JPWO2018037960A1 - 光コネクタの製造方法 - Google Patents
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Abstract
一実施形態に係る光コネクタの製造方法は、光ファイバを保持するフェルールを備えた光コネクタの製造方法である。この製造方法は、光ファイバをフェルールの端面に露出させてフェルールに光ファイバを固定するステップと、端面を光ファイバと共に鏡面加工するステップと、端面における光ファイバが露出する領域以外の他の領域に材料を着設して凸部を形成するステップと、を備える。
Description
本発明の一側面は、光コネクタの製造方法に関するものである。
本出願は、2016年8月24日出願の日本出願第2016−163911号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
本出願は、2016年8月24日出願の日本出願第2016−163911号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用するものである。
特許文献1には、レンズ入り光コネクタが記載されている。このレンズ入り光コネクタは、光ファイバと、光ファイバを保持する保持孔を有するフェルールとを備えている。光ファイバ及びフェルールは一対に設けられ、一対の光ファイバの間には、導光部材が介在している。導光部材は、一対の光ファイバの間に位置する本体と、本体の内部に配置された球状の導光レンズによって構成されている。
一実施形態に係る光コネクタの製造方法は、光ファイバを保持するフェルールを備えた光コネクタの製造方法であって、光ファイバをフェルールの端面に露出させてフェルールに光ファイバを固定するステップと、端面を光ファイバと共に鏡面加工するステップと、端面における光ファイバが露出する領域以外の他の領域に材料を着設して凸部を形成するステップと、を備える。
[本開示が解決しようとする課題]
光ファイバ同士のコネクタ接続の方式として、一般的にPC(Physical Contact)方式が知られている。図9Aは、PC方式のフェルールの構造の一例を示す側断面図である。フェルール100は、光ファイバ120を保持する孔102を有する。光ファイバ120は孔102に挿通される。このPC方式では、光ファイバ120の先端面を相手側コネクタの光ファイバ120の先端面と物理的に接触させて押圧することにより、光ファイバ120同士を光結合させる。
光ファイバ同士のコネクタ接続の方式として、一般的にPC(Physical Contact)方式が知られている。図9Aは、PC方式のフェルールの構造の一例を示す側断面図である。フェルール100は、光ファイバ120を保持する孔102を有する。光ファイバ120は孔102に挿通される。このPC方式では、光ファイバ120の先端面を相手側コネクタの光ファイバ120の先端面と物理的に接触させて押圧することにより、光ファイバ120同士を光結合させる。
しかしながら、前述の方式には次の問題がある。フェルール100では、2つの光ファイバ120の先端面を物理的に接触及び離間させて着脱を行うため、着脱を繰り返し行うと光ファイバ120の先端面が摩耗する懸念がある。また、フェルール100の端面104に異物が付着した状態で接続すると、押圧力によって端面104に異物が密着する。密着した異物を取り除くためには接触式のクリーナを使用する必要がある。また、異物の密着を防ぐためには頻繁に清掃を行う必要がある。更に、複数本の光ファイバ120を同時に接続する多芯フェルールの場合、1本の光ファイバ120ごとに所定の押圧力が要求されるので、光ファイバ120の本数が多くなるほど接続に大きな力が必要となる。
