JP2009266925A - キャパシタ - Google Patents

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Abstract

【課題】自動車用等に使用されるキャパシタの圧力調整弁の信頼性を向上させることを目的とする。
【解決手段】素子1を収容した金属ケース11の開口部を端子板2と封口ゴム13で封止し、端子板2内部に圧力調整弁3を内蔵してなり、この圧力調整弁3が、キャップ4内に弁体5を配設し、キャップ4内にワッシャ6を圧入して弁体5を圧縮状態で保持した弁ユニットと、ガス透過性シート8を接合して弁ユニットの下部に配設されたワッシャ7からなり、この圧力調整弁3を端子板2の内面に設けた凹部内に埋設してカシメ結合した構成により、弁ユニットとしての組立精度を向上できるため、圧力調整弁3としての動作バラツキを低減し、安定した性能を発揮できるばかりでなく、弁ユニット単体で圧力調整弁3としての動作確認が可能になり、更に圧力調整弁3が高い圧力まで対応できる。
【選択図】図2

Description

本発明は各種電子機器やハイブリッド自動車の回生用、あるいは電力貯蔵用等に使用されるキャパシタに関するものである。
図7は従来のキャパシタの構成を示した断面図、図8は同キャパシタに設けられた圧力調整弁の構成を示した断面図であり、図7と図8において、20は素子、20aは中空部を示し、この素子20の両端面(図7において上下方向)から陽極と陰極を夫々取り出すように構成されたものである。
21は上記素子20を図示しない駆動用電解液と共に収容したアルミニウム製の金属ケース、21aはこの金属ケース21の外底面に設けられた陰極端子、21bは内底面に設けられた突起であり、この突起21bを上記素子20の中空部20a内に嵌め込み、素子20の陰極側の端面を金属ケース21の内底面にレーザー溶接等により、機械的、かつ電気的に接合するようにしたものである。
22はアルミニウム製の封口板、22aはこの封口板22の表面側に設けられた陽極端子、22bは内面側に設けられた突起、22cは電解液注入用の孔であり、素子20の陽極側の端面を封口板22の内面にレーザー溶接等により、機械的、かつ電気的に接合すると共に、この封口板22の周縁上で上記金属ケース21の開口部を巻き込むように加工(一般にカーリング加工と呼ばれている)することによって封止して構成されたものである。
23は上記封口板22の表面側に設けられた圧力調整弁であり、この圧力調整弁23は図8にその詳細を示すように、上記電解液注入用の孔22c上にガス透過性部材24と閉塞体25を配設し、これらを外部と連通する孔26aを有する金属キャップ26で覆うように固定することにより、閉塞体25を常時閉塞する方向に付勢しているものである。また、この金属キャップ26の固定は、予め封口板22に電解液注入用の孔22cの周囲を囲うようにして設けられた円環状の凸部22dをカシメ加工等により変形させて金属キャップ26に押し当てることにより固定したものである。
また、上記圧力調整弁23は、キャパシタの内部圧力が所定の圧力以上になると圧力を外部に逃がすための自己復帰型のものであり、キャパシタ内部で発生したガスを外部へ放出してキャパシタ内部の圧力の上昇を防ぐことができ、また作動後に圧力調整弁23は作動前の状態に復帰してキャパシタ内部の気密性を保持することができるため、キャパシタ内部のガス発生による圧力の上昇においてもキャパシタの外観に異常をきたすことはなく、その特性を維持することができるものである。
また、圧力調整弁23には、駆動用電解液の透過を防ぎ、かつキャパシタ内部で発生したガスを外部へ透過する材料を用いて構成したガス透過性部材24を密着配設することにより、駆動用電解液が閉塞体25に付着して圧力調整弁23の機能を損なうことがなく、かつ、圧力調整弁23を介してキャパシタ外部への駆動用電解液の漏れを防ぐことができるものである。
このように構成された従来のキャパシタは、電解液注入用の孔22cに圧力調整弁23を配置させて固定することにより、駆動用電解液の漏出の可能性のある箇所を軽減することができ、より信頼性の高いキャパシタを得ることができるというものであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2004−134632号公報
