JP2009271055A - トルク検出器及び電動パワーステアリング装置並びにトルク検出器の製造方法 - Google Patents

トルク検出器及び電動パワーステアリング装置並びにトルク検出器の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】トルク検出器の軸方向寸法を短くして、トルク検出器の小型化ひいてはこのトルク検出器を備える電動パワーステアリング装置の小型化を実現させる。
【解決手段】入力軸2a(第2の軸体)及び出力軸2b(第1の軸体)を連結する連結軸2cと、出力軸2bに固定された永久磁石31aと、入力軸2aに固定されて磁気回路を形成する複数の磁性体32a及び補助磁性体33aと、磁束を検出する磁束検出器34aと、を備え、入力軸2aにトルクが作用したときに、磁束検出器34aの検出出力に基づいてトルクを検出するトルク検出器3である。永久磁石31aは出力軸2bを囲む平板状の環状体とされ、磁性体32aは永久磁石31aの軸方向片側に面対向するように配置された複数の平板状の爪部32dを有し、磁性体32aの外周部32eの一部は永久磁石31aの径方向外側に配置され、補助磁性体33aは磁性体32aの外周部近傍に配置される。
【選択図】図3

Description

本発明は、トルク検出器及び電動パワーステアリング装置(EPS:Electric Power Steering system)並びにトルク検出器の製造方法に関する。
従来より、自動車等に搭載される電動パワーステアリング装置用として、種々の構成のトルク検出器(トルクセンサ)が提案されている。例えば、現在においては、周方向に沿って多極着磁されたリング状の永久磁石の一面又は外周面と対向するように一対のリング状のセンサ部材(センサヨーク及び集磁ヨーク)を設け、これらセンサ部材間に配置された磁束検出器により検出された磁束に基づいて、永久磁石側又はセンサ部材側に生じたトルクを検出するトルク検出器が提案されている(特許文献1〜特許文献4参照)。
特開平2−162211号公報 特開2003−329523号公報 特開2006−38767号公報 特開2007−292549号公報
ところで、特許文献1に記載されたトルク検出器においては、磁束の流れが軸方向となるように着磁された永久磁石と、この永久磁石の外周面に対向するように軸方向にスペーサを介して配置された2つのセンサヨークと、が別々の軸に固定され、さらに、2つの集磁ヨークが2つのセンサヨークの外周面近傍に配置され、これら集磁ヨークに設けられた磁束集中部に磁気検出器が配置されている。
このような従来のトルク検出器の軸方向寸法を短くしようとすると、2つの集磁ヨーク間の距離が短くなってしまい、集磁ヨークの磁束集中部以外の箇所において磁気漏れが発生し、この結果、磁束集中部を通る磁束密度が低下する可能性があった。従って、特許文献1に記載された従来のトルク検出器においては、永久磁石やセンサ部材を軸方向に長くせざるを得ず、この結果、トルク検出器自体(ひいてはトルク検出器を備える電動パワーステアリング装置)を小型化することが困難となっていた。
また特許文献2では、集磁ヨークを固定する部材をギヤボックスに固定する方法として、集磁ヨークモールド体をシャフト軸に対して直角方向から挿入し、同方向にねじで固定する方法が開示されている。しかしながら、このように側面で固定する方法によると、組立て誤差や温度変化による膨張などの影響によって集磁ヨークモールド体にセンサヨークとの同心がずれる方向に誤差が発生し、これらを考慮してセンサヨークとのエアギャップを設定する必要がある。しかしながら、センサヨーク及び集磁ヨーク間のエアギャップが大きくなると、漏れ磁束の量も多くなり、センサ精度が低下する問題があった。
一方、特許文献3及び特許文献4では、ステアリングシャフトにセンサヨークを圧入固定するための手法として、スリーブをセンサヨークと一体にモールドしている。このためセンサヨークのモールド工程が煩雑となり、その分、製造コストがより多く必要となる問題があった。
他方、特許文献4には、センサヨークをスリーブと一体に成型し、スリーブを軸に圧入することによりセンサヨークの位置決めを行う旨の記述があるが、センサヨークと永久磁石はトーションバーを介して相対回転することによりトルクを相対位置に変換する機構であり、従って、センサヨークと永久磁石とが相対回転を行うための所定の軸方向の隙間をもって組み付けなければならない。しかしながら、かかる位置決めを行いながらの組立作業は非常に精度を有するものであり、トルク検出器の製造を煩雑化させる要因の1つである問題があった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、トルク検出器の軸方向寸法を短くして、トルク検出器の小型化ひいてはこのトルク検出器を備える電動パワーステアリング装置の小型化を実現させることを第1の目的とする。
また本発明は、センサヨーク及び集磁ヨーク間のエアギャップを最小限に抑え、センサ精度を向上させることを第2の目的とし、さらにはトルク検出器の製造コストを低減させることを第3の目的、トルク検出器の組立作業を容易化させることを第4の目的とする。
前記第1の目的を達成するため、本発明に係るトルク検出器は、第1の軸体と第2の軸体とを連結する連結軸と、第1の軸体に固定された永久磁石と、第2の軸体に固定されて永久磁石の磁界内に配置され永久磁石の磁気回路を形成する複数の磁性体と、補助磁性体と、磁性体及び補助磁性体の誘導による磁束を検出する磁束検出器と、を備え、第1の軸体又は第2の軸体にトルクが作用したときに、磁束検出器の検出出力に基づいてトルクを検出するトルク検出器であって、永久磁石は、連結軸又は第1の軸体を囲む平板状の環状体として形成され、磁性体は、永久磁石の軸方向片側に面対向し第2の軸体を囲むように略一平面上に配置された複数の平板状の爪部を有し、磁性体の外周部の少なくとも一部は、永久磁石の径方向外側に配置され、補助磁性体又は磁束検出器は、磁性体の外周部近傍に、磁性体と非接触状態で配置されるものである。
かかる構成を採用すると、平板状の環状体として形成された永久磁石の軸方向片側に面対向するように、磁性体の爪部を略一平面上に配置し、磁性体の外周部の少なくとも一部を永久磁石の径方向外側に配置することができる。従って、トルク検出器の軸方向寸法を短くすることができ、トルク検出器の小型化(ひいてはこれを備えた装置の小型化)を実現させることが可能となる。
前記トルク検出器において、二つの補助磁性体を採用し、少なくとも何れか一方の補助磁性体に、他方の補助磁性体の方向に突出する凸部を設けることができる。そして、凸部において磁束集中部を構成し、この磁束集中部に磁気検出器を配置することができる。
また、前記トルク検出器において、磁性体の外周部の径方向外側の面に対向するように補助磁性体を設けたり、磁性体の外周部の軸方向の面に対向するように補助磁性体を設けたり、磁性体の外周部の径方向外側の面と軸方向の面との双方に対向するように補助磁性体を設けたりすることができる。また、平面形状が扇形状ないし半円形状にされた補助磁性体を採用してもよい。
また、前記トルク検出器において、磁性体を、円筒状部材と樹脂で一体成形することができる。かかる場合において、円筒状部材を、第2の軸体に嵌合させ、その後、カシメにより第2の軸体に固定させることができる。
また、前記トルク検出器において、永久磁石を、第1の軸体に圧入固定される環状部材に固定することができる。かかる場合において、環状部材の内周側壁面と第1の軸体の外周面とを接触させるようにし、環状部材の内周側壁面と永久磁石との間に間隙を形成することが好ましい。また、永久磁石として、環状部材と一体成形されるボンド磁石を採用することもできる。
また、前記トルク検出器において、永久磁石に位置決め用の凹部を設けるとともに、磁性体と、爪部に囲まれるように配置される円筒状部材と、を樹脂成形体により被覆して一体とし、この樹脂成形体の凹部に対応する位置に孔又は切り欠き部を設けることが好ましい。
また、本発明に係る電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに対応して、電動モータから補助操舵トルクを発生させて、操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置であって、前記トルク検出器を備えることを特徴とする。
かかる構成を採用すると、電動パワーステアリング装置全体として軸方向寸法を短くすることができ、また搭載スペースに限りがある電動パワーステアリング装置の設置を容易にすることができる。
また前記第2の目的を達成するため、前記複数の補助磁性体を一体に保持する第1のホルダと、前記第1のホルダ及び前記第2の軸体の軸受けを、前記第2の軸体の軸方向に並んだ状態に一体に保持する第2のホルダとを有し、前記第1のホルダは、前記複数の補助磁性体を内周面において保持する内輪部と、前記内輪部の外周側に位置し、前記内輪部よりも径の大きい外輪部と、前記内輪部及び外輪部を同軸に一体に連結する連結部とを備えるものとする。
かかる構成を採用すると、補助磁性体を軸方向に組み付けるため、磁性体及び補助磁性体間のエアギャップを最小限に抑えることができる。かくするにつきトルク検出器全体としてのセンサ精度を向上させることができる。
前記トルク検出器において、前記第1のホルダが、前記内輪部の内周面に設けられ、前記複数の補助磁性体を嵌め込むべき位置を各々規定する段部と、前記内輪部に設けられ、前記第1のホルダの前記内輪部に嵌め込まれた前記複数の補助磁性体を各々固定するための爪部とを備えるようにしてもよい。
またトルク検出器が、前記第1のホルダを覆い、当該第1のホルダを前記第2のホルダに固定する固定用カバーを備え、前記固定用カバーの内側面に、当該固定用カバーが前記第2のホルダに装着されたときに、前記第1のホルダの前記内輪部及び前記外輪部間に嵌り込むように設けられた嵌合突起を設け、前記第2のホルダに、固定用カバーが前記第2のホルダに装着されたときに、その先端部が前記固定用カバーの前記嵌合突起の先端部と当接する突起を設けるようにしてもよい。
さらに前記第2のホルダ及び前記固定用カバーには、前記第1のホルダの前記爪部が径方向外側に倒れるのを防止するための突起部を設けるようにしてもよく、さらにはトルク検出器に、前記磁気検出器に電気的に接続される回路基板と、前記回路基板に電気的に接続されるハーネスと、前記磁束検出器、前記回路基板及び前記ハーネスを一体に固定する樹脂フレームとを設けるようにしてもよい。
さらに前記第2のホルダに、前記磁束検出器を一体に組み付けたり、前記第2のホルダに、前記第1のホルダ及び前記磁束検出器を一体にモールドするようにしてもよい。
さらに前記第3の目的を達成するため、本発明に係るトルク検出器は、第1の軸体及び第2の軸体を連結する連結軸と、前記第1の軸体に固定され、周方向に沿って多極着磁された永久磁石と、前記第2の軸体に固定されて前記永久磁石の磁界内に配置され、前記永久磁石の磁気回路を形成する複数の磁性体と複数の補助磁性体と、前記磁性体及び前記補助磁性体の誘導による磁束を検出する磁束検出器とを有するトルク検出器であって、前記複数の磁性体を一体にモールドする樹脂成形体を有し、前記樹脂成形体は、前記第2の軸体が挿通するための貫通穴と、前記複数の磁性体を回転方向及び軸方向に位置決めした状態に固定するための位置決め固定部とを備えるようにした。
かかる構成を採用すると、樹脂成形体にスリーブを設けることなく磁性体を第2の軸に固定することができるため、トルク検出器の製造コストを低減させることができる。
前記トルク検出器において、前記位置決め固定部は、前記樹脂成形体の前記貫通穴の周囲に前記第2の軸体の軸方向と平行に設けられ、先端部に径方向内側に突出する係合突起が設けられた複数の張出し部と、前記貫通穴の内面に形成された第1の平面部とを備え、前記第2の軸体は、前記張出し部の前記係合突起に対応させて設けられた、前記第2の軸体に対して前記樹脂成形体を前記軸方向に位置決めした状態に固定するための固定用溝部と、前記位置決め固定部の前記第1の平面部と対応させて設けられた、前記第2の軸体に対して前記樹脂成形体を前記回転方向に位置決めした状態に固定するための第2の平面部とを備えるようにしてもよい。
またかかるトルク検出器において、前記位置決め固定部は、前記樹脂成形体の前記貫通穴の周囲に前記第2の軸体の軸方向と平行に設けられ、各々先端部に径方向内側に突出する係合突起が設けられた複数の張出し部を備え、前記第2の軸体は、前記複数の張出し部に各々対応させて設けられ、各々前記張出し部の前記係合突起に対応させて奥端部に係合突起が設けられた位置決め用溝部とを備えるようにしてもよい。
なお、この場合において、前記第2の軸体を、前記第1の軸体と所定の隙間をもって嵌合し、かつ前記第2の軸体及び前記第1の軸体の位相ずれの範囲を規定するストッパ部を先端部に同軸に設けるようにしてもよい。
さらに前記複数の張出し部を囲むように配設された金属バンドを設けたり、前記張出し部を前記第2の軸体の外形よりも小さく形成するようにしてもよい。さらに、前記金属バンドを、前記第2の軸体の外周面と接触し、前記張出し部とは接触しないように形成するようにしてもよい。この場合、前記第2の軸体に、複数の凹部を形成し、前記金属バンドに、前記第2の軸体にそれぞれ対応させて内径方向に突出する複数の爪を設け、前記金属バンドの前記爪が前記第2の軸体の前記凹部に嵌り込むことにより、前記金属バンド及び前記第2の軸体の位置決めがなされるようにしてもよい。