上記の問題に対し、例えば図9Bに示されるように、2つの端面104の間にスペーサ106を介在させて2本の光ファイバ120の先端面121間に間隔を設ける構造が考えられる。しかしながら、先端面121間に間隔を設ける構造では、当該間隔の長さ次第で光の結合状態が変わりうるため、当該間隔の調整を高精度に行う必要がある。また、スペーサ106は、当該間隔を規定するものであるため、スペーサ106の厚さも高精度に設計される必要がある。更に、当該間隔は非常に小さいので、スペーサ106の厚さを非常に薄くすることが求められる。従って、スペーサ106の設計及び製造が困難である。スペーサ106は脱落することもあり得るので、スペーサ106の取り扱いが困難であるという現状がある。
本開示は、設計及び製造を容易に行えると共に、取扱性が良好な光コネクタを製造することができる光コネクタの製造方法を提供することを目的とする。
[本開示の効果]
本開示によれば、設計及び製造を容易に行えると共に、取扱性が良好な光コネクタを製造することができる。
本開示によれば、設計及び製造を容易に行えると共に、取扱性が良好な光コネクタを製造することができる。
[実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係る光コネクタの製造方法は、光ファイバを保持するフェルールを備えた光コネクタの製造方法であって、光ファイバをフェルールの端面に露出させてフェルールに光ファイバを固定するステップと、端面を光ファイバと共に鏡面加工するステップと、端面における光ファイバが露出する領域以外の他の領域に材料を着設して凸部を形成するステップと、を備える。
最初に、本開示の実施形態の内容を列記して説明する。一実施形態に係る光コネクタの製造方法は、光ファイバを保持するフェルールを備えた光コネクタの製造方法であって、光ファイバをフェルールの端面に露出させてフェルールに光ファイバを固定するステップと、端面を光ファイバと共に鏡面加工するステップと、端面における光ファイバが露出する領域以外の他の領域に材料を着設して凸部を形成するステップと、を備える。
前述の光コネクタの製造方法では、上記他の領域に材料を着設することによって、端面の光ファイバが露出する領域に対して突出した凸部が形成される。よって、端面における光ファイバが露出する領域は、当該凸部よりも窪んだ箇所に設けられる。従って、接続時に光ファイバの先端面は相手側コネクタに当接しないので、着脱を繰り返しても光ファイバの先端面に摩耗は生じない。また、端面の光ファイバが露出する領域は物理的に接触しない領域であるため、たとえ、この領域に異物が入ったとしても、異物の密着を回避することができる。従って、異物を除去する清掃を容易に行うことができる。更に、光ファイバが露出する領域に対して突出する凸部を形成することにより、前述したスペーサを不要とすることができると共に、光ファイバの先端面間に容易に間隔を形成することができる。このようにスペーサを不要とすることができるため、設計及び製造を容易に行えると共に取扱性が良好な光コネクタを製造することができる。
また、凸部を形成するステップでは、3Dプリンタから材料を上記他の領域に噴射して凸部を形成してもよい。この場合、微小な材料を端面に噴射することにより、凸部を高精度に形成することができる。
また、上記の材料は、紫外線硬化樹脂であってもよい。この場合、紫外線によって材料を硬化させることにより、凸部を容易に形成することができる。
また、凸部を形成するステップでは、箔押しによって凸部を形成してもよい。このように、凸部の形成に箔押し加工を用いることにより、容易に凸部を形成することができる。
また、凸部は、樹脂製又は金属製であってもよい。この場合、フェルールの端面に容易に凸部を形成することができる。
また、凸部を形成するステップでは、スクリーン印刷によって凸部を形成してもよい。この場合、フェルールの端面に凸部を高精度に形成することができる。
また、光ファイバが露出する領域に対する凸部の高さは、3μm以上且つ200μm以下であってもよい。この場合、光ファイバの先端面と相手側コネクタの光ファイバの先端面との間隔を3μm以上且つ200μm以下にすることができる。従って、2つの先端面間の距離を短くし、レンズを介さない構成であるにもかかわらず、低い結合損失でこれらの光ファイバ同士を接続することができる。
[実施形態の詳細]
