JP2012081901A - 船舶推進装置 - Google Patents

船舶推進装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2012081901A
JP2012081901A JP2010230853A JP2010230853A JP2012081901A JP 2012081901 A JP2012081901 A JP 2012081901A JP 2010230853 A JP2010230853 A JP 2010230853A JP 2010230853 A JP2010230853 A JP 2010230853A JP 2012081901 A JP2012081901 A JP 2012081901A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outboard motor
mount
tilt
steering
bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010230853A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Takase
裕章 高瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Motor Co Ltd filed Critical Yamaha Motor Co Ltd
Priority to JP2010230853A priority Critical patent/JP2012081901A/ja
Priority to US13/212,258 priority patent/US8690618B2/en
Publication of JP2012081901A publication Critical patent/JP2012081901A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
    • B63H20/08Means enabling movement of the position of the propulsion element, e.g. for trim, tilt or steering; Control of trim or tilt
    • B63H20/10Means enabling trim or tilt, or lifting of the propulsion element when an obstruction is hit; Control of trim or tilt
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H20/00Outboard propulsion units, e.g. outboard motors or Z-drives; Arrangements thereof on vessels
    • B63H20/08Means enabling movement of the position of the propulsion element, e.g. for trim, tilt or steering; Control of trim or tilt
    • B63H20/12Means enabling steering

Abstract

【課題】船外機の振動が船体に伝達されることを抑制できるとともに、船外機の姿勢保持力を高めることができる船舶推進装置を提供すること。
【解決手段】船舶推進装置1は、トランサムブラケット10と、ステアリングシャフト11と、船外機2と、チルトブラケット13とを含む。チルトブラケット13は、トランサムブラケット10およびステアリングシャフト11を介してトランサムT1に取り付けられる。船外機2は、チルトブラケット13に連結されている。チルトブラケット13は、第1マウント56を介して船外機2に連結された第1連結部58と、第2マウント57を介して船外機2に連結された第2連結部59と、第1マウント56および第2マウント57とは異なる高さで船外機2を支持する支持部61とを含む。
【選択図】図12

Description

この発明は、船舶推進装置に関する。
一つの先行技術に係る船舶推進装置は、たとえば、特許文献1に記載されている。この船舶推進装置は、トランサムマウント構造と、中間部材と、船外機と、アッパーマウントと、ロワーマウントとを含む。
トランサムマウント構造は、船体のトランサムに取り付けられる。中間部材は、トランサムマウント構造を介してトランサムに取り付けられる。中間部材は、アッパーマウントおよびロワーマウントを介して船外機に取り付けられている。アッパーマウントおよびロワーマウントは、弾性を有している。アッパーマウントおよびロワーマウントは、船外機の内部に収容されている。船外機が発生する推進力は、アッパーマウントおよびロワーマウントを介して中間部材に伝達される。また、船外機の振動は、アッパーマウントおよびロワーマウントによって減衰される。
米国特許第7244152号
前述のように、船外機の振動は、アッパーマウントおよびロワーマウントによって減衰される。たとえば、アッパーマウントおよびロワーマウントを軟らかくすれば、振動伝達率を低下させて、船外機の振動が船体に伝達されることをさらに抑制することができる。しかしながら、アッパーマウントおよびロワーマウントが軟らかいと、船外機を船体に保持する保持力(船外機の姿勢保持力)が減少してしまう。船外機の姿勢保持力が弱いと、船外機がふらつき易いので、操舵の安定性が低下してしまう。すなわち、船舶を操舵するために舵を切って船外機の向きを変化させるときに、船外機の応答が遅れたり、意図する移動量で船外機を移動させることができなかったりする。一方、アッパーマウントおよびロワーマウントを硬くすると、船外機の姿勢保持力が高まるものの、振動伝達率が上昇してしまう。
このように、振動伝達率を低くすることと、船外機の姿勢保持力を高めることとが相反するので、アッパーマウントおよびロワーマウントによって、振動伝達率を低くするのと同時に、船外機の姿勢保持力を高めることは困難である。さらにまた、アッパーマウントおよびロワーマウントが、船外機の内部に配置されているので、アッパーマウントおよびロワーマウントの個数や大きさが制限されている。したがって、設定できる弾性係数や収縮量の範囲等が制限されており、設計の自由度が低い。そのため、振動伝達率を低くするのと同時に、船外機の姿勢保持力を高めることが一層困難である。
そこで、この発明の目的は、船外機の振動が船体に伝達されることを抑制できるとともに、船外機の姿勢保持力を高めることができる船舶推進装置を提供することである。
前記目的を達成するためのこの発明は、推進力を発生する船外機と、船体のトランサムに取り付け可能なトランサムブラケットと、前記トランサムブラケットに連結されており、上下方向に延びるステアリング軸線まわりに回動可能なステアリングシャフトと、弾性を有する第1マウントと、弾性を有しており、前記第1マウントより下方に配置された第2マウントと、前記ステアリングシャフトに連結されており、左右方向に沿って水平に延びるチルト軸線まわりに前記船外機と共に回動可能であり、前記ステアリング軸線まわりに前記ステアリングシャフトおよび船外機と共に回動可能なチルトブラケットと、前記ステアリングシャフトと前記チルトブラケットとに連結されており、前記チルトブラケットを前記ステアリングシャフトに対して前記チルト軸線まわりに回動させるチルト機構と、前記トランサムブラケットと前記ステアリングシャフトとに連結されており、前記ステアリングシャフトを前記トランサムブラケットに対して前記ステアリング軸線まわりに回動させるステアリング機構と、を含む、船舶推進装置である。前記チルトブラケットは、前記第1マウントを介して前記船外機に連結された第1連結部と、前記第2マウントを介して前記船外機に連結された第2連結部と、前記第1マウントおよび第2マウントとは異なる高さで前記船外機を支持する支持部とを含む。
この発明によれば、船外機が、チルトブラケットに設けられた第1連結部、第2連結部、および支持部によって支持されている。すなわち、第1連結部は、第1マウントを介して船外機に連結されており、第2連結部は、第2マウントを介して船外機に連結されている。支持部は、第1マウントおよび第2マウントとは異なる高さで船外機を支持している。チルト機構が、チルトブラケットをチルト軸線まわりに回動させると、船外機は、チルトブラケットと共に、チルト軸線まわりに回動する。また、ステアリング機構が、ステアリングシャフトをステアリング軸線まわりに回動させると、船外機は、チルトブラケットと共に、ステアリング軸線まわりに回動する。
このように、船外機がステアリング軸線およびチルト軸線のいずれの軸線まわりに回動するときであっても、船外機とチルトブラケットとが一体的に移動するから、船外機が、第1連結部、第2連結部、および支持部によって支持された状態が維持される。したがって、船外機がいずれの軸線まわりに回動するときであっても、船外機の振動は、第1連結部、第2連結部、および支持部によって遮断される。さらに、船外機がいずれの軸線まわりに回動するときであっても、船外機が発生する推進力は、第1連結部、第2連結部、および支持部を介して船体に伝達される。
具体的には、船外機の振動は、弾性を有する第1マウントおよび第2マウントによって遮断される。また、船外機が発生する推進力は、アッパーマウントおよびロワーマウントを介して、船外機から第1連結部および第2連結部に伝達される。さらに、船外機が発生する推進力は、船外機から支持部に伝達される。このように、第1マウントおよび第2マウントだけでなく、支持部を介して推進力が船外機から船体に伝達される。言い換えれば、船外機は、第1連結部、第2連結部、および支持部によって支持されており、支持部が設けられることにより、船外機を支持する箇所が増加している。
第1マウントおよび第2マウントを配置できるスペースが狭い場合に、第1マウントおよび第2マウントだけで大きな荷重を伝達するには、弾性係数の大きいマウントを、第1マウントおよび第2マウントとして用いる必要がある。しかし、第1マウントおよび第2マウントの弾性係数が大きいと、船外機の振動が船体に伝わり易い。一方、支持部を設けて船外機を支持する箇所を増加させることにより、第1マウントおよび第2マウントに加わる荷重を低下させることができる。すなわち、第1マウントおよび第2マウントの変位を抑制することができる。したがって、一定の変位が許容されるのであれば、第1マウントおよび第2マウントの弾性係数を低下させることができる。これにより、船外機の振動が船体に伝達されることを抑制できる。さらに、支持部が設けられているので、第1マウントおよび第2マウントの弾性係数を低下させても、支持部が設けられていない場合と同じ大きさの荷重を船外機から船体に伝達できる。さらにまた、支持部を設けることにより、船外機を支持する箇所が増加するので、船外機の姿勢保持力を高めることができる。
