JP2009250682A - ガスセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱性に優れると共に、所定の強度が確保され、かつ良好なシールド特性をもったガスセンサを提供する。
【解決手段】ガスセンサは、固体電解質体を有するセンサ素子10と、センサ素子10の周りを取り囲むと共に、外部取付用の取付部77を有するケース60とを備えている。ケース60の全体はアルミニウム系又は銅系の金属材料で形成されている。そして、ガスセンサは、吸気管410又はシリンダヘッド405に設置される。また、センサ素子10の周りが外部プロテクタ742、内部プロテクタ743及び外筒744によって包囲され、これらがアルミニウム系又は銅系の金属材料で形成されていてもよい。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスセンサに関する。
従来、自動車のエンジンの排気管に設置され、排気ガス中の酸素濃度を検出してエンジンの燃焼制御に利用されるガスセンサとして、酸素センサが知られている(例えば、特許文献1を参照)。酸素センサは、軸線方向に延び、固体電解質体及び一対の電極を有するセンサ素子と、センサ素子の径方向を取り囲む包囲部材とからなる。包囲部材は、筒状の主体金具と、主体金具よりも先端側に設けられてセンサ素子の先端側を覆うプロテクタと、主体金具よりも後端側に設けられてセンサ素子の後端側を覆う外筒とからなる。主体金具は、金属により構成されており、これには排気管に装着するための取付部が形成されている。プロテクタは金属で構成され、外筒は樹脂で構成されている。
特許第3873390号公報
ところで、外筒を構成する樹脂は金属に比べて熱伝導性が低いため、排気管の熱が外筒に伝わったときに、外筒に熱がこもり、過剰な温度上昇によりその劣化を促進する虞がある。また、外部から異物が干渉したときに、外筒が破損し易いという事情がある。さらに、センサ素子の電極周りが遮蔽されていないため、電気的なノイズの影響を受け易いという問題もある。
一方、外筒が鉄やステンレス系の金属で構成されている場合には、樹脂に比べて排気管の熱を良好に放熱することができるものの、未だ放熱性が十分ではなく、例えば、ハウジングと外筒との間に介挿されるシールリング等のゴム製部品が早期に劣化するという事情がある。
本発明は上記従来の実情に鑑みてなされたものである。本発明の課題は、放熱性に優れると共に、所定の強度が確保され、かつ良好なシールド特性をもったガスセンサを提供することである。
本発明のガスセンサは、長手方向に延びると共に、固体電解質体及び該固体電解質体上に形成された一対の電極を備え、被測定ガスを検知する検知部を前記長手方向先端側に有するセンサ素子と、前記センサ素子の径方向を取り囲むと共に、前記検知部よりも後端側に外部取付用の取付部を有する包囲部材とを備え、
前記包囲部材のうち、少なくとも前記取付部よりも後端側がアルミニウム系又は銅系の金属材料で形成されていることを特徴とする。
このガスセンサでは、包囲部材の少なくとも後端側がアルミニウム系又は銅系の金属材料で形成されることにより、包囲部材に伝わった熱が速やかに放熱されるため、包囲部材に熱がこもってガスセンサに不具合が生じるのを防ぐことができる。
また、アルミニウム系又は銅系の金属は樹脂と比べて強度が高いため、包囲部材が外部異物との干渉によって破損されるのを回避できる。特に、包囲部材の少なくとも後端側がアルミニウム系の金属材料で形成されていると、包囲部材が軽量に仕上がる。
また、センサ素子が包囲部材の少なくとも後端側で遮蔽されるため、ノイズの影響を受けにくい。
したがって、このガスセンサは、放熱性に優れると共に、所定の強度が確保され、かつ良好なシールド特性を有するものとなる。
なお、アルミニウム系の金属材料としてはアルミニウム又はアルミニウム合金を挙げることができ、銅系の金属材料としては銅又は銅合金を挙げることができる。例えば、ジュラルミン、アルミニウムダイカスト、黄銅、青銅が好適に用いられる。加工方法としては、特に限定されず、鍛造、鋳造、プレスのいずれの方法であってもよい。もっとも、アルミダイカストによれば、鋳造し易く、加工性が良好となる。
さらに、センサ素子の後端側に配置され、センサ素子からの出力信号を処理する処理手段を載置する回路基板を備え、包囲部材は、検知部を収納する検知部収納部と、回路基板を収納し、且つ取付部が設けられた回路基板収納部とを有しており、回路基板収納部がアルミニウム系又は銅系の金属材料で形成されていることが好ましい。
このように、センサ素子と回路基板とを包囲部材内に収納することで、回路基板に載置された処理手段をECU内に確保する設計をする必要がなく、ECUの設計の自由度及び汎用性が高められる。また、センサ素子、回路基板が金属製の包囲部材によってシールドされるのに加え、センサ素子とECUとの間に配索されたアナログ信号線が省略されるため、ノイズの影響を受けにくい構造となり、電気的信頼性が向上する。
そして、この構成の場合、回路基板(回路基板に載置された処理手段)と熱源との距離が従来よりも短くなり、回路基板が熱影響を受けやすくなるが、本発明のように、回路基板を収納する回路基板収納部をアルミニウム系又は銅系の金属材料で形成しているので、回路基板収納部に伝わった熱が速やかに放熱され、回路基板の熱影響を抑制することができる。
