JP2009264285A - 内燃機関の排気ガス浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気ガス浄化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、活性酸素を使用して排気ガス中の有害成分を浄化可能な内燃機関の排気ガス浄化装置において、活性酸素使用量を節減しつつ、優れた浄化性能を得ることを目的とする。
【解決手段】本発明の内燃機関の排気ガス浄化装置は、内燃機関10の排気通路15に配置され、排気ガス中の未燃成分を酸化させる機能を有する酸化触媒20と、酸化触媒20の下流側に設置され、排気ガス中のNOxを浄化する機能を有するNOx触媒21と、酸化触媒20とNOx触媒21との間に活性酸素を供給する活性酸素供給装置27と、酸化触媒20およびNOx触媒21の温度に関する情報を取得する温度情報取得手段と、この情報に基づいて、活性酸素供給装置27による活性酸素の供給を制御する制御手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気ガス浄化装置に関する。
内燃機関の排気ガス中の有害成分を浄化するため、排気通路に触媒を設置する技術が広く用いられている。排気浄化触媒の活性は、ある温度以上にならないと発現しない。つまり、触媒の温度が低いときには、排気ガスを触媒で十分に浄化することができない。このため、エンジン始動直後などの触媒低温時において有害成分の排出を抑制することが重要な課題として残されている。
特開2007−289844号公報には、排気通路内に配置された酸化触媒と、この酸化触媒の下流側に配置され、PM(Particulate Matter)を捕集するフィルタと、このPMフィルタの下流側の排気通路内に配置されたNOx触媒と、PMフィルタとNOx触媒との間にオゾンを供給可能なオゾン供給手段とを備えた排気浄化装置が開示されている。この装置によれば、オゾンを用いてPMを酸化除去する際に、オゾンを効率的に使用することができる、とされている。
特開2007−289844号公報 特表2005−538295号公報
オゾン等の活性酸素は、酸化力が非常に高い。この活性酸素を利用することによって、触媒低温時における有害成分の排出を抑制することが考えられる。しかしながら、活性酸素を生成するためには、電力が必要である。このため、燃費の悪化を抑制するためには、活性酸素を無駄なく効率的に使用することが重要である。
上記従来の公報に記載された技術では、PMフィルタに蓄積したPMを酸化除去する目的でオゾンを効率的に使用することに焦点が当てられている。その一方で、触媒低温時における有害成分の排出抑制については十分に考慮されていない。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、活性酸素を使用して排気ガス中の有害成分を浄化可能な内燃機関の排気ガス浄化装置において、活性酸素使用量を節減しつつ、優れた浄化性能を得ることができる内燃機関の排気ガス浄化装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の排気ガス浄化装置であって、
内燃機関の排気通路に配置され、排気ガス中の未燃成分を酸化させる機能を有する酸化触媒と、
前記酸化触媒の下流側に設置され、排気ガス中のNOxを浄化する機能を有するNOx触媒と、
前記酸化触媒と前記NOx触媒との間に活性酸素を供給する活性酸素供給装置と、
前記酸化触媒および前記NOx触媒の温度に関する情報を取得する温度情報取得手段と、
前記情報に基づいて、前記活性酸素供給装置による活性酸素の供給を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、
前記情報に基づいて、前記酸化触媒および前記NOx触媒の温度が、所定の低温領域、中温領域および高温領域のうちの何れにあるかを判定する触媒温度判定手段と、
前記中温領域にあると判定された場合に前記NOx触媒に流入する排気ガス中のHC濃度が、前記低温領域にあると判定された場合に前記NOx触媒に流入する排気ガス中のHC濃度より高くなるように、活性酸素供給量を制御する活性酸素量制御手段と、
を含むことを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記制御手段は、
前記低温領域にあると判定された場合に、排気ガス中のNOxを浄化するために必要な量の活性酸素と、排気ガス中のHCを浄化するために必要な量の活性酸素とを、前記活性酸素供給装置により供給させる低温時活性酸素量制御手段と、
前記中温領域にあると判定された場合に、排気ガス中のNOxを浄化するために必要な量の活性酸素と、排気ガス中のHCの一部を浄化するために必要な量の活性酸素とを、前記活性酸素供給装置により供給させる中温時活性酸素量制御手段と、
