JP2004128311A - コンデンサ - Google Patents

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Teruhisa Miura
三浦 照久
Koji Kamioka
上岡 浩二
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
    • H01G9/00Electrolytic capacitors, rectifiers, detectors, switching devices, light-sensitive or temperature-sensitive devices; Processes of their manufacture
    • H01G9/004Details
    • H01G9/08Housing; Encapsulation
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Abstract

【課題】コンデンサの内部抵抗を減少させ、かつコンデンサの電解液が外部に漏れることがないコンデンサを提供することを目的とする。
【解決手段】コンデンサ素子11を駆動用電解液と共に収納する外表面に外部接続用の端子を設けた金属ケース12aと、この金属ケース12aの開口部を封止する封口板13aとからなるコンデンサであって、上記封口板13aの外表面に外部接続用の端子15bを設け、かつこの封口板13aに自己復帰型の圧力調整弁18と駆動用電解液を注入する注入孔17を設けると共に、上記注入孔17に鍔付き円柱状の金属製の封止部材19をOリングを介在させて嵌入し、その封止部材19の鍔部分の周囲をレーザ溶接して閉塞した構成とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は各種電子機器に使用されるコンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンデンサの構成を図8に示す。同図において、81はコンデンサ素子、82はこのコンデンサ素子81を収納した有底筒状の端子一体型の金属ケース、83はこの端子一体型の金属ケース82の内底面に設けられたコンデンサ素子81の位置決め固定用の突起、84はコンデンサ素子81の端面に接合された端子一体型のフタ部材、85はこの端子一体型のフタ部材84に設けられたコンデンサ素子81の位置決め固定用の突起、86はカーリング加工部分、87は外部接続用の穴を有する平板状の端子、88は上記コンデンサ素子81の中心に配設された中空部分を有する棒状の芯材、89は上記端子一体型のフタ部材84に設けた電解液注入孔、90は圧力調整弁である。
【0003】
上記電解液注入孔89は、図9(a),(b)に示すように、フタ部材84に電解液注入孔89が突出した筒状のものを、その部分を挟んで変形させた後、一部を閉塞するようにして、その閉塞部分に対してレーザ光を照射して溶接することにより封止部分91を形成して密閉する構成としていた。
【0004】
また、コンデンサに電圧を印加した際にはガスを発生するので、電解液注入孔89とは別に圧力調整弁90を設け、この圧力調整弁90よりコンデンサの内部で発生したガスをコンデンサの外部へ放出することができる。
【0005】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−315632号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来のコンデンサでは、金属からなる筒状の電解液注入孔89を挟んでその一部を閉塞して、その閉塞部分をレーザ溶接することから、溶接された封止部分91に溶接欠陥が生じてコンデンサ内部側と外部側を貫通するパスが発生するという場合があり、また、電解液注入孔89の内側面部及び開口端部に電解液が付着している状態でレーザ溶接すると、その付着した電解液が気化するときにレーザ溶接にて溶解した金属を同時に吹き飛ばして、コンデンサ内部側と外部側を貫通するパスが発生する場合があり、この発生した貫通のパスによりコンデンサ内部の駆動用電解液がコンデンサ外部へ漏出するという課題があった。
【0008】
