JP2009249390A - 電線被覆用又はシース用樹脂組成物、電線およびケーブル - Google Patents

電線被覆用又はシース用樹脂組成物、電線およびケーブル Download PDF

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Abstract

【課題】成形時の混練負荷が低く、かつ成形体としたときに加熱変形が小さい電線被覆用又はシース用樹脂組成物を提供する。
【解決手段】エチレン−α−オレフィン共重合体を含有する電線被覆用又はシース用樹脂組成物であって、下記要件(a1)〜(a5)の全てを充足する電線被覆用又はシース用樹脂組成物。
(a1)メルトフローレート(MFR(2.16))が0.2〜2g/10分
(a2)密度が920〜940kg/m3
(a3)110℃以下の融解成分割合(HL110)が30〜75%
(a4)流動の活性化エネルギー(Ea)が40kJ/mol以上
(a5)分子量分布(Mw/Mn)が6〜25
【選択図】なし

Description

本発明は、電線被覆用又はシース用樹脂組成物、電線およびケーブルに関するものである。
高密度ポリエチレンや低密度ポリエチレンを含む樹脂組成物は電線被覆用に使用されている。例えば特許文献1には、高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンを少なくとも含むブレンドポリマー組成物が記載されている。また特許文献2には、電線被覆用又は絶縁用樹脂組成物として、クロム含有触媒の存在下、気相重合でエチレンとα−オレフィンとを共重合することで得られる、密度、MFRおよびフィッシュアイ数が特定の範囲にある直鎖状低密度ポリエチレンと、ポリオレフィン樹脂との組成物が記載されている。
特開2004−71250号公報 特開2006−111668号公報
しかしながら、上記の樹脂組成物は、混練負荷あるいは加熱変形において、十分満足のいくものではなかった。
かかる状況のもと、本発明が解決しようとする課題は、エチレン−α−オレフィン共重合体を含有する樹脂組成物であって、成形時の混練負荷が低く、かつ成形体としたときに加熱変形が小さい電線被覆用又はシース用樹脂組成物を提供することにある。
すなわち、本発明の第一は、エチレン−α−オレフィン共重合体を含有する電線被覆用又はシース用樹脂組成物であって、下記要件(a1)〜(a5)の全てを充足する電線被覆用又はシース用樹脂組成物にかかるものである。
(a1)メルトフローレート(MFR(2.16))が0.2〜2g/10分
(a2)密度が920〜940kg/m3
(a3)110℃以下の融解成分割合(HL110)が30〜75%
(a4)流動の活性化エネルギー(Ea)が40kJ/mol以上
(a5)分子量分布(Mw/Mn)が6〜25
本発明の第二は、導体が前記樹脂組成物により被覆されてなる電線にかかるものである。
本発明の第三は、導体が樹脂または樹脂組成物により被覆された電線が複数本束ねられた電線束が、前記樹脂組成物からなるシースによって被覆されたケーブル。にかかるものである。
本発明のエチレン−α−オレフィン共重合体を含有する樹脂組成物は、成形時の混練負荷が低く、かつ成形体としたときに加熱変形が小さく、電線被覆用又はシース用として好適に用いられる樹脂組成物である。
本発明の電線は、導体を溶融混練した樹脂組成物で被覆して製造する際の、樹脂組成物の混練負荷が低く、かつ、得られる電線は、加熱変形の小さいものである。
本発明のケーブルは、電線を溶融混練した樹脂組成物で被覆して製造する際の、樹脂組成物の混練負荷が低く、かつ、得られるケーブルは、加熱変形の小さいものである。
本発明の樹脂組成物は、エチレン−α−オレフィン共重合体を含有する電線被覆用又はシース用樹脂組成物であって、下記要件(a1)〜(a5)の全てを充足する電線被覆用又はシース用樹脂組成物である。
(a1)メルトフローレート(MFR(2.16))が0.2〜2g/10分
(a2)密度が920〜940kg/m3
(a3)110℃以下の融解成分割合(HL110)が30〜75%
(a4)流動の活性化エネルギー(Ea)が40kJ/mol以上
(a5)分子量分布(Mw/Mn)が6〜25
本発明の樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)は、0.2〜2g/10分である(要件(a1))。該樹脂組成物で被覆された電線やケーブルの衝撃強度を向上させる観点から、該MFRは、好ましくは1.5g/10分以下であり、より好ましくは1g/10分以下である。また、導体や電線を溶融混練した樹脂組成物で被覆する際の、該樹脂組成物の混練負荷を低減する観点から、該MFRは、好ましくは0.3g/10分以上であり、より好ましくは0.4g/10分以上である。該MFRは、JIS K7210−1995に規定された方法において、荷重21.18Nおよび温度190℃の条件で測定される。
本発明の樹脂組成物の密度は、920〜940kg/m3である(要件(a2))。該樹脂組成物で被覆された電線やケーブルの可撓性を向上させる観点から、該樹脂組成物の密度は、好ましくは935kg/m3以下であり、より好ましくは930kg/m3以下である。また、該樹脂組成物で被覆された電線やケーブルの加熱変形をより小さくする観点から、該樹脂組成物の密度は、好ましくは920kg/m3以上であり、より好ましくは926kg/m3以上である。該密度は、JIS K6760−1995に記載のアニーリングを行った試験片を用い、JIS K7112−1980のうちA法に規定された方法に従って測定される。
本発明の樹脂組成物の110℃以下の融解熱量の割合(HL110)は、30〜75%である(要件(a3))。該樹脂組成物で被覆された電線やケーブルの加熱変形をより小さくする観点から、該樹脂組成物のHL110は、好ましくは72%以下であり、より好ましくは70%以下である。また、該樹脂組成物で被覆された電線やケーブルの衝撃強度を向上させる観点から、該樹脂組成物のHL110は、好ましくは40%以上であり、より好ましくは50%以上である。110℃以下の融解熱量割合(HL110)は、DSCを用いて測定を行い、110℃以下で融解する成分による融解熱量を全融解熱量で除した値として表される。
本発明の樹脂組成物の流動の活性化エネルギー(Ea)は、40kJ/mol以上である(要件(a4))。導体や電線を溶融混練した樹脂組成物で被覆する際の、該樹脂組成物の混練負荷を低下させる観点から、樹脂組成物のEaは、好ましくは45kJ/mol以上であり、より好ましくは50kJ/mol以上であり、さらに好ましくは60kJ/mol以上である。また、該樹脂組成物で被覆された電線やケーブルの衝撃強度を高める観点から、樹脂組成物のEaは、好ましくは100kJ/mol以下であり、より好ましくは90kJ/mol以下である。なお、Eaの求め方は後述する。
