JP2009238575A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インバータ72は、コンバータ71からの直流電力を高周波の交流電力に変換し、均一に分散配置された誘導加熱コイル4と共振コンデンサ75に供給する。センサー76は、誘導加熱コイル4の中心または誘導加熱コイル4同士の間に設けられ、天板3上の鍋2を検出する。制御手段74はセンサー76の出力を基準値と比較し、センサー76の出力が基準値を超えたときに鍋有りと判定し、鍋の配置位置(中心位置)と占有領域の大きさを推定する。制御手段74は、推定結果に基づいて操作部73を、その中心の位置を鍋の中心位置に合わせて表示部5に表示し、操作部73の機能を有効にする。
【選択図】図7
Description
また、被加熱物の底の形や大きさが誘導加熱コイルのサイズと合わないと、磁束漏れが増えて加熱効率が低下を伴うという問題もあった。
また、特許文献4で示される従来例では、加熱部を移動可能であるが、手動で行う必要があり、作業が繁雑であった。
図1は本発明に係る誘導加熱調理器の斜視図であり、同時に天板を透視した状態を示しており、誘導加熱コイルの配置状況を分かりやすく図示している。また、図2は本発明に係る誘導加熱調理器の天板に載置された鍋などの被加熱物2と操作部の表示位置との関係を示す図である。図1に示すように、誘導加熱調理器は、本体1と、本体の上部に設けられ、鍋などの被加熱物2を載置可能な天板3と、天板3の下方に設けられた誘導加熱コイル4と、天板3の手前に設けられたタッチパネルで構成された、操作部の表示領域である表示部5と、本体1側に設けられた操作部6とロースタ7から構成される。なお、表示部5は操作表示手段を構成する。また、図1に示すように、天板3の下方には、比較的小型の誘導加熱コイル4(以下、小型コイルと呼ぶこともある)がほぼ均一的に分散配置されている。なお、小型コイル4のレイアウトについては図3に例示されている。例えば、図3(a)に示すように、小型コイル4をグリッド状に配置しても良いし、図3(b)に示すように、小型コイル4をハニカム状に配置しても良いし、図3(c)に示すように、従来の大型の誘導加熱コイルと上記小型コイル4を混在させて配置しても良い。
なお、図7において、誘導加熱コイル4、共振コンデンサ75、センサー76は1つだけ示されているが、実際は多数配置されている。
また、制御手段74が鍋検出回路77の出力に基づいて被加熱物2が無いと判定した場合には、誘導加熱コイル4に高周波電流を供給しないようにインバータ72を制御する。
また、インバータ72からの高周波電流の周波数が共振周波数のときに誘導加熱コイル4は最大の磁界すなわち最大加熱力を出力する。
また、センサー76は図5に示す温度検出手段あるいは容量検出手段、あるいは図6に示す発光手段および受光手段が用いられる。
また、上記では被加熱物2として鍋を例に挙げて説明したが、鍋に限定されるものでなく、他の金属製容器でも良い。
また、操作部73は表示部5であるタッチパネルで構成されるが、有機EL、CRT、PDP(プラズマディスプレイ)、小型プロジェクター、DLP(登録商標)など表示できる素子や微少素子を多数個配置して構成され連続領域を表示できる材料で構成されるものであればどのようなものを用いて構成しても良い。また、帯状のタッチパネル(表示部5)を天板3の周囲にその縁に沿って設け、操作部73の画像と画像の中心位置(座標)と対応させて記憶手段に予め記憶させておき、必要時に制御手段74が操作部73を表示部5の任意の位置に中心位置を中心として左右表示することができる。
また、表示部5に操作部73を表示するだけでなく、操作部73を直接LED、LCD、光源付きの光ファイバなどで構成し、これを複数個天板3の周囲に配設してもよい。
また、今後多用されることが期待されているFED(フィールドエミッタディスプレイ)が実用化できた場合にはこれを用いて構成しても良い。
なお、操作部73の画像の中心位置と操作部73を構成する各操作ボタンの画像との相対位置(距離)も予め記憶手段に記憶させておき、制御手段74がユーザーによって操作された操作ボタンの位置と操作部73の中心位置との相対位置(距離)を計算し、上記記憶手段に記憶してある各操作ボタンとの相対位置(距離)を照合することでどの操作ボタンが押されたかを特定することができる。
なお、この他に本体1側に設けられた操作部6とロースタ7の制御回路もあるが、本発明とは関係ないため、説明を省略する。
次に被加熱物2と操作部73の表示との関係について図8を用いて説明する。
調理を行う場合には、まずユーザーは誘導加熱調理器本体1の例えば横や背面に設けられた図示しない主電源用スイッチを投入する。これにより、誘導加熱調理器は周期的に天板3上に被加熱物2が載置されたか否かをセンサー76を用いて監視する。
被加熱物2が載置されていない場合、天板3には何も表示されない(図8(a))。ユーザーが天板3の上に被加熱物2である鍋を載置すると、例えば、鍋の手前側に図4(a)に示すような電源ボタン51と非表示ボタン52のみから成る操作部73が表示される(図8(b))。そこで、ユーザーがこの電源ボタン51を押すと図4(a)の操作部73から図4(b)に示すような電源ボタン51と「加熱」ランプ付きボタン53、「揚物」ランプ付きボタン54、「煮込」ランプ付きボタン55と火力の詳細設定を行うための個別用ランプ付きボタン57a〜57iを含む操作部73が表示される(図8(c))。
なお、操作部73は、被加熱物2の左右方向の中心位置と表示部5(タッチパネル)内の操作部73の左右方向(長手方向)の中心位置が合うように表示部5内に表示される。
ユーザーは、誘導加熱調理器を用いて調理を行う場合、まず誘導加熱調理器本体1に設けられた主電源スイッチ(図示せず)を投入する。これにより、誘導加熱調理器の制御手段74は動作を開始し、一定の時間遅れを周期として周期的にセンサー76からの検出信号を基に被加熱物2が天板3上に有るか否かを調べ(ステップS901〜S903)、無ければステップS901に戻り監視を継続し、被加熱物2が天板3上に有ればステップS904へ進む。ユーザーが食品を収納した被加熱物2を天板3の上に載置すると、制御手段74はセンサー76が検出した信号から天板3上における被加熱物2が占有する領域を特定し、この占有領域から被加熱物2の中心位置と大きさを算出する(ステップS904)。
