JP2003004989A - 半導体レーザモジュール - Google Patents

半導体レーザモジュール

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JP2003004989A
JP2003004989A JP2001189908A JP2001189908A JP2003004989A JP 2003004989 A JP2003004989 A JP 2003004989A JP 2001189908 A JP2001189908 A JP 2001189908A JP 2001189908 A JP2001189908 A JP 2001189908A JP 2003004989 A JP2003004989 A JP 2003004989A
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ferrule
fixed
fixing
semiconductor laser
end side
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JP2001189908A
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Yoshihisa Kusunoki
義久 楠
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
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    • G02B6/24Coupling light guides
    • G02B6/42Coupling light guides with opto-electronic elements
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    • G02B6/4219Mechanical fixtures for holding or positioning the elements relative to each other in the couplings; Alignment methods for the elements, e.g. measuring or observing methods especially used therefor
    • G02B6/422Active alignment, i.e. moving the elements in response to the detected degree of coupling or position of the elements
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェルール11と、該フェルール11の側面
を両側から挟持固定する固定部10との間の隙間Sの間
隔の管理を容易にする。 【解決手段】 フェルール11において、固定部10に
より挟持固定される挟持固定部位18を平面状に形成す
る。この平面部において、固定部10とフェルール11
を溶接により固定する。挟持固定部位18を平面状に形
成することにより、挟持固定部位18が曲面である場合
に比べて、フェルール11と固定部10間の隙間Sの管
理が容易となる。これにより、フェルール11と固定部
10間の隙間Sをほぼ設定の寸法とすることができて、
フェルール11と固定部10間の溶接による固定強度の
安定化を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザ素子
が光ファイバと光結合状態で配置されて成る半導体レー
ザモジュールに関するものである。
【0002】
【背景技術】図7には半導体レーザモジュールの一構造
例が模式的な断面図により示されている。この半導体レ
ーザモジュール1は半導体レーザ素子2を光ファイバ3
と光結合状態にしてパッケージ4の内部に収容配置して
成るものである。
【0003】この半導体レーザモジュール1において、
パッケージ4の内部にはペルチェモジュール5が固定さ
れており、このペルチェモジュール5の上部には金属製
のベース6が固定されている。ベース6の上面にはチッ
プキャリア7を介して半導体レーザ素子2が固定され、
また、支持台8を介してフォトダイオード9が固定さ
れ、さらに、半導体レーザ素子2の近傍にサーミスタ
(図示せず)が配設されている。
【0004】フォトダイオード9は半導体レーザ素子2
の発光状態をモニタするものであり、ペルチェモジュー
