JP5291984B2 - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents
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Description
に、制御電極と電荷蓄積層との間に高誘電率絶縁膜を設けることが提案されている(例え
ば、特許文献1参照)。
検討がなされていたとは言えず、特性や信頼性に優れた不揮発性半導体記憶装置を得るこ
とが困難であった。
憶装置及びその製造方法を提供することを目的としている。
の絶縁膜を形成する工程と、前記第1の絶縁膜上に電荷蓄積層を形成する工程と、前記電
荷蓄積層上に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記第2の絶縁膜上に制御電極とを形成する工程とを備えた不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、前記第2の絶縁膜は、下層の第1のシリコン酸化膜中に前記電荷蓄積層との界面では窒素が添加されておらず、膜中から窒素を添加し、前記第1のシリコン酸化膜上に比誘電率が7以上の中間絶縁膜を形成し、前記中間絶縁膜上に形成された上層の第2のシリコン酸化膜を形成し、前記第1のシリコン酸化膜はALD法で形成される。
揮発性半導体記憶装置を得ることができる。
以下、本実施形態に係る以下、不揮発性半導体記憶装置(半導体装置と称する。)につ
いて、図を参照して説明する。
行方向に沿って複数本並列配置したメモリセルアレイを備える半導体記憶装置に関するも
のである。半導体基板と複数のメモリセルカラム間において互に平行に走行する複数の素
子分離絶縁膜、絶縁膜によって分離された第1の導電層、第1の導電層上に形成されて互に
隣接するメモリセルカラムにそれぞれ属する電極間絶縁膜、底面が電極間絶縁膜上に形成
され隣接するメモリセルに共通の配線となる第2の導電層が示されている。
断面図である。
。
ない。)と、シリコン基板1のソース・ドレイン領域(図示していない。)間のチャネル領域
上に形成されたトンネル絶縁膜である第1の絶縁膜2と、第1の絶縁膜2上に第1の導電層3に
より形成された浮遊ゲート電極である第1の導電層3と、第1の導電層3上に形成された低誘
電率絶縁膜および高誘電率絶縁膜の積層膜からなる第2の絶縁膜7を電極間絶縁膜して形成
し、第2の絶縁膜7上に第2の導電層8を制御ゲート電極として形成した二層ゲート構造を有
している。
化膜7-1/高誘電率絶縁膜7-2/シリコン酸化膜7-3の積層膜を形成する。
子の製造方法を述べる。
7-3に適用することで所望の改善効果を得ることが可能になる。
消去の両方向の特性に改善効果が得られることは言うまでも無い。
ン酸化膜7-1中に窒素を添加する。このとき添加する窒素の量は図2の模式図に示すように
シリコン酸化膜中でほぼ一様になるように導入する。シリコン酸化膜7-1に窒素を添加す
ることで、高電界が印加される書き込み時の特性が向上する。従来の、シリコン酸化膜7-
1に窒素を添加しない構造では、トンネル絶縁膜である第1の絶縁膜2を通して浮遊ゲート
電極である第1の導電層3に注入した電子が、電極間絶縁膜である第2の絶縁膜7を抜けてし
まう、つまりトンネルのリーク電流と電極間絶縁膜のリーク電流が釣り合ったために、閾
値が飽和してしまう。すなわち、書き込みができなくなる。
リコン酸化膜7-1の誘電率が増大し、シリコン酸化膜7-1での書き込み時の高電界が抑制さ
れること、また高誘電率化により電気膜厚を増加させずに物理膜厚を増加することができ
ることから、浮遊ゲート電極である第1の導電層3から制御電極である第2の導電層8側に抜
ける電子のトンネル確率を減少させることができる。
炭素を含む場合には、高誘電率絶縁膜7-2形成後の熱工程もしくは酸化工程で炭素が素子
分離絶縁膜中に拡散し、トランジスターの閾値を変動させてしまうが、下層シリコン酸化
膜7-1に窒素を含有させることで不純物の拡散量を抑制することができる。