さらに、回路基板はセンサ素子の長手方向に対して略直交する方向に沿って配置されていることが好ましい。
このように、回路基板がセンサ素子の長手方向に対して略直交する方向に沿って配置されているので、回路基板収納部が高背化することがなくなり、エンジン等の設計の自由度を高めることができる。
そして、この構成の場合、回路基板(回路基板に載置された処理手段)と熱源との距離がさらに短くなり、回路基板が熱影響を受けやすくなるが、本発明のように、回路基板を収納する回路基板収納部をアルミニウム系又は銅系の金属材料で形成しているので、回路基板収納部に伝わった熱が速やかに放熱され、回路基板の熱影響を抑制することができる。
さらに、処理手段は長手方向後端側の回路基板上に載置されていることが好ましい。これにより、処理手段が熱源よりもより離れて配置されることになるため、熱影響が処理手段に及ぶのをより防ぐことができる。
さらに、センサ素子は検知部を加熱するためのヒータを有しており、検知部よりも長手方向後端側のセンサ素子と検知部収納部との間隙に充填され、ヒータからの熱を包囲部材に伝熱する伝熱部が設けられていることが好ましい。
センサ素子には、センサ素子の検知部を早期に活性させるためにヒータが備えられているものがある。このような構成の場合、ヒータの熱が包囲部材内にこもってガスセンサに不具合を生じさせることがあるが、検知部収納部とセンサ素子との間隙に伝熱部を充填することで、ヒータからの熱を検知部収納部に伝熱し、さらには、回路基板収納部に伝熱することで、速やかに放熱させ、包囲部材内に熱がこもってガスセンサに不具合を生じることを防ぐことができる。なお、伝熱部は、検知部よりも後端側に配置されているので、センサ素子を早期に活性させることもできる。
そして、包囲部材の全体がアルミニウム系又は銅系の金属材料で形成されていることが好ましい。これによれば、放熱性がより優れる。
また、取付部が吸気管又はシリンダヘッドに取り付けられることが望ましい。吸気管又はシリンダヘッドは排気管に比べて低温であるから、ガスセンサへの熱影響が小さく抑えられる。
<実施形態1>
以下、実施形態1のガスセンサについて図面を参照しつつ説明する。このガスセンサは、図1に示すように、センサ素子10と、回路基板20と、両者10,20に接続される端子50と、これらを一括して収納するケース60とを備えている。なお、ケース60は、特許請求の範囲における「包囲部材」に相当するものである。
センサ素子10は、長手方向に延びる板状をなし、先端側(図中下方)に検知部11が形成され、上端側の外表面のうち表裏面に電極端子部120,121が形成されている。
このセンサ素子10は、図8に示すように、検出素子300とヒータ200とが積層された構造とされている。検出素子300は、酸素濃度検出セル130と酸素ポンプセル140とが積層された構造とされている。
ヒータ200は、アルミナを主体とする第1基体101及び第2基体103と、第1基体101と第2基体103とに挟まれ、白金を主体とする発熱体102とを有している。発熱体102は、先端側に位置する発熱部102aと、発熱部102aから第1基体101の長手方向に沿って延びる一対のヒータリード部102bとを有している。そして、ヒータリード部102bの端末は、第1基体101に設けられるヒータ側スルーホール101aを介して電極端子部120と電気的に接続されている。
酸素濃度検出セル130は、第1固体電解質体105と、その第1固体電解質体105の両面に形成された第1電極104及び第2電極106とから形成されている。第1電極104は、第1電極部104aと、第1電極部104aから第1固体電解質体105の長手方向に沿って延びる第1リード部104bとから形成されている。第2電極106は、第2電極部106aと、第2電極部106aから第1固体電解質体105の長手方向に沿って延びる第2リード部106bとから形成されている。
そして、第1リード部104bの端末は、第1固体電解質体105に設けられる第1スルーホール105a、後述する絶縁層107に設けられる第2スルーホール107a、第2固体電解質体109に設けられる第4スルーホール109a及び保護層111に設けられる第6スルーホール111aを介して電極端子部121と電気的に接続されている。一方、第2リード部106bの端末は、後述する絶縁層107に設けられる第3スルーホール107b、第2固体電解質体109に設けられる第5スルーホール109b及び保護層111に設けられる第7スルーホール111bを介して電極端子部121と電気的に接続されている。
一方、酸素ポンプセル140は、第2固体電解質体109と、その第2固体電解質体109の両面に形成された第3電極108及び第4電極110とから形成されている。第3電極108は、第3電極部108aと、この第3電極部108aから第2固体電解質体109の長手方向に沿って延びる第3リード部108bとから形成されている。第4電極110は、第4電極部110aと、この第4電極部110aから第2固体電解質体109の長手方向に沿って延びる第4リード部110bとから形成されている。
