JP2010249100A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、活性酸素を利用する内燃機関の排気浄化装置において、還元剤および活性酸素の消費量を低減することを目的とする。
【解決手段】本発明の内燃機関の排気浄化装置は、排気ガス中の所定成分を吸蔵可能な吸蔵触媒と、吸蔵触媒に吸蔵された所定成分を脱離させるための還元剤を供給することの必要性を判定し、必要と判定した場合には還元剤を供給する還元剤供給制御手段と、吸蔵触媒の上流側に活性酸素を供給する活性酸素供給手段と、活性酸素の供給中に還元剤が供給される場合には、活性酸素の供給を制限または停止する制限手段と、を備えることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関の排気浄化装置に関する。
従来より、内燃機関の排気浄化装置において、オゾン等の活性酸素を排気系に供給することにより、浄化効率を高める技術が知られている。特開2008−163872号公報には、オゾンを供給することにより、NOx保持材へのNOxの吸蔵を促進することのできる排気浄化装置が開示されている。この装置では、オゾンの供給が停止された場合には、燃料噴射量制御を、オープンループ制御から、空燃比センサの出力を用いたクローズドループ制御へと切り替えるようにしている。これにより、オゾン供給停止に伴うNOx放出反応により生じたリーン化分を相殺するように燃料噴射量を補正することができる(同公報の段落0115〜0116参照)。
特開2008−163872号公報 特開2008−223576号公報 特開2008−180109号公報 特開2008−267177号公報
NOx触媒を備えた排気浄化装置においては、NOx触媒に吸蔵されたNOxを還元するための還元剤を供給する制御が必要時に実施される。排気系に活性酸素が供給されているときに還元剤が供給されると、還元剤が活性酸素と反応することにより、還元剤や活性酸素が無駄に消費されてしまい、還元剤や活性酸素の消費量が増大してしまうという問題がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、活性酸素を利用する内燃機関の排気浄化装置において、還元剤および活性酸素の消費量を低減することを目的とする。
第1の発明は、上記の目的を達成するため、内燃機関の排気浄化装置であって、
内燃機関の排気ガス中の所定成分を吸蔵可能な吸蔵触媒と、
前記吸蔵触媒に吸蔵された所定成分を脱離させるための還元剤を供給することの必要性を判定し、必要と判定した場合には還元剤を供給する還元剤供給制御手段と、
前記吸蔵触媒の上流側に活性酸素を供給する活性酸素供給手段と、
前記活性酸素の供給中に前記還元剤が供給される場合には、前記活性酸素の供給を制限または停止する制限手段と、
を備えることを特徴とする。
また、第2の発明は、第1の発明において、
前記還元剤供給手段は、前記活性酸素の供給箇所より上流側において前記還元剤を供給することを特徴とする。
また、第3の発明は、第1または第2の発明において、
前記吸蔵触媒から前記所定成分を脱離可能となるときの前記吸蔵触媒の温度は、前記活性酸素の分解温度より低い温度であることを特徴とする。
第1の発明によれば、活性酸素の供給中に還元剤が供給される場合には、活性酸素の供給を制限または停止することができる。これにより、還元剤と活性酸素とが反応して双方が無駄に消費されることを回避することができる。その結果、燃費を改善でき、活性酸素生成のための電力の消費量を抑えることもできる。また、脱離した所定成分が活性酸素によって再酸化されて吸蔵触媒に再吸収されることを回避することができる。このため、吸蔵触媒の吸蔵能力を確実に回復させることができる。
第2の発明によれば、活性酸素の供給箇所より上流側において還元剤が供給される。このため、還元剤の供給が開始される時点で活性酸素の供給を制限または停止することにより、還元剤と活性酸素との接触を確実に回避することができる。
