JP2015033858A - 船舶用サイドスラスタ - Google Patents

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Abstract

【課題】動力伝達構造を、振動及び騒音が発生し難いものでありながら、簡単且つコンパクトに構成できるようにした船舶用サイドスラスタを提供する。【解決手段】船舶用サイドスラスタ10は、船体2下部を左右舷方向に貫通するトンネル9内に配置して、前記船体2に左右舷方向の推力を発生させるように構成する。前記トンネル9内に位置するハウジング12と、前記ハウジング12から左右舷方向に突出する推進軸13と、前記推進軸13の突出端側に設けたプロペラ14と、前記推進軸13を回転させる油圧モータ15とを備える。前記油圧モータ15を前記ハウジング12内に収容する。【選択図】図2

Description

本願発明は、船体に左右舷方向の推力を発生させる船舶用サイドスラスタに関するものである。
従来、離着岸の回数の多いフェリーや定期客船等の大型船舶だけでなく小型船舶にも、船体に左右舷方向(横方向)の推力を発生させて横移動させるサイドスラスタを設けていることが多い。この種のサイドスラスタは推力発生用のプロペラを備えていて、船体下部を左右舷方向に貫通するトンネル内に配置される。プロペラを正逆回転させることによって左右舷方向の推力が発生する(例えば特許文献1及び2等参照)。
特開平8−2494号公報 特開2004−26018号公報
この種のサイドスラスタの動力伝達構造として特許文献1では、チェン及びスプロケット伝動系を介して駆動源にプロペラ軸を連結する構成を開示している。特許文献2では、ベベルギヤ機構を介してプロペラ軸とこれに直交する入力軸とを連結する構成を開示している。しかし、これらの動力伝達構造では、チェン及びスプロケット伝動系やベベルギヤ機構からの振動及び騒音の発生を防止し難く、動力伝達効率の低下も招来し易いという問題があり、未だ改善の余地があった。
本願発明は、上記のような現状を検討して改善を施した船舶用サイドスラスタを提供することを技術的課題としている。
請求項1の発明は、船体下部を左右舷方向に貫通するトンネル内に配置して、前記船体に左右舷方向の推力を発生させる船舶用サイドスラスタであって、前記トンネル内に位置するハウジングと、前記ハウジングから左右舷方向に突出する推進軸と、前記推進軸の突出端側に設けたプロペラと、前記推進軸を回転させる油圧モータとを備え、前記油圧モータを前記ハウジング内に収容しているというものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の船舶用サイドスラスタにおいて、前記油圧モータの出力軸を前記推進軸と同軸に構成し、前記推進軸は、前記油圧モータの左右舷方向各端部側に位置するエンドキャップと斜板とを貫通しているというものである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の船舶用サイドスラスタにおいて、左右舷方向に貫通する収容室を前記ハウジングに形成し、前記収容室内に前記油圧モータを着脱可能に装着し、前記収容室の両開口を蓋体によって着脱可能に塞ぎ、少なくとも一方の前記蓋体に前記推進軸を貫通させているというものである。
本願発明によると、船体下部を左右舷方向に貫通するトンネル内に配置して、前記船体に左右舷方向の推力を発生させる船舶用サイドスラスタであって、前記トンネル内に位置するハウジングと、前記ハウジングから左右舷方向に突出する推進軸と、前記推進軸の突出端側に設けたプロペラと、前記推進軸を回転させる油圧モータとを備え、前記油圧モータを前記ハウジング内に収容しているから、チェン及びスプロケット伝動系やベベルギヤ機構等の動力伝達構造を採用しなくても、前記プロペラに回転動力を付与でき、前記船舶用サイドスラスタの動力伝達構造を簡単且つコンパクトに構成できる。前記船体に対する前記船舶用サイドスラスタの据付けも簡単に行える。