ穴54を、酸化シリコン膜64で埋め込む(図12)。多結晶シリコン膜62の上に酸化シリコン膜64を形成する。酸化シリコン膜64は、例えば、CVD法により形成する。酸化シリコン膜64は、第4の絶縁膜の一例である。酸化シリコン膜64は、最終的には、コア絶縁領域20となる。
次に、図示しないエッチング用の溝を用いて、窒化シリコン層52をウェットエッチングより選択的に除去する(図13)。ウェットエッチングには、例えば、リン酸溶液を用い、窒化シリコン層52を酸化シリコン層50、酸化シリコン膜56に対して選択的にエッチングする。
次に、窒化シリコン層52が除去された領域に、タングステン膜66を形成する(図14)。タングステン膜66は、例えば、CVD法により形成される。タングステン膜66は導電膜の一例である。
タングステン膜66は、最終的にワード線WLとなる。タングステン膜66を形成する前に、例えば、窒化チタン膜等のバリアメタル膜を形成することも可能である。
以上の製造方法により、第1の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイ100が製造される。
なお、積層絶縁膜60の上に多結晶シリコン膜62を形成した後に、フッ素(F)を含む雰囲気中での熱処理を行うことも可能である。この場合、多結晶シリコン膜62及び積層絶縁膜60にフッ素が導入される。
また、積層絶縁膜60の上に多結晶シリコン膜62を形成した後に、多結晶シリコン膜62の上にフッ素を含む酸化シリコン膜64を形成し、熱処理を行うことにより酸化シリコン膜64から積層絶縁膜60にフッ素を導入することも可能である。この場合、多結晶シリコン膜62及び積層絶縁膜60にフッ素が導入される。酸化シリコン膜64には、最終的にフッ素が残っても構わないし、残らなくても構わない。
また、積層体30を形成する際の第1の層と第2の層とが共に絶縁体である場合を例に説明したが、例えば、第2の層を導電体とすることも可能である。この場合、第2の層自体をワード線WLとすることが可能である。
次に、第1の実施形態の半導体記憶装置の作用及び効果について説明する。
3次元NANDフラッシュメモリでは、メモリセルの電荷保持時間が短く、電荷保持特性が悪いことに起因する不良モードがある。例えば、メモリセルへのデータ書き込み後、ベリファイ読み出しまではデータが保持できるが、次の読み出しではデータが破壊されてしまう初期不良がある。また、例えば、ミリ秒オーダの短い時間でデータが破壊されてしまうデータリテンション不良がある。いずれの不良も、不良メモリセルの電荷保持時間が短いことにより生じる不良である。
第1の実施形態の半導体記憶装置は、トンネル絶縁層14がフッ素を含有する。トンネル絶縁層14がフッ素を含有することで、電荷保持時間が短いメモリセルを減少させる。したがって、初期不良や短時間のデータリテンション不良が減少する。以下、詳述する。
図15(a)、図15(b)は、第1の実施形態の半導体記憶装置の作用及び効果の説明図である。図15(a)、図15(b)は、メモリセルのバンド図である。図15(a)は、比較例のメモリセルのバンド図、図15(b)は、第1の実施形態のメモリセルのバンド図である。図15(a)、図15(b)のトンネル絶縁層のバンドギャップ中にある×印は、バンドギャップ中のトラップ準位を示す。
図15(a)に示すように、電荷保持時間が短いメモリセルには、トンネル絶縁層に浅いトラップ準位が存在すると考えられる。そして、この浅いトラップ準位にトラップされた電子が、短い時間でデトラップされることで、初期不良や短時間のデータリテンション不良が生じると考えられる。
図15(b)に示すように、第1の実施形態では、トンネル絶縁層にフッ素を含有させることで、不良の原因となる浅いトラップ準位を、極めて浅いトラップ準位に変化させる。不良の原因となる浅いトラップ準位の深さを更に浅くすることで、電子がデトラップするまでの時間を極めて短くすることが可能になる。
このため、例えば、メモリセルへのデータ書き込み後、ベリファイ読み出しまでの間に、電子のデトラップが生じる。したがって、見かけ上は、バンドギャップ中に浅いトラップ準位が存在しない場合と同様の状態になる。よって、初期不良や短時間のデータリテンション不良が減少する。
