JP2009270565A - ラッシュアジャスタ - Google Patents

ラッシュアジャスタ Download PDF

Info

Publication number
JP2009270565A
JP2009270565A JP2009042388A JP2009042388A JP2009270565A JP 2009270565 A JP2009270565 A JP 2009270565A JP 2009042388 A JP2009042388 A JP 2009042388A JP 2009042388 A JP2009042388 A JP 2009042388A JP 2009270565 A JP2009270565 A JP 2009270565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nut member
screw
lash adjuster
adjusting screw
adjustment screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009042388A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Yasui
誠 安井
Katsuhisa Yamaguchi
克久 山口
Eiji Maeno
栄二 前野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2009042388A priority Critical patent/JP2009270565A/ja
Priority to PCT/JP2009/057143 priority patent/WO2009125772A1/ja
Publication of JP2009270565A publication Critical patent/JP2009270565A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/20Adjusting or compensating clearance
    • F01L1/22Adjusting or compensating clearance automatically, e.g. mechanically
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/12Transmitting gear between valve drive and valve
    • F01L1/14Tappets; Push rods
    • F01L1/143Tappets; Push rods for use with overhead camshafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/12Transmitting gear between valve drive and valve
    • F01L1/18Rocking arms or levers
    • F01L1/185Overhead end-pivot rocking arms
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/12Transmitting gear between valve drive and valve
    • F01L1/18Rocking arms or levers
    • F01L1/181Centre pivot rocking arms
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/20Adjusting or compensating clearance
    • F01L1/22Adjusting or compensating clearance automatically, e.g. mechanically
    • F01L1/24Adjusting or compensating clearance automatically, e.g. mechanically by fluid means, e.g. hydraulically
    • F01L1/2405Adjusting or compensating clearance automatically, e.g. mechanically by fluid means, e.g. hydraulically by means of a hydraulic adjusting device located between the cylinder head and rocker arm
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/20Adjusting or compensating clearance
    • F01L1/22Adjusting or compensating clearance automatically, e.g. mechanically
    • F01L1/24Adjusting or compensating clearance automatically, e.g. mechanically by fluid means, e.g. hydraulically
    • F01L1/245Hydraulic tappets
    • F01L1/25Hydraulic tappets between cam and valve stem
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L1/00Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
    • F01L1/46Component parts, details, or accessories, not provided for in preceding subgroups
    • F01L1/462Valve return spring arrangements
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01LCYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
    • F01L2305/00Valve arrangements comprising rollers

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】アジャストスクリュをナット部材にねじ込む操作がしやすいラッシュアジャスタを提供する。
【解決手段】シリンダヘッド2の上面に開口した収容穴13に挿入されるナット部材14と、そのナット部材14の内周に形成された雌ねじ15にねじ係合する雄ねじ16を外周に有するアジャストスクリュ17と、そのアジャストスクリュ17をナット部材14から上方に突出する方向に付勢するリターンスプリング18とを有し、アジャストスクリュ17のナット部材14からの突出端23で動弁装置のアーム6を揺動可能に支持するラッシュアジャスタにおいて、アジャストスクリュ17のナット部材14からの突出部分の外周にローレット目25を設ける。
【選択図】図2

Description

この発明は、エンジンの動弁装置に組み込まれるラッシュアジャスタに関する。
