JP2014040120A - 船外機 - Google Patents

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Koji Kuriyagawa
浩二 厨川
Yoshiyuki Matsuda
佳之 松田
Hajime Yoshimura
肇 吉村
Nobuchika Katagiri
信近 片桐
Masahide Shinokawa
昌秀 篠川
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Abstract

【課題】潤滑油を攪拌することにより発生する抵抗(攪拌抵抗)を小さく抑えることができ、かつ、船外機が縦方向に大きくなることを抑えることができる船外機を提供する。
【解決手段】船外機10は、エンジン22に変速機25が連結され、変速機25の出力軸27がテーパローラ軸受44で回転自在に支持され、出力軸27がベベルギヤ機構36を介してプロペラ軸41に連結され、ベベルギヤ機構36がギヤ室67に収納されている。この船外機10は、ギヤ室67に連通されたオイルポンプ76と、オイルポンプ76をテーパローラ軸受44の上方に連通する案内油路75とを含む。オイルポンプ76を駆動することにより、ギヤ室67の潤滑油68を案内油路75を経てテーパローラ軸受44の上方に案内する。
【選択図】図2

Description

本発明は、エンジンに変速機が連結され、変速機の出力軸がベベルギヤ機構を介してプロペラ軸に連結された船外機に関する。
船外機は、通常、エンジンの回転を伝える出力軸の下端部にピニオン(ピニオンベベルギヤ)が設けられ、ピニオンにベベルギヤが噛み合わされている。このベベルギヤにプロペラ軸が連結され、プロペラ軸に推進用のプロペラが設けられている。
ここで、ピニオンおよびベベルギヤがギヤケース内のギヤ室に収納され、ギヤ室に潤滑油が充填されている。
ところで、出力軸は、ピニオンの上方の支え軸部がローラ軸受でギヤケースに回転自在に支持されている。よって、ギヤケース内に充填されている潤滑油の油面(すなわち、オイルレベル)を、ローラ軸受より上方に位置させる必要がある。
潤滑油の油面をローラ軸受より上方に位置させるために、ピニオンやベベルギヤの全体が潤滑油に油没され、ピニオンやベベルギヤの全体で潤滑油を攪拌することになる。
このため、潤滑油を攪拌することにより発生する抵抗(攪拌抵抗)が大きくなり、船外機の効率を妨げることが考えられる。
この対策として、出力軸のローラ軸受下側にオイルスリンガ(潤滑オイル汲み上げカラー)を設け、オイルスリンガで潤滑油をローラ軸受に導くように構成された船外機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
この船外機によれば、出力軸でベベルギヤを回転するとともにオイルスリンガを回転させる。ベベルギヤが回転することにより、ギヤ室の潤滑油がオイルスリンガに導かれる。
オイルスリンガに導かれた潤滑油がオイルスリンガでローラ軸受まで導かれ、導かれた潤滑油でローラ軸受を潤滑する。このように、出力軸にオイルスリンガを設けることにより、潤滑油の油面をピニオンの下方に位置させることが可能になる。
潤滑油の油面をピニオンの下方に位置させことにより、ピニオンやベベルギヤによる潤滑油の攪拌抵抗を小さく抑えることが可能である。
特開2001−106189号公報
しかし、特許文献1の船外機は、ローラ軸受の下側にオイルスリンガを鉛直に設けるため、ローラ軸受の下側に比較的大きな空間を縦方向に確保する必要がある。
このため、船外機にオイルスリンガを設けた場合、船外機が縦方向に大きくなり、この観点から改良の余地が残されていた。