前記支持部は、前記第1マウントおよび第2マウントの間の高さで前記船外機を支持していてもよい。
また、前記支持部は、前記ステアリング軸線を含みかつ前記チルト軸線に直交する平面に関して対称であってもよい。この場合、支持部は、ステアリング軸線を含みかつチルト軸線に直交する平面に対して対称な位置で船外機を支持することができる。これにより、船外機を安定させることができる。
また、前記船外機は、クランクシャフトを含むエンジンを含み、前記支持部は、前記クランクシャフトより後方で前記船外機を支持する後方支持部と、前記後方支持部より前方で前記船外機を支持する前方支持部とを含んでいてもよい。具体的には、前記後方支持部は、前記船外機の重心より後方で前記船外機を支持しており、前記前方支持部は、前記船外機の重心より前方で前記船外機を支持していてもよい。この場合、支持部は、後方支持部および前方支持部によって、前後方向に離れた複数箇所で船外機を支持することができる。これにより、船外機を安定させることができる。
また、前記支持部は、前記第1マウントおよび第2マウントに対して左右方向に離れた位置で前記船外機を支持する側方支持部を含んでいてもよい。この場合、第1連結部、第2連結部、および支持部は、左右方向に離れた複数箇所で船外機を支持することができる。これにより、船外機を安定させることができる。
また、前記船舶推進装置は、弾性を有する第3マウントをさらに含み、前記支持部は、前記第3マウントを介して前記船外機を支持していてもよい。この場合、船外機は、第1マウント、第2マウント、および第3マウントによって支持される。船外機の振動は、第1マウントおよび第2マウントに加え、第3マウントによって遮断される。さらに、船外機が発生する推進力は、第1マウントおよび第2マウントに加え、第3マウントによって伝達される。したがって、第1マウントおよび第2マウントの設計の自由度をさらに高めることができる。これにより、船外機の振動が船体に伝達されることを抑制できるとともに、船外機の姿勢保持力を高めることができる。
この発明の第1実施形態に係る第1船舶推進装置の側面図である。 この発明の第1実施形態に係る第1船舶推進装置の側面図である。 この発明の第1実施形態に係る第1船舶推進装置の平面図である。 この発明の第1実施形態に係る第1船舶推進装置の一部の斜視図である。 この発明の第1実施形態に係る第1船舶推進装置の一部の分解斜視図である。 この発明の第1実施形態に係る第1船舶推進装置の一部の分解図である。 この発明の第1実施形態に係るチルト機構の背面図である。 この発明の第1実施形態に係るチルト機構を含む第1船舶推進装置の一部の部分断面図である。 この発明の第1実施形態に係るチルト機構を含む第1船舶推進装置の一部の側面図である。 この発明の第1実施形態に係るチルト機構を含む第1船舶推進装置の一部の側面図である。 この発明の第1実施形態に係るステアリング機構を含む第1船舶推進装置の一部の部分断面図である。 この発明の第1実施形態に係るステアリング機構を含む第1船舶推進装置の一部の模式的な平面図である。 この発明の第1実施形態に係るステアリング機構を含む第1船舶推進装置の一部の模式的な平面図である。 この発明の第1実施形態に係る第1船舶推進装置の一部を拡大した部分断面図である。 図12におけるXIII−XIII線に沿う第1船舶推進装置の断面図である。 図12におけるXIV−XIV線に沿う第1船舶推進装置の断面図である。 この発明の第1実施形態に係るチルトブラケットおよびこれに関連する構成の背面図である。 この発明の第1実施形態に係る船外機の支持状態を説明するための模式的な平面図である。 この発明の第2実施形態に係る第1船舶推進装置の一部を拡大した部分断面図である。 この発明の第2実施形態に係るチルトブラケットおよびこれに関連する構成の背面図である。 この発明の第2実施形態に係る船外機の支持状態を説明するための模式的な平面図である。 この発明の第3実施形態に係る第2船舶推進装置の側面図である。 この発明の第3実施形態に係る第2船舶推進装置の一部の斜視図である。 この発明の第3実施形態に係る第2船舶推進装置の一部の分解斜視図である。 この発明の第3実施形態に係る第2船舶推進装置の一部の分解図である。 この発明の第3実施形態に係る第2船舶推進装置の一部の部分断面図である。 この発明の第3実施形態に係る第2船舶推進装置の側面図である。 この発明の第3実施形態に係る第2船舶推進装置の平面図である。 この発明の第3実施形態に係る第2船舶推進装置の一部の分解図である。 この発明の第3実施形態に係るステアリング機構を含む第2船舶推進装置の一部の部分断面図である。 この発明の第3実施形態に係るステアリング機構を含む第2船舶推進装置の一部の模式的な平面図である。 この発明の第3実施形態に係るステアリング機構を含む第2船舶推進装置の一部の模式的な平面図である。 この発明の第4実施形態に係る船外機の支持状態を説明するための模式的な平面図である。 この発明の第5実施形態に係る第3マウントの断面図である。 図30における矢印XXXIが示す方向から見た第3マウントの平面図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
具体的には、ステアリング機構の電動モータがトランサムブラケットに固定された第1船舶推進装置と、ステアリング機構の電動モータがステアリングシャフトに固定された第2船舶推進装置とについて説明する。また、以下の説明では、船外機が基準姿勢にある状態に基づいて説明する。基準姿勢とは、船外機の傾斜角度が零であり、船外機の操舵角度が零であるときの船外機の姿勢である。船外機の傾斜角度は、クランクシャフトの回転軸線(クランク軸線L1)が鉛直面に対してなす角度である。クランク軸線L1が鉛直方向に延びるときの船外機2の傾斜角度は零である。また、船外機の操舵角度は、プロペラの回転軸線(回転軸線L2)が船体の中心線に対してなす角度である。プロペラの回転軸線L2が前後方向に延びるときの船外機の傾斜角度は零である。前後方向の一方の方向(前方向)は、トランサムに近づく方向であり、前後方向の他方の方向(後ろ方向)は、トランサムから離れる方向である。
図1および図2は、この発明の第1実施形態に係る第1船舶推進装置1の側面図である。図3は、この発明の第1実施形態に係る第1船舶推進装置1の平面図である。図4Aは、この発明の第1実施形態に係る第1船舶推進装置1の一部の斜視図である。図4Bは、この発明の第1実施形態に係る第1船舶推進装置1の一部の分解斜視図である。図4Cは、この発明の第1実施形態に係る第1船舶推進装置1の一部の分解図である。図1における「GC」は、船外機2の重心(Gravity Center)である。
第1船舶推進装置1は、船外機2を含む。船外機2は、船体H1の後部に設けられたトランサムT1に取り付けられる。船外機2は、エンジン3と、エンジンカバー4と、ケーシング5とを含む。エンジン3は、エンジンカバー4内に収容されている。エンジン3は、クランクシャフト6を含む。クランクシャフト6は、クランク軸線L1まわりに回転可能である。クランクシャフト6は、図示しないドライブシャフトに連結されている。ドライブシャフトは、図示しないプロペラシャフトに連結されている。ドライブシャフトおよびプロペラシャフトは、ケーシング5内に収容されている。ケーシング5は、エンジンカバー4の下方に配置されたアッパーケース7およびロワーケース8を含む。ロワーケース8は、回転軸線L2まわりに回転可能にプロペラ9を支持している。クランクシャフト6の回転は、ドライブシャフトおよびプロペラシャフトを介してプロペラ9に伝達される。プロペラ9は、前進方向と、前進方向とは反対の後進方向とに回転可能である。プロペラ9は、エンジン3によって、前進方向および後進方向に回転駆動される。
第1船舶推進装置1は、トランサムブラケット10と、ステアリングシャフト11と、チルトシャフト12と、チルトブラケット13とを含む。トランサムブラケット10は、トランサムT1に取り付け可能である。トランサムブラケット10は、トランサムT1に取り付けられる板状の取付部14と、取付部14の後方に配置された筒状の収容部15とを含む。ステアリングシャフト11は、トランサムブラケット10に連結されている。チルトブラケット13は、チルトシャフト12を介してステアリングシャフト11に連結されている。さらに、チルトブラケット13は、船外機2に連結されている。ステアリングシャフト11、チルトブラケット13、および船外機2は、トランサムブラケット10に対して、上下方向に延びるステアリング軸線L3まわりに回動可能である。チルトブラケット13および船外機2は、トランサムブラケット10およびステアリングシャフト11に対して、左右方向に沿って水平に延びるチルト軸線L4まわりに回動可能である。チルト軸線L4は、チルトシャフト12の中心軸線である。
図4Bおよび図4Cに示すように、ステアリングシャフト11は、筒状部16と、連結部17と、中間部18とを含む。ステアリング軸線L3は、筒状部16の中心軸線である。連結部17は、中間部18を介して、筒状部16の上端部に連結されている。筒状部16、連結部17、および中間部18は、この実施形態のように別体であってもよいし、一体の部材であってもよい。すなわち、ステアリングシャフト11は、複数の分割体を含む部材であってもよいし、一体の部材であってもよい。チルトブラケット13は、チルトシャフト12を介して連結部17に連結されている。ステアリングシャフト11は、トランサムブラケット10の収容部15内に挿入されている。筒状部16は、収容部15に収容されている。収容部15は、ステアリング軸線L3に沿って延びている。ステアリングシャフト11は、トランサムブラケット10に対して、ステアリング軸線L3まわりに回動可能である。
