JP5478153B2 - スクリュー圧縮機 - Google Patents

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Description

本発明は、水潤滑式のスクリュー圧縮機に関する。
雄ロータ及び雌ロータの回転軸の軸受と、タイミングギヤのみを油潤滑するオイルフリー圧縮機において、燃料電池車用のオイルフリー圧縮機では、外部に設けた油圧ユニットから給油ポンプで軸受へ潤滑油を供給する強制給油方式はとらず、ケーシング内に油溜り部を設け、タイミングギヤで油を跳ね上げることにより、油を軸受に供給して、軸受の油の潤滑を行っている例がある。
例えば、特開2006−342754号公報には、タイミングギヤの外周部の油面下部から吐出口までに給油ガイドカバーを設け、その吐出口と軸受押さえに設けた給油口とを給油配管で接続した構造が開示されている。
特開2006−342754号公報
特開2006−342754号公報に記載されたタイミングギヤによる軸受への給油は、油溜り部の油に浸かった大径側のタイミングギヤの歯溝に充填された油がタイミングギヤの外回りの回転により、油を給油ガイドに沿って持ち上げることにより行われる。歯溝によって持ち上げられた油は、給油ガイドの開口部において、遠心力により、給油配管へ送出される。従って、ロータ軸に固定したタイミングギヤが外回りに回転する場合は、本構造の給油機構が成立する。
しかし、ロータ軸に固定したタイミングギヤの回転が内まわりの場合は、給油ガイドから油を送出することができない。また、燃料電池車向けのオイルフリー圧縮機では、ロータ間に水を噴射しないため、通常はロータの回転数が15,000min-1以上と高速である。このため、ロータの回転軸に固定したタイミングギヤの歯溝内に充填した油を、タイミングギヤを内周りさせて、タイミングギヤの噛み合いにより圧縮して噴射すると、液圧縮による機械損失が大きくなる。また、特開2006−342754号公報では、タイミングギヤを設けた側の軸受と、タイミングギヤを設けていない側の軸受とを、油溜り部に充填した油で潤滑する方法については開示されていない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、軸受への油の給油と、軸受へ給油した油の循環を効率よく行うことが可能なスクリュー圧縮機を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために、空気を吸入し、前記空気を圧縮して吐出するスクリュー圧縮機において、互いに噛み合った雄ロータ及び雌ロータと、前記雄ロータ及び前記雌ロータの各々の回転軸を支持する吸入側軸受及び吐出側軸受と、前記吸入側軸受及び前記吐出側軸受を押さえる吸入側軸受押さえ及び吐出側軸受押さえと、前記雄ロータ、前記雌ロータ、前記吸入側軸受及び前記吸入側軸受押さえが収納されたケーシングと、前記吐出側軸受及び前記吐出側軸受押さえが収納されたDケーシングと、前記雄ロータ及び前記雌ロータの各々の吐出側に設けられた雄側タイミングギヤ及び雌側タイミングギヤと、前記雄側タイミングギヤ及び前記雌側タイミングギヤを覆うDカバーと、前記Dカバーの内部に設けられ、油を封入した吐出側油溜り部を備え、前記雄側タイミングギヤ及び前記雌側タイミングギヤは、少なくとも、前記油に接触する位置に配置される。さらに、前記吐出側油溜り部の油面の高さは、前記Dカバーの底部から前記吐出側軸受の内輪と外輪との隙間までの高さである。