そして、第3リード部108bの端末は、第2固体電解質体109に設けられる第5スルーホール109b及び保護層111に設けられる第7スルーホール111bを介して電極端子部121と電気的に接続されている。一方、第4リード部110bの端末は、保護層111に設けられる第8スルーホール111cを介して電極端子部121と電気的に接続されている。なお、第2リード部106bと第3リード部108bとは第3スルーホール107bを介して同電位となっている。
これら第1固体電解質体105、第2固体電解質体109は、ジルコニア(ZrO2)に安定化剤としてイットニア(Y23)又はカルシア(CaO)を添加してなる部分安定化ジルコニア燃結体から構成されている。
発熱体102、第1電極104、第2電極106、第3電極108、第4電極110、電極端子部120及び電極端子部121は、白金族元素で形成することができる。これらを形成する好適な白金族元素としては、Pt、Rh、Pd等を挙げることができ、これらはその一種を単独で使用することもできるし、又二種以上を併用することもできる。
もっとも、発熱体102、第1電極104、第2電極106、第3電極108、第4電極110、電極端子部120及び電極端子部121は、耐熱性及び耐酸化性を考慮するとPtを主体にして形成することがより一層好ましい。さらに、発熱体102、第1電極104、第2電極106、第3電極108、第4電極110、電極端子部120及び電極端子部121は、主体となる白金族元素の他にセラミック成分を含有することが好ましい。
そして、上記酸素ポンプセル140と酸素濃度検出セル130との間には、絶縁層107が形成されている。絶縁層107は、絶縁部114と拡散律速部115とからなる。この絶縁層107の絶縁部114には、第2電極部106a及び第3電極部108aに対応する位置にガス検出室107cが形成されている。このガス検出室107cは、絶縁層107の幅方向で外部と連通しており、この連通部分に、外部とガス検出室107cとの間のガス拡散を所定の律速条件下で実現する拡散律速部115が配置されている。
絶縁部114は、絶縁性を有するセラミック燃結体であれば特に限定されず、例えば、アルミナやムライト等の酸化物系セラミックを挙げることができる。拡散律速部115は、アルミナからなる多孔質体である。この拡散律速部115によって被検出ガスがガス検出室107cへ流入する際の律速が行われる。
また、第2固体電解質体109の表面には、第4電極110を挟み込むようにして、保護層111が形成されている。この保護層111は、第4電極部110aを挟み込む多孔質の電極保護部113aが、第4リード部110bを挟み込む補強部112に形成された貫通孔112aに挿入されている。
図1に示すように、回路基板20は、センサ素子10の上端より上方(長手方向後端側)に位置し、その板面を軸線方向と略直交する方向に向けて配置されている。そして、回路基板20は、センサ素子10の電極端子部120,121と端子50を介して電気的に接続されると共に、自動車の制御を行う電子制御ユニット(以下、ECU99という)と電線90を介して電気的に接続されている。
回路基板20の表面(上面)には、センサ素子10の電気的特性に応じて変化するセンサ信号をアナログ・デジタル変換器によりアナログ信号からデジタル信号に変換する信号変換回路が設けられている。この信号変換回路で生成されたデジタル信号はECU99に向けて出力され、ECU99では入力されたデジタル信号に基づき被検出ガスの濃度変化を検出する処理が実行される。また、回路基板20の表面には、ヒータ200(図8参照)への通電量を制御するヒータ制御回路が設けられている。具体的には、回路基板20の表面には、図5に示すように、信号処理用の各種電子部品21、例えば、集積回路(IC)、抵抗器及びコンデンサが実装されている。
図1、図3〜図5に示すように、センサ素子10の電極端子部120,121と、回路基板20の信号変換回路及びヒータ制御回路との間には、双方間を電気的に中継する5本の端子50が介設されている。各端子50は、帯状のリード端子であって軸線方向に延びて配置され、その一端側(図中下方)が電極端子部120,121のそれぞれと半田付けにより接続されていると共に、その他端側(図中上方)が回路基板20のスルーホール22に裏面側(下方)から挿通されて、回路基板20の表面側で信号変換回路及びヒータ制御回路とそれぞれ半田付けにより接続されている。
また、回路基板20の一端側方には筒状のコネクタ部30が側外方に開口して配置され、このコネクタ部30内には5本のコネクタピン31が横並びに突出して配置されている。各コネクタピン31は、コネクタ部30の背面から引き出されて回路基板20の裏面側へクランク状に折り曲げられ、さらに回路基板20のスルーホール23に裏面側から挿通されて、回路基板20の表面側で信号変換回路及びヒータ制御回路とそれぞれ半田付けにより接続されている。
さらに、コネクタ部30は、図1に示すように、相手コネクタ部95と嵌合され、この嵌合に伴ってコネクタピン31が相手コネクタ部95に装着された相手コネクタピン96と電気的に接続される。相手コネクタピン96はECU99との間に配策された電線90の端末に接続されている。
