JP5719728B2 - 船外機 - Google Patents
船外機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5719728B2 JP5719728B2 JP2011189006A JP2011189006A JP5719728B2 JP 5719728 B2 JP5719728 B2 JP 5719728B2 JP 2011189006 A JP2011189006 A JP 2011189006A JP 2011189006 A JP2011189006 A JP 2011189006A JP 5719728 B2 JP5719728 B2 JP 5719728B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chamber
- gear
- drive shaft
- lubricating oil
- oil
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H21/00—Use of propulsion power plant or units on vessels
- B63H21/38—Apparatus or methods specially adapted for use on marine vessels, for handling power plant or unit liquids, e.g. lubricants, coolants, fuels or the like
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B63—SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
- B63H—MARINE PROPULSION OR STEERING
- B63H20/00—Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
- B63H20/14—Transmission between propulsion power unit and propulsion element
- B63H20/20—Transmission between propulsion power unit and propulsion element with provision for reverse drive
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Ocean & Marine Engineering (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
Description
ピニオン、一対のベベルギヤおよびクラッチは、ギヤケース内のギヤ室に収納されている。このギヤ室には潤滑油が充填されている。
シフトロッドは、ギヤケース内のシフト室に収納されている。シフト室はギヤ室に連通されている。
さらに、シフトロッドでクラッチを操作することにより、プロペラ軸から一対のベベルギヤを切り離した中立状態に切り替えることが可能である。
このテーパローラ軸受は、ギヤケース内に充填されている潤滑油の油面(すなわち、オイルレベル)より上方に設けられている。
潤滑装置は、駆動軸のテーパローラ軸受下側にオイルスリンガが設けられ、オイルスリンガおよびギヤ室が供給通路で連通され、テーパローラ軸受およびシフト室が戻り通路で連通されている。
オイルスリンガの外周に螺旋状の案内溝が設けられている。
ここで、オイルスリンガは駆動軸と一体に回転されている。オイルスリンガが回転することにより、オイルスリンガに導かれた潤滑油がオイルスリンガの案内溝でテーパローラ軸受まで導かれる。
シフト室に導かれた潤滑油がシフト室からギヤ室に戻される。このように、潤滑油を循環させることにより潤滑油でテーパローラ軸受を潤滑することが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
ここで、ギヤ機構はギヤ室に収納されている。よって、ギヤ機構の形状を大きくした場合ギヤ室の空間が減少する。
このため、テーパローラ軸受を潤滑するために潤滑油を循環させた場合、ギヤ室の内部圧力が高くなり、ギヤ室の潤滑油をシール材でギヤ室内に保つことが難しくなる。
しかし、ギヤケースを大きく形成した場合、船体の滑走中に海水による抵抗が大きくなり、船外機の能力(特に、滑走能力)を低下させる要因となる。
軸受を潤滑した潤滑油を循環部でギヤ室に戻すとともに、オイル貯留室および戻し通路でギヤ室に戻すことができる。
潤滑油を円滑に循環させることで、駆動軸室やギヤ室の内部圧力を好適に保つことができる。駆動軸室やギヤ室の内部圧力を好適に保つことで、駆動軸室やギヤ室から潤滑油が流出することを確実に防ぐことができる。
ギヤ機構の剛性(強度)を高めることで動力伝達系の耐久性を高めることができる。
ギヤケースは船体の滑走中に海水に浸かる部位であり、海水の抵抗などを考慮するとギヤケースを大きくしないことが好ましい。
ここで、ギヤケースの利用不能な部位とは、ギヤケースのうち駆動軸室やギヤ室に利用することができない部位をいう。
