JP2009255386A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録を実行しようとしている被記録材の腰及び厚みを検出して被記録材の種類を特定して、適切な記録条件で記録を実行可能な記録装置を低コストに実現する。
【解決手段】 リニアスケール81は、多数のスリットが等間隔に形成されており、検出レバー83のスケール取付部831に配設されている。レバーセンサ82は、リニアスケール81のスリットを検出するセンサである。検出レバー83は、キャリッジ61の外側面に設けられたガイド壁部611及びガイド爪部612によって、Z方向へ変位可能にキャリッジ61に支持されている。検出レバー83は、検出レバー83の係止部832がガイド壁部611の上端面613に自重で当接した状態で支持されている。検出レバー83は、検出レバー83の上端部835とキャリッジ61ばね止め部614との間に縮設されたコイルばね84によって、所定荷重でプラテン53側へ付勢されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、被記録材を支持する支持面と、支持面に支持される被記録材の記録面にドットを形成する記録ヘッドと、記録ヘッドを搭載し、所定の往復動方向へ往復動可能に支持されるキャリッジと、キャリッジを往復動させる駆動装置と、を備えた記録装置に関する。
被記録材は、その種類(普通紙、専用紙、厚紙等)によって、表面の摩擦抵抗やインク吸収率等もそれぞれ個々に異なる。したがって、記録を実行しようとしている被記録材の種類を予め特定し、その特定した種類の被記録材の特性に合わせて制御定数等を微調整して記録制御を実行することは、高精度な記録を実行する上で極めて重要である。
しかしながら、従来の記録装置は、プリンタドライバの設定画面や記録装置の操作ボタン等でユーザが予め設定した被記録材の種類に応じて記録制御を実行するものが一般的であった。そのため、ユーザが誤って、記録を実行しようとしている被記録材と異なる種類の被記録材を設定して記録を実行してしまったり、被記録材の種類の設定を行わずに記録を実行してしまったりする可能性があった。つまり、ユーザが予め設定した被記録材の種類に応じて記録制御を実行する従来の記録装置は、被記録材の種類の誤設定等によって、所望の記録精度が得られない虞があった。
そして、被記録材は、その種類によって、その腰及び厚みがそれぞれ個々に異なる。したがって、被記録材の腰及び厚みをそれぞれ精度良く検出することによって、その被記録材の種類を高精度に特定することが可能になる。ここで、記録を実行しようとしている被記録材の厚みを自動検出することが可能な記録装置が公知である(例えば、特許文献1を参照)。また、記録を実行しようとしている被記録材の腰を自動検出することが可能な記録装置が公知である(例えば、特許文献2を参照)。
特開2004−50539号公報 特開2001−341918号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来技術は、被記録材の支持面及びその支持面に支持されている被記録材の記録面に記録ヘッドのヘッド面を直接当接させ、両者の当接位置の差からその被記録材の厚みを検出するものである。したがって、ヘッド面をプラテン面や被記録材に当接させたときに、被記録材の記録面に傷等が付いてしまったり記録ヘッドが損傷等してしまったりする虞が生ずる。また、特に記録ヘッドのヘッド面からインクを噴射して記録を実行するインクジェットプリンタ等の記録装置においては、ヘッド面をプラテン面や被記録材に当接させたときにプラテン面や被記録材の記録面にインクが付着して汚れてしまうことになるため、当該従来技術は採用できない。
さらに、特許文献2に記載された従来技術においては、被記録材の腰を自動検出することはできるが、被記録材の厚みを自動検出することはできない。そのため、特許文献2に記載された従来技術を採用して、被記録材の腰及び厚みから被記録材の種類を特定するには、被記録材の厚みを自動検出する装置を別個に設ける必要があり、記録装置のコストが大幅に上昇してしまう虞があった。
本発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、記録を実行しようとしている被記録材の腰及び厚みを検出して被記録材の種類を特定して、適切な記録条件で記録を実行可能な記録装置を低コストに実現することにある。
上記課題を達成するため、本発明の第1の態様は、被記録材を支持する支持面と、前記支持面に支持される被記録材の記録面にドットを形成する記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載し、所定の往復動方向へ往復動可能に支持されるキャリッジと、前記キャリッジを往復動させる駆動装置と、を備えた記録装置において、前記キャリッジに搭載され、前記支持面に支持される被記録材の腰及び厚みを検出するための検出装置と、前記駆動装置及び前記検出装置を制御して前記支持面に支持される被記録材の腰及び厚みを検出する制御を実行する制御装置と、を備えている、ことを特徴とした記録装置である。