以下では、実施形態に係る光コネクタの製造方法の具体例を図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は、以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。以下では、図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
以下では、実施形態に係る光コネクタの製造方法の具体例を図面を参照しつつ説明する。なお、本発明は、以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。以下では、図面の説明において、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る光コネクタ1を示す斜視図である。図2は、光コネクタ1のフェルール2を示す側断面図である。光コネクタ1は、フェルール2及び光ファイバ3を備えている。フェルール2は、略直方体状の外観を呈する。フェルール2は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の樹脂にガラスが含まれたものによって構成されている。
図1は、第1実施形態に係る光コネクタ1を示す斜視図である。図2は、光コネクタ1のフェルール2を示す側断面図である。光コネクタ1は、フェルール2及び光ファイバ3を備えている。フェルール2は、略直方体状の外観を呈する。フェルール2は、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の樹脂にガラスが含まれたものによって構成されている。
光コネクタ1は、光コネクタ1とは異なる相手側コネクタと接続方向A1に接続する。フェルール2は、接続方向A1の一端側に設けられて相手側コネクタに対向する端面2aと、接続方向A1の他端側に設けられた後端面2jと、接続方向A1に沿って延びる一対の側面2bと、底面2k及び上面2cとを有する。
端面2aは、光ファイバ3が露出する領域R1と他の領域R2とを有する。領域R1は、例えば、端面2aにおいて横長の長方形状とされており、領域R1の四隅は丸みを帯びている。領域R2には、領域R1から接続方向A1に突出する凸部2hが形成されており、凸部2hは、領域R1を囲む枠状に形成されている。すなわち、凸部2hは、光ファイバ3が露出する領域R1の外側に設けられている。
フェルール2の端面2aには光ファイバ3の先端面3aが露出している。先端面3aが露出する領域R1は、凸部2hよりも窪んだ凹部2g内に位置する。よって、先端面3aと、相手側コネクタの光ファイバの先端面との間には、凸部2hの高さH(図3参照)分の間隔が形成される。領域R1に対する凸部2hの高さHは、例えば、3μm以上且つ200μm以下である。これにより、先端面3aと相手側コネクタの光ファイバの先端面との間隔が3μm以上且つ200μm以下に規定される。
端面2aには、光コネクタ1と相手側コネクタとの位置決めを行うガイドピンが挿入される一対のガイド孔2eが形成されている。一対のガイド孔2eは、接続方向A1に交差する方向A2に沿って配置されている。方向A2は、例えば接続方向A1に直交する方向であり、端面2aの長手方向、且つ側面2bに直交する方向である。ガイド孔2eは、凸部2hの方向A2の外側に一対で配置されている。
上面2cには、矩形状の孔部2fが形成されており、孔部2fからフェルール2の内部の光ファイバ3を視認可能となっている。孔部2fは、接着剤の導入孔である。よって、フェルール2の内部に光ファイバ3を配置した状態で孔部2fからフェルール2の内部に接着剤を導入することにより、フェルール2の内部において光ファイバ3が接着固定される。
フェルール2の後端面2jには、複数本の光ファイバ3をまとめて受け入れる導入孔2pが形成されている。複数本の光ファイバ3は、例えば、0.25mm素線、0.9mm心線、又はテープ心線等の形で導入される。フェルール2は、複数の光ファイバ保持孔2dを更に備え、各光ファイバ保持孔2dに光ファイバ3が挿入される。光ファイバ3は、例えば、シングルモードファイバである。複数の光ファイバ保持孔2dは、導入孔2pから端面2aにまで貫通している。