図16は、第1の実施形態の半導体記憶装置の作用及び効果の説明図である。図16は、窒化シリコン膜中のフッ素濃度と、窒化シリコン膜のバンドギャップ中に存在するトラップ準位の深さとの関係を示す図である。
図16の横軸はフッ素濃度、縦軸はトラップ準位の伝導帯下端からの深さを示す。窒化シリコン膜中のシリコン(Si)に対する窒素(N)の原子比(N/Si)が異なるサンプルについて評価している。原子比(N/Si)は、SiN−1、SiN−2、SiN−3の順で小さくなる。例えば、SiN−3の方が、SiN−1よりも窒素(N)の割合が小さく、シリコン(Si)の割合が多い。
図16から明らかなように、窒化シリコン膜中のフッ素濃度が高くなるにつれて、0.6eV程度の深さの浅いトラップ準位が、0.4eV程度の深さにまで更に浅くなっていることが分かる。トラップ準位の深さの変化は、窒化シリコン膜中の原子比(N/Si)には依存しない。
したがって、第1の実施形態のメモリセルのように、トンネル絶縁層14がフッ素を含有することにより、浅いトラップ準位が極めて浅いトラップ準位に変化する。よって、初期不良や短時間のデータリテンション不良が減少する。
なお、電荷蓄積層16の中に存在する電荷保持に寄与しているトラップ準位が浅くなると、電荷保持特性が劣化するおそれがある。第1の実施形態のメモリセルでは、トンネル絶縁層14のフッ素濃度は、電荷蓄積層16のフッ素濃度よりも高い。言い換えれば、電荷蓄積層16のフッ素濃度は、トンネル絶縁層14のフッ素濃度よりも低い。
第1の実施形態のメモリセルでは、電荷蓄積層16のフッ素濃度を低くすることにより、電荷蓄積層16の中に存在する電荷保持に寄与しているトラップ準位が浅くなることを抑制する。
第1の実施形態の半導体記憶装置及びその製造方法により、トンネル絶縁層14のフッ素濃度を高く、電荷蓄積層16のフッ素濃度を低くした構造が容易に実現できる。
図17は、第1の実施形態の半導体記憶装置及びその製造方法の作用及び効果の説明図である。図17は、フッ素を含む多結晶シリコン膜(Poly−Si)から、多結晶シリコン膜に接する窒化シリコン膜へフッ素を熱拡散させた場合のフッ素の濃度分布を示す。
図17の横軸は窒化シリコン膜と基板の界面を基準とする深さ、縦軸はフッ素濃度である。窒化シリコン膜中のシリコン(Si)に対する窒素(N)の原子比(N/Si)が異なるサンプルについて評価している。原子比(N/Si)は、SiN−1、SiN−2、SiN−3の順で小さくなる。例えば、SiN−3の方が、SiN−1よりも窒素(N)の割合が小さく、シリコン(Si)の割合が多い。
図17から明らかなように、窒化シリコン膜中のシリコン(Si)の割合が大きい方が、窒化シリコン膜中のフッ素の拡散が速いことが分かる。
第1の実施形態では、トンネル絶縁層14の原子比(N/Si)を、電荷蓄積層16の原子比(N/Si)よりも小さくする。すなわち、トンネル絶縁層14のシリコン(Si)の割合を、電荷蓄積層16のシリコン(Si)の割合よりも大きくする。そして、トンネル絶縁層14の形成後に、電荷蓄積層16と反対側からトンネル絶縁層14にフッ素を拡散させる。
このため、シリコン(Si)の割合が大きく、フッ素の拡散の速いトンネル絶縁層14では、図4に示すようにフッ素濃度が高くなる。一方、シリコン(Si)の割合が小さく、フッ素の拡散の遅い電荷蓄積層16では、図4に示すようにフッ素濃度が低く保たれる。
トンネル絶縁層14のトラップ準位を浅くする観点から、トンネル絶縁層14の第1の領域の第1のフッ素濃度は、2×1020atoms/cm以上であることが好ましく、5×1020atoms/cm以上であることがより好ましい。
電荷蓄積層16のトラップ準位が浅くなることを抑制する観点から、電荷蓄積層16の第2の領域の第2のフッ素濃度は、1×1020atoms/cm以下であることが好ましく、5×1019atoms/cm以下であることがより好ましく、1×1019atoms/cm以下であることが更に好ましい。
トンネル絶縁層14のフッ素の拡散を促進する観点から、トンネル絶縁層14の第1の領域におけるシリコン(Si)に対する窒素(N)の第1の原子比(N/Si)は、1.25以下であることが好ましく、1.10以下であることがより好ましい。