べた。本方法によれば、窒素の導入がシリコン酸化膜の全体に渡るため、窒素導入の効果
である高電界リークの抑制を効果的に実現することができる。
には、本実施形態の方法が有効である。
用する。
形成したもの)に第1の絶縁膜2を1nmから15nm程度形成し、その上に化学気相成長法によ
って電荷蓄積層となる第1の導電層3(浮遊ゲート)を10nmから200nm程度形成する。
に化学気相成長法によってシリコン酸化膜5を50nmから400nm程度形成する。
ト(図示しない。)を塗布し、露光描画によりレジストをパターニングする。
シリコン酸化膜をエッチングする。
化膜4をエッチングし、第1の導電層3、第1の絶縁膜2およびシリコン基板1をエッチングす
ることにより素子分離のための溝を形成する。
み素子分離絶縁膜を200nmから1500nm形成することによって素子分離溝を埋め込むことで
、図4の断面図を得る。
ことにより高密度化を行う。
を行う。次いで、シリコン窒化膜と選択比のあるエッチング条件を用いて、素子分離絶縁
膜のみエッチバックし、図5の断面図を得る。
温度にて、シリコン原料にアミノシランを使用し、酸素原料に水蒸気、オゾンなどを使用
し、窒素原料にアンモニアを使用し、1原子層以上のシリコンおよび酸素および窒素を交
互に堆積することで、窒素を添加したシリコン酸化膜7-1を形成し、図6の断面図を得る。
度良く制御することが可能である。
界に依存する。
帯がシリコンの導電帯位置を横切る膜厚が、シリコン酸化膜7-1に窒素を添加することで
増加するようにする。窒素を添加することで膜の誘電率が上がり書き込み時の電子の当該
距離は増加するが、添加する窒素の量が多すぎると、バリアハイトが低下することにより
、当該距離は短くなってしまう。
電率=3.9として、電極間絶縁膜電界=10MV/cm、SiO2のSiの導電帯に対するバリアハイト=3
eVの場合は、シリコン酸化膜7-1に添加する窒素の量は、SiO2に対するSi3N4の組成比で表
すと、90%(誘電率にして約6.7)未満の範囲でリーク電流減少の効果が得られる。
もと、注入側の膜構造が、シリコン酸化膜=1nm、シリコン窒化膜=1nm(比誘電率=7の場合)
、シリコン酸化膜=5nmの場合は、SiO2に対するSi3N4の組成比で表すと、20%(誘電率にし
て約5.1)未満の範囲でリーク電流が減少する。窒素の添加量は、素子の使用状況や、前
述したように電荷保持特性から最適値が決まる。
ラップ量を増加させることが可能になる。
増加させることが可能になる。
電界印加時のリーク電流を低減させることも可能である。これは、窒素の含有によって、
結合に酸化膜に不整合が起こる、もしくは酸素欠損ができる、もしくはSiのダングリング
ボンドが膜中に形成されることなどによって電荷トラップが形成されると考えられる。電
荷トラップは、多すぎると隣接セル間のリーク電流を増加させてしまうため適切な量が存
在する。これは、隣接セル間の距離や構造、隣接セル間の電界など素子の使用状況により
異なる。
である高誘電率絶縁膜7-2を1〜20nm程度形成し、その上部にシリコン酸化膜7-3を1〜10nm
程度形成して図7の断面図を得る。
成する。第2の導電層8は、制御ゲート電極となる。制御電極を露光描画によりパターニン
グした後、通常の後工程を経て不揮発性半導体記憶装置を得る。
電率が7程度であるシリコン窒化物(Si3N4)膜、比誘電率が8程度であるアルミニウム酸
化物(Al2O3)膜、比誘電率が10程度であるマグネシウム酸化物(MgO)膜、比誘電率が16
程度であるイットリウム酸化物(Y2O3)膜、比誘電率が22程度であるハフニウム酸化物(
HfO2)膜、ジルコニウム酸化物(ZrO2)膜およびランタン酸化物(La2O3)のいずれか1つ
の単層膜が使用可能である。更には、また、ハフニウムシリケート(HfSiO)膜やハフニ
ウム・アルミネート(HfAlO)膜のような三元系の化合物からなる絶縁膜でも良い。
(Y)、ハフニウム(Hf)、ジルコニウム(Zr)、ランタン(La)のいずれか1つの元素を
少なくとも含む酸化物もしくは窒化物であっても使用可能である。
学気相成長法によりジクロロシランと亜酸化窒素(N2O)及びアンモニアを800℃程度の温度
で順次反応させて窒素を添加したシリコン酸化膜7-1を形成してもよい。
加時のリーク電流が低減に効果がある。また、CVD法によるシリコン酸化膜とシリコン窒
化膜の極薄層の積層構造でも同様の効果を発揮する。また、窒素を含む塗布系シリコン原
料を熱処理することでも形成できる。前記塗布系シリコン原料を用いる方法では、熱処理
の条件により膜中に残留する窒素量が決まる。
処理を施す方法もある。窒化処理には、熱窒化処理、ラジカル窒化処理、インプラ処理な
どがある。ただしこの場合には、窒化処理の条件によりシリコン酸化膜の膜厚に制限加わ
る、つまり、シリコン酸化膜に均一に窒素を添加できる膜厚が、窒化処理の条件によって
決まる。
とで膜中の窒素分布を更に一様にすることができる。同時に膜質も改善するため、電気特
性を向上させることができる。また、シリコン酸化膜に窒化処理を施すことで窒素添加し
た膜に熱処理を行った場合では、シリコン酸化膜に均一に窒素を添加できる膜厚をさらに
厚く見積もれる。
て述べたが、本実施例の効果は他の積層構造であっても得ることができる。
ン窒化膜、シリコン窒化膜/シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜/シリコン窒
化膜などの積層構造でも本実施形態は有効である。
化膜を形成する際に、下層のシリコン窒化膜の表面に対して再窒化を行うことで下層の窒
素抜けが補填できる。
導入させておくことで、下層のシリコン窒化膜の窒素抜けを補填できる。こうすることで
、シリコン窒化膜の膜質が改善し、さらに誘電率も増加するため、電極間絶縁膜の電気特
性が向上する。
が、他の構造を有する半導体装置であっても、同様の積層構造を有する素子であれば同様
の効果を有することは言うまでも無い。
おいても、例えば電荷蓄積層の上層に形成するブロック絶縁膜に本発明を適用することで
もその有効性を実現できる。
以下、本実施形態に係る不揮発性半導体記憶装置(以下、半導体装置と証する。)につ
いて、図を参照して説明する。
沿って複数本並列配置したメモリセルアレイを備える半導体記憶装置に関するものであり
、構造断面図は上述の実施形態1と同様なため、構造断面図の説明は図1を用いて説明する
。
複数の素子分離絶縁膜、絶縁膜によって分離された第1の導電層、第1の導電層上に形成さ
れて互に隣接するメモリセルカラムにそれぞれ属する電極間絶縁膜、底面が電極間絶縁膜
上に形成され隣接するメモリセルに共通の配線となる第2の導電層を示すものである。
断面図である。
。
いない。)と、シリコン基板1のソース・ドレイン領域(図示していない。)間のチャネル
領域上に形成されたトンネル絶縁膜である第1の絶縁膜2と、第1の絶縁膜2上に第1の導電
層3により形成された浮遊ゲート電極と、第1の導電層3上に形成された低誘電率絶縁膜お
よび高誘電率絶縁膜の積層膜からなる第2の絶縁膜7を電極間絶縁膜して形成し、第2の絶
縁膜7上に第2の導電層8を制御ゲート電極として形成した二層ゲート構造を有している。
電率絶縁膜7-2、シリコン酸化膜7-3の積層膜を形成する。
適用することで所望の改善効果を得ることが可能になる。また、本実施形態を両方のシリ
コン酸化膜7-1および7-3に適用することで、書き込み/消去の両方向の特性に改善効果が
得られる。
ン酸化膜7-1中に窒素を添加する。このとき添加する窒素は、上部に形成する高誘電率絶
縁膜7-2の界面に向かって徐々に増加させる。
コン酸化膜の浮遊電極側界面では窒素は添加されておらず、膜中のある膜厚から窒素が添
加され始め、高誘電率絶縁膜7-2側界面まで徐々に窒素添加量を増加させた場合である。
膜7-2側界面まで徐々に窒素添加量を増加させた場合である。
、電荷保持時の低電界のリークが抑制できるというメリットがある。
合に相当し、高電界印加時のリーク低減の効果を求める場合に適する。ここで気をつけな