本発明はこのような従来の課題を解決し、確実に電解液注入孔を封止することができるコンデンサを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の請求項1に記載の発明は、平板状の一対の電極をその間にセパレータを介在させ、かつ各々の電極の端面が互いに逆方向に突出するようにして巻回することにより構成された中空状のコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を駆動用電解液と共に収納する外表面に外部接続用の端子を設けた金属ケースと、この金属ケースの開口部を封止する封口板とからなるコンデンサであって、上記封口板の外表面に外部接続用の端子を設け、かつこの封口板に自己復帰型の圧力調整弁と駆動用電解液を注入する注入孔を設けると共に、上記注入孔に鍔付き円柱状の金属製の封止部材をOリングを介して嵌入させ、その封止部材の鍔部分の周囲をレーザ溶接して上記注入孔を閉塞した構成としたものであり、この構成によれば、封止部材を注入孔に圧入する際、封止部材が鍔付きであるために、封止部材の円柱状ピン部分が斜めに挿入されることが軽減され、電解液注入孔の内側面部と封止部材の外側面部との接触が確保できるため、封止の信頼性をより向上させることができる。また、注入孔にOリングを介して封止部材を挿入して、その封止部材の鍔部分をレーザ溶接するので、電解液が注入孔から漏れるようなことはなく、レーザ溶接に一部未溶接部分があったとしても、注入孔を確実に封止することができるという作用を有する。
【0010】
なお、円柱状の先端部分をテーパー形状とすることにより、注入孔に対しての円柱状部分の挿入をより容易にすることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、自己復帰型の圧力調整弁が、封口板の貫通孔を覆うように閉塞体を配設し、さらにこの閉塞体に重なるように外部と連通する孔を有するキャップを配設することにより、上記閉塞体が常時閉塞する方向に付勢される構成としたものであり、この構成によれば、例えば封口板に圧力調整弁が取り付けられる際、その圧力調整弁の取り付け部分が金属の場合においても、金属のキャップと封口板を溶接等の方法で容易に取り付けができるという作用を有する。
【0012】
請求項3に記載の発明は、閉塞体とコンデンサ内部とを連通する貫通孔に、電解液の透過を防ぎ、かつコンデンサ内部で発生したガスを外部へ透過するシート状の部材を密着配設した構成としたものであり、この構成によれば、圧力調整弁の内部に対しての電解液の浸入を防ぐことができるため、電解液の溶質が閉塞体に付着して圧力調整弁の機能を損なうことがなく、かつ圧力調整弁を介してコンデンサ内部から外部への電解液の漏れを防ぐことができるという作用を有する。
【0013】
請求項4に記載の発明は、閉塞体がゴム状弾性部材からなる構成としたもので、この構成によれば、ゴムの材質と形状を最適化することにより所定の圧力で作動する安全弁を容易に構成することができるという作用を有する。
【0014】
請求項5に記載の発明は、封口板および金属ケースに設ける外部接続用の端子を平板状にし、上記封口板に設けた端子と上記金属ケースに設けた端子を金属ケースの中心軸を基準に相反する方向にずれるように配設した構成のものであり、この構成によれば、例えば本発明によるコンデンサを直列接続する際、陽極と陰極の平板状の端子どうしを重ね合わせ、この重ね合わせた部分をスポット溶接することにより直列接続ができるので、端子形状がネジ式端子の場合と比較して短時間で接合ができ、またネジ式端子の場合、直列接続の際、コンデンサの封止部分にねじれの応力が負荷されるために封止に悪影響を及ぼす恐れがあるが、平板状の端子の場合は直列接続においてもコンデンサの封止部分にねじれの応力が負荷されることはなく、封止に悪影響を及ぼすことがないという作用を有する。
【0015】
また、封口板に設ける平板状の外部接続用の端子と金属ケースに設ける同端子を、金属ケースの中心軸を基準に相反する方向にずれるように配設することにより、陽極と陰極の平板状の端子どうしを重ねあわせて接合する際、金属ケースの中心軸を境にして両端子が密着するようになり、金属ケースが浮いたりひずんだりすることなく、精度の良い接合ができるという作用を有する。
【0016】
