JP2009185682A - ラッシュアジャスタ - Google Patents

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誠 安井
Katsuhisa Yamaguchi
克久 山口
Eiji Maeno
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Abstract

【課題】カムによる荷重が解除されてから、更にカムが回転して荷重が負荷されるまでの間のアジャストスクリュの突出量を確保することが可能なラッシュアジャスタを提供する。
【解決手段】シリンダヘッド2の上面に開口した収容穴12に挿入されるナット部材13と、そのナット部材13の内周に形成された雌ねじ14にねじ係合する雄ねじ15を外周に有するアジャストスクリュ16と、そのアジャストスクリュ16をナット部材13から上方に突出する方向に付勢するリターンスプリング18とを有し、アジャストスクリュ16のナット部材13からの突出端20で動弁装置のアーム7を揺動可能に支持するラッシュアジャスタ1において、雄ねじ15の遊び側フランク23のフランク角αと、雌ねじ14の遊び側フランク25のフランク角αとを異ならせる。
【選択図】図2

Description

この発明は、エンジンの動弁装置に組み込まれるラッシュアジャスタに関する。
エンジンの吸気ポートまたは排気ポートに設けたバルブを動作させる動弁装置として、一端部を支点として揺動可能に支持されたアームの中央部をカムで押し下げ、そのアームの他端部でバルブステムを押し下げるようにしたもの(スイングアーム式動弁装置)や、中央部を支点として揺動可能に支持されたアームの一端部をカムで押し上げ、そのアームの他端部でバルブステムを押し下げるようにしたもの(ロッカアーム式動弁装置)、上下にスライド可能に支持されたリフタボディをカムで押し下げ、そのリフタボディでバルブステムを押し下げるようにしたもの(ダイレクト式動弁装置)などが知られている。
これらの動弁装置は、エンジン作動中、動弁装置の構成部材間に生じる熱膨張差によって、動弁装置の構成部材間の隙間が変化し、その隙間の変化によって異音や圧縮漏れを生じる恐れがある。また、動弁装置の摺動部が摩耗しても、動弁装置の構成部材間の隙間が変化し、その隙間の変化によって異音を生じる恐れがある。
この異音や圧縮漏れを防止するため、一般に、動弁装置にはラッシュアジャスタが組み込まれ、そのラッシュアジャスタで動弁装置の構成部材間の隙間の変化を吸収する。
このようなラッシュアジャスタとして、上記スイングアーム式動弁装置においては、シリンダヘッドの上面に開口した収容穴に挿入されるナット部材と、そのナット部材の内周に形成された雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュを前記ナット部材から上方に突出する方向に付勢するリターンスプリングとを有し、前記アジャストスクリュのナット部材からの突出端で動弁装置のアームを揺動可能に支持するものが知られている(特許文献1)。
また、上記ダイレクト式動弁装置においては、シリンダヘッドに形成されたガイド孔に上下にスライド可能に挿入されるリフタボディと、そのリフタボディと一体に上下動するナット部材と、そのナット部材の内周に形成された雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュを前記ナット部材から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリングとを有し、前記アジャストスクリュのナット部材からの突出端で動弁装置のバルブステムを押圧するものが知られている(特許文献2)。
また、上記ロッカアーム式動弁装置においては、カムの回転に応じて揺動するアームの下面に開口した収容穴に挿入されるナット部材と、そのナット部材の内周に形成された雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュを前記ナット部材から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリングとを有し、前記アジャストスクリュのナット部材からの突出端で動弁装置のバルブステムを押圧するものが知られている(特許文献3)。
これらのラッシュアジャスタにおいて、アジャストスクリュの雄ねじとナット部材の雌ねじは、アジャストスクリュをナット部材内に押し込む方向(以下、「押し込み方向」という)の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランクのフランク角が、遊び側フランクのフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されており、押し込み方向の静的荷重がアジャストスクリュに負荷されたときは、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間の摩擦抵抗によってアジャストスクリュの回転が阻止され、一方、突出方向の静的荷重がアジャストスクリュに負荷されたときは、雄ねじと雌ねじの遊び側フランク間の滑りによってアジャストスクリュの回転が許容されるようになっている。