本発明の樹脂組成物の分子量分布(Mw/Mn)は、6〜25である(要件(a5))。導体や電線を溶融混練した樹脂組成物で被覆する際の、該樹脂組成物の混練負荷を低下させる観点から、樹脂組成物のMw/Mnは、好ましくは7以上であり、より好ましくは8以上であり、さらに好ましくは9以上である。また、該樹脂組成物で被覆された電線やケーブルの衝撃強度を高める観点から、樹脂組成物のMw/Mnは、好ましくは20以下であり、より好ましくは17以下である。なお、該分子量分布(Mw/Mn)の値は、ゲル・パーミエイション・クロマトグラフ法によって得られる分子量分布曲線から、ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)とを求め、MwをMnで除することにより得られる。
本発明の樹脂組成物は、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)と高密度ポリエチレン(II)とを含むことが好ましい。
本発明におけるエチレン−α−オレフィン共重合体(I)は、エチレンと炭素原子数3〜20のα−オレフィンを共重合して得られるエチレン−α−オレフィン共重合体である。炭素原子数3〜20のα−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−ノネン、1−デセン、1−ドデセン、4−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ヘキセン等があげられ、好ましくは1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンである。また、上記の炭素原子数3〜20のα−オレフィンは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
エチレン−α−オレフィン共重合体(I)としては、例えば、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−1−オクテン共重合体、エチレン−1−ブテン−1―ヘキセン共重合体等があげられ、好ましくはエチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−1−オクテン共重合体、エチレン−1−ブテン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−1−ブテン−1−オクテン共重合体である。
エチレン−α−オレフィン共重合体(I)中のエチレンに基づく単量体単位の含有量は、エチレン−α−オレフィン共重合体の全重量を100重量%として、通常50〜99重量%である。また、α−オレフィンに基づく単量体単位の含有量は、エチレン−α−オレフィン共重合体の全重量を100重量%として、通常1〜50重量%である。
エチレン−α−オレフィン共重合体(I)のメルトフローレート(MFR)は、好ましくは0.05〜2g/10分である(要件(b1))。樹脂組成物で被覆された電線やケーブルの衝撃強度を向上させる観点から、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)のMFRは、より好ましくは1.5g/10分以下であり、さらに好ましくは1g/10分以下である。また、導体や電線を溶融混練した樹脂組成物で被覆する際の、該樹脂組成物の混練負荷を低減する観点から、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)のMFRは、より好ましくは0.1g/10分以上であり、さらに好ましくは0.15g/10分以上である。該MFRは、JIS K7210−1995に規定された方法において、荷重21.18Nおよび温度190℃の条件で測定される。
エチレン−α−オレフィン共重合体(I)の密度は、好ましくは905〜935kg/m3である(要件(b2))。樹脂組成物で被覆された電線やケーブルの可撓性を向上させる観点から、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)の密度は、より好ましくは930kg/m3以下であり、さらに好ましくは925kg/m3以下である。また、樹脂組成物で被覆された電線やケーブルの加熱変形をより小さくする観点から、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)の密度は、より好ましくは910kg/m3以上であり、さらに好ましくは915kg/m3以上である。該密度は、JIS K6760−1995に記載のアニーリングを行った試験片を用い、JIS K7112−1980のうちA法に規定された方法に従って測定される。
エチレン−α−オレフィン共重合体(I)は、長鎖分岐を有するようなエチレン−α−オレフィン共重合体であり、このようなエチレン−α−オレフィン共重合体の流動の活性化エネルギー(Ea)は、好ましくは40kJ/mol以上である(要件(b3))。導体や電線を溶融混練した樹脂組成物で被覆する際の、該樹脂組成物の混練負荷を低下させる観点から、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)のEaは、より好ましくは50kJ/mol以上であり、さらに好ましくは60kJ/mol以上である。また、樹脂組成物で被覆された電線やケーブルの衝撃強度を高める観点から、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)Eaは、より好ましくは100kJ/mol以下であり、さらに好ましくは90kJ/mol以下である。
流動の活性化エネルギー(Ea)は、温度−時間重ね合わせ原理に基づいて、190℃での溶融複素粘度(単位:Pa・sec)の角周波数(単位:rad/sec)依存性を示すマスターカーブを作成する際のシフトファクター(aT)からアレニウス型方程式により算出される数値であって、以下に示す方法で求められる値である。すなわち、130℃、150℃、170℃、190℃、210℃の温度の中から、190℃を含む4つの温度について、夫々の温度(T、単位:℃)におけるエチレン−α−オレフィン共重合体の溶融複素粘度−角周波数曲線(溶融複素粘度の単位はPa・sec、角周波数の単位はrad/secである。)を、温度−時間重ね合わせ原理に基づいて、各温度(T)での溶融複素粘度−角周波数曲線毎に、190℃でのエチレン系共重合体の溶融複素粘度−角周波数曲線に重ね合わせた際に得られる各温度(T)でのシフトファクター(aT)を求め、夫々の温度(T)と、各温度(T)でのシフトファクター(aT)とから、最小自乗法により[ln(aT)]と[1/(T+273.16)]との一次近似式(下記(I)式)を算出する。次に、該一次式の傾きmと下記式(II)とからEaを求める。
ln(aT) = m(1/(T+273.16))+n (I)
Ea = |0.008314×m| (II)
