JP2011150798A - 誘導加熱調理器、およびそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】多口の加熱コイルに対し整流回路や電源入力検知回路を共用してコストダウン及び小型化を行い個々のインバータの制御を行うこと。
【解決手段】第2加熱コイル2bが第2出力設定値で加熱しているとき、第1加熱コイル2aが加熱動作を開始すると、第1制御部5aは、前記第1加熱コイル2aが停止しているときに対する前記電源電流の増加量が前記第1出力設定値に対応する値となるように前記第1スイッチング素子の駆動時間を制御すると共に、各インバータの出力変化を各々のスイッチング素子の駆動時間を単独で所定時間変化させたときの電源電流の大きさの変化量により判断し、条件により加熱継続か停止をすることにより、複数のインバータを加熱し制御する場合において、インバータ毎に電源電流検知回路を用いず、共通の電源電流検知回路4にて制御が可能となり安価な方法でコストダウン及び小型化することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は多口を有する誘導加熱調理器に関するものである。
従来、この種の誘導加熱調理器は、トッププレートの下方の誘導加熱のための加熱コイルに数十キロヘルツの高周波電流を流し、トッププレート上に積置された調理容器に渦電流損を発生させることによって加熱している。
図4は、従来の誘導加熱調理器のブロック図を示すものである。
図4に示すように、交流電源を直流に変換する整流回路107(107a、107b)と、前記整流回路107に接続されて高周波電流に変換するインバータ103(103a、103b)と、高周波電流により高周波磁界を発生させ被加熱物108(108a、108b)を加熱する加熱コイル102(102a、102b)と、インバータ103の電源入力電流を検知する電源入力電流検知回路104(104a、104b)と、前記インバータ103の動作周波数を制御する制御手段105(105a、105b)により構成されていて、その構成は個々のインバータ毎に存在し、各インバータの加熱を制御する。そして入力電流や加熱コイル電流や加熱コイル電圧を監視しながら被加熱物に最適な加熱火力を行う。
なお、小型化を目的に多口に対し整流回路を共通化し、インバータの入力電流を検出する電源電流検出回路を各々のインバータに備えたものがあり、整流回路及びチョークコイルを共通化する方法などが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開2004−165127号公報 特開2008−210743号公報
しかしながら、前記従来の構成では、多口数が増えれば増えるほど、整流回路またはチョークコイル、または、電源電流検出回路といった部分も同様に増えることとなり、大型化してしまうという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、多口に対し整流回路や電源入力検知回路を共用してコストダウン及び小型化を行い、かつ、個々のインバータの制御を行うことができる誘導加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱調理器は、トッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられた第1加熱コイル及び第2加熱コイルを含む複数の加熱コイルと、第1スイッチング素子を含み前記第1加熱コイルに高周波電流を供給する第1インバータと、前記第2加熱コイルに高周波電流を供給する第2インバータと、前記第1インバータの入力電流及び前記第2インバータの入力電流が重畳している電流経路に流れる電源電流を検知する電源電流検知回路と、前記第1加熱コイルのみ加熱動作しているとき前記電源電流が第1出力設定値になるように前記第1スイッチング素子のオン・オフ