そのため、カムの回転により、アジャストスクリュに押し込み方向の荷重が負荷されたときは、雄ねじの圧力側フランクが雌ねじの圧力側フランクで受け止められて、アジャストスクリュの軸方向位置が固定される。厳密には、このとき、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間に僅かな滑りが生じ、その滑りによってアジャストスクリュは押し込み方向に移動するが、更にカムが回転して押し込み方向の荷重が解除されたときに、アジャストスクリュは、リターンスプリングから負荷される突出方向の荷重によって突出方向に移動し、元の位置に戻る。
また、動弁装置の熱膨張などによって、動弁装置の構成部材間の隙間が大きくなったときは、カムにより押し込み方向の荷重が負荷されたときのアジャストスクリュの押し込み量よりも、更にカムが回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュの突出量が大きくなる。その結果、カムが回転するごとに、アジャストスクリュは突出方向に徐々に移動して、動弁装置の構成部材間の隙間の変化を吸収する。
反対に、動弁装置の構成部材間の隙間が小さくなったときは、カムにより押し込み方向の荷重が負荷されたときのアジャストスクリュの押し込み量よりも、更にカムが回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュの突出量が小さくなる。その結果、カムが回転するごとに、アジャストスクリュは押し込み方向に徐々に移動して、動弁装置の構成部材間の隙間の変化を吸収する。
特開2005−273510号公報 特許第3641355号公報 特開2006−132426号公報
ところで、上記ラッシュアジャスタは、アジャストスクリュが突出方向に移動するときに、雄ねじの遊び側フランクと雌ねじの遊び側フランクとが面接触するので、アジャストスクリュの回転抵抗が大きい。
そのため、このラッシュアジャスタは、アジャストスクリュの突出速度が遅く、カムによる押し込み方向の荷重が解除されてから、更にカムが回転して再び押し込み方向の荷重が負荷されるまでの間のアジャストスクリュの突出量が過小となる恐れがあった。
特に、エンジンが高速回転したときは、カムによる荷重の負荷周期が短いので、カムによる荷重が解除されてから、更にカムが回転して荷重が負荷されるまでの間のアジャストスクリュの突出量が過小となりやすい。アジャストスクリュの突出量が過小となると、カムが回転するごとにアジャストスクリュが押し込み方向に移動するので、動弁装置の構成部材間の隙間が過大となって、バルブがバルブシートに衝撃的に着座して異音を生じる恐れや、バルブリフト量の減少により燃費が低下する恐れがある。
この発明が解決しようとする課題は、カムによる荷重が解除されてから、更にカムが回転して荷重が負荷されるまでの間のアジャストスクリュの突出量を確保することが可能なラッシュアジャスタを提供することである。
上記の課題を解決するため、前記雄ねじの遊び側フランクのフランク角と、前記雌ねじの遊び側フランクのフランク角とを異ならせた。
このラッシュアジャスタは、次の構成を加えることができる。
1)前記雄ねじの遊び側フランクのフランク角が、前記雌ねじの遊び側フランクのフランク角よりも大きい。
2)前記雄ねじの圧力側フランクと前記雌ねじの圧力側フランクのうちの少なくとも一方を、表面粗さがRa0.4以上の梨地とする。
3)前記雄ねじと雌ねじの軸方向隙間を0.2〜0.4mmの範囲に設定する。
この発明のラッシュアジャスタは、アジャストスクリュに突出方向の荷重が負荷されたときに、雄ねじと雌ねじとが線接触するので、突出方向に移動するときのアジャストスクリュの回転抵抗が小さい。そのため、このラッシュアジャスタは、アジャストスクリュの突出速度が速く、カムによる押し込み方向の荷重が解除されてから、更にカムが回転して再び押し込み方向の荷重が負荷されるまでの間のアジャストスクリュの突出量を確保することができる。
また、前記雄ねじの遊び側フランクのフランク角が、前記雌ねじの遊び側フランクのフランク角よりも大きいものは、前記雄ねじの遊び側フランクのフランク角を、前記雌ねじの遊び側フランクのフランク角よりも小さくしたものと比較して、雄ねじと雌ねじとが内径側で接触するので、突出方向に移動するときのアジャストスクリュの回転抵抗がより小さく、アジャストスクリュの突出速度がより速い。
また、前記雄ねじの圧力側フランクと前記雌ねじの圧力側フランクのうちの少なくとも一方を、表面粗さがRa0.4以上の梨地としたものは、雄ねじの圧力側フランクと雌ねじの圧力側フランクとをいずれも平滑面としたものと比較して、圧力側フランク間の摩擦係数が高い。そのため、カムの回転により押し込み方向の荷重が負荷されたときのアジャストスクリュの押し込み量を最小限に抑えることができ、エンジンが高速回転したときに、安定した性能を発揮することが可能である。
また、前記雄ねじと雌ねじの軸方向隙間を0.2〜0.4mmの範囲に設定したものは、エンジンが高温の状態で停止し、その後、エンジンが冷却して動弁装置の構成部材間に収縮差が生じたときに、その収縮差を、雄ねじと雌ねじの軸方向隙間で吸収することができる。そのため、エンジンの再始動時に、動弁装置の構成部材間の収縮差による圧縮漏れが生じない。
