JP2009235007A - 油性化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明は、どんな形状であっても外観の欠損がなく、固形状では容器との離型性が良く、使用時の滑らかな密着感・潤い感に優れ、顔料分散性が良く、ムラ付きの無い均一な塗布膜になりツヤ感が得られる油性化粧料を提供するものである。
【解決手段】 本発明は、次の成分(a)〜(d);(a)固形油、(b)ダイマー酸とダイマージオールとのオリゴマーエステルの両末端のカルボキシル基をイソステアリルアルコールでエステル化した化合物、(c)分子内に水酸基を有する分子量300〜1000の常温で液体のエステル油、(d)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体を配合することを特徴とする油性化粧料に関するものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、固形油と、特定のエステル化合物と、分子内に水酸基を有する分子量300〜1000で常温で液体のエステル油とトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体とを配合する油性化粧料に関し、詳しくは、容器との離型性が良く、外観の欠損がなく、使用時の滑らかな密着感・潤い感に優れ、顔料分散性が良く、ムラ付きの無い均一な塗布膜になりツヤ感が得られる油性化粧料に関するものである。
従来より、油性固形化粧料は固形油、液状油を主骨格として構成されており、様々な使用感や場合により化粧効果を得る為に、これらの配合量や成分を変える検討がなされてきた。特に口唇用化粧料においては、使用時の滑らかな密着感・潤い感に優れることに加え、化粧効果の持続性でも、塗布膜のツヤ感に優れ、ツヤが持続することが重要な品質として求められている。
ツヤを得るためには屈折率の高い油剤や、光輝性の粉体を用いる研究がなされてきている。さらに潤い感を加味した技術として、例えば、固形油及び/又は油性ゲル化剤と特定のエステル化合物と、分子内に水酸基を有する分子量300〜1000の常温で液体のエステル油と粉体とを配合することによって、密着感・潤い感、口唇用化粧料ではツヤのある均一な塗布膜を得る術が検討されてきた。(例えば、特許文献1参照)
一方、使用性や化粧効果も重要であるが、外観などの形状も製品の価値としては重要なものである。
特に固形状の化粧料を得る場合は、金属や樹脂の型に化粧料を溶融して充填し、冷却して形状を整えたものを型から外し、化粧料容器に装着するものや、化粧料容器にそのまま溶融した化粧料を充填し、冷却して形状を整え成型するものがある。いずれの場合も、型を用いて成型し、型からはずす場合が多く、型や容器との離型性が悪いと、表面の剥がれや傷が生じ、外観が損なわれることが問題となっていた。また、もともと均一に充填されないものは、ムラや気泡が混入し、離型性と同様に外観が損なわれ問題となっていた。
そこで、容器との離型性、外観の欠損に関する研究もなされてきた。例えば、特定の融点と分子量をもつエチレン・プロピレンコポリマーを用いる技術(例えば、特許文献2参照)や特定の分子量をもつポリエチレンを用いる技術(例えば、特許文献3参照)が挙げられる。また、特に粉体を多量に含んだ口唇用化粧料においてアルキル(メタ)アクリレート(共)重合体を用いることにより、製造時に金型に流し込む際の粘度を低下させ、外観の欠損などを生じにくくした技術(例えば、特許文献4参照)が挙げられる。
また、化粧料に配合する粉体は、その表面を改質することにより、油性成分や、水性成分への分散を向上させたり、化粧膜を形成した時に耐水性、耐油性を得るため、フッ素化合物を用いて粉体に撥水撥油性を付与したりする技術が研究されてきた。例えば、フルオロシランを被覆した顔料を用いることで色変動の減少や、汚れ付着性の減少、油の移動減少、水抵抗性の改質等を検討した技術(例えば、特許技術5参照)が挙げられる。
特開2007−269761号公報 特許第2519469号公報 特公平2−7286号公報 特開2006−104165号公報 特表2003−518024号公報
しかしながら、最近の市場ニーズでは、潤い感や塗布膜の均一な仕上がりが求められ、特に口唇用化粧料はツヤに関して以前に比べて高い品質が要求されるようになってきているため、特許文献1のように、より密着性の高い化粧料が開発されている。このように密着性を高くした技術では、特許文献2、3に記載の技術を用いても離型性を高くすることはできなかった。そのため、油性化粧料で特に密着性とツヤが得られるものは、液状やペースト状の化粧料が主流となっているのが現状であるが、携帯性や使用性によりスティック状等の固形状のものの開発も求められていた。
また、粉体を表面改質する技術は、化粧膜に大きく影響を及ぼすが、化粧料の形状への影響は一切研究されていなかった。