本発明は、潤滑油を攪拌することにより発生する抵抗(攪拌抵抗)を小さく抑えることができ、かつ、船外機が縦方向に大きくなることを抑えることができる船外機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、エンジンに変速機が連結され、前記変速機の出力軸が支持部材で回転自在に支持され、前記出力軸がベベルギヤ機構を介してプロペラ軸に連結され、前記ベベルギヤ機構がギヤ室に収納された船外機において、前記ギヤ室に連通されたオイルポンプと、前記オイルポンプを前記支持部材の上方に連通する案内油路と、を含み、前記オイルポンプを駆動することにより、前記ギヤ室の潤滑油を前記案内油路を経て前記支持部材の上方に案内することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記オイルポンプは、前記プロペラ軸に連結されることにより、前記プロペラ軸の正転、逆転に対応して正転、逆転するトロコイドポンプであり、前記オイルポンプは、ワンウエイバルブが設けられた一対の入口油路に連通され、かつ、ワンウエイバルブが設けられた一対の出口油路に連通され、前記オイルポンプの正転中に、前記一対の入口油路の一方および前記一対の出口油路の一方の各ワンウエイバルブが作動し、一方の入口油路および一方の出口油路が前記オイルポンプを介して連通され、前記オイルポンプの逆転中に、前記一対の入口油路の他方および前記一対の出口油路の他方の各ワンウエイバルブが作動し、他方の入口油路および他方の出口油路が前記オイルポンプを介して連通されることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、オイルポンプを駆動することにより、ギヤ室の潤滑油を案内油路を経て支持部材の上方に案内できる。支持部材の上方に案内された潤滑油が自重で下降することにより、支持部材を潤滑油で潤滑することができる。
このように、ギヤ室の潤滑油を支持部材の上方に案内することにより、潤滑油の油面(すなわち、オイルレベル)をベベルギヤ機構の一部が油没する位置まで下げることができる。
これにより、ベベルギヤ機構の全体で潤滑油を攪拌する必要がなく、ベベルギヤ機構で潤滑油を攪拌することにより発生する抵抗(攪拌抵抗)を小さく抑えることができる。
さらに、オイルポンプを駆動してギヤ室の潤滑油を案内油路で支持部材の上方に案内するようにした。よって、従来、ギヤ室の潤滑油を支持部材の上方に案内するために必要とされていたオイルスリンガ(潤滑オイル汲み上げカラー)を除去できる。
これにより、支持部材の下側にオイルスリンガを設ける比較的大きな空間を確保する必要がなく、船外機が縦方向に大きくなることを抑えることができる。
請求項2に係る発明では、オイルポンプの正転中に、一対の入口油路の一方および一対の出口油路の一方の各ワンウエイバルブを作動させて入口油路および出口油路を形成するように構成した。
さらに、オイルポンプの逆転中に、一対の入口油路の他方および一対の出口油路の他方の各ワンウエイバルブを作動させて入口油路および出口油路を形成するように構成した。
よって、プロペラ軸の正転中(すなわち、船体の前進推進中)や、プロペラ軸の逆転中(すなわち、船体の後進推進中)に、オイルポンプで潤滑油を同様に支持部材の上部に案内できる。
これにより、船体の前進推進中や後進推進中に支持部材を潤滑油で好適に潤滑できる。
本発明に係る船外機を示す断面図である。 図1の2部拡大図である。 (a)は図2の3a−3a線断面図、(b)は図2の3b−3b線断面図である。 (a)は図3(a)の4a−4a線断面図、(b)は図3(a)の4b−4b線断面図である。 船体の前進推進中に潤滑手段の正転供給部を開いた状態を説明する図である。 船体の前進推進中に潤滑手段の逆転供給部を閉じた状態を説明する図である。 船体の推進中に潤滑手段でテーパローラ軸受を潤滑する例を説明する図である。 船体の後進推進中に潤滑手段の逆転供給部を開いた状態を説明する図である。 船体の前進推進中に潤滑手段の正転供給部を閉じた状態を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る船外機10について説明する。
図1に示すように、船外機10は、船外機本体11と、船外機本体11に設けられて船体12(具体的には、船尾13)に着脱可能な取付手段15とを備えている。
取付手段15は、船外機本体11を左右方向(水平方向)に揺動可能なスイベル軸16と、船外機本体11を上下方向に揺動可能なチルト軸17とを備えている。
