JP2009234352A5 - - Google Patents

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作業機の運転部構造
本発明は、運転部を、エンジンボンネットがエンジンの上方を覆った閉じ状態と、エンジンボンネットが機体外方後方に移動してエンジンの上方を開放した開き状態とに切り換え自在に構成してある作業機の運転部構造に関する。
駐車ブレーキ操作装置とし特許文献1に記載のものがある。
特開平6−179355号
第1の発明は、エンジンの上方を覆うエンジンボンネットと、エンジンボンネットの上方に配置された運転座席と、運転座席の乗降口側とは反対側の横側方に配置された操作盤と、運転座席の前側に配置された運転部床とを備えた運転部を、エンジンボンネットがエンジンの上方を覆った閉じ状態と、エンジンボンネットが機体外方後方に移動してエンジンの上方を開放した開き状態とに切り換え自在に構成し、
前記運転部の閉じ状態で運転操縦空間内に位置するように配置されたブレーキ操作具を運転部側ではなく機体フレーム側に取り付けて、前記ブレーキ操作具が機体フレーム側に残された状態で前記運転部が閉じ状態から開き状態に切り換えられるように構成してあることを特徴とする。
第2の発明は、上記第1の発明において、
前記運転部を閉じ状態から開き状態に切り換える際に前記ブレーキ操作具の通過を許容する開口部を前記操作盤の下方に形成してある。
第3の発明は、上記第2の発明において、
前記操作盤の前部下方に前記運転部床に連設される横壁板を備え、この横壁板に前記開口部を形成してある。
第4の発明は、上記第3の発明において、
前記横壁板における前記操作盤の下端よりも前記運転部床に近い位置に前記開口部を形成してある。
第5の発明は、上記第2〜第4の発明のいずれか一つにおいて、
前記開口部を覆う蓋部材を着脱自在に装備して、前記運転部を閉じ状態から開き状態に切り換える際には前記蓋部材を取り外して前記開口部により前記ブレーキ操作具の通過を許容し、前記運転部の閉じ状態では前記蓋部材を取り付けて前記蓋部材により前記開口部を覆うように構成してある。
第6の発明は、上記第5の発明において、
前記蓋部材を前記運転操縦空間内で着脱できるように構成してある。
第7の発明は、上記第1〜第6の発明のいずれか一つにおいて、
前記運転部を閉じ状態から開き状態に切り換える際に前記ブレーキ操作具の上方を前記操作盤が通過するように、前記運転部の閉じ状態における前記運転部床の乗降口側とは反対側の端部に前記ブレーキ操作具を配置してある。
第8の発明は、上記第1〜第7の発明のいずれか一つにおいて、
前記ブレーキ操作具が踏み込まれて駐車ブレーキ装置がブレーキ操作された入り状態を維持する駐車ブレーキ操作装置を備えて、前記駐車ブレーキ操作装置により前記入り状態に維持した状態で前記運転部を閉じ状態から開き状態に切り換えるように構成してある。
以下、本発明の実施の形態の一例を図面の記載に基づいて説明する。
〔コンバインの全体構成〕
図1乃至図3は、作業機の一例である、稲,麦などの穀粒を収穫するコンバインを示し、図1は全体側面図、図2は全体平面図である。これらの図に示すように、本発明の実施例に係るコンバインは、クローラ走行装置1を有した機体と、この機体の機体フレーム2の前部に連結された刈取り部10と、前記機体フレーム2の後部に機体横方向に並べて搭載された脱穀装置3と穀粒タンク4を備え、穀粒タンク4は穀粒排出用のスクリューコンベア5を備えている。
機体は、前記クローラ走行装置1と前記機体フレーム2とを備える他、前記穀粒タンク4の前方近くに位置したエンジンボンネット21を有した原動部20と、前記エンジンボンネット21の上方に位置した運転座席80を有した運転部8とを備えている。
