JPH0633249Y2 - 伝動装置の軸支給油機構 - Google Patents
伝動装置の軸支給油機構Info
- Publication number
- JPH0633249Y2 JPH0633249Y2 JP1987066802U JP6680287U JPH0633249Y2 JP H0633249 Y2 JPH0633249 Y2 JP H0633249Y2 JP 1987066802 U JP1987066802 U JP 1987066802U JP 6680287 U JP6680287 U JP 6680287U JP H0633249 Y2 JPH0633249 Y2 JP H0633249Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- gear
- support shaft
- transmission
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は回動ギヤーを有する支軸を給油可能に支持する
ことの出来る伝動装置の軸支給油機構に関する。
ことの出来る伝動装置の軸支給油機構に関する。
従来、ギヤー10を含油メタルを介して回動自在に嵌挿し
た支軸の伝動筐に対する簡易な支持手段としては、第5
図に示すような、支軸12の端部を左右のケース2,3に
形成した軸受孔内に両側から嵌入させて、前記ギヤー10
のボス部10aを軸受孔2aの側端面で挟むようにしたもの
が実施され知られている。
た支軸の伝動筐に対する簡易な支持手段としては、第5
図に示すような、支軸12の端部を左右のケース2,3に
形成した軸受孔内に両側から嵌入させて、前記ギヤー10
のボス部10aを軸受孔2aの側端面で挟むようにしたもの
が実施され知られている。
このような軸支機構によるギヤー10と支軸12間、又は、
支軸12と軸受孔2a間への給油は、該軸受孔2aの側端面と
ギヤー10のボス部10a間に形成される挟小な間隙から入
り込む油によって行なわれるため給油量が不足気味とな
って、前記両者間の摺接部で焼付き等のトラブルを生じ
易いものであった。
支軸12と軸受孔2a間への給油は、該軸受孔2aの側端面と
ギヤー10のボス部10a間に形成される挟小な間隙から入
り込む油によって行なわれるため給油量が不足気味とな
って、前記両者間の摺接部で焼付き等のトラブルを生じ
易いものであった。
この防止のため伝動筐内に必要量以上の油を溜めて油面
を上げたり、また、本来適正なバックラッシュを有すべ
きことからギヤーと支軸の嵌合はできるだけ固くする必
要があるにもかかわらず、両者間の潤滑のため、この嵌
合を甘くする等の手段を講じなければならない不合理
と、これによって派生する種々の問題を有する欠点があ
った。
を上げたり、また、本来適正なバックラッシュを有すべ
きことからギヤーと支軸の嵌合はできるだけ固くする必
要があるにもかかわらず、両者間の潤滑のため、この嵌
合を甘くする等の手段を講じなければならない不合理
と、これによって派生する種々の問題を有する欠点があ
った。
この考案は上記の問題を解消でき、円滑な給油を長期に
わたって行うと共に、支軸に対してギヤーを適切なバッ
クラッシュにして取付可能な伝動装置の軸支給油機構の
提供を目的として実施するものである。
わたって行うと共に、支軸に対してギヤーを適切なバッ
クラッシュにして取付可能な伝動装置の軸支給油機構の
提供を目的として実施するものである。
上記目的を達成する本考案は、伝動筐の内壁に設けた両
軸受孔間に水平状態で嵌合固定された支軸にメタルを介
してギヤーを回動自在に嵌挿し、前記支軸に油を供給す
る伝動装置の軸支給油機構であって、前記両軸受孔の側
端面をその上方を除いて前記ギヤーのボス部全周にわた
り、該ギヤーの左右の動きを規制するように近接し、前
記上方の側端面に前記伝動筐内の伝動室に連通する油孔
を形成すると共に、該油孔と対向する前記支軸の外周両
端に面取部を設け、かつ前記支軸の両端面と前記軸受孔
の内壁面との間に油が貯溜可能な油溜部を前記面取部に
連通して形成し、前記伝動室の内壁に前記油孔に油を案
内するリブを設けたことを特徴とする。