電荷蓄積層16のフッ素の拡散を抑制する観点から、電荷蓄積層16の第2の領域におけるシリコン(Si)に対する窒素(N)の原子比(N/Si)は、1.25より大きいことが好ましく、1.30より大きいことがより好ましく、1.33より大きいことが更に好ましい。
トンネル絶縁層14のトラップ準位の量を減少させる観点から、トンネル絶縁層14は酸素(O)を含むことが好ましい。トンネル絶縁層14の第1の領域が酸素を含むことが好ましい。トンネル絶縁層14は、酸窒化シリコンを含むことが好ましい。中間部14bは、酸窒化シリコンであることが好ましい。
半導体層10の中の結晶粒界のトラップ準位、あるいは、半導体層10とトンネル絶縁層14との間の界面準位を低減させ、メモリセルトランジスタMTの特性を向上させる観点から、半導体層10がフッ素を含むことが好ましい。半導体層10の第3の領域の第3のフッ素濃度は、電荷蓄積層16の第2の領域の第2のフッ素濃度よりも高いことが好ましい。
図18は、第1の実施形態の変形例の半導体記憶装置のメモリセルの模式断面図である。図18は、メモリセルの一部の拡大断面図である。図18は、図3に対応する図である。
変形例のメモリセルは、トンネル絶縁層14が、上層部14cを有しない点でのみ第1の実施形態のメモリセルと異なる。変形例のメモリセルにおいても、第1の実施形態のメモリセルと同様の作用及び効果を得ることが可能である。
以上、第1の実施形態及び変形例によれば、トンネル絶縁層のバンドギャップ中のトラップ準位を浅くすることにより、電荷保持特性の向上が可能な半導体記憶装置を提供することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態の半導体記憶装置は、2次元NANDフラッシュメモリである点で、第1の実施形態の半導体記憶装置と異なる。以下、第1の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
第2の実施形態の半導体記憶装置は、2次元NANDフラッシュメモリである。第2の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルは、いわゆる、Metal−Oxide−Nitride−Oxide−Semiconductor型(MONOS型)のメモリセルである。
図19は、第2の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの模式断面図である。図19は、メモリセルアレイ200のyx断面図である。図19中、破線で囲まれた領域が、1個のメモリセルである。
図20は、第2の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルの模式断面図である。図20は、メモリセルの一部の拡大断面図である。
メモリセルアレイ200は、図19に示すように、複数のワード線WL、半導体層10、トンネル絶縁層14、電荷蓄積層16、ブロック絶縁層18を備える。
トンネル絶縁層14は、下層部14a、中間部14b、上層部14cを含む。
ワード線WLは、ゲート電極層の一例である。トンネル絶縁層14は、第1の絶縁層の一例である。ブロック絶縁層18は、第2の絶縁層の一例である。
半導体層10の表面は、xy平面に平行である。半導体層10は、メモリセルトランジスタMTのチャネルとして機能する。
半導体層10は、例えば、多結晶の半導体である。半導体層10は、例えば、多結晶シリコンである。半導体層10は、例えば、フッ素(F)を含む。
トンネル絶縁層14は、半導体層10の上に設けられる。トンネル絶縁層14は、半導体層10と複数のワード線WL内の少なくとも一つとの間に設けられる。トンネル絶縁層14は、半導体層10と電荷蓄積層16との間に設けられる。
トンネル絶縁層14は、ワード線WLと半導体層10との間に印加される電圧に応じて電荷を通過させる機能を有する。
トンネル絶縁層14は、シリコン(Si)、窒素(N)、及びフッ素(F)を含む。トンネル絶縁層14は、第1の領域を含む。第1の領域は、トンネル絶縁層14の少なくとも一部である。トンネル絶縁層14は、例えば、酸素(O)を含む。