図4及び図5に示すように、原動部20は、前記エンジンボンネット21を備える他、このエンジンボンネット21の機体横外側端部の内部に配置したエンジン冷却ラジエータ27と、前記エンジンボンネット21の内部の前記エンジン冷却ラジエータ27よりも機体の横方向での内側に配置したエンジン28と、エンジンボンネット21の後端側の上部に連設された吸気ケース29と、この吸気ケース29の内部に設けたエヤクリーナ30とを備えている。
〔運転部周辺の構造〕
図4乃至図6に示すように、運転部8は、運転座席80を備える他、運転座席80の前方に配置した運転部床フレーム18及び操縦塔19と、運転部床フレーム18の乗降口側とは反対側の端部に位置した横側壁23と、運転座席80の乗降口側とは反対側の横側方に配置した操作盤26とを備えている。前記横側壁23は、運転部内のエンジンボンネット21と前記操縦塔19との間の運転操縦室を刈取り部側の外部と仕切り、刈取り部10から運転操縦室内に塵埃が入り込むことを防止している。操縦塔19は、機体の操向操作と刈取り部10の昇降操作とを行う昇降操作レバー17と、エンジン28に関する稼動時間などの情報などを示す計器盤55とを備えている。前記操作盤26は、変速レバー40と、脱穀クラッチレバー56と、変速レバー40及び脱穀クラッチレバー56よりも機体前方側に配置したスイッチ盤57とを備えている。変速レバー40は、機体前後方向に揺動操作されることにより、静油圧式無段変速装置43を変速操作し、走行装置1の駆動、停止、変速操作を行う。
図5及び図6に示すように、エンジンボンネット21は、エンジン28およびエンジン冷却ラジエータ27の上方を覆う前記天板22と、エンジン28およびエンジン冷却ラジエータ27の機体横外側方を覆う前記横側壁23とを備える他、エンジン28の前方を覆う前側壁板24を備えて構成してある。
図5及び図6に示すように、エンジンボンネット21は、エンジンボンネット前端側の機体横外側に位置する角部に設けた三角形状の面取り板部21aを備えている。この面取り板部21aは、エンジンボンネット21の乗降口に望む角部の外向き面を上端側ほど機体内側に位置した傾斜面に形成し、エンジンボンネット21を運転部8に対する乗り降りの障害になりにくくしている。
図6,図7に示すように、エンジンボンネット21の後側の外部に連結部材34を介して取り付けた筒体で成る連結部34aが機体フレーム2に立設された前記機体側支柱35の上端部に回転自在に連結されている。これにより、エンジンボンネット21は、前記機体側支柱35が有する機体上下向きの運転部開放軸芯Xまわりで回動自在に支持される。前記運転部開放軸芯Xは、エンジン28よりも機体後方側で、かつ、エンジン28のクランク軸端で成る機体横方向での機体外側端よりも機体内方側に配置してある。
つまり、エンジンボンネット21は、図2,3,6に示す如く、運転座席80の左側後方に立設された機体側支柱35の運転部軸芯X回りで機体横側方に向けて回動切換え自在になっている。図2は、エンジンボンネット21の閉じ状態で平面視状態を示し、図3は、エンジンボンネット21の開き状態での平面視状態を示す。これらの図に示すように、エンジンボンネット21は、運転部開放軸芯Xのまわりで回動操作されることにより、運転部開放軸芯Xよりも機体前方側に位置してエンジン28を覆った閉じ状態と、エンジン28よりも機体後方側に位置してエンジン28を開放した開き状態とに切り換わる。
運転座席80に着座した運転者の足元部位を構成するフレームが配置してある。つまり、図5,7,8に示すように、左前後向きフレーム59から右横側方に向けて支持フレーム87が左右向き姿勢で設けてある。この支持フレーム87は、前後向きフレーム59から一定長さのみ左右方向に沿って延出された短直部分87Aと、その短直部分87Aの延出端より右後方向きに長斜部分87Bを有して、所定位置に配置構成してある。
