JP6586707B2 - 船外機 - Google Patents

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Description

本発明は、船外機に関する。
特許文献1には、船外機等の推進機が備えられた船舶を陸に上げずに、推進機のギヤオイルを交換するギヤオイル交換方法が開示されている。
この方法では、水中に配置された第一および第二オイル口を水面の上方に移動させるために、推進機をチルトアップさせる。この状態で、第一および第二オイル口に取り付けられた第一および第二プラグを外し、第一および第二アダプタを第一および第二オイル口に取り付ける。さらに、第一および第二ホースの一端を第一および第二アダプタに取り付け、第一ホースの他端を船内に配置された吸引ポンプに取り付ける。第二ホースの他端は大気に開放されている。この状態で、推進機をチルトダウンさせ、推進機内のギヤオイルを吸引ポンプに吸引させる。
使用済みのギヤオイルが排出された後は、第一ホースの他端を、吸引ポンプから外し、船内に配置されたオイルタンクに取り付ける。さらに、第二ホースの他端を吸引ポンプに取り付ける。この状態で、吸引ポンプの吸引力を利用してオイルタンク内の新しいギヤオイルを推進機内に送る。規定量のギヤオイルが供給された後は、推進機をチルトアップさせる。この状態で、第一および第二アダプタを第一および第二オイル口から外し、第一および第二プラグを第一および第二オイル口に取り付ける。その後、推進機をチルトダウンさせる。
特開2007−245789号公報
船外機のギヤ機構等を潤滑する潤滑油の交換は、通常、船舶が陸に上げられた状態で行われる。しかしながら、船舶の大型化により船舶を陸に上げずに水域で保管することが増えている。そのため、潤滑油の交換は、船外機が備えられた船舶を陸に上げなくても実施できることが好ましい。
特許文献1は、船舶を陸に上げずに推進機のギヤオイルを交換するギヤオイル交換方法を開示している。しかしながら、この方法では、第一および第二アダプタ等の取り付けおよび取り外しが行われる第一および第二オイル口が船体から遠いので、ユーザーが船上で取り付けおよび取り外し作業を行うことが難しい。桟橋等の船舶以外の場所から第一および第二オイル口にアクセスできるかもしれないが、推進機をチルトアップおよびチルトダウンさせる操作等を船上で行う必要があるため、ユーザーは、船舶とその周辺とを行き来しなければならない。
そこで、本発明の目的の一つは、船外機が備えられた船舶を陸に上げなくても、ユーザーが船上で船外機内の潤滑油を交換できる船外機を提供することである。
本発明の一実施形態は、エンジンと、前記エンジンの下方で上下方向に延びており、前記エンジンの回転が伝達されるドライブシャフトと、前記ドライブシャフトの下端部に連結されており、前記ドライブシャフトの回転が伝達されるギヤ機構と、前記ギヤ機構の回転が伝達されるプロペラシャフトと、前記エンジンを収容するカウリングと、前記エンジンの下方に配置されており、前記ドライブシャフトを収容するアッパーケースと、前記ギヤ機構と潤滑油とを収容するオイル貯留室を形成しており、前記アッパーケースの下方に配置されたロワーケースと、前記オイル貯留室で開口する下オイル口と、前記ロワーケースよりも上方に位置する上オイル口と、前記ロワーケース内で上下方向に延びる縦通路と、を含み、前記縦通路を介して前記下オイル口と前記上オイル口との間で潤滑油を案内するオイル通路と、を含む、船外機を提供する。
この構成によれば、エンジンの回転が、ドライブシャフト、ギヤ機構、およびプロペラシャフトを介して、プロペラに伝達される。カウリングに収容されたエンジンは、ドライブシャフトを収容するアッパーケースの上方に配置されている。ドライブシャフトの回転をプロペラシャフトに伝達するギヤ機構は、アッパーケースの下方に配置されたロワーケースに収容されている。ロワーケースのオイル貯留室に収容されたギヤ機構は、オイル貯留室内の潤滑油によって潤滑される。
オイル通路の下オイル口は、オイル貯留室で開口している。オイル通路の上オイル口は、ロワーケースよりも上方に配置されている。オイル貯留室内の潤滑油を排出するときは、吸引ポンプを上オイル口に接続する。オイル貯留室内の潤滑油は、吸引ポンプの吸引力によって、ロワーケース内で上下方向に延びる縦通路を介して、下オイル口から上オイル口に流れる。これにより、オイル貯留室内の潤滑油が排出される。
上オイル口がロワーケースよりも上方に配置されているので、ロワーケースに設けられている場合と比較して上オイル口がエンジンに近づく。言い換えると、上オイル口が、船上のユーザーに近づく。そのため、ユーザーは、船舶から降りずに吸引ポンプを上オイル口に接続することができる。したがって、ユーザーは、水面で浮かんでいる船舶から降りずに、当該船舶に備えられた船外機内の潤滑油を交換することができる。
前記上オイル口は、前記アッパーケースよりも上方に位置していてもよい。
この構成によれば、オイル通路の上オイル口がアッパーケースの上端よりも上方に配置されているので、上オイル口が船上のユーザーにさらに近づく。アッパーケースの上端は、通常、水面の上方に位置している。したがって、上オイル口は、通常、水面の上方に配置される。そのため、船上のユーザーは、手を水中に入れずに簡単に上オイル口にアクセスできる。
前記船外機は、水平に延びるチルティングシャフトまわりに回転可能であってもよい。前記上オイル口は、前記チルティングシャフトよりも上方に位置していてもよい。
この構成によれば、オイル通路の上オイル口がチルティングシャフトよりも上方に配置されているので、上オイル口が船上のユーザーにさらに近づく。チルティングシャフトは、通常、船体の後部に設けられたトランサムの上端よりも上方に位置している。したがって、上オイル口は、トランサムの上端よりも上方に配置される。そのため、船上のユーザーは、トランサムの上端よりも下の位置まで手を下さずに簡単に上オイル口にアクセスできる。
前記上オイル口は、前記カウリング内に位置していてもよい。
この構成によれば、エンジンだけでなく、上オイル口が、カウリングに収容されている。船上のユーザーは、カウリングを開いて、上オイル口に簡単にアクセスできる。さらに、カウリングが閉じられているときは、上オイル口がカウリングで保護されるので、水しぶき等が上オイル口に付着することを防止できる。したがって、上オイル口が塩水や埃等で汚れることを防止できる。
前記上オイル口は、前記カウリングの前端よりも後方に位置していてもよい。
この構成によれば、上オイル口が、カウリングの前端、つまり、船外機の前端よりも後方に位置している。上オイル口が船外機の前端よりも前方に位置している場合、オイル通路の一部が船内に配置されることになる。これは、ユーザーが使用可能な船内スペースが減少することを意味する。したがって、上オイル口をカウリングの前端よりも後方に位置させることにより、船内スペースの減少を防止することができる。