上記のように、回路基板20の表面側には信号変換回路及びヒータ制御回路を有する回路部が設けられ、回路基板20の裏面側にはセンサ素子10が配置されている。なお、回路部及び各種電子部品21が特許請求の範囲における処理手段に相当する。このように、処理手段はセンサ素子10とは反対側の回路基板20の表面側に載置されているので、処理手段が熱源(センサ素子10の発熱部102aや後述する吸気管401やシリンダヘッド405等)よりも離れて配置されることになるため、熱源からの熱影響が処理手段に及ぶのを防ぐことができる。
続いてケース60について説明する。ケース60はその全体がアルミニウム系又は銅系の金属材料で形成されている。具体的には、ジュラルミン、アルミニウムダイカスト、黄銅、青銅等を用いることが好ましい。そして、ケース60は、センサ素子10の周り(径方向)を包囲して軸線方向に細長く延びる筒状の検知部収納部61と、回路基板20の周りを包囲して軸線方向と略直交する方向に沿う扁平箱形状の回路基板収納部62とから構成されている。回路基板収納部62は、上下に装着される上カバー63及び下カバー64により構成されている。
上カバー63は、図5に示すように、全体として浅皿状をなし、略矩形状の蓋部63aと、この蓋部63aの4辺から立ち下がる立下部63bとからなる。
蓋部63aには、透過部材65が嵌着される円形の嵌着孔66が開設されている。透過部材65は、図1に示すように、耐水性及び通気性を有するフィルタ65aと、このフィルタ65aを内包するキャップ65bとからなり、キャップ65bと上カバー63との間に、第1シールリング67が設けられている。
フィルタ65aは、回路基板収納部62の内側から外側に向かう空気及び水蒸気の通過を許容するが、回路基板収納部62の外側から内側に向かう水の浸入を規制するものであり、例えば、ゴアテックス(登録商標)を挙げることができる。本実施形態の場合、回路基板収納部62の内側にコネクタ部30等を通して水が浸入する可能性があり、浸入した水の蒸発により回路基板収納部62内が蒸れる虞があるが、上記のようなフィルタ65aが蓋部63aに貫通した嵌着孔66を覆っていれば、フィルタ65aを介して水蒸気が外部へ排出されるため、回路基板収納部62内が蒸れることはなく、回路基板20がショート等の不具合を起こすのを防ぐことができる。
そして、図5に示すように、立下部63bの下端には、下向きに突出する凸部68が周方向に沿って形成されている。また、立下部63bの短辺側の一方には、コネクタ部30と対応する位置に、第1切欠窓69が下方に開口して形成されている。さらに、立下部63bの両長辺側には、板状の張出縁部70が長辺方向に沿って形成されている。張出縁部70には、4隅寄りの位置に第1貫通孔71が開設され、長辺方向の略中央部に第2貫通孔72が開設されている。
下カバー64は、全体として上カバー63よりも肉厚でかつ上カバー63より深い皿状をなし、略矩形状の底部64aと、この底部64aの4辺から立ち上がる立上部64bとからなる。立上部64bの上端には、凸部68を受ける溝73が周方向に沿って形成されている。また、立上部64bの短辺側の一方には、コネクタ部30と対応する位置に、第2切欠窓74が上方に開口して形成されている。さらに、立上部64bの両長辺側は、張出縁部70の張出量に相当する肉厚を有し、その4隅寄りの位置に第1受け孔75が開設され、長辺方向の略中央部に第2受け孔76が開設されている。
上カバー63及び下カバー64の組み付けにあたり、立上部64bの上端と立下部63bの下端とが互いに突き合わされると、凸部68が溝73に嵌まり、上カバー63及び下カバー64の互いの位置決めがなされる。また、立上部64bの上端と立下部63bの下端とが互いに突き合わされると、第1貫通孔71と第1受け孔75とが互いに整合し、両孔71,75を連通するボルトの締め付けにより上カバー63と下カバー64とが互いに固定される。同じく整合状態となる第2貫通孔72と第2受け孔76とはガスセンサの取り付けに伴い、図6に示すように、取付対象(後述する吸気管401又はシリンダヘッド405)の取付面98に開設された係合孔97と整合し、これら第2貫通孔72、第2受け孔76及び係合孔97を連通するボルトの締め付けによりガスセンサが取付対象に固定される。なお、第2貫通孔72及び第2受け孔76は、特許請求の範囲における「取付部」に相当するものであり、以下の説明ではこれらを取付部77とする。
さらに、立上部64bの上端と立下部63bの下端とが互いに突き合わされると、コネクタ部30の外周面に形成された図5に示す凹溝32に、上方から第1切欠窓69が嵌着すると共に下方から第2切欠窓74が嵌着し、これにより、コネクタ部30が上カバー63と下カバー64との間に挟まれた状態で固定される。図1に示すように、コネクタ部30の凹溝32の溝底にはシール部35が周設され、このシール部35によりコネクタ部30とケース60との間のシールがとられる。
また、図5に示すように、下カバー64の内面の4隅には回路基板20を支持する支持部78が立設され、支持部78の上端には第3受け孔79が開設されている。回路基板20が支持部78に支持されたときに、第3受け孔79と回路基板20の4隅に開設された第3貫通孔29とが互いに整合し、両孔29,79を連通するボルトの締め付けにより回路基板20が下カバー64に底部64aから浮いた状態で固定される。