を含むことを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記制御手段は、前記高温領域にあると判定された場合に、活性酸素の供給を抑制する供給抑制手段を含むことを特徴とする。
また、第4の発明は、第1乃至第3の発明の何れかにおいて、
前記低温領域は、前記酸化触媒および前記NOx触媒の活性が発現していない温度領域に対応し、前記中温領域は、前記酸化触媒および前記NOx触媒の活性が発現し始める温度から、それらが十分に活性化するまでの温度に対応し、前記高温領域は、前記中温領域を超える温度領域に対応することを特徴とする。
また、第5の発明は、第1乃至第4の発明の何れかにおいて、
前記排気通路を流れる排気ガスの流速を算出する排気ガス流速算出手段と、
前記排気ガス流速が所定値を超える場合に、活性酸素の供給を抑制する手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第6の発明は、第1乃至第5の発明の何れかにおいて、
前記活性酸素供給装置は、活性酸素としてオゾンを供給することを特徴とする。
第1の発明によれば、酸化触媒とNOx触媒との間に活性酸素を供給することができる。これにより、活性酸素を用いてHCやNOxの浄化を促進することができる。このため、触媒低温時であっても、HCやNOxが大気中へ放出されることを確実に抑制することができる。また、第1の発明によれば、活性酸素の供給を、酸化触媒およびNOx触媒の温度に応じて制御することができる。これにより、活性酸素の過不足を防止することができる。このため、優れた浄化性能を実現しつつ、活性酸素使用量の節減することができるので、活性酸素生成に要する電力を低減することができる。更に、第1の発明によれば、中温領域においてNOx触媒に流入する排気ガス中のHC濃度が、低温領域においてNOx触媒に流入する排気ガス中のHC濃度より高くなるように、活性酸素供給量を制御することができる。低温領域においては、NOx触媒に流入するHCがゼロに近いほど、NOx浄化率は高くなる。これに対し、中温領域においては、NOx浄化率が最大となるような、NOx触媒へのHC流入量の最適値が存在する。よって、第1の発明によれば、NOx触媒に流入する排気ガス中のHC濃度を上記のように制御することにより、低温領域と中温領域との双方において、NOx浄化率を更に高くすることができるとともに、活性酸素をより効率的に利用することができる。
第2の発明によれば、低温領域においては、排気ガス中のNOxを浄化するために必要な量の活性酸素と、排気ガス中のHCを浄化するために必要な量の活性酸素とを供給し、中温領域においては、排気ガス中のNOxを浄化するために必要な量の活性酸素と、排気ガス中のHCの一部を浄化するために必要な量の活性酸素と供給することができる。低温領域においては、NOx触媒に流入するHCがゼロに近いほど、NOx浄化率は高くなる。これに対し、中温領域においては、NOx浄化率が最大となるような、NOx触媒へのHC流入量の最適値が存在する。上記のような第2の発明の制御によれば、中温領域においてNOx触媒に流入する排気ガス中のHC濃度を、低温領域においてNOx触媒に流入する排気ガス中のHC濃度より高くすることができる。このため、低温領域と中温領域との双方において、NOx浄化率を更に高くすることができるとともに、活性酸素をより効率的に利用することができる。
第3の発明によれば、高温領域にある場合に、活性酸素の供給を抑制することができる。高温領域になると、活性酸素は、熱分解し易い。このため、活性酸素を供給しても、浄化性能の向上効果は薄い。また、高温領域では、酸化触媒およびNOx触媒が十分に活性化するので、活性酸素を供給しなくても、HCやNOxを十分に浄化することができる。第3の発明によれば、このような場合に活性酸素の供給を抑制することにより、活性酸素の使用量を節減することができる。このため、燃費の改善が図れる。
第4の発明によれば、低温領域は、酸化触媒およびNOx触媒の活性が発現していない温度領域に対応し、中温領域は、酸化触媒およびNOx触媒の活性が発現し始める温度から、それらが十分に活性化するまでの温度に対応し、高温領域は、中温領域を超える温度領域に対応する。これにより、各温度領域を適切に設定することができるので、活性酸素をより効率的に使用することができる。
第5の発明によれば、排気ガス流速が所定値を超える場合に、活性酸素の供給を抑制することができる。加速時などにおいて排気ガス流速が速くなった状態では、活性酸素がNOx触媒に到達するまでに、NOと十分に反応する時間がない。このため、活性酸素によるNOx浄化促進効果が薄くなる。そのような場合に、活性酸素の供給を抑制することにより、活性酸素が無駄に供給されることを防止することができる。よって、活性酸素の生成に消費される電力を節減することができ、燃費の改善が図れる。
