JP2009243508A - 歯車ケース内の潤滑構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】歯車ケース内に第1の歯車とこれよりも小径の第2の歯車とを噛み合わせた歯車列において、上方に位置する第2の歯車への潤滑油の供給を常時十分に行い得るようにして、歯車列の潤滑不足、焼き付き等の不具合の発生を防止した歯車ケース内の潤滑構造を提供する。
【解決手段】歯車ケース内に第1の歯車と、これよりも小径の第2の歯車とを噛み合わせ、第1の歯車が歯車ケースと該第1の歯車の外径との間に微小間隙を存して配置されて構成された歯車ケース内の潤滑構造において、第1の歯車の下方の油室内のオイルを該第1の歯車の回転により微小間隙部を構成する歯の移動によって汲み上げて、この汲上げオイルを第1の歯車の上方の歯車ケース内の空間内に排出するように構成し、第2の歯車の上部に汲上げオイルを受けるリブと該リブに囲まれた凹部とを設けたオイル受けにて受け、このオイルを前記第2の歯車の歯部及び軸受部の潤滑の供するようにしたことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】歯車ケース内に第1の歯車と、これよりも小径の第2の歯車とを噛み合わせ、第1の歯車が歯車ケースと該第1の歯車の外径との間に微小間隙を存して配置されて構成された歯車ケース内の潤滑構造において、第1の歯車の下方の油室内のオイルを該第1の歯車の回転により微小間隙部を構成する歯の移動によって汲み上げて、この汲上げオイルを第1の歯車の上方の歯車ケース内の空間内に排出するように構成し、第2の歯車の上部に汲上げオイルを受けるリブと該リブに囲まれた凹部とを設けたオイル受けにて受け、このオイルを前記第2の歯車の歯部及び軸受部の潤滑の供するようにしたことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、バッテリー駆動式フォークリフト等に適用され、歯車ケース内に第1の歯車とこれよりも小径の第2の歯車とを噛み合わせ、構成された歯車ケース内の潤滑構造に関する。
図1及び図2は本発明の実施例の一部を示し、図1はバッテリー駆動式フォークリフトのトランスファー装置の概略側面図、図2は図1のA−A断面図である。
バッテリー駆動式フォークリフトのトランスファー装置においては、モータの出力軸104は、トランスファーケース8に設けられた孔にインロー嵌合されることにより、第1段ギヤ105に嵌合される。
該第1段ギヤ105は中間ギヤ106に噛合い、中間ギヤ106は大径のお椀状の減速ギヤ(減速平歯車)107に噛合う。これにより、前記モータの回転は第1の減速がなされる。
バッテリー駆動式フォークリフトのトランスファー装置においては、モータの出力軸104は、トランスファーケース8に設けられた孔にインロー嵌合されることにより、第1段ギヤ105に嵌合される。
該第1段ギヤ105は中間ギヤ106に噛合い、中間ギヤ106は大径のお椀状の減速ギヤ(減速平歯車)107に噛合う。これにより、前記モータの回転は第1の減速がなされる。
かかるバッテリー駆動式フォークリフトのトランスファー装置においては、図1のように、軸心16sなる第1段ギヤ105に、軸心9sなる中間ギヤ106が上方で噛合い、さらに軸心9なる第3段ギヤ107が該中間ギヤ106よりも下方で噛合っている。
従って、トランスファー装置においては、各第1段ギヤ105、中間ギヤ106、第3段ギヤ107、軸受部107Dの潤滑は、トランスファーケース8内の下部に溜まったオイルのはねかけ給油で行っている。
従って、トランスファー装置においては、各第1段ギヤ105、中間ギヤ106、第3段ギヤ107、軸受部107Dの潤滑は、トランスファーケース8内の下部に溜まったオイルのはねかけ給油で行っている。