前記船外機は、前記ロワーケースが水中に位置するチルトダウン位置と、前記ロワーケースが水面の上方に位置するチルトアップ位置との間で、水平に延びるチルティングシャフトまわりに回転可能であってもよい。前記下オイル口は、前記船外機が前記チルトアップ位置に位置しているときに、前記オイル貯留室の最下端付近に位置していてもよい。
この構成によれば、船外機がチルトアップ位置までチルトアップされると、つまり、ロワーケースが水面の上方に配置されると、下オイル口がオイル貯留室の最下端またはその近傍に配置される。オイル貯留室内の全ての潤滑油は、重力によりオイル貯留室の最下端の方に流れる。したがって、オイル貯留室から潤滑油を排出したときの潤滑油の残留量を減らすことができる。
前記オイル通路は、前記ロワーケースと一体の一体部を含んでいてもよい。すなわち、オイル通路の全体が一体部であってもよいし、ロワーケースとは別体の別体部と一体部とがオイル通路に含まれていてもよい。オイル通路の全体が別体部であってもよい。
前記オイル通路の少なくとも一部は、オイルホースで形成されていてもよい。オイルホースは、樹脂やゴムなどの弾性材料で作成された可撓性部材であってもよい。
前記オイルホースは、前記アッパーケースの外表面で露出していてもよい。
この構成によれば、オイルホースの少なくとも一部が、アッパーケースの外に配置されている。したがって、アッパーケースの内部にオイルホースを配置する空間を設けなくてもよい。さらに、アッパーケースの少なくとも一部は水面の上方に配置されるので、水から船外機に加わる抵抗の増加を抑えながら、オイルホースをアッパーケースの外表面で露出させることができる。
前記船外機は、前記アッパーケースの外表面で前記オイルホースを保持するオイルホース保持部をさらに含んでいてもよい。
この構成によれば、オイルホースが、オイルホース保持部によってアッパーケースの外表面で保持される。そのため、オイルホースの位置を安定させることができる。これにより、船舶が走行しているときに、オイルホースが他の部材に擦れたり衝突したりすることを防止できる。これにより、金属製のアッパーケースよりも軟らかいオイルホースが損傷することを防止できる。
前記オイルホース保持部は、左右方向における前記船外機の中央の側方に位置していてもよい。この場合、船外機は、エアー通路を形成するエアーホースをアッパーケースの外表面で保持するエアーホース保持部をさらに含んでいてもよい。エアーホース保持部は、左右方向における船外機の中央に対してオイルホース保持部と同じサイドに配置されていてもよいし、反対のサイドに配置されていてもよい。
前記船外機は、前記アッパーケースの外表面を覆うエプロンをさらに含んでいてもよい。前記オイルホースは、前記アッパーケースの外表面と前記エプロンの内表面との間に位置していてもよい。
この構成によれば、オイルホースがアッパーケースとエプロンとの間に配置されているので、オイルホースがエプロンの内表面で覆われている。オイルホースがエプロンで保護されるので、水面上または水中にある障害物がオイルホースに当たることを防止できる。これにより、オイルホースの損傷を防止できる。
前記船外機は、前記下オイル口よりも上方に位置し且つ前記オイル貯留室で開口する下エアー口と、前記ロワーケースよりも上方に位置する上エアー口と、を含み、前記下エアー口と前記上エアー口との間で空気を案内するエアー通路をさらに含んでいてもよい。
この構成によれば、下オイル口だけでなく、下エアー口が、オイル貯留室で開口している。オイル貯留室内の潤滑油を排出するときは、潤滑油が下オイル口からオイル通路に吸引されるのと同時に、上エアー口からエアー通路に流入した空気が下エアー口からオイル貯留室に供給される。潤滑油をオイル貯留室に供給するときは、潤滑油が下オイル口からオイル貯留室に供給されるのと同時に、オイル貯留室内の空気が下エアー口からエアー通路に排出される。
下エアー口は、下オイル口よりも上方に位置している。潤滑油は空気よりも重いのでオイル貯留室を下方に移動する。そのため、下エアー口が潤滑油で塞がれ難い。したがって、下エアー口に対する空気の出入りが潤滑油で阻害され難い。さらに、上エアー口がロワーケースよりも上方に位置しているので、上エアー口が船上のユーザーに近づく。したがって、ユーザーは、水面で浮かんでいる船舶から降りずに、上エアー口を開閉するエアーコックを操作することができる。
前記下エアー口は、前記下オイル口よりも後方に位置していてもよい。
前記エアー通路の少なくとも一部は、エアーホースで形成されていてもよい。エアーホースは、樹脂やゴムなどの弾性材料で作成された可撓性部材であってもよい。
前記エアーホースは、前記アッパーケースの外表面で露出していてもよい。
この構成によれば、エアーホースが、アッパーケースの外表面に配置されている。言い換えると、エアーホースの少なくとも一部は、アッパーケースの外に配置されている。したがって、アッパーケースの内部にエアーホースを配置する空間を設けなくてもよい。さらに、アッパーケースの少なくとも一部は水面の上方に配置されるので、水から船外機に加わる抵抗の増加を抑えながら、エアーホースをアッパーケースの外表面で露出させることができる。
本発明の一実施形態に係る船外機の左側面を示す部分断面図である。 船外機がチルトアップ位置に位置している状態を示す部分断面図である。 図1の一部を拡大した断面図である。 船外機のオイル交換システムについて説明するための図である。 ボトムカウリングを上から見た図である。 図4に示すVI−VI線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態に係るオイル交換方法について説明するための模式図である。 本発明の一実施形態に係るオイル交換方法について説明するための模式図である。 本発明の一実施形態に係るオイル交換方法について説明するための模式図である。 本発明の一実施形態に係るオイル交換方法について説明するための模式図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
以下では、特に断りがない限り、基準姿勢の船外機2について説明する。基準姿勢は、エンジン3の回転軸線Acが鉛直に延び、エンジン3の回転軸線Acに直交するプロペラシャフト7の回転軸線Apが前後方向に水平に延びる姿勢である。左右方向における船外機2の中央WO(図5参照)は、エンジン3の回転軸線Acとプロペラシャフト7の回転軸線Apとを含む鉛直面を意味する。
図1は、本発明の一実施形態に係る船外機2の左側面を示す部分断面図である。図1は、船外機2が基準姿勢にある状態を示している。図2は、船外機2がチルトアップ位置に位置している状態を示す部分断面図である。図3は、図1の一部を拡大した断面図である。
図1に示すように、船舶推進機1は、船舶を推進させる推力を発生する船外機2と、船外機2を船体H1に取り付ける懸架装置とを含む。
