JPH08266868A - 窒素酸化物の除去方法及び装置 - Google Patents

窒素酸化物の除去方法及び装置

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JPH08266868A
JPH08266868A JP7096148A JP9614895A JPH08266868A JP H08266868 A JPH08266868 A JP H08266868A JP 7096148 A JP7096148 A JP 7096148A JP 9614895 A JP9614895 A JP 9614895A JP H08266868 A JPH08266868 A JP H08266868A
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JP
Japan
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nitrogen
exhaust gas
reducing agent
denitration
denitration catalyst
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Application number
JP7096148A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Takatani
芳明 高谷
Masahiro Sugata
雅裕 菅田
Nobuyoshi Nakayama
信義 中山
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Kawasaki Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Kawasaki Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 還元剤の効率が高く、かつ、適用温度範囲の
広い排ガス中の窒素酸化物の除去方法及び装置を提供す
る。 【構成】 燃焼排ガス中の窒素酸化物を炭化水素、アル
コールの少なくとも1種を還元剤として無害な窒素に還
元する脱硝方法において、排ガスを酸化触媒10と接触
させて排ガス中の一酸化窒素を脱硝反応性のより高い二
酸化窒素に酸化し、ついで、排ガス中に還元剤を添加す
るとともに、排ガスを脱硝触媒16と接触させて排ガス
中の窒素酸化物を窒素に還元する。酸化触媒として、A
2 3 、SiO2 、ZrO2 、TiO2 、ゼオライト
からなる群より選ばれた少なくとも1種の担体にPt、
Pd、Ru、Co、Cu、Mnからなる群より選ばれた
少なくとも1種の金属の化合物を含有させたものが用い
られ、脱硝触媒として、Al2 3 、SiO2 、ZrO
2 、TiO2 、ゼオライトからなる群より選ばれた少な
くとも1種の担体にNi、Zn、Mn、In、Agから
なる群より選ばれた少なくとも1種の金属の化合物を含
有させたものが用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、舶用ディーゼル機関の
排ガス、その他の燃焼排ガス中の窒素酸化物(NOx)
を除去する方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、窒素酸化物を炭化水素、アルコー
ルの少なくとも1種を還元剤として無害な窒素に還元す
る脱硝触媒として、ゼオライトにPtやCu等を含有さ
せたものや、アルミナにCu、Co等を担持させたもの
が挙げられる。これらの触媒を用いて、燃焼排ガス中に
含まれる炭化水素や新たに排ガス中に注入した炭化水素
を還元剤として、窒素酸化物を無害な窒素に還元する方
法が知られている。
【0003】実開平6−69317号公報には、ディー
ゼルエンジンの排気ガスを外部に排出する排気路に、そ
の上流から順に窒素酸化物を酸化させる酸化触媒、この
