JP4712506B2 - スクリュー圧縮機の潤滑装置及びこれを備えたスクリュー圧縮機 - Google Patents

スクリュー圧縮機の潤滑装置及びこれを備えたスクリュー圧縮機 Download PDF

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Description

本発明は、圧縮機のケーシング内に封入した潤滑油のはねかけで吐出側軸受の潤滑を行う空気圧縮機の潤滑装置及びこれを備えた空気圧縮機に関する。
本発明は、圧縮機のケーシング内に封入した潤滑油のはねかけで吐出側軸受の潤滑を行うスクリュー圧縮機の潤滑装置及びこれを備えたスクリュー圧縮機に関する。
このような構成である空気圧縮機の軸受の潤滑は、通常、グリース、圧縮機のケーシング内に封入した潤滑油のはねかけ、又は圧縮機外部に設置した潤滑油供給装置(給油ポンプ等)からの潤滑油の供給等によって行われる。
上記潤滑方式のうち、はねかけによる潤滑方式の従来技術としては、真空ポンプのロータ軸の吸入側に円板状の跳ね上げ部材(スリンガ)を設け、この跳ね上げ部材の回転により油溜めの油を飛散させ、その油の飛散した雰囲気で吸入側軸受を潤滑するものがある(例えば、特許文献1参照)。なお、この従来技術では、吐出側軸受については、真空ポンプの外部に設置した潤滑油供給装置(給油ポンプ等)により潤滑油が供給される。
特開平4−171292号公報(第6頁、第1図)
一般に、空気圧縮機はさまざまな分野において用いられる。例えば、次世代自動車として注目されている燃料電池車に、燃料電池の酸素電極への空気(酸素)の供給のために空気圧縮機が搭載される。このような車載型圧縮機の場合、工場等に設置される定置型と比べて設置スペースが著しく制限されるため、装置の小型化が強く要求される。このため、上記従来技術のように吐出側軸受の潤滑のために外部に潤滑油供給装置を別途設けるのは好ましくない。
そこで、吐出側軸受を吸入側軸受と同様にはねかけによる潤滑方式とすることが考えられる。このとき、吐出側軸受は高温な吐出空気からの伝熱と軸受の発熱による温度上昇が吸入側に比べて大きいため、十分な油量を供給する必要がある。しかしながら、通常、ロータ軸の吐出側には駆動側と従動側とのスクリューロータを連動させるためのタイミングギヤが設けられており、吐出側においては跳ね上げ部材をタイミングギヤの外側(タイミングギヤを挟んで軸受と反対側)に設けることになる。このため、跳ね上げ部材により飛散した潤滑油はタイミングギヤの周辺には供給されるが、その奥側にある軸受に対しては十分に供給できない恐れがあった。
本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の小型化を図りつつ、吐出側軸受に対し十分に潤滑油を供給することができるスクリュー圧縮機の潤滑装置及びこれを備えたスクリュー圧縮機を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、ケーシング、前記ケーシング内において吸入側及び吐出側に設けた軸受により回転自在に支持され、作動室内を無給油状態として回転することにより空気を圧縮する雌雄一対のロータ、及び前記ロータの回転軸にそれぞれ設けられ、前記一対のロータを連動させるタイミングギヤを備えたスクリュー圧縮機の潤滑装置において、前記一対のロータのうちの一方の回転軸において前記タイミングギヤを挟んで前記ロータと反対側に設けるとともに、外周側に形成され周方向に区切られた凹部を有し、回転することにより前記ケーシング内に保有された潤滑油を跳ね上げる跳ね上げ部材と、前記跳ね上げ部材により跳ね上げられた潤滑油を前記吐出側の軸受に導くガイド部材とを備え、前記一対のロータのうちの前記跳ね上げ部材が設けられてない他方のロータの回転軸は、前記跳ね上げ部材が設けられた前記一方のロータの回転軸より高い位置にあり、前記ガイド部材は、前記跳ね上げ部材の少なくとも外周面の一部分を覆うことにより前記跳ね上げ部材の凹部との間に潤滑油の搬送室を形成し、当該搬送室によって潤滑油溜めの潤滑油を跳ね上げる搬送部、及び前記搬送部から前記跳ね上げ部材の接線方向に直線状に設けられ、遠心力によって前記搬送室から潤滑油を放出する放出部を有する跳ね上げガイド部と、前記跳ね上げガイド部の放出部に連続して前記跳ね上げ部材の接線方向に直線状に設けられ、前記放出部からの潤滑油を上方に案内して前記他方のロータの前記吐出側の軸受の上方に導く立ち上げガイド部と、前記立ち上げガイド部からの潤滑油を前記他方のロータの回転軸の軸方向に案内する軸方向ガイド部とを備えるものとする。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記ガイド部材は、前記軸方向ガイド部から分岐され、潤滑油を前記一方のロータの回転軸に導く周方向ガイド部をさらに備えるものとする。
)上記(1)又は(2)において、好ましくは、前記跳ね上げガイド部の前記搬送部は、前記跳ね上げ部材の外周面との距離がほぼ一定であり、前記放出部は、前記跳ね上げ部材の外周面との距離が前記跳ね上げ部材の回転方向上流側から下流側に向かって徐々に増大するものとする。