尚、特許文献1(特開2006−70912号公報)には、差動ギヤボックスにおいて、前記ギヤボックスに回転自在に支持されたベアリング部材と、前記ギヤボックスの回転軸と他の回転軸との間に設置され、潤滑油を供給する潤滑油パイプと、ハウジングに形成され前記ベアリング部材に潤滑油を導くとともに、前記潤滑油パイプを固定するリブ状の台座とを備えている。
このようなバッテリー駆動式フォークリフトのトランスファー装置においては、図1のように、軸心16sなる第1段ギヤ105に、軸心9sなる中間ギヤ106が噛合い、さらに軸心9なる第3段ギヤ107が噛合っている。
この場合、中間ギヤ106の軸心9sが前記第3段ギヤ107の軸心9よりも上方にあるため、特に図1のように、第3段ギヤ107が右回転の場合、上部に位置する中間ギヤ106と軸受部107Dにトランスファーケース8内部のオイルが直接かかり難く、オイルの供給が悪いことから、これへの対処策が望まれる。
この場合、中間ギヤ106の軸心9sが前記第3段ギヤ107の軸心9よりも上方にあるため、特に図1のように、第3段ギヤ107が右回転の場合、上部に位置する中間ギヤ106と軸受部107Dにトランスファーケース8内部のオイルが直接かかり難く、オイルの供給が悪いことから、これへの対処策が望まれる。
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、歯車ケース内に第1の歯車とこれよりも小径の第2の歯車とを噛み合わせた歯車列において、上方に位置する第2の歯車への潤滑油の供給を常時十分に行い得るようにして、歯車列、軸受部の潤滑不足、焼き付き等の不具合の発生を防止した歯車ケース内の潤滑構造を提供することを目的とする。
本発明はかかる目的を達成するもので、歯車ケース内に第1の歯車と、これよりも小径の第2の歯車とを噛み合わせ、構成された歯車ケース内の潤滑構造において、
第1の歯車を歯車ケースと該第1の歯車の外径との間に微小間隙を存して配置し、前記第1の歯車の下方の油室内のオイルを該第1の歯車の回転により前記微小間隙部を構成する歯の移動によって汲み上げて、この汲上げオイルを第1の歯車の上方の前記歯車ケース内の空間内に排出するように構成し、前記第2の歯車の上部に前記汲上げオイルを受けるリブと該リブに囲まれた凹部とを設けたオイル受けにて前記汲上げオイルを受け、このオイルを前記第2の歯車の軸受部の潤滑に供するようにしたことを特徴とする(請求項1)。
第1の歯車を歯車ケースと該第1の歯車の外径との間に微小間隙を存して配置し、前記第1の歯車の下方の油室内のオイルを該第1の歯車の回転により前記微小間隙部を構成する歯の移動によって汲み上げて、この汲上げオイルを第1の歯車の上方の前記歯車ケース内の空間内に排出するように構成し、前記第2の歯車の上部に前記汲上げオイルを受けるリブと該リブに囲まれた凹部とを設けたオイル受けにて前記汲上げオイルを受け、このオイルを前記第2の歯車の軸受部の潤滑に供するようにしたことを特徴とする(請求項1)。
前記構成において、具体的には次のように構成するのが好適である。
(1)前記オイル受けは、前記リブを2個放射状に拡開し、該2つのリブ間に前記凹部を形成してなる(請求項2)。
(2)前記オイル受けの第1の歯車の軸心からの鉛直方向高さL2は、前記第1の歯車の半径L1よりも小さく形成する(請求項3)。
(3)前記第2の歯車の軸受部上部にボスを2個配置し,該ボスの凹部にて第2オイル受けを構成し,該オイル受けより流れ出るオイルを前記軸受部に供給する(請求項4)。
(4)前記第2オイル受けの第2の歯車側の内面は、前記第2の歯車の取付ボスの加工面と共通の一体加工面とする(請求項5)。
(1)前記オイル受けは、前記リブを2個放射状に拡開し、該2つのリブ間に前記凹部を形成してなる(請求項2)。
(2)前記オイル受けの第1の歯車の軸心からの鉛直方向高さL2は、前記第1の歯車の半径L1よりも小さく形成する(請求項3)。
