JP2009196444A - 船舶推進ユニット - Google Patents

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    • B63H23/30Transmitting power from propulsion power plant to propulsive elements characterised by use of clutches

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Abstract

【課題】加速度と最高速度との両方の性能をユーザが所望する性能に近づけることが可能で、かつ、エンジンの駆動エネルギの損失が発生するのを抑制することが可能な船舶推進ユニットを提供する。
【解決手段】この船外機3(船舶推進ユニット)は、駆動力を低速の減速比と高速の減速比とに変速した状態でプロペラ31aおよび31bに伝達可能な変速機構部32と、変速機構部32を収容するアッパーハウジング33と、アッパーハウジング33内に供給されるオイルが貯留され、アッパーハウジング33の外側に設けられたオイルタンク35aおよび35bと、オイルタンク35aおよび35b内のオイルをアッパーハウジング33内に供給するとともに、アッパーハウジング33内に供給されたオイルをオイルタンク35aおよび35bに回収するオイル潤滑経路36とを備える。
【選択図】図4

Description

この発明は、船舶推進ユニットに関し、特に、エンジンを備えた船舶推進ユニットに関する。
従来、エンジンを備えた舶用の推進機(船舶推進ユニット)が知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1には、エンジンと、エンジンの駆動力を所定の固定的な減速比によりプロペラに伝達する動力伝達機構とを備えた舶用の推進機が開示されている。この舶用の推進機は、エンジンの駆動力を、動力伝達機構を介して直接的にプロペラに伝達するように構成されており、エンジンの回転数が上昇するのに伴って、プロペラの回転数がエンジンの回転数に比例して上昇するように構成されている。
しかしながら、上記特許文献1に開示された舶用の推進機(船舶推進ユニット)では、最高速度を大きくするように動力伝達機構の減速比を構成した場合には、低速度における加速度性能を向上させることが困難になるという不都合がある。反対に、低速度における加速度性能を向上させるように動力伝達機構の減速比を構成した場合には、最高速度を大きくするのが困難になるという不都合がある。つまり、上記特許文献1に開示された舶用の推進機では、加速度と最高速度との両方の性能をユーザが所望する性能に近づけるのが困難であるという不都合がある。
このような不都合を解決するために、一般に、変速機構部を有する動力伝達機構を備えた船舶推進ユニットが望まれている。
特開平9−263294号公報
しかし、上記のような変速機構部を有する船舶推進ユニットは、通常、変速機構部を潤滑するためのオイルが変速機構部のギヤなどに浸かった状態で駆動されており、オイルの粘性などによりギヤの回転が妨げられるため、エンジンの駆動エネルギの損失が発生するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、加速度と最高速度との両方の性能をユーザが所望する性能に近づけることが可能で、かつ、エンジンの駆動エネルギの損失が発生するのを抑制することが可能な船舶推進ユニットを提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の一の局面による船舶推進ユニットは、エンジンと、エンジンにより駆動されるプロペラと、エンジンにより発生される駆動力を少なくとも低速の減速比と高速の減速比とに変速した状態でプロペラに伝達可能な変速機構部と、変速機構部を収容する第1ハウジングと、第1ハウジング内に供給されるオイルが貯留され、第1ハウジングの外側に設けられたオイルタンクと、オイルタンク内のオイルを第1ハウジング内に供給するとともに、第1ハウジング内に供給されたオイルをオイルタンクに回収するオイル潤滑経路とを備える。
この一の局面による船舶推進ユニットでは、上記のように、エンジンにより発生される駆動力を少なくとも低速の減速比と高速の減速比とに変速された状態でプロペラに伝達可能な変速機構部を設ける。このように、変速機構部を、低速の減速比に変速した状態でエンジンにより発生される駆動力をプロペラに伝達可能に構成することによって、低速度における加速度性能を向上させることができる。また、変速機構部を、高速の減速比に変速された状態でエンジンにより発生される駆動力をプロペラに伝達可能に構成することによって、最高速度を大きくすることができる。その結果、加速度と最高速度との両方の性能をユーザが所望する性能に近づけることができる。また、第1ハウジング内に供給されるオイルが貯留され、第1ハウジングの外側に設けられたオイルタンクと、オイルタンク内のオイルを第1ハウジング内に供給するとともに、第1ハウジング内に供給されたオイルをオイルタンクに回収するオイル潤滑経路とを設ける。このように、第1ハウジング内に供給されたオイルが第1ハウジングの外側に設けられたオイルタンクに回収されることにより、第1ハウジング内にオイルが溜まるのを抑制することができる。これにより、第1ハウジング内の変速機構部がオイルに浸かるのを抑制することができるので、通常、変速機構部に含まれるギヤなどがオイルに浸かったまま駆動されるのを抑制することができる。その結果、オイルの粘性などによりギヤの回転が妨げられるのを抑制することができるので、エンジンの駆動エネルギの損失が発生するのを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態による船外機が搭載された船舶を示した斜視図である。図2〜図4は、図1に示した第1実施形態による船外機の構成を詳細に説明するための図である。図中、FWDは、船舶の前進方向を示しており、BWDは、船舶の後進方向を示している。まず、図1〜図4を参照して、第1実施形態による船舶1に搭載された船外機3の構成について説明する。
第1実施形態による船舶1には、図1に示すように、水面に浮かべられる船体2と、船体2の後部に取り付けられた船体2を推進するための2機の船外機3と、船体2を操舵するための操舵部4と、操舵部4の近傍に配置され、船体2を前後方向に推進可能なコントロールレバー部5と、コントロールレバー部5の近傍に配置された表示部6とが設けられている。なお、船外機3は、本発明の「船舶推進ユニット」の一例である。
2機の船外機3は、それぞれ、船体2の幅方向(矢印X1方向および矢印X2方向)の中心に対して対称に配置されている。また、船外機3は、図2に示すように、エンジン30と、エンジン30の駆動力を船舶1の推力に変換する2つのプロペラ31aおよび31b(図4参照)と、エンジン30により発生される駆動力を低速の減速比(約1.33:約1.00)と高速の減速比(約1.0:約1.0)とに変速した状態でプロペラ31aおよび31bに伝達可能な変速機構部32とを含んでいる。また、船外機3は、さらに、変速機構部32を収容するアッパーハウジング33およびロワーハウジング34と、アッパーハウジング33およびロワーハウジング34内などに供給されるオイルが貯留された一対のオイルタンク35aおよび35b(図3参照)と、一対のオイルタンク35aおよび35bに貯留されているオイルをアッパーハウジング33およびロワーハウジング34内などに供給するとともに、アッパーハウジング33およびロワーハウジング34内などに供給されたオイルをオイルタンク35aおよび35bに回収するオイル潤滑経路36(図4参照)とを含んでいる。なお、アッパーハウジング33は、本発明の「第1ハウジング」の一例であり、ロワーハウジング34は、本発明の「第2ハウジング」の一例である。これらアッパーハウジング33とロワーハウジング34とは、図3に示すように、それぞれ、互いに上下方向に隣接するように配置されている。なお、オイル潤滑経路36については、後に詳細に説明する。