図1に、この発明の第1実施形態のラッシュアジャスタ1を組み込んだ動弁装置を示す。この動弁装置は、エンジンのシリンダヘッド2の吸気ポート3に設けられたバルブ4と、そのバルブ4に接続されたバルブステム5と、カム6の回転に応じて揺動するアーム7とを有する。
バルブステム5は、バルブ4から上方に延び、シリンダヘッド2を摺動可能に貫通している。バルブステム5の上部外周には、環状のスプリングリテーナ8が固定され、スプリングリテーナ8の下面とシリンダヘッド2の上面の間にバルブスプリング9が組み込まれている。バルブスプリング9は、スプリングリテーナ8を介してバルブステム5を上方に付勢し、その付勢力によってバルブ4をバルブシート10に着座させている。
アーム7は、一方の端部がラッシュアジャスタ1で支持され、他方の端部がバルブステム5の上端に接触している。また、アーム7の中央部にはローラ11が取り付けられ、ローラ11は、アーム7の上方に設けられたカム6に接触している。
図2に示すように、ラッシュアジャスタ1は、シリンダヘッド2の上面に開口した収容穴12に挿入される筒状のナット部材13と、ナット部材13の内周に形成された雌ねじ14にねじ係合する雄ねじ15を下部外周に有するアジャストスクリュ16と、ナット部材13の下端に固定された底部材17と、アジャストスクリュ16と底部材17の間に組み込まれたリターンスプリング18とからなる。
リターンスプリング18は、下端が底部材17で支持され、上端がスプリングシート19を介してアジャストスクリュ16を押圧しており、その押圧によって、アジャストスクリュ16をナット部材13から上方に突出する方向に付勢している。
アジャストスクリュ16は、図1に示すように、ナット部材13からの突出端20が半球状に形成されており、その突出端20が、アーム7の端部下面に形成された凹部21に嵌合している。ここで、突出端20は、アーム7の凹部21の内面に摺動可能に接触し、その摺動によりアーム7を揺動可能に支持する。
図2、図3に示すように、雄ねじ15は、軸線に沿った断面形状が非対称形状の鋸歯状に形成されており、アジャストスクリュ16をナット部材13に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク22のフランク角が、遊び側フランク23のフランク角αよりも大きくなっている。同様に、雌ねじ14も、軸線に沿った断面形状が非対称形状の鋸歯状に形成されており、アジャストスクリュ16をナット部材13に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク24のフランク角が、遊び側フランク25のフランク角αよりも大きくなっている。
また、雄ねじ15の遊び側フランク23のフランク角αは、雌ねじ14の遊び側フランク25のフランク角αよりも小さくなっており、突出方向の荷重がアジャストスクリュ16に負荷されたときに、図3に示すように、雄ねじ15の山の頂が、雌ねじ14の遊び側フランク25に線接触するようになっている。雄ねじ15は、例えば、遊び側フランク23のフランク角αが15°のものを採用することができ、雌ねじ14は、遊び側フランク25のフランク角αが16°〜18°のものを採用することができる。
一方、雄ねじ15の圧力側フランク22のフランク角は、雌ねじ14の圧力側フランク24のフランク角と同一の角度となっており、押し込み方向の荷重がアジャストスクリュ16に負荷されたときに、図4に示すように、雄ねじ15の圧力側フランク22と雌ねじ14の圧力側フランク24とが面接触し、その圧力側フランク22,24間の摩擦抵抗によってアジャストスクリュ16の回転が阻止されるようになっている。雄ねじ15の圧力側フランク22と雌ねじ14の圧力側フランク24は、例えば、フランク角を75°とすることができる。
雄ねじ15の圧力側フランク22は、ショットピーニングを施すことにより、表面粗さがRa0.4以上の梨地となっている。この梨地は、鋭角粒のメディアを使用したショットピーニングで形成することができ、また、アジャストスクリュ16に熱処理(例えば、浸炭処理や窒化処理)を施す場合は、その熱処理前にショットピーニングを施すことによって形成することができる。表面粗さRaは、JIS0601(製品の幾何特性仕様(GPS)−表面性状:輪郭曲線方式−用語,定義及び表面性状パラメータ)による。
また、雄ねじ15と雌ねじ14の間には軸方向隙間が設けられており、その軸方向隙間は、0.2〜0.4mmの範囲に設定されている。
次に、ラッシュアジャスタ1の動作例を説明する。
エンジンの作動によりカム6が回転して、カム6のカム山部6aがアーム7を押し下げると、バルブ4がバルブシート10から離れて、吸気ポート3を開く。このとき、アジャストスクリュ16に押し込み方向の荷重が負荷されるが、雄ねじ15の圧力側フランク22が雌ねじ14の圧力側フランク24で受け止められて、アジャストスクリュ16の軸方向位置が固定される。
更にカム6が回転して、カム山部6aがローラ11の位置を過ぎると、バルブスプリング9の付勢力によってバルブステム5が上昇し、バルブ4がバルブシート10に着座して、吸気ポート3を閉じる。