エンジンの吸気ポートまたは排気ポートに設けたバルブを動作させる動弁装置として、一端部を支点として揺動可能に支持されたアームの中央部をカムで押し下げ、そのアームの他端部でバルブステムを押し下げるようにしたもの(スイングアーム式動弁装置)や、中央部を支点として揺動可能に支持されたアームの一端部をカムで押し上げ、そのアームの他端部でバルブステムを押し下げるようにしたもの(ロッカアーム式動弁装置)や、上下にスライド可能に支持されたリフタボディをカムで押し下げ、そのリフタボディでバルブステムを押し下げるようにしたもの(ダイレクト式動弁装置)などが知られている。
これらの動弁装置は、エンジン作動中、動弁装置の構成部材間に生じる熱膨張差によって、動弁装置の構成部材間の隙間が変化し、その隙間の変化によって異音や圧縮漏れを生じる恐れがある。また、動弁装置の摺動部が摩耗しても、動弁装置の構成部材間の隙間が変化し、その隙間の変化によって異音を生じる恐れがある。
この異音や圧縮漏れを防止するため、一般に、動弁装置にはラッシュアジャスタが組み込まれ、そのラッシュアジャスタで動弁装置の構成部材間の隙間の変化を吸収する。
このようなラッシュアジャスタとして、上記スイングアーム式動弁装置においては、シリンダヘッドの上面に開口した収容穴に挿入されるナット部材と、そのナット部材の内周に形成された雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュを前記ナット部材から上方に突出する方向に付勢するリターンスプリングとを有し、前記アジャストスクリュのナット部材からの突出端で動弁装置のアームを揺動可能に支持するものが知られている(特許文献1,4)。
また、上記ロッカアーム式動弁装置においては、カムの回転に応じて揺動するアームの下面に開口した収容穴に挿入されるナット部材と、そのナット部材の内周に形成された雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュを前記ナット部材から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリングとを有し、前記アジャストスクリュのナット部材からの突出端で動弁装置のバルブステムを押圧するものが知られている(特許文献2)。
また、上記ダイレクト式動弁装置においては、シリンダヘッドに形成されたガイド孔に上下にスライド可能に挿入されるリフタボディと、そのリフタボディと一体に上下動するナット部材と、そのナット部材の内周に形成された雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュを前記ナット部材から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリングとを有し、前記アジャストスクリュのナット部材からの突出端で動弁装置のバルブステムを押圧するものが知られている(特許文献3,4)。
ここで、特許文献1〜3では、ナット部材から突出する方向の軸方向力をアジャストスクリュに付与する圧縮コイルばねをリターンスプリングとして用いている。また、特許文献4では、ナット部材から突出する方向の回転力をアジャストスクリュに付与するねじりばねをリターンスプリングとして用いている。
これらのラッシュアジャスタは、動弁装置から取り外した状態では、リターンスプリングの付勢力によってアジャストスクリュがナット部材から突出するが、その状態で動弁装置に組み付けると、バルブがバルブシートに着座せず、エンジンが完爆しない。そのため、このラッシュアジャスタは、動弁装置に組み付ける前に、アジャストスクリュをナット部材にねじ込む必要がある。ここで、アジャストスクリュは、リターンスプリングで突出方向に付勢されているので、アジャストスクリュをナット部材にねじ込むには、大きな力が必要である。
しかし、このラッシュアジャスタは、アジャストスクリュのナット部材からの突出部分の外周が円筒面なので、アジャストスクリュをナット部材にねじ込むときに、アジャストスクリュを持つ手とアジャストスクリュとの間に滑りが生じやすく、また、アジャストスクリュにスパナ等の工具をかけることもできない。さらに、アジャストスクリュは外径が小さい。そのため、アジャストスクリュをナット部材にねじ込む操作がしにくかった。
また、このラッシュアジャスタは、エンジンをメンテナンスするときに、動弁装置からカムシャフトを取り外すと、リターンスプリングの付勢力によって、アジャストスクリュがナット部材から突出する。そのため、動弁装置にカムシャフトを組み付けるときに、再びアジャストスクリュをナット部材にねじ込む必要があり、このときも、アジャストスクリュをナット部材にねじ込む操作がしにくかった。
特開2005−273510号公報 特開2006−132426号公報 特開2003−227318号公報 実開昭64−34407号公報
この発明が解決しようとする課題は、アジャストスクリュをナット部材にねじ込む操作がしやすいラッシュアジャスタを提供することである。
上記の課題を解決するため、前記アジャストスクリュのナット部材からの突出部分の外周に、アジャストスクリュの回転操作用の滑り止め手段を設けた。このようにすると、アジャストスクリュを手で持ってナット部材にねじ込むときに、アジャストスクリュを持つ手とアジャストスクリュとの間の滑りを滑り止め手段で防止するので、アジャストスクリュをナット部材にねじ込む操作がしやすい。また、滑り止め手段にかえて、工具係合手段を設けてもよい。このようにすると、アジャストスクリュにスパナ等の工具をかけることができるので、アジャストスクリュをナット部材にねじ込む操作がしやすい。
さらに、スイングアーム式動弁装置においては、前記ナット部材の外周に、ナット部材押え用の滑り止め手段または工具係合手段を設けると、アジャストスクリュをナット部材にねじ込む操作がよりしやすくなる。
前記滑り止め手段としては、例えば、ローレット目、セレーション、外周に接着したゴムまたは樹脂が挙げられる。また、前記工具係合手段としては、例えば、二面取り部、Dカット部、多角形状の外周面、周方向に一定の間隔をおいて形成した複数の突起が挙げられる。
この発明は、ナット部材から突出する方向の軸方向力をアジャストスクリュに付与する圧縮コイルばねを前記リターンスプリングとして用いたラッシュアジャスタに適用することができる。この場合、前記雄ねじと雌ねじは、鋸歯ねじを採用することができる。
また、この発明は、ナット部材から突出する方向の回転力をアジャストスクリュに付与するねじりばねを前記リターンスプリングとして用いたラッシュアジャスタにも適用することができる。この場合、前記雄ねじと雌ねじは、鋸歯ねじ、三角ねじ、または台形ねじを採用することができる。ねじりばねとしては、例えば、ねじりコイルばね、ゼンマイばね、竹の子ばねが挙げられる。
前記アジャストスクリュは、前記ナット部材内に軸方向にスライド可能に挿入されたピボット部材と、そのピボット部材のナット部材への挿入端を支持し、前記雄ねじを外周に有する雄ねじ部材と、前記ピボット部材と雄ねじ部材の間に挟まれた弾性部材とで構成することができる。
この場合、ピボット部材を回転操作したときに、そのピボット部材の回転を、弾性部材を介して雄ねじ部材に摩擦力で伝達するようにしてもよいが、前記ピボット部材のナット部材内への挿入端に角穴を形成し、その角穴に嵌合する角軸を前記雄ねじ部材に形成し、その角軸と前記角穴の嵌合によって前記ピボット部材と雄ねじ部材が一体に回転するようにすると好ましい。このようにすると、ピボット部材の回転操作により雄ねじ部材を確実に回転させることができるので、雄ねじ部材をナット部材内に組み付ける作業が容易である。
