JP5985320B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、固体電解質体及び該固体電解質体に設けられた一対の電極を備える検知部と、検知部を加熱するヒータとを有するガスセンサに関する。
自動車等の内燃機関の燃費向上や燃焼制御を行うガスセンサとして、吸気管を流通する吸気ガスや排気管を流通する排気ガスといったガス雰囲気中の特定ガス成分のガス濃度を検出するガスセンサが知られている。このガスセンサは、ジルコニア等の酸素イオン伝導性の固体電解質体の表面に一対の電極を形成してなるセルを1つないし複数備える検知部と、この検知部を加熱するヒータを有したセンサ素子を備えている。そして、ヒータにより固体電解質体を活性化温度(800℃程度)に加熱することで、ガス濃度を測定可能としている。
一方、従来のガスセンサは外部装置である電子制御ユニット(以下、ECU)に接続され、ECUにてセンサ素子からのガス濃度を表す出力信号を処理したり、ヒータの通電制御を行っている。しかしながら、かかる場合には、上記処理のための回路をECU内に確保する設計が必要となり設計の自由度が制約されると共に、ECU内にこれら回路を設置するスペースを確保するのが困難となることがある。また、センサ素子からの出力信号はアナログ信号であるため、ECUへの信号送信中に電気的なノイズの影響を受け、ガス濃度の検出精度が低下することがある。
そこで、センサ素子からの出力信号の処理回路及びヒータへの通電量を制御するヒータ制御回路を回路基板上に設け、この回路基板とセンサ素子とを金属製のケース内に一体に収容したガスセンサが開発されている(特許文献1参照)。
特開2009−186424号公報
しかしながら、各種の電子部品を実装した回路基板とセンサ素子とを同一のケース(筐体)内に一体に収容した場合、ヒータで活性化温度に加熱されたセンサ素子から回路基板に熱が伝わり、回路基板上の各種の電子部品の動作定格温度(例えば、150℃)を超え、回路基板が動作不良となるおそれがある。
特に、いわゆるアイドリングストップと称される、自動車が信号待ち等の所定の自動停止条件で停止した場合には、エンジン(内燃機関)への空気の吸入や、排ガスの排出も停止されることになり、ガスセンサ周囲の気体の流れも停止して熱がこもることになる。そして、この状態でヒータへの通電が維持され、センサ素子の温度が活性化温度に維持され続けると、アイドリングストップの間にセンサ素子から回路基板への受熱が継続され、回路がさらに高温になる。
又、回路基板が過熱されると、ケースを樹脂製としたり、ケースに樹脂コネクタ等を接続した場合には、これらの樹脂部材の耐熱温度を超えるおそれがある。さらに、回路基板に各種のデータ(後述するパラメータ等)を記録する不揮発性の半導体メモリを配置した場合、この半導体メモリ内に電荷として記録されたデータが熱により消去されるおそれがある。
すなわち、本発明は、ヒータを有するセンサ素子と回路基板とを同一の筐体部に収容したガスセンサにおいて、センサ素子からの受熱による回路基板の過熱を防止したガスセンサの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のガスセンサは、固体電解質体及び該固体電解質体上に形成された一対の電極を備え、特定ガスの濃度を検知する検知部と、前記検知部を加熱するヒータとを有するセンサ素子と、前記センサ素子からの出力信号を処理する処理手段、及び、前記センサ素子による前記特定ガスの濃度の検知期間に前記センサ素子の温度を第1温度に維持するよう前記ヒータを通電制御するヒータ通電制御手段が実装された回路基板と、前記センサ素子と前記回路基板とを収容する筐体部と、を備えたガスセンサであって、前記回路基板には、当該回路基板の温度を測定する温度センサと、前記温度センサにて測定された前記回路基板の温度が第1閾値を超えたか否かを判定する閾値判定手段とが実装されており、前記ヒータ通電制御手段は、前記閾値判定手段によって前記回路基板の温度が前記第1閾値を超えたと判定されたとき前記回路基板の温度が前記第1閾値未満となるように前記ヒータへの通電を強制的に制御す抑制処理を実行し、前記閾値判定手段によって前記回路基板の温度が前記第1閾値を超えたと判定された後に第2閾値を下回ったと判定されたとき、前記ヒータ通電制御手段は、前記抑制処理を解除した前記ヒータへの通電制御を再開する。
このガスセンサによれば、回路基板の温度が第1閾値を超えると、ヒータ通電制御手段回路基板の温度が第1閾値未満となるようにヒータへの通電を強制的に制御す抑制処理を実行するので、センサ素子がそれ以上加熱されることがなく、センサ素子から回路基板に熱が伝わって回路基板が動作不良となることを防止できる。つまり、ヒータを有するセンサ素子と回路基板とを同一の筐体部に収容したガスセンサにおいて、回路基板の過熱を有効に防止することができる。
、回路基板の温度が第2閾値を下回り、回路基板の動作不良が生じない状態になると、ヒータ通電制御手段は抑制処理を解除してヒータへの通電制御を再開するため、回路基板の過熱を抑えた状態でガスセンサを復帰させつつ繰り返し使用することができる。なお、第2閾値の値は、第1閾値と同値であっても良いし、異なる値であってもよい。
