JP2008190609A - 減速装置およびそれを備えたロボット装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 メンテナンスを容易に行うことができ、減速機の能力を妨げることなく金属磨耗紛除去の十分な効果を持つと共に、減速機周りのグリースに混入した金属磨耗紛を除去する減速装置およびそれを備えたロボット装置を提供する。
【解決手段】 固定側フランジ1と、固定側フランジ1により締結された減速機2と、減速機2の出力部に締結された可動側フランジ6と、可動側フランジ6に締結された回転機7と、固定側フランジ1と減速機2との間に設けられた第1グリース溜り3と、可動側フランジ6と減速機2との間に設けられた第2グリース溜り8と、を備えた減速装置において、固定側フランジ1と可動側フランジ6には、それぞれ該フランジ1、6の外部とグリース溜り3、8内部とを貫通するネジ穴4、9が設けられ、ネジ穴4、9には金属磨耗粉除去ボルト5が着脱可能に取り付けられている。
【選択図】 図1
【解決手段】 固定側フランジ1と、固定側フランジ1により締結された減速機2と、減速機2の出力部に締結された可動側フランジ6と、可動側フランジ6に締結された回転機7と、固定側フランジ1と減速機2との間に設けられた第1グリース溜り3と、可動側フランジ6と減速機2との間に設けられた第2グリース溜り8と、を備えた減速装置において、固定側フランジ1と可動側フランジ6には、それぞれ該フランジ1、6の外部とグリース溜り3、8内部とを貫通するネジ穴4、9が設けられ、ネジ穴4、9には金属磨耗粉除去ボルト5が着脱可能に取り付けられている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、例えば、工作機械などの各種機械装置やロボットの回転駆動部分に組み込み、駆動軸側の回転源の入力を減速又は増速しつつ被駆動側に出力するための減速機を有する減速装置およびそれを備えたロボット装置に関する。
従来、例えば、工作機械などの各種機械装置の回転駆動部分に組み込んだり、ロボットの関節部同志の間もしくはロボット関節部の端面に組み込んで固定して配置し、駆動軸側の回転源の入力を減速(又は増速)しつつ被駆動側に出力するための減速機を有する減速装置が、種々提案されている。その中で、くさび作用を利用した摩擦ローラ式減速機は図2に示すようになっている。
図2は第1従来技術によるくさびローラ式減速機の内部構造を示す断面図である。
図2において、13、14はハウジング、15は低速側シャフト、16は円盤状部材、17は外輪、18は高速側シャフト、19はオイルシール、21、22は金属磨耗紛除去用磁石である。
くさびローラ式減速機は、略円筒状のハウジング13と、該ハウジング13に固定された仕切り板となるハウジング14と、ハウジング13に回転自在に支持された低速側シャフト15と、該低速側シャフト15の端部に設けられた円盤状部材16と、該円盤状部材16の外縁部に取付けられた外輪17と、低速側シャフト15及び外輪17に対してハウジング14に偏心(オフセット)して回転自在に設けられた高速側シャフト18と、で構成されている。また、ハウジング13とハウジング14内には、潤滑用オイルが充填してあり、ハウジング13、14の内壁には、低速側シャフト15及び高速側シャフト18に摺接しながら潤滑用オイルをシールするためのオイルシール20、19がそれぞれ取付けられている。そして、両方のオイルシール19、20の近傍では、潤滑用オイルが付着し得る箇所に、潤滑用オイルに混入した金属磨耗粉を吸着して除去するための金属磨耗紛除去用磁石21、22が配置してある。
このような構成で金属磨耗紛除去用磁石21、22を配置することで、低速側シャフト15及び高速側シャフト18の上・下が運転状況によって変化するような場合であっても、金属磨耗粉が潤滑用オイルに混入して、オイルと共にオイルシール19、20内に進入することがなく、金属磨耗粉のオイルシール19、20への悪影響を防止するようになっている(特許文献1を参照)。