第6の発明によれば、活性酸素としてオゾンを用いることにより、上記効果をより顕著に発揮させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において共通する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
[システム構成の説明]
図1は、本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態のシステムは、内燃機関10を備えている。本実施形態において、内燃機関10は、4つの気筒13を備えた4気筒型の圧縮着火式内燃機関(ディーゼルエンジン)である。本実施形態の内燃機関10は、ターボチャージャ19を備えている。ターボチャージャ19のコンプレッサにより圧縮された吸入空気は、吸気マニホールド11を介して各気筒13に流入する。各気筒13には、それぞれ、筒内に直接に燃料を噴射する燃料インジェクタ14が設けられている。各燃料インジェクタ14には、コモンレール18に蓄えられた高圧の燃料が供給される。図示しない燃料タンク内の燃料は、サプライポンプ17により加圧され、コモンレール18に供給される。各気筒13から排出される排気ガスは、排気マニホールド12で合流し、ターボチャージャ19のタービンに流入する。タービンを通過した排気ガスは、排気通路15を流れる。
排気通路15には、内燃機関10に近い側から、酸化触媒20およびNOx触媒21がこの順で設置されている。酸化触媒20とNOx触媒21との間には、オゾン供給ノズル22が設置されている。オゾン供給ノズル22には、複数のオゾン供給口23が設けられている。オゾン供給ノズル22には、オゾン供給通路24を介して、オゾン発生器25が接続されている。図示の構成では、オゾン供給ノズル22は、NOx触媒21と共通のケーシング26の内部であって、NOx触媒21の前方側(上流側)に配置されている。本実施形態では、上述したオゾン発生器25、オゾン供給通路24およびオゾン供給ノズル22により、オゾン供給装置27が構成されている。
オゾン発生器25としては、高電圧を印加可能な放電管内に、原料となる乾燥した空気または酸素を流しつつオゾンを発生させる形態や、他の任意の形式のものを用いることができる。ここで原料となる乾燥した空気または酸素は、排気通路15外から取り込まれる気体、例えば外気に含まれる気体である。
上述したようなオゾン供給装置27によれば、オゾン発生器25によってオゾン(O3)を生成させ、このオゾンをオゾン供給ノズル22のオゾン供給口23から噴射することができる。これにより、酸化触媒20とNOx触媒21との間において、排気ガス中にオゾンを添加することができる。
酸化触媒20は、排気ガス中の未燃燃料成分である炭化水素(以下「HC」と記す)をO2と反応させてCO2,H2O等とすることにより、HCを浄化する機能を有している。この酸化触媒20の触媒成分としては、例えばPt/CeO2、Mn/CeO2、Fe/CeO2、Ni/CeO2、Cu/CeO2等を用いることができる。
本実施形態のNOx触媒21は、吸蔵還元型のNOx触媒(NSR: NOx Storage Reduction)である。NOx触媒21の触媒成分は、例えば、アルミナ(Al23)の表面に、白金Pt等の貴金属と、NOx吸蔵材とが担持された構成となっている。NOx吸蔵材としては、例えば、カリウムK、ナトリウムNa,リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれる少なくとも一つを用いることができる。本実施形態のNOx触媒21では、図2に示すように、貴金属としてPtが、NOx吸蔵材としてBaが、それぞれ用いられている。なお、本明細書において、「吸蔵」という用語には、「保持」、「吸着」、「吸収」等に類似するすべての概念が含まれるものとする。
本実施形態では、酸化触媒20とNOx触媒21との間には、他の触媒等は設けられておらず、両者は互いに近い距離に配置されている。このため、酸化触媒20の温度とNOx触媒21の温度とは、ほぼ同程度になる。図示の構成では、酸化触媒20とNOx触媒21とは、別々のケーシングに収容されているが、共通のケーシングに収容されていてもよい。
本実施形態のシステムは、酸化触媒20の温度(床温)を検出する温度センサ28と、NOx触媒21の温度(床温)を検出する温度センサ29と、ECU(Electronic Control Unit)50とを更に備えている。ECU50には、前述した燃料インジェクタ14、オゾン発生器25、温度センサ28,29のほか、クランク角センサ46、エアフローメータ47、アクセルポジションセンサ48等の、内燃機関10を制御するための各種のセンサおよびアクチュエータが電気的に接続されている。
NOx触媒21の吸蔵材は、硝酸塩(本実施形態ではBa(NO32)を形成することにより、NOx(窒素酸化物)を吸収する。吸蔵材は、NOxのうち、NO2,NO3を良好に吸収することができる。一方、排気ガス中に元々含まれるNOxの多くは、NO(一酸化窒素)である。NOは、そのままでは、吸蔵材に吸収させることができない。そこで、通常は、NOx触媒21では、貴金属(本実施形態では白金Pt)が触媒となることにより、排気ガス中のNOと酸素O2とが反応してNO2が生成され、このNO2を吸蔵材に吸収させるようにしている。