ル5は半導体レーザ素子2の温度制御を行うものであ
る。このペルチェモジュール5の動作は、サーミスタの
検出温度に基づいて、半導体レーザ素子2が一定の温度
となるように制御される。ペルチェモジュール5の温度
制御によって、半導体レーザ素子2の温度変動に起因し
た半導体レーザ素子2のレーザ光の強度変動および波長
変動が抑制されて、半導体レーザ素子2のレーザ光の強
度および波長がほぼ一定に維持される。
【0005】ベース6には、さらに、固定部10を介し
てフェルール11が固定されている。フェルール11
は、例えば、Fe-Ni-Co合金(コバール(商標))等の金
属により構成されており、図9に示されるように円柱状
と成している。このフェルール11の内部には前端面1
1aから後端面11bに貫通する貫通孔(図示せず)が
形成されており、この貫通孔には光ファイバ3が挿通さ
れて例えば半田により固定されている。
【0006】この光ファイバ3の先端部はフェルール1
1の前端面11aから前方に突出され、半導体レーザ素
子2の発光部と間隔を介して配置されており、半導体レ
ーザ素子2から出射されたレーザ光を受けるものであ
る。この例では、その光ファイバ3の先端部にはレンズ
12が形成されており、この光ファイバ3はレンズドフ
ァイバと成している。
【0007】フェルール11の後端面11bから引き出
された光ファイバ3は、パッケージ4の外部に導出され
ており、半導体レーザ素子2から光ファイバ3の先端部
に入射したレーザ光は、光ファイバ3を伝搬して所望の
供給場所に導かれる。
【0008】図8には、フェルール11が固定されてい
る部分を抜き出して上方側から見た平面図が示され、図
10には固定部10の一例が斜視図により示されてい
る。フェルール11は、その側面が、先端側と後端側に
おいて、両側から一対の固定部10(10a,10b、
10a',10b')によって挟み込まれ、当該フェルー
ル11は固定部10(10a,10b、10a',10
b')にレーザ溶接(例えばYAG溶接)により固定さ
れている。なお、図7や図8では、その溶接部分は黒丸
Pにより示されている。
【0009】対を成す固定部10a,10b(10
a',10b')は、図10に示されるように、共通の基
板15上に形成されて固定用部品17を構成している。
この固定用部品17は例えば図8に示されるような基板
15のQ位置でレーザ溶接によりベース6に固定されて
いる。
【0010】フェルール11を固定部10に固定する工
程では、半導体レーザ素子2と光ファイバ3の調心作業
が行われる。その調心作業の一例を示す。例えば、ベー
ス6にチップキャリア7を介して半導体レーザ素子2を
固定し、かつ、フェルール11の先端側を固定するため
の固定用部品17を、ベース6上の固定位置と推定され
る位置に移動自在な状態で配置する。この状態で、フェ
ルール11の先端側を固定用部品17の固定部10a,
10b間に配置し、溶接固定する。この際、ベース6に
対する半導体レーザ素子2の光軸の高さ位置と、光ファ
イバ3の光軸の高さ位置とがほぼ一致するように(つま
り、半導体レーザ素子2の光軸と光ファイバ3の光軸を
Y軸方向にて位置合わせして)フェルール11を固定部
10に溶接固定する。
【0011】その後、光ファイバ3の光軸が半導体レー
ザ素子2の光軸と一致するように、フェルール11の先
端側が固定された固定用部品17を、X軸方向やZ軸方
向に移動させて、光ファイバ3の光軸のX軸方向とZ軸
方向の位置合わせを行う。この位置合わせの後に、その
位置合わせの状態を保持したまま、固定用部品17の基
板15を溶接によりベース6に固定する。
【0012】なお、フェルール11を固定部10に固定
したときに光ファイバ3の光軸が半導体レーザ素子2の
光軸に一致するように、予め固定部10の固定位置を定
めておき、固定部10(基板15)をベース6に固定し
てから、その固定部10にフェルール11を溶接固定し
てもよい。
【0013】然る後に、図11に示すように、調心器具
16を用い、フェルール11の後端側を、先端側の溶接
固定部分Pを支点として矢印Aの如く傾動させる。これ
により、光ファイバ3の先端部をY軸方向に微動させ、
光ファイバ3の光軸を半導体レーザ素子2の光軸にY軸
方向に微調整して精密な光軸の位置合わせを行う。この
後に、その調整により半導体レーザ素子2の光軸と光フ
ァイバ3の光軸がほぼ一致した状態を維持したまま、フ
ェルール11の後端側を固定部10a',10b'に溶接
固定し、この固定部10a',10b'と基板15によ
り、フェルール11をベース6に固定する。ここでも、
基板15をベース6に固定してからフェルール11をベ
ース6に固定してもよい。