第3の発明によれば、活性酸素の分解温度より低い温度域において吸蔵触媒から所定成分を脱離させるので、脱離時に吸蔵触媒を高温にする必要がない。このため、燃料消費量を低減することができる。
本発明の実施の形態1のシステム構成を説明するための図である。 本発明の実施の形態1において実行されるルーチンのフローチャートである。
図1は、本発明の実施の形態のシステム構成を説明するための図である。図1に示すように、本実施形態のシステムは、内燃機関10を備えている。本実施形態の内燃機関(以下、単に「エンジン」と称する)10は、直列4気筒型のディーゼルエンジン(圧縮着火式内燃機関)である。なお、図1では、便宜上、エンジン10の大きさに比べて排気浄化触媒の大きさを誇張して大きく描いている。
本実施形態のエンジン10は、ターボチャージャ12を備えている。ターボチャージャ12のコンプレッサによって圧縮された吸入空気は、吸気マニホールド14を通って、各気筒に分配される。各気筒には、燃料を筒内に直接に噴射する燃料インジェクタ16が設けられている。各燃料インジェクタ16には、コモンレール18に蓄えられた高圧の燃料が供給される。図示しない燃料タンク内の燃料は、サプライポンプ20により加圧され、コモンレール18に供給される。各気筒から排出される排気ガスは、排気マニホールド22で合流し、ターボチャージャ12のタービンに流入する。タービンを通過した排気ガスは、排気通路24を流れる。
排気通路24には、NOx吸蔵触媒26と、後流触媒28とが設置されている。後流触媒28は、NOx吸蔵触媒26の下流側に配置されている。NOx吸蔵触媒26の上流側には、第1オゾン注入ノズル30が設けられている。第1オゾン注入ノズル30には、オゾンを含むガスを噴出するための複数の噴出孔が設けられている。図示の構成では、第1オゾン注入ノズル30は、NOx吸蔵触媒26と共通のケーシング32内において、NOx吸蔵触媒26の前方に配置されている。
NOx吸蔵触媒26と後流触媒28との間には、第2オゾン注入ノズル34が設置されている。第2オゾン注入ノズル34には、オゾンを含むガスを噴出するための複数の噴出孔が設けられている。第2オゾン注入ノズル34は、後流触媒28と共通のケーシング36内において、後流触媒28の前方に配置されている。
第1オゾン注入ノズル30には、オゾン供給装置38が接続されている。オゾン供給装置38は、エアポンプ、オゾン発生器、流量調整弁等から構成されている。エアポンプで取り込まれた空気は、オゾン発生器に送られ、高圧放電を受ける。これにより、空気中の酸素からオゾン(O3)が生成される。オゾン供給装置38は、このオゾンを含むガスを第1オゾン注入ノズル30に送ることにより、NOx吸蔵触媒26の上流側の排気ガス中にオゾンを注入することができる。
第2オゾン注入ノズル34には、オゾン供給装置40が接続されている。オゾン供給装置40は、オゾン供給装置38と同様の構成である。オゾン供給装置40は、オゾンを含むガスを第2オゾン注入ノズル34に送ることにより、後流触媒28の上流側の排気ガス中にオゾンを注入することができる。
なお、本実施形態では、第1オゾン注入ノズル30と第2オゾン注入ノズル34とに別個のオゾン供給装置を設けているが、共通のオゾン供給装置から両ノズルにオゾンを送るような構成としてもよい。
排気通路24には、更に、第1オゾン注入ノズル30より上流側の位置に、排気ガス中に燃料を添加する排気燃料添加インジェクタ42が設置されている。
NOx吸蔵触媒26は、吸蔵還元型NOx触媒(NSR: NOx Storage Reduction)である。このNOx吸蔵触媒26の触媒成分としては、例えばAl23(アルミナ)等で構成される基材の表面に、例えばPt(白金)等の貴金属と、例えばBa(バリウム)等のNOx吸蔵材とが担持された構成となっている。なお、本明細書において、「吸蔵」という用語には、「保持」、「吸着」、「吸収」等に類似するすべての概念が含まれるものとする。