各光ファイバ保持孔2dは、接続方向A1に貫通しており、各光ファイバ保持孔2dの中心軸方向、及び光ファイバ3の光軸方向は、共に接続方向A1に一致している。複数の光ファイバ3の先端面3aは、端面2aにおいて、方向A2に沿って並んでいる。一列に並んだ複数の先端面3aの組は、方向A2に交差する方向A3に2段に並んでいる。方向A3は、例えば上面2cに直交する方向である。接続方向A1、方向A2及び方向A3は、例えば互いに直交している。
各光ファイバ3の先端面3aは、例えば端面2aと面一である。また、光ファイバ3の光軸に沿った断面において、光ファイバ3の先端面3aの法線方向は、光ファイバ保持孔2dの中心軸方向、すなわち光ファイバ3の光軸方向に対して傾斜している。この傾斜角度は、光ファイバ3の光軸に直交する面Sに対する傾斜角度に一致しており、この傾斜角度の値は、例えば10°以上且つ20°以下である。
端面2aの領域R1には、例えば、複数の光ファイバ3の先端面3aが等間隔に配置されており、12個の先端面3aが方向A2に沿って配置されている。方向A2に沿って配置された12個の先端面3aの組は、方向A3に沿って二組配置されており、例えば、合計24個の先端面3aが配置されている。12個の先端面3aの組は、端面2aの中心を通り方向A2に延びる中心軸線Lに対して上下それぞれにずれている。また、複数の先端面3a及び複数のガイド孔2eは、中心軸線Lに対して互いに対称となる位置に配置されている。
以上のように構成される光コネクタ1の製造方法について説明する。以下では、前述した光ファイバ3を保持する光ファイバ保持孔2dが開口する端面2aを備えたフェルール2を有する光コネクタ1の製造方法について説明する。
まず、フェルール2の孔部2fに接着剤を導入する。次に、フェルール2の後端面2jの導入孔2pから各光ファイバ保持孔2dに複数本の光ファイバ3を挿入し、複数の光ファイバ3を端面2aから突出させる。すなわち、光ファイバ保持孔2dに光ファイバ3を挿入して光ファイバ3を端面2aに露出させる(光ファイバを端面に露出させるステップ)。次に、接着剤を硬化して、フェルール2に光ファイバ3を接着固定する(光ファイバを固定するステップ)。そして、光ファイバ3の端面2aから突出する部分を切断して、端面2aを光ファイバ3と共に鏡面加工する(端面を光ファイバと共に研磨等により鏡面加工するステップ)。
フェルール2に光ファイバ3を固定した後には、図3に示されるように、フェルール2の端面2aを上に向けた状態にすると共に、光ファイバ3をステージTの孔部T1に通しつつフェルール2の後端面2jをステージTに乗せる。そして、3Dプリンタ10によって凸部2hを形成する(凸部を形成するステップ)。
具体的には、3Dプリンタ10のノズル11を移動させながら、ノズル11から端面2aに凸部2hの液状の材料である紫外線硬化樹脂Gを噴射する。材料が液状であるため、材料が重力によって変形するような場合には、サポート材を(材料と併せて同時に噴射する等して)用いてもよい。そして、噴射した紫外線硬化樹脂を紫外線を当てて硬化させることにより、凸部2hを形成する。このとき、端面2aに沿ってノズル11を移動させ、紫外線硬化樹脂Gの層を複数形成して凸部2hを形成する。凸部2hの高さHは、紫外線硬化樹脂Gの層を積層させるピッチと積層数によって制御される。前述したサポート材を用いた場合には、凸部2hを形成した後にサポート材を高圧の水で除去して光コネクタ1の製造が完了する。
次に、光コネクタ1の製造方法によって得られる作用効果について説明する。
光コネクタ1の製造方法は、他の領域R2に材料を着設することによって、端面2aの光ファイバ3が露出する領域R1に対して突出した凸部2hが形成される。よって、端面2aにおける光ファイバ3が露出する領域R1は、凸部2hよりも窪んだ箇所に設けられる。従って、接続時に光ファイバ3の先端面3aは相手側コネクタに当接しないので、着脱を繰り返しても光ファイバ3の先端面3aに摩耗は生じない。また、端面2aの光ファイバ3が露出する領域R1は物理的に接触しない領域であるため、たとえ、この領域R1に異物が入ったとしても、異物の密着を回避することができる。従って、異物を除去する清掃を容易に行うことができる。