厳密には、カム6のカム山部6aがアーム7を押し下げるときに、雄ねじ15の圧力側フランク22と雌ねじ14の圧力側フランク24の間に僅かな滑りが生じ、その滑りによってアジャストスクリュ16は押し込み方向に移動するが、カム山部6aがローラ11の位置を過ぎて、押し込み方向の荷重が解除されたときに、アジャストスクリュ16は、リターンスプリング18から負荷される突出方向の荷重によって突出方向に移動し、元の位置に戻る。
エンジン作動中に、シリンダヘッド2、バルブステム5、アーム7など、動弁装置の構成部材間に熱膨張差が生じ、カム6とアーム7の間の距離が大きくなったときは、カム6のカム山部6aがアーム7を押し下げるときのアジャストスクリュ16の押し込み量よりも、更にカム6が回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュ16の突出量が大きくなる。その結果、カム6が回転するごとに、アジャストスクリュ16が突出方向に徐々に移動するので、カム6のベースサークル6bとローラ11の間に隙間が生じない。
反対に、バルブ4とバルブシート10の接触面が摩耗したときは、カム6のベースサークル6bがローラ11の位置にあるときにも、バルブスプリング9の付勢力がアジャストスクリュ16に作用するため、カム6のカム山部6aがアーム7を押し下げるときのアジャストスクリュ16の押し込み量よりも、更にカム6が回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュ16の突出量が小さくなる。その結果、カム6が回転するごとに、アジャストスクリュ16が押し込み方向に徐々に移動し、バルブステム5が上昇するので、バルブ4とバルブシート10の接触面間に隙間が生じない。
このラッシュアジャスタ1は、アジャストスクリュ16に突出方向の荷重が負荷されたときに、雄ねじ15と雌ねじ14とが線接触するので、突出方向に移動するときのアジャストスクリュ16の回転抵抗が小さい。そのため、このラッシュアジャスタ1は、アジャストスクリュ16の突出速度が速く、カム6による押し込み方向の荷重が解除されてから、更にカム6が回転して再び押し込み方向の荷重が負荷されるまでの間のアジャストスクリュ16の突出量を確保することができる。
また、エンジンが高速回転して、カム6による荷重の負荷周期が短くなったときにも、アジャストスクリュ16の突出量を確保することが可能なので、二輪自動車のエンジン等、高速回転するエンジンに組み込んだ場合にも、安定した性能を発揮することができる。
また、このラッシュアジャスタ1は、雄ねじ15の圧力側フランク22を表面粗さがRa0.4以上の梨地としたので、雄ねじ15の圧力側フランク22を平滑面としたものと比較して、雄ねじ15の圧力側フランク22と雌ねじ14の圧力側フランク24の間の摩擦係数が高い。そのため、カム6の回転により押し込み方向の荷重が負荷されたときのアジャストスクリュ16の押し込み量を最小限に抑えることができ、エンジンが高速回転したときにも、安定した性能を発揮することが可能である。
また、このラッシュアジャスタ1は、雄ねじ15の圧力側フランク22に梨地を形成するときに、雄ねじ15の遊び側フランク23も梨地となることがあるが、雄ねじ15の遊び側フランク23と雌ねじ14の遊び側フランク25が面接触しないので、突出方向に移動するときのアジャストスクリュ16の回転抵抗が大きくなりにくい。
また、このラッシュアジャスタ1は、雄ねじ15と雌ねじ14の軸方向隙間が0.2mm以上あるので、エンジンが高温の状態で停止し、その後、エンジンが冷却して動弁装置の構成部材間に収縮差が生じたときに、その収縮差を、雄ねじ15と雌ねじ14の軸方向隙間で吸収することができる。そのため、エンジンの再始動時に、動弁装置の構成部材間の収縮差による隙間がバルブ4とバルブシート10の間に生じず、圧縮漏れが生じない。
上記実施形態では、雄ねじ15の遊び側フランク23のフランク角αを、雌ねじ14の遊び側フランク25のフランク角αよりも小さくしたが、図5に示すように、雄ねじ15の遊び側フランク23のフランク角αを、雌ねじ14の遊び側フランク25のフランク角αよりも大きくしてもよい。このようにすると、雄ねじ15の遊び側フランク23のフランク角αを、雌ねじ14の遊び側フランク25のフランク角αよりも小さくしたものと比較して、雄ねじ15と雌ねじ14とが内径側で接触するので、突出方向に移動するときのアジャストスクリュ16の回転抵抗がより小さくなり、アジャストスクリュ16の突出速度をより速くすることができる。この場合、雄ねじ15は、例えば、遊び側フランク23のフランク角αが16°〜18°のものを採用することができ、雌ねじ14は、遊び側フランク25のフランク角αが15°のものを採用することができる。
また、上記実施形態では、雄ねじ15の圧力側フランク22と雌ねじ14の圧力側フランク24のうち、雄ねじ15の圧力側フランク22を梨地としたが、雄ねじ15の圧力側フランク22にかえて、雌ねじ14の圧力側フランク24を表面粗さがRa0.4以上の梨地としてもよい。このようにしても、雄ねじ15の圧力側フランク22と雌ねじ14の圧力側フランク24の間の摩擦係数が高くなるので、カム6の回転により押し込み方向の荷重が負荷されたときのアジャストスクリュ16の押し込み量を最小限に抑えることができる。また、雄ねじ15の圧力側フランク22と雌ねじ14の圧力側フランク24とを、いずれも表面粗さがRa0.4以上の梨地としてもよい。
