JP2020097328A - 船外機のステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステアリング装置または船外機を小型化しつつ、海水等に対する耐久性を向上させる。【解決手段】船外機のステアリング装置であって、船外機本体が接続されたステアリングシャフト32と、船体側に取り付けられ、ステアリングシャフト32を支持するスイベルブラケット33と、スイベルブラケット33の上部に配置されたステアリングアクチュエータとしての油圧シリンダ装置53と、スイベルブラケット33の上部に配置され、油圧シリンダ装置53およびステアリングシャフト32にそれぞれ接続され、油圧シリンダ装置53の動力をステアリングシャフト32に伝達するアーム65と、スイベルブラケット33の上部に取り付けられ、油圧シリンダ装置53、アーム65、油圧シリンダ装置53とアーム65との接続部分、およびアーム65とステアリングシャフト32との接続部分を覆うスイベルブラケットカバー43とを備えている。【選択図】図5

Description

本発明は船外機のステアリング装置に関する。
船外機は、エンジンおよびプロペラ等が設けられた船外機本体、ステアリングシャフトを回転軸として船外機本体を水平方向に回動可能に支持するスイベルブラケット、およびスイベルブラケットを船体のトランサム(船尾板)に固定するクランプブラケット等を備えている。また、船外機の中には、船外機本体を水平方向に回動させて船体のステアリング(操舵)を制御する油圧シリンダ装置を備えたものがある。
油圧シリンダ装置は、シリンダ内をピストンがシリンダの軸方向に移動する構造上、軸方向に長い形状を有している。油圧シリンダ装置を、その軸方向が船体の左右方向となるように船尾に配置する場合には、船外機の左側または右側に、ピストンロッドの伸長量を考慮したスペースを確保する必要がある。そのため、例えば2台以上の船外機を左右方向に並べて船尾に配置する際には、船尾に左右方向に大きなスペースを確保しなければならない場合がある。また、油圧シリンダ装置を、その軸方向が船体の前後方向となるように船尾に配置する場合には、油圧シリンダ装置がトランサムから船体の船首側へ張り出す。この油圧シリンダ装置の張出のために、船体の船尾側の乗船スペースや積載スペースが狭くなってしまう。
また、下記の特許文献1には、油圧シリンダを、船外機本体のエンジンカバーとスイベルブラケットとの間に、当該油圧シリンダの軸方向が船体の左右方向となるように配置し、かつ油圧シリンダをスイベルブラケットの上部にスイベルブラケットと一体形成した油圧ステアリング装置が記載されている。この油圧ステアリング装置によれば、油圧シリンダをその軸方向が船体の左右方向となるように配置しているため、油圧シリンダが船尾から船首側へ張り出すことを防ぐことができる。また、この油圧ステアリング装置によれば、油圧シリンダをスイベルブラケットの上部にスイベルブラケットと一体形成したから、船外機のステアリング装置、または船外機を小型化することができる。
米国特許第7311571号明細書
しかしながら、特許文献1に記載されたステアリング装置には次のような問題がある。特許文献1に記載されたステアリング装置においては、油圧シリンダの動力を、ステアリングシャフトとして機能するチューブに伝達するためのステアリングアームの一部が、油圧シリンダに形成された開口を通って、スイベルブラケットに一体形成された油圧シリンダの内部から、スイベルブラケットの外部に露出している(特許文献1の図4および図8等を参照)。ステアリングアームの前端側は、油圧シリンダ内に設けられたピストン部材の移動に応じて左右方向に移動する。このステアリングアームの移動を可能とするために、油圧シリンダの開口は左右方向に長い形状を有しており、その左右方向の寸法は、ステアリングアームの径寸法よりも大幅に大きい。また、この開口は、ゴム弾性カバーにより覆われ、シールされている。このゴム弾性カバーには、ステアリングアームの径寸法と同等の径寸法を有する挿通穴が形成され、ステアリングアームはその挿通穴に挿入されている。
このように、特許文献1に記載されたステアリング装置においては、ピストン部材の移動に応じて移動する可動部であるステアリングアームの一部が、ステアリングアームの径寸法よりも大幅に大きい寸法を有する開口を通ってスイングブラケットの外部に露出しているため、上記開口から油圧シリンダ内に海水等が浸入し易い。また、上記開口はゴム弾性カバーによりシールされているが、このゴム弾性カバーはステアリングアームの回動に伴い変形を繰り返すため劣化または破損し易い。ゴム弾性カバーが劣化または破損した場合には、ゴム弾性カバーと上記開口との間、またはゴム弾性カバーに形成された上記挿通穴とステアリングアームとの間に隙間が形成され、その隙間から油圧シリンダ内に海水等が浸入するおそれがある。