T :シフトファクター
Ea:流動の活性化エネルギー(単位:kJ/mol)
T :温度(単位:℃)
上記計算は、市販の計算ソフトウェアを用いてもよく、該計算ソフトウェアとしては、Rheometrics社製 Rhios V.4.4.4などがあげられる。
なお、シフトファクター(aT)は、夫々の温度(T)における溶融複素粘度−角周波数の両対数曲線を、log(Y)=−log(X)軸方向に移動させて(但し、Y軸を溶融複素粘度、X軸を角周波数とする。)、190℃での溶融複素粘度−角周波数曲線に重ね合わせた際の移動量であり、該重ね合わせでは、夫々の温度(T)における溶融複素粘度−角周波数の両対数曲線は、角周波数をaT倍に、溶融複素粘度を1/aT倍に移動させる。
また、130℃、150℃、170℃、190℃、210℃の中から190℃を含む4つの温度でのシフトファクターと温度から得られる一次近似式(I)式を最小自乗法で求めるときの相関係数は、通常、0.99以上である。
上記の溶融複素粘度−角周波数曲線の測定は、粘弾性測定装置(例えば、Rheometrics社製Rheometrics Mechanical Spectrometer RMS−800など。)を用い、通常、ジオメトリー:パラレルプレート、プレート直径:25mm、プレート間隔:1.5〜2mm、ストレイン:5%、角周波数:0.1〜100rad/秒の条件で行われる。なお、測定は窒素雰囲気下で行われ、また、測定試料には予め酸化防止剤を適量(例えば1000ppm)を配合することが好ましい。
エチレン−α−オレフィン共重合体(I)の分子量分布(Mw/Mn)は、好ましくは6〜25である(要件(b4))。導体や電線を溶融混練した樹脂組成物で被覆する際の、該樹脂組成物の混練負荷をより低く抑える観点から、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)のMw/Mnは、より好ましくは7以上であり、さらに好ましくは8以上であり、最も好ましくは9以上である。また、樹脂組成物で被覆された電線やケーブルの衝撃強度を高める観点から、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)のMw/Mnは、より好ましくは20以下であり、さらに好ましくは17以下である。なお、該分子量分布(Mw/Mn)の値は、ゲル・パーミエイション・クロマトグラフ法によって得られる分子量分布曲線から、ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)とを求め、MwをMnで除することにより得られる。
エチレン−α−オレフィン共重合体(I)の製造方法としては、例えば、有機アルミニウム化合物、有機アルミニウムオキシ化合物、ホウ素化合物、有機亜鉛化合物などの助触媒化合物を粒子状化合物に担持させてなる固体粒子状物を助触媒成分(以下、成分(イ)と記す。)として用い、アルキレン基やシリレン基等の架橋基で2つのシクロペンタジエニル型アニオン骨格が結合した構造を持つ配位子を有する遷移金属化合物(以下、成分(ロ)と記す。)を触媒成分として用いてなる重合触媒の存在下、エチレンとα−オレフィンとを共重合する方法があげられる。
上記成分(イ)としては、メチルアルモキサンを多孔質シリカと混合させた成分、ジエチル亜鉛と水とフッ化フェノールを多孔質シリカと混合させた成分等をあげることができる。
上記成分(イ)のより具体例として、成分(a)ジエチル亜鉛、成分(b)フッ素化フェノール、成分(c)水、成分(d)多孔質シリカおよび成分(e)1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン(((CH33Si)2NH)を接触させてなる助触媒成分(以下、成分(イ)−2と記す。)をあげることができる。
成分(b)のフッ素化フェノールとしては、ペンタフルオロフェノール、3,5−ジフルオロフェノール、3,4,5−トリフルオロフェノール、2,4,6−トリフルオロフェノール等をあげることができる。本発明のエチレン−α−オレフィン共重合体の流動活性化エネルギー(Ea)、分子量分布(Mw/Mn)を高める観点から、フッ素数の異なる2種類のフッ素化フェノールを用いることが好ましく、この場合、フッ素数が多いフェノールとフッ素数が少ないフェノールとのモル比としては、通常、20/80〜80/20であり、フッ素数が少ないフェノールのモル比が高い方が好ましい。
上記成分(a)、成分(b)および成分(c)の使用量としては、各成分の使用量のモル比率を成分(a):成分(b):成分(c)=1:y:zとすると、yおよびzが下記の式を満足することが好ましい。
|2−y−2z|≦1
上記の式におけるyとして、好ましくは0.01〜1.99の数であり、より好ましくは0.10〜1.80の数であり、さらに好ましくは0.20〜1.50の数であり、最も好ましくは0.30〜1.00の数である。
成分(a)に対して使用する成分(d)の量としては、成分(a)と成分(d)との接触により得られる粒子に含まれる亜鉛原子のモル数が、該粒子1gあたり0.1mmol以上となる量であることが好ましく、0.5〜20mmolとなる量であることがより好ましい。成分(d)に対して使用する成分(e)の量としては、成分(d)1gあたり成分(e)0.1mmol以上となる量であることが好ましく、0.5〜20mmolとなる量であることがより好ましい。
上記成分(ロ)としては、エチレン基、ジメチルメチレン基、ジメチルシリレン基などの架橋基で2つのインデニル基が結合したジルコノセン錯体;エチレン基、ジメチルメチレン基、ジメチルシリレン基などの架橋基で2つのメチルインデニル基が結合したジルコノセン錯体(架橋型ビスインデニルジルコニウム錯体);エチレン基、ジメチルメチレン基、ジメチルシリレン基などの架橋基で2つのメチルシクロペンタジエニル基が結合したジルコノセン錯体;エチレン基、ジメチルメチレン基、ジメチルシリレン基などの架橋基で2つのジメチルシクロペンタジエニル基が結合したジルコノセン錯体等をあげることができる。また、成分(ロ)の金属原子としては、ジルコニウムとハフニウムが好ましく、さらに金属原子が有する残りの置換基としては、ジフェノキシ基やジアルコキシ基が好ましい。成分(ロ)として、本発明のエチレン−α−オレフィン共重合体の流動活性化エネルギー(Ea)を高める観点から、好ましくは架橋型ビスインデニルジルコニウム錯体であり、より好ましくはエチレンビス(1−インデニル)ジルコニウムジフェノキシドである。
上記の成分(イ)と成分(ロ)とを用いてなる重合触媒においては、適宜、有機アルミニウム化合物を助触媒成分として併用してもよく、該有機アルミニウム化合物としては、トリイソブチルアルミニウム、トリノルマルオクチルアルミニウム等をあげることができる。