図6に、この発明の第2実施形態のラッシュアジャスタ31を組み込んだ動弁装置を示す。この動弁装置は、第1実施形態と同様、シリンダヘッド32の吸気ポート33に設けられたバルブ34と、そのバルブ34に接続されたバルブステム35とを有する。バルブステム35は、バルブ34から上方に延びており、バルブステム35の上部にはスプリングリテーナ36が固定されている。スプリングリテーナ36は、バルブスプリング37によって上方に付勢され、その付勢力によってバルブ34をバルブシート38に着座させている。
ラッシュアジャスタ31は、シリンダヘッド32に形成されたガイド孔39に上下にスライド可能に挿入されるリフタボディ40と、リフタボディ40と一体に上下動するナット部材41と、そのナット部材41の内周に形成された雌ねじ42にねじ係合する雄ねじ43を外周に有するアジャストスクリュ44と、そのアジャストスクリュ44を付勢するリターンスプリング45とからなる。
リフタボディ40は、筒部46と、筒部46の上端に設けられた端板47とからなる。端板47の上面には、硬質のシム48が固定され、そのシム48にカム49が接触している。ナット部材41は、端板47の中央に一体に形成され、ナット部材41の上端がシム48で閉塞されている。
図7に示すように、リターンスプリング45は、上端がシム48で支持され、下端がスプリングシート50を介してアジャストスクリュ44を押圧しており、その押圧によって、アジャストスクリュ44をナット部材41から下方に突出する方向に付勢している。アジャストスクリュ44のナット部材41からの突出端は、バルブステム35の上端を押圧している。
図8に示すように、雄ねじ43は、軸線に沿った断面形状が非対称形状の鋸歯状に形成されており、アジャストスクリュ44をナット部材41に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク51のフランク角が、遊び側フランク52のフランク角よりも大きくなっている。同様に、雌ねじ42も、軸線に沿った断面形状が非対称形状の鋸歯状に形成されており、アジャストスクリュ44をナット部材41に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク53のフランク角が、遊び側フランク54のフランク角よりも大きくなっている。
雄ねじ43の遊び側フランク52のフランク角は、雌ねじ42の遊び側フランク54のフランク角よりも小さくなっており、突出方向の荷重がアジャストスクリュ44に負荷されたときに、雄ねじ43の山の頂が、雌ねじ42の遊び側フランク54に線接触するようになっている(図8参照)。
一方、雄ねじ43の圧力側フランク51のフランク角は、雌ねじ42の圧力側フランク53のフランク角と同一の角度となっており、押し込み方向の荷重がアジャストスクリュ44に負荷されたときに、雄ねじ43の圧力側フランク51と雌ねじ42の圧力側フランク53とが面接触し、その圧力側フランク51,53間の摩擦抵抗によってアジャストスクリュ44の回転が阻止されるようになっている。
雄ねじ43の圧力側フランク51は、ショットピーニングを施すことにより、表面粗さがRa0.4以上の梨地となっている。
また、雄ねじ43と雌ねじ42の間には軸方向隙間が設けられており、その軸方向隙間は、0.2〜0.4mmの範囲に設定されている。
このラッシュアジャスタ31は、第1実施形態と同様、カム49のカム山部49aがリフタボディ40を押し下げて、アジャストスクリュ44に押し込み方向の荷重が負荷されると、雄ねじ43の圧力側フランク51が雌ねじ42の圧力側フランク53で受け止められて、ナット部材41に対するアジャストスクリュ44の軸方向位置が固定される。このとき、厳密には、雄ねじ43の圧力側フランク51と雌ねじ42の圧力側フランク53の間に僅かな滑りが生じ、その滑りによってアジャストスクリュ44は押し込み方向に移動するが、更にカム49が回転して押し込み方向の荷重が解除されたときに、アジャストスクリュ44は、リターンスプリング45から負荷される突出方向の荷重によって突出方向に移動し、元の位置に戻る。
このラッシュアジャスタ31は、第1実施形態と同様、アジャストスクリュ44に突出方向の荷重が負荷されたときに、雄ねじ43と雌ねじ42とが線接触するので、突出方向に移動するときのアジャストスクリュ44の回転抵抗が小さい。そのため、このラッシュアジャスタ31は、アジャストスクリュ44の突出速度が速く、カム49による押し込み方向の荷重が解除されてから、更にカム49が回転して再び押し込み方向の荷重が負荷されるまでの間のアジャストスクリュ44の突出量を確保することができる。
また、エンジンが高速回転して、カム49による荷重の負荷周期が短くなったときにも、アジャストスクリュ44の突出量を確保することが可能なので、二輪自動車のエンジン等、高速回転するエンジンに組み込んだ場合にも、安定した性能を発揮することができる。
また、このラッシュアジャスタ31は、雄ねじ43の圧力側フランク51を表面粗さがRa0.4以上の梨地としたので、雄ねじ43の圧力側フランク51を平滑面としたものと比較して、雄ねじ43の圧力側フランク51と雌ねじ42の圧力側フランク53の間の摩擦係数が高い。そのため、カム49の回転により押し込み方向の荷重が負荷されたときのアジャストスクリュ44の押し込み量を最小限に抑えることができ、エンジンが高速回転したときにも、安定した性能を発揮することが可能である。