このように、ギヤケースを大きくする必要がないので、船体の滑走中に海水による抵抗が大きくなることを防ぐことができ、船外機の能力(特に、滑走能力)を確保できる。
また本発明では、オイル貯留室は下方に向けて設けた左右の前貯留室に分岐され、前記左右の前貯留室は、左右の補助案内通路を介して前記軸受を収容した駆動軸室と連通し、且つ前記左右の前貯留室は夫々下方に延びる左右の戻し通路に連通し、該左右の戻し通路を経て前記オイル貯留室に案内された前記潤滑油を前記ギヤ室に戻すようにした。
よって、例えば、オイル貯留室を駆動軸室から比較的離しても、オイル貯留室を案内通路で駆動軸室に連通させることができる。
これにより、オイル貯留室を設ける部位を比較的広い範囲から選択することが可能になり、設計の自由度を高めることができる。
また本発明では、左右の補助案内通路を備えることで、例えば、オイル貯留室を駆動軸室から比較的離しても、補助案内通路でオイル貯留室を駆動軸室に連通させることができる。
これにより、オイル貯留室を設ける部位を比較的広い範囲から選択することが可能になり、設計の自由度を高めることができる。
これにより、駆動軸室の軸受に潤滑油を効率よく導いて軸受を潤滑油で一層好適に潤滑することができる。
図1に示すように、船外機10は、船外機本体12と、船外機本体12に設けられて船体14(具体的には、船尾15)に着脱可能な取付手段16とを備えている。
取付手段16は、船外機本体12を左右方向(水平方向)に揺動可能なスイベル軸17と、船外機本体12を上下方向に揺動可能なチルト軸18とを備えている。
エンジン23が駆動することによりクランク軸27が回転し、クランク軸27の回転が駆動軸28に伝達される。
駆動軸28の下部位28bにギヤ機構29を介してプロペラ軸31が連結されている。
駆動軸28の下部位28b、ギヤ機構29およびプロペラ軸31はギヤケース38に収容されている。
ここで、ギヤケースの利用不能な部位38a,38b,38c…とは、ギヤケース38のうち駆動軸室55、ギヤ室68やシフト室76などに利用できない部位をいう。
なお、船外機10の構成の理解を容易にするために、以下、「駆動軸28の下部位28b」を「駆動軸28」として説明する。
すなわち、駆動軸28は、テーパローラ軸受33およびローラ軸受56で略鉛直に支持された状態で駆動軸室55に収納されている。
駆動軸室55は、ギヤケース38内に略鉛直に設けられた空間である。
よって、駆動軸28が回転することにより、駆動軸28と一体にオイルスリンガ58が回転する。
よって、オイルスリンガ58を回転することにより、駆動軸室55の潤滑油61をオイル溝58aでオイルスリンガ58の下端部58bから上端部58cまで案内できる。
ギヤ機構29は、ギヤ室68に収納されている。
このギヤ機構29は、第2支え軸部28dに設けられたピニオン63と、ピニオン63の前後に噛み合わされた前後のベベルギヤ(一対のベベルギヤ)64,65と、前後のベベルギヤ64,65をプロペラ軸31に連結可能なクラッチ66とを備えている。
また、後ベベルギヤ65は、ピニオン63の後部に噛み合わされた状態で、プロペラ軸31に回転自在に嵌合されている。
よって、エンジン23が駆動して駆動軸28(すなわち、ピニオン63)が矢印Aの如く回転することにより、前ベベルギヤ64が矢印Bの如く正転し、後ベベルギヤ65が矢印Cの如く逆転する。
このクラッチ66は、一般の船外機に用いられている通常のドッグクラッチと同一構成なのでクラッチ66の詳しい説明を省略する。
ギヤ室68は、ギヤケース38に設けられ、オイル室(図示せず)に連通されている。
ギヤ室68がオイル室(図示せず)に連通されることにより、オイル室の潤滑油61がギヤ室68内に充填されている。
なお、オイル室の潤滑油61は、一例として、オイルレベルOLの位置まで充填されている。
シフトロッド74は、シフト室76に収納され、下端部74aがボール軸受(ボールベアリング)77を介してシフト室76に回転自在に支持されている。
シフト室76は、ギヤケース38内に略鉛直に形成され、底部76aがギヤ室68の前端部(具体的には、前頂部)68aに連通されている。
シフトロッド74の上端部に、操舵者が操作可能な操舵ロッド(図示せず)が設けられている。
クラッチ66を作動させることにより、プロペラ軸31に前ベベルギヤ64を連結させた正転状態や、プロペラ軸31に後ベベルギヤ65を連結させた逆転状態に切り替えられる。
また、クラッチ66を作動させることにより、プロペラ軸31から前後のベベルギヤ64,65を切り離した中立状態に切り替えられる。
これにより、プロペラ軸31とともにプロペラ32(図2参照)が正転することにより船体14(図1参照)が前進状態で滑走する。
これにより、プロペラ軸31とともにプロペラ32(図2参照)が逆転することにより船体14(図1参照)が後進する。
よって、ギヤケース38内に潤滑手段34を備え、潤滑手段34でテーパローラ軸受33に潤滑油61を導いて、テーパローラ軸受33を潤滑油61で潤滑する必要がある。
供給通路81の入口部81aは、前ベベルギヤ64の上方に配置されている。
供給通路81の出口部81bは、上半部がオイルスリンガ58の下端部58bに対向され、下半部が下端部58bの下方に配置されている。
案内凸部86は、奥側部位68cからギヤ室68に向けて突出されている。