しかしながら、貴金属触媒の活性は、ある温度以上(例えば200℃以上)にならないと、発現しない。よって、内燃機関10の始動直後など、NOx触媒21の温度が低いときには、NOが貴金属触媒によってNO2に酸化されないので、NOxを吸蔵することができない。
また、酸化触媒20も、ある温度以上(例えば200℃以上)にならないと、その活性が発現せず、HCを酸化させて浄化することができない。
本実施形態では、酸化触媒20やNOx触媒21の温度が低い状態のときに、HCやNOxが大気中に放出されることを抑制するため、オゾン供給装置27によりオゾンを供給し、これを排気ガス中に添加することとした。オゾンは、高い酸化力を有している。このため、NOxやHCと、オゾンとは、室温程度の低温から、気相中で反応することができる。HCは、オゾンと反応することにより、CO2やH2Oへと浄化される。
図2は、NOx触媒21が低温状態にあるときにオゾンを供給した場合においてNOxが浄化(吸収)される様子を示す図である。オゾンが供給されると、排気ガス中のNOは、オゾンと反応することにより、NO2やNO3へと転換される。吸蔵材Baは、室温程度の低温から、NO2やNO3を十分に吸収して、硝酸塩を形成することができる。このため、NOx触媒21の活性が発現していない状態であっても、オゾンを供給することにより、NOxを吸蔵材に吸収させることができ、大気中へのNOxの放出を抑制することができる。
NOx触媒21の温度が、ある温度以上(例えば200℃以上)になると、触媒活性が発現し始め、排気ガス中のNOと酸素O2とを反応させてNO2に転換することができるようになる。しかしながら、NOx触媒21の温度が十分に高い温度(例えば300℃)になるまでは、触媒活性が十分でないため、排気ガス中のNOの全部を触媒によってNO2に転換することはできない。このため、オゾンを供給しないと、一部のNOは、NOx触媒21をすり抜けてしまう。そこで、本実施形態では、NOx触媒21の温度が、活性発現温度(例えば200℃)を超えた後も、十分に活性化する温度(例えば300℃)に到達するまでは、オゾンの供給を継続することとした。
図3は、NOx触媒21が中温状態(触媒活性が発現しているが、活性化が十分ではない状態)にあるときにオゾンを供給した場合においてNOxが浄化される様子を示す図である。NOx触媒21が中温状態にある場合には、Pt触媒の活性が一部発現している。このため、図3に示すように、排気ガス中の一部のNOについては、Pt触媒により酸素O2と反応させてNO2に転換させ、吸蔵材に吸収させることができる。一方、Pt触媒によって処理し切れない分のNOについては、気相中でオゾンと反応させてNO2やNO3へ転換することにより、吸蔵材に吸収させることができる。
また、本発明者らの知見によれば、NOx触媒21が中温状態にあるときにオゾンを供給することによってNOxの吸蔵を促進している場合において、HCが共存すると、HCによるNOxの選択還元反応が並行して生ずることが確認されている。すなわち、図3に示すように、HCが共存した場合には、NOxがHCにより還元されてN2,CO2,H2Oへと浄化される反応が、NOxの吸蔵反応と並行して起こる。このため、NOx浄化率を更に高めることができる。
一方、本発明者らの知見によれば、NOx触媒21が低温状態にあるときにオゾンを供給することによってNOxの吸蔵を促進している場合においては、HCが共存しない方が良い。図4は、NOx触媒21が低温状態にあるときの、HC共存量とNOx浄化率との関係を示すグラフである。図4に示すように、NOx触媒21が低温状態にあるときには、HC共存量がゼロである場合にNOx浄化率は最大になる。そして、HC共存量が多くなるほどNOx浄化率は低下する。この理由は、次のようなものであると考えられる。NOx触媒21が低温状態、つまり活性が発現していない状態では、HCが存在しても、上述したような選択還元反応は起こらない。その一方で、HCが存在すると、HCと反応することによってオゾンが消費されるので、その分だけ、オゾンとNOとの反応量が減少する。その結果、NOxの吸収量が減少し、NOx浄化率が低下するものと考えられる。
これに対し、NOx触媒21が中温状態にあるときには、ある程度の量のHCが共存した場合の方が、NOx浄化率を高めることができる。図5は、NOx触媒21が中温状態にあるときの、HC共存量とNOx浄化率との関係を示すグラフである。図5に示すように、NOx触媒21が中温状態であるときには、NOx浄化率を最大にするような、HC共存量の最適値が存在する。これは、上述したように、HCが存在する場合には、HCによるNOxの選択還元反応が、NOx吸蔵反応と並行して起こるためであると考えられる。そして、HC共存量が上記最適値より多くなると、NOx浄化率は徐々に低下する。これは、上記低温状態の場合と同様に、HCによってオゾンが消費される結果、NOxの吸収量が減少するためであると考えられる。