次に、制御手段74は予め記憶手段に記憶させておいた操作部73の画像と、この画像の左右方向(X軸方向)の中心位置と、この中心位置と各操作ボタンの位置との差分である距離を含む情報を読み出して、被加熱物2の中心位置と操作部73の画像の中心位置を合わせて表示部5(タッチパネル)上に図4(a)に示すように電源ボタン51と非表示ボタン52のみから成る操作部73を表示するとともに、この操作部73の機能を有効にさせ、ユーザーからの操作入力を受け付ける状態にする(ステップS906)。そしてユーザーがこの非表示ボタン52か電源ボタン51のいずれかを操作するまで経過時間をカウントしながら待つ(ステップS907〜S910)。なお、このときの操作部73の表示形態は図4(a)に示した通りであり、制御手段74は電源ボタン51と非表示ボタン52の色を有効であることを示す色(例えばオレンジ色)にする。ここで、ユーザーが被加熱物2の調理を行いたくない場合、ユーザー自身の意志で非表示ボタン52を押す。これにより非表示ボタン52の座標が制御手段74に送られ、制御手段74はこの非表示ボタン52の座標を操作部73から受信すると、操作部73の画像を消去し(ステップS908)、ステップS901に戻る。
また、制御手段74は、センサー76の出力に基づき、被加熱物2が天板3から離れたと判断した後、所定時間以内に前記被加熱物2が天板3上に配置されないときには、前記操作部73を無効とする。
次に、被加熱物2の配置位置の特定と大きさを算出するときの動作について図7および図10を用いて説明する。
以下の説明において、天板3の左右方向をX軸方向とし、前後方向をY軸方向とする。
また、被加熱物2の底の形状は、円形または楕円形のいずれかであることを前提とする。
また、被加熱物2をX軸方向では複数台並べて置くことができるが、Y軸方向では1台しか置けないことを前提とする。また、被加熱物2はX軸方向で天板3からわずかにはみ出て配置されることは許可することとする。
また、表示部5は図16(a)のように天板3の手前側の周囲に天板3の縁に沿って設けられているものとする。
制御手段74は、センサー76から取得した情報に基づき、被加熱物2の天板3上の占有領域のY軸方向の最大位置と最小位置を特定する(ステップS1001)。次に、制御手段74は、最大位置と最小位置の平均値をとることで非加熱物2のY軸方向の中心位置を算出し、この中心位置を通るX軸の中心位置に決定する(ステップS1002)。次に、制御手段74は、センサー76から取得した情報に基づき、被加熱物2の天板3上の占有領域のX軸方向の最大位置と最小位置を特定する(ステップS1003)。次に、制御手段74は、X軸方向の最大位置と中心位置との距離X1および、X軸方向の最小位置と中心位置との距離X2を計算し、X1とX2を比較する(ステップS1004)。X1とX2が等しければ被加熱物2は天板3内にあると判定し、X1を2倍した値が被加熱物2のX軸方向の大きさであると推定する。また、制御手段74は、X1がX2より大きければ、被加熱物2は天板3からわずかに左へはみ出していると判定し、X1を2倍した値が被加熱物2のX軸方向の大きさであると推定する。また、制御手段74は、X2がX1より大きければ、被加熱物2は天板3からわずかに右へはみ出していると判定し、X2を2倍した値が被加熱物2のX軸方向の大きさであると推定する(ステップS1005)。
実施の形態1では、誘導加熱コイル4の数に対応する数の温度検出器や容量検出器などのセンサー76を誘導加熱コイル4の中心または誘導加熱コイル4間に配置して被加熱物2の配置位置を直接検出する場合について説明した。しかし、上記のセンサー76の代わりに電流検出器81を用いて被加熱物2の配置位置を検出することも可能である。この実施の形態2では、このような態様について説明する。
図1〜図6、図8および図10はこの実施の形態2でも用いられる。また、図16(a)に一例を示すように、予め天板3の周囲の例えば手前などに、複数の操作ボタンにそれぞれLEDを乗せて一体化して構成した操作部73を複数個設けておく。
図11は、本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態2における回路構成を示すブロック図である。図11において図7と同符号は、同一または相当部分を示す。以下、異なる構成について説明する。電流検出器81は共振コンデンサ75とインバータ72との間を流れる高周波電流を検出するセンサーであり、例えばACCT(ACカレントトランス)によって構成される。また、コンバータ71を流れる直流電流を検出しても良く、この場合には例えば抵抗で直流電流器を構成し、この抵抗の両端に発生する電圧に基づいて電流を換算しても良く、あるいは直接DCCT(DCカレントトランス)などによって直流電流器を構成しても良い。
ユーザーは、誘導加熱調理器を用いて調理を行う場合、まず誘導加熱調理器本体1に設けられた主電源スイッチ(図示せず)を投入する。これにより、誘導加熱調理器の制御手段74は動作を開始し、システム導入時に設定した時間を周期として周期的に誘導加熱コイル4に順次高周波電流を供給して電流検出器81からの検出信号を調べる。被加熱物2が載置されている場合にはその真下にある誘導加熱コイル4との磁気結合が大きくなるため、この誘導加熱コイル4には電流が流れ、被加熱物2が載置されていない位置では、その真下にある誘導加熱コイル4と被加熱物2との磁気結合が小さくなるため、この誘導加熱コイル4には電流が流れない。従って、すべての誘導加熱コイル4を順次駆動しながらインバータ72の共通ラインに挿入されている電流検出器81が検出した電流を予め設定した基準値と比較し、電流検出器81が検出した電流が基準値を上回れば真上に被加熱物2が有ると判断し、なければ、真上に被加熱物2が無いと判断する。この場合、各誘導加熱コイル4毎に1回だけの電流検出ではノイズによって誤検出のおそれがあるので、数回の電流検出を行い、ずれの大きいデータを除いた上で平均をとる。そして、得られた平均値を基準値と比較する。以上の動作を天板3の下方に均一的に分散配置された全ての誘導加熱コイル4について順次行なえば、被加熱物2が天板3上の占有領域(範囲)を容易に判断することができる。
しかしながら、誘導加熱コイル4の数が多いほど順次駆動にかかる時間が多くなる。調理中も被加熱物2の移動があるか否かを監視するために、周期的に上記順次駆動を行うと、誘導加熱コイル4を本来の調理に割く時間よりも監視に割く時間の方が多くなる場合もあり、快適な調理ができなくなるだけでなく、調理に多大な支障を招く虞がある。
