JP2009228577A - ラッシュアジャスタ - Google Patents

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誠 安井
Katsuhisa Yamaguchi
克久 山口
Eiji Maeno
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Abstract

【課題】雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間に突発的な滑りが生じたときに、その滑りによるアジャストスクリュの押し込み量を最小限に抑えることが可能なラッシュアジャスタを提供する。
【解決手段】シリンダヘッド2の上面の収容穴12に挿入されるナット部材13と、そのナット部材13の内周の雌ねじ14にねじ係合する雄ねじ15を外周に有するアジャストスクリュ16と、そのアジャストスクリュ16を付勢するリターンスプリング17とを有し、アジャストスクリュ16のナット部材13からの突出端26で動弁装置のアーム7を揺動可能に支持するラッシュアジャスタ1において、アジャストスクリュ16とリターンスプリング17の間に、ナット部材13の内周の雌ねじ14にねじ係合する雄ねじ22を外周に有する第2アジャストスクリュ19を組み込む。
【選択図】図2

Description

この発明は、エンジンの動弁装置に組み込まれるラッシュアジャスタに関する。
エンジンの吸気ポートまたは排気ポートに設けたバルブを動作させる動弁装置として、一端部を支点として揺動可能に支持されたアームの中央部をカムで押し下げ、そのアームの他端部でバルブステムを押し下げるようにしたもの(スイングアーム式動弁装置)や、中央部を支点として揺動可能に支持されたアームの一端部をカムで押し上げ、そのアームの他端部でバルブステムを押し下げるようにしたもの(ロッカアーム式動弁装置)、上下にスライド可能に支持されたリフタボディをカムで押し下げ、そのリフタボディでバルブステムを押し下げるようにしたもの(ダイレクト式動弁装置)などが知られている。
これらの動弁装置は、エンジン作動中、動弁装置の構成部材間に生じる熱膨張差によって、動弁装置の構成部材間の隙間が変化し、その隙間の変化によって異音や圧縮漏れを生じる恐れがある。また、動弁装置の摺動部が摩耗しても、動弁装置の構成部材間の隙間が変化し、その隙間の変化によって異音を生じる恐れがある。
この異音や圧縮漏れを防止するため、一般に、動弁装置にはラッシュアジャスタが組み込まれ、そのラッシュアジャスタで動弁装置の構成部材間の隙間の変化を吸収する。
このようなラッシュアジャスタとして、上記スイングアーム式動弁装置においては、シリンダヘッドの上面に開口した収容穴に挿入されるナット部材と、そのナット部材の内周に形成された雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュを前記ナット部材から上方に突出する方向に付勢するリターンスプリングとを有し、前記アジャストスクリュのナット部材からの突出端で動弁装置のアームを揺動可能に支持するものが知られている(特許文献1)。
また、上記ダイレクト式動弁装置においては、シリンダヘッドに形成されたガイド孔に上下にスライド可能に挿入されるリフタボディと、そのリフタボディと一体に上下動するナット部材と、そのナット部材の内周に形成された雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュを前記ナット部材から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリングとを有し、前記アジャストスクリュのナット部材からの突出端で動弁装置のバルブステムを押圧するものが知られている(特許文献2)。
また、上記ロッカアーム式動弁装置においては、カムの回転に応じて揺動するアームの下面に開口した収容穴に挿入されるナット部材と、そのナット部材の内周に形成された雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュを前記ナット部材から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリングとを有し、前記アジャストスクリュのナット部材からの突出端で動弁装置のバルブステムを押圧するものが知られている(特許文献3)。
これらのラッシュアジャスタにおいて、アジャストスクリュの雄ねじとナット部材の雌ねじは、アジャストスクリュをナット部材内に押し込む方向(以下、「押し込み方向」という)の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランクのフランク角が、遊び側フランクのフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されており、押し込み方向の静的荷重がアジャストスクリュに負荷されたときは、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間の摩擦抵抗によってアジャストスクリュの回転が阻止され、一方、突出方向の静的荷重がアジャストスクリュに負荷されたときは、雄ねじと雌ねじの遊び側フランク間の滑りによってアジャストスクリュの回転が許容されるようになっている。
そのため、カムの回転により、アジャストスクリュに押し込み方向の荷重が負荷されたときは、雄ねじの圧力側フランクが雌ねじの圧力側フランクで受け止められて、アジャストスクリュの軸方向位置が固定される。厳密には、このとき、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間に僅かな滑りが生じ、その滑りによってアジャストスクリュは押し込み方向に移動するが、更にカムが回転して押し込み方向の荷重が解除されたときに、アジャストスクリュは、リターンスプリングから負荷される突出方向の荷重によって突出方向に移動し、元の位置に戻る。
また、動弁装置の熱膨張などによって、動弁装置の構成部材間の隙間が大きくなったときは、カムにより押し込み方向の荷重が負荷されたときのアジャストスクリュの押し込み量よりも、更にカムが回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュの突出量が大きくなる。その結果、カムが回転するごとに、アジャストスクリュは突出方向に徐々に移動して、動弁装置の構成部材間の隙間の変化を吸収する。