以上説明した事項に鑑みて、本システムでは、オゾン供給装置27による排気ガス中へのオゾン添加量を次のように制御することとした。図6は、酸化触媒20およびNOx触媒21の温度と、オゾン添加量との関係を示す図である。以下、図6を参照して、本実施形態におけるオゾン供給制御について説明する。
(低温領域)
酸化触媒20およびNOx触媒21の温度が低温領域(触媒活性が発現しない領域)にある場合には、HCを浄化するために必要な量のオゾンと、NOxを浄化(吸収)するために必要な量のオゾンとを、オゾン供給装置27により供給する。酸化触媒20の活性が発現していない低温領域では、酸化触媒20でHCを浄化することができない。その一方で、NOx浄化率は、NOx触媒21中のHC量がゼロに近いほど、大きくなる。そこで、上記の「HCを浄化するために必要な量のオゾン」とは、好ましくは、HCをほぼ全部除去することができるようなオゾン量に設定される。
(中温領域)
酸化触媒20およびNOx触媒21の温度が中温領域(触媒活性が発現し始める温度から、活性化が十分となる温度までの領域)にある場合には、HCを一部浄化するために必要な量のオゾンと、NOxを浄化(吸収)するために必要な量のオゾンとを、オゾン供給装置27により供給する。酸化触媒20の活性が発現し始めている中温領域では、酸化触媒20で一部のHCが浄化される。一方、前述したように、NOx触媒21においては、NOx浄化率が最大となるような、HC共存量の最適値が存在する。このため、オゾンによってHCを完全に除去するのではなく、NOx触媒21に最適な量のHCを流入させることが最も望ましい。そこで、上記の「HCを一部浄化するために必要な量のオゾン」とは、酸化触媒20で浄化される分のHCと、NOx触媒21に流入させるべき最適な量のHCとを除いた残りのHCを浄化することができるようなオゾン量に設定される。また、NOx触媒21の活性が一部発現している中温領域では、前述したように、一部のNOについては、Pt触媒によってNO2に転換させて、吸蔵材に吸収させることができる。このため、NOxを浄化するために必要なオゾンの量は、低温領域のときと比べて、少なくて済む。以上のことに鑑みて、中温領域では、図6に示すように、低温領域と比べ、オゾン供給量は少なくされる。
(高温領域)
酸化触媒20およびNOx触媒21の温度が高温領域(触媒の活性化が十分となる温度以上の領域)にある場合には、オゾン供給装置27によるオゾンの供給を停止する。高温領域(例えば300℃以上)になると、オゾンは、熱分解し易い。このため、オゾンを供給しても、その効果は薄い。また、触媒が十分に活性化する高温領域では、HCおよびNOxは、それぞれ、酸化触媒20およびNOx触媒21において十分に浄化することができる。よって、オゾンを供給する必要性も少ない。そこで、高温領域では、オゾンの供給を停止することとした。これにより、高温領域では、オゾン供給装置27に電力が消費されることがないため、燃費の改善が図れる。
[実施の形態1における具体的処理]
図7は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。図7に示すルーチンによれば、まず、酸化触媒20およびNOx触媒21の温度が、低温領域(例えば200℃未満)、中温領域(例えば200℃〜300℃)、高温領域(例えば300℃以上)のうちの何れにあるかが判別される(ステップ100)。本実施形態では、このステップ100の判断は、温度センサ28および29の出力に基づいてなされる。なお、本実施形態では、酸化触媒20およびNOx触媒21の両方に温度センサを設けているが、本発明では、酸化触媒20およびNOx触媒21の何れかに設けた温度センサの出力に基づいてこのステップ100の判断を行ってもよい。また、本発明では、温度センサによらず、内燃機関10の運転状態(エンジン回転数、負荷、排気ガス温度等)に基づいて酸化触媒20およびNOx触媒21の温度を推定することにより、ステップ100の判断を行うようにしてもよい。
上記ステップ100で、低温領域であると判別された場合には、次に、HCを浄化するために必要なオゾンの量が算出される(ステップ102)。本実施形態において、ECU50には、内燃機関10の運転状態(エンジン回転数、負荷、冷却水温等)と、排気ガス中のHC量との関係を予め調べて作成されたHC排出量マップが記憶されている。このステップ102では、まず、そのHC排出量マップに基づいて、内燃機関10から排出されるHC量が算出される。次いで、そのHC量に基づいて、これと反応させるために添加することが必要なオゾンの量が所定の計算方法により算出される。