エンジン10では、通常運転時、理論空燃比よりリーンな空燃比で燃焼が行われる。このため、通常運転時には、排気ガス中に多量の酸素が含まれている。それゆえ、通常運転時には、三元反応によってNOx(窒素酸化物)を浄化することができない。そこで、通常運転時には、排気ガスに含まれるNOxを、NOx吸蔵触媒26に吸収させることにより、大気中へのNOxの排出を防止するようにしている。
後流触媒28としては、例えば、酸化触媒、三元触媒、Ag(銀)を触媒成分として含むAg触媒、DPF(Diesel Particulate Filter)などを用いることができる。
本実施形態のシステムは、NOx吸蔵触媒26の温度(床温)を検出する触媒温度センサ45と、エンジン10のクランク角度を検出するクランク角センサ46と、エンジン10の吸入空気量を検出するエアフローメータ47と、エンジン10を搭載した車両のアクセルペダルの位置を検出するアクセルポジションセンサ48と、ECU(Electronic Control Unit)50とを更に備えている。ECU50には、上述した各種のセンサおよびアクチュエータが電気的に接続されている。
NOx吸蔵触媒26の吸蔵材は、硝酸塩(例えばBa(NO32)を形成することにより、排気ガス中のNOxを吸収する。吸蔵材は、NOxのうち、高酸化成分であるNO2,NO3,N25を良好に吸収することができる。一方、排気ガス中に元々含まれるNOxの多くは、低酸化のNO(一酸化窒素)である。吸蔵材は、NOをそのまま吸収することはできない。
従来は、貴金属触媒によって、NOと酸素O2とを反応させてNO2に転換させ、このNO2を吸蔵材に吸収させるようにしている。しかしながら、貴金属触媒の活性は、ある温度以上にならないと、発現しない。よって、従来の排気ガス浄化装置においては、エンジン始動直後や低負荷運転時など、触媒温度が低いときには、NOが貴金属触媒によってNO2に酸化されないので、NOxを効率良く吸蔵することができない。
これに対し、本実施形態のシステムでは、NOx吸蔵触媒26の温度が低い場合であっても、NOx吸蔵触媒26の上流側に位置する第1オゾン注入ノズル30からオゾンを排気ガス中に添加することにより、NOxをNOx吸蔵触媒26に効率良く吸収させることができる。オゾンは、高い酸化力を有している。このため、オゾンとNOxとは、室温程度の低温から、気相中で反応することができる。すなわち、第1オゾン注入ノズル30からオゾンが供給されると、排気ガス中のNOは、オゾンとの反応によってNO2,NO3あるいはN25へ変化した上で、NOx吸蔵触媒26に流入する。Baのような吸蔵材は、室温程度の低温から、NO2,NO3,N25を十分に吸収して、硝酸塩を形成することができる。このため、貴金属触媒の活性が発現していない低温領域であっても、第1オゾン注入ノズル30からオゾンを供給することにより、NOx吸蔵触媒26が備える吸蔵材にNOxを吸収させることができる。このようにして、本実施形態では、エンジン10の始動直後や低負荷運転時などの低温時においても、大気中へのNOxの排出を確実に抑制することができる。
第1オゾン注入ノズル30からのオゾン注入制御は、ECU50がオゾン供給装置38の作動を制御することによって行われる。ECU50には、エンジン10の回転数および負荷と、エンジン10から排出されるNOxの量との関係を予め調べて作成されたマップが記憶されている。ECU50は、そのマップを用いてエンジン10からのNOx排出量を算出し、そのNOx排出量に応じて、第1オゾン注入ノズル30からのオゾン注入量を制御する。
オゾンの分解温度は、約350℃である。すなわち、350℃以上になると、オゾンは熱分解する。このため、第1オゾン注入ノズル30から注入されたオゾンが350℃以上になる場合には、オゾンがNOxと反応する前に分解してしまう。NOx吸蔵触媒26の床温あるいは入口の排気ガス温度がオゾン分解温度またはそれに近い温度以上まで上昇し得る装置構成である場合には、第1オゾン注入ノズル30から注入したオゾンが無駄になることを防止するため、NOx吸蔵触媒26の床温あるいは入口の排気ガス温度がオゾン分解温度またはそれ以下の所定温度(例えば300℃)まで上昇した時点で、第1オゾン注入ノズル30からのオゾンの注入を停止するように制御してもよい。