また、アッパーハウジング33およびロワーハウジング34と一対のオイルタンク35aおよび35bとオイル潤滑経路36とは、それぞれ、アッパーケース37の前側収容部37a(図2参照)に収容されている。なお、アッパーケース37は、本発明の「ケース部」の一例である。また、アッパーケース37の後側収容部37bには、図2に示すように、エンジン30から排出される排出ガスが流通する排気膨張室38が収容されている。また、船外機3は、図3に示すように、ケース部300に覆われている。このケース部300は、図2に示すように、エンジン30を覆うように配置されたアッパーカバー300aおよびロワーカバー300bと、アッパーケース37の側方および後方を覆うように配置されたサイドカバー300c(図3参照)とにより構成されている。これらケース部300は、樹脂により形成されており、船外機3の内部を水などから保護する機能を有する。
また、船外機3の内部には、エンジン30の回転数および変速機構部32の変速タイミングなどを制御可能なECU(エンジン・コントロール・ユニット)39が設けられている。このECU39は、操縦者によりコントロールレバー部5が操作された際にエンジン30の電子スロットル(図示せず)および後述する変速機構部32のソレノイドバルブ309a、309bおよび309cなどを電気的に制御する機能を有する。
次に、エンジン30および変速機構部32などの構造について説明する。エンジン30には、軸線L1を中心に回転するクランク軸301が設けられている。このエンジン30は、このクランク軸301が回転されることにより駆動力が発生されるように構成されている。また、クランク軸301には、ドライブシャフト302の上側部分が接続されている。このドライブシャフト302は、軸線L1上に配置されているとともに、クランク軸301が回転するのに伴って、軸線L1を中心に回転するように構成されている。なお、軸線L1は、本発明の「ドライブシャフトの軸心」の一例である。
また、ドライブシャフト302の中間部分には、図3に示すように、ベベルギヤ303が取り付けられている。このベベルギヤ303には、ウォーターポンプ304の中間軸305の一方側(矢印X1方向側)に取り付けられたベベルギヤ305aが噛合されている。また、中間軸305の他方側(矢印X2方向側)には、ピニオンギヤ305bが取り付けられており、ピニオンギヤ305bには、ウォーターポンプ駆動軸306の一方側(矢印X1方向側)に取り付けられた平歯車306aが噛合されている。また、ウォーターポンプ駆動軸306の他方側(矢印X2方向側)には、エンペラ306bが取り付けられている。そして、エンペラ306bが回転されることによって、ウォーターポンプ304は、図4に示すように、船舶1が浮遊する水面下から水が吸引されるとともに吸引された水がエンジン30および後述する冷却水流通タンク308aおよび308bに供給されるように構成されている。なお、ウォーターポンプ304には、図3に示すように、水導出口304aが設けられており、冷却水流通タンク308aおよび308bに供給される水は、水導出口304aから導出される。
また、ドライブシャフト302のベベルギヤ303の下方には、トロコイドポンプから成るオイルポンプ307が取り付けられている。なお、オイルポンプ307は、本発明の「第2オイルポンプ」の一例である。このオイルポンプ307は、オイルタンク35aおよび35bに貯留されているオイルを汲み上げるとともに、汲み上げたオイルを船外機3内の所定の部分(変速機構部32、後述するソレノイドバルブ309a、309bおよび309c)に供給するためにオイルに油圧を付与する機能を有する。
また、ドライブシャフト302の下部は、変速機構部32に接続されている。変速機構部32は、船舶1を高速航行および低速航行のいずれか一方で航行可能に変速される上部変速部310と、船舶1が前進航行および後進航行のいずれか一方で航行可能に変速する下部変速部320とにより構成されている。なお、下部変速部320は、本発明の「シフト機構部」の一例である。
上部変速部310は、アッパーハウジング33内に収容されているとともに、ドライブシャフト302の駆動力を減速可能な遊星歯車部311と、遊星歯車部311の回転を制御するクラッチ部312およびワンウェイクラッチ313と、ドライブシャフト302の駆動力が遊星歯車部311を介して伝達される中間軸314と、中間軸314の下部に取り付けられている平歯車315とを含んでいる。そして、上部変速部310は、クラッチ部312が接続状態である場合に、中間軸314がドライブシャフト302の回転数と比べて実質的に減速されることなく回転するように構成されている。その一方、上部変速部310は、クラッチ部312が切断状態である場合には、遊星歯車部311が回転されることによりドライブシャフト302の回転数よりも減速された回転数で、中間軸314が回転されるように構成されている。なお、平歯車315は、本発明の「歯車」の一例である。
また、クラッチ部312は、湿式多板クラッチにより構成されている。クラッチ部312は、ワンウェイクラッチ313にA方向のみに回転可能に支持されている外ケース部312aと、外ケース部312aの内周部分に互いに所定の間隔を隔てて配置された複数のクラッチプレート312bと、少なくとも一部が外ケース部312aの内側に配置された内ケース部312cと、内ケース部312cに取り付けられ、複数のクラッチプレート312bのそれぞれの間の空間に配置された複数のクラッチプレート312dとにより主に構成されている。そして、クラッチ部312は、外ケース部312aのクラッチプレート312bと、内ケース部312cのクラッチプレート312dとが互いに接触している場合に、外ケース部312aと内ケース部312cとが一体的に回転する接続状態になるように構成されている。その一方、クラッチ部312は、外ケース部312aのクラッチプレート312bと、内ケース部312cのクラッチプレート312dとが互いに離間している場合に、外ケース部312aと内ケース部312cとが一体的に回転しない切断状態になるように構成されている。
具体的には、外ケース部312aには、外ケース部312aの内周面に対して摺動可能なピストン部312eが配置されている。このピストン部312eは、外ケース部312aの内周面に対して摺動された際に、外ケース部312aの複数のクラッチプレート312bを、それぞれ、ピストン部312eの摺動方向に移動するように構成されている。また、外ケース部312aには、圧縮コイルばね312fが配置されている。この圧縮コイルばね312fは、ピストン部312eを、外ケース部312aのクラッチプレート312bと内ケース部312cのクラッチプレート312dとが離間する方向に付勢するように配置されている。また、ピストン部312eは、後述するソレノイドバルブ309aによりアッパーハウジング33のオイル通路33aを流通するオイルの圧力が上昇された際に、圧縮コイルばね312fの反力に抗して外ケース部312aの内周面に対して摺動するように構成されている。このようにアッパーハウジング33のオイル通路33aを流通するオイルの圧力を上昇および降下させることによって、外ケース部312aのクラッチプレート312bと、内ケース部312cのクラッチプレート312dとを接触および離間させることが可能となるので、クラッチ部312を接続および切断することが可能となる。
また、平歯車315は、後述するオイルポンプ338を駆動するために設けられている。この平歯車315は、中間軸314に対して固定されており、中間軸314(ドライブシャフト302)が回転するのに伴って回転可能に構成されている。