さらに、前記吐出側軸受押さえの前記雄側タイミングギヤと前記雌側タイミングギヤとが噛み合う位置には、切欠が設けられる。さらに、前記ケーシングの内部に設けられ、油を封入した吸入側油溜り部と、前記吸入側であり、前記雄ロータの回転軸又は前記雌ロータの回転軸の何れかに設けられ、前記吸入側油溜り部の油を跳ね上げる跳ね上げ部材とを備える。さらに、前記吸入側軸受押さえの下部に設けられ、前記跳ね上げ部材で跳ね上げられた油が溜まる副油溜り部とを備える。さらに、前記吸入側油溜り部と前記吐出側油溜り部とを連通する連通管を備える。また、空気を吸入し、前記空気を圧縮して吐出するスクリュー圧縮機において、互いに噛み合った雄ロータ及び雌ロータと、前記雄ロータ及び前記雌ロータの各々の回転軸を支持する吸入側軸受及び吐出側軸受と、前記吸入側軸受及び前記吐出側軸受を押さえる吸入側軸受押さえ及び吐出側軸受押さえと、前記雄ロータ、前記雌ロータ、前記吸入側軸受及び前記吸入側軸受押さえが収納されたケーシングと、前記吐出側軸受及び前記吐出側軸受押さえが収納されたDケーシングと、前記雄ロータ及び前記雌ロータの各々の吐出側に設けられた雄側タイミングギヤ及び雌側タイミングギヤと、前記雄側タイミングギヤ及び前記雌側タイミングギヤを覆うDカバーと、前記Dカバーの内部に設けられ、油を封入した吐出側油溜り部とを備え、前記Dカバーには、前記雄側タイミングギヤと前記雌側タイミングギヤとが噛み合う位置に形成された吐出口と、前記吐出口の下方に設けられたガイドと、前記吐出口を通過した油が給油される給油穴とを有し、前記雄側タイミングギヤ及び前記雌側タイミングギヤは、少なくとも、前記油に接触する位置に配置される。
本発明によれば、軸受への油の給油と、軸受へ給油した油の循環を効率よく行うことが可能なスクリュー圧縮機を提供することができる。
実施例1のスクリュー圧縮機の縦断面図である。 実施例1のタイミングギヤを設けた軸端側の構造を示す断面図である。 実施例1のタイミングギヤを設けた軸端部の斜視図である。 実施例2のスクリュー圧縮機の縦断面図である。 実施例3のスクリュー圧縮機の縦断面図である。 油面高さを示すタイミングギヤの噛み合いを示す図である。 実施例3のDカバーの正面図である。 実施例3のDカバーの斜視図である。
図1〜図3を用いて、実施例1を説明する。
図1は、実施例1の水潤滑式のスクリュー圧縮機の構造を示す図である。スクリュー圧縮機は、ケーシング3及びDケーシング4内に収納される。スクリュー圧縮機の両側は、吸入側軸受6,吐出側軸受7で回転可能に支持される。雄側タイミングギヤ8,雌側タイミングギヤ9によって、非接触で同期して回転する一対の雄ロータ1,雌ロータ2の噛み合いにより形成されたロータ溝内で、吸入ポートから吸入した空気を圧縮して、吐出ポートから吐出する。その間に、ロータ溝内には、水噴射穴26から水が噴射される。この水は、圧縮された空気と一緒に吐出ポートから吐出される。
吸入側軸受6,吐出側軸受7及び雄側タイミングギヤ8,雌側タイミングギヤ9は油潤滑を行うため、吸入側軸受6,吐出側軸受7と、雄ロータ1,雌ロータ2との間は、リップシール12で仕切られている。
また、Dカバー5内の雄側タイミングギヤ8,雌側タイミングギヤ9の下部には、吐出側油溜り部14を設けている。ケーシング3の吸入側軸受6の端部側の下部には、吸入側油溜り部15を設けている。
また、吐出側油溜り部14と吸入側油溜り部15との間には、吐出側油溜り部14と吸入側油溜り部15とを連通する連通管17が設けられている。このため、吐出側油溜り部14及び吸入側油溜り部15の油は、混合されると共に油面の高さは同一となる。従って、油面管理や油の交換時において排油,給油が一度でできることからメンテナンスが容易になる。