そこで、この実施の形態2では、誘導加熱コイル4の数よりも少ない数(例えば、誘導加熱コイル4の数の半分)のセンサー76を分散配置して、このセンサー76を用いて被加熱物2の有無やその占有領域の範囲を大雑把に(粗く)検出し、被加熱物2の占有領域が粗く検出できたら、検出された占有領域と取りこぼしを防ぐためにマージンとして周囲の領域も含めてこれらの領域に対応する誘導加熱コイル4に検査用電流を流し、その時の電流検出器81を用いて被加熱物2の占有領域を高精度に検出するように構成する。
主電源が投入されると、誘導加熱調理器は動作を開始し、制御手段74は誘導加熱コイル4の数より少ないセンサー76を用いて天板3上に被加熱物2の有無を周期的に監視する。そして、被加熱物2が天板3上に載置されたとき、制御手段74はセンサー76からの検出信号に基づき被加熱物2の天板3上の占有領域を大雑把(粗く)に特定する。次に、制御手段74はインバータ72を制御して大雑把に特定された占有領域と安全のためにマージンとして周囲の領域も含めてこれらの領域に対応する全ての誘導加熱コイル4に順次検査用電流を流させ、その時に流れる電流を電流検出器81を用いて検出し、検出電流が基準値を超えた誘導加熱コイル4の配置位置から被加熱物2の占有領域をより高い精度で特定する。次に、制御手段74は高い精度で特定した被加熱物2の占有領域の中心位置と大きさを算出する。そして、制御手段74は算出された被加熱物2の占有領域の中心位置に記憶手段に記憶された操作部73の画像の中心位置を合わせて操作部73の画像を表示部5の特定領域に表示し、この操作部73の表示領域を有効にする。これにより、操作部73はユーザーの操作を入力できるようになる。
制御手段74は加熱調理中でもセンサー76を用いて天板3上に被加熱物2が有るか否かを周期的に監視する。そして、被加熱物2が天板3上に載置されたとき、制御手段74はセンサー76の検出信号に基づき被加熱物2の天板3上の占有領域を大雑把(粗く)に特定する。次に、制御手段74はインバータ72を制御して大雑把に特定された占有領域と安全のためにマージンとして周囲の領域も含めてこれらの領域に対応する全ての誘導加熱コイル4に順次検査用電流を流させ、その時に流れる電流を電流検出器81を用いて検出し、検出電流が基準値を超えた誘導加熱コイル4の配置位置から被加熱物2の占有領域をより高い精度で特定する。次に、制御手段74は高い精度で特定した被加熱物2の占有領域の中心位置と大きさを算出する。
調理を行う場合には、まずユーザーは誘導加熱調理器本体1の例えば横や背面に設けられた図示しない主電源用スイッチを投入する。これにより、誘導加熱調理器は周期的に天板3上に被加熱物2が載置されたか否かをセンサー76を用いて監視する。
ユーザーが天板3の上に被加熱物2である鍋を載置すると、この鍋の天板3上の占有領域が上記のようにセンサー76によって大雑把に特定された後、誘導加熱コイル4を用いて上記のように高精度に特定される。そして、特定された鍋の手前側に鍋の左右方向(長手方向)の中心にその左右方向(長手方向)の中心を合わせて図4(a)に示すような電源ボタン51と非表示ボタン52のみから成る操作部73が表示される。そこで、ユーザーがこの電源ボタン51を押すと図4(a)の操作部73から図4(b)に示すような電源ボタン51と「加熱」ランプ付きボタン53、「揚物」ランプ付きボタン54、「煮込」ランプ付きボタン55と火力の詳細設定を行うための個別用ランプ付きボタン57a〜57iを含む操作部73が表示される。
なお、上記の動作は、天板3の前方側の所定の位置、具体的には天板3の手前側に天板3の縁に沿って、左右方向(長手方向)に帯状の表示部5(タッチパネル)を設けておき、被加熱物2の左右方向の中心位置と表示部5(タッチパネル)内の操作部73の左右方向(長手方向)の中心位置が合うように操作部73を表示し、有効にされた操作部73は最初は電源ボタン51のみを表示し、この電源ボタン51が押されたら、次に制御手段74が操作部73全体を表示することで実現される。
ユーザーは、誘導加熱調理器を用いて調理を行う場合、まず誘導加熱調理器本体1に設けられた主電源スイッチ(図示せず)を投入する。これにより、誘導加熱調理器の制御手段74は動作を開始し、一定の時間遅れを周期として周期的にセンサー76からの検出信号を基に被加熱物2が天板3上に有るか否かを粗く調べ(ステップS1201〜S1203)、無ければステップS1201に戻り監視を継続し、被加熱物2が天板3上に有ればステップS1204へ進む。ユーザーが食品を収納した被加熱物2を天板3の上に載置すると、制御手段74はセンサー76が検出した信号から天板3上における被加熱物2が占有する領域を粗く特定する。次に、制御手段74は、センサー76によって粗く特定された被加熱物2の占有領域と精度を高くするためにマージンとして周囲の領域も含めてこれらの領域に対応する誘導加熱コイル4に検査用電流を流し、その時の電流検出器81を用いて被加熱物2の占有領域を高精度に検出するように構成する。特定された占有領域内のすべての誘導加熱コイル4に順次検査用電流を流しながら電流検出器81が検出した電流を基準値と比較する。そして基準値以上の電流が検出された誘導加熱コイル4の配置位置に基づいて被加熱物2の天板3上の占有領域を高精度に特定し、この占有領域の中心位置と大きさを算出する(ステップS1204〜S1206)。
次に、誘導加熱調理器の制御手段74は予め記憶手段に記憶させておいた操作部73の画像と、この画像の左右方向(X軸方向)の中心位置と、この中心位置と各操作ボタンの位置との差分である距離を含む情報を読み出して、被加熱物2の中心位置と操作部73の画像の中心位置を合わせて表示部5(タッチパネル)上に図4(a)に示すように電源ボタン51と非表示ボタン52のみから成る操作部73を表示するとともに、この操作部73の機能を有効にし、ユーザーからの操作入力を受け付ける状態にする(ステップS1208)。そしてユーザーがこの非表示ボタン52か電源ボタン51のいずれかを操作するまで経過時間をカウントしながら待つ(ステップS1209〜S1212)。なお、このときの操作部73の表示形態は図4(a)に示した通りであり、制御手段74は電源ボタン51と非表示ボタン52の色を有効であることを示す色(例えばオレンジ色)に切り替える。ここで、ユーザーが被加熱物2の調理を行いたくない場合、ユーザー自身の意志で非表示ボタン52を押す。これにより非表示ボタン52の座標が制御手段74に送られ、制御手段74はこの非表示ボタン52の座標を操作部73から受信すると、操作部73の画像を消去して無効にし(ステップS1210)、ステップS1201に戻る。