本発明は例えば上述したような問題に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、ステアリング装置または船外機を小型化しつつ、海水等の水のステアリングアクチュエータ内への浸入を防止し、水に対する耐久性を向上させることができる船外機のステアリング装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、船体に取り付けられる船外機のステアリング装置であって、船外機本体が接続されたステアリングシャフトと、前記船体側に取り付けられ、前記ステアリングシャフトを支持するスイベルブラケットと、前記スイベルブラケットの上部に配置され、外部からの入力に従って動力を発生させるステアリングアクチュエータと、前記スイベルブラケットの上部に配置され、前記ステアリングアクチュエータと前記ステアリングシャフトとの間を接続し、前記ステアリングアクチュエータの動力を前記ステアリングシャフトに伝達する動力伝達機構と、前記スイベルブラケットの上部に取り付けられ、前記ステアリングアクチュエータ、前記動力伝達機構、前記ステアリングアクチュエータと前記動力伝達機構との接続部分、および前記動力伝達機構と前記ステアリングシャフトとの接続部分を覆うカバー部材とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、ステアリング装置または船外機を小型化しつつ、海水等の水のステアリングアクチュエータ内への浸入を防止し、水に対する耐久性を向上させることができる。
本発明の実施例のステアリング装置を備えた船外機を示す全体図である。 図1における本発明の実施例のステアリング装置、クランプブラケットおよび船外機本体の一部を示す拡大図である。 本発明の実施例のステアリング装置およびクランプブラケットを示す斜視図である。 本発明の実施例のステアリング装置を示す斜視図である。 図4中の矢示V−V方向から見たステアリング装置を示す断面図である。 図5中の矢示VIーVI方向から見たステアリング装置を示す断面図である。 本発明の実施例のステアリング装置におけるスイベルブラケットを示す斜視図である。 本発明の実施例のステアリング装置におけるスイベルブラケットカバーを示す斜視図である。 本発明の実施例のステアリング装置におけるスイベルブラケットのカバー取付面の傾斜を示す説明図である。 本発明の実施例のステアリング装置におけるスイベルブラケットのカバー取付面の傾斜、アームとステアリングシャフトとの接続部分のシリンダの軸心に対する位置等を示す説明図である。 本発明の実施例のステアリング装置の油圧シリンダ装置におけるピストン、スライダ接続部材、ロッドおよびスライダ、並びにアームおよびステアリングシャフトを示す斜視図である。 本発明の実施例のステアリング装置の油圧シリンダ装置におけるピストン、ロッドおよびスライダ、並びにアームおよびステアリングシャフトを示す斜視図である。 本発明の実施例のステアリング装置の油圧シリンダ装置におけるスライダ接続部材、ロッドおよびスライダ、並びにアームおよびステアリングシャフトを示す斜視図である。
本発明の実施形態のステアリング装置は、船体に取り付けられる船外機に用いられるステアリング装置である。当該ステアリング装置は、船外機本体が接続されたステアリングシャフトと、船体側に取り付けられ、ステアリングシャフトを支持するスイベルブラケットを備えている。さらに、当該ステアリング装置は、外部からの入力に従って動力を発生させるステアリングアクチュエータと、ステアリングアクチュエータとステアリングシャフトとの間を接続し、ステアリングアクチュエータの動力をステアリングシャフトに伝達する動力伝達機構とを備えている。さらに、当該ステアリング装置は、スイベルブラケットの上部に取り付けられたカバー部材を備えている。
本発明の実施形態のステアリング装置において、ステアリングアクチュエータおよび動力伝達機構はいずれもスイベルブラケットの上部に配置されている。そして、ステアリングアクチュエータ、動力伝達機構、ステアリングアクチュエータと動力伝達機構との接続部分、および動力伝達機構とステアリングシャフトとの接続部分はいずれもカバー部材に覆われている。
本発明の実施形態のステアリング装置によれば、スイベルブラケットの上部にカバー部材を取り付けることで、スイベルブラケットの上部とカバー部材との間に液密な空間を形成することができる。そして、この空間内に、ステアリングアクチュエータ、動力伝達機構、ステアリングアクチュエータと動力伝達機構との接続部分、および動力伝達機構とステアリングシャフトとの接続部分を収容することができる。ステアリングアクチュエータ、およびステアリングアクチュエータと動力伝達機構との接続部分だけでなく、動力伝達機構、および動力伝達機構とステアリングシャフトとの接続部分をも、スイベルブラケットの上部とカバー部材との間の液密な空間に収容することにより、ステアリングアクチュエータの内部に海水等の水が浸入することを防止する効果を高めることができる。
また、本発明の実施形態のステアリング装置によれば、スイベルブラケットの上部に、ステアリングアクチュエータおよび動力伝達機構を収容することにより、ステアリング装置および船外機を小型化することができる。
以下、本発明のステアリング装置の実施例を説明する。なお、ステアリング装置等の構成または動作等の説明において、前(F)、後(B)、上(U)、下(L)、左(L)、右(R)の方向を述べる際には、各図中の下部に示す矢印に従う。
図1は本発明の実施例のステアリング装置31を備えた船外機1を示している。図2は、図1中のステアリング装置31およびクランプブラケット21等を拡大して示している。
図1に示すように、船外機1は、船外機本体3、ステアリング装置31およびクランプブラケット21を備えている。
船外機本体3の上部を構成するアッパーユニット4には、エンジン5、およびエンジン5を覆うエンジンカバー6が設けられている。また、船外機本体3の上下方向中間部を構成するミドルユニット7には、エンジン5のクランクシャフトに接続されたドライブシャフト8、およびドライブシャフト8を収容するドライブシャフトハウジング9が設けられている。また、船外機本体3の下部を構成するロアーユニット10には、プロペラ11、プロペラシャフト12、ドライブシャフト8の動力をプロペラシャフト12に伝達するギア機構13、およびギア機構13等を収容するギアケース14が設けられている。