また、油面16の高さは、吐出側軸受7の下側の内輪と外輪の隙間を満たす高さとしている。すなわち、吐出側油溜り部14の油面16の高さは、Dカバー5の底部から吐出側軸受7の内輪と外輪との隙間までの高さとしている。図2に示すように、雄ロータ1の吐出側軸受7と雌ロータ2の吐出側軸受7とが同径の場合、両方の軸受は、吐出側油溜り部14に封入した油で潤滑される。
また、吐出側において、雌側タイミングギヤ9と雄側タイミングギヤ8は、同様に、吐出側油溜り部14の油面16より下になり、雄側タイミングギヤ8,雌側タイミングギヤ9が互いに内回りの向き(図6の矢印の方向)に回転するため、雄側タイミングギヤ8,雌側タイミングギヤ9の回転で吐出側油溜り部14の油は、さらに攪拌される。これと共に、雄側タイミングギヤ8,雌側タイミングギヤ9の噛み合い部19での歯の噛み合いにより、溝から噴射した油は、吐出側軸受7へ供給されるので、吐出側軸受7内の油の流れをさらによくすることができ、油の温度を均一にできる。
また、図2に示すように、雄側タイミングギヤ8,雌側タイミングギヤ9の噛み合い部19での歯の噛み合いにより噴射される油を吐出側軸受7の外輪と内輪の隙間に供給しやすくする必要がある。このためには、図3に示すように、雄側タイミングギヤ8,雌側タイミングギヤ9の噛み合う位置に合わせて、吐出側軸受押さえ10に切欠18を設けると良い。
また、図1に示すように、実施例1では、駆動部29が雄ロータ1の回転軸に設けられている。吸入側軸受6に対しては、雄ロータ1の回転軸に、吸入側油溜り部15の油面に浸かる径の跳ね上げ部材13を設ける。そして、この跳ね上げ部材13を回転させることにより、吸入側油溜り部15の油を跳ね上げて潤滑する。なお、駆動軸である雄ロータ1の駆動側の吸入側軸受6の軸は、駆動側ではない吐出側軸受7の軸より太い。このため、吸入側軸受6は、吐出側軸受7よりも大径の軸受が用いられる。従って、吐出側軸受7が油に浸かる位置に、吸入側油溜り部15の油面がある場合には、雄ロータ1の吸入側軸受6も油に浸かっている。
ただし、通常、雌ロータ2の吸入側軸受6は、吐出側軸受7よりも小径となる。このため、雌ロータ2においては、吐出側軸受7が油に浸かっていても、吸入側油溜り部15の油面が吸入側軸受6よりも下にあり、雌ロータ2の吸入側軸受6は潤滑ができない場合がある。この場合には、雌ロータ2の吸入側軸受6の油の潤滑に跳ね上げ部材13を用いれば、十分な潤滑が行われる。
実施例1では、雄ロータ1の回転軸に跳ね上げ部材13を設けた場合について説明したが、雌ロータ2を駆動軸とした場合、雌ロータ2の回転軸に跳ね上げ部材13を設けたほうが良いことは言うまでもない。
以上、実施例1は、空気を吸入し、空気を圧縮して吐出するスクリュー圧縮機において、互いに噛み合った雄ロータ1及び雌ロータ2と、雄ロータ1及び雌ロータ2の各々の回転軸を支持する吸入側軸受6及び吐出側軸受7と、吸入側軸受6及び吐出側軸受7を押さえる吸入側軸受押さえ11及び吐出側軸受押さえ10と、雄ロータ1,雌ロータ2,吸入側軸受6及び吸入側軸受押さえ11が収納されたケーシング3と、吐出側軸受7及び吐出側軸受押さえ10が収納されたDケーシング4と、雄ロータ1及び雌ロータ2の各々の吐出側に設けられた雄側タイミングギヤ8及び雌側タイミングギヤ9と、雄側タイミングギヤ8及び雌側タイミングギヤ9を覆うDカバー5と、Dカバー5の内部に設けられ、油を封入した吐出側油溜り部14を備え、雄側タイミングギヤ8及び雌側タイミングギヤ9は、少なくとも、油に接触する位置に配置される。