また、下部変速部320は、上部変速部310の下方に設けられているとともに、ロワーハウジング34内に収容されている。下部変速部320は、中間軸314に接続された中間伝達軸321と、中間伝達軸321の駆動力を減速可能な遊星歯車部322と、遊星歯車部322の回転を制御する前後切替クラッチ部323および前後切替クラッチ部324と、中間伝達軸321の駆動力が遊星歯車部322を介して伝達される下部伝達軸325とを含んでいる。そして、下部変速部320は、前後切替クラッチ部323が接続状態で、かつ、前後切替クラッチ部324が切断状態である場合に、下部伝達軸325が中間軸314(ドライブシャフト302)の回転方向(A方向)とは反対方向(B方向)に回転するように構成されている。この場合、下部変速部320は、船舶1を後進させることが可能なように、プロペラ31bを回転させずにプロペラ31aのみを回転させるように構成されている。その一方、下部変速部320は、前後切替クラッチ部323が切断状態で、かつ、前後切替クラッチ部324が接続状態である場合には、下部伝達軸325が中間軸314(ドライブシャフト302)の回転方向(A方向)と同じ方向に回転するように構成されている。この場合、下部変速部320は、船舶1を前進させることが可能なように、プロペラ31aを船舶1を後進させる場合とは反対方向に回転させるように構成されているとともに、プロペラ31bをプロペラ31aとは反対方向に回転させるように構成されている。なお、下部変速部320は、前後切替クラッチ部323および324の両方が接続状態になることがないように構成されている。また、下部変速部320は、前後切替クラッチ部323および324の両方が切断状態である場合に、中間軸314(ドライブシャフト302)の回転は、下部伝達軸325に伝達されない(ニュートラル状態になる)ように構成されている。
また、前後切替クラッチ部323は、ロワーハウジング34の内部の上部に設けられている。この前後切替クラッチ部323は、湿式多板クラッチにより構成されており、その一部がロワーハウジング34の凹部34aにより構成されている。また、前後切替クラッチ部323は、凹部34aの内周部分に互いに所定の間隔を隔てて配置された複数のクラッチプレート323aと、少なくとも一部が凹部34aの内側に配置された内ケース部323bと、内ケース部323bに取り付けられ、複数のクラッチプレート323aのそれぞれの間の空間に配置された複数のクラッチプレート323cとにより主に構成されている。また、前後切替クラッチ部323は、凹部34aのクラッチプレート323aと内ケース部323bのクラッチプレート323cとが互いに接触している場合に、内ケース部323bの回転がロワーハウジング34により規制されるように構成されている。その一方、前後切替クラッチ部323は、凹部34aのクラッチプレート323aと内ケース部323bのクラッチプレート323cとが互いに離間している場合に、内ケース部323bがロワーハウジング34に対して自由に回転されるように構成されている。
具体的には、ロワーハウジング34の凹部34aには、凹部34aの内周面に対して摺動可能なピストン部323dが配置されている。このピストン部323dは、凹部34aの内周面に対して摺動された際に、凹部34aのクラッチプレート323aをピストン部323dの摺動方向に移動するように構成されている。また、ロワーハウジング34の凹部34aには、圧縮コイルばね323eが配置されている。この圧縮コイルばね323eは、ピストン部323dを凹部34aのクラッチプレート323aと内ケース部323bのクラッチプレート323cとが離間する方向に付勢するように配置されている。また、ピストン部323dは、後述するソレノイドバルブ309bによりロワーハウジング34のオイル通路34bを流通するオイルの圧力が上昇された際に、圧縮コイルばね323eの反力に抗して凹部34aの内周面に対して摺動するように構成されている。このようにロワーハウジング34のオイル通路34bを流通するオイルの圧力を上昇および降下させることによって、前後切替クラッチ部323を接続および切断することが可能となる。
また、前後切替クラッチ部324は、ロワーハウジング34の内部の下部に設けられているとともに、湿式多板クラッチにより構成されている。また、前後切替クラッチ部324は、外ケース部324aと、外ケース部324aの内周部分に互いに所定の間隔を隔てて配置された複数のクラッチプレート324bと、少なくとも一部が外ケース部324aの内側に配置された内ケース部324cと、内ケース部324cに取り付けられ、複数のクラッチプレート324bのそれぞれの間の空間に配置された複数のクラッチプレート324dとにより主に構成されている。そして、前後切替クラッチ部324は、外ケース部324aのクラッチプレート324bと内ケース部324cのクラッチプレート324dとが互いに接触している場合に、内ケース部324cと外ケース部324aとが軸線L1を中心に一体的に回転されるように構成されている。その一方、前後切替クラッチ部324は、外ケース部324aのクラッチプレート324bと内ケース部324cのクラッチプレート324dとが互いに離間している場合に、内ケース部324cが外ケース部324aに対して自由に回転されるように構成されている。
具体的には、外ケース部324aには、外ケース部324aの内周面に対して摺動可能なピストン部324eが配置されている。このピストン部324eは、外ケース部324aの内周面に対して摺動された際に、外ケース部324aの複数のクラッチプレート324bをピストン部324eの摺動方向に移動するように構成されている。また、外ケース部324aの内部には、圧縮コイルばね324fが配置されている。この圧縮コイルばね324fは、ピストン部324eを外ケース部324aのクラッチプレート324bと内ケース部324cのクラッチプレート324dとが離間する方向に付勢するように配置されている。また、ピストン部324eは、後述するソレノイドバルブ309cによりロワーハウジング34のオイル通路34cを流通するオイルの圧力が上昇された際に、圧縮コイルばね324fの反力に抗して外ケース部324aの内周面に対して摺動するように構成されている。このようにロワーハウジング34のオイル通路34cを流通するオイルの圧力を上昇および降下させることによって、前後切替クラッチ部324を接続および切断することが可能となる。
また、変速機構部32の下方には、図2に示すように、減速装置326が設けられている。この減速装置326には、変速機構部32の下部伝達軸325が入力されており、減速装置326は、下部伝達軸325により入力された駆動力を減速する機能を有する。また、減速装置326の下方には、縦プロペラシャフト327が設けられている。この縦プロペラシャフト327は、下部伝達軸325と同方向に回転されるように構成されており、縦プロペラシャフト327の下部には、ベベルギヤ327aが設けられている。
また、縦プロペラシャフト327のベベルギヤ327aには、インナープロペラシャフト328のベベルギヤ328aとアウタープロペラシャフト329のベベルギヤ329aとが噛合されている。インナープロペラシャフト328は、後方(矢印BWD方向)に延びるように配置されており、インナープロペラシャフト328の矢印BWD方向側には、上記したプロペラ31bが取り付けられている。また、アウタープロペラシャフト329も、インナープロペラシャフト328と同様に矢印BWD方向に延びるように配置されており、アウタープロペラシャフト329の矢印BWD方向側には、上記したプロペラ31aが取り付けられている。また、アウタープロペラシャフト329は、中空状に形成されており、アウタープロペラシャフト329の中空部分には、インナープロペラシャフト328が挿入されている。そして、インナープロペラシャフト328およびアウタープロペラシャフト329は、それぞれ、別個独立に回転可能に構成されている。
また、ベベルギヤ328aは、ベベルギヤ327aの矢印FWD方向側に噛合されており、ベベルギヤ329aは、ベベルギヤ327aの矢印BWD方向側に噛合されている。これにより、ベベルギヤ328aが回転した際に、インナープロペラシャフト328およびアウタープロペラシャフト329は、互いに異なる方向に回転される。