上記ステップ102の処理に続いて、NOxを浄化(吸収)するために必要なオゾンの量が算出される(ステップ104)。本実施形態において、ECU50には、内燃機関10の運転状態(エンジン回転数、負荷、冷却水温等)と、排気ガス中のNOx量との関係を予め調べて作成されたNOx排出量マップが記憶されている。このステップ104では、まず、そのNOx排出量マップに基づいて、内燃機関10から排出されるNOx量が算出される。次いで、そのNOx量に基づいて、これと反応させるために添加することが必要なオゾンの量が所定の計算方法により算出される。
HCを浄化するために必要なオゾンの量が上記ステップ102で算出され、NOxを浄化するために必要なオゾンの量が上記ステップ104で算出されると、それらを合計した量のオゾンが排気ガス中に添加されるように、オゾン供給装置27を駆動する制御が実行される(ステップ106)。
一方、上記ステップ100で、中温領域であると判別された場合には、次に、HCを一部浄化するために必要なオゾンの量が算出される(ステップ108)。本実施形態において、ECU50には、酸化触媒20の温度と、酸化触媒20でのHC浄化率との関係を予め調べて作成されたHC浄化率マップと、NOx触媒21への最適なHC流入量(NOx浄化率が最大となるようなHC流入量)とが記憶されている。このステップ108では、まず、前述したHC排出量マップに基づいて、内燃機関10からのHC排出量が算出される。次いで、上記HC浄化率マップに基づいて算出される酸化触媒20でのHC浄化量と、NOx触媒21への最適なHC流入量とを、上記HC排出量から差し引くことにより、オゾンによって浄化するべきHC量が算出される。そして、その量のHCと反応させるために添加することが必要なオゾンの量が所定の計算方法により算出される。
上記ステップ108の処理に続いて、NOxを浄化(吸収)するために必要なオゾンの量が算出される(ステップ110)。本実施形態において、ECU50には、NOx触媒21の温度と、その温度の下でオゾンを用いずに浄化可能なNOx浄化率との関係を予め調べて作成されたマップが記憶されている。ステップ110では、まず、そのマップに基づいて、オゾンを用いずに浄化可能なNOx量が算出される。次いで、前述したNOx排出量マップに基づいて算出されるNOx排出量から、オゾンを用いずに浄化可能なNOx量を差し引くことにより、オゾンによって浄化するべきNOx量が算出される。そして、その量のNOxと反応させるために添加することが必要なオゾンの量が所定の計算方法により算出される。
HCを一部浄化するために必要なオゾンの量が上記ステップ108で算出され、NOxを浄化するために必要なオゾンの量が上記ステップ110で算出されると、それらを合計した量のオゾンが排気ガス中に添加されるように、オゾン供給装置27を駆動する制御が実行される(ステップ112)。
また、上記ステップ100で、高温領域であると判別された場合には、オゾン供給装置27を停止させることにより、排気ガス中へのオゾン添加が停止される(ステップ114)。
以上説明したように、本実施形態によれば、酸化触媒20やNOx触媒21の温度が、活性が発現していない低温領域や、活性化が十分でない中温領域にある場合であっても、オゾン供給装置27によってオゾンを排気ガス中に添加することにより、HCやNOxを十分に浄化することができる。このため、内燃機関10の始動直後など、酸化触媒20やNOx触媒21の温度が十分に上昇していない場合であっても、HCやNOxを大気中へ放出することを確実に抑制することができる。
また、酸化触媒20やNOx触媒21の温度に応じてオゾン供給量や供給停止を制御することにより、オゾンを無駄なく効率的に利用することができる。このため、オゾンの生成に消費される電力を抑制することができ、燃費を改善することができる。
更に、本実施形態では、中温領域のときにNOx触媒21に流入するHC量(HC濃度)が、低温領域のときにNOx触媒21に流入するHC量(HC濃度)より高くなるように、オゾンの供給を制御している。これにより、低温領域、中温領域のそれぞれにおいて、NOx浄化率を更に高めることができる。
なお、本実施形態では、内燃機関10が圧縮着火式であるものとして説明したが、本発明は、火花点火式の内燃機関にも適用可能である。
また、本実施形態のオゾン供給装置27では、オゾン発生器25により生成されたオゾンをそのまま排気通路15内に供給するように構成されているが、本発明では、オゾンを予め生成、貯留しておき、その貯留されたオゾンを必要時に排気通路15内に供給するようにしてもよい。
また、本実施形態では、高温領域においてオゾンの供給を停止するようにしているが、本発明では、高温領域においてオゾンの供給を完全に停止せず、オゾン供給量を低下させるだけにしてもよい。
また、本実施形態では、活性酸素としてオゾンを排気ガス中に添加しているが、本発明では、オゾンに代えて、他の種類の活性酸素(例えば、O-,O2-,O2 -,O3 -,On -等で表される酸素マイナスイオン)を排気ガス中に添加するようにしてもよい。