次に、図4を用いて、実施例2を説明する。吐出側軸受及びタイミングギヤによる潤滑は、実施例1と同様であるため説明を省略する。実施例2では、実施例1とは異なる吸入側軸受の潤滑について説明する。
雌ロータ2の吸入側軸受6は、雄ロータ1の吸入側軸受6と同様に、吸入側油溜り部15の油を雄ロータ1の回転軸に設けた跳ね上げ部材13(図示せず)で跳ね上げる。しかし、雌ロータ2の吸入側軸受6が小径であり、雌ロータ2の吸入側軸受6の内外輪の隙間が吸入側油溜り部15の油面より上にある場合、跳ね上げた油が十分にこの隙間を通過しないおそれがある。そこで、図4に示すように、雌ロータ2の吸入側軸受押さえ11の下部に、雌ロータ2の吸入側軸受6の下方の内輪位置をガイド高さとした副油溜り部22を設ける。この構造により、跳ね上げた油が吸入側軸受押さえ11の表面に沿って流れ落ちずに、この副油溜り部22に溜まる。このため、雌ロータ2の吸入側軸受6の内外輪の隙間は、常に油が浸かる状態となり、油の潤滑が可能となる。以上、雄ロータ1を駆動軸とし、雌ロータ2の吸入側軸受6の下方に副油溜り部22を設けた場合について説明したが、雌ロータ2を駆動軸とした場合には、雄ロータ1の吸入側軸受6の下方に副油溜り部22を設けた方が良いことは言うまでもない。
即ち、雄ロータ1に駆動部29を設け、吸入側の雄ロータ1の回転軸に跳ね上げ部材13を設けた場合には、雌ロータ2の吸入側軸受6の下方に副油溜り部22を設けるのがよい。また、雌ロータ2に駆動部29を設け、吸入側の雌ロータ2の回転軸に跳ね上げ部材13を設けた場合には、雄ロータ1の吸入側軸受6の下方に副油溜り部22を設けるのがよい。
次に、図5〜図8を用いて、実施例3を説明する。実施例3では、吸入側軸受6を雄ロータ1及び雌ロータ2の吐出側に設けた雄側タイミングギヤ8,雌側タイミングギヤ9の噛み合い部19を利用して潤滑する方法について説明する。
図5は、吐出側の雄ロータ1の回転軸に設けた雄側タイミングギヤ8と、雌ロータ2の回転軸に設けた雌側タイミングギヤ(図示せず)との噛み合い部19から歯溝の噛み合いにより噴射された油をDカバー5に設けた吐出口24から給油配管20を通して、吸入側軸受押さえ11に設けた給油穴27へ供給して、吸入側軸受6を潤滑する構造を示す。
次に、図6には、雄側タイミングギヤ8,雌側タイミングギヤ9の噛み合いで油を噴射することにより、油を吐出口24に確実に供給するための油面16の高さHを雄ロータ1及び雌ロータ2の回転軸の中心からの距離として示す。雄側タイミングギヤ8と雌側タイミングギヤ9は、各々のロータの回転軸を中心として互いにピッチ円DMPとDFPとで転がり接触する。そして、雄側タイミングギヤ8の歯先と雌側タイミングギヤ9の歯底とが互いに噛み合うとともに、雌側タイミングギヤ9の歯先と雄側タイミングギヤ8の歯底とが互いに噛み合って回転する。従って、吐出側油溜り部14では、雄側タイミングギヤ8,雌側タイミングギヤ9の各々の歯溝に充填された油が歯溝に入ったまま回転する。そして、雄側タイミングギヤ8,雌側タイミングギヤ9の歯溝内の油は、噛み合い部19で押し出され噴射される。
そこで、吐出側油溜り部14で歯溝内に充填された油が噛み合い部19まで保持される条件を次に示す。