図5〜9に示すように、支持フレーム87の上面には、板状の運転部床88が張設されている。板状の運転部床88は、支持フレーム87より前方に位置する前床板88Aと支持フレーム87より後方に位置する足置きフレームとしての後床板88Bとに分割構成されており、前床板88Aは支持フレーム87等に支持固定されている。
前床板88Aの中間大部分88aは台形状を呈しており、この中間大部分88aは取り外すことができ、運転部8の下方の点検を容易に行えるようになっている。一方、後床板88Bは、支持フレーム87に左右二つの蝶番89を介して揺動開閉自在に取付けてあり、開き操作して立ち姿勢に保持することができる。
図5(a)(b)に示すように、後床板88Bの後端と左横側端とには、板状ブラケット88bが立設してあり、板状ブラケット88bに前記した横側板23と前側壁板24の下端部を取り付けるべく構成してある。
図5〜9に示すように、支持フレーム87の下方にはこの支持フレーム87に沿った状態で受止支持する機体側受フレーム92を設けてある。この機体側受フレーム92には、取付ブラケット92Aが設けてあり、運転部床88に形成したブラケット91と取付ブラケット92Aとをボルト連結することができる。これによって、後記するように、機体横側方に揺動開放されるエンジンボンネット21等を含む運転操縦室を所定の運転作業位置に固定できる。
図5(a)(b)に示すように、横側壁23は、後床板88Bの左横側端に立ち上げた板状ブラケット88bにボルトaを介して着脱自在に取り付けてある。図5(a)(b)に示すように、後床板88Bの後端に立ち上げた板状ブラケット88bにボルトaを介して着脱自在に取り付けてある。これによって、横側壁23と前側壁板24及び面取り板部21aとを、取り外すことが可能である。
横側壁23と前側壁板24及び面取り板部21aとは、後記するように、エンジンボンネット21を揺動開放する際に取り外され、後床板88Bは、図5(b)、図6、及び、図7に示すように、開き操作して立ち姿勢に保持される。エンジン28及びラジエータ27との干渉を回避するためである。
次ぎに、後述する駐車ブレーキ操作装置の踏面部60と壁板25との関係を説明する。
図4、図5、図7〜9に示すように、壁板25は横側壁23の更に前方側に位置し、中間部分に略菱形をした開口25Aが形成してあり、その開口25Aを覆う蓋部材90が装備してある。蓋部材90には、図4及び図11に示すように、後記する踏面部60を支持する腕杆62Aを挿通させるとともに踏面部60の踏み込み操作を許容する長孔90aが形成されている。
このように、蓋部材90に長孔90aが設けてあるので、通常の作業走行時においては、蓋部材90を取り外すことなく、ブレーキ操作が可能である。
図5(b)、図7、図9に示すように、壁板25に開口25Aが形成してあるので、踏面部60がブレーキ入り位置に踏み込み操作された状態で、開口25Aがペダル形状の踏面部60が擦り抜けることのできる大きさに形成されている。これによって、蓋部材90のみを取り外すだけで、壁板25は取り外すことなく、踏面部60と横前側板25との干渉を回避する。
図1,2に示すように、運転部8は、前記操作盤26に設けた操作具としての変速レバー40と、前記運転部床88の前端側に設けたブレーキ操作具としての踏面部60とを備えている。図7に示すように、変速レバー40は、前記機体フレーム2の前端部に支持されたミッションケース42に装備された操作対象装置としての静油圧式無段変速装置43を変速操作し、これによってクローラ走行装置1を駆動、停止、変速操作する。
前記変速レバー40と静油圧式無段変速装置43は、機械式連動機構50を介して連係されており、その機械式連動機構50の途中に、着脱自在な係合手段51を備えている。前記係合手段51は、図8及び図9に示されているように、前記レバー側連動部材52と前記静油圧式無段変速装置43に連動する部材53とを、運転部8の開閉方向での揺動にともなって係脱可能に構成されている。