従って、安価で信頼性の高い船舶用サイドスラスタを提供できる。特に、前記油圧モータを前記ハウジング内に収容するため、前記船体内部側の動力伝達構造の簡素化を図れ、前記船舶用サイドスラスタを既存の船舶に後付けするのも比較的簡単に行える。また、動力伝達構造のコンパクト化(小型化)によって前記船舶用サイドスラスタを小型化でき、前記船舶用サイドスラスタを船首端側又は船尾端側に設置するのが容易になる。従って、船体の横移動を効率よく行える。更に、チェン及びスプロケット伝動系やベベルギヤ機構等の動力伝達構造を採用する必要がないので、振動及び騒音の発生を容易に抑制できる。
第1実施形態の船舶用サイドスラスタを備えた漁船の概略側面図である。 第1実施形態の船舶用サイドスラスタの使用状態を示す正面断面図である。 第1実施形態の船舶用サイドスラスタの油圧回路図である。 第1実施形態の船舶用サイドスラスタの拡大正面断面図である。 第2実施形態の船舶用サイドスラスタの使用状態を示す正面断面図である。 第2実施形態の船舶用サイドスラスタの油圧回路図である。
以下に、本願発明を具体化した実施形態を図面(図1〜図6)に基づいて説明する。図1に示すように、実施形態の船舶である漁船1は、船体2と、船体2の上面中央側に配置したキャビン3と、船体2の船底後尾側に設けた舵4と、船体2の船底後尾側のうち舵4の前方に配置したスクリュー5とを備えている。キャビン3内は操縦部になっている。図示は省略するが、キャビン3内には、例えば操舵によって船体2の進行方向を左右に変更させる操舵ハンドルや、船体2の進行方向を前進と後進とに切り換える前後進レバー等を設けている。
図示は省略するが、第1実施形態では、舵4及びスクリュー5の組合せを二組備えている。第1実施形態の舵4及びスクリュー5は、船体2の左右舷方向を分割する船体中心線を基準にして左右対称状に配置される。船体2の船底後尾側には、各スクリュー5を回転させるスクリュー軸6を軸支している。各スクリュー軸6の突出端側に、それぞれ対応するスクリュー5を取り付けている。
船体2内には、各スクリュー5の駆動源である主機関としてのエンジン7と、エンジン7の回転動力をスクリュー軸6経由でスクリュー5に伝達するマリンギヤ装置8(減速逆転装置)とを、船体中心線を挟んだ左右に振り分けて一対配置している。各エンジン7からマリンギヤ装置8を介してスクリュー軸6に伝達した回転動力によって、一対のスクリュー5はそれぞれ回転する。
船体2の船首下部側に、船体2を左右舷方向に貫通するトンネル9を形成している。トンネル9内には、船体2に左右舷方向の推力を発生させる船舶用サイドスラスタ10(以下、サイドスラスタという)を配置している。トンネル9は船体2の左右両舷側で開口している。トンネル9の左右両開口穴11は、サイドスラスタ10が常時水中に没するように、船体2に何も積載しない状態での喫水線である軽荷喫水線LDよりも下方に位置している。船体2の船首下部側にトンネル9があることからも分かる通り、第1実施形態のサイドスラスタ10はいわゆるバウスラスタであり、トンネル9内の左右舷方向中央部に位置するハウジング12と、ハウジング12から左右舷方向に突出する推進軸13と、推進軸13の突出端側に設けたプロペラ14と、推進軸13ひいてはプロペラ14を回転させる油圧モータ15とを備えている。
第1実施形態では、トンネル9内部のうち左右舷方向中央部の天井側に、上向き開放状のダクト部16を形成している。サイドスラスタ10のハウジング12をダクト部16の内周側に上方から差し入れ、ダクト部16の外周縁側に形成したフランジ17に、ハウジング12の上部側に形成した張出し部18を重ね合わせ、フランジ17と張出し部18とをボルト19及びナット20で締結することによって、トンネル9内の左右舷方向中央部にサイドスラスタ10を着脱可能に配置している。図示は省略するが、フランジ17と張出し部18との間にはガスケット等のシール材を介在させ、トンネル9のダクト部16とサイドスラスタ10との間の水密性を確保している。