更に、光ファイバ3が露出する領域R1に対して突出する凸部2hを形成することにより、前述したスペーサを不要にすることができると共に、光ファイバの先端面間に容易に間隔を形成することができる。このようにスペーサを不要とすることができるため、設計及び製造を容易に行えると共に取扱性が良好な光コネクタ1を製造することができる。
また、凸部2hを形成するステップでは、3Dプリンタ10から材料を領域R2に噴射して凸部2hを形成している。3Dプリンタ10から微小な材料を端面2aに噴射することにより、凸部2hを高精度に形成することができる。
また、上記の材料は、紫外線硬化樹脂Gである。従って、紫外線によって紫外線硬化樹脂Gを硬化させることにより、凸部2hを容易に形成することができる。
なお、前述の第1実施形態では、領域R1を囲む枠状の凸部2hを端面2aに形成したが、図4A〜図4D及び図5に示されるように、凸部2hの形状は、枠状以外の形状であってもよい。例えば、図4Aに示されるように、光ファイバ3の先端面3aが設けられる領域R3から突出すると共にガイド孔2eの部分に開口を形成した窓状の領域R4を凸部2hとしてもよい。また、図4Bに示されるように、先端面3aが露出する領域R5の上下に設けられ、方向A2に延びる一対の領域R6を凸部2hとしてもよい。
図4Cに示されるように、ガイド孔2e及び先端面3aが露出する領域R7を囲む長方形状の領域R8を凸部2hとしてもよい。図4Dに示されるように、光ファイバ3の先端面3aが露出する領域R9を囲む矩形の部位を有すると共に、各ガイド孔2eの上下で方向A2に延びる領域R10を凸部2hとしてもよい。更に、図5に示されるように、光ファイバ3の先端面3aが露出する領域R11から突出する複数のドット状の領域R12を凸部2hとしてもよい。以上のように、凸部2hの形状は、適宜変更することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る光コネクタ1の製造方法について図6を参照しながら説明する。以下では、第1実施形態と重複する説明を省略する。図6は、第2実施形態の製造方法で用いられる箔押し機20を示している。箔押し機20は、箔押し機20の本体から下方に突出する箔版21と、箔版21及び端面2aの間に介在する箔22とを備える。
次に、第2実施形態に係る光コネクタ1の製造方法について図6を参照しながら説明する。以下では、第1実施形態と重複する説明を省略する。図6は、第2実施形態の製造方法で用いられる箔押し機20を示している。箔押し機20は、箔押し機20の本体から下方に突出する箔版21と、箔版21及び端面2aの間に介在する箔22とを備える。
箔22は、凸部2hを構成するものであり、例えば、アルミ箔等の金属箔又は樹脂製フィルムである。箔22の片側の面は接着層とされており、この接着層がフェルール2の端面2aに接着することによって箔22が端面2aに接着する。凸部2hの高さHは、箔22の厚さBによって制御される。
第2実施形態の製造方法において、光ファイバを固定するステップ、及び端面を光ファイバと共に鏡面加工するステップは、第1実施形態と同様である。鏡面加工した後には、前述と同様、フェルール2の後端面2jをステージTに乗せる。そして、箔押し機20のホットスタンプによって凸部2hを形成する(凸部を形成するステップ)。
具体的には、まず、フェルール2の端面2aの上方に、箔版21が下に向くように箔押し機20を配置し、端面2aと箔版21の間に箔22を介在させ、箔22の接着層を端面2aに貼り付ける。そして、箔22の接着層の反対側の面を上から箔版21によって加熱と共に押圧し、箔22を端面2aに転写して貼り付ける。これにより、端面2aに箔22から成る凸部2hが形成されて光コネクタ1が完成する。