以上のような構成において、エンジンボンネット21等を機体横側方に回動退避させる際には、次ぎのような作業形態が取られる。
エンジンボンネット21等を開き状態にするには、図5(a)(b)に示すように、運転操縦空間を囲む、横側壁23、前側壁板24、面取り板部21aを取り外し、運転部床88の後床板88Bを持上げて立て姿勢に維持する。そして、壁板25は取り外さずに、その壁板25に取り付けてある蓋部材90を取り外す。
後床板88Bを持ち上げると、運転部床側ブラケット91と機体側受けフレーム92のブラケット92Aとの連結部位が視認でき、両ブラケット91、92Aを連結しているボルトを外して、運転部床と機体側受けフレーム92との連係を解除する。
そして、図6に示すように、操縦搭19、及び、操作盤26等、エンジンボンネット21のみならず運転座席80、さらには、これらを支持する支持構造を一体で機体横側方に向けて開放軸芯Xを中心に揺動開放する。
この場合に、図示していないが、開放作動を円滑に行う為に、エンジンボンネット21の裏面と機体側受フレーム92等とにおいて、いずれか一方に誘導ローラを取り付けてある。
〔駐車ブレーキ操作装置〕
本発明の駐車ブレーキ操作装置は、図10乃至図14に示すように、ブレーキ操作体6と、そのブレーキ操作体6を踏み込み解除姿勢側へ付勢する戻しバネ67と、前記ブレーキ操作体6の動作を案内するカム体7とを備え、足での踏み込みにより駐車ブレーキ装置の制動操作、及び制動解除操作を行えるように構成してあり、図7に示すように運転部床88の前端近くで、各ペダル類のうちで最も左側部にその踏み込み操作用の踏面部60が位置する状態で配置されている。
前記ブレーキ操作体6は、ミッションケース42内に装備されている駐車ブレーキ装置(図外)に対して操作ワイヤー68を介して連結されており、足踏み用の踏面部60とカムフォロワ部61とを備えている。
このブレーキ操作体6は、前記踏面部60を一体に備える主杆部62と、その主杆部62の上端側に相対回動自在に連結される上杆部63と、主杆部62の下端側に相対回動自在に連結される下杆部64とからなり、その上杆部63と下杆部64とは、前記主杆部62に連結された側とは反対側の端部を、互いに反対方向で、かつ機体前後方向に、つまり、主杆部62から離れる側に向けて延出されている。
前記上杆部63と下杆部64との、前記主杆部62に連結された側とは反対側の端部近くが、機体フレーム2に固定のブラケット(図外)に取り付けられた機体左右方向の横軸65,66によってそれぞれ枢支連結されており、それらの横軸65,66の軸心p1,p2と、前記主杆部62との連結点p3,p4との四箇所が回動支点となり、前記横軸65,66間をつなぐ固定ブラケット部分が固定節で、前記主杆部62、上杆部63、及び下杆部64が可動の節である四節回転機構を構成している。
前記主杆部62には、その下端部近くから機体左右方向での横外側方(運転部床側)に向けた腕杆62Aを連設してあり、その腕杆62Aの先端部に足踏み操作用の踏面部60が形成されている。前記主杆部62の下端側に連結される下杆部64は、主杆部62よりも機体前方側で固定ブラケットに枢支してある。
また、上杆部63は側面視ベルクランク状に形成してあり、その屈曲箇所が前記横軸65によって支持され、横軸65部分から前記主杆部62との連結点p3に至る箇所の上杆部63の中間位置に、後述するカム体7のカム面70に案内されるカムフォロワ部61が設けられている。また、前記横軸65部分を挟んで前記主杆部62との連結点p3とは反対側に位置する箇所に、前記駐車ブレーキ装置(図外)を操作するための操作ワイヤー68と、この上杆部63を非踏み込み側、つまり、駐車ブレーキ装置が制動されていない側へ付勢するための戻しバネ67が連結されている。
