JP2009265507A - 光レセプタクル - Google Patents

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Abstract


【課題】 部品点数が少なく構造が単純で組立容易であり、部品点数が少なく、部品の製造公差を緩和できる光レセプタクルを提供すること。
【解決手段】外部光ファイバのフェルールを着脱できる内周面83を持つ円筒形のセラミック製外套兼用スリーブ8と、中心部或いは外周部に空洞にある隆起筒部92、72を形成した金属円盤継ぎ手9、70とよりなり、外套兼用スリーブ8を金属円盤継ぎ手9、70の隆起筒部92、72に挿入し接着又は圧入によって固定する。隆起筒部が歯先円が外套兼用スリーブ内径より大きく歯底円が外套兼用スリーブ内径より小さい外歯の歯車突状を有するので、圧入のための部品の加工公差を大きくできる。
【選択図】 図12

Description

この発明は、単純化された構造を持ち製造容易で安価でありながらフェルールの繰り返し脱着による劣化が少ない光レセプタクルに関する。発光素子又は受光素子或いは発光素子/受光素子を収納した光モジュールは、外部光ファイバと信号光を交換するための機構の違いによって、レセプタクル型とピグテイル型に分けることができる。ピグテイル型というのは発光素子・受光素子と固定光ファイバをレンズによって結合したものである。固定光ファイバの他端は別体の光コネクタに結合しておりこの光コネクタによって外部光ファイバと連結するようになっている。レセプタクル型は、外部光ファイバに繋がるフェルールを直接に着脱し、発光素子、受光素子とレンズを介して結合する構造となっている。フェルールを着脱する部分をレセプタクルと言う。本発明はレセプタクルの改良に関する。
レセプタクル型の光モジュールには様々の形状のものがある。
特許文献1は、スリーブ外周と金属外套筒を接着剤で接着すると接着剤が剥がれることもあり長期信頼性がないということを問題にする。本願の図17に特許文献1によって提案された光レセプタクルの断面図を示す。特許文献1はフランジの中央部を内側へ隆起させて中間突状を形成した金属外套筒を用いる。スリーブは基部に切欠きと薄肉部がある割りスリーブとしている。
割りスリーブは縦方向に貫通するスリットがあり、僅かに内外に撓むことができる。基部側にはスリットを中間線とする円弧状切欠きがある。円弧状切欠きの裏面は薄肉部となっている。薄肉部の内面を金属外套筒の中間突状に差し込んで割りスリーブを中間突状に固定する。接着剤を使わずスリーブを金属外套筒に固定することができる。割りスリーブの開口部から外部光ファイバのフェルールを割りスリーブ内部へ挿入するようにしている。
特許文献1は接着剤を使わないから剥離の問題がなくフェルールの繰り返し着脱による経年的な劣化が起こらず、しかもスタブを省略できるという利点があると述べている。
特許文献2は、スリーブ外径より狭い入口を持つ金属外套筒を用いるレセプタクルにおいては、スリーブは後端面から挿入しなければならず金属外套筒が2部材になり部品点数が多くなるということを問題にした。金属外套筒が前方部材と後方部材の2部材になり、スリーブがあって、スタブがあるので、レセプタクルが4部材から構成されるようになる。そこで特許文献2はスタブと金属外套筒の後方部材とスタブを結合して1部材として構造を単純化したレセプタクルを提案した。
本願の図18は特許文献2によって提案されたレセプタクルの縦断面図である。金属外套筒の内周面に段部があって、段部がスリーブを抜け止めしている。スリーブを金属外套筒の前端からではなく後端から挿入しなければならない。特許文献2はスタブとフランジの機能を一部結合した段付きスタブを製造する。
特許文献2はスリーブが金属外套筒で抜け止めされる構造のレセプタクルにおいて、スタブと金属外套筒の一部を統合しスタブの固定手段が不要になったので、部品点数が減り組立工数が減少したとその利点を述べている。
特開2006−154301号公報 特開2004−151126号公報