ここで、第1実施形態では、図3に示すように、一対のオイルタンク35aおよび35bは、それぞれ、アッパーハウジング33の外壁33bに取り付けられている。一対のオイルタンク35aおよび35bは、それぞれ、アッパーハウジング33とは別体に構成されているとともに、アッパーハウジング33の外側に設けられている。また、一対のオイルタンク35aおよび35bは、それぞれ、ドライブシャフト302の軸心と同軸の軸線L1を含むとともに船舶1の進行方向(図1の矢印FWD方向および矢印BWD方向)に延びる平面Fにより隔てられる左右の(2つの)領域に振り分けられるように配置されている。具体的には、オイルタンク35aは、アッパーハウジング33の左側(矢印X1方向側)に配置されているとともに、オイルタンク35bは、アッパーハウジング33の右側(矢印X2方向側)に配置されている。
また、第1実施形態では、図4に示すように、オイルタンク35aの下部とオイルタンク35bの下部との間には、タンク連絡通路35cが設けられている。なお、タンク連絡通路35cは、本発明の「オイル連絡通路」の一例である。このタンク連絡通路35cは、一対のオイルタンク35aおよび35bを互いに接続するとともに、各オイルタンク35aおよび35bに貯留されているオイルを互いに流通可能に構成されている。
また、第1実施形態では、オイルタンク35aの上部とオイルタンク35bの上部との間には、エア連絡通路35dが設けられている。なお、エア連絡通路35dは、本発明の「空気連絡通路」の一例である。このエア連絡通路35dは、一対のオイルタンク35aおよび35bを互いに接続するとともに、各オイルタンク35aおよび35bの空気を互いに流通可能に構成されている。
また、第1実施形態では、図3に示すように、オイルタンク35aおよび35bの側部には、一対の冷却水流通タンク308aおよび308bが配置されている。これら冷却水流通タンク308aおよび308bは、それぞれ、オイルタンク35aおよび35bの各側部を3面ずつ、それぞれUの字状に覆うように配置されている。また、冷却水流通タンク308aおよび308bは、それぞれ、ウォーターポンプ304の水導出口304aに接続されており、ウォーターポンプ304により導出された水を流通可能に構成されている。また、一対の冷却水流通タンク308aおよび308bは、それぞれ、オイルタンク35aおよび35bに貯留されているオイルを冷却するために設けられている。
また、第1実施形態では、オイルタンク35aの内部には、ソレノイドバルブ309a、309bおよび309cが配置されている。なお、ソレノイドバルブ309a、309bおよび309cは、本発明の「電磁弁」の一例である。ソレノイドバルブ309aおよび309bは、それぞれ、アッパーハウジング33の外壁33bに取り付けられているとともに、ソレノイドバルブ309cは、ロワーハウジング34の外壁34dに取り付けられている。ソレノイドバルブ309aは、クラッチ部312のピストン部312eの下方に設けられたオイル通路33aに接続されている。つまり、ソレノイドバルブ309aは、クラッチ部312を作動するために設けられている。また、ソレノイドバルブ309bは、前後切替クラッチ部323のピストン部323dの上方に設けられたオイル通路34bに接続されている。つまり、ソレノイドバルブ309bは、前後切替クラッチ部323を作動するために設けられている。また、ソレノイドバルブ309cは、前後切替クラッチ部324のピストン部324eの下方に設けられたオイル通路34cに接続されている。つまり、ソレノイドバルブ309cは、前後切替クラッチ部324を作動するために設けられている。
次に、オイル潤滑経路36の構造について詳細に説明する。オイル潤滑経路36は、一対のオイルタンク35aおよび35bに貯留されているオイルがオイルポンプ307に流入された後に、流入されたオイルをアッパーハウジング33内とロワーハウジング34内とソレノイドバルブ309a、309bおよび309cとに供給する経路を含んでいる。また、オイル潤滑経路36は、アッパーハウジング33内とロワーハウジング34内とに供給された後のオイルを一対のオイルタンク35aおよび35bに戻す経路も含んでいる。
次に、一対のオイルタンク35aおよび35bから、オイルポンプ307を介して、アッパーハウジング33内とロワーハウジング34内とソレノイドバルブ309a、309bおよび309cとにオイルが流通される経路の構成について詳細に説明する。
オイルタンク35bの内部には、オイル通路330の一方側が配置されている。また、オイル通路330の他方側は、オイルポンプ307に接続されている。このオイル通路330は、オイルタンク35b(オイルタンク35a)に貯留されているオイルをオイルポンプ307に流入させるために設けられている。
また、オイルポンプ307には、オイルタンク35b(オイルタンク35a)から流入されたオイルを導出するためのオイル通路331の一方側が接続されている。このオイル通路331の他方側は、ソレノイド側通路331aとハウジング側通路331bとの2つの通路に分岐するように構成されている。そして、ソレノイド側通路331aは、フィルタ332に接続されているとともに、ハウジング側通路331bは、低圧リリーフバルブ333に接続されている。なお、低圧リリーフバルブ333は、本発明の「リリーフバルブ」の一例である。
フィルタ332は、ソレノイドバルブ309a、309bおよび309cに流通されるオイルに混入しているゴミおよび塵などを濾し取る機能を有する。また、フィルタ332は、オイルポンプ307から導出されたオイルの圧力が大きくなるのを抑制する機能も有する。
フィルタ332には、ソレノイド側通路331aから流入されたオイルを導出するオイル通路334の一方側が接続されている。このオイル通路334の他方側は、ソレノイドバルブ309aに接続される第1ソレノイド通路334aと、ソレノイドバルブ309bに接続される第2ソレノイド通路334bと、ソレノイドバルブ309cに接続される第3ソレノイド通路334cと、高圧リリーフバルブ335に接続されるリリーフバルブ通路334dとに分岐されている。高圧リリーフバルブ335は、オイル通路334を流通するオイルの圧力が約12MPa以上に上昇した際に、オイル通路334に流通するオイルをオイル通路334から排出する機能を有する。これにより、オイル通路334の内圧を所定の内圧よりも大きくなるのを抑制することが可能となる。その結果、ソレノイドバルブ309a、309bおよび309cに過剰なオイルの圧力が付与されるのを抑制することが可能となるので、ソレノイドバルブ309a、309bおよび309cが破損するのを抑制することが可能となる。なお、高圧リリーフバルブ335から排出されたオイルは、オイルタンク35aの内部に捨てられる。
また、低圧リリーフバルブ333には、ハウジング側通路331bから流入されたオイルが導出可能なオイル通路336の一方側が接続されている。そして、オイル通路336には、オイル通路331のハウジング側通路331bに流通するオイルの圧力が約5MPa以上に上昇した際に、低圧リリーフバルブ333からハウジング側通路331bを流通するオイルが導出される。換言すれば、低圧リリーフバルブ333は、ハウジング側通路331bを流通するオイルの圧力が5MPaよりも小さい場合に、ハウジング側通路331bにオイルを導出しないように構成されている。つまり、第1実施形態では、低圧リリーフバルブ333は、ハウジング側通路331bを流通するオイルの圧力が5MPaよりも小さい圧力に低下した場合に、変速機構部32に供給されるオイルの流通を遮断するとともにソレノイドバルブ309a、309bおよび309cにオイル供給する機能を有する。
また、オイル通路336の他方側は、ドライブシャフト302の軸心に設けられたオイル通路302aに接続されている。また、オイル通路302aの下端部は、中間軸314(図3参照)、中間伝達軸321(図3参照)および下部伝達軸325(図3参照)に設けられたオイル通路337と接続されており、低圧リリーフバルブ333から導出されるオイルを流通することが可能である。そして、オイル通路337に流通されるオイルは、アッパーハウジング33およびロワーハウジング34の内部の各所に流通され、アッパーハウジング33およびロワーハウジング34の内部の各所を潤滑する。なお、アッパーハウジング33およびロワーハウジング34の内部の各所を潤滑した後のオイルは、ロワーハウジング34内の下部に流れ落ちる。