を制御する第1制御部と、前記第2加熱コイルのみ加熱動作しているとき前記電源電流が第2出力設定値となるように制御する第2制御部とを備え、前記第2加熱コイルが前記第2出力設定値で加熱しているとき、前記第1加熱コイルが加熱動作を開始すると、前記第1制御部は、前記第1加熱コイルが停止しているときに対する前記電源電流の増加量が前記第1出力設定値に対応する値となるように前記第1スイッチング素子の駆動時間を制御すると共に、前記第1加熱コイル及び前記第2加熱コイルが共に動作しているとき、前記電源電流が所定値以上低下すると、前記第1スイッチング素子の駆動時間を単独で所定時間変化させ、そのときの前記電源電流の大きさの変化量が判定用の第1所定値以下となると前記第1加熱コイルの加熱動作を停止し、前記電源電流の大きさの変化量が前記第1所定値より大きい時は、前記第1加熱コイルの加熱動作を継続し、さらに前記第2制御部は前記第2スイッチング素子の駆動時間を単独で所定時間変化させ、そのときの前記電源電流の大きさの変化量が判定用の第2所定値以下となると、前記第2制御部は、前記第2加熱コイルの加熱動作を停止し、前記電源電流の大きさの変化量が前記第2所定値より大きいときは、前記第2加熱コイルの加熱動作を継続するとしたものである。
これによって、複数のインバータを加熱制御する場合において、複数の加熱コイルそれぞれに対応した第1あるいは第2の制御部は、それぞれの加熱コイルの加熱動作による電源電流の増加量がそれぞれの出力設定値に対応する値となるように制御すると共に、第1加熱コイル及び第2加熱コイルが共に動作しているとき、電源電流が所定値以上低下すると、第1あるいは第2インバータのスイッチング素子の駆動時間を単独で所定時間変化させて、そのときの電源電流の大きさの変化量から加熱コイルの加熱動作の停止あるいは継続をすることにより、インバータ毎に電源電流検知回路を用いず、共通の電源電流検知回路にて加熱制御が可能となる。
本発明の誘導加熱調理器は、回路構成が簡略化され部品点数の削減によるコストダウン及び小型化することができる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器のブロック図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器の複数の加熱コイルの加熱動作と入力電流の変化を示す図 本発明の実施の形態1における誘導加熱調理器のフローチャート 従来の誘導加熱調理器のブロック図
第1の発明はトッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられた第1加熱コイル及び第2加熱コイルを含む複数の加熱コイルと、第1スイッチング素子を含み前記第1加熱コイルに高周波電流を供給する第1インバータと、前記第2加熱コイルに高周波電流を供給する第2インバータと、前記第1インバータの入力電流及び前記第2インバータの入力電流が重畳している電流経路に流れる電源電流を検知する電源電流検知回路と、前記第1加熱コイルのみ加熱動作しているとき前記電源電流が第1出力設定値になるように前記第1スイッチング素子のオン・オフを制御する第1制御部と、前記第2加熱コイルのみ加熱動作しているとき前記電源電流が第2出力設定値となるように制御する第2制御部とを備え、前記第2加熱コイルが前記第2出力設定値で加熱しているとき、前記第1加熱コイルが加熱動作を開始すると、前記第1制御部は、前記第1加熱コイルが停止しているときに対する前記電源電流の増加量が前記第1出力設定値に対応する値となるように前記第1スイッチング素子の駆動時間を制御すると共に、前記第1加熱コイル及び前記第2加熱コイルが共に動作しているとき、前記電源電流が所定値以上低下すると、前記第1スイッチング素子の駆動時間を単独で所定時間変化させ、そのときの前記電源電流の大きさの変