すなわち、ギヤ室68の潤滑油61が前ベベルギヤ64の回転により導かれる方向に対向して案内凸部86が設けられている。
潤滑油61を案内凸部86で入口部81aに向けることにより、潤滑油61を入口部81aから供給通路81に矢印Gの如く円滑に案内することができる。
これにより、駆動軸室55のテーパローラ軸受33に潤滑油61を効率よく導いてテーパローラ軸受33を潤滑油61で好適に潤滑することができる。
このシフト案内通路82は、上端部82aが駆動軸室55の周壁55aに連通(開口)され、下端部82bがシフト室76の側壁76bに連通(開口)されている。
シフト案内通路82の上端部82aは、ナット88の上方に配置されている。
シフト案内通路82の下端部82bは、シフト室76の側壁76bのうち上端部76c近傍に配置されている。
戻し連通路83の下端部83aは、前ベベルギヤ64を支えるテーパローラ軸受(テーパローラベアリング)91の前側近傍に設けられている。
前ベベルギヤ64の上方に供給通路81の入口部(下端部)81aが設けられている。よって、前ベベルギヤ64で跳ね上げられた潤滑油61が供給通路81の入口部81aから供給通路81に流入する。
供給通路81に流入した潤滑油61は、供給通路81を経て供給通路81の出口部(上端部)81b、すなわちオイルスリンガ58の下端部58bまで導かれる。
よって、オイルスリンガ58の下端部58bまで導かれた潤滑油61は、オイル溝58aで下端部58bから上端部58cまで案内される。
オイルスリンガ58の上端部58cまで案内された潤滑油61は、テーパローラ軸受33の下端部33aから外輪47および内輪48間の隙間を経てテーパローラ軸受33の上端部33bまで導かれる。
テーパローラ軸受33を潤滑した潤滑油61は、ナット88の上方からシフト案内通路82に導かれ、シフト案内通路82を経てシフト室76に導かれる。
シフト室76に導かれた潤滑油61は、シフト室76の底部76aからボール軸受77および戻し連通路83を経てギヤ室68に戻される。
サブ潤滑循環部36は、テーパローラ軸受33の近傍に設けられたオイル貯留室101と、オイル貯留室101および駆動軸室55を連通する左右の補助案内通路(案内通路)111と、オイル貯留室101およびギヤ室68を連通する左右の補助戻し通路(戻し通路)115とを備えている。
ところで、ギヤケース38は、通常、鋳造品が用いられ、ギヤケース38の利用不能な部位38a,38b,38c…に中空部39(図3参照)がそれぞれ形成されている。
ここで、利用不能な部位38a,38b,38c…のうち部位38aの中空部39がオイル貯留室101として利用されている。
これにより、ギヤケース38を大きくすることなくオイル貯留室101を設けることができる。
ギヤケース38を大きくする必要がないので、船体14の滑走中に海水による抵抗が大きくなることを防ぐことができ、船外機10の能力を確保することができる。
前貯留室102は、シフト案内通路82の上端部102aが開口され、シフト案内通路82の左右側から下方に向けて左前貯留室103および右前貯留室104に分岐されている。
前貯留室102の上端部102aは、エクステンションケース37(図6(a)参照)で密封されている。
一方、分岐された左右の前貯留室103,104は、シフト案内通路82側からギヤ室68に向けて(下方に向けて)略鉛直に形成されている。
左補助案内通路111は、シフト案内通路82の左側においてシフト案内通路82に沿って設けられ、駆動軸室55から左前貯留室103に向けて下り勾配に延ばされている(図6(b)も参照)。
左前貯留室103および駆動軸室55を左補助案内通路111で連通することで、テーパローラ軸受33を潤滑した潤滑油61が左補助案内通路111を経て左前貯留室103に案内される。
右補助案内通路111は、シフト案内通路82の右側においてシフト案内通路82に沿って設けられ、駆動軸室55から右前貯留室104に向けて下り勾配に延ばされている。
右前貯留室104および駆動軸室55を右補助案内通路111で連通することで、テーパローラ軸受33を潤滑した潤滑油61が右補助案内通路111を経て右前貯留室104に案内される。
これにより、オイル貯留室101を設ける部位を比較的広い範囲から選択することが可能になり、設計の自由度を高めることができる。
左補助戻し通路115は、中心軸71に対して左側に略鉛直に設けられている。
中心軸71は、前ベベルギヤ64(図7も参照)の回転中心72から鉛直方向に延ばされた軸である。
左補助戻し通路115の出口部115bは、ギヤ室68の中央頂部68bのうち中心軸71に対して左側の部位68dに開口されている。
中心軸71の手前側の部位68dに出口部115bが開口することで、左前貯留室103に案内された潤滑油61が、左補助戻し通路115を経てギヤ室68に戻される。
右補助戻し通路115は、中心軸71に対して右側に略鉛直に設けられている。
右補助戻し通路115の出口部115bは、ギヤ室68の中央頂部68bのうち中心軸71に対して右側の部位68eに開口されている。
中心軸71の奥側の部位68eに出口部115bが開口することで、右前貯留室104に案内された潤滑油61が、右補助戻し通路115を経てギヤ室68に戻される。
奥側の部位68eは、中心軸71から矢印F方向に向けて下方に下がるように円弧状に形成されている。