このように、支持面に支持される被記録材の腰及び厚みを検出するための検出装置を所定の往復動方向へ往復動可能に支持されるキャリッジに搭載し、その検出装置及びキャリッジを往復動させる駆動装置を制御する。それによって、一の検出装置で支持面に支持される被記録材の腰及び厚みを両方とも検出することが可能になる。
例えば、キャリッジの往復動範囲においてキャリッジを移動させることによって、支持面を検出可能な位置、支持面に支持されている被記録材を検出可能な位置へ、検出装置をそれぞれ移動させることができる。この支持面の検出状態と支持面に支持されている被記録材の検出状態との差からは、その被記録材の厚みを検出することができる。さらに、支持面に支持されている被記録材を撓み変形等させながらその被記録材の腰を検出可能な位置へ検出装置を移動させれば、その被記録材の腰を検出装置で検出することができる。そして、検出した被記録材の腰及び厚みから、その被記録材の種類を記録実行前に特定して記録を実行することができる。
これにより、本発明の第1の態様に記載の記録装置によれば、記録を実行しようとしている被記録材の腰及び厚みを一の検出装置で両方とも検出することができるので、記録を実行しようとしている被記録材の腰及び厚みを検出して被記録材の種類を特定して、適切な記録条件で記録を実行可能な記録装置を低コストに実現することができるという作用効果が得られる。
本発明の第2の態様は、前述した第1の態様に記載の記録装置において、前記検出装置は、突き当て部材と、前記突き当て部材を所定荷重で付勢した状態で前記支持面と交差する方向へ変位可能に支持する突き当て部材支持装置と、前記突き当て部材支持装置に対する前記突き当て部材の相対的な変位量を検出する変位量検出装置と、前記突き当て部材支持装置を前記支持面と交差する方向へ変位させる変位手段と、を有している、ことを特徴とした記録装置である。
このような構成の検出装置によって、制御装置は、支持面に突き当て部材を突き当てたときの突き当て位置と、支持面に支持される被記録材の記録面に突き当て部材を突き当てたときの突き当て位置との差から、当該被記録材の厚みを検出することができる。また、制御装置は、支持面に支持される被記録材を撓み変形させることが可能な部分を突き当て部材で撓み変形方向へ所定量押動し、そのときの突き当て部材支持装置に対する突き当て部材の相対的な変位量から当該被記録材の腰を検出することができる。
尚、支持面に支持される被記録材を撓み変形させることが可能な部分とは、例えば、複数のプラテンリブの頂面で被記録材を支持する記録装置においては、そのプラテンリブ間に対応する部分である。或いは、被記録材の支持に影響が生じない範囲で、支持面の一部に、突き当て部材で被記録材を撓み変形させることが可能な専用の凹部を設けても良い。
本発明の第3の態様は、前述した第1の態様又は第2の態様に記載の記録装置において、前記記録ヘッドのヘッド面と前記支持面との間隔を調整する間隔調整装置を備え、前記制御装置は、検出した被記録材の腰及び厚みに基づいて前記記録ヘッドのヘッド面と前記支持面との間隔を調整する、ことを特徴とした記録装置である。
記録実行時における記録ヘッドのヘット面とプラテン等の支持部材に支持された被記録材の記録面との間隔を適正な一定の間隔に設定して維持することは、高精度な記録を実行する上で極めて重要である。そして、記録ヘッドのヘット面と支持部材に支持された被記録材の記録面との間隔が常に適正な一定の間隔となるようにするためには、記録ヘッドのヘッド面とプラテン等による被記録材の支持面との間隔(いわゆるプラテンギャップ、以下略して「PG」という。)を被記録材の厚みに応じて増減調整する必要がある。
また、記録装置においては、いわゆるコックリングによる被記録材の波打ち変形等により被記録材の一部が支持部材から浮き上がって記録ヘッドのヘッド面に接触する、いわゆるヘッド擦れが生ずる虞がある。このヘッド擦れが生ずると、被記録材の記録面に傷や汚れが付いてしまったり、記録ヘッドが損傷してしまったりすることがある。このコックリングにより被記録材に生ずる波打ち変形は、被記録材の種類(普通紙、専用紙、厚紙等)によって、その程度が異なってくる。
したがって、本発明の第3の態様に記載の記録装置は、検出した被記録材の腰及び厚みに基づいてPGを調整することによって、記録を実行しようとしている被記録材の種類に応じてPGを適正な間隔に自動設定することができるという作用効果が得られる。また、コックリング等による被記録材の浮き上がりに起因したヘッド擦れが生ずる虞を低減させることができるという作用効果も得られる。
本発明の第4の態様は、前述した第2の態様に記載の記録装置において、前記キャリッジを前記支持面と交差する方向へ変位させて前記記録ヘッドのヘッド面と前記支持面との間隔を調整する間隔調整装置を備え、前記間隔調整装置は、前記変位手段を兼ねており、前記制御装置は、検出した被記録材の腰及び厚みに基づいて前記記録ヘッドのヘッド面と前記支持面との間隔を調整する、ことを特徴とした記録装置である。
本発明の第4の態様に記載の記録装置によれば、前述した第3の態様に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。さらに、本発明の第4の態様に記載の記録装置は、間隔調整装置が検出装置の変位手段を兼ねているので、変位手段を別個に設ける必要がない。したがって、本発明に係る記録装置をより低コストに実現できるという作用効果が得られる。