反対に、動弁装置の構成部材間の隙間が小さくなったときは、カムにより押し込み方向の荷重が負荷されたときのアジャストスクリュの押し込み量よりも、更にカムが回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュの突出量が小さくなる。その結果、カムが回転するごとに、アジャストスクリュは押し込み方向に徐々に移動して、動弁装置の構成部材間の隙間の変化を吸収する。
特開2005−273510号公報 特許第3641355号公報 特開2006−132426号公報
ところで、上記の各ラッシュアジャスタは、長期間の使用によりアジャストスクリュの雄ねじとナット部材の雌ねじが摩耗すると、その雄ねじと雌ねじの間の摩擦係数が小さくなる。この場合、エンジン作動中に雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間に突発的な滑りが生じ、その滑りによって、アジャストスクリュが押し込み方向に移動し、バルブリフト量が過小となる恐れが生じる。更に継続して使用した場合には、バルブの着座時の衝撃が過大となって、バルブが破損する可能性もある。
この発明が解決しようとする課題は、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間に突発的な滑りが生じたときに、その滑りによるアジャストスクリュの押し込み量を最小限に抑えることが可能なラッシュアジャスタを提供することである。
上記の課題を解決するため、前記アジャストスクリュとリターンスプリングの間に、前記ナット部材の内周の雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有する第2アジャストスクリュを組み込んだ。
このラッシュアジャスタは、次の構成を加えることができる。
1)前記アジャストスクリュと第2アジャストスクリュの間に弾性部材を組み込む。
2)第2アジャストスクリュとナット部材の軸方向隙間を、前記アジャストスクリュとナット部材の軸方向隙間よりも大きくする。
また、上記の課題は、前記アジャストスクリュのナット部材からの突出部分の外周の雄ねじにねじ係合する雌ねじを内周に有する第2ナット部材を設け、その第2ナット部材を前記ナット部材で支持しても解決することができる。
このラッシュアジャスタは、次の構成を加えることができる。
1)前記ナット部材と第2ナット部材の間に弾性部材を組み込む。
2)前記第2ナット部材とアジャストスクリュの軸方向隙間を、前記ナット部材とアジャストスクリュの軸方向隙間よりも大きくする。
前記アジャストスクリュとリターンスプリングの間に、前記ナット部材の内周の雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有する第2アジャストスクリュを組み込んだこの発明のラッシュアジャスタは、エンジン作動中に雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間に突発的な滑りが生じたときに、その滑りによって押し込み方向に移動するアジャストスクリュを、第2アジャストスクリュが受け止める。そのため、このラッシュアジャスタは、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間の突発的な滑りによるアジャストスクリュの押し込み量を最小限に抑えることが可能である。
さらに、前記アジャストスクリュと第2アジャストスクリュの間に弾性部材を組み込んだものは、アジャストスクリュに負荷される押し込み方向の荷重を弾性部材が緩衝するので、第2アジャストスクリュの雄ねじが摩耗しにくく、第2アジャストスクリュの信頼性が高い。
さらに、第2アジャストスクリュとナット部材の軸方向隙間を、前記アジャストスクリュとナット部材の軸方向隙間よりも大きくしたものは、アジャストスクリュの雄ねじがナット部材の雌ねじで受け止められたときに、第2アジャストスクリュの雄ねじとナット部材の雌ねじの間に隙間が残る。そのため、第2アジャストスクリュの雄ねじの摩耗をより効果的に防止することができ、第2アジャストスクリュの信頼性が高い。
また、前記アジャストスクリュのナット部材からの突出部分の外周の雄ねじにねじ係合する雌ねじを内周に有する第2ナット部材を設け、その第2ナット部材を前記ナット部材で支持したこの発明のラッシュアジャスタは、エンジン作動中に雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間に突発的な滑りが生じたときに、その滑りによって押し込み方向に移動するアジャストスクリュを、第2ナット部材が受け止める。そのため、このラッシュアジャスタは、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間の突発的な滑りによるアジャストスクリュの押し込み量を最小限に抑えることが可能である。
さらに、前記ナット部材と第2ナット部材の間に弾性部材を組み込んだものは、アジャストスクリュに負荷される押し込み方向の荷重を第2ナット部材で受け止めたときに、その荷重を弾性部材が緩衝するので、第2ナット部材の雌ねじが摩耗しにくく、第2ナット部材の信頼性が高い。
さらに、前記第2ナット部材とアジャストスクリュの軸方向隙間を、前記ナット部材とアジャストスクリュの軸方向隙間よりも大きくしたものは、アジャストスクリュの雄ねじがナット部材の雌ねじで受け止められたときに、アジャストスクリュの雄ねじと第2ナット部材の雌ねじの間に隙間が残る。そのため、第2ナット部材の雌ねじの摩耗をより効果的に防止することができ、第2ナット部材の信頼性が高い。
図1に、この発明の第1実施形態のラッシュアジャスタ1を組み込んだ動弁装置を示す。この動弁装置は、エンジンのシリンダヘッド2の吸気ポート3に設けられたバルブ4と、そのバルブ4に接続されたバルブステム5と、カム6の回転に応じて揺動するアーム7とを有する。
バルブステム5は、バルブ4から上方に延び、シリンダヘッド2を摺動可能に貫通している。バルブステム5の上部外周には、環状のスプリングリテーナ8が固定され、スプリングリテーナ8の下面とシリンダヘッド2の上面の間にバルブスプリング9が組み込まれている。バルブスプリング9は、スプリングリテーナ8を介してバルブステム5を上方に付勢し、その付勢力によってバルブ4をバルブシート10に着座させている。