このように、従来技術においては、密着感・潤い感がありツヤ感に優れるものと、容器との離型性が良く外観の欠損のないものは、相反する点が多く、両者を併せ持つ化粧料を具現化することは困難であった。
そこで、液状、ペースト状、固形状のどの形状においても、使用時の滑らかな密着感・潤い感に優れ、顔料分散性が良く、ムラ付きの無い均一な塗布膜になりツヤ感が得られる油性化粧料の開発が求められていた。
かかる実情において、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、固形油と特定のエステル油と分子内に水酸基を有する分子量300〜1000の常温で液体のエステル油とトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体を配合することにより、どんな形状であっても外観の欠損がなく、特に固形状の化粧料では容器との離型性が良く、使用時の滑らかな密着感・潤い感に優れ、顔料分散性が良く、ムラ付きの無い均一な塗布膜になりツヤ感に優れる油性化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の成分(a)〜(d);
(a)固形油
(b)下記化学式(1)に示すダイマー酸とダイマージオールとのオリゴマーエステルの両末端のカルボキシル基をイソステアリルアルコールでエステル化した化合物
OCO−R−(−COO−R−OCO−R−)−COOR ・・・(1)
(式中、Rはダイマー酸残基を、Rはダイマージオール残基を、Rはイソステアリルアルコール残基を示し、nは4〜6の数を示す。)
(c)分子内に水酸基を有する分子量300〜1000の常温で液体のエステル油
(d)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体
を配合することにより、どんな形状であっても外観の欠損がなく、固形状では容器との離型性が良く、使用時の滑らかな密着感・潤い感に優れ、顔料分散性が良く、ムラ付きの無い均一な塗布膜が得られる油性化粧料を提供するものである。
本発明の油性化粧料は、どんな形状であっても外観の欠損がなく、特に固形状の化粧料では容器との離型性が良く、使用時の滑らかな密着感・潤い感に優れ、顔料分散性が良く、ムラ付きの無い均一な塗布膜になりツヤ感が得られるものである。
本発明に用いられる、成分(a)の固形油としてはワックスが挙げられるが、従来の使用目的である口唇用化粧料に適度な粘性や形状保持性を与えることにより使用性を向上させ、顔料やパール剤等の不溶性成分の沈降を防止する効果以外にも、油性化粧料塗膜の持続性を向上させる働きがある。
成分(a)の固形油としては、通常化粧料原料として許容される融点35℃以上の油性成分であれば特に限定されず、炭化水素、ロウ、硬化油、高級脂肪酸、樹脂、高級アルコール、シリコーンワックス等が使用できる。具体的には、例えば、エチレン・プロピレンコポリマー、パラフィンワックス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワックス、フィッシャートロプシュワックス、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ミツロウ、モクロウ、ゲイロウ、ポリエチレンワックス、モンタンワックス、硬化ヒマシ油、ロジン酸ペンタエリトリットエステル、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベへニン酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、ステアロキシ変性オルガノポリシロキサンなどが挙げられる。
これらの中でも、エチレン・プロピレンコポリマーであると、特に固形状の油性化粧料において、形状の保持や、経時及び高温での安定性の点で好ましい。市販品としてはEP−700、EP−1100(Baker Petrolite社製)等があげられる。
成分(a)の固形油は、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができ、配合量は好ましくは、固形状であれば油性化粧料中に6〜30質量%(以下、単に「%」と示す。)、特に好ましくは8〜20%である。この範囲であれば、成形性の点で好ましい。
本発明に用いられる成分(b)のダイマー酸とダイマージオールとのオリゴマーエステルの両末端のカルボキシル基をイソステアリルアルコールでエステル化した化合物(以下、単に「エステル化合物」と表す場合がある)は、下記一般式(1)で表すことができる。
OCO−R−(−COO−R−OCO−R−)−COOR ・・・(1)
(式中、Rはダイマー酸残基を、Rはダイマージオール残基を、Rはイソステアリルアルコール残基を示し、nは4〜6の数を示す。)
本発明に用いられる成分(b)のエステル化合物は、ダイマー酸とダイマージオールから得られるオリゴマーエステルの両末端に存在するカルボキシル基をイソステアリルアルコールでエステル化した化合物である。