上記成分(ロ)の使用量は、上記成分(イ)1gあたり、好ましくは5×10-6〜5×10-4molである。また有機アルミニウム化合物の使用量として、好ましくは、上記メタロセン錯体の金属原子1モルあたり、有機アルミニウム化合物のアルミニウム原子が1〜2000モルとなる量である。
また、上記の成分(イ)と成分(ロ)とを用いてなる重合触媒においては、適宜、電子供与性化合物を触媒成分として併用してもよく、該電子供与性化合物としては、トリエチルアミン、トリノルマルオクチルアミン等をあげることができる。
上記成分(b)のフッ素化フェノールとしてフッ素数の異なる2種類のフッ素化フェノールを用いる場合は、電子供与性化合物を用いることが好ましい。
電子供与性化合物の使用量としては、上記の助触媒成分として用いられる有機アルミニウム化合物のアルミニウム原子のモル数に対して、通常0.1〜10mol%であり、分子量分布(Mw/Mn)を高める観点から、該使用量は高い方が好ましい。
本発明のエチレン−α−オレフィン共重合体の製造方法としては、より具体的には、上記成分(イ)−2、架橋型ビスインデニルジルコニウム錯体および有機アルミニウム化合物を接触させてなる触媒の存在下、エチレンと炭素原子数3〜20のα−オレフィンとを共重合する方法があげられる。
重合方法として、好ましくは、エチレン−α−オレフィン共重合体の粒子の形成を伴う連続重合方法であり、例えば、連続気相重合、連続スラリー重合、連続バルク重合であり、好ましくは、連続気相重合である。気相重合反応装置としては、通常、流動層型反応槽を有する装置であり、好ましくは、拡大部を有する流動層型反応槽を有する装置である。反応槽内に攪拌翼が設置されていてもよい。
本発明のエチレン−α−オレフィン共重合体の製造に用いられる重合触媒の各成分を反応槽に供給する方法としては、通常、窒素やアルゴン等の不活性ガス、水素、エチレン等を用いて、水分のない状態で供給する方法、各成分を溶媒に溶解または稀釈して、溶液またはスラリー状態で供給する方法が用いられる。重合触媒の各成分は個別に供給してもよく、任意の成分を任意の順序にあらかじめ接触させて供給してもよい。
また、本重合を実施する前に、予備重合を実施し、予備重合された予備重合触媒成分を本重合の触媒成分または触媒として使用することが好ましい。本重合と予備重合では、同じα−オレフィンを用いてもよく、異なるα−オレフィンを用いてもよい。予備重合に用いるα−オレフィンとしては、好ましくは炭素原子数が4〜12のα−オレフィンであり、より好ましくは炭素原子数が6〜8のα−オレフィンである。
気相重合やスラリー重合における重合温度としては、通常、エチレン−α−オレフィン共重合体が溶融する温度よりも低く、好ましくは0〜150℃であり、より好ましくは30〜100℃であり、さらに好ましくは50〜90℃である。また、エチレン−α−オレフィン共重合体の分子量分布(Mw/Mn)を広げる観点からは、重合温度は高い方が好ましい。
バルク重合における重合温度としては、通常、150〜300℃である。
溶液重合における重合温度は通常150〜300℃である。
重合時間としては(連続重合反応である場合は平均滞留時間として)、通常1〜20時間である。エチレン−α−オレフィン共重合体の分子量分布(Mw/Mn)を広げる観点からは、重合時間(平均滞留時間)は長い方が好ましい。
また、共重合体の溶融流動性を調節する目的で、重合反応ガスに水素を分子量調節剤として添加してもよく、重合反応ガス中に不活性ガスを共存させてもよい。重合反応ガス中のエチレンのモル濃度に対する重合反応ガス中の水素のモル濃度は、重合反応ガス中のエチレンのモル濃度100モル%として、通常、0.1〜3mol%である。また、また、エチレン−α−オレフィン共重合体の分子量分布(Mw/Mn)を広げる観点からは、該重合反応ガス中の水素のモル濃度は、高い方が好ましい。
共重合体の密度を調節する目的で、重合反応ガス中のα−オレフィン濃度を調整することができる。重合反応ガス中のα−オレフィン濃度を高くすると、得られるエチレン−α−オレフィン共重合体の密度が低くなる。
本発明における高密度ポリエチレン(II)のメルトフローレート(MFR)は、好ましくは0.2〜20g/10分である(要件(c1))。樹脂組成物で被覆された電線やケーブルの衝撃強度を向上させる観点から、高密度ポリエチレン(II)のMFRは、より好ましくは10g/10分以下であり、さらに好ましくは7g/10分以下である。また、導体や電線を溶融混練した樹脂組成物で被覆する際の、該樹脂組成物の混練負荷を低減する観点から、高密度ポリエチレン(II)のMFRは、より好ましくは0.7g/10分以上であり、さらに好ましくは2g/10分以上である。該MFRは、JIS K7210−1995に規定された方法において、荷重21.18Nおよび温度190℃の条件で測定される。
本発明における高密度ポリエチレン(II)の密度は、好ましくは940〜975kg/m3である(要件(c2))。樹脂組成物で被覆された電線やケーブルの可撓性を向上させる観点から、高密度ポリエチレン(II)の密度は、より好ましくは970kg/m3以下であり、さらに好ましくは965kg/m3以下である。また、樹脂組成物で被覆された電線やケーブルの加熱変形をより小さくする観点から、高密度ポリエチレン(II)の密度は、より好ましくは950kg/m3以上であり、さらに好ましくは955kg/m3以上である。該密度は、JIS K6760−1995に記載のアニーリングを行った試験片を用い、JIS K7112−1980のうちA法に規定された方法に従って測定される。
高密度ポリエチレンの製造方法としては、チーグラー・ナッタ系触媒、クロム系触媒、メタロセン系触媒等の公知のオレフィン重合触媒を用いて、溶液重合法、スラリー重合法、気相重合法、高圧イオン重合法等の公知の重合方法によって製造する方法があげられる。また、該重合法は、回分重合法、連続重合法のいずれでもよく、2段階以上の多段重合法でもよい。
上記のチーグラー・ナッタ系触媒としては、例えば、次の(1)または(2)の触媒などがあげられる。
(1)三塩化チタン、三塩化バナジウム、四塩化チタンおよびチタンのハロアルコラートからなる群から選ばれる少なくとも1種をマグネシウム化合物系担体に担持した成分と、共触媒である有機金属化合物からなる触媒
(2)マグネシウム化合物とチタン化合物の共沈物または共晶体と共触媒である有機金属化合物からなる触媒
上記のクロム系触媒としては、例えば、シリカまたはシリカ−アルミナにクロム化合物を担持した成分と、共触媒である有機金属化合物からなる触媒などがあげられる。
メタロセン系触媒としては、例えば、次の(1)〜(4)の触媒などがあげられる。
(1)シクロペンタジエン形骨格を有する基を有する遷移金属化合物を含む成分と、アルモキサン化合物を含む成分からなる触媒
(2)前記遷移金属化合物を含む成分と、トリチルボレート、アニリニウムボレート等のイオン性化合物を含む成分からなる触媒
(3)前記遷移金属化合物を含む成分と、前記イオン性化合物を含む成分と、有機アルミニウム化合物を含む成分からなる触媒