特許文献1(図17)はスリーブ外壁を金属外套筒内壁に固定するのではなく、金属外套筒と一体に底面から伸びる中間突状を形成し、中間突状に割りスリーブを差し込んで固定するようにしている。これは接着剤を使わないから接着剤の熱劣化や肉厚偏心の問題はない。しかし割りスリーブとするから部品コストが上がる。金属外套筒と一体となった中間突状を高い寸法精度で形成することは難しい。スリーブが円筒対称でなく切欠きを持つ構造となるから脆弱である。繰り返しフェルール着脱によって傾斜する可能性もある。また繰り返し着脱によってスリーブが破損する恐れもある。
特許文献2(図18)のように大径部と小径部を有する段付きスタブを使って薄肉スリーブを固定するものは部品の数を1つ減らすことができる。しかし金属製段付きスタブの小径部でスリーブの下端を保持するから、小径部の製造に高い寸法精度が要求される。大径部は金属外套筒に圧入又は接着剤で固定されるから精密な加工が必要になる。何れにしても部品コストが高く安価な量産部品とはならない。
本発明の光レセプタクルは、スリーブを包囲する金属外套筒がなく、外部光ファイバのフェルールを着脱できる内周面を持つ円筒形のセラミック製外套兼用スリーブと、空洞を有し歯先円が外套兼用スリーブ内径より大きく歯底円が外套兼用スリーブ内径より小さい外歯の歯車突状を有する隆起筒部を形成した金属円盤継ぎ手とよりなり、外套兼用スリーブ内周面に金属円盤継ぎ手の隆起筒部を挿入し外套兼用スリーブ内面で歯車突状を一部潰し一部削る圧入によって固定したので、高精度に加工されたスリーブ内周面に金属円盤継ぎ手を圧入し高精度の加工が必要な部分を減らすことができる。歯車状の突起部を形成しこれをセラミック製のスリーブで一部潰し一部削り取るような圧入によって結合するので金属円盤継ぎ手の製造公差を緩和することができる。
また本発明の光レセプタクルは、スリーブを包囲する金属外套筒がなく、外部光ファイバのフェルールを着脱できる内周面を持つ円筒形のセラミック製外套兼用スリーブと、空洞を有し歯先円が外套兼用スリーブ外径より小さく歯底円が外套兼用スリーブ外径より大きい内歯の歯車突状を有する隆起筒部を形成した金属円盤継ぎ手とよりなり、金属円盤継ぎ手の隆起筒部内周面に外套兼用スリーブを挿入し外套兼用スリーブ外面で歯車突状を一部潰し一部削る圧入によって固定したので、高精度に加工されたスリーブ内周面に金属円盤継ぎ手を圧入し高精度の加工が必要な部分を減らすことができる。歯車状の突起部を形成しこれをセラミック製のスリーブで一部潰し一部削り取るような圧入によって結合するので金属円盤継ぎ手の製造公差を緩和することができる。
また本発明の光レセプタクルは、金属円盤継ぎ手がメタルインジェクションモールドによって作製されているので微細な突状を多数有する金属円盤継ぎ手を容易に且つ低コストに作製することができる。
本発明の光レセプタクルは外部フェルールを内周面で保持できる外套兼用スリーブと、隆起筒部を有する金属円盤継ぎ手を隆起筒部とスリーブの内周面或いは外周面を組み合わせて一体化した光レセプタクルである。従来例(図17、図18を参照)のように、スリーブを囲みスリーブを保護する金属外套筒が存在しない。金属外套筒はステンレス、銅、鉄などで作られ安価でない部材であるがそれが不要になる。金属外套筒がないので空間に余裕ができスリーブをより肉厚にできる。スリーブがより堅牢になるからフェルールの着脱に対する耐久性も高揚する。2つの部品で構成されるので構造は単純である。部材の点数が減るので部品コストを低減することができる。金属円盤継ぎ手と外套兼用スリーブとは接着することもできるし圧入で結合することもできる。スリーブを肉厚にできるから圧入が可能になる。組立工数が減るから組立に要するコストも減少する。
(実施の形態1)
[I型:スリーブ内面保持型]
本発明の光レセプタクルは、厚肉の外套兼用スリーブと金属円盤継ぎ手とからなる。これはスリーブの内面を金属円盤継ぎ手によって把持するような構造である。外套兼用スリーブと金属円盤継ぎ手は接着剤で接着することもできる。接着する場合は後に述べる歯車突状は不要である。外套兼用スリーブ内面と金属外套筒の隆起筒部の外周面の寸法を適当に定めて接着剤と共に両者を嵌合して接着するようにする。接着剤を使わず両者を圧入で結合することもできる。ここでは圧入で結合する場合の例を示す。