化量が判定用の第1所定値以下となると前記第1加熱コイルの加熱動作を停止し、前記電源電流の大きさの変化量が前記第1所定値より大きい時は、前記第1加熱コイルの加熱動作を継続し、さらに前記第2制御部は前記第2スイッチング素子の駆動時間を単独で所定時間変化させ、そのときの前記電源電流の大きさの変化量が判定用の第2所定値以下となると、前記第2制御部は、前記第2加熱コイルの加熱動作を停止し、前記電源電流の大きさの変化量が前記第2所定値より大きいときは、前記第2加熱コイルの加熱動作を継続するとすることにより、前記第1インバータの入力電流及び前記第2インバータの入力電流が重畳している電流経路に流れる電源電流を検知する電源電流検知回路で前記第1加熱コイルと第2加熱コイルの加熱出力を設定できるので検知回路構成が簡略化され部品点数の削減によるコストダウン及び小型化ができる。また、前記第1加熱コイル及び前記第2加熱コイルが共に動作しているとき、電源電流が所定値以上低下することを検知することにより、いずれかの加熱コイルの被加熱物が加熱コイルからずれたことを検知することができる。そして、前記第1制御部及び前記第2制御部は、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子の駆動時間をそれぞれ単独で所定時間変化させたときの、電源電流の変化量が所定値以下となることを検知することにより、前記第1加熱コイルから被加熱物がずれたか、前記第2加熱コイルから被加熱物がずれたかを判別することができる。すなわち、被加熱物が加熱している前記第1加熱コイルからずれると、第1加熱コイルと被加熱物の磁気結合が小さくなるので、前記第1制御部が前記第1スイッチング素子の駆動時間をそれぞれ単独で所定時間変化させたときの、電源電流の大きさの変化量は所定値以下となる。被加熱物が加熱している第2加熱コイルからずれた場合も同様である。
第2の発明は、特に、第1の発明において、交流電源を直流に変換する整流回路のあとに前記電源電流検知回路を備えるとしたことにより、インバータ毎に整流回路を用いず、共通の整流回路及び共通の電源電流検知回路を用いての制御が可能となり、さらなる部品点数の削減によるコストダウン及び小型化することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の制御部は、交流電源電圧値に応じて判定用の所定値を切り換えるとしたことにより、電源電圧の違いによる電源電流の大きさの変化量の違いを補正できるので,被加熱物のずれに対する検知精度が向上し、不要な加熱停止が軽減されることとなり、使用者の使い勝手を向上することができる。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明において、温度センサからの信号により、被加熱物の温度を検知する温度検知手段を備え、前記制御部は、温度に応じて判定用の所定値を切り換えるとしたことにより、被加熱物の温度特性による電源電流の大きさの変化量への影響を緩和できるので被加熱物のずれに対する検知精度が向上し、不要な加熱停止が軽減されて使用者の使い勝手を向上することができる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明において、設定火力の変更を行うように前記制御部に信号を出力する操作部を備え、前記制御部は、設定火力の組み合わせに応じて判定用の所定値を切り換えるとしたことにより、火力設定による電源電流の大きさの変化量への影響を緩和できるので被加熱物のずれに対する検知精度が向上し、不要な加熱停止が軽減されることとなり使用者の使い勝手を向上することができる。
第6の発明は、特に、第5の発明において、前記操作部にて設定火力の変更が行われた場合、変更有側のインバータを一旦停止させ、変更無側のインバータの出力電力を出力設定値にしたあと、変更有側のインバータの出力電力を出力設定値にするとしたことにより、電源電流の分配が正しい状態でなされ、インバータ毎の出力設定に対するずれがなくなり、設定火力通りの調理が行えるとなり安全性を向上することができる。
第7の発明は、特に、第1〜6のいずれか1つの発明の誘導加熱調理器の少なくとも1
つをコンピュータに実行させるためのプログラムを提供するものである。プログラムであるので、電気・情報機器、コンピュータ、サーバ等のハードリソースを協働させて本発明の誘導加熱調理器の少なくとも一部を容易に実現することができる。また記録媒体に記録したり通信回線を用いてプログラムを配信したりすることでプログラムの配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器のブロック図、図2は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器の複数の加熱コイルの加熱動作と入力電流の変化を示す図である。
