JP2009241901A - スクータ型車両の導風構造 - Google Patents
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Abstract
【構成】 ヘッドパイプ33の前後をフロントカバー12とレッグシールド13により前後から覆い、その内側にヘッドパイプ33の前方となるようにラジエータ38を配置し、ラジエータ38の側面に左右両側方へ温排風を導く排風ガイド40を設ける。レッグシールド13をシート20の前方で前方へ凹ませ、側面視で略くの字状にし、この屈曲した側面に略ブーメラン形状の排風口8を設ける。排風口8は側面視で、排風ガイド40の開口及びヘッドパイプ33と一部が重なるように配置する。これにより、居住性の向上と冷却効率向上を両立させることが可能になる。
【選択図】図6
Description
なお、本願において、車両取付部品の前後・左右・上下とは、車両取付状態における車両の進行方向を基準とする。また内側及び外側とは、上記車両取付状態にて車体中央側となる側を内側とし、反対側を外側という。
前記排風口を下に長い形状とし、その排風口の前縁の少なくとも一部が側面視でラジエータに重なるように配置するとともに、
前記排風口の前縁におけるラジエータと重なる部分から上方に位置する前縁が側面視でラジエータの長手方向に対して緩やかな傾斜で後方斜め上方を指向するように延び、さらに排風口の後縁のうち少なくとも上部をヘッドパイプの軸線に略平行で、かつヘッドパイプの前縁に沿うように位置させたことを特徴とする。
26はリヤカバー21の後端部には取付けられたテールランプユニット、27はスイング式パワーユニット、28はエアクリーナ、29はリヤクッションである。
ホーン37,ラジエータ38及びリザーブタンク41は、前部車体カバー5の前側部分形状に合わせて、前方が次第に低くなりながら前方へ張り出すよう、側面視で略階段状に配置されている。
ミッション48の後端部には後輪2が支持され、かつミッション48の後端部とリヤフレーム44の後端部間にはリヤクッションユニット29が設けられている。エンジン47はピラー部43の上端から前方へ突出するリヤフレーム44の前端部下方へ略水平状態に配置され、その吸気口には後方のエアクリーナ28から空気が供給され、電子燃料噴射装置49からから燃料が供給される。
このようにすると、板状部材の支持ステー54を用いることにより、フロア部31を高剛性かつ軽量にすることができる。また、板状にしたことで、ケーブル類56の支持が容易になる。
58はフロア部31の後部から側方へ張り出すステップフレームであり、ピリオンステップ18(図1)を支持する。
これらの図において明らかなように、排風口8は側面視で一部がヘッドパイプ33と重なる位置に設けられ、かつラジエータ38の後方に位置する。
前縁部60及び後縁部61はそれぞれは最前方部60a、61aを挟んで上部60b、61b及び下部60c、61cを備える。最前方部60a,61aは側面視で略くの字状をなすレッグシールド13の前方へ凸に屈曲する部分である。
また、排風口8の上部側は斜め上がりに後方へ延び、その長さは下部側より長くなっている。換言すれば、前縁部60及び後縁部61における上部60b及び61bが下部60c及び61cより長くなっている。排風口8の下部側は斜め下がりに後方へ延びている。
排風口8をこのような形状にすることにより、排風をスムーズにすることができる。
また、上下に長い排風口8の前後幅をラジエータ38とヘッドパイプ33との間で前後に拡大し、さらに排風口8の指向方向を、ラジエータ38よりも緩やかに後方に向けたため、排風口面積をより拡大して排風量を増加することができ、排風量を拡大しながら排風を効率よく排出することが可能となって冷却効率の向上を図ることができる。
図6は排風口及びその周囲部材のうち主要なものとの関係を簡略化して模式的に示す図である。排風口8は側面視でラジエータ38の後方に設けられた排風ガイド40の側面開口40aと部分的に重なり、側面開口40aから外側方へ流れる排風を排風口8から外部へ排出するようになっている。側面開口40aと排風口8の重なり部分であるハッチングで示す部分が実質開口面積Sをなす。実質開口面積Sが大きければ大きいほど排風がスムーズになる。但しこの実質開口面積Sは無制限に大きくすることはできず、レッグシールド13の形状等による制約がある。本実施例では、ブーメラン形状の採用、ヘッドパイプ33及び排風ガイド40との特定な位置関係によって、可及的に大きな面積を確保している。
このため、ルーバー64の剛性を十分確保しつつも、温排風の流れを極力妨げにくくして、ルーバーによる排気効率の低下を抑えることができる。