本発明の第5の態様は、前述した第1〜第4の態様のいずれかに記載の記録装置において、前記支持面に支持される被記録材を前記キャリッジの往復動方向と交差する方向へ搬送する搬送装置を備え、前記制御装置は、検出した被記録材の腰及び厚みに基づいて、前記搬送装置による被記録材の搬送誤差を補正する、ことを特徴とした記録装置である。
検出した被記録材の腰及び厚みからは、その被記録材の種類を特定することが可能である。そして、特定した種類の被記録材の特性(記録紙の表面の摩擦抵抗等)に応じた搬送補正を行うことによって、搬送装置による被記録材の搬送誤差を低減させることができる。それによって、高精度に被記録材を搬送して記録を実行することが可能になるので、精度の高い記録を実行することができるという作用効果が得られる。
本発明の第6の態様は、前述した第1〜第5の態様のいずれかに記載の記録装置において、前記制御装置は、検出した被記録材の腰及び厚みに基づいて、前記記録ヘッドによるドット形成制御におけるデューティ制限を行う、ことを特徴とした記録装置である。
ここで、デューティ制限とは、被記録材の単位面積当たりのドット形成密度を制限することをいう。例えば、インクジェットプリンタ等の記録装置においては、被記録材に打ち込み可能な総インク量に許容可能な限界があり、その限界を超えてインクを打ち込むと、記録した画像等に滲みが生じたり、記録実行後の被記録材にしわができたりする等の問題が生ずる。デューティ制限は、このような問題を回避するために行われるものであり、その限界値は、被記録材の特性(被記録材の厚みやインク吸収性等)、つまり被記録材の種類によって異なる。
本発明の第6の態様に記載の記録装置において、検出した被記録材の腰及び厚みからは、その被記録材の種類を特定することが可能である。そして、特定した種類の被記録材の特性(被記録材の厚みやインク吸収性等)に応じてデューティ制限を行うことによって、デューティ制限の限界値を超える記録が実行されてしまうことを未然に防止することができる。それによって、例えば、記録した画像等に滲みが生じたり、記録実行後の被記録材にしわができたりする等の問題を未然に防止することができるという作用効果が得られる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
<インクジェットプリンタの構成>
まず、「記録装置」の一例としてのインクジェットプリンタの基本的な構成について、図1〜図3を参照しながら説明する。
図1は、インクジェットプリンタの要部平面図であり、図2はその側面図である。図3は、インクジェットプリンタの概略のブロック図である。
インクジェットプリンタ50は、「被記録材」としての記録紙Pにインクを噴射して記録面にドットを形成する記録ヘッド62を備えている。記録ヘッド62は、主走査方向Xに移動可能にキャリッジガイド軸56に軸支されたキャリッジ61に搭載されている。キャリッジ61には、記録ヘッド62の他、後述するPWセンサ34や図示していないインクカートリッジ等が搭載されている。キャリッジ61は、図示していないベルト伝達機構によって、CRモータ63(図3)の回転駆動力が伝達されて主走査方向Xに往復動する(駆動装置)。
記録ヘッド62のヘッド面と対向する位置には、記録を実行する記録紙Pを裏面側から支持して、記録ヘッド62のヘッド面と記録紙Pとのギャップを規定するプラテン53が設けられている。キャリッジ61の主走査方向Xへの往復動領域の一端側の外側には、公知のキャッピング装置57が設けられている。記録を実行しない待機状態においては、キャリッジ61がキャッピング装置57の上まで移動して停止し、キャッピング装置57に配設されているキャップCPによって記録ヘッド62のヘッド面が封止される。このキャリッジ61の停止位置は、ホームポジションHPとして規定される。
また、インクジェットプリンタ50は、記録ヘッド62を記録紙Pに対して副走査方向Yへ走査させる手段として、記録紙Pを副走査方向Yに搬送する搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とを備えている(搬送装置)。搬送駆動ローラ51は、外周面に高摩擦抵抗を有する皮膜が施されており、PFモータ58(図3)の回転駆動力で回転する。複数の搬送従動ローラ52は、個々に従動回転可能に軸支されているとともに、図示していないばね等の付勢手段により個々に搬送駆動ローラ51に付勢されている。記録紙Pは、搬送従動ローラ52で搬送駆動ローラ51の外周面に押しつけられ、搬送駆動ローラ51と搬送従動ローラ52とで挟持された状態で搬送駆動ローラ51が回転することによって、副走査方向Yへ搬送される。