トンネル絶縁層14は、例えば、窒化シリコン又は酸窒化シリコンを含む。トンネル絶縁層14の厚さは、例えば、3nm以上8nm以下である。
トンネル絶縁層14は、下層部14a、中間部14b、上層部14cを含む。半導体層10と中間部14bとの間に下層部14aが設けられる。下層部14aと上層部14cとの間に、中間部14bが設けられる。中間部14bと電荷蓄積層16との間に上層部14cが設けられる。
下層部14aは、例えば、酸化シリコンである。中間部14bは、例えば、窒化シリコン、又は、酸窒化シリコンである。上層部14cは、例えば、酸化シリコンである。
電荷蓄積層16は、トンネル絶縁層14の上に設けられる。電荷蓄積層16は、トンネル絶縁層14とブロック絶縁層18との間に設けられる。
電荷蓄積層16は、電荷をトラップして蓄積する機能を有する。電荷は、例えば、電子である。電荷蓄積層16に蓄積される電荷の量に応じて、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧が変化する。この閾値電圧の変化を利用することで、1個のメモリセルがデータを記憶することが可能となる。
例えば、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧が変化することで、メモリセルトランジスタMTのオンする電圧が変化する。例えば、閾値電圧が高い状態をデータ“0”、閾値電圧が低い状態をデータ“1”と定義すると、メモリセルは“0”と“1”の1ビットデータを記憶することが可能となる。
電荷蓄積層16は、シリコン(Si)及び窒素(N)を含む。電荷蓄積層16は、フッ素(F)を含むか又は含まない。電荷蓄積層16は、第2の領域を含む。第2の領域は、電荷蓄積層16の少なくとも一部である。
電荷蓄積層16は、例えば、窒化シリコン又は酸窒化シリコンを含む。電荷蓄積層16の厚さは、例えば、3nm以上10nm以下である。
ブロック絶縁層18は、電荷蓄積層16の上に設けられる。ブロック絶縁層18は、電荷蓄積層16とワード線WLとの間に設けられる。ブロック絶縁層18は、電荷蓄積層16とワード線WLとの間に流れる電流を阻止する機能を有する。
ブロック絶縁層18、例えば、酸化物、酸窒化物、又は、窒化物である。ブロック絶縁層18、例えば、酸化シリコン又は酸化アルミニウムを含む。
ワード線WLは、ブロック絶縁層18の上に設けられる。ワード線WLは、x方向に延びる。ワード線WLは、互いに離間してy方向に繰り返し配置される。ワード線WLは、メモリセルトランジスタMTの制御電極として機能する。
ワード線WLは、例えば、金属、金属窒化物、金属炭化物、又は、半導体である。ワード線WLは、例えば、タングステン(W)である。ワード線WLのy方向の幅は、例えば、5nm以上20nm以下である。
トンネル絶縁層14の第1の領域のシリコン(Si)に対する窒素(N)の第1の原子比(N/Si)よりも、電荷蓄積層16の第2の領域のシリコン(Si)に対する窒素(N)の第2の原子比(N/Si)が大きい。
第1の原子比(N/Si)は、例えば、1.25以下である。第2の原子比(N/Si)は、例えば、1.25より大きい。
なお、窒化シリコンが化学量論的組成(ストイキオメトリ)である場合、すなわち、窒化シリコンがSiの組成である場合、シリコン(Si)に対する窒素(N)の原子比(N/Si)は、1.33である。
トンネル絶縁層14の第1の領域の第1のフッ素濃度は、電荷蓄積層16の第2の領域の第2のフッ素濃度よりも高い。第1の領域の第1のフッ素濃度は、例えば、2×1020atoms/cm以上である。第2のフッ素濃度は、例えば、1×1020atoms/cm以下である。
セルアレイ200を製造する場合、半導体層10の上に、トンネル絶縁層14、電荷蓄積層16、ブロック絶縁層18、及び複数のワード線WLを順次形成する。例えば、トンネル絶縁層14を形成した後、フッ素(F)を含む雰囲気中での熱処理を行う。この熱処理により、トンネル絶縁層14にフッ素を導入する。