窒素酸化物と分子量が近い還元用炭化水素を添加する還
元用炭化水素添加手段、排気ガスに旋回力を与える旋回
流発生手段、及び窒素酸化物を還元する還元触媒を配設
した排気ガス浄化装置が記載されている。しかし、この
公報記載の装置においては、排気ガスが酸化触媒を通過
することにより、排気ガス内のNO(一酸化窒素)を酸
化させて、分子量の多いNO2 (二酸化窒素)に変化さ
せ、そのNO2 を含む排気ガスにNO2 と分子量の近い
還元剤の炭化水素を添加し、その還元剤の添加された排
気ガスを旋回手段を通して旋回させ、排気ガス中のNO
xをNO2 とO2 とに分離させ、NO2 と還元剤と結び
付いた状態でNOx触媒コンバータに吸入させ、NO2
を還元させる。このように、この公報記載の発明は、旋
回手段により、NO2 とO2 とに分離し、還元剤の炭化
水素がNOxよりO2 に優先的に反応を起こしてしまう
ことを防止するためのものであり、本発明とは技術的思
想を異にしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の技術の問
題として、以下の項目が挙げられる。 (1) 還元剤の多くが酸素による燃焼を起こし、脱硝
へ寄与する効率が悪い。 (2) 利用できる温度範囲が狭い。 本発明は上記の点に鑑みなされたもので、本発明の目的
は、還元剤の効率が高く、なおかつ、適用温度範囲の広
い脱硝方法及び装置を提供することにある。また、炭化
水素又はアルコールを還元剤とする脱硝方法において、
脱硝率を上げるには還元剤の注入量を増やすことが効果
的である。しかし、還元剤の注入量を単純に増やすこと
だけでは以下の問題が生じる。 (1) 還元剤を増加した分だけ酸化反応による発熱量
が増大し、局所的な温度上昇も大きくなる。そのため触
媒の適切な脱硝温度域から外れ、還元剤が脱硝反応に寄
与せず酸化されるため、脱硝率が還元剤の増加分ほど上
昇しない。 (2) 還元剤の濃度が高くなることにより、副反応の
カーボンの析出が加速され、触媒上での反応が妨げられ
性能が低下する。 本発明は上記の点についても鑑みなされたもので、本発
明の他の目的は、脱硝触媒層間に熱交換器を設けて、反
応熱を回収するとともに排ガス温度を脱硝に適する温度
範囲内に制御することにある。また、本発明のさらに他
の目的は、排ガス流れ方向に対して2個所以上で還元剤
を添加することにより、還元剤の効率の低下、炭素の析
出等の従来の問題を解決するようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び作用】上記の目的を達
成するために、本発明の窒素酸化物の除去方法は、図1
を参照して説明すれば、燃焼排ガス中の窒素酸化物を炭
化水素、アルコールの少なくとも1種を還元剤として無
害な窒素に還元する脱硝方法において、排ガスを酸化触
媒10と接触させて排ガス中の一酸化窒素を脱硝反応性
のより高い二酸化窒素に酸化し、ついで、排ガス中に還
元剤を添加するとともに、排ガスを脱硝触媒16と接触
させて排ガス中の窒素酸化物を窒素に還元するものであ
る。燃焼において発生する窒素酸化物の多くは一酸化窒
素である。従来の方法ではこれを直接脱硝触媒にて脱硝
していた。しかし、燃焼排ガス中の一酸化窒素の少なく
とも一部を触媒にて強制的に二酸化窒素に酸化した後、
還元剤を加えて脱硝触媒にて無害な窒素に還元すること
により、還元剤の効率が高く、なおかつ、適用温度が広
くなることを知見し、この発明を完成させるに至った。
本発明は、最初に、排ガス中の一酸化窒素を二酸化窒素
に酸化する触媒を設け、その後に還元剤の注入手段及び
窒素酸化物を窒素に還元する触媒を設けるものである。
【0006】上記の方法において、脱硝触媒を充填して
複数の充填層を形成し、これらの充填層間に熱交換器を
設けて、発熱反応により発生する熱を回収して排ガス温
度を制御することが望ましい。また、伝熱面に脱硝触媒
をコーティングした熱交換器を設け、発熱反応により発
生する熱を回収して排ガス温度を制御するとともに、脱
硝反応を行うことが望ましい。さらに、排ガス流れ方向