ハウジング12の内部には油圧モータ15を収容している。この場合、ハウジング12においてトンネル9内に突出した部分に、左右舷方向に貫通する収容室21を形成している。ハウジング12の収容室21内に油圧モータ15を着脱可能に装着している。収容室21はハウジング12の左右両舷側で開口している。収容室21の左右両開口22は蓋体23によって着脱可能に塞いでいる。各蓋体23は、ハウジング12の左右各舷側の側面にボルト24締結している。図示は省略するが、ハウジング12の左右各舷側の側面と蓋体23との間にはガスケット等のシール材を介在させ、ハウジング12内部の水密性を確保している。
収容室21内の油圧モータ15から左右舷方向両側に推進軸13が突出している。推進軸13の左右舷方向の各突端側は、対応する蓋体23を貫通している。推進軸13の各突端部の根元側は、対応する蓋体23に軸受25を介して回転可能な状態で水密的に軸支している。推進軸13の左右舷方向の両突出端側にプロペラ14を取り付けている。すなわち、第1実施形態のサイドスラスタ10は、一本の推進軸13に二つのプロペラ14を取り付けたダブルプロペラ仕様のものである。油圧モータ15の回転動力によって推進軸13ひいては両プロペラ14を正逆回転させ、トンネル9内に海水等の流体を吸い込んで吐き出し、船体2に左右舷方向の推力を発生させる。
次に、主として図3を参照しながら、サイドスラスタ10の油圧回路30構造を説明する。サイドスラスタ10の油圧回路30は、各エンジン7からマリンギヤ装置8を経由した回転動力によって駆動する油圧ポンプ31を備えている。油圧ポンプ31は、推進軸13ひいては両プロペラ14を回転させる油圧モータ15に作動油を供給するものであり、エンジン7及びマリンギヤ装置8の組合せと共に船体2内に配置している。すなわち、第1実施形態では、エンジン7及びマリンギヤ装置8の組合せに対して一基の油圧ポンプ31を設けており、全体で二基の油圧ポンプ31を備えている。マリンギヤ装置8から突出した伝動軸32に、動力継断用のクラッチ33を介して油圧ポンプ31のポンプ軸34を連結している。伝動軸32の回転をクラッチ33経由でポンプ軸34に伝達し、ポンプ軸34の回転によって油圧ポンプ31が駆動するように構成している。
各油圧ポンプ31の吸入側は、これに対応するストレーナ35を介して共通の作動油タンク36に接続している。各油圧ポンプ31の吐出側から延びる第1及び第2チャージ油路37,38は合流していて、合流油路39を介して油圧切換弁としての正逆転切換電磁弁40に接続している。正逆転切換電磁弁40は、閉ループ状のメイン油路41を介して油圧モータ15に接続している。正逆転切換電磁弁40は、ドレン油路42を介して作動油タンク36にも接続している。すなわち、サイドスラスタ10の油圧回路30は、各チャージ油路37,38を合流させて正逆転切換電磁弁40に向かう合流油路39と、正逆転切換電磁弁40と油圧モータ15とをつなぐメイン油路41と、正逆転切換電磁弁40から作動油タンク36に向かうドレン油路42とを備えている。
正逆転切換電磁弁40は、両油圧ポンプ31からの作動油の吐出方向を調節する4ポート3位置切換型のものであり、電磁ソレノイドの励磁によって油圧モータ15への作動油の吐出方向を変更して、油圧モータ15に軸支した推進軸13の回転方向を正逆切換するように構成している。正逆転切換電磁弁40の入口ポート40aは合流油路に接続している。正逆転切換電磁弁40の出口ポート40dはドレン油路42に接続している。正転ポート40b及び逆転ポート40cはメイン油路41に接続している。また、各チャージ油路37,38の中途部には、合流油路39等からの作動油の逆流を防止するチェック弁43を設けている。両チャージ油路37,38と合流油路39との合流部は、逃がし油路44を介してドレン油路42に接続している。逃がし油路44中には、両チャージ油路37,38及び合流油路39内が高圧になり過ぎた場合に作動油タンク36方向に作動油を逃がすリリーフ弁45を設けている。