以上、第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様、トンネル絶縁層のバンドギャップ中のトラップ準位を浅くすることにより、電荷保持特性の向上が可能な半導体記憶装置を提供することができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態の半導体記憶装置は、半導体層が半導体基板の表面に平行な方向に延びる点で、第1の実施形態の半導体記憶装置と異なる。以下、第1の実施形態と重複する内容については、一部記述を省略する。
第3の実施形態の半導体記憶装置は、3次元NANDフラッシュメモリである。第3の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルは、いわゆる、Metal−Oxide−Nitride−Oxide−Semiconductor型(MONOS型)のメモリセルである。
図21は、第3の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの回路図である。
第3の実施形態の3次元NANDフラッシュメモリのメモリセルアレイ300は、図21に示すように複数のワード線WL、共通ソース線CSL、ソース選択ゲート線SGS、複数のドレイン選択ゲート線SGD、複数のビット線BL、及び、複数のメモリストリングMSを備える。ワード線WLは、ゲート電極層の一例である。
複数のワード線WLが、互いに離間してy方向に配置される。複数のメモリストリングMSは、y方向に延びる。複数のビット線BLは、例えば、x方向に延びる。
以下、x方向を第2の方向、y方向を第1の方向、z方向を第3の方向と定義する。x方向、y方向、z方向は、例えば、互いに垂直である。
図21に示すように、メモリストリングMSは、共通ソース線CSLとビット線BLとの間に直列接続されたソース選択トランジスタSST、複数のメモリセル、及び、ドレイン選択トランジスタSDTを備える。1本のビット線BLと1本のドレイン選択ゲート線SGDを選択することにより1本のメモリストリングMSが選択され、1個のワード線WLを選択することにより1個のメモリセルが選択可能となる。ワード線WLは、メモリセルを構成するメモリセルトランジスタMTのゲート電極である。
図22、図23(a)、図23(b)は、第3の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルアレイの模式断面図である。図22、図23(a)、図23(b)は、図21のメモリセルアレイ300の中の、例えば点線で囲まれる一個のメモリストリングMSの中の複数のメモリセルの断面を示す。
図22は、メモリセルアレイ300のxz断面図である。図22中、破線で囲まれた領域が、1個のメモリセルである。図23(a)は、図22のCC’断面である。図23(a)は、メモリセルアレイ300のyz断面図である。図23(b)は、図22のDD’断面である。図23(b)は、メモリセルアレイ300のyz断面図である。
図24は、第3の実施形態の半導体記憶装置のメモリセルの模式断面図である。図24は、メモリセルの一部の拡大断面図である。
メモリセルアレイ300は、図22、図23(a)、図23(b)に示すように、複数のワード線WL、半導体層10、層間絶縁層12a、層間絶縁層12b、トンネル絶縁層14、電荷蓄積層16、ブロック絶縁層18を備える。
トンネル絶縁層14は、下層部14a、中間部14b、上層部14cを含む。
ワード線WLは、ゲート電極層の一例である。トンネル絶縁層14は、第1の絶縁層の一例である。ブロック絶縁層18は、第2の絶縁層の一例である。
メモリセルアレイ300は、例えば、図示しない半導体基板の上に設けられる。半導体基板は、x方向及びy方向に平行な表面を有する。
ワード線WLと層間絶縁層12bは、半導体基板の上に、y方向(第1の方向)に交互に配置される。ワード線WLは、y方向に離間して配置される。ワード線WLは、互いに離間してy方向に繰り返し配置される。ワード線WLは、メモリセルトランジスタMTの制御電極として機能する。
ワード線WLは、例えば、金属、金属窒化物、金属炭化物、又は、半導体である。ワード線WLは、例えば、タングステン(W)である。ワード線WLのy方向の厚さは、例えば、5nm以上20nm以下である。