さらに前記金属バンドを、前記磁性体、前記補助磁性体及び磁束検出器から構成されるセンサ部内への塵の進入を防止するためのシール部材と一体に形成するようにしてもよい。なお、この際、前記金属バンドに、前記シール部材から露出する部位を設けるようにしてもよい。
さらに本発明にかかるトルク検出器において、前記第2の軸体における少なくとも前記樹脂成形体が嵌め込まれる外周面部分にローレット加工又は当該部位に凹凸を形成する他の加工を施すようにしてもよい。
さらに、本発明に係る電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに対応して、電動モータから補助操舵トルクを発生させて、操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置であって、前記トルク検出器を備えることを特徴とする。
かかる構成を採用すると、樹脂成形体にスリーブを設けることなく磁性体を第2の軸に固定することができるため、トルク検出器、ひいては電動パワーステアリング装置の製造コストを低減させることができる。
一方、前記第4の目的を達成するため、本発明に係るトルク検出器は、第1の軸体及び第2の軸体を連結する連結軸と、前記第1の軸体に固定され、周方向に沿って多極着磁された永久磁石と、前記第2の軸体に固定されて前記永久磁石の磁界内に配置され、前記永久磁石の磁気回路を形成する複数の磁性体と複数の補助磁性体と、前記磁性体及び前記補助磁性体の誘導による磁束を検出する磁束検出器とを有するトルク検出器であって、前記複数の磁性体を、樹脂成形体により一体にモールドし、前記樹脂成形体に、所定位置に前記複数の磁性体側の軸方向の位置決め基準となる第1の軸方向基準部と、前記複数の磁性体側の回転方向の位置決め基準となる第1の回転方向基準部とを形成し、前記第1の軸体又は当該第1の軸体側に、前記樹脂成形体の前記第1の軸方向基準部及び前記第1の回転方向基準部に各々対応させて、所定位置に前記第1の軸体側の軸方向の位置決め基準となる第2の軸方向基準部と、前記第2の軸体側の回転方向の位置決め基準となる第2の回転方向基準部とを形成するようにした。
かかる構成を採用すると、トルク検出器の組立作業を容易化させることができる。
また本発明に係る電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに印加された操舵トルクに対応して、電動モータから補助操舵トルクを発生させて、操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置であって、前記トルク検出器を備えるようにした。
かかる構成を採用すると、トルク検出器、ひいては電動パワーステアリング装置の組立作業を容易化させることができる。
さらに第1の軸体及び第2の軸体を連結する連結軸と、前記第1の軸体に固定され、周方向に沿って多極着磁された永久磁石と、前記第2の軸体に固定されて前記永久磁石の磁界内に配置され、前記永久磁石の磁気回路を形成する複数の磁性体と複数の補助磁性体と、前記磁性体及び前記補助磁性体の誘導による磁束を検出する磁束検出器とを有するトルク検出器の製造方法であって、前記複数の磁性体を、所定位置に前記複数の磁性体側の軸方向の位置決め基準となる第1の軸方向基準部と、前記複数の磁性体側の回転方向の位置決め基準となる第1の回転方向基準部とが設けられた樹脂形成体により一体にモールドすると供に当該樹脂形成体を前記第2の軸体に固定し、さらに前記第1の軸体又は当該第1の軸体側の所定位置に、前記樹脂成形体の前記第1の軸方向基準部及び前記第1の回転方向基準部に各々対応させて、前記第1の軸体側の軸方向の位置決め基準となる第2の軸方向基準部と、前記第2の軸体側の回転方向の位置決め基準となる第2の回転方向基準部とを各々形成する第1のステップと、所定形状及び所定厚みを有する治具の先端部の所定位置に、前記樹脂形成体の前記第1の軸方向基準部及び第1の回転方向基準部と、前記第2の軸体又は当該第2の軸体側の前記第2の軸方向基準部及び前記第2の回転方向基準部を所定状態に当接させる第2のステップと、前記第1及び第2の軸体を前記連結軸を介して一体に連結する第3のステップとを設けるようにした。
かかる製造方法によれば、トルク検出器、ひいては電動パワーステアリング装置の組立作業を容易化させることができる。
本発明によれば、トルク検出器の軸方向寸法を短くして、トルク検出器の小型化ひいてはこのトルク検出器を備える電動パワーステアリング装置の小型化を実現させることが可能となる。また本発明によれば、センサヨーク及び集磁ヨーク間のエアギャップを最小限に抑え、センサ精度を向上させることができ、さらにはトルク検出器の製造コストを低減させたり、トルク検出器の組立作業を容易化させることができる。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係るトルク検出器及び電動パワーステアリング装置について説明する。
(1)第1実施形態
まず、図1〜図9を用いて、本発明の第1実施形態に係るトルク検出器及び電動パワーステアリング装置について説明する。最初に、図1を用いて、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成の概要を説明する。本実施形態に係る電動パワーステアリング装置は、図1に示すように、ステアリングホイール1の操作によりステアリングシャフト2に発生する操舵トルクをトルク検出器3で検出し、その検出信号に基づいて、コントロールユニット13が電動モータ12を駆動制御して補助操舵トルクを発生させてステアリングホイール1の操舵力を補助するものである。
ステアリングホイール1に連結されたステアリングシャフト2は、運転者の操舵力が作用する入力軸2aと出力軸2bとを有し、入力軸2aと出力軸2bとの間にトルク検出器3及び減速ギヤボックス11が介装されている。ステアリングシャフト2の出力軸2bに伝達された操舵力は、操舵機構に伝達される。具体的には、操舵力は、ユニバーサルジョイント4を介してロアシャフト5に伝達され、さらにユニバーサルジョイント6を介してピニオンシャフト7に伝達され、ピニオンシャフト7に伝達された操舵力は、ステアリングギヤ8を介してタイロッド9に伝達され、図示していない転舵輪を転舵させる。ステアリングギヤ8は、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン8aと、ピニオン8aに噛合するラック8bと、を有するラックアンドピニオン形式として構成され、ピニオン8aに伝達された回転運動をラック8bで直進運動に変換している。
ステアリングシャフト2の出力軸2bには、補助操舵トルクを出力軸2bに伝達する補助操舵機構10が連結されている。補助操舵機構10は、出力軸2bに連結された減速ギヤボックス11と、減速ギヤボックス11に連結されかつ補助操舵トルクを発生させる電動モータ12と、を有している。なお、ステアリングシャフト2、トルク検出器3及び減速ギヤボックス11によりコラムが構成されており、電動モータ12は、コラムの出力軸2bに補助操舵トルクを与える。すなわち、本実施形態における電動パワーステアリング装置は、コラムアシスト式となっている。
トルク検出器3は、ステアリングホイール1を介して入力軸2aに伝達された操舵力を操舵トルクとして検出するものである。トルク検出器3の構成については、後に詳述する。電動モータ12の駆動を制御するコントロールユニット13には、イグニッションスイッチ14がオンの状態でバッテリ15から電力が供給される。コントロールユニット13は、トルク検出器3で検出された操舵トルクT及び車速センサ16で検出された走行速度Vに基づいてアシスト指令の補助操舵指令値を算出し、その算出された補助操舵指令値に基づいて電動モータ12への供給電流値を制御する。
次に、図2〜図8を用いて、本実施形態に係る電動パワーステアリング装置に搭載されるトルク検出器3の構成について説明する。
トルク検出器3は、図2〜図4に示すように、入力軸2aと出力軸2bとを連結するトーションバー2c、永久磁石31aを含む永久磁石アセンブリ31、磁気回路を形成するセンサヨークアセンブリ32及び集磁ヨークアセンブリ33、センサヨーク32a及び集磁ヨーク33aの誘導による磁束を検出する磁束検出器34aを含む検出器アセンブリ34等を備え、入力軸2aにトルクが作用したときに、磁束検出器34aの検出出力に基づいてトルクを検出するものである。
トーションバー2cは、入力軸2a(第2の軸体)の軸方向一端側と出力軸(第1の軸体)2bの軸方向一端側とを連結する連結軸である。なお、入力軸2aの軸方向他端側にはステアリングホイール1(図1)が取り付けられる。入力軸2aは、図2及び図3に示すように、ホローシャフト2dによって被覆される。そして、ホローシャフト2dに連接されたギヤカバー2eが減速ギヤボックス11に取り付けられることにより、減速ギヤボックス11内の構造(減速ギヤやトルク検出器3)が保護される。出力軸2bは、軸受30によって減速ギヤボックス11に回転自在に支持されており、その軸方向他端側には、ユニバーサルジョイント4等を介して図示されていない転舵輪が取り付けられる。
永久磁石アセンブリ31は、図3〜図5に示すように、出力軸2b(及び連結軸2c)を囲む平板状の環状体として形成された永久磁石31aと、この永久磁石31aを収納する金属製のバックヨーク31bと、を有している。永久磁石31aは、その周方向に相異なる磁極(N極とS極)が交互に着磁されて構成されており、接着によりバックヨーク31bに固定されている。
バックヨーク31bは、本発明における環状部材に相当するものであり、出力軸2bに圧入固定される。バックヨーク31bは、図5(B)に示すように内周側壁面31cを有しており、図3に示すようにこの内周側壁面31cと出力軸2bの外周面とが接触するようになっている。一方、バックヨーク31bの内周側壁面31cと永久磁石31aとの間には、図3に示すように間隙が形成されている。このため、永久磁石31aにストレスを与えることなく、バックヨーク31bを出力軸2bに圧入することが可能となる。バックヨーク31bの材質として強磁性体を採用すると、永久磁石31aの磁力を効率良く利用することができるので、好ましい。
なお、本実施形態においては、磁束を有効に利用するために永久磁石31aをバックヨーク31bに取り付けた例を示したが、永久磁石31aを出力軸2bに直接取り付けることもできる。永久磁石31aを構成する磁石材料としては、フェライト磁石や希土類磁石(Nd−Fe−B系磁石やSm−Co系磁石等)、金属磁石、焼結磁石等を採用することができる。また、バックヨーク31bと一体成形されるボンド磁石(ゴム磁石やプラスチック磁石)を永久磁石として採用してもよい。
センサヨークアセンブリ32は、図3、図4、図6及び図7(A)に示すように、センサヨーク32aと、センサヨーク32aの中央に挿入される金属製のスリーブ32bと、これらセンサヨーク32a及びスリーブ32bの外側に形成される樹脂成形体32cと、を有している。センサヨーク32aは、短い円筒状の2つのセンサヨーク構成部(第1のセンサヨーク構成部32aA及び第2のセンサヨーク構成部32aB)を軸方向に並べて構成した環状の磁性体であり、永久磁石31aの磁界内に配置されて永久磁石31aの磁気回路を形成する。第1のセンサヨーク構成部32aAは、図6(B)に示すように、爪部32dを構成する複数の平板台形状の爪部構成部32dAと、外周部32eを構成する側壁部32eAと、を有している。第2のセンサヨーク構成部32aBは、爪部32dを構成する複数の平板台形状の爪部構成部32dBと、外周部32eを構成する側壁部32eBと、を有している。
センサヨーク32aは、図3、図7及び図8(A)に示すように、永久磁石31aの軸方向片側に面対向し、入力軸2aを囲むように略一平面上に配置された複数の平板状の爪部32dを有している。これら爪部32dは、第1のセンサヨーク構成部32aAの爪部構成部32dAと、第2のセンサヨーク構成部32aBの爪部構成部32dBと、を組み合わせて形成したものであり、周方向に等間隔で配置されている。また、センサヨーク32aは、後述する集磁ヨーク33aの径方向内側に非接触状態で配置され軸方向に延在する外周部32eを有している。この外周部32eは、第1のセンサヨーク構成部32aAの側壁部32eAと、第2のセンサヨーク構成部32aBの側壁部32eBと、から構成される。
センサヨーク32aの外周部32eを構成する第2のセンサヨーク構成部32aBの側壁部32eBは、永久磁石アセンブリ31の径方向外側に配置されている。換言すれば、永久磁石アセンブリ31は、第2のセンサヨーク構成部32aBの側壁部32eBと爪部構成部32dBとからなる円筒状の空間に収納された状態となっている。このため、永久磁石アセンブリ31とセンサヨークアセンブリ32とからなる構成の軸方向寸法を短くすることができ、ひいては、トルク検出器3の軸方向寸法を短くすることが可能となる。