また、本実施形態では、NOx触媒21が吸蔵還元型NOx触媒であるものとして説明したが、本発明では、NOx触媒21が選択還元型のNOx触媒(SCR: Selective Catalytic Reduction)である場合にも適用可能である。選択還元型NOx触媒としては、例えば、ゼオライトの表面にFeを担持したものなどを好ましく用いることができる。選択還元型NOx触媒の場合には、尿素等の還元剤が好ましく使用される。選択還元型NOx触媒においては、NOの量とNO2の量との比が1:1である場合に、最良の浄化率が得られる。そこで、選択還元型NOx触媒の場合には、低温領域あるいは中温領域において、その内部のNOの量とNO2の量との比が1:1となるように、活性酸素供給量を制御することが好ましい。
上述した実施の形態1においては、オゾン供給装置27が前記第1の発明における「活性酸素供給装置」に、温度センサ28および29が前記第1の発明における「温度情報取得手段」に、それぞれ相当している。また、ECU50が、図7に示すルーチンの処理を実行することにより前記第1の発明における「制御手段」が、上記ステップ100の処理を実行することにより前記第1の発明における「触媒温度判定手段」が、上記ステップ102および108の処理を実行することにより前記第1の発明における「活性酸素量制御手段」が、上記ステップ102,104および106の処理を実行することにより前記第2の発明における「低温時活性酸素量制御手段」が、上記ステップ108,110および112の処理を実行することにより前記第2の発明における「中温時活性酸素量制御手段」が、上記ステップ114の処理を実行することにより前記第3の発明における「供給抑制手段」が、それぞれ実現されている。
実施の形態2.
次に、図8および図9を参照して、本発明の実施の形態2について説明するが、上述した実施の形態1との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を簡略化または省略する。
本実施形態のハードウェア構成は、前述した実施の形態1と同様に、図1に示す通りである。加速時など、内燃機関10の排気ガス量が多くなる状態では、排気通路内の排気ガス流速が速くなる。排気ガス流速が速い場合には、オゾン供給口23から添加されたオゾンがNOx触媒21に到達するまでの時間が短くなる。その結果、オゾンと、排気ガス中のNOx(NO)とが反応するための十分な時間がとれなくなり、NOx吸蔵促進効果が減殺されることが考えられる。
上記の事項を検証するため、次のような試験を行った。触媒として、Al23にPtを1%担持した1mm角ペレット3gを使用した。この触媒について、室温で、N2に10%のO2と200ppmのNOとを含む気流の中でのNOx吸蔵量を測定した。評価の際には、ガス流量を変えることにより、オゾンとNOとの反応時間を変化させた。ガス流量が変わると、単位時間当たりにNOxが触媒を通過する量が変わる。そこで、触媒を通過するNOxの総量が揃うように、評価毎にNOx吸蔵時間を変更した。評価毎の条件を下記表1に示す。
Figure 2009264285
上記試験の結果を図8に示す。図8に示すように、オゾンとNOとの反応時間が短くなると、NOx吸蔵量が少なくなっている。このように、オゾンとNOとの反応時間が短いと、オゾンによるNOx吸蔵促進効果が十分に得られないことが実証された。このような現象は、室温付近の温度領域だけでなく、より高い温度領域にある場合も同様である。そこで、本実施形態では、オゾンとNOとの反応時間が確保できない場合、つまり、加速時などで排気ガス流速が速い場合には、オゾン供給装置27によるオゾンの供給を禁止することとした。
図9は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。図9に示すルーチンによれば、まず、排気ガス流速が算出される(ステップ120)。この場合、排気ガス流速は、エアフローメータ47で検出される吸入空気量に基づいて算出することができる。ついで、上記ステップ120で算出された排気ガス流速が、所定の判定値より大きいか否かが判別される(ステップ122)。
上記ステップ122で、排気ガス流速が判定値を超えていた場合には、オゾンを供給しても、十分なNOx吸蔵促進効果は得られないと判断できる。そこで、この場合には、オゾン供給装置27によるオゾンの供給が禁止される(ステップ124)。これにより、オゾンが無駄に供給されることを防止することができるので、オゾン生成に消費される電力を節減することができ、燃費の改善が図れる。
一方、上記ステップ122で、排気ガス流速が判定値以下である場合には、オゾン供給装置27によるオゾンの供給は禁止されない。この場合には、前述した図7に示すルーチンの処理に基づいて、オゾンの供給が制御される。
なお、本実施形態では、排気ガス流速が速い場合にオゾンの供給を禁止するようにしているが、本発明では、排気ガス流速が速い場合にオゾンの供給を抑制する(供給量を少なくする)だけであってもよい。