層間絶縁層12bは、ワード線WLとワード線WLを分離する。層間絶縁層12bは、ワード線WLとワード線WLを電気的に分離する。層間絶縁層12aは、半導体層10と半導体層10を分離する。層間絶縁層12aは、半導体層10と半導体層10を電気的に分離する。
層間絶縁層12a、層間絶縁層12bは、例えば、酸化物、酸窒化物、又は、窒化物である。層間絶縁層12a、層間絶縁層12bは、例えば、酸化シリコンである。層間絶縁層12aのz方向の厚さは、例えば、5nm以上20nm以下である。、層間絶縁層12bのy方向の厚さは、例えば、5nm以上20nm以下である。
半導体層10は、y方向に延びる。半導体層10は、半導体基板の表面に平行な方向に延びる。半導体層10は、複数のワード線WLに挟まれる。半導体層10は、例えば、四角柱状である。半導体層10は、メモリセルトランジスタMTのチャネルとして機能する。
半導体層10は、例えば、多結晶の半導体である。半導体層10は、例えば、多結晶シリコンである。半導体層10は、例えば、フッ素(F)を含む。
トンネル絶縁層14は、半導体層10とワード線WLとの間に設けられる。トンネル絶縁層14は、半導体層10と複数のワード線WLの内の少なくとも一つとの間に設けられる。トンネル絶縁層14は、半導体層10と電荷蓄積層16との間に設けられる。
トンネル絶縁層14は、ワード線WLと半導体層10との間に印加される電圧に応じて電荷を通過させる機能を有する。
トンネル絶縁層14は、シリコン(Si)、窒素(N)、及びフッ素(F)を含む。トンネル絶縁層14は、第1の領域を含む。第1の領域は、トンネル絶縁層14の少なくとも一部である。トンネル絶縁層14は、例えば、酸素(O)を含む。
トンネル絶縁層14は、例えば、窒化シリコン又は酸窒化シリコンを含む。トンネル絶縁層14の厚さは、例えば、3nm以上8nm以下である。
トンネル絶縁層14は、下層部14a、中間部14b、上層部14cを含む。半導体層10と中間部14bとの間に下層部14aが設けられる。下層部14aと上層部14cとの間に、中間部14bが設けられる。中間部14bと電荷蓄積層16との間に上層部14cが設けられる。
下層部14aは、例えば、酸化シリコンである。中間部14bは、例えば、窒化シリコン、又は、酸窒化シリコンである。上層部14cは、例えば、酸化シリコンである。
電荷蓄積層16は、トンネル絶縁層14とブロック絶縁層18との間に設けられる。
電荷蓄積層16は、電荷をトラップして蓄積する機能を有する。電荷は、例えば、電子である。電荷蓄積層16に蓄積される電荷の量に応じて、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧が変化する。この閾値電圧の変化を利用することで、1個のメモリセルがデータを記憶することが可能となる。
例えば、メモリセルトランジスタMTの閾値電圧が変化することで、メモリセルトランジスタMTのオンする電圧が変化する。例えば、閾値電圧が高い状態をデータ“0”、閾値電圧が低い状態をデータ“1”と定義すると、メモリセルは“0”と“1”の1ビットデータを記憶することが可能となる。
電荷蓄積層16は、シリコン(Si)及び窒素(N)を含む。電荷蓄積層16は、フッ素(F)を含むか又は含まない。電荷蓄積層16は、第2の領域を含む。第2の領域は、電荷蓄積層16の少なくとも一部である。
電荷蓄積層16は、例えば、窒化シリコン又は酸窒化シリコンを含む。電荷蓄積層16の厚さは、例えば、3nm以上10nm以下である。
ブロック絶縁層18は、トンネル絶縁層14とワード線WLとの間に設けられる。ブロック絶縁層18は、電荷蓄積層16とワード線WLとの間に設けられる。ブロック絶縁層18は、電荷蓄積層16とワード線WLとの間に流れる電流を阻止する機能を有する。
ブロック絶縁層18、例えば、酸化物、酸窒化物、又は、窒化物である。ブロック絶縁層18、例えば、酸化シリコン又は酸化アルミニウムを含む。
トンネル絶縁層14の第1の領域のシリコン(Si)に対する窒素(N)の第1の原子比(N/Si)よりも、電荷蓄積層16の第2の領域のシリコン(Si)に対する窒素(N)の第2の原子比(N/Si)が大きい。
第1の原子比(N/Si)は、例えば、1.25以下である。第2の原子比(N/Si)は、例えば、1.25より大きい。