次に、制御手段74は、算出した被加熱物2の大きさと記憶手段に保存された前回の被加熱物2の大きさを照合して、大きさが同じであり、中心位置が異なっていれば、その被加熱物2が移動したと判断して、被加熱物2の移動先に操作部73の画像表示を移動する。すなわち、移動先の被加熱物2の中心位置に操作部73の中心位置を合わせて操作部73の画像を再表示し、この操作部73の機能を有効するとともに、今まで表示していた操作部73の機能を無効にしてこの操作部73の画像を消去して(ステップS1213)、ステップS1215に戻る。なお、この実施の形態では複数の被加熱物2はそれぞれ大きさが異なるということを前提にしている。
(ステップS1221〜S1223)。
また、制御手段74は、センサー76の出力に基づき、被加熱物2が天板3から離れたと判断した後、所定時間以内に前記被加熱物2が天板3上に配置されないときには、前記操作部73を無効とする。
上記の実施の形態1〜2では、表示部5(タッチパネル)のような帯状の連続領域内の、任意の位置に操作部73の画像を表示し、ユーザーによって操作された位置の座標に基づいて操作ボタンを特定して制御する場合について説明した。しかし、全ての操作ボタン(電源ボタン、非表示ボタン、「加熱」「煮込み」「揚物」の各ランプ付きボタン、個別用ランプ付きボタン)と対応するLEDで操作部73を構成し、予め天板3の手前などに複数の操作部73を配置しておき、これらの操作部73の内で被加熱物2の載置位置に最も近い操作部73を選択するように構成してもよい。この実施の形態3では、このような形態について説明する。
図14は本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態3における回路構成を示すブロック図である。図において、表示部5が無いことと1つだけ示されている操作部73は実際には複数個あることが図7と異なる。
主電源が投入されると、誘導加熱調理器は動作を開始し、制御手段74はセンサー76を用いて天板3上に被加熱物2が有るか否かを周期的に監視する。そして、被加熱物2が天板3上に載置されたとき、制御手段74はセンサー76からの検出信号に基づき被加熱物2の天板3上の占有領域を特定し、特定された占有領域から被加熱物2の中心位置と大きさを算出する。そして、制御手段74は算出結果に基づいて複数の操作部73のうちから被加熱物2の中心位置に最も近い操作部73を選択してその機能を有効にし、選択されない操作部73の機能を無効にする。
制御手段74は加熱調理中でもセンサー76を用いて天板3上に被加熱物2が有るか否かを周期的に監視する。そして、被加熱物2が天板3上に載置されたとき、制御手段74はセンサー76の検出信号に基づき被加熱物2の天板3上の占有領域を特定し、特定された占有領域から被加熱物2の中心位置と大きさを算出する。
調理を行う場合には、まずユーザーは誘導加熱調理器本体1の例えば横や背面に設けられた図示しない主電源用スイッチを投入する。これにより、誘導加熱調理器は周期的に天板3上に被加熱物2が載置されたか否かをセンサー76を用いて監視する。
ユーザーが天板3の上に被加熱物2である鍋を載置すると、例えば、鍋の手前側の最も近い操作部73に図4(a)に示すような電源ボタン51と非表示ボタン52のみが点灯する。そこで、ユーザーがこの電源ボタン51を押すと、この非表示ボタン52が消灯するとともに図4(a)の操作部73から図4(b)に示すような電源ボタン51と「加熱」ランプ付きボタン53、「揚物」ランプ付きボタン54、「煮込」ランプ付きボタン55と火力の詳細設定を行うための個別用ランプ付きボタン57a〜57iを含む操作部73が点灯する。
なお、上記の動作は、操作部73を直接LEDなどで構成し、このようにして構成した操作部73を予め複数個設けておき、制御手段74がこれらの操作部73のうち、被加熱物2の載置位置に最も近い操作部73を選択し、この機能を有効にするとともに他の操作部73を無効にし、有効にされた操作部73において最初は電源ボタン51と非表示ボタン52のみを点灯させ、この電源ボタン51が押されたら、制御手段74が非表示ボタン52を消灯させ且つこの機能を無効にするとともに操作部73全体の操作ボタンを点灯させることで実現される。
ユーザーは、誘導加熱調理器を用いて調理を行う場合、まず誘導加熱調理器本体1に設けられた主電源スイッチ(図示せず)を投入する。これにより、誘導加熱調理器の制御手段74は動作を開始し、一定の時間遅れを周期として周期的にセンサー76からの検出信号を基に被加熱物2が天板3上に有るか否かを調べ(ステップS901〜S903)、無ければステップS901に戻り監視を継続し、被加熱物2が天板3上に有ればステップS904へ進む。ユーザーが食品を収納した被加熱物2を天板3の上に載置すると、制御手段74はセンサー76が検出した信号から天板3上における被加熱物2が占有する領域を特定し、この占有領域から被加熱物2の中心位置と大きさを算出する(ステップS904)。
次に、誘導加熱調理器の制御手段74は複数の操作部のうち、天板上3の被加熱物2に最も近い操作部73に図4(a)に示すように電源ボタン51と非表示ボタン52のみを点灯させ、この操作部73の機能を有効にさせ、ユーザーからの操作入力を受け付ける状態にする(ステップS906)。そしてユーザーがこの非表示ボタン52か電源ボタン51のいずれかを操作するまで経過時間をカウントしながら待つ(ステップS907〜S910)。なお、このときの操作部73の表示形態は図4(a)に示した通りであり、制御手段74は電源ボタン51と非表示ボタン52を点灯させる。ここで、ユーザーが被加熱物2の調理を行いたくない場合、ユーザー自身の意志で非表示ボタン52を押す。これにより非表示ボタン52の識別情報が制御手段74に送られ、制御手段74はこの非表示ボタン52の識別情報を操作部73から受信すると、操作部73の全ての操作ボタンを消灯させ、操作部73の機能を無効にし(ステップS908)、ステップS901に戻る。
また、制御手段74は、センサー76の出力に基づき、被加熱物2が天板3から離れたと判断した後、所定時間以内に前記被加熱物2が天板3上に配置されないときには、前記操作部73を無効とする。
実施の形態3では、誘導加熱コイル4の数に対応する数の温度検出器や容量検出器などのセンサー76を誘導加熱コイル4の中心または誘導加熱コイル4間に配置して被加熱物2の配置位置を直接検出する場合について説明した。しかし、上記のセンサー76の代わりに電流検出器81を用いて被加熱物2の配置位置を検出することも可能である。この実施の形態4では、このような態様について説明する。