以上、第2実施形態に係る光コネクタ1の製造方法では、フェルール2の端面2aの光ファイバ3が露出する領域に対して突出した凸部2hが箔押し機20によって形成される。従って、第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、凸部2hを形成するステップでは、箔押し(ホットスタンプ)によって凸部2hを形成する。このように、凸部2hの形成に箔押し加工を用いることにより、容易に凸部2hを形成することができる。更に、凸部2hは、樹脂製又は金属製であるため、端面2aに容易に凸部2hを形成することができる。
(第3実施形態)
続いて、第3実施形態に係る光コネクタ1の製造方法について図7を参照しながら説明する。図7は、第3実施形態の製造方法で用いられるスクリーン印刷機30を示している。スクリーン印刷機30は、フェルール2の端面2aに沿って移動するスキージ31と、スキージ31及び端面2aの間に介在するスクリーンメッシュ32とを備えている。
続いて、第3実施形態に係る光コネクタ1の製造方法について図7を参照しながら説明する。図7は、第3実施形態の製造方法で用いられるスクリーン印刷機30を示している。スクリーン印刷機30は、フェルール2の端面2aに沿って移動するスキージ31と、スキージ31及び端面2aの間に介在するスクリーンメッシュ32とを備えている。
スクリーンメッシュ32は、インク状の樹脂材料Jを通過可能なメッシュを有する。樹脂材料Jは、凸部2hを形成する材料である。樹脂材料Jは、スキージ31によってスクリーンメッシュ32に押し込まれ、スクリーンメッシュ32を下方に通過することによって端面2aに塗布される。凸部2hの高さHは、端面2a及びスクリーンメッシュ32の間に形成される空間の厚みK、並びにスクリーンメッシュ32のメッシュの粗さによって制御される。
第3実施形態の製造方法において、鏡面加工した後には、前述と同様、フェルール2の後端面2jをステージTに乗せる。そして、スクリーン印刷機30によって凸部2hを形成する(凸部を形成するステップ)。このとき、フェルール2の端面2aの上方にスクリーン印刷機30を配置する。
具体的には、端面2aの上にスクリーンメッシュ32を配置し、スクリーンメッシュ32の上に樹脂材料Jを乗せる。そして、スキージ31をスクリーンメッシュ32の上面に沿って移動させ、樹脂材料Jをスクリーンメッシュ32の下に通過させることにより、スクリーンメッシュ32と端面2aの間に凸部2hを形成する。このように凸部2hを形成した後に光コネクタ1は完成する。
以上、第3実施形態に係る光コネクタ1の製造方法では、第1実施形態と同様の効果が得られる。更に、第3実施形態において、凸部2hを形成するステップでは、スクリーン印刷によって凸部2hを形成する。従って、高精度のメッシュを備えたスクリーンメッシュ32を用いることにより、フェルール2の端面2aに凸部2hを高精度に形成することができる。
以上、実施形態に係る光コネクタ1の製造方法について説明したが、本発明に係る光コネクタの製造方法は、前述の各実施形態に限られるものではなく、種々の変形が可能である。
例えば、前述の実施形態では、光ファイバ3の先端面3aがフェルール2の端面2aに露出する例について説明したが、光ファイバ3の先端面3a自体がフェルール2の端面2aに露出していなくてもよい。例えば、図8に示されるように、先端面3aに代えて、ファイバ型レンズであるGRINレンズ41が端面2aに露出していてもよい。なお、GRINレンズ41の端面2aの反対側には光ファイバ43が配置されている。このように、本明細書では、ファイバ型レンズをフェルールの端面に露出させる場合も、光ファイバをフェルールの端面に露出させることに含まれる。
前述のようにファイバ型レンズが端面2aに露出していても、端面2aに凸部2hが形成されることにより、各実施形態と同様の効果が得られる。また、光ファイバ3,43の種類は、通常のシングルモードファイバでなくてもよく、特殊なシングルモードファイバ、上記のようなファイバ型レンズ、又はマルチモードファイバであってもよい。特殊なシングルモードファイバには、光ファイバ3の先端にモードフィールド径(MFD)が異なる光ファイバが融着又は溶着等により接続されたMFD拡大ファイバ、及び、バーナ又はアーク放電により含有物を拡散させてMFDが拡大されたTECファイバ等も含まれる。