船外機2は、プロペラ8を回転させる動力を発生する原動機の一例であるエンジン3と、エンジン3の動力をプロペラ8に伝達する動力伝達装置とを含む。エンジン3に備えられたクランクシャフト4の回転は、動力伝達装置のドライブシャフト5、ギヤ機構6、およびプロペラシャフト7を介してプロペラ8に伝達される。これにより、プロペラ8がプロペラシャフト7と共に回転し、船舶を前方または後方に推進させる推力が発生する。
懸架装置は、船体H1の後部に設けられたトランサムT1に固定される一対のクランプブラケット9と、左右方向に水平に延びる姿勢で一対のクランプブラケット9に支持されたチルティングシャフト10とを含む。懸架装置は、さらに、チルティングシャフト10を介して一対のクランプブラケット9に支持されたスイベルブラケット11と、上下方向に鉛直に延びる姿勢でスイベルブラケット11に支持されたステアリングシャフト12とを含む。
船外機2は、ステアリングシャフト12の上端部および下端部に連結されている。ステアリングシャフト12は、上下方向に延びるステアリングシャフト12の中心線まわりにスイベルブラケット11に対して回転可能である。スイベルブラケット11は、左右方向に延びるチルティングシャフト10の中心線まわりにクランプブラケット9に対して回転可能である。船外機2は、船体H1に対して左右方向に回動可能であり、船体H1に対して上下方向に回動可能である。
船舶推進機1は、クランプブラケット9に対して船外機2をステアリングシャフト12の中心線まわりに回動させるステアリング機構と、クランプブラケット9に対して船外機2をチルティングシャフト10まわりに回動させるパワートリム&チルト機構(以下では「PTT」という。)とを含む。PTTの油圧シリンダ13は、一対のクランプブラケット9の間に配置されている。PTTは、プロペラ8が水中に位置するチルトダウン位置(図1に示す位置)から、プロペラ8が水面の上方に位置するチルトアップ位置(図2に示す位置)までの、任意の位置に船外機2を位置させる。
船外機2は、エンジン3を収容するカウリング14と、動力伝達装置を収容するケーシングとを含む。ケーシングは、エンジン3の下方に配置されたエギゾーストガイド17と、エギゾーストガイド17の下方に配置されたアッパーケース18と、アッパーケース18のまわりに配置されたエプロン19と、アッパーケース18の下方に配置されたロワーケース20とを含む。カウリング14は、エギゾーストガイド17上に配置された筒状のボトムカウリング16と、ボトムカウリング16上に配置されたカップ状のトップカウリング15とを含む。
トップカウリング15およびボトムカウリング16は、エンジン3を収容する収容空間を形成している。ボトムカウリング16は、エンジン3の下部のまわりに配置されている。ボトムカウリング16は、取り外し可能にエギゾーストガイド17に取り付けられている。トップカウリング15は、取り外し可能にボトムカウリング16に取り付けられている。トップカウリング15を取り外すと、カウリング14が開かれ、エンジン3が露出する。メンテナンス等の作業を行うときは、トップカウリング15が取り外される。トップカウリング15は、単一の一体の部材であってもよいし、複数の部材によって構成されていてもよい。
エプロン19は、アッパーケース18の右方および左方にそれぞれ配置された2つのサイドエプロン19aを含む。各サイドエプロン19aは、アッパーケース18に取り外し可能に取り付けられている。サイドエプロン19aの上縁は、カウリング14の下方に配置されている。ロワーケース20は、サイドエプロン19aの下縁よりも下方に配置されている。ロワーケース20は、前後方向に延びる円筒状のトーピード部20aを含む。トーピード部20aは、水中に配置される部分である。トーピード部20aは、閉じられた前端と、後方に開いた後端と、前端に近づくにしたがって細くなるテーパー状の外表面とを含む。
ドライブシャフト5は、エギゾーストガイド17、アッパーケース18、およびロワーケース20内で上下方向に延びている。ギヤ機構6は、ドライブシャフト5の下端部に連結されている。プロペラシャフト7は、トーピード部20a内で前後方向に延びている。ギヤ機構6は、プロペラシャフト7の前端部に連結されている。プロペラ8は、トーピード部20aの後端から後方に突出したプロペラシャフト7の後端部に取り外し可能に取り付けられている。ドライブシャフト5は、ドライブシャフト5の中心線(ドライブ軸線Ad)まわりにケーシングに対して回転可能である。プロペラシャフト7は、プロペラシャフト7の中心線(プロペラ軸線Ap)まわりにケーシングに対して回転可能である。
エンジン3は、たとえば内燃機関である。エンジン3は、クランクシャフト4の回転軸線Acが鉛直な姿勢で、エンジン支持部材としてのエギゾーストガイド17上に配置されている。ドライブシャフト5からプロペラシャフト7に伝達される回転の方向は、ギヤ機構6によって切り替えられる。プロペラ8は、プロペラシャフト7と同じ方向に回転する。したがって、プロペラ8の回転方向は、正転方向および逆転方向の間で切り替えられる。これにより、推力の方向が切り替えられる。
図3に示すように、ギヤ機構6は、ドライブシャフト5と共にドライブ軸線Adまわりに回転する筒状のピニオン21と、ピニオン21に噛み合う筒状の前ギヤ22および後ギヤ23と、前ギヤ22および後ギヤ23の一方に選択的に噛み合う筒状のドッグクラッチ24とを含む。船外機2は、ドッグクラッチ24をプロペラシャフト7の軸方向(前後方向)に移動させることにより、ギヤ機構6のシフト状態を切り替えるシフト機構を含む。
ピニオン21は、ドライブシャフト5の下端部に連結されている。ドライブシャフト5は、ロワーケース20に設けられたシャフト挿入穴25に挿入されている。ドライブシャフト5は、ドライブシャフト5を取り囲む上ベアリング27および下ベアリング28を介して、ドライブ軸線Adまわりに回転可能にロワーケース20に支持されている。シャフト挿入穴25の上端は、ドライブシャフト5を取り囲む環状のキャップ26によって塞がれている。上ベアリング27は、キャップ26の下方に配置されており、下ベアリング28は、上ベアリング27の下方に配置されている。ピニオン21は、下ベアリング28の下方に配置されている。
前ギヤ22は、ドライブ軸線Adよりも前方に配置されている。後ギヤ23は、ドライブ軸線Adよりも後方に配置されている。ドッグクラッチ24は、前ギヤ22および後ギヤ23の間に配置されている。プロペラシャフト7の前端部は、筒状の前ギヤ22、後ギヤ23、およびドッグクラッチ24内に挿入されている。前ギヤ22および後ギヤ23は、ベアリングを介してプロペラ軸線Apまわりに回転可能にロワーケース20に支持されている。エンジン3がドライブシャフト5を回転させると、ドライブギヤとしてのピニオン21の回転が、ドリブンギヤとしての前ギヤ22および後ギヤ23に伝達され、前ギヤ22および後ギヤ23が互いに反対の方向に回転する。