図1〜図6および図8および図10はこの実施の形態4でも用いられる。また、図17(a)に一例を示すように、予め天板3の周囲の例えば手前などに、複数の操作ボタンにそれぞれLEDを乗せて一体化して構成した操作部73を複数個設けておく。
図15は本発明に係る誘導加熱調理器の実施の形態4における回路構成を示すブロック図である。図において、表示部5が無いことと1つだけ示されている操作部73は実際には複数個あることが図11と異る。
ユーザーは、誘導加熱調理器を用いて調理を行う場合、まず誘導加熱調理器本体1に設けられた主電源スイッチ(図示せず)を投入する。これにより、誘導加熱調理器の制御手段74は動作を開始し、システム導入時に設定した時間を周期として周期的に誘導加熱コイル4に順次高周波電流を供給して電流検出器81からの検出信号を調べ、被加熱物2が載置されている場合にはその真下にある誘導加熱コイル4との磁気結合が大きくなるため、この誘導加熱コイル4には電流が流れ、被加熱物2が載置されていない位置では、その真下にある誘導加熱コイル4と被加熱物2との磁気結合が小さくなるため、この誘導加熱コイル4には電流が流れない。従って、すべての誘導加熱コイル4を順次駆動しながらインバータ72の共通ラインに挿入されている電流検出器81が検出した電流を予め設定した基準値と比較し、電流検出器81が検出した電流が基準値を上回れば真上に被加熱物2が有ると判断し、なければ、真上に被加熱物2が無いと判断する。この場合、各誘導加熱コイル4毎に1回だけの電流検出ではノイズによって誤検出のおそれがあるので、数回の電流検出を行い、ずれの大きいデータを除いた上で平均をとる。そして、得られた平均値を基準値とを比較する。以上の動作を天板3の下方に均一的に分散配置された全ての誘導加熱コイル4について順次行なえば、被加熱物2が天板3上の占有領域(範囲)を容易に判断することができる。
しかしながら、誘導加熱コイル4の数が多いほど順次駆動にかかる時間が多くなる。調理中も被加熱物2の移動があるか否かを監視するために、周期的に上記順次駆動を行うと、誘導加熱コイル4を本来の調理に割く時間よりも監視に割く時間の方が多くなる場合もあり、快適な調理ができなくなるだけでなく、調理に多大な支障を招く虞がある。
そこで、この実施の形態4では、誘導加熱コイル4の数よりも少ない数(例えば、誘導加熱コイル4の数の半分)のセンサー76を分散配置して、このセンサー76を用いて被加熱物2の有無やその占有領域の範囲を大雑把に(粗く)検出し、被加熱物2の占有領域が粗く検出できたら、検出された占有領域と取りこぼしを防ぐためにマージンとして周囲の領域も含めてこれらの領域に対応する誘導加熱コイル4に検査用電流を流し、その時の電流検出器81を用いて被加熱物2の占有領域を高精度に検出するように構成する。
主電源が投入されると、誘導加熱調理器は動作を開始し、制御手段74は誘導加熱コイル4の数より少ないセンサー76を用いて天板3上に被加熱物2の有無を周期的に監視する。そして、被加熱物2が天板3上に載置されたとき、制御手段74はセンサー76からの検出信号に基づき被加熱物2の天板3上の占有領域を大雑把(粗く)に特定する。次に、制御手段74はインバータ72を制御して大雑把に特定された占有領域と安全のためにマージンとして周囲の領域も含めてこれらの領域に対応する全ての誘導加熱コイル4に順次検査用電流を流させ、その時に流れる電流を電流検出器81を用いて検出し、検出電流が基準値を超えた誘導加熱コイル4の配置位置から被加熱物2の占有領域をより高い精度で特定する。次に、制御手段74は高い精度で特定した被加熱物2の占有領域の中心位置と大きさを算出する。そして、制御手段74は算出結果に基づいて複数の操作部73のうちから被加熱物2に最も近い操作部73を選択してその機能を有効にし、選択されない操作部73の機能を無効にする。
制御手段74は加熱調理中でもセンサー76を用いて天板3上に被加熱物2が有るか否かを周期的に監視する。そして、被加熱物2が天板3上に載置されたとき、制御手段74はセンサー76の検出信号に基づき被加熱物2の天板3上の占有領域を大雑把(粗く)に特定する。次に、制御手段74はインバータ72を制御して大雑把に特定された占有領域と安全のためにマージンとして周囲の領域も含めてこれらの領域に対応する全ての誘導加熱コイル4に順次検査用電流を流させ、その時に流れる電流を電流検出器81を用いて検出し、検出電流が基準値を超えた誘導加熱コイル4の配置位置から被加熱物2の占有領域をより高い精度で特定する。次に、制御手段74は高い精度で特定した被加熱物2の占有領域の中心位置と大きさを算出する。
調理を行う場合には、まずユーザーは誘導加熱調理器本体1の例えば横や背面に設けられた図示しない主電源用スイッチを投入する。これにより、誘導加熱調理器は周期的に天板3上に被加熱物2が載置されたか否かをセンサー76を用いて監視する。
ユーザーが天板3の上に被加熱物2である鍋を載置すると、この鍋の天板3上の占有領域が上記のようにセンサーによって大雑把に特定された後、誘導加熱コイル4を用いて上記のように高精度に特定される。そして、特定された鍋の手前側の最も近い操作部73に図4(a)に示すような電源ボタン51と非表示ボタン52のみが点灯する。そこで、ユーザーがこの電源ボタン51を押すと非表示ボタン52が消灯して図4(a)の操作部73から図4(b)に示すような電源ボタン51と「加熱」ランプ付きボタン53、「揚物」ランプ付きボタン54、「煮込」ランプ付きボタン55と火力の詳細設定を行うための個別用ランプ付きボタン57a〜57iを含む操作部73が点灯する。
なお、上記の動作は、操作部73を直接LEDなどで構成し、このようにして構成した操作部73を予め複数個設けておき、制御手段74がこの複数の操作部73のうち、被加熱物2の載置位置に最も近い操作部73を選択して有効にし、それ以外の誘導加熱コイル4を停止するとともにそれ以外の操作部73を無効にするとともに選択された操作部7において3最初は電源ボタン51と非表示ボタン52のみを点灯させ、この電源ボタン51が押されたら、制御手段74は非表示ボタン52を消灯させ且つこの機能を無効にするとともに操作部73全体の操作ボタンを点灯させることで実現される。