に対して少なくとも2個所で還元剤を注入することが望
ましい。
【0007】本発明の窒素酸化物の除去装置は、図1に
示すように、燃焼排ガス中の窒素酸化物を炭化水素、ア
ルコールの少なくとも1種を還元剤として無害な窒素に
還元する脱硝装置において、排ガス中の一酸化窒素を脱
硝反応性のより高い二酸化窒素に酸化するための酸化触
媒10を充填した酸化触媒層12と、この酸化触媒層1
2の下流に設けられた、二酸化窒素を含む排ガス中に還
元剤を添加するための還元剤注入手段14と、この還元
剤注入手段14の下流に設けられた、排ガス中の窒素酸
化物を窒素に還元するための脱硝触媒16を充填した脱
硝触媒層18とを備えている。20は排ガス通路であ
る。
【0008】上記の装置において、脱硝率を上げるには
還元剤の注入量を増やすことが効果的である。しかし、
還元剤の注入量を単純に増やすことだけでは以下の問題
が生じる。 (1) 還元剤を増加した分だけ酸化反応による発熱量
が増大し、局所的な温度上昇も大きくなる。そのため触
媒の適切な脱硝温度域から外れ、還元剤が脱硝反応に寄
与せず酸化されるため、脱硝率が還元剤の増加分ほど上
昇しない。 (2) 還元剤の濃度が高くなることにより、副反応の
カーボンの析出が加速され、触媒上での反応が妨げられ
性能が低下する。 上記課題を解決するためには、局所的な還元剤濃度の上
昇を避け、また、発生した熱を放出し触媒層の温度を、
脱硝温度域内に保持する必要がある。このためには、脱
硝触媒を充填した通路反応器内の触媒層間に熱交換器を
設置することが考えられる。また、伝熱面に脱硝触媒を
コーティングした熱交換器を反応器内に設置することが
考えられる。これらの脱硝装置に対し、還元剤の注入手
段が反応器内の流れ方向に対して2つ以上設置されてい
ることが望ましい。脱硝フローとしては以下のものが考
えられる。すなわち図3は脱硝触媒16の間に伝熱管に
よる(チューブ型の)熱交換器41を設置した場合のも
のである。図4は脱硝触媒16の間にプレートフィン型
の熱交換器43を設置した場合のものである。図5は脱
硝触媒16の間に伝熱管による熱交換器41を設置し、
さらにこの熱交換器41の後に還元剤注入手段14を設
置したものである。図6は脱硝触媒16の間にプレート
フィン型の熱交換器43を設置し、さらにこの熱交換器
43の後に還元剤注入手段14を設置したものである。
図7は伝熱管外面に脱硝触媒47をコーティングしたも
のを設置した場合である。図8はプレートフィン壁面に
脱硝触媒47をコーティングしたものを設置した場合で
ある。図9は伝熱管外面に脱硝触媒47をコーティング
したものを設置し、さらにその脱硝触媒のコーティング
された熱交換器41の間に還元剤の注入手段14を設置
したものである。図10はプレートフィン壁面に脱硝触
媒47をコーティングしたものを設置し、さらにその脱
硝触媒のコーティングされた熱交換器43の間に還元剤
の注入手段14を設置したものである。
【0009】本発明における酸化触媒10と脱硝触媒1
6との両者の触媒は、前後にわけて設置する必要があ
り、両者の触媒を混合したものを用いると還元剤の効率
は低下する。また、本発明における還元剤の注入手段1
4は、一酸化窒素を二酸化窒素に酸化する触媒10以降
に設けることが重要であり、この注入手段14を一酸化
窒素を二酸化窒素に酸化する触媒10の近傍に設置する
と、前段の触媒作用により注入した還元剤のほとんどが
酸化されて消費されるため、窒素酸化物の還元は困難と
なる。
【0010】酸化触媒として、Al2 3 、SiO2
ZrO2 、TiO2 、ゼオライトからなる群より選ばれ
た少なくとも1種の担体にPt、Pd、Ru、Co、C
u、Mnからなる群より選ばれた少なくとも1種の金属
の化合物を含有させたものが挙げられる。ここで、ゼオ
ライトとしては、SiO2 とAl2 3 との比が10以
上であるものが望ましい。Pt、Pd、Ruの含有量は
0.1〜5重量%が望ましく、さらに好適には0.5〜
2重量%が望ましい。また、Co、Cuの含有量は0.