図2は第1従来技術によるくさびローラ式減速機の内部構造を示す断面図である。
図2において、13、14はハウジング、15は低速側シャフト、16は円盤状部材、17は外輪、18は高速側シャフト、19はオイルシール、21、22は金属磨耗紛除去用磁石である。
くさびローラ式減速機は、略円筒状のハウジング13と、該ハウジング13に固定された仕切り板となるハウジング14と、ハウジング13に回転自在に支持された低速側シャフト15と、該低速側シャフト15の端部に設けられた円盤状部材16と、該円盤状部材16の外縁部に取付けられた外輪17と、低速側シャフト15及び外輪17に対してハウジング14に偏心(オフセット)して回転自在に設けられた高速側シャフト18と、で構成されている。また、ハウジング13とハウジング14内には、潤滑用オイルが充填してあり、ハウジング13、14の内壁には、低速側シャフト15及び高速側シャフト18に摺接しながら潤滑用オイルをシールするためのオイルシール20、19がそれぞれ取付けられている。そして、両方のオイルシール19、20の近傍では、潤滑用オイルが付着し得る箇所に、潤滑用オイルに混入した金属磨耗粉を吸着して除去するための金属磨耗紛除去用磁石21、22が配置してある。
このような構成で金属磨耗紛除去用磁石21、22を配置することで、低速側シャフト15及び高速側シャフト18の上・下が運転状況によって変化するような場合であっても、金属磨耗粉が潤滑用オイルに混入して、オイルと共にオイルシール19、20内に進入することがなく、金属磨耗粉のオイルシール19、20への悪影響を防止するようになっている(特許文献1を参照)。
また、図3は第2従来技術による減速装置の内部構造を示す断面図である。
図3において、23はスリーブ、24は排油穴、25は封止栓、26は磁石、27はハウジング、28は潤滑油、29は下側軸受、30は減速機構である。
減速装置は、軸方向の一側に回転源が設けられ軸方向の他側が開口した筒状のハウジング27と、該ハウジング27内に設けられ回転源の回転を減速するための減速機構30とを備えている。ハウジング27を構成する下側ハウジング31の開口部31a側に配設されたスリーブ23には排油穴24が上下方向に貫通して設けられている。
ここで、排油穴24は、封止栓25が螺着されるネジ穴(雌ネジ)として形成される。また、排油穴24は常時において封止栓25によって閉塞され、封止栓25を取外したときにはハウジング27の内部と外部を連結し、ハウジング27内に蓄積された潤滑油28をハウジング27の外部へ排出するものである。また、封止栓25にはハウジング27内に位置する部位(上端部)に磁石26が固着して設けられている。該磁石26は、封止栓25をスリーブ23の排油穴24に取付けた状態でハウジング27内に配置されるものである。そして、磁石26は、潤滑油28中に混入してスリーブ23に沈降してきた金属磨耗粉を吸着し、この金属磨耗粉が減速機動作中に潤滑油28中を浮遊しないように補足するものである。従って、封止栓25を排油穴24から取出したときには、磁石26によって補足した金属磨耗粉を外部に取出すことができるようになっている。(特許文献2を参照)。
特開2004−36798号公報(明細書第9−18頁、図7)
特開2002−243024号公報(明細書第6−40頁、図4)
図3において、23はスリーブ、24は排油穴、25は封止栓、26は磁石、27はハウジング、28は潤滑油、29は下側軸受、30は減速機構である。
減速装置は、軸方向の一側に回転源が設けられ軸方向の他側が開口した筒状のハウジング27と、該ハウジング27内に設けられ回転源の回転を減速するための減速機構30とを備えている。ハウジング27を構成する下側ハウジング31の開口部31a側に配設されたスリーブ23には排油穴24が上下方向に貫通して設けられている。