軸受孔間に水平状態で嵌合固定された支軸にメタルを介
してギヤーを回動自在に嵌挿し、前記支軸に油を供給す
る伝動装置の軸支給油機構であって、前記両軸受孔の側
端面をその上方を除いて前記ギヤーのボス部全周にわた
り、該ギヤーの左右の動きを規制するように近接し、前
記上方の側端面に前記伝動筐内の伝動室に連通する油孔
を形成すると共に、該油孔と対向する前記支軸の外周両
端に面取部を設け、かつ前記支軸の両端面と前記軸受孔
の内壁面との間に油が貯溜可能な油溜部を前記面取部に
連通して形成し、前記伝動室の内壁に前記油孔に油を案
内するリブを設けたことを特徴とする。
次に、本考案の実施例を図面にもとづいて説明する。
第1図及び第2図において、1は伝動筐で、左右のケー
ス2,3を合わせて内部に伝動機構を設けて、その外壁
適数ケ所をボルト4で締着されて密封構成しており、例
えば移動作業機等に用いられる。
ス2,3を合わせて内部に伝動機構を設けて、その外壁
適数ケ所をボルト4で締着されて密封構成しており、例
えば移動作業機等に用いられる。
5,6は、それぞれ前記伝動筐1内にベアリング7,7
…で軸支された入力軸並びに出力軸であり、入力軸5に
は駆動ギヤー8を固定し、該駆動ギヤー8に噛合する出
力ギヤー9を前記出力軸6に固定してある。
…で軸支された入力軸並びに出力軸であり、入力軸5に
は駆動ギヤー8を固定し、該駆動ギヤー8に噛合する出
力ギヤー9を前記出力軸6に固定してある。
10は前記駆動ギヤー8に噛合するとともに、下方の出力
機構に伝動する伝動ギヤー11と噛合させるカウンター用
のギヤーであり、支軸12の外周央部に含油メタル13を介
してはめ合い公差を可及的に小となしてガタつきなく円
滑に回転できるように嵌合されている。
機構に伝動する伝動ギヤー11と噛合させるカウンター用
のギヤーであり、支軸12の外周央部に含油メタル13を介
してはめ合い公差を可及的に小となしてガタつきなく円
滑に回転できるように嵌合されている。
そして、前記支軸12はギヤー10のボスから突出せる両軸
端をその上側面を第4図に示すように偏平に切欠して面
取部14を形成した状態で、左,右のケース2,3に設け
た軸受孔15,15に水平状態で嵌挿して枢支される。
端をその上側面を第4図に示すように偏平に切欠して面
取部14を形成した状態で、左,右のケース2,3に設け
た軸受孔15,15に水平状態で嵌挿して枢支される。
上記軸受孔15,15は本実施例においては、軸受孔15の側
端面16は軸支した状態位置において、ギヤー10ボス部の
側面に近接してギヤー10の左右の動きを規制するように
し、その孔内は軸端に接当して支軸12の回動並びに移動
を阻止する(嵌合固定する)段部17を設けるとともに、
軸端と軸受孔15内壁に油溜部18を形成し、且つ、軸受孔
15の上部側端面16に上方の伝動室19内に通ずる油孔20を
形成し、該油孔20は前記支軸12の面取部14と対面するよ
うに構成されている。
端面16は軸支した状態位置において、ギヤー10ボス部の
側面に近接してギヤー10の左右の動きを規制するように
し、その孔内は軸端に接当して支軸12の回動並びに移動
を阻止する(嵌合固定する)段部17を設けるとともに、
軸端と軸受孔15内壁に油溜部18を形成し、且つ、軸受孔
15の上部側端面16に上方の伝動室19内に通ずる油孔20を
形成し、該油孔20は前記支軸12の面取部14と対面するよ
うに構成されている。
21は前記油孔20に指向する伝動室19内でケース3内壁に
形成した補強用のリブであり、22は伝動室19下の底壁で
ある。また、23はケース3の上壁に設けた給油孔24の蓋
である。
形成した補強用のリブであり、22は伝動室19下の底壁で
ある。また、23はケース3の上壁に設けた給油孔24の蓋
である。
本考案実施例による伝動装置の給油は、先ず給油孔24か
ら注油される油は上方から滴下されて伝動室19、内底壁
22及びリブ21で案内され、油孔20内に確実に入り込むと
ともに伝動室19下方に溜められる。
ら注油される油は上方から滴下されて伝動室19、内底壁
22及びリブ21で案内され、油孔20内に確実に入り込むと
ともに伝動室19下方に溜められる。