)上記()において、好ましくは、前記跳ね上げガイド部は、前記搬送部に対し前記跳ね上げ部材の回転方向上流側に設けた導入部をさらに有し、前記導入部は、前記跳ね上げ部材の外周面との距離が前記跳ね上げ部材の回転方向上流側から下流側に向かって徐々に減少するものとする。
)上記(1)乃至()のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記ガイド部材は、前記跳ね上げ部材の少なくとも外周面の一部分を覆うことにより前記跳ね上げ部材の凹部との間に潤滑油の搬送室を形成し、前記搬送ガイド部から前記立ち上げガイド部に放出されなかった潤滑油を当該搬送室によって前記潤滑油溜めに戻す送り戻しガイド部をさらに備えるものとする。
)上記目的を達成するために、本発明のスクリュー圧縮機は、上記(1)乃至()のいずれか1つに記載のスクリュー圧縮機の潤滑装置を備えるものとする。
本発明によれば、跳ね上げ部材により跳ね上げた潤滑油をガイド部材で導いて吐出側軸受に供給する。これにより、外部の潤滑油供給装置が不要となるので装置の小型化を図ることができ、且つ、吐出側軸受に対し十分に潤滑油を供給することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
本発明の第1の実施形態を図1〜図6により説明する。
図1は、本実施形態によるスクリュー圧縮機の潤滑装置が適用されたスクリュー圧縮機の全体構造を表す断面図である(後述の図2中断面I−Iによる断面図に相当する)。
この図1において、スクリュー圧縮機1は、オイルフリー式(作動室内を無給油状態で運転する)であり、非接触で互いに噛み合いながら回転する雌雄一対のスクリューロータ2A,2B(圧縮機本体、但し図1中2Aのみ図示)と、これらスクリューロータ2A,2Bを収納し、スクリューロータ2A,2Bの歯溝との間で作動室を形成するケーシング3とを備えている。ケーシング3には、作動室に空気を吸入するための軸方向(図1中左側)に開口した吸入ポート4と、作動室で圧縮した圧縮空気を吐出するための径方向(図1中上側)に開口した吐出ポート5とが形成されている。
雌側のスクリューロータ(以下、「駆動側ロータ」と記載)2Aの回転軸6Aは、ラジアル荷重を受ける吸入側(図1中左側)の軸受7Aとラジアル荷重及びスラスト荷重を受ける吐出側(図1中右側)の軸受8Aとで回転可能に支持されている。また、雄側のスクリューロータ(以下、「従動側ロータ」と記載)2Bの回転軸6B(後述の図2及び図6参照)は、ラジアル荷重を受ける吸入側の軸受7B(図示せず)とラジアル荷重及びスラスト荷重を受ける吐出側の軸受8B(後述の図6参照)とで回転可能に支持されている。また、ケーシング3の吐出ポート5の周囲には、作動室側(図1中左側)を冷却するための冷却水ジャケット9と、吐出側軸受8A,8B側(図1中右側)を冷却するための冷却水ジャケット10とが形成されている。
駆動側ロータ2Aの回転軸6Aの吐出側は、カップリング11を介しモータ12の回転軸に連結されており、このモータ12の駆動によって回転するようになっている。また、駆動側ロータ2Aの回転軸6A及び従動側ロータ2Bの回転軸6Bの吐出側にはタイミングギヤ13A,13B(但し図1中13Aのみ図示、13Bは後述の図2及び図6参照)が設けられ、これらタイミングギヤ13A,13Bによってスクリューロータ2A,2Bが連動するようになっている。なお、本実施形態では、駆動側ロータ2Aの回転数は従動側ロータ2Bに比べて低く設定されている。また、ケーシング3とモータ12との間にはモータアダプタ(ケーシング)14が接続されており、このモータアダプタ14内にカップリング11及びタイミングギヤ13A,13B等が収納されている。
吸入側軸受7A,7Bと作動室(及び吸入ポート4)との間にはシール装置15A,15B(但し図1中15Aのみ図示)が設けられ、吐出側軸受8A,8Bと作動室との間にはシール装置16A,16B(但し図1中16Aのみ図示、16Bは後述の図6参照)が設けられており、作動室内を無給油状態としている。そして、吸入側軸受7A,7Bは、これら軸受7A,7Bを保持するハウジング17(ケーシング)の外周が吸入空気で冷却されており、また吐出ポート5等からの伝熱影響が小さいので、温度上昇が比較的小さくなっている。そこで本実施形態では、吸入側軸受7A,7Bはグリース潤滑を採用している。
一方、吐出側軸受8A,8Bは、吐出ポート5からの伝熱、回転軸6A,6Bからの伝熱、及び軸受8A,8B自身の発熱による温度上昇が比較的大きいことから、信頼性高く潤滑を行うためには十分な潤滑油を供給する必要がある。そこで本実施形態の大きな特徴としては、モータアダプタ14内の下部に潤滑油溜め18を形成し、この潤滑油溜め18に溜められた潤滑油を吐出側軸受8A,8B等に供給する潤滑装置を設けている。以下、その詳細について説明する。
図2は、図1中断面II−IIによるスクリュー圧縮機1の断面図で上記潤滑装置の概略構造を表し、図3は、潤滑装置を構成する跳ね上げ部材の全体構造を表す側面図であり、図4は、図3中断面IV−IVによる跳ね上げ部材の断面図であり、図5は、潤滑装置を構成するガイド部材の跳ね上げガイド部の詳細構造を表す側面図であり、図6は、図2中矢印A方向から見た部分断面図でガイド部材の概略構造を表している。