レッグシールド13の上部に形成された開口部は略ハート形をなすレッグシールド上部カバー5cで覆われる。
12gはフロントノーズ部12dの下方に形成される開口部であり、この中にフロントフォーク4が入り込んで回動自在になっている。
これらの図において、ラジエータ38の前面には、冷却ファン70が設けられ、その周囲はラジエータシュラウド71で囲まれている。ラジエータシュラウド71は、上部71aの中央に設けられた取付突部72でラジエータ38上面中央に突出するボス38aへボルト73で取付けられている。ラジエータ38の上部にはボス38aの近傍左右にボス38bが設けられ、ここでステー36に設けられたブラケットへ取付けられている。ラジエータ38の前面下部には、リザーブタンク41が車幅方向へ横長に配置されている。リザーブタンク41とラジエータ38の注入口74との間は、冷却ファン70の周囲に沿って曲げられたホース75で連通されている。
これらの図において、ヘッドライト11はハンドルカバー10の左右方向中央に設けられたヘッドライト用開口10aに収容され、概ねハンドル9の上方に位置する。ヘッドライト11の左右には、ハンドル9上に設けられたブレーキのマスターシリンダ90が位置する。
7bはヘッドライト用開口7aが形成された中央部から左右へ延出する腕部であって、ハンドル9の左右へ延びる部分を覆う。7cはメータ穴であり、ここにメータ(図示省略)の表示部が臨む。7dはヘッドライトの取付ボス、7eは各種スイッチ類のボタン穴である。
ヘッドライト11の中央にはバルブ94が位置し、バルブ94の左右に光軸調整支点部95、第1光軸調整部96が設けられている。光軸調整支点部95及び第1光軸調整部96はそれぞれ後述するリフレクタのケース92に対する支持部であり、それぞれの中心を通る水平線H上に位置する。光軸調整支点部95は光軸調整時の回動中心をなし、第1光軸調整部96は残量確認窓91を通して後方から操作される水平方向の光軸調整軸をなす。
さらに、光軸調整支点部95の下方で、かつ光軸調整支点部95の中心を通る垂直線V上に上下方向の第2光軸調整部97が位置する。第2光軸調整部97は前方から調整できる。
第2光軸調整部97は、ケース92の下部から突出する突部103に進退自在にネジ結合し、突部103を通過した先端側はケース92内へ入り、図21に示すように、先端の球状部101がリフレクタ100から一体に突出する連結腕98に設けられた球面凹部99と回動自在に結合している。
このため、図22に示すように、バルブ94はリフレクタ100と共に上下方向へ揺動して上下方向における光軸Cの角度調整が可能になる。
なお、第2光軸調整部97はハンドルカバー11の後方側から調整することもできる。この場合には、ハンドルカバー11の背面側にエイミング調整窓を設ければよい。
Claims (5)
- ヘッドパイプを前方から覆うフロントカバーを含む前部車体カバーと、その内側に収容されヘッドパイプの前方へ配置されるラジエータとを備え、フロントカバーのラジエータ前方部分に空気取入口を設け、ラジエータを冷却した温排風を排出するための排風口を前部車体カバーのうちラジエータ後側を覆う部分の左右に設けたスクータ型車両の導風構造において、
前記排風口を下に長い形状とし、その排風口の前縁の少なくとも一部が側面視でラジエータに重なるように配置するとともに、
前記排風口の前縁におけるラジエータと重なる部分から上方に位置する前縁が側面視でラジエータの長手方向に対して緩やかな傾斜で後方斜め上方を指向するように延び、さらに排風口の後縁のうち少なくとも上部をヘッドパイプの軸線に略平行で、かつヘッドパイプの前縁に沿うように位置させたことを特徴とするスクータ型車両の導風構造。 - 前記排風口のラジエータの重なる部分よりも下部の前縁及び後縁を、後方へ斜め下がりに傾斜させたことを特徴とする請求項1に記載したスクータ型車両の導風構造。
- 前記排風口の前縁及び後縁の上部と下部とをそれぞれ曲線で連結したことを特徴とする請求項2に記載したスクータ型車両の導風構造。
- シートとこのシートに着座した乗員の足を前方から覆うレッグシールドを備え、前記排風口は前記レッグシールドに設けられ、かつ前記シート上面と略同一高さに配置されるとともに、前記レッグシールドの背面側を側面視で前記排風口に沿って前方に凹んだ形状にしたことを特徴とする請求項3に記載したスクータ型車両の導風構造。
- 前記排風口に車両前後へ延びる複数の羽根板を有するルーバーを設け、この羽根板の肉厚を、内側で薄く、外側で厚くしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載したスクータ型車両の導風構造。
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