スリーブ32bは、本発明における円筒状部材に相当するものである。スリーブ32bとセンサヨーク32aとが、その外側に設けられる樹脂成形体32cにより被覆されることにより、一体のセンサヨークアセンブリ32が形成される。スリーブ32bは、入力軸2aに嵌合された後、カシメにより入力軸2aに固定される。このようにスリーブ32bを入力軸2aにカシメ固定することにより、センサヨークアセンブリ32を入力軸2aに挿入した状態でセンサヨーク32aと永久磁石31aとの位相調整を行うことができるので、センサ精度を向上させることができる。なお、スリーブ32bを非磁性材料で構成すると、センサヨーク32aの爪部32dから入力軸2aへの漏れ磁束を低減することができるため、好ましい。また、スリーブ32bを入力軸2aよりも軟質の材料で構成すると、カシメ加工の際に入力軸2aに変形をもたらすことがないため、精度良く位置決めを行うことが可能となる。
なお、本実施形態においては、カシメによりスリーブ32bを入力軸2aに固定した例を示したが、横方向からのネジ止め、溶接、接着等の手段によりスリーブ32bを入力軸2aに固定することもできる。また、本実施形態においては、平面形状が台形状の爪部32d(爪部構成部32dA、32dB)を採用した例を示したが、平面形状が三角形状や矩形状の爪部を採用してもよい。
また、本実施形態においては、図8(A)(及び図8(D))に示すように、爪部32dから軸方向にのみ延在する断面I字状の外周部32e(側壁部32eA、32eB)をセンサヨーク32aに設けた例を示したが、図8(B)及び図8(C)に示すように、爪部32dから軸方向及び径方向外側に連続的に延在する断面コ字状の外周部32eを設けることもできる。また、図8(E)に示すように、第1のセンサヨーク構成部32aAの側壁部32eAを径方向外側に延在させて爪部32dと同一平面上に形成する一方、第2のセンサヨーク構成部32aBの側壁部32eBを軸方向に延在させて断面L字状の外周部32eを設けることもできる。このように永久磁石31aと反対側の第1のセンサヨーク構成部32aAを平板状に形成すると、トルク検出器3の軸方向寸法をさらに短くすることが可能となる。
集磁ヨークアセンブリ33は、図3、図4及び図7に示すように、センサヨーク32aの外周部32eの近傍に非接触状態で配置された集磁ヨーク33aと、集磁ヨークホルダ33bと、を有している。集磁ヨークホルダ33bは、その内部に集磁ヨーク33aを収納して固定させるものであり、非磁性体で構成され、図3に示すように、減速ギヤボックス11に固定される。集磁ヨーク33aは、センサヨーク32aを構成する2つのセンサヨーク構成部(第1のセンサヨーク構成部32aA及び第2のセンサヨーク構成部32aB)に各々対応する2つの集磁ヨーク構成部(第1の集磁ヨーク構成部33aA及び第2の集磁ヨーク構成部33aB)を軸方向に並べて構成した環状の補助磁性体であり、永久磁石31aの磁界内に配置されて永久磁石31aの磁気回路を形成する。
第1の集磁ヨーク構成部33aA及び第2の集磁ヨーク構成部33aBは、図7(A)に示すように、各々第1のセンサヨーク構成部32aA及び第2のセンサヨーク構成部32aBの外周部32eの径方向外側の面に対向するように配置されている。第1(第2)の集磁ヨーク構成部33aA(33aB)には、図7(A)に示すように、第2(第1)の集磁ヨーク構成部33aB(33aA)の方向及び径方向外側に突出するように形成された凸部33cが設けられており、これら凸部33cが磁束集中部として機能するようになっている。凸部33c同士の軸方向における間隔は、第1の集磁ヨーク構成部33aAと第2の集磁ヨーク構成部33aBとの軸方向における間隔よりも狭くなっているため、永久磁石31aから発生する磁束を集中的に集めることができるようになっている。磁束集中部としての凸部33cには、後述する検出器アセンブリ34の磁気検出器34aが配置される。
なお、本実施形態においては、環状(平面形状が円形状)の集磁ヨーク33aを採用した例を示したが、図7(B)に示すように、平面形状が扇形状(ないし半円形状)の集磁ヨーク33dを採用することもできる。このように平面形状が扇形状や半円形状の集磁ヨーク33dを採用すると、集磁ヨーク33dをセンサヨーク32aの横方向(径方向)から組み付けることができ、集磁ヨーク33dを入力軸2aに貫通させる必要がなくなるので、組付け作業を格段に容易にすることができる。
また、本実施形態においては、図8(A)(及び図8(E))に示すように、集磁ヨーク33aを、センサヨーク32aの外周部32e(側壁部32eA、32eB)の径方向外側の面に対向するように配置した例を示したが、図8(B)及び図8(C)に示すように、集磁ヨーク33aを、センサヨーク32aの外周部32eの軸方向の面に対向するように配置することもできる。また、図8(D)に示すように、集磁ヨーク33aを、センサヨーク32aの外周部32eの径方向外側の面と軸方向の面との双方に対向するように配置してもよい。図8(B)〜(D)に示すように集磁ヨーク33aをセンサヨーク32aの外周部32eの軸方向の面に対向するように配置すると、集磁ヨーク33aに対して入力軸2aの軸ぶれが発生した場合においても、集磁ヨーク33aを通過する磁束量が変動することが少ない。
検出器アセンブリ34は、図3及び図4に示すように、集磁ヨークアセンブリ33に取り付けられるものであり、集磁ヨーク33aに設けられた磁束集中部としての凸部33cの軸方向における隙間に挿入される磁束検出器34aを有している。磁束検出器34aは、センサヨーク32aの外周部32e近傍に、センサヨーク32aと非接触状態で配置されて、磁束集中部(凸部33c)の軸方向における隙間を通過する磁束の量を検出する。磁束検出器34aは、ホール素子、MR素子、MI素子等、磁束の量を測定できるものであれば良い。
なお、センサヨーク32a及び集磁ヨーク33aの材料として、ニッケルを含有した合金を採用すると、磁気特性(出力のヒステリシス)を改善することができ、トルク検出器3として良好な性能を得ることが可能となる。また、ヒステリシスが問題とならない場合には、その他の磁性体金属(例えば、一般にモータ等の材料として採用される珪素鋼板やSPCC等の圧延鋼板)を用いてセンサヨーク32a及び集磁ヨーク33aを構成することができる。また、センサヨーク32a及び集磁ヨーク33aの何れか一方を、ニッケルを含有した合金を用いて構成してもよい。
次に、図9を用いて、本実施形態に係るトルク検出器3のトルク検出原理を説明する。図9は、トルク検出器3を構成する永久磁石31a及びセンサヨーク32aを示すものである。なお、図9においては、センサヨーク32aの爪部32dと永久磁石31aとの位置関係を明らかにするために、センサヨーク32aを構成する第2のセンサヨーク構成部32aBの図示を省略しているが、実際は、第1のセンサヨーク構成部32aAの爪部構成部32dAの間に第2のセンサヨーク構成部32aBの爪部構成部32dBが配置され、複数の爪部32dが形成される。
トルクの入力が無い状態では、センサヨーク32aの爪部32dの各々が永久磁石31aを構成する磁極(N極とS極)の境界上に位置し、各爪部32dから見た永久磁石31aのN極、S極に対するパーミアンス(磁気抵抗の逆数)が等しいので、図9のような磁束の流れとなる。具体的には、永久磁石31aのN極から発生した磁束は、センサヨーク32aの爪部32dに入り、そのまま永久磁石31aのS極へ入る。よって、磁束は磁束検出器34aを流れない。
運転者がステアリングホイール1を回転させることによって入力軸2aにトルクが入力されると、トーションバー2cの入力側は、ステアリングホイール1と同様に回転するとともにトーションバー2c自体に入力トルクに応じた捩れが発生する。この捩れによって、トーションバー2cの入力側と出力側に相対角度変位が発生する。このトーションバー2cの入力側と出力側の間に発生した相対角度変位は、トルク検出器3の永久磁石31aとセンサヨーク32aとの間の相対角度変位として現れる。
永久磁石31aとセンサヨーク32aとの間に相対角度変位が発生すると、図9のようなパーミアンスのバランスが崩れ、磁束検出器34aを含む磁気回路(すなわち、永久磁石31aのN極から発生した磁束が、第1のセンサヨーク構成部32aAの爪部構成部32dAに流れ、第1のセンサヨーク構成部32aから第1の集磁ヨーク構成部33aA及び凸部33cを経由して磁束検出器34aを通過し、第2の集磁ヨーク構成部33aBから爪部構成部32dBを経由して永久磁石31aのS極へと戻る磁気回路)に磁束が流れる。この磁束検出器34aを含む磁気回路に発生した磁束を磁束検出器34aで検出することにより、相対角度変位が測定でき、トーションバー2cにかかるトルクを検出することができる。
以上の実施形態に係るトルク検出器3においては、平板状の環状体として形成された永久磁石31aの軸方向片側に面対向するように、センサヨーク32aの爪部32dを略一平面上に配置し、センサヨーク32aの外周部32eの一部(第2のセンサヨーク構成部32aBの側壁部32eB)を永久磁石31aの径方向外側に配置することができる。従って、トルク検出器3の軸方向寸法を短くすることができ、トルク検出器3の小型化を実現させることが可能となる。
また、以上の実施形態に係る電動パワーステアリング装置においては、小型化(軸方向寸法の短縮)が可能なトルク検出器3を備えているため、装置全体として軸方向寸法を短くすることができる。また、搭載スペースに限りがある電動パワーステアリング装置の設置を容易にすることができる。
(2)第2実施形態
続いて、図10〜図15を用いて、本発明の第2実施形態に係るトルク検出器について説明する。本実施形態に係るトルク検出器は、第1実施形態に係るトルク検出器3の永久磁石アセンブリ31及びセンサヨークアセンブリ32の構成を変更したものであり、その他の構成については実質的に同一である。このため、異なる構成を中心に説明することとし、重複する構成については第1実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略することとする。
本実施形態における永久磁石アセンブリ31Aの永久磁石31a及びバックヨーク31bには、図10(A)に示すように、径方向に延在する位置決め用の凹部31dが周方向に沿って等間隔に4箇所形成されている。一方、センサヨークアセンブリ32Aの樹脂成形体32cには、図10(B)に示すように、位置決め用の略正方形状の孔32fが周方向に沿って等間隔に4箇所形成されている。これら4個の孔32fは、永久磁石アセンブリ31Aに形成された位置決め用の4個の凹部31dと各々対向するようになっている。
このような永久磁石アセンブリ31A及びセンサヨークアセンブリ32Aを組み付ける際には、まず、図11(A)、(B)に示すように、対向した状態にある孔32f及び凹部31dに位置合わせ用の棒状治具20を挿入することにより、永久磁石アセンブリ31A及びセンサヨークアセンブリ32Aの軸方向及び周方向の位置合わせをする。その後、センサヨークアセンブリ32Aのスリーブ32bをカシメにより入力軸2aに固定する。
なお、本実施形態においては、センサヨークアセンブリ32Aの樹脂成形体32cに略正方形状の孔32fを形成した例を示したが、この孔の形状は特に限定されるものではない。例えば、図12(B)に示すように、横方向(周方向)における寸法を長くした略長方形状の孔32gを採用することもできる。このように略長方形状の孔32gを形成した場合には、図12(A)に示すように、横方向(周方向)における寸法を長くした凹部31eを永久磁石アセンブリ31Aに設けるようにする。この際、図12(A)に示すように、凹部31eの平面形状を略台形状にすると、図13(A)、(B)に示すような先細の板状治具21を孔32g及び凹部31eに挿入して位置合わせをすることができ、位置合わせ作業が容易となるため、好ましい。
また、本実施形態においては、永久磁石アセンブリ31Aに設ける凹部31d、31eの個数及びセンサヨークアセンブリ32Aに設ける孔32f、32gの個数を4個に設定したが、これら凹部及び孔の個数はこれに限られるものではない。例えば、軸方向及び周方向の位置合わせをするためには、凹部及び孔を各々1個設けるだけで十分である。但し、永久磁石アセンブリ31Aとセンサヨークアセンブリ32Aとの平行度を確保するためには、凹部及び孔を各々3個以上設けることが好ましい。
また、本実施形態においては、永久磁石アセンブリ31Aの永久磁石31a及びバックヨーク31bの双方に凹部31d、31eを形成した例を示したが、バックヨーク31bのみに凹部を形成してもよい。また、バックヨーク31bの外周壁の高さを永久磁石31aの高さより低く設定したような場合には、永久磁石31aのみに凹部を形成することもできる。
また、本実施形態においては、永久磁石アセンブリ31Aに設ける凹部31d、31eの形状及びセンサヨークアセンブリ32Aに設ける孔32f、32gの形状を、いずれも矩形状(正方形状、長方形状)とした例を示したが、これら凹部及び孔の形状はこれに限られるものではない。例えば、円形状や三角形状の凹部及び孔を採用することもできる。