第1船舶推進装置1は、チルト機構19を含む。チルト機構19は、ステアリングシャフト11とチルトブラケット13とに連結されている。チルト機構19は、トランサムブラケット10およびステアリングシャフト11に対してチルトブラケット13および船外機2をチルト軸線L4まわりに回動させる。船外機2がステアリングシャフト11に対してチルト軸線L4まわりに回動するから、船外機2の傾斜角度が変化しても、ステアリング軸線L3は移動しない。すなわち、ステアリング軸線L3は、トランサムブラケット10に対して移動しない軸線である。クランク軸線L1の上端がクランク軸線L1の下端より前方に位置するように船外機2がチルト軸線L4まわりに傾く方向を正方向と定義する。船外機2の傾斜角度が小さい範囲は、トリム範囲であり、船外機2の傾斜角度がトリム範囲の上限値よりも大きい範囲は、チルト範囲である。
図2では、船外機2の傾斜角度がトリム範囲の下限値(フルトリムイン角度)である状態を一点鎖線で示しており、船外機2の傾斜角度がトリム範囲の上限値(フルトリムアウト角度)である状態を二点鎖線で示している。また、図2では、船外機2の傾斜角度がチルト範囲の上限値(フルチルトアップ角度)である状態を実線で示している。フルトリムイン角度は、たとえば、−5°であり、フルトリムアウト角度は、たとえば、15°である。また、フルチルトアップ角度は、たとえば、65°である。チルト機構19は、トリム範囲およびチルト範囲を含む任意の位置に船外機2を保持可能である。トリム範囲は、主に船舶の前進時に船体H1の姿勢を調整するときに用いられる範囲であり、チルト範囲は、主に船舶を係留させるときや船舶が浅瀬を航走するときに用いられる範囲である。
第1船舶推進装置1は、ステアリング機構20を含む。ステアリング機構20は、トランサムブラケット10とステアリングシャフト11とに連結されている。ステアリング機構20は、トランサムブラケット10に対して、ステアリングシャフト11およびチルトシャフト12をステアリング軸線L3まわりに回動させる。チルトブラケット13、船外機2、およびチルト機構19は、ステアリングシャフト11の回動に伴って、ステアリングシャフト11およびチルトシャフト12と共に、ステアリング軸線L3まわりに回動する。チルトシャフト12が船外機2と共にステアリング軸線L3まわりに回動するから、チルトシャフト12の中心軸線であるチルト軸線L4は、ステアリング軸線L3まわりの船外機2の回動に伴って、トランサムブラケット10に対してステアリング軸線L3まわりに回動する。船外機2の操舵角度が零のときの船外機2の位置を操舵原点と定義する。図3に示すように、船外機2は、操舵原点(実線で示す位置)を中心に左右に回動可能である。ステアリング機構20は、最大右操舵位置(一点鎖線で示す位置)と最大左操舵位置(二点鎖線で示す位置)との間で船外機2をステアリング軸線L3まわりに回動させる。ステアリング機構20は、最大右操舵位置と最大左操舵位置との間の任意の位置に船外機2を保持可能である。
図5は、この発明の第1実施形態に係るチルト機構19の背面図である。以下では、図4B、図4Cおよび図5を参照して、チルト機構19について説明する。
チルト機構19は、2本のトリムシリンダ21と、チルトシリンダ22と、フレーム23とを含む。2本のトリムシリンダ21は、左右方向、すなわち、チルト軸線L4に平行な方向に間隔を空けて平行に配置されている。各トリムシリンダ21は、トリムシリンダ21の上端がトリムシリンダ21の下端よりも後方に位置するように前後方向に沿って斜めに配置されている。チルトシリンダ22は、上下方向に延びている。チルトシリンダ22の上端部(チルトロッド27の上端部)は、各トリムシリンダ21より上方に配置されている。チルトシリンダ22は、前後方向、すなわち、チルト軸線L4に直交する方向から見たときに、チルトシリンダ22が2本のトリムシリンダ21の間に位置するように配置されている。
各トリムシリンダ21は、トリムシリンダ21の中心軸線に沿って延びるシリンダ本体24およびトリムロッド25を含む。各トリムロッド25は、シリンダ本体24の上端から上方に突出している。各シリンダ本体24は、フレーム23に固定されている。一方、チルトシリンダ22は、チルトシリンダ22の中心軸線に沿って延びるシリンダ本体26およびチルトロッド27を含む。チルトロッド27は、シリンダ本体26の上端から上方に突出している。シリンダ本体26の下端部は、左右方向に延びるロワーピン28を介して、フレーム23に連結されている。チルトシリンダ22は、ロワーピン28を介して、フレーム23および各トリムシリンダ21に連結されている。チルトシリンダ22は、フレーム23および各トリムシリンダ21に対してロワーピン28まわりに回動可能である。
各シリンダ21、22は、たとえば、油圧シリンダである。チルト機構19は、作動油を送るポンプ30と、作動油を貯留するタンク31と、ポンプ30を駆動する電動モータ32と、ポンプ30およびタンク31に接続された複数本の配管33とを含む。ポンプ30、タンク31、電動モータ32、および各配管33は、フレーム23に保持されている。ポンプ30およびタンク31は、左右方向に間隔を空けて配置されている。電動モータ32は、ポンプ30の上方に配置されている。ポンプ30および電動モータ32は、一方のトリムシリンダ21の上方に配置されており、タンク31は、他方のトリムシリンダ21の上方に配置されている。チルトシリンダ22は、前後方向から見たときにチルトシリンダ22がポンプ30および電動モータ32とタンク31との間に位置するように配置されている。
フレーム23は、水平面に沿って配置された座部23aと、座部23aから下方に突出する一対の突起23bと、座部23aより上方で水平面に沿って配置された支持部23cとを含む。一対の突起23bは、座部23aの下方で左右方向に間隔を空けて配置されている。トリムシリンダ21のシリンダ本体24は、フレーム23に固定されている。第1実施形態では、たとえば、トリムシリンダ21のシリンダ本体24とフレーム23とは一体の鋳物である。チルトシリンダ22のシリンダ本体26は、座部23aを上下に貫通する貫通孔23d(図6参照)に挿入されている。チルトシリンダ22のシリンダ本体26の下端部は、一対の突起23bの間に配置されている。チルトシリンダ22のシリンダ本体26の下端部は、ロワーピン28を介して、一対の突起23bに連結されている。ポンプ30、タンク31、および電動モータ32は、支持部23cによって支持されている。
ポンプ30、タンク31、および電動モータ32は、チルトシリンダ22より後方に配置されている。ポンプ30、タンク31、および電動モータ32の側方は、開放されている(たとえば、図1参照)。したがって、ポンプ30、タンク31、および電動モータ32は、露出している。また、各配管33は、フレーム23から下方に突出している。各配管33は、フレーム23から露出している。各シリンダ本体24、26は、複数本の配管33を介してポンプ30およびタンク31に接続されている。各配管33は、各シリンダ21、22や、タンク31に作動油を導く。ポンプ30が電動モータ32によって駆動されると、作動油がポンプ30から各シリンダ21、22に供給される。作動油がポンプ30から各トリムシリンダ21のシリンダ本体24に供給されると、各トリムロッド25の突出量が変化する。同様に、作動油がポンプ30からチルトシリンダ22のシリンダ本体26に供給されると、チルトロッド27の突出量が変化する。
図6は、この発明の第1実施形態に係るチルト機構19を含む第1船舶推進装置1の一部の部分断面図である。図7および図8は、この発明の第1実施形態に係るチルト機構19を含む第1船舶推進装置1の一部の側面図である。図7では、船外機2が基準姿勢をとるときのチルトブラケット13の位置を示しており、図8では、船外機2がフルチルトアップされているとき(船外機2の傾斜角度がフルチルトアップ角度であるとき)のチルトブラケット13の位置を示している。
図6に示すように、ステアリングシャフト11の中間部18は、筒状である。ステアリングシャフト11の連結部17は、連結部17を上下方向に貫通する貫通孔34を有している。ステアリングシャフト11の筒状部16の内部は、中間部18の内部を介して連結部17の貫通孔34に接続されている。チルトシリンダ22は、ステアリングシャフト12内に挿入されている。シリンダ本体26は、筒状部16内に配置されている。筒状部16の下端部は、フレーム23に連結されている。フレーム23は、ステアリングシャフト11と共に、ステアリング軸線L3まわりに回動する。前述のように、各シリンダ21、22、ポンプ30、タンク31、電動モータ32、および各配管33は、フレーム23に保持されている。したがって、各シリンダ21、22、ポンプ30、タンク31、電動モータ32、および各配管33は、ステアリングシャフト11と共に、ステアリング軸線L3まわりに回動する。
チルトロッド27の上端部は、連結部17の貫通孔34から上方に突出している。チルトロッド27の上端部は、左右方向に延びるアッパーピン35を介して、チルトブラケット13に連結されている。したがって、船外機2は、チルトブラケット13を介してチルトシリンダ22によって支持されている。チルトロッド27は、チルトブラケット13に対してアッパーピン35まわりに回動可能である。一方、図7に示すように、船外機2がトリム範囲に位置する状態では、各トリムロッド25の先端がチルトブラケット13に設けられた接触部36に接触している。したがって、船外機2がトリム範囲に位置する状態では、船外機2は、チルトシリンダ22と、2本のトリムシリンダ21とによって支持されている。接触部36は、側方に突出している。
チルトロッド27の突出量が増加すると、チルトブラケット13がチルトロッド27によって押し上げられて、船外機2がチルト軸線L4まわりに上方に回動する。船外機2がトリム範囲に位置する状態でトリムロッド25の突出量が増加すると、チルトブラケット13がトリムロッド25によって押し上げられて、船外機2がチルト軸線L4まわりに上方に回動する。チルトシリンダ22は、フルトリムイン角度(図2において一点鎖線で示す船外機2参照)とフルチルトアップ角度(図2において実線で示す船外機2参照)との間の任意の位置に船外機2を保持可能である。一方、各トリムシリンダ21は、フルトリムイン角度とフルトリムアウト角度(図2において二点鎖線で示す船外機2参照)との間の任意の位置に船外機2を保持可能である。すなわち、図8に示すように、船外機2の傾斜角度がフルトリムアウト角度を超えると、各トリムロッド25の先端がチルトブラケット13の接触部36から離れる。したがって、チルト範囲では、チルトシリンダ22によって船外機2が支持される。
図9は、この発明の第1実施形態に係るステアリング機構20を含む第1船舶推進装置1の一部の部分断面図である。図10および図11は、この発明の第1実施形態に係るステアリング機構20を含む第1船舶推進装置1の一部の模式的な平面図である。
