JP2012193620A - 排ガス浄化装置 - Google Patents

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【課題】排ガス温度が低いときであってもNOxを低減し、これにより低温から高温にかけて広い排ガス温度範囲でNOxを効率良く低減する。
【解決手段】排ガス中のNOxをN2に還元可能な選択還元型触媒19がエンジン11の排気管16に設けられる。流体供給手段21は選択還元型触媒19より排ガス上流側の排気管16に臨む流体噴射ノズル23を有する。この流体供給手段21は上記流体噴射ノズル23から選択還元型触媒19で還元剤として機能する尿素系流体22を排気管16に供給するように構成される。オゾン供給手段41は選択還元型触媒19より排ガス上流側であって流体噴射ノズル23より排ガス上流側又は排ガス下流側の排気管16に臨むオゾン噴射ノズル43を有する。このオゾン供給手段41は上記オゾン噴射ノズル43から排ガス中のNOをNO2に酸化可能なオゾン42を排気管16に供給するように構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、ディーゼルエンジンの排ガスに含まれる窒素酸化物(以下、NOxという)を低減して排ガスを浄化する装置に関するものである。
従来、この種の排ガス浄化装置として、内燃機関の排気通路にNOx保持材が配置され、排気通路にオゾンを導入するオゾン導入手段がNOx保持材より上流の排気通路に配置され、NOx保持材より下流の排気通路に3元触媒が配置され、この3元触媒に比して低い温度で活性が発現するように調製された選択還元型触媒が3元触媒より上流に配置され、更に選択還元型触媒の上流の排ガスに酸素を導入する酸素導入手段が選択還元型触媒の上流に配置された内燃機関の排気ガス浄化装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
このように構成された内燃機関の排気ガス浄化装置では、選択還元型触媒が3元触媒に比して低い温度で活性化するように調製されているため、リーン雰囲気下においてNOxとHC(炭化水素)とを反応させ浄化する機能を有する。この結果、3元触媒が活性する前に、NOx保持材に吸蔵或いは吸着できなかったNOxを効果的に浄化することができ、NOxの浄化性能を向上できる。また、選択還元型触媒が3元触媒の上流に配置されているため、内燃機関の冷間始動時に、選択還元型触媒の活性を逸早く発現させることができ、3元触媒の活性がある程度発現した後は、選択還元型触媒で浄化されなかったNOxを3元触媒で浄化処理できる。この結果、NOx浄化性能を向上できるようになっている。
特開2008−163881号公報(請求項1、段落[0014]、段落[0015]、図8)
しかし、上記従来の特許文献1に示された内燃機関の排気ガス浄化装置では、選択還元型触媒でHC(炭化水素)によりNOxを浄化しているため、排ガス温度が低いときのNOxの低減効率が未だ低かった。
本発明の目的は、排ガス温度が低いときであってもNOxを効率良く低減できる、排ガス浄化装置を提供することにある。
本発明の第1の観点は、図1に示すように、エンジン11の排気管16に設けられ排ガス中のNOxをN2に還元可能な選択還元型触媒19と、選択還元型触媒19より排ガス上流側の排気管16に臨む流体噴射ノズル23を有しこの流体噴射ノズル23から選択還元型触媒19で還元剤として機能する尿素系流体22を排気管16に供給する流体供給手段21と、選択還元型触媒19より排ガス上流側であって流体噴射ノズル23より排ガス上流側又は排ガス下流側の排気管16に臨むオゾン噴射ノズル43を有しこのオゾン噴射ノズル43から排ガス中のNOをNO2に酸化可能なオゾン42を排気管16に供給するオゾン供給手段41とを備えた排ガス浄化装置である。