しかしながら上記従来のキャパシタでは、電解液注入用の孔22cに圧力調整弁23を装着することにより駆動用電解液の漏出を低減させるようにはしているものの、圧力調整弁23は、キャパシタを組み立て、電解液注入用の孔22cから駆動用電解液を注入した後、電解液注入用の孔22c上に各部材を直接組み込むことにより装着するようにしているため、組み立て精度のバラツキがそのまま動作バラツキに繋がり、圧力調整弁23の性能にバラツキが発生し易いという課題に加え、動作確認を圧力調整弁23単体で行うことができないという課題があった。
更に、自動車用の用途においては過酷な使用環境からより高い信頼性が要求されるようになってきており、特に高温においても高い動作性能を示す圧力調整弁が求められているという課題もあった。
また、素子20の両端面に形成された一対の電極を封口板22の内面、金属ケース21の内底面に夫々レーザー溶接によって機械的、かつ電気的に接合することにより、部品点数の削減と小型化が図れるというものであるが、上記レーザー溶接は封口板22、金属ケース21の外部から夫々レーザー光を照射して行う方法であるために、溶接状態を確認することが難しいばかりでなく、溶接条件も狭い範囲内に限定された厳しいものになってしまうため、電極引き出しのための接続に纏わる信頼性の保証が難しいという課題もあった。
本発明はこのような従来の課題を解決し、動作バラツキが少なく、高温においても高い動作性能を示し、かつ、単体での検査も可能な圧力調整弁を備えると共に、電極引き出しのための接続に纏わる信頼性を高い次元で保証することが可能なキャパシタを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明は、両端面から電極を取り出すように構成された素子を駆動用電解液と共に収容し、素子の一方の電極を内底面に接合した金属ケースと、素子の他方の電極を内面に接合して金属ケースの開口部に配設された端子板と、この端子板の内部に結合された圧力調整弁と、上記端子板の上面に配設されて封止を行う封口ゴムからなるキャパシタにおいて、上記圧力調整弁が、外部と連通する孔を有した金属製のキャップ内にゴム製の弁体を配設し、このキャップ内にリング状のワッシャを圧入することにより上記弁体を圧縮状態で保持した弁ユニットと、ガス透過性シートを接合して上記弁ユニットの下部に配設されるように上記キャップ内に嵌め込まれたリング状のワッシャにより構成され、この圧力調整弁を上記端子板の内面に設けられた凹部内に埋設してカシメ結合した構成のものである。
以上のように本発明によるキャパシタは、弁体を配設したキャップ内にワッシャを圧入することによって弁体を圧縮状態で保持した弁ユニットを構成した圧力調整弁を用いることにより、弁ユニットとしての組み立て精度を大きく向上させることができるようになるため、圧力調整弁としての動作バラツキを低減し、安定した性能を発揮することができるようになるばかりでなく、弁ユニット単体で圧力調整弁としての動作確認を行うことが可能になり、更に、この圧力調整弁を端子板の内面に埋設してカシメ結合した構成により、圧力調整弁が高い圧力まで対応できるようになるという効果が得られるものである。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1、4〜7に記載の発明について説明する。
図1は本発明の実施の形態1によるキャパシタの構成を示した断面図(但し、端子板は断面図ではない)、図2は同キャパシタの封口部分の構成を示した要部断面図、図3(a)〜(c)は同キャパシタに使用される端子板の構成を示した平面図と正面断面図と側面図、図4(a)〜(c)は同キャパシタに使用される封口ゴムの構成を示した正面断面図と裏面図と側面断面図である。
図1〜図4において、1は素子、1cはこの素子1に形成された中空部を示し、この素子1は、アルミニウム箔からなる集電体上に分極性電極層を形成した正負一対の電極を互いに逆方向に位置をずらしてその間にセパレータを介在させて巻回する(全て図示せず)ことにより構成され、この素子1の両端面(図1において上下方向)から陽極1a(図1において上側)と陰極1b(図1において下側)を夫々取り出すようにしたものである。
2はアルミニウム製の端子板、2aはこの端子板2の下端に設けた鍔部、2bは外部接続用の端子部、2cは内部に設けられた凹部であり、この凹部2c内に後述する圧力調整弁3が埋設されてカシメ結合されるものである。2dは上記凹部2cの開口部に円環状に設けられ、先端が鋭角を成すように形成された加工部、2eは上記凹部2cと外部を連通するように設けられた貫通孔、2fは上記鍔部2aの上面側に設けられた凸部、2gはこの凸部2f内に設けられた電解液注入用の孔である。