図2及び図4に示すように、第1実施形態では、ハウジング12に油圧回路30の一部を形成している。この場合、ハウジング12のうち船体2内の上端面に、油路ベース46を取り付けている。油路ベース46を含むハウジング12に、両チャージ油路37,38の一部、合流油路39、ドレン油路42の一部、逃がし油路44及びメイン油路41を形成すると共に、油圧モータ15、正逆転切換電磁弁40、両チェック弁43及びリリーフ弁45を収容するか若しくは取り付けている。
ハウジング12には、複数の入力ポート12a,12b(第1実施形態では二つ)と、一つのドレンポート12cとを設けている(図3参照)。第1チャージ油路37のハウジング12外の部分は第1入力ポート12aに接続し、第2チャージ油路38のハウジング12外の部分は第2入力ポート12bに接続している。ドレン油路42のハウジング12外の部分はドレンポート12cに接続している。
第1実施形態では、両チャージ油路37,38の一部、合流油路39、ドレン油路42の一部、逃がし油路44、正逆転切換電磁弁40、両チェック弁43及びリリーフ弁45を油路ベース46内に配置している。図2及び図4に示すように、ハウジング12のうち収容室21よりも上方にある側壁部47にメイン油路41を形成している。この場合、メイン油路41は、例えばダイカスト加工(鋳造)の鋳抜き等によって上下に延びるように形成していて、油路ベース46内の正逆転切換電磁弁40と油圧モータ15のエンドキャップ56に形成した二つの作動油通路57(詳細は後述する)とに連通している。
次に、図2及び図4を参照しながら、ハウジング12の収容室21内に装着した油圧モータ15の詳細構造について説明する。第1実施形態の油圧モータ15は、いわゆるアキシャル形で固定容量式のピストンモータであって、推進軸13に一体回転可能に被嵌したシリンダブロック51と、複数の連通ポートを有するバルブプレート52とを備えている。シリンダブロック51には、推進軸13を中心とする同一円周上に、推進軸13と平行状に延びる複数のシリンダ室53を形成している。各シリンダ室53内には、ピストン54を往復摺動可能に嵌挿している。シリンダブロック51の左右舷方向の一端側に固定斜板55を配置し、シリンダブロック51の左右舷方向の他端側にはバルブプレート52を介してエンドキャップ56を配置している。各ピストン54の頭部は、固定斜板55のピストン摺動面に回転可能に当接している。エンドキャップ56には、メイン油路41に連通する二つの作動油通路57を形成している。各シリンダ室53は、シリンダブロック51の回転に伴ってバルブプレート52の各連通ポートに選択的に連通して、いずれかの作動油通路57につながるように構成している。推進軸13は油圧モータ15の出力軸として機能している。すなわち、油圧モータ15の出力軸を推進軸13と同軸に構成している。推進軸13の左右舷方向の各突端側が、対応する蓋体23を貫通することからも明らかなように、推進軸13は、油圧モータ15の左右舷方向各端部側に位置するエンドキャップ56と固定斜板55とを貫通している。
両油圧ポンプ31から正逆転切換電磁弁40経由で供給される作動油は、メイン油路41及び作動油通路57を介してシリンダ室53内に流入し、流体圧力で各ピストン54が固定斜板55のピストン摺動面に沿うようにシリンダ室53から順次押し出されることによって、シリンダブロック51ひいては推進軸13が回転する。仕事の終わった作動油はシリンダ室53から作動油通路57、メイン油路41、正逆転切換電磁弁40及びドレン油路42を介して作動油タンク36に吐き出される。なお、油圧モータ15の固定斜板を可動斜板にして、可動車板の傾斜角度の変更によって推進軸13を変速可能に構成してもよい。
図5及び図6には、サイドスラスタ10の別例である第2実施形態を示している。第2実施形態のサイドスラスタ10は、一本の推進軸113に一つのプロペラ14を取り付けたシングルプロペラ仕様に構成している。また、第2実施形態では、エンジン7、マリンギヤ装置8及び油圧ポンプ31の組合せを一組備えている。第1チャージ油路37のハウジング12外の部分は第1入力ポート12aに接続し、第2チャージ油路38のハウジング12外の部分は存在せず、第2入力ポート12bは閉止している。