これら図2〜図6及び前述の図1において、本実施形態の潤滑装置は、駆動側ロータ2Aの回転軸6Aにおけるタイミングギヤ13Aとカップリング11との間に設けられ、回転軸6Aとともに回転することにより潤滑油溜め18の潤滑油を跳ね上げる跳ね上げ部材19と、この跳ね上げ部材19で跳ね上げれらた潤滑油を吐出側軸受8A,8B及びタイミングギヤ13Bに導くガイド部材20とを備えている。
なお、本実施形態では、図2に示すように、駆動側ロータ2Aの回転軸6A及びタイミングギヤ13Aが比較的低い位置に、従動側ロータ2Bの回転軸6B及びタイミングギヤ13Bが比較的高い位置に配設されている。また、跳ね上げ部材19は、タイミングギヤ13Aより大径の略円板型の部材であり、潤滑油溜め18に溜められた潤滑油の油面高さは、タイミングギヤ13Aの外周面の最低位置より低く、かつ跳ね上げ部材19の外周面の最低位置より高くしている。これにより、跳ね上げ部材19の下部が潤滑油溜め18の潤滑油に浸され、タイミングギヤ13A,13Bが浸されないようになっている。その結果、スクリューロータ2A,2Bの回転損失の低減が図れるようになっている。また、モータアダプタ14の潤滑油溜め18の下側には、潤滑油を冷却するための冷却ジャケット21(図2中図示せず、図1参照)が形成されている。
跳ね上げ部材19は、図3及び図4に示すように、中央部に回転軸6Aを挿通するための貫通孔22が形成され、外周面に溝23(凹部)が形成されている。跳ね上げ部材19の溝23は、径方向に設けた複数(本例では6つ)の仕切り壁24によって周方向に等間隔で区切られている。また、溝23の両側側壁25には、各仕切り壁24から回転方向(図3中矢印方向)下流側に向かって一定寸法を除いた部分に、開口26がそれぞれ形成されている。
ガイド部材20は、図2に示すように、跳ね上げ部材19の外周面の一部を覆うように設けた跳ね上げガイド部27と、跳ね上げ部材19によって跳ね上げられた潤滑油を吐出側軸受8A,8B及びタイミングギヤ13Bに導く搬送ガイド部28とで構成されている。
ガイド部材20の跳ね上げガイド部27は、図5に示すように、跳ね上げ部材19の外周面の一部に沿って例えば断面コの字状の板材が曲げ成形されたものであり、その下部が跳ね上げ部材19とともに潤滑油溜め18の潤滑油に浸されるようになっている。また、跳ね上げガイド部27は、跳ね上げ部材19の回転方向(図5中矢印方向)の順序に導入部27a、搬送部27b、及び放出部27cから構成されている。搬送部27bは、跳ね上げ部材19の外周面との距離が比較的小さい距離でほぼ一定となるように設けられた部分であり、跳ね上げ部材19の溝23との間に(正確には、両側側壁25の開口26から潤滑油が外部に流出するため、両側側壁25の開口26が形成されていない部分及び仕切り壁24との間に)搬送室29を形成するようになっている。なお、搬送室29の容積は、吐出側軸受8A,8B等の潤滑に必要な潤滑油量に基づき設計されている。
導入部27aは、跳ね上げ部材19の外周面との距離が跳ね上げ部材19の回転方向上流側から下流側に向かって徐々に減少するように設けられた部分であり、跳ね上げ部材19の溝23内、すなわち搬送室27内に潤滑油が流入しやすくなっている。放出部27cは、跳ね上げ部材19の外周面との距離が跳ね上げ部材19の回転方向上流側から下流側に向かって徐々に増大するように設けられた部分であり、搬送室29内の潤滑油を遠心力によって円滑に放出するようになっている。
搬送ガイド部28は、上記跳ね上げガイド部27に接続され、搬送室29から放出された潤滑油を従動側のタイミングギヤ13Bの上方に導く立ち上げガイド部28a(図2及び図6参照)と、この立ち上げガイド部28aに接続され、回転軸6Bの軸方向(図6中右側)に潤滑油を導く軸方向ガイド部28b(図6参照)と、軸方向ガイド部28bから分岐され、潤滑油を駆動側の回転軸6Aに導く周方向ガイド部28c(図2参照)とで構成されている。なお、跳ね上げガイド部27の放出部27c及び搬送ガイド部28の立ち上げガイド部28aは、跳ね上げ部材19の接線方向に直線状に連続して設けられており、所望の放出方向(立ち上げ方向)の速度成分の減少を抑えるようになっている。
軸方向ガイド部28bには、タイミングギヤ13B及びその軸部(詳細には、タイミングギヤ13Bと後述する軸受押さえとの隙間)にそれぞれ対応する位置に給油穴30,31が設けられ、これら給油穴30,31から落下した潤滑油がタイミングギヤ13B及びその軸部に供給されるようになっている。タイミングギヤ13Bの軸部の外周面には、回転軸6Bの回転方向と逆向きのネジを切ったネジ切り部32Bが設けられ、吐出側軸受8Bの外輪を押さえる円環状の軸受押さえ33Bの内周面には、回転軸3Bの回転方向にネジを切ったネジ切り部34Bが設けられている。そして、回転軸6Bとともにタイミングギヤ13Bが回転すると、軸方向ガイド部28bの給油穴31から落下した潤滑油の一部がネジ切り部32B,34B(移送装置)によって吐出側軸受8B内へ移送されるようになっている。なお、給油穴31からタイミングギヤ13Bの軸部に落下した潤滑油の余剰分は、潤滑油溜め18に落下するようになっている。