前記ガスセンサは内燃機関に設けられた配管に取り付けられ、前記ヒータ通電制御手段は、運転されていた前記内燃機関が所定の自動停止条件を満たして停止した場合に、前記第1温度より低く、且つ、前記第1閾値に対応する温度よりも高い第2温度に前記センサ素子の温度を維持するよう前記ヒータを通電制御してもよい。
このガスセンサによれば、内燃機関が信号待ち等の所定の自動停止条件で停止した場合に、ヒータ通電制御手段が第1温度より低い第2温度にセンサ素子の温度を維持するようヒータを通電制御するので、当該内燃機関の停止状態でガスセンサ周囲に熱がこもっても、ヒータによるセンサ素子の加熱が第1温度より少なくなるので、センサ素子から回路基板への受熱を低減できる。又、センサ素子の加熱を完全に停止せずに予熱状態で待機できるので、当該内燃機関の停止状態が解除されて通常運転に移行した時に、ガスセンサをすぐに第1温度に昇温して特定ガスの濃度の検知を迅速に行える。
つまり、このガスセンサでは、内燃機関が所定の自動停止条件を満たして停止した場合に、第2温度にセンサ素子の温度を維持するようヒータを通電制御することで、回路基板の温度が閾値を超えにくいように対処しつつ、自動停止条件が長時間継続するなどして回路基板の温度が閾値を超えた場合に、上記したヒータの通電を停止する等の処理を実行する2段階の対処を行っているのである。
前記回路基板はさらに、前記処理手段による前記出力信号を処理するためのパラメータ、及び/又は前記ヒータ通電制御手段による前記ヒータを通電制御するためのパラメータを電荷として記録する不揮発性の半導体メモリを有してもよい。
パラメータ(データ)を電荷として記録する不揮発性の半導体メモリは、熱によりパラメータが消去され易いので、かかる不揮発性の半導体メモリを用いる場合に本発明はさらに有効となる。
この発明によれば、ヒータを有するセンサ素子と回路基板とを同一の筐体部に収容したガスセンサにおいて、センサ素子からの受熱による回路基板の過熱を防止することができる。
本発明の実施形態に係るガスセンサの断面図である。 ガスセンサの分解斜視図である。 センサ素子の分解斜視図である。 回路基板収納部に検知部収納部を組み付ける前の斜視図である。 処理手段、ヒータ通電制御手段、及び閾値判定手段の構成を示すブロック図である。 閾値判定手段20Cによるヒータへの通電の可否情報の生成のフローチャートを示す図である。 ヒータ通電制御処理のフローチャートを示す図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1に示すように、ガスセンサは、センサ素子10と、回路基板20と、両者10、20に接続される端子50と、これらを一括して収納するケース(特許請求の範囲の「筐体部」に相当)60とを備えている。ガスセンサは、内燃機関を備える自動車等の配管(例えば、吸気ガス系)に取り付けられている。なお、本実施例では被測定ガス中の特定ガスとして酸素を例示して説明する。
センサ素子10は、長手方向に延びる板状をなし、先端側(長手方向一端側であり、図中下方)に検知部11が形成され、上端側の外表面のうち表裏面に電極端子部120、121が形成されている。このセンサ素子10は、図3に示すように、検出素子300とヒータ200とが積層された構造とされている。検出素子300は、酸素濃度検出セル130と酸素ポンプセル140とが積層された構造とされている。
ヒータ200は、アルミナを主体とする第1基体101及び第2基体103と、第1基体101と第2基体103とに挟まれ、白金を主体とする発熱体102とを有している。発熱体102は、先端側に位置する発熱部102aと、発熱部102aから第1基体101の長手方向に沿って延びる一対のヒータリード部102bとを有している。そして、ヒータリード部102bの端末は、第1基体101に設けられるヒータ側スルーホール101aに形成された導体を介して電極端子部120と電気的に接続されている。
酸素濃度検出セル130は、第1固体電解質体105と、その第1固体電解質体105の両面に形成された第1電極104及び第2電極106とから形成されている。第1電極104は、第1電極部104aと、第1電極部104aから第1固体電解質体105の長手方向に沿って延びる第1リード部104bとから形成されている。第2電極106は、第2電極部106aと、第2電極部106aから第1固体電解質体105の長手方向に沿って延びる第2リード部106bとから形成されている。
そして、第1リード部104bの端末は、第1固体電解質体105に設けられる第1スルーホール105a、後述する絶縁層107に設けられる第2スルーホール107a、第2固体電解質体109に設けられる第4スルーホール109a及び保護層111に設けられる第6スルーホール111aのそれぞれに形成された導体を介して電極端子部121の1つと電気的に接続されている。一方、第2リード部106bの端末は、後述する絶縁層107に設けられる第3スルーホール107b、第2固体電解質体109に設けられる第5スルーホール109b及び保護層111に設けられる第7スルーホール111bのそれぞれに形成された導体を介して電極端子部121の1つと電気的に接続されている。
