JP2825061B2 - 光デバイスの溶接構造 - Google Patents

光デバイスの溶接構造

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JP2825061B2
JP2825061B2 JP6223080A JP22308094A JP2825061B2 JP 2825061 B2 JP2825061 B2 JP 2825061B2 JP 6223080 A JP6223080 A JP 6223080A JP 22308094 A JP22308094 A JP 22308094A JP 2825061 B2 JP2825061 B2 JP 2825061B2
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pipe
welding
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laser
lens
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政勝 塚目
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光デバイスの溶接構造
に関し、特に、光デバイスにおけるレンズ等の光学部品
を収容する部品とこれを固定する他の部品とのレーザ溶
接による固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は光半導体モジュールの内部の構造
を示す斜視図であり、(a)は光ファイバ端末が固着さ
れる前の状態を示し、(b)は固着後の状態を示してい
る。半導体レーザパッケージ6には半導体レーザチップ
(図示省略)が収容されており、ここから出射される光
は、半導体レーザパッケージ6の前方に配置された非球
面レンズ8により集光されて、光ファイバ端末12に収
容される光ファイバ(図示省略)に結合する。
【0003】次に、このような光デバイスにおけるレン
ズ等の光学部品の固定構造について図3(a)、(b)
を参照し、工程毎に分けて説明する。
【0004】まず、図4(a)に示されるように、非球
面レンズ8が収容されたレンズホルダ9はフランジ付パ
イプ10の中に勘合され、さらにフランジ付パイプ10
は金属のキャップ7を有する半導体レーザパッケージ6
の上記キャップ前方に配置される。そして、半導体レー
ザチップから出射される光が半導体レーザパッケージ6
の中心軸に対して傾かず真っ直ぐになるようにXY方向
に位置調整される。また、レンズホルダ9は非球面レン
ズ8の主平面と半導体レーザチップが所望の距離になる
ようにフランジ付パイプ10の中で位置調整される。位
置調整終了後に、フランジ付パイプ10の側面に外部か
ら、例えばYAGレーザを照射して、フランジ付パイプ
10の側面の照射部を局所的に溶融させ、いわゆる貫通
溶接によりレンズホルダ9の側面をフランジ付パイプ1
0の内壁に固着する。また、キャップ7とフランジ付パ
イプ10は、接合部にレーザが照射され、いわゆる隅肉
溶接により固着される。なお、レンズホルダ9はレンズ
とこれを収容する金属リングが一体になったもので、一
般的には非球面レンズ8をガラス成形により製造する際
に一体化される。
【0005】この後、さらに図3(b)に示されるよう
に、フランジ付パイプ10のパッケージ6が接合される
側とは反対側の端面にサポートを介して光ファイバ端末
12が位置調整されて固着される。ここでも、フランジ
付パイプ10とサポート11は接合部にレーザを照射し
隅肉溶接により、またサポート11と光ファイバ端末1
2はサポート10の側面に外部からレーザを照射し貫通
溶接により固着される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光デバイスに用いられ
る部品どうしの固着には、製造が容易で信頼性が高いこ
とから、レーザ照射による溶接固定が広く用いられてい
る。上述のように、これらの部品どうしの溶接固定は、
その構造上の相違から、一方の部品の表面にレーザを照
射して両部品を固定する貫通溶接と呼ばれる手法と、両
部品の接合部にレーザを照射して固定する隅肉溶接に大
別される。
【0007】隅肉溶接では、万が一にレーザ照射パワー
が不足していた場合や、焦点がずれていた場合でも、レ
ーザが照射されて溶融された部分は外部から観察可能で
あるから、溶接状態を確認することは容易である。
【0008】これに対して、貫通溶接では、図4に示す
溶接構造の略図および図5に示すその断面図からもわか
るように、レーザが照射された第2のパイプ2の表面の
部分の観察はできるが、内部にある第1のパイプ1の溶
融状態は外部から観察することができない。従って、上
述のような理由で溶接不良が生じてもこれを簡易に検査
することができないという問題がある。
【0009】一般に、貫通溶接では、確実にレーザ照射
される部品が溶融し、さらにその下にある部材も溶融さ
せるため、前者の部品の肉厚は薄く加工されている。例
えば、金属を用いた部品にYAGレーザ照射により他の
部品を固着する場合には、レーザの出力を8Jとし概ね
0.3mm程度の厚さとしている。ところが、パイプを
加工する場合にはある程度の寸法誤差を伴うので、貫通
溶接では、所望の肉厚より厚すぎた場合などにも十分な
溶接がなされていないということも生じ得る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の光デバイスの溶
接構造は、上述の欠点を解決するために、光学部品が収
容される第1のパイプと、この第1のパイプの外周に勘
合する第2のパイプとを備え、第2のパイプの側面に外
部からレーザビームを照射して第1のパイプを第2のパ
イプに溶接固定する光デバイスの溶接構造において、第