この場合、収容室21内の油圧モータ15から左右舷方向一方側にのみ推進軸113を突出させている。収容室21の左右舷方向一方側の開口22を着脱可能に塞ぐ蓋体23は第1実施形態と同じものである。推進軸113の左右舷方向一方の突端側は蓋体23を貫通していて、その根元側は蓋体23に軸受25を介して回転可能な状態で水密的に軸支している。収容室21の左右舷方向他方側の開口22は、蓋体123によって着脱可能に塞いでいる。推進軸13の左右舷方向他方側は、蓋体123を貫通しない状態で、軸受25を介して回転可能な状態で水密的に軸支している。その他の構成は第1実施形態と同様である。
第1及び第2実施形態の関係から分かるように、蓋体23,123及び推進軸13,113を例えば二種類用意すれば、シングルプロペラ仕様にもダブルプロペラ仕様にも簡単に変更できる。従って、サイドスラスタ10の基本構造であるハウジング12や油圧モータ15を変更することなく利用して、複数仕様に多くの構成部品を共用でき、仕様変更を低コストで行える。また、複数の入力ポート12a,12bをハウジング12に設けているので、エンジン7、マリンギヤ装置8及び油圧ポンプ31の組合せが一組の場合でも複数組の場合でも簡単且つ的確に対処できる。
上記の記載並びに図2〜図4から明らかなように、船体2下部を左右舷方向に貫通するトンネル9内に配置して、前記船体2に左右舷方向の推力を発生させる船舶用サイドスラスタ10であって、前記トンネル9内に位置するハウジング12と、前記ハウジング12から左右舷方向に突出する推進軸13と、前記推進軸13の突出端側に設けたプロペラ14と、前記推進軸13を回転させる油圧モータ15とを備え、前記油圧モータ15を前記ハウジング12内に収容しているから、チェン及びスプロケット伝動系やベベルギヤ機構等の動力伝達構造を採用しなくても、前記プロペラ14に回転動力を付与でき、前記船舶用サイドスラスタ10の動力伝達構造を簡単且つコンパクトに構成できる。前記船体2に対する前記船舶用サイドスラスタ10の据付けも簡単に行える。従って、安価で信頼性の高い船舶用サイドスラスタ10を提供できる。
特に、前記油圧モータ15を前記ハウジング12内に収容するため、前記船体2内部側の動力伝達構造の簡素化を図れ、前記船舶用サイドスラスタ10を既存の船舶に後付けするのも比較的簡単に行える。また、動力伝達構造のコンパクト化(小型化)によって前記船舶用サイドスラスタ10を小型化でき、前記船舶用サイドスラスタ10を船首端側又は船尾端側に設置するのが容易になる。従って、船体2の横移動を効率よく行える。更に、チェン及びスプロケット伝動系やベベルギヤ機構等の動力伝達構造を採用する必要がないので、振動及び騒音の発生を容易に抑制できる。
上記の記載並びに図2、図4及び図5から明らかなように、前記油圧モータ15の出力軸を前記推進軸13と同軸に構成し、前記推進軸13は、前記油圧モータ15の左右舷方向各端部側に位置するエンドキャップ56と斜板55とを貫通しているから、前記推進軸13を前記油圧モータ15の出力軸と兼用でき、前記船舶用サイドスラスタ1の推力発生構造を簡素化してコスト抑制に寄与する。
上記の記載並びに図2〜図6から明らかなように、左右舷方向に貫通する収容室21を前記ハウジング12に形成し、前記収容室21内に前記油圧モータ15を着脱可能に装着し、前記収容室21の両開口22を蓋体23,123によって着脱可能に塞ぎ、少なくとも一方の前記蓋体23に前記推進軸13,113を貫通させているから、前記蓋体23,123及び前記推進軸13,113を例えば二種類用意すれば、シングルプロペラ仕様にもダブルプロペラ仕様にも簡単に変更できる。従って、前記船舶用サイドスラスタ10の基本構造である前記ハウジング12や前記油圧モータ15を変更することなく利用して、複数仕様に多くの構成部品を共用でき、仕様変更を低コストで行える。