上述した実施の形態2においては、ECU50が、上記ステップ120の処理を実行することにより前記第5の発明における「排気ガス流速算出手段」が、上記ステップ122および124の処理を実行することにより前記第5の発明における「活性酸素の供給を抑制する手段」が、それぞれ実現されている。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 NOx触媒が低温状態にあるときにオゾンを供給した場合においてNOxが浄化される様子を示す図である。 NOx触媒が中温状態にあるときにオゾンを供給した場合においてNOxが浄化される様子を示す図である。 NOx触媒が低温状態であるときの、HC共存量とNOx浄化率との関係を示すグラフである。 NOx触媒が中温状態であるときの、HC共存量とNOx浄化率との関係を示すグラフである。 酸化触媒およびNOx触媒の温度と、オゾン添加量との関係を示す図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。 本発明の実施の形態2における試験結果を示す図である。 本発明の実施の形態2において実行されるルーチンのフローチャートである。
符号の説明
10 内燃機関
11 吸気マニホールド
12 排気マニホールド
13 気筒
14 燃料インジェクタ
15 排気通路
17 サプライポンプ
18 コモンレール
19 ターボチャージャ
20 酸化触媒
21 NOx触媒
22 オゾン供給ノズル
23 オゾン供給口
24 オゾン供給通路
25 オゾン発生器
26 ケーシング
27 オゾン供給装置
28,29 温度センサ
50 ECU

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気通路に配置され、排気ガス中の未燃成分を酸化させる機能を有する酸化触媒と、
    前記酸化触媒の下流側に設置され、排気ガス中のNOxを浄化する機能を有するNOx触媒と、
    前記酸化触媒と前記NOx触媒との間に活性酸素を供給する活性酸素供給装置と、
    前記酸化触媒および前記NOx触媒の温度に関する情報を取得する温度情報取得手段と、
    前記情報に基づいて、前記活性酸素供給装置による活性酸素の供給を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、
    前記情報に基づいて、前記酸化触媒および前記NOx触媒の温度が、所定の低温領域、中温領域および高温領域のうちの何れにあるかを判定する触媒温度判定手段と、
    前記中温領域にあると判定された場合に前記NOx触媒に流入する排気ガス中のHC濃度が、前記低温領域にあると判定された場合に前記NOx触媒に流入する排気ガス中のHC濃度より高くなるように、活性酸素供給量を制御する活性酸素量制御手段と、
    を含むことを特徴とする内燃機関の排気ガス浄化装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記低温領域にあると判定された場合に、排気ガス中のNOxを浄化するために必要な量の活性酸素と、排気ガス中のHCを浄化するために必要な量の活性酸素とを、前記活性酸素供給装置により供給させる低温時活性酸素量制御手段と、
    前記中温領域にあると判定された場合に、排気ガス中のNOxを浄化するために必要な量の活性酸素と、排気ガス中のHCの一部を浄化するために必要な量の活性酸素とを、前記活性酸素供給装置により供給させる中温時活性酸素量制御手段と、
    を含むことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
  3. 前記制御手段は、前記高温領域にあると判定された場合に、活性酸素の供給を抑制する供給抑制手段を含むことを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
  4. 前記低温領域は、前記酸化触媒および前記NOx触媒の活性が発現していない温度領域に対応し、前記中温領域は、前記酸化触媒および前記NOx触媒の活性が発現し始める温度から、それらが十分に活性化するまでの温度に対応し、前記高温領域は、前記中温領域を超える温度領域に対応することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
  5. 前記排気通路を流れる排気ガスの流速を算出する排気ガス流速算出手段と、
    前記排気ガス流速が所定値を超える場合に、活性酸素の供給を抑制する手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
  6. 前記活性酸素供給装置は、活性酸素としてオゾンを供給することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の内燃機関の排気ガス浄化装置。
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