請求項6に記載の発明は、金属ケースの内底面に突起を設け、この突起によりコンデンサ素子の中心部の位置決めおよび/または固定を行うようにした構成としたもので、この構成によれば、コンデンサに対して外部より振動が加えられた際に、コンデンサ素子の端面と金属ケースの接合部分に対してのストレスが軽減できるために製品の耐振性を向上させることができ、かつコンデンサ使用時に内部発熱が生じた場合においても外部への放熱性を向上させることができるという作用を有する。
【0017】
請求項7に記載の発明は、コンデンサ素子の他方の電極の端面に電気的に接合される封口板に突起を設け、この突起によりコンデンサ素子の位置決めおよび/または固定を行うようにした構成のもので、この構成によれば、コンデンサに対して外部より振動が加えられた際に、コンデンサ素子の端面と封口板の接合部分に対してのストレスが軽減できるために製品の耐振性を向上させることができ、かつコンデンサ使用時に内部発熱が生じた場合においても外部への放熱性を向上させることができるという作用を有する。
【0018】
請求項8に記載の発明は、封口板および/または金属ケースの底面の少なくとも一方に隆起状の凹凸部分を設けた構成としたもので、この構成によれば、封口板または金属ケースの底面の隆起状の凹凸部分をコンデンサ素子の電極の端面に押し当てて配設することにより電極の端面が部分的にスウェッジ加工されるので、そのスウェッジ加工されることにより封口板または金属ケースとの接合をより確実にすることができるという作用を有する。
【0019】
請求項9に記載の発明は、平板状の一対の電極として、金属箔もしくは導電性高分子からなる集電体上に集電体の一端に集電体の露出部分が形成されるように活性炭と結着剤と導電剤の混合物からなる分極性電極層を形成してなる電極を用いた構成としたもので、この構成によれば、分極性電極層の界面で形成される電気二重層を利用した電気二重層コンデンサとして使用できるものであり、大容量でかつ低抵抗が必要とされるモータ駆動用の二次電源としての利用が可能となり、電気二重層コンデンサの内部抵抗の減少により大電流で充電もしくは放電しても、充放電における電圧の急激なダウン部分あるいはアップ部分の電圧範囲を小さくすることができるため、コンデンサのより大電流での充放電ができるという作用を有する。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面にもとづいて説明する。
【0021】
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1によるコンデンサの構成を示した断面図、図2(a),(b)は同コンデンサに使用されるコンデンサ素子の展開斜視図と斜視図である。図1において、11はコンデンサ素子、12aはこのコンデンサ素子11を収納した有底筒状の端子一体型の金属ケース、12bはこの端子一体型の金属ケース12aの内底面に設けられたコンデンサ素子11の位置決め固定用のテーパーを有する円柱状の突起、13aはコンデンサ素子11の端面に接合された端子一体型の封口板、13bはこの端子一体型の封口板13aに設けられたコンデンサ素子11の位置決め固定用のテーパを有する円柱状の突起、14はカーリング加工部分、15aは金属ケース12aに一体に設けられた外部接続用の穴を有する平板状の端子、15bは封口板13aに設けられた外部接続用のスリット入りの平板状の端子、16は上記コンデンサ素子11の中心に配設された中空部分を有する棒状の芯材、17は上記端子一体型の封口板13aに設けた電解液注入孔、18は圧力調整弁、19は上記電解液注入孔17を閉塞する封止部材である。
【0022】
図2(a)は上記コンデンサ素子11の構成を示す展開斜視図で、図2(a)において21は一対の電極であり、この一対の電極21は集電体の露出部分22a,22bが互いに逆方向に突出するようにして、活性炭と結着剤と導電性の混合物からなる分極性電極層23a、23bを形成して構成され、このように構成された一対の電極21間にセパレータ24を介在させた状態で巻回することにより、同図(b)に示すようなコンデンサ素子11が構成されている。
【0023】
また、図3に封口板13aに設けられた圧力調整弁18を、図4に電解液注入孔17の閉塞後の状態の断面図を示す。
【0024】
まず、図3において、封口板13aにコンデンサ内部と連通する貫通孔32を設け、この貫通孔32を覆うようにゴム状弾性部材からなる閉塞体34を配設し、さらにこの閉塞体34に重なるように外部と連通する穴36を有するキャップ35を配設し、かつ上記ゴム状弾性部材からなる閉塞体34は常時閉塞する方向に付勢される構成としたもので、例えば封口板13aおよびキャップ35が金属の場合、溶接等の方法で容易に取り付けができる。