ユーザーは、誘導加熱調理器を用いて調理を行う場合、まず誘導加熱調理器本体1に設けられた主電源スイッチ(図示せず)を投入する。これにより、誘導加熱調理器の制御手段74は動作を開始し、一定の時間遅れを周期として周期的にセンサー76からの検出信号を基に被加熱物2が天板3上に有るか否かを粗く調べ(ステップS1201〜S1203)、無ければステップS1201に戻り監視を継続し、被加熱物2が天板3上に有ればステップS1204へ進む。ユーザーが食品を収納した被加熱物2を天板3の上に載置すると、制御手段74はセンサー76が検出した信号から天板3上における被加熱物2が占有する領域を粗く特定する。次に、制御手段74は、センサー76によって粗く特定された被加熱物2の占有領域と精度を高くするためにマージンとして周囲の領域も含めてこれらの領域に対応する誘導加熱コイル4に検査用電流を流し、その時の電流検出器81を用いて被加熱物2の占有領域を高精度に検出するように構成する。特定された占有領域内のすべての誘導加熱コイル4に順次検査用電流を流しながら電流検出器81が検出した電流を基準値と比較する。そして基準値以上の電流が検出された誘導加熱コイル4の配置位置に基づいて被加熱物2の天板3上の占有領域を高精度に特定し、この占有領域の中心位置と大きさを算出する(ステップS1204〜S1206)。
次に、誘導加熱調理器の制御手段74は複数の操作部のうち、天板上3の被加熱物2に最も近い操作部73に図4(a)に示すように電源ボタン51と非表示ボタン52のみを点灯させ、この操作部73の機能を有効にし、ユーザーからの操作入力を受け付ける状態にする(ステップS1208)。そしてユーザーがこの非表示ボタン52か電源ボタン51のいずれかを操作するまで経過時間をカウントしながら待つ(ステップS1209〜S1212)。なお、このときの操作部73の表示形態は図4(a)に示した通りである。ここで、ユーザーが被加熱物2の調理を行いたくない場合、ユーザー自身の意志で非表示ボタン52を押す。これにより非表示ボタン52の識別情報が制御手段74に送られ、制御手段74はこの非表示ボタン52の識別情報を操作部73から受信すると、操作部73を無効にし(ステップS1210)、ステップS1201に戻る。
次に、制御手段74は、算出した被加熱物2の大きさと記憶手段に保存された前回の被加熱物2の大きさを照合して、大きさが同じであり、中心位置が異なっていれば、その被加熱物2が移動したと判断して、被加熱物2の移動先に最も近い操作部73を選択してこの操作部73の機能を有効するとともに、今まで表示していた操作部73の機能を無効にして(ステップS1213)、ステップS1215に戻る。なお、この実施の形態では複数の被加熱物2はそれぞれ大きさが異なるということを前提にしている。(ステップS1221〜S1223)。
また、制御手段74は、センサー76の出力に基づき、被加熱物2が天板3から離れたと判断した後、所定時間以内に前記被加熱物2が天板3上に配置されないときには、前記操作部73を無効とする。
なお、図16は表示部5を表示する領域のレイアウト例を示す図であり、天板3の周囲にタッチパネルのような連続した帯状の領域を設け、この領域内で表示部5を表示することが可能である。この図16は実施の形態1および実施の形態2で用いられるものである。図16において白抜きの長方形は天板3を表し、ドットパターが埋め込まれた帯状の長方形はタッチパネルなどの表示部5を表し、天板3の下側(手前側)に示された形状はユーザー(調理者)を表している。図16(a)は天板3の手前側の左右方向(X軸方向)に帯状の連続領域を配した例を示す図であり、最も一般的である。また、図16(b)は対面式の誘導加熱調理器の場合を想定したものであり、手前側のX軸方向と奥側のX軸方向に帯状の連続領域を配した例を示す図である。手前側と奥側の双方に表示部5が表示され、いずれかからでも奥側からでも調理できる。2つの表示部5のうち、ユーザーが操作した方の操作部73からの座標に基づいて識別され、識別結果に応じて調理が行われる。また、図16(c)は手前のX軸方向だけでなく、左右の縁に沿ってY軸方向に帯状の連続領域を配した例を示す図であり、この場合にはユーザーの移動できる範囲が広がるため、調理における操作性がさらに良くなる。広い空間に調理器を置いた場合にこの効果が顕著になる。
また、以上の説明では、操作部を無効から有効にする場合には操作部の表示色を変えたが、形状を変えても良い。例えば、無効時はボタンの形状を方形で表示し、有効になったら円形の表示に変えてもよい。また、異常の場合には点滅表示の代わりに例えば三角形を回転させる表示にしてもよい。
Claims (40)
- 鍋などの被加熱物を載置する天板と、
前記天板の下方にほぼ均一に分散配置された複数の誘導加熱コイルと、
前記被加熱物を検出するセンサーと、
前記天板近傍の所定の領域に連続して配置された帯状の操作表示手段と、
制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記センサーの出力に基づいて前記被加熱物の前記天板上の配置位置と大きさを推定し、推定結果に基づいて前記操作表示手段の特定領域に操作手段を表示して前記操作手段を有効にして外部操作によりアクセス可能にすることを特徴とする誘導加熱調理器。 - 鍋などの被加熱物を載置する天板と、
前記天板の下方にほぼ均一に分散配置された複数の誘導加熱コイルと、
前記誘導加熱コイルの数よりも少なく分散配置され、前記被加熱物を検出するセンサーと、
前記天板近傍の所定の領域に連続して配置された帯状の操作表示手段と、
制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記センサーの出力に基づいて前記被加熱物の前記天板上の占有領域を特定し、さらに前記特定した占有領域とその周辺の領域に対して前記誘導加熱コイルを駆動して前記被加熱物の領域をより高精度に特定し、特定した占有領域の中心位置と大きさを推定し、推定結果に基づいて前記操作表示手段の特定領域に前記操作手段を表示して前記操作手段を有効にして外部操作によりアクセス可能にすることを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記制御手段は、周期的に前記誘導加熱コイルを順次起動して、通電可能な誘導加熱コイルの有無を判定し、通電可能な誘導加熱コイルを検知した場合には、通電可能な少なくとも1つの誘導加熱コイルを特定し、特定した誘導加熱コイルに基づいて直上に載置されている被加熱物の中心位置を配置位置として算出することを特徴とする請求項2記載の誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、前記操作手段が有効のとき、前記操作手段が外部操作によりアクセスされた場合には、前記操作手段のアクセスされた座標位置に基づき前記操作手段の特定の操作ボタンを識別し、前記特定の操作ボタンに対応して動作することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、前記推定した被加熱物の配置位置に基づき、前記被加熱物に対応する位置に前記操作手段を表示することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、前記推定した被加熱物の配置位置に基づき、前記被加熱物の中心位置を推定し、前記操作手段の中心位置を推定した被加熱物の中心位置に合わせて表示することを特徴とする請求項5記載の誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、前記被加熱物の配置位置と大きさを記憶する記憶手段を備え、