ステアリング装置31は、図2に示すように、船外機本体3が接続されたステアリングシャフト32をスイベルブラケット33により左右方向に回動可能に支持し、スイベルブラケット33の上部に設けられた油圧シリンダ装置53によりステアリングシャフト32の回動を制御する構成を有している。ステアリング装置31の詳細については後述する。
クランプブラケット21はステアリング装置31のスイベルブラケット33を船体95のトランサム96に固定する機構である。クランプブラケット21は、クランプブラケット21自身を船体95のトランサム96に、ボルト等の固定具23を用いて固定する固定部22と、チルトシャフト25を介してスイベルブラケット33をチルト可能に接続する左右一対の軸支部24(図4参照)とを備えている。船外機本体3はステアリング装置31のスイベルブラケット33およびクランプブラケット21を介して船体95のトランサム96に取り付けられる。
図3はステアリング装置31およびクランプブラケット21を示している。図4はステアリング装置31の上部を示している。図5は、図4中の矢示V−V方向から見たステアリング装置31の上部を示している。図6は、図5中の矢示VI−VI方向から見たステアリング装置31の上部を示している。図7はスイベルブラケット33を示し、図8はスイベルブラケットカバー43を示している。
図3ないし図6に示すように、ステアリング装置31は、ステアリングシャフト32、スイベルブラケット33、カバー部材としてのスイベルブラケットカバー43、ステアリングアクチュエータとしての油圧シリンダ装置53、動力伝達機構としてのアーム65、ステアリングブラケット73、ステアリング角度センサ78、およびアッパーカバー80を備えている。
ステアリングシャフト32は、図5に示すように、上下方向に伸長する金属製の筒状の部材である。ステアリングシャフト32の上端部はステアリングブラケット73を介して船外機本体3のアッパーユニット4の下部またはミドルユニット7の上部に接続されている。また、図2に示すように、ステアリングシャフト32の下端部は、図示しないブラケットを介して船外機本体3のミドルユニット7の下部に接続されている。
スイベルブラケット33は、図7に示すように、例えば金属材料により形成され、上下方向に長い形状を有している。スイベルブラケット33の左右方向略中央部には、ステアリングシャフト32を回動可能に支持するためのシャフト支持部34が形成されている。シャフト支持部34は、上下方向に伸長する軸線を有する円筒状に形成されている。シャフト支持部34の内側にはステアリングシャフト32が挿通される。また、図5に示すように、シャフト支持部34の内側には、シャフト支持部34に対してステアリングシャフト32を円滑に回転させるための軸受35が設けられている。
また、図7に示すように、スイベルブラケット33の上部において、シャフト支持部34の上方から、シャフト支持部34よりも前方にかけての部分には、油圧シリンダ装置53を載置し、かつアーム65、スライダ60とアーム65との接続部分、およびアーム65とステアリングシャフト32との接続部分を収容するステアリング機構収容部36が形成されている。ステアリング機構収容部36は、中央部が窪んだ碗状の形状を有し、上部が開口している。また、ステアリング機構収容部36の周縁の上面には、スイベルブラケットカバー43を取り付けるためのカバー取付面37が形成されている。また、ステアリング機構収容部36の周縁部には、スイベルブラケットカバー43をスイベルブラケット33に固定するための固定部材を取り付けるための複数の取付穴38が形成されている。固定部材は図4に示すように例えばボルト39であり、取付穴38内にはボルト39を締着するためのねじが形成されている。
また、スイベルブラケット33の上部前側には、スイベルブラケット33自身をクランプブラケット21に接続するための左右一対の軸支部40が設けられている。各軸支部40にはチルトシャフト25を挿通するためのチルトシャフト挿通穴41が形成されている。スイベルブラケット33はチルトシャフト25を回動軸として、クランプブラケット21に対して上下方向に回動させることができる。これにより、船外機本体3およびステアリング装置31を、クランプブラケット21が取り付けられた船体95に対して傾斜させることができ、船体95に対する船外機本体3のチルト角度を変化させることができる。なお、図1、図2、図9および図10はこのチルト角度が0度の状態を示している。
スイベルブラケットカバー43は、図3に示すように、スイベルブラケット33の上部に取り付けられ、油圧シリンダ装置53、アーム65、油圧シリンダ装置53とアーム65との接続部分、およびアーム65とステアリングシャフト32との接続部分を覆う部材である。スイベルブラケットカバー43は、例えば金属材料により形成されている。スイベルブラケットカバー43の前部には、油圧シリンダ装置53の一部を構成するシリンダ54が形成され、スイベルブラケットカバー43の後部にはステアリング機構カバー部45が形成されている。