一方、酸素ポンプセル140は、第2固体電解質体109と、その第2固体電解質体109の両面に形成された第3電極108及び第4電極110とから形成されている。第3電極108は、第3電極部108aと、この第3電極部108aから第2固体電解質体109の長手方向に沿って延びる第3リード部108bとから形成されている。第4電極110は、第4電極部110aと、この第4電極部110aから第2固体電解質体109の長手方向に沿って延びる第4リード部110bとから形成されている。
そして、第3リード部108bの端末は、第2固体電解質体109に設けられる第5スルーホール109b及び保護層111に設けられる第7スルーホール111bのそれぞれに形成された導体を介して電極端子部121の1つ(第2リード部106bが電気的に接続される電極端子部121と共通)と電気的に接続されている。一方、第4リード部110bの端末は、保護層111に設けられる第8スルーホール111cに形成された導体を介して電極端子部121の1つと電気的に接続されている。
これら第1固体電解質体105、第2固体電解質体109は、ジルコニア(ZrO2)に安定化剤としてイットア(Y23)又はカルシア(CaO)を添加してなる部分安定化ジルコニア結体から構成されている。
発熱体102、第1電極104、第2電極106、第3電極108、第4電極110、電極端子部120及び電極端子部121は、白金族元素で形成することができる。これらを形成する好適な白金族元素としては、Pt、Rh、Pd等を挙げることができ、これらはその一種を単独で使用することもできるし、又二種以上を併用することもできる。
もっとも、発熱体102、第1電極104、第2電極106、第3電極108、第4電極110、電極端子部120及び電極端子部121は、耐熱性及び耐酸化性を考慮するとPtを主体にして形成することがより一層好ましい。さらに、発熱体102、第1電極104、第2電極106、第3電極108、第4電極110、電極端子部120及び電極端子部121は、主体となる白金族元素の他にセラミック成分を含有することが好ましい。
そして、上記酸素ポンプセル140と酸素濃度検出セル130との間には、絶縁層107が形成されている。絶縁層107は、絶縁部114と拡散律速部115とからなる。この絶縁層107の絶縁部114には、第2電極部106a及び第3電極部108aに対応する位置にガス検出室107cが形成されている。このガス検出室107cは、絶縁層107の幅方向で外部と連通しており、この連通部分に、外部とガス検出室107cとの間のガス拡散を所定の律速条件下で実現する拡散律速部115が配置されている。
絶縁部114は、絶縁性を有するセラミック結体であれば特に限定されず、例えば、アルミナやムライト等の酸化物系セラミックを挙げることができる。拡散律速部115は、アルミナからなる多孔質体である。この拡散律速部115によって被測定ガスがガス検出室107cへ流入する際の律速が行われる。
また、第2固体電解質体109の表面には、第4電極110を挟み込むようにして、保護層111が形成されている。この保護層111は、第4電極部110aを挟み込む多孔質の電極保護部113aが、第4リード部110bを挟み込む補強部112に形成された貫通孔112aに挿入配置された形態をなしている。


図1に示すように、回路基板20は、センサ素子10の上端より上方に位置し、その板面をセンサ素子10の長手方向(軸方向)と略直交する方向に向けて配置されている。そして、回路基板20は、センサ素子10の電極端子部120、121と端子50を介して電気的に接続されると共に、自動車の運転制御や空燃比制御等の総合的な制御を行う電子制御ユニット(以下、ECU99という)と電線90を介して電気的に接続されている。
図2に示すように、回路基板20の表面には、信号処理用の各種電子部品21、例えば、集積回路(IC)、抵抗器及びコンデンサが実装されている。回路基板20の表面には、さらに回路基板20の温度を測定する温度センサ(半導体温度センサ)25、及び後述するパラメータを電荷として記録するEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)27が実装されている。
そして、図5に示すように、上記した各種電子部品21等により、回路基板20の表面(上面)には、センサ素子10からの出力信号を処理する処理手段20Aと、ヒータ200を通電制御するヒータ通電制御手段20Bと、回路基板20の温度が閾値を超えたか否かを判定する閾値判定手段20Cとが構成されている。
処理手段20Aは、センサ素子10の電気的特性に応じて変化するセンサ信号(酸素濃度に応じた出力信号)をアナログ・デジタル変換器によりアナログ信号からデジタル信号に変換するセンサ信号変換回路20A1と、センサ素子10の温度を表す信号を検出するセンサ温度検出回路20A2を有している。このうち、センサ信号変換回路20A1で生成されたデジタル信号はECU99に向けて出力され、ECU99では入力されたデジタル信号に基づき被測定ガスの濃度変化を検出する処理が実行される。