(4)前記の各成分をSiO2、Al23等の無機粒子状担体や、エチレン、スチレン等のオレフィン重合体等の粒子状ポリマー担体に担持または含浸させて得られる触媒
高密度ポリエチレンの製造方法としては、チーグラー・ナッタ系触媒あるいはメタロセン系触媒を用いた製造方法が好ましい。
本発明の樹脂組成物におけるエチレン−α−オレフィン共重合体(I)と高密度ポリエチレン(II)の量は、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)と高密度ポリエチレン(II)をあわせて100重量部としたとき、好ましくは、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)の含有量が99〜60重量部であり、高密度ポリエチレン(II)の含有量が1〜40重量部である。樹脂組成物で被覆された電線やケーブルの加熱変形をより小さくする観点から、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)と高密度ポリエチレン(II)をあわせて100重量部としたとき、高密度ポリエチレン(II)の量は、より好ましくは5重量部以上であり、さらに好ましくは10重量部以上である。樹脂組成物で被覆された電線やケーブルの衝撃強度を向上させる観点から、エチレン−α−オレフィン共重合体(I)と高密度ポリエチレン(II)をあわせて100重量部としたとき、高密度ポリエチレン(I)の量は、より好ましくは30重量部以下であり、さらに好ましくは20重量部以下である。
本発明の樹脂組成物には、必要に応じて、酸化防止剤、架橋に関する添加剤、難燃剤、フィラー、滑剤、帯電防止剤、耐候安定剤、顔料、加工性改良剤、金属石鹸等の添加剤を配合してもよく、該添加剤は2種以上を併用してもよい。
酸化防止剤としては、一般に、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤等が用いられる。
フェノール系酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール(BHT)、n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(商品名Irganox1076、チバスペシャルティケミカルズ社製)、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕(商品名Irganox1010、チバスペシャルティケミカルズ社製)、1,3,5−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート(商品名Irganox3114、チバスペシャルティケミカルズ社製)、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,9−ビス〔2−{3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5・5〕ウンデカン(商品名Sumilizer GA80、住友化学社製)等があげられる。
リン系酸化防止剤としては、例えば、ジステアリルペンタエリスリトールジフォスファイト(商品名アデカスタブPEP8)、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)フォスファイト(商品名Irgafos168、チバスペシャルティケミカルズ社製)、ビス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジフォスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)4,4’−ビフェニレンジフォスフォナイト(商品名Sandostab P−EPQ、クラリアントシャパン社製)、ビス(2−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジフォスファイト等があげられる
フェノール構造とリン酸構造を併せ持つ酸化防止剤としては、例えば、6−[3−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチル)プロポキシ]−2,4,8,10テトラ−tert−ブチルジベンズ[d,f][1,3,2]−ジオキサホスフェビン(商品名Sumilizer GP、住友化学社製)等があげられる。
イオウ系酸化防止剤としては、例えば、4、4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)(商品名Sumilizer WXR、住友化学社製)、2,2−チオビス−(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)(商品名IRGANOX 1081、チバスペシャリティケミカル社製)等があげられる。
その他の酸化防止剤としては、ビタミンE、ビタミンA等があげられる。
架橋に関する添加剤としては、二重結合を有するアルコキシシラン化合物、アルコキシシラン化合物の縮合を促進する化合物、有機過酸化物、架橋助剤等があげられる。
二重結合を有するアルコキシシラン化合物としては、ビニル系アルコキシシラン化合物、アクリル系アルコキシシラン化合物、があげられる。
ビニル系アルコキシシラン化合物としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリイソプロポキシシラン、アリルトリメトキシシラン、ビニルトリス(2−メトシキエトキシ)シラン、ビニルメチルジメトキシシラン、等があげられる
アクリル系アルコキシシラン化合物としては、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、等があげられる。
アルコキシシランの水分による縮合反応の反応性の観点から、ビニルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシポロピルトリエトキシシラン、アリルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、等のメトキシシランが好ましく、ビニルトリメトキシランがより好ましい。
これらのアルコキシシラン化合物は、単独で用いてもよく、2種以上を併用される。
二重結合を有するアルコキシシラン化合物は、有機過酸化物を用いて、エチレン−α−オレフィン共重合体等の分子にグラフトし、アルコキシシラン化合物が水分で縮合反応を起こすことで、エチレン−α−オレフィン共重合体等の分子を架橋する。