5〜10重量%が望ましく、さらに好適には2〜5重量
%が望ましい。
【0011】脱硝触媒として、Al2 3 、SiO2
ZrO2 、TiO2 、ゼオライトからなる群より選ばれ
た少なくとも1種の担体にNi、Zn、Mn、In、A
gからなる群より選ばれた少なくとも1種の金属の化合
物を含有させたものが挙げられる。ここで、ゼオライト
としては、SiO2 とAl2 3 との比が10以上であ
るものが望ましい。Ni、Zn、Mn、In、Agの含
有量は0.5〜10重量%が望ましく、さらに好適には
1〜5重量%が望ましい。還元剤としての炭化水素とし
ては、メタン、エタン、プロパン、ヘキサン等の飽和炭
化水素やエチレン、プロピレン、ヘキセン等の不飽和炭
化水素等が挙げられる。また、これらの炭化水素を含む
ガソリン、灯油、軽油、重油等の燃料を使用することも
可能である。また、アルコールとしては、メタノール、
エタノール、プロパノール等が挙げられる。酸化触媒を
使用する場合の温度範囲としては、100〜500℃が
望ましく、とくに、200〜400℃が良好な性質を示
す。また、脱硝触媒を使用する場合の温度範囲として
は、150〜500℃が望ましく、とくに、200〜4
00℃が良好な性質を示す。
【0012】本発明の窒素酸化物の除去方法の他の例
は、図2を参照して説明すれば、燃焼排ガス中の窒素酸
化物を炭化水素、アルコールの少なくとも1種を還元剤
として無害な窒素に還元する脱硝方法において、排ガス
中にオゾンを添加してオゾン反応器22内で排ガス中の
一酸化窒素を脱硝反応性のより高い二酸化窒素に酸化
し、ついで、排ガス中に還元剤を添加するとともに、排
ガスを脱硝触媒16と接触させて排ガス中の窒素酸化物
を窒素に還元することを特徴としている。
【0013】本発明の窒素酸化物の除去装置は、図2に
示すように、燃焼排ガス中の窒素酸化物を炭化水素、ア
ルコールの少なくとも1種を還元剤として無害な窒素に
還元する脱硝装置において、排ガス中にオゾンを添加す
るためのオゾン注入手段24と、このオゾン注入手段2
4の下流に設けられた、排ガス中の一酸化窒素を脱硝反
応性のより高い二酸化窒素に酸化するためのオゾン反応
器22と、このオゾン反応器22の下流に設けられた、
二酸化窒素を含む排ガス中に還元剤を添加するための還
元剤注入手段14と、この還元剤注入手段14の下流に
設けられた、排ガス中の窒素酸化物を窒素に還元するた
めの脱硝触媒16を充填した脱硝触媒層18とを備えた
ことを特徴としている。オゾン反応器22は、オゾンが
一酸化窒素を二酸化窒素に酸化するための充分な滞留時
間を持った空間を有するか、又は無機化合物の充填層を
有する。無機化合物としては、アルミナ、ムライト、チ
タニアなどの耐酸化性、耐熱性に優れ、かつ、高い強度
を有するものが用いられる。
【0014】図2に示す方法及び装置においては、最初
に排ガス中にオゾン注入手段24及びオゾンが一酸化窒
素を二酸化窒素に酸化するための充分な滞留時間を持っ
た空間又は無機酸化物を充填した反応器22を設け、そ
の後に還元剤の注入手段14及び窒素酸化物を窒素に還
元する触媒16を設けることを特徴としている。そし
て、オゾンの注入手段24と還元剤の注入手段14は、
必ずオゾン注入手段24が上流にあり、なおかつ、両注
入手段の間はオゾンが一酸化窒素と十分反応できるだけ
の充分な滞留時間をもてる空間を確保する必要がある。
これを行わないと、オゾンによる還元剤の酸化が起こ
り、還元剤の効率は低下する。他の構成及び作用は図1
の場合と同様である。
【0015】上記の装置において、脱硝触媒層を複数層
設け、これらの層間に熱交換器を設けることが望まし
い。また、脱硝触媒層を、熱交換器の伝熱面に脱硝触媒
をコーティングしたもので構成することが望ましい。さ
らに、還元剤注入手段を排ガス流れ方向に対して少なく