そして、運転時には入力軸5の回動に伴って各種ギヤー
群が回転されると、これらギヤーが下方に溜められた油
を上方にはね上げることとなる。そして、この油は伝動
室19の内壁をつたわり前記リブ21で適確に油孔20に案内
されるものである。
群が回転されると、これらギヤーが下方に溜められた油
を上方にはね上げることとなる。そして、この油は伝動
室19の内壁をつたわり前記リブ21で適確に油孔20に案内
されるものである。
このようにして、油孔20内に至った油は支軸12とギヤー
10との嵌合部、含油メタル13に給油されるとともに、軸
受孔15と面取部14で形成される空室に溜められて、前記
支軸12と軸受孔15間にも給油する。また、油溜部18は前
記面取部14に通じているから、この部にも油は余裕をも
って溜められることとなり好都合となしてある。
10との嵌合部、含油メタル13に給油されるとともに、軸
受孔15と面取部14で形成される空室に溜められて、前記
支軸12と軸受孔15間にも給油する。また、油溜部18は前
記面取部14に通じているから、この部にも油は余裕をも
って溜められることとなり好都合となしてある。
ギヤーの左右の動きを規制するように、両軸受孔の側端
面をその上方を除いてギヤーのボス部全周にわたり近接
させ、上方の側端面に伝動室に連通する油孔を形成し、
該油孔と対向する支軸の外周両端に面取部を設け、かつ
支軸の両端面と軸受孔の内壁面との間に油が貯溜可能な
油溜部を面取部に連通して形成し、更に伝動室の内壁に
油孔に油を案内するリブを設けたことにより、伝動室の
上方にはね上げられた油が、リブを介して油孔に導か
れ、更に面取部を介して支軸の両端面と軸受孔の内壁面
との間に形成された油溜部に溜めることができるため、
支軸とギヤー、及び支軸と軸受孔間の給油を長期にわた
って円滑に行うことができる。その結果、摺接部に焼付
け等のトラブルが発生するのを効果的に防止することが
できる。
面をその上方を除いてギヤーのボス部全周にわたり近接
させ、上方の側端面に伝動室に連通する油孔を形成し、
該油孔と対向する支軸の外周両端に面取部を設け、かつ
支軸の両端面と軸受孔の内壁面との間に油が貯溜可能な
油溜部を面取部に連通して形成し、更に伝動室の内壁に
油孔に油を案内するリブを設けたことにより、伝動室の
上方にはね上げられた油が、リブを介して油孔に導か
れ、更に面取部を介して支軸の両端面と軸受孔の内壁面
との間に形成された油溜部に溜めることができるため、
支軸とギヤー、及び支軸と軸受孔間の給油を長期にわた
って円滑に行うことができる。その結果、摺接部に焼付
け等のトラブルが発生するのを効果的に防止することが
できる。
また、はね上げられた油を支軸に導き易くすると共に、
支軸の両端面と軸受孔の内壁面との間に油が貯溜可能な
油溜部を設けたことにより、伝動室内への給油量を従来
よりも少量にすることができ、また伝動室内の油が不足
気味になっても焼付け等のトラブルが容易に発生するこ
とがなく、油の管理が容易となる。
支軸の両端面と軸受孔の内壁面との間に油が貯溜可能な
油溜部を設けたことにより、伝動室内への給油量を従来
よりも少量にすることができ、また伝動室内の油が不足
気味になっても焼付け等のトラブルが容易に発生するこ
とがなく、油の管理が容易となる。
また、支軸及びギヤーに対する給油を長期にわたって確
保することができるため、支軸に対してギヤーを適切な
バックラッシュにして取付けることができる。
保することができるため、支軸に対してギヤーを適切な
バックラッシュにして取付けることができる。
そして更に、従来の構成を大きく変更することなく目的
を達成することができるようにしたため、大幅なコスト
アップを招くことがない。
を達成することができるようにしたため、大幅なコスト
アップを招くことがない。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案実施例に係る伝動装置の軸支給油機構を
示す断面図、第2図は上記の右ケース内を表す側面図、
第3図は軸受孔部分を表す要部の斜視図、第4図は支軸
の斜視図、第5図は従来の軸受装置を示す図である。 1…伝動室、2,3…ケース、5…入力軸、6…出力