ここで、排油穴24は、封止栓25が螺着されるネジ穴(雌ネジ)として形成される。また、排油穴24は常時において封止栓25によって閉塞され、封止栓25を取外したときにはハウジング27の内部と外部を連結し、ハウジング27内に蓄積された潤滑油28をハウジング27の外部へ排出するものである。また、封止栓25にはハウジング27内に位置する部位(上端部)に磁石26が固着して設けられている。該磁石26は、封止栓25をスリーブ23の排油穴24に取付けた状態でハウジング27内に配置されるものである。そして、磁石26は、潤滑油28中に混入してスリーブ23に沈降してきた金属磨耗粉を吸着し、この金属磨耗粉が減速機動作中に潤滑油28中を浮遊しないように補足するものである。従って、封止栓25を排油穴24から取出したときには、磁石26によって補足した金属磨耗粉を外部に取出すことができるようになっている。(特許文献2を参照)。
減速装置において、減速機内のベアリングやギヤ等の金属磨耗分が、減速機周辺のグリースまたはオイルに混入し、減速機自体やハウジング内壁に取付けられたベアリング及びオイルシール内に侵入することがある。その結果、減速機を含む周辺装置の寿命を短くし、グリースの交換周期が短くなる等の悪影響を与えている。
図2に示す第1従来技術では、金属磨耗紛除去用磁石21、22がハウジング13、14内に配置されており、容易に取外すことができない。そのためメンテナンスを行うことができず、金属磨耗紛が磁石21、22の周りに蓄積されていき、シャフト15、18とハウジング13、14の隙間を埋めてしまうことになり、減速機の機能を低下せる要因となってしまう。また、メンテナンスを容易に行うことができないので、磁石21、22の磁力が落ちていくといった問題があり、更に磁石21、22の形状が小さいため金属磨耗紛除去の効果が小さいという問題もある。
図3に示す第2従来技術では、下側軸受29近傍に磁石26があるため、スリーブ23と下側軸受29との間を金属磨耗紛で埋めてしまうことになる。また磁石26の形状が小さいため金属磨耗紛除去の効果が小さいという問題も同様である。
図3に示す第2従来技術では、下側軸受29近傍に磁石26があるため、スリーブ23と下側軸受29との間を金属磨耗紛で埋めてしまうことになる。また磁石26の形状が小さいため金属磨耗紛除去の効果が小さいという問題も同様である。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、メンテナンスを容易に行うことができ、減速機の能力を妨げることなく金属磨耗紛除去の十分な効果を持つと共に、減速機周りのグリースに混入した金属磨耗紛を除去することができる減速装置およびそれを備えたロボット装置を提供することを目的とする。
上記問題を解決するため、本発明は次のように構成したのである。
請求項1に記載の発明は、凹状の開口部を有する固定側フランジと、前記固定側フランジにより締結された減速機と、前記減速機の出力部に締結された凹状の開口部を有する可動側フランジと、前記可動側フランジに締結された回転機と、前記固定側フランジの開口部と前記減速機との間に設けられると共に前記固定側フランジ内にグリースを保持するための第1グリース溜りと、前記可動側フランジの開口部と前記減速機との間に設けられると共に前記可動側フランジ内にグリースを保持するための第2グリース溜りと、を備え、前記回転機のシャフトに取付けられたギヤを入力として前記減速機のギヤを回転させることによって、前記可動側フランジを回転させる減速装置において、前記固定側フランジと前記可動側フランジの少なくも一方に、前記減速機に設けた回転軸の軸方向と垂直方向に向かって該フランジの外部と前記グリース溜り内部とを貫通するネジ穴が設けられ、前記ネジ穴には、金属磨耗粉を吸着し、除去するための金属磨耗粉除去ボルトが着脱可能に取り付けられたものである。
また、請求項2の発明は、請求項1記載の減速装置において、前記金属磨耗紛除去ボルトは、該ボルトの先端に螺旋状の磁石が設けられたものである。