アルコキシシラン化合物同士の縮合反応を促進するための化合物としては、有機すず化合物があげられ、例えば、スズテトラアセテ−ト、ブチルスズトリアセテ−ト、ブチルスズトリブチレ−ト、ブチルスズトリヘキシレ−ト、ブチルスズトリオクテ−ト、ブチルスズトリラウレ−ト、ブチルスズトリメチルマレ−ト、オクチルスズトリアセテ−ト、オクチルスズトリブチレ−ト、オクチルスズトリヘキシレ−ト、オクチルスズトリオクテ−ト、オクチルスズトリラウレ−ト、オクチルスズトリメチルマレ−ト、フェニルスズトリブチレ−ト、フェニルスズトリラウレ−ト、ジブチルスズジアセテ−ト、ジブチルスズジブチレ−ト、ジブチルスズジヘキシレ−ト、ジブチルスズジオクテ−ト、ジブチルスズジラウレ−ト、ジブチルスズジエチルマレ−ト、ジオクチルスズジアセテ−ト、ジオクチルスズジブチレ−ト、ジオクチルスズジヘキシレ−ト、ジオクチルスズジオクテ−ト、ジオクチルスズジラウレ−ト、ジオクチルスズジエチルマレ−ト、トリブチルスズアセテ−ト、トリブチルスズブチレ−ト、トリブチルスズヘキシレ−ト、トリブチルスズオクテ−ト、トリブチルスズラウレ−ト、トリブチルスズメチルマレ−ト、トリオクチルスズアセテ−ト、トリオクチルスズブチレ−ト、トリオクチルスズヘキシレ−ト、トリオクチルスズオクテ−ト、トリオクチルスズラウレ−ト、トリオクチルスズメチルマレ−ト、等があげられる。
有機過酸化物としては、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、t−ブチル−パーオキシ−2−エチルヘキサネート、ジクミルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ−t−アミルパーオキサイド、クミルハイドロパーオキサイド、t−ブチルパーオキシビバレート、等があげられる。
架橋助剤としては、トリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパンエトキシトリアクリレート、ポリエーテルトリアクリレート、グリセリンプロポキシトリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、等があげられる。
難燃剤としては、金属水酸化物、金属酸化物、無機塩・無機水和化合物、シラン系化合物、りん系化合物、臭素系化合物、塩素系化合物などがあげられる。
金属水酸化物としては、例えば、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化ジルコニウム、ハイドロタルサイトなどがあげられる。
金属酸化物としては、例えば、五酸化アンチモン、三酸化アンチモン、酸化亜鉛、フェロセン、酸化銅、酸化カルシウム、酸化ニッケル、酸化ビスマス、すず酸亜鉛、アルミン酸カルシウムなどがあげられる。
無機塩・無機水和化合物としては、例えば、炭酸カルシウム、メタホウ酸バリウム、カオリンクレー、ろう石クレー、ドーソナイト、カルシウムアルミネートシリケートなどがあげられる。
シラン系化合物としては、例えば、シリコンオイル、シリコンガム、それらに官能基を導入したものなどがあげられる。
りん系化合物としては、例えば、トリフェニルホスフェート、トリクレジルフォスフェート、トリキシレニルフォスウェートなどの非ハロゲン系りん酸エステル;トリクロロエチルホスフェート、トリスジクロロプロピルホスフェート、トリスβ−クロロプロピルホスフェートなどの含ハロゲン系りん酸エステル;ポリリン酸アンモン;ポリリン酸アミド;ポリクロロフォスフェート;縮合ホスホン酸エステル;芳香族縮合りん酸エステル;赤りんなどがあげられる。
臭素系化合物としては、デカブロモジフェニルオキサイド、ヘキサブロモヒクロドデカン、エチレンビステトラブロモフタルイミド、ヘキサプロモベンゼンなどがあげられる。
塩素系化合物としては、パークロロヒクロペンタデカン、塩素化パラフィン、塩素化ポリオレフィン、塩素化ポリエチレンなどがあげられる。
難燃剤は、上記化合物を単独で使用してもよく、複数を組み合わせて使用しても構わない。
本発明の樹脂組成物は、樹脂ペレットのブレンド物でもよく、樹脂を押出機、ロール成形機、ニーダー等の公知の混練装置で溶融混練して得られる組成物であってもよい。
本発明の樹脂組成物は、成形時の混練負荷が低く、かつ成形体としたときに加熱変形が小さいため、電線被覆用又はシース用として好適に用いられる。
前記樹脂組成物を溶融混練した溶融状樹脂組成物によって導体を被覆することにより、本発明の電線を得ることができる。
また、導体が樹脂または樹脂組成物により被覆された電線が複数本束ねられた電線束を、前記した本発明の樹脂組成物からなるシースによって被覆することにより、本発明のケーブルを得ることができる。前記した導体を被覆する樹脂または樹脂組成物としては、ポリエチレン系樹脂や、エチレン−アクリル酸エステル系樹脂や、エチレン−メタクリル酸エステル系樹脂や、エチレン−酢酸ビニル系樹脂や、ポリ塩化ビニルや、エチレンプロピレン系ゴムなどのオレフィン系ゴムやクロロプレンゴムやブチルゴムやニトリルゴムやシリコンゴムやスチレン−ブタジエンゴムや天然ゴムやエボナイトなどのゴム類、フェノール樹脂や、ポリウレタン系樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂などの絶縁性樹脂または樹脂組成物や、絶縁紙に鉱油やアルキルベンゼンやポリブテンやアルキルナフタレンやシリコーン油などの絶縁油を含浸させたものを使用することができ、本発明の樹脂組成物が好適に使用される。
前記した本発明の電線やケーブルは、加熱変形しにくいものである。
以下、実施例および比較例により本発明を説明する。
実施例および比較例での物性は、次の方法に従って測定した。
(1)メルトフローレート(MFR、単位:g/10分)
JIS K7210−1995に規定された方法において、荷重21.18Nおよび温度190℃の条件で測定を行った。
(2)密度(単位:kg/m3
JIS K7112−1980のうち、A法に規定された方法に従って測定した。なお、測定試料片は、JIS K6760−1995に記載のアニーリングを行い測定に用いた。
(3)流動の活性化エネルギー(Ea、単位:kJ/mol)
粘弾性測定装置(Rheometrics社製Rheometrics Mechanical Spectrometer RMS−800)を用いて、下記測定条件で130℃、150℃、170℃および190℃での溶融複素粘度−角周波数曲線を測定し、次に、得られた溶融複素粘度−角周波数曲線から、Rheometrics社製計算ソフトウェア Rhios V.4.4.4を用いて、活性化エネルギー(Ea)を求めた。
<測定条件>
ジオメトリー:パラレルプレート
プレート直径:25mm
プレート間隔:1.2〜2mm
ストレイン :5%
角周波数 :0.1〜100rad/秒
測定雰囲気 :窒素下
(4)分子量分布(Mw/Mn)
ゲル・パーミエイション・クロマトグラフ(GPC)法を用いて、下記の条件(1)〜(8)により分子量分布曲線を測定した。次に、ポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)とポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)をもとめ、それらより分子量分布(Mw/Mn)を算出した。