アーム7は、一方の端部がラッシュアジャスタ1で支持され、他方の端部がバルブステム5の上端に接触している。また、アーム7の中央部にはローラ11が取り付けられ、ローラ11は、アーム7の上方に設けられたカム6に接触している。
図2に示すように、ラッシュアジャスタ1は、シリンダヘッド2の上面に開口した収容穴12に挿入される筒状のナット部材13と、ナット部材13の内周に形成された雌ねじ14にねじ係合する雄ねじ15を下部外周に有するアジャストスクリュ16と、アジャストスクリュ16とナット部材13の底部25との間に組み込まれたリターンスプリング17と、リターンスプリング17の上端に取り付けたスプリングシート18と、スプリングシート18とアジャストスクリュ16の間に組み込まれた第2アジャストスクリュ19とからなる。
雄ねじ15と雌ねじ14は、アジャストスクリュ16をナット部材13に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク20のフランク角が、遊び側フランク21のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されており、押し込み方向の静的荷重がアジャストスクリュ16に負荷されたときは、雄ねじ15と雌ねじ14の圧力側フランク20,20間の摩擦抵抗によってアジャストスクリュ16の回転が阻止され、一方、突出方向の静的荷重がアジャストスクリュ16に負荷されたときは、雄ねじ15と雌ねじ14の遊び側フランク21,21間の滑りによってアジャストスクリュ16の回転が許容されるようになっている。このような雄ねじ15と雌ねじ14は、例えば、圧力側フランク20のフランク角が75°、遊び側フランク21のフランク角が15°のものを採用することができる。
第2アジャストスクリュ19の外周には、アジャストスクリュ16と同様、ナット部材13の内周の雌ねじ14にねじ係合する雄ねじ22が形成されている。雄ねじ22は、第2アジャストスクリュ19に押し込み方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク20のフランク角が、遊び側フランク21のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されている。第2アジャストスクリュ19は、アジャストスクリュ16のナット部材13への挿入端に接触している。
スプリングシート18の外周には円筒面23が形成されている。また、スプリングシート18は、第2アジャストスクリュ19の回転中心で第2アジャストスクリュ19と点接触する凸球面24を有する。
リターンスプリング17は、下端がナット部材13の底部25で支持され、上端がスプリングシート18と第2アジャストスクリュ19とを介してアジャストスクリュ16を押圧しており、その押圧によって、アジャストスクリュ16をナット部材13から上方に突出する方向に付勢している。
図1に示すように、アジャストスクリュ16は、ナット部材13からの突出端26が、アーム7の端部下面に形成された凹部27に嵌合し、その突出端26を中心としてアーム7を揺動可能に支持している。
次に、ラッシュアジャスタ1の動作例を説明する。
エンジンの作動によりカム6が回転して、カム6のカム山部6aがアーム7を押し下げると、バルブ4がバルブシート10から離れて、吸気ポート3を開く。このとき、アジャストスクリュ16に押し込み方向の荷重が負荷されるが、雄ねじ15の圧力側フランク20が雌ねじ14の圧力側フランク20で受け止められて、アジャストスクリュ16の軸方向位置が固定される。このとき、アジャストスクリュ16に負荷される押し込み方向の荷重は、大半がナット部材13に直接伝達し、第2アジャストスクリュ19には殆ど伝達しない。
更にカム6が回転して、カム山部6aがローラ11の位置を過ぎると、バルブスプリング9の付勢力によってバルブステム5が上昇し、バルブ4がバルブシート10に着座して、吸気ポート3を閉じる。
厳密には、カム6のカム山部6aがアーム7を押し下げるときに、雄ねじ15と雌ねじ14の圧力側フランク20,20間に僅かな滑りが生じ、その滑りによってアジャストスクリュ16は押し込み方向に移動するが、カム山部6aがローラ11の位置を過ぎて、押し込み方向の荷重が解除されたときに、アジャストスクリュ16は、第2アジャストスクリュ19を介してリターンスプリング17から負荷される突出方向の荷重によって突出方向に移動し、元の位置に戻る。
エンジン作動中に、シリンダヘッド2、バルブステム5、アーム7など、動弁装置の構成部材間に熱膨張差が生じ、カム6とアーム7の間の距離が大きくなったときは、カム6のカム山部6aがアーム7を押し下げるときのアジャストスクリュ16の押し込み量よりも、更にカム6が回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュ16の突出量が大きくなる。その結果、カム6が回転するごとに、アジャストスクリュ16が突出方向に徐々に移動するので、カム6のベースサークル6bとローラ11の間に隙間が生じない。
反対に、バルブ4とバルブシート10の接触面が摩耗したときは、カム6のベースサークル6bがローラ11の位置にあるときにも、バルブスプリング9の付勢力がアジャストスクリュ16に作用するため、カム6のカム山部6aがアーム7を押し下げるときのアジャストスクリュ16の押し込み量よりも、更にカム6が回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュ16の突出量が小さくなる。その結果、カム6が回転するごとに、アジャストスクリュ16が押し込み方向に徐々に移動し、バルブステム5が上昇するので、バルブ4とバルブシート10の接触面間に隙間が生じない。
また、長期間の使用により、アジャストスクリュ16の雄ねじ15とナット部材13の雌ねじ14が摩耗したときは、その雄ねじ15と雌ねじ14の間の摩擦係数が小さくなる。この場合、雄ねじ15と雌ねじ14の圧力側フランク20,20間に突発的な滑りが生じることがあるが、その滑りによって押し込み方向に移動するアジャストスクリュ16を、第2アジャストスクリュ19が受け止めるので、アジャストスクリュ16の押し込み量が最小限に抑えられる。ここで、第2アジャストスクリュ19は、フェールセーフとして機能している。