よって、右補助戻し通路115の出口部115bからギヤ室68に導かれた潤滑油61を、前ベベルギヤ64やテーパローラ軸受91の回転で奥側の部位68eの壁面に沿わせて下降させるように円滑に導くことができる。
これにより、右補助戻し通路115の潤滑油61を、右補助戻し通路115の出口部115bからギヤ室68に矢印Hの如く円滑に導くことができる。
このように、図3に示す潤滑循環部35の他にもう一つの循環部としてサブ潤滑循環部36を備えることで、テーパローラ軸受33を潤滑した潤滑油61をギヤ室68に円滑(迅速)に戻すことができる。
潤滑油61を円滑に循環させることで、駆動軸室55やギヤ室68(図4も参照)の内部圧力を好適に保つことができる。
駆動軸室55やギヤ室68の内部圧力を好適に保つことで、駆動軸室55やギヤ室68から潤滑油61が流出することを確実に防ぐことができる。
ギヤ機構29の剛性(強度)を高めることで動力伝達系の耐久性を高めることができる。
ギヤケース38は船体14(図1参照)の滑走中に海水に浸かる部位であり、海水の抵抗などを考慮するとギヤケース38を大きくしないことが好ましい。
よって、ギヤケース38を大きくすることなく、駆動軸室55やギヤ室68の内部圧力を好適に保つことができる。
このように、ギヤケース38を大きくする必要がないので、船体14(図1参照)の滑走中に海水による抵抗が大きくなることを防いで船外機10の能力(特に、滑走能力)を確保できる。
まず、船外機10で船体14(図1参照)を前進滑走させる例を図9に基づいて説明する。
図9に示すように、エンジン23(図1参照)を駆動することにより駆動軸28が矢印Iの如く回転する。駆動軸28と一体にピニオン63が回転することにより、前ベベルギヤ64が矢印Jの如く回転する。
よって、駆動軸28の回転がピニオン63、前ベベルギヤ64およびクラッチ66を経てプロペラ軸31に伝達される。
プロペラ軸31でプロペラ32を矢印Jの如く正転させることで船体14(図1参照)が前進状態で滑走する。
図10(a)に示すように、前ベベルギヤ64が矢印Jの如く回転することで、ギヤ室68の潤滑油61が前ベベルギヤ64の回転で矢印Jの如く案内凸部86に向けて案内される(導かれる)。
潤滑油61を案内凸部86で入口部81aに導くことにより、潤滑油61が入口部81aを経て供給通路81に良好に案内される。
ここで、駆動軸28と一体にオイルスリンガ58が矢印Iの如く回転している。
よって、オイルスリンガ58の下端部58bまで導かれた潤滑油61が、オイル溝58aで下端部58bから上端部58cまで矢印Mの如く案内される。
これにより、テーパローラ軸受33の外輪47、内輪48および複数のローラ49、すなわちテーパローラ軸受33が潤滑油61で潤滑される。
シフト室76に導かれた潤滑油61は、シフト室76の底部76aからボール軸受77および戻し連通路83を経てギヤ室68に矢印Qの如く戻される。
図11(a)に示すように、テーパローラ軸受33を潤滑した潤滑油61が、サブ潤滑循環部36の左右の補助案内通路111に矢印Rの如く案内される。
左前貯留室103に導かれた潤滑油61が、左前貯留室103を経て左補助戻し通路115に矢印Tの如く導かれる。
左補助戻し通路115に導かれた潤滑油61が、左補助戻し通路115を経てギヤ室68に矢印Uの如く戻される。
右前貯留室104に導かれた潤滑油61が、右前貯留室104を経て右補助戻し通路115に矢印Wの如く導かれる。
右補助戻し通路115に導かれた潤滑油61が、右補助戻し通路115を経てギヤ室68に矢印Xの如く戻される。
ここで、前ベベルギヤ64(図11(a)参照)やテーパローラ軸受91が矢印Jの如く回転している。
よって、右補助戻し通路115の出口部115bからギヤ室68に導かれた潤滑油61が、前ベベルギヤ64やテーパローラ軸受91の回転で奥側の部位68eの壁面に沿って下降するように導かれる。
これにより、右補助戻し通路115の潤滑油61が出口部115bからギヤ室68に円滑に戻される。
潤滑油61を円滑に循環させることで、駆動軸室55やギヤ室68の内部圧力を好適に保つことができる。
よって、動力伝達系、特にギヤ機構29の形状を大きくした場合に、潤滑油61を円滑に循環させるために、ギヤ機構29に合わせてギヤ室68を大きく確保する必要がない。
よって、サブ潤滑循環部36を備えることでギヤケース38を大きくすることなく、駆動軸室55やギヤ室68の内部圧力を好適に保つことができる。
このように、ギヤケース38を大きくする必要がないので、船体14(図3参照)の滑走中に海水による抵抗が大きくなることを防ぐことができ、船外機10の能力(特に、滑走能力)を確保できる。
ギヤ機構29の剛性(強度)を高めることで動力伝達系の耐久性を高めることができる。
例えば、前記実施例では、サブ潤滑循環部36に左右の補助案内通路111を備えた例について説明したが、これに限らないで、補助案内通路111の個数は任意に選択することができる。
Claims (2)
- エンジンのクランク軸(27)に連結された駆動軸(28)が軸受(33)で駆動軸室(55)に回転自在に支持され、前記駆動軸(28)の回転をプロペラ軸(31)に伝達可能なギヤ機構(29)がギヤ室(68)に収納された船外機において、
前記ギヤ機構(29)の回転で前記ギヤ室(68)の潤滑油を前記軸受(33)に導き、前記軸受(33)を潤滑した潤滑油を前記ギヤ室(68)に戻す循環部(35)と、