NOx吸蔵触媒26が吸蔵可能なNOxの量には限界がある。このため、NOx吸蔵触媒26のNOx吸蔵量が限界に達する前に、NOx吸蔵触媒26に還元剤を供給する還元剤供給制御が実行される。NOx吸蔵触媒26に還元剤が供給され、NOx吸蔵触媒26内の酸素濃度が低下すると、吸蔵材からNOxが脱離する。脱離したNOxは、貴金属触媒の作用によって還元剤と反応して、N2へと還元浄化される。
本実施形態では、NOx吸蔵触媒26に還元剤を供給する方法として、排気燃料添加インジェクタ42から、還元剤としての燃料を排気ガス中に添加する。本発明では、このような方法に限らず、エンジン10においてポスト噴射を行ったり、低温リッチ燃焼を行ったりすることによって、還元剤を供給するようにしてもよい。
NOx吸蔵触媒26に還元剤を供給する場合には、脱離したNOxをN2へ還元浄化しなければならないので、NOx吸蔵触媒26が活性化していることが必要である。本実施形態では、NOx吸蔵触媒26の仕様を、250℃より低い所定の所定の温度(以下「NOx還元可能温度」と称する)においてNOxの脱離および還元が可能となる仕様にしている。このため、ECU50は、触媒温度センサ45で検出されたNOx吸蔵触媒26の床温が上記NOx還元可能温度以下である場合には還元剤の供給を禁止し、NOx吸蔵触媒26の床温が上記NOx還元可能温度を超えている場合には還元剤の供給を許可する。
CO2排出量の削減を図るためには、燃料消費量を従来よりも一層低減する必要がある。燃料消費量をより一層低減するためには、排気エネルギーを小さくする必要があるので、排気系の温度が従来より低温化する傾向にある。上述したように、本実施形態では、比較的低温でNOxの脱離および還元を実行可能であるので、排気系の温度が従来より低温化された装置構成においても、NOxの脱離および還元を確実に行うことができる。
NOx吸蔵触媒26に還元剤が供給されると、NOx吸蔵触媒26での還元反応により、COが生成する。このCOも還元ガスとして、NOxと反応する。しかしながら、生成したCOの一部が、NOxと反応できずに、NOx吸蔵触媒26の下流に流出する場合がある。また、NOx吸蔵触媒26に供給された還元剤の一部が余剰となり、HCとしてNOx吸蔵触媒26の下流に流出する場合もある。
本実施形態では、NOx吸蔵触媒26に還元剤が供給された際にNOx吸蔵触媒26の下流に流出したCOやHCを、後流触媒28において浄化(酸化)することができる。この際に、第2オゾン注入ノズル34からオゾンを供給することにより、後流触媒28の温度が低い場合であっても、COやHCを十分に浄化することができる。
なお、COをオゾンと直接に反応させる場合の効率はそれほど高くないが、本発明者らの知見によれば、Ag(銀)を含んだ触媒は、オゾンが共存する場合に、優れたCO酸化活性を低温から発現する。このため、後流触媒28にAgを含有させておけば、第2オゾン注入ノズル34からオゾンを供給することにより、後流触媒28の温度が低い場合であっても、後流触媒28においてCOを高効率で浄化することができる。また、HCはオゾンとの気相反応によってCO2やCOを生成するが、このCOをAgおよびオゾンの作用によって浄化することもできる。
NOx吸蔵触媒26への還元剤の供給を実行する必要があるかどうかは、例えば次のようにして判断することができる。前述したように、ECU50には、エンジン10の回転数および負荷と、エンジン10からのNOx排出量とを関連付けたマップが記憶されている。ECU50は、そのマップに基づいて算出されるNOx排出量を逐次積算することにより、前回行われたNOx還元以降にNOx吸蔵触媒26に流入したNOxの総量を算出する。そのようにして算出されたNOx総流入量が、NOx吸蔵触媒26の飽和吸蔵量に到達した場合には、還元剤の供給が必要であると判定される。あるいは、NOx吸蔵触媒26の下流側にNOxセンサを設け、そのNOxセンサで検出されるNOx濃度が所定濃度を超えた場合に、還元剤の供給が必要であると判定してもよい。