とも2つ設置することが望ましい。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、適宜変更して実施することが可能なもので
ある。 実施例1 酸化触媒は、MFI型ゼオライト400g を、2l の蒸
留水中にテトラミンジクロロ白金を3.6g 溶かした水
溶液中に24時間浸し、洗浄後110℃で1昼夜乾燥さ
せ、さらに500℃で6時間焼成して調製した。Ptの
含有量は0.5重量%であった。また、脱硝触媒は、M
FI型ゼオライト400g を、2l の蒸留水中に硝酸イ
ンジウムを70g 溶かした水溶液中に48時間浸し、洗
浄後もう一度同様に硝酸インジウム水溶液に48時間浸
した。洗浄後110℃で1昼夜乾燥させ、さらに500
℃で6時間焼成して調製した。In2 3 の含有量は
1.4重量%であった。なお、触媒の評価にあたって
は、酸化触媒、脱硝触媒ともに9.8MPa で加圧成形し
たペレットを破砕し、粒径1.4〜2.8mmに粒径を揃
えて使用した。こうして得られた触媒を使用し、図11
に示すように酸化触媒、還元剤注入手段、脱硝触媒の順
に配置したフローに従って、評価試験を行った。以下の
条件でNOx除去率を測定した。 (評価条件) 反応容器フロー 図11参照 入口ガス条件 NOx:1500ppm O2 :15% CO2 :3% H2 O:5% 反応条件 温度 :200〜400℃ 空間速度 酸化触媒:10000h -1 脱硝触媒:10000h -1 種類:プロピレン 入口NOxに対する注入する還元剤のC/N比:3測定
結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】実施例2 図12に示すように、酸化触媒、還元剤注入手段、脱硝
触媒、熱交換器、脱硝触媒の順に配置したフローに従っ
て、評価試験を行った。脱硝触媒の空間速度は、熱交換
器の前後でそれぞれ20000h -1とし、脱硝触媒全体
の空間速度としては実施例1と同様に10000h -1
した。図12に示すフローに変更した以外は、実施例1
と同様にして評価試験を行った。測定結果を表1に示
す。
【0019】実施例3 図13に示すように、酸化触媒、還元剤注入手段、脱硝
触媒、熱交換器、還元剤注入手段、脱硝触媒の順に配置
したフローに従って、評価試験を行った。脱硝触媒の空
間速度は、熱交換器の前後でそれぞれ20000h -1
し、脱硝触媒全体の空間速度としては実施例1と同様に
10000h -1とした。図13に示すフローに変更し、
最初の注入器で還元剤のC/N比を1.5、次の注入器
で還元剤のC/N比を1.5で注入した以外は、実施例
1と同様にして評価試験を行った。測定結果を表1に示
す。
【0020】比較例1 図14に示すように、還元剤注入手段、脱硝触媒の順に
配置したフローに従って、評価試験を行った。図14に
示すフローに変更した以外は、実施例1と同様にして評
価試験を行った。測定結果を表1に示す。
【0021】比較例2 図15に示すように、還元剤注入手段、酸化触媒、脱硝
触媒の順に配置したフローに従って、評価試験を行っ
た。図15に示すフローに変更した以外は、実施例1と
同様にして評価試験を行った。測定結果を表1に示す。
【0022】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、つぎのような効果を奏する。 (1) 従来の炭化水素又はアルコールを還元剤とした
脱硝方法では、還元剤の効率が低いことと活性温度域が
狭いことが問題であったが、本発明では、排ガス中の一
酸化窒素を脱硝反応性のより高い二酸化窒素に酸化した
後、脱硝することにより、還元剤の効率が高く、かつ、
活性温度域の広い脱硝方法及び装置を提供することがで
きる。 (2) 脱硝触媒層間に熱交換器を設置する場合は、反
応熱を回収して排ガス温度を下げることができ、脱硝反
応に適する一定範囲内に制御することも可能である。こ