このように、ラッシュアジャスタ1は、エンジン作動中に雄ねじ15と雌ねじ14の圧力側フランク20,20間に突発的な滑りが生じたときに、その滑りによって押し込み方向に移動するアジャストスクリュ16を第2アジャストスクリュ19が受け止める。そのため、このラッシュアジャスタ1は、雄ねじ15と雌ねじ14の圧力側フランク20,20間の突発的な滑りによるアジャストスクリュ16の押し込み量を最小限に抑えることが可能である。
この実施形態では、アジャストスクリュ16のナット部材13への挿入端に第2アジャストスクリュ19を接触させているが、図3に示すように、アジャストスクリュ16と第2アジャストスクリュ19の間に弾性部材28を組み込むことができる。このようにすると、アジャストスクリュ16に負荷される押し込み方向の荷重を弾性部材28が緩衝するので、第2アジャストスクリュ19の雄ねじ22が摩耗しにくくなり、第2アジャストスクリュ19の信頼性をより向上させることができる。
ここで、アジャストスクリュ16と第2アジャストスクリュ19の間に組み込む弾性部材28としては、円環状の金属板に波形を付して形成した波ばね28a(図4参照)、皿ばね28b(図5参照)、スプリングワッシャ28c(図6参照)、コイルばね28d(図7参照)、ゴム材料または熱可塑性エラストマからなる円柱部材28e(図8参照)などを採用することができる。
また、図9に示すように、第2アジャストスクリュ19とナット部材13の軸方向隙間Sは、アジャストスクリュ16とナット部材13の軸方向隙間Sよりも大きくすると好ましい。このようにすると、アジャストスクリュ16の雄ねじ15の圧力側フランク20が、ナット部材13の雌ねじ14の圧力側フランク20で受け止められたときに、第2アジャストスクリュ19の雄ねじ22の圧力側フランク20と、ナット部材13の雌ねじ14の圧力側フランク20の間に隙間が残る。そのため、第2アジャストスクリュ19の雄ねじ22の摩耗をより効果的に防止することができ、第2アジャストスクリュ19の信頼性を一層向上させることができる。弾性部材28が無いラッシュアジャスタ1(図2参照)についても同様である。
図10に、この発明の第2実施形態のラッシュアジャスタ31を組み込んだ動弁装置を示す。第1実施形態に対応する部分は、同一の符号を付して説明を省略する。
ラッシュアジャスタ31は、シリンダヘッド2の上面に開口した収容穴12に挿入される筒状のナット部材13と、ナット部材13の内周に形成された雌ねじ14にねじ係合する雄ねじ15を下部外周に有するアジャストスクリュ16と、アジャストスクリュ16とナット部材13の底部25との間に組み込まれたリターンスプリング17と、リターンスプリング17の上端に取り付けたスプリングシート18と、アジャストスクリュ16のナット部材13からの突出部分の外周の雄ねじ15にねじ係合する雌ねじ32を内周に有する第2ナット部材33とからなる。
第2ナット部材33の雌ねじ32は、ナット部材13の雌ねじ14と同様、アジャストスクリュ16に押し込み方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク20のフランク角が、遊び側フランク21のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されている。また、第2ナット部材33は、ナット部材13の上端面に接触して支持されている。
このラッシュアジャスタ31は、長期間の使用により、アジャストスクリュ16の雄ねじ15とナット部材13の雌ねじ14が摩耗したときは、その雄ねじ15と雌ねじ14の間の摩擦係数が小さくなる。この場合、雄ねじ15と雌ねじ14の圧力側フランク20,20間に突発的な滑りが生じることがあるが、その滑りによって押し込み方向に移動するアジャストスクリュ16を、第2ナット部材33が受け止めるので、アジャストスクリュ16の押し込み量が最小限に抑えられる。ここで、第2ナット部材33は、フェールセーフとして機能している。
このように、ラッシュアジャスタ31は、エンジン作動中に雄ねじ15と雌ねじ14の圧力側フランク20,20間に突発的な滑りが生じたときに、その滑りによって押し込み方向に移動するアジャストスクリュ16を、第2ナット部材33が受け止める。そのため、このラッシュアジャスタ31は、雄ねじ15と雌ねじ14の圧力側フランク20,20間の突発的な滑りによるアジャストスクリュ16の押し込み量を最小限に抑えることが可能である。
この実施形態では、ナット部材13の上端面に第2ナット部材33を接触させているが、図11に示すように、ナット部材13と第2ナット部材33の間に弾性部材34を組み込むことができる。このようにすると、アジャストスクリュ16に負荷される押し込み方向の荷重を第2ナット部材33で受け止めたときに、その荷重を弾性部材34が緩衝するので、第2ナット部材33の雌ねじ32が摩耗しにくくなり、第2ナット部材33の信頼性を向上させることができる。
また、図12に示すように、第2ナット部材33とアジャストスクリュ16の軸方向隙間Tは、ナット部材13とアジャストスクリュ16の軸方向隙間Tよりも大きくすると好ましい。このようにすると、アジャストスクリュ16の雄ねじ15の圧力側フランク20が、ナット部材13の雌ねじ14の圧力側フランク20で受け止められたときに、アジャストスクリュ16の雄ねじ15の圧力側フランク20と、第2ナット部材33の雌ねじ32の圧力側フランク20の間に隙間が残る。そのため、第2ナット部材33の雌ねじ32の摩耗をより効果的に防止することができ、第2ナット部材33の信頼性を一層向上させることができる。弾性部材34が無いラッシュアジャスタ31(図10参照)についても同様である。
図13、図14に、この発明の第3実施形態のラッシュアジャスタ41を組み込んだ動弁装置を示す。この動弁装置は、第1実施形態と同様、シリンダヘッド42の吸気ポート43に設けられたバルブ44と、そのバルブ44に接続されたバルブステム45とを有する。バルブステム45は、バルブ44から上方に延びており、バルブステム45の上部にはスプリングリテーナ46が固定されている。スプリングリテーナ46は、バルブスプリング47によって上方に付勢され、その付勢力によってバルブ44をバルブシート48に着座させている。