一般的には、雌側タイミングギヤ9の直径は、雄側タイミングギヤ8よりも大きく形成される。この雌側タイミングギヤ9の歯車の歯溝内に充填された油は、歯溝が油面から離れる位置PFBで、遠心力により歯底円の接線28の方向に飛散する。そこで、この接線28が歯先円DFOと交わる噛み合い位置をPFOとし、このPFOが互いの歯の噛み合いの下方位置PG1よりも上となる歯溝PFBの位置を油面16とする。このようにすれば、雌側タイミングギヤ9の歯溝に充填された油が遠心力で歯溝から放出されるとき、雌側タイミングギヤ9の歯は、雄側タイミングギヤ8の歯と噛み合い始めているため、確実に噛み合い部19で押しだされる。したがって、雄側タイミングギヤ8の歯と雌側タイミングギヤ9の歯との噛み合い方向をロータの回転軸方向に対して、Dカバー5側に噛み合いが進むように設定すれば、Dカバー5の吐出口24に油は噴射される。
次に、図7を用いて、吐出口24の形状を説明する。雄側タイミングギヤ8の歯と雌側タイミングギヤ9の歯とが互いに噛み合う噛み合い部19で、歯溝内の油が押し出される。このため、吐出口24の幅方向については、雄側タイミングギヤ8と雌側タイミングギヤ9が噛み合う位置であって、少なくとも、噛み合い部19における雄側タイミングギヤ8の歯底径と雌側タイミングギヤ9の歯底径との間の距離よりも長く形成する。また、吐出口24の高さ方向については、少なくとも、雄側タイミングギヤ8の歯と雌側タイミングギヤ9の歯とが噛み合いを始める位置から噛み合いが外れ始める位置までとする。
また、図8に示すように、Dカバー5には、吐出口24からの油が給油される給油穴23が形成されている。この給油穴23は、給油配管20に連通されている。また、吐出側油溜り部14から歯溝が油面の上に出るまでの漏れを低減させるためには、雄側タイミングギヤ8,雌側タイミングギヤ9の歯先円の外周部に、タイミングギヤガイド25を設けるとさらに良い。このタイミングギヤガイド25は、吐出口24の下方に設けられる。
以上、実施例1〜3によれば、軸受への油の給油と、軸受へ給油した油の循環を効率よく行うことが可能なスクリュー圧縮機を提供することが可能となる。
また、タイミングギヤを設けた側の油溜り部において、油面高さを軸受の外輪と内輪の隙間としているので軸受は、まず浸かった油で潤滑される。さらに、タイミングギヤが噛み合いによって油を軸受へ噴射することで軸受への油の流れができるため、軸受の潤滑を更に促進すると共に、油溜り部の油が攪拌されることにより油の温度上昇を一様にすることができる。その結果、油の劣化を均一にすることができメンテナンス寿命を延ばすことができる。さらに、タイミングギヤを設けていない方のロータ軸側にも油溜り部を設け、両方の油溜り部を連通する配管を設けたことで、両方の油溜り部の油面高さが同じになり、油量管理,給油・排油に対するメンテナンス性を向上できる。また、タイミングギヤの無い側のロータにも跳ね上げ部材を設けることで、他方の軸受にも油を跳ね上げることが可能となり、タイミングギヤを設けていない側の軸受もグリース潤滑などを採用する必要がなく、同じ油を使えることでメンテナンス性が向上する。さらに、跳ね上げ部材を設けた側の小径側の軸受端部に軸受の下方内輪位置をガイド高さとする副油溜り部を設けることで、小径側の軸受も油に浸かった潤滑がされるため更に潤滑性が確保される。
また、タイミングギヤを収納したDカバー内下部とタイミングギヤを設けていない側の軸受端面のケーシング内下部に各々油溜り部を設けると共に、前記両油溜り部を連通する配管とタイミングギヤの軸方向に対向するDカバー内面のタイミングギヤのかみ合いにより油が噴射される位置に吐出口を設け、この吐出口と各軸受のハウジングに設けた給油口とを接続する給油穴をDカバーとケーシング内に設けたことでタイミングギヤの噛み合いにより雄・雌両ロータの吸入・吐出両側の軸受全てに給油がおこなえるため全軸受の潤滑を可能にする。