図1において、トッププレート1と、前記トッププレート1の下方に設けられた第1加熱コイル2a及び第2加熱コイル2bを含む複数の加熱コイルと、第1スイッチング素子を含み前記第1加熱コイル2aに高周波電流を供給する第1インバータ3aと、前記第2加熱コイル2bに高周波電流を供給する第2インバータ3bと、前記第1インバータ3aの入力電流及び前記第2インバータ3bの入力電流が重畳している電流経路に流れる電源電流を検知する電源電流検知回路4と、前記第1加熱コイル2aのみ加熱動作しているとき前記電源電流が第1出力設定値になるように前記第1スイッチング素子のオン・オフを制御する第1制御部5aと、前記第2加熱コイル2bのみ加熱動作しているとき前記電源電流が第2出力設定値となるように制御する第2制御部5bとを構成している。
また、第1制御部5aおよび第2制御部5bは、図2において、第2加熱コイルが第2出力設定値(I1)で加熱しているとき、第1加熱コイルが加熱動作を開始(T1)すると、第1制御部は、第1加熱コイルが停止しているときに対する電源電流の増加量が第1出力設定値に対応する値となるように第1スイッチング素子の駆動時間を制御する。これによって、第1加熱コイルおよび第2加熱コイルの加熱出力を設定することができる。
以上のように構成された誘導加熱調理器について、以下その動作、作用を用いて説明する。
図3は、本発明の第1の実施の形態における誘導加熱調理器のフローチャートを示すものである。
図3において、調理選択や加熱切/入りの操作を行う操作手段(図示せず)にて、第1加熱コイル2a側の調理を選択し、加熱キーを押下すると信号が第1制御部5aに伝わり、第1加熱コイル2aの加熱を開始する(ステップS1)。
第1制御部5aは、電源電流検知回路4の電源電流値が出力設定値に到達するまで駆動時間を増加させる(ステップS2)。
第1加熱コイル2aの出力が出力設定値に到達したのち、第2加熱コイル2b側の調理を選択し、加熱キーを押下すると信号が第2制御部5bに伝わり、第2加熱コイル2bの加熱を開始する(ステップS3)。
第2制御部5bは電源電流検知回路4の電源電流値が出力設定値に到達するまでスイッチング素子の駆動時間を増加させる(ステップS4)。仮に第1加熱コイル2a側の調理と第2加熱コイル2b側の調理とが同時に加熱開始指示を受けた場合でも早く加熱開始命
令を受けた側の加熱コイル側を先に出力設定値に到達させ、他方の加熱コイル側を次に出力設定値に到達させるという風に順番に出力設定を行っていくこととする。
さらに、最初から被加熱物の位置がずれていて電源電流値が出力設定値に到達しない場合があるが、このときは出力設定値に到達したかどうかの到達判定時に、制御できない(被加熱物がないと判断してしまう)かどうかを電源電流値で判断し、制御できないならば、加熱を停止させる。
例えば、第1加熱コイル2a側が制御できないのであれば第1加熱コイル2a側の調理を停止し、第2加熱コイル2b側が制御できないのであれば第2加熱コイル2b側の調理を停止する。
そして、制御できるのであれば、スイッチング素子の駆動時間や加熱コイルの電流や加熱コイルの電圧などにより出力制限を行えるようにしておき、出力制限を行っている状態を検知したときにステップS2やステップS4を通過させる。
次に、第1加熱コイル2aと第2加熱コイル2bともに加熱している状態において、第1加熱コイル2a上の被加熱物8aの状態を知るために、第1スイッチング素子の駆動時間を単独で所定時間変化させて(ステップS5)、そのときの電源電流の大きさの変化量を取得する(ステップS6)。
その電源電流の大きさの変化量が判定用の第1所定値以下かどうかを判断し(ステップS7)、以下の場合には制御できないと判断し、第1加熱コイル2aの加熱調理を停止する(ステップS8)。
電源電流の大きさの変化量が第1所定値より大きい場合には、第1加熱コイル2aは制御できると判断し、今度は第2加熱コイル2b上の被加熱物8bの状態を知るために第2スイッチング素子の駆動時間を単独で所定時間変化させて(ステップS9)、そのときの電源電流の大きさの変化量を取得する(ステップS10)。