本発明の第2の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1に示すように、尿素系流体22がアンモニアガス又は尿素水のいずれかであることを特徴とする。
本発明の第3の観点は、第1の観点に基づく発明であって、更に図1に示すように、選択還元型触媒19がハニカム担体にゼオライト又はジルコニアをコーティングして構成されたことを特徴とする。
本発明の第1の観点の排ガス浄化装置では、オゾン供給手段のオゾン噴射ノズルからオゾンを排気管に供給すると、排ガス中のNOxのうちNOがオゾンと反応して速やかに反応性の高いNO2になり、この反応性の高いNO2が、流体供給手段の流体噴射ノズルから排気管に供給された尿素系流体とともに選択還元型触媒に流入すると、排ガス温度が低いときであっても、反応性の高いNO2が選択還元型触媒で尿素系流体と選択還元反応が進行してN2に還元される。この結果、排ガス温度が低いときであってもNOxを効率良く低減できる。
本発明実施形態の排ガス浄化装置の構成図である。 尿素系流体が尿素水でありかつオゾンの添加量を変えた実施例1、実施例2及び比較例1の排ガス浄化装置を用いたときの排ガス温度の変化に伴うNOx低減率の変化を示す図である。 尿素系流体がアンモニアガスでありかつオゾンの添加量を変えた実施例3、実施例4及び比較例2の排ガス浄化装置を用いたときの排ガス温度の変化に伴うNOx低減率の変化を示す図である。
次に本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、ディーゼルエンジン11の吸気ポートには吸気マニホルド12を介して吸気管13が接続され、排気ポートには排気マニホルド14を介して排気管16が接続される。吸気管13には、ターボ過給機17のコンプレッサハウジング17aと、ターボ過給機17により圧縮された吸気を冷却するインタクーラ18とがそれぞれ設けられ、排気管16にはターボ過給機17のタービンハウジング17bが設けられる。コンプレッサハウジング17aにはコンプレッサ回転翼(図示せず)が回転可能に収容され、タービンハウジング17bにはタービン回転翼(図示せず)が回転可能に収容される。コンプレッサ回転翼とタービン回転翼とはシャフト(図示せず)により連結され、エンジン11から排出される排ガスのエネルギによりタービン回転翼及びシャフトを介してコンプレッサ回転翼が回転し、このコンプレッサ回転翼の回転により吸気管13内の吸入空気が圧縮されるように構成される。
排気管16の途中には選択還元型触媒19が設けられる。選択還元型触媒19は排気管16より大径のケース15に収容される。選択還元型触媒19はモノリス触媒であって、コージェライト製のハニカム担体に、ゼオライト又はジルコニアをコーティングして構成される。ゼオライトとしては、銅ゼオライト、鉄ゼオライト、亜鉛ゼオライト、コバルトゼオライト等が挙げられる。銅ゼオライトからなる選択還元型触媒19は、銅をイオン交換したゼオライト粉末を含むスラリーをハニカム担体にコーティングして構成される。また鉄ゼオライト、亜鉛ゼオライト又はコバルトゼオライトからなる選択還元型触媒19は、鉄、亜鉛又はコバルトをイオン交換したゼオライト粉末を含むスラリーをハニカム担体にそれぞれコーティングして構成される。更にジルコニアからなる選択還元型触媒19は、ジルコニアを担持させたγ−アルミナ粉末又はθ−アルミナ粉末を含むスラリーをハニカム担体にコーティングして構成される。