そして、前記上杆部63及び下杆部64、ならびに前記主杆部62のうちの踏面部60を除く部位が、前記運転部8の横前側壁25部分よりも外側に位置し、踏面部60と、その踏面部60を支持する腕杆62Aの一部だけが横壁板25の開口25Aを貫通して、運転操縦空間内に突出し、運転部床88上に位置するように構成されている。
前記カム体7は、図10乃至図14に示されているように、主カム板材71と、副カム板材72と、それらの主カム板材71と副カム板材72とを連結固定する架橋板材73とで構成してあり、これらが一体化された状態で、機体側の固定部に対して横軸74回りで揺動自在に枢支連結されている。
前記主カム板材71は、板材の中央部にカム溝外周縁71aを形成する開口が形成され、前記副カム板材72は、その外周がカム溝内周縁72aを形成するように構成されている。したがって、副カム板材72が主カム板材71の開口内に嵌りこむ状態で、両者の間に所定形状のカム溝75が形成されるように、架橋板材73で両カム板材71,72の相対位置を固定することによってカム体7が構成される。
このようにして構成されたカム体7は、前記主カム板材71の中央部の開口によって形成されたカム溝外周縁71aと、副カム板材72の外周によって形成されたカム溝内周縁72aとからなるカム溝75を備え、このカム溝75によってカム溝75内に挿入されるカムフォロワ部61を案内するカム面70を構成している。
このカム面70には、図13に示すように、カムフォロワ部61を駐車ブレーキ切り位置に保持する切り位置保持部aと、前記カムフォロワ部61と係合してブレーキ操作体6の非踏み込み側への復帰を阻止する一時係止部bと、ブレーキ操作体6が再度踏み込まれると、前記カムフォロワ部61を前記一時係止部bから外してブレーキ操作体6の非踏み込み側への復帰を許容する位置に案内する係止解除ガイド部cとを形成してある。
つまり、ブレーキ操作体6が非踏み込み状態であると、ブレーキ操作体6の上杆部63に作用する戻しバネ67の作用により、ブレーキ操作体6が切り位置保持部aに位置し、操作ワイヤー68に連結されている駐車ブレーキ装置は非操作状態、つまり切り状態に操作されている(図10、図13参照)。
この状態からブレーキ操作体6の踏面部60が踏み込まれると、カムフォロワ部61はカム溝75の踏み込み側経路fの最下端位置dに達し、踏面部60から足を離すとカムフォロワ部61がカム溝内周縁72aに案内されて一時係止部bに達する。この状態では、カムフォロワ部61に作用する戻しバネ67の復帰作用力は、カム溝内周縁72a側のカム面70に押しつけられる方向に作用し、一時係止部bが凹入した形状であることと、カム体7の揺動支点である横軸74が反力受けとなって、駐車ブレーキ装置が入り状態に維持される(図11、図13参照)。
そして、ブレーキ操作体6が再度踏み込まれると、前記一時係止部bに位置していたカムフォロワ部61を下方側へ押し下げ、これに伴ってカム溝外周縁71aに形成されている係止解除ガイド部cに案内させてカムフォロワ部61をカム溝75の戻り側経路rの入り口まで移動させることになる(図12、図13参照)。この状態でブレーキ操作体6の踏み込みをやめるとカムフォロワ部61はカム溝75の戻り側経路rを通って非踏み込み位置である切り位置保持部aに達する。
〔別実施形態の1〕
駐車ブレーキ操作装置の具体構成としては、最良の実施の形態で説明したような、上杆部63に設けたカムフォロワ部61をカム体7に係合させた構造に限らず、例えば、主杆部62や、別途連設した部材にカムフォロワ部61を設けるなど、任意の箇所に設けて、カム体7に係合させるようにしてもよい。
〔別実施形態の2〕
ブレーキ操作体6の具体構成としては、最良の実施の形態で説明したような四節回転機構を利用した構造のものに限らず、例えば、単なる一軸心回りで揺動作動するペダル付き部材によってブレーキ操作体6を構成し、そのブレーキ操作体6の一部にカムフォロワ部61を設けるようにしてもよい。