また、本実施形態においては、センサヨークアセンブリ32Aの樹脂成形体32cに孔32f、32gを形成した例を示したが、このような孔を樹脂成形体32cに形成する代わりに、図14(B)に示すような切り欠き部32hを形成することもできる。樹脂成形体32cに孔を形成する際には、横方向のスライド式の金型を採用したり一体成形した後に孔開け加工を施したりする必要がある。これに対し、樹脂成形体32cに切り欠き部32hを形成する際には、そのようなスライド式の金型や孔開け加工が不要となるため、成形の手間やコストを削減することができる。なお、このような切り欠き部32hを形成する場合には、図14(A)に示すように、横方向(周方向)における寸法を長くした凹部31eを永久磁石アセンブリ31A側に設けるようにし、図15に示すような先細の板状治具21を切り欠き部32h及び凹部31eに挿入して位置合わせをすることができる。
(3)第3実施形態
次に、図16〜図25を用いて、本発明の第3実施形態に係るトルク検出器について説明する。本実施形態に係るトルク検出器は、第1実施形態に係るトルク検出器3の集磁ヨークアセンブリ40及び検出器アセンブリ41の構成を変更したものであり、その他の構成については実質的に同一である。従って、本実施形態においても、異なる構成を中心に説明することとし、重複する構成については第1実施形態と同一の符号を付して詳細な説明を省略することとする。
本実施形態に係る集磁ヨークアセンブリ40は、図16及び図17に示すように、集磁ヨーク41Aが装着された集磁ヨークホルダ40bがベアリングホルダ40c内に収納され、この集磁ヨークホルダ40bを覆うようにベアリングホルダ40cに集磁ヨークホルダカバー40dが装着されることにより構成されている。
集磁ヨーク40aは、環状形状を有する第1の集磁ヨーク構成部40aA及び第2の集磁ヨーク構成部40aBから構成される。第1(第2)の集磁ヨーク構成部40aA(40aB)には、図18に示すように、第2(第1)の集磁ヨーク構成部40aB(40aA)の方向及び径方向外側に突出するように形成された凸部40aAA(40aBA)が切断部の両側に設けられており、これら凸部40aAA,40aBAが磁束集中部として機能するようになされている。また第1の集磁ヨーク構成部40aA及び第2の集磁ヨーク構成部40aBには、それぞれ複数の位置決め用突起40aAB,40aBBが周方向に沿って所定角度(例えば120度)間隔で径方向外側に向けて形成されている。
集磁ヨークホルダ40bは、円弧状の外形形状を有し、例えば合成樹脂などの非磁性体材料を用いて形成されている。集磁ヨークホルダ40bは、図19〜図21に示すように、内輪部40bb及び外輪部40bcを複数の連結部40baにより同軸に一体化した構成とすることにより低剛性化されており、第1の集磁ヨーク構成部40aA及び第2の集磁ヨーク構成部40aBがそれぞれ軸方向のステアリングホイール側(以下、これを軸方向上側と呼ぶ)又は軸方向の転舵輪側(以下、これを軸方向下側と呼ぶ)から内輪部の内側に嵌め込むようにして装着される。
このため内輪部40bbの内周面には、第1の集磁ヨーク構成部40aA及び第2の集磁ヨーク構成部40aBを嵌め込むべき位置を各々規定する段部40bdが形成されると共に、内輪部40bbの軸方向上側及び軸方向下側の各端部には、各々内輪部40bbに嵌め込まれた第1の集磁ヨーク構成部40aA又は第2の集磁ヨーク構成部40aBを固定するための爪部40beが設けられている。
また集磁ヨークホルダ40bの内輪部40bbには、第1の集磁ヨーク構成部40aA及び第2の集磁ヨーク構成部40aBの各位置決め用突起40aAB,40aBBと各々対応させて複数の切欠き40bfが設けられており、第1の集磁ヨーク構成部40aA及び第2の集磁ヨーク構成部40aBを各位置決め用突起40aAB,40aBBが各々内輪部40bbの対応する切欠き40bfに嵌るように各々集磁ヨークホルダ40bの内輪部40bbに嵌め込むことによって、これら第1の集磁ヨーク構成部40aA及び第2の集磁ヨーク構成部40aBを各々所定状態(第1及び第2の集磁ヨーク構成部40aA,40aBの各凸部40aAA,40aBAが集磁ヨークホルダ40bの切欠き40bfの中央部に位置し、これら凸部40aAA,40aBAが所定距離を介して対向した状態)に装着することができるようになされている。
さらに集磁ヨークホルダ40bの外輪部40bcにおける軸方向下側の端部には、複数の位置決め用切欠き40bgが設けられており、これら位置決め用切欠き40bgに各々ベアリングホルダの内部に設けられた対応する位置決め突起を嵌め合わせるように集磁ヨークホルダ40bをベアリングホルダ40c内に載置することによって、集磁ヨークホルダ40bをベアリングホルダ40c内に位置決めした状態に収納することができるようになされている。
ベアリングホルダ40cは、図16に示すように、全体として環状の外形形状を有し、合成樹脂等の非磁性材料を用いて形成されている。このベアリングホルダ40cは、径方向に突出する複数のギヤボックス固定部40caを備えており、これらギヤボックス固定部40caを直接又はギヤカバー2e(図17)と一体に減速ギヤボックス11(図17)の所定位置にそれぞれねじ止めするようにして当該減速ギヤボックス11に固定される。なお、ベアリングホルダ40cをギヤカバー2eと一体に減速ギヤボックス11に固定する場合には、ベアリングホルダ40cの各ギヤボックス固定部40caのねじ穴40caaに金属スリーブなどを配設することが望ましい。またベアリングホルダ40cを減速ギヤボックス40cに固定する方法としては、ねじ止めに限らず、例えばCリングなどを用いた方法を採用するようにしてもよい。
ベアリングホルダ40cには、上述のように位置決めされて収納された集磁ヨークホルダ40bの開口部40bh(図19及び図21)と対応させて、内壁40cbの一部が切り欠かれた検出器固定部40ccが設けられており、後述する検出器アセンブリ41の先端部をこの検出器固定部40ccから第1及び第2の集磁ヨーク構成部40aA,40aBの各凸部40aAA,40aBA間に嵌め込むように挿入することによって、検出器アセンブリ41を集磁ヨークアセンブリ40に装着し得るようにされている。
なお、ベアリングホルダ40cを合成樹脂で形成する場合、ベアリング30からのラジアル荷重によってベアリングホルダ40cが変形し、第1の集磁ヨーク構成部40aA及び第2の集磁ヨーク構成部40aBが歪むことが懸念される。このような不具合を防止する方法としては、集磁ヨークホルダ40bに対して、第1の集磁ヨーク構成部40aA及び第2の集磁ヨーク構成部40aBを固定する部位と、集磁ヨークホルダ40bに固定する部位との間の剛性を低くするような形状とするように肉盗み部位を設けるようにすればよい。
集磁ヨークホルダカバー40dは、図16に示すように、全体としてほぼ環状の外形形状を有し、非磁性体材料を用いて形成される。この集磁ヨークホルダカバー40dの下面には、所定径の円周上に点在するように形成された円弧状の嵌合突起40daが複数設けられており、図17に示すように、集磁ヨークホルダカバー40dをベアリングホルダ40cに装着したときに、これら嵌合突起40daが各々集磁ヨークホルダ40bの内輪部40bb及び外輪部40bc間の隙間に嵌り込み、各嵌合突起40daの先端がベアリングホルダ40c内に突出形成された突起40caに当接するようになされている。これによりギヤカバー2eからの応力を直接集磁ヨークホルダ40bに与えることなく、嵌合突起40daを介してベアリングホルダ40cに伝達することができ、かくして集磁ヨークホルダ40bがホルダ構造部の温度変化や組付け誤差により受ける影響を低減し得るようになされている。
また集磁ヨークホルダカバー40dの下面周端部には、枠状のスナップフィット部40dbが一定間隔で複数設けられており、集磁ヨークホルダカバー40dをベアリングホルダ40cに装着したときに、かかるスナップフィット部40dbがベアリングホルダ40c内の対応する凸部(図示せず)と係合することによって集磁ヨークホルダカバー40dをベアリングホルダ40cに固定させることができようになされている。
さらに図17からも明らかなように、ベアリングホルダ40c及び集磁ヨークホルダカバー40dには、それぞれ集磁ヨークホルダ40bの各爪部40beの外周側とそれぞれ近接させて、ベアリングホルダ40c及び集磁ヨークホルダカバー40dの径方向内側に突出する突起部40cd,40dcが各々設けられており、これらの突起部40cd,40dcによって集磁ヨークホルダ40bの各爪部40beが径方向外側に倒れ込んで第1の集磁ヨーク構成部40aAや第2の集磁ヨーク構成部40aBが集磁ヨークホルダ40bから外れるのを防止し得るようになされている。
なお、上述のようにギヤカバー2e及びベアリングホルダ40cによって集磁ヨークホルダ40bを挟み込む構造は、ギヤカバー2eと直接接触する集磁ヨークホルダカバー40dに温度変化やクリープ等による変形を発生させるおそれがある。そこで、かかる構造を採用する場合には、図22に示すように、ギヤカバー2e及び集磁ヨークホルダカバー40d間にOリングのような高弾性部材40eを介在させるようにしてもよい。このようにすることによって温度変化やクリープ等によりギヤカバー2e及び集磁ヨークホルダカバー40d間に発生したガタを高弾性部材40eによって吸収し、集磁ヨークホルダカバー40dに温度変化等に起因する変形が発生するのを有効に防止することができる。
一方、図23は、本実施形態に係る検出器アセンブリ41の具体的な構成を示す。本実施形態に係る検出器アセンブリ41は、回路基板41a、ハーネス部41b、樹脂フレーム41c及び一対の磁束検出器41dから構成される。
回路基板41aには、所定の配線パターン41aaが形成されると共にコンデンサ等の回路素子41abが実装されている。またハーネス部41bは、複数のハーネス41baと、これらハーネス41baに各々電気的に接続された複数の接続端子41bbとを備えており、これらの接続端子41bbが各々回路基板41aに形成された対応するスルーホール41acに挿入されてプレスフィット又は半田付けにより回路基板41aに電気的に接続される。
樹脂フレーム41cは、回路基板41a、ハーネス部41b及び磁束検出器41dを一体に組み付けるための部材である。この樹脂フレーム41cは、集磁ヨークアセンブリ40への挿入方向の後端部に一対の基板固定爪41caを備えており、ハーネス部41bが装着された回路基板41aを樹脂フレーム41cにおける集磁ヨークアセンブリ40への挿入方向の後側から差し込むように装着したときに、これら基板固定爪41caによって回路基板41aが樹脂フレーム41cから抜け出さないようにハーネス部41b及び回路基板41aを一体に固定保持し得るようになされている。また樹脂フレーム41cにおける集磁ヨークアセンブリ40への挿入方向の前端部には、一対の凹部41cbが幅方向に隣接して設けられており、これら凹部41cb内に磁束検出器41dを各々嵌め込むことによって磁束検出器41dを固定位置に装着し得るようになされている。
磁束検出器41dは、ホール素子、MR素子、MI素子等から構成され、先端部が樹脂フレーム41cの厚み方向に屈曲された複数のリード端子41daを備える。磁束検出器41dは、樹脂フレーム41cの凹部41cdに嵌め込まれ、接着などにより樹脂フレーム41cに固定される。これらのリード端子41daは、磁束検出器41dが樹脂フレーム41cの凹部41cd内に嵌め込まれたときに、その先端部が樹脂フレーム41cに穿設された貫通孔41ccを介して回路基板41aに穿設されたスルーホール41adに挿入される。そして磁束検出器41dは、スルーホール41adに挿入された各リード端子41daの先端部を各々回路基板41aに半田付けすることによって、回路基板41aに電気的に接続される。なお、磁束検出器41dのリード端子41daとして、プレスフット端子を適用するようにしてもよい。
以上の構成を有する本実施形態の検出器アセンブリ41は、図24に示すように、集磁ヨークアセンブリ40における第1の集磁ヨーク構成部40aA及び第2の集磁ヨーク構成部40aBの凸部40aAA,40aBA間に磁束検出器41dが位置するまで減速ギヤボックス40cの検出器固定部40cc(図16)に径方向から嵌め込まれて装着される。この際、ハーネス部41bにはグロメット41e(図16)が装着されるが、例えば検出器アセンブリ41及び減速ギヤボックス11を合成樹脂により一体にモールドしたり、さらには図25に示すように、かかる合成樹脂により構成されるモールド体41fに減速ギヤボックス11への固定部41faを設けることもでき、このようにすることによって組立て性を向上させることができる。
以上のように本実施形態に係るトルク検出器では、集磁ヨークホルダ40bを軸方向に組み付ける構造を採用しているため、センサヨーク32a(図6)と集磁ヨーク41aとの間のエアギャップを最小限に抑えることができる。かくするにつき、センサヨーク32a及び集磁ヨーク41a間の漏れ磁束の量を低減させることができ、かくしてトルク検出器全体としてのセンサ精度を向上させることができる。