周方向ガイド部28cは、詳細は図示しないが、タイミングギヤ13Aの軸部(詳細には、タイミングギヤ13Aと後述する軸受押さえとの隙間)に潤滑油を供給するようになっている。タイミングギヤ13Aの軸部の外周面には、回転軸6Aの回転方向と逆向きのネジを切ったネジ切り部32Aが設けられ、吐出側軸受8Bの外輪を押さえる円環状の軸受押さえ33Aの内周面には、回転軸6Aの回転方向にネジを切ったネジ切り部34Aが設けられている。そして、回転軸6Aとともにタイミングギヤ13Aが回転すると、周方向ガイド部28cから供給された潤滑油の一部がネジ切り部32A,34A(移送装置)によって吐出側軸受8A内へ移送されるようになっている。なお、周方向ガイド部28cからタイミングギヤ13Aの軸部に供給した潤滑油の余剰分は、潤滑油溜め18に落下するようになっている。また、ケーシング3内には、吐出側軸受8A,8Bを潤滑した潤滑油を潤滑油溜め18に戻すための潤滑油通路35A,35Bがそれぞれ形成されている。
次に、本実施形態の動作及び作用効果を以下説明する。
モータ12により駆動側の回転軸6Aが回転されると、タイミングギヤ13A,13Bを介して従動側の回転軸6Bに駆動力が伝達され、スクリューロータ2A,2Bが連動して回転する。これにより、吸入ポート4から吸入された空気が圧縮され、吐出ポート5から圧縮空気として吐出される。
このようにして圧縮空気の製造が行われる最中、モータアダプタ14内においては吐出側軸受8A,8Bへの潤滑油の供給が行われる。すなわち、潤滑油溜め18の潤滑油が跳ね上げ部材19の溝23に開口26等から流入し、回転軸6Aとともに跳ね上げ部材19が回転して跳ね上げ部材19の溝23が油面より上部に達すると、溝23内の潤滑油の一部が開口26から流出するものの搬送室29内に残され、この搬送室29内の潤滑油が遠心力によって搬送ガイド部28に放出される。
搬送ガイド部28に導入された潤滑油は、立ち上げガイド部28aより従動側のタイミングギヤ13Bの上方に案内され、軸方向ガイド部28bにより回転軸6Bの軸方向に案内され、軸方向ガイド部28bの給油穴30からタイミングギヤ13Bに供給されてタイミングギヤ13A,13Bを潤滑する。また、軸方向ガイド部28bの給油穴31から潤滑油がタイミングギヤ13Bの軸部に落下し、ネジきり部32B,34Bにより吐出側軸受8B内へ移送される。さらに、残りの潤滑油は周方向ガイド部28cによりタイミングギヤ13Aの軸部に供給され、ネジきり部32A,34Aにより吐出側軸受8A内へ移送される。
このように本実施形態では、跳ね上げ部材19により跳ね上げられた潤滑油を吐出側軸受8A,8Bに導くガイド部材20を設けることにより、跳ね上げられた潤滑油を跳ね上げ部材19から見てタイミングギヤ13A,13Bの奥側にある吐出側軸受8A,8Bに導いて供給することができる。したがって、ガイド部材20を用いずに単に潤滑油を飛散させるだけの従来構造と異なり、跳ね上げた潤滑油を確実に吐出側軸受8A,8Bに供給することができる。また、このように吐出側軸受8A,8Bをはねかけによる潤滑方式とすることで、潤滑油供給装置の外部設置を必要としない。したがって、空気圧縮機1の小型化を図りつつ、吐出側軸受8A,8Bに対し十分に潤滑油を供給することができる。また、その結果、吐出側軸受8A,8Bに対する冷却効果を向上させることができる。
また本実施形態では、跳ね上げ部材19の外周面に周方向に区切られた溝23を形成し、この溝23に潤滑油を流入させて跳ね上げる。これにより、例えば跳ね上げ部材19に溝23を形成しないで、潤滑油の粘性による付着力のみだけで潤滑油を跳ね上げる場合と比べ、跳ね上げる潤滑油量を増加させることができる。また、跳ね上げ部材19の溝23とガイド部材20の跳ね上げガイド部27との間に搬送室29を形成することにより、潤滑油を効率よく跳ね上げて搬送ガイド部28に導入することができる。その結果、吐出側軸受8A,8Bに対し潤滑油を効率よく供給することができる。
なお、上記第1の実施形態においては、跳ね上げガイド部27は、跳ね上げ部材19の外周面との距離が跳ね上げ部材19の回転方向上流側から下流側に向かって徐々に減少する導入部27aを有する構造を例にとって説明したが、これに限られず、例えば導入部27aを設けないようにしてもよい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記第1の実施形態においては、軸方向ガイド部28bの給油口30からタイミングギヤ13Bに潤滑油を供給する場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば潤滑油溜め18に溜められた潤滑油の油面高さをタイミングギヤ13Aの外周面の最低位置と同じに(又は若干高く)し、タイミングギヤ13Aに潤滑油を直接供給することにより、軸方向ガイド部28bに給油口30を設けないようにしてもよい。この場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記第1の実施形態においては、周方向ガイド部28c及び軸方向ガイド部28bの給油口31からタイミングギヤ13A,13Bの軸部に潤滑油をそれぞれ供給し、ネジ切り部32A,34A及び32B,34Bによって吐出側軸受8A,8B内に移送する場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば軸受押さえ33A,33Bの厚み寸法を上下方向で変化させ、タイミングギヤ13Aと軸受け押え32Aとの隙間寸法、タイミングギヤ13Bと軸受け押さえ32Bとの隙間寸法においてそれぞれ上側が比較的広く下側が比較的狭くなるようにしてもよい。この場合、周方向ガイド部28c及び軸方向ガイド部28bの給油口31から供給した際、余剰分として潤滑油溜め18に落下する油量が低減し、吐出側軸受8A,8B内への移送を促すことができる。