また、このラッシュアジャスタ31は、雄ねじ43の圧力側フランク51に梨地を形成するときに、雄ねじ43の遊び側フランク52も梨地となることがあるが、雄ねじ43の遊び側フランク52と雌ねじ42の遊び側フランク54が面接触しないので、突出方向に移動するときのアジャストスクリュ44の回転抵抗が大きくなりにくい。
また、このラッシュアジャスタ31は、雄ねじ43と雌ねじ42の軸方向隙間が0.2mm以上あるので、エンジンが高温の状態で停止し、その後、エンジンが冷却して動弁装置の構成部材間に収縮差が生じたときに、その収縮差を、雄ねじ43と雌ねじ42の軸方向隙間で吸収することができる。そのため、エンジンの再始動時に、動弁装置の構成部材間の収縮差による隙間がバルブ34とバルブシート38の間に生じず、圧縮漏れが生じない。
上記実施形態では、雄ねじ43の遊び側フランク52のフランク角を、雌ねじ42の遊び側フランク54のフランク角よりも小さくしたが、雄ねじ43の遊び側フランク52のフランク角を、雌ねじ42の遊び側フランク54のフランク角よりも大きくしてもよい。このようにすると、雄ねじ43の遊び側フランク52のフランク角を、雌ねじ42の遊び側フランク54のフランク角よりも小さくしたものと比較して、雄ねじ43と雌ねじ42とが内径側で接触するので、突出方向に移動するときのアジャストスクリュ44の回転抵抗がより小さくなり、アジャストスクリュ44の突出速度をより速くすることができる。
また、この実施形態では、ナット部材41とリフタボディ40を一体に形成しているが、ナット部材41は、リフタボディ40と別体に形成し、そのナット部材41をリフタボディ40に固定してもよい。要は、リフタボディ40が上下動したときに、そのリフタボディ40と一体にナット部材41が上下動すればよい。
図9に、この発明の第3実施形態のラッシュアジャスタ61を組み込んだ動弁装置を示す。この動弁装置は、エンジンのシリンダヘッド62の吸気ポート63に設けられたバルブ64と、そのバルブ64に接続されたバルブステム65と、カム66の回転に応じて揺動するアーム67とを有する。バルブステム65は、バルブ64から上方に延びており、バルブステム65の上部にはスプリングリテーナ68が固定されている。スプリングリテーナ68は、バルブスプリング69によって上方に付勢され、その付勢力によってバルブ64をバルブシート70に着座させている。
アーム67は、中央部を支点軸71で揺動可能に支持されている。アーム67の一方の端部には、カム66に接触するローラ72が取り付けられ、アーム67の他方の端部には、ラッシュアジャスタ61が組み込まれている。
ラッシュアジャスタ61は、ナット部材73と、アジャストスクリュ74と、リターンスプリング75とからなる。ナット部材73は、アーム67を上下に貫通する収容穴76に挿入されており、ナット部材73の内周に形成された雌ねじ77が、アジャストスクリュ74の外周に形成された雄ねじ78とねじ係合している。
ナット部材73の上端は、アーム67の上面から突出しており、その突出部分に有底筒状のキャップ79が嵌め合わせて固定されている。キャップ79は、収容穴76の上縁に係止して、ナット部材73が収容穴76から下方に脱落するのを防止する。一方、ナット部材73の下端には、アーム67の下面に当接するフランジ80が形成されており、そのフランジ80で、ナット部材73に作用する上向きの力を受け止めるようになっている。
リターンスプリング75は、上端がキャップ79で支持され、下端がスプリングシート81を介してアジャストスクリュ74を押圧しており、その押圧によって、アジャストスクリュ74をナット部材73から下方に突出する方向に付勢している。アジャストスクリュ74のナット部材73からの突出端は、バルブステム65の上端を押圧している。
図10に示すように、雄ねじ78は、軸線に沿った断面形状が非対称形状の鋸歯状に形成されており、アジャストスクリュ74をナット部材73に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク82のフランク角が、遊び側フランク83のフランク角よりも大きくなっている。同様に、雌ねじ77も、軸線に沿った断面形状が非対称形状の鋸歯状に形成されており、アジャストスクリュ74をナット部材73に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク84のフランク角が、遊び側フランク85のフランク角よりも大きくなっている。
雄ねじ78の遊び側フランク83のフランク角は、雌ねじ77の遊び側フランク85のフランク角よりも小さくなっており、突出方向の荷重がアジャストスクリュ74に負荷されたときに、雄ねじ78の山の頂が、雌ねじ77の遊び側フランク85に線接触するようになっている(図10参照)。
一方、雄ねじ78の圧力側フランク82のフランク角は、雌ねじ77の圧力側フランク84のフランク角と同一の角度となっており、押し込み方向の荷重がアジャストスクリュ74に負荷されたときに、雄ねじ78の圧力側フランク82と雌ねじ77の圧力側フランク84とが面接触し、その圧力側フランク82,84間の摩擦抵抗によってアジャストスクリュ74の回転が阻止されるようになっている。