船外機本体11は、取付手段15に設けられたマウントケース(アッパケース)21と、マウントケース21の上部に搭載されたエンジン22と、エンジン22を覆うエンジンカバー23と、マウントケース21の下部に設けられた変速機25と、エンジン22を冷却する冷却手段31とを備えている。
さらに、船外機本体11は、変速機25の下部に設けられたロアケース35と、ロアケース35に設けられたベベルギヤ機構36と、ベベルギヤ機構36の回転がプロペラ軸(プロペラ駆動軸)41を介して伝達されるプロペラ42と、出力軸27のテーパローラ軸受(支持部材)44を潤滑する潤滑手段47とを備えている。
ベベルギヤ機構36は変速機25の出力軸27に連結されている。
このように、エンジン22の下方に変速機25が設けられ、変速機25の下方にベベルギヤ機構36およびプロペラ軸41が設けられることにより、エンジン22およびプロペラ軸41間に変速機25が介在されている。
さらに、エンジン22が変速機25の入力軸26に連結され、変速機25の出力軸27がベベルギヤ機構36を介してプロペラ軸41に連結されている。
エンジン22は、シリンダブロック51、ヘッドカバー52、クランク軸53、シリンダ54およびピストン55などを備えている。
エンジン22のクランク軸53が変速機25の入力軸26に連結されている。
エンジン22が駆動することによりクランク軸53が回転し、クランク軸53の回転が変速機25の入力軸26に伝達される。
変速機25は、マウントケース21およびロアケース35間に介在された変速ケース61と、変速ケース61に回転自在に支持された入力軸26および出力軸27と、入力軸26に設けられた複数の入力軸変速ギヤ62と、出力軸27に設けられた複数の出力軸変速ギヤ63と、出力軸27に設けられたクラッチ64とを備えている。
冷却手段31は、入力軸26の下端部26aに設けられたウオータポンプ32と、ウオータポンプ32が取り込んだ冷却水をエンジン22に案内する冷却水供給路33と、エンジン22を冷却した冷却水をエンジン22から排出する冷却水排出路34とを含む(備えている)。
この冷却手段31によれば、ウオータポンプ32を駆動することにより、船外機10の外部14から冷却水用の水が冷却水供給路33に案内される。
冷却水供給路33に案内された冷却水がエンジン22のウオータジャケット入口22aに案内され、案内された冷却水でエンジン22が冷却される。
エンジン22を冷却した冷却水がウオータジャケット出口22bから冷却水排出路34を経て排出される。
図2に示すように、変速機25の出力軸27にベベルギヤ機構36が連結されている。
ベベルギヤ機構36は、ギヤ室67に収納されている。ギヤ室67には、潤滑油68が油面(すなわち、オイルレベル)68a高さH1まで貯留されている。
このベベルギヤ機構36は、出力軸27の下端部27aに設けられたピニオン37と、ピニオン37の後側に噛み合わされたベベルギヤ38とを備えている。
ベベルギヤ38の下半部が潤滑油68に油没されている。
よって、ベベルギヤ38が回転することにより潤滑油68がピニオン37まで上昇し、ベベルギヤ38およびピニオン37が潤滑油68で潤滑される。
このように、潤滑油68の油面68aをベベルギヤ機構36の一部(具体的には、ベベルギヤ38の下半部)が油没する位置まで下げることにより、ベベルギヤ機構36の全体で潤滑油68を攪拌する必要がない。
これにより、ベベルギヤ機構36で潤滑油68を攪拌することにより発生する抵抗(攪拌抵抗)を小さく抑えることができる。
ベベルギヤ38がプロペラ軸41に設けられ、プロペラ軸41にプロペラ42が設けられている。
エンジン22の回転が変速機25を経て出力軸27に伝えられる。出力軸27に伝えられた回転がピニオン37およびベベルギヤ38を経てプロペラ軸41に伝えられ、プロペラ軸41でプロペラ42を回転する。
これにより、変速機25で出力軸27を正転に切り替えることにより、プロペラ軸41およびプロペラ42が正転状態で駆動して船体12が前進推進する。
一方、変速機25で出力軸27を逆転に切り替えることにより、プロペラ軸41およびプロペラ42が逆転状態で駆動して船体12が後進推進する。