(3)前記第2の歯車の軸受部上部にボスを2個配置し,該ボスの凹部にて第2オイル受けを構成し,該オイル受けより流れ出るオイルを前記軸受部に供給する(請求項4)。
(4)前記第2オイル受けの第2の歯車側の内面は、前記第2の歯車の取付ボスの加工面と共通の一体加工面とする(請求項5)。
また、本発明はつぎのように構成することもできる。
歯車ケース内に第1の歯車と、これよりも小径の第2の歯車とを噛み合わせ、第1の歯車が歯車ケースと該第1の歯車の外径との間に微小間隙を存して配置された歯車ケース内の潤滑構造において、
前記第1の歯車の下方の油室内のオイルを該第1の歯車の回転により前記微小間隙部を構成する歯の移動によって汲み上げて、この汲上げオイルを第1の歯車の上方の前記歯車ケース内の空間内に排出するように構成し、前記第2の歯車の上部に前記汲上げオイルが当接する接触板を設け、該接触板により前記歯車ケース内のオイルの乱流を抑制するようにしたことを特徴とする(請求項6)。
歯車ケース内に第1の歯車と、これよりも小径の第2の歯車とを噛み合わせ、第1の歯車が歯車ケースと該第1の歯車の外径との間に微小間隙を存して配置された歯車ケース内の潤滑構造において、
前記第1の歯車の下方の油室内のオイルを該第1の歯車の回転により前記微小間隙部を構成する歯の移動によって汲み上げて、この汲上げオイルを第1の歯車の上方の前記歯車ケース内の空間内に排出するように構成し、前記第2の歯車の上部に前記汲上げオイルが当接する接触板を設け、該接触板により前記歯車ケース内のオイルの乱流を抑制するようにしたことを特徴とする(請求項6)。
本発明によれば、第1の歯車の下方の油室内のオイルを該第1の歯車の回転により前記微小間隙部を構成する歯の移動によって汲み上げて、この汲上げオイルを第1の歯車の上方の前記歯車ケース内の空間内に排出するように構成し、前記第2の歯車の上部に前記汲上げオイルを受けるリブと該リブに囲まれた凹部とを設けたオイル受けにて受けるので、
油室内のオイルが大径の第1の歯車の回転によって、第1の歯車外周の微小間隙部を構成する歯の移動によって汲み上られ、第1の歯車の回転による遠心力によって、歯車ケース内の上部空間内に排出される。
油室内のオイルが大径の第1の歯車の回転によって、第1の歯車外周の微小間隙部を構成する歯の移動によって汲み上られ、第1の歯車の回転による遠心力によって、歯車ケース内の上部空間内に排出される。
そして、第2の歯車の上部に、前記汲上げオイルを受けるリブと該リブにより形成された凹部とを設けたオイル受けに構成して、前記汲上げオイルを収容してから、このオイルを前記第2の歯車の歯部及び軸受部の潤滑に供給することとなり、第1の歯車の回転による遠心力によるオイルの汲上げと、この汲上げオイルを第2の歯車の上部に設けたオイル受けにて収容してから、このオイルを前記第2の歯車の歯部の潤滑に供給するので、オイルを効果的に無駄なく使用できて上方に位置する第2の歯車への潤滑油の供給を常時十分に行い得ることとなって、歯車列、軸受部の潤滑不足、焼き付き等の不具合の発生を防止できる。
また、前記オイル受けに加えて、第2の歯車の軸受部上部にボスを2個配置し,該ボスの凹部にて第2オイル受けを構成したので、2個のボスに囲まれた凹部からなるオイル受けにて、前記汲上げオイルをさらに確実に効果的に捉えて、軸受部の潤滑に使用することができる。
また、前記オイル受けの第1の歯車の軸心からの鉛直方向高さL2は、前記第1の歯車の半径L1よりも小さく形成すれば、第1の歯車の外周からの汲上げオイルを下方のオイル受けにスムーズに供給できる。
また、前記第2オイル受けの第2の歯車側の内面は、前記第2の歯車の取付ボスの加工面と共通の一体加工面とすれば、前記オイル受けの内面を取付ボスの加工面と同時加工でき、加工が簡単となる。
また、前記オイル受けの第1の歯車の軸心からの鉛直方向高さL2は、前記第1の歯車の半径L1よりも小さく形成すれば、第1の歯車の外周からの汲上げオイルを下方のオイル受けにスムーズに供給できる。