一方、センサ温度検出回路20A2は、センサ素子10の温度信号をヒータ通電制御手段20Bに出力する。なお、公知のようにセンサ素子10の固体電解質体の内部抵抗は温度によって変化するので、センサ温度検出回路20A2は、固体電解質体の内部抵抗、即ち酸素濃度検出セル130の内部抵抗Rpvsを定期的に測定し、内部抵抗Rpvsとセンサ素子10の温度との関係からセンサ素子10の温度を算出する。
ヒータ通電制御手段20Bは、温度狙い値切替回路20B1、実効電圧狙い値計算回路20B2、ヒータ制御回路20B3、及びヒータドライバ20B4を有している。実効電圧狙い値計算回路20B2は、センサ温度検出回路20A2からセンサ素子10の温度信号(すなわち、酸素濃度検出セル130の内部抵抗Rpvsを反映した信号)を受信すると共に、温度狙い値切替回路20B1からセンサ素子10の目標温度(目標抵抗)を受信する。そして、実効電圧狙い値計算回路20B2は、センサ素子10を目標温度まで加熱するためのヒータ200の実効電圧(通電量)を計算する。具体的には、実効電圧狙い値計算回路20B2は、内部抵抗Rpvsが目標温度を示す抵抗値(目標Rpvs)となるようなヒータ200の実効電圧を演算する。
ヒータ制御回路20B3は、実効電圧狙い値計算回路20B2で演算された実効電圧が得られるよう、ヒータ200に印加する電圧の電圧波形(オン信号とオフ信号とからなるパルス駆動信号)のデューティ比を算出する。なお、デューティ比の算出に当たり、ヒータ制御回路20B3は電源であるバッテリ(図示せず)の電源電圧を読み込み、公知の算出手法によりデューティ比を算出する。
ヒータドライバ20B4はヒータ200への通電をPWM制御(パルス幅変調制御)するためのスイッチング素子であり、ヒータ200の一端とバッテリとの間に配置され、ヒータ200の他端はグランド電位に接続されている。そして、ヒータドライバ20B4は、ヒータ制御回路20B3が算出したデューティ比に調整されたパルス駆動信号に基づきオン、オフ制御され、これによりヒータ200の通電制御が実行される。
なお、閾値判定手段20Cの構成及び動作、並びにEEPROM27に記録された「第1温度」及び「第2温度」については後述する。
図1、図2に示すように、センサ素子10の電極端子部120、121と、回路基板20の処理手段20A及びヒータ通電制御手段20Bとの間には、双方間を電気的に中継する5本の端子50が介設されている。各端子50は、帯状のリード端子であって軸方向に延びて配置され、その一端側(図中下方)が電極端子部120、121のそれぞれとロー付けにより接続されていると共に、その他端側(図中上方)が回路基板20の導体が形成されたスルーホール22に裏面側(下方)から挿通されて、回路基板20の表面側で信号変換回路及びヒータ制御回路とそれぞれ半田付けにより接続されている。
また、回路基板20の一端側方には筒状のコネクタ部30が外方に開口して配置され、このコネクタ部30内には5本のコネクタピン31が横並びに突出して配置されている。各コネクタピン31は、コネクタ部30の背面から引き出されて回路基板20の裏面側へクランク状に折り曲げられ、さらに回路基板20の導体が形成されたスルーホール23に裏面側から挿通されて、回路基板20の表面側で信号変換回路及びヒータ制御回路とそれぞれ半田付けにより接続されている。
さらに、コネクタ部30は、図1に示すように、相手コネクタ部95と嵌合され、この嵌合に伴ってコネクタピン31が相手コネクタ部95に装着された相手コネクタピン96と電気的に接続される。相手コネクタピン96はECU99との間に配策された電線90の端末に接続されている。
続いてケース60について説明する。ケース60は金属製であり、センサ素子10の周りを包囲して軸方向に細長く延びる筒状の検知部収納部61と、回路基板20の周りを包囲して軸方向と略直交する方向に沿う扁平箱形状の回路基板収納部62とから構成されている。回路基板収納部62は、上下に装着される上カバー63及び下カバー64により構成されている。
図2に示すように、上カバー63は全体として浅皿状をなし、略矩形状の蓋部63aと、この蓋部63aの4辺から立ち下がる立下部63bとからなる。
蓋部63aには、透過部材65が嵌着される円形の嵌着孔66が開設されている。透過部材65は、図1に示すように、防水性及び通気性を有するフィルタ65aと、このフィルタ65aを内包するキャップ65bとからなり、キャップ65bと上カバー63との間に、第1シールリング67が設けられている。フィルタ65aは、回路基板収納部62の内側から外側に向かう空気の通過を許容するが、回路基板収納部62の外側から内側に向かう水の浸入を規制するものであり、例えば、ゴアテックス(登録商標)を挙げることができる。