〔別実施形態の3
本発明は、コンバインの他、トラクタや乗用型田植機、あるいは運搬車や荷役機械など、各種の作業機にも適用できる。
コンバインの全体側面図 コンバインの全体平面図 コンバインのエンジンボンネット開き状態での平面図 運転部の側面図 エンジンボンネットを示す斜視図であり、(a)は横側壁、前側壁板、面取り板部を所定位置に取り付けた状態を示し、(b)は横側壁、前側壁板、面取り板部を取り外し、後床板を持ち上げた状態を示す エンジンボンネットを横側方に開き操作した状態を示す平面図 横側壁、前側壁板、面取り板部を取り外し、後部床板を持ち上げた状態を示すエンジンボンネットの側面図 走行用ブレーキ、ブレーキ連動機構、ロック機構、変速レバー、変速レバーと静油圧式無段変速装置とを連係する機構を示す縦断正面図 エンジンボンネットが開き状態に切り換わる途中の状態を示す縦断正面図 駐車ブレーキ操作装置を示す側面図 駐車ブレーキ操作装置を示す側面図 駐車ブレーキ操作装置を示す側面図 カム体を示す側面図 カム体とカムフォロワを示す断面図
2 機体フレーム
8 運転部
21 エンジンボンネット
25 横壁板
25A 開口(開口部)
26 操作盤
28 エンジン
60 踏面部(ブレーキ操作具)
80 運転座席
88 運転部床
90 蓋部材

Claims (8)

  1. エンジンの上方を覆うエンジンボンネットと、エンジンボンネットの上方に配置された運転座席と、運転座席の乗降口側とは反対側の横側方に配置された操作盤と、運転座席の前側に配置された運転部床とを備えた運転部を、エンジンボンネットがエンジンの上方を覆った閉じ状態と、エンジンボンネットが機体外方後方に移動してエンジンの上方を開放した開き状態とに切り換え自在に構成し、
    前記運転部の閉じ状態で運転操縦空間内に位置するように配置されたブレーキ操作具を運転部側ではなく機体フレーム側に取り付けて、前記ブレーキ操作具が機体フレーム側に残された状態で前記運転部が閉じ状態から開き状態に切り換えられるように構成してあることを特徴とする作業機の運転部構造。
  2. 前記運転部を閉じ状態から開き状態に切り換える際に前記ブレーキ操作具の通過を許容する開口部を前記操作盤の下方に形成してある請求項1記載の作業機の運転部構造。
  3. 前記操作盤の前部下方に前記運転部床に連設される横壁板を備え、この横壁板に前記開口部を形成してある請求項記載の作業機の運転部構造。
  4. 前記横壁板における前記操作盤の下端よりも前記運転部床に近い位置に前記開口部を形成してある請求項3記載の作業機の運転部構造。
  5. 前記開口部を覆う蓋部材を着脱自在に装備して、前記運転部を閉じ状態から開き状態に切り換える際には前記蓋部材を取り外して前記開口部により前記ブレーキ操作具の通過を許容し、前記運転部の閉じ状態では前記蓋部材を取り付けて前記蓋部材により前記開口部を覆うように構成してある請求項2〜4のいずれか一項に記載の作業機の運転部構造。
  6. 前記蓋部材を前記運転操縦空間内で着脱できるように構成してある請求項5記載の作業機の運転部構造。
  7. 前記運転部を閉じ状態から開き状態に切り換える際に前記ブレーキ操作具の上方を前記操作盤が通過するように、前記運転部の閉じ状態における前記運転部床の乗降口側とは反対側の端部に前記ブレーキ操作具を配置してある請求項1〜6のいずれか一項に記載の作業機の運転部構造。
  8. 前記ブレーキ操作具が踏み込まれて駐車ブレーキ装置がブレーキ操作された入り状態を維持する駐車ブレーキ操作装置を備えて、前記駐車ブレーキ操作装置により前記入り状態に維持した状態で前記運転部を閉じ状態から開き状態に切り換えるように構成してある請求項1〜7のいずれか一項に記載の作業機の運転部構造。
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