その電源電流の大きさの変化量が判定用の第2所定値以下かどうかを判断し(ステップS11)、以下の場合には制御できないと判断し、第2加熱コイル2bの加熱調理を停止する(ステップS12)。
電源電流の大きさの変化量が第2所定値より大きい場合には、第2加熱コイル2bは制御できると判断し、ステップS5を行える状態となる。
ステップS8で第1加熱コイル2a停止を行ったあと、第1加熱コイル2aが加熱可能(制御できる状態)かどうかを確認し(ステップS13)、加熱可能であれば、第1加熱コイル2aの加熱を開始する(ステップS14)。
第1制御部5aは、電源電流検知回路4の電源電流値が出力設定値に到達するまでスイッチング素子の駆動時間を増加させる(ステップS15)。第1加熱コイル2aの出力が出力設定値に到達したのち、ステップS5を行える状態となる。
ステップS12で第2加熱コイル2b停止を行ったあと、第2加熱コイル2bが加熱可能(制御できる状態)かどうかを確認し(ステップS16)、加熱可能であれば、第2加熱コイル2bの加熱を開始する(ステップS17)。
第2制御部5bは、電源電流検知回路4の電源電流値が出力設定値に到達するまで駆動
時間を増加させる(ステップS18)。第2加熱コイル2aの出力が出力設定値に到達したのち、ステップS5を行える状態となる。
なお、電源電流の大きさの変化量での判定において、ステップS5の直前に電源電流値が、第1出力設定値+第2出力設定値に対し、所定値以下のときに判定を行うというステップを追加することにより、加熱可能(制御できる状態)かどうかの確認のためにスイッチング素子の駆動時間を単独で所定時間変化させる動作を、不要な頻度で頻繁に行なうのを防止し、かつ、使用者の被加熱物の位置微調整や振動等による影響を取り除くことができる。
なお、電源電流の大きさの変化量での判定において、第1インバータ3aの出力設定値到達時に第1スイッチング素子の駆動時間を単独で所定時間変化させたときの電源電流の大きさの変化量を取得し、次に第2インバータ3bの出力設定値到達時に第2スイッチング素子の駆動時間を単独で所定時間変化させたときの電源電流の大きさの変化量を取得しておき、そのときの変化量と現在の第1及び第2の電源電流の大きさの変化量との差により加熱動作の継続または停止を判定することもできる。
以上のように、本実施の形態においてはトッププレート1と、前記トッププレート1の下方に設けられた第1加熱コイル2a及び第2加熱コイル2bを含む複数の加熱コイルと、第1スイッチング素子を含み前記第1加熱コイル2aに高周波電流を供給する第1インバータ3aと、前記第2加熱コイル2bに高周波電流を供給する第2インバータ3bと、前記第1インバータ3aの入力電流及び前記第2インバータ3bの入力電流が重畳している電流経路に流れる電源電流を検知する電源電流検知回路4と、前記第1加熱コイル2aのみ加熱動作しているとき前記電源電流が第1出力設定値になるように前記第1スイッチング素子のオン・オフを制御する第1制御部5aと、前記第2加熱コイル2bのみ加熱動作しているとき前記電源電流が第2出力設定値となるように制御する第2制御部5bとを備え、前記第2加熱コイル2bが前記第2出力設定値で加熱しているとき、前記第1加熱コイル2aが加熱動作を開始すると、前記第1制御部5bは、前記第1加熱コイル2aが停止しているときに対する前記電源電流の増加量が前記第1出力設定値に対応する値となるように前記第1スイッチング素子の駆動時間を制御すると共に、前記第1加熱コイル2a及び前記第2加熱コイル2bが共に動作しているとき、前記電源電流が所定値以上低下すると、前記第1スイッチング素子の駆動時間を単独で所定時間変化させ、そのときの前記電源電流の大きさの変化量が第1所定値以下となると前記第1加熱コイル2aの加熱動作を停止し、前記電源電流の大きさの変化量が前記第1所定値より大きい時は、前記第1所定値より大きいときは、前記第1加熱コイル2aの加熱動作を継続し、さらに前記第2スイッチング素子の駆動時間を単独で所定時間変化させ、そのときの前記電源電流の大きさの変化量が第2所定値以下となると、前記第2制御部5bは、前記第2加熱コイル2bの加熱動作を停止し、前記電源電流の大きさの変化量が前記第2所定値より大きいときは、前記第2加熱コイル2bの加熱動作を継続するとすることにより、前記第1インバータ3aの入力電流及び前記第2インバータ3bの入力電流が重畳している電流経路に流れる電源電流を検知する電源電流検知回路4で前記第1加熱コイル2aと第2加熱コイル2bの加熱出力を設定できるので検知回路構成が簡略化され部品点数の削減によるコストダウン及び小型化ができる。