そして、図2に示すように、立下部63bの下端には、下向きに突出する凸部68が周方向に沿って形成されている。また、立下部63bの短辺側の一方には、コネクタ部30と対応する位置に、第1切欠窓69が下方に開口して形成されている。さらに、立下部63bの両長辺側には、板状の張出縁部70が長辺方向に沿って形成されている。張出縁部70には、4隅寄りの位置に第1貫通孔71が開設され、長辺方向の略中央部に第2貫通孔72が開設されている。
下カバー64は、全体として上カバー63よりも肉厚で且つ上カバー63より深い皿状をなし、略矩形状の底部64aと、この底部64aの4辺から立ち上がる立上部64bとからなる。立上部64bの上端には、凸部68を受ける溝73が周方向に沿って形成されている。また、立上部64bの短辺側の一方には、コネクタ部30と対応する位置に、第2切欠窓74が上方に開口して形成されている。さらに、立上部64bの両長辺側は、張出縁部70の張出量に相当する肉厚を有し、その4隅寄りの位置に第1受け孔75が開設され、長辺方向の略中央部に第2受け孔76が開設されている。
上カバー63及び下カバー64の組み付けにあたり、立上部64bの上端と立下部63bの下端とが互いに突き合わされると、凸部68が溝73に嵌まり、上カバー63及び下カバー64の互いの位置決めがなされる。また、立上部64bの上端と立下部63bの下端とが互いに突き合わされると、第1貫通孔71と第1受け孔75とが互いに整合し、両孔71、75を連通するボルト(図示せず)の締め付けにより上カバー63と下カバー64とが互いに固定される。同じく整合状態となる第2貫通孔72と第2受け孔76とはガスセンサの取り付けに伴い、取付対象体(ガスが流通する配管)の取付面98に開設された係合孔(図示せず)と整合し、これら第2貫通孔72、第2受け孔76及び係合孔97を連通するボルトの締め付けによりガスセンサが取付対象体に装着される。
さらに、立上部64bの上端と立下部63bの下端とが互いに突き合わされると、コネクタ部30の外周面に形成された凹溝32(図2参照)に、上方から第1切欠窓69が嵌着すると共に下方から第2切欠窓74が嵌着し、これにより、コネクタ部30が上カバー63と下カバー64との間に挟まれた状態で固定される。又、図1に示すように、コネクタ部30の凹溝32の溝底にはシール部35が周設され、このシール部35によりコネクタ部30とケース60との間のシールがとられる。
また、図2に示すように、下カバー64の内面の4隅には回路基板20を支持する支持部78が立設され、支持部78の上端には第3受け孔79が開設されている。回路基板20が支持部78に支持されたときに、第3受け孔79と回路基板20の4隅に開設された第3貫通孔29とが互いに整合し、両孔29、79を連通するボルト51の締め付けにより回路基板20が下カバー64に底部64aから浮いた状態で固定される。
そして、図4に示すように、下カバー64の底部64aには、円形の装着孔80が開設され、この装着孔80に上方から検知部収納部61が挿通して装着される。この装着孔80は底部64aの中央から偏心した位置に設定されている。また、底部64aには、第2シールリング81が嵌着される環状溝82が、装着孔80の周りを取り囲むように形成されている。さらに、底部64aにおける環状溝82より外側には、第4受け孔83が周方向に間隔をあけて形成されている。
一方、検知部収納部61は長手方向に細長く延びる有底の円筒状をなし、その上端開口縁に、フランジ部84が径方向外向きに張り出して形成されている。そして、フランジ部84には第4貫通孔85が周方向に間隔をあけて形成されている。検知部収納部61が下カバー64の装着孔80に装着されると、第4貫通孔85と第4受け孔83とが互いに整合し、両孔83、85を連通するボルト53の締め付けにより検知部収納部61が下カバー64に固定される。このとき、フランジ部84と下カバー64との間は第2シールリング81によってシールがとられる。
また、検知部収納部61は、図1に示すように、厚みが厚い上部61aと、厚みが中程度の中間部61bと、厚みが薄い下部61cとが順に連なった形態となっている。図4に示すように、検知部収納部61の上部61aの外周面には、第3シールリング86が嵌着される外周溝87が周設されている。図1に示すように、検知部収容部61が取付対象体の装着孔93に装着されたとき、取付対象体の装着孔93の内周面と検知部収納部61の外周面との間は第3シールリング86によってシールがとられる。
また、検知部収納部61の中間部61bの内周面には段部88が設けられ、この段部88を境とする下側が上側より縮径された形態となっている。段部88にはセンサ素子10を保持する保持部材41が上方から当て止めされ、これにより、センサ素子10が検知部収納部61内に上下方向に位置決め状態で保持されている。保持部材41は、アルミナからなるセラミック製のリング部材であり、センサ素子10の外周面のうち検知部11より上方に嵌着されている。
さらに、検知部収納部61の下部61cには上下方向に延びるスリット状の通気孔89が開設され、検知部収納部61内にセンサ素子10が収納された状態では、通気孔89に内側からセンサ素子10の検知部11が臨むように配置されている。配管を流れるガスの流路に検知部収納部61の下部61cが曝されると、被測定ガスが通気孔89から検知部収納部61内に導入され、導入された被測定ガスがセンサ素子10の検知部11に接触する。検知部収納部61の壁面は通気孔89を残して閉塞されている。