出発物質である、ダイマー酸は、不飽和脂肪酸の分子間重合反応によって得られるが、炭素数が11〜22の不飽和脂肪酸を2量化して得られ、炭素数36程度の二塩基酸が主成分である。CAS番号で、61788−89−4が該当する。また、ダイマー化反応において、二重結合を水素化した、水素添加ダイマー酸が好ましい。市販品としては、例えばPRIPOL1006、同1009、同1015、同1025等(ユニケマ社製)が挙げられる。
ダイマージオールは、前記ダイマー酸及び/又はその低級アルコールエステルを触媒存在下で水素添加して、ダイマー酸のカルボン酸部分をアルコールとした炭素数36程度のジオールを主成分としたものである。市販品としては、例えばPRIPOL2033等(ユニケマ社製)が挙げられる。
イソステアリルアルコールは、ダイマー酸の副産物から得られた脂肪酸を還元して得られるものや、ガーベット法により得られるもの、アルドール縮合法により得られるもの等が挙げられるが、特に限定されずいずれのものを使用することもできる。市販品としては、例えばSpeziol C18 ISOC(コグニス社製)等が挙げられる。
成分(b)のエステル化合物の製造方法は特に限定されないが、例えば、ダイマー酸とダイマージオールをエステル化してオリゴマーエステルを得た後、更にイソステアリルアルコールで、カルボキシル基をエステル化することにより得ることができる。また、ダイマー酸とダイマージオール及びイソステアリルアルコールを一度にエステル化させることにより得ることができる。
成分(b)の製造において、中間体としてオリゴマーエステルを得る場合、中間体であるダイマー酸とダイマージオールとのオリゴマーエステルは、それぞれの仕込み比を変えることにより、得られるエステルの平均エステル化度や平均分子量を調整することができる。その仕込み比の範囲は、ダイマー酸1モル当量に対してダイマージオールを0.4〜0.9モル当量であることが好ましい。更に、イソステアリルアルコールでエステル化する場合、残存するカルボキシル基に対し0.8〜1.5モルであることが好ましい。
成分(b)のエステル化合物を得る場合の、エステル化反応の条件は特に限定されず、通常用いられる方法で行われる。例えば、触媒としてパラトルエンスルホン酸、硫酸、塩酸、メタンスルホン酸、三フッ化硼素ジエチルエーテル錯体等を用い、溶媒としてヘプタン、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン等を用いて、50〜260℃で行うことができる。あるいは無溶剤、無触媒でも100〜260℃でエステル化を行うことができる。
成分(b)のエステル化合物は、25℃における粘度が10,000〜20,000mPa・sであることが好ましい。このようなエステル化合物としては、LUSPLAN DA−DD−IS(日本精化社製)が挙げられる。尚、粘度は、コーンプレート型粘度計(Haake社製ROTO visco1)を用い、条件は、ずり速度100(1/s)、コーン直径35mm、角度2°で測定した。
本発明の油性化粧料における成分(b)の配合量は、特に限定されないが、1〜30%が好ましく、特に、5〜25%がより好ましい。この範囲であれば、均一な塗布膜になりツヤ感に特に優れるものとなる。
本発明に用いられる成分(c)は分子内に水酸基を有する分子量300〜1000の常温で液体のエステル油が用いられる。分子量300〜1000であると潤い感を与え、経時安定性の点で好ましい。分子量が低い場合や高い場合は、顔料分散性を向上させることが困難になるため好ましくない。また、分子内に水酸基を有することにより潤い感が得られるようになる。
成分(c)の分子内に水酸基有する分子量300〜1000のエステル油は、具体的には、例えば乳酸イソステアリル、乳酸オクチルドデシル、乳酸オレイル、乳酸ステアリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル等が挙げられる。これらの中でもリンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸ジグリセリルが顔料分散性の点で好ましい。市販品としては「コスモール222」、「コスモール43」(いずれも日清オイリオグループ社製)が挙げられる。
本発明の油性化粧料における成分(c)は必要に応じて1種又は2種以上を用いることができ、配合量は、好ましくは10〜45%であり、更に好ましくは15〜40%である。この範囲で配合すると顔料分散性と潤い感の点で好ましい。
本発明に用いられる成分(d)のトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体は、粉体に下記化学式(1)で示されるトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランを表面処理して得られるものである。
C−(CF−(CH−Si−(OCHCH ・・・(1)
