JP5102070B2 - アイメイクアップ化粧料 - Google Patents
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Description
従来、これらのアイメイクアップ化粧料では、化粧膜の付着性や密着性を高め、化粧効果や経時での化粧持ちを向上させる、或いは塗布時の滑らかな使用性を高める検討がされてきた。
目元や睫は、額、頬などの、顔の他の部位に比べ、動きが多い部位であるため、アイメイクアップ化粧料は、その化粧膜が早く形成され、しかも密着性が高く、瞬きをしても化粧膜が崩れず、化粧膜によれが生じることや、二次付着のないことが必要とされる。そこで、揮発性物質を配合し速乾性を高め、ワックスや樹脂を配合し化粧膜の密着性をあげたり、膜を強固にしたりして化粧膜の崩れを防止してきた。しかし、速乾性を高めて膜を強固にすると、乾燥感や化粧膜の化粧膜の柔軟性の消失により使用感が悪くなり、また化粧膜が剥がれ易くなり化粧効果の持続性を低下させる問題が生じることがあった。そこで、化粧膜の柔軟性を高める研究がなされてきた。例えば、特定のシリル化ペプチド−シラン化合物共重合組成物を含有する技術(例えば特許文献1参照)、特定のシリコーン樹脂と特定の多価アルコール変性シリコーンと揮発性油剤を含有する技術(例えば特許文献2参照)が挙げられる。
そこで、使用性及び化粧膜の化粧膜の柔軟性に優れ、発色の良さ及び粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、これら化粧効果の持続性に優れたアイメイクアップ化粧料が求められていた。
すなわち本発明は、次の成分(a)および(b);
(a)下記化学式(1)に示すダイマー酸とダイマージオールとのオリゴマーエステルの両末端のカルボキシル基をイソステアリルアルコールでエステル化した化合物
R3OCO−R1−(−COO−R2−OCO−R1−)n−COOR3 ・・・(1)
(式中、R1はダイマー酸残基を、R2はダイマージオール残基を、R3はイソステアリルアルコール残基を示し、nは4〜6の数を示す。)
(b)皮膜形成成分
(c)無水ケイ酸
(d)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体
を含有する化粧料を提供するものである。
本発明に用いられる成分(a)のダイマー酸とダイマージオールとのオリゴマーエステルの両末端のカルボキシル基をイソステアリルアルコールでエステル化した化合物(以下、単に「エステル化合物」と表す場合がある)は、下記一般式(1)で表すことができる。
R3OCO−R1−(−COO−R2−OCO−R1−)n−COOR3 ・・・(1)
(式中、R1はダイマー酸残基を、R2はダイマージオール残基を、R3はイソステアリルアルコール残基を示し、nは4〜6の数を示す。)
出発物質である、ダイマー酸は、不飽和脂肪酸の分子間重合反応によって得られるが、炭素数が11〜22の不飽和脂肪酸を2量化して得られ、炭素数36程度の二塩基酸が主成分である。CAS番号で、61788−89−4が該当する。また、ダイマー化反応において、二重結合を水素化した、水素添加ダイマー酸が好ましい。市販品としては、例えばPRIPOL1006、同1009、同1015、同1025等(ユニケマ社製)が挙げられる。
ダイマージオールは、前記ダイマー酸及び/又はその低級アルコールエステルを触媒存在下で水素添加して、ダイマー酸のカルボン酸部分をアルコールとした炭素数36程度のジオールを主成分としたものである。市販品としては、例えばPRIPOL2033等(ユニケマ社製)が挙げられる。
イソステアリルアルコールは、ダイマー酸の副産物から得られた脂肪酸を還元して得られるものや、ガーベット法により得られるもの、アルドール縮合法により得られるもの等が挙げられるが、特に限定されずいずれのものを使用することもできる。市販品としては、例えばSpeziol C18 ISOC(コグニス社製)等が挙げられる。
成分(a)の製造において、中間体としてオリゴマーエステルを得る場合、中間体であるダイマー酸とダイマージオールとのオリゴマーエステルは、それぞれの仕込み比を変えることにより、得られるエステルの平均エステル化度や平均分子量を調整することができる。その仕込み比の範囲は、ダイマー酸1モル当量に対してダイマージオールを0.4〜0.9モル当量であることが好ましい。更に、イソステアリルアルコールでエステル化する場合、残存するカルボキシル基に対し0.8〜1.5モルであることが好ましい。
ポリマーエマルションは、乳化重合法や、コアシェル重合法、ラジカル重合法等の一般的な重合法で重合物を得ることができ、水性溶媒とは、水を主成分として多価アルコール等を含有してもよい溶媒をいう。
これらの皮膜形成性成分のなかでも、油溶性の皮膜形成成分として、テルペン系樹脂、トリメチルシロキシケイ酸、アクリル酸アルキルジメチコン共重合体、キャンデリラレジン、ポリイソブチレンが、水溶性の皮膜形成成分として、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体が、また水性溶媒に分散して用いる皮膜形成成分としては、アクリル酸アルキル共重合体、メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル共重合体、酢酸ビニル重合体、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体、メタアクリル酸アルキル・スチレン共重合体、ビニルピロリドン・スチレン共重合体が使用性及び密着性に優れ、化粧効果の持続性に優れるため好ましく、アクリル酸アルキル共重合体、メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル共重合体のアルキル鎖は、主としてC1〜C4またはC8のものが好ましい。