ドッグクラッチ24は、プロペラシャフト7にスプライン結合されている。ドッグクラッチ24は、プロペラシャフト7に対してプロペラシャフト7の軸方向に移動可能であり、プロペラ軸線Apまわりにプロペラシャフト7と一体回転する。ドッグクラッチ24は、前ギヤ22の噛み合い部に対向する前噛み合い部24aと、後ギヤ23の噛み合い部に対向する後噛み合い部24bとを含む。ドッグクラッチ24は、前噛み合い部24aが前ギヤ22の噛み合い部に噛み合う正転位置と、後噛み合い部24bが後ギヤ23の噛み合い部に噛み合う逆転位置との間で、プロペラシャフト7に沿って前後方向に移動可能である。正転位置および逆転位置の間の位置は、ドッグクラッチ24が前ギヤ22および後ギヤ23のいずれにも噛み合わない中立位置(図3に示す位置)である。
ピニオン21、前ギヤ22、後ギヤ23、およびドッグクラッチ24は、トーピード部20aに設けられたギヤ室30内に配置されている。ギヤ室30は、トーピード部20aの内表面によって形成されている。ギヤ室30は、ギヤ機構6を潤滑する潤滑油(ギヤオイル)で満たされている。ギヤ室30の前端30aは、前ギヤ22の前方に配置されている。シャフト挿入穴25は、ギヤ室30の上方に位置している。シャフト挿入穴25は、下ベアリング28のまわりに設けられた迂回溝29を介してギヤ室30に接続されている。潤滑油は、ピニオン21の上方に位置する迂回溝29を介してギヤ室30とシャフト挿入穴25との間を移動可能である。
シフト機構は、正転位置、逆転位置、および中立位置のいずれかのシフト位置にドッグクラッチ24を位置させる。シフト機構は、ユーザーのシフト操作に応じて駆動されるシフトアクチュエータ31(図1参照)と、シフトアクチュエータ31によって回転駆動されるシフトロッド32とを含む。シフト機構は、さらに、シフトロッド32によって前後方向に駆動されるスライドシャフト33と、スライドシャフト33とドッグクラッチ24とを連結する連結ピン34とを含む。
シフトロッド32は、上下方向に延びるロッド部32aと、ロッド部32aの下方に配置されたディスク部32bと、ロッド部32aの下方に配置されたクランク部32cとを含む。ロッド部32aは、筒状のステアリングシャフト12に挿入されており、ドライブシャフト5と平行である。ロッド部32aおよびディスク部32bは同軸であり、クランク部32cの一部(偏心部)は、ロッド部32aおよびディスク部32bに対して偏心している。
ロッド部32aは、ロワーケース20に設けられたシフト室35内に配置されている。シフト室35は、ロッド部32aに沿って上下方向に延びている。ロッド部32aは、シフト室35の上端から上方に突出している。ロッド部32aは、ロッド部32aを取り囲む環状のキャップ36を介してロッド部32aの中心線まわりに回転可能にロワーケース20に支持されている。シフト室35の上端は、キャップ36によって塞がれている。シフト室35の下端は、ディスク部32bによって塞がれている。シフト室35は、ギヤ室30の上方に位置している。シフト室35は、ディスク部32bのまわりに配置された迂回溝37を介してギヤ室30に接続されている。潤滑油は、迂回溝37を介してギヤ室30とシフト室35との間を移動可能である。
ギヤやベアリング等を潤滑する潤滑油は、ギヤ室30だけでなく、シフト室35にも貯留されている。エンジン3が停止しているとき及びアイドリングしているとき、潤滑油の油面は、シフト室35内に位置している。つまり、ギヤ室30の全体が潤滑油で満たされており、シフト室35の一部が潤滑油で満たされている。ギヤ室30およびシフト室35は、潤滑油を貯留するオイル貯留室を形成している。潤滑油の油面は、キャップ36から下方に離れている。潤滑油の油面の位置(高さ)は、潤滑油の温度に応じて変化する。
スライドシャフト33は、クランク部32cに取り付けられたフロントシャフト33aと、連結ピン34に取り付けられたリアシャフト33bとを含む。リアシャフト33bは、プロペラシャフト7の前方からプロペラシャフト7内に挿入されており、フロントシャフト33aは、リアシャフト33bから前方に延びている。フロントシャフト33aは、プロペラシャフト7の前端から前方に突出している。クランク部32cは、プロペラシャフト7の前方でフロントシャフト33aに取り付けられている。
ユーザーが操船席に設けられたシフトレバーを操作すると、シフトアクチュエータ31(図1参照)がシフトロッド32をロッド部32aの中心線まわりに回動させる。クランク部32cの一部がロッド部32aに対して偏心しているので、シフトロッド32が回動すると、クランク部32cの一部が前後方向に移動する。これにより、フロントシャフト33aが、クランク部32cによって前方または後方に押され、前後方向に移動する。それに伴って、リアシャフト33b、連結ピン34、およびドッグクラッチ24が前後方向に一体移動する。これにより、ドッグクラッチ24が、正転位置、逆転位置、および中立位置のいずれかに配置される。
図3に示すように、船外機2は、エンジン3を含む船外機2の各部を冷却する水冷装置を含む。水冷装置は、船外機2の外表面で開口する取水口38と、取水口38に流入した船外機2の外の水を船外機2の各部に案内する冷却水通路39と、船外機2の外の水を取水口38に吸引させる吸引力を発生するウォーターポンプ40とを含む。エンジン3によって駆動されるウォーターポンプ40は、船外機2の内部に設けられた冷却水通路39上に配置されている。冷却水通路39は、船外機2の外の水を船外機2の各部に案内する給水路39aと、船外機2の各部を冷却した水を船外機2の外に排出する排水路とを含む。
ウォーターポンプ40は、ドライブシャフト5と共に回転するインペラ40aと、インペラ40aを収容するポンプケース40bとを含む。エンジン3がドライブシャフト5を回転させると、インペラ40aがポンプケース40bに対して回転する。ポンプケース40bは、ロワーケース20に設けられた給水路39aを介して取水口38に接続されている。エンジン3がドライブシャフト5を回転させると、冷却水としての船外機2の外の水が、給水路39aを介して取水口38からポンプケース40bの内部に吸引され、ポンプケース40bからエンジン3等に送られる。これにより、船外機2の各部が冷却される。
次に、船外機2内の潤滑油を交換するオイル交換システムについて説明する。
図4は、船外機2のオイル交換システムについて説明するための図である。図5は、ボトムカウリング16を上から見た図である。図6は、図4に示すVI−VI線に沿う断面図である。
図4に示すように、船外機2は、潤滑油を案内するオイル通路50と、空気を案内するエアー通路70とを含む。オイル通路50は、ギヤ室30の内面で開口する下オイル口55と、下オイル口55よりも上方に配置された上オイル口51と、下オイル口55から上オイル口51に延びるオイル通路部とを含む。エアー通路70は、シフト室35の内面で開口する下エアー口75と、下エアー口75よりも上方に配置された上エアー口71と、下エアー口75から上エアー口71に延びるエアー通路部とを含む。