前記センサーが検出した被加熱物の大きさと、前記記憶手段に記憶された被加熱物の大きさに基づいて前記被加熱物を特定し、特定された被加熱物の前記センサーによって検出された配置位置と前記記憶手段に記憶された配置位置が異なるとき、調理中に前記被加熱物が移動したと判断し、前記被加熱物の配置位置が安定したら、移動先の配置位置に基づき、対応する領域の誘導加熱コイルを駆動するとともに前記操作表示手段の対応する特定領域に前記操作手段を表示して有効にし、それ以外の誘導加熱コイルを停止するとともに前回表示していた操作手段を消去して無効とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の誘導加熱調理器。 - 鍋などの被加熱物を載置する天板と、
前記天板の下方にほぼ均一に分散配置された複数の誘導加熱コイルと、
前記被加熱物を検出するセンサーと、
前記天板近傍の所定の領域に配置され、複数の操作ボタンで構成された複数の、表示および非表示可能な操作手段と、
制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記センサーの出力に基づいて前記被加熱物の前記天板上の配置位置と大きさを推定し、推定結果に基づいて前記複数の操作手段のうちから特定の操作手段を選択してその機能を有効にし、選択されない操作手段の機能を無効にすることを特徴とする誘導加熱調理器。 - 鍋などの被加熱物を載置する天板と、
前記天板の下方にほぼ均一に分散配置された複数の誘導加熱コイルと、
前記誘導加熱コイルの数よりも少なく分散配置され、前記被加熱物を検出するセンサーと、
前記天板近傍の所定の領域に配置され、複数の操作ボタンで構成された複数の、表示および非表示可能な操作手段と、
制御手段と、を備え、
前記制御手段は、前記センサーの出力に基づいて前記被加熱物の前記天板上の占有領域を特定し、さらに前記特定した領域とその周辺の領域に対して前記誘導加熱コイルを駆動して前記被加熱物の領域をより高精度に特定し、特定した占有領域の中心位置と大きさを推定し、推定結果に基づいて前記複数の操作手段のうちから特定の操作手段を選択してその機能を有効にし、選択されない操作手段の機能を無効にすることを特徴とする誘導加熱調理器。 - 前記制御手段は、前記推定した被加熱物の配置位置に基づき、前記複数の操作手段のうちから前記被加熱物に最も近い操作手段を選択して有効にすることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、周期的に前記誘導加熱コイルを順次起動して、通電可能な誘導加熱コイルの有無を判定し、通電可能な誘導加熱コイルを検知した場合には、通電可能な少なくとも1つの誘導加熱コイルを特定し、特定した誘導加熱コイルに基づいて直上に載置されている被加熱物の中心位置を配置位置として算出することを特徴とする請求項9または請求項10に記載の誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、前記操作手段が有効のとき、前記操作手段が外部操作によりアクセスされた場合には、識別情報により特定の操作ボタンを識別し、前記特定の操作ボタンに対応して動作することを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、有効な操作手段の表示態様を変えることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、有効な操作手段の色を変えることを特徴とする請求項13記載の誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、有効な操作手段の形状を変えることを特徴とする請求項13記載の誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、有効な操作手段を点灯から点滅に切り替えることを特徴とする請求項13記載の誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、無効なすべての操作手段を非表示とすることを特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、前記被加熱物の配置位置と大きさを記憶する記憶手段を備え、
前記センサーが検出した被加熱物の大きさと、前記記憶手段に記憶された被加熱物の大きさに基づいて前記被加熱物を特定し、特定された被加熱物の前記センサーによって検出された配置位置と前記記憶手段に記憶された配置位置が異なるとき、調理中に前記被加熱物が移動したと判断し、前記被加熱物の配置位置が安定したら、移動先の配置位置に基づき、対応する領域の誘導加熱コイルを駆動するとともに、前記複数の操作手段のうちから特定の操作手段を選択してその機能を有効にし、それ以外の誘導加熱コイルを停止するとともに選択されない操作手段の機能を無効とすることを特徴とする請求項8〜17のいずれかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御手段は、記憶手段を備え、
前記センサーの出力に基づき、前記被加熱物が天板から離れたと判断すると、前記誘導加熱コイルの駆動を停止するとともに、そのときの火力状態を記憶し、所定時間以内に前記被加熱物が離れる前の天板上の領域の近傍に配置されたときには、再度前記記憶手段に記憶された火力状態で前記被加熱物が配置された領域に対応する加熱コイルを駆動し、対応する操作手段を有効にすることを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御手段は、記憶手段を備え、