また、請求項3の発明は、請求項1記載の減速装置において、前記金属磨耗紛除去ボルトは、該ボルトの先端に板状の磁石が設けられたものである。
さらに、請求項4の発明は、請求項1、2または3に記載の減速機を。ロボット関節部同志の間もしくはロボット関節部の端面に固定して配置し、前記減速機を介して前記ロボット関節部を回転駆動するように構成したロボット装置を特徴とするものである。
請求項1に記載の発明は、凹状の開口部を有する固定側フランジと、前記固定側フランジにより締結された減速機と、前記減速機の出力部に締結された凹状の開口部を有する可動側フランジと、前記可動側フランジに締結された回転機と、前記固定側フランジの開口部と前記減速機との間に設けられると共に前記固定側フランジ内にグリースを保持するための第1グリース溜りと、前記可動側フランジの開口部と前記減速機との間に設けられると共に前記可動側フランジ内にグリースを保持するための第2グリース溜りと、を備え、前記回転機のシャフトに取付けられたギヤを入力として前記減速機のギヤを回転させることによって、前記可動側フランジを回転させる減速装置において、前記固定側フランジと前記可動側フランジの少なくも一方に、前記減速機に設けた回転軸の軸方向と垂直方向に向かって該フランジの外部と前記グリース溜り内部とを貫通するネジ穴が設けられ、前記ネジ穴には、金属磨耗粉を吸着し、除去するための金属磨耗粉除去ボルトが着脱可能に取り付けられたものである。
また、請求項2の発明は、請求項1記載の減速装置において、前記金属磨耗紛除去ボルトは、該ボルトの先端に螺旋状の磁石が設けられたものである。
また、請求項3の発明は、請求項1記載の減速装置において、前記金属磨耗紛除去ボルトは、該ボルトの先端に板状の磁石が設けられたものである。
さらに、請求項4の発明は、請求項1、2または3に記載の減速機を。ロボット関節部同志の間もしくはロボット関節部の端面に固定して配置し、前記減速機を介して前記ロボット関節部を回転駆動するように構成したロボット装置を特徴とするものである。
請求項1及び2、3に記載の発明によると、固定側フランジと可動側フランジに、外部とグリース溜りとを減速機の回転軸に対して垂直に貫通するネジ穴を設け、ネジ穴を金属磨耗紛除去ボルトによって閉塞する構造にしたので、磁石近傍に減速機を構成する部品がなく、グリース溜り全体に磁石を配置することができ、減速機の機能を低下せることなく、金属磨耗紛の除去を効果的に行うことができる。
また、金属磨耗紛除去ボルトをネジ穴から取外すことによって、磁石に吸着された金属磨耗紛を容易に除去することができる。
また、金属磨耗紛除去ボルトは固定側フランジ及び可動側フランジの外側から通常のボルト取付け要領でネジ穴に取付ける構成なので、容易に取外しを行うことができ、定期的にメンテナンスを行うことができる。それにより金属磨耗紛の蓄積を防ぐことができ、金属磨耗紛除去ボルトを定期交換することによって磁力の低下といった問題もなくすことができる。
また、請求項2、3に記載の発明によると磁石を螺旋状や板状にしたことによって金属磨耗紛を吸着する面積が増え、より金属磨耗紛除去効果を得ることができる。
請求項4に記載の発明によると、ロボット関節部に対して請求項1、2または3に記載の減速装置を組み込んで配置する場合においても、減速機を介してロボット関節部の関節駆動を円滑に行うことができる。
また、金属磨耗紛除去ボルトをネジ穴から取外すことによって、磁石に吸着された金属磨耗紛を容易に除去することができる。
また、金属磨耗紛除去ボルトは固定側フランジ及び可動側フランジの外側から通常のボルト取付け要領でネジ穴に取付ける構成なので、容易に取外しを行うことができ、定期的にメンテナンスを行うことができる。それにより金属磨耗紛の蓄積を防ぐことができ、金属磨耗紛除去ボルトを定期交換することによって磁力の低下といった問題もなくすことができる。