【0025】
また、図4においては、電解液注入孔17にOリング42を介在させて封止部材19を嵌入させ、その封止部材19の鍔部分の周囲をレーザ溶接にて溶接部分41を形成した構成としたものである。
【0026】
以上のように構成された本実施の形態のコンデンサは、電解液注入孔17にOリング42を介在させて封止部材19を挿入して、その封止部材19の鍔部分の周囲をレーザ溶接するので、レーザ溶接による溶接部分41に未溶接箇所があったとしても、電解液注入孔17を確実に封止することができる。
【0027】
上記封止部材19の鍔部分は、図4にも示すようにレーザ溶接する部分を他の鍔部分よりも肉厚を薄くすることにより、レーザ溶接による接合を容易にすることができる。なお、上記レーザ溶接はYAGレーザを用いることにより、最小面積でOリング42に損傷を与えることなく、容易に封止部材19を封口板13aに接合することができる。
【0028】
また、圧力調整弁18はコンデンサの内部圧力が所定以上の圧力になると圧力を外部に逃がすための自己復帰型のものである。すなわち、コンデンサ内部で発生したガスを外部へ放出してコンデンサ内部の圧力の上昇を防ぐことができ、また作動後に圧力調整弁18は作動前の状態に復帰してコンデンサ内部の気密性を保持することができるため、コンデンサ内部のガス発生による圧力の上昇においてもコンデンサの外観に異常をきたすことはなく、その特性を維持することができる。
【0029】
また、圧力調整弁18を配設する貫通孔32のコンデンサ内部側には、電解液の透過を防ぎ、かつコンデンサ内部で発生したガスを外部へ透過する材料を用いて構成したシート状部材33を密着配設することにより、圧力調整弁18の内部に対しての電解液の浸入を防ぐことができるため、電解液の溶質が閉塞体34に付着して圧力調整弁18の機能を損なうことがなく、かつ圧力調整弁18を介してコンデンサ内部から外部への電解液の漏れを防ぐことができる。
【0030】
上記圧力調整弁18および電解液注入孔17は図5(a),(b),(c)に示す封口板13aに配設される。同図(a)は外観斜視図で、同図のA−A断面を同図(b)にB−B断面を同図(c)に示す。隆起状の凹凸部分51をコンデンサ素子11の電極の端面に押し当てて配設することにより電極21の端面が部分的にスウェッジ加工され、封口板13aとコンデンサ素子11の電極21が接合される。
【0031】
また、この場合、電極21の端面に隆起状の凹凸部分51を押し当てる際、完全に押し当てずに封口板13aの凹凸部分のない平面部分がコンデンサ素子11の端面に接触しないよう、封口板13aにコンデンサ素子11の芯材と接触する突起13bを設け、封口板13aの凹凸部分のない平面部分とコンデンサ素子11の端面との間に隙間を設けることにより、電解液がコンデンサ素子11へ浸入する際の一つの浸入経路となるものである。
【0032】
なお、上記スウェッジ加工された箇所に封口板13a側からコンデンサ素子11の電極21の端面方向にレーザ溶接して封口板13aとコンデンサ素子11の端面を接合することにより、確実な接合が可能となる。
【0033】
また、金属ケース12aおよび封口板13aに設けられたテーパーを有する円柱状の突起12b,13bは、これに対応する中空部分を有する芯材16の中空部分に挿入してコンデンサ素子11を固定することができるので、外部より振動が加えられた際においてもコンデンサ素子11の端面と端子一体型の封口板13aおよび端子一体型の金属ケース12aとの接合部分に対してのストレスが軽減できるものである。
【0034】
また、コンデンサ素子11の中心部に、コンデンサ素子11の位置決めおよび/または固定を行うための棒状の芯材16を配設した構成とすることにより、例えばコンデンサ素子11の巻回時にこの芯材16を巻芯とすることによって芯材16のない場合と比較して固く巻くことができるために巻きずれの軽減ができ、かつ電極間の距離を短くすることができるためにコンデンサの内部抵抗を減少させることができ、かつコンデンサに対して外部より振動が加えられた際にコンデンサ素子11の端面と電極部との接合部分に対してのストレスが軽減できるために製品の耐振性を向上させることができる。
【0035】