また、INCI名(International Nomenclature Cosmetic Ingredient labeling names)で表すと、パーフルオロオクチルトリエトキシシランが挙げられる。
成分(d)の表面処理に用いられる粉体としては、通常化粧料に用いられるものであればいずれのものでもよく、板状、紡錘状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級などの粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、無水ケイ酸、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、雲母、合成雲母、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄処理雲母、酸化鉄処理雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、二酸化珪素・酸化チタン被覆雲母、酸化チタン処理ガラス末、酸化鉄酸化チタン処理ガラス末、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ナイロン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末、無水ケイ酸等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。また、これら粉体は1種又は2種以上の複合化したものを用いても良い。
トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランの粉体への表面処理方法は特に限定されないが、例えば特開2007−238690号公報に記載の方法に従って処理することができる。例えば、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランをミキサー内で添加あるいは滴加することにより粉体と混合した後、熱処理を行い必要に応じて開砕することにより目的とする表面処理粉体を得ることができる。あるいは、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランをアセトン、トルエン等の有機溶媒に加熱溶解もしくは分散し、その中に粉体を加えて混合した後に有機溶媒を除去し、乾燥後解砕することにより目的とする表面処理粉体を得ることができる。
成分(d)のトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランの粉体への処理量は粉体質量に対して0.05〜20%が好ましく、0.1〜15%の範囲がより好ましい。この範囲であれば処理剤同士の縮合や未反応の処理剤の残存による感触や流動性への悪影響などが起きることなく、粉体に対して撥水撥油性や分散性を十分に付与することができる。尚、前記粉体は本発明の効果を損なわない範囲でトリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン以外のフッ素化合物やシリコーン系油剤、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、金属石ケン、界面活性剤などの他のコーティング剤で前処理または同時に処理したものを使用することができる。
本発明の油性化粧料における成分(d)は必要に応じて1種又は2種以上を用いることができ、配合量は、好ましくは0.1〜30%であり、更に好ましくは1〜20%である。この範囲で配合すると顔料分散性、容器との離型性や外観の欠損が生じない点で好ましい。
また、本発明において、成分(a)、(b)、(c)以外で、更に油剤を配合することにより、塗布時の感触を調整できる。ここで用いる油剤としては、通常化粧料に用いられる油分であれば特に制約なく使用することができ、動物油、植物油、合成油等の起源や半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、固形状のものも含むが油ゲル化剤等を使用することができる。具体的には、流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、ワセリン、ポリイソブチレン、ポリブテンの炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、ホホバ油等のエステル類、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン油類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、オクタン酸デキストリン、パルミチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、(パルミチン酸/オクタン酸)デキストリンなどの油ゲル化剤が挙げられる。