また、前記第2オイル受けの第2の歯車側の内面は、前記第2の歯車の取付ボスの加工面と共通の一体加工面とすれば、前記オイル受けの内面を取付ボスの加工面と同時加工でき、加工が簡単となる。
また、第1の歯車の下方の油室内のオイルを該第1の歯車の回転により前記微小間隙部を構成する歯の移動によって汲み上げて、この汲上げオイルを第1の歯車の上方の前記歯車ケース内の空間内に排出するように構成し、前記第2の歯車の上部に前記汲上げオイルが当接する接触板を設け、該接触板により前記歯車ケース内のオイルの乱流を抑制するように構成すれば(請求項6)、前記汲上げオイルは、前記接触板に接触することにより、流れの乱れが無くなるとともに小さな油滴が捕獲されて乱流が抑制され、その後第2の歯車の上部へと供給される。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
図1は、本発明の実施例に係るバッテリー駆動式フォークリフトのトランスファー装置の概略側面図、図2は図1のA−A断面図、図3は図1のB−B断面図である。
尚、図1は、トランスファーケース8の構成のみを示し、内部の第1段ギヤ105、中間ギヤ106等は図示を省略している。
図1、2において、トランスファーケース8内には、トランスファーケース8に設けられた孔にインロー嵌合されることにより、モータの出力軸104は第1段ギヤ105に嵌合される。
該軸心16sなる第1段ギヤ105に、軸心9sなる中間ギヤ106が上方で噛合い、さらに軸心9なる第3段ギヤ107が該中間ギヤ106よりも下方部位で噛合っている。これにより、前記モータの回転は第1の減速がなされる。
従って、前記トランスファー装置においては、軸心16sなる第1段ギヤ105及び軸心9なる第3段ギヤ107よりも、軸心9sなる中間ギヤ106が上方に位置しているため、従来技術のような、オイルのはねかけ給油では不十分となる。
図1、2において、トランスファーケース8内には、トランスファーケース8に設けられた孔にインロー嵌合されることにより、モータの出力軸104は第1段ギヤ105に嵌合される。
該軸心16sなる第1段ギヤ105に、軸心9sなる中間ギヤ106が上方で噛合い、さらに軸心9なる第3段ギヤ107が該中間ギヤ106よりも下方部位で噛合っている。これにより、前記モータの回転は第1の減速がなされる。
従って、前記トランスファー装置においては、軸心16sなる第1段ギヤ105及び軸心9なる第3段ギヤ107よりも、軸心9sなる中間ギヤ106が上方に位置しているため、従来技術のような、オイルのはねかけ給油では不十分となる。
そこで、本発明では次のように構成した。
図1,2において、軸心16sなる第1段ギヤ105に、軸心9sなる中間ギヤ106が上方で噛合い、さらに軸心9なる第3段ギヤ107が該中間ギヤ106よりも下方で噛合っている。
そこで、第3段ギヤ107の右方向の回転(図1のN方向)により、第3段ギヤ107の回転によりトランスファーケース8の下方空間のオイルを、第3段ギヤ107の歯先107sとトランスファーケース8の内周部との間の微小間隙部Cを構成する、第3段ギヤ107の歯の移動によって汲み上げる。
図1,2において、軸心16sなる第1段ギヤ105に、軸心9sなる中間ギヤ106が上方で噛合い、さらに軸心9なる第3段ギヤ107が該中間ギヤ106よりも下方で噛合っている。
そこで、第3段ギヤ107の右方向の回転(図1のN方向)により、第3段ギヤ107の回転によりトランスファーケース8の下方空間のオイルを、第3段ギヤ107の歯先107sとトランスファーケース8の内周部との間の微小間隙部Cを構成する、第3段ギヤ107の歯の移動によって汲み上げる。
この汲上げオイルは、前記第3段ギヤ107の回転によって、図1のY矢印のようにトランスファーケース8内を飛散し、トランスファーケース8の内面3をつたい、前記軸心9sなる中間ギヤ106の上部に形成されたリブ1sにより集められ、該リブ1sに囲まれた凹部(オイル受け)1bに受け止められる。