ラッシュアジャスタ41は、シリンダヘッド42に形成されたガイド孔49に上下にスライド可能に挿入されるリフタボディ50と、リフタボディ50と一体に上下動するナット部材51と、そのナット部材51の内周に形成された雌ねじ52にねじ係合する雄ねじ53を外周に有するアジャストスクリュ54と、アジャストスクリュ54とナット部材51の閉塞端との間に組み込まれたリターンスプリング55と、リターンスプリング55とアジャストスクリュ54の間に組み込まれた第2アジャストスクリュ56とを有する。
リフタボディ50は、筒部57と、筒部57の上端を閉塞する端板58とからなり、端板58の上面にカム59が接触している。
ナット部材51は、端板58の下面に止め輪60で固定されている。アジャストスクリュ54は、ナット部材51からの突出端が、スペーサ61に接触している。スペーサ61は、止め輪60で固定されたリテーナ62でナット部材51に対して回り止めされ、かつ、リテーナ62に形成された切欠き63の範囲内で上下に移動可能となっている(図14参照)。
雄ねじ53と雌ねじ52は、アジャストスクリュ54をナット部材51に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク64のフランク角が、遊び側フランク65のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されており、押し込み方向の静的荷重がアジャストスクリュ54に負荷されたときは、雄ねじ53と雌ねじ52の圧力側フランク64,64間の摩擦抵抗によってアジャストスクリュ54の回転が阻止され、一方、突出方向の静的荷重がアジャストスクリュ54に負荷されたときは、雄ねじ53と雌ねじ52の遊び側フランク65,65間の滑りによってアジャストスクリュ54の回転が許容されるようになっている。
第2アジャストスクリュ56の外周には、アジャストスクリュ54と同様、ナット部材51の内周の雌ねじ52にねじ係合する雄ねじ66が形成されている。雄ねじ66は、第2アジャストスクリュ56に押し込み方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク64のフランク角が、遊び側フランク65のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されている。第2アジャストスクリュ56は、アジャストスクリュ54のナット部材51への挿入端に接触している。
リターンスプリング55は、上端が端板58で支持され、下端が第2アジャストスクリュ56を介してアジャストスクリュ54を押圧しており、その押圧によって、アジャストスクリュ54をナット部材51から下方に突出する方向に付勢している。アジャストスクリュ54のナット部材51からの突出端は、スペーサ61を介してバルブステム45の上端を押圧している。
このラッシュアジャスタ41は、第1実施形態と同様、カム59のカム山部59aがリフタボディ50を押し下げて、アジャストスクリュ54に押し込み方向の荷重が負荷されると、雄ねじ53の圧力側フランク64が雌ねじ52の圧力側フランク64で受け止められて、ナット部材51に対するアジャストスクリュ54の軸方向位置が固定される。このとき、アジャストスクリュ54に負荷される押し込み方向の荷重は、大半がナット部材51に直接伝達し、第2アジャストスクリュ56には殆ど伝達しない。
また、長期間の使用により、アジャストスクリュ54の雄ねじ53とナット部材51の雌ねじ52が摩耗したときは、その雄ねじ53と雌ねじ52の間の摩擦係数が小さくなる。この場合、雄ねじ53と雌ねじ52の圧力側フランク64,64間に突発的な滑りが生じることがあるが、その滑りによって押し込み方向に移動するアジャストスクリュ54を、第2アジャストスクリュ56が受け止めるので、アジャストスクリュ54の押し込み量が最小限に抑えられる。ここで、第2アジャストスクリュ56は、フェールセーフとして機能している。
このように、ラッシュアジャスタ41は、エンジン作動中に雄ねじ53と雌ねじ52の圧力側フランク64,64間に突発的な滑りが生じたときに、その滑りによって押し込み方向に移動するアジャストスクリュ54を、第2アジャストスクリュ56が受け止める。そのため、このラッシュアジャスタ41は、雄ねじ53と雌ねじ52の圧力側フランク64,64間の突発的な滑りによるアジャストスクリュ54の押し込み量を最小限に抑えることが可能である。
この実施形態では、アジャストスクリュ54のナット部材51への挿入端に第2アジャストスクリュ56を接触させているが、図15に示すように、アジャストスクリュ54と第2アジャストスクリュ56の間に弾性部材67を組み込むことができる。このようにすると、アジャストスクリュ54に負荷される押し込み方向の荷重を弾性部材67が緩衝するので、第2アジャストスクリュ56の雄ねじ66が摩耗しにくくなり、第2アジャストスクリュ56の信頼性をより向上させることができる。
また、第2アジャストスクリュ56とナット部材51の軸方向隙間は、アジャストスクリュ54とナット部材51の軸方向隙間よりも大きくすると好ましい。このようにすると、アジャストスクリュ54の雄ねじ53の圧力側フランク64が、ナット部材51の雌ねじ52の圧力側フランク64で受け止められたときに、第2アジャストスクリュ56の雄ねじ66の圧力側フランク64と、ナット部材51の雌ねじ52の圧力側フランク64の間に隙間が残る。そのため、第2アジャストスクリュ56の雄ねじ66の摩耗をより効果的に防止することができ、第2アジャストスクリュ56の信頼性を一層向上させることができる。
また、第2実施形態と同様に、第2アジャストスクリュ56にかえて、アジャストスクリュ54のナット部材51からの突出部分の外周の雄ねじ53にねじ係合する雌ねじを内周に有する第2ナット部材(図示せず)を設け、その第2ナット部材をナット部材51の下端面で支持するようにしてもよい。このようにしても、エンジン作動中に雄ねじ53と雌ねじ52の圧力側フランク64,64間に突発的な滑りが生じたときに、その滑りによって押し込み方向に移動するアジャストスクリュ54を第2ナット部材で受け止め、アジャストスクリュ54の押し込み量を最小限に抑えることが可能である。