搬送駆動ローラ51の副走査方向Yの上流側には、多数の記録紙Pを積重可能な給送トレイ71が配設されている。給送トレイ71には、記録紙Pの積重位置を規制するための記録紙ガイド71aが記録紙Pの幅に合わせて幅方向に摺動可能に設けられている。また、給送トレイ71の近傍には、給送ローラ72が配設されている。給送ローラ72は、PFモータ58(図3)の回転駆動力で回転する。給送トレイ71に積重された記録紙Pは、図示していないホッパ等の押圧手段で給送ローラ72の外周面に押圧され、給送ローラ72が回転することによって、搬送駆動ローラ51へ向けて1枚ずつ給送される。このとき、公知の分離パッド等の分離手段によって、最上位にある記録紙Pから他の記録紙Pが分離されて重送が防止される。給送ローラ72と搬送駆動ローラ51との間には、給送された記録紙Pの先端位置及び後端位置を検出可能な公知の紙検出器33が配設されている。
さらに、インクジェットプリンタ50は、記録実行後の記録紙Pを排出する手段として、排出駆動ローラ54と排出従動ローラ55とを備えている。排出駆動ローラ54は、PFモータ58(図3)の回転駆動力で回転する。複数の排出従動ローラ55は、個々に従動回転可能に軸支されているとともに、図示していないばね等の付勢手段により個々に排出駆動ローラ54に付勢されている。排出従動ローラ55は、周囲に複数の歯を有し、各歯の先端が記録紙Pの記録面に点接触するように鋭角的に尖った歯付きローラになっている。記録紙Pは、排出従動ローラ55で排出駆動ローラ54の外周面に押しつけられ、排出駆動ローラ54と排出従動ローラ55とで挟持された状態で排出駆動ローラ54が回転することによって、副走査方向Yに搬送されて排出される。
このような構成のインクジェットプリンタ50において、給送ローラ72、搬送駆動ローラ51及び排出駆動ローラ54を回転させるPFモータ58(図3)並びにキャリッジ61を主走査方向に駆動するCRモータ63(図3)は、後述する記録制御部100により制御される。また、記録ヘッド62も同様に、記録制御部100により制御される。記録制御部100は、キャリッジ61を主走査方向Xへ往復動させながら記録ヘッド62から記録紙Pへインクを噴射する動作と、記録紙Pを副走査方向Yへ所定の搬送量で搬送する動作とを交互に繰り返しながら記録紙Pへの記録を行う制御を実行する。
記録制御部100は、ROM101、RAM102、ASIC(特定用途向け集積回路)103、CPU(中央処理装置)104、不揮発性メモリ105、PFモータドライバ106、CRモータドライバ107及びヘッドドライバ108を備えている。ROM101、RAM102、ASIC103、CPU104及び不揮発性メモリ105は、記録制御部100のシステムバスに接続されている。PFモータドライバ106、CRモータドライバ107及びヘッドドライバ108は、ASIC103に接続されている。
ROM101は、CPU104によるインクジェットプリンタ50の制御に必要な記録制御プログラム(ファームウェア)等が格納される。RAM102は、CPU104の作業領域や記録データ等の格納領域として用いられる。CPU104は、インクジェットプリンタ50の記録制御を実行する為の演算処理やその他必要な演算処理を行う。不揮発性メモリ105は、記録制御プログラムの処理に必要な各種データ等が記憶されている。
ASIC103は、DCモータであるPFモータ58及びCRモータ63の速度制御並びに記録ヘッド62のノズル駆動制御を行うための制御回路を有している。ASIC103は、PFモータ58及びCRモータ63の速度制御を行うための各種演算を行い、その演算結果に基づくモータ制御信号をPFモータドライバ106及びCRモータドライバ107へ送出する。また、ASIC103は、記録ヘッド62の制御信号を演算生成してヘッドドライバ108へ送出し、記録ヘッド62のインク噴射を制御する。さらに、ASIC103は、パーソナルコンピュータ301とのインタフェース機能も有している。
さらに、インクジェットプリンタ50は、搬送駆動ローラ51の回転量を検出するロータリエンコーダ31、キャリッジ61の移動量を検出するリニアエンコーダ32、搬送される記録紙Pの先端及び後端を検出する紙検出器33、主走査方向Xの記録紙Pの端部を検出するためのPWセンサ34、インクジェットプリンタ50の電源をON/OFFするための電源スイッチ35及び後述するレバーセンサ82を備えている。
公知のロータリエンコーダ31は、搬送駆動ローラ51の回転に連動して回転するロータリスケール311と、ロータリスケール311の外周に沿って等間隔に形成されているスリットを検出するロータリスケールセンサ312とを有している(図2)。ロータリスケールセンサ312の出力信号は、搬送駆動ローラ51の回転に伴い変化し、ASIC103を介してCPU104へ出力される。
公知のリニアエンコーダ32は、キャリッジ61の近傍に主走査方向Xと略平行に配置されたリニアスケール321と、リニアスケール321に等間隔に形成されているスリットを検出するキャリッジ61に搭載されたリニアスケールセンサ322とを有している(図2)。リニアスケールセンサ322の出力信号は、キャリッジ61の主走査方向Xの移動量に応じてパルスの周期が移動速度に伴い変化し、ASIC103を介してCPU104へ出力される。