前記循環部(35)に連通され、前記軸受(33)を潤滑した潤滑油を受入可能なオイル貯留室(101)とを備え、
前記オイル貯留室(101)は下方に向けて設けた左右の前貯留室(103,104)に分岐され、
前記左右の前貯留室(103、104)は、左右の補助案内通路(111,111)を介して前記軸受(33)を収容した駆動軸室(55)と連通し、
且つ前記左右の前貯留室(103,104)は夫々下方に延びる左右の戻し通路(115,115)に連通し、該左右の戻し通路(115,115)を経て前記オイル貯留室(101)に案内された前記潤滑油を前記ギヤ室(68)に戻すようにした、
ことを特徴とする船外機。 - 前記ギヤ室(68)の潤滑油を前記軸受(33)に導くために前記ギヤ室(68)に入口部(81a)が開口された供給通路(81)と、
前記供給通路(81)の入口部(81a)の周囲のうち、前記ギヤ機構(29)の回転方向に対して前記入口部(81a)の奥側の部位から前記ギヤ室(68)に突出され、前記ギヤ室(68)の潤滑油を前記入口部(81a)に案内可能な案内凸部(86)とを備えたことを特徴とする請求項1記載の船外機。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011189006A JP5719728B2 (ja) | 2011-08-31 | 2011-08-31 | 船外機 |
CA 2784471 CA2784471C (en) | 2011-08-31 | 2012-08-03 | Outboard engine unit |
US13/592,629 US8814618B2 (en) | 2011-08-31 | 2012-08-23 | Outboard engine unit |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011189006A JP5719728B2 (ja) | 2011-08-31 | 2011-08-31 | 船外機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013049372A JP2013049372A (ja) | 2013-03-14 |
JP5719728B2 true JP5719728B2 (ja) | 2015-05-20 |
Family
ID=47744357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011189006A Active JP5719728B2 (ja) | 2011-08-31 | 2011-08-31 | 船外機 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8814618B2 (ja) |
JP (1) | JP5719728B2 (ja) |
CA (1) | CA2784471C (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6606607B2 (ja) * | 2015-11-02 | 2019-11-13 | アーベー ボルボ ペンタ | 水上船舶のスクリュー駆動アセンブリ及びスクリューポンプ |
JP2017088040A (ja) | 2015-11-12 | 2017-05-25 | ヤマハ発動機株式会社 | 船外機 |
JP6896496B2 (ja) | 2017-04-21 | 2021-06-30 | ヤマハ発動機株式会社 | 船外機 |
JP7331684B2 (ja) * | 2019-12-20 | 2023-08-23 | スズキ株式会社 | 船外機 |
CN112943900B (zh) * | 2021-01-28 | 2022-05-31 | 中车青岛四方机车车辆股份有限公司 | 用于更换挡油环的防护装置、拆装平台及挡油环更换方法 |
Family Cites Families (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57182595A (en) * | 1981-05-08 | 1982-11-10 | Sanshin Ind Co Ltd | Lubricating device of marine propeller |
JPS591870A (ja) * | 1982-06-28 | 1984-01-07 | Nissan Motor Co Ltd | 歯車装置の潤滑液冷却機構 |
US4650430A (en) * | 1985-08-13 | 1987-03-17 | Brunswick Corporation | Marine drive gear case lubrication system |
JP2554427Y2 (ja) * | 1990-03-29 | 1997-11-17 | 日本精工株式会社 | デファレンシャルギヤ用潤滑装置 |
US5236380A (en) * | 1990-05-18 | 1993-08-17 | Brunswick Corporation | Apparatus and method for providing oil circulation in a marine propulsion system |