図16に、この発明の第4実施形態のラッシュアジャスタ71を組み込んだ動弁装置を示す。この動弁装置は、エンジンのシリンダヘッド72の吸気ポート73に設けられたバルブ74と、そのバルブ74に接続されたバルブステム75と、カム76の回転に応じて揺動するアーム77とを有する。バルブステム75は、バルブ74から上方に延びており、バルブステム75の上部にはスプリングリテーナ78が固定されている。スプリングリテーナ78は、バルブスプリング79によって上方に付勢され、その付勢力によってバルブ74をバルブシート80に着座させている。
アーム77は、中央部を支点軸81で揺動可能に支持されている。アーム77の一方の端部には、カム76に接触するローラ82が取り付けられ、アーム77の他方の端部には、ラッシュアジャスタ71が組み込まれている。
図17に示すように、ラッシュアジャスタ71は、ナット部材83と、アジャストスクリュ84と、第2アジャストスクリュ85と、リターンスプリング86とを有する。ナット部材83は、アーム77を上下に貫通する収容穴87に挿入されており、ナット部材83の内周に形成された雌ねじ88が、アジャストスクリュ84の外周に形成された雄ねじ89とねじ係合している。
ナット部材83の上端は、アーム77の上面から突出しており、その突出部分に有底筒状のキャップ90が嵌め合わせて固定されている。キャップ90は、収容穴87の上縁に係止して、ナット部材83が収容穴87から下方に脱落するのを防止する。一方、ナット部材83の下端には、アーム77の下面に当接するフランジ91が形成されており、そのフランジ91で、ナット部材83に作用する上向きの力を受け止めるようになっている。
リターンスプリング86は、上端がキャップ90で支持され、下端がスプリングシート92と第2アジャストスクリュ85とを介してアジャストスクリュ84を押圧しており、その押圧によって、アジャストスクリュ84をナット部材83から下方に突出する方向に付勢している。アジャストスクリュ84のナット部材83からの突出端は、バルブステム75の上端を押圧している。
雄ねじ89と雌ねじ88は、アジャストスクリュ84をナット部材83に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク93のフランク角が、遊び側フランク94のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されており、押し込み方向の静的荷重がアジャストスクリュ84に負荷されたときは、雄ねじ89と雌ねじ88の圧力側フランク93,93間の摩擦抵抗によってアジャストスクリュ84の回転が阻止され、一方、突出方向の静的荷重がアジャストスクリュ84に負荷されたときは、雄ねじ89と雌ねじ88の遊び側フランク94,94間の滑りによってアジャストスクリュ84の回転が許容されるようになっている。
第2アジャストスクリュ85の外周には、アジャストスクリュ84と同様、ナット部材83の内周の雌ねじ88にねじ係合する雄ねじ95が形成されている。雄ねじ95は、第2アジャストスクリュ85に押し込み方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク93のフランク角が、遊び側フランク94のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されている。
このラッシュアジャスタ71は、第1実施形態と同様、カム76のカム山部76aがアーム77の端部を押し上げて、アジャストスクリュ84に押し込み方向の荷重が負荷されると、雄ねじ89の圧力側フランク93が雌ねじ88の圧力側フランク93で受け止められて、ナット部材83に対するアジャストスクリュ84の軸方向位置が固定される。このとき、アジャストスクリュ84に負荷される押し込み方向の荷重は、大半がナット部材83に直接伝達し、第2アジャストスクリュ85には殆ど伝達しない。
また、長期間の使用により、アジャストスクリュ84の雄ねじ89とナット部材83の雌ねじ88が摩耗したときは、その雄ねじ89と雌ねじ88の間の摩擦係数が小さくなる。この場合、雄ねじ89と雌ねじ88の圧力側フランク93,93間に突発的な滑りが生じることがあるが、その滑りによって押し込み方向に移動するアジャストスクリュ84を、第2アジャストスクリュ85が受け止めるので、アジャストスクリュ84の押し込み量が最小限に抑えられる。ここで、第2アジャストスクリュ85は、フェールセーフとして機能している。
このように、ラッシュアジャスタ71は、エンジン作動中に雄ねじ89と雌ねじ88の圧力側フランク93,93間に突発的な滑りが生じたときに、その滑りによって押し込み方向に移動するアジャストスクリュ84を、第2アジャストスクリュ85が受け止める。そのため、このラッシュアジャスタ71は、雄ねじ89と雌ねじ88の圧力側フランク93,93間の突発的な滑りによるアジャストスクリュ84の押し込み量を最小限に抑えることが可能である。
この実施形態では、アジャストスクリュ84のナット部材83への挿入端に第2アジャストスクリュ85を接触させているが、図18に示すように、アジャストスクリュ84と第2アジャストスクリュ85の間に弾性部材96を組み込むことができる。このようにすると、アジャストスクリュ84に負荷される押し込み方向の荷重を弾性部材96が緩衝するので、第2アジャストスクリュ85の雄ねじ95が摩耗しにくくなり、第2アジャストスクリュ85の信頼性をより向上させることができる。
また、第2アジャストスクリュ85とナット部材83の軸方向隙間は、アジャストスクリュ84とナット部材83の軸方向隙間よりも大きくすると好ましい。このようにすると、アジャストスクリュ84の雄ねじ89の圧力側フランク93が、ナット部材83の雌ねじ88の圧力側フランク93で受け止められたときに、第2アジャストスクリュ85の雄ねじ95の圧力側フランク93と、ナット部材83の雌ねじ88の圧力側フランク93の間に隙間が残る。そのため、第2アジャストスクリュ85の雄ねじ95の摩耗をより効果的に防止することができ、第2アジャストスクリュ85の信頼性を一層向上させることができる。
また、第2実施形態と同様に、第2アジャストスクリュ85にかえて、アジャストスクリュ84のナット部材83からの突出部分の外周の雄ねじ89にねじ係合する雌ねじを内周に有する第2ナット部材(図示せず)を設け、その第2ナット部材をナット部材83の下端面で支持するようにしてもよい。このようにしても、エンジン作動中に雄ねじ89と雌ねじ88の圧力側フランク93,93間に突発的な滑りが生じたときに、その滑りによって押し込み方向に移動するアジャストスクリュ84を第2ナット部材で受け止め、アジャストスクリュ84の押し込み量を最小限に抑えることが可能である。