ステアリング機構20は、電動モータ37と、動力変換機構38と、減速機構39と、ステアリングケース40とを含む。減速機構39は、電動モータ37の回転を減速して、減速された回転を動力変換機構38に伝達する。動力変換機構38は、減速機構39によって伝達された電動モータ37の動力をステアリング軸線L3まわりのステアリングシャフト11の回動に変換する。チルトブラケット13および船外機2は、ステアリング軸線L3まわりのステアリングシャフト11の回動に伴って、トランサムブラケット10に対してステアリング軸線L3まわりに回動する。動力変換機構38は、電動モータ37の回転を直線運動に変換する第1変換機構41と、直線運動をトランサムブラケット10に対するステアリング軸線L3まわりのステアリングシャフト11の回動に変換する第2変換機構42とを含む。
電動モータ37は、モータ本体43と、回転軸44とを含む。回転軸44は、正転方向と、正転方向とは反対の逆転方向に回転可能である。回転軸44の回転は、減速機構39を介して動力変換機構38の第1変換機構41に伝達される。電動モータ37は、ステアリングケース40内に収容されている。電動モータ37は、たとえば、回転軸44が左右方向に延びるように配置されている。モータ本体43は、ステアリングケース40に固定されている。ステアリングケース40は、トランサムブラケット10に固定されている。したがって、電動モータ37は、ステアリングケース40を介してトランサムブラケット10に固定されている。電動モータ37は、ステアリングケース40などの中間部材を介してトランサムブラケット10に固定されていてもよいし、トランサムブラケット10に直接固定されていてもよい。
第1変換機構41は、第1ボールねじ45と、複数のボールを介して第1ボールねじ45に取り付けられた筒状の第1ボールナット46とを含む。第2変換機構42は、第1ボールナット46に連結された第1ラック47と、第1ラック47に噛み合う第1ピニオン48とを含む。第1ボールねじ45、第1ボールナット46、第1ラック47は、ステアリングケース40内に収容されており、ステアリングケース40によって保持されている。一方、第1ピニオン48の大部分は、ステアリングケース40の外に配置されている。第1ピニオン48は、中間部18に連結されている。したがって、第1ピニオン48は、中間部18を介して筒状部16および連結部17に連結されている。第1ピニオン48は、ステアリングシャフト11と共にステアリング軸線L3まわりに回動する。
第1ボールねじ45は、ステアリングケース40内で左右方向に延びている。第1ボールねじ45の回転軸線と電動モータ37の回転軸線とは平行である。第1ボールねじ45は、電動モータ37より後方に配置されている。第1ボールねじ45の両端部は、軸受49を介してステアリングケース40に支持されている。第1ボールねじ45は、ステアリングケース40を介してトランサムブラケット10に連結されており、減速機構39を介して電動モータ37に連結されている。電動モータ37の回転は、減速機構39を介して第1ボールねじ45に伝達される。これにより、第1ボールねじ45が電動モータ37によって回転駆動される。第1ボールねじ45が第1ボールねじ45の中心軸線まわりに回転すると、第1ボールナット46が第1ボールねじ45に沿って移動し、第1ボールねじ45の回転が、第1ボールねじ45に対する第1ボールナット46の直線運動に変換される。
第1ラック47は、第1ボールナット46の外周部に設けられている。第1ラック47は、たとえば、第1ボールナット46と一体である。第1ラック47および第1ボールナット46は、一体の部材であってもよいし、一体移動可能に連結された複数の分割体を含む部材であってもよい。第1ラック47は、第1ボールねじ45の軸方向に配列された複数の歯を含む。第1ラック47は、ステアリングケース40に設けられたステアリング開口50に対向している。ステアリングケース40の内部は、トランサムブラケット10の収容部15に設けられたトランサム開口51を介して収容部15の内部に接続されている。第1ボールねじ45が回転すると、第1ラック47は、第1ボールナット46と共に第1ボールねじ45に沿って移動する。
第1ピニオン48は、中間部18の外周部から突出している。第1ピニオン48は、たとえば、ステアリング軸線L3上に位置する中心軸線を有する扇形である。第1ピニオン48は、たとえば、中間部18と一体である。第1ピニオン48および中間部18は、一体の部材であってもよいし、一体移動可能に連結された複数の分割体を含む部材であってもよい。第1ピニオン48は、ステアリング開口50とトランサム開口51とを通ってステアリングケース40の内部に進入している。第1ラック47が第1ボールねじ45の軸方向に移動すると、第1ラック47と第1ピニオン48との噛み合い位置が移動し、第1ピニオン48がステアリング軸線L3まわりに回動する。これにより、第1ボールナット46の直線運動が、ステアリング軸線L3まわりのステアリングシャフト11の回動に変換される。
減速機構39は、複数の減速ギヤ(第1減速ギヤ52、第2減速ギヤ53、第3減速ギヤ54、および第4減速ギヤ55)を含む。各減速ギヤ52〜55は、たとえば、外歯車である。第1減速ギヤ52は、電動モータ37の回転軸44に連結されている。第1減速ギヤ52と回転軸44とは同軸的に配置されている。第1減速ギヤ52は、回転軸44と共に回転する。第1減速ギヤ52は、第2減速ギヤ53に噛み合っており、第2減速ギヤ53は、第3減速ギヤ54に噛み合っている。第3減速ギヤ54は、第4減速ギヤ55に噛み合っている。第2減速ギヤ53および第3減速ギヤ54は、ステアリングケース40によって回転可能に保持されている。第4減速ギヤ55は、第1ボールねじ45に連結されている。第4減速ギヤ55と第1ボールねじ45とは同軸的に配置されている。第1ボールねじ45は、第4減速ギヤ55と共に回転する。
電動モータ37の回転は、減速機構39によって第1ボールねじ45に伝達される。電動モータ37の動力は、減速機構39が電動モータ37の回転を減速することにより増幅される。第1ボールねじ45の回転は、第1ボールねじ45および第1ボールナット46によって、第1ボールねじ45に対する第1ボールナット46の直線運動に変換される。そして、第1ボールナット46の直線運動は、第1ラック47および第1ピニオン48によって、ステアリング軸線L3まわりのステアリングシャフト11の回動に変換される。これにより、図11に示すように、船外機2が、トランサムブラケット10に対してステアリング軸線L3まわりに回動する。電動モータ37の回転軸44が正転方向に回転駆動されると、船外機2は、ステアリング軸線L3まわりの一方の回転方向に回動し、電動モータ37の回転軸44が逆転方向に回転駆動されると、船外機2は、ステアリング軸線L3まわりの他方の回転方向に回動する。
前述のように、電動モータ37は、ステアリングケース40を介してトランサムブラケット10に固定されている。したがって、船外機2が、トランサムブラケット10に対してステアリング軸線L3まわりに回動したときに、電動モータ37は、船外機2と共に、トランサムブラケット10に対してステアリング軸線L3まわりに回動しない(図11参照)。すなわち、船外機2が、トランサムブラケット10に対してステアリング軸線L3まわりに回動すると、船外機2に対する電動モータ37の位置が変化する。一方、電動モータ37がトランサムブラケット10に固定されているから、船外機2が、トランサムブラケット10に対してチルト軸線L4まわりに回動したときに、電動モータ37は、船外機2と共に、トランサムブラケット10に対してチルト軸線L4まわりに回動しない(図2参照)。すなわち、船外機2が、トランサムブラケット10に対してチルト軸線L4まわりに回動すると、船外機2に対する電動モータ37の位置が変化する。
図12は、この発明の第1実施形態に係る第1船舶推進装置1の一部を拡大した部分断面図である。図13は、図12におけるXIII−XIII線に沿う第1船舶推進装置1の断面図である。図14は、図12におけるXIV−XIV線に沿う第1船舶推進装置1の断面図である。図14は、チルトブラケット13およびこれに関連する構成を下から見た状態を示している。
第1船舶推進装置1は、2つのアッパーマウント56と、2つのロワーマウント57とを含む。アッパーマウント56は、本発明の第1マウントの一例であり、ロワーマウント57は、本発明の第2マウントの一例である。アッパーマウント56およびロワーマウント57は、船外機2の内部に配置されており、船外機2によって保持されている。2つのアッパーマウント56は、左右方向に間隔を空けて同じ高さに配置されている。同様に、2つのロワーマウント57は、左右方向に間隔を空けて同じ高さに配置されている。ロワーマウント57は、アッパーマウント56より下方に配置されている。チルトブラケット13は、アッパーマウント56およびロワーマウント57を介して船外機2に連結されている。
アッパーマウント56は、筒状であり、弾性を有している。2つのアッパーマウント56は、ステアリング軸線L3を含みかつチルト軸線L4に直交する平面P1(以下では、単に「基準面P1」という。)に関して対称に配置されている。アッパーマウント56は、アッパーマウント56の中心軸線L5が水平に延びるように配置されている。さらに、2つのアッパーマウント56は、2つのアッパーマウント56の中心軸線L5の間隔が後方に行くほど減少するように、前後方向に対して傾斜した方向に沿って配置されている。アッパーマウント56は、内筒56aと、外筒56cと、筒状の弾性部材56bとを含む。弾性部材56bは、アッパーマウント56の中心軸線L5まわりに内筒56aを取り囲んでおり、外筒56cは、アッパーマウント56の中心軸線L5まわりに弾性部材56bを取り囲んでいる。弾性部材56bは、内筒56aの外周面および外筒56cの内周面に結合されている。アッパーマウント56は、外筒56cが船外機2に固定されることにより、船外機2に保持されている。
ロワーマウント57は、筒状であり、弾性を有している。2つのロワーマウント57は、基準面P1に関して対称に配置されている。ロワーマウント57は、ロワーマウント57の中心軸線L6が水平に延びるように配置されている。さらに、2つのロワーマウント57は、2つのロワーマウント57の中心軸線L6の間隔が後方に行くほど減少するように、前後方向に対して傾斜した方向に沿って配置されている。ロワーマウント57は、内筒57aと、外筒57cと、筒状の弾性部材57bとを含む。弾性部材57bは、ロワーマウント57の中心軸線L6まわりに内筒57aを取り囲んでおり、外筒57cは、ロワーマウント57の中心軸線L6まわりに弾性部材57bを取り囲んでいる。弾性部材57bは、内筒57aの外周面および外筒57cの内周面に結合されている。ロワーマウント57は、外筒57cが船外機2に固定されることにより、船外機2に保持されている。