くてはならないことは、書き込み時の高電界リークを低減させる為には、窒素分布は、浮
遊電極側から高誘電率絶縁膜側に向かって徐々に窒素添加量を増やすのだが、消去時の高
電界リークを低減させたい場合には、シリコン酸化膜7-3に窒素を添加する。その時の窒
素分布は、高誘電率絶縁膜7-2の界面から制御電極側に向かって徐々に減少させる。
向上する。従来の、シリコン酸化膜7-1に窒素を添加しない構造では、トンネル絶縁膜で
ある第1の絶縁膜2を通して浮遊ゲート電極である第1の導電層3に注入した電子が、電極間
絶縁膜である第2の絶縁膜7を抜けてしまう、つまりトンネルのリーク電流と電極間絶縁膜
のリーク電流が釣り合ったために、閾値が飽和してしまう。すなわち、書き込みができな
くなる。
リコン酸化膜7-1の誘電率が増大し、シリコン酸化膜7-1での書き込み時の高電界が抑制さ
れること、また高誘電率化により電気膜厚を増加させずに物理膜厚を増加することができ
ることから、浮遊ゲート電極である第1の導電層3から制御電極である第2の導電層8側に抜
ける電子のトンネル確率を減少させることができる。 このため、書き込み時間を長くし
ても閾値の飽和は起きにくくなる。
また窒素の導入によりその他のメリットも得ることができる。シリコン酸化膜7-1に窒
素を導入することで、絶縁耐圧を向上させることができる。また、窒素の導入により不純
物の拡散を抑制することができる。高誘電率絶縁膜7-2が炭素を含む場合には、高誘電率
絶縁膜7-2形成後の熱工程もしくは酸化工程で炭素が素子分離絶縁膜中を拡散し、トラン
ジスタの閾値を変動させてしまうが、下層シリコン酸化膜7-1に窒素を含有させることで
不純物の拡散量を抑制することができる。
て述べた。
浮遊電極側のバリアハイトはシリコン酸化膜であることから高く、注入側の電子が感じる
バリアハイトを効果的に高くすることができ、また電荷保持のトンネル確率を有効に下げ
ることができる。
、窒素を導入しない場合であればSiの導電帯を窒素添加シリコン酸化膜の導電帯が横切っ
て電子のトンネル確率を増加させてしまう領域において、高誘電率化により高電界印加時
の電界を小さくすることが可能になり、バリアをより高誘電率絶縁膜側に延長することが
できるため、高電界リークを効果的に抑制することができる。
る方法が有効な方法となる。
図11〜15を用いて、本実施形態による半導体装置の製造方法について説明する。
形成したもの)1に第1の絶縁膜2を1nmから15nm程度形成し、その上に化学気相成長法によ
って電荷蓄積層となる第1の導電層3(浮遊ゲート)を10nmから200nm程度形成し、化学気
相成長法によってシリコン窒化膜4を50nmから200nm程度形成したのちに化学気相成長法に
よってシリコン酸化膜5を50nmから400nm程度形成する。
によりレジストをパターニングする。
エッチングする。エッチング後にフォトレジストを除去し、シリコン酸化膜5をマスクに
してシリコン窒化膜4をエッチングし、次いで第1の導電層3、第1の絶縁膜2およびシリコ
ン基板1をエッチングすることにより素子分離のための溝を形成する。
成することによって素子分離溝を埋め込むことで、図11の断面図を得る。
理を行うことにより高密度化を行う。次いで、化学的機械的研磨法(CMPにより)シリコ
ン窒化膜4をストッパーにして平坦化を行う。
みエッチバックし、図12の断面図を得る。
〜700℃の温度にて、Si原料にアミノシランを、酸素原料に水蒸気、オゾンなどを、窒素
原料にアンモニアを使用し、1原子層以上のSiおよびOおよびNを交互に堆積して、窒素を
添加したシリコン酸化膜7-1を形成し、図13の断面図を得る。
原料を流通させる順序およびN原料の導入通条件を調整することで、膜中の窒素量及び深
さ方向の分布傾向を調節することができる。
界面からの距離によってその効果が左右され、その最適な位置は、膜種の積層構造、膜厚
および素子の動作時の電界に依存する。前記条件を考慮してバンド構造を考えた場合、素
子の動作電界印加時に、絶縁膜の導電帯がSiの導電帯位置を横切る膜厚よりも浮遊電極側