また、検知部収納部61とセンサ素子10との間で、且つ保持部材41の上方には硬化部42が設けられている。硬化部42は、例えば、アルミナ、具体的にはアルミナセメントの硬化体を挙げることができる。また、アルミナは非導電性であるため、センサ素子10と電気的に干渉することがなく、ガスセンサの機能を良好に発揮させることができる。
さらに、検知部収納部61とセンサ素子10との間で、且つ回路基板20に近い、保持部材41及び硬化部42の上方には封止部43が設けられ、この封止部43によってセンサ素子10の上端部が気密に封止されている。封止部43は、耐熱性を有する絶縁樹脂からなるのが好ましく、例えば、エポキシ樹脂やフッ素ゴムからなり得る。また、封止部43は、エポキシ樹脂及びフッ素ゴムの両方によって構成してもよい。このように封止部43がセンサ素子10の上端部を封止することにより、検知部収納部61から回路基板収納部62に水が移動するのを防止し、回路基板20に水が接触するのを防ぐことができる。
次に、本発明の特徴部分である、閾値判定手段20Cによる閾値判定、及びヒータ通電制御手段20Bによるヒータ通電制御処理について、図5〜図7を参照して説明する。図6は閾値判定手段20Cによるヒータへの通電の可否情報の生成のフローチャート、図7はヒータ通電制御処理のフローチャートである。
図5に示すように、閾値判定手段20Cは、回路温度検出回路20C1、ON→OFF閾値、OFF→ON閾値、及び閾値比較回路(コンパレータ)20C2を有している。回路温度検出回路20C1は、温度センサ25から回路基板20の温度を表す信号(電圧信号)を検出し、閾値比較回路20C2に出力する。ON→OFF閾値は、回路基板20の温度が第1閾値を超えたときにヒータ200への通電を停止する温度値であり、詳細には、当該温度値に対応する電圧値が閾値比較回路20C2に出力される。OFF→ON閾値は、回路基板20の温度が第2閾値未満になったときにヒータへの通電を許容する温度値であり、詳細には、当該温度値に対応する電圧値が閾値比較回路20C2に出力される。なお、OFF→ON閾値は、ON→OFF閾値(例えば、145℃)より低い温度であり、OFF→ON閾値を、回路基板20上の各種電子部品21の動作定格温度(例えば、150℃)より低温(例えば、OFF→ON閾値=140℃)に設定するとよい。
又、OFF→ON閾値とON→OFF閾値は同じ値であってもよいが、両閾値が同じ値である場合には、閾値の前後でヒータ200への通電のON、OFFが頻繁に切り替わり、ヒータ200への通電制御が不安定になることがあるが、上述のように温度の異なる2つの値を第1、第2閾値に設定することで、かかる不具合を防止できる。
そして、図6に示すように、閾値比較回路20C2は、まずヒータ200への通電の可否情報として、「H_Enable」に「偽(False)」をセットする(ステップS2)。「H_Enable」は真の場合にヒータ200への通電を許容し、偽の場合に通電を停止するフラグである。次に、閾値比較回路20C2は、回路基板20の温度がOFF→ON閾値未満であるか否かを判定する(ステップS4)。ステップS4で「No」であればステップS2に戻る。ステップS4で「Yes」であれば、閾値比較回路20C2は、「H_Enable」に「真(True)」をセットする(ステップS6)。次に、閾値比較回路20C2は、回路基板20の温度がON→OFF閾値未満であるか否かを判定する(ステップS8)。ステップS8で「No」であればステップS2に戻る。ステップS8で「Yes」であればステップS8に戻る。
このようにして、回路基板20の温度がOFF→ON閾値未満である限り「H_Enable」に「真(True)」がセットされ、回路基板20の温度がOFF→ON閾値を超えると「H_Enable」に「偽(False)」がセットされる。
そして、「H_Enable」の値は、所定のタイミング毎にヒータ制御回路20B3に出力される。
次に、図7に示すように、ヒータ通電制御手段20Bによりヒータ通電制御処理が行われる。まず、ヒータ制御回路20B3は、閾値比較回路20C2から受信した「H_Enable」の値が真(True)であるか否かを判定する(ステップS20)。ステップS20で「偽(False)」であればステップS38の処理に移行し、Duty計算タイミングが経過したか否かを判定する。このように、ヒータ制御回路20B3は、ステップS20で「H_Enable」の値が「偽(False)」であると判定されると、S22〜S36の処理をスキップすることで、実効電圧狙い値を計算せず、且つ、ヒータドライバ20B4自身の駆動を行わないようにして、ヒータ200への通電を停止する処理(抑制処理)を実行する。一方、ステップS20で「真(True)」であれば、センサ温度検出回路20A2は酸素濃度検出セル130の内部抵抗Rpvsの検出を通じてセンサ温度を検出する(ステップS22)。