アジャストスクリュの外周に滑り止め手段を設けたこの発明のラッシュアジャスタは、アジャストスクリュを手で持ってナット部材にねじ込むときに、アジャストスクリュを持つ手とアジャストスクリュとの間に滑りが生じにくい。そのため、アジャストスクリュをナット部材にねじ込む操作がしやすい。
また、アジャストスクリュの外周に工具係合手段を設けたこの発明のラッシュアジャスタは、アジャストスクリュにスパナ等の工具をかけることができるので、アジャストスクリュをナット部材にねじ込む操作がしやすい。
さらに、ナット部材の外周に滑り止め手段または工具係合手段を設けたものは、アジャストスクリュをナット部材にねじ込むときに、ナット部材を確実に押さえておくことができるので、ナット部材が共回りしない。
この発明の第1実施形態のラッシュアジャスタを組み込んだ動弁装置を示す正面図 図1に示すラッシュアジャスタの拡大断面図 図2に示すナット部材の上端近傍を示す正面図 この発明の第2実施形態のラッシュアジャスタを示す拡大断面図 図4に示すラッシュアジャスタの平面図 図4に示すラッシュアジャスタの変形例を示す一部断面図 図6に示すラッシュアジャスタの平面図 図4に示すラッシュアジャスタの他の変形例を示す一部断面図 図8に示すラッシュアジャスタの平面図 図4に示すラッシュアジャスタの更に他の変形例を示す断面図 図10に示すラッシュアジャスタの平面図 図2に示すラッシュアジャスタの変形例を示す一部断面図 (a)は、図2に示すラッシュアジャスタの他の変形例を示す一部断面図であり、アジャストスクリュの初期セットを解除した状態を示す図、(b)は、(a)に示すアジャストスクリュを初期セットした状態を示す図 この発明の第3実施形態のラッシュアジャスタを組み込んだ動弁装置を示す正面図 図14に示すラッシュアジャスタの拡大断面図 この発明の第4実施形態のラッシュアジャスタを組み込んだ動弁装置を示す正面図 図16のラッシュアジャスタ近傍の拡大断面図 図2に示すリターンスプリングの変形例を示す拡大断面図 図18に示す雄ねじと雌ねじの変形例を示す拡大断面図 図18に示す雄ねじと雌ねじの他の変形例を示す拡大断面図 図15に示すリターンスプリングの変形例を示す拡大断面図 図17に示すリターンスプリングの変形例を示す拡大断面図 この発明の第5実施形態のラッシュアジャスタを示す拡大断面図 図23に示すリターンスプリングの変形例を示す拡大断面図 図23に示すリターンスプリングの他の変形例を示す拡大断面図 図23に示すリターンスプリングのさらに他の変形例を示す拡大断面図 図26のXXVII−XXVII線に沿った断面図
図1に、この発明の第1実施形態のラッシュアジャスタ1を組み込んだ動弁装置を示す。この動弁装置は、エンジンのシリンダヘッド2の吸気ポート3に設けられたバルブ4と、そのバルブ4に接続されたバルブステム5と、ラッシュアジャスタ1で揺動可能に支持されたアーム6とを有する。
バルブステム5は、バルブ4から上方に延び、シリンダヘッド2を摺動可能に貫通している。バルブステム5の上部外周には、環状のスプリングリテーナ7が固定され、スプリングリテーナ7の下面とシリンダヘッド2の上面の間にバルブスプリング8が組み込まれている。バルブスプリング8は、スプリングリテーナ7を上方に付勢し、その付勢力によってバルブ4をバルブシート9に着座させている。
アーム6は、一方の端部がラッシュアジャスタ1で支持され、他方の端部がバルブステム5の上端に接触している。また、アーム6の中央部には、アーム6の上方に設けたカム10に接触するローラ11が取り付けられている。カム10は、エンジンのクランクシャフト(図示せず)に同調して回転するカムシャフト12に一体に形成されており、カムシャフト12が回転すると、ベースサークル10aに対して隆起したカム山部10bが、ローラ11を介してアーム6を押し下げるようになっている。
図1、図2に示すように、ラッシュアジャスタ1は、シリンダヘッド2の上面に開口した収容穴13に挿入される筒状のナット部材14と、ナット部材14の内周に形成された雌ねじ15にねじ係合する雄ねじ16を下部外周に有するアジャストスクリュ17と、アジャストスクリュ17とナット部材14の底部21との間に組み込まれたリターンスプリング18とを有する。
図2に示すように、雄ねじ16と雌ねじ15は、アジャストスクリュ17をナット部材14に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク19のフランク角が、遊び側フランク20のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されており、押し込み方向の静的荷重がアジャストスクリュ17に負荷されたときは、雄ねじ16と雌ねじ15の圧力側フランク19,19間の摩擦抵抗によってアジャストスクリュ17の回転が阻止され、一方、突出方向の静的荷重がアジャストスクリュ17に負荷されたときは、雄ねじ16と雌ねじ15の遊び側フランク20,20間の滑りによってアジャストスクリュ17の回転が許容されるようになっている。このような雄ねじ16と雌ねじ15は、例えば、圧力側フランク19のフランク角が75°、遊び側フランク20のフランク角が15°のものを採用することができる。
リターンスプリング18は圧縮コイルばねである。リターンスプリング18は、下端がナット部材14の底部21で支持され、上端がスプリングシート22を介してナット部材14から突出する方向の軸方向力をアジャストスクリュ17に付与している。その軸方向力によって、アジャストスクリュ17は、ナット部材14から上方に突出する方向に付勢されている。アジャストスクリュ17は、図1に示すように、ナット部材14からの突出端23が、アーム6の下面に形成された凹部24に嵌合し、その突出端23を中心としてアーム6を揺動可能に支持する。
図2に示すように、アジャストスクリュ17は、ナット部材14からの突出部分の外径が、ナット部材14の内径よりも大きくなるように形成されている。アジャストスクリュ17はナット部材14にねじ込まれており、アジャストスクリュ17のナット部材14からの突出部分とナット部材14との間の摩擦によってアジャストスクリュ17が回り止めされ、その結果、アジャストスクリュ17は、ナット部材14にねじ込まれた状態に保持(以下、「初期セット」という)されている。
アジャストスクリュ17は、ナット部材14からの突出部分の外周面に、ローレット目25が形成されている。また、図3に示すように、ナット部材14の外周面にもローレット目26が形成されている。
ここで、アジャストスクリュ17のローレット目25は、アジャストスクリュ17がナット部材14から突出した状態から、アジャストスクリュ17をナット部材14にねじ込むときに、アジャストスクリュ17を持つ手とアジャストスクリュ17との間の滑りを防止する。一方、ナット部材14のローレット目26は、アジャストスクリュ17をナット部材14にねじ込むときに、ナット部材14を押さえる手とナット部材14との間の滑りを防止する。
上述したラッシュアジャスタ1は、図1に示すように、動弁装置に組み込んだ状態で、クランキングによってカムシャフト12を回転させると、カム10のカム山部10bがローラ11の位置を通過する毎に、アジャストスクリュ17に衝撃荷重が加わり、その衝撃荷重によって、アジャストスクリュ17の初期セットが解除される。その結果、アジャストスクリュ17は、リターンスプリング18の付勢力によって回転しながら突出方向に移動し、ローラ11がカム10に接触する位置までアーム6の端部を押し上げる。