本発明の化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、前記必須成分以外の各種成分、例えば界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、水性成分、酸化防止剤、美容成分、防腐剤、水溶性高分子、皮膜形成剤、褪色防止剤、消泡剤、香料などを各種の効果を付与するために適宜配合することができる。
界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であれば特に制約はなく、非イオン界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が使用される。更に、紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系等の紫外線吸収剤や、4−tert−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられ、保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。
また、水性成分はモイスチャー効果を付与する目的で用いることができ、水及び水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等が、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等が、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール等がそれぞれ挙げられる。
本発明の油性固形化粧料の製造方法は特に限定されるものではないが、例えば、110℃で溶解した成分(a)〜(c)、及び必要に応じて他の液状油剤や油性ゲル化剤を含む油性成分を、成分(d)や他の成分と混合した後、容器に充填して冷却することにより得ることができる。
本発明において油性化粧料とは、液状、半固形状、又は固形状の油剤や油溶性化合物である油性成分を連続相とする実質的に水を含まない化粧料である。本発明の油性化粧料としては、メイクアップ、スキンケア、頭髪用等の化粧料があげられる。化粧料の中でも、特に口唇用化粧料が好ましく、口紅、グロス、リップトリートメント、リップクリーム、リップ下地が挙げられ、その中でも特に口紅、リップクリームであることが好ましい。他に、ファンデーション、アイシャドウ、アイライナー、マスカラ等のメイクアップ化粧料、日焼け止め、クリーム、美容液、パック、整髪料、養毛料等の顔、手足、ボディ用の基礎化粧料として使用することができる。剤形は固形状、ペースト状、液状等に適用できるが、固形状において離型性の良さが発揮される。
以下に実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
(合成例1)
「ダイマー酸ダイマージオールオリゴマーエステルイソステアリルアルコールエステル化合物」
水素添加ダイマー酸(PRIPOL1006:ユニケマ社製)200g(0.348モル)及びダイマージオール(PRIPOL2033:ユニケマ社製)132g(0.243モル)を反応器に仕込み、窒素気流中210〜220℃に加熱し、生成する水を留去しながら5時間エステル化反応を行い、中間体であるダイマー酸ダイマージオールオリゴマーエステル(ダイマー酸:ダイマージオール=1:0.7)323gを得た。さらに、当該オリゴマーエステル307gとイソステアリルアルコール(Speziol C18 ISOC:コグニス社製)59g(0.217モル)を反応器に仕込み、窒素気流中210〜220℃に加熱し、生成する水を留去しながら10時間エステル化反応を行い、目的のエステル化合物351gを得た。得られたエステル化合物は、色相ガードナー2、酸価5.2、ケン化価111、粘度15,000mPa・s、屈折率1.48であった。
本発明の実施例及び比較例に用いた成分(d)のトリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理粉体は、イソプロピルアルコールに粉体を添加分散し、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランを添加する。そして、加熱混合することで表面処理し、次に、乾燥して溶剤を揮発させ、最後に粉砕処理を行って得たものである。
(実施例1〜8及び比較例1〜5)スティック状口紅
表1に示す処方及び下記に示す製造方法により、スティック状口紅を製造した。得られた各スティック状口紅について、官能評価により使用感(使用時の滑らかな密着感)、塗布膜の均一性、ツヤ感、潤い感を評価した。また、離型性が良く、外観の欠損に関しては、型に流し込み充填を行い冷却したスティック状口紅の離型性、外観の欠損(充填のムラ、気泡の混入)を目視にて判定を行った。この結果も併せて表1に示す。
*1:EP−700(ニューフェーズテクノロジー社製)
*2:CIREBELLE 108(CIREBELLE社製)