雄ねじ78の圧力側フランク82は、ショットピーニングを施すことにより、表面粗さがRa0.4以上の梨地となっている。
また、雄ねじ78と雌ねじ77の間には軸方向隙間が設けられており、その軸方向隙間は、0.2〜0.4mmの範囲に設定されている。
このラッシュアジャスタ61は、第1実施形態と同様、カム66のカム山部66aがアーム67の端部を押し上げて、アジャストスクリュ74に押し込み方向の荷重が負荷されると、雄ねじ78の圧力側フランク82が雌ねじ77の圧力側フランク84で受け止められて、ナット部材73に対するアジャストスクリュ74の軸方向位置が固定される。このとき、厳密には、雄ねじ78の圧力側フランク82と雌ねじ77の圧力側フランク84の間に僅かな滑りが生じ、その滑りによってアジャストスクリュ74は押し込み方向に移動するが、更にカム66が回転して押し込み方向の荷重が解除されたときに、アジャストスクリュ74は、リターンスプリング75から負荷される突出方向の荷重によって突出方向に移動し、元の位置に戻る。
このラッシュアジャスタ61は、第1実施形態と同様、アジャストスクリュ74に突出方向の荷重が負荷されたときに、雄ねじ78と雌ねじ77とが線接触するので、突出方向に移動するときのアジャストスクリュ74の回転抵抗が小さい。そのため、このラッシュアジャスタ61は、アジャストスクリュ74の突出速度が速く、カム66による押し込み方向の荷重が解除されてから、更にカム66が回転して再び押し込み方向の荷重が負荷されるまでの間のアジャストスクリュ74の突出量を確保することができる。
また、エンジンが高速回転して、カム66による荷重の負荷周期が短くなったときにも、アジャストスクリュ74の突出量を確保することが可能なので、二輪自動車のエンジン等、高速回転するエンジンに組み込んだ場合にも、安定した性能を発揮することができる。
また、このラッシュアジャスタ61は、雄ねじ78の圧力側フランク82を表面粗さがRa0.4以上の梨地としたので、雄ねじ78の圧力側フランク82を平滑面としたものと比較して、雄ねじ78の圧力側フランク82と雌ねじ77の圧力側フランク84の間の摩擦係数が高い。そのため、カム66の回転により押し込み方向の荷重が負荷されたときのアジャストスクリュ74の押し込み量を最小限に抑えることができ、エンジンが高速回転したときにも、安定した性能を発揮することが可能である。
また、このラッシュアジャスタ61は、雄ねじ78の圧力側フランク82に梨地を形成するときに、雄ねじ78の遊び側フランク83も梨地となることがあるが、雄ねじ78の遊び側フランク83と雌ねじ77の遊び側フランク85が面接触しないので、突出方向に移動するときのアジャストスクリュ74の回転抵抗が大きくなりにくい。
また、このラッシュアジャスタ61は、雄ねじ78と雌ねじ77の軸方向隙間が0.2mm以上あるので、エンジンが高温の状態で停止し、その後、エンジンが冷却して動弁装置の構成部材間に収縮差が生じたときに、その収縮差を、雄ねじ78と雌ねじ77の軸方向隙間で吸収することができる。そのため、エンジンの再始動時に、動弁装置の構成部材間の収縮差による隙間がバルブ64とバルブシート70の間に生じず、圧縮漏れが生じない。
上記実施形態では、雄ねじ78の遊び側フランク83のフランク角を、雌ねじ77の遊び側フランク85のフランク角よりも小さくしたが、雄ねじ78の遊び側フランク83のフランク角を、雌ねじ77の遊び側フランク85のフランク角よりも大きくしてもよい。このようにすると、雄ねじ78の遊び側フランク83のフランク角を、雌ねじ77の遊び側フランク85のフランク角よりも小さくしたものと比較して、雄ねじ78と雌ねじ77とが内径側で接触するので、突出方向に移動するときのアジャストスクリュ74の回転抵抗がより小さくなり、アジャストスクリュ74の突出速度をより速くすることができる。
この発明の第1実施形態のラッシュアジャスタを組み込んだ動弁装置を示す正面図 図1に示す動弁装置のラッシュアジャスタ近傍の拡大断面図 図2に示すラッシュアジャスタの雄ねじと雌ねじの拡大断面図 図2に示すアジャストスクリュに押し込み方向の荷重が負荷された状態を示す雄ねじと雌ねじの拡大断面図 図3に示す雄ねじと雌ねじの変形例を示す拡大断面図 この発明の第2実施形態のラッシュアジャスタを組み込んだ動弁装置を示す正面図 図6に示すラッシュアジャスタのアジャストスクリュ近傍の拡大断面図 図6に示すラッシュアジャスタの雄ねじと雌ねじの拡大断面図 この発明の第3実施形態のラッシュアジャスタを組み込んだ動弁装置を示す正面図 図9に示すラッシュアジャスタのアジャストスクリュ近傍の拡大断面図
符号の説明
1 ラッシュアジャスタ
2 シリンダヘッド
7 アーム
12 収容穴
13 ナット部材
14 雌ねじ
15 雄ねじ
16 アジャストスクリュ
18 リターンスプリング
20 突出端
22 圧力側フランク
23 遊び側フランク
24 圧力側フランク
25 遊び側フランク
31 ラッシュアジャスタ
32 シリンダヘッド
35 バルブステム
39 ガイド孔
40 リフタボディ
41 ナット部材
42 雌ねじ
43 雄ねじ
44 アジャストスクリュ
45 リターンスプリング
51 圧力側フランク
52 遊び側フランク
53 圧力側フランク
54 遊び側フランク
61 ラッシュアジャスタ
65 バルブステム
66 カム
67 アーム
73 ナット部材