その後、エンジンの作動によりカムシャフト12が回転して、カム10のカム山部10bがアーム6を押し下げると、バルブ4がバルブシート9から離れて、吸気ポート3を開く。このとき、アジャストスクリュ17に押し込み方向の荷重が負荷されるが、雄ねじ16の圧力側フランク19が雌ねじ15の圧力側フランク19で受け止められて、アジャストスクリュ17の軸方向位置が固定される。
更にカム10が回転して、カム山部10bがローラ11の位置を過ぎると、バルブスプリング8の付勢力によってバルブステム5が上昇し、バルブ4がバルブシート9に着座して、吸気ポート3を閉じる。
厳密には、カム10のカム山部10bがアーム6を押し下げるときに、雄ねじ16と雌ねじ15の圧力側フランク19,19間に僅かな滑りが生じ、その滑りによってアジャストスクリュ17は押し込み方向に移動するが、カム山部10bがローラ11の位置を過ぎて、押し込み方向の荷重が解除されたときに、アジャストスクリュ17は、リターンスプリング18から負荷される突出方向の荷重によって突出方向に移動し、元の位置に戻る。
エンジン作動中に、シリンダヘッド2、バルブステム5、アーム6など、動弁装置の構成部材間に熱膨張差が生じ、カム10とアーム6の間の距離が大きくなったときは、カム10のカム山部10bがアーム6を押し下げるときのアジャストスクリュ17の押し込み量よりも、更にカム10が回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュ17の突出量が大きくなる。その結果、カム10が回転するごとに、アジャストスクリュ17が突出方向に徐々に移動するので、カム10のベースサークル10aとローラ11の間に隙間が生じない。
反対に、バルブ4とバルブシート9の接触面が摩耗したときは、カム10のベースサークル10aがローラ11の位置にあるときにも、バルブスプリング8の付勢力がアジャストスクリュ17に作用するため、カム10のカム山部10bがアーム6を押し下げるときのアジャストスクリュ17の押し込み量よりも、更にカム10が回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュ17の突出量が小さくなる。その結果、カム10が回転するごとに、アジャストスクリュ17が押し込み方向に徐々に移動し、バルブステム5が上昇するので、バルブ4とバルブシート9の接触面間に隙間が生じない。
エンジンをメンテナンスするときに、動弁装置からカムシャフト12を取り外すと、リターンスプリング18の付勢力によって、アジャストスクリュ17がナット部材14から突出する。そのため、動弁装置から取り外したカムシャフト12を、再び動弁装置に組み付けるときは、アジャストスクリュ17をナット部材14にねじ込んで初期セットした後に、カムシャフト12の組み付けを行なう。
このラッシュアジャスタ1は、アジャストスクリュ17のナット部材14からの突出部分の外周面にローレット目25が形成されているので、アジャストスクリュ17を手で持ってナット部材14にねじ込むときに、アジャストスクリュ17を持つ手とアジャストスクリュ17との間に滑りが生じにくい。そのため、アジャストスクリュ17をナット部材14にねじ込む操作がしやすく、アジャストスクリュ17の初期セット作業が簡単である。
また、このラッシュアジャスタ1は、ナット部材14の外周面にもローレット目26が形成されているので、アジャストスクリュ17をナット部材14にねじ込むときに、ナット部材14を確実に押さえておくことができ、ナット部材14が共回りしない。
上記実施形態では、アジャストスクリュの回転操作用の滑り止め手段として、アジャストスクリュ17の外周面に形成されたローレット目25を例に挙げて説明したが、このローレット目25にかえて、アジャストスクリュ17の外周面に形成されたセレーションを採用することもできる。
同様に、上記実施形態では、ナット部材押え用の滑り止め手段として、ナット部材14の外周面に形成されたローレット目26を例に挙げて説明したが、このローレット目26にかえて、ナット部材14の外周面に形成されたセレーション(図示せず)を採用することもできる。
図4、図5に、この発明の第2実施形態のラッシュアジャスタ31を示す。第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
アジャストスクリュ17は、ナット部材14からの突出部分の外周面に、二面取り部32,32が形成されている。また、ナット部材14の外周面にも二面取り部33,33が形成されている。ここで、二面取り部32と二面取り部33は、アジャストスクリュ17の軸心を含む平面に平行な2平面に沿って外周を切り取った形状の部分である。
このラッシュアジャスタ31は、アジャストスクリュ17の二面取り部32にスパナ等の工具をかけることができるので、アジャストスクリュ17をナット部材14にねじ込む操作がしやすく、アジャストスクリュ17の初期セット作業が簡単である。また、ナット部材14の二面取り部33にもスパナ等の工具をかけることができるので、アジャストスクリュ17をナット部材14にねじ込むときに、ナット部材14を確実に押さえておくことができ、ナット部材14が共回りしない。
また、このラッシュアジャスタ31は、動弁装置に組み込んだ状態でも、アーム6とシリンダヘッド2の間に工具を差し込み、その工具を二面取り部32にかけてアジャストスクリュ17の初期セットを解除することができる。そのため、クランキング時の衝撃荷重でアジャストスクリュ17の初期セットを解除する場合よりも、アジャストスクリュ17の初期セットを確実に解除することが可能である。
この実施形態では、アジャストスクリュの工具係合手段として、アジャストスクリュ17の外周面に形成された二面取り部32を例に挙げて説明したが、この二面取り部32にかえて、アジャストスクリュ17の外周面に形成されたDカット部(図示せず)を採用することもできる。ここで、Dカット部は、アジャストスクリュ17の軸心を含む平面に平行な平面に沿って外周を切り取った形状の部分である。
同様に、この実施形態では、ナット部材押え用の工具係合手段として、ナット部材14の外周面に形成された二面取り部33を例に挙げて説明したが、この二面取り部33にかえて、ナット部材14の外周面に形成されたDカット部(図示せず)を採用することもできる。
また、アジャストスクリュ17の二面取り部32と、ナット部材14の二面取り部33にかえて、図6、図7に示すように、アジャストスクリュ17の多角形状の外周面34と、ナット部材14の多角形状の外周面35をそれぞれ採用することもできる。このようにすると、スパナ等の工具がアジャストスクリュ17に係合するアジャストスクリュ17の回転角が複数存在するので、アジャストスクリュ17のナット部材14へのねじ込み作業性がより向上する。多角形状の外周面34を有するアジャストスクリュ17の形成は、鍛造で行なうことができる。
また、アジャストスクリュ17の二面取り部32、ナット部材14の二面取り部33にかえて、図8、図9に示すように、アジャストスクリュ17の外周面に周方向に一定の間隔をおいて形成した複数の突起36、ナット部材14の外周面に周方向に一定の間隔をおいて形成した複数の突起37をそれぞれ採用することもできる。このようにしても、プライヤ等の工具を突起36,37に引っ掛けて、アジャストスクリュ17のねじ込み作業を行なうことができる。各突起36,37は、図10、図11に示すように、少なくとも2箇所以上あればよい。
また、図12に示すように、アジャストスクリュ17のナット部材14からの突出部分の外周面と、ナット部材14の外周面とにゴム38,39をそれぞれ接着することもできる。このようにすると、アジャストスクリュ17を手で持ってナット部材14にねじ込むときに、アジャストスクリュ17を持つ手とアジャストスクリュ17との間に滑りが生じにくく、また、ナット部材14を確実に押さえる手とナット部材14との間の滑りも防止することができる。また、ゴム38,39にかえて、樹脂を接着するようにしてもよい。