上オイル口51は、手動式のオイルコック56によって形成されている。オイル通路部は、上オイルホース57によって形成されたオイル上通路52と、下オイルホース59によって形成されたオイル中間通路53と、ロワーケース20によって形成されたオイル下通路54とを含む。上オイルホース57および下オイルホース59は、樹脂やゴムなどの弾性材料で作成された可撓性部材である。上オイルホース57の一端部は、オイルコック56に連結されている。上オイルホース57の他端部は、筒状の上オイル継手58を介して下オイルホース59の一端部に連結されている。下オイルホース59の他端部は、オイル下通路54に差し込まれた筒状の下オイル継手60を介してロワーケース20に連結されている。
上エアー口71は、手動式のエアーコック76によって形成されている。エアー通路部は、上エアーホース77によって形成されたエアー上通路72と、下エアーホース79によって形成されたエアー中間通路73と、キャップ36によって形成されたエアー下通路74とを含む。上エアーホース77および下エアーホース79は、樹脂やゴムなどの弾性材料で作成された可撓性部材である。上エアーホース77の一端部は、エアーコック76に連結されている。上エアーホース77の他端部は、筒状の上エアー継手78を介して下エアーホース79の一端部に連結されている。下エアーホース79の他端部は、エアー下通路74に差し込まれた筒状の下エアー継手80を介してロワーケース20に連結されている。
オイルコック56は、オイル通路50の一部を形成する筒状のハウジングと、ハウジング内に配置されたバルブと、オイルコック56が開かれる開位置とオイルコック56が閉じられる閉位置との間でバルブと共に移動可能なレバーとを含む。同様に、エアーコック76は、エアー通路70の一部を形成する筒状のハウジングと、ハウジング内に配置されたバルブと、エアーコック76が開かれる開位置とエアーコック76が閉じられる閉位置との間でバルブと共に移動可能なレバーとを含む。上オイル口51は、オイルコック56のハウジングによって形成されている。同様に、上エアー口71は、エアーコック76のハウジングによって形成されている。オイルコック56およびエアーコック76は、潤滑油を交換するとき以外は閉じられている。
上オイル口51および上エアー口71は、カウリング14内に配置されている。上オイル口51および上エアー口71は、カウリング14の前端14a、つまり、船外機2の前端よりも後方に配置されている。カウリング14内の位置であれば、上オイル口51および上エアー口71は、いずれの位置に配置されていてもよい。船外機2がチルトダウン位置からチルトアップ位置までのいずれの位置に位置しているときでも、上オイル口51および上エアー口71は、水面よりも上方に位置する。上オイル口51および上エアー口71は、チルティングシャフト10よりも後方で、ステアリングシャフト12よりも前方の位置に配置されている。チルティングシャフト10およびクランプブラケット9は、上オイル口51および上エアー口71よりも下方に位置している。
図5に示すように、上エアー口71は、左右方向における船外機2の中央WOに対して上オイル口51と同じサイドに配置されている。上エアー口71は、上オイル口51よりも左右方向における外方に配置されている。上エアー口71は、上オイル口51よりも内方に配置されていてもよいし、左右方向における船外機2の中央WOに対して上オイル口51とは反対のサイドに配置されていてもよい。上エアー口71は、上オイル口51よりも下方または上方に配置されていてもよいし、上オイル口51と等しい高さに配置されていてもよい。
図5に示すように、オイル上通路52およびエアー上通路72は、ボトムカウリング16を上下方向に貫通するホース通し穴81を通ってボトムカウリング16の上からボトムカウリング16の下に延びている。つまり、オイル上通路52およびエアー上通路72は、同じ穴を上下方向に通過している。オイル上通路52およびエアー上通路72は、別々の穴を通過していてもよい。上オイルホース57および上エアーホース77の一部は、ホース通し穴81内に配置された樹脂またはゴム製のグロメット82を介してボトムカウリング16に保持されている。
図4に示すように、オイル上通路52は、カウリング14内に配置された上方部52aと、上方部52aから下方に延びる下方部52bとを含む。同様に、エアー上通路72は、カウリング14内に配置された上方部72aと、上方部72aから下方に延びる下方部72bとを含む。側面視において、上方部52aおよび上方部72aは、ステアリングシャフト12の前方の位置からステアリングシャフト12の後方の位置に延びている。下方部52bおよび下方部72bは、ボトムカウリング16を上下方向に貫通している。下方部52bおよび下方部72bは、アッパーケース18の外表面に沿って上下方向に延びている。
図6に示すように、下方部52bおよび下方部72bは、アッパーケース18の側方に配置されている。下方部72bは、左右方向における船外機2の中央WOに対して下方部52bと同じサイドに配置されている。下方部72bは、左右方向における船外機2の中央WOに対して下方部52bとは反対のサイドに配置されていてもよい。上オイルホース57および上エアーホース77は、アッパーケース18の外表面とエプロン19の内表面との間に位置しており、アッパーケース18の外表面で露出している。上オイルホース57および上エアーホース77は、アッパーケース18の側方で隣接している。上オイルホース57の外周面から上エアーホース77の外周面までの水平方向への最短距離は、上オイルホース57の外径よりも小さく、上エアーホース77の外径よりも小さい。
上オイルホース57の下端部は、C字状の断面を有するオイルホース保持部83に保持されている。同様に、上エアーホース77の下端部は、C字状の断面を有するエアーホース保持部84に保持されている。オイルホース保持部83およびエアーホース保持部84は、アッパーケース18の外表面から側方に突出している。オイルホース保持部83およびエアーホース保持部84は、アッパーケース18に固定されている。オイルホース保持部83は、アッパーケース18と一体であってもよいし、アッパーケース18とは別の部材であってもよい。エアーホース保持部84についても同様である。
図4に示すように、オイル中間通路53は、オイル上通路52から下方に延びる上方部53aと、上方部53aから前方に延びる下方部53bとを含む。同様に、エアー中間通路73は、エアー上通路72から下方に延びる上方部73aと、上方部73aから前方に延びる下方部73bとを含む。上方部53aおよび上方部73aは、アッパーケース18とエプロン19との間を上下方向に延びている。下方部53bおよび下方部73bは、ステアリングシャフト12の後方の位置からステアリングシャフト12の前方の位置に延びている。下方部53bおよび下方部73bの下端部は、アッパーケース18の内部85に配置されている。
オイル下通路54は、ロワーケース20の内部に設けられている。オイル下通路54は、ロワーケース20と一体の一体部である。オイル下通路54は、たとえば鋳造またはドリル加工で形成されている。オイル下通路54は、冷却水通路39の一部である給水路39aの前方に位置している。シフトロッド32およびドライブシャフト5は、オイル下通路54の後方に位置している。オイル下通路54は、左右方向における船外機2の中央WOに配置されている。