また、例えば図7に示すように、軸受押さえ33A’,33B’に潤滑油通路36A,36Bをそれぞれ形成し、これら潤滑通路36A,36Bに周方向ガイド部28c’(図示せず)及び軸方向ガイド部28b’からの潤滑油を供給するようにしてもよい。また、例えば図8に示すように、ケーシング3’内の吐出側軸受8Aとシール装置16Aとの間に潤滑油を供給する潤滑油通路37Aを形成し、この潤滑通路37Aに周方向ガイド部28c”(図示せず)からの潤滑油を供給し、ケーシング3内の吐出側軸受8Bとシール装置16Bとの間に潤滑油を供給する潤滑油通路37Bを形成し、この潤滑油通路37Bに軸方向ガイド部28b”からの潤滑油を供給するようにしてもよい。これら変形例においても、上記一実施形態同様の効果を得ることができる。
本発明の第2の実施形態を図9及び図10により説明する。本実施形態は、跳ね上げ部材の片側側面外周側に凹部を形成し、この片側側面及び外周面の一部を覆うようにガイド部材を設けた実施形態である。
図9は、本実施形態によるスクリュー圧縮機の潤滑装置の要部構造を表す側面図(但し、吐出軸受8A側から見た側面図)であり、図10は、図9中断面X−Xによる跳ね上げ部材の断面図である。なお、本実施形態において、上記第1の実施形態及と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態の潤滑装置は、駆動側ロータ2Aの回転軸6Aにおけるタイミングギヤ13Aとカップリング11との間に設けられ、回転軸6Aとともに回転することにより潤滑油溜め18の潤滑油を跳ね上げる跳ね上げ部材38と、この跳ね上げ部材38で跳ね上げれらた潤滑油を吐出側軸受8A,8Bに導くガイド部材とを備えている。なお、跳ね上げ部材38及びガイド部材は、それら下部が潤滑油溜め18の潤滑油に浸されるように配置されている。
跳ね上げ部材38は、略円板型の部材であり、中央部に回転軸6Aを挿通するための貫通孔39が形成され、吐出側軸受8A側(図9中紙面に対し手前側、図10中右側)の側面外周側に複数(本例では4つ)のリブ40が周方向に等間隔で設けれら、その内周側にはリブ38とほぼ同じ厚みの内周板41が設けられている。このような構造により、複数のリブ40によって周方向に区切られた複数(本例では4つ)の凹部42が形成される。
ガイド部材は、跳ね上げ部材38の外周面及び片側側面の一部(詳細には、リブ40及び凹部42の部分)を覆うように設けた跳ね上げガイド部43と、跳ね上げ部材38によって跳ね上げられた潤滑油を吐出側軸受8A,8Bに導く上記搬送ガイド部28とで構成されている。跳ね上げガイド部43は、跳ね上げ部材38の外周面及び片側側面の一部に沿って例えば断面L字状の板材が曲げ成形されたものであり、その下部が跳ね上げ部材38とともに潤滑油溜め18の潤滑油に浸されるようになっている。また、跳ね上げガイド部43は、上記第1の実施形態の跳ね上げガイド部27と同様、跳ね上げ部材38の外周面との距離が回転方向上流側から下流側に向かって徐々に減少する導入部43aと、跳ね上げ部材38の外周面との距離が比較的小さい距離でほぼ一定となるように設けられ、跳ね上げ部材38の凹部42との間に搬送室44を形成する搬送部43bと、跳ね上げ部材38の外周面との距離が回転方向上流側から下流側に向かって徐々に増加する放出部43cとで構成されている。なお、搬送室44の容積は、吐出側軸受8A,8Bの潤滑に必要な潤滑油量に基づき設計されている。
以上のように構成された本実施形態においても、上記第1の実施形態と同様、空気圧縮機1の小型化を図りつつ、吐出側軸受8A,8Bに対し十分に潤滑油を供給することができる。また本実施形態では、跳ね上げ部材38の片側側面に周方向に区切られた凹部42を形成し、この凹部42に潤滑油を流入させて跳ね上げることにより、跳ね上げる潤滑油量を増加させることができる。また本実施形態では、跳ね上げ部材38の凹部42とガイド部材の跳ね上げガイド部43との間に搬送室44を形成することにより、潤滑油を効率よく跳ね上げて搬送ガイド部28に導入することができる。その結果、吐出側軸受8A,8Bに対し潤滑油を効率よく供給することができる。
なお、上記実施形態以外にも、その趣旨と技術思想の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。例えば跳ね上げ部材における吐出側軸受8A,8B側とは反対側の側面に凹部を設け、跳ね上げ部材の側面及び外周面の一部(凹部の部分)を覆うように跳ね上げガイド部を設けてもよい。また、例えば跳ね上げ部材の両側側面に凹部を設け、跳ね上げ部材の両側側面及び外周面の一部(凹部の部分)を覆うように跳ね上げガイド部を設けてもよい。また、例えば跳ね上げ部材の外周面に溝を設け(言い換えれば、上記第1の実施形態の跳ね上げ部材に側面側の開口26を形成しない)、跳ね上げ部材の外周面の一部(溝の部分)を覆うように跳ね上げガイド部を設けてもよい。これらの場合も、上記同様の効果を得ることができる。