【0014】このような調心作業を行ってフェルール1
1が固定部10を介してベース6に固定されることによ
り、半導体レーザ素子2の光軸と光ファイバ3の光軸が
精度良く調心された状態で、半導体レーザ素子2と光フ
ァイバ3がパッケージ4内部に収容配置されることとな
る。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一対の固定
部10によってフェルール11を挟み込んで当該フェル
ール11を固定部10に溶接固定する際には、まず、図
12(a)に示されるように、フェルール11は固定部
10に対して微小な間隙Sを介して配置され、その状態
のまま、図12(b)に示されるように、フェルール1
1は固定部10に溶接固定される。その固定部10とフ
ェルール11間の溶接による固定強度が製品によりばら
つくことを防止するために、固定部10とフェルール1
1間の隙間Sの間隔は一定であることが好ましい。
【0016】しかしながら、フェルール11は円柱状で
あるために、光ファイバ3の光軸を半導体レーザ素子2
の光軸に一致させるべく、フェルール11を上下に僅か
に変位させただけで、フェルール11と固定部10間の
隙間Sの間隔が変動してしまう。このため、フェルール
11と固定部10間の隙間Sの間隔を設定寸法とするこ
とが難しいという問題があった。
【0017】また、フェルール11にはメッキ処理が施
されて例えば金等の金属膜が形成されている。このメッ
キの膜によって、フェルール11の腐蝕を防止すること
ができたり、フェルール11と光ファイバ3が半田によ
り固定される場合には半田の濡れ性を良くすることがで
きる。しかしながら、メッキによって金属膜を設定の膜
厚に精度良く形成することは難しく、このことにより、
フェルール11毎に径がばらつく。このようなフェルー
ル11の径のばらつきも、フェルール11と固定部10
間の隙間Sの管理を難しくしている原因の一つである。
【0018】このような問題を緩和するためには、一対
の固定部10間の間隔が異なる複数種の固定用部品17
を用意する必要があった。
【0019】又は、次に示すような解決手法が考えられ
る。例えば、一対の固定部10のうちの少なくとも一方
側を移動可能として、それら固定部10間の間隔を可変
することができる状態とする。そして、光ファイバ3の
光軸の高さ位置が半導体レーザ素子2の光軸の高さ位置
Hとなるようにフェルール11の高さ位置を調整した後
に、そのフェルール11と固定部10間の隙間Sの間隔
が設定の寸法となるように一対の固定部10間の間隔を
固定する。その後に、フェルール11と固定部10を溶
接固定することが考えられる。しかし、この場合には、
フェルール11と固定部10の固定作業が非常に面倒に
なるという問題が生じる。
【0020】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、フェルールと固定部間の隙
間の管理を容易にすることができ、フェルールと固定部
の固定作業を簡略化にすることができる半導体レーザモ
ジュールを提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次に示す構成をもって前記課題を解決手
段としている。すなわち、第1の発明は、半導体レーザ
素子が光ファイバと光結合状態で配置されている半導体
レーザモジュールにおいて、光ファイバは、半導体レー
ザ素子のレーザ光を受ける先端部にレンズが形成されて
いるレンズドファイバであって、フェルールに挿通固定
されており、そのフェルールの側面を両側から挟み込む
形態で固定部の対が配置され、フェルールには対向し合
う平面部が形成され、この平面部においてフェルールと
固定部とが溶接によって固定されていることを特徴とし
て構成されている。
【0022】第2の発明は、第1の発明の構成を備え、
フェルールは先端側と後端側が固定部によって挟持固定
され、当該フェルールの先端側と後端側のうちの少なく
とも先端側は平面部において固定部と溶接固定されてい
ることを特徴として構成されている。
【0023】第3の発明は、第1の発明の構成を備え、
フェルールは先端側と後端側が固定部によって挟持固定
され、当該フェルールの先端側と後端側のうちの少なく
とも後端側は平面部において固定部と溶接固定されてい
ることを特徴として構成されている。
【0024】第4の発明は、第1又は第2又は第3の発
明の構成を備え、フェルールの外周面にはメッキによる
金属膜が形成されており、フェルールにおける固定部と
の溶接部位はその金属膜が除去されていることを特徴と
して構成されている。
【0025】この発明において、フェルールは固定部に