チルトブラケット13は、2つの第1連結部58と、2つの第2連結部59とを含む。2つの第1連結部58は、左右方向に間隔を空けて同じ高さに配置されている。同様に、2つの第2連結部59は、左右方向に間隔を空けて同じ高さに配置されている。第2連結部59は、第1連結部58より下方に配置されている。2つの第1連結部58は、それぞれ、2つのアッパーマウント56に連結されている。2つの第2連結部59は、それぞれ、2つのロワーマウント57に連結されている。したがって、第1連結部58は、アッパーマウント56を介して船外機2に連結されており、第2連結部59は、ロワーマウント57を介して船外機2に連結されている。
第1連結部58は、筒状である。第1連結部58の内部は、アッパーマウント56の内筒56aの内部に接続されている。第1船舶推進装置1は、第1連結部58とアッパーマウント56とを連結する第1ボルトB1および第1ナットN1を含む。第1ボルトB1は、前方から第1連結部58内および内筒56a内に挿入されている。第1ボルトB1の端部は、内筒56aから後方に突出している。第1ナットN1は、第1ボルトB1の端部に取り付けられている。内筒56aは、第1連結部58と第1ナットN1との間で挟まれている。これにより、第1連結部58が、アッパーマウント56の内筒56aに連結されている。
同様に、第2連結部59は、筒状である。第2連結部59の内部は、ロワーマウント57の内筒57aの内部に接続されている。第1船舶推進装置1は、第2連結部59とロワーマウント57とを連結する第2ボルトB2および第2ナットN2を含む。第2ボルトB2は、前方から第2連結部59内および内筒57a内に挿入されている。第2ボルトB2の端部は、内筒57aから後方に突出している。第2ナットN2は、第2ボルトB2の端部に取り付けられている。内筒57aは、第2連結部59と第2ナットN2との間で挟まれている。これにより、第2連結部59が、ロワーマウント57の内筒57aに連結されている。
図15は、この発明の第1実施形態に係るチルトブラケット13およびこれに関連する構成の背面図である。図16は、この発明の第1実施形態に係る船外機2の支持状態を説明するための模式的な平面図である。以下では、図12、図15、図16を参照しつつ、船外機2の支持状態について説明する。
第1船舶推進装置1は、複数の第3マウント60を含む。第3マウント60は、たとえば、ブロック状の弾性体である。第3マウント60は、合成ゴムや合成樹脂を含む。第3マウント60は、たとえば、チルトブラケット13に保持されている。チルトブラケット13は、複数の第3マウント60を介して船外機2を支持する支持部61を含む。支持部61は、第1連結部58と第2連結部59との間の高さに配置されている。支持部61は、基準面P1に関して対称である。支持部61は、上下方向に間隔を空けて配置された上方支持部62および下方支持部63と、上方支持部62および下方支持部63に対して左右方向に間隔を空けて配置された2つの側方支持部64とを含む。
上方支持部62および下方支持部63は、左右方向におけるチルトブラケット13の中央部で上下方向に間隔を空けて配置されている。上方支持部62は、下方支持部63より上方に配置されている。上方支持部62は、基準面P1に関して対称であり、下方支持部63は、基準面P1に関して対称である。上方支持部62は、側方支持部64より上方に配置されており、下方支持部63は、側方支持部64より下方に配置されている。上方支持部62および下方支持部63は、第3マウント60を保持している。上方支持部62および下方支持部63は、第3マウント60を介して前後方向にケーシング5を支持している。
一方、側方支持部64は、ケーシング5に沿って左右方向に延びている。一方の側方支持部64は、上方支持部62および下方支持部63より右方に配置されており、他方の側方支持部64は、上方支持部62および下方支持部63より左方に配置されている。2つの側方支持部64は、基準面P1を中心に左右方向に間隔を空けて同じ高さに配置されている。したがって、2つの側方支持部64は、基準面P1に関して対称である。各側方支持部64は、第3マウント60を保持している。各側方支持部64は、第3マウント60を介して、前後方向に対して傾斜した方向にケーシング5を支持している。2つの側方支持部64は、アッパーマウント56およびロワーマウント57に対して左右方向に離れた位置でケーシング5を支持している。2つの側方支持部64は、船外機2の重心GCより前方でケーシング5を支持している。
チルトブラケット13は、船外機2がステアリング軸線L3およびチルト軸線L4のいずれの軸線まわりに回動するときであっても船外機2と共に回動する。したがって、船外機2がステアリング軸線L3およびチルト軸線L4のいずれの軸線まわりに回動した場合であっても、船外機2が第3マウント60を介して支持部61によって支持された状態が維持される。船外機2が発生する推進力は、2つのアッパーマウント56と2つのロワーマウント57とを介して、2つの第1連結部58と2つの第2連結部59とに伝達される。さらに、船外機2が発生する推進力は、複数の第3マウント60を介して支持部61に伝達される。これにより、推進力がチルトブラケット13を介して船体H1に伝達され、船体H1が推進される。
また、クランクシャフト6の回転や、ピストンの往復運動、エンジン3での爆発によって生じるエンジン3の振動は、アッパーマウント56、ロワーマウント57、および第3マウント60によって遮断される。同様に、トルク変動によって生じるプロペラ9の振動は、アッパーマウント56、ロワーマウント57、および第3マウント60によって遮断される。すなわち、船外機2の振動は、アッパーマウント56、ロワーマウント57、および第3マウント60によって遮断される。これにより、船外機2の振動が船体H1に伝わることが抑制される。したがって、船外機2の振動が乗船者に伝わることが抑制される。
以上のように第1実施形態では、船外機2が、チルトブラケット13に設けられた第1連結部58、第2連結部59、および支持部61によって支持されている。すなわち、第1連結部58は、アッパーマウント56を介して船外機2に連結されており、第2連結部59は、ロワーマウント57を介して船外機2に連結されている。支持部61は、アッパーマウント56とロワーマウント57との間の高さで第3マウント60を介して船外機2を支持している。船外機2がステアリング軸線L3およびチルト軸線L4のいずれの軸線まわりに回動するときであっても、第1連結部58、第2連結部59、および支持部61によって船外機2が支持された状態が維持される。したがって、船外機2がいずれの軸線L3、L4まわりに回動するときであっても、船外機2の振動は、第1連結部58、第2連結部59、および支持部61によって遮断される。さらに、船外機2がいずれの軸線L3、L4まわりに回動するときであっても、船外機2が発生する推進力は、第1連結部58、第2連結部59、および支持部61を介して船体H1に伝達される。
具体的には、船外機2の振動は、弾性を有するアッパーマウント56、ロワーマウント57、および第3マウント60によって遮断される。これにより、船外機2の振動が乗船者に伝達されることを抑制することができる。また、船外機2が発生する推進力は、アッパーマウント56およびロワーマウント57を介して、船外機2から第1連結部58および第2連結部59に伝達される。さらに、船外機2が発生する推進力は、第3マウント60を介して船外機2から支持部61に伝達される。このように、アッパーマウント56およびロワーマウント57だけでなく、第3マウント60が船外機2の振動を遮断し、第3マウント60および支持部61が推進力を伝達する。したがって、アッパーマウント56およびロワーマウント57の設計の自由度を高めることができる。また、第3マウント60は、船外機2とチルトブラケット13との間に配置されているから、船外機2の内部に配置されたアッパーマウント56およびロワーマウント57に比べて、大きさや個数の制限が少ない。そのため、各マウント56、57、60の個数や、弾性係数、収縮量、向き、位置等を適宜調節することにより、船外機2の振動が船体H1に伝達されることを抑制できるとともに、船外機2の姿勢保持力を高めることができる。
また、アッパーマウント56およびロワーマウント57の弾性係数が小さければ、船外機2の振動は船体H1に伝達され難い。しかしながら、アッパーマウント56およびロワーマウント57の弾性係数が小さいと、船外機2から船体H1に伝達できる荷重が減少する。前述のように、第1実施形態では、第3マウント60が設けられているので、アッパーマウント56およびロワーマウント57の弾性係数を低下させても、第3マウント60が設けられていない場合と同じ大きさの荷重を船外機2から船体H1に伝達できる。したがって、弾性係数の小さいアッパーマウント56、ロワーマウント57、および第3マウント60を用いることにより、船外機2の姿勢保持力を維持しつつ、船外機2の振動が船体H1に伝達されることを抑制することができる。さらに、第3マウント60が設けられているので、推進力がさらに分散され、アッパーマウント56およびロワーマウント57に加わる荷重が減少する。そのため、たとえば、高速で航走している船舶がジャンプして、大きな衝撃荷重が船外機2に加わった場合であっても、大きな荷重が各マウント56、57、60に集中的に加わることを防止することができる。これにより、船外機2を確実に支持することができる。
また第1実施形態では、支持部61が、アッパーマウント56およびロワーマウント57に対して左右方向に離れた位置で船外機2を支持する2つの側方支持部64を含む。したがって、船外機2は、第1連結部58、第2連結部59、および支持部61によって、左右方向に離れた複数箇所で支持されている。これにより、船外機2を安定させることができる。また、側方支持部64は、第3マウント60を介して、前後方向に対して傾斜した方向に船外機2を支持している。船外機2から側方支持部64には、前後方向に対して傾斜した方向に荷重が伝達される。そのため、船外機2から側方支持部64に伝達される推進力の方向は、前後方向に対して傾斜した方向である。一方、ピストン等が前後方向に往復移動するから、エンジン3は、主として前後方向に振動する。すなわち、船外機2の振動の主たる方向は前後方向である。このように、側方支持部64への推進力の伝達方向と、振動の主たる方向とが異なる方向であるから、推進力の伝達により発生する振動と、船外機2の振動とが組み合わさった振動(連成振動:coupled vibration)の発生が抑制される。