上述したように、本実施形態では、NOx吸蔵触媒26の床温あるいは入口の排気ガス温度が、オゾン分解温度(350℃)またはそれに近い所定温度(例えば300℃)以下の領域では、NOxの吸蔵を促進するべく、第1オゾン注入ノズル30からオゾンを注入する制御が実行される。一方、NOx吸蔵触媒26のNOx吸蔵量が飽和吸蔵量に到達した場合には、還元剤の供給が要求される。還元剤の供給が要求された場合、NOx吸蔵触媒26の床温が、250℃未満の所定のNOx還元可能温度を超えていれば、還元剤の供給が実行される。このようなことから、第1オゾン注入ノズル30からオゾンが注入されているときに、還元剤の供給が必要となる場合がある。
しかしながら、第1オゾン注入ノズル30からオゾンが注入されているときに還元剤の供給されると、次のような問題がある。
(問題1)還元剤とオゾンとが反応して、両者が無駄に消費されてしまう。このため、還元剤消費量が増えて燃費が悪化したり、オゾン消費量が増えて電力消費量が大きくなる。
(問題2)還元剤の注入によって吸蔵材から脱離したNOxがオゾンによって再酸化されることにより、NO2,NO3,N25等の吸蔵され易い高酸化成分に転換され、吸蔵材に再度吸収されてしまう。このため、NOx吸蔵触媒26の吸蔵能力を十分に回復させることができない。
そこで、本実施形態では、還元剤を供給する際には、第1オゾン注入ノズル30からのオゾンの注入を停止することとした。これにより、還元剤およびオゾンの双方が無駄に消費されることを回避することができるので、燃費を改善し、電力消費量も抑えることができる。また、脱離したNOxが再酸化されて再吸収されることを回避することができるので、NOx吸蔵触媒26の吸蔵能力を確実に回復させることができる。
図2は、上記の機能を実現するために本実施形態においてECU50が実行するルーチンのフローチャートである。本ルーチンは、所定時間毎に繰り返し実行される。本ルーチンによれば、まず、NOx吸蔵触媒26のNOx吸蔵量が飽和吸蔵量に達したか否かが判定される(ステップ100)。この判定方法は、前述した通りである。このステップ100において、NOx吸蔵量がまだ飽和吸蔵量に達していないと判定された場合には、まだ還元剤を供給する必要はない。そこで、この場合には、第1オゾン注入ノズル30からオゾンを注入する制御が続行される(ステップ102)。
一方、上記ステップ100で、NOx吸蔵量が飽和吸蔵量に達したと判定された場合には、吸蔵されたNOxを脱離させて還元浄化する必要があるので、還元剤の供給が要求される。この場合には、次に、還元剤の供給が実行されたか否かが判定される(ステップ104)。このステップ104において、還元剤の供給が実行されたと判定された場合には、第1オゾン注入ノズル30からのオゾンの注入が停止される(ステップ106)。この際、第2オゾン注入ノズル34からのオゾンの注入は停止しなくてもよい。
前述したように、ECU50は、NOx触媒26の床温がNOx還元可能温度を超えていれば、還元剤の供給を許可する。このため、還元剤の供給が要求されている場合に、NOx触媒26の床温がNOx還元可能温度を超えていれば、還元剤の供給が実行されると判定することができる。よって、上記ステップ104では、還元剤の供給が実行されたか否かの判定に代えて、NOx触媒26の床温がNOx還元可能温度を超えているか否かを判定するようにしてもよい。
なお、オゾン供給装置38で生成されたオゾンを貯留可能な貯留部を備えた装置においては、上記ステップ106で第1オゾン注入ノズル30からのオゾンの注入を停止する際に、オゾン供給装置38でのオゾンの生成を必ずしも停止する必要はなく、生成したオゾンの行き先を第1オゾン注入ノズル30から上記貯留部に切り替えるようにするだけでもよい。