また、ドライブシャフト302のオイル通路302aの上部は、ウォーターポンプ304のベベルギヤ303の近傍に導出されている。そして、低圧リリーフバルブ333から導出されるオイルは、オイル通路302aの上部から導出され、ウォーターポンプ304の各所を潤滑する。
次に、アッパーハウジング33内とロワーハウジング34内とソレノイドバルブ309a、309bおよび309cとに供給された後のオイルを、オイルポンプ338を介して、一対のオイルタンク35aおよび35bに戻すオイル潤滑経路36の構成について詳細に説明する。
ロワーハウジング34内の下部には、ロワーハウジング34内の下部に溜まったアッパーハウジング33およびロワーハウジング34の内部の各所を潤滑した後のオイルを汲み上げるオイルポンプ338が設けられている。なお、オイルポンプ338は、本発明の「第1オイルポンプ」の一例である。このオイルポンプ338は、上記したように平歯車315(中間軸314)が回転されるのに伴って駆動するように構成されている。具体的には、平歯車315には、中間ギヤ339が噛合されているとともに、中間ギヤ339には、ポンプ駆動ギヤ340が噛合されている。ポンプ駆動ギヤ340には、ポンプ駆動軸341の一方側が取り付けられているとともに、ポンプ駆動軸341の他方側は、オイルポンプ338に挿入されている。なお、ポンプ駆動軸341の他方側には、図示しないトロコイドギヤが取り付けられている。つまり、このオイルポンプ338は、トロコイドポンプにより構成されている。
また、オイルポンプ338には、オイル通路342の一方側が接続されている。このオイル通路342は、ロワーハウジング34内の下部に溜まったオイルを、オイルポンプ338を介して導出するために設けられている。また、オイル通路342の他方側は、オイルタンク35bの上部に接続されているため、オイルポンプ338により導出されたオイルは、オイルタンク35b(オイルタンク35a)に回収される。なお、ロワーハウジング34内の下部には、オイルが上方に跳ね上がるのを抑制するバッフルプレート343が設けられている。
第1実施形態では、上記のように、エンジン30により発生される駆動力を少なくとも低速の減速比と高速の減速比とに変速された状態でプロペラ31aおよび31bに伝達可能な変速機構部32を設ける。このように、変速機構部32を、低速の減速比に変速した状態でエンジン30により発生される駆動力をプロペラ31aおよび31bに伝達可能に構成することによって、低速度における加速度性能を向上させることができる。また、変速機構部32を、高速の減速比に変速された状態でエンジン30により発生される駆動力をプロペラ31aおよび31bに伝達可能に構成することによって、最高速度を大きくすることができる。その結果、加速度と最高速度との両方性能をユーザが所望する性能に近づけることができる。また、アッパーハウジング33およびロワーハウジング34内に供給されるオイルが貯留され、アッパーハウジング33の外側に設けられたオイルタンク35aおよび35bと、オイルタンク35aおよび35b内のオイルをアッパーハウジング33およびロワーハウジング34内に供給するとともに、アッパーハウジング33およびロワーハウジング34内に供給されたオイルをオイルタンク35aおよび35bに回収するオイル潤滑経路36とを設ける。このように、アッパーハウジング33およびロワーハウジング34内に供給されたオイルがアッパーハウジング33の外側に設けられたオイルタンク35aおよび35bに回収されることにより、ロワーハウジング34内にオイルが溜まるのを抑制することができる。これにより、ロワーハウジング34内の変速機構部32がオイルに浸かるのを抑制することができるので、変速機構部32に含まれる遊星歯車部322などがオイルに浸かったまま駆動されるのを抑制することができる。その結果、オイルの粘性などにより遊星歯車部322などの回転が妨げられるのを抑制することができるので、エンジン30の駆動エネルギの損失が発生するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、一対のオイルタンク35aおよび35bを、それぞれ、ドライブシャフト302の軸心(軸線L1)を含むとともに船舶1の進行方向(矢印FWD方向および矢印BWD方向)に延びる平面Fにより隔てられる左右の(2つの)領域に配置する。このようにドライブシャフト302の前後方向に比べて空間の余裕がある左右方向にオイルタンク35aおよび35bを配置することによって、船外機3が前後方向に大きくなるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、一対のオイルタンク35aおよび35bを、それぞれ、アッパーハウジング33の左右両側方に振り分けるように配置することによって、一対のオイルタンク35aおよび35bをアッパーハウジング33の左右いずれか一方のみに配置する場合と比べて、船外機3の左右の重量バランスが偏るのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、オイル潤滑経路36を、アッパーハウジング33内およびロワーハウジング34内に供給されたオイルをオイルタンク35aおよび35bに回収するように構成することによって、アッパーハウジング33内およびロワーハウジング34内にオイルが溜まるのを抑制することができる。これにより、アッパーハウジング33内およびロワーハウジング34内の変速機構部32がオイルに浸かるのを抑制することができるので、変速機構部32に含まれる遊星歯車部311および322などがオイルに浸かったまま駆動されるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、オイルタンク35aおよび35bを、ロワーハウジング34よりも上側に配置されているアッパーハウジング33の外壁33bに取り付けることによって、オイルタンク35aおよび35bに貯留されているオイルの油面位置を高くすることができる。これにより、オイルタンク35aおよび35bに貯留されているオイルの油面位置と、オイルポンプ307の配置位置との高低さを小さくすることができるので、オイルポンプ307の出力が小さい場合にも、オイルタンク35aおよび35bから十分にオイルを吸引することができる。その結果、アッパーハウジング33内とロワーハウジング34内とソレノイドバルブ309a、309bおよび309cとにオイルを十分に供給することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ロワーハウジング34内に設けられ、アッパーハウジング33内およびロワーハウジング34内に供給されたオイルをオイルタンク35aおよび35bに回収するオイルポンプ338を設けることによって、アッパーハウジング33内およびロワーハウジング34内を潤滑した後のオイルを、容易に回収することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、オイルポンプ338を、平歯車315が回転するのに伴って駆動するように構成することによって、エンジン30が駆動する動力を使用してアッパーハウジング33内およびロワーハウジング34内を潤滑した後のオイルを回収することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ソレノイドバルブ309a、309bおよび309cを、オイルタンク35aおよび35b内に配置することによって、ソレノイドバルブ309a、309bおよび309cを、それぞれ、オイルタンク35aおよび35b内に貯留されているオイルにより冷却することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、ドライブシャフト302が回転するのに伴って駆動可能に構成され、オイルタンク35aおよび35bに貯留されたオイルを変速機構部32とソレノイドバルブ309a、309bおよび309cとに供給するオイルポンプ307を設けることによって、容易に、エンジン30が駆動する動力を使用して変速機構部32とソレノイドバルブ309a、309bおよび309cとの両方にオイルを供給することができる。