3は上記端子板2に設けられた凹部2c内に埋設されてカシメ結合されることによって端子板2に内蔵された圧力調整弁であり、この圧力調整弁3について以下に詳細に説明する。4は開口端に鍔部4aを設けると共に、外部と連通する孔4bと、周面の一部に内面側に突出する切り起こし部4cを設けた有底円筒状のステンレス製のキャップ、5はブチルゴム製の弁体、6は中央部に孔を設け、上面周縁に円環状の壁部が一体で設けられたアルミニウム製のリング状のワッシャであり、このワッシャ6の内底面上に上記弁体5を配設した状態で、ワッシャ6を上記キャップ4内に圧入することによって弁体5を圧縮状態で保持し、これにより弁ユニットを構成しているものである。
なお、上記ワッシャ6のキャップ4内への圧入は、図示しない治具を用いて行うことによって圧入寸法の管理を精度良く行うことができるものであり、更に、ステンレス製のキャップ4の周面の一部に設けた切り起こし部4cがアルミニウム製のワッシャ6の壁部に喰い込み、より高い結合強度が得られるようになるものである。
7は中央部に孔を設けたアルミニウム製のリング状のワッシャ、8はこのワッシャ7の下面側に接合されたガス透過性シートであり、このガス透過性シート8はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)からなる多孔質フィルムからなり、ワッシャ7との接合は変性PPを用いて熱融着することによって行われているものであり、このようにガス透過性シート8が接合されたワッシャ7を上記弁ユニットの下部に配設されるように上記キャップ4内に圧入したものである。
9はゴム製のOリング、10は中央部に孔を設けたアルミニウム製のリング状のワッシャであり、このワッシャ10は上記弁ユニットとワッシャ7が圧入されたキャップ4と共に端子板2に設けられた凹部2c内に埋設した後、この凹部2cの開口部に設けられた円環状の加工部2dをカシメ加工することによって結合し、これにより端子板2内に圧力調整弁3が内蔵された構成になっているものである。
なお、このように構成された圧力調整弁3は、キャパシタ内部の圧力が上昇して所定の圧力以上になると、ガス透過性シート8により、駆動用電解液の透過を防ぎ、ガスのみを透過するため、圧力が上昇したガスは弁体5を押し上げて弁体5とワッシャ6の界面からキャップ4内に抜け、キャップ4に設けた孔4bを介して端子板2に設けた凹部2c内に抜けると共に、この凹部2cに設けた貫通孔2eを介して外部へ放出されるようになるものであり、また、このように作動した後は作動前の状態に復帰してキャパシタ内部の気密性を保持することができる自己復帰型のものである。
また、このように圧力調整弁3が内蔵された端子板2は上記素子1の陽極1aと重ね合わされ、端子板2に設けた鍔部2aの上面側からレーザー溶接することにより、鍔部2aと素子1の陽極1aとを機械的、かつ電気的に接合しているものであり、これにより、素子1の陽極1aを端子板2から取り出すようにしているものである。
11は上記端子板2が接合された素子1を図示しない駆動用電解液と共に収容したアルミニウム製の有底円筒状の金属ケース、11aはこの金属ケース11の内底面に設けられた接合部であり、上記素子1をこの金属ケース11内に挿入した後、素子1の陰極1bと金属ケース11に設けた接合部11aとを密着して金属ケース11の外底面側からレーザー溶接することにより、機械的、かつ電気的に接合しているものであり、これにより、素子1の陰極1bを金属ケース11から取り出すようにしているものである。
12は上記端子板2と金属ケース11間を絶縁するための絶縁リングであり、この絶縁リング12は金属ケース11に横溝加工部11dを設けることによって位置決めされているものである。
13は上記端子板2の上面に配設されたブチルゴム等からなる絶縁性の封口ゴム、13aはこの封口ゴム13の中央部に設けられ、端子板2の端子部2bに嵌まり込む貫通孔、13bは上面側に設けられた凹部、13cは下面側に設けられた凹部、13dはこの凹部13c内に設けられた凸部であり、この封口ゴム13は、上記端子板2の上面に配設されることにより、端子板2の上面に設けられた凸部2fが封口ゴム13の下面に設けられた凹部13cに嵌まり込むと共に、端子板2に設けられた電解液注入用の孔2gに封口ゴム13に設けられた凸部13dが嵌まり込むように構成されているものである。
そして、このように構成されて端子板2の上面に配設された封口ゴム13は、上記金属ケース11の開口部近傍を外周から絞り加工(横溝絞り加工部11b)することによって封口ゴム13を圧縮すると共に、金属ケース11の開口端をカーリング加工(カーリング加工部11c)して封口ゴム13の上面を押さえ込むようにすることによって封止を行うようにしているものである。なお、14は封口ゴム13の上面に設けた凹部13b内に嵌め込まれたベーク板からなる補強板であり、封口ゴム13による封止強度を高める目的で配設されたものであり、本発明とは直接関係無く、また、必要不可欠なものではない。