図17は、この発明の第2実施形態に係る第1船舶推進装置201の一部を拡大した部分断面図である。図18は、この発明の第2実施形態に係るチルトブラケット213およびこれに関連する構成の背面図である。図19は、この発明の第2実施形態に係る船外機2の支持状態を説明するための模式的な平面図である。この図17〜図19において、前述の図1〜図16に示された各部と同等の構成部分については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態と前述の第1実施形態との主要な相違点は、第1船舶推進装置201が、第1実施形態に係るチルトブラケット13に代えて、チルトブラケット213を備えていることである。チルトブラケット213に設けられた支持部261は、クランクシャフト6より後方で船外機2を支持している。第1実施形態に係るチルトブラケットの構成と、第2実施形態に係るチルトブラケットの構成とは、支持部を除き同様であるので、以下では、支持部261について具体的に説明する。
チルトブラケット213は、複数の第3マウント60を介して船外機2を支持する支持部261を含む。支持部261は、第1連結部58と第2連結部59との間の高さに配置されている。支持部261は、基準面P1に関して対称である。支持部261は、上下方向に間隔を空けて配置された上方支持部62および下方支持部63と、上方支持部62および下方支持部63に対して左右方向に間隔を空けて配置された2つの側方支持部264とを含む。上方支持部62および下方支持部63は、本発明の前方支持部の一例であり、側方支持部264は、本発明の後方支持部の一例である。
各側方支持部264は、ケーシング5に沿って左右方向に延びている。一方の側方支持部264は、上方支持部62および下方支持部63より右方に配置されており、他方の側方支持部264は、上方支持部62および下方支持部63より左方に配置されている。2つの側方支持部264は、基準面P1を中心に左右方向に間隔を空けて同じ高さに配置されている。したがって、2つの側方支持部264は、基準面P1に関して対称である。各側方支持部264は、第3マウント60を保持している。各側方支持部264は、第3マウント60を介して、前後方向に対して傾斜した方向にケーシング5を支持している。2つの側方支持部264は、アッパーマウント56およびロワーマウント57に対して左右方向に離れた位置でケーシング5を支持している。
2つの側方支持部264は、船外機2の重心GCより後方で船外機2を支持している。クランクシャフト6は、船外機2の重心GCより前方に位置している。したがって、2つの側方支持部264は、クランクシャフト6より後方で船外機2を支持している。また、上方支持部62および下方支持部63は、船外機2の重心GCより前方で船外機2を支持している。したがって、上方支持部62および下方支持部63は、2つの側方支持部264より前方で船外機2を支持している。ケーシング5は、2つの側方支持部264によって、左右方向に挟まれるように支持されている。また、ケーシング5の前部(船外機2の重心GCよりも前方に位置する部分)は、平面視においてチルトブラケット213内に収容されている。
以上のように第2実施形態では、チルトブラケット213に設けられた支持部261が、上方支持部62、下方支持部63、および2つの側方支持部264によって、前後方向に離れた複数箇所で船外機2を支持している。これにより、船外機2を安定させることができる。また、チルトブラケット213は、平面視において、船外機2の重心GCを取り囲んでいる。船外機2の重心GCは、船外機2の振動の中心にほぼ一致する。チルトブラケット213によって船外機2の振動の中心を取り囲むことにより、船外機2をより安定して支持することができる。これにより、振動の常用域、すなわち、船外機2が使用されているときの振動数の範囲以外の範囲に第1船舶推進装置201の固有振動数を移動させることができる。したがって、第1船舶推進装置201の共振を防止することができる。
次に、ステアリング機構の電動モータがステアリングシャフトに固定された第2船舶推進装置について説明する。以下の説明において、前述の図1〜図19に示された各部と同等の構成部分については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図20は、この発明の第3実施形態に係る第2船舶推進装置301の側面図である。図21Aは、この発明の第3実施形態に係る第2船舶推進装置301の一部の斜視図である。図21Bは、この発明の第3実施形態に係る第2船舶推進装置301の一部の分解斜視図である。図21Cは、この発明の第3実施形態に係る第2船舶推進装置301の一部の分解図である。図22は、この発明の第3実施形態に係る第2船舶推進装置301の一部の部分断面図である。
第2船舶推進装置301は、船外機2と、トランサムブラケット10と、ステアリングシャフト311と、チルトシャフト12と、チルトブラケット13とを含む。さらに、第2船舶推進装置301は、チルト機構19と、ステアリング機構320とを含む。ステアリングシャフト311は、筒状部16と、連結部17とを含む。連結部17は、筒状部16の上端部に連結されている。連結部17は、たとえば、筒状部16と一体である。筒状部16および連結部17は、一体の部材であってもよいし、一体移動可能に連結された複数の分割体を含む部材であってもよい。すなわち、ステアリングシャフト311は、複数の分割体を含む部材であってもよいし、一体の部材であってもよい。筒状部16の内部は、連結部17の貫通孔34に接続されている。チルトシリンダ22のシリンダ本体26は、筒状部16内に配置されている。筒状部16の下端部は、フレーム23に連結されている。チルトロッド27の上端部は、連結部17の貫通孔34から上方に突出している。チルトロッド27の上端部は、アッパーピン35を介して、チルトブラケット13に連結されている。
図20に示すように、第2船舶推進装置301は、左右方向に間隔を空けて同じ高さに配置された2つのアッパーマウント56を含む。さらに、第2船舶推進装置301は、左右方向に間隔を空けて同じ高さに配置された2つのロワーマウント57を含む。チルトブラケット13は、アッパーマウント56およびロワーマウント57を介して船外機2に連結されている。第2船舶推進装置301は、複数の第3マウント60を含む。チルトブラケット13に設けられた支持部61は、複数の第3マウント60を介して船外機2を支持している。船外機2が発生する推進力は、各マウント56、57、60を介してチルトブラケット13に伝達される。これにより、船体H1が推進される。また、船外機2の振動は、各マウント56、57、60によって遮断される。これにより、船外機2の振動が船体H1に伝わることが抑制される。
図23は、この発明の第3実施形態に係る第2船舶推進装置301の側面図である。図24は、この発明の第3実施形態に係る第2船舶推進装置301の平面図である。図24では、船外機2が最大右操舵位置に位置する状態を実線で示している。また、図24では、船外機2が操舵原点に位置する状態を一点鎖線で示しており、船外機2が最大左操舵位置に位置する状態を二点鎖線で示している。
ステアリングシャフト311は、連結部17に設けられた固定部367をさらに含む。ステアリングケース40は、固定部367に固定されている。したがって、電動モータ37は、ステアリングケース40を介してステアリングシャフト311に固定されている。船外機2は、ステアリングシャフト311に対してチルト軸線L4まわりに回動する。そのため、図23に示すように、船外機2が、トランサムブラケット10に対してチルト軸線L4まわりに回動したときにも、電動モータ37は、トランサムブラケット10に対してチルト軸線L4まわりに回動しない。すなわち、船外機2が、トランサムブラケット10に対してチルト軸線L4まわりに回動すると、船外機2に対する電動モータ37の位置が変化する。
一方、電動モータ37がステアリングシャフト311に固定されているから、ステアリングシャフト311がステアリング軸線L3まわりに回動すると、電動モータ37は、ステアリングシャフト311および船外機2と共にステアリング軸線L3まわりに回動する。そのため、図24に示すように、船外機2が、トランサムブラケット10に対してステアリング軸線L3まわりに回動したときに、電動モータ37は、船外機2と共に、トランサムブラケット10に対してステアリング軸線L3まわりに回動する。すなわち、船外機2が、トランサムブラケット10に対してステアリング軸線L3まわりに回動しても、船外機2に対する電動モータ37の位置が変化しない。
図25は、この発明の第3実施形態に係る第2船舶推進装置301の一部の分解図である。図26は、この発明の第3実施形態に係るステアリング機構320を含む第2船舶推進装置301の一部の部分断面図である。図27および図28は、この発明の第3実施形態に係るステアリング機構320を含む第2船舶推進装置301の一部の模式的な平面図である。
ステアリング機構320は、電動モータ37と、動力変換機構338と、減速機構39と、ステアリングケース40とを含む。さらに、図25に示すように、ステアリング機構320は、ギヤケース368と、ステー369とを含む。動力変換機構338は、第1変換機構341と、第2変換機構342とを含む。図26に示すように、ステアリングケース40は、ステアリングシャフト311の固定部367に固定されており、ギヤケース368は、ステアリングケース40に固定されている。したがって、ギヤケース368は、ステアリングケース40を介してステアリングシャフト311に固定されている。ステアリングシャフト311は、トランサムブラケット10に対してステアリング軸線L3まわりに回動可能である。よって、ギヤケース368は、トランサムブラケット10に対してステアリング軸線L3まわりに回動可能である。図26に示すように、ギヤケース368は、ステアリング開口50に対向するギヤ開口370を有している。ステアリングケース40の内部は、ギヤ開口370を介してギヤケース368の内部に接続されている。