図3は本発明のスリーブ内面保持型(I型)のスリーブの縦断面図を示す。外套を兼ねるので外套兼用スリーブという。本発明のレセプタクルは金属外套筒のようなものはない。スリーブが外套の役割を兼ねるので、セラミック製の外套兼用スリーブ8が肉厚のものとなっている。ジルコニアやアルミナなどのセラミックである。
外套兼用スリーブ8の外部ファイバのフェルールが挿入される入口側には入口面取り85がある。基部側の後端面86は内周面83、外周面82に直交する面となっている。入口側の入口面取り85の外部は平坦な前端面87となる。
金属円盤継ぎ手9は図1に縦断面図を、図2に平面図を示す。金属円盤継ぎ手9はステンレス、銅、鉄、ニッケルなどの金属製である。金属円盤継ぎ手9はメタルインジェクションモールドによって一挙に作ることができる。適当な形状の空洞を有する金型に溶媒で溶かした金属化合物或いは溶融金属を注入し冷却し固める手法である。円盤状金属塊から切削加工によって作製することもできる。金属円盤継ぎ手9は中心に隆起する隆起筒部92とそれに続く円盤上のフランジ95よりなる。隆起筒部92の外側には放射状に多数の歯車突状93が形成される。歯車突状の高さは10μm〜200μm程度である。歯車突状93の上方は外面取り98がある。隆起筒部92とフランジ95の継ぎ目の部分は縮径したぬすみ91となっている。これは削れた歯車突状の屑を除去するための空間である。
隆起筒部92の端部は平坦な前端面94となっている。隆起筒部92の中心は軸線に沿った空洞97となっている。空洞97は光信号が通過する空間である。歯車突状93には外面取り98がなされる。
金属外套筒はなく、その機能を外套兼用スリーブ8が兼ねている。外套兼用スリーブ8と金属円盤継ぎ手9は接着剤で接着することもできるがここでは圧入で結合する。だから歯車突状93がある。歯車突状93の歯先円は外套兼用スリーブ8内周面83の内径よりも大きい。歯車突状93の歯底円は外套兼用スリーブ8内周面83の内径よりも小さい。
図4のように金属円盤継ぎ手9の隆起筒部92に、外套兼用スリーブ8の内周面83を当てがい外套兼用スリーブ8を上から圧力を掛けて押す。金属円盤継ぎ手9は柔らかい金属製であり、外套兼用スリーブ8は硬いセラミックである。硬いセラミック製外套兼用スリーブ8はそのままの形状を維持するが柔らかい金属製の金属円盤継ぎ手9の歯車突状93は変形する。
外套兼用スリーブ8の内周面83と後端面86の角で隆起筒部92の歯車突状93の先端部を潰し或いは削る。外面取り98が外套兼用スリーブ8を案内し全周での歯車突状93の削り厚を均等にする。歯車突状93の外部が削られ、削り屑99が彎曲して垂れ下がる。
図5のように外套兼用スリーブ8の後端面86が金属円盤継ぎ手9のぬすみ91の高さまで下がると、削り屑99は歯車突状93から切り放される。強い風によって螺旋状の切り屑99を吹き飛ばして除去する。
図6に示すように更に外套兼用スリーブ8を押し下げる。後端面86が金属円盤継ぎ手9のフランジ95に接触して外套兼用スリーブ8が停止する。外套兼用スリーブ8と金属円盤継ぎ手9は一体となる。このように歯車突状93を一部潰し削りながら外套兼用スリーブ8を金属円盤継ぎ手9へ差し込んでいく圧入である。圧入によって金属円盤継ぎ手9と外套兼用スリーブ8が結合されるので接着剤は不要である。歯車突状93の高さ幅数は圧入が可能であってしかも結合が堅牢であるように適当に決める必要がある。こうして2部材からなる構造の単純なレセプタクルができる。
この後レセプタクルの金属円盤継ぎ手9の後端面96には光素子のハウジングが溶接される。図7は光素子とレセプタクルを調芯して最適の位置関係を決める。光素子の金属ハウジング5の上端とフランジ95の後端面96を溶接Wする。これが完成品の1つである。金属外套筒と内部のスリーブを兼ねて本発明の外套兼用スリーブ8がある。外套兼用スリーブ8の内周面83は高精度に仕上げられている。外部光ファイバのフェルールを開口部側入口面取り85から内周面83へ挿入することによって、外部光ファイバとレセプタクルを結合することができる。これはダミーファイバを含むスタブがないような構造である。これでもフェルールを着脱可能に保持できるし光信号をやり取りすることができる。空洞97は光信号が通過する経路となる。
ダミーファイバ/スタブを付けたいという場合は、広い内周面83の一部に接触するように設けることもできるし、狭い空洞97の内部に設けることもできる。