*3:合成例1のエステル化合物
*4:ダイマージリノール酸ダイマージリノレイル:LUSPLAN DD−DA7(日本精化社製)
*5:AEROSIL 380S(日本アエロジル社製)
(製造方法)
A:成分1〜8を110〜120℃にて加熱溶解する。
B:Aに成分9〜18を加えて、均一に混合する。
C:Bを脱泡後、スティック状容器(アルミニウム製)に直接流し込み、冷却固化して、キャップを外し、スティック状口紅を得た。
(評価)
1.官能評価
(イ)使用感(滑らかな密着感)、(ロ)塗布膜の均一性、(ハ)ツヤ感、(ニ)潤い感について、専門パネル20名による使用テストを行い、パネル各人が下記絶対評価にて7段階に評価し評点を付け、試料毎にパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
(評価方法)
20名の官能検査パネルにより、各試料を口唇に塗布し、下記(イ)〜(ニ)について、パネル各人が絶対評価にて7段階に評価し、各試料のパネル全員の評点の平均値から4段階判定基準により判定した。尚、表1には判定結果とともに、平均値を記載した。
ここで、評価項目(イ)の使用感は使用時の滑らかな密着感が得られるかどうかを評価した。(ニ)については、試料を唇に塗布し、パネルに通常の生活をしてもらい、3時間後唇が乾燥してかさかさしていないかどうかについて評価した。
(評価項目)
(イ)使用感
(ロ)塗布膜の均一性
(ハ)ツヤ感
(ニ)潤い感
(絶対評価)
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(判定基準)
(評点平均値) (判定)
5点を超える :非常に優れる:◎
3点を超えて5点以下:優れる :○
1点を超えて3点以下:劣る :△
1点以下 :非常に劣る :×
2.目視評価
離型性、外観の欠損に関しては、各試料を直接口紅の容器に流し込み充填を行い、冷却固化したスティック状口紅について、成型するときに使用したキャップとの離型性、繰り出した時の外観の欠損(充填のムラ、気泡の混入)を目視にて判定を行った。
口紅容器に20本充填し、離型性が悪いもの、外観の欠損が発生しているものを不良品として数えて、下記4段階判定基準により判定した。
(不良品の本数) :(判定)
0本以下:非常に良好 :◎
1本以上2本以下:良好 :○
3本以上5本以下:やや不良:△
6本以上:不良 :×
表1から明らかなごとく、本発明の実施例1〜8は、使用時に滑らかな密着感が得られ、塗布膜の均一性に優れることによりツヤ感が生じ、潤いを感じるものであった。顔料分散性にも優れ、外観の欠損がなく、離型性においても優れるものであった。
一方、成分(b)のエステル化合物が配合されていない比較例1では、塗布膜の均一性に欠け、ツヤ感が消失してしまい、口唇の乾きを感じ、潤い感を感じられなかった。また、口紅の成型時に試料がキャップに付着したり、充填ムラが確認されたものがあった。
また、成分(b)の代わりに、オリゴマーエステルの両末端に存在するカルボキシル基をエステル化していないダイマージオール誘導体を配合した比較例2では、油との相溶性が悪く、肌なじみが悪いため、使用感、塗布膜の均一性および潤い感は若干向上するものの、ツヤ感を感じることはできなかった。
成分(c)を配合していない比較例3では、全ての点で劣り、特に塗布膜に厚みがなく、均一性に劣り使用感の点においても優れたものが得られなかった。
更に、成分(d)の代わりにジメチコン処理を施した粉体および未処理の粉体を配合した比較例4及び5でも、特に離型性や外観も顔料が凝集し、充填ムラが確認されたため、それが化粧膜の均一性やツヤ感にも影響して実施例1に比べると劣る結果となった。
(実施例9) スティック状リップクリーム(金型成型)
(成分) (%)
1.キャンデリラロウ 4
2.エチレン・プロピレンコポリマー *1 8
3.セレシンワックス 4
4.ロジン酸ペンタエリスリトール 5
5.ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/
ベヘニル) 15
6.2−エチルヘキサン酸セチル 23
7.酢酸液状ラノリン 20
8.トリイソステアリン酸ジグリセリル 残量
9.リンゴ酸ジイソステアリル 10
10.エステル化合物 *3 5
11.フェノキシエタノール 0.3
12.2,6−ジーターシャリ−ブチル−パラクレゾール 0.1
13.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理セリサイト 1
(製造方法)
A:成分1〜10を100℃にて均一に溶解する。
B:Aに成分11〜13を加え、均一に混合分散する。
C:Bを金型容器(アルミニウム製)に流し込み、冷却固化して容器に装着しスティック状リップクリームを得た。
実施例9について、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、使用時に滑らかな密着感が得られ、塗布膜の均一性に優れることによりツヤ感が生じ、潤いを感じるものであった。また、離型性に優れ、外観に欠損のないスティック状リップクリームであった。
