JP4275897B2 - 移動農機の変速操作機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインで代表される移動農機の変速操作機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
変速操作変位を伝達される入力部材と、無段変速装置の変速入力部材を連動させるものとした出力部材とのそれぞれを第一特定軸線回りの回動可能に装設し、前記出力部材に前記入力部材の変位を検出するためのセンサと、該センサの検出に関連して作動する変速モータと、該変速モータと前記出力部材とを連動連結するための摩擦力を付与するものとした第一摩擦力付与手段とを備えた移動農機の変速操作機構は存在している(特開2000−355228号公報参照)。
【0003】
この変速操作機構においては、主変速操作レバーが前進側へ特定角度操作されると、これをセンサが検出し、変速モータを正転させる。そして、この変速モータの回転が無段変速装置の変速入力部材を正側へ特定角度だけ変位させる。
これにより、無段変速装置は主変速操作レバーの操作角度に応じて機体の前進速度を増速させるように変速作動する。なお、主変速操作レバーが後進側へ特定角度操作されると、これと対称的に作動し、無段変速装置は主変速操作レバーの操作角度に応じて機体の後進速度を増速させるように変速作動する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の変速操作機構では、主変速操作レバーが出力部材に対して、センサとの関係で定まる一定範囲内で特定軸線回りへ遊動する現象が生じるのであり、この現象が主変速操作レバーの操作を不正確となすと共に、主変速操作レバー周辺の振動を誘発するほか、操作感覚の安定性を損ねるものとなるのである。
本発明は、上記問題点に対処し得るものとした移動農機の変速操作機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明では、変速操作変位を伝達される入力部材と、無段変速装置の変速入力部材を連動させるものとした出力部材とのそれぞれを第一特定軸線回り回動可能に装設し、前記出力部材に、入力部材の変位を検出するためのセンサと、該センサの検出に関連して作動する変速モータと、変速モータと出力部材とを連動連結するための摩擦力を付与するものとした第一摩擦力付与手段とを設け、前記入力部材に同入力部材の第一特定軸線回りへの遊動変位を規制するための摩擦力を付与するものとした第二摩擦力付与手段を設けた移動農機の変速操作機構において、前記入力部材に設けた突出部材が、前記出力部材に形成されている長孔状の透孔に係わり合う構成を具備させ、入力部材が第一特定軸線回りの任意位置に揺動されると共にその任意位置を第二摩擦力付与手段による摩擦力で保持され、入力部材の変位が前記突出部材を介して前記センサに伝達されて、該センサが前記入力部材の位置を検出して前記変速モータを作動させ、該変速モータの回転が第一摩擦力付与手段の摩擦力を介して前記出力部材に伝達されるように構成し、通常時は変速モータの駆動力で変速作動が行われ、変速モータが故障などで回転作動しない場合は前記入力部材に一定大きさ以上の人為操作力を付与することによりその操作力で直接的に変速作動が行われるようにした
【0006】
このようにしたことにより、前記入力部材と前記出力部材とが別体でそれぞれが独立して回動されるものである構成の下で、前記入力部材が前記第二摩擦力付与手段によりその遊動を規制されるものとなる。
そして、変速作動が、通常時には作業者の少ない操作力に基づいて作動する前記変速モータの駆動力で行われるようになり、また前記変速モータの故障時には作業者が一定大きさ以上の操作力を前記入力部材に付与することによりその操作力で直接的に行われるようになる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施したコンバインの一例を図面に基づいて詳述する。図1は前記コンバインの全体側面図、図2は前記コンバインの平面図である。
これらの図において、1は左右一対の走行クローラ2を支持したトラックフレームで、3はこのトラックフレーム1に架設するシャーシフレームである。4は刈刃5及び穀稈搬送機構6等を備える刈取部で、シャーシフレーム3の前部に配置されている。7は刈取部4の骨組みをなす刈取フレーム8を介して刈取部4をシャーシフレーム3に対し昇降させるための油圧シリンダである。
【0008】