これら成分は、何れも必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
成分(b)の配合量は、特に限定されないが、0.5〜25%が好ましく、特に、1〜20%がより好ましい。尚、皮膜形成性成分は溶媒に分散や溶解して用いることができるが、この場合は、その皮膜形成性成分の固形分量を好ましい配合量とする。この範囲で配合させると、化粧効果の持続性が良好で、使用性に優れるものとなる。
F3C−(CF2)5−(CH2)2−Si−(OCH2CH3)3 ・・・(1)
また、INCI名(International Nomenclature Cosmetic Ingredient labeling names)で表すと、パーフルオロオクチルトリエトキシシランが挙げられる。
例えば、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランをミキサー内で添加あるいは滴加することにより粉体と混合した後、熱処理を行い必要に応じて開砕することにより目的とする表面処理粉体を得ることができる。あるいは、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランをアセトン、トルエン等の有機溶媒に加熱溶解もしくは分散し、その中に粉体を加えて混合した後に有機溶媒を除去し、乾燥後解砕することにより目的とする表面処理粉体を得ることができる。
長さは特に制限されないが、一般的には、0.1〜10mmが好ましく、0.3〜7mmが更に好ましく用いられる。太さは一般的には0.1〜25テックス(以下、単に「T」と示す。)が好ましく、更に好ましくは0.3〜20Tである。これらの繊維は材質、太さ、長さの異なる1種または2種以上を用いることができる。
繊維の断面の形状は特に限定されないが、円状、楕円状、多角形、井形、T型、Y型等いずれのものも使用することができる。
更に、これらの繊維は、必要に応じて着色剤で着色したり、表面処理を施したりして使用される。表面処理剤の種類としてはフッ素化合物、シリコーン油、粉体、油剤、ゲル化剤、界面活性剤等があり特に限定されないが成分(d)の粉体と同様にトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランを用いるとより好ましい。
水溶性高分子としては、成分(b)以外で、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系のもの、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系のもの、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系のものを挙げることができる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系等の紫外線吸収剤や、4−tert−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられ、保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等が、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等が、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、グリコール類等がそれぞれ挙げられる。
「ダイマー酸ダイマージオールオリゴマーエステルイソステアリルアルコールエステル化合物」
水素添加ダイマー酸(PRIPOL1006:ユニケマ社製)200g(0.348モル)及びダイマージオール(PRIPOL2033:ユニケマ社製)132g(0.243モル)を反応器に仕込み、窒素気流中210〜220℃に加熱し、生成する水を留去しながら5時間エステル化反応を行い、中間体であるダイマー酸ダイマージオールオリゴマーエステル(ダイマー酸:ダイマージオール=1:0.7)323gを得た。さらに、当該オリゴマーエステル307gとイソステアリルアルコール(Speziol C18 ISOC:コグニス社製)59g(0.217モル)を反応器に仕込み、窒素気流中210〜220℃に加熱し、生成する水を留去しながら10時間エステル化反応を行い、目的のエステル化合物351gを得た。得られたエステル化合物は、色相ガードナー2、酸価5.2、ケン化価111、粘度15,000mPa・s、屈折率1.48であった。
表1及び2に示す処方及び下記に示す製造方法により、水中油乳化型アイカラーを製造した。得られた各アイカラーについて、官能評価により、「使用性」、「化粧膜の柔軟性及びその持続性」、「粉体のよれや化粧膜の剥がれ防止効果」、「発色の良さ」を評価し判定した。その結果を表1及び表2にあわせて示す。
*2:合成例1のエステル化合物
*3:トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理粉体
*4:パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩3%処理粉体
*5:YODOSOL GH810(日本NSC社製)
*6:PVP/VAE−735(固形分50%)(ISP社製)