図27に示すように、第1変換機構341は、第2ボールねじ345と、複数のボールを介して第2ボールねじ345に取り付けられた筒状の第2ボールナット346とを含む。第2変換機構342は、第2ボールナット346に連結された第2ラック347と、第2ラック347に噛み合う第2ピニオン348とを含む。第2ボールねじ345、第2ボールナット346、第2ラック347は、ステアリングケース40内に収容されており、ステアリングケース40によって保持されている。一方、第2ピニオン348の大部分は、ギヤケース368内に収容されている。第2ピニオン348は、トランサムブラケット10に連結されている。ステアリングシャフト311がトランサムブラケット10に対してステアリング軸線L3まわりに回動可能であるから、ステアリングシャフト311は、第2ピニオン348に対してステアリング軸線L3まわりに回動可能である。
図27に示すように、第2ボールねじ345は、ステアリングケース40内で左右方向に延びている。第2ボールねじ345の回転軸線と電動モータ37の回転軸線とは平行である。第2ボールねじ345は、電動モータ37より後方に配置されている。第2ボールねじ345の両端部は、軸受49を介してステアリングケース40に支持されている。第2ボールねじ345は、ステアリングケース40を介してトランサムブラケット10に連結されており、減速機構39を介して電動モータ37に連結されている。電動モータ37の回転は、減速機構39を介して第2ボールねじ345に伝達される。これにより、第2ボールねじ345が電動モータ37によって回転駆動される。第2ボールねじ345が第2ボールねじ345の中心軸線まわりに回転すると、第2ボールナット346が第2ボールねじ345に沿って移動し、第2ボールねじ345の回転が、第2ボールねじ345に対する第2ボールナット346の直線運動に変換される。
図27に示すように、第2ラック347は、第2ボールナット346の外周部に設けられている。第2ラック347は、たとえば、第2ボールナット346と一体である。第2ラック347および第2ボールナット346は、一体の部材であってもよいし、一体移動可能に連結された複数の分割体を含む部材であってもよい。第2ラック347は、第2ボールねじ345の軸方向に配列された複数の歯を含む。第2ラック347は、ステアリングケース40に設けられたステアリング開口50に対向している。第2ボールねじ345が回転すると、第2ラック347は、第2ボールナット346と共に第2ボールねじ345に沿って移動する。
図27に示すように、第2ピニオン348は、円筒部371と、歯部372とを含む。図26に示すように、第2ピニオン348の円筒部371は、ステー369に固定されている。ステー369は、トランサムブラケット10に固定されている。したがって、第2ピニオン348は、ステー369を介してトランサムブラケット10に固定されている。ステー369は、筒状である。ステー369と円筒部371とは同軸的に配置されている。ステー369の内部は、円筒部371の内部に接続されている。図26に示すように、トランサムブラケット10の収容部15は、円筒部371内とステー369内に挿入されている。収容部15は、円筒部371およびステー369を上下方向に貫通している。したがって、円筒部371およびステー369は、ステアリング軸線L3まわりに収容部15を取り囲んでいる。
図26および図27に示すように、第2ピニオン348は、ギヤケース368によって覆われている。ギヤケース368は、第2ピニオン348の周囲に配置されている。第2ピニオン348の歯部372は、円筒部371の外周部から突出している。歯部372は、たとえば、ステアリング軸線L3上に位置する中心軸線を有する扇形である。歯部372は、ステアリング開口50とギヤ開口370とを通ってステアリングケース40の内部に進入している。歯部372は、ステアリングケース40の内部で第2ラック347に噛み合っている。電動モータ37の回転は、第2ボールねじ345、第2ボールナット346、第2ラック347および第2ピニオン348によって、ステアリング軸線L3まわりのステアリングシャフト311の回動に変換される。
具体的には、電動モータ37の回転は、減速機構39によって第2ボールねじ345に伝達される。第2ボールねじ345が回転すると、第2ボールねじ345の軸方向に相対移動させる力が、第2ボールねじ345および第2ボールナット346に働く。この力は、第2ラック347と第2ピニオン348との噛み合い位置が移動することによって、第2ボールねじ345および第2ボールナット346をステアリング軸線L3まわりに回動させる力に変換される。これにより、図28に示すように、第2ボールねじ345が第2ボールナット346に対して第2ボールねじ345の軸方向に移動しながら、第2ボールねじ345および第2ボールナット346がステアリング軸線L3まわりに回動する。
第2ボールねじ345は、ステアリングケース40を介してステアリングシャフト311に連結されている。したがって、第2ボールねじ345がステアリング軸線L3まわりに回動することにより、ステアリングシャフト311が、トランサムブラケット10に対してステアリング軸線L3まわりに回動する。すなわち、電動モータ37の回転は、第2ボールねじ345および第2ボールナット346によって、第2ボールねじ345に対する第2ボールナット346の直線運動に変換される。それと同時に、第2ボールナット346の直線運動が、第2ラック347および第2ピニオン348によって、ステアリング軸線L3まわりのステアリングシャフト311の回動に変換される。これにより、図28に示すように、船外機2が、トランサムブラケット10に対してステアリング軸線L3まわりに回動する。
この発明の実施の形態の説明は以上であるが、この発明は、前述の第1〜第3実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、前述の第1〜第3実施形態では、第3マウントが、チルトブラケットに保持されている場合について説明した。しかし、第3マウントは、船外機に保持されていてもよいし、チルトブラケットおよび船外機の両方に保持されていてもよい。
また、前述の第1〜第3実施形態では、支持部が、複数の第3マウントを介して船外機を支持している場合について説明した。しかし、図29に示すチルトブラケット413に設けられた支持部461のように、支持部は、第3マウントを介さずに、船外機を直接支持していてもよい。
また、前述の第1〜第3実施形態では、エンジンの停止状態、つまり、プロペラが回転しておらず、船外機が振動していない状態においても、第3マウントが、船外機に接触している場合について説明した。しかし。第3マウントは、エンジンが停止状態のときに間隔を空けてケーシングに対向しており、船外機が前進方向への推進力を発生したり、船外機が振動したりしたときに船外機に接触するように構成されていてもよい。
具体的には、船外機が船舶を前進させる前進方向への推進力を発生したり、船外機が振動したりすると、アッパーマウントおよびロワーマウントが弾性変形して、船外機とチルトブラケットとが近づく。また、前進方向への推進力や振動がさらに大きくなると、船外機とチルトブラケットとがさらに近づく。したがって、第3マウントは、船外機とチルトブラケットとが近づいたときにケーシングに接触するように間隔を空けてケーシングに対向していてもよい。また、エンジンの停止状態において、少なくとも一つの第3マウントがケーシングに接触しており、少なくとも一つの第3マウントが間隔を空けてケーシングに対向していてもよい。
また、前述の第1〜第3実施形態では、全ての第3マウントが、チルトブラケットに保持されている場合について説明した。しかし、全ての第3マウントが、船外機に保持されていてもよい。また、少なくとも1つの第3マウントが、チルトブラケットに保持されており、少なくとも1つの第3マウントが、船外機に保持されていてもよい。
また、前述の第1〜第3実施形態では、第3マウントが、ブロックタイプである場合について説明した。しかし、第3マウントは、たとえば、ブッシュタイプであってもよい。具体的には、図30および図31に示す第3マウント560が、第1船舶推進装置および第2船舶推進装置に備えられていてもよい。
図30および図31に示すように、第3マウント560は、円筒状である。第3マウント560は、内筒560aと、外筒560cと、筒状の弾性部材560bとを含む。弾性部材560bは、第3マウント560の中心軸線まわりに内筒560aを取り囲んでおり、外筒560cは、第3マウント560の中心軸線まわりに弾性部材560bを取り囲んでいる。弾性部材560bは、内筒560aの外周面および外筒560cの内周面に結合されている。図示はしないが、外筒560cの外周面は、チルトブラケット13、213によって保持されており、船外機2は、外筒560cおよび弾性部材560bから突出する内筒560aの先端部によって支持されている。
また、前述の第1〜第3実施形態では、ステアリング機構が、電動モータを含む電動ステアリング機構である場合について説明した。しかし、ステアリング機構は、電動ステアリング機構に限らず、油圧ポンプを含む油圧式のステアリング機構であってもよい。
また、前述の第3実施形態では、第2船舶推進装置が、第1実施形態に係るチルトブラケットを備えている場合について説明した。しかし、第2船舶推進装置は、第2実施形態に係るチルトブラケットを備えていてもよい。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
以下に、特許請求の範囲に記載された構成要素と前述の実施形態における構成要素との対応関係を示す。
船外機:船外機2
船体:船体H1
トランサム:トランサムT1
トランサムブラケット:トランサムブラケット10
ステアリング軸線:ステアリング軸線L3
ステアリングシャフト:ステアリングシャフト11
第1マウント:アッパーマウント56
第2マウント:ロワーマウント57
第1連結部:第1連結部58
第2連結部:第2連結部59
支持部:支持部61、261、461
チルト軸線:チルト軸線L4
チルトブラケット:チルトブラケット13、213、413
チルト機構:チルト機構19
ステアリング機構:ステアリング機構20
船舶推進装置:第1船舶推進装置1、201、第2船舶推進装置301
ステアリング軸線を含みかつチルト軸線に直交する平面:基準面P1
クランクシャフト:クランクシャフト6
エンジン:エンジン3
後方支持部:側方支持部264
前方支持部:上方支持部62、下方支持部63
船外機の重心:船外機の重心GC
側方支持部:側方支持部64、264
第3マウント:第3マウント60、560