このように構成された本実施の形態によるキャパシタは、圧力調整弁3を、弁体5を配設したキャップ4内にワッシャ6を圧入することによって弁体5を圧縮状態で保持した弁ユニットを構成したことにより、弁ユニットとしての組み立て精度を大きく向上させることができるようになり、これにより、圧力調整弁3としての動作バラツキを低減し、安定した性能を発揮することができるようになるばかりでなく、弁ユニット単体で圧力調整弁3としての動作確認を行うことも可能になるという格別の効果を奏するものである。
更に、上記圧力調整弁3を端子板2の内部に埋設すると共に、端子板2に対する圧力調整弁3の結合が、端子板2の凹部2cの開口部に設けられた円環状の加工部2dをカシメ加工することによって結合するようにしているために高い結合強度が得られ、このためにキャパシタ内部の高い圧力上昇にも対応することが可能になるという格別の効果を奏するものである。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項2に記載の発明について説明する。
本実施の形態は、上記実施の形態1で図1〜図4を用いて説明したキャパシタに用いられる素子の一方の電極に金属製の集電板を接合した点が異なるものであり、これ以外の構成は実施の形態1と同様であるために同一部分には同一の符号を付与してその詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ以下に図面を用いて詳細に説明する。
図5は本発明の実施の形態2によるキャパシタの構成を示した断面図であり、図5において、15は中央に貫通孔が設けられ、上記素子1の一方の端面に形成された陽極1aに接合された集電板であり、この集電板15はアルミニウム板を加工することにより形成され、素子1の陽極1aに重ね合わせてレーザー溶接することにより、機械的、かつ電気的に接合しているものである。
そして、このように素子1の陽極1aに接合された集電板15上に端子板2を重ね合わせ、端子板2に設けた鍔部2aの上面側からレーザー溶接することにより、鍔部2aと集電板15の周縁とを、機械的、かつ電気的に接合しているものであり、これにより、素子1の陽極1aを端子板2から取り出すようにしているものである。
このように構成された本実施の形態によるキャパシタは、上記実施の形態1によるキャパシタにより得られる効果に加え、素子1の端面に形成された陽極1aに集電板15を接合し、この集電板15を端子板2に接合するようにした構成により、素子1に集電板15を接合した時点で接合状態の確認や検査を行うことが容易にできるばかりでなく、この集電板15を端子板2に接合する際に、幅広い接合条件で行えるために作業が容易になり、電極引き出しのための接続に纏わる信頼性を大きく向上させることができるようになるという格別の効果を奏するものである。
なお、本実施の形態においては、素子1の陽極1aに集電板15を接合し、この集電板15を端子板2の内面に接合する例を用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、集電板を素子1の陰極1bにも接合し、この集電板を金属ケース11の内底面に接合しても良いものであり、これにより同様の効果が得られるものである。
(実施の形態3)
以下、実施の形態3を用いて、本発明の特に請求項3に記載の発明について説明する。
本実施の形態は、上記実施の形態1で図1〜図4を用いて説明したキャパシタに用いられる圧力調整弁の弁体の構成が一部異なるようにしたものであり、これ以外の構成は実施の形態1と同様であるために同一部分には同一の符号を付与してその詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ以下に図面を用いて詳細に説明する。
図6は本発明の実施の形態3によるキャパシタの封口部分の構成を示した要部断面図であり、図6において、16は圧力調整弁、17はシリコンゴム製の弁体、18はブチルゴム製のパッキンであり、ワッシャ6の内底面上に上記パッキン18と弁体17を重ねて載置した状態で、ワッシャ6をキャップ4内に圧入することにより、弁体17ならびにパッキン18を圧縮状態で保持し、これにより弁ユニットを構成しているものである。