ステアリング機構カバー部45は、図8に示すように、上下逆さにした碗状に形成され、下部が開口している。ステアリング機構カバー部45は、ステアリング機構収容部36の上方からステアリング機構収容部36の上部に取り付けられる。ステアリング機構カバー部45の開口形状は、ステアリング機構収容部36の開口形状と一致している。ステアリング機構カバー部45の周縁の下面に形成されたブラケット取付面46は、ステアリング機構収容部36のカバー取付面37と重なり合う。
また、ブラケット取付面46にはシール収容溝47が全周に亘って形成されている。シール収容溝47には、図5に示すように、ステアリング機構カバー部45とステアリング機構収容部36との間を液密にシールするシール部材48が設けられている。シール部材48は例えばゴム材料により形成されたOリングである。また、図8に示すように、ステアリング機構カバー部45の周縁部には、スイベルブラケットカバー43をスイベルブラケット33に固定するための固定部材(ボルト39)を通すための複数の取付穴49が形成されている。
また、ステアリング機構カバー部45には、ステアリングシャフト32の上端部を挿通させるためのステアリングシャフト挿通穴50が形成されている。また、ステアリングシャフト挿通穴50の内周側には、シール部材52を配置するシール部材配置部51が形成されている。シール部材配置部51には、図5に示すように、ステアリングシャフト32の上端部の外周面と、ステアリングシャフト挿通穴50の内周面との間を全周に亘って液密にシールするシール部材52が配置されている。
図5に示すように、ステアリング機構収容部36の上部にステアリング機構カバー部45が取り付けられ、ステアリング機構カバー部45がステアリング機構収容部36にボルト39により固定され、ステアリング機構収容部36の周縁部と、ステアリング機構カバー部45の周縁部とはシール部材48により液密にシールされている。また、ステアリングシャフト挿通穴50にはステアリングシャフト32の上端部が挿入され、ステアリングシャフト挿通穴50とステアリングシャフト32との間はシール部材52により液密にシールされている。また、ステアリングシャフト挿通穴50の径寸法は、ステアリングシャフト32の回転を許す程度の僅かな寸法差があるものの、ステアリングシャフト32の径寸法と略同じである。したがって、ステアリングシャフト挿通穴50の内周面と、ステアリングシャフト32の外周面との間は、シール部材48により確実にシールすることができ、シールの安定性および耐久性を容易に高めることができる。このような構成により、ステアリング機構収容部36とステアリング機構カバー部45との間には外部から密閉された空間が形成されている。この空間内に、アーム65、およびアーム65とステアリングシャフト32との接続部分が収容されている。
ここで、図9に示すように、船外機1が取り付けられた船体95を側方から見たとき、船外機本体3のチルト角度が0度の状態において、スイベルブラケット33のカバー取付面37と平行な直線Aは、トランサム96において、クランプブラケット21が取り付けられるクランプブラケット取付面97、すなわちトランサム96の後面と直交する直線Bに対し、後方に行くに従って下降するように傾斜している。なお、図9中の直線Cは、船外機1が取り付けられた船体95を側方から見たときに、クランプブラケット取付面97と平行な直線である。
また、図10に示すように、船外機1が取り付けられた船体95を側方から見たとき、船外機本体3のチルト角度が0度の状態において、スイベルブラケット33のカバー取付面37と、クランプブラケット21の上面21Aとが略平行である。図10において、直線Aは、船外機1が取り付けられた船体95を側方から見たときに、カバー取付面37と平行な直線であり、直線Dは、船外機1が取り付けられた船体95を側方から見たときに、クランプブラケット21の上面21Aと平行な直線である。クランプブラケット21の上部は、トランサム96の上側を前方に伸長している。この前方に伸長した部分の上側の平らな面が上面21Aである。クランプブラケット21の上面21Aは、その前端部から後方に行くに従って下降するように傾斜している。
また、図10に示すように、船外機1が取り付けられた船体95を側方から見たとき、スイベルブラケット33のカバー取付面37と、船外機本体3におけるエンジンカバー6の下面6Aとが略平行である。図10において、直線Eは、船外機1が取り付けられた船体95を側方から見たときに、エンジンカバー6の下面6Aと平行な直線である。図1に示すように、船外機本体3において、エンジン5を覆うエンジンカバー6は、ドライブシャフト8を収容するドライブシャフトハウジング9と比較して、前後方向の寸法および左右方向の寸法が大きい。それゆえ、エンジンカバー6の前側および後側はドライブシャフトハウジング9よりも前方および後方にそれぞれ張り出し、エンジンカバー6の左側および右側はドライブシャフトハウジング9よりも左方および右方にそれぞれ張り出している。そのため、エンジンカバー6において、ドライブシャフトハウジング9よりも前後左右に張り出した部分の下部には、下面6Aが形成されている。下面6Aは、平らな面であり、図1に示すように、後方に行くに従って下降するように傾斜している。