US5697821A (en) * | 1993-11-29 | 1997-12-16 | Sanshin Kogyo Kabushiki Kaisha | Bearing carrier for outboard drive |
US5643025A (en) * | 1995-01-31 | 1997-07-01 | Sanshin Kogyo Kabushiki Kaisha | Transmission lubrication system |
JP2004262397A (ja) | 2003-03-04 | 2004-09-24 | Suzuki Motor Corp | 船外機におけるドライブシャフト支持構造 |
JP4712506B2 (ja) * | 2004-10-21 | 2011-06-29 | 株式会社日立産機システム | スクリュー圧縮機の潤滑装置及びこれを備えたスクリュー圧縮機 |
JP4969165B2 (ja) * | 2006-06-29 | 2012-07-04 | ヤマハ発動機株式会社 | 船外機の推進装置 |
JP4749254B2 (ja) * | 2006-06-30 | 2011-08-17 | 本田技研工業株式会社 | 駆動軸を備える船舶推進機 |
-
2011
- 2011-08-31 JP JP2011189006A patent/JP5719728B2/ja active Active
-
2012
- 2012-08-03 CA CA 2784471 patent/CA2784471C/en not_active Expired - Fee Related
- 2012-08-23 US US13/592,629 patent/US8814618B2/en active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2013049372A (ja) | 2013-03-14 |
CA2784471C (en) | 2015-04-28 |
US20130052891A1 (en) | 2013-02-28 |
US8814618B2 (en) | 2014-08-26 |
CA2784471A1 (en) | 2013-02-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5719728B2 (ja) | 船外機 | |
JP4749254B2 (ja) | 駆動軸を備える船舶推進機 | |
JP6586707B2 (ja) | 船外機 | |
JP2008025603A (ja) | 船外機の潤滑構造 | |
US8142244B2 (en) | Outboard motor | |
JP2009161054A (ja) | 船外機 | |
WO2015159898A1 (ja) | 船外機 | |
JP6273991B2 (ja) | 船外機 | |
JP2008018867A (ja) | 船外機の推進装置 | |
JP4969165B2 (ja) | 船外機の推進装置 | |
JP2017088040A (ja) | 船外機 | |
JP6260425B2 (ja) | 船外機 | |
JP7406381B2 (ja) | 船外機 | |
JP4912769B2 (ja) | 駆動軸を備える船舶推進機 | |
JP2015147540A (ja) | 船舶推進機 | |
JP2014040120A (ja) | 船外機 | |
JP2008007067A (ja) | 駆動軸を備える船舶推進機 | |
WO2015159681A1 (ja) | 船外機 | |
US20100248565A1 (en) | Power transmission system for marine propulsion unit | |
JP6260427B2 (ja) | 船外機 | |
JP6260426B2 (ja) | 船外機 | |
JP4749253B2 (ja) | 駆動軸を備える船舶推進機 | |
JP4749252B2 (ja) | 駆動軸を備える船舶推進機 | |
JP2009149203A (ja) | 船舶推進機の動力伝達装置における水冷却装置 | |
JP2022140003A (ja) | 船外機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140724 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140819 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140930 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150317 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150323 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5719728 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |