JP5102070B2 - アイメイクアップ化粧料 - Google Patents

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本発明は、特定のエステル化合物、皮膜形成成分、無水ケイ酸、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体を配合するアイメイクアップ化粧料に関し、詳しくは、使用性及び化粧膜の化粧膜の柔軟性に優れ、発色の良さ及び粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、これら化粧効果の持続性に優れたアイメイクアップ化粧料に関するものである。
アイメイクアップ化粧料は、目元や睫に塗布することにより、色や陰影を付加し、質感を変えることのできる化粧料であり、これにより、目元をはっきりさせ、様々な印象を作り上げることによって、より魅力的な容貌をつくるために用いられるものである。
従来、これらのアイメイクアップ化粧料では、化粧膜の付着性や密着性を高め、化粧効果や経時での化粧持ちを向上させる、或いは塗布時の滑らかな使用性を高める検討がされてきた。
目元や睫は、額、頬などの、顔の他の部位に比べ、動きが多い部位であるため、アイメイクアップ化粧料は、その化粧膜が早く形成され、しかも密着性が高く、瞬きをしても化粧膜が崩れず、化粧膜によれが生じることや、二次付着のないことが必要とされる。そこで、揮発性物質を配合し速乾性を高め、ワックスや樹脂を配合し化粧膜の密着性をあげたり、膜を強固にしたりして化粧膜の崩れを防止してきた。しかし、速乾性を高めて膜を強固にすると、乾燥感や化粧膜の化粧膜の柔軟性の消失により使用感が悪くなり、また化粧膜が剥がれ易くなり化粧効果の持続性を低下させる問題が生じることがあった。そこで、化粧膜の柔軟性を高める研究がなされてきた。例えば、特定のシリル化ペプチド−シラン化合物共重合組成物を含有する技術(例えば特許文献1参照)、特定のシリコーン樹脂と特定の多価アルコール変性シリコーンと揮発性油剤を含有する技術(例えば特許文献2参照)が挙げられる。
一方、粉体や、繊維等を用いて色彩を付与することにより、質感を変える研究がなされてきた。湿分や皮膚からの油分によって、適用後の化粧料の外観が速やかに劣化することを解決するため、例えば、フルオロシラン被覆粒子を含有する技術(例えば、特許文献3)がある。しかし、速乾性を高めて膜を強固にすると、化粧膜が透明感を失い、粉体や繊維の色彩や質感の効果を損ねる場合があった。また、化粧膜の透明感の消失によりツヤ感も低下するものであった。そこで、透明感やツヤ感を向上させる研究がなされてきた。例えば、特定のアクリル−シリコーン系グラフト共重合体とロジン酸系樹脂を含有する技術(例えば特許文献4参照)、イヌリン及び/又は加水分解イヌリンの脂肪酸エステル、ワックス、キャンデリラレジンを含有する技術(例えば特許文献5参照)がある。
更に、特定の油剤であるポリダイマージリノール酸ダイマージリノレイルを用いることにより、化粧膜に艶を与え、付着性、化粧持ちを向上させた技術(例えば、特許文献7)や、ダイマー酸と二価以上のアルコールとのオリゴマーエステルを、一価のアルコール又は/及び一価のカルボン酸でエステル化したエステル、若しくは、ダイマージオールと二価以上のカルボン酸とのオリゴマーエステルを、一価のアルコール又は/及び一価のカルボン酸でエステル化したエステルに関する技術(例えば、特許文献8)がある。
特開2005−263674号公報 特開2006−306860号公報 特開2003−518024号公報 特開2000−119139号公報 特開2005−306854号公報 特開2002−128629号公報 特開2004−256515号公報
しかしながら、化粧膜を形成する油剤や皮膜形成剤の検討をして化粧膜の柔軟性を向上させたり、ツヤ感を向上させたりすることや、粉体を処理することで発色を向上させる技術は研究されてきたが、化粧膜の剥がれの問題を解決し、化粧膜が化粧膜の柔軟性でしかも発色の良いものについては研究されていなかった。
そこで、使用性及び化粧膜の化粧膜の柔軟性に優れ、発色の良さ及び粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、これら化粧効果の持続性に優れたアイメイクアップ化粧料が求められていた。
かかる実情において、本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のエステル化合物であるダイマー酸とダイマージオールとのオリゴマーエステルの両末端のカルボキシル基をイソステアリルアルコールでエステル化した化合物と、皮膜形成成分と無水ケイ酸とトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体を配合することにより、塗布時の滑らかな使用性及び密着性、化粧膜の化粧膜の柔軟性に優れ、発色の良さ及び粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、これら化粧効果の持続性に優れたアイメイクアップ化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、次の成分(a)および(b);
(a)下記化学式(1)に示すダイマー酸とダイマージオールとのオリゴマーエステルの両末端のカルボキシル基をイソステアリルアルコールでエステル化した化合物
OCO−R−(−COO−R−OCO−R−)−COOR ・・・(1)
(式中、Rはダイマー酸残基を、Rはダイマージオール残基を、Rはイソステアリルアルコール残基を示し、nは4〜6の数を示す。)
(b)皮膜形成成分
(c)無水ケイ酸
(d)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体
を含有する化粧料を提供するものである。