そして、下カバー64の底部64aには、図4に示すように、円形の装着孔80が開設され、この装着孔80に上方から検知部収納部61が挿通して装着される。この装着孔80は底部64aの中央から偏心した位置に設定されている。また、底部64aには、第2シールリング81が嵌着される環状溝82が、装着孔80の周りを取り囲むように形成されている。さらに、底部64aにおける環状溝82より外側には、第4受け孔83が周方向に間隔をあけて形成されている。
一方、検知部収納部61は軸線方向に細長く延びる有底の円筒状をなし、その上端開口縁に、フランジ部84が径方向外向きに張り出して形成されている。そして、フランジ部84には第4貫通孔85が周方向に間隔をあけて形成されている。検知部収納部61が下カバー64の装着孔80に装着されると、第4貫通孔85と第4受け孔83とが互いに整合し、両孔83,85を連通するボルトの締め付けにより検知部収納部61が下カバー64に固定される。このとき、フランジ部84と下カバー64との間は第2シールリング81によってシールがとられる。
また、検知部収納部61は、図1に示すように、厚みが厚い上部61aと、厚みが中程度の中間部61bと、厚みが薄い下部61cとが順に連なった形態となっている。図4に示すように、検知部収納部61の上部61aの外周面には、第3シールリング86が嵌着される外周溝87が周設されている。図1に示すように、取付部77が取付対象に取り付けられたとき、取付対象と検知部収納部61との間は第3シールリング86によってシールがとられる。
また、検知部収納部61の中間部61bの内周面には段部88が設けられ、この段部88を境とする下側が上側より縮径された形態となっている。段部88にはセンサ素子10を保持する保持部材41が上方から当て止めされ、これにより、センサ素子10が検知部収納部61内に上下方向に位置決め状態で保持されている。保持部材41は、アルミナからなるセラミック製のリング部材であり、センサ素子10の外周面のうち検知部11より上方(長手方向後端側)に嵌着されている。
さらに、検知部収納部61の下部61cには上下方向に延びるスリット状の通気孔89が開設され、検知部収納部61内にセンサ素子10が収納された状態では、通気孔89に内側からセンサ素子10の検知部11が臨むように配置されている。ガスの流路に検知部収納部61の下部61cが曝されると、ガス中の被検出ガスが通気孔89から検知部収納部61内に導入され、導入された被検出ガスがセンサ素子10の検知部11に接触する。検知部収納部61の壁面は通気孔89を残して閉塞されている。
また、検知部収納部61とセンサ素子10との間で、かつ保持部材41の上方(長手方向後端側)には発熱部102a(図8参照)からの熱をケース60に伝えて外部へ放熱する硬化部42が設けられている。硬化部42は、高熱伝導性に優れた材質によって構成され、例えば、アルミナ、具体的にはアルミナセメントの硬化体を挙げることができる。なお、保持部材41及び硬化部42は、特許請求の範囲における「伝熱部」に相当するものである。
このように、検知部11よりも長手方向後端側のセンサ素子10と検知部収納部61との間隙に保持部材41、硬化部42を配置することで、ヒータ200からの熱を検知部収納部61に伝熱し、さらには、回路基板収納部62に伝熱することで、速やかに放熱させ、ケース60内に熱がこもってガスセンサに不具合を生じることを防ぐことができる。
また、アルミナは非導電性であるため、センサ素子10と電気的に干渉することがなく、ガスセンサの機能を良好に発揮させることができる。さらに、硬化部42がアルミナセメントの硬化体であれば、検知部収納部61とセンサ素子10との間にスラリー状のアルミナセメントを流し込んで成形できるため、加工性に優れると共に、検知部収納部61の内面とセンサ素子10の外面との間に隙間が生じるのを防ぐことができる。
さらに、検知部収納部61とセンサ素子10との間で、かつ回路基板20に近い、保持部材41及び硬化部42の上方には封止部43が設けられ、この封止部43によってセンサ素子10の上端部が気密に封止されている。封止部43は、耐熱性を有する絶縁樹脂からなるのが好ましく、例えば、エポキシ樹脂やフッ素ゴムからなり得る。また、封止部43は、エポキシ樹脂及びフッ素ゴムの両方によって構成してもよい。このように封止部43がセンサ素子10の上端部を封止することにより、回路基板収納部62内に水が浸入することを防止できる。特に、硬化部42がアルミナセメントの硬化体である場合には、硬化部42の内部に形成される間隙が検知部11への水路になる虞があるため、硬化部42の上方に封止部43を設けることが望まれる。また、保持部材41及び硬化部42よりも回路基板20に近い位置は保持部材41及び硬化部42によって高温になりにくくされているため、その位置の封止部43は劣化も生じにくい。封止部43はまた電極端子部120,121と端子50との接続部位を封止するため、この接続部位の電気絶縁性が保証される。
次に、上述したガスセンサの製造方法について説明する。まず、図3に示すように、センサ素子10の電極保持部120,121に端子50の一端部を半田付けにより接続すると共に、センサ素子10の外周面の中間部位に保持部材41を嵌着させる。続いて、検知部収納部61の後端開口から検知部収納部61内へセンサ素子10を挿入し、図1に示すように、段部88に保持部材41を支持させて、センサ素子10を軸周りに回転させ、通気孔89に検知部11を正対させる。