前記第1加熱コイル2a及び前記第2加熱コイル2bが共に動作しているとき、電源電流が所定値以上低下することを検知することにより、いずれかの加熱コイルの被加熱物が加熱コイルからずれたことを検知することができる。
そして、前記第1制御部5a及び前記第2制御部5bは、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子の駆動時間をそれぞれ単独で所定時間変化させたときの、電源電流の
変化量が所定値以下となることを検知することにより、前記第1加熱コイル2aから被加熱物8aがずれたか、前記第2加熱コイル2bから被加熱物8bがずれたかを判別することができる。
すなわち、被加熱物8aが加熱している前記第1加熱コイル2aからずれると、第1加熱コイル2aと被加熱物8aの磁気結合が小さくなるので、前記第1制御部5aが前記第1スイッチング素子の駆動時間をそれぞれ単独で所定時間変化させたときの、電源電流の大きさの変化量は所定値以下となるのである。被加熱物8bが加熱している第2加熱コイル2bからずれた場合も同様である。
また、本実施の形態においては、交流電源を直流に変換する整流回路のあとに前記電源電流検知回路4を備えるとしたことにより、インバータ毎に整流回路を用いず、共通の整流回路及び共通の電源電流検知回路を用いての制御が可能となりさらなる部品点数の削減によるコストダウン及び小型化することができる。
また、本実施の形態においては、前記制御部は、交流電源電圧値に応じて判定用の所定値を切り換えるとしたことにより、電源電圧の違いによる電源電流の大きさの変化量の違いを補正できるので被加熱物のずれに対する検知精度が向上し不要な加熱停止が軽減されることとなり使用者の使い勝手が向上することができる。
また、本実施の形態においては、温度センサからの信号により被加熱物の温度を検知する温度検知手段(図示せず)とを備え、前記制御部は、温度に応じて判定用の所定値を切り換えるとしたことにより、被加熱物の温度特性による電源電流の大きさの変化量への影響を緩和できるので被加熱物のずれに対する検知精度が向上し、不要な加熱停止が軽減されるとなり使用者の使い勝手を向上することができる。
また、本実施の形態においては、設定火力の変更を行うように前記制御部に信号を出力する操作部と、を備え、前記制御部は、設定火力の組み合わせに応じて判定用の所定値を切り換えるとしたことにより、火力設定による電源電流の大きさの変化量への影響を緩和できるので被加熱物のずれに対する検知精度が向上し不要な加熱停止が軽減されることとなり使用者の使い勝手を向上することができる。
また、本実施の形態においては、前記操作部にて設定火力の変更が行われた場合、変更有側のインバータを一旦停止させ、変更無側のインバータの出力電力を出力設定値にしたあと、変更有側のインバータの出力電力を出力設定値にするとしたことにより、電源電流の分配が正しい状態でなされインバータ毎の出力設定に対するずれがなくなり、設定火力通りの調理が行えるとなり安全性を向上することができる。
なお、本実施の形態では、「スイッチング素子の駆動時間を単独で所定時間変化させる」の記載箇所で所定時間変化させる対象を駆動周期にて動作を説明してきたが、駆動オン時間を変化させても駆動オフ時間を変化させてもよい。