本発明の化粧料は、本発明は、特定のエステル化合物、皮膜形成成分、無水ケイ酸、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体を配合するアイメイクアップ化粧料に関し、詳しくは、使用性及び化粧膜の化粧膜の柔軟性に優れ、発色の良さ及び粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、これら化粧効果の持続性に優れたアイメイクアップ化粧料に関するものである。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明に用いられる成分(a)のダイマー酸とダイマージオールとのオリゴマーエステルの両末端のカルボキシル基をイソステアリルアルコールでエステル化した化合物(以下、単に「エステル化合物」と表す場合がある)は、下記一般式(1)で表すことができる。
OCO−R−(−COO−R−OCO−R−)−COOR ・・・(1)
(式中、Rはダイマー酸残基を、Rはダイマージオール残基を、Rはイソステアリルアルコール残基を示し、nは4〜6の数を示す。)
本発明に用いられる成分(a)のエステル化合物は、ダイマー酸とダイマージオールから得られるオリゴマーエステルの両末端に存在するカルボキシル基をイソステアリルアルコールでエステル化した化合物である。
出発物質である、ダイマー酸は、不飽和脂肪酸の分子間重合反応によって得られるが、炭素数が11〜22の不飽和脂肪酸を2量化して得られ、炭素数36程度の二塩基酸が主成分である。CAS番号で、61788−89−4が該当する。また、ダイマー化反応において、二重結合を水素化した、水素添加ダイマー酸が好ましい。市販品としては、例えばPRIPOL1006、同1009、同1015、同1025等(ユニケマ社製)が挙げられる。
ダイマージオールは、前記ダイマー酸及び/又はその低級アルコールエステルを触媒存在下で水素添加して、ダイマー酸のカルボン酸部分をアルコールとした炭素数36程度のジオールを主成分としたものである。市販品としては、例えばPRIPOL2033等(ユニケマ社製)が挙げられる。
イソステアリルアルコールは、ダイマー酸の副産物から得られた脂肪酸を還元して得られるものや、ガーベット法により得られるもの、アルドール縮合法により得られるもの等が挙げられるが、特に限定されずいずれのものを使用することもできる。市販品としては、例えばSpeziol C18 ISOC(コグニス社製)等が挙げられる。
成分(a)のエステル化合物の製造方法は特に限定されないが、例えば、ダイマー酸とダイマージオールをエステル化してオリゴマーエステルを得た後、更にイソステアリルアルコールで、カルボキシル基をエステル化することにより得ることができる。また、ダイマー酸とダイマージオール及びイソステアリルアルコールを一度にエステル化させることにより得ることができる。
成分(a)の製造において、中間体としてオリゴマーエステルを得る場合、中間体であるダイマー酸とダイマージオールとのオリゴマーエステルは、それぞれの仕込み比を変えることにより、得られるエステルの平均エステル化度や平均分子量を調整することができる。その仕込み比の範囲は、ダイマー酸1モル当量に対してダイマージオールを0.4〜0.9モル当量であることが好ましい。更に、イソステアリルアルコールでエステル化する場合、残存するカルボキシル基に対し0.8〜1.5モルであることが好ましい。
成分(a)のエステル化合物を得る場合の、エステル化反応の条件は特に限定されず、通常用いられる方法で行われる。例えば、触媒としてパラトルエンスルホン酸、硫酸、塩酸、メタンスルホン酸、三フッ化硼素ジエチルエーテル錯体等を用い、溶媒としてヘプタン、ヘキサン、シクロヘキサン、トルエン、キシレン等を用いて、50〜260℃で行うことができる。あるいは無溶剤、無触媒でも100〜260℃でエステル化を行うことができる。
成分(a)のエステル化合物は、25℃における粘度が10,000〜20,000mPa・sであることが好ましい。このようなエステル化合物としては、LUSPLAN DA−DD−IS(日本精化社製)が挙げられる。尚、粘度は、コーンプレート型粘度計(Haake社製ROTO visco1)を用い、条件は、ずり速度100(1/s)、コーン直径35mm、角度2°で測定した。
成分(a)の配合量は、特に限定されないが、0.05〜20質量%(以下、単に「%」と称す。)が好ましく、特に、マスカラ、アイライナー、アイブロウにおいては、0.05〜5%がより好ましく、アイカラーにおいては、0.1〜15%がより好ましい。この範囲で配合させると、化粧膜の化粧膜の柔軟性及び化粧効果の持続性において特に優れるものとなる。
本発明に用いられる、成分(b)の皮膜形成成分は、化粧料を塗布した際に皮膜を形成する樹脂や重合物であれば特に制限されず、天然、半合成、合成であっても、油溶性、水溶性であっても、いずれのものも使用することができる。
具体的には、油溶性の皮膜形成成分として、ロジン酸ペンタエリスリット等のテルペン酸系樹脂、トリメチルシロキシケイ酸、キャンデリラレジン(ここで、キャンデリラレジンとは、キャンデリラワックスを有機溶剤にて分別抽出して得られる樹脂分で、樹脂分が好ましくは65%以上、更に好ましくは85%以上の割合で含有されるものである。)、アクリル酸アルキルジメチコン共重合体、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリビニルイソブチルエーテル、ポリイソブチレン等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を使用することができる。
水溶性の皮膜形成成分としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を使用することができる。