前記センサーの出力に基づき、前記被加熱物が天板から離れたと判断すると、前記誘導加熱コイルの駆動を停止するとともに、そのときの火力状態を記憶し、所定時間以内に前記被加熱物が天板上の加熱コイル領域に配置されないときには、前記操作手段を無効とすることを特徴とする請求項1〜18のいずれかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御手段は、被加熱物の近傍に操作手段の一部を表示し、この一部がーによって操作された場合、対応する操作手段の全体を表示することを特徴とする請求項1〜20のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
- 前記制御手段は、前記操作手段を前記被加熱物の前記天板上の配置位置の近傍に表示することを特徴とする請求項1〜21のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
- 前記操作表示手段は、非表示ボタンを備え、
前記制御手段は前記非表示ボタンがユーザーによって操作されたとき、対応する操作手段を消去することを特徴とする請求項1〜22のいずれかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御手段は、被加熱物の近傍に操作手段を表示した後、所定の時間経過しても、前記操作手段がユーザーによって操作されない場合には前記操作手段の操作をロックすることを特徴とする請求項1〜23のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
- 前記操作手段は特定のボタンを備え、
前記制御手段は、前記操作手段の操作がロックされているときは、前記特定のボタンを通常とは異なる操作によって前記操作手段の操作ロックを解除することを特徴とする請求項24記載の誘導加熱調理器。 - 前記操作手段は特定のボタンを備え、
前記制御手段は、前記操作手段の操作がロックされているときは、前記特定のボタンを所定時間以上押し続けることによって前記操作手段の操作ロックを解除することを特徴とする請求項25記載の誘導加熱調理器。 - 前記複数の操作手段は、天板の周囲の領域に配置または表示されることを特徴とする請求項1〜26のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
- 前記複数の操作手段は、天板上の縁に沿って配置または表示されることを特徴とする請求項27記載の誘導加熱調理器。
- 前記被加熱物の配置位置は、前記複数の操作手段が配置または表示される領域の長手方向と対向する面の長手方向の中心位置であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
- 前記天板の一側面に設けられた第1の光発光素子とこの第1の光発光素子から放射され、前記被加熱物によって反射される光を受光する第1の光受光素子と、前記一側面と垂直な側面に設けられた第2の光発光素子とこの第2の光発光素子から放射され、前記被加熱物によって反射される光を受光する第2の光受光素子とを備え、
前記センサーは、前記第1の光発光素子と前記第1の光受光素子と、前記第2の光発光素子と前記第2の光受光素子とから構成されることを特徴とする請求項1〜29のいずれかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記天板の上方または斜め上方に設けられた発光素子とこの発光素子から放射され、前記被加熱物によって反射される光の受光角度を認識する受光素子とを備え、
前記センサーは、前記発光素子と前記受光素子とから構成され、
前記制御手段は、前記受光素子が検出した光の入射角度と前記受光素子の配置位置に基づき前記被加熱物の配置位置と大きさを特定することを特徴とする請求項1〜29のいずれかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記誘導加熱コイルに対応してその中心または誘導加熱コイル間の隙間に配置された温度検知手段を備え、
前記センサーは、前記温度検知手段から構成され、
前記制御手段は、すべての誘導加熱コイルに通電し、所定の時間経過後、前記温度検知手段のうち、その出力が所定値を超えるものを直上に被加熱物が載置されたものであると特定することを特徴とする請求項1〜29のいずれかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記誘導加熱コイルに対応してその中心または誘導加熱コイル間の隙間に配置された容量検知手段を備え、
前記センサーは、前記容量検知手段から構成され、
前記制御手段は、前記容量検知手段の出力が所定値を超えるものを直上に被加熱物が載置されたものであると特定することを特徴とする請求項1〜29のいずれかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記センサーは振動検出手段から成り、
前記制御手段は、前記操作手段を有効にした後、前記振動検知手段の出力が予め設定した時間を経過しても所定値を超えない場合には、ユーザーが天板から離れていると判断して、前記操作手段の操作をロックすることを特徴とする請求項1〜29のいずれかに記載の誘導加熱調理器。 - 前記操作手段は特定のボタンを備え、
前記制御手段は、前記操作手段の操作がロックされているときは、前記特定のボタンを通常とは異なる操作によって前記操作手段の操作ロックを解除することを特徴とする請求項34記載の誘導加熱調理器。 - 前記制御手段は、前記特定のボタンを所定時間以上押し続けることによって前記操作手段の操作ロックを解除することを特徴とする請求項35記載の誘導加熱調理器。
- 前記操作表示手段はタッチパネルで構成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の誘導加熱調理器。
- 前記操作表示手段の表示部は有機ELで構成されることを特徴とする請求項37記載の誘導加熱調理器。
- 前記操作表示手段の表示部はLCDで構成されることを特徴とする請求項37記載の誘導加熱調理器。
- 前記操作表示手段の表示部はCRTで構成されることを特徴とする請求項37記載の誘導加熱調理器。
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