*7:AEROSIL 300(日本アエロジル社製)
A.成分(1)〜(8)を70℃で加熱溶解し、(9)〜(14)を加えて均一に混合する。
B.成分(15)〜(28)を均一に混合し、70℃まで加温する。
C.AにBを加え、乳化する。
D.容器に充填して製品とする。
(評価方法)
20名の官能検査パネルにより、各試料を瞼に塗布し、下記(イ)〜(ニ)について、パネル各人が絶対評価にて7段階に評価し、各試料のパネル全員の評点の平均値から4段階判定基準により判定した。尚、表1及び表2には判定結果とともに、平均値を記載した。
ここで、評価項目(ハ)と(ニ)については、試料を瞼に塗布し、パネルに通常の生活をしてもらい、3時間後の状態について評価した。
(評価項目)
(イ)使用性
(ロ)化粧膜の柔軟性及びその持続性
(ハ)粉体のよれや化粧膜の剥がれ防止効果
(ニ)発色の良さ
(絶対評価)
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(判定基準)
(評点平均値) (判定)
5点を超える :非常に優れる:◎
3点を超えて5点以下:優れる :○
1点を超えて3点以下:劣る :△
1点以下 :非常に劣る :×
これに対して成分(a)が配合されていない比較例1では、経時で化粧膜が硬くなり化粧膜の柔軟性が消失し、特に瞬きで頻繁に動く部位である目元の皮膚の動きに追従できずに粉体がよれて化粧膜が剥がれて消失するものであった。また、塗布当初の発色は良かったが、時間とともによれや剥がれがあり、その影響で発色も劣るものとなった。
また、成分(a)の替わりに高屈折率の油剤であるポリブテンを用いた比較例2では、伸びが非常に重く使用性が悪く、またその伸びの重さから均一に塗布することが困難であるため、経時で粉体のよれや化粧膜の剥がれがみられ化粧持ちの点で優れたものが得られなかった。
さらに、成分(b)が配合されていない比較例3では、皮膜を形成しないため、粉体の付着性が低く化粧膜の強度が弱く、粉体のよれや化粧膜の剥がれがおきてしまい、化粧効果の持続性の点で優れたものが得られなかった。また、塗布当初皮膜は形成されないが、粉体だけは付着したので発色は良かったが、直ぐによれや剥がれて発色は劣るものとなった。
また、成分(b)の替わりにミツロウを用いた比較例4では、粉体の付着性は若干向上するものの、皮膜を形成しないため、経時での粉体のよれや化粧膜の剥がれといった化粧効果の持続性を低下させる問題が生じた。また、塗布後も化粧膜が乾燥することはないため、いつまでもべたつき使用性の点で優れたものが得られなかった。
さらに、成分(c)が配合されていない比較例5では、化粧膜が硬くなり化粧膜の柔軟性が低下するため、皮膚の動きに追従できずに粉体のよれや化粧膜の剥がれ防止効果の点で優れたものが得られなかった。
また、成分(d)の替わりに、パーフルオロアルキルリン酸処理粉体を用いた比較例6では、顔料や雲母チタンが凝集し、分散性が低下するため、発色の良さが損なわれた。
また、成分(d)の替わりに、未処理粉体を用いた比較例7では、経時で化粧膜が強固になり過ぎることで、経時で粉体のよれや化粧膜の剥がれといった化粧効果の持続性を低下させる問題が生じ、化粧膜の柔軟性及びその持続性の点で優れたものが得られなかった。また、顔料や雲母チタンが凝集し、分散性が低下するため、発色の良さが損なわれた。
(成分) (%)
(1)ロジン酸ペンタエリスリット*8 3
(2)パルミチン酸デキストリン 5
(3)トリオクタン酸グリセリル 10
(4)トリイソステアリン酸ポリグリセリル 15
(5)オクタン酸セチル 残量
(6)エステル化合物*2 10
(7)煙霧状無水ケイ酸*9 1
(8)シリコーン樹脂粉末*10 10
(9)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理黒酸化鉄*3 5
(10)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理
酸化チタン被覆ガラス末*11 5
(11)ポリエチレンテレフタレート・
ポリメチルメタクリレート積層フィルム末 5
(12)油溶性ローズマリーエキス 1
*8:エステルガムHP(荒川化学工業社製)
*9:AEROSIL 200(日本アエロジル社製)
*10:トスパール2000B(GE東芝シリコーン社製)
*11:トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理5%処理
(酸化チタン被覆ガラス末:メタシャイン1080RC−Y(日本板硝子社製))
(製造方法)
A.成分(1)〜(6)を110℃で加熱溶解し、(7)〜(12)を加えて均一に混合する。
B.容器に充填した後、冷却して製品とする。
以上のようにして得られた油性型アイカラーについて、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、伸びが軽く滑らかな使用性に優れ、また化粧膜の柔軟性に優れ、特には発色の良さ及び粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、これら化粧効果の持続性に優れるものであった。
(成分) (%)
(1)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理タルク*3 5
(2)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理
酸化チタン*3 2
(3)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理