また、皮膜形成成分を水性溶媒に分散して用いることもできる。皮膜形成成分としては、例えば、アクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル重合体、メタクリル酸アルキル共重合体、メタクリル酸アルキル重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル共重合体、酢酸ビニル重合体、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体、メタアクリル酸アルキル・スチレン共重合体、ビニルピロリドン・スチレン共重合体、オルガノポリシロキサン重合体等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を水性溶媒に分散したポリマーエマルションとしては、例えば、アクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリル酸アルキル重合体エマルション、メタクリル酸アルキル共重合体エマルション、メタクリル酸アルキル重合体エマルション、アクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体エマルション、メタクリル酸・アクリル酸アルキル共重合体エマルション、メタクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体エマルション、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルション、メタクリル酸アルキル・スチレン共重合体エマルション、酢酸ビニル重合体エマルション、酢酸ビニル含有共重合体エマルション、ビニルピロリドン・スチレン共重合体エマルション、オルガノポリシロキサン重合体エマルション等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
ポリマーエマルションは、乳化重合法や、コアシェル重合法、ラジカル重合法等の一般的な重合法で重合物を得ることができ、水性溶媒とは、水を主成分として多価アルコール等を含有してもよい溶媒をいう。
これらの皮膜形成性成分のなかでも、油溶性の皮膜形成成分として、テルペン系樹脂、トリメチルシロキシケイ酸、アクリル酸アルキルジメチコン共重合体、キャンデリラレジン、ポリイソブチレンが、水溶性の皮膜形成成分として、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体が、また水性溶媒に分散して用いる皮膜形成成分としては、アクリル酸アルキル共重合体、メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル共重合体、酢酸ビニル重合体、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体、メタアクリル酸アルキル・スチレン共重合体、ビニルピロリドン・スチレン共重合体が使用性及び密着性に優れ、化粧効果の持続性に優れるため好ましく、アクリル酸アルキル共重合体、メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル共重合体のアルキル鎖は、主としてC1〜C4またはC8のものが好ましい。
本発明に用いられる、成分(b)の市販品として、テルペン系樹脂としてはエステルガムHP(荒川化学工業社製)、トリメチルシロキシケイ酸としてはシリコンKF−7312JやシリコンKF−9021(以上、信越化学工業社製)、キャンデリラレジンとしてはキャンデリラ樹脂E−1(日本ナチュラルプロダクツ社製)、アクリル酸アルキルジメチコン共重合体としてはKP−545(信越化学工業社製)、ポリイソブチレンとしてはビスタネックス LMMH−LC(エクソン化学社製)、アクリル酸アルキル共重合体エマルションとしてはACURYN33A(ロームアンドハース社製)、ヨドゾールGH800(日本NSC社製)、酢酸ビニル重合体エマルションとしては、ビニブランGV−5651(日信化学工業社製)、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体としてはPVP/VAE−735(ISP社製)等が挙げられる。
これら成分は、何れも必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
成分(b)の配合量は、特に限定されないが、0.5〜25%が好ましく、特に、1〜20%がより好ましい。尚、皮膜形成性成分は溶媒に分散や溶解して用いることができるが、この場合は、その皮膜形成性成分の固形分量を好ましい配合量とする。この範囲で配合させると、化粧効果の持続性が良好で、使用性に優れるものとなる。
本発明用いられる成分(c)の無水ケイ酸としては、特に制限されず、無定形のもの、疎水化処理したもの、あるいは結晶構造を有するものの何れも使用でき、使用性や経時安定性を良好にするものである。市販品としては、サイリシア550、サイリシア770、サイロスフェア C−1504(以上、富士シリシア化学社製)、AEROSIL200、AEROSIL300、AEROSILR972(以上、日本アエロジル社製)、ニップシールE−220(日本シリカ工業社製)等が例示できる。特に油性のアイメイクアップ化粧料においては、煙霧状であり、且つ一次粒径が50nm以下の無水ケイ酸が好ましく、例えば、市販品としては、AEROSIL 200、AEROSIL 300、AEROSIL 380S(以上、日本アエロジル社製)、また表面処理を施したものでは、AEROSIL R−972、AEROSIL R−974、AEROSIL R−976S(以上、日本アエロジル社製)等が挙げられる。また、これらの無水ケイ酸は必要に応じ1種又は2種以上を用いることができる。
成分(c)の配合量は、特に限定されないが、好ましくは0.1〜8%であり、より好ましくは0.5〜5%である。この範囲であれば、使用性や経時安定性で優れたものが得られる。
本発明に用いられる成分(d)のトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体は、粉体に下記化学式(1)で示されるトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランを表面処理して得られるものである。
C−(CF−(CH−Si−(OCHCH ・・・(1)
また、INCI名(International Nomenclature Cosmetic Ingredient labeling names)で表すと、パーフルオロオクチルトリエトキシシランが挙げられる。
粉体をトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理することにより撥水性および撥油性を付与し、化粧料中に配合した場合に、成分(a)(b)と組み合わせることで、発色が向上し、粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、これら化粧効果を持続することができる。
成分(d)の表面処理に用いられる粉体としては、成分(c)以外で、通常化粧料に用いられるものであればいずれのものでもよく、板状、紡錘状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級などの粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、雲母、合成雲母、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄処理雲母、酸化鉄処理雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、二酸化珪素・酸化チタン被覆雲母、酸化チタン処理ガラス末、酸化鉄酸化チタン処理ガラス末、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ナイロン等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。また、これら粉体は1種又は2種以上の複合化したものを用いても良い。
トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランの粉体への表面処理方法は特に限定されないが、例えば特開2007−238690号公報に記載の方法に従って処理することができる。
例えば、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランをミキサー内で添加あるいは滴加することにより粉体と混合した後、熱処理を行い必要に応じて開砕することにより目的とする表面処理粉体を得ることができる。あるいは、トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランをアセトン、トルエン等の有機溶媒に加熱溶解もしくは分散し、その中に粉体を加えて混合した後に有機溶媒を除去し、乾燥後解砕することにより目的とする表面処理粉体を得ることができる。
成分(d)のトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランの粉体への処理量は粉体重量に対して0.05〜20%が好ましく、0.1〜15%の範囲がより好ましい。この範囲であれば処理剤同士の縮合や未反応の処理剤の残存による感触や流動性への悪影響などが起きることなく、粉体に対して撥水撥油性や分散性を十分に付与することができる。尚、前記粉体は本発明の効果を損なわない範囲でトリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン以外のフッ素化合物やシリコーン系油剤、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、金属石ケン、界面活性剤などの他のコーティング剤で前処理または同時に処理したものを使用することができる。
成分(d)の配合量は、特に限定されないが、好ましくは0.1〜98%であり、より好ましくは0.5〜90%である。この範囲で配合させると、化粧膜の化粧膜の柔軟性を向上し、更には、アイメイクアップ組成物の耐油性及び耐水性を増加させることで、発色の良さ、及びこれら化粧効果の持続性に優れたアイメイクアップ化粧料が得られる。また、粉体は全てトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで処理したものを使用する必要はなく、本発明の効果を妨げない範囲で未処理の粉体や一般油剤、シリコーン系油剤、界面活性剤等で処理したものを組み合わせて使用することもできる。
本発明のアイメイクアップ化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲で、必要に応じて、前記必須成分以外の各種成分、例えば、油性成分、繊維、界面活性剤、水性成分、紫外線吸収剤、水溶性高分子、保湿剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料などを各種の効果を付与するために適宜配合することができる。
また、本発明において、成分(a)、成分(b)以外で、更に油剤を配合することにより、硬さや塗布時の感触を調整できる。ここで用いる油剤としては、通常化粧料に用いられる油分であれば特に制約なく使用することができ、動物油、植物油、合成油等の起源や、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤等を利用することができる。具体的には、流動パラフィン、重質流動イソパラフィン、α−オレフィンオリゴマー、スクワラン、ワセリン、ポリブテン、セレシンワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、オゾケライトワックス、エチレンプロピレンコポリマー等の炭化水素類、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油、モクロウ等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ、モンタンワックス等のロウ類、イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ホホバ油等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキルメチルポリシロキサン・メチルポリシロキサン共重合体、アルコキシ変性ポリシロキサン、架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体類が挙げられ、油性ゲル化剤として、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミチン酸デキストリン、パルミチン酸/2−エチルヘキサン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、パルミチン酸/ステアリン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、イソパルミチン酸デキストリン、イソステアリン酸デキストリンのデキストリン脂肪酸エステル類、ステアリン酸スクロース、酢酸ステアリン酸スクロースのショ糖脂肪酸エステル、イソステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム等が挙げられる。
繊維としては、化粧料に一般に使用されるものであれば特に制限されず、例えば、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成繊維、レーヨン等の人造繊維、セルロース等の天然繊維、アセテート人絹等の半合成繊維等、またはこれらを複合した繊維が挙げられる。
長さは特に制限されないが、一般的には、0.1〜10mmが好ましく、0.3〜7mmが更に好ましく用いられる。太さは一般的には0.1〜25テックス(以下、単に「T」と示す。)が好ましく、更に好ましくは0.3〜20Tである。これらの繊維は材質、太さ、長さの異なる1種または2種以上を用いることができる。
繊維の断面の形状は特に限定されないが、円状、楕円状、多角形、井形、T型、Y型等いずれのものも使用することができる。
更に、これらの繊維は、必要に応じて着色剤で着色したり、表面処理を施したりして使用される。表面処理剤の種類としてはフッ素化合物、シリコーン油、粉体、油剤、ゲル化剤、界面活性剤等があり特に限定されないが成分(d)の粉体と同様にトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランを用いるとより好ましい。
界面活性剤としては、化粧料に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、レシチン等が挙げられる。
更に、水性成分はモイスチャー効果を付与する目的で用いることができ、水及び水に可溶な成分であれば何れでもよく、水の他に、例えば、エチアルコール等のアルコール類、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。
水溶性高分子としては、成分(b)以外で、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系のもの、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系のもの、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系のものを挙げることができる。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系等の紫外線吸収剤や、4−tert−ブチル−4'−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられ、保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。
酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等が、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等が、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、グリコール類等がそれぞれ挙げられる。
本発明のアイメイクアップ化粧料の剤型は、特に限定されないが、水中油型及び水中油乳化型、油中水型及び油中水乳化型、油性型等とすることができ、固形状、クリーム状、ゲル状、液状等の形状をとることができる。用途別のアイメイクアップ化粧料としては、例えば、アイカラー、マスカラ、アイライナー、アイブロー、等が挙げられる。この中でも、塗布面積の広いアイカラーであると、発色の良さ、化粧効果の持続性の効果が十分発揮される点で好ましい。
本発明のアイメイクアップ化粧料は、例えば、水中油乳化型の場合は、成分(a)及び成分(b)、成分(d)を油相に加え、成分(c)を水相に加え、水相と油相を乳化する方法で製造することができる。また、成分(b)が水溶性やポリマーエマルジョンの場合は、水相に加える。油性型の場合は、成分(a)〜(d)を加熱混合することにより得ることができる。
次に実施例をもって本発明をより詳細に説明する。本発明はこれらにより、何ら限定されるものではない。
(合成例1)
「ダイマー酸ダイマージオールオリゴマーエステルイソステアリルアルコールエステル化合物」
水素添加ダイマー酸(PRIPOL1006:ユニケマ社製)200g(0.348モル)及びダイマージオール(PRIPOL2033:ユニケマ社製)132g(0.243モル)を反応器に仕込み、窒素気流中210〜220℃に加熱し、生成する水を留去しながら5時間エステル化反応を行い、中間体であるダイマー酸ダイマージオールオリゴマーエステル(ダイマー酸:ダイマージオール=1:0.7)323gを得た。さらに、当該オリゴマーエステル307gとイソステアリルアルコール(Speziol C18 ISOC:コグニス社製)59g(0.217モル)を反応器に仕込み、窒素気流中210〜220℃に加熱し、生成する水を留去しながら10時間エステル化反応を行い、目的のエステル化合物351gを得た。得られたエステル化合物は、色相ガードナー2、酸価5.2、ケン化価111、粘度15,000mPa・s、屈折率1.48であった。
実施例1〜8及び比較例1〜7 水中油乳化型アイカラー(クリーム状)
表1及び2に示す処方及び下記に示す製造方法により、水中油乳化型アイカラーを製造した。得られた各アイカラーについて、官能評価により、「使用性」、「化粧膜の柔軟性及びその持続性」、「粉体のよれや化粧膜の剥がれ防止効果」、「発色の良さ」を評価し判定した。その結果を表1及び表2にあわせて示す。
*1:キャンデリラ樹脂E−1(日本ナチュラルプロダクツ社製)
*2:合成例1のエステル化合物
*3:トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン3%処理粉体
*4:パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩3%処理粉体
*5:YODOSOL GH810(日本NSC社製)
*6:PVP/VAE−735(固形分50%)(ISP社製)
*7:AEROSIL 300(日本アエロジル社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(8)を70℃で加熱溶解し、(9)〜(14)を加えて均一に混合する。
B.成分(15)〜(28)を均一に混合し、70℃まで加温する。
C.AにBを加え、乳化する。
D.容器に充填して製品とする。
官能評価
(評価方法)
20名の官能検査パネルにより、各試料を瞼に塗布し、下記(イ)〜(ニ)について、パネル各人が絶対評価にて7段階に評価し、各試料のパネル全員の評点の平均値から4段階判定基準により判定した。尚、表1及び表2には判定結果とともに、平均値を記載した。
ここで、評価項目(ハ)と(ニ)については、試料を瞼に塗布し、パネルに通常の生活をしてもらい、3時間後の状態について評価した。
(評価項目)
(イ)使用性
(ロ)化粧膜の柔軟性及びその持続性
(ハ)粉体のよれや化粧膜の剥がれ防止効果
(ニ)発色の良さ
(絶対評価)
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(判定基準)
(評点平均値) (判定)
5点を超える :非常に優れる:◎
3点を超えて5点以下:優れる :○
1点を超えて3点以下:劣る :△
1点以下 :非常に劣る :×
表1及び表2から明らかなごとく、本発明の実施例1〜8の水中油乳化型アイカラーは、のびが軽く滑らかな使用性に優れ、また化粧膜に柔軟性があり、その柔軟性が継続し、粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、発色も良くその化粧効果が持続するものであった。
これに対して成分(a)が配合されていない比較例1では、経時で化粧膜が硬くなり化粧膜の柔軟性が消失し、特に瞬きで頻繁に動く部位である目元の皮膚の動きに追従できずに粉体がよれて化粧膜が剥がれて消失するものであった。また、塗布当初の発色は良かったが、時間とともによれや剥がれがあり、その影響で発色も劣るものとなった。
また、成分(a)の替わりに高屈折率の油剤であるポリブテンを用いた比較例2では、伸びが非常に重く使用性が悪く、またその伸びの重さから均一に塗布することが困難であるため、経時で粉体のよれや化粧膜の剥がれがみられ化粧持ちの点で優れたものが得られなかった。
さらに、成分(b)が配合されていない比較例3では、皮膜を形成しないため、粉体の付着性が低く化粧膜の強度が弱く、粉体のよれや化粧膜の剥がれがおきてしまい、化粧効果の持続性の点で優れたものが得られなかった。また、塗布当初皮膜は形成されないが、粉体だけは付着したので発色は良かったが、直ぐによれや剥がれて発色は劣るものとなった。
また、成分(b)の替わりにミツロウを用いた比較例4では、粉体の付着性は若干向上するものの、皮膜を形成しないため、経時での粉体のよれや化粧膜の剥がれといった化粧効果の持続性を低下させる問題が生じた。また、塗布後も化粧膜が乾燥することはないため、いつまでもべたつき使用性の点で優れたものが得られなかった。
さらに、成分(c)が配合されていない比較例5では、化粧膜が硬くなり化粧膜の柔軟性が低下するため、皮膚の動きに追従できずに粉体のよれや化粧膜の剥がれ防止効果の点で優れたものが得られなかった。
また、成分(d)の替わりに、パーフルオロアルキルリン酸処理粉体を用いた比較例6では、顔料や雲母チタンが凝集し、分散性が低下するため、発色の良さが損なわれた。
また、成分(d)の替わりに、未処理粉体を用いた比較例7では、経時で化粧膜が強固になり過ぎることで、経時で粉体のよれや化粧膜の剥がれといった化粧効果の持続性を低下させる問題が生じ、化粧膜の柔軟性及びその持続性の点で優れたものが得られなかった。また、顔料や雲母チタンが凝集し、分散性が低下するため、発色の良さが損なわれた。
実施例9:油性型アイカラー(固形状)
(成分) (%)
(1)ロジン酸ペンタエリスリット*8 3
(2)パルミチン酸デキストリン 5
(3)トリオクタン酸グリセリル 10
(4)トリイソステアリン酸ポリグリセリル 15
(5)オクタン酸セチル 残量
(6)エステル化合物*2 10
(7)煙霧状無水ケイ酸*9 1
(8)シリコーン樹脂粉末*10 10
(9)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理黒酸化鉄*3 5
(10)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理
酸化チタン被覆ガラス末*11 5
(11)ポリエチレンテレフタレート・
ポリメチルメタクリレート積層フィルム末 5
(12)油溶性ローズマリーエキス 1
*8:エステルガムHP(荒川化学工業社製)
*9:AEROSIL 200(日本アエロジル社製)
*10:トスパール2000B(GE東芝シリコーン社製)
*11:トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理5%処理