上記各実施形態では、アジャストスクリュ17のナット部材14からの突出部分の外径を、ナット部材14の内径よりも大きくし、アジャストスクリュ17をナット部材14にねじ込んだときに、アジャストスクリュ17とナット部材14の間の摩擦によって、アジャストスクリュ17が初期セットされるようにしたが、図13(a)に示すように、アジャストスクリュ17のナット部材14からの突出部分に形成した円周溝40に環状の弾性部材41を装着し、アジャストスクリュ17をナット部材14にねじ込んだときに、図13(b)に示すように、弾性部材41とナット部材14の間の摩擦によって、アジャストスクリュ17が初期セットされるようにすることもできる。
図14に、この発明の第3実施形態のラッシュアジャスタ51を組み込んだ動弁装置を示す。この動弁装置は、第1実施形態と同様、シリンダヘッド52の吸気ポート53に設けられたバルブ54と、そのバルブ54に接続されたバルブステム55とを有する。バルブステム55は、バルブ54から上方に延びており、バルブステム55の上部にはスプリングリテーナ56が固定されている。スプリングリテーナ56は、バルブスプリング57によって上方に付勢され、その付勢力によってバルブ54をバルブシート58に着座させている。
図14、図15に示すように、ラッシュアジャスタ51は、シリンダヘッド52に形成されたガイド孔59に上下にスライド可能に挿入されるリフタボディ60と、リフタボディ60と一体に上下動するナット部材61と、そのナット部材61の内周に形成された雌ねじ62にねじ係合する雄ねじ63を外周に有するアジャストスクリュ64と、そのアジャストスクリュ64を付勢するリターンスプリング65とからなる。リフタボディ60は、筒部66と、筒部66の上端に設けられた端板67とからなる。ナット部材61は、端板67の下面に止め輪68で固定されている。
図14に示すように、リフタボディ60の上方にはカム69が設けられている。カム69は、エンジンのクランクシャフト(図示せず)に同調して回転するカムシャフト70に一体に形成されており、カムシャフト70が回転すると、ベースサークル69aに対して隆起したカム山部69bが、端板67の上面を押圧してリフタボディ60を押し下げるようになっている。
図15に示すように、リターンスプリング65は圧縮コイルばねである。リターンスプリング65は、アジャストスクリュ64と端板67の間に組み込まれており、ナット部材61から突出する方向の軸方向力をアジャストスクリュ64に付与している。その軸方向力によって、アジャストスクリュ64は、ナット部材61から下方に突出する方向に付勢されている。アジャストスクリュ64は、図14に示すように、ナット部材61からの突出端が、バルブステム55の上端を押圧する。
図15に示すように、雄ねじ63と雌ねじ62は、アジャストスクリュ64をナット部材61に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク71のフランク角が、遊び側フランク72のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されている。
アジャストスクリュ64は、ナット部材61からの突出部分の外径が、ナット部材61の内径よりも大きくなるように形成されている。アジャストスクリュ64はナット部材61にねじ込まれており、アジャストスクリュ64のナット部材61からの突出部分とナット部材61との間の摩擦によってアジャストスクリュ64が回り止めされ、その結果、アジャストスクリュ64は初期セットされている。また、アジャストスクリュ64は、ナット部材61からの突出部分の外周面に、ローレット目73が形成されている。
上述したラッシュアジャスタ51は、図14に示すように、動弁装置に組み込んだ状態で、クランキングによってカムシャフト70を回転させると、カム69のカム山部69bが端板67の位置を通過する毎に、アジャストスクリュ64に衝撃荷重が加わり、その衝撃荷重によって、アジャストスクリュ64の初期セットが解除される。その結果、アジャストスクリュ64は、リターンスプリング65の付勢力によって回転しながら突出方向に移動し、端板67がカム69に接触する位置までリフタボディ60を上昇させる。
このラッシュアジャスタ51は、第1実施形態と同様、アジャストスクリュ64のナット部材61からの突出部分の外面にローレット目73が形成されているので、アジャストスクリュ64を手で持ってナット部材61にねじ込むときに、アジャストスクリュ64を持つ手とアジャストスクリュ64との間に滑りが生じにくい。そのため、アジャストスクリュ64をナット部材61にねじ込む操作がしやすく、アジャストスクリュ64の初期セット作業が簡単である。
この実施形態では、アジャストスクリュ64のナット部材61からの突出部分の外周に、アジャストスクリュ64の回転操作用の滑り止め手段(ローレット目73)を設けたが、この滑り止め手段にかえて、第2実施形態と同様の工具係合手段を設けてもよい。
図16に、この発明の第4実施形態のラッシュアジャスタ81を組み込んだ動弁装置を示す。この動弁装置は、エンジンのシリンダヘッド82の吸気ポート83に設けられたバルブ84と、そのバルブ84に接続されたバルブステム85と、支点軸86を中心として揺動可能に支持されたアーム87とを有する。
バルブステム85は、バルブ84から上方に延びており、バルブステム85の上部にはスプリングリテーナ88が固定されている。スプリングリテーナ88は、バルブスプリング89によって上方に付勢され、その付勢力によってバルブ84をバルブシート90に着座させている。
アーム87は、中央部を支点軸86で揺動可能に支持されている。また、アーム87の一方の端部にはローラ91が取り付けられ、他方の端部にはラッシュアジャスタ81が組み込まれている。アーム87の下方にはカム92が設けられている。カム92は、エンジンのクランクシャフト(図示せず)に同調して回転するカムシャフト93に一体に形成されており、カムシャフト93が回転すると、ベースサークル92aに対して隆起したカム山部92bが、ローラ91を押圧してアーム87を揺動させるようになっている。
図17に示すように、ラッシュアジャスタ81は、ナット部材94と、アジャストスクリュ95と、リターンスプリング96とを有する。ナット部材94は、アーム87を上下に貫通する収容穴97に挿入されており、ナット部材94の内周に形成された雌ねじ98が、アジャストスクリュ95の外周に形成された雄ねじ99とねじ係合している。
ナット部材94の上端は、アーム87の上面から突出しており、その突出部分に有底筒状のキャップ100が嵌め合わせて固定されている。キャップ100は、収容穴97の上縁に係止して、ナット部材94が収容穴97から下方に脱落するのを防止する。一方、ナット部材94の下端には、アーム87の下面に当接するフランジ101が形成されており、そのフランジ101で、ナット部材94に作用する上向きの力を受け止めるようになっている。
雄ねじ99と雌ねじ98は、アジャストスクリュ95をナット部材94に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク102のフランク角が、遊び側フランク103のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されている。
リターンスプリング96は圧縮コイルばねである。リターンスプリング96は、キャップ100とアジャストスクリュ95の間に組み込まれており、ナット部材94から突出する方向の軸方向力をアジャストスクリュ95に付与している。その軸方向力によって、アジャストスクリュ95は、ナット部材94から下方に突出する方向に付勢されている。図16に示すように、アジャストスクリュ95は、ナット部材94からの突出端が、バルブステム85の上端を押圧する。
図17に示すように、アジャストスクリュ95は、ナット部材94からの突出部分の外径が、ナット部材94の内径よりも大きくなるように形成されている。アジャストスクリュ95はナット部材94にねじ込まれており、アジャストスクリュ95のナット部材94からの突出部分とナット部材94との間の摩擦によってアジャストスクリュ95が回り止めされ、その結果、アジャストスクリュ95は初期セットされている。また、アジャストスクリュ95は、ナット部材94からの突出部分の外周面に、ローレット目104が形成されている。
上述したラッシュアジャスタ81は、図16に示すように、動弁装置に組み込んだ状態で、クランキングによってカムシャフト93を回転させると、カム92のカム山部92bがローラ91の位置を通過する毎に、アジャストスクリュ95に衝撃荷重が加わり、その衝撃荷重によって、アジャストスクリュ95の初期セットが解除される。その結果、アジャストスクリュ95は、リターンスプリング96の付勢力によって回転しながら突出方向に移動し、ローラ91がカム92に接触する位置までアーム87を揺動させる。
このラッシュアジャスタ81は、第1実施形態と同様、アジャストスクリュ95のナット部材94からの突出部分の外周面にローレット目104が形成されているので、アジャストスクリュ95を手で持ってナット部材94にねじ込むときに、アジャストスクリュ95を持つ手とアジャストスクリュ95との間に滑りが生じにくい。そのため、アジャストスクリュ95をナット部材94にねじ込む操作がしやすく、アジャストスクリュ95の初期セット作業が簡単である。
この実施形態では、アジャストスクリュ95のナット部材94からの突出部分の外周に、アジャストスクリュ95の回転操作用の滑り止め手段(ローレット目104)を設けたが、この滑り止め手段にかえて、第2実施形態と同様の工具係合手段を設けてもよい。
第1、第2実施形態では、アジャストスクリュ17をナット部材14から上方に突出する方向に付勢するリターンスプリング18として圧縮コイルばねを採用したが、図18に示すように、ねじりコイルばねを採用してもよい。
図18において、リターンスプリング18は、その下端が、底部21に形成された係止孔105に係止し、上端が、アジャストスクリュ17に形成された係止孔106に係止しており、そのねじり変形によって、ナット部材14から突出する方向の回転力をアジャストスクリュ17に付与している。
また、リターンスプリング18として、ねじりコイルばね以外のねじりばね(例えば、ゼンマイばねや竹の子ばね)を採用してもよい。リターンスプリング18としてねじりばねを採用する場合、アジャストスクリュ17の外周の雄ねじ16と、ナット部材14の内周の雌ねじ15は、図19に示すように、上下対称の三角ねじを採用してもよく、図20に示すように、上下対称の台形ねじを採用してもよい。
第3実施形態でも、図21に示すように、アジャストスクリュ64をナット部材61から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリング65として、ねじりコイルばねを採用することができる。
図21において、リターンスプリング65は、その上端が端板67に形成された係止孔107に係止し、下端がアジャストスクリュ64に形成された係止孔108に係止しており、そのねじり変形によって、ナット部材61から突出する方向の回転力をアジャストスクリュ64に付与している。また、アジャストスクリュ64の外周の雄ねじ63と、ナット部材61の内周の雌ねじ62は、上下対称の台形ねじである。
第4実施形態でも、図22に示すように、アジャストスクリュ95をナット部材94から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリング96として、ねじりコイルばねを採用することができる。
図22において、リターンスプリング96は、その上端が、ナット部材94の閉塞端に形成された係止孔109に係止し、下端がアジャストスクリュ95に形成された係止孔110に係止しており、そのねじり変形によって、ナット部材94から突出する方向の回転力をアジャストスクリュ95に付与している。また、アジャストスクリュ95の外周の雄ねじ99と、ナット部材94の内周の雌ねじ98は、上下対称の三角ねじである。
図23に、この発明の第5実施形態のラッシュアジャスタ111を示す。第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
アジャストスクリュ17は、ナット部材14内に軸方向にスライド可能に挿入されたピボット部材17Aと、そのピボット部材17Aのナット部材14への挿入端を支持し、雄ねじ16を外周に有する雄ねじ部材17Bと、ピボット部材17Aと雄ねじ部材17Bの間に挟まれたばね座金17Cとからなる。ばね座金17Cとしては、例えば、皿ばね座金や波形座金などを用いることができる。
ピボット部材17Aのナット部材14からの突出部分には、ローレット目25が形成されている。また、ナット部材14の外周面にもローレット目26が形成されている。
ピボット部材17Aは、ナット部材14内への挿入端の中央に角穴112が形成されている。雄ねじ部材17Bには、角穴112に嵌合する角軸113が形成されており、ピボット部材17Aを回転操作したときに、角軸113と角穴112の嵌合によってピボット部材17Aと雄ねじ部材17Bが一体に回転するようになっている。
リターンスプリング18はねじりコイルばねである。リターンスプリング18は、その下端が、底部21に形成された係止孔114に係止し、上端が、雄ねじ部材17Bに形成された係止孔115に係止しており、そのねじり変形によって、ピボット部材17Aがナット部材14から突出する方向の回転力を雄ねじ部材17Bに付与している。
このラッシュアジャスタ111は、第1実施形態と同様、アジャストスクリュ17を手で持ってナット部材14にねじ込むときに、アジャストスクリュ17のローレット目25と、ナット部材14のローレット目26とが滑りを防止するので、アジャストスクリュ17をナット部材14にねじ込む操作がしやすい。
また、このラッシュアジャスタ111は、エンジンが高温の状態で停止し、その後、エンジンが冷却して動弁装置の構成部材間に収縮差が生じたときに、雄ねじ部材17Bとピボット部材17Aの間のばね座金17Cが圧縮することにより、その収縮差が吸収される。そのため、エンジンの再始動時に、動弁装置の構成部材間の収縮差による隙間がバルブ4とバルブシート9の間に生じず、圧縮漏れが生じない。
また、このラッシュアジャスタ111は、角軸113と角穴112の嵌合によってピボット部材17Aと雄ねじ部材17Bが一体に回転するようになっているので、ピボット部材17Aの回転操作により、雄ねじ部材17Bを確実に回転させることができる。そのため、角軸113と角穴112を設けないものと比較して、雄ねじ部材17Bをナット部材14内に組み付ける作業が容易である。
この実施形態では、ピボット部材17Aと雄ねじ部材17Bの間に挟む弾性部材としてばね座金17Cを使用したが、ばね座金17Cにかえて他の弾性部材(例えば、圧縮コイルばね)を使用してもよい。
リターンスプリング18としてねじりコイルばねを用いる場合、リターンスプリング18は、図23に示すように、円筒状に巻いたものを用いてもよく、図24に示すように、円錐形に巻いたものを用いてもよい。