また本実施形態に係るトルク検出器では、集磁ヨークホルダ40bを合成樹脂などにより形成し、第1の集磁ヨーク構成部40aA及び第2の集磁ヨーク構成部40aBを装着するための機構や検出器アセンブリ41を装着するための機構を集磁ヨークホルダ40bに設けており、さらに集磁ヨークホルダ40bをギヤカバー2e及びベアリングホルダ40cで挟み込んで固定する構造としているため、例えば第1の集磁ヨーク構成部40aA及び第2の集磁ヨーク構成部40aBを集磁ヨークホルダ40bにねじ止めする場合や、ベアリングホルダ40cに集磁ヨークホルダ40bをねじ止めする場合などに比べての部品点数を低減させることができる。かくするにつき、集磁ヨークアセンブリ40、ひいてはトルク検出器を軽量化することができる。
さらに本実施形態に係るトルク検出器では、集磁ヨークホルダ40bをベアリングホルダ40cに組み付けて一体化する構造としているため、入力軸2a(図2)や出力軸2b(図2)に対する集磁ヨークアセンブリ40の位置精度を向上させることができる。
なお上述の実施形態においては、集磁ヨークホルダ40b、検出器アセンブリ41及びベアリングホルダ40cを組み付けにより一体化する構造について説明したが、これらのすべて又は一部を合成樹脂でモールドすることにより一体化するようにしてもよい。また第1の集磁ヨーク構成部40aA及び第2の集磁ヨーク構成部40aBと、集磁ヨークホルダ40bとを一体化したセンサリングをモールド成型する際にベアリングホルダ40cをも合成樹脂により一体に成型することも可能であり、このようにすることによって、トルク検出器を組み立てる際の部品点数及び組立工程を削減することができる。
また上述の実施形態においては、ベアリングホルダ40cに何らの補強をしない場合について説明したが、例えば図26に示すように、ベアリング30を保持する軸方向下側向きの面(以下、これをベアリング保持面と呼ぶ)40faや、当該ベアリング保持面40faから減速ギヤボックス11との当接面までの間を覆うように補強板40gをベアリングホルダ40fに組み付け、又は補強板40gをベアリングホルダ40fに一体にモールドするようにしてもよい。このようにすることによって、ベアリングホルダ40fの強度を向上させて大きな外力にも耐え得るようにすることができる。なお、補強板40gを第1の集磁ヨーク構成部40aA及び第2の集磁ヨーク構成部40aBから一定以上の距離分だけ離すように配設することによって、補強板40gの材料として強磁性体材料を用いることができる。
さらに上述の実施形態においては、集磁ヨークホルダ40bをギヤカバー2e及びベアリングホルダ40cにより挟み込むようにして固定するようにした場合について説明したが、集磁ヨークホルダ40bを固定する方法としては、この他種々の方法を広く適用することができる。
(4)第4実施形態
図6について上述した第1実施形態及び第2実施形態によるセンサヨークアセンブリ32においては、センサヨーク32aの爪部32d(より具体的には、第1のセンサヨーク構成部32aA及び第2のセンサヨーク構成部32aBの各爪部構成部)が、それぞれ外周部32e側からその先端部側に行くにつれて徐々に幅が狭くなるように形成されている。
ところがセンサヨークアセンブリ32においては、センサヨーク32aの爪部32dの形状としてこのような形状を選択した場合、異極と隣り合う爪部32dの距離が狭くなっているため、漏れ磁気抵抗が少なくなり、漏れ磁束が多くなって検出磁束密度を大きくすることが困難となる。
またセンサヨークアセンブリ32においては、センサヨーク32aの爪部32dの形状として図6のような形状を選択した場合、上述のように漏れ磁束が大きくなっているにも関わらず、かかる第1のセンサヨーク構成部32aA及び第2のセンサヨーク構成部32aBの爪部構成部32dA,32dBと、磁束検出器34a(図4)との間の距離が狭いために、検出磁束密度を大きくすることが困難となる。
この場合、検出磁束密度を大きくするためには、センサヨーク32a(第1のセンサヨーク構成部32aA及び第2のセンサヨーク構成部32aB)の材料として残留磁束密度の高い高価な材料を使用すると共に、センサヨーク32aの直径を大きくし、又はセンサヨーク32aの軸方向の寸法を大きくとる必要があり、その分トルク検出器の小型化が困難になる。
そこで本実施形態においては、図27に示すように、センサヨーク50の爪部50c(第1のセンサヨーク構成部50a及び第2のセンサヨーク構成部50bの各爪部構成部50aa,50ba)における軸方向に永久磁石と対向する部分(以下、これを爪部主部50e(又は第1のセンサヨーク構成部50a及び第2のセンサヨーク構成部50bの爪部構成部50aa,50baの主部50ac,50bc)と呼ぶ)と、センサヨーク50の外周部50f(第1のセンサヨーク構成部50aの側壁部50ad及び第2のセンサヨーク構成部50abの側壁部50bd)とを連結する部位(以下、これを連結部50d(又は第1のセンサヨーク構成部50a及び第2のセンサヨーク構成部50bの連結部50ab,50bb)と呼ぶ)の幅Xを、かかる爪部主部50eの幅Yと比べて狭く形成する。
かくして本実施形態によるセンサヨーク50においては、隣接する爪部50c(第1のセンサヨーク構成部50a及び第2のセンサヨーク構成部50bの各爪部構成部50aa,50ba)における連結部50d(第1のセンサヨーク構成部50a及び第2のセンサヨーク構成部50bの連結部50ab,50bb)間の距離を図6について上述したセンサヨーク32aに比べて広くすることができるため、センサヨーク50におけるかかる連結部50d間での漏れ磁束抵抗を大きくすることができ、連結部50dにおける漏れ磁束を低減させることができる。
以上の構成によれば、検出できる磁束密度を増加させることができ、またセンサヨーク50aの材料として残留磁束密度の高い高価な材料を使用することなく、同じ磁束量を磁束検出器34a(図4)によって検出するのに必要なセンサヨーク50(第1のセンサヨーク構成部50a及び第2のセンサヨーク構成部50b)の径方向及び軸方向の寸法を小さくすることができるため、トルク検出器全体としての大きさを小型化することができる。
なお、図27においては、センサヨーク50の爪部50cの連結部50d(第1のセンサヨーク構成部50a及び第2のセンサヨーク構成部50bの各爪部構成部50ab,50bbにおける連結部50ac,50bc)に曲率をもたせる場合について例示しているが、図27との対応部分に同一符号を付した図28〜図31に示すように、センサヨーク51〜54の爪部51c〜54cの連結部51d〜54d(第1のセンサヨーク構成部51a〜54a及び第2のセンサヨーク構成部51b〜54bの各爪部構成部51ab〜54ab,50bb〜54bbの連結部51ac〜54ac,51bc〜54bc)に曲率をもたせることなく、連結部51d〜54dに1又は複数個所の屈曲部(折り曲げた部位)を設けるようにしてもよい。この場合、連結部51d〜54dに複数の屈曲部を設けることによって、図31に示すように、センサヨーク54の軸方向の寸法を短くすることができる。
また図32に示すように、かかる連結部55d(第1のセンサヨーク構成部の爪部構成部の連結部55ab及び第2のセンサヨーク構成部の爪部構成部の連結部55bb)を爪部の主部50eから外周部50fに行くにつれて徐々に狭くなるようにテーパ状に形成するようにしてもよく、さらには、図33(A)及び(B)に示すように、かかる連結部56d,57d(第1のセンサヨーク構成部の爪部構成部の連結部56ab,57ab及び第2のセンサヨーク構成部の爪部構成部の連結部56ab,57ab)の幅方向に曲率をもたせるようにしてもよい。
(5)第5実施形態
図3との対応部分に同一符号を付して示す図34は、第5実施形態によるトルク検出器60を示す。このトルク検出器60は、入力軸61に対するセンサヨークアセンブリ62の固定構造が異なる点を除いて第1実施形態のトルク検出器3とほぼ同様の構成を有する。
すなわち本実施形態に係るセンサヨークアセンブリ62の場合、図35及び図36に示すように、第1のセンサヨーク構成部32aA及び第2のセンサヨーク構成部32aBを一体にモールドする樹脂成形体62aの中央部に円筒部62bが設けられ、当該円筒部62bに入力軸61を嵌め込むための貫通穴62cが設けられている。また円筒部62bには、軸方向上側に突出する所定高さの張出し部62dが1又は複数設けられ、この張出し部62dの先端部には径方向内側に突出する係合突起62daが形成されている。
一方、入力軸61の軸方向下側の先端部には、入力軸61の他の部分よりも僅かに半径が小さい連結部61aが設けられており、当該連結部61aの軸方向上側の端部には、センサヨークアセンブリ62の樹脂成形体62aの張出し部62dの係合突起62caと対応させて固定用溝部61bが設けられている。これにより図36のように入力軸61をセンサヨークアセンブリ62の樹脂成形体62aの貫通穴62cに挿入したときに、樹脂成形体62aの各張出し部62dの係合突起62daが入力軸61の固定用溝部61bに嵌り込むことにより、センサヨークアセンブリ62と入力軸61を軸方向の位置決めを行った状態で一体化させ得るようになされている。
この場合において、かかる樹脂成形体62aに形成された貫通穴62cは、軸方向から見た平面形状が円形の一部を切り欠いた太鼓形状に形成されると共に、入力軸61の連結部61aは、その軸方向から見てかかる樹脂成形体62aの貫通穴62bと同じ太鼓形状に形成されている。これによりこのトルク検出器60においては、樹脂成形体62aの貫通穴62c内の平面部62ca及び入力軸61の連結部61aの平面部61aaにおいて入力軸61に対するセンサヨークアセンブリ62の回転方向の位置決めを行うことができ、また樹脂成形体62a及び当該樹脂成形体62aに嵌め込まれた入力軸61が常に一体化した状態で回転し得るようになされている。
なお本実施形態の場合、入力軸61の連結部61aには、当該連結部61aと同軸に円柱形状のストッパ部61cが延長して設けられている。このストッパ部61cは、入力軸61及び出力軸2b(図34)が所定の隙間をもって嵌合し、かつ入力軸61及び出力軸2bの位相ずれの範囲を規定する機能を有するものである。このストッパ部61cの形状によって入力軸61aとセンサヨークアセンブリ62との間の位相関係を固定することにより、センサヨークアセンブリ62と出力軸2bとの間の位相差を少なくすることができる。なお入力軸61の連結部61a及びストッパ部61cは、コストや構造を加味して、これらを別々に加工するようにしてもよい。
一方、本実施形態に係るトルク検出器60の場合、センサヨークアセンブリ62の張出し部62dには環状のシール部材63が嵌め込まれている。このシール部材63は、ゴムまたは弾性樹脂材を用いて形成されており、センサヨークアセンブリ62の樹脂成形体62aの張出し部62dに嵌め込まれる嵌合部63aと、嵌合部63aの外周部の軸方向上側に形成されたフランジ部63bとを備えて構成される。また嵌合部63aの内側には、センサヨークアセンブリ62の樹脂成形体62aの張出し部62dの外径と同じ内径を有する金属バンド64が当該シール部材63と一体に取り付けられている。
これによりトルク検出器60においては、かかるシール部材63により、センサヨーク32a、集磁ヨーク33aA,33aB及び磁束検出器により構成されるセンサ部内への塵の進入を防止することができ、さらに金属バンド64によってセンサヨークアセンブリ62の樹脂成形体62aの張出し部62dを締め付けることによって、振動などの外的要因によりセンサヨークアセンブリ62の樹脂成形体62aの張出し部62dが開き、当該張出し部62dの係合突起62daが入力軸61の固定用溝部61bから外れるのを有効に防止し得るようになされている。
なお、かかる金属バンド64は、単体で用いるようにしてもよいが、本実施形態のようにゴムまたは弾性樹脂材からなるシール部材63と一体化することによって、組み立て時の部品点数を増加させることなく、トルク検出器60内に塵が侵入するのを有効に防止することができる。また金属バンド64は、センサヨークアセンブリ62の樹脂成形体62aの張出し部62dに圧入することによって当該張出し部62dの周囲に固定するようにしてもよく、また内周部の一点又は複数点をカシメにより固定することにより当該張出し部62dの周囲に固定するようにしてもよい。
以上のように本実施形態によるトルク検出器60は、センサヨークアセンブリ62にスリーブを設けることなく当該センサヨークアセンブリ62を入力軸61に固定することができるため、センサヨーク32aと一体にスリーブをモールドするための工程を省略することができ、その分、センサヨークアセンブリ62、ひいてはトルク検出器60の製造コストを低減させることができる。
図35との対応部分に同一符号を付して示す図37は、本実施形態によるトルク検出器の変形例を示す。この変形例に係るトルク検出器においては、センサヨークアセンブリ65の樹脂成形体65aの中央部に入力軸66を嵌め込むための円形状の貫通穴(図示せず)が設けられ、その周囲に軸方向に突出する複数の張出し部65bが設けられている。そして各張出し部65bの先端には、センサヨークアセンブリ65の径方向の内側に突出する係合突起65baが設けられている。