そして、検知部収納部61の後端開口から検知部収納部61内にスラリー状のアルミナセメントを流し入れて保持部材41の上に積み重ねる。アルミナセメントが硬化したら、続いて、この硬化部42の上にエポキシ樹脂等の封止部43を充填し、センサ素子10の後端部を封止する。これにより、センサ素子10の全体が検知部収納部61内に固定状態で収納され、端子50の他端部が上方に向けて突出される。
次に、図4に示すように、上記センサ素子10を収納した検知部収納部61を回路基板収納部62に取り付ける。取り付けに先立ち、下カバー64の環状溝82に第2シールリング81を嵌めておく。そして、下カバー64の装着孔80に上方から検知部収納部61を挿入し、下カバー64の底部64aにフランジ部84を着座させる。次いで、第4受け孔83に対応する第4貫通孔85が整合するよう、検知部収納部61を軸周りに回転させ、第4受け孔83及び第4貫通孔85へのボルトの締め付けにより検知部収納部61と下カバー64とを一体に連結する。このとき、下カバー64に対する検知部収納部61の位置は一通りとしている。
続いて、図5に示すように、下カバー64の第2切欠窓74にコネクタ部30の凹溝32を掛け止め、その状態で下カバー64内に上方から回路基板20を装着する。すると、端子50の他端部が対応するスルーホール22に下方から挿入されると共に、コネクタピン31の端部が同じく対応するスルーホール23に下方から挿入され、かつ、回路基板20の4隅が支持部78の上端に載置される。次いで、第3受け孔79及び第3貫通孔29へのボルトの締め付けにより回路基板20と下カバー64とを一体に連結し、さらに回路基板20の表面に端子50の先端部を半田付けして固定すると共にコネクタピン31の先端部を半田付けして固定する。
その後、下カバー64に上カバー63を被せ付け、第1受け孔75及び第1貫通孔71へのボルトの締め付けにより下カバー64と上カバー63とを一体に連結する。すると、コネクタ部30が上カバー63の第1切欠窓69と下カバー64の第2切欠窓74との間に挟まれて保持される。また、これらの作業と前後して上カバー63の嵌着孔66に透過部材65を装着しておく。
こうして完成されるガスセンサは、図9に示す取付態様1と、図10に示す取付態様2とに選択的に使用可能となる。
取付態様1は、図9に示すように、吸気通路400の吸気管401に、エンジンの排気ガスの一部(以下、EGRガスという)をこの吸気管401内に還流させるEGR管402の端末が連結されているものにおいて、ガスセンサは、EGR管402の連結用に開設されたEGRガス導入口403より下流側に設置されるものである。具体的には、回路基板収納部62が吸気管401の外周面に載置され、検知部収納部61が吸気管401内の流路に突出して配置されている。この場合、ガスセンサは、EGRガスと吸気ガスとが混合したガス中の被検出ガスを検出する。
また、取付態様2は、図10に示すように、ガスセンサがシリンダヘッド405に設置されるものである。具体的には、回路基板収納部62がシリンダヘッド405の外壁に載置され、検知部収納部61がシリンダヘッド405の排気ポート406内の流路に突出して配置されている。この場合、ガスセンサは、燃焼後のガス中の被検出ガスを検出する。
そして、図6に示すように、両取付面98には、装着孔80と整合可能な検出孔93が開設され、さらに検出孔93を挟んだ両側に、取付部77と整合可能な係合孔97が開設されている。
取付態様1、2のいずれにおいても、ガスセンサが排気管に設置される場合に比べ、設置温度が低くなるため、センサ素子10と端子50との接続部位、端子50と処理手段自体への熱影響が小さく抑えられ、これら処理手段等を保護状態に置くことができる。
そして、取付態様2では、シリンダヘッド405自体の放熱特性及びシリンダヘッド405に備わる冷却機構によってシリンダヘッド405の温度が低く抑えられるため、吸気通路400に設置される取付態様1よりは劣るものの、センサ素子10と端子50との接続部位、端子50と回路部との接続部位及び回路部自体への熱影響が小さく抑えられる。
このガスセンサでは、ケース60がアルミニウム系又は銅系の金属材料で形成されているため、吸気管410又はシリンダヘッド405から伝わった熱が速やかに放熱されることとなり、ケース60に熱がこもってガスセンサに不具合が生じるのを防ぐことができる。この場合、取付対象が吸気管401又はシリンダヘッド405であるため、排気管と違って、ケース60への熱伝導自体が小さく抑えられる。
また、アルミニウム系又は銅系の金属製のケース60は樹脂製のケース60に比べて強度が高いため、ケース60が外部異物との干渉によって破損されるのを回避できる。特に、ケース60がアルミニウム系の金属によって構成されていれば、ケース60が軽量に仕上がる。さらに、アルミダイカストによれば、加工性が良好となるのに加え、高い精度で仕上げることができる。