本発明の第3の実施形態を図11〜図14により説明する。本実施形態は、跳ね上げ部材のほぼ全周を覆うようにガイド部材を設けた実施形態である。
図11は、本実施形態によるスクリュー圧縮機の潤滑装置の概略構造を表すスクリュー圧縮機の断面図であり、図12は、本実施形態によるスクリュー圧縮機の潤滑装置の要部構造を表す側面図であり、図13は、本実施形態による跳ね上げ部材の全体構造を表す側面図であり、図14は、図12中断面XIV−XIVによる断面図である。なお、本実施形態において、上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態の潤滑装置は、駆動側ロータ2Aの回転軸6Aにおけるタイミングギヤ13Aとカップリング11との間に設けられ、回転軸6Aとともに回転することにより潤滑油溜め18の潤滑油を跳ね上げる跳ね上げ部材45と、この跳ね上げ部材45のほぼ全周を覆うとともに、跳ね上げ部材45で跳ね上げれらた潤滑油を吐出側軸受8A,8Bに導くガイド部材46とを備えている。なお、跳ね上げ部材45及びガイド部材46は、それら下部が潤滑油溜め18の潤滑油に浸されるように配置されている。
跳ね上げ部材45は、略円板型の部材であり、中央部に回転軸6Aを挿通するための貫通孔47が形成され、外周面に複数(本例では6つ)の歯48が形成されている。すなわち、跳ね上げ部材45の外周面には、歯48によって周方向に区切られた複数(本例では6つ)の歯溝49(凹部)が形成される。
ガイド部材46は、下側に形成された開口46a等から潤滑油が流入するようになっている。また、ガイド部材46は、潤滑油溜め18から跳ね上げ部材45の回転方向(図12中矢印方向)下流側にかけて、跳ね上げ部材45の外周面及び両側側面の一部(詳細には、歯48及び歯溝49の部分)を覆うように設けた跳ね上げガイド部50と、跳ね上げ部材45によって跳ね上げられた潤滑油を吐出側軸受8A,8Bに導く上記搬送ガイド部28と、この搬送ガイド部28から跳ね上げ部材45の回転方向下流側の潤滑油溜め18にかけて、跳ね上げ部材45の外周面及び両側側面の一部(詳細には、歯48及び歯溝49の部分)を覆うように設けた送り戻しガイド部51とで構成されている。
ガイド部材46の跳ね上げガイド部50は、跳ね上げ部材45の回転方向の順序に導入部50a、搬送部50b、及び放出部50cから構成されている。搬送部50bは、跳ね上げ部材45の外周面との距離が比較的小さい距離でほぼ一定となるように設けられた部分であり、跳ね上げ部材45の歯溝49との間に搬送室52を形成するようになっている。なお、搬送室52の容積は、吐出側軸受8A,8B等の潤滑に必要な潤滑油量に基づき設計されている。導入部50aは、跳ね上げ部材45の外周面との距離が跳ね上げ部材45の回転方向上流側から下流側に向かって徐々に減少するように設けられた部分であり、搬送室52内に潤滑油が流入しやすくなっている。放出部50cは、跳ね上げ部材45の外周面との距離が跳ね上げ部材45の回転方向上流側から下流側に向かって徐々に増大するように設けられた部分であり、搬送室52内の潤滑油を遠心力によって搬送ガイド部28の立ち上げガイド部28aに円滑に放出するようになっている。
ガイド部材46の送り戻しガイド部51は、跳ね上げ部材45の回転方向の順序に搬送部51a及び放出部51bから構成されている。搬送部51aは、上記搬送部50b同様、跳ね上げ部材45の外周面との距離が比較的小さい距離でほぼ一定となるように設けられた部分であり、跳ね上げ部材45の歯溝49との間に搬送室52を形成するようになっている。そして、潤滑油の粘性による付着力が作用して跳ね上げガイド部50から搬送ガイド部28に放出されず搬送室52内に残された潤滑油を搬送するようになっている。放出部51bは、跳ね上げ部材45の外周面との距離が跳ね上げ部材45の回転方向上流側から下流側に向かって徐々に増大するように設けられた部分であり、搬送室52内の潤滑油を潤滑油溜め18に円滑に放出するようになっている。
以上のように構成された本実施形態においても、上記第1及び第2の実施形態同様、空気圧縮機1の小型化を図りつつ、吐出側軸受8A,8Bに対し十分に潤滑油を供給することができる。また本実施形態では、跳ね上げ部材45の外周面に周方向に区切られた凹部42を形成し、この凹部42に潤滑油を流入させて跳ね上げることにより、跳ね上げる潤滑油量を増加させることができる。また本実施形態では、跳ね上げ部材45の歯溝49とガイド部材46の跳ね上げガイド部50との間に搬送室52を形成することにより、潤滑油を効率よく跳ね上げて搬送ガイド部28に導入することができる。その結果、吐出側軸受8A,8Bに対し潤滑油を効率よく供給することができる。また本実施形態では、跳ね上げ部材45の歯溝49とガイド部材46の送り戻しガイド部51との間に搬送室52を形成することにより、遠心力によって放出されなかった潤滑油を効率よく潤滑油溜め18に戻すことができる。その結果、跳ね上げ部材45の回転に伴う潤滑油溜め18の潤滑油の油面変動(波打ち)を低減することができ、吐出側軸受8A,8Bに対し安定して潤滑油を供給することができる。