空洞97の内部にダミーファイバ/スタブを設けた構造の縦断面図を図8に示す。スタブ3は円筒形金属筒であり内部にダミーファイバ32を挿通してある。上方の面ではスタブ3とダミーファイバ32は面一に研磨し、下方の面ではスタブ3とダミーファイバ32は斜めに研磨した傾斜面33としてもよい。こうすれば半導体レーザへ反射戻り光が入らないようにすることができる。
この場合は外部ファイバのフェルールを外套兼用スリーブ8の内周面83の上半部に差し込む。そうするとスタブとフェルールが接触し、外部光ファイバ端とダミーファイバ32の端面が精度良く対向する。
(実施の形態2)
[II型:スリーブ外面保持型]
本発明の光レセプタクルは、厚肉の外套兼用スリーブと金属円盤継ぎ手とからなる。これはスリーブの外面を金属円盤継ぎ手によって把持するような構造である。外套兼用スリーブと金属円盤継ぎ手は接着剤で接着することもできる。接着する場合は後に述べる歯車突状は不要である。外套兼用スリーブ外面と金属外套筒の隆起筒部の内周面の寸法を適当に定めて接着剤と共に両者を嵌合して接着するようにする。接着剤を使わず両者を圧入で結合することもできる。ここでは圧入で結合する場合の例を示す。
本発明のスリーブ外面保持型(II型)のスリーブはスリーブ内面保持型(I型)と同じ形状をしている(図3を参照)。外套部を兼ねるので外套兼用スリーブ8と呼ぶ。
図9は外套兼用スリーブ8の外周を抑える金属円盤継ぎ手70の断面図、図10は平面図である。複雑な形状をしているがこれはメタルインジェクションモールドによって一挙に作ることができる。円盤状金属塊から切削加工によって作製することもできる。低い肉厚円筒状の隆起筒部72が円盤状のフランジ75と一体化されている。フランジ75の底面は平滑な後端面76となっている。光素子のハウジングは後端面76に溶接される。フランジ75の中心には光を通すための空洞77が穿孔される。
隆起筒部72の内周面には多数の内向き歯車突状73が形成される。歯車突状73は内歯(インターナルギヤ)である。歯先円は外套兼用スリーブ8の外径より狭く、歯底円は外套兼用スリーブ8の外径より広い。歯車突状73の歯桁、ピッチ円、モジュール、歯数は、スリーブ、金属円盤継ぎ手の材料、寸法、必要な嵌合強度などを勘案して適当に決定する。フランジ75に近接した隆起筒部72内周面は歯車突状の存在しないぬすみ71となっている。これは圧入によって削り屑が出るのでそれを排除するための空間である。
金属円盤継ぎ手70に外套兼用スリーブ8を圧入する中間の状態を図11に示す。外套兼用スリーブ8の後端面86を金属円盤継ぎ手70の内面取り78に当てて外套兼用スリーブ8を押し下げる。金属円盤継ぎ手70より外套兼用スリーブ8の方が硬いので後端面86の外縁が金属円盤継ぎ手70の隆起筒部72の歯車突状73の歯先部分を押し潰し削っていく。歯車突状73の一部は押し潰されて歯車の隙間を埋める。その他に薄い削り屑79が歯車突状73から発生する。ぬすみ71に後端面86が達すると削り屑79は歯車突状から離れる。強制送風によって削り屑79を吹き飛ばす。
図12は圧入後の金属円盤継ぎ手70、外套兼用スリーブ8の結合を示す縦断面図である。外套兼用スリーブ8の後端面86が金属円盤継ぎ手70のフランジ75の上面に接触している。円筒状の外套兼用スリーブ8の外周面82が、円盤状の金属円盤継ぎ手70の隆起筒部72内面によって保持されることによって、外套兼用スリーブ8、金属円盤継ぎ手70が一体結合される。歯車突状73は全周面で均等に潰され削られるので金属円盤継ぎ手70の隆起筒部72から外套兼用スリーブ8の受ける内向き圧力は全周において一様である。外套兼用スリーブ8、金属円盤継ぎ手70の中心線が一致する。外套兼用スリーブ8には外部光ファイバのフェルールが差し込まれる。
金属円盤継ぎ手70のフランジ75の後端面76には、光素子のハウジングが溶接される。ダミーファイバを有するスタブを省くこともできる。