74 アジャストスクリュ
75 リターンスプリング
76 収容穴
77 雌ねじ
78 雄ねじ
82 圧力側フランク
83 遊び側フランク
84 圧力側フランク
85 遊び側フランク
α,α フランク角

Claims (6)

  1. シリンダヘッド(2)の上面に開口した収容穴(12)に挿入されるナット部材(13)と、そのナット部材(13)の内周に形成された雌ねじ(14)にねじ係合する雄ねじ(15)を外周に有するアジャストスクリュ(16)と、そのアジャストスクリュ(16)を前記ナット部材(13)から上方に突出する方向に付勢するリターンスプリング(18)とを有し、前記雄ねじ(15)と雌ねじ(14)は、アジャストスクリュ(16)をナット部材(13)内に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク(22,24)のフランク角が、遊び側フランク(23,25)のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されており、前記アジャストスクリュ(16)のナット部材(13)からの突出端(20)で動弁装置のアーム(7)を揺動可能に支持するラッシュアジャスタ(1)において、前記雄ねじ(15)の遊び側フランク(23)のフランク角(α)と、前記雌ねじ(14)の遊び側フランク(25)のフランク角(α)とを異ならせたことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  2. シリンダヘッド(32)に形成されたガイド孔(39)に上下にスライド可能に挿入されるリフタボディ(40)と、そのリフタボディ(40)と一体に上下動するナット部材(41)と、そのナット部材(41)の内周に形成された雌ねじ(42)にねじ係合する雄ねじ(43)を外周に有するアジャストスクリュ(44)と、そのアジャストスクリュ(44)を前記ナット部材(41)から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリング(45)とを有し、前記雄ねじ(43)と雌ねじ(42)は、アジャストスクリュ(44)をナット部材(41)内に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク(51,53)のフランク角が、遊び側フランク(52,54)のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されており、前記アジャストスクリュ(44)のナット部材(41)からの突出端で動弁装置のバルブステム(35)を押圧するラッシュアジャスタ(31)において、前記雄ねじ(43)の遊び側フランク(52)のフランク角と、前記雌ねじ(42)の遊び側フランク(54)のフランク角とを異ならせたことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  3. カム(66)の回転に応じて揺動するアーム(67)の下面に開口した収容穴(76)に挿入されるナット部材(73)と、そのナット部材(73)の内周に形成された雌ねじ(77)にねじ係合する雄ねじ(78)を外周に有するアジャストスクリュ(74)と、そのアジャストスクリュ(74)を前記ナット部材(73)から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリング(75)とを有し、前記雄ねじ(78)と雌ねじ(77)は、アジャストスクリュ(74)をナット部材(73)内に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク(82,84)のフランク角が、遊び側フランク(83,85)のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されており、前記アジャストスクリュ(74)のナット部材(73)からの突出端で動弁装置のバルブステム(65)を押圧するラッシュアジャスタ(61)において、前記雄ねじ(78)の遊び側フランク(83)のフランク角と、前記雌ねじ(77)の遊び側フランク(85)のフランク角とを異ならせたことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  4. 前記雄ねじ(15)の遊び側フランク(23)のフランク角(α)が、前記雌ねじ(14)の遊び側フランク(25)のフランク角(α)よりも大きい請求項1から3のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  5. 前記雄ねじ(15)の圧力側フランク(22)と前記雌ねじ(14)の圧力側フランク(24)のうちの少なくとも一方を、表面粗さがRa0.4以上の梨地とした請求項1から4のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  6. 前記雄ねじ(15)と雌ねじ(14)の軸方向隙間を0.2〜0.4mmの範囲に設定した請求項1から5のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
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