(実施例10) 油性流し込みリップグロス(金皿成型)
(成分) (%)
1.ポリエチレンワックス 2
2.セレシンワックス 4
3.マイクロクリスタリンワックス 1
4.エステル化合物 *3 15
5.ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/
ベヘニル) 5
6.ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 5
7.ワセリン 2.5
8.ポリブテン 5
9.重質流動イソパラフィン 20
10.流動パラフィン 12
11.リンゴ酸ジイソステアリル 8
12.トリイソステアリン酸ジグリセリル 5
13.イソノナン酸イソトリデシル 残量
14.フェノキシエタノール 0.1
15.2,6−ジーターシャリ−ブチル−パラクレゾール 0.1
16.無水ケイ酸 *5 2
17.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン5%処理
酸化チタン被覆ガラス末 3
18.香料 適量
(製造方法)
A:成分1〜13を100℃にて均一溶解する。
B:Aに成分14〜18を加え、均一に混合分散する。
C:Bを金皿(アルミニウム製)に流し込み、冷却固化して油性流し込みリップグロスを得た。
実施例10について、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、使用時に滑らかな密着感が得られ、塗布膜の均一性に優れることによりツヤ感が生じ、潤いを感じるものであった。また、外観に欠損のない油性流し込みリップグロスであった。
(実施例11) 半固形状口紅
(成分) (%)
1.マイクロクリスタリンワックス 0.5
2.ポリエチレンワックス 1.5
3.セレシンワックス 3
4.キャンデリラロウ 2
5」パルミチン酸デキストリン 8
6.エステル化合物 *3 10
7.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 17
8.トリイソステアリン酸ジグリセリル 5
9.イソノナン酸イソトリデシル 10
10.酢酸液状ラノリン 20
11.流動パラフィン 残量
12.フェノキシエタノール 0.3
13.無水ケイ酸 *5 3.5
14.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン1%処理雲母チタン 5
15.赤色202号 0.5
16.黄色4号 0.5
17.酸化チタン 0.5
18.黒酸化鉄 0.1
(製造方法)
A:成分1〜11を100℃にて均一溶解する。
B:Aに成分12〜18を加え、均一に混合分散する。
C:Bをアプリケーター付の筒状容器(ポリエチレンテレフタレート製)に流し込み、冷却して半固形状口紅を得た。
実施例11について、は実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、使用時に滑らかな密着感が得られ、塗布膜の均一性に優れることによりツヤ感が生じ、潤いを感じるものであった。また、外観に欠損のない半固形状口紅であった。
(実施例12) 液状ファンデーション
(成分) (%)
1.セレシンワックス 5
2.マイクロクリスタリンワックス 8
3.エステル化合物*3 5
4.トリイソステアリン酸ジグリセリル 20
5.ジカプリン酸プロピレングリコール 15
5.ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 0.5
6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.5
7.ロジン酸ペンタエリトリット 5
8.大豆リン脂質 0.5
9.酸化チタン 残量
10.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン7%処理タルク 20
11.黄酸化鉄 2.5
12.ベンガラ 0.2
(製造方法)
A:成分1〜7を100℃にて均一溶解する。
B:Aに成分8〜12を加え、均一に混合分散する。
C:Bをガラスビン容器に流し込み、冷却して液状ファンデーションを得た。
実施例12について、は実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、使用時に滑らかな密着感が得られ、塗布膜の均一性に優れることによりツヤ感が生じ、潤いを感じるものであった。また、外観に欠損のない液状ファンデーションであった。
(実施例13) 油性アイカラー(金皿成型)
(成分) (%)
1.マイクロクリスタリンワックス 5
2.セレシンワックス 10
3.エステル化合物 *3 10
4.トリイソステアリン酸ジグリセリル 4
5.α−オレフィンオリゴマー *6 2
6.スクワラン 残量