9はシャーシフレーム3上に載設した脱穀部で、左側にフィードチェン10を張設すると共に内部に扱胴11及び処理胴12を軸架したものとなされている。13は排藁処理部であり、脱穀部9の後部に配設され且つ排藁チェン14終端を臨ませてなる。15は脱穀部9から送り出された穀粒を揚穀筒16を介して搬入される穀物タンク、17は前記タンク15内の穀粒を機外に搬出するための排出オーガである。そして18は丸形操向ハンドル19及び運転席20等を備える運転操作部であり、21は運転席20下方に設けたエンジン、22は燃料タンクである。
【0009】
上記コンバインはエンジン21の動力により各部を作動されるもので、走行クローラ2の作動により走行し、前進中に刈刃5が植立穀稈を刈り取り、これを穀稈搬送機構6が脱穀部9まで搬送し、脱穀部9に達した後はフィードチェン10が挟持搬送し、この搬送中に、扱胴11及び処理胴12が脱穀するのであり、脱穀部9で生じた排藁は排藁チェン14で排藁処理部13まで送られ、排藁処理部13が排藁を短く切断する等して機外へ排出するものとなる。
【0010】
次に運転操作部18周辺の構造について、図1〜図3を参照して説明する。ここに、図3は前記コンバインの前部右側面図である。図3に示すように運転操作部18には床面23が形成してあり、この床面23はシャーシフレームを介してステップ板24を水平状に敷設した構成としてある。床面23の前部からはステアリングコラム25が起立させてあり、このステアリングコラム25の上部に前記操向ハンドル19が設けられ、またステアリングコラム25の側面にはエンジン21の出力を増減させるためのアクセルレバー26が設けられている。
【0011】
ステップ板24及び運転席20の左側には図2及び図3に示すようにサイドコラム27が形成してあり、このサイドコラム27の上面はサイドパネル28で覆い、サイドコラム27の運転操作部18側の側面は開閉カバー29a付の側板29で覆い、また図2に示すように穀稈搬送機構6側の側面はゴム板30等で覆っている。
サイドパネル28には複数のレバー溝が形成してあり、これらの溝を通じてサイドコラム27の内方側から主変速操作レバー31、副変速レバー32、刈取クラッチレバー33及び脱穀クラッチレバー34が上向きに延出させてある。
【0012】
上記開閉カバー29aの下縁でステップ板24近傍個所には切欠aが形成してあり、この切欠aを通じてサイドコラム27の内方から横向きのペダル支点軸35がステップ板25上まで延出され、この支点軸35の外方端にペダルアーム36の基端を固定すると共にこのアーム36をステップ板24の上方に位置させて前上がり状になし、さらにペダルアーム36の先端に駐車ブレーキペダル37を固着している。
この駐車ブレーキペダル37は踏み込まれることでミッション内の伝動系統に制動力を付与するための制動力付与部を作動せるものである。さらに38は駐車ブレーキレバーで支点軸38a回りへ揺動させることで前記駐車ブレーキペダル37を踏み込んだ状態と同様に作用するものである。
【0013】
次にサイドコラム27下方の構造について、図2及び図3を参照して説明する。これらの図に示すように、サイドコラム27の下方に位置するシャーシフレーム3部分には一対の走行クローラ2、2を駆動するものとしたミッション39が固定してあり、このミッション39は走行主変速用の油圧式無段変速機構を形成する直進用HST40と、旋回用の油圧式無段変速機構を形成する旋回用HST41とを備えている。ここに、HSTとは油圧駆動装置のことで、原動機で油圧ポンプを駆動し、発生した圧力油を油圧モータに導き、任意回転速度の回転動力を取り出す構造となされたものである。
【0014】
上記直進用HST40は主変速操作レバー31の揺動操作により変速入力部40aを操作されるもので、主変速操作レバー31の揺動操作量に関連して一対の走行クローラ2、2を各々の回転速度を同一に保持したまま変速させるようにミッション39の内部機構に作用するものとなされており、また上記旋回用HST41は操向ハンドル19の回転操作により操作入力部を操作されるもので、操向ハンドル19の回転操作量に関連して一対の走行クローラ2、2の速度差を大小に変化させたり回転方向を正逆に変化させるようにミッション39の内部機構に作用するものとなされている。
直進用HST40と旋回用HST41の構造は近似したものであり、これらの本体フレームは鋳造品で形成する等して剛性の大きいものとなされている。
【0015】