さらにまた、上記芯材16は、金属および/または絶縁性の高分子からなるものとし、例えば芯材16が金属と絶縁性の高分子の複合材料からなる場合、コンデンサ素子11の端面に接続した2つの電極部が芯材16を介してショートすることがなく、かつ金属部を設けているためにコンデンサ使用時に内部発熱が生じた場合においても外部への放熱性を向上させることができ、さらにこの場合、金属部分が多いほど外部への放熱性を向上させることができるものである。
【0036】
また、端子一体型の封口板13aと端子一体型の金属ケース12aのカーリング加工部分14をアルマイトなどの絶縁処理とすることにより、カーリング加工後も端子一体型の封口板13aと端子一体型の金属ケース12aの絶縁を可能とすることができるものである。
【0037】
なお、上記絶縁処理のコーティング部分の前処理として、脱脂処理または粗面化処理または酸化皮膜形成処理の少なくとも一つを行うことにより、カーリング加工の際においても、封口板と金属ケースの絶縁部材のコーティング部分の剥がれが軽減できるため、封口板と金属ケースの間の絶縁性がより確保できるものである。
【0038】
上記カーリング加工部分14を図6に示す。同図に示すように、カーリング加工部分14の最大外周部が金属ケース12aの外周径より大きくならないようにするため、カーリング加工前に金属ケース12aの開口部の開口径を小さくするようなネッキング加工を施すとよい。また、上記アルマイトなどの絶縁処理の代わりにゴムシートやシリコーンゴムシートなどの絶縁部材62で代用してもよい。
【0039】
このようにして構成されたコンデンサは、分極性電極層23a,23bの界面で形成される電気二重層を利用した電気二重層コンデンサとして使用できるものであり、電気二重層コンデンサの内部抵抗の減少により大電流で充電もしくは放電しても充放電における電圧の急激なダウン部分あるいはアップ部分の電圧範囲を小さくすることができるためにコンデンサのより大電流での充放電ができるものである。
【0040】
(実施の形態2)
上記実施の形態1において、コンデンサ素子11を平板状の一対の電極として、表面に金属酸化皮膜を有する金属箔からなる電極箔を用いて、この金属箔の材料をアルミニウムとしてアルミ電解コンデンサを作製した。
【0041】
このような構成にすることにより、主に高リプル電流化が必要なインバータ回路用のアルミ電解コンデンサとしての利用が可能となり、アルミ電解コンデンサの内部抵抗の減少により大電流を印加する場合の製品発熱を低減することができるため、従来のアルミ電解コンデンサより高リプル電流化が可能になる。
【0042】
さらにまた、平板状の一対の電極の間に介在させるセパレータとこのセパレータに含浸する電解液に代え、機能性高分子もしくはセパレータと機能性高分子からなる複合部材を用いた構成とすることにより、機能性高分子コンデンサとして使用できるものであり、従来の巻回タイプの機能性高分子コンデンサより低インピーダンスのコンデンサを提供することができ、かつアルミ電解コンデンサのように電解液を使用しないためにドライアップが要因の寿命劣化モードがなくなり、コンデンサの長寿命化を図ることができる。
【0043】
(実施の形態3)
図7は本発明の実施の形態3によるコンデンサを示した正面図であり、同図において、72はコンデンサ、71aと71bは外部接続用の平板状の端子であり、この平板状の端子71aと71bは金属ケースの中心軸を基準に相反する方向にずれるように配設されている。
【0044】
このような構成にすることにより、同図に示すように、複数のコンデンサ72を接続する際に上記金属ケースの中心軸を境にして両端子が密着すると共に、基板73等の上面に載置した状態でコンデンサ72が浮いたりすることもなくなり、精度の良い接続を行うことができるものである。
【0045】
また、端子形状をスリット入りの平板状の端子とすることにより、例えば2点のスポット溶接で平板部どうしを溶接接合する場合において、溶接点の間にスリットがない時には1点目の溶接に続いて2点目の溶接を行う際、既に溶接されている部分に電流が流れるために溶接が困難となるが、溶接点の間にスリットを入れた場合は溶接を容易に行うことができるものである。また、ネジによる接続においては、平板状の端子を穴を有する平板状の端子とすることにより接続が容易となる。
【0046】
【発明の効果】