軸、7…ベアリング、8…駆動ギヤー、10…カウンター
ギヤー、11…伝動ギヤー、12…支軸、13…含油メタル、
14…面取部、15…軸受孔、16…側端面、17…段部、18…
油溜部、19…伝動室、20…油孔、21…リブ、22…底壁。
示す断面図、第2図は上記の右ケース内を表す側面図、
第3図は軸受孔部分を表す要部の斜視図、第4図は支軸
の斜視図、第5図は従来の軸受装置を示す図である。 1…伝動室、2,3…ケース、5…入力軸、6…出力
軸、7…ベアリング、8…駆動ギヤー、10…カウンター
ギヤー、11…伝動ギヤー、12…支軸、13…含油メタル、
14…面取部、15…軸受孔、16…側端面、17…段部、18…
油溜部、19…伝動室、20…油孔、21…リブ、22…底壁。
Claims (1)
- 【請求項1】伝動筐の内壁に設けた両軸受孔間に水平状
態で嵌合固定された支軸にメタルを介してギヤーを回動
自在に嵌挿し、前記支軸に油を供給する伝動装置の軸支
給油機構であって、前記両軸受孔の側端面をその上方を
除いて前記ギヤーのボス部全周にわたり、該ギヤーの左
右の動きを規制するように近接し、前記上方の側端面に
前記伝動筐内の伝動室に連通する油孔を形成すると共
に、該油孔と対向する前記支軸の外周両端に面取部を設
け、かつ前記支軸の両端面と前記軸受孔の内壁面との間
に油が貯溜可能な油溜部を前記面取部に連通して形成
し、前記伝動室の内壁に前記油孔に油を案内するリブを
設けた伝動装置の軸支給油機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987066802U JPH0633249Y2 (ja) | 1987-05-06 | 1987-05-06 | 伝動装置の軸支給油機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1987066802U JPH0633249Y2 (ja) | 1987-05-06 | 1987-05-06 | 伝動装置の軸支給油機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63173561U JPS63173561U (ja) | 1988-11-10 |
JPH0633249Y2 true JPH0633249Y2 (ja) | 1994-08-31 |
Family
ID=30905136
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1987066802U Expired - Lifetime JPH0633249Y2 (ja) | 1987-05-06 | 1987-05-06 | 伝動装置の軸支給油機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0633249Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009243508A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-22 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 歯車ケース内の潤滑構造 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS52108456U (ja) * | 1976-02-14 | 1977-08-18 | ||
JPS60167647A (ja) * | 1984-02-08 | 1985-08-31 | Mitsubishi Electric Corp | ワ−レンモ−タ |
-
1987
- 1987-05-06 JP JP1987066802U patent/JPH0633249Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63173561U (ja) | 1988-11-10 |
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