また入力軸66の軸方向下側の先端部には、かかるセンサヨークアセンブリ65の樹脂成形体65aの張出し部65bとそれぞれ対応させて軸方向に沿って複数の位置決め用溝部66aが設けられており、各位置決め用溝部66aの奥部(軸方向上)には、それぞれセンサヨークアセンブリ65の樹脂成形体65aの張出し部65bの係合突起65baと係合する僅かな高さの係合突起66bが設けられている。
これによりこのトルク検出器においては、センサヨークアセンブリ65の樹脂成形体65aの各張出し部65bがそれぞれ入力軸66の対応する位置決め固定溝部66aに嵌り込むように、かつかかる各張出し部65bの係合突起65baが入力軸66の係合突起66bを越えるまで入力軸66をセンサヨークアセンブリ65の樹脂成形体65aの貫通穴に嵌め込むことによって、センサヨークアセンブリ65及び入力軸66を一体にかつ回転方向及び軸方向に位置決めした状態に固定することができるようになされている。
なお、例えば入力軸66の位置決め固定溝部66aに嵌め込まれたセンサヨークアセンブリ65の樹脂成形体65aの張出し部65bの外周面よりも径方向外側に位置するように、入力軸66の軸方向下側の先端部の外周面の径を選定する(つまり入力軸66の位置決め固定溝部66aの径にかかる張出し部65bの厚みを加えた大きさよりも入力軸66の外周面の径を若干大きくする)ことによって、金属バンド64の締め付け応力がセンサヨークアセンブリ65の樹脂成形体65aの張出し部65aに直接与えられないようにすることができ、これにより温度等により当該張出し部65aにクリープが発生する危険性を低減することができる。
また図38に示すように、シール部材67の内側面及び金属バンド68におけるセンサヨークアセンブリ65(図37)の樹脂成形体65aの各張出し部65bとそれぞれ対面する部分67a,68aの内径が、入力軸66(図37)の外周面とそれぞれ対面する部分67b,68bの内径よりも大きくなるように、シール部材67の内側面及び金属バンド68を非円形状に形成するようにしてもよい。この場合、シール部材67の内側面及び金属バンド68におけるセンサヨークアセンブリ65の樹脂成形体65aの各張出し部65bとそれぞれ対面する部分67a,68aの内径を、金属バンド68がセンサヨークアセンブリ65の樹脂成形体65aの各張出し部65bと隙間を介して対面するように選定することによって、金属バンド68がセンサヨークアセンブリ65の樹脂成形体65aの各張出し部65bと接触せず、入力軸66の外周面とのみ接触するようにすることができ、この結果上述と同様の効果を得ることができる。なお、この場合におけるかかる隙間の幅は、センサヨークアセンブリ65の樹脂成形体65aの各張出し部65bが振動等により入力軸66から外れないように、当該張出し部65bに形成された係合突起65baの高さと入力軸66に形成された係合突起66bの高さとの和よりも小さくする必要がある。
さらに図37との対応部分に同一符号を付した図39及び図40に示すように、入力軸70の先端部のうち、位置決め固定溝部66aの間の外周部分にそれぞれ凹部70aを設けると共に、金属バンド71の軸方向上側の一部をシール部材63の内周部から露出させ、この露出した部分に、かかる各凹部70aにそれぞれ対応させて金属バンド71の一部を当該金属バンド71の内径方向に折り曲げてなる爪71aを形成するようにしてもよい。このようにすることによって、入力軸70の先端部をシール部材63を介してセンサヨークアセンブリ65の樹脂成形体65aの貫通穴に嵌め込んだときに、図40のように金属バンド71の各爪71aがそれぞれ入力軸70の凹部70aにそれぞれ嵌り込むことにより、入力軸70に対するシール部材63の軸方向の位置決めを容易化させることができる。なお、このような手法は、図35及び図38について上述した場合についても適用可能である。またかかる金属バンド71の内径方向に折り曲げる方法以外の方法(例えば突起の溶接や変形)により、位置決め固定溝部66a間の外周部分に形成された各凹部70aにそれぞれ対応させて金属バンド71の内径方向に突出する爪71aを形成するようにしてもよい。
さらに図41に示すように、入力軸72及びトーションバー2cの一端側をピン73により一体化する際に入力軸72に穿設した貫通穴72aと対応させて、センサヨークアセンブリ74の樹脂成形体74aの内面側に一対の凸部74aaを設け、これら凸部74aaを入力軸72の貫通穴72aに嵌め込むようにして、センサヨークアセンブリ74を入力軸72に位置決め(軸方向及び回転方向)した状態に固定するようにしてもよい。なお、入力軸72及びトーションバー2cの各貫通穴72a,2ccは、入力軸72にトーションバー2cが挿入された状態で入力軸72及びトーションバー2cに同時に穴あけする共孔加工により形成することが望ましく、入力軸72及び出力軸2b(図34)のねじれ角度範囲を規定する入力軸72の先端部のストッパ部72b分を基準に加工することが望ましい。
さらに図42に示すように、センサヨークアセンブリ75の樹脂成形体75aに円筒形状の張出し部75bを設けると共に、当該張出し部75bが嵌め込まれて係合する入力軸76の外周面部分にローレット加工(又は当該外周面部分に凹凸を形成する他の加工)を施し、入力軸76を超音波等の振動を与えながらセンサヨークアセンブリ75の貫通穴75cに嵌め込むようにしてもよい。このようにすることによって、かかる貫通穴75c内部のごく限られた範囲のみを軟化させながら入力軸76を挿入することができ、圧入等により入力軸76を嵌め込んだときにセンサヨークアセンブル75の樹脂成形体75aに生じる残留応力の発生を低減させることができるほか、入力軸75の外周面におけるローレット加工を施した部分に対するセンサヨークアセンブリ75の樹脂成形体75aの食いつきが向上し、圧入により入力軸76を樹脂成形体75aに嵌め込む場合に比べて抜け強度を向上させることができる。またこのような構造及び工法を採用することにより、図34〜図41について上述した他の構造に比べてセンサヨークアセンブル75の樹脂成形体75aに対する入力軸76の嵌合長を長く設定することができ、組み立て精度を向上させることができる。
なお、ローレット加工については、図34〜図36について上述した第5実施形態に係るトルク検出器60や、図37〜図41について上述した第5実施形態の変形例のトルク検出器についても適用することができる。
(6)第6実施形態
図43及び図44は、本実施形態に係るトルク検出器に採用された、永久磁石に対するセンサヨークアセンブリの回転方向及び軸方向の位置決め方法の原理説明に供する模式図である。
図43において、円柱体80の上端面には円柱形状の軸体81が円柱体80と同軸に固定されており、軸体81の下端部に、軸方向に沿って2つの平面部81aが180度の位相差をもって平行に形成されている。また軸体81には円筒体82が図43における上側から同軸にかつ回転自在に嵌め込まれており、この円筒体43の下端部には、当該下端部の一部を切り欠くことにより、軸体81における2つの平面部81a間と同じ直線距離を有する2つの突起部82aが180度の位相差をもって形成されている。
このような構造体において、軸体81の平面部81aに挟まれた円弧状の2つの周側面が各々円筒体82の異なる突起部82aの内側面と対向し、かつ円柱体80の上端面から円筒体82の切欠き部82bの下面までの距離がdだけ離反した位置に位置する状態が円柱体80に対して円筒体82を位置決めした状態にあるものとする。
ここで、図44に示すように、厚みがdで、かつ円柱体80の内径よりも大きな横幅を有する直方体形状の第1及び第2の治具83a,83bを用意する。そして、これら第1及び第2の治具83a,83bを各々180度の位相差をもって先端面が軸体81の平面部81aと対向するようにその先端部を円柱体80の図43における上端面(図43において上側を向く端面)に載せ、さらに第1及び第2の治具83a,83b上に円筒体82を2つの切欠き部82bの下端面(図43において下側を向く端面)がそれぞれ異なる第1又は第2の治具83a,83bの図43における上面(図43において上側を向く面)と当接するように載せる。
この後、第1及び第2の治具83a,83bをそれぞれその先端面を軸体81の平面部81aに突き当てるように相対する方向に移動させると、円柱体80に対して円筒体82の回転方向の位置に位置ずれが生じていた場合、第1及び第2の治具83a,83bの先端面がそれぞれ円筒体82の異なる突起部82aの一方の側端部と接触し、円筒体82をその軸方向の周りに回転させる。
この円筒体82の回転は第1及び第2の治具83a,83bの先端面がそれぞれ軸体81の対応する平面部81aと当接するまで続き、やがて第1及び第2の治具83a,83bの先端面がそれぞれ軸体81の対応する平面部81aと当接した状態になると、第1及び第2の治具83a,83bの移動が停止し、これに合わせて円筒体82の回転も停止する。そして、この状態のときに円筒体82は円柱体81に対して回転方向及び軸方向に位置決めされた状態となる。
本実施形態に係るトルク検出器においては、以上の原理に基づき、永久磁石31aに対するセンサヨーク32aの回転方向及び軸方向の位置決めを容易に行い得るように、トルク検出器の出力軸側が図45に示すように構成されると共に、センサヨークアセンブリが図46に示すように構成されている。
すなわち、図2〜図7との対応部分に同一符号を付して示す図45において、本実施形態に係るトルク検出器は、出力軸90における軸受30(2つの軸受30のうち軸方向上側の軸受)よりも僅かに軸方向上側に位置する部分に2つの凹部、より具体的には2つの平面部90aが180度の位相差をもって平行に設けられている。
また図2〜図7との対応部分に同一符号を付して示す図46において、本実施形態に係るトルク検出器のセンサヨークアセンブリ91には、樹脂成形体91aの軸方向下側の端部を切り欠くことにより、出力軸90における2つの平面部90a間と同じ直線距離を有する2つの突起部91bが180度の位相差をもって設けられている。
そして本実施形態に係るトルク検出器においては、出力軸90における2つの平面部90aにより挟まれた円弧状の2つの周側面がそれぞれセンサヨークアセンブリ91の樹脂成形体91aの異なる突起部91bの内側面と対向し、かつ軸受30(2つの軸受30のうち軸方向上側の軸受)の上面からセンサヨークアセンブリ91の樹脂成形体91aの切欠き部91cの下面までの距離がdだけ離反した位置に位置する状態が磁石アセンブリ31(図5)の永久磁石31a(図5)に対してセンサヨークアセンブリ91のセンサヨーク32aを位置決めした状態にあるように設計されている。
図47及び図48は、かかる本実施形態に係るトルク検出器の組立工程を示している。本実施形態に係るトルク検出器を組み立てる場合、まず、図47に示すように、入力軸2aにセンサヨークアセンブリ91及びトーションバー2cの一端側を固定し、出力軸90に減速ギヤボックス11、軸受30及び永久磁石アセンブリ31などの部材を圧入等により固定する。
次いでトーションバー2cの他端側を出力軸90に嵌め込み、その後、図48に示すような所定形状の第1及び第2の治具92a,92bを用いて入力軸2a及び出力軸90の回転方向及び軸方向の位置決めを行う。
実際上、第1及び第2の治具92a,92bは、センサヨークアセンブリ91の樹脂成形体91aの下端部の内径よりも大きい横幅を有し、かつ厚みがdの直方体形状の位置決め部92aa,92baをそれぞれその先端部に備えている。
そして入力軸2a及び出力軸90の軸方向及び回転方向の位置決めを行うに際しては、図48に示すように、かかる第1及び第2の治具92a,92bの位置決め部92aa,92baの先端面をそれぞれ相対する方向からセンサヨークアセンブリ91の異なる突起部91bの一方の側端部(異なる切欠き部91cの一方の回転方向の側端部)と当接させる。なお、第1及び第2の治具92a,92bの位置決め部92aa,92baの先端面が当接するセンサヨークアセンブリ91の異なる突起部91bの側端部は、いずれも任意の回転方向の同じ側の側端部である。この後、これら第1及び第2の治具92a,92bを、それぞれ位置決め部92aa,92baの先端面が上述した出力軸90の平面部90aと当接するまで、当該位置決め部92aa,92baの背面側を軸受30の上面と接触させた状態でセンサヨークアセンブリ91の径方向内側に押し込む。
この結果、磁石アセンブリ31の永久磁石31aに対するセンサヨークアセンブリ91のセンサヨーク32aの回転方向の位置がずれている場合、センサヨークアセンブリ91の樹脂成形体91aの各突起部91cの一方の側端部が各々第1又は第2の治具92a,92bの位置決め部92aa,92baの先端面に押され、第1及び第2の治具92a,92bの移動に伴ってセンサヨークアセンブリ91(及び入力軸2a)が回転する。この後、第1及び第2の治具92a,92bの位置決め部92aa,92baの先端面が各々出力軸90の対応する平面部90aに突き当たるまで第1又は第2の治具92a,92bの移動に伴ってセンサヨークアセンブリ91が回転を続け、やがて第1及び第2の治具92a,92bの位置決め部92aa,92baの先端面が各々出力軸90の対応する平面部90aに突き当たると、センサヨークアセンブリ91の回転も停止する。そしてこのときセンサヨークアセンブリ91(及び入力軸2a)は、磁石アセンブリ31の永久磁石31aに対してセンサヨークアセンブリ91のセンサヨーク91aが回転方向及び軸方向に位置決めされた状態となる。