以上のように本発明のコンデンサは、平板状の一対の電極をその間にセパレータを介在させ、かつ各々の電極の端面が互いに逆方向に突出するようにして巻回することにより構成された中空状のコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を駆動用電解液と共に収納する外表面に外部接続用の端子を設けた金属ケースと、この金属ケースの開口部を封止する封口板とからなるコンデンサであって、上記封口板の外表面に外部接続用の端子を設け、かつこの封口板に自己復帰型の圧力調整弁と駆動用電解液を注入する注入孔を設けると共に、上記注入孔に鍔付き円柱状の金属製の封止部材をOリングを介在させて嵌入し、その封止部材の鍔部分の周囲をレーザ溶接して上記注入孔を閉塞した構成とすることにより、レーザ溶接に一部未溶接部分があったとしても、注入孔をOリングを介在した封止部材で確実に封止することができるという効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1によるコンデンサの構成を示す断面図
【図2】(a)同要部であるコンデンサ素子の構成を示す展開斜視図
(b)同斜視図
【図3】同要部である圧力調整弁の構成を示す断面図
【図4】同要部である電解液注入孔の閉塞時を示す断面図
【図5】(a)同要部である封口板を示す斜視図
(b)同A−A断面を示す断面図
(c)同B−B断面を示す断面図
【図6】同要部であるカーリング部分の要部断面図
【図7】本発明の実施の形態3によるコンデンサを示す正面図
【図8】従来のコンデンサの構成を示す断面図
【図9】(a)同要部である電解液注入孔を示す断面図
(b)同要部である電解液注入孔をレーザ溶接した上面図
【符号の説明】
11 コンデンサ素子
12a 金属ケース
12b 突起
13a 封口板
13b 突起
14 カーリング加工部分
15a,15b 平板状の端子
16 芯材
17 電解液注入孔
18 圧力調整弁
19 封止部材

Claims (9)

  1. 平板状の一対の電極をその間にセパレータを介在させ、かつ各々の電極の端面が互いに逆方向に突出するようにして巻回することにより構成された中空状のコンデンサ素子と、このコンデンサ素子を駆動用電解液と共に収納する外表面に外部接続用の端子を設けた金属ケースと、この金属ケースの開口部を封止する封口板とからなるコンデンサであって、上記封口板の外表面に外部接続用の端子を設け、かつこの封口板に自己復帰型の圧力調整弁と駆動用電解液を注入する注入孔を設けると共に、上記注入孔に鍔付き円柱状の金属製の封止部材をOリングを介して嵌入させ、その封止部材の鍔部分の周囲をレーザ溶接して上記注入孔を閉塞したコンデンサ。
  2. 自己復帰型の圧力調整弁が、封口板の貫通孔を覆うように閉塞体を配設し、さらにこの閉塞体に重なるように外部と連通する孔を有するキャップを配設することにより、上記閉塞体が常時閉塞する方向に付勢される構成とした請求項1に記載のコンデンサ。
  3. 閉塞体とコンデンサ内部とを連通する貫通孔に、電解液の透過を防ぎ、かつコンデンサ内部で発生したガスを外部へ透過するシート状の部材を密着配設した請求項2に記載のコンデンサ。
  4. 閉塞体がゴム状弾性部材からなる請求項2に記載のコンデンサ。
  5. 封口板および金属ケースに設ける外部接続用の端子を平板状にし、上記封口板に設けた端子と上記金属ケースに設けた端子を金属ケースの中心軸を基準に相反する方向にずれるように配設した請求項1に記載のコンデンサ。
  6. 金属ケースの内底面に突起を設け、この突起によりコンデンサ素子の中心部の位置決めおよび/または固定を行うようにした請求項1に記載のコンデンサ。
  7. コンデンサ素子の他方の電極の端面に電気的に接合される封口板に突起を設け、この突起によりコンデンサ素子の位置決めおよび/または固定を行うようにした請求項1に記載のコンデンサ。
  8. 封口板および/または金属ケースの底面の少なくとも一方に隆起状の凹凸部分を設けた請求項1に記載のコンデンサ。
  9. 平板状の一対の電極として、金属箔もしくは導電性高分子からなる集電体上に集電体の一端に集電体の露出部分が形成されるように活性炭と結着剤と導電剤の混合物からなる分極性電極層を形成してなる電極を用いた請求項1に記載のコンデンサ。
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