端面2aに特殊なシングルモードファイバ、ファイバ型レンズ、又はマルチモードファイバが露出している場合には、高さHの上限を大きくすることができ、例えば、領域R1に対する凸部2hの高さを3μm以上且つ200μm以下とすることができる。この場合、光ファイバの先端面と相手側コネクタの光ファイバの先端面との間隔を3μm以上且つ200μmにすることができる。従って、2つの先端面間の距離を最適にすることが可能となり、低い結合損失でこれらの光ファイバ同士を接続することができる。更に、特殊なシングルモードファイバが前述のMFD拡大ファイバ又はTECファイバ等である場合、出射されるビーム径が大きくなるので、光接続されるコネクタ同士の軸ずれによるロスを低減できる効果が得られる。また、MFDが拡大されると開口数が小さくなるので、出射されるビームはコリメート光に近くなり、2つの先端面間の距離の最適な範囲を拡げることができる。
また、前述の実施形態では、フェルール2の端面2aと光ファイバ3の先端面3aとが面Sに対して傾斜している例について説明した。しかしながら、フェルールの端面、及び光ファイバの先端面は、面Sに対して傾斜していなくてもよい。傾斜していない場合には、反射防止膜を形成することもでき、ファイバの先端面で発生するフレネル損失を低減することもできる。反射防止膜は少なくとも光ファイバの先端面に形成される必要がある。しかしながら、光ファイバの先端面のみに製膜することが技術的に困難である場合には、フェルールの端面に形成してもよい。反射防止の対策は反射防止膜以外のものを用いて行ってもよい。また、傾斜している場合に反射防止のための処理又は加工を行ってもフレネル損失を低減できる。更に、前述の実施形態では、複数の光ファイバ3を備えた多芯フェルールであるフェルール2に本発明を適用しているが、本発明は単心フェルールにも適用可能である。
1…光コネクタ、2…フェルール、2a…端面、2b…側面、2c…上面、2d…光ファイバ保持孔、2e…ガイド孔、2f…孔部、2g…凹部、2h…凸部、2j…後端面、2k…底面、2p…導入孔、3,43…光ファイバ、3a…先端面、10…3Dプリンタ、11…ノズル、20…箔押し機、21…箔版、22…箔、30…スクリーン印刷機、31…スキージ、32…スクリーンメッシュ、41…GRINレンズ、A1…接続方向、A2,A3…方向、G…紫外線硬化樹脂(材料)、J…樹脂材料(材料)、L…中心軸線、R1〜R11…領域、S…面、T…ステージ、T1…孔部。
Claims (7)
- 光ファイバを保持するフェルールを備えた光コネクタの製造方法であって、
前記光ファイバを前記フェルールの端面に露出させて前記フェルールに前記光ファイバを固定するステップと、
前記端面を前記光ファイバと共に鏡面加工するステップと、
前記端面における前記光ファイバが露出する領域以外の他の領域に材料を着設して凸部を形成するステップと、
を備える光コネクタの製造方法。 - 前記凸部を形成するステップでは、3Dプリンタから前記材料を前記他の領域に噴射して前記凸部を形成する、
請求項1に記載の光コネクタの製造方法。 - 前記材料は、紫外線硬化樹脂である、
請求項1又は2に記載の光コネクタの製造方法。 - 前記凸部を形成するステップでは、箔押しによって前記凸部を形成する、
請求項1に記載の光コネクタの製造方法。 - 前記凸部は、樹脂製又は金属製である、
請求項4に記載の光コネクタの製造方法。 - 前記凸部を形成するステップでは、スクリーン印刷によって前記凸部を形成する、
請求項1に記載の光コネクタの製造方法。 - 前記光ファイバが露出する領域に対する前記凸部の高さは、3μm以上且つ200μm以下である、
請求項1〜6のいずれか一項に記載の光コネクタの製造方法。
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