挟持される面が平面状に形成されているので、その挟持
部分が曲面である場合に比べて、フェルールの平面部と
固定部との間の隙間の管理は格段に行い易い。
【0026】また、フェルールをメッキ処理した後に、
例えば機械加工によって、固定部に挟持されるフェルー
ルの面を平面状に加工することにより、メッキによる膜
の膜厚ばらつきの影響を受けずに、機械加工の精度によ
り、その挟持固定部分のフェルールの幅をほぼ設定通り
の寸法にすることができる。よって、予め一対の固定部
間の間隔が定まっている固定用の部品を1種類用意して
おくだけで、その固定部とフェルールとの隙間をほぼ設
計通りの間隔とすることができる。
【0027】これにより、フェルールと固定部間の隙間
が製品によってばらつくという問題を抑制することがで
きて、その隙間のばらつきに起因したフェルールと固定
部間の溶接の固定強度のばらつき問題を回避することが
できる。また、固定部とフェルールの固定作業の簡略化
を図ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に、この発明に係る実施形態
例を図面に基づいて説明する。
【0029】図1には本実施形態例の半導体レーザモジ
ュールの主要構成部分が抜き出されて模式的に示されて
いる。なお、この実施形態例の説明において、従来例と
同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複
説明は省略する。
【0030】図2(a)には、この実施形態例において
最も特徴的なフェルール11の先端部分の斜視図が示さ
れ、図2(b)には、そのフェルール11を先端側から
見た図が示されている。この実施形態例では、これらの
図に示されるように、フェルール11には、先端側にお
いて、固定部10a,10bにより挟持固定される部分
(挟持固定部位)18が平面状に形成されて平面部とな
っている。その平面状の挟持固定部位18は、フェルー
ル11にメッキ処理が施された後に、機械加工によっ
て、平面状に切削加工されたものであり、この挟持固定
部位18はメッキの膜が除去されている。対向する挟持
固定部位18同士は略平行に形成されている。
【0031】そのように、機械加工によって平面状の挟
持固定部位18を形成することにより、互いに対向し合
う挟持固定部位18の平面部間の間隔Dを精度良く設定
の寸法にすることができる。
【0032】なお、フェルール11にメッキ処理を施し
て光ファイバ3を挿通固定し、その後に、フェルール1
1の挟持固定部位18を平面状に加工してもよいし、フ
ェルール11にメッキ処理を施し、そのフェルール11
の挟持固定部位18を平面状に加工してから、フェルー
ル11に光ファイバ3を挿通固定してもよい。
【0033】この実施形態例では、光ファイバ3はレン
ズドファイバと成し、図3(a)の側面図や、図3
(b)の上面図に示されるように、その先端部のレンズ
12は楔型のアナモルフィック(回転非対称)レンズと
成している。このレンズ12の先端部の稜線12aが半
導体レーザ素子2の活性層(図示せず)と略同一平面上
に配置されるように、光ファイバ3の高さ位置が調整さ
れる。
【0034】前記フェルール11の挟持固定部位18の
平面状の面は、そのレンズ12の先端部の稜線12aに
略垂直となるように形成されている。また、この実施形
態例では、その挟持固定部位18の平面状の面と、その
面に対向する固定部10の平面状の面とが略平行な状態
となるように、フェルール11を配置する。これによっ
て、光ファイバ3のレンズ12の稜線12aが半導体レ
ーザ素子2の活性層と略同一平面となるための正しい向
きで光ファイバ3を配置することができる構成と成して
いる。
【0035】さらに、この実施形態例では、フェルール
11の先端側を挟持固定する一対の固定部10a,10
bは、図4(a)や、図4(b)に示されるように連結
部19を介して連結一体化されて固定用部品20を構成
している。このような固定用部品20は機械加工により
製造されており、一対の固定部10a,10b間の間隔
dはほぼ設計通りの寸法となっている。
【0036】このように、一対の固定部10a,10b
間の間隔dが設計通りの寸法と成し、かつ、それら固定
部10a,10bに挟持されるフェルール11の部位1
8の幅Dも設計通りの寸法とすることができることか
ら、フェルール11の挟持固定部位18と、固定部10
との間の間隔Sが設定の寸法となるように、フェルール
11と固定部10を配置させることができる。
【0037】この実施形態例では、ベース6は複数の部
材の組み合わせにより構成されている。図5には、その
ベース6の分解図が模式的に示されている。