スタブを設け光素子を溶接し外部フェルールを挿入したレセプタクルの状態の断面図を図13に示す。レセプタクルには外部光ファイバが挿入され、光素子と外部光ファイバの間で光信号を交換しながら金属円盤継ぎ手70とハウジング5を相対移動させて最適位置を捜し、その位置関係でハウジング5と金属円盤継ぎ手を溶接する。光素子は光送受信モジュール、光受信モジュール、光送信モジュールの何れかである。レセプタクルはダミーファイバを含むスタブを有しスタブのレンズ側は傾斜面33となっている。
図15は金属円盤継ぎ手の隆起筒部に設けた歯車突状の斜視図を示す。内歯の場合も外歯の場合もあるがここでは両方を示すために展開図で示す。突起群の先端を結ぶ円が歯先円である。谷を結ぶ円が歯底円である。内歯の場合は歯底円の方が歯先円より大きい。外歯の場合は歯底円が歯先円より小さい。歯先と歯底の高さの差kが歯桁である。歯桁kは10μm〜200μmの程度である。基部の厚みeは隆起筒部の厚みである。ピッチpは歯桁kにも歯先角Θによっても変わるがp=2ktan(Θ/2)であるからΘ、kを決めるとpも決まる。Θ=50゜〜120゜程度、pは15μm〜300μm程度である。金属円盤継ぎ手の隆起筒部を外套兼用スリーブに圧入すると硬いスリーブによって歯車突状の一部が潰れ一部が削れる。
図16は歯車突状とスリーブ8の接触状態を展開図で表現したものである。圧入後のスリーブと歯車突状の接触幅をtとする。金属の強度は一様であるから歯車突状の寸法が全て同じであり圧力が一定であれば、削り量潰れ量は一定の筈で接触幅tは一様になる筈である。歯先の高さ(e+k)がばらついているとtもばらつくことになるので、(e+k)は全円周において一様にすべきである。
図14に外面保持型(II型)の実施例を示す。外套兼用スリーブ8の内径Cは1.252mmである。これは外部フェルールの外径に対応するものである。フェルールは1.25mmタイプと2.5mmタイプのものがある。これは1.25mmタイプに対応する例である。2.5mm型に適用できるものにも本発明を適用することができる。
金属円盤継ぎ手70の底部開口内径Dは2mm、金属円盤継ぎ手の縮頚部の外径Eは3.1mm、下端部外径Fは3.6mm、段部外径Gは4.17mm、フランジ外径Hは5.08mmである。
外套兼用スリーブ8の開口部の広がりKは2mm直径である。広がり角Θは20゜である。外套兼用スリーブ8の長さJは4.35mmである。
金属円盤継ぎ手の突き出しフランジ部分の高さPは0.65mm、それに続く段部の高さQは0.65mmである。段部の直下の窪み部分の高さRは0.32mm、最端の突状の高さSは0.3mmである。
外套兼用スリーブの外径Uは2.92mmである。外套兼用スリーブの内径Cが1.252mmであるから、外套兼用スリーブの肉厚Tは0.834mmである。
この実施例の金属円盤継ぎ手70は底が狭くなっているが、後端面76に光素子のハウジング開口部を溶接することができる。
上記において、本発明の実施の形態および実施例について説明を行ったが、上記に開示された本発明の実施の形態および実施例は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施の形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
本発明のI型.内面保持型レセプタクルの例に係る金属円盤継ぎ手の縦断面図。
本発明のI型.内面保持型レセプタクルの例に係る金属円盤継ぎ手の平面図。
本発明のI型.内面保持型レセプタクルの例に係る外套兼用スリーブの縦断面図。
本発明のI型.内面保持型レセプタクルの例において、金属円盤継ぎ手の中心の隆起筒部を外套兼用スリーブの内面に圧入していくと外套兼用スリーブが歯車突状を削り潰しながら進行していく過程を示す縦断面図。
本発明のI型.内面保持型レセプタクルの例において、金属円盤継ぎ手の中心の隆起筒部を外套兼用スリーブの内面に圧入していき外套兼用スリーブ端面が隆起筒部のぬすみに至ると削り屑が離れるので送風して削り屑を排除するようにする過程を示す縦断面図。
本発明のI型.内面保持型レセプタクルの例において、金属円盤継ぎ手の中心の隆起筒部を外套兼用スリーブの内面に圧入していき外套兼用スリーブ端面が金属円盤継ぎ手のフランジ面に接触し圧入が完了した状態を示すレセプタクル縦断面図。
本発明のI型.内面保持型レセプタクルの例において、金属円盤継ぎ手と外套兼用スリーブを結合したものに発光素子、受光素子、発光素子/受光素子を内蔵する光素子を調芯して溶接固定したモジュールの縦断面図。