7.リンゴ酸ジイソステアリル 15
8.ステアリル変性アクリレートシリコーン *7 15
9.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
10.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 0.8
11.球状ナイロン粉末 5
12.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン7%処理タルク 10
13.赤色202号 0.5
14.青色404号 1
15.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理酸化チタン 2
16.シリル化処理無水ケイ酸 *8 1
17.コラーゲン水溶液 適量
18.香料 適量
*6:ノムコートHPD−C(日進オイリオグループ社製)
*7:KP−561(信越化学工業社製)
*8:AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
(製造方法)
A:成分1〜10を100℃にて均一溶解する。
B:Aに成分11〜18を加え、均一に混合分散する。
C:Bを金皿(アルミニウム製)に流し込み、冷却固化して油性アイカラーを得た。
実施例13について、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、使用時に滑らかな密着感が得られ、塗布膜の均一性に優れることによりツヤ感が生じ、潤いを感じるものであった。また、外観に欠損のない油性アイカラーであった。
(実施例14) 日焼け止め(スティック状)
(成分) (%)
1.エチレン・プロピレンコポリマー *1 5
2.セレシンワックス 2
3.キャンデリラロウ 0.5
4.エステル化合物 *3 10
5.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量
6.トリイソステアリン酸ジグリセリル 4
7.ジメチルポリシロキサン(10cs) 2
8.(アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー混合物 *9 0.1
9.p−メトキシ桂皮酸オクチル 20
10.オキシベンゾン 0.1
11.微粒子酸化チタン 20
12.トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン5%処理マイカ 5
13.無水ケイ酸 *5 0.5
14.香料 適量
*9:シリコン KP−545(30%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分1〜10を100℃にて均一に溶解する。
B:Aに成分11〜14を加え、均一に混合分散する。
C:Bをスティック容器(ポロプロピレン製)に流し込み、冷却固化して日焼け止めスティックを得た。
実施例14について、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、使用時に滑らかな密着感が得られ、塗布膜の均一性に優れ、潤いを感じるものであった。また、離型性に優れ、外観に欠損のない日焼け止めスティックであった。

Claims (5)

  1. 次の成分(a)〜(d);
    (a)固形油
    (b)下記一般式(1)に示すダイマー酸とダイマージオールとのオリゴマーエステルの両末端のカルボキシル基をイソステアリルアルコールでエステル化した化合物
    OCO−R−(−COO−R−OCO−R−)−COOR ・・・(1)
    (式中、Rはダイマー酸残基を、Rはダイマージオール残基を、Rはイソステアリルアルコール残基を示し、nは4〜6の数を示す。)
    (c)分子内に水酸基を有する分子量300〜1000の常温で液体のエステル油
    (d)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体
    を配合することを特徴とする油性化粧料。
  2. 成分(a)の固形油がエチレン・プロピレンコポリマーであることを特徴とする請求項1記載の油性化粧料。
  3. 成分(c)がリンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸ジグリセリルから選ばれる1種又は2種以上のエステル油であることを特徴とする請求項1または2記載の油性化粧料。
  4. 前記油性化粧料が固形状であるあることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の油性化粧料。
  5. 前記の油性化粧料が口唇用化粧料であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の油性化粧料。
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