公知の紙検出器33は、立位姿勢への自己復帰習性が付与され、かつ記録紙Pの搬送方向(副走査方向Y)にのみ回動し得るよう記録紙Pの搬送経路内に突出する状態で枢支されたレバーを有している。紙検出器33は、このレバーの先端が記録紙Pに押されることでレバーが回動し、それによって、給送ローラ72の回転により給送された記録紙Pの先端位置及び搬送中の記録紙Pの後端位置を検出する。PWセンサ34は、非接触の光学式センサであり、記録紙Pの主走査方向Xの端部位置(記録紙Pの側端位置)を検出する。紙検出器33及びPWセンサ34の検出信号は、ASIC103を介してCPU104へ出力される。
<自動PG調整機構の概略構成>
つづいて、記録ヘッド62のヘッド面と記録紙Pを支持するプラテン53の支持面との間隔を調整する「間隔調整装置」としての自動PG調整機構について、図4を参照しながら説明する。
図4は、インクジェットプリンタ50の自動PG調整機構の要部を図示した斜視図である。
インクジェットプリンタ50は、両側部にサイドフレーム11が設けられている。キャリッジ61を軸支するキャリッジガイド軸56の両端は、サイドフレーム11に設けられたZ方向に長尺な案内溝12に挿通された状態でZ方向へ変位可能に支持される。尚、Z方向は、主走査方向X及び副走査方向Yと略直交する方向であり、プラテン53による記録紙Pの支持面と交差する方向であり、以下同様とする。
キャリッジガイド軸56の端部には、PG調整カム14及びガイド軸ギヤ15が一体に設けられている。また、サイドフレーム11には、円柱体形状の凸部13が一体に設けられている。歯車16は、回転自在に軸支された歯車であり、記録制御部100により制御されるモータ(図示せず)の回転駆動力が伝達されて回転する。尚、ガイド軸ギヤ15は、図面をより観やすくするために、キャリッジガイド軸56から外した状態で図示されている。
このような構成の自動PG調整機構において、キャリッジガイド軸56は、PG調整カム14を介して凸部13の外周面に、自重で当接した状態で支持される。そして、キャリッジガイド軸56は、PFモータ58の回転駆動力が伝達されて歯車13が回転することによって回転し、それによって、偏心カムであるPG調整カム14の外周面形状(カムプロフィール)に応じてZ方向へ上下動する。つまり、インクジェットプリンタ50は、キャリッジガイド軸56の回転位置を記録制御部100が制御することによって、PGを自動調整することができる。尚、キャリッジガイド軸56の回転位置は、例えば、前記のロータリエンコーダ31をキャリッジガイド軸56にも設けることによって正確に検出することが可能になる。
<「検出装置」の構成>
つづいて、検出装置80の構成について、図5及び図6を参照しながら説明する。
図5は、インクジェットプリンタ50のキャリッジ61が配設された部分を拡大図示した側断面図である。図6は、キャリッジ61の検出装置80が配設されている部分を拡大図示した斜視図である。
プラテン53には、複数のプラテンリブ531が設けられている。このプラテンリブ531の頂面は、記録紙Pの「支持面」となる。検出装置80は、プラテンリブ531の頂面に支持される記録紙Pの腰及び厚みを検出するためのものであり、リニアスケール81、レバーセンサ82、検出レバー83及びコイルばね84を有している。
リニアスケール81及びレバーセンサ82は、「変位量検出装置」としてのリニアエンコーダを構成する。リニアスケール81は、多数のスリットが等間隔に形成されており、検出レバー83のスケール取付部831に配設されている。レバーセンサ82は、リニアスケール81のスリットを検出するセンサであり、取付孔821でキャリッジ61にネジ止め固定されている(ネジは図示省略)。
「突き当て部材」としての検出レバー83は、キャリッジ61の外側面に設けられた「突き当て部材支持装置」としてのガイド壁部611及びガイド爪部612によって、Z方向へ変位可能にキャリッジ61に支持されている。より具体的には、検出レバー83は、検出レバー83の被ガイド部833がガイド壁部611に摺接係合して変位可能な方向がZ方向に規制された状態で、ガイド爪部612にガイドされている。また、検出レバー83は、検出レバー83の係止部832がガイド壁部611の上端面613に自重で当接した状態で支持されている。さらに、検出レバー83は、検出レバー83の上端部835とキャリッジ61のばね止め部614との間に縮設されたコイルばね84によって、所定荷重でプラテン53側へ付勢されている。
このような構成の検出装置80は、前述した自動PG調整機構(図4)によりキャリッジ61をZ方向へ変位させることによって、キャリッジ61と一体的にZ方向へ変位する(変位手段)。例えば、検出レバー83の先端部834とプラテンリブ531の頂面とが対向している状態で、キャリッジ61を自動PG調整機構により下方向ZDへ変位させていくと、検出レバー83の先端部834がプラテンリブ531の頂面に当接する。その状態から、さらにキャリッジ61を下方向ZDへ変位させると、検出レバー83がキャリッジ61に対して相対的に上方向ZUへ変位する。また、その状態からキャリッジ61を上方向ZUへ変位させると、コイルばね84のばね力によって、検出レバー83がキャリッジ61に対して相対的に下方向ZDへ変位する。そして、記録制御部100は、レバーセンサ82が出力するパルス信号から、そのキャリッジ61に対する検出レバー83の相対的な変位量(以下、単に「検出レバー83の変位量」という。)を特定することができる。