油圧シリンダ装置53は、船外機本体3を左右方向に回動させて船外機本体3のステアリング角度を変化させるための動力を発生させる装置である。油圧シリンダ装置53は、図6に示すように、シリンダ54、一対のピストン56、スライダ接続部材57、一対のロッド63、および移動体としてのスライダ60を備えている。シリンダ54は、スイベルブラケット33の上部に配置されている。具体的には、シリンダ54は、図4に示すように、スイベルブラケットカバー43の前部に一体形成されている。シリンダ54は、円筒状に形成され、その軸線が左右方向に伸長するように配置されている。また、シリンダ54はその左右方向中央部が、スイベルブラケット33の左右方向中央部と一致するように配置されている。シリンダ54の左右方向における両端部にはキャップ55がそれぞれ取り付けられている。これにより、シリンダ54内には液密な空間が形成されている。また、図5に示すように、シリンダ54の左右方向中央の下部は、ステアリング機構収容部36とステアリング機構カバー部45との間に形成された液密な空間と連通している。シリンダ54内には、図6に示すように、一対のピストン56、スライダ接続部材57、一対のロッド63、およびスライダ60が設けられている。
アーム65は、油圧シリンダ装置53の動力をステアリングシャフト32に伝達する機能を有する。アーム65はスイベルブラケット33の上部に配置されている。アーム65はその全部がスイベルブラケット33とスイベルブラケットカバー43との間に形成された空間内に配置されている。具体的には、図5に示すように、アーム65の前端部はシリンダ54内の空間の左右方向中央部に配置され、アーム65の後端部は、ステアリング機構収容部36とステアリング機構カバー部45との間に形成された空間内に配置されている。
ここで、図11は、一対のピストン56、スライダ接続部材57、一対のロッド63、スライダ60、およびステアリングシャフト32の上端部を斜め上側から見た状態を示している。図12は、図11中のスライダ接続部材57を透視した状態を示している。図13は、スライダ接続部材57、一対のロッド63、スライダ60、およびステアリングシャフト32の上端部を斜め下側から見た状態を示している。
シリンダ54内において、一対のピストン56は、図11に示すように、スライダ接続部材57の左側および右側にそれぞれ配置され、各ピストン56とスライダ接続部材57とはロッド63により接続され、固定されている。この構造により、一対のピストン56、スライダ接続部材57および一対のロッド63はシリンダ54内において一体となって左右方向に移動することができる。
また、スライダ接続部材57は例えば金属材料または樹脂材料により形成され、スライダ接続部材57の上部には、図11に示すように、スライダ60のヘッド部61を挿入するための接続穴58が形成されている。また、スライダ接続部材57の下部には、図13に示すように、スライダ60の脚部62を挿入するための接続凹部59が形成されている。スライダ60は、図11または図12に示すように、例えば金属材料または樹脂材料により形成され、スライダ60の上部には円柱状のヘッド部61が形成され、スライダ60の下部には二股に分かれた脚部62が形成されている。シリンダ54内において、スライダ60は、ヘッド部61が接続穴58に挿入され、脚部62が接続凹部59内に挿入されることにより、スライダ接続部材57に接続されている。また、スライダ60のヘッド部61は接続穴58内に固定されておらず、スライダ60の脚部62も接続凹部59に固定されていない。スライダ60はスライダ接続部材57に対してスライダ60の軸線X(図12参照)を回転軸として回動することができる。
また、アーム65は、例えば金属材料または樹脂材料により形成されている。アーム65の前端部には、前後方向に伸長する柱部66が形成されている。シリンダ54内において、柱部66は、スライダ60の二股に分かれた脚部62間に前後方向に摺動可能に挿入されている。一方、アーム65の後端部には環状の結合部67が形成されている。ステアリング機構収容部36とステアリング機構カバー部45との間に形成された空間内において、結合部67は、ステアリングシャフト32の上端部に挿入されることにより、ステアリングシャフト32の上端部に接続されている。また、結合部67は、ステアリングシャフト32の上端部に例えばスプライン結合または溶接等により固定されている。これにより、アーム65はステアリングシャフト32と一体に回動する。
また、図6に示すように、シリンダ54内において、左側のピストンよりも左側の部分、および右側のピストンよりも右側の部分には油室68がそれぞれ形成されている。また、シリンダ54には、各油室68に連通する油通路69が形成されている。各油通路69はシリンダ54の周壁部における前部に形成されている。また、ステアリング装置31の外部に設けられた油圧回路を各油通路69に接続するための油口70が、シリンダ54の前部に配置されており、各油口70には図4に示すように油圧ユニオン71が接続されている。
ステアリング装置31の外部に設けられた油圧回路から2つの油通路69のうちのいずれか一方に供給(入力)される作動油の圧力に従って、一対のピストン56、スライダ接続部材57および一対のロッド63がシリンダ54内において左方または右方に移動し、これに伴い、スライダ60がシリンダ54内において左方または右方に移動する。このスライダ60の左右方向の移動が、アーム65により、ステアリングシャフト32に伝達され、かつステアリングシャフト32の回動に変換される。これにより、ステアリングシャフト32が回動する。
ここで、図10に示すように、船外機1が取り付けられた船体95を側方から見たとき、船外機本体3のチルト角度が0度の状態において、シリンダ54の軸心Pはトランサム96よりも後方に位置している。また、図5に示すように、船外機1が取り付けられた船体95を側方から見たとき、アーム65の前端部と後端部との間の部分がクランク状に曲がり、アーム65の後端部が前端部よりも下方に位置している。この結果、船外機1が取り付けられた船体95を側方から見たとき、アーム65とステアリングシャフト32との接続部分Qはシリンダ54の軸心Pよりも下方に位置している。また、船外機1が取り付けられた船体95を側方から見たとき、船外機本体3のチルト角度が0度の状態において、アーム65とステアリングシャフト32との接続部分Qは、クランプブラケット21の上端部Rよりも下方に位置している。