【0038】つまり、ベース6は、半導体レーザ素子搭
載用部材22と、固定手段搭載用部材23とを有して構
成されている。半導体レーザ素子搭載用部材22にはL
Dボンディング部24が一体的に形成されており、この
LDボンディング部24の上部にチップキャリア7を介
して半導体レーザ素子2が搭載される。また、半導体レ
ーザ素子搭載用部材22には支持台8を介してフォトダ
イオード9が搭載される。
【0039】固定手段搭載用部材23にはフェルール配
置部26と、固定部配置部27とが刳り貫き形成され、
また、半導体レーザ素子搭載用部材22のLDボンディ
ング部24が嵌まる嵌め込み部28が形成されている。
【0040】固定部配置部27には固定部10が嵌め込
まれ、この固定部10と固定手段搭載用部材23は例え
ば図1のT位置で溶接固定される。このように固定部配
置部27に固定部10が収容配置されている状態で、フ
ェルール配置部26にはフェルール11が収容配置さ
れ、そのフェルール11は調心作業を行いながら、固定
部配置部27内の固定部10に例えばPの位置で溶接
(例えばYAG溶接)により固定される。なお、フェル
ール11の先端側を固定する固定部10a,10bは、
前記した如く例えば図4(a)や(b)に示すような一
体化された固定用部品20の形態と成し、また、フェル
ール11の後端側を固定する固定部10a',10b'は
それぞれ別個独立の直方形状と成している。
【0041】このような固定手段搭載用部材23は、嵌
め込み部28と半導体レーザ素子搭載用部材22のLD
ボンディング部24とを嵌め合わせた状態で、半導体レ
ーザ素子搭載用部材22に固定配設される。
【0042】このようなベース6は半導体レーザ素子搭
載用部材22の底面22aを固定面としてペルチェモジ
ュール5の上面に固定される。
【0043】この実施形態例によれば、フェルール11
の先端側の挟持固定部位18を平面状に形成したので、
そのフェルール11の両側の挟持固定部位18と、固定
部10a,10bとの間の隙間管理が容易となる。特
に、この実施形態例では、フェルール11にメッキ処理
を施した後に、挟持固定部位18を切削して平面状に加
工形成したので、メッキ膜の膜厚のばらつきの悪影響を
受けずに、互いに対向し合う挟持固定部位18の平面部
間の間隔Dを設計通りの寸法とすることができる。この
結果、フェルール11の先端側の挟持固定部位18と、
固定部10a,10bとの隙間の間隔をほぼ設定通りに
することができて、製品間におけるフェルール11と固
定部10間の溶接による固定強度のばらつきを防止する
ことができる。
【0044】また、そのように、互いに対向し合う挟持
固定部位18の平面部間の間隔Dを精度良く設計通りに
形成することができるので、一対の固定部10a,10
b間の間隔dが異なる複数種の固定用部品を用意する必
要が無い。また、一対の固定部10a,10b間の間隔
dを可変可能な状態として、その一対の固定部10a,
10b間の間隔dをフェルール11の径に応じて調整
し、その後に、その間隔dを固定するという面倒な手間
を省くことができる。
【0045】さらに、この実施形態例では、上記のよう
に、フェルール11の両側の挟持固定部位18と、固定
部10a,10bとの間の隙間管理が容易となるので、
次に示すような効果を奏することができる。
【0046】フェルール11を固定部10に溶接固定し
た後に、フェルール11が下方側に僅かに沈み込むこと
が分かってきた。このことを考慮し、フェルール11を
固定部10に溶接固定する際には、溶接後に沈み込む分
だけ設定の位置よりも上側にフェルール11を配置して
(この量をオフセット量と称する)固定部10への溶接
固定を行う場合がある。これは、溶接後のフェルール1
1の沈み込みよってフェルール11を設定の高さ位置に
配置しようとするものである。ところが、フェルール1
1と固定部10間の隙間にばらつきがあると、そのばら
つきによってフェルール11と固定部10間の溶接の固
定強度がばらつき、これに起因して溶接後のフェルール
11の沈み込み量にもばらつきが生じる。このため、オ
フセット量を設定するのが困難であった。
【0047】これに対して、この実施形態例では、フェ
ルール11と固定部10間の隙間をほぼ設定通りとする
ことができるので、フェルール11と固定部10間の溶
接の固定強度がほぼ一定となる。これにより、溶接後の
フェルール11の沈み込み量が安定するのでオフセット
量の設定が容易となり、フェルール11をほぼ設定の高
さ位置に配置することができることとなる。
【0048】さらに、この実施形態例では、挟持固定部
位18にはメッキの膜が除去されている。メッキ成分が