のため、炭素の析出が防止され、脱硝率を向上させるこ
とができる。 (3) 伝熱面に脱硝触媒をコーティングした熱交換器
を設置する場合は、(2)の効果を奏する上に、脱硝率
をさらに向上させることができる。 (4) 還元剤注入手段を排ガス流れ方向に対して少な
くとも2つ設置する場合は、局所的に炭化水素又はアル
コールの濃度が高くなるのを防ぎ、かつ、温度上昇を防
ぐことができ、炭素の析出により活性が低下するのを防
ぐとともに、還元剤の効率向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の窒素酸化物の除去装置の一実施例を示
す系統図である。
【図2】本発明の窒素酸化物の除去装置の他の実施例を
示す系統図である。
【図3】脱硝触媒層の間にチューブ型の熱交換器を設け
た場合の系統図である。
【図4】脱硝触媒層の間にプレートフィン型の熱交換器
を設けた場合の系統図である。
【図5】脱硝触媒層の間にチューブ型の熱交換器を設
け、さらに、この熱交換器の後流に還元剤注入口を設け
た場合の系統図である。
【図6】脱硝触媒層の間にプレートフィン型の熱交換器
を設け、さらに、この熱交換器の後流に還元剤注入口を
設けた場合の系統図である。
【図7】伝熱管外面に脱硝触媒をコーティングした場合
の系統図である。
【図8】プレートフィン壁面に脱硝触媒をコーティング
した場合の系統図である。
【図9】図7において、熱交換器間に還元剤注入口を設
けた場合の系統図である。
【図10】図8において、熱交換器間に還元剤注入口を
設けた場合の系統図である。
【図11】実施例1における窒素酸化物の除去装置の系
統図である。
【図12】実施例2における窒素酸化物の除去装置の系
統図である。
【図13】実施例3における窒素酸化物の除去装置の系
統図である。
【図14】比較例1における窒素酸化物の除去装置の系
統図である。
【図15】比較例2における窒素酸化物の除去装置の系
統図である。
【符号の説明】
10 酸化触媒 12 酸化触媒層 14 還元剤注入手段 16 脱硝触媒 18 脱硝触媒層 20 排ガス通路 22 オゾン反応器 24 オゾン注入手段 41 チューブ型の熱交換器 43 プレートフィン型の熱交換器 47 脱硝触媒
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 23/34 ZAB B01J 23/70 ZABA 23/40 ZAB 29/40 ZABA 23/70 ZAB 29/44 ZABA 29/40 ZAB F01N 3/08 D 29/44 ZAB ZABB F01N 3/08 B01D 53/34 129B ZAB 53/36 102B 102C 102G 102H

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼排ガス中の窒素酸化物を炭化水素、
    アルコールの少なくとも1種を還元剤として無害な窒素
    に還元する脱硝方法において、排ガスを酸化触媒と接触
    させて排ガス中の一酸化窒素を脱硝反応性のより高い二
    酸化窒素に酸化し、ついで、排ガス中に還元剤を添加す
    るとともに、排ガスを脱硝触媒と接触させて排ガス中の
    窒素酸化物を窒素に還元することを特徴とする窒素酸化
    物の除去方法。
  2. 【請求項2】 酸化触媒として、Al2 3 、Si
    2 、ZrO2 、TiO2 、ゼオライトからなる群より
    選ばれた少なくとも1種の担体にPt、Pd、Ru、C
    o、Cu、Mnからなる群より選ばれた少なくとも1種
    の金属の化合物を含有させたものを用いる請求項1記載
    の窒素酸化物の除去方法。
  3. 【請求項3】 燃焼排ガス中の窒素酸化物を炭化水素、
    アルコールの少なくとも1種を還元剤として無害な窒素