このように構成された本実施の形態によるキャパシタは、上記実施の形態1、2によるキャパシタにより得られる効果に加え、圧力調整弁16を構成する弁体17をシリコンゴム製とし、この弁体17をブチルゴム製のパッキン18上に重ねて載置した構成により、耐熱性に優れるという格別の効果を奏するものである。
なお、このような優れた耐熱性を発揮するのは弁体17の材料としてシリコンゴムを用いたことによるものであるが、シリコンゴムは高温、低温共に優れた性能を発揮することができる反面、水分遮断性に対しては劣っており、この水分遮断性を確保する目的でブチルゴム製のパッキン18を弁体17の底面(キャパシタ内部側)に配置することによって解決し、高い水分遮断性を維持するようにしたものである。
本発明によるキャパシタは、圧力調整弁の動作バラツキを低減すると共に圧力調整弁単体で動作確認を行うことができ、かつ、高い圧力まで対応できるという効果を有し、特に高い信頼性が要求される自動車用分野のキャパシタ等として有用である。
本発明の実施の形態1によるキャパシタの構成を示した断面図 同キャパシタの封口部分の構成を示した要部断面図 (a)同キャパシタに使用される端子板の構成を示した平面図、(b)同正面断面図、(c)同側面図 (a)同キャパシタに使用される封口ゴムの構成を示した正面断面図、(b)同裏面図、(c)同側面断面図 本発明の実施の形態2によるキャパシタの構成を示した断面図 本発明の実施の形態3によるキャパシタの封口部分の構成を示した要部断面図 従来のキャパシタの構成を示した断面図 同キャパシタに設けられた圧力調整弁の構成を示した断面図
符号の説明
1 素子
1a 陽極
1b 陰極
1c 中空部
2 端子板
2a、4a 鍔部
2b 端子部
2c、13b、13c 凹部
2d 加工部
2e、13a 貫通孔
2f、13d 凸部
2g 電解液注入用の孔
3、16 圧力調整弁
4 キャップ
4b 孔
4c 切り起こし部
5、17 弁体
6、7、10 ワッシャ
8 ガス透過性シート
9 Oリング
11 金属ケース
11a 接合部
11b 横溝絞り加工部
11c カーリング加工部
11d 横溝加工部
12 絶縁リング
13 封口ゴム
14 補強板
15 集電板
18 パッキン

Claims (7)

  1. 正負の電極を夫々両端面から取り出すように構成された素子と、この素子を駆動用電解液と共に収容し、素子の一方の電極を内底面に接合した有底筒状の金属ケースと、上記素子の他方の電極を内面に接合して上記金属ケースの開口部に配設された端子板と、この端子板の内部に結合された圧力調整弁と、上記端子板の上面に配設されて金属ケースの開口端を加工することにより圧縮されて封止を行う封口ゴムからなるキャパシタにおいて、上記圧力調整弁が、外部と連通する孔を有した金属製のキャップ内にゴム製の弁体を配設し、このキャップ内にリング状のワッシャを圧入することにより上記弁体を圧縮状態で保持した弁ユニットと、ガス透過性シートを接合して上記弁ユニットの下部に配設されるように上記キャップ内に嵌め込まれたリング状のワッシャにより構成され、この圧力調整弁を上記端子板の内面に設けられた凹部内に埋設してカシメ結合したキャパシタ。
  2. 素子の電極の少なくとも一方に金属製の集電板を接合し、この集電板を端子板の内面に接合した請求項1に記載のキャパシタ。
  3. 圧力調整弁が、外部と連通する孔を有した金属製のキャップ内にブチルゴム製のパッキンとシリコンゴム製の弁体を重ねて配設し、このキャップ内にリング状のワッシャを圧入することにより上記パッキンと弁体を圧縮状態で保持した弁ユニットと、ガス透過性シートを接合して上記弁ユニットの下部に配設されるように上記キャップ内に嵌め込まれたリング状のワッシャにより構成された請求項1または2に記載のキャパシタ。
  4. 圧力調整弁の弁ユニットを構成するリング状のワッシャの上面周縁に円環状の壁部を設けた請求項1または3に記載のキャパシタ。
  5. 圧力調整弁の弁ユニットを構成する金属製のキャップの周面の少なくとも一部に、内面側に突出する切り起こし部を設けた請求項1または3に記載のキャパシタ。
  6. 圧力調整弁を構成するリング状のワッシャに接合されたガス透過性シートとして、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)からなる多孔質フィルムを用いた請求項1または3に記載のキャパシタ。
  7. 圧力調整弁を構成するリング状のワッシャに接合されたガス透過性シートのリング状のワッシャとの接合が、変性ポリプロピレンを熱融着することにより行われたものである請求項1または3に記載のキャパシタ。
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