溶接部に混入すると、溶接部における低融点化や金属間
化合物の析出に因る溶接割れが発生する。例えば、コバ
ール(融点1450℃)同士を溶接する場合、そこに低融点
の物質(例えば金(融点1064℃))が混ざると、金の部
分がなかなか固まらないので、そこが起点となって溶接
割れが発生する。このようなメッキ成分の溶接部への混
入に起因した問題を防止することができる。これによ
り、半導体レーザモジュール1の信頼性を高めることが
できる。
【0049】また、そのメッキの膜を除去する領域は挟
持固定部位18という極限られた部分であるので、フェ
ルール11の腐蝕の問題を回避しつつ、上記のような溶
接割れの問題を防止することができる。
【0050】なお、この発明は、この実施形態例の形態
に限定されるものではなく、様々な実施の形態を採り得
る。例えば、この実施形態例では、フェルール11の先
端側と後端側の挟持固定部位18のうちの先端側が平面
状に形成されていたが、フェルール11の先端側と後端
側の両方の挟持固定部位18を平面状に形成してもよ
い。
【0051】また、図6(c)に示されるように、フェ
ルール11の後端側の挟持固定部位18のみを平面状に
形成してもよい。例えば、仮に、フェルール11の先端
側を固定部10に溶接した後に、前述したようなフェル
ール11の沈み込みに起因して、フェルール11が僅か
に設定の高さ位置からずれてしまっても、フェルール1
1の後端側を固定部10に溶接固定する際に、そのフェ
ルール11の後端側と固定部10との溶接固定の位置を
調整することにより、半導体レーザ素子2と光ファイバ
3が光結合するようにフェルール11の先端側の沈み込
みを補正することが可能である。しかし、フェルール1
1の後端側が溶接後の沈み込み量のばらつきに起因して
設定の位置からずれてしまうと、フェルール11の後端
側の溶接固定を修正するための作業をわざわざ行わなけ
ればならない。場合によっては、修正が不可能で不良と
なってしまう場合もある。
【0052】これに対して、フェルール11の後端側の
挟持固定部位18を平面状に形成することによって、前
述したと同様に、フェルール11の後端側と固定部10
との隙間の管理が容易となることから、溶接後のフェル
ール11の沈み込み量のばらつきを抑制することができ
て、フェルール11の後端側をほぼ設定通りの高さ位置
でもって固定部10に安定的に溶接固定することができ
ることとなる。これに起因して、フェルール11の固定
の高さ位置を修正する作業をほぼ無くすことができた
り、また、半導体レーザモジュール1の歩留まりを向上
させることができる。
【0053】また、この実施形態例では、フェルール1
1の挟持固定部位18の部分だけが平面状に形成されて
いたが、この実施形態例に示した形態に限定されるもの
ではない。例えば、図6(a)に示すように、フェルー
ル11の前端面11aから先端側の挟持固定部位18に
至る部位を平面状に加工してもよい。また、フェルール
11の後端側の挟持固定部位18を平面状に加工する場
合には、例えば、図6(a)と同様に、フェルール11
の後端面11bから後端側の挟持固定部位18に至る部
位を平面状に加工してもよい。
【0054】また、図6(b)に示すように、フェルー
ル11の前端面11aから先端側と後端側の両方の挟持
固定部位18を介して後端面11bに至る部位を平面状
に加工してもよい。
【0055】さらに、この実施形態例では、フェルール
11の先端側と後端側の両方が固定部10に溶接により
固定されていたが、例えば、フェルール11の後端側は
接着剤等の固定剤を利用して固定部10に固定されてい
てもよい。
【0056】さらに、この実施形態例では、パッケージ
4のレンズ12は楔形の形態であったが、もちろん、そ
のレンズ12の形状は楔形に限定されるものではない。
【0057】さらに、この実施形態例では、ベース6は
半導体レーザ素子搭載用部材22と固定手段搭載用部材
23を組み合わせて形成されるものであったが、ベース
6の形状は特に限定されるものではなく、もちろん、図
7に示されるような形態であってもよい。
【0058】
【発明の効果】この発明によれば、フェルールは固定部
に挟持される面が平面状に形成されているので、固定部
に挟持されるフェルールの面が曲面である場合に比べ
て、フェルールと固定部との間の隙間の管理を格段に行
い易くすることができる。また、フェルールにメッキ処
理を施した後に、その固定部により挟持されるフェルー
ルの面を切削して平面状に加工することにより、固定部
により挟持固定されるフェルール部分の幅をほぼ設計通
りの寸法にすることができる。よって、フェルールと固
定部間の隙間をほぼ設計通りの寸法とすることが容易と