    に還元する脱硝方法において、排ガス中にオゾンを添加
    して排ガス中の一酸化窒素を脱硝反応性のより高い二酸
    化窒素に酸化し、ついで、排ガス中に還元剤を添加する
    とともに、排ガスを脱硝触媒と接触させて排ガス中の窒
    素酸化物を窒素に還元することを特徴とする窒素酸化物
    の除去方法。
  4. 【請求項4】 脱硝触媒として、Al2 3 、Si
    2 、ZrO2 、TiO2 、ゼオライトからなる群より
    選ばれた少なくとも1種の担体にNi、Zn、Mn、I
    n、Agからなる群より選ばれた少なくとも1種の金属
    の化合物を含有させたものを用いる請求項1、2又は3
    記載の窒素酸化物の除去方法。
  5. 【請求項5】 脱硝触媒を充填して複数の充填層を形成
    し、これらの充填層間に熱交換器を設けて、発熱反応に
    より発生する熱を回収して排ガス温度を制御する請求項
    1〜4のいずれかに記載の窒素酸化物の除去方法。
  6. 【請求項6】 伝熱面に脱硝触媒をコーティングした熱
    交換器を設け、発熱反応により発生する熱を回収して排
    ガス温度を制御するとともに、脱硝反応を行う請求項1
    〜4のいずれかに記載の窒素酸化物の除去方法。
  7. 【請求項7】 排ガス流れ方向に対して少なくとも2個
    所で還元剤を注入する請求項1〜6のいずれかに記載の
    窒素酸化物の除去方法。
  8. 【請求項8】 燃焼排ガス中の窒素酸化物を炭化水素、
    アルコールの少なくとも1種を還元剤として無害な窒素
    に還元する脱硝装置において、排ガス中の一酸化窒素を
    脱硝反応性のより高い二酸化窒素に酸化するための酸化
    触媒を充填した酸化触媒層と、この酸化触媒層の下流に
    設けられた、二酸化窒素を含む排ガス中に還元剤を添加
    するための還元剤注入手段と、この還元剤注入手段の下
    流に設けられた、排ガス中の窒素酸化物を窒素に還元す
    るための脱硝触媒を充填した脱硝触媒層とを備えたこと
    を特徴とする窒素酸化物の除去装置。
  9. 【請求項9】 燃焼排ガス中の窒素酸化物を炭化水素、
    アルコールの少なくとも1種を還元剤として無害な窒素
    に還元する脱硝装置において、排ガス中にオゾンを添加
    するためのオゾン注入手段と、このオゾン注入手段の下
    流に設けられた、排ガス中の一酸化窒素を脱硝反応性の
    より高い二酸化窒素に酸化するためのオゾン反応器と、
    このオゾン反応器の下流に設けられた、二酸化窒素を含
    む排ガス中に還元剤を添加するための還元剤注入手段
    と、この還元剤注入手段の下流に設けられた、排ガス中
    の窒素酸化物を窒素に還元するための脱硝触媒を充填し
    た脱硝触媒層とを備えたことを特徴とする窒素酸化物の
    除去装置。
  10. 【請求項10】 オゾン反応器は、オゾンが一酸化窒素
    を二酸化窒素に酸化するための充分な滞留時間を持った
    空間を有するか、又は無機化合物の充填層を有する請求
    項9記載の窒素酸化物の除去装置。
  11. 【請求項11】 脱硝触媒層を複数層設け、これらの層
    間に熱交換器を設けた請求項8、9又は10記載の窒素
    酸化物の除去装置。
  12. 【請求項12】 脱硝触媒層が、熱交換器の伝熱面に脱
    硝触媒をコーティングしたものである請求項8、9又は
    10記載の窒素酸化物の除去装置。
  13. 【請求項13】 還元剤注入手段が排ガス流れ方向に対
    して少なくとも2つ設置されている請求項8〜12のい
    ずれかに記載の窒素酸化物の除去装置。
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