特に、このガスセンサでは、センサ素子10と回路基板20とをケース60内に収納することで、回路基板20に載置された処理手段をECU99内に確保する設計をする必要がなく、ECUの設計の自由度及び汎用性が高められる。また、センサ素子10、回路基板20がケース60によってシールドされるのに加え、センサ素子10とECU99との間に配索されたアナログ信号線が省略されるため、ノイズの影響を受けにくい構造となり、電気的信頼性が向上する。そして、この構成の場合、回路基板20と吸気管401やシリンダヘッド405との距離が従来よりも短くなり、回路基板20が熱影響を受けやすくなるが、ケース60がアルミニウム系又は銅系の金属材料で形成しているので、ケース60(特に回路基板収納部62)に伝わった熱が速やかに放熱され、回路基板20の熱影響を抑制することができる。
さらに、このガスセンサでは、回路基板20がセンサ素子10の長手方向に対して略直交する方向に沿って配置されているので、回路基板収納部62が高背化することがなくなり、エンジン等の設計の自由度を高めることができる。そして、この構成の場合、回路基板20と吸気管401やシリンダヘッド405との距離がさらに短くなり、回路基板20が熱影響を受けやすくなるが、ケース60がアルミニウム系又は銅系の金属材料で形成しているので、ケース60(特に回路基板収納部62)に伝わった熱が速やかに放熱され、回路基板20の熱影響を抑制することができる。
もっとも、ケース60の全体がアルミニウム系又は銅系の金属で構成されていなくてもよく、回路基板収納部62のみがアルミニウム系又は銅系の金属で構成されるものであってもよい。回路基板収納部62はとくに放熱の必要性が高いからである。さらに、上カバー63と下カバー64のいずれか一方がアルミニウム系又は銅系の金属で構成されているだけでもよい。
<実施形態2>
次に、実施形態2のガスセンサを図11によって説明する。なお、実施形態2のガスセンサは、上述した実施形態1のガスセンサとセンサ素子10の構成を共通にしているため、以下ではセンサ素子10の構成に関する重複する説明を省略する。
図11は、実施形態2のガスセンサの全体構成を示す断面図である。ガスセンサは、排気管に固定するためのネジ部739が外表面に形成された筒状の主体金具738と、軸線方向に延びる板状形状をなすセンサ素子10と、センサ素子10の径方向周囲を取り囲むように配置される筒状のセラミックスリーブ6と、軸線方向に貫通する端子挿入孔768の内壁面がセンサ素子10の上端部の周囲を取り囲む状態で配置されるセパレータ766と、センサ素子10とセパレータ766との間に配置される5個の接続端子710(図11では、2個図示)とを備えている。
主体金具738は、軸線方向に貫通する貫通孔754を有し、貫通孔754の径方向内側に突出する棚部752を有する略筒状形状に構成されている。また、主体金具738は、センサ素子10の先端側(検知部11)が貫通孔754の先端側外部に位置し、電極端子部120,121が貫通孔754の上端側外部に位置する状態で、貫通孔754にセンサ素子10を挿通して保持している。さらに、棚部752は、軸線方向に垂直な平面に対して傾きを有する内向きのテーパ面として形成されている。
なお、主体金具738の貫通孔754の内部には、センサ素子10の径方向周囲を取り囲む状態で、環状形状のセラミックホルダ751、粉末充填層753、756(滑石リング753、756ともいう)及び上述のセラミックスリーブ6が、この順に先端側から上端側にかけて積層されている。また、セラミックスリーブ6と主体金具738の上端部におけるかしめ部740との間には、パッキン757が配置されており、セラミックホルダ751と主体金具738の棚部752との間には、滑石リング753やセラミックホルダ751を保持し、気密性を維持するための金属ホルダ758が配置されている。なお、主体金具738のかしめ部740は、パッキン757を介してセラミックスリーブ6を先端側に押し付けるように、加締められている。
一方、主体金具738の先端側(図11における下方)外周には、センサ素子10の突出部分を覆うと共に、複数の孔部を有する二重の外部プロテクタ742及び内部プロテクタ743が、溶接等によって取り付けられている。
そして、主体金具738の上端側外周(長手方向後端側外周)には、外筒744が固定されている。また、外筒744の上端側の開口部には、センサ素子10の電極端子部120,121とそれぞれ電気的に接続される5本のリード線746(図11では3本のみ図示)が挿通されるリード線挿通孔761が形成されたグロメット750が配置されている。
また、主体金具738のかしめ部740より突出されたセンサ素子10の上端側には、セパレータ766が配置されている。なお、このセパレータ766は、センサ素子10の上端側の表面に形成される電極端子部120,121の周囲に配置されている。このセパレータ766は、軸線方向に貫通する端子挿入孔768を有する筒状形状に形成されると共に、外表面から径方向外側に突出する鍔部767が備えられている。セパレータ766は、鍔部767が保持材769を介して外筒744に当接することで、外筒744の内部に配置される。
なお、ネジ部739は、特許請求の範囲における「取付部」に相当し、主体金具738、外部プロテクタ742、内部プロテクタ743及び外筒744は、特許請求の範囲における「包囲部材」に相当するものである。