なお、窒化シリコンが化学量論的組成(ストイキオメトリ)である場合、すなわち、窒化シリコンがSiの組成である場合、シリコン(Si)に対する窒素(N)の原子比(N/Si)は、1.33である。
以上、第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様、トンネル絶縁層のバンドギャップ中のトラップ準位を浅くすることにより、電荷保持特性の向上が可能な半導体記憶装置を提供することができる。
第1の実施形態では、ワード線WLの間に、層間絶縁層12が設けられる場合を例に説明したが、ワード線WLの間は、例えば、空洞であっても構わない。
第1の実施形態では、半導体層10がワード線WLに囲まれる構造を例に説明したが、半導体層10が2つに分割されたワード線WLに挟まれる構造とすることも可能である。この構造の場合、積層体30の中のメモリセルの数を2倍にすることが可能となる。
また、第1の実施形態では、1つのメモリ穴54に1つの半導体層10を設ける構造を例に説明したが、1つのメモリ穴54に2つ以上に分割された複数の半導体層10を設ける構造とすることも可能である。この構造の場合、積層体30の中のメモリセルの数を2倍以上にすることが可能となる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。例えば、一実施形態の構成要素を他の実施形態の構成要素と置き換え又は変更してもよい。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 半導体層
12 層間絶縁層
14 トンネル絶縁層(第1の絶縁層)
16 電荷蓄積層
18 ブロック絶縁層(第2の絶縁層)
20 コア絶縁領域(絶縁領域)
30 積層体
50 酸化シリコン層(第1の層)
52 窒化シリコン層(第2の層)
54 メモリ穴(開口部)
56 酸化シリコン膜(第1の絶縁膜)
58 窒化シリコン膜(第2の絶縁膜)
60 積層絶縁膜(第3の絶縁膜)
64 酸化シリコン膜(第4の絶縁膜)
66 タングステン膜(導電膜)
WL ワード線(ゲート電極層)
X 領域(第1の領域)
Y 領域(第2の領域)

Claims (20)

  1. 半導体層と、
    ゲート電極層と、
    前記半導体層と前記ゲート電極層との間に設けられ、シリコン(Si)、窒素(N)、及びフッ素(F)を含み、第1の領域を含む第1の絶縁層と、
    前記第1の絶縁層と前記ゲート電極層との間に設けられた第2の絶縁層と、
    前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層との間に設けられ、シリコン(Si)及び窒素(N)を含み、フッ素(F)を含むか又は含まず、第2の領域を含む電荷蓄積層と、
    を備え、
    前記第1の領域におけるシリコン(Si)に対する窒素(N)の第1の原子比(N/Si)よりも、前記第2の領域のシリコン(Si)に対する窒素(N)の第2の原子比(N/Si)が大きく、
    前記第1の領域の第1のフッ素濃度が、前記第2の領域の第2のフッ素濃度よりも高い半導体記憶装置。
  2. 前記第1の原子比は1.25以下である請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 前記第2の原子比は1.25より大きい請求項1又は請求項2記載の半導体記憶装置。
  4. 前記第1のフッ素濃度は2×1020atoms/cm以上である請求項1ないし請求項3いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  5. 前記第2のフッ素濃度は1×1020atoms/cm以下である請求項1ないし請求項4いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  6. 前記第1の絶縁層は、酸素(O)を含む請求項1ないし請求項5いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  7. 