ステアリングブラケット73は、図2に示すように、ステアリングシャフト32の上端部と、船外機本体3との間を接続する部材である。ステアリングブラケット73は例えば金属材料により形成され、図5に示すように、ステアリングシャフト接続部74、一対の本体接続部75およびタイバー接続部77を備えている。
ステアリングシャフト接続部74は上下方向に伸長する軸線を有する円筒状に形成され、ステアリングシャフト接続部74の内側には、スイベルブラケットカバー43のステアリングシャフト挿通穴50を貫通して上方に伸長したステアリングシャフト32の上端部が挿入されている。また、ステアリングシャフト接続部74はステアリングシャフト32の上端部に例えばスプライン結合または溶接等により固定されている。
一対の本体接続部75は、図4に示すように、左右方向に並んで配置されている。各本体接続部75は前後方向に伸長する柱状に形成され、各本体接続部75には、当該本体接続部75を前後方向に貫通する取付穴76が形成されている。各本体接続部75の取付穴76にボルト等を通し、当該ボルトを船外機本体3に締着することにより、各本体接続部75の後端部と船外機本体3とが互いに接続される。ここで、図10に示すように、シリンダ54の軸心Pの上下方向における位置は、ステアリングブラケット73と船外機本体3との接続部分Sの上下方向における位置とほぼ同じである。
タイバー接続部77は、図2に示すように、その後端側がステアリングシャフト32の上方に位置するステアリングシャフト接続部74の上部に連結されている。また、タイバー接続部77の前端側は、ステアリングシャフト32の上方からスイベルブラケットカバー43の上方、具体的には、スイベルブラケットカバー43とエンジンカバー6の下面6Aとの間を通って前方へ伸長している。タイバー接続部77の前端部には、2台以上の船外機1を船体95に取り付ける際に、2台以上の船外機1のステアリングのタイミングやステアリング量を一致させるためのタイバーを取り付けることができる。
また、図5に示すように、ステアリングシャフト32の上方には、ステアリング角度(ステアリングシャフト32の回動角度)を検出するためのステアリング角度センサ78が設けられている。ステアリング角度センサ78は、取付板79を介してスイベルブラケットカバー43に固定されている。また、スイベルブラケットカバー43の前部の上方には、アッパーカバー80が取り付けられている。スイベルブラケットカバー43とアップーカバー80との間には、ステアリング角度センサ78に接続されるケーブル等が配線される。
以上説明した通り、本発明の実施例のステアリング装置31は、スイベルブラケット33とスイベルブラケットカバー43との間の液密な空間内に、油圧シリンダ装置53、アーム65、アーム65とスライダ60との接続部分、およびアーム65とステアリングシャフト32との接続部分を配置する構成を有している。この構成により、スイベルブラケット33とスイベルブラケットカバー43との間の空間内への海水等の水の浸入を防止することができるので、油圧シリンダ装置53のシリンダ54内に水が浸入することを防止することができ、また、アーム65、アーム65とスライダ60との接続部分、またはアーム65とステアリングシャフト32の接続部分が水に触れることを防止することができる。このように、本発明の実施例のステアリング装置によれば、海水等の水に対する耐久性を向上させることができる。
また、本発明の実施例のステアリング装置31では、油圧シリンダ装置53のスライダ60の移動によって前端部が左右方向に移動するアーム65の全体がスイベルブラケット33とスイベルブラケットカバー43との間の液密な空間に収容されている。したがって、特許文献1に記載された油圧ステアリング装置のように、油圧シリンダに、スイベルブラケットの外部と連通し、アームの径寸法よりも大幅に大きい寸法を有する開口を形成する必要がない。よって、本発明の実施例のステアリング装置31によれば、特許文献1に記載された油圧ステアリング装置と比較して、海水等の水に対する耐久性を向上させることができる。
また、本発明の実施例のステアリング装置31によれば、油圧シリンダ装置53およびアーム65をスイベルブラケット33の上部に配置し、これらの部品をスイベルブラケット33とエンジンカバー6との間に収めることにより、ステアリング装置31または船外機1を小型化することができる。
また、本発明の実施例のステアリング装置31によれば、油圧シリンダ装置53のシリンダ54を、その軸線が船体95の左右方向に伸長するように配置したから、油圧シリンダ装置53が船首側へ張り出すことを防止することができ、船体95の船尾において広い乗船スペースまたは積載スペースを確保することができる。