続いて、温度狙い値切替回路20B1は、ECU99からアイドルストップ信号を受信したか否かを判断する(ステップS24)。ここで、アイドルストップ信号は、自動車が信号待ち等の所定の自動停止条件で停止した(アイドリングストップ)ことを示す信号である。自動停止条件としては、(1)車速が0km/hであること、(2)アクセルペダルの踏み込み量が0であること、(3)ブレーキペダルの踏み込みが有ること、を全て満たすという条件を例示することができるが、この例に限られない。又、アイドリングストップでは、エンジン(内燃機関)への空気の吸入や、排ガスの排出も停止される。
そして、ステップS24で「No」であれば、温度狙い値切替回路20B1は、EEPROM27から第1温度の値を取得する(ステップS26)。一方、ステップS24で「Yes」であれば、温度狙い値切替回路20B1は、EEPROM27から第2温度の値を取得する(ステップS28)。
ここで、「第1温度」は、内燃機関がアイドリングストップ等の所定の自動停止条件で停止していない、つまり、内燃機関が通常運転をしている場合のガスセンサの制御温度(目標温度)であり、例えば800℃程度に設定され、固体電解質体を活性化させて特定ガス(酸素)の濃度検知を精度良く行えるようになっている。一方、「第2温度」は、内燃機関がアイドリングストップ等の所定の自動停止条件で停止している場合のガスセンサの制御温度(目標温度)であり、第1温度より低温(例えば600℃)に設定されている。第2温度は、アイドリングストップ等が解除されて内燃機関の通常運転に移行した時に、ガスセンサをすぐに第1温度に昇温して被測定ガスの検知を迅速に行えるよう、センサ素子10を予熱状態で待機できる温度に設定される。又、第2温度は、アイドリングストップ等で内燃機関への空気の吸入や、排ガスの排出が停止され、ガスセンサ周囲の気体の流れも停止して熱がこもった状態でヒータへの通電が維持されても、センサ素子10から回路基板20への受熱を低減できる温度に設定される。
なお、第1温度及び第2温度が、特許請求の範囲の「ヒータを通電制御するためのパラメータ」に相当する。
次に、実効電圧狙い値計算回路20B2は、ステップS22でセンサ温度検出回路20A2が取得したセンサ温度と、ステップS26又はS28で温度狙い値切替回路20B1が取得したセンサ素子10の目標温度(第1温度又は第2温度)とに基づき、センサ素子10を目標温度に制御(維持)するためのヒータ200の実効電圧(通電量)を計算する(ステップS30)。
次に、ヒータ制御回路20B3は、ヒータ200に接続されるバッテリの電源電圧を検出し(ステップS32)、実効電圧狙い値計算回路20B2で演算された実効電圧が得られるよう、ヒータ200に印加する電圧の電圧波形のデューティ比を算出する(ステップS34)。そして、ヒータ制御回路20B3は、このデューティ比を有するパルス駆動信号(1周期分のパルス駆動信号)をヒータドライバ20B4へ出力し(ステップS36)、ヒータドライバ20B4は、デューティ比に応じた電圧(実効電圧)をヒータ200に印加し、ヒータ200の通電制御を行う。
以上説明したように、本発明の実施形態に係るガスセンサによれば、回路基板20の温度が第1閾値に相当するON→OFF閾値を超えると、ヒータ通電制御手段20Bがヒータ200への通電を停止するのでセンサ素子10がそれ以上加熱されることがなく、センサ素子10から回路基板20に熱が伝わって回路基板20上の各電子部品の動作定格温度を超えて回路基板が動作不良となることを防止できる。つまり、ヒータ200を有するセンサ素子10と回路基板20とを同一の筐体部60に収容したガスセンサにおいて、回路基板20の過熱を有効に防止することができる。
又、本発明の実施形態に係るガスセンサを、内燃機関に設けられた配管に取り付けると共に、内燃機関が信号待ち等の所定の自動停止条件で停止した場合に、ヒータ通電制御手段20Bが第1温度より低く、且つ、第1閾値としてのON→OFF閾値に対応する温度よりも高い第2温度にセンサ素子10の温度を維持するようヒータ200を通電制御すれば、当該内燃機関の停止状態でガスセンサ周囲に熱がこもっても、ヒータによるセンサ素子10の加熱が第1温度より少なくなるので、センサ素子10から回路基板20への受熱を低減できる。又、センサ素子10の加熱を完全に停止せずに予熱状態で待機できるので、当該内燃機関の停止状態が解除されて通常運転に移行した時に、ガスセンサをすぐに第1温度に昇温して特定ガス(酸素)の濃度検知を迅速に行える。
なお、このようにセンサ素子10の温度を第1温度及び第2温度に維持する際、第1温度及び第2温度(ヒータを通電制御するためのパラメータ)をEEPROM27等の不揮発性の半導体メモリに記録すると、ガスセンサを使用するユーザの要求仕様やセンサ種別に応じたパラメータの変更が容易となって汎用性が向上するが、この不揮発性の半導体メモリはデータを電荷として記録する(電気信号で書き込み可能である)ため、熱によりデータが消去され易い。従って、このように、データを電荷として記録する不揮発性の半導体メモリを用いる回路基板20において、本発明はさらに有効となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られず、各種の変形が可能なことは言うまでもない。本実施の形態のガスセンサは、酸素ポンプセル140と酸素濃度検出セル130とを備えた2セル式のガスセンサであるが、その他のタイプのガスセンサ(1セルタイプの酸素センサや3セルタイプのNOxセンサなど)に対し、本発明を適用してもよい。