この発明の第1実施形態のラッシュアジャスタを組み込んだ動弁装置を示す正面図 図1のラッシュアジャスタ近傍の拡大断面図 図2のラッシュアジャスタの変形例を示す拡大断面図 図3に示す弾性部材として波ばねを採用したラッシュアジャスタを示す拡大断面図 図3に示す弾性部材として皿ばねを採用したラッシュアジャスタを示す拡大断面図 図3に示す弾性部材としてスプリングワッシャを採用したラッシュアジャスタを示す拡大断面図 図3に示す弾性部材としてコイルばねを採用したラッシュアジャスタを示す拡大断面図 図3に示す弾性部材として、ゴム材料または熱可塑性エラストマからなる円柱部材を採用したラッシュアジャスタを示す拡大断面図 図3に示すアジャストスクリュとナット部材の軸方向隙間と、第2アジャストスクリュとナット部材の軸方向隙間とを示す拡大断面図 この発明の第2実施形態のラッシュアジャスタを示す拡大断面図 図10のラッシュアジャスタの変形例を示す拡大断面図 図11に示すアジャストスクリュとナット部材の軸方向隙間と、アジャストスクリュと第2ナット部材の軸方向隙間とを示す拡大断面図 この発明の第3実施形態のラッシュアジャスタを組み込んだ動弁装置を示す正面図 図13のラッシュアジャスタ近傍の拡大断面図 図14のラッシュアジャスタの変形例を示す拡大断面図 この発明の第4実施形態のラッシュアジャスタを組み込んだ動弁装置を示す正面図 図16のラッシュアジャスタ近傍の拡大断面図 図17のラッシュアジャスタの変形例を示す拡大断面図
符号の説明
1 ラッシュアジャスタ
2 シリンダヘッド
7 アーム
12 収容穴
13 ナット部材
14 雌ねじ
15 雄ねじ
16 アジャストスクリュ
17 リターンスプリング
19 第2アジャストスクリュ
20 圧力側フランク
21 遊び側フランク
22 雄ねじ
26 突出端
28 弾性部材
31 ラッシュアジャスタ
32 雌ねじ
33 第2ナット部材
34 弾性部材
41 ラッシュアジャスタ
42 シリンダヘッド
45 バルブステム
49 ガイド孔
50 リフタボディ
51 ナット部材
52 雌ねじ
53 雄ねじ
54 アジャストスクリュ
55 リターンスプリング
56 第2アジャストスクリュ
64 圧力側フランク
65 遊び側フランク
66 雄ねじ
71 ラッシュアジャスタ
75 バルブステム
76 カム
77 アーム
83 ナット部材
84 アジャストスクリュ
85 第2アジャストスクリュ
86 リターンスプリング
87 収容穴
88 雌ねじ
89 雄ねじ
93 圧力側フランク
94 遊び側フランク
95 雄ねじ
,S 軸方向隙間
,T 軸方向隙間

Claims (10)

  1. シリンダヘッド(2)の上面に開口した収容穴(12)に挿入されるナット部材(13)と、そのナット部材(13)の内周に形成された雌ねじ(14)にねじ係合する雄ねじ(15)を外周に有するアジャストスクリュ(16)と、そのアジャストスクリュ(16)を前記ナット部材(13)から上方に突出する方向に付勢するリターンスプリング(17)とを有し、前記雄ねじ(15)と雌ねじ(14)は、アジャストスクリュ(16)をナット部材(13)内に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク(20)のフランク角が、遊び側フランク(21)のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されており、前記アジャストスクリュ(16)のナット部材(13)からの突出端(26)で動弁装置のアーム(7)を揺動可能に支持するラッシュアジャスタ(1)において、
    前記アジャストスクリュ(16)とリターンスプリング(17)の間に、前記ナット部材(13)の内周の雌ねじ(14)にねじ係合する雄ねじ(22)を外周に有する第2アジャストスクリュ(19)を組み込んだことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  2. シリンダヘッド(42)に形成されたガイド孔(49)に上下にスライド可能に挿入されるリフタボディ(50)と、そのリフタボディ(50)と一体に上下動するナット部材(51)と、そのナット部材(51)の内周に形成された雌ねじ(52)にねじ係合する雄ねじ(53)を外周に有するアジャストスクリュ(54)と、そのアジャストスクリュ(54)を前記ナット部材(51)から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリング(55)とを有し、前記雄ねじ(53)と雌ねじ(52)は、アジャストスクリュ(54)をナット部材(51)内に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク(64)のフランク角が、遊び側フランク(65)のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されており、前記アジャストスクリュ(54)のナット部材(51)からの突出端で動弁装置のバルブステム(45)を押圧するラッシュアジャスタ(41)において、
    前記アジャストスクリュ(54)とリターンスプリング(55)の間に、前記ナット部材(51)の内周の雌ねじ(52)にねじ係合する雄ねじ(66)を外周に有する第2アジャストスクリュ(56)を組み込んだことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  3. カム(76)の回転に応じて揺動するアーム(77)の下面に開口した収容穴(87)に挿入されるナット部材(83)と、そのナット部材(83)の内周に形成された雌ねじ(88)にねじ係合する雄ねじ(89)を外周に有するアジャストスクリュ(84)と、そのアジャストスクリュ(84)を前記ナット部材(83)から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリング(86)とを有し、前記雄ねじ(89)と雌ねじ(88)は、アジャストスクリュ(84)をナット部材(83)内に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク(93)のフランク角が、遊び側フランク(94)のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されており、前記アジャストスクリュ(84)のナット部材(83)からの突出端で動弁装置のバルブステム(75)を押圧するラッシュアジャスタ(71)において、