また、リターンスプリング18としては、図25〜図27に示すように、ねじりコイルばね以外のねじりばねを採用してもよい。
図25において、リターンスプリング18は、薄板状の素材を渦巻き状に巻いたゼンマイばねである。リターンスプリング18は、その大径端がナット部材14の底部21に回り止めされ、小径端が、雄ねじ部材17Bのナット部材14内への挿入端の突起116に形成したスリットに差し込まれており、そのねじり変形によって、ピボット部材17Aがナット部材14から突出する方向の回転力を雄ねじ部材17Bに付与している。また、雄ねじ部材17Bの外周の雄ねじ16と、ナット部材14の内周の雌ねじ15は、上下対称の三角ねじである。
図26、図27において、リターンスプリング18は、薄板状の素材を螺旋状に巻いた竹の子ばねである。リターンスプリング18は、その大径端がナット部材14の底部21に回り止めされ、小径端が、雄ねじ部材17Bのナット部材14内への挿入端の突起117に形成されたスリットに差し込まれており、そのねじり変形によって、ピボット部材17Aがナット部材14から突出する方向の回転力を雄ねじ部材17Bに付与している。また、雄ねじ部材17Bの外周の雄ねじ16と、ナット部材14の内周の雌ねじ15は、上下対称の台形ねじである。
1 ラッシュアジャスタ
2 シリンダヘッド
6 アーム
13 収容穴
14 ナット部材
15 雌ねじ
16 雄ねじ
17 アジャストスクリュ
17A ピボット部材
17B 雄ねじ部材
17C ばね座金
18 リターンスプリング
23 突出端
25,26 ローレット目
31 ラッシュアジャスタ
32,33 二面取り部
34,35 多角形状の外周面
36,37 突起
38,39 ゴム
51 ラッシュアジャスタ
52 シリンダヘッド
55 バルブステム
59 ガイド孔
60 リフタボディ
61 ナット部材
62 雌ねじ
63 雄ねじ
64 アジャストスクリュ
65 リターンスプリング
73 ローレット目
81 ラッシュアジャスタ
85 バルブステム
87 アーム
92 カム
94 ナット部材
95 アジャストスクリュ
96 リターンスプリング
97 収容穴
98 雌ねじ
99 雄ねじ
104 ローレット目
111 ラッシュアジャスタ
112 角穴
113 角軸

Claims (16)

  1. シリンダヘッド(2)の上面に開口した収容穴(13)に挿入されるナット部材(14)と、そのナット部材(14)の内周に形成された雌ねじ(15)にねじ係合する雄ねじ(16)を外周に有するアジャストスクリュ(17)と、そのアジャストスクリュ(17)を前記ナット部材(14)から上方に突出する方向に付勢するリターンスプリング(18)とを有し、前記アジャストスクリュ(17)のナット部材(14)からの突出端(23)で動弁装置のアーム(6)を揺動可能に支持するラッシュアジャスタにおいて、
    前記アジャストスクリュ(17)のナット部材(14)からの突出部分の外周に、アジャストスクリュ(17)の回転操作用の滑り止め手段(25)または工具係合手段(32)を設けたことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  2. 前記ナット部材(14)の外周に、ナット部材押え用の滑り止め手段(26)または工具係合手段(33)を設けた請求項1に記載のラッシュアジャスタ。
  3. シリンダヘッド(52)に形成されたガイド孔(59)に上下にスライド可能に挿入されるリフタボディ(60)と、そのリフタボディ(60)と一体に上下動するナット部材(61)と、そのナット部材(61)の内周に形成された雌ねじ(62)にねじ係合する雄ねじ(63)を外周に有するアジャストスクリュ(64)と、そのアジャストスクリュ(64)を前記ナット部材(61)から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリング(65)とを有し、前記アジャストスクリュ(64)のナット部材(61)からの突出端で動弁装置のバルブステム(55)を押圧するラッシュアジャスタにおいて、
    前記アジャストスクリュ(64)のナット部材(61)からの突出部分の外周に、アジャストスクリュ(64)の回転操作用の滑り止め手段(73)または工具係合手段を設けたことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  4. カム(92)の回転に応じて揺動するアーム(87)の下面に開口した収容穴(97)に挿入されるナット部材(94)と、そのナット部材(94)の内周に形成された雌ねじ(98)にねじ係合する雄ねじ(99)を外周に有するアジャストスクリュ(95)と、そのアジャストスクリュ(95)を前記ナット部材(94)から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリング(96)とを有し、前記アジャストスクリュ(95)のナット部材(94)からの突出端で動弁装置のバルブステム(85)を押圧するラッシュアジャスタにおいて、
    前記アジャストスクリュ(95)のナット部材(94)からの突出部分の外周に、アジャストスクリュ(95)の回転操作用の滑り止め手段(104)または工具係合手段を設けたことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  5. 前記滑り止め手段が、外周面に形成されたローレット目(25,26)である請求項1から4のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  6. 前記滑り止め手段が、外周面に形成されたセレーションである請求項1から4のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  7. 前記工具係合手段が、外周面に形成された二面取り部(32,33)である請求項1から4のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  8. 前記工具係合手段が、外周面に形成されたDカット部である請求項1から4のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  9. 前記工具係合手段が、多角形状の外周面(34,35)である請求項1から4のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  10. 前記工具係合手段が、周方向に一定の間隔をおいて形成した複数の突起(36,37)である請求項1から4のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  11. 前記滑り止め手段が、外周面に接着したゴム(38,39)または樹脂である請求項1から4のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  12. 前記リターンスプリング(18)は、前記ナット部材(14)から突出する方向の軸方向力をアジャストスクリュ(17)に付与する圧縮コイルばねであり、前記雄ねじ(16)と雌ねじ(15)は鋸歯ねじである請求項1から11のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  13. 前記リターンスプリング(18)は、前記ナット部材(14)から突出する方向の回転力をアジャストスクリュ(17)に付与するねじりばねであり、前記雄ねじ(16)と雌ねじ(15)は、鋸歯ねじ、台形ねじ又は三角ねじである請求項1から11のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  14. 前記ねじりばねが、ねじりコイルばね、ゼンマイばね、竹の子ばねのいずれかである請求項13に記載のラッシュアジャスタ。