また、ヒータをセンサ素子に積層した板状センサに限らず、筒状のセンサ素子の内部にヒータを挿入した筒型センサであってもよい。
また、本実施の形態では、ヒータ通電制御手段20Bは、ECU99からアイドルストップ信号(内燃機関が所定の自動停止条件で停止したことを示す信号)を受信したが、例えば上述の自動停止条件として例示した3つの条件値(車速等)をECU99から受信し、ヒータ通電制御手段20B自身がこれら条件からアイドリングストップ(内燃機関が所定の自動停止条件で停止したこと)の有無を判断してもよい。
さらに、温度センサ25は、サーミスタ(抵抗変化型温度センサ)でもよいし、EEPROMやその他の集積回路に内蔵した半導体温度センサであってよい。また、不揮発性の半導体メモリに記録されるパラメータ(データ)は、第1温度及び第2温度に限らず、ヒータを通電制御するためのパラメータであれば何でもよく、処理手段20Aによる出力信号を処理するためのパラメータ(例えば、センサ信号を増幅するための増幅率)であってもよい。
データを電荷として記録する不揮発性の半導体メモリとしては、上記したEEPROMの他、(例えば、フラッシュメモリ)であってもよい。
さらに、上記実施の形態では、図7におけるステップS20で「偽(False)」であればステップS20に戻り、ヒータ制御回路20B3は、実効電圧狙い値を計算せず、且つ、PWM出力を実施することなく、ヒータドライバ20B4自身の駆動を行わない抑制処理を実行したが、抑制処理はこれに限定されない。具体的には、ステップS20で「偽(False)」であれば、当該ステップS20で「真(True)」と判定されるまで、回路基板20の温度が第1閾値としてのON→OFF閾値未満となるようにヒータ200への通電を強制的に制御する処理(抑制処理)を実行するようにしてもよい。このヒータ200への通電を強制的に制御するにあたっては、ガスセンサの制御温度(目標温度)をON→OFF閾値未満の値に設定して、ヒータ200に印加する電圧の電圧波形のデューティ比を算出してヒータ200を通電制御してもよいし、回路基板200の温度がON→OFF閾値を超えないように設定された一定のデューティ比のもと、ヒータ200を通電制御するようにしてもよい。
10 センサ素子
11 検知部
20 回路基板
20A 処理手段
20B ヒータ通電制御手段
20C 閾値判定手段
25 温度センサ
27 不揮発性の半導体メモリ
60 筐体部
105、109 固体電解質体
104a、106a、108a、110a 一対の電極
200 ヒータ

Claims (3)

  1. 固体電解質体及び該固体電解質体上に形成された一対の電極を備え、特定ガスの濃度を検知する検知部と、前記検知部を加熱するヒータとを有するセンサ素子と、
    前記センサ素子からの出力信号を処理する処理手段、及び、前記センサ素子による前記特定ガスの濃度の検知期間に前記センサ素子の温度を第1温度に維持するよう前記ヒータを通電制御するヒータ通電制御手段が実装された回路基板と、
    前記センサ素子と前記回路基板とを収容する筐体部と、を備えたガスセンサであって、
    前記回路基板には、当該回路基板の温度を測定する温度センサと、前記温度センサにて測定された前記回路基板の温度が第1閾値を超えたか否かを判定する閾値判定手段とが実装されており、
    前記ヒータ通電制御手段は、前記閾値判定手段によって前記回路基板の温度が前記第1閾値を超えたと判定されたとき前記回路基板の温度が前記第1閾値未満となるように前記ヒータへの通電を強制的に制御す抑制処理を実行し、
    前記閾値判定手段によって前記回路基板の温度が前記第1閾値を超えたと判定された後に第2閾値を下回ったと判定されたとき、前記ヒータ通電制御手段は、前記抑制処理を解除した前記ヒータへの通電制御を再開するガスセンサ。
  2. 前記ガスセンサは内燃機関に設けられた配管に取り付けられ、
    前記ヒータ通電制御手段は、運転されていた前記内燃機関が所定の自動停止条件を満たして停止した場合に、前記第1温度より低く、且つ、前記第1閾値に対応する温度よりも高い第2温度に前記センサ素子の温度を維持するよう前記ヒータを通電制御する請求項1記載のガスセンサ。
  3. 前記回路基板はさらに、前記処理手段による前記出力信号を処理するためのパラメータ、及び/又は前記ヒータ通電制御手段による前記ヒータを通電制御するためのパラメータを電荷として記録する不揮発性の半導体メモリを有する請求項1又は2記載のガスセンサ。
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