    前記アジャストスクリュ(84)とリターンスプリング(86)の間に、前記ナット部材(83)の内周の雌ねじ(88)にねじ係合する雄ねじ(95)を外周に有する第2アジャストスクリュ(85)を組み込んだことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  4. 前記アジャストスクリュ(16)と第2アジャストスクリュ(19)の間に弾性部材(28)を組み込んだ請求項1から3のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  5. 第2アジャストスクリュ(19)とナット部材(13)の軸方向隙間(S)を、前記アジャストスクリュ(16)とナット部材(13)の軸方向隙間(S)よりも大きくした請求項1から4のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  6. シリンダヘッド(2)の上面に開口した収容穴(12)に挿入されるナット部材(13)と、そのナット部材(13)の内周に形成された雌ねじ(14)にねじ係合する雄ねじ(15)を外周に有するアジャストスクリュ(16)と、そのアジャストスクリュ(16)を前記ナット部材(13)から上方に突出する方向に付勢するリターンスプリング(17)とを有し、前記雄ねじ(15)と雌ねじ(14)は、アジャストスクリュ(16)をナット部材(13)内に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク(20)のフランク角が、遊び側フランク(21)のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されており、前記アジャストスクリュ(16)のナット部材(13)からの突出端(26)で動弁装置のアーム(7)を揺動可能に支持するラッシュアジャスタ(31)において、
    前記アジャストスクリュ(16)のナット部材(13)からの突出部分の外周の雄ねじ(15)にねじ係合する雌ねじ(32)を内周に有する第2ナット部材(33)を設け、その第2ナット部材(33)を前記ナット部材(13)で支持したことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  7. シリンダヘッド(42)に形成されたガイド孔(49)に上下にスライド可能に挿入されるリフタボディ(50)と、そのリフタボディ(50)と一体に上下動するナット部材(51)と、そのナット部材(51)の内周に形成された雌ねじ(52)にねじ係合する雄ねじ(53)を外周に有するアジャストスクリュ(54)と、そのアジャストスクリュ(54)を前記ナット部材(51)から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリング(55)とを有し、前記雄ねじ(53)と雌ねじ(52)は、アジャストスクリュ(54)をナット部材(51)内に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク(64)のフランク角が、遊び側フランク(65)のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されており、前記アジャストスクリュ(54)のナット部材(51)からの突出端で動弁装置のバルブステム(45)を押圧するラッシュアジャスタ(41)において、
    前記アジャストスクリュ(54)のナット部材(51)からの突出部分の外周の雄ねじ(53)にねじ係合する雌ねじを内周に有する第2ナット部材を設け、その第2ナット部材を前記ナット部材(51)で支持したことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  8. カム(76)の回転に応じて揺動するアーム(77)の下面に開口した収容穴(87)に挿入されるナット部材(83)と、そのナット部材(83)の内周に形成された雌ねじ(88)にねじ係合する雄ねじ(89)を外周に有するアジャストスクリュ(84)と、そのアジャストスクリュ(84)を前記ナット部材(83)から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリング(86)とを有し、前記雄ねじ(89)と雌ねじ(88)は、アジャストスクリュ(84)をナット部材(83)内に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク(93)のフランク角が、遊び側フランク(94)のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されており、前記アジャストスクリュ(84)のナット部材(83)からの突出端で動弁装置のバルブステム(75)を押圧するラッシュアジャスタ(71)において、
    前記アジャストスクリュ(84)のナット部材(83)からの突出部分の外周の雄ねじ(89)にねじ係合する雌ねじを内周に有する第2ナット部材を設け、その第2ナット部材を前記ナット部材(83)で支持したことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  9. 前記ナット部材(13)と第2ナット部材(33)の間に弾性部材(34)を組み込んだ請求項6から8のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  10. 前記第2ナット部材(33)とアジャストスクリュ(16)の軸方向隙間(T)を、前記ナット部材(13)とアジャストスクリュ(16)の軸方向隙間(T)よりも大きくした請求項6から9のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
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