ここで、出力軸27の中央部27bがテーパローラ軸受44で支持され、出力軸27の下端部27a近傍がローラ軸受45で支持されている。テーパローラ軸受44およびローラ軸受45は潤滑手段47で潤滑される。
潤滑手段47は、ギヤ室67に一対のオイル入口71,72(図3(a)も参照)が連通されたオイルポンプアッセンブリ70と、オイルポンプアッセンブリ70の一対のオイル出口73,74(図4(a)、図4(b)も参照)をテーパローラ軸受44の上方に連通する案内油路75とを含む(備えている)。
以下、一対のオイル入口71,72の一方を正転オイル入口71、一対のオイル入口71,72の他方を逆転オイル入口72として説明する。
また、一対のオイル出口73,74の一方を正転オイル出口73、一対のオイル出口73,74の他方を逆転オイル出口74として説明する。
図3、図4に示すように、オイルポンプアッセンブリ70は、ギヤ室67の潤滑油68を案内油路75に案内するオイルポンプ76と、オイルポンプ76を正転オイル入口71および正転オイル出口73に連通する正転供給部81と、オイルポンプ76を逆転オイル入口72および逆転オイル出口74に連通する逆転供給部83とを備えている。
オイルポンプ76は、プロペラ軸41に連結されることにより、プロペラ軸41の正転、逆転に対応して正転、逆転するトロコイドポンプである。
このオイルポンプ76は、ギヤケース77に回転自在に設けられたアウタロータ78と、アウタロータ78の内部に回転自在に設けられたインナロータ79とを備えている。
さらに、オイルポンプ76は、正転供給部81に連通する正転入口および正転出口と、逆転供給部83に連通する逆転入口および逆転出口とを有する。
インナロータ79は、プロペラ軸41の前端部41aにポンプ軸84を介して連結されている。よって、プロペラ軸41が正転することにより、インナロータ79およびアウタロータ78(すなわち、オイルポンプ76)が正転する。
また、プロペラ軸41が逆転することにより、インナロータ79およびアウタロータ78(すなわち、オイルポンプ76)が逆転する。
正転供給部81は、正転入口に連通された正転入口油路(一対の入口油路の一方)85と、正転入口油路85に設けられた正転入口弁(ワンウエイバルブ)86と、正転出口に連通された正転出口油路(一対の出口油路の一方)87と、正転出口油路87に設けられた正転出口弁(ワンウエイバルブ)88とを備えている。
正転入口弁86は、正転入口油路85に設けられた弁座91と、弁座91を開閉可能な球体(弁体)92と、球体92を弁座91に保持するスプリング93とを有する。
正転出口弁88は、正転入口弁86と同様に構成されているので詳しい説明を省略する。
正転入口弁86および正転出口弁88は、オイルポンプ76の正転中に作動して開放状態に保たれ、オイルポンプ76の逆転中に閉塞状態に保たれるように構成されている。
逆転供給部83は、逆転入口に連通された逆転入口油路(一対の入口油路の他方)95と、逆転入口油路95に設けられた逆転入口弁(ワンウエイバルブ)96と、逆転出口に連通された逆転出口油路(一対の出口油路の他方)97と、逆転出口油路97に設けられた逆転出口弁(ワンウエイバルブ)98とを備えている。
逆転入口弁96および逆転出口弁98は、正転入口弁86と同様に構成されているので詳しい説明を省略する。
逆転入口弁96および逆転出口弁98は、オイルポンプ76の逆転中に作動して開放状態に保たれ、オイルポンプ76の正転中に閉塞状態に保たれるように構成されている。
よって、オイルポンプ76の正転中に、正転入口弁86および正転出口弁88が作動して開放状態に保たれ、逆転入口弁96および逆転出口弁98が閉塞状態に保たれる。
これにより、オイルポンプ76の正転中に、正転供給部81(具体的には、正転入口油路85および正転出口油路87)がオイルポンプ76を介して連通される。
また、オイルポンプ76の逆転中に、逆転入口弁96および逆転出口弁98が作動して開放状態に保たれ、正転入口弁86および正転出口弁88が閉塞状態に保たれる。