  15. 前記アジャストスクリュ(17)が、前記ナット部材(14)内に軸方向にスライド可能に挿入されたピボット部材(17A)と、そのピボット部材(17A)のナット部材(14)内への挿入端を支持し、前記雄ねじ(16)を外周に有する雄ねじ部材(17B)と、前記ピボット部材(17A)と雄ねじ部材(17B)の間に挟まれた弾性部材(17C)とからなる請求項1から14のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  16. 前記ピボット部材(17A)のナット部材(14)内への挿入端に角穴(112)を形成し、その角穴(112)に嵌合する角軸(113)を前記雄ねじ部材(17B)に形成し、その角軸(113)と前記角穴(112)の嵌合によって前記ピボット部材(17A)と雄ねじ部材(17B)が一体に回転するようにした請求項15に記載のラッシュアジャスタ。
JP2009042388A 2008-04-09 2009-02-25 ラッシュアジャスタ Pending JP2009270565A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009042388A JP2009270565A (ja) 2008-04-09 2009-02-25 ラッシュアジャスタ
PCT/JP2009/057143 WO2009125772A1 (ja) 2008-04-09 2009-04-07 ラッシュアジャスタ

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008101603 2008-04-09
JP2009042388A JP2009270565A (ja) 2008-04-09 2009-02-25 ラッシュアジャスタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009270565A true JP2009270565A (ja) 2009-11-19

Family

ID=41161904

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009042388A Pending JP2009270565A (ja) 2008-04-09 2009-02-25 ラッシュアジャスタ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2009270565A (ja)
WO (1) WO2009125772A1 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140142128A (ko) * 2012-03-16 2014-12-11 니탄 밸브 가부시키가이샤 기계식 래시 어저스터
WO2016098188A1 (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 日鍛バルブ株式会社 機械式ラッシュアジャスタ及び機械式ラッシュアジャスタの製造方法
CN111316391A (zh) * 2017-11-10 2020-06-19 阿尔卑斯阿尔派株式会社 安装位置调整部件以及开关装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3077369B2 (ja) * 1992-04-13 2000-08-14 東レ株式会社 合成繊維製品の帯電防止方法
DE10130295A1 (de) * 2001-06-22 2003-02-06 Ina Schaeffler Kg Mechanisches Ventilspielausgleichselement
JP2003227318A (ja) * 2002-02-06 2003-08-15 Ntn Corp 動弁装置におけるラッシュアジャスタ
JP2004183516A (ja) * 2002-11-29 2004-07-02 Nippon Piston Ring Co Ltd バルブメカニズム
JP4204501B2 (ja) * 2004-03-24 2009-01-07 Ntn株式会社 バルブクリアランス自動調整装置
JP2008002444A (ja) * 2006-06-26 2008-01-10 Ntn Corp アーム式動弁装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140142128A (ko) * 2012-03-16 2014-12-11 니탄 밸브 가부시키가이샤 기계식 래시 어저스터
KR101895984B1 (ko) 2012-03-16 2018-09-06 니탄 밸브 가부시키가이샤 기계식 래시 어저스터
WO2016098188A1 (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 日鍛バルブ株式会社 機械式ラッシュアジャスタ及び機械式ラッシュアジャスタの製造方法
CN111316391A (zh) * 2017-11-10 2020-06-19 阿尔卑斯阿尔派株式会社 安装位置调整部件以及开关装置
CN111316391B (zh) * 2017-11-10 2022-07-12 阿尔卑斯阿尔派株式会社 安装位置调整部件以及开关装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2009125772A1 (ja) 2009-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110005484A1 (en) Lash adjuster
WO2009096353A1 (ja) ラッシュアジャスタ
WO2009125772A1 (ja) ラッシュアジャスタ
JP2011127533A (ja) アーム式動弁装置
WO2009119398A1 (ja) ラッシュアジャスタ
US20110036314A1 (en) Lash adjuster
JP2008280976A (ja) スイングアーム式動弁装置におけるラッシュアジャスタ
WO2009145169A1 (ja) ラッシュアジャスタ
WO2009093528A1 (ja) ラッシュアジャスタ
JP2009257304A (ja) ラッシュアジャスタ
JP2009203978A (ja) アーム式動弁装置
JP2010019090A (ja) ラッシュアジャスタ
JP2009103119A (ja) ラッシュアジャスタ
JP2009257305A (ja) ラッシュアジャスタ
JP2009216031A (ja) ラッシュアジャスタ
JP2009299550A (ja) ラッシュアジャスタ
JP2009097499A (ja) ラッシュアジャスタ
WO2010004909A1 (ja) ラッシュアジャスタ
JP4190274B2 (ja) 動弁装置におけるラッシュアジャスタ
JP2009270500A (ja) ラッシュアジャスタ
JP2011021509A (ja) ラッシュアジャスタ
JP2009243465A (ja) ラッシュアジャスタ
JP2009108799A (ja) ラッシュアジャスタ
JP2010048124A (ja) ラッシュアジャスタ
JP2009228577A (ja) ラッシュアジャスタ