尚、コイルばね84のばね力による荷重は、検出レバー83の先端部834で記録紙Pを撓み変形させた際に、記録紙Pの腰の相違によって検出レバー83の変位量が異なる程度の強さに設定すれば良い。さらに、コイルばね84のばね力による荷重は、検出レバー83の先端部834が記録紙Pに食い込んで記録紙Pを変形させてしまう虞がない程度の強さに設定するのが好ましい。これらの条件を満たすばね荷重は、検出レバー83の先端部834の接触面形状等も考慮した上で、例えば実験等により適宜決定することができる。さらに、例えば、キャリッジ61ばね止め部614の位置を変位させる機構等により、コイルばね84のばね力による荷重を調整可能な機構を設けるのがより好ましい。
<自動PG調整機構の制御手順>
つづいて、「制御装置」としての記録制御部100による自動PG調整機構の制御手順について、図7〜図12を参照しながら説明する。
図7〜図10は、インクジェットプリンタ50のキャリッジ61が配設された部分を模式的に図示した正面図である。
図7は、Z方向におけるキャリッジ61の位置が定位位置にある状態を図示したものである。図8は、検出レバー83の先端部834をプラテンリブ531の頂面に当接させた状態を図示したものである。図9は、検出レバー83の先端部834を記録紙Pのプラテンリブ531の頂面に接している部分に当接させた状態を図示したものである。図10は、検出レバー83の先端部834を記録紙Pのプラテンリブ531同士の間に対応する部分に当接させた状態を図示したものである。
図11は、検出装置80で記録紙Pの腰を記録紙Pの種類ごとに予め測定する手順を図示したフローチャートである。図12は、記録実行時に検出装置80で記録紙Pの腰及び厚みを検出してPGを自動設定する手順を図示したフローチャートである。
まず、インクジェットプリンタ50の製造工程等において、検出装置80で記録紙Pの腰を記録紙Pの種類ごとに予め測定する手順(図11)について説明する。
まず、記録紙Pをプラテン53上へ給送する(ステップS1)。つづいて、主走査方向Xにおける腰検出ポジションへキャリッジ61を移動させ、キャリッジ61をPG定位位置からPG最小位置まで下方向ZDへ変位させる(ステップS2)。
ここで、腰検出ポジションとは、検出装置80の検出レバー83の先端部834で、記録紙Pのプラテンリブ531間の略中間部分を押動可能なキャリッジ61の主走査方向Xにおける位置である。(図10)。つまり、腰検出ポジションは、検出レバー83の先端部834で記録紙Pを押動して撓み変形させることが可能な位置である。また、PG定位位置とは、PGが既定の標準的なPGとなるキャリッジ61のZ方向における位置である(図7)。PG最小位置とは、設定可能な範囲でPGが最小となるキャリッジ61のZ方向における位置である(図8〜図10)。
つづいて、このときの検出レバー83の上方向ZUへの変位量をその記録紙Pの種類に対応づけて記憶する(ステップS3)。より具体的には、例えば、このときの検出レバー83の変位量を数値化して、その記録紙Pの腰データとして不揮発性メモリ105(図3)に記憶する。そして、上記手順(ステップS1〜S3)を種類の異なる記録紙Pごとに繰り返し実行し、記録紙Pの種類ごとの腰データを取得して不揮発性メモリ105に記憶しておく。また、記録紙Pの厚みdに関するデータ(以下、「厚みデータ」という。)も記録紙Pの種類ごとに不揮発性メモリ105に記憶しておく。尚、厚みデータは、例えば、記録紙Pのスペック上の値をそのまま採用しても良いし、マイクロメータ等で実測した値を採用しても良い。
次に、記録実行時に検出装置80で記録紙Pの腰及び厚みdを検出してPGを自動設定する手順(図12)について説明する。当該手順は、記録紙Pへの記録を行う度に実行される手順である。
まず、記録紙Pを給送する前に、主走査方向Xにおけるリブ頂面検出ポジションへキャリッジ61を移動させ、キャリッジ61をPG定位位置からPG最小位置まで下方向ZDへ変位させる(ステップS11)。ここで、リブ頂面検出ポジションとは、検出装置80の検出レバー83の先端部834でプラテンリブ531の頂面を押動可能なキャリッジ61の主走査方向Xにおける位置である(図8)。
つづいて、このときの検出レバー83の上方向ZUへの変位量から、Z方向のプラテンリブ531の頂面位置を演算する(ステップS12)。より具体的には、例えば、このときのキャリッジ61の変位量と検出レバー83の変位量との差から、Z方向のプラテンリブ531の頂面位置を特定することができる。このZ方向のプラテンリブ531の頂面位置は、自動PG調整機構におけるPG設定の基準位置とすることができる。
つづいて、キャリッジ61を上方向ZUへ変位させてPG定位位置に戻した状態で、記録紙Pを給送する(ステップS13)。つづいて、紙検出器33で記録紙Pの副走査方向Yの先端位置を検出するとともに、キャリッジ61を主走査方向Xへ往復動させながらPWセンサ34で記録紙Pの主走査方向Xの両端位置を検出する(ステップS14)。この記録紙Pの主走査方向Xの両端位置からは、その記録紙Pの大きさを特定することができる。