(酸化チタン被覆ガラス末:メタシャイン1080RC−Y(日本板硝子社製))
(製造方法)
A.成分(1)〜(6)を110℃で加熱溶解し、(7)〜(12)を加えて均一に混合する。
B.容器に充填した後、冷却して製品とする。
以上のようにして得られた油性型アイカラーについて、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、伸びが軽く滑らかな使用性に優れ、また化粧膜の柔軟性に優れ、特には発色の良さ及び粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、これら化粧効果の持続性に優れるものであった。
実施例10:油中水乳化型アイカラー(クリーム状)
(成分) (%)
(1)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理タルク*3 5
(2)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理
酸化チタン*3 2
(3)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理
ベンガラ*3 3
(5)赤色226号 0.2
(6)疎水化処理煙霧状無水ケイ酸*12 0.2
(7)ジオクタン酸ネオペンチルグリコール 5
(8)有機変性粘土鉱物*13 1
(9)デカメチルペンタシロキサン 25
(10)エステル化合物*2 3
(11)アクリル酸アルキル/ジメチコンコポリマー*14 5
(12)セチルジメチコンコポリオール*15 2.7
(13)油溶性アルニカエキス 0.1
(14)ナイロン末 1.5
(15)1,3−ブチレングリコール 0.5
(16)エチルアルコール 7
(17)パラオキシ安息香酸メチル 0.05
(18)精製水 残量
(19)塩化ナトリウム 0.5
(20)香料 0.5
*12:AEROSIL R972(日本アエロジル社製)
*13:BENTONE38V BC(ELEMENTIS社製)
*14:シリコンKP−545(デカメチルシクロペンタシロキサン30%溶液)(信越化学工業社製)
*15:ABIL EM90(ゴールドシュミット社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(13)を均一に混合する。
B.成分(14)〜(20)を均一に混合する。
C.BをAに加え、乳化する。
D.Cを容器に充填し製品とする。
以上のようにして得られた油中水型アイカラーについて、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、伸びが軽く滑らかな使用性に優れ、また化粧膜の柔軟性に優れ、特には発色の良さ及び粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、これら化粧効果の持続性に優れるものであった。
実施例11:水中油乳化型アイブロウ(液状)
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 3
(2)セタノール 2
(3)モノステアリン酸グリセリル 0.5
(4)エステル化合物*2 0.5
(5)キャンデリラレジン*1 10
(6)ショ糖脂肪酸エステル 1.5
(7)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理黒酸化鉄*16 3
(8)無水ケイ酸*17 1
(9)精製水 残量
(10)1,3−ブチレングリコール 5
(11)水酸化ナトリウム 0.2
(12)ローヤルゼリーエキス 0.1
(13)パラオキシ安息香酸メチル 0.1
(14)アクリル酸アルキル共重合体エマルション
(固形分45%)*18 10
*16:パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩5%処理粉体
*17:サイロスフェアC−1504(富士シリシア化学社製)
*18:YODOSOL GH−800(日本NSC社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(6)を110℃で加熱溶解し、(7)を加えて均一に混合する。
B.成分(8)〜(14)を均一に混合し、70℃に加温する。
C.AにBを加え、乳化する。
D.容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られた水中油乳化型アイブロウについて、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、伸びが軽く滑らかな使用性に優れ、化粧膜の柔軟性に優れ、特には発色の良さ及び粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、これら化粧効果の持続性に優れるものであった。
実施例12:油性型マスカラ(高粘性ゲル状)
(成分) (%)
(1)ミツロウ 3
(2)軽質流動イソパラフィン 65
(3)カルナウバワックス 3
(4)エステル化合物*2 3
(5)トリメチルシロキシケイ酸*19 2
(6)ロジン酸ペンタエリスリット*4 3
(7)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理黒酸化鉄*3 1
(8)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理タルク*3 残量
(9)無水ケイ酸*17 2
*19:シリコンKF−9021(デカメチルシクロペンタシロキサン50%溶液)(信越化学工業社製)
(製造方法)
A:成分(1)〜(6)を110℃で加熱溶解する。
B:Aに成分(7)〜(9)を加え均一に混合する。
C:Bを容器に充填し製品とする。