なお、上記第3の実施形態においては、ガイド部材46の跳ね上げガイド部50は、跳ね上げ部材45の外周面との距離が跳ね上げ部材45の回転方向上流側から下流側に向かって徐々に減少する導入部50aを有する構造を例にとって説明したが、これに限られず、例えば導入部50aを設けないようにしてもよい。また、上記第3の実施形態においては、ガイド部材46の送り戻しガイド部51は、跳ね上げ部材45の外周面との距離が跳ね上げ部材45の回転方向上流側から下流側に向かって徐々に増大する放出部51bを有する構造を例にとって説明したが、これに限られず、例えば放出部51bを設けないようにしてもよい。これらの場合も上記同様の効果を得ることができる。
また、上記第3の実施形態以外にも、その趣旨と技術思想の範囲を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。すなわち、例えば上記第2の実施形態の跳ね上げ部材38を設け、この跳ね上げ部材38のほぼ全周にわたって外周面及び片側側面を覆うとともに、跳ね上げ部材38で跳ね上げれらた潤滑油を吐出側軸受8A,8Bに導くガイド部材46’を設けてもよい。また、例えば上記第1の実施形態の跳ね上げ部材19’(側面側の開口26を形成しないもの)を設け、この跳ね上げ部材19’のほぼ全周にわたって外周面を覆うとともに、跳ね上げ部材19’で跳ね上げれらた潤滑油を吐出側軸受8A,8Bに導くガイド部材46”を設けてもよい。これらの場合も、上記第3の実施形態同様の効果を得ることができる。また、他の変形例を図を用いて以下説明する。
図15は、第1の変形例による跳ね上げ部材の全体構造を表す側面図であり、図16は、図15中断面XVI−XVIによる跳ね上げ部材の断面図である。なお、本変形例において、上記第3の実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
第1の変形例による跳ね上げ部材45’は、上記第3の実施形態の跳ね上げ部材45と同様、外周面に複数の歯48’及び歯溝49が形成されている。歯48’の外周面には、溝48aと、回転方向上流側の仕切り壁48bとが形成されている。このような構造により、仕切り壁48bによって周方向に区切られた溝48a及び歯溝49(凹部)が形成される。そして、跳ね上げ部材45’のほぼ全周にわたって外周面及び両側面を覆うとともに、跳ね上げ部材45’で跳ね上げれらた潤滑油を吐出側軸受8A,8Bに導く上記ガイド部材46を設け、このガイド部材46と跳ね上げ部材45’の溝48a及び歯溝49との間に搬送室(図示せず)を形成する。このような変形例においても、上記第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
図17は、第2の変形例による跳ね上げ部材の全体構造をガイド部材とともに表す側面図であり、図18は、図17中断面XVIII-XVIIIによる断面図である。なお、本変形例において、上記第3の実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
第2の変形例による跳ね上げ部材53は、両側側面の外周側に周方向に区切られた複数(本例ではそれぞれ8つ)の凹部54が形成されている。そして、跳ね上げ部材53のほぼ全周にわたって外周面及び両側側面を覆うとともに、跳ね上げ部材53で跳ね上げれらた潤滑油を吐出側軸受8A,8Bに導く上記ガイド部材46を設け、このガイド部材46と跳ね上げ部材53の凹部54との間に搬送室55を形成する。このような変形例においても、上記第3の実施形態と同様の効果を得ることができる。
本発明のスクリュー圧縮機の潤滑装置の第1の実施形態が適用されたスクリュー圧縮機の全体構造を表す断面図である。 図1中断面II−IIによるスクリュー圧縮機の断面図であり、本発明のスクリュー圧縮機の潤滑装置の第1の実施形態の概略構造を表す。 本発明のスクリュー圧縮機の潤滑装置の第1の実施形態を構成する跳ね上げ部材の全体構造を表す側面図である。 図3中断面IV−IVによる跳ね上げ部材の断面図である。 本発明のスクリュー圧縮機の潤滑装置の第1の実施形態を構成するガイド部材の要部構造を跳ね上げ部材とともに表す側面図である。 図2中矢印A方向から見た部分断面図であり、本発明のスクリュー圧縮機の潤滑装置の第1の実施形態を構成するガイド部材の概略構造を表す。 本発明のスクリュー圧縮機の潤滑装置の第1の実施形態を構成するガイド部材の一変形例の概略構造を表す部分断面図である。 本発明のスクリュー圧縮機の潤滑装置の第1の実施形態を構成するガイド部材の他の変形例の概略構造を表す部分断面図である。 本発明のスクリュー圧縮機の潤滑装置の第2の実施形態を構成するガイド部材の要部構造を跳ね上げ部材とともに表す側面図である。 図9中断面X−Xによる跳ね上げ部材の断面図である。 本発明のスクリュー圧縮機の潤滑装置の第3の実施形態の概略構造を表すスクリュー圧縮機の断面図である。 本発明のスクリュー圧縮機の潤滑装置の第3の実施形態を構成するガイド部材の要部構造を跳ね上げ部材とともに表す側面図である。 本発明のスクリュー圧縮機の潤滑装置の第3の実施形態を構成する跳ね上げ部材の全体構造を表す側面図である。 図12中断面XIV−XIVによる断面図である。 本発明のスクリュー圧縮機の潤滑装置の第3の実施形態を構成する跳ね上げ部材の一変形例の全体構造を表す側面図である。 図15中断面XVI−XVIによる跳ね上げ部材の断面図である。 本発明のスクリュー圧縮機の潤滑装置の第3の実施形態を構成する跳ね上げ部材の他の変形例の全体構造をガイド部材とともに表す側面図である。 図17中断面XVIII−XVIIIによる跳ね上げ部材の断面図である。