また、上記ステップ106では、第1オゾン注入ノズル30からのオゾンの注入を必ずしも完全に停止しなくてもよく、オゾン注入量を通常時より少ない量に制限することとしてもよい。
また、本実施形態では、NOx吸蔵触媒26に蓄積したNOxを脱離させるために還元剤を供給する場合について説明したが、本発明は、NOx吸蔵触媒26に蓄積した硫黄成分(SOx)を脱離させるために還元剤を供給する場合にも適用可能である。硫黄成分を脱離させるための還元剤の供給を実行する必要があるか否かは、例えば、車両の走行距離に基づいて判定することができる。
また、硫黄成分が後流触媒28のAgやPtと反応して化合物を生成し、それらの活性を低下させる場合がある。その活性低下を回復させるために、還元剤を後流触媒28に供給して硫黄成分を脱離させる制御を行う場合にも、本発明を適用可能である。すなわち、還元剤を後流触媒28に供給する際に、第1オゾン注入ノズル30や第2オゾン注入ノズル34からのオゾンの注入を停止あるいは制限するようにしてもよい。
以上説明した実施の形態では、活性酸素としてオゾンを排気ガス中に供給しているが、本発明では、オゾンに代えて、他の種類の活性酸素(例えば、O-,O2-,O2 -,O3 -,On -等で表される酸素マイナスイオン)を利用することもできる。
また、本実施形態では、オゾン供給装置38,40が排気ガス流路外にあるが、本発明では、このような構成に限定されず、排気ガス流路内に配置したオゾン発生器において高電圧を印加することにより放電し、排気ガス中の酸素からオゾン等の活性酸素を発生させるようにしてもよい。
また、本実施形態では、上流側のNOx吸蔵触媒26と、下流側の後流触媒28とのそれぞれにオゾン注入ノズルを備えた排気浄化装置を例に説明したが、本発明では、何れか一方の触媒にのみオゾン注入ノズルが設けられていてもよい。また、二つの触媒を備えず、一つの触媒のみを備えた排気浄化装置にも本発明を適用可能である。
上述した実施の形態においては、第1オゾン注入ノズル30およびオゾン供給装置38が前記第1の発明における「活性酸素供給手段」に相当している。また、ECU50が、上記ステップ100の処理を実行することにより前記第1の発明における「還元剤供給制御手段」が、上記ステップ106の処理を実行することにより前記第1の発明における「制限手段」が、それぞれ実現されている。
10 内燃機関
12 ターボチャージャ
16 燃料インジェクタ
24 排気通路
26 NOx吸蔵触媒
28 後流触媒
30 第1オゾン注入ノズル
34 第2オゾン注入ノズル
38,40 オゾン供給装置
42 排気燃料添加インジェクタ

Claims (3)

  1. 内燃機関の排気ガス中の所定成分を吸蔵可能な吸蔵触媒と、
    前記吸蔵触媒に吸蔵された所定成分を脱離させるための還元剤を供給することの必要性を判定し、必要と判定した場合には還元剤を供給する還元剤供給制御手段と、
    前記吸蔵触媒の上流側に活性酸素を供給する活性酸素供給手段と、
    前記活性酸素の供給中に前記還元剤が供給される場合には、前記活性酸素の供給を制限または停止する制限手段と、
    を備えることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 前記還元剤供給手段は、前記活性酸素の供給箇所より上流側において前記還元剤を供給することを特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 前記吸蔵触媒から前記所定成分を脱離可能となるときの前記吸蔵触媒の温度は、前記活性酸素の分解温度より低い温度であることを特徴とする請求項1または2記載の内燃機関の排気浄化装置。
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