に形成するのが望ましい。
縁膜電界=10MV/cm、SiO2のSiの導電帯に対するバリアハイト=3eVの場合は、絶縁膜の導電
帯がSiの導電帯位置を横切る膜厚=約3nmになり、浮遊電極3からの距離が3nmより小さい位
置に窒素を添加し始め、徐々に窒素添加量を増加させてシリコン酸化膜7-1を形成するこ
とが望ましい。
ばなお良い。また、前記前提のもと、注入側の膜構造が、シリコン酸化膜=1nm、シリコン
窒化膜=1nm(比誘電率=7の場合)、シリコン酸化膜=5nmの場合は、窒素を添加し始めるシリ
コン酸化膜の範囲は、浮遊電極である第1の導電層3から約3.6nmまでの距離となる。
高誘電率膜7-2を1〜20nm程度形成、その上部にシリコン酸化膜7-3を1〜10nm程度形成して
図14の構造断面図を得る。
成する。第2の導電層8は、制御ゲート電極となる。制御電極を露光描画によりパターニン
グした後、通常の後工程を経て半導体装置を得る。
率が7程度であるシリコン窒化物(Si3N4)膜、比誘電率が8程度であるアルミニウム酸化
物(Al2O3)膜、比誘電率が10程度であるマグネシウム酸化物(MgO)膜、比誘電率が16程
度であるイットリウム酸化物(Y2O3)膜、比誘電率が22程度であるハフニウム酸化物(Hf
O2)膜、ジルコニウム酸化物(ZrO2)膜およびランタン酸化物(La2O3)のいずれか1つの
単層膜が使用可能である。
)膜のような三元系の化合物からなる絶縁膜でも良い。すなわち、シリコン(Si)、アル
ミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、イットリウム(Y)、ハフニウム(Hf)、ジルコ
ニウム(Zr)、ランタン(La)のいずれか1つの元素を少なくとも含む酸化物もしくは窒
化物であっても使用可能である。
圧化学気相成長法(LP-CVD法)による製法も良い。LP-CVD法では、ジクロロシランと亜酸
化窒素(N2O)及び窒素源としてアンモニアを800℃程度の温度で反応させて、窒素を添加し
たシリコン酸化膜7-1を形成する。
の成膜を、シリコン原料(ジクロロシラン)と酸素原料(二酸化窒素)と添加する窒素原
料(アンモニア)の同時流通によるCVD成膜で形成する方法以外にも、シリコン酸化膜と
シリコン窒化膜の極薄層を交互に積層させることでも同様の効果を発揮する。
する窒素量を制御して当該膜を形成できる。この方法で成膜したシリコン酸化膜には膜中
に塩素を含む為、電子のトラップ作用による高電界印加時のリーク電流低減効果が本発明
による効果に加わり、電気特性が向上する。
ある。窒化処理には、熱窒化処理、プラズマ窒化処理などがある。窒化条件により、シリ
コン酸化膜中の窒素量を制御する。
が良くなり、電気特性は更に良くなる。
て述べたが、実施形態の効果は他の積層構造であっても得ることができる。
ン窒化膜、シリコン窒化膜/シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜/シリコン窒
化膜などのように積層した構造でも本実施例の効果は有効となる。
化膜の膜中窒素分布が図9(b)の場合においては、窒素添加したシリコン酸化膜を形成す
る際に、下層のシリコン窒化膜の表面に対して再窒化を行うことで、下層の窒素抜けが補
填できる。
流通させておくことで、下層のシリコン窒化膜の窒素抜けを補填できる。こうすることで
、シリコン窒化膜の膜質が改善し、さらに誘電率も増加するため、電極間絶縁膜の電気特
性が向上する。
が、他の構造を有する半導体装置であっても、同様の積層構造を有する素子であれば同様
の効果を有することは言うまでも無い。一般にMONOSとして知られる絶縁膜中のトラップ
を利用した不揮発性半導体記憶装置においても、例えば電荷蓄積層の上層に形成するブロ
ック絶縁膜に本発明を適用することでもその有効性を実現できる。
コン窒化膜、5・・・・シリコン酸化膜、6・・・・素子分離領域、 7・・・・第2の絶縁
膜、 7-1・・・・リコン酸化膜、7-2・・・・高誘電率絶縁膜、 7-3・・・・シリコン酸