本発明のI型.内面保持型レセプタクルの例において、中心の空洞にダミーウエハを挿通したスタブを設けた金属円盤継ぎ手と外套兼用スリーブを結合したものに発光素子、受光素子、発光素子/受光素子を内蔵する光素子を調芯して溶接固定したモジュールの縦断面図。
本発明のII型.外面保持型レセプタクルの例に係る金属円盤継ぎ手の縦断面図。
本発明のII型.外面保持型レセプタクルの例に係る金属円盤継ぎ手の平面図。
本発明のII型.外面保持型レセプタクルの例において、金属円盤継ぎ手の外周円環状の隆起筒部の歯車突状に外套兼用スリーブの外面を接触させ圧入していくと外套兼用スリーブが歯車突状を削り潰しながら進行していく過程を示す縦断面図。
本発明のII型.外面保持型レセプタクルの例において、金属円盤継ぎ手の周縁部の隆起筒部に外套兼用スリーブを圧入していき外套兼用スリーブ端面が金属円盤継ぎ手のフランジ面に接触し圧入が完了した状態を示すレセプタクル縦断面図。
本発明のII型.外面保持型レセプタクルの例において、金属円盤継ぎ手と外套兼用スリーブを結合し外套兼用スリーブにダミーウエハを保有するスタブを内挿したものに発光素子、受光素子、発光素子/受光素子を内蔵する光素子を調芯して溶接固定し外部光ファイバのフェルールを外套兼用スリーブに挿入した状態の光モジュールの縦断面図。
本発明のII型.外面保持型レセプタクルの実施例において、金属円盤継ぎ手の各部分の縦横の寸法と外套兼用スリーブの内外径長さなどの寸法を示すための縦断面図。
円周に反って形成された歯車突状の一部を平面に展開した状態の斜視図。
金属円盤継ぎ手に外套兼用スリーブを圧入する時に、平面に展開して示した歯車突状を外套兼用スリーブの後端面が一部潰し一部削りながら進んでいくことを示す説明用の斜視図。
特開2006−154301号で提案された金属外套筒の後端部に形成した中間突状によってスリット入りスリーブを保持した構造のレセプタクルの縦断面図。
特開2004−151126号で提案されたスリーブを保持した段付きスタブを金属外套筒後端部によって保持する構造のレセプタクルの縦断面図。
符号の説明
3 スタブ
4 フェルール
5 (金属)ハウジング
6 光素子部
7 レンズ
8 外套兼用スリーブ
9 金属円盤継ぎ手
32 ダミーファイバ
33 傾斜面
62 光素子
63〜65 リードピン
70 金属円盤継ぎ手
71 ぬすみ
72 隆起筒部
73 歯車突状
74 前端面
75 フランジ
76 後端面
77 空洞
78 内面取り
79 削り屑
82 外周面
83 内周面
84 内洞
85 入口面取り
86 後端面
87 前端面
91 ぬすみ
92 隆起筒部
93 歯車突状
94 前端面
95 フランジ
96 後端面
97 空洞
98 外面取り
99 削り屑
W 溶接

Claims (3)

  1. スリーブを包囲する金属外套筒がなく、外部光ファイバのフェルールを着脱できる内周面を持つ円筒形のセラミック性外套兼用スリーブと、空洞を有し歯先円が外套兼用スリーブ内径より大きく歯底円が外套兼用スリーブ内径より小さい外歯の歯車突状を有する隆起筒部を形成した金属円盤継ぎ手とよりなり、外套兼用スリーブ内周面に金属円盤継ぎ手の隆起筒部を挿入し外套兼用スリーブ内面で歯車突状を一部潰し一部削る圧入によって固定したことを特徴とする光レセプタクル。
  2. スリーブを包囲する金属外套筒がなく、外部光ファイバのフェルールを着脱できる内周面を持つ円筒形のセラミック製外套兼用スリーブと、空洞を有し歯先円が外套兼用スリーブ外径より小さく歯底円が外套兼用スリーブ外径より大きい内歯の歯車突状を有する隆起筒部を形成した金属円盤継ぎ手とよりなり、金属円盤継ぎ手の隆起筒部内周面に外套兼用スリーブを挿入し外套兼用スリーブ外面で歯車突状を一部潰し一部削る圧入によって固定したことを特徴とする光レセプタクル。
  3. 金属円盤継ぎ手がメタルインジェクションモールドによって作製されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の光レセプタクル。
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