この後、上述の状態を保ちながらトーションバー2c及び出力軸90にこれらを貫通する共孔93を穿設し、この共孔93にピン94を挿入(圧入)することにより、これらトーションバー2c及び出力軸90の両者の位置を固定した後、第1及び第2の治具92a,92bの位置決め部92aa,92baをセンサヨークアセンブリ91の樹脂成形体91aから引き抜く。これにより入力軸2aに固定されたセンサヨークアセンブリ91の軸方向及び回転方向の位置と、出力軸90に固定された永久磁石アセンブリ31の軸方向及び回転方向の位置とが位置決めされた状態に固定される。
以上のように本実施形態に係るトルク検出器においては、第1及び第2の治具92a,92bの位置決め部92aa,92baの先端面が入力軸90の平面部90aに突き当たるまで、これら先端面によってセンサヨークアセンブリ91の樹脂成形体91aの各突起部91cの一方の側端部をそれぞれ押すだけで磁石アセンブリ31の永久磁石31aに対するセンサヨークアセンブリ91のセンサヨーク32aの回転方向及び軸方向の位置決めを行うことができるため、組み立て時における永久磁石31aに対するセンサヨーク32aの位置決めを簡易かつ精度良く行うことができ、かくしてトルク検出器の組立作業を簡易化させることができる。
なお上述の実施形態においては、入力軸2aに対してセンサヨークアセンブリ91を固定する方法として、センサヨークアセンブリ91にスリーブ32a(図46)を設けるようにした場合について述べたが、これに限らず、例えばセンサヨーク32aを出力軸90と一体にモールドしたり、センサヨークアセンブリ91の樹脂成形体91aを直接入力軸2aに圧入するようにしてもよい。
また上述の実施形態においては、センサ部材(永久磁石アセンブリ31及びセンサヨークアセンブリ91)を組み付けてから出力軸90及びトーションバー2cに共孔加工を施す必要があり、センサ内への切り粉の進入に対して特別の処置を施す必要がある。そこで、図49に示すように、例えば入力軸2aにセンサヨークアセンブリ91を固定する前に図47及び図48について上述した永久磁石31aに対するセンサヨーク32aの位置決め作業を行い、永久磁石31aに対するセンサヨーク32aの位置決めを行った状態のままスリーブ32bをカシメる(又はねじ止めなどの他の固定方法により入力軸2aに固定する)ことによってセンサヨークアセンブリ91を入力軸2aに固定するようにしてもよい。このようにすることによって、センサ部品の組み付け前に出力軸90及びトーションバー2cに対する共孔加工を行うことができ、センサ内への切り粉の進入を防止して品質に関する懸念を低減させることができる。
さらに上述の実施形態においては、センサヨークアセンブリ91の樹脂成形体91aに180度の位相差をもって2つの切欠き部91cを形成し、2つの治具(第1及び第2の治具92a,92b)を用いて磁石アセンブリ31の永久磁石31aに対するセンサヨークアセンブリ91のセンサヨーク32aの回転方向及び軸方向の位置決めを行うようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、センサヨークアセンブリ91の樹脂形成体91aに切欠き部91cを1つだけ設け、かかる治具も1つだけ用いて磁石アセンブリ31の永久磁石31aに対するセンサヨークアセンブリ91のセンサヨーク32aの回転方向及び軸方向の位置決めを行うようにしてもよい。
さらに上述の実施形態においては、センサヨークアセンブリ91の樹脂形成体91aにおけるセンサヨーク32a側の軸方向の位置決め基準となる第1の軸方向基準部を切欠き部91cの軸方向下側を向く端面、樹脂形成体91aにおけるセンサヨーク32a側の回転方向の位置決め基準となる第1の回転方向基準部を切欠き部91cの回転方向の側端部とし、出力軸90側の軸方向の位置決め基準となる第2の軸方向基準部を軸受30の上面、出力軸90側の回転方向の位置決め基準となる第2の回転方向基準部を出力軸90に形成した平面部90aとするようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら第1及び第2の軸方向基準部並びに第1及び第2の回転方向基準部をかかるセンサヨークアセンブリ91の樹脂形成体91aの切欠き部91cの軸方向下側を向く端面等以外の部位に設けるようにしてもよい。
(7)他の実施形態
なお上述の第1〜第6実施形態においては、本発明を図1〜図46のように構成されたトルク検出器に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他種々の構成のトルク検出器に広く適用することができる。
また上述の第1〜第6実施形態においては、本発明を自動車の電動パワーステアリング装置のトルク検出器に適用した例を示したが、他の種々の装置のトルク検出器に広く適用することができる。
本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置の概略構成図である。 図1に示した電動パワーステアリング装置の主要構成部品を説明するための分解斜視図である。 図1に示した電動パワーステアリング装置のトルク検出器周辺の断面図である。 本発明の第1実施形態に係るトルク検出器の主要構成部品を説明するための分解斜視図である。 (A)は図4に示したトルク検出器を構成する永久磁石アセンブリの斜視図であり、(B)はその分解斜視図である。 (A)は図4に示したトルク検出器を構成するセンサヨークアセンブリの斜視図であり、(B)はその分解斜視図である。 (A)は図4に示したトルク検出器を構成する永久磁石とセンサヨークと集磁ヨークとを組み合わせた状態を示す斜視図であり、(B)は集磁ヨークの変形例を採用した場合の斜視図である。 (A)は図4に示したトルク検出器を構成する永久磁石とセンサヨークと集磁ヨークとを組み合わせた状態を示す一部断面図であり、(B)〜(E)はその変形例を示す一部断面図である。 図4に示したトルク検出器によるトルク検出原理を説明するための説明図である。 (A)は本発明の第2実施形態に係るトルク検出器を構成する永久磁石アセンブリの斜視図であり、(B)は本発明の第2実施形態に係るトルク検出器を構成するセンサヨークアセンブリの斜視図である。 (A)は図10に示した永久磁石アセンブリとセンサヨークアセンブリとの位置合わせをする直前の状態を示す説明図であり、(B)は棒状治具により位置合わせした状態を示す説明図である。 (A)は図10(A)に示した永久磁石アセンブリの凹部の形状を変更した例を示す斜視図であり、(B)は図10(B)に示したセンサヨークアセンブリの孔の形状を変更した例を示す斜視図である。 (A)は図12に示した永久磁石アセンブリとセンサヨークアセンブリとの位置合わせをする直前の状態を示す説明図であり、(B)は先細の板状治具により位置合わせした状態を示す説明図である。 (A)は図10(A)に示した永久磁石アセンブリの凹部の形状を変更した例を示す斜視図であり、(B)は図10(B)に示したセンサヨークアセンブリの孔を切り欠き部に変更した例を示す斜視図である。 図14に示した永久磁石アセンブリとセンサヨークアセンブリとを先細の板状治具により位置合わせした状態を示す説明図である。 第3実施形態に係るトルク検出器の集磁ヨークアセンブリ及び検出器アセンブリの構成を示す分解斜視図である。 図16に示したトルク検出器の集磁ヨークアセンブリの部分的な構成を示す断面図である。 図16に示したトルク検出器の第1及び第2の集磁ヨークの構成を示す斜視図である。 図16に示したトルク検出器の集磁ヨークホルダの構成を示す斜視図である。 図16に示したトルク検出器の集磁ヨークホルダの部分的な構成を示す斜視図である。 図20に示した集磁ヨークホルダの構成を示す平面図である。 図16に示したトルク検出器の変形例の説明に供する部分的な斜視図である。 図16に示したトルク検出器の検出器アセンブリの構成を示す分解斜視図である。 図23に示した検出器アセンブリの構成を示す側面図である。 図23に示したトルク検出器の検出器アセンブリの変形例の説明に供する斜視図である。 図16に示したトルク検出器の集磁ヨークアセンブリの変形例の説明に供する部分的な断面図である。 第4実施の形態によるセンサヨークの構成を示す斜視図である。 (A)は図27に示したトルク検出器のセンサヨークの変形例の説明に供する斜視図であり、(B)はかかる変形例の説明に供する模式図である。 (A)は図27に示したセンサヨークの変形例の説明に供する斜視図であり、(B)はかかる変形例の説明に供する模式図である。 (A)は図27に示したセンサヨークの変形例の説明に供する斜視図であり、(B)はかかる変形例の説明に供する模式図である。 (A)は図27に示したセンサヨークの変形例の説明に供する斜視図であり、(B)はかかる変形例の説明に供する模式図である。 図27に示したセンサヨークの変形例の説明に供する模式図である。 (A)及び(B)は図27に示したセンサヨークの変形例の説明に供する模式図である。 第5実施形態によるトルク検出器の構成を示す断面図である。 図34に示したトルク検出器の構成を示す分解斜視図である。 図34に示したトルク検出器の部分的な構成を示す断面図である。 図34に示したトルク検出器の変形例を示す分解斜視図である。 図37に示したトルク検出器の金属バンドの変形例を示す斜視図である。 図34に示したトルク検出器の変形例を示す分解斜視図である。 図39に示したトルク検出器の構成の説明に供する部分的な断面図である。 図34に示したトルク検出器の変形例の説明に供する部分的な断面図である。 図34に示したトルク検出器の変形例の説明に供する部分的な断面図である。 (A)及び(B)は、第6実施形態に係るトルク検出器における永久磁石とセンサヨークとの位置合わせ方法の原理説明に供する斜視図である。 (A)及び(B)は、第6実施形態に係るトルク検出器における永久磁石とセンサヨークとの位置合わせ方法の原理説明に供する斜視図である。 第6実施形態に係るトルク検出器の出力軸側の構成を、部分的に断面をとって示す斜視図である。 第6実施形態に係るトルク検出器のセンサヨークアセンブリの構成を、部分的に断面をとって示す斜視図である。 第6実施形態に係るトルク検出器の組立工程の説明に供する部分的に断面をとった斜視図である。 第6実施形態に係るトルク検出器の組立工程の説明に供する部分的に断面をとった斜視図である。 第6実施形態に係るトルク検出器の組立工程の変形例の説明に供する部分的に断面をとった斜視図である。
符号の説明
1…ステアリングホイール、2a,61,66,70,72,76…入力軸(第2の軸体)、2b,90…出力軸(第1の軸体)、2c…連結軸、3,60…トルク検出器、12…電動モータ、30…軸受、31…磁石アセンブリ、31a…永久磁石、31b…バックヨーク(環状部材)、31c…内周側壁面、31d・31e…凹部、32,62,65,74,75,91…センサヨークアセンブリ、32a,50〜54…センサヨーク(磁性体)、32aA,32aB,40aA,40aB,50ad,50bd…センサヨーク構成部、32b…スリーブ(円筒状部材)、32c,62a,65a,74a,75a,91a…樹脂成形体、32d,50c〜54c…爪部、32dA,32dB,50aa,50ba,51ab〜54ab,50bb〜54bb…爪部構成部、32e…外周部、32f・32g…孔、32h…切り欠き部、33,40…集磁ヨークアセンブリ、33a,41a…集磁ヨーク(補助磁性体)、33b,40b…集磁ヨークホルダ、33c,40aAA,40aBA…凸部(磁束集中部)、34,41…検出器アセンブリ、34a,41d…磁束検出器、40aAB,40aBB…位置決め用突起、40ba…連結部、40bb…内輪部、40bc…外輪部、40bd…段部、40be…爪部、40bf…切欠き、40bg…位置決め用切欠き、40c…ベアリングホルダ、40ca…ギヤボックス固定部、40caa…ねじ穴、40cc…検出器固定部、40cd,40dc…爪部、40d…集磁ヨークホルダカバー、40da…嵌合突起、41a…回路基板、41b…ハーネス部、41c…樹脂フレーム、50ab,50bb,50d〜54d,51ac〜54ac,51bc〜54bc,55d,55ab,55bb,55d,56ab,56d,57ab,57d…連結部、50ac,50bc…主部、50ad,50bd…側壁部、50e…爪部主部、50f…外周部、61a…連結部、61aa,62ca,90a…平面部、61b…固定用溝部、61c…ストッパ部61c,66a…位置決め固定溝部、62d,65b,75b…張出し部、62da,65ba,66b…係合突起、63,67…シール部材、64,68,71…金属バンド、70a…凹部、71a…爪、74aa…凸部、91b…突起部、91c…切欠き部、92a,92b…治具、92aa,92ba…位置決め部。

Claims (35)