つづいて、主走査方向Xにおける厚み検出ポジションへキャリッジ61を移動させ、キャリッジ61をPG定位位置からPG最小位置まで下方向ZDへ変位させる(ステップS15)。ここで、厚み検出ポジションとは、検出装置80の検出レバー83の先端部834で、記録紙Pのプラテンリブ531の頂面に接している部分を押動可能なキャリッジ61の主走査方向Xにおける位置である。(図9)。尚、当該実施例のように、記録紙Pを給送する前にプラテンリブ531の頂面位置を検出する場合には、前記のリブ頂面検出ポジションと同じ位置を厚み検出ポジションとすることも可能である。
つづいて、このときの検出レバー83の上方向ZUへの変位量から、Z方向の記録紙Pの記録面位置を演算する。そして、そのZ方向の記録紙Pの記録面位置とZ方向のプラテンリブ531の頂面位置との差から、その記録紙Pの厚みdを特定する(ステップS16)。つづいて、キャリッジ61を上方向ZUへ変位させてPG定位位置に戻した後、主走査方向Xにおける腰検出ポジションへキャリッジ61を移動させ、キャリッジ61をPG定位位置からPG最小位置まで下方向ZDへ変位させる(ステップS17)。
つづいて、このときの上方向ZUへの検出レバー83の変位量及びステップS16で特定した記録紙Pの厚みdから、その記録紙Pの種類を特定する(ステップS18)。より具体的には、不揮発性メモリ105に予め記憶されている記録紙Pの種類ごとの腰データ及び厚みデータを参照し、このときの検出レバー83の変位量及びステップS16で特定した記録紙Pの厚みdと一致する又は最も近似する腰データ及び厚みデータから記録紙Pの種類を特定する。
そして、プラテンリブ531の頂面位置を基準として、自動PG調整機構により、特定した記録紙Pの種類に最適なPGを設定する(ステップS19)。より具体的には、記録ヘッド62のヘッド面と記録紙Pの記録面との間隔Dが、本来の理想的な間隔にコックリングによる記録紙Pの浮き上がりを考慮したマージンを加えたものとなるように、その記録紙Pの厚みdも考慮してPGを設定する。
例えば、普通紙等の腰の弱い記録紙Pは、コックリングにより大きな波打ち変形が生じやすい傾向があるので、記録紙Pの浮き上がりを考慮したマージンを大きくしてPGを設定すれば良い。他方、専用紙や厚紙等の腰の強い記録紙Pは、コックリングにより生ずる波打ち変形は小さくなる傾向があるので、記録紙Pの浮き上がりを考慮したマージンを小さくしてPGを設定すれば良い。すなわち、推測した浮き上がりの大きさに応じてPGを設定することによって、PGを適正な間隔に維持しつつ、コックリングによる記録紙Pの波打ち変形に起因したヘッド擦れが生ずる虞を低減させることができる。
尚、コックリングによる波打ち変形がどの程度生じるかは、例えば、記録紙Pの種類ごとに、最もコックリングが生じやすい条件で記録を実行する実験等を行い、そのコックリングの大きさ等を実測すれば良い。また、いわゆるコックリングにより被記録材に生ずる波打ち変形の程度は、その記録紙Pの腰に略反比例する傾向がある。したがって、記録紙Pの浮き上がりを考慮したマージンを決定する際には、記録紙Pの腰に相当する検出レバー83の変位量から直接に計算式で演算するようにしても良い。
以上説明したように、本発明によれば、記録を実行しようとしている記録紙Pの腰及び厚みを検出して記録紙Pの種類を特定して、適切な記録条件で記録を実行可能なインクジェットプリンタ50等の記録装置を低コストに実現することができる。
また、上記実施例のように、自動PG調整機構を備えたインクジェットプリンタ50においては、検出した記録紙Pの腰及び厚みdに基づいてPGを調整することによって、記録を実行しようとしている記録紙Pの種類に応じてPGを適正な間隔に自動設定することができる。それによって、コックリング等による記録紙Pの浮き上がりに起因したヘッド擦れが生ずる虞を低減させることもできる。
さらに、上記実施例のように、自動PG調整機構を備えたインクジェットプリンタ50においては、その自動PG調整機構が検出装置80の「変位手段」を兼ねている構成とするのが好ましい。それによって、「変位手段」を別個に設ける必要がなくなるので、本発明に係るインクジェットプリンタ50をより低コストに実現できる。さらに、実際の記録紙Pの厚みdは同一種類の記録紙Pであっても製造誤差の範囲内で僅かに個体差があることから、PGを設定する際には、ステップS16で特定した実際の記録紙Pの厚みdに基づいてPGを微調整するのがより好ましい。
さらに、双方向記録を実行するインクジェットプリンタ50においては、設定したPGに応じて、双方向記録におけるBi−d補正の補正値を調整すれば、より高精度な記録を実行することができ、さらに好ましい。双方向記録におけるBi−d補正は、主走査方向Xの往路方向へ記録ヘッド62を移動させながら形成するドットと復路方向へ記録ヘッド62を移動させながら形成するドットとの相対的な位置ずれをインク噴射タイミングを調整して補正するものであり、PGによって適正な補正値が異なるからである。
<他の実施例>