オイル下通路54の上端は、ロワーケース20の上面で開口している。オイル下通路54の下端は、ギヤ室30の内面で開口している。オイル下通路54は、ロワーケース20内で上下方向に延びる直線状の縦通路を形成している。オイル下通路54は、その上端からその下端まで鉛直であってもよいし、鉛直方向に対して斜めに傾いていてもよい。また、オイル下通路54は、折れ線状または曲線状であってもよい。
エアー下通路74は、キャップ36によって形成されている。エアー下通路74の上端は、キャップ36の上面で開口している。エアー下通路74の下端は、シフト室35を形成するキャップ36の下面で開口している。エアー下通路74の下端は、ロワーケース20内に位置している。エアー下通路74は、オイル下通路54よりも鉛直方向に短い。エアー下通路74は、シフト室35の上方に位置している。エアー下通路74は、シフトロッド32の前方に配置されている。エアー下通路74は、給水路39aの後方に配置されている。エアー下通路74は、ステアリングシャフト12の下方に位置している。エアー下通路74は、左右方向における船外機2の中央WOに配置されている。
下オイル口55は、オイル下通路54の下端に相当する。下オイル口55は、ギヤ室30の前端30a付近に配置されている。下オイル口55は、下方に向けられている。下オイル口55は、スライドシャフト33の前方に配置されている。下オイル口55は、ピニオン21よりも下方に配置されている。下オイル口55は、前ギヤ22および後ギヤ23の一部と等しい高さに配置されている。下オイル口55は、プロペラ軸線Apの下方に配置されている。下オイル口55は、プロペラ軸線Ap上に配置されていてもよいし、プロペラ軸線Apの上方に配置されていてもよい。下オイル口55は、給水路39aの前端よりも前方に配置されている。下オイル口55は、左右方向における船外機2の中央WOに配置されている。
下エアー口75は、エアー下通路74の下端に相当する。下エアー口75は、下方に向けられている。下エアー口75は、シフトロッド32のまわりに位置している。下エアー口75は、ステアリングシャフト12の下方に位置している。下エアー口75は、ウォーターポンプ40よりも下方で、上ベアリング27の上端よりも上方の位置に配置されている。下エアー口75は、給水路39aの後方に位置している。前ギヤ22は、下エアー口75よりも後方に位置している。下エアー口75は、下オイル口55よりも後方で、下オイル口55よりも上方の位置に配置されている。
エアー通路70の各部の流路面積は、オイル通路50の各部の流路面積よりも小さい。たとえば、図5に示すように、上エアー口71の開口面積は、上オイル口51の開口面積よりも小さい。図6に示すように、エアー上通路72の断面積は、オイル上通路52の断面積よりも小さい。潤滑油の粘性は、空気の粘性よりも高い。流路面積が小さいと、潤滑油が流れ難いので、オイル通路50に高い圧力(吸引圧または供給圧)を加えなければならない。このように、オイル通路50の流路面積が大きいので、オイル通路50に潤滑油を流すときにオイル通路50に加える圧力を低減できる。
図3および図4に示すように、船外機2がチルトダウン位置に位置しているとき、下オイル口55は、ギヤ室30の前端30a付近に配置されている。ギヤ室30の前端30aは、ギヤ室30およびシフト室35を含むオイル貯留室の前端に相当する。図2に示すように、船外機2がチルトアップ位置までチルトアップされると、ギヤ室30の前端30aは、オイル貯留室の最下端に移動する。
次に、船外機2内の潤滑油を交換するオイル交換方法について説明する。
図7〜図10は、本発明の一実施形態に係るオイル交換方法について説明するための模式図である。
船外機2内の潤滑油を交換するときは、図7に示すように、船外機2または操船席に設けられたアップ/ダウンスイッチを操作して、船外機2がチルトアップ位置に移動するまで、船外機2の下部を上昇させる。その後、トップカウリング15を取り外して、オイルコック56およびエアーコック76を露出させる。船外機2のチルトアップは、トップカウリング15が取り外された後に行われてもよい。
次に、図8に示すように、手動式または電動式の吸引ポンプ86から延びる接続ホース87の端部をオイルコック56に取り付けて、オイルコック56を船内に配置された吸引ポンプ86に接続する。さらに、オイルコック56およびエアーコック76のレバーを閉位置から開位置に移動させて、オイルコック56およびエアーコック76を開く。その後、吸引ポンプ86を操作して、吸引ポンプ86に船外機2内の潤滑油を吸引させる。
ギヤ室30内の潤滑油は、下オイル口55からオイル通路50内に吸引され、上オイル口51から吸引ポンプ86の方に排出される。それと同時に、船外機2の外の空気が、大気に開放されている上エアー口71からエアー通路70内に吸引され、下エアー口75からシフト室35内に排出される。これにより、ギヤ室30内の潤滑油が連続的に吸引ポンプ86に吸引される。
船外機2がチルトアップ位置に配置されているとき、下オイル口55は、オイル貯留室の最下端付近に位置している(図2参照)。そのため、全てまたは殆ど全ての潤滑油がオイル貯留室から排出される。船外機2内の潤滑油がなくなるまたは殆どなくなると、透明な接続ホース87内を流れる潤滑油内に気泡が混ざる。その後、接続ホース87から殆ど全ての潤滑油がなくなる。これにより、ギヤ室30およびシフト室35を含むオイル貯留室内の潤滑油が、吸引ポンプ86に排出される。
使用済みの潤滑油を排出した後は、図9に示すように、接続ホース87から吸引ポンプ86を取り外し、船内に配置された供給ポンプ88を接続ホース87に取り付ける。その後、船内に配置されたオイルタンク89内の新しい潤滑油を供給ポンプ88でオイルコック56に送る。供給ポンプ88は、手動式および電動式のいずれであってもよいし、吸引ポンプ86と同じポンプであってもよい。
オイルタンク89内の新しい潤滑油は、上オイル口51からオイル通路50内に入り、下オイル口55からギヤ室30に供給される。それと同時に、シフト室35内の空気が、下エアー口75からエアー通路70内に入り、上エアー口71から排出される。潤滑油の供給量が規定量に達すると、つまり、下オイル口55から供給された潤滑油の油面が下エアー口75まで上昇すると、オイルが上エアー口71から排出される。上エアー口71から排出されるオイルを船内に配置されたドレインタンクに導くために、ドレインホースをエアーコック76に取り付けてもよい。
規定量のオイルが船外機2に供給された後は、オイルコック56およびエアーコック76を閉じ、接続ホース87をオイルコック56から取り外す。その後、図10に示すように、トップカウリング15をボトムカウリング16に取り付ける。続いて、アップ/ダウンスイッチを操作して、船外機2をチルトダウンさせる。トップカウリング15の取り付けは、船外機2がチルトダウンされた後に行われてもよい。このようにして、船外機2内の潤滑油が交換される。