一方、選択還元型触媒19より排ガス上流側の排気管16には、この排気管16に尿素系流体22を供給する流体供給手段21が設けられる。流体供給手段21は、選択還元型触媒19より排ガス上流側の排気管16に臨む流体噴射ノズル23と、流体噴射ノズル23に先端が接続された流体供給管24と、この流体供給管24の基端に接続され尿素系流体22が貯留されたタンク26と、このタンク26内の尿素系流体22を流体噴射ノズル23に圧送するポンプ27と、流体噴射ノズル23から噴射される尿素系流体22の供給量(噴射量)を調整する流体供給量調整弁31とを有する。上記尿素系流体22は、選択還元型触媒19で還元剤として機能するアンモニアガス又は尿素水のいずれかである。また上記ポンプ27は流体噴射ノズル23とタンク26との間の流体供給管24に設けられ、流体供給量調整弁31は流体噴射ノズル23とポンプ27との間の流体供給管24に設けられる。更に流体供給量調整弁31は、流体供給管24に設けられ流体噴射ノズル23への尿素系流体22の供給圧力を調整する流体圧力調整弁32と、流体噴射ノズル23の基端に設けられ流体噴射ノズル23の基端を開閉する流体用開閉弁33とからなる。
流体圧力調整弁32は第1〜第3ポート32a〜32cを有する三方弁であり、第1ポート32aはポンプ27の吐出口に接続され、第2ポート32bは流体用開閉弁33に接続され、第3ポート32cは戻り管34を介してタンク26に接続される。流体圧力調整弁32を駆動すると、ポンプ27により圧送された尿素系流体22が第1ポート32aから流体圧力調整弁32に流入し、この流体圧力調整弁32で所定の圧力に調整された後、第2ポート32bから流体用開閉弁33に圧送される。また流体圧力調整弁32の駆動を停止すると、ポンプ27により圧送された尿素系流体22が第1ポート32aから流体圧力調整弁32に流入した後、第3ポート32cから戻り管34を通ってタンク26に戻される。
一方、選択還元型触媒19より排ガス上流側の排気管16には、この排気管16に排ガス中のNOをNO2に酸化可能なオゾン42を供給するオゾン供給手段41が設けられる。オゾン供給手段41は、選択還元型触媒19より排ガス上流側であって更に流体噴射ノズル23より排ガス上流側の排気管16に臨むオゾン噴射ノズル43と、先端がオゾン噴射ノズル43に接続され基端が大気中に開放されたオゾン供給管44と、エアをオゾン供給管44に圧送するコンプレッサ46と、このエアに含まれる酸素の一部をオゾン42に変換するオゾン発生器47と、オゾン噴射ノズル43から噴射されるオゾン42の供給量(噴射量)を調整するオゾン供給量調整弁48とを有する。上記コンプレッサ46の吐出口はオゾン供給管44の基端に接続され、コンプレッサ46の吸入口は大気に開放される。またオゾン発生器47は、この実施の形態では、無声放電型のものが用いられる。具体的には、オゾン発生器47は、図示しないが所定の間隔をあけて互いに平行に配設されかつ一方若しくは双方が誘電体で覆われた一対の電極間に高周波高電圧を印加してプラズマ放電を発生させ、このプラズマ放電によりエアに含まれる酸素の一部をオゾン42に変換するように構成される。更にオゾン供給量調整弁48は、オゾン噴射ノズル43の基端に設けられ、オゾン噴射ノズル43の基端を開閉するように構成される。
選択還元型触媒19より排ガス上流側のケース15には、選択還元型触媒19に流入する直前の排ガスの温度を検出する温度センサ51が設けられる。更にエンジン11の回転速度は回転センサ52により検出され、エンジン11の負荷は負荷センサ53により検出される。温度センサ51、回転センサ52及び負荷センサ53の各検出出力はコントローラ54の制御入力に接続され、コントローラ54の制御出力はポンプ27、流体圧力調整弁32、流体用開閉弁33、コンプレッサ46、オゾン発生器47及びオゾン供給量調整弁48にそれぞれ接続される。コントローラ54にはメモリ56が設けられる。このメモリ56には、エンジン回転速度、エンジン負荷、選択還元型触媒入口の排ガス温度に応じた、流体圧力調整弁32の圧力、流体用開閉弁33の単位時間当たりの開閉回数、ポンプ27の作動の有無、オゾン供給量調整弁48の単位時間当たりの開閉回数、コンプレッサ46及びオゾン発生器47の作動の有無が予め記憶される。またメモリ56には、エンジン回転速度及びエンジン負荷の変化に基づく、エンジン11から排出される排ガス中のNO及びNO2の流量の変化がそれぞれマップとして記憶される。なお、エンジンから排出される排ガス中のNO対NO2の流量比はエンジンの種類によって異なるため、上記マップはエンジンの種類毎に変更される。