なお、本実施の形態で説明した手段は、CPU(またはマイクロコンピュータ)、RAM、ROM、記憶・記録装置、I/Oなどを備えた電気・情報機器、コンピュータ、サーバ等のハードリソースを協働させるプログラムの形態で実施してもよい。プログラムの形態であれば、磁気メディアや光メディアなどの記録媒体に記録したりインターネットなどの通信回線を用いて配信したりすることで新しい機能の配布・更新やそのインストール作業が簡単にできる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱調理器は、第1インバータの入力電流及び第2インバータの入力電流が重畳している電流経路に流れる電源電流を検知する電源電流検知回路で、第1加熱コイルと第2加熱コイルの加熱出力を設定でき、検知回路構成が簡略化することが可能となるので、誘導加熱調理器に限らず誘導加熱を原理とした熱源を複数備える機器全般の用途にも適用できる。
1 トッププレート
2a、2b 加熱コイル
3a、3b インバータ
4 電源電流検知回路
5a、5b 制御部
6 交流電源
7 整流回路
8a、8b 被加熱物

Claims (7)

  1. トッププレートと、前記トッププレートの下方に設けられた第1加熱コイル及び第2加熱コイルを含む複数の加熱コイルと、第1スイッチング素子を含み前記第1加熱コイルに高周波電流を供給する第1インバータと、前記第2加熱コイルに高周波電流を供給する第2インバータと、前記第1インバータの入力電流及び前記第2インバータの入力電流が重畳している電流経路に流れる電源電流を検知する電源電流検知回路と、前記第1加熱コイルのみ加熱動作しているとき前記電源電流が第1出力設定値になるように前記第1スイッチング素子のオン・オフを制御する第1制御部と、前記第2加熱コイルのみ加熱動作しているとき前記電源電流が第2出力設定値となるように制御する第2制御部とを備え、前記第2加熱コイルが前記第2出力設定値で加熱しているとき、前記第1加熱コイルが加熱動作を開始すると、前記第1制御部は、前記第1加熱コイルが停止しているときに対する前記電源電流の増加量が前記第1出力設定値に対応する値となるように前記第1スイッチング素子の駆動時間を制御すると共に、前記第1加熱コイル及び前記第2加熱コイルが共に動作しているとき、前記電源電流が所定値以上低下すると、前記第1スイッチング素子の駆動時間を単独で所定時間変化させ、そのときの前記電源電流の大きさの変化量が判定用の第1所定値以下となると前記第1加熱コイルの加熱動作を停止し、前記電源電流の大きさの変化量が前記第1所定値より大きい時は、前記第1加熱コイルの加熱動作を継続し、さらに前記第2制御部は前記第2スイッチング素子の駆動時間を単独で所定時間変化させ、そのときの前記電源電流の大きさの変化量が判定用の第2所定値以下となると、前記第2制御部は、前記第2加熱コイルの加熱動作を停止し、前記電源電流の大きさの変化量が前記第2所定値より大きいときは、前記第2加熱コイルの加熱動作を継続する誘導加熱調理器。
  2. 交流電源を直流に変換する整流回路のあとに前記電源電流検知回路を備えるとした請求項1に記載の誘導加熱調理器。
  3. 前記制御部は、交流電源電圧値に応じて判定用の所定値を切り換えるとした請求項1または2に記載の誘導加熱調理器。
  4. 温度センサからの信号により被加熱物の温度を検知する温度検知手段を備え、前記制御部は、温度に応じて判定用の所定値を切り換えるとした請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  5. 設定火力の変更を行うように前記制御部に信号を出力する操作部を備え、前記制御部は、設定火力の組み合わせに応じて判定用の所定値を切り換えるとした請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱調理器。
  6. 前記操作部にて設定火力の変更が行われた場合、変更有側のインバータを一旦停止させ、変更無側のインバータの出力電力を出力設定値にしたあと、変更有側のインバータの出力電力を出力設定値にするとした請求項5に記載の誘導加熱調理器。
  7. 請求項1から6のいずれかに記載の誘導加熱調理器の少なくとも1つをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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