また、請求項2、3に記載の発明によると磁石を螺旋状や板状にしたことによって金属磨耗紛を吸着する面積が増え、より金属磨耗紛除去効果を得ることができる。
請求項4に記載の発明によると、ロボット関節部に対して請求項1、2または3に記載の減速装置を組み込んで配置する場合においても、減速機を介してロボット関節部の関節駆動を円滑に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。
図1は本発明の第1実施例を示す減速装置の断面図である。
図1において、1は固定側フランジ、2は減速機、3は第1グリース溜り、4はネジ穴(固定側フランジ部)、5は金属磨耗紛除去ボルト、6は可動側フランジ、7は回転機(モータ)、8は第2グリース溜り、9はネジ穴(可動側フランジ部)、10は磁石である。
本発明の特徴は以下のとおりである。
減速装置は、凹状の開口部1aを有する固定側フランジ1に図示しないボルトにより減速機2が締結されており、該減速機2の出力部に凹状の開口部6aを有する可動側フランジ6が締結されており、前記可動側フランジ6に図示しないボルトにより回転機7が締結される構成となっている。該減速装置は、回転機7のシャフト7aに取付けられた図示しないギヤを入力として、減速機2のギヤを回転させることによって、可動側フランジ6を回転させるものである。
また、固定側フランジ1の開口部1aと減速機2との間には、固定側フランジ1内にグリースを保持するための第1グリース溜り3が設けられると共に、可動側フランジ6の開口部6aと減速機2との間には、可動側フランジ6内にグリースを保持するための第2グリース溜り8が設けられている。
さらに、固定側フランジ1には、減速機2に設けた回転軸11の軸方向と垂直方向に向かって該フランジ1の外部と第1グリース溜り3内部とを貫通する雌ネジを有したネジ穴4が設けられている。可動側フランジ6には、減速機2に設けた回転軸11の軸方向と垂直方向に向かって該フランジ6の外部と第2グリース溜り8内部とを貫通する雌ネジを有したネジ穴9が設けられている。該ネジ穴4、9には、金属磨耗粉を吸着し、除去するための金属磨耗粉除去ボルト5が着脱可能に取り付けられている。
具体的には、金属磨耗紛除去ボルト5の先端に磁気を帯びた磁石10が取付けられてあり、磁石10の形状を螺旋状や板状にすると該磁石10の長さや表面積をより大きくでき、磁石10が第1グリース溜り3、第2グリース溜り8内全体に届くように調整が可能である。
図1において、1は固定側フランジ、2は減速機、3は第1グリース溜り、4はネジ穴(固定側フランジ部)、5は金属磨耗紛除去ボルト、6は可動側フランジ、7は回転機(モータ)、8は第2グリース溜り、9はネジ穴(可動側フランジ部)、10は磁石である。
本発明の特徴は以下のとおりである。
減速装置は、凹状の開口部1aを有する固定側フランジ1に図示しないボルトにより減速機2が締結されており、該減速機2の出力部に凹状の開口部6aを有する可動側フランジ6が締結されており、前記可動側フランジ6に図示しないボルトにより回転機7が締結される構成となっている。該減速装置は、回転機7のシャフト7aに取付けられた図示しないギヤを入力として、減速機2のギヤを回転させることによって、可動側フランジ6を回転させるものである。
また、固定側フランジ1の開口部1aと減速機2との間には、固定側フランジ1内にグリースを保持するための第1グリース溜り3が設けられると共に、可動側フランジ6の開口部6aと減速機2との間には、可動側フランジ6内にグリースを保持するための第2グリース溜り8が設けられている。
さらに、固定側フランジ1には、減速機2に設けた回転軸11の軸方向と垂直方向に向かって該フランジ1の外部と第1グリース溜り3内部とを貫通する雌ネジを有したネジ穴4が設けられている。可動側フランジ6には、減速機2に設けた回転軸11の軸方向と垂直方向に向かって該フランジ6の外部と第2グリース溜り8内部とを貫通する雌ネジを有したネジ穴9が設けられている。該ネジ穴4、9には、金属磨耗粉を吸着し、除去するための金属磨耗粉除去ボルト5が着脱可能に取り付けられている。