このように構成された排ガス浄化装置の動作を説明する。エンジン11の始動直後やエンジン11の軽負荷運転時には、排ガス温度が100〜200℃と低い。この温度範囲の排ガス温度を温度センサ51が検出し、回転センサ52及び負荷センサ53がエンジン11の無負荷運転又は軽負荷運転を検出すると、コントローラ54は温度センサ51、回転センサ52及び負荷センサ53の各検出出力に基づいて、コンプレッサ46、オゾン発生器47及びオゾン供給量調整弁48を駆動するとともに、ポンプ27、流体圧力調整弁32及び流体用開閉弁33をそれぞれ駆動する。コンプレッサ46が駆動されると、エアがオゾン発生器47に供給されるので、オゾン発生器47がプラズマ放電によりエアに含まれる酸素の一部をオゾン42に変換する。このオゾン42は、オゾン供給量調整弁48によるオゾン噴射ノズル43の基端の開閉により、オゾン噴射ノズル43から間欠的に排気管16に噴射(供給)される。
ここで、排気管16にオゾン42を供給するのは、排ガス中のNOの一部を反応性の高いNO2に変換して、選択還元型触媒19に導入される排ガス中のNO対NO2の流量比を、選択還元型触媒19における尿素系流体22によるNO及びNO2のN2への還元反応が最も速く進む割合の1対1に近付けるためである。そこで、コントローラ54は、メモリ56に記憶されたマップに基づいて、エンジン11から排出された排ガス中のNO対NO2の流量比を求め、選択還元型触媒19に導入されるNO対NO2の流量比を1対1に近付けるように、上記オゾン42の排気管16への供給流量を設定する。上記オゾン42が排気管16に供給されると、次の式(1)に示すように、オゾン(O3)42により排ガス中のNOの一部がNO2に速やかに変換される。
3+NO → O2+NO2 ……(1)
一方、ポンプ27が駆動され、流体圧力調整弁32が駆動され、流体用開閉弁33が開閉されると、尿素系流体22が流体供給管24を通って排気管16に間欠的に噴射(供給)される。ここで、排気管16に尿素系流体22を供給するのは、排ガス中のNOx(NO及びNO2)をN2に還元する還元剤として機能させるためである。エンジン11から排出された排ガス中に既に含まれているNO及びNO2と、この排ガス中のNOの一部がオゾン42により酸化されたNO2と、尿素系流体22とが選択還元型触媒19に導入されると、排ガス温度が100〜200℃と低いときであっても、反応性の高いNO2が選択還元型触媒19で尿素系流体22と選択還元反応が進行してN2に還元される。この結果、排ガス温度が低いときであってもNOxを効率良く低減できる。
選択還元型触媒19における具体的な化学反応は、尿素系流体22が尿素水である場合、次の式(2)及び式(3)で示され、尿素系流体22がアンモニアガスである場合、次の式(4)で示される。
(NH2)2CO+H2O → 2NH3+CO2 ……(2)
NO+NO2+2NH3 → 2N2+3H2O ……(3)
NO+NO2+2NH3 → 2N2+3H2O ……(4)
上記式(2)は、排ガス温度が100〜200℃と比較的低いため、比較的少ない量であるけれども、尿素水(尿素系流体22)のアンモニアガスへの加水分解が進む化学反応式を示す。また、上記式(3)は、排ガス中のNO及びNO2が選択還元型触媒19で上記尿素水から加水分解したアンモニアガスと反応して、NO及びNO2がN2に還元される化学反応式を示す。更に、上記式(4)は排ガス中のNO及びNO2が選択還元型触媒19でアンモニアガス(尿素系流体22)と反応して、NO及びNO2がN2に還元される化学反応式を示す。ここで、尿素系流体22として尿素水を用いるよりアンモニアガスを用いた方がNO及びNO2のN2への還元反応が速やかに進むので、尿素系流体22としてアンモニアガスを用いた方が好ましい。尿素系流体22として尿素水を用いる場合、尿素水を200℃以上に加熱してアンモニアガスに分解した後に排気管16に供給した方が、NO及びNO2のN2への還元反応が速やかに進むので好ましい。