1 第1船舶推進装置
2 船外機
3 エンジン
6 クランクシャフト
10 トランサムブラケット
11 ステアリングシャフト
13 チルトブラケット
19 チルト機構
20 ステアリング機構
56 アッパーマウント
57 ロワーマウント
58 第1連結部
59 第2連結部
60 第3マウント
61 支持部
62 上方支持部
63 下方支持部
64 側方支持部
201 第1船舶推進装置
213 チルトブラケット
261 支持部
264 側方支持部
301 第2船舶推進装置
413 チルトブラケット
461 支持部
560 第3マウント
GC 船外機の重心
H1 船体
L3 ステアリング軸線
L4 チルト軸線
P1 基準面
T1 トランサム

Claims (7)

  1. 推進力を発生する船外機と、
    船体のトランサムに取り付け可能なトランサムブラケットと、
    前記トランサムブラケットに連結されており、上下方向に延びるステアリング軸線まわりに回動可能なステアリングシャフトと、
    弾性を有する第1マウントと、
    弾性を有しており、前記第1マウントより下方に配置された第2マウントと、
    前記第1マウントを介して前記船外機に連結された第1連結部と、前記第2マウントを介して前記船外機に連結された第2連結部と、前記第1マウントおよび第2マウントとは異なる高さで前記船外機を支持する支持部とを含み、前記ステアリングシャフトに連結されており、左右方向に沿って水平に延びるチルト軸線まわりに前記船外機と共に回動可能であり、前記ステアリング軸線まわりに前記ステアリングシャフトおよび船外機と共に回動可能なチルトブラケットと、
    前記ステアリングシャフトと前記チルトブラケットとに連結されており、前記チルトブラケットを前記ステアリングシャフトに対して前記チルト軸線まわりに回動させるチルト機構と、
    前記トランサムブラケットと前記ステアリングシャフトとに連結されており、前記ステアリングシャフトを前記トランサムブラケットに対して前記ステアリング軸線まわりに回動させるステアリング機構と、を含む、船舶推進装置。
  2. 前記支持部は、前記第1マウントおよび第2マウントの間の高さで前記船外機を支持している、請求項1記載の船舶推進装置。
  3. 前記支持部は、前記ステアリング軸線を含みかつ前記チルト軸線に直交する平面に関して対称である、請求項1または2記載の船舶推進装置。
  4. 前記船外機は、クランクシャフトを含むエンジンを含み、
    前記支持部は、前記クランクシャフトより後方で前記船外機を支持する後方支持部と、前記後方支持部より前方で前記船外機を支持する前方支持部とを含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の船舶推進装置。
  5. 前記後方支持部は、前記船外機の重心より後方で前記船外機を支持しており、
    前記前方支持部は、前記船外機の重心より前方で前記船外機を支持している、請求項4記載の船舶推進装置。
  6. 前記支持部は、前記第1マウントおよび第2マウントに対して左右方向に離れた位置で前記船外機を支持する側方支持部を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の船舶推進装置。
  7. 前記船舶推進装置は、弾性を有する第3マウントをさらに含み、
    前記支持部は、前記第3マウントを介して前記船外機を支持している、請求項1〜6のいずれか一項に記載の船舶推進装置。
JP2010230853A 2010-10-13 2010-10-13 船舶推進装置 Pending JP2012081901A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010230853A JP2012081901A (ja) 2010-10-13 2010-10-13 船舶推進装置
US13/212,258 US8690618B2 (en) 2010-10-13 2011-08-18 Marine vessel propulsion apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010230853A JP2012081901A (ja) 2010-10-13 2010-10-13 船舶推進装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012081901A true JP2012081901A (ja) 2012-04-26

Family

ID=45934547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010230853A Pending JP2012081901A (ja) 2010-10-13 2010-10-13 船舶推進装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8690618B2 (ja)
JP (1) JP2012081901A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014087912A1 (ja) * 2012-12-06 2014-06-12 スズキ株式会社 船外機のマウント装置

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9701383B1 (en) * 2015-11-13 2017-07-11 Brunswick Corporation Outboard motor and marine propulsion support system
JP6700430B2 (ja) * 2016-05-18 2020-05-27 エービービー オサケ ユキチュア 船舶の推進ユニットの振動を制御するための方法および制御装置
JP2018192914A (ja) * 2017-05-17 2018-12-06 ヤマハ発動機株式会社 船外機
JP7122862B2 (ja) 2018-05-14 2022-08-22 ヤマハ発動機株式会社 船外機
JP7350039B2 (ja) * 2021-11-11 2023-09-25 ヤマハ発動機株式会社 船外機の懸架構造、船外機

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2916007A (en) * 1955-06-03 1959-12-08 Kiekhaefer Elmer Carl Resilient mounting for an outboard motor
JP2975401B2 (ja) * 1990-07-06 1999-11-10 三信工業株式会社 船外機
JP3956579B2 (ja) 1999-05-21 2007-08-08 スズキ株式会社 船外機のマウント構造
US6419534B1 (en) * 2001-06-13 2002-07-16 Brunswick Corporation Structural support system for an outboard motor
US7244152B1 (en) 2006-02-09 2007-07-17 Brunswick Corporation Support system for an outboard motor
JP3159294U (ja) 2010-02-25 2010-05-13 ヤマハ発動機株式会社 船外機
JP3159586U (ja) 2010-03-05 2010-05-27 ヤマハ発動機株式会社 船外機

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014087912A1 (ja) * 2012-12-06 2014-06-12 スズキ株式会社 船外機のマウント装置
JP2014113858A (ja) * 2012-12-06 2014-06-26 Suzuki Motor Corp 船外機のマウント装置
US9415850B2 (en) 2012-12-06 2016-08-16 Suzuki Motor Corporation Mount device for outboard motor

Also Published As

Publication number Publication date
US20120094557A1 (en) 2012-04-19
US8690618B2 (en) 2014-04-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012081901A (ja) 船舶推進装置
JP6652434B2 (ja) 船舶用の推進ユニット
US8795011B2 (en) Marine vessel propulsion apparatus
US3136281A (en) Through transom drive shaft mounting for inboard-outboard drive
JP2010158926A (ja) 船外機
US10018111B2 (en) Outboard motor
JP7122862B2 (ja) 船外機
JP5859353B2 (ja) 懸架装置
US8118628B2 (en) Mount structure of outboard motor
JPH01262292A (ja) 船舶推進機の前後進切換装置
US5511997A (en) Mounting arrangement for outboard motor
JP2020097328A (ja) 船外機のステアリング装置
JP2012081900A (ja) 船舶推進装置
US11472529B2 (en) Outboard engine
JP2013244750A (ja) 船外機
JP2019199102A (ja) 船外機
JP2006312379A (ja) 船外機のマウント装置
JP6477175B2 (ja) 船外機の操舵ハンドル取付構造
JP4569751B2 (ja) 船外機の装着構造
US11260947B2 (en) Outboard motor and marine vessel
JP7226141B2 (ja) 船外機
JP6036243B2 (ja) 船外機のマウント装置
JP5844668B2 (ja) 懸架装置
JP2009298194A (ja) 船外機のマウント装置
JP5187014B2 (ja) 船外機のマウント装置