これにより、オイルポンプ76の逆転中に、逆転供給部83(具体的には、逆転入口油路95および逆転出口油路97)がオイルポンプ76を介して連通される。
これにより、船体12の前進推進中や後進推進中に、オイルポンプ76を駆動することにより、ギヤ室67の潤滑油68を案内油路75を経てテーパローラ軸受44の上方に案内できる。テーパローラ軸受44の上方に案内された潤滑油68が自重で下降することにより、テーパローラ軸受44およびローラ軸受45を潤滑油68で潤滑することができる。
このように、ギヤ室67の潤滑油68をテーパローラ軸受44の上方に案内することにより、潤滑油68の油面68aをベベルギヤ機構36の一部(具体的には、ベベルギヤ38の下半部)が油没する位置まで下げることができる。
これにより、ベベルギヤ機構36の全体で潤滑油68を攪拌する必要がなく、ベベルギヤ機構36による潤滑油68の攪拌抵抗を小さく抑えることができる。
さらに、オイルポンプ76を駆動してギヤ室67の潤滑油68を案内油路75でテーパローラ軸受44の上方に案内するようにした。
よって、従来、ギヤ室67の潤滑油68をテーパローラ軸受44の上方に案内するために必要とされていたオイルスリンガ(潤滑オイル汲み上げカラー)を除去できる。
これにより、テーパローラ軸受44の下側にオイルスリンガを設ける比較的大きな空間を確保する必要がなく、船外機10が縦方向に大きくなることを抑えることができる
つぎに、船体の前進推進中にテーパローラ軸受44およびローラ軸受45を潤滑手段47で潤滑する例を図5〜図7に基づいて説明する。
図5(a)に示すように、船体12(図1参照)を前進推進させるために、プロペラ軸41を正転状態に矢印Aの如く駆動する。プロペラ軸41を正転状態に駆動することによりオイルポンプ76が正転状態に矢印Aの如く駆動する。
よって、正転入口弁86および正転出口弁88が作動して開放状態に保たれ、正転入口油路85および正転出口油路87がオイルポンプ76を介して連通される。
図6に示すように、逆転入口弁96および逆転出口弁98が閉塞状態に保たれ、逆転入口油路95および逆転出口油路97が閉じられる。
図5(a)、(b)に示すように、ギヤ室67の潤滑油68が正転オイル入口71および正転入口油路85を経てオイルポンプ76に矢印Bの如く取り込まれる。
取り込まれた潤滑油68がオイルポンプ76で正転出口油路87に矢印Cの如く吐出される。吐出された潤滑油68が正転出口油路87を経てオイル出口73から案内油路75に矢印Dの如く案内される。
図7に示すように、案内油路75に案内された潤滑油68が案内油路75を経て矢印Eの如くテーパローラ軸受44の上方に案内される。
テーパローラ軸受44の上方に案内された潤滑油68が自重で下降することにより、テーパローラ軸受44が潤滑油68で潤滑される。
さらに、テーパローラ軸受44を潤滑した潤滑油68が自重で矢印Fの如く下降することにより、ローラ軸受45が潤滑油68で潤滑される。ローラ軸受45を潤滑した潤滑油68が矢印Gの如くギヤ室67に戻される。
これにより、船体12(図1参照)の前進推進中にテーパローラ軸受44およびローラ軸受45を潤滑手段47で潤滑することができる。
ついで、船体の後進推進中にテーパローラ軸受44およびローラ軸受45を潤滑手段47で潤滑する例を図8〜図9に基づいて説明する。
図8(a)に示すように、船体12(図1参照)を後進推進させるために、プロペラ軸41を逆転状態に矢印Hの如く駆動する。プロペラ軸41を逆転状態に駆動することによりオイルポンプ76が逆転状態に矢印Hの如く駆動する。
よって、逆転入口弁96および逆転出口弁98が作動して開放状態に保たれ、逆転入口油路95および逆転出口油路97がオイルポンプ76を介して連通される。
図9に示すように、正転入口弁86および正転出口弁88が閉塞状態に保たれ、正転入口油路85および正転出口油路87が閉じられる。
図8(a)、(b)に示すように、ギヤ室67の潤滑油68が逆転オイル入口72および逆転入口油路95を経てオイルポンプ76に矢印Iの如く取り込まれる。
取り込まれた潤滑油68がオイルポンプ76で逆転出口油路97に矢印Jの如く吐出される。吐出された潤滑油が逆転出口油路97を経て逆転オイル出口74から案内油路75に矢印Kの如く案内される。