本発明に係るインクジェットプリンタ50においては、検出した記録紙Pの腰及び厚みdに基づいて、記録制御部100が搬送駆動ローラ51等による記録紙Pの搬送誤差を補正することもできる。検出した記録紙Pの腰及び厚みdから特定した種類の記録紙Pの特性(記録紙Pの表面の摩擦抵抗等)に応じた搬送補正を行うことによって、搬送駆動ローラ51等による記録紙Pの搬送誤差を低減させることができる。それによって、高精度に記録紙Pを搬送して記録を実行することが可能になるので、精度の高い記録を実行することができる。
さらに、本発明に係るインクジェットプリンタ50においては、検出した記録紙Pの腰及び厚みdに基づいて、記録制御部100が記録ヘッド62によるドット形成制御におけるデューティ制限を行うこともできる。検出した記録紙Pの腰及び厚みdから特定した種類の記録紙Pの特性(記録紙Pの厚みやインク吸収性等)に応じてデューティ制限を行うことによって、デューティ制限の限界値を超える記録が実行されてしまうことを未然に防止することができる。それによって、例えば、記録した画像等に滲みが生じたり、記録実行後の記録紙Pにしわができたりする等の問題を未然に防止することができる。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
インクジェットプリンタの概略の平面図。 インクジェットプリンタの概略の側面図。 インクジェットプリンタの概略のブロック図。 インクジェットプリンタの自動PG調整機構の要部を図示した斜視図。 キャリッジが配設されている部分を拡大図示した側断面図。 検出装置が配設されている部分を拡大図示した斜視図。 キャリッジがZ方向の定位位置にある状態を図示した正面図。 検出レバー先端をプラテンリブに当接させた状態を図示した正面図。 検出レバー先端を記録紙の記録面に当接させた状態を図示した正面図。 検出レバー先端を記録紙の記録面に当接させた状態を図示した正面図。 記録紙の腰を記録紙の種類ごとに予め測定する手順のフローチャート。 記録紙の腰及び厚みを検出してPGを自動設定するフローチャート。
符号の説明
14 PG調整カム、33 紙検出器、34 PWセンサ、50 インクジェットプリンタ、51 搬送駆動ローラ、52 搬送従動ローラ、53 プラテン、54 排出駆動ローラ、55 排出従動ローラ、56 キャリッジガイド軸、61 キャリッジ、62 記録ヘッド、63 CRモータ、80 検出装置、81 リニアスケール、82 レバーセンサ、83 検出レバー、84 コイルばね、100 記録制御部、P 記録紙、X 主走査方向、Y 副走査方向

Claims (6)

  1. 被記録材を支持する支持面と、
    前記支持面に支持される被記録材の記録面にドットを形成する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドを搭載し、所定の往復動方向へ往復動可能に支持されるキャリッジと、
    前記キャリッジを往復動させる駆動装置と、を備えた記録装置において、
    前記キャリッジに搭載され、前記支持面に支持される被記録材の腰及び厚みを検出するための検出装置と、
    前記駆動装置及び前記検出装置を制御して前記支持面に支持される被記録材の腰及び厚みを検出する制御を実行する制御装置と、を備えている、ことを特徴とした記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、前記検出装置は、
    突き当て部材と、
    前記突き当て部材を所定荷重で付勢した状態で前記支持面と交差する方向へ変位可能に支持する突き当て部材支持装置と、
    前記突き当て部材支持装置に対する前記突き当て部材の相対的な変位量を検出する変位量検出装置と、
    前記突き当て部材支持装置を前記支持面と交差する方向へ変位させる変位手段と、を有している、ことを特徴とした記録装置。
  3. 請求項1又は2に記載の記録装置において、前記記録ヘッドのヘッド面と前記支持面との間隔を調整する間隔調整装置を備え、
    前記制御装置は、検出した被記録材の腰及び厚みに基づいて前記記録ヘッドのヘッド面と前記支持面との間隔を調整する、ことを特徴とした記録装置。
  4. 請求項2に記載の記録装置において、前記キャリッジを前記支持面と交差する方向へ変位させて前記記録ヘッドのヘッド面と前記支持面との間隔を調整する間隔調整装置を備え、
    前記間隔調整装置は、前記変位手段を兼ねており、
    前記制御装置は、検出した被記録材の腰及び厚みに基づいて前記記録ヘッドのヘッド面と前記支持面との間隔を調整する、ことを特徴とした記録装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の記録装置において、前記支持面に支持される被記録材を前記キャリッジの往復動方向と交差する方向へ搬送する搬送装置を備え、
    前記制御装置は、検出した被記録材の腰及び厚みに基づいて、前記搬送装置による被記録材の搬送誤差を補正する、ことを特徴とした記録装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の記録装置において、前記制御装置は、検出した被記録材の腰及び厚みに基づいて、前記記録ヘッドによるドット形成制御におけるデューティ制限を行う、ことを特徴とした記録装置。
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