前記第1の絶縁層は、窒化シリコン又は酸窒化シリコンを含む請求項1ないし請求項6いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  8. 前記電荷蓄積層は、窒化シリコンを含む請求項1ないし請求項7いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  9. 前記半導体層は、フッ素(F)を含む請求項1ないし請求項8いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  10. 互いに離間して第1の方向に繰り返し配置された複数のゲート電極層と、
    前記第1の方向に延びる半導体層と、
    前記半導体層と前記複数のゲート電極層の内の少なくとも一つのゲート電極層との間に設けられ、シリコン(Si)、窒素(N)、及びフッ素(F)を含み、第1の領域を含む第1の絶縁層と、
    前記第1の絶縁層と前記少なくとも一つのゲート電極層との間に設けられた第2の絶縁層と、
    前記第1の絶縁層と前記第2の絶縁層との間に設けられ、シリコン(Si)及び窒素(N)を含み、フッ素(F)を含むか又は含まず、第2の領域を含む電荷蓄積層と、
    を備え、
    前記第1の領域におけるシリコン(Si)に対する窒素(N)の第1の原子比(N/Si)よりも、前記第2の領域のシリコン(Si)に対する窒素(N)の第2の原子比(N/Si)が大きく、
    前記第1の領域の第1のフッ素濃度が、前記第2の領域の第2のフッ素濃度よりも高い半導体記憶装置。
  11. 前記第1の原子比は1.25以下である請求項10記載の半導体記憶装置。
  12. 前記第1の絶縁層は、窒化シリコン又は酸窒化シリコンを含む請求項10又は請求項11記載の半導体記憶装置。
  13. 前記電荷蓄積層は、窒化シリコンを含む請求項10ないし請求項12いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  14. 前記第1の方向に延び、前記半導体層に囲まれ、フッ素(F)を含む柱状の絶縁領域を、更に備える請求項10ないし請求項13いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  15. 前記半導体層は、前記複数のゲート電極層に囲まれる請求項10ないし請求項14いずれか一項記載の半導体記憶装置。
  16. 複数の第1の層と複数の第2の層とが第1の方向に交互に積層された積層体を形成し、
    前記積層体を貫通し前記第1の方向に延びる開口部を形成し、
    前記開口部の内壁に第1の絶縁膜を形成し、
    前記第1の絶縁膜の上に、シリコン(Si)及び窒素(N)を含む第2の絶縁膜を形成し、
    前記第2の絶縁膜の上に、シリコン(Si)及び窒素(N)を含み、前記第2の絶縁膜のシリコン(Si)に対する窒素(N)の原子比(N/Si)よりも低い原子比(N/Si)を有する第3の絶縁膜を形成し、
    前記第3の絶縁膜の内側に半導体膜を形成し、
    前記第3の絶縁膜に、フッ素(F)を導入する半導体記憶装置の製造方法。
  17. 前記半導体膜を形成する前に、フッ素(F)を含む雰囲気中での熱処理により前記第3の絶縁膜に、フッ素(F)を導入する請求項16記載の半導体記憶装置の製造方法。
  18. 前記半導体膜を形成した後に、フッ素(F)を含む雰囲気中での熱処理により前記第3の絶縁膜に、フッ素(F)を導入する請求項16記載の半導体記憶装置の製造方法。
  19. 前記半導体膜を形成した後に、前記半導体膜の上にフッ素(F)を含む第4の絶縁膜を形成し、熱処理を行うことにより前記第3の絶縁膜に、フッ素(F)を導入する請求項16記載の半導体記憶装置の製造方法。
  20. 前記複数の第1の層と前記複数の第2の層とは異なる材質の絶縁体であり、前記半導体膜を形成した後に、前記複数の第2の層を前記複数の第1の層に対して選択的に除去し、
    前記複数の第1の層の間に、導電膜を形成する請求項16ないし請求項19いずれか一項記載の半導体記憶装置の製造方法。
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