また、排ガス温度が200℃を越えると、コントローラ54は、温度センサ51の検出出力に基づいて、コンプレッサ46、オゾン発生器47及びオゾン供給量調整弁48の駆動を停止する。これは、排ガス温度が比較的高温になると、排ガス中のNO及びNO2の流量比が1対1に近付けなくても、排ガス中のNOxが選択還元型触媒19で尿素系流体22と反応して、NO及びNO2がN2に速やかに還元されるからである。
なお、上記実施の形態では、本発明の排ガス浄化装置をディーゼルエンジンに適用したが、本発明の排ガス浄化装置をガソリンエンジンに適用してもよい。また、上記実施の形態では、本発明の排ガス浄化装置をターボ過給機付ディーゼルエンジンに適用したが、本発明の排ガス浄化装置を自然吸気型ディーゼルエンジン又は自然吸気型ガソリンエンジンに適用してもよい。また、上記実施の形態では、オゾン噴射ノズルを流体噴射ノズルより排ガス上流側の排気管に設けたが、オゾン噴射ノズルを流体噴射ノズルより排ガス下流側の排気管に設けてもよい。更に、上記実施の形態では、オゾン発生器として無声放電型のものを用いたが、オゾン発生器として沿面放電型のもの、空気に紫外線を放射してオゾンを発生する方式のもの、水を電気分解してオゾンを発生する方式のもの等を用いてもよい。
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
図1に示すように、排気量が8000ccである直列6気筒のターボ過給機付ディーゼルエンジン11の排気管16に選択還元型触媒19を設けた。また選択還元型触媒19より排ガス上流側の排気管16に、尿素水22を供給する流体噴射ノズル23を設けた。ここで、選択還元型触媒19は、銅をイオン交換したゼオライト粉末を含むスラリーをハニカム担体にコーティングして作製した銅系の触媒であった。また流体噴射ノズル23より排ガス上流側の排気管16に、オゾン42を供給するオゾン噴射ノズル43を設けた。ここで、流体噴射ノズル23から霧状に噴射した尿素水22をアンモニア換算(尿素水22の上記式(2)の反応に基づくアンモニアガスへの加水分解量)で200ppm供給するのに相当する量だけ噴射(供給)し、オゾン噴射ノズル43から噴射したオゾン42の噴射量(供給量)を30ppmとした。この排ガス浄化装置を実施例1とした。
<実施例2>
オゾン噴射ノズルから噴射したオゾンの噴射量(供給量)を55ppmとしたこと以外は、実施例1と同一に排ガス浄化装置を構成した。この排ガス浄化装置を実施例2とした。
<実施例3>
流体噴射ノズルからアンモニアガスを噴射するように構成し、この流体噴射ノズルから噴射したアンモニアガスの噴射量(供給量)を200ppmとしたこと以外は、実施例1と同一に排ガス浄化装置を構成した。この排ガス浄化装置を実施例3とした。
<実施例4>
オゾン噴射ノズルから噴射したオゾンの噴射量(供給量)を55ppmとしたこと以外は、実施例3と同一に排ガス浄化装置を構成した。この排ガス浄化装置を実施例4とした。
<比較例1>
オゾン噴射ノズルからオゾンを噴射しなかったこと以外は、実施例1と同一に排ガス浄化装置を構成した。この排ガス浄化装置を比較例1とした。
<比較例2>
オゾン噴射ノズルからオゾンを噴射しなかったこと以外は、実施例3と同一に排ガス浄化装置を構成した。この排ガス浄化装置を比較例2とした。
<比較試験1及び評価>
エンジンの回転速度及び負荷を変化させて、実施例1〜4と比較例1及び2のエンジンの排気管から排出される排ガスの温度を100℃から200℃まで徐々に上昇させたときのNOx低減率をそれぞれ測定した。その結果を図2及び図3に示す。