かかる、オイル受け1bは、前記リブ1sを2個放射状に拡開し該リブ1s間に前記凹部1bを形成したので、2個のリブ1sに囲まれた凹部1bからなるオイル受け1bに前記汲上げオイルを効果的に捉えることができる。
かかる、オイル受け1bは、前記リブ1sを2個放射状に拡開し該リブ1s間に前記凹部1bを形成したので、2個のリブ1sに囲まれた凹部1bからなるオイル受け1bに前記汲上げオイルを効果的に捉えることができる。
そして、前記軸心9sなる中間ギヤ106の上部に、前記汲上げオイルをさらに受けるボス4a、4aと該ボス4a、4aに囲まれた凹部4b(第2オイル受け)とを設けて、前記汲上げオイルを収容してから、図2のように、このオイルを前記軸心9sなる中間ギヤ106の軸受部107Dの潤滑に供給することとなる。
また、この場合、前記オイル受け1bの軸心9なる第3段ギヤ107と軸心9sなる中間ギヤ106の歯車の軸心からの鉛直方向高さL2は、前記第3段ギヤ107半径D/2=L1よりも小さく形成しているので、軸心9なる第3段ギヤ107の外周からの汲上げオイルを、下方に位置するオイル受け1bにスムーズに供給できる。
また、この場合、前記オイル受け1bの軸心9なる第3段ギヤ107と軸心9sなる中間ギヤ106の歯車の軸心からの鉛直方向高さL2は、前記第3段ギヤ107半径D/2=L1よりも小さく形成しているので、軸心9なる第3段ギヤ107の外周からの汲上げオイルを、下方に位置するオイル受け1bにスムーズに供給できる。
また、図2のように、前記オイル受け1のボス4a、4aの面3は、前記軸心9sなる中間ギヤ106に対応するトランスファーケース8の内面107と、共通の一体加工面としているので、前記オイル受け1のボス4a、4aの内面3をトランスファーケース8の内面107pと同時加工でき、加工が簡単となる。
従って、前記第3段ギヤ107の回転に従う遠心力によるオイルの汲上げと、この汲上げオイルを軸心9sなる中間ギヤ106の上部に設けた前記オイル受け1にて収容してから、このオイルを前記軸心9sなる中間ギヤ10の軸受部107Dの潤滑に供給するので、オイルを効果的に無駄なく使用できて、上方に位置する軸心9sなる中間ギヤ106への潤滑油の供給を常時十分に行い得ることとなって、歯車列の潤滑不足、焼き付き等の不具合の発生を防止できる。
また、本発明の第2実施例は、図1、3に示すように、前記第1実施例に加えて、軸心9なる第3段ギヤ107の下方のトランスファーケース8内のオイルを該第3段ギヤ107の回転により、前記第1実施例と同様に歯107sの移動によって汲み上げて、この汲上げオイルを軸心9sなる中間ギヤ106上方の前記トランスファーケース8内の空間内に排出するように構成するとともに、前記中間ギヤ106の上部に前記汲上げオイルが当接する接触板2を設け、該接触板2により、前記トランスファーケース8内のオイルの乱流を抑制するように構成している。
このように構成すれば、前記汲上げオイルは、前記接触板2に接触することにより、流れの乱れが無くなるとともに小さな油滴が捕獲されて乱流が抑制され、その後中間ギヤ106の上部へと供給される。
本発明によれば、歯車ケース内に第1の歯車とこれよりも小径の第2の歯車とを噛み合わせた歯車列において、上方に位置する第2の歯車への潤滑油の供給を常時十分に行い得るようにして、歯車列、軸受部の潤滑不足、焼き付き等の不具合の発生を防止した歯車ケース内の潤滑構造を提供できる。
1 オイル受け
1b 凹部
1s リブ
2 接触板
3 内面
4a ボス
4b 凹部
8 トランスファーケース
9 第3段ギヤの軸心
9s 中間ギヤの軸心
16s 第1段ギヤの軸心
104 出力軸
105 第1段ギヤ
106 中間ギヤ
107D 中間ギヤ軸受
106s 歯部
107 第3段ギヤ
107s 歯先
C 微小間隙部
L1 第3段ギヤの半径