また、本発明の実施例のステアリング装置31によれば、スイベルブラケットカバー43に油圧シリンダ装置53のシリンダ54を一体形成し、かつ、スイベルブラケット33に形成されたステアリング機構収容部36と、スイベルブラケットカバー43に形成されたステアリング機構カバー部45との間にアーム65、およびアーム65とステアリングシャフト32との接続部分を収容する構成としたから、ステアリング装置31または船外機1を小型化することができる。また、この構成によれば、油圧シリンダ装置53をステアリングシャフト32に近い位置に配置することができるので、船外機本体3の必要なステアリング角度範囲を確保しつつ、スライダ60の移動量を小さくすることができ、シリンダ54をその軸方向に短縮化することができる。シリンダ54の短縮化により、ステアリング装置31または船外機1の左右方向の寸法を小さくすることができる。したがって、2台以上の船外機1を左右に並べて配置する際に、2台以上の船外機の配置に要するスペースを小さくすることができる。
また、本発明の実施例のステアリング装置31においては、図10に示すように、船外機1が取り付けられた船体95を側方から見たとき、シリンダ54の軸心Pがトランサム96よりも後方に位置し、かつアーム65とステアリングシャフト32との接続部分Qがシリンダ54の軸心Pよりも下方に位置している。この構成によれば、油圧シリンダ装置53を船体95のより一層後方に配置することができ、油圧シリンダ装置53またはこれに接続する油圧配管等が船体95の乗船スペースまたは積載スペースに張り出すことを防止することができる。また、ステアリング装置31を、後方に行くに従って下方に傾斜するように配置することができ、ステアリング装置31を水平に配置する場合と比較して、船外機1の前後方向の寸法を短くすることができ、船外機の小型化を図ることができる。
また、本発明の実施例のステアリング装置31においては、図10に示すように、船外機1が取り付けられた船体95を側方から見たとき、アーム65とステアリングシャフト32との接続部分Qが、クランプブラケット21の上端部Rよりも下方に位置している。この構成によっても、ステアリング装置31を、後方に行くに従って下方に傾斜するように配置することができ、ステアリング装置31を水平に配置する場合と比較して、船外機1の前後方向の寸法を短くすることができ、船外機の小型化を図ることができる。
また、本発明の実施例のステアリング装置31においては、図10に示すように、シリンダ54の軸心Pの上下方向における位置が、ステアリングブラケット73と船外機本体3との接続部分Sの上下方向における位置とほぼ同じである。この構成によれば、船外機本体3の高さを低く抑えることができる。
また、本発明の実施例のステアリング装置31においては、図2に示すように、ステアリングブラケット73にはタイバー接続部77が設けられ、タイバー接続部77は、ステアリングシャフト32の上方からスイベルブラケットカバー43の上方を通って前方へ伸長している。この構成により、タイバー接続部77を、スイベルブラケットカバー43とエンジンカバー6との間に配置することができ、タイバー接続部77に接続されたタイバーが船体95の船首側に張り出して邪魔になることを防ぐことができる。
また、本発明の実施例のステアリング装置31においては、図9に示すように、船外機1が取り付けられた船体95を側方から見たとき、スイベルブラケット33のカバー取付面37と平行な直線Aが、トランサム96のクランプブラケット取付面46と直交する直線Bよりも、後方に行くに従って下降するように傾斜している。この構成により、ステアリング装置31を、後方に行くに従って下方に傾斜するように配置することができ、ステアリング装置31を水平に配置する場合と比較して、船外機1の前後方向の寸法を短くすることができ、船外機の小型化を図ることができる。
また、本発明の実施例のステアリング装置31においては、図10に示すように、船外機1が取り付けられた船体95を側方から見たとき、スイベルブラケットのカバー取付面37が、後方に行くに従って下降するように傾斜したクランプブラケット21の上面21Aとが略平行である。この構成によっても、ステアリング装置31を、後方に行くに従って下方に傾斜するように配置することができ、ステアリング装置31を水平に配置する場合と比較して、船外機1の前後方向の寸法を短くすることができ、船外機の小型化を図ることができる。
また、本発明の実施例のステアリング装置31においては、図10に示すように、船外機1が取り付けられた船体95を側方から見たとき、スイベルブラケットのカバー取付面37が、後方に行くに従って下降するように傾斜した、船外機本体3におけるエンジンカバー6の下面6Aとが略平行である。この構成によっても、ステアリング装置31を、後方に行くに従って下方に傾斜するように配置することができ、ステアリング装置31を水平に配置する場合と比較して、船外機1の前後方向の寸法を短くすることができ、船外機の小型化を図ることができる。
なお、ステアリングアクチュエータとして、油圧シリンダ装置53に代え、電動モータによりスライダ(移動体)を左右方向に移動させる電動アクチュエータを用いてもよい。
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取ることのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う船外機のステアリング装置もまた本発明の技術思想に含まれる。
1 船外機
3 船外機本体
6 エンジンカバー
6A 下面
8 ドライブシャフト
9 ドライブシャフトハウジング
11 プロペラ
12 プロペラシャフト
13 ギア機構
14 ギアケース
21 クランプブラケット
21A 上面
31 ステアリング装置
32 ステアリングシャフト
33 スイベルブラケット
36 ステアリング機構収容部
37 カバー取付面