上記の記載並びに図2〜図6から明らかなように、船体2下部を左右舷方向に貫通するトンネル9内に配置して、前記船体2に左右舷方向の推力を発生させる船舶用サイドスラスタ10であって、前記トンネル9内にあるハウジング12の内部に、推力発生用のプロペラ14を回転させる油圧モータ15を収容した構造になっており、前記ハウジング12には、前記船体2内に配置した油圧ポンプ31と前記油圧モータ15とをつなぐ油圧回路30の一部を形成しているから、前記船舶用サイドスラスタ10の油圧系統をコンパクトに構成できる。前記油圧モータ15及び前記油圧回路30の一部を前記ハウジング12内に設けてユニット化でき、前記船体2に対する前記船舶用サイドスラスタ10の据付けも簡単に行える。
上記の記載並びに図2〜図6から明らかなように、前記ハウジング12には複数の入力ポート12a,12b及び一つのドレンポート12cを設ける一方、前記油圧回路30は、前記各入力ポート12a,12bからの油路37,38を合流させて油圧切換弁40に向かう合流油路39と、前記油圧切換弁40と前記油圧モータ15とをつなぐメイン油路41と、前記油圧切換弁40から前記ドレンポート12cに向かうドレン油路42とを備えているから、前記船舶用サイドスラスタ10の油圧系統のコンパクト化を図りながら、前記エンジン7等が一基の場合でも複数基の場合でも簡単且つ的確に対処できる。
上記の記載並びに図2〜図6から明らかなように、前記メイン油路41を前記ハウジング12の壁部47に形成しているから、前記油圧モータ15及び前記油圧回路30の一部を前記ハウジング12内に設けてユニット化するのを簡単に行える。
なお、本願発明における各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
1 漁船(船舶)
2 船体
7 エンジン(主機関)
8 マリンギヤ装置
9 トンネル
10 サイドスラスタ
12 ハウジング
12a 第1入力ポート
12b 第2入力ポート
12c ドレンポート
13 推進軸
14 プロペラ
15 油圧モータ
21 収容室
22 開口
23 蓋体
30 油圧回路
31 油圧ポンプ
36 作動油タンク
37 第1チャージ油路
38 第2チャージ油路
39 合流油路
40 正逆転切換電磁弁
41 メイン油路
42 ドレン油路
46 油路ベース
47 側壁部

Claims (3)

  1. 船体下部を左右舷方向に貫通するトンネル内に配置して、前記船体に左右舷方向の推力を発生させる船舶用サイドスラスタであって、
    前記トンネル内に位置するハウジングと、前記ハウジングから左右舷方向に突出する推進軸と、前記推進軸の突出端側に設けたプロペラと、前記推進軸を回転させる油圧モータとを備え、前記油圧モータを前記ハウジング内に収容している、
    船舶用サイドスラスタ。
  2. 前記油圧モータの出力軸を前記推進軸と同軸に構成し、前記推進軸は、前記油圧モータの左右舷方向各端部側に位置するエンドキャップと斜板とを貫通している、
    請求項1に記載の船舶用サイドスラスタ。
  3. 左右舷方向に貫通する収容室を前記ハウジングに形成し、前記収容室内に前記油圧モータを着脱可能に装着し、前記収容室の両開口を蓋体によって着脱可能に塞ぎ、少なくとも一方の前記蓋体に前記推進軸を貫通させている、
    請求項2に記載の船舶用サイドスラスタ。

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105109622A (zh) * 2015-09-16 2015-12-02 上海船舶研究设计院 一种艏侧推降阻装置
US11220319B2 (en) 2016-11-10 2022-01-11 Kobelt Manufacturing Co. Ltd. Thruster apparatuses, and methods of operating same

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