以上のように本実施形態では、オイル通路50の下オイル口55が、ギヤ室30およびシフト室35を含むオイル貯留室で開口している。オイル通路50の上オイル口51は、ロワーケース20よりも上方に配置されている。オイル貯留室内の潤滑油を排出するときは、吸引ポンプ86を上オイル口51に接続する。オイル貯留室内の潤滑油は、吸引ポンプ86の吸引力によって、ロワーケース20内で上下方向に延びるオイル下通路54を介して、下オイル口55から上オイル口51に流れる。これにより、オイル貯留室内の潤滑油が排出される。
上オイル口51がロワーケース20よりも上方に配置されているので、ロワーケース20に設けられている場合と比較して上オイル口51がエンジン3に近づく。言い換えると、上オイル口51が、船上のユーザーに近づく。そのため、ユーザーは、船舶から降りずに吸引ポンプ86を上オイル口51に接続することができる。したがって、ユーザーは、水面で浮かんでいる船舶から降りずに、当該船舶に備えられた船外機2内の潤滑油を交換することができる。
さらに、オイル通路50の縦通路が、水中に配置されるロワーケース20の内部に設けられているので、水からの抵抗が縦通路に加わることを防止できる。したがって、推進効率の低下を防止しながら、オイル通路50を船外機2に設けることができる。しかも、縦通路が上下方向に延びているので、潤滑油がオイル通路50をスムーズに流れ易い。そのため、潤滑油の交換に要する時間を短縮することができる。
本実施形態では、オイル通路50の上オイル口51がアッパーケース18の上端よりも上方に配置されているので、上オイル口51が船上のユーザーにさらに近づく。アッパーケース18の上端は、通常、水面の上方に位置している。したがって、上オイル口51は、通常、水面の上方に配置される。そのため、船上のユーザーは、手を水中に入れずに簡単に上オイル口51にアクセスできる。
本実施形態では、オイル通路50の上オイル口51がチルティングシャフト10よりも上方に配置されているので、上オイル口51が船上のユーザーにさらに近づく。チルティングシャフト10は、通常、船体H1の後部に設けられたトランサムT1の上端よりも上方に位置している。したがって、上オイル口51は、トランサムT1の上端よりも上方に配置される。そのため、船上のユーザーは、トランサムT1の上端よりも下の位置まで手を下さずに簡単に上オイル口51にアクセスできる。
本実施形態では、エンジン3だけでなく、上オイル口51が、カウリング14に収容されている。船上のユーザーは、カウリング14を開いて、上オイル口51に簡単にアクセスできる。さらに、カウリング14が閉じられているときは、上オイル口51がカウリング14で保護されるので、水しぶき等が上オイル口51に付着することを防止できる。したがって、上オイル口51が塩水や埃等で汚れることを防止できる。
本実施形態では、上オイル口51が、カウリング14の前端14a、つまり、船外機2の前端よりも後方に位置している。上オイル口51が船外機2の前端よりも前方に位置している場合、オイル通路50の一部が船内に配置されることになる。これは、ユーザーが使用可能な船内スペースが減少することを意味する。したがって、上オイル口51をカウリング14の前端14aよりも後方に位置させることにより、船内スペースの減少を防止することができる。
本実施形態では、船外機2がチルトアップ位置までチルトアップされると、つまり、ロワーケース20が水面の上方に配置されると、下オイル口55がオイル貯留室の最下端またはその近傍に配置される。オイル貯留室内の全ての潤滑油は、重力によりオイル貯留室の最下端の方に流れる。したがって、オイル貯留室から潤滑油を排出したときの潤滑油の残留量を減らすことができる。
本実施形態では、上オイルホース57の一部が、アッパーケース18の外に配置されている。したがって、アッパーケース18の内部85に上オイルホース57を配置する空間を設けなくてもよい。さらに、アッパーケース18の少なくとも一部は水面の上方に配置されるので、水から船外機2に加わる抵抗の増加を抑えながら、上オイルホース57をアッパーケース18の外表面で露出させることができる。
本実施形態では、上オイルホース57が、オイルホース保持部83によってアッパーケース18の外表面で保持される。そのため、上オイルホース57の位置を安定させることができる。これにより、船舶が走行しているときに、上オイルホース57が他の部材に擦れたり衝突したりすることを防止できる。これにより、金属製のアッパーケース18よりも軟らかい上オイルホース57が損傷することを防止できる。
本実施形態では、上オイルホース57および下オイルホース59がアッパーケース18とエプロン19との間に配置されているので、上オイルホース57および下オイルホース59がエプロン19の内表面で覆われている。上オイルホース57および下オイルホース59がエプロン19で保護されるので、水面上または水中にある障害物が上オイルホース57および下オイルホース59に当たることを防止できる。これにより、上オイルホース57および下オイルホース59の損傷を防止できる。
本実施形態では、下オイル口55だけでなく、下エアー口75が、オイル貯留室で開口している。オイル貯留室内の潤滑油を排出するときは、潤滑油が下オイル口55からオイル通路50に吸引されるのと同時に、上エアー口71からエアー通路70に流入した空気が下エアー口75からオイル貯留室に供給される。潤滑油をオイル貯留室に供給するときは、潤滑油が下オイル口55からオイル貯留室に供給されるのと同時に、オイル貯留室内の空気が下エアー口75からエアー通路70に排出される。
下エアー口75は、下オイル口55よりも上方に位置している。潤滑油は空気よりも重いのでオイル貯留室を下方に移動する。そのため、下エアー口75が潤滑油で塞がれ難い。したがって、下エアー口75に対する空気の出入りが潤滑油で阻害され難い。さらに、上エアー口71がロワーケース20よりも上方に位置しているので、上エアー口71が船上のユーザーに近づく。したがって、ユーザーは、水面で浮かんでいる船舶から降りずに、上エアー口71を開閉するエアーコック76を操作することができる。
本実施形態では、上エアーホース77が、アッパーケース18の外表面に配置されている。言い換えると、上エアーホース77の少なくとも一部は、アッパーケース18の外に配置されている。したがって、アッパーケース18の内部85に上エアーホース77を配置する空間を設けなくてもよい。さらに、アッパーケース18の少なくとも一部は水面の上方に配置されるので、水から船外機2に加わる抵抗の増加を抑えながら、上エアーホース77をアッパーケース18の外表面で露出させることができる。
本発明は、前述の実施形態の内容に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、前述の実施形態では、オイル通路50の一部(オイル下通路54)がロワーケース20内に配置されており、エアー通路70の一部(エアー下通路74)がロワーケース20内に配置されている場合について説明した。しかし、オイル下通路54は、ロワーケース20の外に配置されていてもよい。エアー下通路74についても同様である。