具体的には、金属磨耗紛除去ボルト5の先端に磁気を帯びた磁石10が取付けられてあり、磁石10の形状を螺旋状や板状にすると該磁石10の長さや表面積をより大きくでき、磁石10が第1グリース溜り3、第2グリース溜り8内全体に届くように調整が可能である。
次に、動作を図1に基づいて説明する。
図1において、減速装置11の作動時には、通常、回転機7のシャフト7aに取付けられた図示しないギヤと減速機2を構成する図示しないギヤとが噛合することにより生じた摩耗粉等の金属性の異物が第1グリース溜まり3、第2グリース溜まり8中に混入する。この時、グリース溜まり3、8内に混入した金属磨耗紛等の異物は、常時において固定側フランジ1、可動側フランジ6内のネジ穴4、9にそれぞれ取り付けられた金属磨耗紛除去ボルト5の磁石10により吸着され、減速機を構成する回転体が回転した際に、グリース中を浮遊することを防ぐことができる。
その結果、グリース内における金属磨耗粉等の異物の浮遊を防止できるので、異物が減速機2の回転軸11を支持する外輪あるいは内輪(何れも不図示)との間に侵入して転動体(不図示)等を傷つけたり、減速機2の回転軸11と図示しないシールとの摺接面間に侵入してオイルシールを損傷させるようなトラブルを生じることはない。
それから、グリースは定期的に交換する必要があり、このグリースの交換を行うときには、まず、金属磨耗紛除去ボルト5を固定側フランジ1および可動側フランジ6にそれぞれ設けたネジ穴4、9の先端から取外すことにより、磁石10に吸着された汚れた金属磨耗紛と同時にグリース内から排出し、その後、図示しない給脂穴を通じてハウジング1、6内に清浄なグリースを充填することができる。
図1において、減速装置11の作動時には、通常、回転機7のシャフト7aに取付けられた図示しないギヤと減速機2を構成する図示しないギヤとが噛合することにより生じた摩耗粉等の金属性の異物が第1グリース溜まり3、第2グリース溜まり8中に混入する。この時、グリース溜まり3、8内に混入した金属磨耗紛等の異物は、常時において固定側フランジ1、可動側フランジ6内のネジ穴4、9にそれぞれ取り付けられた金属磨耗紛除去ボルト5の磁石10により吸着され、減速機を構成する回転体が回転した際に、グリース中を浮遊することを防ぐことができる。
その結果、グリース内における金属磨耗粉等の異物の浮遊を防止できるので、異物が減速機2の回転軸11を支持する外輪あるいは内輪(何れも不図示)との間に侵入して転動体(不図示)等を傷つけたり、減速機2の回転軸11と図示しないシールとの摺接面間に侵入してオイルシールを損傷させるようなトラブルを生じることはない。
それから、グリースは定期的に交換する必要があり、このグリースの交換を行うときには、まず、金属磨耗紛除去ボルト5を固定側フランジ1および可動側フランジ6にそれぞれ設けたネジ穴4、9の先端から取外すことにより、磁石10に吸着された汚れた金属磨耗紛と同時にグリース内から排出し、その後、図示しない給脂穴を通じてハウジング1、6内に清浄なグリースを充填することができる。
本発明の実施例は、固定側フランジと可動側フランジに、外部とグリース溜りとを減速機の回転軸に対して垂直に貫通するネジ穴を設け、ネジ穴を金属磨耗紛除去ボルトによって閉塞する構造にしたため、磁石近傍に減速機を構成する部品がなく、グリース溜り全体に磁石を配置することができ、減速機の機能を低下せることなく、金属磨耗紛の除去を効果的に行うことができる。
また、本実施例は金属磨耗紛除去ボルトをネジ穴から取外すことによって、磁石に吸着された金属磨耗紛を容易に除去することができる。