L2 オイル受けの鉛直方向高さ
1b 凹部
1s リブ
2 接触板
3 内面
4a ボス
4b 凹部
8 トランスファーケース
9 第3段ギヤの軸心
9s 中間ギヤの軸心
16s 第1段ギヤの軸心
104 出力軸
105 第1段ギヤ
106 中間ギヤ
107D 中間ギヤ軸受
106s 歯部
107 第3段ギヤ
107s 歯先
C 微小間隙部
L1 第3段ギヤの半径
L2 オイル受けの鉛直方向高さ
Claims (6)
- 歯車ケース内に第1の歯車と、これよりも小径の第2の歯車とを噛み合わせ、構成された歯車ケース内の潤滑構造において、
第1の歯車を歯車ケースと該第1の歯車の外径との間に微小間隙を存して配置し、前記第1の歯車の下方の油室内のオイルを該第1の歯車の回転により前記微小間隙部を構成する歯の移動によって汲み上げて、この汲上げオイルを第1の歯車の上方の前記歯車ケース内の空間内に排出するように構成し、前記第2の歯車の上部に前記汲上げオイルを受けるリブと該リブに囲まれた凹部とを設けたオイル受けにて前記汲上げオイルを受け、このオイルを前記第2の歯車の軸受部の潤滑に供するようにしたことを特徴とする歯車ケース内の潤滑構造。 - 前記オイル受けは、前記リブを2個放射状に拡開し、該2つのリブ間に前記凹部を形成してなることを特徴とする請求項1記載の歯車ケース内の潤滑構造。
- 前記オイル受けの第1の歯車の軸心からの鉛直方向高さL2は、前記第1の歯車の半径L1よりも小さく形成したことを特徴とする請求項1記載の歯車ケース内の潤滑構造。
- 前記第2の歯車の軸受部上部にボスを2個配置し、該ボスの凹部にて第2オイル受けを構成し、該オイル受けより流れ出るオイルを前記軸受部に供給することを特徴とする請求項1記載の歯車ケース内の潤滑構造。
- 前記第2オイル受けの第2の歯車側の内面は、前記第2の歯車の取付ボスの加工面と共通の一体加工面としたことを特徴とする請求項1記載の歯車ケース内の潤滑構造。
- 歯車ケース内に第1の歯車と、これよりも小径の第2の歯車とを噛み合わせ、第1の歯車が歯車ケースと該第1の歯車の外径との間に微小間隙を存して配置された歯車ケース内の潤滑構造において、
前記第1の歯車の下方の油室内のオイルを該第1の歯車の回転により前記微小間隙部を構成する歯の移動によって汲み上げて、この汲上げオイルを第1の歯車の上方の前記歯車ケース内の空間内に排出するように構成し、前記第2の歯車の上部に前記汲上げオイルが当接する接触板を設け、該接触板により前記歯車ケース内のオイルの乱流を抑制するようにしたことを特徴とする歯車ケース内の潤滑構造。
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ES09725939T ES2385132T3 (es) | 2008-03-28 | 2009-03-17 | Estructura de lubricación de un tren de engranajes encerrado dentro de una caja de engranajes |
PCT/JP2009/055727 WO2009119531A1 (ja) | 2008-03-28 | 2009-03-17 | 歯車ケース内に収納された歯車列の潤滑構造 |
EP09725939A EP2187099B1 (en) | 2008-03-28 | 2009-03-17 | Lubrication structure of gear train encased in gear case |
US12/681,585 US20100282013A1 (en) | 2008-03-28 | 2009-03-17 | Lubrication structure of gear train encased in gear case |
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