ベンガラ*3 3
(5)赤色226号 0.2
(6)疎水化処理煙霧状無水ケイ酸*12 0.2
(7)ジオクタン酸ネオペンチルグリコール 5
(8)有機変性粘土鉱物*13 1
(9)デカメチルペンタシロキサン 25
(10)エステル化合物*2 3
(11)アクリル酸アルキル/ジメチコンコポリマー*14 5
(12)セチルジメチコンコポリオール*15 2.7
(13)油溶性アルニカエキス 0.1
(14)ナイロン末 1.5
(15)1,3−ブチレングリコール 0.5
(16)エチルアルコール 7
(17)パラオキシ安息香酸メチル 0.05
(18)精製水 残量
(19)塩化ナトリウム 0.5
(20)香料 0.5
*12:AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
*13:BENTONE38V BC(ELEMENTIS社製)
*14:シリコンKP−545(デカメチルシクロペンタシロキサン30%溶液)(信越化学工業社製)
*15:ABIL EM90(ゴールドシュミット社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(13)を均一に混合する。
B.成分(14)〜(20)を均一に混合する。
C.BをAに加え、乳化する。
D.Cを容器に充填し製品とする。
以上のようにして得られた油中水型アイカラーについて、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、伸びが軽く滑らかな使用性に優れ、また化粧膜の柔軟性に優れ、特には発色の良さ及び粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、これら化粧効果の持続性に優れるものであった。
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 3
(2)セタノール 2
(3)モノステアリン酸グリセリル 0.5
(4)エステル化合物*2 0.5
(5)キャンデリラレジン*1 10
(6)ショ糖脂肪酸エステル 1.5
(7)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理黒酸化鉄*16 3
(8)無水ケイ酸*17 1
(9)精製水 残量
(10)1,3−ブチレングリコール 5
(11)水酸化ナトリウム 0.2
(12)ローヤルゼリーエキス 0.1
(13)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(14)アクリル酸アルキル共重合体エマルション
(固形分45%)*18 10
*16:パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩5%処理粉体
*17:サイロスフェアC−1504(富士シリシア化学社製)
*18:YODOSOL GH−800(日本NSC社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(6)を110℃で加熱溶解し、(7)を加えて均一に混合する。
B.成分(8)〜(14)を均一に混合し、70℃に加温する。
C.AにBを加え、乳化する。
D.容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られた水中油乳化型アイブロウについて、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、伸びが軽く滑らかな使用性に優れ、化粧膜の柔軟性に優れ、特には発色の良さ及び粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、これら化粧効果の持続性に優れるものであった。
(成分) (%)
(1)ミツロウ 3
(2)軽質流動イソパラフィン 65
(3)カルナウバワックス 3
(4)エステル化合物*2 3
(5)トリメチルシロキシケイ酸*19 2
(6)ロジン酸ペンタエリスリット*4 3
(7)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理黒酸化鉄*3 1
(8)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理タルク*3 残量
(9)無水ケイ酸*17 2
*19:シリコンKF−9021(デカメチルシクロペンタシロキサン50%溶液)(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(6)を110℃で加熱溶解する。
B:Aに成分(7)〜(9)を加え均一に混合する。
C:Bを容器に充填し製品とする。
以上のようにして得られた油性型マスカラについて、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、伸びが軽く滑らかな使用性に優れ、また化粧膜の柔軟性に優れ、特には発色の良さ及び粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、これら化粧効果の持続性に優れるものであった。
(成分) (%)
(1)ステアリン酸イヌリン 2
(2)カルナウバワックス 0.5
(3)ミツロウ 4
(4)セレシン 1.5
(5)ポリエチレンワックス 0.5
(6)エステル化合物*2 3
(7)キャンデリラレジン*1 9
(8)ロジン酸ペンタエリスリット*14 4
(9)軽質流動イソパラフィン 残量
(10)有機変性粘土鉱物*15 1.6
(11)煙霧状無水ケイ酸*5 2.5