前述の実施形態では、上オイル口51および上エアー口71が、チルティングシャフト10およびアッパーケース18よりも上方に位置している場合について説明した。しかし、上オイル口51および上エアー口71の少なくとも一方は、チルティングシャフト10およびアッパーケース18よりも下方に配置されていてもよい。たとえば、上オイル口51および上エアー口71の少なくとも一方が、アッパーケース18の側方に配置されていてもよい。
前述の実施形態では、上オイル口51および上エアー口71が、カウリング14内に位置している場合について説明した。つまり、上オイル口51および上エアー口71が船外機2の中に配置されている場合について説明した。しかし、上オイル口51および上エアー口71の少なくとも一方が船外機2の外に配置されていてもよい。
前述の実施形態では、船外機2がチルトアップ位置に位置しているときに、下オイル口55が、オイル貯留室の最下端(ギヤ室30の最下端)付近に位置する場合について説明した。しかし、下オイル口55は、オイル貯留室の最下端以外の位置に位置していてもよい。
前述の実施形態では、上オイルホース57および下オイルホース59の一部がアッパーケース18の外表面で露出しており、上エアーホース77および下エアーホース79の一部がアッパーケース18の外表面で露出している場合について説明した。しかし、上オイルホース57の全体が、船外機2の内部に配置されていてもよい。他のホースについても同様である。
前述の実施形態では、下エアー口75が、下オイル口55よりも後方に位置している場合について説明した。しかし、下エアー口75は、下オイル口55の真上に位置していてもよいし、下オイル口55よりも前方に位置していてもよい。
前述の全ての構成の2つ以上が組み合わされてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
2 :船外機
3 :エンジン
5 :ドライブシャフト
6 :ギヤ機構
7 :プロペラシャフト
14 :カウリング
14a :カウリングの前端
15 :トップカウリング
16 :ボトムカウリング
17 :エギゾーストガイド
18 :アッパーケース
19 :エプロン
19a :サイドエプロン
20 :ロワーケース
30 :ギヤ室
30a :ギヤ室の前端
32 :シフトロッド
35 :シフト室
36 :キャップ
50 :オイル通路
51 :上オイル口
52 :オイル上通路
53 :オイル中間通路
54 :オイル下通路
55 :下オイル口
56 :オイルコック
57 :上オイルホース
58 :上オイル継手
59 :下オイルホース
60 :下オイル継手
70 :エアー通路
71 :上エアー口
72 :エアー上通路
73 :エアー中間通路
74 :エアー下通路
75 :下エアー口
76 :エアーコック
77 :上エアーホース
78 :上エアー継手
79 :下エアーホース
80 :下エアー継手
83 :オイルホース保持部
84 :エアーホース保持部
86 :吸引ポンプ
88 :供給ポンプ
89 :オイルタンク
H1 :船体
WO :中央

Claims (16)

  1. エンジンと、
    前記エンジンの下方で上下方向に延びており、前記エンジンの回転が伝達されるドライブシャフトと、
    前記ドライブシャフトの下端部に連結されており、前記ドライブシャフトの回転が伝達されるギヤ機構と、
    前記ギヤ機構の回転が伝達されるプロペラシャフトと、
    前記エンジンを収容するカウリングと、
    前記エンジンの下方に配置されており、前記ドライブシャフトを収容するアッパーケースと、
    前記ギヤ機構と潤滑油とを収容するオイル貯留室を形成しており、前記アッパーケースの下方に配置されたロワーケースと、
    前記オイル貯留室で開口する下オイル口と、前記ロワーケースよりも上方に位置する上オイル口と、前記ロワーケース内で上下方向に延びる縦通路と、を含み、前記縦通路を介して前記下オイル口と前記上オイル口との間で潤滑油を案内するオイル通路と、を含む、船外機。
  2. 前記上オイル口は、前記アッパーケースよりも上方に位置している、請求項1に記載の船外機。
  3. 前記船外機は、水平に延びるチルティングシャフトまわりに回転可能であり、
    前記上オイル口は、前記チルティングシャフトよりも上方に位置している、請求項1または2に記載の船外機。
  4. 前記上オイル口は、前記カウリング内に位置している、請求項1〜3のいずれか一項に記載の船外機。
  5. 前記上オイル口は、前記カウリングの前端よりも後方に位置している、請求項1〜4のいずれか一項に記載の船外機。
  6. 前記船外機は、前記ロワーケースが水中に位置するチルトダウン位置と、前記ロワーケースが水面の上方に位置するチルトアップ位置との間で、水平に延びるチルティングシャフトまわりに回転可能であり、
    前記下オイル口は、前記船外機が前記チルトアップ位置に位置しているときに、前記オイル貯留室の最下端付近に位置する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の船外機。
  7. 前記オイル通路は、前記ロワーケースと一体の一体部を含む、請求項1〜6のいずれか一項に記載の船外機。
  8. 前記オイル通路の少なくとも一部は、オイルホースで形成されている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の船外機。
  9. 前記オイルホースは、前記アッパーケースの外表面で露出している、請求項8に記載の船外機。
  10. 前記アッパーケースの外表面で前記オイルホースを保持するオイルホース保持部をさらに含む、請求項9に記載の船外機。
  11. 前記オイルホース保持部は、左右方向における前記船外機の中央の側方に位置している、請求項10に記載の船外機。
  12. 前記船外機は、前記アッパーケースの外表面を覆うエプロンをさらに含み、
    前記オイルホースは、前記アッパーケースの外表面と前記エプロンの内表面との間に位置している、請求項9〜11のいずれか一項に記載の船外機。
  13. 前記下オイル口よりも上方に位置し且つ前記オイル貯留室で開口する下エアー口と、前記ロワーケースよりも上方に位置する上エアー口と、を含み、前記下エアー口と前記上エアー口との間で空気を案内するエアー通路をさらに含む、請求項1〜12のいずれか一項に記載の船外機。
  14. 前記下エアー口は、前記下オイル口よりも後方に位置している、請求項13に記載の船外機。
  15. 前記エアー通路の少なくとも一部は、エアーホースで形成されている、請求項13または14に記載の船外機。
  16. 前記エアーホースは、前記アッパーケースの外表面で露出している、請求項15に記載の船外機。
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