以上のようにして得られた油性型マスカラについて、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、伸びが軽く滑らかな使用性に優れ、また化粧膜の柔軟性に優れ、特には発色の良さ及び粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、これら化粧効果の持続性に優れるものであった。
実施例13:含水油性型マスカラ(高粘性ゲル状)
(成分) (%)
(1)ステアリン酸イヌリン 2
(2)カルナウバワックス 0.5
(3)ミツロウ 4
(4)セレシン 1.5
(5)ポリエチレンワックス 0.5
(6)エステル化合物*2 3
(7)キャンデリラレジン*1 9
(8)ロジン酸ペンタエリスリット*14 4
(9)軽質流動イソパラフィン 残量
(10)有機変性粘土鉱物*15 1.6
(11)煙霧状無水ケイ酸*5 2.5
(12)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理黒酸化鉄*3 5
(13)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理タルク*16 6
(14)精製水 6
(15)1,3−ブチレングリコール 5
(16)アクリル酸アルキル共重合体エマルション(固形分50%)*3 9
(17)酢酸ビニル重合体エマルション(固形分45%)*20 5
(18)ポリビニルアルコール*21 2
(19)ポリプロピレン繊維*22 3
(20)フッ素化合物処理ナイロン繊維*23 3
(21)パラオキシ安息香酸メチル 0.2
*20:ビニブランGV−5651(日信化学工業)
*21:ゴーセノール EG−05(日本合成社製)
*22:P.Pファイバー5.6D−2MM(中部パイル社製)
*23:パーフルオロポリメチルイソプロピル5%処理(6D(デニール)、2mm)
(製造方法)
A:成分(1)〜(9)を110℃で加熱溶解する。
B:Aに成分(10)〜(13)を加え均一に混合する。
C:成分(14)〜(21)を均一に混合する。
D:BにCを加え均一に混合する。
E:Dを容器に充填し製品とする。
以上のようにして得られた含水油性型マスカラについて、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、塗布時の伸びが軽く滑らかな使用性に優れ、化粧膜の柔軟性に優れ、特には発色の良さ及び粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、特には発色の良さ及び粉体のよれや化粧膜の剥がれを防止し、これら化粧効果の持続性に優れるものであった。
実施例14:水中油乳化型マスカラ(高粘性クリーム状)
(成分) (%)
(1)ステアリン酸 2
(2)ミツロウ 5
(3)エステル化合物*2 2.5
(4)セタノール 0.1
(5)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1
(6)セスキオレイン酸ソルビタン 1
(7)キャンデリラレジン*1 1
(8)ロジン酸ペンタエリスリット*14 1
(9)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン処理黒酸化鉄*3 6
(10)トリエタノールアミン 2
(11)アクリル酸アルキル共重合体エマルション
(固形分45%)*18 15
(12)無水ケイ酸*17 2.5
(13)香料 0.1
(14)パラオキシ安息香酸メチル 適量
(15)精製水 残量
(製造方法)
A.成分(1)〜(8)を90℃で加熱溶解し、(9)〜(15)を加えて均一に混合する。
B.容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られた水中油乳化型マスカラについて、実施例1〜8で使用した評価方法と同様に評価を行った結果、塗布時の伸びが軽く滑らかな使用性に優れ、また化粧膜の柔軟性に優れ、発色の良さ及び粉体のよれ
や化粧膜の剥がれを防止し、その持続性に優れるものであった。

Claims (4)

  1. 次の成分(a)〜(c);
    (a)下記一般式(1)に示すダイマー酸とダイマージオールとのオリゴマーエステルの両末端のカルボキシル基をイソステアリルアルコールでエステル化した化合物 0.05〜20質量%
    OCO−R−(−COO−R−OCO−R−)−COOR・・・(1)
    (式中、Rはダイマー酸残基を、Rはダイマージオール残基を、Rはイソステアリルアルコール残基を示し、nは4〜6の数を示す。)
    (b)皮膜形成成分 0.5〜25質量%
    (c)無水ケイ酸 0.1〜8質量%
    (d)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体 0.1〜98質量%
    を配合することを特徴とするアイメイクアップ化粧料。
  2. 成分(b)の皮膜形成成分が、テルペン系樹脂、トリメチルシロキシケイ酸、アクリル酸アルキルジメチコン共重合体、キャンデリラレジン、ポリイソブチレン、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体から選択される1種又は2種以上であることを特徴とする請求項1に記載のアイメイクアップ化粧料。
  3. 成分(b)の皮膜形成成分が、アクリル酸アルキル共重合体、メタクリル酸アルキル共重合体、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル共重合体、酢酸ビニル重合体、アクリル酸アルキル・スチレン共重合体、メタアクリル酸アルキル・スチレン共重合体、ビニルピロリドン・スチレン共重合体から選択される1種又は2種以上で、且つ、該皮膜形成成分を水性溶媒に分散して用いることを特徴とする請求項1に記載のアイメイクアップ化粧料。
  4. アイメイクアップ化粧料がアイカラーであることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載のアイメイクアップ化粧料。
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