図7に示すように、案内油路75に案内された潤滑油68が案内油路75を経て矢印Eの如くテーパローラ軸受44の上方に案内される。
よって、船体12(図1参照)の後進推進中においても、前進推進中と同様に、テーパローラ軸受44およびローラ軸受45を潤滑手段47で潤滑することができる。
図5〜図9で説明したように、船体12の前進推進中や後進推進中に、ギヤ室67の潤滑油68をオイルポンプ76でテーパローラ軸受44の上方に案内することにより、テーパローラ軸受44およびローラ軸受45を潤滑油68で潤滑できる。
これにより、潤滑油68の油面68aをH1(図2参照)まで下げることができるので、ベベルギヤ機構36による潤滑油68の攪拌抵抗を小さく抑えることができる。
なお、本発明に係る船外機は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、出力軸27の支持部材としてテーパローラ軸受44を例示したが、これに限らないで、他のローラ軸受などを支持部材に適用することも可能である。
また、前記実施例で示した船外機10、エンジン22、変速機25、出力軸27、ベベルギヤ機構36、プロペラ軸41、テーパローラ軸受44、ギヤ室67、案内油路75、オイルポンプ76、正転用の油路85,87、正転の弁86,88、逆転用の油路95,97および逆転用の弁96,98などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、エンジンに変速機が連結され、変速機の出力軸がベベルギヤ機構を介してプロペラ軸に連結された船外機への適用に好適である。
10…船外機、22…エンジン、25…変速機、27…出力軸、27a…出力軸の下端部、36…ベベルギヤ機構、41…プロペラ軸、44…テーパローラ軸受(支持部材)、67…ギヤ室、75…案内油路、76…オイルポンプ、85…正転入口油路(一対の入口油路の一方)、86…正転入口弁(ワンウエイバルブ)、87…正転出口油路(一対の出口油路の一方)、88…正転出口弁(ワンウエイバルブ)、95…逆転入口油路(一対の入口油路の他方)、96…逆転入口弁(ワンウエイバルブ)、97…逆転出口油路(一対の出口油路の他方)、98…逆転出口弁(ワンウエイバルブ)。

Claims (2)

  1. エンジンに変速機が連結され、前記変速機の出力軸が支持部材で回転自在に支持され、前記出力軸がベベルギヤ機構を介してプロペラ軸に連結され、前記ベベルギヤ機構がギヤ室に収納された船外機において、
    前記ギヤ室に連通されたオイルポンプと、
    前記オイルポンプを前記支持部材の上方に連通する案内油路と、
    を含み、
    前記オイルポンプを駆動することにより、前記ギヤ室の潤滑油を前記案内油路を経て前記支持部材の上方に案内することを特徴とする船外機。
  2. 前記オイルポンプは、
    前記プロペラ軸に連結されることにより、前記プロペラ軸の正転、逆転に対応して正転、逆転するトロコイドポンプであり、
    前記オイルポンプは、
    ワンウエイバルブが設けられた一対の入口油路に連通され、
    かつ、ワンウエイバルブが設けられた一対の出口油路に連通され、
    前記オイルポンプの正転中に、前記一対の入口油路の一方および前記一対の出口油路の一方の各ワンウエイバルブが作動し、一方の入口油路および一方の出口油路が前記オイルポンプを介して連通され、
    前記オイルポンプの逆転中に、前記一対の入口油路の他方および前記一対の出口油路の他方の各ワンウエイバルブが作動し、他方の入口油路および他方の出口油路が前記オイルポンプを介して連通されることを特徴とする請求項1記載の船外機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106870641A (zh) * 2017-03-23 2017-06-20 绍兴前进齿轮箱有限公司 一种用于浅水的推进转向双功能齿轮箱

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