符号の説明
スクリュー圧縮機(空気圧縮機
2A,2B スクリューロータ(圧縮機本体)
3 ケーシング
6A,6B 回転軸
7A,7B 吸入側軸受
8A,8B 吐出側軸受
13A,13B タイミングギヤ
14 モータアダプタ(ケーシング)
17 ハウジング(ケーシング)
18 潤滑油溜め
19 跳ね上げ部材
20 ガイド部材
23 溝(凹部)
27 跳ね上げガイド部
27a 導入部
27b 搬送部
27c 放出部
28 搬送ガイド部
28a 立ち上げガイド部
28b 軸方向ガイド部
29 搬送室
31 給油穴
32A,32B ネジきり部(移送装置)
33A,33B 軸受押さえ
34A,34B ネジきり部(移送装置)
36A,36B 潤滑油通路
37A,37B 潤滑油通路
38 跳ね上げ部材
42 凹部
43 跳ね上げガイド部
43a 導入部
43b 搬送部
43c 放出部
44 搬送室
45 跳ね上げ部材
46 ガイド部材
49 歯溝(凹部)
50 跳ね上げガイド部
50a 導入部
50b 搬送部
50c 放出部
51 送り戻しガイド部
52 搬送室
53 跳ね上げ部材
54 凹部
55 搬送室

Claims (6)

  1. ケーシング、前記ケーシング内に設けた吸入側及び吐出側の軸受により回転自在に支持され、作動室内を無給油状態として回転することにより空気を圧縮する雌雄一対のロータ、及び前記ロータの回転軸にそれぞれ設けられ、前記一対のロータを連動させるタイミングギヤを備えたスクリュー圧縮機の潤滑装置において、
    前記一対のロータのうちの一方の回転軸において前記タイミングギヤを挟んで前記ロータと反対側に設けるとともに、外周側に形成され周方向に区切られた凹部を有し、回転することにより前記ケーシング内に保有された潤滑油を跳ね上げる跳ね上げ部材と、
    前記跳ね上げ部材により跳ね上げられた潤滑油を前記吐出側の軸受に導くガイド部材とを備え、
    前記一対のロータのうちの前記跳ね上げ部材が設けられてない他方のロータの回転軸は、前記跳ね上げ部材が設けられた前記一方のロータの回転軸より高い位置にあり、
    前記ガイド部材は、
    前記跳ね上げ部材の少なくとも外周面の一部分を覆うことにより前記跳ね上げ部材の凹部との間に潤滑油の搬送室を形成し、当該搬送室によって潤滑油溜めの潤滑油を跳ね上げる搬送部、及び前記搬送部から前記跳ね上げ部材の接線方向に直線状に設けられ、遠心力によって前記搬送室から潤滑油を放出する放出部を有する跳ね上げガイド部と、
    前記跳ね上げガイド部の放出部に連続して前記跳ね上げ部材の接線方向に直線状に設けられ、前記放出部からの潤滑油を上方に案内して前記他方のロータの前記吐出側の軸受の上方に導く立ち上げガイド部と、
    前記立ち上げガイド部からの潤滑油を前記他方のロータの回転軸の軸方向に案内する軸方向ガイド部とを備えたことを特徴とするスクリュー圧縮機の潤滑装置。
  2. 前記ガイド部材は、前記軸方向ガイド部から分岐され、潤滑油を前記一方のロータの回転軸に導く周方向ガイド部をさらに備えたことを特徴とする請求項記載のスクリュー圧縮機の潤滑装置。
  3. 前記跳ね上げガイド部の前記搬送部は、前記跳ね上げ部材の外周面との距離がほぼ一定であり、前記放出部は、前記跳ね上げ部材の外周面との距離が前記跳ね上げ部材の回転方向上流側から下流側に向かって徐々に増大することを特徴とする請求項1又は2に記載のスクリュー圧縮機の潤滑装置。
  4. 前記跳ね上げガイド部は、前記搬送部に対し前記跳ね上げ部材の回転方向上流側に設けた導入部をさらに有し、前記導入部は、前記跳ね上げ部材の外周面との距離が前記跳ね上げ部材の回転方向上流側から下流側に向かって徐々に減少することを特徴とする請求項記載のスクリュー圧縮機。
  5. 前記ガイド部材は、前記跳ね上げ部材の少なくとも外周面の一部分を覆うことにより前記跳ね上げ部材の凹部との間に潤滑油の搬送室を形成し、前記搬送ガイド部から前記立ち上げガイド部に放出されなかった潤滑油を当該搬送室によって前記潤滑油溜めに戻す送り戻しガイド部をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のスクリュー圧縮機の潤滑装置。
  6. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のスクリュー圧縮機の潤滑装置を備えたスクリュー圧縮機。
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