(12)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理黒酸化鉄*3 5
(13)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理タルク*16 6
(14)精製水 6
(15)1,3−ブチレングリコール 5
(16)アクリル酸アルキル共重合体エマルション(固形分50%)*3 9
(17)酢酸ビニル重合体エマルション(固形分45%)*20 5
(18)ポリビニルアルコール*21 2
(19)ポリプロピレン繊維*22 3
(20)フッ素化合物処理ナイロン繊維*23 3
(21)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
*20:ビニブランGV−5651(日信化学工業)
*21:ゴーセノール EG−05(日本合成社製)
*22:P.Pファイバー5.6D−2MM(中部パイル社製)
*23:パーフルオロポリメチルイソプロピル5%処理(6D(デニール)、2mm)
(製造方法)
A:成分(1)〜(9)を110℃で加熱溶解する。
B:Aに成分(10)〜(13)を加え均一に混合する。
C:成分(14)〜(21)を均一に混合する。
D:BにCを加え均一に混合する。
E:Dを容器に充填し製品とする。
以上のようにして得られた含水油性型マスカラについて、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、塗布時の伸びが軽く滑らかな使用性に優れ、化粧膜の柔軟性に優れ、特には発色の良さ及び粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、特には発色の良さ及び粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、これら化粧効果の持続性に優れるものであった。
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 2
(2)ミツロウ 5
(3)エステル化合物*2 2.5
(4)セタノール 0.1
(5)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1
(6)セスキオレイン酸ソルビタン 1
(7)キャンデリラレジン*1 1
(8)ロジン酸ペンタエリスリット*14 1
(9)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理黒酸化鉄*3 6
(10)トリエタノールアミン 2
(11)アクリル酸アルキル共重合体エマルション
(固形分45%)*18 15
(12)無水ケイ酸*17 2.5
(13)香料 0.1
(14)パラオキシ安息香酸メチル 適量
(15)精製水 残量
(製造方法)
A.成分(1)〜(8)を90℃で加熱溶解し、(9)〜(15)を加えて均一に混合する。
B.容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られた水中油乳化型マスカラについて、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、塗布時の伸びが軽く滑らかな使用性に優れ、また化粧膜の柔軟性に優れ、発色の良さ及び粉体のよれ
や化粧膜の剥がれを防止し、その持続性に優れるものであった。
Claims (4)
- 次の成分(a)〜(c);
(a)下記一般式(1)に示すダイマー酸とダイマージオールとのオリゴマーエステルの両末端のカルボキシル基をイソステアリルアルコールでエステル化した化合物 0.05〜20質量%
R3OCO−R1−(−COO−R2−OCO−R1−)n−COOR3・・・(1)
(式中、R1はダイマー酸残基を、R2はダイマージオール残基を、R3はイソステアリルアルコール残基を示し、nは4〜6の数を示す。)
(b)皮膜形成成分 0.5〜25質量%
(c)無水ケイ酸 0.1〜8質量%
(d)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体 0.1〜98質量%
を配合することを特徴とするアイメイクアップ化粧料。 - 成分(b)の皮膜形成成分が、テルペン系樹脂、トリメチルシロキシケイ酸、アクリル酸アルキルジメチコン共重合体、キャンデリラレジン、ポリイソブチレン、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体から選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1に記載のアイメイクアップ化粧料。
- 成分(b)の皮膜形成成分が、アクリル酸アルキル共重合体、メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル共重合体、酢酸ビニル重合体、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体、メタアクリル酸アルキル・スチレン共重合体、ビニルピロリドン・スチレン共重合体から選択される1種又は2種以上で、且つ、該皮膜形成成分を水性溶媒に分散して用いることを特徴とする請求項1に記載のアイメイクアップ化粧料。
- アイメイクアップ化粧料がアイカラーであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のアイメイクアップ化粧料。
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