  1. 第1の軸体と第2の軸体とを連結する連結軸と、前記第1の軸体に固定された永久磁石と、前記第2の軸体に固定されて前記永久磁石の磁界内に配置され前記永久磁石の磁気回路を形成する複数の磁性体と、補助磁性体と、前記磁性体及び前記補助磁性体の誘導による磁束を検出する磁束検出器と、を備え、前記第1の軸体又は前記第2の軸体にトルクが作用したときに、前記磁束検出器の検出出力に基づいてトルクを検出するトルク検出器であって、
    前記永久磁石は、前記連結軸又は前記第1の軸体を囲む平板状の環状体として形成され、
    前記磁性体は、前記永久磁石の軸方向片側に面対向し前記第2の軸体を囲むように略一平面上に配置された複数の平板状の爪部を有し、
    前記磁性体の外周部の少なくとも一部は、前記永久磁石の径方向外側に配置され、
    前記補助磁性体又は前記磁束検出器は、前記磁性体の外周部近傍に、前記磁性体と非接触状態で配置される、
    トルク検出器。
  2. 前記補助磁性体が二つ採用され、少なくとも何れか一方の前記補助磁性体に、他方の前記補助磁性体の方向に突出する凸部が設けられ、前記凸部において磁束集中部が構成され、前記磁束集中部に前記磁気検出器が配置される、
    請求項1に記載のトルク検出器。
  3. 前記補助磁性体は、前記磁性体の前記外周部の径方向外側の面に対向するように設けられる、
    請求項1又は2に記載のトルク検出器。
  4. 前記補助磁性体は、前記磁性体の前記外周部の軸方向の面に対向するように設けられる、
    請求項1又は2に記載のトルク検出器。
  5. 前記補助磁性体は、前記磁性体の外周部の径方向外側の面と軸方向の面との双方に対向するように設けられる、
    請求項1又は2に記載のトルク検出器。
  6. 前記補助磁性体は、平面形状が扇形状ないし半円形状にされる、
    請求項1から5の何れか一項に記載のトルク検出器。
  7. 前記磁性体は、円筒状部材と樹脂で一体成形され、
    前記円筒状部材は、前記第2の軸体に嵌合された状態でカシメにより前記第2の軸体に固定される、
    請求項1から6の何れか一項に記載のトルク検出器。
  8. 前記永久磁石は、前記第1の軸体に圧入固定される環状部材に固定される、
    請求項1から7の何れか一項に記載のトルク検出器。
  9. 前記環状部材は、内周側壁面を有するとともに、この内周側壁面と前記第1の軸体の外周面とが接触するようにされ、
    前記環状部材の前記内周側壁面と前記永久磁石との間に間隙が形成される、
    請求項8に記載のトルク検出器。
  10. 前記永久磁石は、前記環状部材と一体成形されるボンド磁石である、
    請求項9に記載のトルク検出器。
  11. 前記永久磁石は、位置決め用の凹部を有し、
    前記磁性体と、前記爪部に囲まれるように配置される円筒状部材と、が樹脂成形体により被覆されて一体とされ、
    前記樹脂成形体は、前記凹部に対応する位置に孔又は切り欠き部を有する、
    請求項1から10の何れか一項に記載のトルク検出器。
  12. 前記磁性体の前記爪部は、前記永久磁石と対向しない部分の幅が前記永久磁石と対向する部分の幅と比べて狭く形成された
    ことを特徴とする請求項1に記載のトルク検出器。
  13. ステアリングホイールに印加された操舵トルクに対応して、電動モータから補助操舵トルクを発生させて、操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置であって、
    請求項1から11の何れか一項に記載のトルク検出器を備える、
    電動パワーステアリング装置。
  14. 前記複数の補助磁性体を一体に保持する第1のホルダと、
    前記第1のホルダ及び前記第2の軸体の軸受けを、前記第2の軸体の軸方向に並んだ状態に一体に保持する第2のホルダと
    を有し、
    前記第1のホルダは、
    前記複数の補助磁性体を内周面において保持する内輪部と、
    前記内輪部の外周側に位置し、前記内輪部よりも径の大きい外輪部と、
    前記内輪部及び外輪部を同軸に一体に連結する連結部と
    を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のトルク検出器。
  15. 前記第1のホルダは、
    前記内輪部の内周面に設けられ、前記複数の補助磁性体を嵌め込むべき位置を各々規定する段部と、
    前記内輪部に設けられ、前記第1のホルダの前記内輪部に嵌め込まれた前記複数の補助磁性体を各々固定するための爪部と
    を備えることを特徴とする請求項14に記載のトルク検出器。
  16. 前記第1のホルダを覆い、当該第1のホルダを前記第2のホルダに固定する固定用カバーを備え、
    前記固定用カバーの内側面には、当該固定用カバーが前記第2のホルダに装着されたときに、前記第1のホルダの前記内輪部及び前記外輪部間に嵌り込むように設けられた嵌合突起が設けられ、
    前記第2のホルダには、固定用カバーが前記第2のホルダに装着されたときに、その先端部が前記固定用カバーの前記嵌合突起の先端部と当接する突起が設けられた
    ことを特徴とする請求項14に記載のトルク検出器。
  17. 前記第2のホルダ及び前記固定用カバーには、前記第1のホルダの前記爪部が径方向外側に倒れるのを防止するための突起部が設けられた
    ことを特徴とする請求項14に記載のトルク検出器。
  18. 前記磁気検出器に電気的に接続される回路基板と、
    前記回路基板に電気的に接続されるハーネスと、
    前記磁束検出器、前記回路基板及び前記ハーネスを一体に固定する樹脂フレームと
    を備えることを特徴とする請求項14に記載のトルク検出器。
  19. 前記第2のホルダに、前記磁束検出器が一体に組み付けられた
    ことを特徴とする請求項14に記載のトルク検出器。
  20. 前記第2のホルダに、前記第1のホルダ及び前記磁束検出器が一体にモールドされた
    ことを特徴とする請求項14に記載のトルク検出器。
  21. 第1の軸体及び第2の軸体を連結する連結軸と、前記第1の軸体に固定され、周方向に沿って多極着磁された永久磁石と、前記第2の軸体に固定されて前記永久磁石の磁界内に配置され、前記永久磁石の磁気回路を形成する複数の磁性体と、複数の補助磁性体と、前記磁性体及び前記補助磁性体の誘導による磁束を検出する磁束検出器とを有するトルク検出器であって、
    前記複数の磁性体を一体にモールドする樹脂成形体を有し、
    前記樹脂成形体は、
    前記第2の軸体が挿通するための貫通穴と、
    前記複数の磁性体を回転方向及び軸方向に位置決めした状態に固定するための位置決め固定部とを備える
    ことを特徴とするトルク検出器。
  22. 前記位置決め固定部は、
    前記樹脂成形体の前記貫通穴の周囲に前記第2の軸体の軸方向と平行に設けられ、先端部に径方向内側に突出する係合突起が設けられた複数の張出し部と、
    前記貫通穴の内面に形成された第1の平面部とを備え、
    前記第2の軸体は、
    前記張出し部の前記係合突起に対応させて設けられた、前記第2の軸体に対して前記樹脂成形体を前記軸方向に位置決めした状態に固定するための固定用溝部と、
    前記位置決め固定部の前記第1の平面部と対応させて設けられた、前記第2の軸体に対して前記樹脂成形体を前記回転方向に位置決めした状態に固定するための第2の平面部とを備える
    ことを特徴とする請求項21に記載のトルク検出器。
  23. 前記位置決め固定部は、
    前記樹脂成形体の前記貫通穴の周囲に前記第2の軸体の軸方向と平行に設けられ、各々先端部に径方向内側に突出する係合突起が設けられた複数の張出し部を備え、
    前記第2の軸体は、
    前記複数の張出し部に各々対応させて設けられ、各々前記張出し部の前記係合突起に対応させて奥端部に係合突起が設けられた位置決め用溝部とを備える
    ことを特徴とする請求項21に記載のトルク検出器。
  24. 前記第2の軸体は、
    前記第1の軸体と所定の隙間をもって嵌合し、かつ前記第2の軸体及び前記第1の軸体の位相ずれの範囲を規定するストッパ部が先端部に同軸に設けられた
    ことを特徴とする請求項22又は23に記載のトルク検出器。
  25. 前記複数の張出し部を囲むように配設された金属バンドを備える
    ことを特徴とする請求項22又は23に記載のトルク検出器。
  26. 前記張出し部は、前記第2の軸体の外形よりも小さく形成された
    ことを特徴とする請求項22又は23に記載のトルク検出器。
  27. 前記金属バンドは、
    前記第2の軸体の外周面と接触し、前記張出し部とは接触しない
    ことを特徴とする請求項22又は23に記載のトルク検出器。
  28. 前記第2の軸体には、複数の凹部が形成され、
    前記金属バンドは、前記第2の軸体にそれぞれ対応させて内径方向に突出する複数の爪が設けられ、
    前記金属バンドの前記爪が前記第2の軸体の前記凹部に嵌り込むことにより、前記金属バンド及び前記第2の軸体の位置決めがなされる
    ことを特徴とする請求項25に記載のトルク検出器。
  29. 前記金属バンドは、前記磁性体、前記補助磁性体及び磁束検出器から構成されるセンサ部内への塵の進入を防止するためのシール部材と一体に形成された
    ことを特徴とする請求項25に記載のトルク検出器。
  30. 前記金属バンドには、前記シール部材から露出する部位を備える
    ことを特徴とする請求項29に記載のトルク検出器。
  31. 前記第2の軸体における少なくとも前記樹脂成形体が嵌め込まれる外周面部分にローレット加工又は当該部位に凹凸を形成する他の加工が施された
    ことを特徴とする請求項21に記載のトルク検出器。
  32. ステアリングホイールに印加された操舵トルクに対応して、電動モータから補助操舵トルクを発生させて、操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置であって、
    請求項21乃至31の何れか一項に記載のトルク検出器を備える
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  33. 第1の軸体及び第2の軸体を連結する連結軸と、前記第1の軸体に固定され、周方向に沿って多極着磁された永久磁石と、前記第2の軸体に固定されて前記永久磁石の磁界内に配置され、前記永久磁石の磁気回路を形成する複数の磁性体と複数の補助磁性体と、前記磁性体及び前記補助磁性体の誘導による磁束を検出する磁束検出器とを有するトルク検出器であって、
    前記複数の磁性体は、樹脂成形体により一体にモールドされ、
    前記樹脂成形体には、所定位置に前記複数の磁性体側の軸方向の位置決め基準となる第1の軸方向基準部と、前記複数の磁性体側の回転方向の位置決め基準となる第1の回転方向基準部とが形成され、
    前記第1の軸体又は当該第1の軸体側には、前記樹脂成形体の前記第1の軸方向基準部及び前記第1の回転方向基準部に各々対応させて、所定位置に前記第1の軸体側の軸方向の位置決め基準となる第2の軸方向基準部と、前記第2の軸体側の回転方向の位置決め基準となる第2の回転方向基準部とが形成された
    ことを特徴とするトルク検出器。
  34. ステアリングホイールに印加された操舵トルクに対応して、電動モータから補助操舵トルクを発生させて、操舵機構の出力軸に伝達する電動パワーステアリング装置であって、
    請求項33に記載のトルク検出器を備える
    ことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  35. 第1の軸体及び第2の軸体を連結する連結軸と、前記第1の軸体に固定され、周方向に沿って多極着磁された永久磁石と、前記第2の軸体に固定されて前記永久磁石の磁界内に配置され、前記永久磁石の磁気回路を形成する複数の磁性体と複数の補助磁性体と、前記磁性体及び前記補助磁性体の誘導による磁束を検出する磁束検出器とを有するトルク検出器の製造方法であって、
    前記複数の磁性体を、所定位置に前記複数の磁性体側の軸方向の位置決め基準となる第1の軸方向基準部と、前記複数の磁性体側の回転方向の位置決め基準となる第1の回転方向基準部とが設けられた樹脂形成体により一体にモールドすると供に当該樹脂形成体を前記第2の軸体に固定し、さらに前記第1の軸体又は当該第1の軸体側の所定位置に、前記樹脂成形体の前記第1の軸方向基準部及び前記第1の回転方向基準部に各々対応させて、前記第1の軸体側の軸方向の位置決め基準となる第2の軸方向基準部と、前記第2の軸体側の回転方向の位置決め基準となる第2の回転方向基準部とを各々形成する第1のステップと、
    所定形状及び所定厚みを有する治具の先端部の所定位置に、前記樹脂形成体の前記第1の軸方向基準部及び第1の回転方向基準部と、前記第2の軸体又は当該第2の軸体側の前記第2の軸方向基準部及び前記第2の回転方向基準部を所定状態に当接させる第2のステップと、
    前記第1及び第2の軸体を前記連結軸を介して一体に連結する第3のステップと
    を備えることを特徴とするトルク検出器の製造方法。
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