また、オイルポンプ307の出力が低下した場合に、変速機構部32に供給されるオイルの流通を遮断するとともにソレノイドバルブ309a、309bおよび309cにオイルを供給する低圧リリーフバルブ333を設けることによって、ソレノイドバルブ309a、309bおよび309cに優先的にオイルを供給することができる。これにより、オイルポンプ307の出力が低下した場合にも、ソレノイドバルブ309a、309bおよび309cが駆動されなくなるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、一対のオイルタンク35aおよび35bを互いに接続するとともに、各オイルタンク35aおよび35bに貯留されているオイルを互いに流通可能なタンク連絡通路35cを設けることによって、各オイルタンク35aおよび35bのいずれか一方のタンクにオイルが偏って貯留されるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、一対のオイルタンク35aおよび35bの上部を互いに接続するエア連絡通路35dを設けることによって、オイルタンク35aおよび35bの内圧を均等に保つことができるので、各オイルタンク35aおよび35bのいずれか一方のタンクにオイルが偏って貯留されるのをより抑制することができる。
また、第1実施形態では、上記のように、オイルタンク35aおよび35bの側部を覆うように配置されているとともに、冷却水が流通するように構成された冷却水流通タンク308aおよび308bを設けることによって、オイルタンク35aおよび35bを効率よく冷却することができる。これにより、オイルタンク35aおよび35bに貯留されているオイルを効率よく冷却することができる。
(第2実施形態)
図5は、本発明の第2実施形態による船外機のオイル潤滑経路の構成を説明するための図である。以下、図5を参照して、本発明の第2実施形態による船外機の構成について詳細に説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態とは異なり、ロワーハウジング34内に溜まったオイルをオイルタンク35aおよび35bに汲み上げるオイルポンプを設けずに、ロワーハウジング34内に溜まったオイルをオイルタンク35aおよび35bに汲み上げる構成の例について説明する。
この第2実施形態では、図5に示すように、第1実施形態とは異なり、ロワーハウジング34内に溜まったオイルをオイルタンク35aおよび35bに汲み上げるオイルポンプが設けられていないので、上部変速部310にはそのオイルポンプを駆動するための平歯車が設けられていない。
また、アッパーハウジング33の内部、ロワーハウジング34の内部、オイルタンク35aの内部およびオイルタンク35bの内部は、それぞれ、外部から密閉された状態を保たれている。つまり、アッパーハウジング33、ロワーハウジング34、オイルタンク35aおよびオイルタンク35bは、これら内部からオイルおよび空気が漏れ出すのを抑制可能に構成されている。
次に、第2実施形態による船外機のオイル潤滑経路350の構成について説明する。
ロワーハウジング34内の下部とオイルタンク35bの上部との間には、オイル通路351が配置されている。このオイル通路351の一方端部には、逆止弁352の一方側が取り付けられている。逆止弁352は、その他方側がロワーハウジング34内の下部に溜まったアッパーハウジング33およびロワーハウジング34の内部の各所を潤滑した後のオイルの油面位置よりも低い位置になるように取り付けられている。具体的には、逆止弁352の他方側は、オイルが上方に跳ね上がるのを抑制するバッフルプレート353よりも下方に位置するように設けられている。また、オイル通路351の他方端部は、オイルタンク35bの上部に接続されている。
また、オイルタンク35bの下部には、オイル通路354の一方側が配置されている。このオイル通路354の一方側には、フィルタ355が取り付けられている。このフィルタ355は、オイル通路354の一方側からオイルタンク35aおよび35bに貯留されたオイルが吸い上げられる際に、オイルに混入しているゴミおよび塵などを濾し取る機能を有する。
上記のようにオイル潤滑経路350を構成することによって、オイルポンプ307によってオイルタンク35aおよび35bに貯留されているオイルが吸い上げられた際に、オイルタンク35aおよび35b内のオイルが減少するのに伴ってオイルタンク35aおよび35b内の圧力が負圧になる。これにより、ロワーハウジング34内に溜まったオイルがオイル通路351を介して吸い出される。そして、オイル通路351により吸い出されたオイルは、オイルタンク35aおよび35bに流入される。また、逆止弁352を設けることによって、オイル通路351に吸い出されたオイルがロワーハウジング34に戻るのを抑制することが可能となるので、オイル通路351内におけるオイルの油面位置を高く保つことが可能となる。これにより、オイルタンク35aおよび35bの内部の圧力が大きく負圧にならない場合にも、スムーズにオイル通路351からオイルタンク35aおよび35bにオイルが流入される。
なお、この第2実施形態のその他の構成は、上記第1実施形態の構成と同様であるのでその説明を省略する。
また、この第2実施形態の効果は、上記第1実施形態の効果と同様である。
(第3実施形態)
図6は、本発明の第3実施形態による船外機のオイル潤滑経路の構成を説明するための図である。以下、図6を参照して、本発明の第3実施形態による船外機の構成について詳細に説明する。この第3実施形態では、上記第1実施形態および第2実施形態とは異なり、ソレノイドバルブ309a、309bおよび309cにオイルを供給するためのオイルポンプ364と変速機構部32にオイルを供給するためのオイルポンプ362との2つのオイルポンプを設けた例について説明する。
本発明の第3実施形態による船外機には、図6に示すように、エンジン30の回転数および変速機構部32の変速タイミングなどを制御可能なECU(エンジン・コントロール・ユニット)361が設けられている。また、ECU361は、後述するエマージェンシーバルブ368、モータ372および油圧センサ375に接続されているとともに、後述するエマージェンシーバルブ368、モータ372および油圧センサ375を制御する機能をさらに有する。
また、ドライブシャフト302のベベルギヤ303の下方には、トロコイドポンプから成るオイルポンプ362が取り付けられている。なお、オイルポンプ362は、本発明の「第3オイルポンプ」の一例である。このオイルポンプ362は、ドライブシャフト302が回転するのに伴って駆動可能に構成されている。また、オイルポンプ362は、オイルタンク35aおよび35bに貯留されているオイルを汲み上げるとともに、汲み上げたオイルを第3実施形態による船外機内の所定の部分(変速機構部32)に供給するためにオイルに油圧を付与する機能を有する。
また、この第3実施形態では、第2実施形態と同様、ロワーハウジング34内に溜まったオイルをオイルタンク35aおよび35bに汲み上げるオイルポンプが設けられていないので、上部変速部310にはそのオイルポンプを駆動するための平歯車が設けられていない。
また、アッパーハウジング33の内部、ロワーハウジング34の内部、オイルタンク35aの内部およびオイルタンク35bの内部は、それぞれ、外部から密閉された状態を保たれている。つまり、アッパーハウジング33、ロワーハウジング34、オイルタンク35aおよびオイルタンク35bは、これら内部からオイルおよび空気が漏れ出すのを抑制可能に構成されている。
次に、第3実施形態による船外機のオイル潤滑経路363の構造について説明する。
オイル潤滑経路363は、一対のオイルタンク35aおよび35bに貯留されているオイルがオイルポンプ362に流入された後に、流入されたオイルをアッパーハウジング33内とロワーハウジング34内に供給する経路と、一対のオイルタンク35aおよび35bに貯留されているオイルをオイルタンク35b内に設けられたオイルポンプ364によりソレノイドバルブ309a、309bおよび309cに供給する経路とを含んでいる。オイルポンプ364は、本発明の「第4オイルポンプ」の一例である。また、オイル潤滑経路363は、アッパーハウジング33内とロワーハウジング34内とに供給された後のオイルを一対のオイルタンク35aおよび35bに戻す経路も含んでいる。
まず、オイルポンプ362に汲み上げられるオイルの経路について説明する。
オイルタンク35bの内部には、オイル通路365の一方側が配置されている。このオイル通路365の一方側には、フィルタ366が取り付けられている。このフィルタ366は、オイル通路365の一方側からオイルタンク35aおよび35bに貯留されたオイルが吸い上げられる際に、オイルに混入しているゴミおよび塵などを濾し取る機能を有する。また、オイル通路365の他方側は、オイルポンプ362に接続されている。このオイル通路365は、オイルタンク35b(オイルタンク35a)に貯留されているオイルをオイルポンプ362に流入させるために設けられている。
また、オイルポンプ362には、オイルタンク35b(オイルタンク35a)から流入されたオイルを導出するためのオイル通路367の一方側が接続されている。このオイル通路367の他方側は、エマージェンシーバルブ368のオイル流入口368aに接続されている。また、エマージェンシーバルブ368には、エマージェンシーバルブ368に流入されたオイルを導出するソレノイド側導出口368bとハウジング側導出口368cとの2つの導出口が設けられている。なお、エマージェンシーバルブ368は、本発明の「弁部材」の一例である。
ソレノイド側導出口368bには、オイル通路369の一方側が接続されているとともに、オイル通路369の他方側は、フィルタ332に接続されている。フィルタ332は、ソレノイドバルブ309a、309bおよび309cに流通されるオイルに混入しているゴミおよび塵などを濾し取る機能を有する。また、フィルタ332は、オイルポンプ362から導出されたオイルの圧力が大きくなるのを抑制する機能も有する。
フィルタ332には、ソレノイド側導出口368bまたはオイルポンプ364から流入されたオイルを導出するオイル通路370の一方側が接続されている。このオイル通路370の他方側は、ソレノイドバルブ309aに接続される第1ソレノイド通路370aと、ソレノイドバルブ309bに接続される第2ソレノイド通路370bと、ソレノイドバルブ309cに接続される第3ソレノイド通路370cとに分岐されている。
また、ハウジング側導出口368cには、オイル通路371の一方側が接続されているとともに、オイル通路371の他方側は、ドライブシャフト302の軸心に設けられたオイル通路302aに接続されている。
また、第3実施形態では、エマージェンシーバルブ368は、通常、ハウジング側導出口368cのみが開かれるように構成されている。つまり、オイルポンプ364により汲み上げられるオイルは、通常時、変速機構部32のみに供給され、ソレノイドバルブ309a、309bおよび309cに供給されない。また、ソレノイド側導出口368bは、ECU361が後述する油圧センサ375によりオイルポンプ364の出力が所定の出力よりも低下したと判断した場合に、ECU361の指示により開かれるように構成されている。つまり、エマージェンシーバルブ368は、変速機構部32に供給するオイルをソレノイドバルブ309a、309bおよび309cに分配するように構成されている。
次に、オイルポンプ364により汲み上げられるオイルの経路について説明する。
オイルタンク35bの内部には、オイルタンク35b(オイルタンク35a)に貯留されているオイルをオイルタンク35bから導出するためのオイルポンプ364が配置されている。このオイルポンプ364は、モータ372により駆動されるように構成されている。モータ372は、ECU361によって駆動されるように構成されている。
また、オイルポンプ364には、チェックバルブ373が接続されているとともに、チェックバルブ373には、高圧リリーフバルブ374が接続されている。高圧リリーフバルブ374は、オイルポンプ364から導出されるオイルの圧力が約12MPa以上に上昇した際に、高圧リリーフバルブ374の図示しないリリーフバルブからオイルを排出する機能を有する。なお、高圧リリーフバルブ374から排出されたオイルは、オイルタンク35bの内部に捨てられる。
また、高圧リリーフバルブ374は、油圧センサ375に接続されている。この油圧センサ375は、オイルポンプ364から導出されたオイルの圧力を検知する機能を有する。なお、油圧センサ375により検知されたオイルの圧力データは、電気信号に変換されるとともにECU361に伝達され、ECU361は、油圧センサ375により検知されたオイルの圧力データが所定の圧力の範囲に収まっているか否かを判断する。また、油圧センサ375には、オイル通路376の一方側が接続されているとともに、オイル通路376の他方側は、オイル通路369と接続されている。つまり、油圧センサ375とフィルタ332とは接続されている。
なお、この第3実施形態のその他の構成は、上記第2実施形態の構成と同様であるのでその説明を省略する。
また、第3実施形態では、上記のように、オイルタンク35bに貯留されたオイルを変速機構部32(アッパーハウジング33およびロワーハウジング34)に供給するオイルポンプ362と、オイルタンク35bに貯留されたオイルをソレノイドバルブ309a、309bおよび309cに供給するオイルポンプ364と、オイルポンプ364の出力が低下した場合に、オイルポンプ362により汲み上げられたオイルをソレノイドバルブ309a、309bおよび309cに分配するエマージェンシーバルブ368とを設ける。これにより、モータ372の出力が低下することによりオイルポンプ364の出力が低下した場合にも、エマージェンシーバルブ368のソレノイド側導出口368bが開かれることにより、オイルポンプ362からソレノイドバルブ309a、309bおよび309cにオイルを供給することができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、船舶推進ユニットの一例としてエンジンおよびプロペラが船体の外側に配置された2機の船外機を備えた例を示したが、本発明はこれに限らず、エンジンが船体に固定されたスタンドライブ、エンジンおよびプロペラが船体に固定された船内機などを備えた他の船舶推進ユニットにも適用可能である。
また、上記実施形態では、船外機に2つのプロペラを設けた例について示したが、本発明はこれに限らず、船外機に、1つ、または、3つ以上のプロペラを設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、オイルタンクを、ドライブシャフトの軸心を含むとともに船舶の進行方向に延びる平面の左右両側に1つずつ配置した例について示したが、本発明はこれに限らず、オイルタンクを、ドライブシャフトの軸心を含むとともに船舶の進行方向に延びる平面の左右いずれか一方側のみに2つ配置するようにしてもよい。また、オイルタンクを、ドライブシャフトの前後両側に1つずつ配置するようにしてもよい。また、オイルタンクを1つだけ配置するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、一対のオイルタンクを接続するとともに一対のオイルタンクに貯留されたオイルを、アッパーハウジングとロワーハウジングとの両方に供給するように構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、一対のオイルタンクを接続せずに、一方のオイルタンクに貯留されているオイルをアッパーハウジングに供給するとともに、他方のオイルタンクに貯留されているオイルをロワーハウジングに供給するようにしてもよい。つまり、アッパーハウジングに供給するオイルを貯留するオイルタンクとロワーハウジングに供給するオイルを貯留するオイルタンクとを別々に設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、オイルタンクを、アッパーハウジングと別体で設けた例について示したが、本発明はこれに限らず、オイルタンクを、アッパーハウジングと一体的に設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、冷却水流通タンクを、オイルタンクの側面をUの字状に覆うように配置した例について示したが、本発明はこれに限らず、冷却水流通タンクを、オイルタンクの側面の少なくとも1つの面を覆うように配置するようにしてもよい。
また、上記第1実施形態では、オイルポンプ338を、平歯車が回転するのに伴って駆動されるように構成した例について示したが、本発明はこれに限らず、オイルポンプ338を、モータなどその他駆動源により駆動するように構成してもよい。
また、上記第3実施形態では、オイルポンプ364を、モータにより駆動した例について示したが、本発明はこれに限らず、オイルポンプ364を、たとえば、ドライブシャフトが回転するのに伴って駆動するなど、モータ以外の駆動源により駆動するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態による船外機が搭載された船舶を示した斜視図である。 図1に示した第1実施形態による船外機の構成を説明するための断面図である。 図1に示した第1実施形態による船外機の構成を説明するための断面図である。 図1に示した第1実施形態による船外機のオイル潤滑経路の構成を説明するための図である。 本発明の第2実施形態による船外機のオイル潤滑経路の構成を説明するための図である。 本発明の第2実施形態による船外機のオイル潤滑経路の構成を説明するための図である。
符号の説明
3 船外機(船舶推進ユニット)
30 エンジン
31a、31b プロペラ
32 変速機構部
33 アッパーハウジング(第1ハウジング)
34 ロワーハウジング(第2ハウジング)
33b 外壁
35a、35b オイルタンク
35c タンク連絡通路(オイル連絡通路)
35d エア連絡通路(空気連絡通路)
36、350、363 オイル潤滑経路
37 アッパーケース(ケース部)
38 排気膨張室
302 ドライブシャフト
307 オイルポンプ(第2オイルポンプ)
308a、308b 冷却水流通タンク
309a、309b、309c ソレノイドバルブ(電磁弁)
315 平歯車(歯車)
320 下部変速部(シフト機構部)
333 低圧リリーフバルブ(リリーフバルブ)
338 オイルポンプ(第1オイルポンプ)
362 オイルポンプ(第3オイルポンプ)
364 オイルポンプ(第4オイルポンプ)
368 エマージェンシーバルブ(弁部材)
F 平面
L1 軸線(軸心)

Claims (15)

  1. エンジンと、
    前記エンジンにより駆動されるプロペラと、
    前記エンジンにより発生される駆動力を少なくとも低速の減速比と高速の減速比とに変速した状態で前記プロペラに伝達可能な変速機構部と、
    前記変速機構部を収容する第1ハウジングと、
    前記第1ハウジング内に供給されるオイルが貯留され、前記第1ハウジングの外側に設けられたオイルタンクと、
    前記オイルタンク内のオイルを前記第1ハウジング内に供給するとともに、前記第1ハウジング内に供給されたオイルを前記オイルタンクに回収するオイル潤滑経路とを備える、船舶推進ユニット。
  2. 前記エンジンは、駆動力を伝達するためのドライブシャフトを含み、
    前記オイルタンクは、前記ドライブシャフトの軸心を含むとともに船舶の進行方向に延びる平面により隔てられる2つの領域のうち少なくともいずれか一方側に配置されている、請求項1に記載の船舶推進ユニット。
  3. 前記エンジンから排出される排出ガスが流通する排気膨張室と、
    前記排気膨張室、前記第1ハウジングおよび前記オイルタンクが収容されるケース部とをさらに備え、
    前記第1ハウジングは、前記排気膨張室の前側に配置されており、
    前記オイルタンクは、一対のオイルタンクを含み、
    前記一対のオイルタンクは、それぞれ、前記第1ハウジングの左側および右側の少なくともいずれか一方側に配置されている、請求項1に記載の船舶推進ユニット。
  4. 前記オイルタンクは、一対のオイルタンクを含み、
    前記一対のオイルタンクは、それぞれ、前記第1ハウジングの左右両側方に振り分けられるように配置されている、請求項1に記載の船舶推進ユニット。
  5. 前記変速機構部は、前進と後進とを切り替えるシフト機構部を含み、
    前記シフト機構部が収容され、前記第1ハウジングの上方および下方のいずれか一方に隣接するように配置される第2ハウジングをさらに備え、
    前記オイル潤滑経路は、前記オイルタンク内のオイルを前記第1ハウジング内および前記第2ハウジング内に供給するとともに、前記第1ハウジング内および前記第2ハウジング内に供給されたオイルを前記オイルタンクに回収するように構成されている、請求項1に記載の船舶推進ユニット。
  6. 前記オイルタンクは、前記第1ハウジングおよび前記第2ハウジングのうちの上側に配置されている側の外壁に取り付けられている、請求項5に記載の船舶推進ユニット。
  7. 前記第2ハウジング内に設けられ、前記第1ハウジング内および前記第2ハウジング内に供給されたオイルを前記オイルタンクに回収する第1オイルポンプをさらに備える、請求項5に記載の船舶推進ユニット。
  8. 前記第1ハウジング内に設けられ、前記ドライブシャフトが回転するのに伴って回転可能な歯車をさらに備え、
    前記第1オイルポンプは、前記歯車が回転するのに伴って駆動されるように構成されている、請求項7に記載の船舶推進ユニット。
  9. 前記オイルタンクは、前記第1ハウジングの外壁に取り付けられている、請求項1に記載の船舶推進ユニット。
  10. 前記変速機構部を作動させる電磁弁をさらに備え、
    前記電磁弁は、前記オイルタンク内に配置されている、請求項1に記載の船舶推進ユニット。
  11. 前記ドライブシャフトが回転するのに伴って駆動可能に構成され、前記オイルタンクに貯留されたオイルを少なくとも前記変速機構部および前記電磁弁に供給する第2オイルポンプと、
    前記第2オイルポンプの出力が低下した場合に、前記変速機構部に供給されるオイルの流通を遮断するとともに前記電磁弁にオイルを供給するリリーフバルブとをさらに備える、請求項10に記載の船舶推進ユニット。
  12. 前記ドライブシャフトが回転するのに伴って駆動可能に構成され、前記オイルタンクに貯留されたオイルを少なくとも前記変速機構部に供給する第3オイルポンプと、
    前記第3オイルポンプとは独立して駆動され、前記オイルタンクに貯留されたオイルを前記電磁弁に供給する第4オイルポンプと、
    前記第4オイルポンプの出力が低下した場合に、前記第3オイルポンプにより汲み上げられたオイルを前記電磁弁に分配する弁部材とをさらに備える、請求項10に記載の船舶推進ユニット。
  13. 前記オイルタンクは、一対のオイルタンクを含み、
    前記一対のオイルタンクを互いに接続するとともに、前記各オイルタンクに貯留されているオイルを互いに流通可能なオイル連絡通路をさらに備える、請求項1に記載の船舶推進ユニット。
  14. 前記オイルタンクは、一対のオイルタンクを含み、
    前記一対のオイルタンクの上部を互いに接続する空気連絡通路をさらに備える、請求項1に記載の船舶推進ユニット。
  15. 前記オイルタンクの側部を覆うように配置されているとともに、冷却水が流通するように構成された冷却水流通タンクをさらに備える、請求項1に記載の船舶推進ユニット。
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