(1)装置:Water製Waters150C
(2)分離カラム:TOSOH TSKgelGMH−HT
(3)測定温度:145℃
(4)キャリア:オルトジクロロベンゼン
(5)流量:1.0mL/分
(6)注入量:500μL
(7)検出器:示差屈折
(8)分子量標準物質:標準ポリスチレン
(東ソー製TSK STANDARD POLYSTYRNE)
(5)110℃以下の融解成分割合(HL110;単位%)
パーキンエルマー社製Diamond DSCを用いて測定を行った。試料量4〜10mgをアルミパンに入れ測定に用いた。温度プログラムは、150℃で5分間保持した後、降温速度5℃/分で150℃から20℃に冷却し、20℃で2分保持し、その後に
昇温速度5℃/分で、20℃から150℃まで昇温を行い、この昇温時における融解熱量の測定を行った。融解による吸熱がみられなくなり平坦になった温度と25℃とを結ぶベースラインからの融解熱量を全融解熱量(W全融解)とした。全融解熱量と同じベースラインを用い25℃から110℃までの融解熱量を(W110)とした。110℃以下の融解成分割合(HL110)は次の式から求めた。

HL110(%)=(W110)/(W全融解)×100(%)
(6)衝撃強度(単位:kJ/m2
衝撃強度は以下のように測定した。150℃の熱プレスを用いて組成物をプレスし、2mm厚のシートを作成した。該シートについて、ASTM D1822−61TのS型ダンベル形状に打ち抜いたものを用い、ASTM D1822−61Tに従い、23℃で引張衝撃強度の測定を行った。
(7)加熱変形(単位:%)
加熱変形は、JIS C3005記載の加熱変形に基づき以下のように測定した。
150℃の熱プレスを用いて組成物をプレスして1mm厚のシートを作成し、35×15×1mmの試験片を切り出した。試験片の厚みを測定した後、半径1mmで長さ35mmの丸棒上に置き、120℃で30分予熱した後、荷重1kgを加え30分経時させ、試験片を取り出し厚みを測定した。加熱変形は次の式から算出した。
加熱変形(%)=(加熱前の厚さ−加熱後の厚さ)/(加熱前の厚さ)×100(%)
(8)可撓性(単位:MPa)
可撓性は、ASTM D747−70に従ってオルゼン曲げ試験機を用いて測定した。熱プレスで150℃にて1mm厚に成形したシートを、100℃沸騰水中で1時間アニーリングした試料を測定に用いた。この値が小さいものほど可撓性があることを示す。
(9)混練負荷(Nm)
ブラベンダー社のブラベンダープラスチコーダーを用いて、160℃、60rpmの条件で混練を行い、30分後のトルク値を測定した。
この値が小さいほど、混練負荷が小さいことを示す。
実施例1
(1)助触媒成分の調製
特開2003−171415号公報の実施例10(1)および(2)の成分(A)と同様な方法で、固体生成物(以下、固体生成物(a−1)と記す。)を得た。
(2)予備重合触媒の調製
予め窒素置換した内容積210リットルの撹拌機付き反応器に、常温の条件下でブタン80リットルを投入した。次に、ラセミ−エチレンビス(1−インデニル)ジルコニウムジフェノキシド89mmolを投入した。その後、槽内温度を30℃に調整し、エチレンを0.1kg投入し、次に、固体生成物(a−1)を0.70kg投入した。系内が安定した後、トリイソブチルアルミニウム263mmolを投入して重合を開始した。重合開始後、槽内の重合温度を35℃で0.5時間運転を行い、その後30分かけて50℃まで昇温して、その後は50℃で重合を行った。最初の0.5時間は、エチレンを0.7kg/時間で供給し、重合開始後0.5時間からは、エチレン4.5kg/時間、水素を常温常圧として13.5リットル/時間の速度で供給し、合計4時間の予備重合を実施した。重合終了後、反応器内圧力を0.5MPaGまでパージし、スラリー状の予備重合触媒を乾燥器に移送して、窒素流通乾燥を実施して予備重合触媒を得た。該予備重合触媒中のエチレン重合体の予備重合量は、固体生成物(a−1)1g当り28.3gであった。
(3)エチレンと1−ブテンと1−ヘキセンとの共重合
上記の予備重合触媒を用い、連続式流動床気相重合装置でエチレンと1−ブテンと1−ヘキセンの共重合を実施した。重合条件は、温度80℃、全圧2MPa、ガス線速度0.4m/s、エチレンに対する水素モル比は1.2%、エチレンに対する1−ブテンのモル比は1.9%、エチレンに対する1−ヘキセンのモル比は0.8%で、重合中はガス組成を一定に維持するためにエチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、水素を連続的に供給した。さらに、流動床の総パウダー重量を80kgに維持し、平均重合時間3.7hrとなるように、上記予備重合触媒と、トリイソブチルアルミニウムとを一定の割合で連続的に供給した。重合により、21.4kg/hrの生産効率でエチレン−1ブテン−1−ヘキセン共重合体(以下、PE−1と記す。)のパウダーを得た。
(4)エチレン−1−ブテン−1−ヘキセン共重合体パウダーの造粒
上記で得たPE−1のパウダーを、神戸製鋼所社製LCM50押出機を用いて、フィード速度50kg/hr、スクリュー回転数450rpm、ゲート開度4.2mm、サクション圧力0.2MPa、樹脂温度200〜230℃条件で造粒することにより、PE−1のペレットを得た。PE−1のペレットの物性測定結果を表1に示した。
(5)樹脂組成物の調整
PE−1ペレット 80重量部と、高密度ポリエチレンとしてKEIYOポリエチ G2500(京葉ポリエチレン製;以下HD−1と記す;HD−1の物性を表2に示す)ペレット20重量部とを混合し、単軸押出機を用いて200℃にて押出を行い、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物の物性を表3に示した。
実施例2
PE−1ペレット 85重量部、HD−1ペレット15重量部とした以外は、実施例1と同様に行い、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物の物性を表3に示した。
実施例3
PE−1ペレット 90重量部、HD−1ペレット10重量部とした以外は、実施例1と同様に行い、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物の物性を表3に示した。
実施例4
高密度ポリエチレンとして、HD−1ペレットの代わりにハイゼックス3300F(三井化学製;以下HD−2と記す;HD−2の物性を表2に示す)を用いた以外は実施例1と同様に行い、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物の物性を表3に示した。
実施例5
(1)予備重合触媒の調製