化膜、 8・・・・第2の導電層、9・・・層間絶縁膜
Claims (5)
- 半導体基板と、
前記半導体基板上に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1の絶縁膜上に形成された電荷蓄積層と、
前記電荷蓄積層上に形成された第2の絶縁膜と、
前記第2の絶縁膜上に形成された制御電極と、を備えた半導体装置であって
前記第2の絶縁膜は、前記電荷蓄積層との界面では窒素が添加されておらず、膜中から窒素が添加され始めた第1のシリコン酸化膜と、
前記第1のシリコン酸化膜上に形成されかつ比誘電率が7以上である中間絶縁膜と、
前記中間絶縁膜上に形成された第2のシリコン酸化膜
を含むことを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
- 半導体基板と、
前記半導体基板上に形成された第1の絶縁膜と、
前記第1の絶縁膜上に形成された電荷蓄積層と、
前記電荷蓄積層上に形成された第2の絶縁膜と、
前記第2の絶縁膜上に形成された制御電極と、を備えた不揮発性半導体記憶装置であって前記第2の絶縁膜は、下層の第1のシリコン窒化膜と、
前記第1のシリコン窒化膜上に形成され、かつ、窒素が膜中に一様に添加された第1のシリコン酸化膜と、
前記第1のシリコン酸化膜上に形成されかつ比誘電率が7以上の中間絶縁膜と、
前記中間絶縁膜上に形成された第2のシリコン酸化膜と、
前記第2のシリコン酸化膜上に形成された第2のシリコン窒化膜とを含み、
前記第1のシリコン酸化膜の誘電率が6.7未満かつ5.1以上であることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
- 窒素を添加した前記第1のシリコン酸化膜中の窒素の深さ方向の分布は、前記第1のシリコン酸化膜中において前記電荷蓄積層側で低く、中間絶縁膜側で高いことを特徴とする請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置。
- 半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上に電荷蓄積層を形成する工程と、
前記電荷蓄積層上に第2の絶縁膜を形成する工程と、
前記第2の絶縁膜上に制御電極とを形成する工程とを備えた不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、
前記第2の絶縁膜は、下層の第1のシリコン酸化膜中に前記電荷蓄積層との界面では窒素が添加されておらず、膜中から窒素を添加し、前記第1のシリコン酸化膜上に比誘電率が7以上の中間絶縁膜を形成し、前記中間絶縁膜上に形成された上層の第2のシリコン酸化膜を形成し、前記第1のシリコン酸化膜はALD法で形成されることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
- 半導体基板上に第1の絶縁膜を形成する工程と、
前記第1の絶縁膜上に電荷蓄積層を形成する工程と、
前記電荷蓄積層上に第2の絶縁膜を形成する工程と、
前記第2の絶縁膜上に制御電極とを形成する工程とを備えた不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、
前記第2の絶縁膜は、下層の第1のシリコン窒化膜層を形成し、前記第1のシリコン窒化膜上に、窒素を誘電率が6.7未満かつ5.1以上になるように一様に添加した第1のシリコン酸化膜を形成し、前記第1のシリコン酸化膜上に比誘電率が7以上の中間絶縁膜を形成し、前記中間絶縁膜上に形成された第2のシリコン酸化膜を形成し、前記第2のシリコン酸化膜上に上層の第2のシリコン窒化膜を形成し、前記第1のシリコン酸化膜はALD法で形成されることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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