図2から明らかなように、比較例1の排ガス浄化装置では100℃及び200℃におけるNOx低減率がそれぞれ約3%及び約60%であったのに対し、実施例1の排ガス浄化装置では100℃及び200℃におけるNOx低減率がそれぞれ約17%及び約70%と高くなり、実施例2の排ガス浄化装置では100℃及び200℃におけるNOx低減率がそれぞれ約30%及び約80%と更に高くなった。即ち、オゾンを供給しなかった比較例1の排ガス浄化装置より、オゾンを30ppm供給した実施例1の排ガス浄化装置の方が、100〜200℃の排ガス温度範囲において、NOx低減率が向上し、またオゾンを30ppm供給した実施例1の排ガス浄化装置より、オゾンを55ppm供給した実施例2の排ガス浄化装置の方が、100〜200℃の排ガス温度範囲において、NOx低減率が向上した。これは、選択還元触媒に導入されるNO及びNO2の流量比が、比較例1より実施例1の方がN2への還元反応が速やかに進む1対1に近く、実施例1より実施例2の方がN2への還元反応が速やかに進む1対1に更に近いためであると考えられる。
図3から明らかなように、比較例2の排ガス浄化装置では100℃及び200℃におけるNOx低減率がそれぞれ約4%及び約70%であったのに対し、実施例3の排ガス浄化装置では100℃及び200℃におけるNOx低減率がそれぞれ約33%及び約86%と高くなり、実施例4の排ガス浄化装置では100℃及び200℃におけるNOx低減率がそれぞれ約60%及び約99%と更に高くなった。即ち、オゾンを供給しなかった比較例2の排ガス浄化装置より、オゾンを30ppm供給した実施例3の排ガス浄化装置の方が、100〜200℃の排ガス温度範囲において、NOx低減率が向上し、またオゾンを30ppm噴射した実施例3の排ガス浄化装置より、オゾンを55ppm供給した実施例4の排ガス浄化装置の方が、100〜200℃の排ガス温度範囲において、NOx低減率が向上したことが分かった。これは、選択還元触媒に導入されるNO及びNO2の流量比が、比較例2より実施例3の方がN2への還元反応が速やかに進む1対1に近く、実施例3より実施例4の方がN2への還元反応が速やかに進む1対1に更に近いためであると考えられる。
図2及び図3から明らかなように、尿素水を選択還元型触媒に供給した実施例1、実施例2及び比較例1の排ガス浄化装置より、アンモニアガスを選択還元型触媒に供給した実施例3、実施例4及び比較例2の排ガス浄化装置の方が、100〜200℃の排ガス温度範囲において、NOx低減率がそれぞれ向上したことが分かった。これは、尿素水を選択還元型触媒に供給するより、アンモニアガスを選択還元型触媒に供給した方が、NO及びNO2のN2への還元反応が速やかに進むためであると考えられる。
11 ディーゼルエンジン(エンジン)
16 排気管
19 選択還元型触媒
21 流体供給手段
22 尿素系流体
23 流体噴射ノズル
41 オゾン供給手段
42 オゾン
43 オゾン噴射ノズル

Claims (3)

  1. エンジン(11)の排気管(16)に設けられ排ガス中のNOxをN2に還元可能な選択還元型触媒(19)と、
    前記選択還元型触媒(19)より排ガス上流側の排気管(16)に臨む流体噴射ノズル(23)を有しこの流体噴射ノズル(23)から前記選択還元型触媒(19)で還元剤として機能する尿素系流体(22)を前記排気管(16)に供給する流体供給手段(21)と、
    前記選択還元型触媒(19)より排ガス上流側であって前記流体噴射ノズル(23)より排ガス上流側又は排ガス下流側の排気管(16)に臨むオゾン噴射ノズル(43)を有しこのオゾン噴射ノズル(43)から前記排ガス中のNOをNO2に酸化可能なオゾン(42)を前記排気管(16)に供給するオゾン供給手段(41)と
    を備えた排ガス浄化装置。
  2. 前記尿素系流体(22)がアンモニアガス又は尿素水のいずれかである請求項1記載の排ガス浄化装置。
  3. 前記選択還元型触媒(19)がハニカム担体にゼオライト又はジルコニアをコーティングして構成された請求項1記載の排ガス浄化装置。
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