予め窒素置換した内容積210リットルの撹拌機付き反応器に、常温の条件下でブタン80リットルを投入した。次に、ラセミ−エチレンビス(1−インデニル)ジルコニウムジフェノキシド66mmolを投入した。その後、槽内温度を35℃に調整し、エチレンを0.1kg投入し、次に、実施例1記載の固体生成物(a−1)を0.49kg投入した。系内が安定した後、トリイソブチルアルミニウム190mmolを投入して重合を開始した。重合開始後、槽内の重合温度を35℃で0.5時間運転を行い、その後30分かけて50℃まで昇温して、その後は50℃で重合を行った。最初の0.5時間は、エチレンを0.4kg/時間で供給し、重合開始後0.5時間からは、エチレン3.6kg/時間、水素を常温常圧として10.9リットル/時間の速度で供給し、合計4時間の予備重合を実施した。重合終了後、反応器内圧力を0.5MPaGまでパージし、スラリー状の予備重合触媒を乾燥器に移送して、窒素流通乾燥を実施して予備重合触媒を得た。該予備重合触媒中のエチレン重合体の予備重合量は、固体生成物(a−1)1g当り35.2gであった。
(2)エチレンと1−ブテンと1−ヘキセンとの共重合
上記の予備重合触媒を用い、連続式流動床気相重合装置でエチレンと1−ブテンと1−ヘキセンの共重合を実施した。重合条件は、温度85℃、全圧2MPa、ガス線速度0.31m/s、エチレンに対する水素モル比は1.4%、エチレンに対する1−ブテンのモル比は2.4%、エチレンに対する1−ヘキセンのモル比は0.7%で、重合中はガス組成を一定に維持するためにエチレン、1−ブテン、1−ヘキセン、水素を連続的に供給した。さらに、流動床の総パウダー重量を80kgに維持し、平均重合時間3.2hrとなるように、上記予備重合触媒と、トリイソブチルアルミニウムとを一定の割合で連続的に供給した。重合により、25.2kg/hrの生産効率でエチレン−1ブテン−1−ヘキセン共重合体(以下、PE−2と記す。)のパウダーを得た。
(4)エチレン−1−ブテン−1−ヘキセン共重合体パウダーの造粒
上記で得たPE−2のパウダーを、神戸製鋼所社製LCM50押出機を用いて、フィード速度50kg/hr、スクリュー回転数450rpm、ゲート開度4.2mm、サクション圧力0.2MPa、樹脂温度200〜230℃条件で造粒することにより、PE−2のペレットを得た。PE−2のペレットの物性測定結果を表1に示した。
PE−1ペレットの代わりにPE−2を用いて、実施例1記載の方法により樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物の物性を表3に示した。
実施例6
PE−1ペレットの代わりにPE−2を用いて、実施例4記載の方法により樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物の物性を表3に示した。
実施例7
PE−1ペレット 55重量部、HD−2ペレット45重量部とした以外は、実施例1と同様に行い、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物の物性を表3に示した。
比較例1
PE−1ペレット 90重量部、HD−2ペレット10重量部とした以外は、実施例4と同様に行い、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物の物性を表4に示した。
比較例2
PE−2ペレット 90重量部、HD−1ペレット10重量部とした以外は、実施例5と同様に行い、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物の物性を表4に示した。
比較例3
PE−2ペレット 90重量部、HD−2ペレット10重量部とした以外は、実施例6と同様に行い、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物の物性を表4に示した。
比較例4
PE−1の代わりにエチレン−α−オレフィン共重合体として、NUC低密度ポリエチレンNUCG−7641(日本ユニカー製;以下PE−3と記す;PE−3の物性を表1に示す)ペレットを用いた以外は、実施例2と同様に行い、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物の物性を表4に示した。
比較例5
PE−1の代わりにエチレン−α−オレフィン共重合体として、AFFINITY PF1140(ダウケミカル製;以下PE−4と記す;PE−4の物性を表1に示す)ペレットを用いた以外は、実施例2と同様に行い、樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物の物性を表4に示した。
Figure 2009249390
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Claims (4)

  1. エチレン−α−オレフィン共重合体を含有する電線被覆用又はシース用樹脂組成物であって、下記要件(a1)〜(a5)の全てを充足する電線被覆用又はシース用樹脂組成物。
    (a1)メルトフローレート(MFR(2.16))が0.2〜2g/10分
    (a2)密度が920〜940kg/m3
    (a3)110℃以下の融解成分割合(HL110)が30〜75%
    (a4)流動の活性化エネルギー(Ea)が40kJ/mol以上
    (a5)分子量分布(Mw/Mn)が6〜25
  2. 下記要件(b1)〜(b4)の全てを充足するエチレン−α−オレフィン共重合体(I)と、下記要件(c1)〜(c2)を充足する高密度ポリエチレン(II)とを含む電線被覆用又はシース用樹脂組成物であって、
    エチレン−α−オレフィン共重合体の含有量が99〜60重量部であり、高密度ポリエチレンの含有量が1〜40重量部である(ただしエチレン−α−オレフィン共重合体と高密度ポリエチレンの合計を100重量部とする)請求項1記載の電線被覆用又はシース用樹脂組成物。
    エチレン−α−オレフィン共重合体(I)
    (b1)メルトフローレート(MFR)が0.05〜2g/10分
    (b2)密度が905〜935kg/m3
    (b3)流動の活性化エネルギー(Ea)が40kJ/mol以上
    (b4)分子量分布(Mw/Mn)が6〜25
    高密度ポリエチレン(II)
    (c1)メルトフローレート(MFR)が0.2〜20g/10分
    (c2)密度が940〜975kg/m3
  3. 導体が請求項1または2記載の樹脂組成物により被覆されてなる電線。
  4. 導体が樹脂または樹脂組成物により被覆された電線が複数本束ねられた電線束が、請求項1または2に記載の樹脂組成物からなるシースによって被覆されたケーブル。
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