また、金属磨耗紛除去ボルトは固定側フランジ及び可動側フランジの外側から通常のボルト取付け要領でネジ穴に取付ける構成なので、容易に取外しを行うことができ、定期的にメンテナンスを行うことができる。それにより金属磨耗紛の蓄積を防ぐことができ、金属磨耗紛除去ボルトを定期交換することによって磁力の低下といった問題もなくすことができる。
また、本実施例は、磁石を螺旋状や板状にしたことによって金属磨耗紛を吸着する面積が増え、より金属磨耗紛除去効果を得ることができる。
また、本実施例は金属磨耗紛除去ボルトをネジ穴から取外すことによって、磁石に吸着された金属磨耗紛を容易に除去することができる。
また、金属磨耗紛除去ボルトは固定側フランジ及び可動側フランジの外側から通常のボルト取付け要領でネジ穴に取付ける構成なので、容易に取外しを行うことができ、定期的にメンテナンスを行うことができる。それにより金属磨耗紛の蓄積を防ぐことができ、金属磨耗紛除去ボルトを定期交換することによって磁力の低下といった問題もなくすことができる。
また、本実施例は、磁石を螺旋状や板状にしたことによって金属磨耗紛を吸着する面積が増え、より金属磨耗紛除去効果を得ることができる。
なお、本発明の減速装置は、稼動状態において、固定側フランジ1が常に下側にある場合は固定側フランジ1側の金属磨耗紛除去ボルト5のみでも構わない。それとは逆に、稼動状態において、可動側フランジ6が常に下側にある場合は可動側フランジ6側の金属磨耗紛除去ボルト5のみでも構わない。
また、本発明は減速装置の入力側と出力側がどのような形態あるいは取付け姿勢であっても適用できるものであり、減速装置が横向き、逆さ方向に取付ける構成であっても適用できる。
また、ネジ穴4、9はグリース交換用の給排脂穴を兼用してもよい。
また、本発明は減速装置の入力側と出力側がどのような形態あるいは取付け姿勢であっても適用できるものであり、減速装置が横向き、逆さ方向に取付ける構成であっても適用できる。
また、ネジ穴4、9はグリース交換用の給排脂穴を兼用してもよい。
1 固定側フランジ
2 減速機
3 第1グリース溜り
4 第1ネジ穴
5 金属磨耗紛除去ボルト
6 可動側フランジ
7 回転機
8 第2グリース溜り
9 第2ネジ穴
10 磁石
2 減速機
3 第1グリース溜り
4 第1ネジ穴
5 金属磨耗紛除去ボルト
6 可動側フランジ
7 回転機
8 第2グリース溜り
9 第2ネジ穴
10 磁石
Claims (4)
- 凹状の開口部を有する固定側フランジと、
前記固定側フランジにより締結された減速機と、
前記減速機の出力部に締結された凹状の開口部を有する可動側フランジと、
前記可動側フランジに締結された回転機と、
前記固定側フランジの開口部と前記減速機との間に設けられると共に前記固定側フランジ内にグリースを保持するための第1グリース溜りと、
前記可動側フランジの開口部と前記減速機との間に設けられると共に前記可動側フランジ内にグリースを保持するための第2グリース溜りと、
を備え、前記回転機のシャフトに取付けられたギヤを入力として前記減速機のギヤを回転させることによって、前記可動側フランジを回転させる減速装置において、
前記固定側フランジと前記可動側フランジの少なくも一方に、前記減速機に設けた回転軸の軸方向と垂直方向に向かって該フランジの外部と前記グリース溜り内部とを貫通するネジ穴が設けられ、
前記ネジ穴には、金属磨耗粉を吸着し、除去するための金属磨耗粉除去ボルトが着脱可能に取り付けられたことを特徴とする減速装置。 - 前記金属磨耗紛除去ボルトは、該ボルトの先端に螺旋状の磁石が設けられたことを特徴とする請求項1記載の減速装置。
- 前記金属磨耗紛除去ボルトは、該ボルトの先端に板状の磁石が設けられたことを特徴とする請求項1記載の減速装置。
- 請求項1、2または3に記載の減速機を。ロボット関節部同志の間もしくはロボット関節部の端面に固定して配置し、前記減速機を介して前記ロボット関節部を回転駆動するように構成したことを特徴とするロボット装置。
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