1 雄ロータ
2 雌ロータ
3 ケーシング
4 Dケーシング
5 Dカバー
6 吸入側軸受
7 吐出側軸受
8 雄側タイミングギヤ
9 雌側タイミングギヤ
10 吐出側軸受押さえ
11 吸入側軸受押さえ
12 リップシール
13 跳ね上げ部材
14 吐出側油溜り部
15 吸入側油溜り部
16 油面
17 連通管
18 切欠
19 噛み合い部
20 給油配管
21 Sカバー
22 副油溜り部
23,27 給油穴
24 吐出口
25 タイミングギヤガイド
26 水噴射穴
28 接線
29 駆動部

Claims (5)

  1. 空気を吸入し、前記空気を圧縮して吐出するスクリュー圧縮機において、
    互いに噛み合った雄ロータ及び雌ロータと、
    前記雄ロータ及び前記雌ロータの各々の回転軸を支持する吸入側軸受及び吐出側軸受と前記吸入側軸受及び前記吐出側軸受を押さえる吸入側軸受押さえ及び吐出側軸受押さえと、
    前記雄ロータ,前記雌ロータ,前記吸入側軸受及び前記吸入側軸受押さえが収納されたケーシングと、
    前記吐出側軸受及び前記吐出側軸受押さえが収納されたDケーシングと、
    前記雄ロータ及び前記雌ロータの各々の吐出側に設けられた雄側タイミングギヤ及び雌側タイミングギヤと、
    前記雄側タイミングギヤ及び前記雌側タイミングギヤを覆うDカバーと、
    前記Dカバーの内部に設けられ、油を封入した吐出側油溜り部を備え、
    前記雄側タイミングギヤ及び前記雌側タイミングギヤは、少なくとも、前記油に接触する位置に配置され
    前記吐出側油溜り部の油面の高さは、前記Dカバーの底部から前記吐出側軸受の内輪と外輪との隙間までの高さであることを特徴とするスクリュー圧縮機。
  2. 空気を吸入し、前記空気を圧縮して吐出するスクリュー圧縮機において、
    互いに噛み合った雄ロータ及び雌ロータと、
    前記雄ロータ及び前記雌ロータの各々の回転軸を支持する吸入側軸受及び吐出側軸受と前記吸入側軸受及び前記吐出側軸受を押さえる吸入側軸受押さえ及び吐出側軸受押さえと、
    前記雄ロータ,前記雌ロータ,前記吸入側軸受及び前記吸入側軸受押さえが収納されたケーシングと、
    前記吐出側軸受及び前記吐出側軸受押さえが収納されたDケーシングと、
    前記雄ロータ及び前記雌ロータの各々の吐出側に設けられた雄側タイミングギヤ及び雌側タイミングギヤと、
    前記雄側タイミングギヤ及び前記雌側タイミングギヤを覆うDカバーと、
    前記Dカバーの内部に設けられ、油を封入した吐出側油溜り部を備え、
    前記雄側タイミングギヤ及び前記雌側タイミングギヤは、少なくとも、前記油に接触する位置に配置され
    前記吐出側軸受押さえの前記雄側タイミングギヤと前記雌側タイミングギヤとが噛み合う位置には、切欠が設けられたことを特徴とするスクリュー圧縮機。
  3. 空気を吸入し、前記空気を圧縮して吐出するスクリュー圧縮機において、
    互いに噛み合った雄ロータ及び雌ロータと、
    前記雄ロータ及び前記雌ロータの各々の回転軸を支持する吸入側軸受及び吐出側軸受と、
    前記吸入側軸受及び前記吐出側軸受を押さえる吸入側軸受押さえ及び吐出側軸受押さえと、
    前記雄ロータ,前記雌ロータ,前記吸入側軸受及び前記吸入側軸受押さえが収納されたケーシングと、
    前記吐出側軸受及び前記吐出側軸受押さえが収納されたDケーシングと、
    前記雄ロータ及び前記雌ロータの各々の吐出側に設けられた雄側タイミングギヤ及び雌側タイミングギヤと、