なり、その隙間ばらつきに起因したフェルールと固定部
との溶接の固定強度のばらつきを抑制することができ
る。
【0059】また、例えば、一対の固定部を備えた固定
用部品を用いる場合に、その一対の固定部間の間隔が互
いに異なる複数種の固定用部品を用意する必要が無くな
る。さらに、一対の固定部間の間隔を固定対象のフェル
ールに合わせて調整するという手間が不要となる。
【0060】フェルールは先端側と後端側が固定部によ
って挟持固定され、当該フェルールの先端側と後端側の
うちの少なくとも先端側は溶接によって固定されている
ものにあっては、フェルールの先端側の溶接部分を支点
としてフェルールを傾動させて光ファイバの光軸を半導
体レーザ素子の光軸に位置合わせする調心作業を行う場
合に、フェルールの先端側と固定部との溶接による固定
強度は重要である。その固定強度に関与するフェルール
の先端側と固定部間の隙間の管理は特に重要であること
から、その隙間管理が容易となる本発明は、そのような
場合に非常に有効である。
【0061】フェルールの先端側と後端側のうちの少な
くとも後端側は溶接によって固定されているものにあっ
ては、フェルールの後端側をほぼ目的とする高さ位置で
もって固定部に溶接固定することができるので、フェル
ールの固定位置が設定の高さ位置からずれていることに
起因した半導体レーザモジュールの不良を抑制すること
ができて、半導体レーザモジュールの歩留まりを向上さ
せることができる。
【0062】フェルールにおける固定部との溶接部位は
メッキによる金属膜が除去されているものにあっては、
メッキの膜に起因した溶接割れの問題を防止することが
できて、半導体レーザモジュールの信頼性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態例の半導体レーザモジュ
ールの主要構成部分を模式的に示した斜視図である。
【図2】この実施形態例において最も特徴的なフェルー
ルの構成を説明するための図である。
【図3】レンズドファイバの先端部のレンズの一形態例
を示すモデル図である。
【図4】固定部を備えた固定用部品の形態例を示すモデ
ル図である。
【図5】この実施形態例に示すベースの形態例を示すモ
デル図である。
【図6】その他の実施形態例を示す説明図である。
【図7】半導体レーザモジュールの一例を断面により示
すモデル図である。
【図8】図7に示す半導体レーザモジュールの要部構成
部分を上方側から見た平面図である。
【図9】フェルールの一例を示すモデル図である。
【図10】固定部の一例を示すモデル図である。
【図11】光ファイバの調心作業を説明するための図で
ある。
【図12】フェルールを固定部に溶接固定する際の工程
を説明するための図である。
【符号の説明】
1 半導体レーザモジュール 2 半導体レーザ素子 3 光ファイバ 11 フェルール 12 レンズ 18 挟持固定部位

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体レーザ素子が光ファイバと光結合
    状態で配置されている半導体レーザモジュールにおい
    て、光ファイバは、半導体レーザ素子のレーザ光を受け
    る先端部にレンズが形成されているレンズドファイバで
    あって、フェルールに挿通固定されており、そのフェル
    ールの側面を両側から挟み込む形態で固定部の対が配置
    され、フェルールには対向し合う平面部が形成され、こ
    の平面部においてフェルールと固定部とが溶接によって
    固定されていることを特徴とした半導体レーザモジュー
    ル。
  2. 【請求項2】 フェルールは先端側と後端側が固定部に
    よって挟持固定され、当該フェルールの先端側と後端側
    のうちの少なくとも先端側は平面部において固定部と溶
    接固定されていることを特徴とした請求項1記載の半導
    体レーザモジュール。
  3. 【請求項3】 フェルールは先端側と後端側が固定部に
    よって挟持固定され、当該フェルールの先端側と後端側
    のうちの少なくとも後端側は平面部において固定部と溶
    接固定されていることを特徴とした請求項1記載の半導
    体レーザモジュール。
  4. 【請求項4】 フェルールの外周面にはメッキによる金
    属膜が形成されており、フェルールにおける固定部との
    溶接部位はその金属膜が除去されていることを特徴とし
    た請求項1又は請求項2又は請求項3記載の半導体レー
    ザモジュール。
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