2のパイプが、側面のレーザビームが照射される部分
に、第1のパイプの軸方向の長さよりも長いすり割り形
状の開孔部を有していることを特徴としている。
【0011】
【作用】ビーム径よりも幅が小さい部分で確実に溶接固
定されるとともに、ビーム径より大きい幅の部分から、
第1のパイプの外周部と第2のパイプの開孔部側面が見
えるので、両パイプの溶接状態を直接観察することがで
きる。
【0012】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して詳細に
説明する。
【0013】図1は本発明のデバイスの溶接構造の一実
施例を示す斜視図である。また、図2は、図1のA−A
線での断面図である。ここでは、従来技術において説明
した光半導体モジュールのレンズを実装するために用い
られている溶接構造を例にして説明する。
【0014】レンズ3が収容された第1のパイプ1は、
第2のパイプ2に挿入され、結合に適した位置で位置決
めされる。第2のパイプ2の側面に備えられたすり割り
形状の開孔部5は、第1のパイプ1が任意に位置決めさ
れたときでも、第1のパイプ1の側面部と重なるように
充分な長さを有しており、かつ、溶接時に発生する溶融
部4の幅に比べ、充分狭い幅でできている。第2のパイ
プ2に第1のパイプ1を溶接固定する際に、すり割り5
と溶融部4が重なるように溶接位置を定めると、第1の
パイプ1の側面の溶融状態を目視により確認することが
でいるようになる。
【0015】上述の本発明の光デバイスの溶接構造の特
徴となる第2のパイプ2の開孔部5について、従来技術
で説明した光半導体モジュール一例にして具体的に説明
する。照射されるレーザのパワーを8Jとし、ビーム径
を約0.5mmとしたとき、溶融部(ナゲット)の直径
は概ね0.7mm程度になる。そこで、一実施例では、
上記すり割りの寸法が幅0.3mm、長さ1.5mmに
なるように加工されている。幅をナゲット径よりもわず
かに小さくすることにより、確実に溶接固定ができると
ともに、長手方向がナゲット径よりも大きいので、第2
のパイプ2の内壁面と第1のパイプ1の表面の接合部を
観察することができる。なお、この加工は、ブレードソ
ーによって行ってもよいが、量産には精密ダイキャスト
がより適している。
【0016】第1のパイプ1および第2のパイプ2に
は、一実施例では溶接に適したステンレスが用いられて
いるが、溶接が可能な金属であればコバールやその他の
材料でもよい。また、ここでは、光学部品としてレンズ
を用いた例示したが、従来技術で説明した光ファイバ端
末とサポートとの固定にも適用できるのは言うまでもな
い。また、レンズの代わりに光学結晶などを保持する部
品に適用してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、光学部品
が収容されたパイプと、これに勘合し外部からレーザを
照射することによって溶接固定する光デバイスの溶接構
造において、レーザ照射される外側のパイプに、溶接に
よるナゲットの直径よりも一部が大きい幅をもつ形状の
開孔部を設けることにより、目視によって溶接状態を容
易に確認することができる。これにより、溶接不要を未
然に防止し、光デバイスの固定部の信頼性を向上するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光デバイスの溶接構造の一実施例の斜
視図である。
【図2】図1をA−A線で切断した時の断面図である。
【図3】光半導体モジュールの斜視図である。
【図4】従来の光デバイスの溶接構造の斜視図である。
【図5】図3をA−A線で切断した時の断面図である。
【符号の説明】
1 第1のパイプ 2 第2のパイプ 3 レンズ 4 溶接部(ナゲット) 5 開孔部 5a 開孔部におけるビーム径よりも大きい幅の部分 5b 開孔部におけるビーム径よりも小さい幅の部分 6 レーザパッケージ 7 キャップ 8 非球面レンズ 9 レンズホルダ 10 フランジ付パイプ 11 サポート 12 光ファイバ端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G02B 7/00 G02B 7/02 G02B 6/42 - 6/43 G23K 26/00 - 26/18

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学部品が収容される第1のパイプと、
    前記第1のパイプの軸方向の長さよりも長い軸方向の長
    さを有し、前記第1のパイプの外周に勘合する第2のパ
    イプとを備え、 前記第2のパイプの側面に外部からレーザビームを照射
    して、前記第1のパイプを前記第2のパイプに溶接固定
    する光デバイスの溶接構造において、 前記第2のパイプは、前記側面の前記レーザビームが照
    射される部分に、前記第1のパイプの軸方向の長さより
    も長いすり割り形状の開孔部を有していることを特徴と
    する光デバイスの溶接構造。
  2. 【請求項2】 前記第1のパイプ及び前記第2のパイプ
    は、 金属であることを特徴とする請求項1記載の光デバイス
    の溶接構造。
  3. 【請求項3】 前記光学部品は、 レンズであることを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の光デバイスの溶接構造。
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JP3925491B2 (ja) * 2003-11-20 2007-06-06 株式会社デンソー レーザ溶着方法、構造およびスロットルバルブ装置
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