    前記雄側タイミングギヤ及び前記雌側タイミングギヤを覆うDカバーと、
    前記Dカバーの内部に設けられ、油を封入した吐出側油溜り部とを備え、
    前記Dカバーには、前記雄側タイミングギヤと前記雌側タイミングギヤとが噛み合う位置に形成された吐出口と、前記吐出口の下方に設けられたガイドと、前記吐出口を通過した油が給油される給油穴とを有し、
    前記雄側タイミングギヤ及び前記雌側タイミングギヤは、少なくとも、前記油に接触する位置に配置されたことを特徴とするスクリュー圧縮機。
  4. 空気を吸入し、前記空気を圧縮して吐出するスクリュー圧縮機において、
    互いに噛み合った雄ロータ及び雌ロータと、
    前記雄ロータ及び前記雌ロータの各々の回転軸を支持する吸入側軸受及び吐出側軸受と前記吸入側軸受及び前記吐出側軸受を押さえる吸入側軸受押さえ及び吐出側軸受押さえと、
    前記雄ロータ,前記雌ロータ,前記吸入側軸受及び前記吸入側軸受押さえが収納されたケーシングと、
    前記吐出側軸受及び前記吐出側軸受押さえが収納されたDケーシングと、
    前記雄ロータ及び前記雌ロータの各々の吐出側に設けられた雄側タイミングギヤ及び雌側タイミングギヤと、
    前記雄側タイミングギヤ及び前記雌側タイミングギヤを覆うDカバーと、
    前記Dカバーの内部に設けられ、油を封入した吐出側油溜り部を備え、
    前記雄側タイミングギヤ及び前記雌側タイミングギヤは、少なくとも、前記油に接触する位置に配置され、前記ケーシングの内部に設けられ、油を封入した吸入側油溜り部と、前記吸入側であり、前記雄ロータの回転軸又は前記雌ロータの回転軸の何れかに設けられ、前記吸入側油溜り部の油を跳ね上げる跳ね上げ部材とを備え
    他方よりも小径で下方の内輪と外輪のすきまが油溜まりの油面よりも上にある前記吸入側軸受の軸受押さえの下部に設けられ、ガイド高さを軸受けの下方の内輪位置として、前記跳ね上げ部材で跳ね上げられた油が溜まる副油溜り部とを備えたことを特徴とするスクリュー圧縮機。
  5. 空気を吸入し、前記空気を圧縮して吐出するスクリュー圧縮機において、
    互いに噛み合った雄ロータ及び雌ロータと、
    前記雄ロータ及び前記雌ロータの各々の回転軸を支持する吸入側軸受及び吐出側軸受と前記吸入側軸受及び前記吐出側軸受を押さえる吸入側軸受押さえ及び吐出側軸受押さえと、
    前記雄ロータ,前記雌ロータ,前記吸入側軸受及び前記吸入側軸受押さえが収納されたケーシングと、
    前記吐出側軸受及び前記吐出側軸受押さえが収納されたDケーシングと、
    前記雄ロータ及び前記雌ロータの各々の吐出側に設けられた雄側タイミングギヤ及び雌側タイミングギヤと、
    前記雄側タイミングギヤ及び前記雌側タイミングギヤを覆うDカバーと、
    前記Dカバーの内部に設けられ、油を封入した吐出側油溜り部を備え、
    前記雄側タイミングギヤ及び前記雌側タイミングギヤは、少なくとも、前記油に接触する位置に配置され、前記ケーシングの内部に設けられ、油を封入した吸入側油溜り部と、前記吸入側であり、前記雄ロータの回転軸又は前記雌ロータの回転軸の何れかに設けられ、前記吸入側油溜り部の油を跳ね上げる跳ね上げ部材とを備え
    前記吸入側油溜り部と前記吐出側油溜り部とを連通し、両方の油溜まりの油面高さを同じにすることができる連通管を備えたことを特徴とするスクリュー圧縮機。
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