上記において、外部プロテクタ742、内部プロテクタ743及び外筒744は、その全体がアルミニウム系又は銅系の金属材料で形成されている。これにより、排気管から伝わった熱が速やかに放熱されるため、外部プロテクタ742、内部プロテクタ743及び外筒744に熱がこもってガスセンサに不具合が生じるのを防ぐことができる。また、主体金具738、外部プロテクタ742、内部プロテクタ743及び外筒744が軽量に仕上がる点及びシールド特性を有する点は実施形態1と同様である。
もっとも、外部プロテクタ742、内部プロテクタ743及び外筒744のうち、アルミニウム系又は銅系の金属で構成されている部分を、放熱の必要性が高い外筒744のみとしても構わない。
なお、本発明は上記実施形態1及び2に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できる。
例えば、実施形態1及び実施形態2ではネジ部739又は取付部77がシリンダヘッド405の外壁に取り付けられ、検知部11がシリンダヘッド405の吸気ポート407内の流路に臨むように配置される構成であってもよい。また、センサ素子10がヒータ200を有さず、回路基板20にヒータ制御回路が含まれない構成であってもよい。
また、実施形態1では、電極保持部120、121と端子50の一端部を半田付けにより接続したが、これに限らず、ロウ付け、溶接等を行っても良い。さらには、端子50に対してセンサ素子10が上端側に摺動することで、接続する構成であっても良い。
さらに、実施形態1では、端子50は回路基板20のスルーホール22の裏面側から挿通されて、回路基板20の表面側で信号変換回路及びヒータ制御回路と半田付けにより接続されたが、これに限らず、回路基板20にスルーホール22を設けず、回路基板20の裏面側で端子50と信号変換回路及びヒータ制御回路と半田付けにより接続されていても良い。
さらに、実施形態1では、検知部収納部61の上部61a及び中部61bに亘って、保持部材41、硬化部42、封止部43が充填されていたが、これに限らず、保持部材41、硬化部42及び封止部43が検知部収納部61の中部61bのみに充填されていても良いし、硬化部42及び封止部43が上部61a(つまり保持部材41と硬化部42とが離間)に充填されていても良い。
さらに、実施形態1及び実施形態2では、酸素ポンプセル140及び酸素濃度検出セル130を有するセンサ素子10を用いたが、これに限らず、λセンサに用いられるセンサ素子や、限界電流方式のセンサに用いられるセンサ素子でも適用できる。
本発明のガスセンサは、エンジン、特にディーゼルエンジンのガスセンサ(酸素センサ、炭化水素センサ、NOxセンサ)及び種々の装置のガスセンサに利用可能である。
実施形態1のガスセンサの断面図である。 ガスセンサの平面図である。 検知部収納部にセンサ素子を組み付ける前の斜視図である。 回路基板収納部に検知部収納部を組み付ける前の斜視図である。 ガスセンサの分解斜視図である。 取付面への取付前のガスセンサの斜視図である。 検知部にガスが接触する状態を説明するための要部断面図である。 センサ素子の分解斜視図である。 ガスセンサが吸気管に設置される取付態様1の概略図である。 ガスセンサがシリンダヘッドに設置される取付態様2の概略図である。 実施形態2のガスセンサの断面図である。
符号の説明
10…センサ素子
11…検知部
20…回路基板
50…端子
60…ケース
61…検知部収納部
62…回路基板収納部
77…取付部

Claims (7)

  1. 長手方向に延びると共に、固体電解質体及び該固体電解質体上に形成された一対の電極を備え、被測定ガスを検知する検知部を前記長手方向先端側に有するセンサ素子と、前記センサ素子の径方向を取り囲むと共に、前記検知部よりも後端側に外部取付用の取付部を有する包囲部材とを備え、
    前記包囲部材のうち、少なくとも前記取付部よりも後端側がアルミニウム系又は銅系の金属材料で形成されていることを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記センサ素子の後端側に配置され、前記センサ素子からの出力信号を処理する処理手段を載置する回路基板を備え、
    前記包囲部材は、前記検知部を収納する検知部収納部と、前記回路基板を収納し、且つ前記取付部が設けられた回路基板収納部とを有しており、前記回路基板収納部がアルミニウム系又は銅系の金属材料で形成されている請求項1記載のガスセンサ。
  3. 前記回路基板は前記センサ素子の前記長手方向に対して略直交する方向に沿って配置されている請求項2記載のガスセンサ。
  4. 前記処理手段は前記長手方向後端側の回路基板上に載置されている請求項2又は3記載のガスセンサ。
  5. 前記センサ素子は前記検知部を加熱するためのヒータを有しており、
    前記検知部よりも前記長手方向後端側の前記センサ素子と前記検知部収納部との間隙に充填され、前記ヒータからの熱を前記包囲部材に伝熱する伝熱部が設けられている請求項2乃至4のいずれか1項記載のガスセンサ。
  6. 前記包囲部材の全体がアルミニウム系又は銅系の金属材料で形成されている請求項1乃至5のいずれか1項記載のガスセンサ。
  7. 前記取付部が吸気管又はシリンダヘッドに取り付けられる請求項1乃至6のいずれか1項記載のガスセンサ。
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