43 スイベルブラケットカバー(カバー部材)
45 ステアリング機構カバー部
53 油圧シリンダ装置(ステアリングアクチュエータ)
54 シリンダ
60 スライダ
65 アーム
73 ステアリングブラケット
75 本体接続部
77 タイバー接続部
95 船体
96 トランサム

Claims (10)

  1. 船体に取り付けられる船外機のステアリング装置であって、
    船外機本体が接続されたステアリングシャフトと、
    前記船体側に取り付けられ、前記ステアリングシャフトを支持するスイベルブラケットと、
    前記スイベルブラケットの上部に配置され、外部からの入力に従って動力を発生させるステアリングアクチュエータと、
    前記スイベルブラケットの上部に配置され、前記ステアリングアクチュエータと前記ステアリングシャフトとの間を接続し、前記ステアリングアクチュエータの動力を前記ステアリングシャフトに伝達する動力伝達機構と、
    前記スイベルブラケットの上部に取り付けられ、前記ステアリングアクチュエータ、前記動力伝達機構、前記ステアリングアクチュエータと前記動力伝達機構との接続部分、および前記動力伝達機構と前記ステアリングシャフトとの接続部分を覆うカバー部材とを備えていることを特徴とするステアリング装置。
  2. 前記ステアリングアクチュエータは、その軸線が船体の左右方向に伸長するように配置されたシリンダと、前記外部からの入力に従って前記シリンダ内を左右方向に移動する移動体とを有し、
    前記動力伝達機構は、前記移動体と前記ステアリングシャフトとの間を接続するアームを有していることを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。
  3. 前記カバー部材の前部には前記シリンダが形成され、前記カバー部材の後部には、前記ステアリングブラケットとの間において、前記アーム、および前記アームと前記ステアリングシャフトとの接続部分を収容するステアリング機構カバー部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のステアリング装置。
  4. 前記船外機が取り付けられた前記船体を側方から見たとき、前記シリンダの軸心は前記船体のトランサムよりも後方に位置し、かつ前記アームと前記ステアリングシャフトとの接続部分は前記シリンダの軸心よりも下方に位置していることを特徴とする請求項2または3に記載のステアリング装置。
  5. 前記ステアリングシャフトの上端部と前記船外機本体とを接続するステアリングブラケットを備え、
    前記シリンダの軸心の上下方向における位置は、前記ステアリングブラケットと前記船外機本体との接続部分の上下方向における位置と略同じであることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかにステアリング装置。
  6. 前記ステアリングブラケットにはタイバー接続部が設けられ、前記タイバー接続部は、前記ステアリングシャフトの上方から前記カバー部材の上方を通って前方へ伸長していることを特徴とする請求項5に記載のステアリング装置。
  7. 前記船外機が取り付けられた前記船体を側方から見たとき、前記アームと前記ステアリングシャフトとの接続部分は、前記スイベルブラケットを前記船体に固定するためのクランプブラケットの上端部よりも下方に位置していることを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記載のステアリング装置。
  8. 前記船外機が取り付けられた前記船体を側方から見たとき、前記スイベルブラケットの上面において前記カバー部材が取り付けられるカバー取付面と平行な直線は、前記船体のトランサムにおいて、前記スイベルブラケットを前記船体に固定するためのクランプブラケットが取り付けられるクランプブラケット取付面と直交する直線に対し、後方に行くに従って下降するように傾斜していることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のステアリング装置。
  9. 前記船外機が取り付けられた前記船体を側方から見たとき、前記スイベルブラケットの上面において前記カバー部材が取り付けられるカバー取付面と、前記スイベルブラケットを前記船体に固定するためのクランプブラケットの上面とが略平行であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のステアリング装置。
  10. 前記船外機本体の上部には、エンジンおよび前記エンジンを覆うエンジンカバーが設けられ、前記船外機本体の上下方向中間部には、前記エンジンの動力をプロペラに伝達するドライブシャフトおよび前記ドライブシャフトを覆うドライブシャフトハウジングが設けられ、前記船外機本体の下部には、前記ドライブシャフトを介して伝達される前記エンジンの動力を、前記プロペラを駆動するためのプロペラシャフトに伝達するギア機構および前記ギア機構を覆うギアケースが設けられ、前記船外機が取り付けられた前記船体を側方から見たとき、前記スイベルブラケットの上面において前記カバー部材が取り付けられるカバー取付面と、前記船外機本体におけるエンジンカバーの下面とが略平行であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のステアリング装置。
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