またミッション39には図示しない副変速入力部材が設けてある。この副変速入力部材は副変速レバー32により操作されるもので、直進用HST40から走行クローラ2、2へ伝達される回転の回転伝達比をミッション39内で変化させるものとなされている。
【0016】
次に主変速操作レバー31と直進用HST40の変速入力部材40aとを連動連結している変速操作機構について、図1、図3〜図8を参照して説明する。ここに、図4はサイドコラム内の変速操作機構などを示す左側面図であり、図5はサイドコラム内の変速操作機構などを示す平面図であり、図6は変速操作機構の要部を示す左側面図であり、図7は変速操作機構の要部を示す平面図であり、図8は変速操作機構の要部を示す正面図である。
【0017】
図4及び図5に示すように、サイドコラム27の内方には骨組み構造42が形成してあり、この骨組み構造42は前起立支持部材43、後起立支持部材44及び、これら部材43、44の上端部に架設された水平支持部材45を備えている。前起立支持部材43は前記ミッション39に支持させてあり、また後起立支持部材44は正面視門形となされていて、2つの起立辺部44a、44bのそれぞれの下端部をシャーシフレーム3の前部に支持させており、また水平支持部材45は後端部を前記脱穀部9の骨組み構造に支持させている。そして後起立支持部材44の近傍で水平支持部材45の長さ途中には垂下部材46を固定している。
【0018】
この垂下部材46と前起立支持部材43との間には変速機構用支持板47が架設状に固着されており、この支持板47は垂下部材46と前起立支持部材と43の間に渡る長方形部47aと、この長方形部47aの下方へ張り出させた張出部47bとを備えたものとなされている。そして、長方形部47aは図8に示すように上辺部を90度に折り曲げて形成された水平縁部47cを有すると共に中央箇所に筒部材48を横向きに固着されたものとなされており、また張出部47bは図6に示すように比較的大きな透孔bを形成されたものとなされている。
【0019】
図8に示すように上記筒部材48には入力部材49が回転自在に外嵌されており、また筒部材48の中心箇所には左右一対のベアリング50、50を介して支点軸51(第一特定軸線)が回転自在に装着されている。入力部材49は筒部材48に外嵌された筒部49aと、この筒部49aに固着されたアーム部49bとを備えており、このアーム部49bは前後向き軸孔部材52と、段付状の丸棒からなる左右向きの突出部材53とを備えたものとなされている。この際、軸孔部材52には図6に示すように主変速操作レバー31の基端部に直角状に固着された軸部材31aが周方向変位可能に挿設されている。
【0020】
支点軸51の長さ途中箇所には板状の出力部材54がその中心部に形成された丸孔を介して回転自在に外挿されている。この出力部材54は前部を屈曲されて結合座部54aを形成されると共に前記突出部材53と関連した箇所に僅かな長孔状となされた透孔54bを形成され、さらに入力部材49側の反対面にセンサ支持板56を固着されている。このセンサ支持板56にはこれに形成された2つの長孔56a、及びこの長孔56aに挿通されるボルト57を介してセンサ58が固定されている。
【0021】
このセンサ58は本体部58aと検出情報入力部58bとを備えており、この際、検出情報入力部58bはU形溝cを有し、このU形溝c内に前記突出部材53の先部を内挿され、本体部58aにおける入力回動軸(第二特定軸線)d回りの正逆に回動されるものとなされ、また本体部58aは検出情報入力部58b及び入力回動軸dがその基準位置(透孔54bの支点軸51回り周方向長さの略中央点)から正側(前側)に特定角度(例えば2.5度)以上に揺動されたとき後述の変速モータ59を正側(即ち、前側であり図6中において右回り)へ回転させるためのON信号を発し、また検出情報入力部58b及び入力回動軸dが前記基準位置から逆側に特定角度(例えば2.5度)以上に揺動されたとき後述の変速モータ59を逆側に回転させるためのON信号を発し、前記基準位置からON信号を発する位置までの間ではON信号を発しない状態(OFF状態)に保持されるものとなされている。この際、入力回動軸dはセンサ58の単体状態において本体部58aにおいて任意方向へ360度以上に自在に回転するようになされている。
【0022】
ここで、前記突出部材53と前記透孔54bとセンサ58との関係について説明すると、突出部材53が透孔54bに対してこの透孔54bの支点軸51回り周方向長さの略中央点からこの透孔54bの前側周壁に至るまでの間で前記支点軸51回り周方向長さの略中央点から前側へ特定角度(例えば2.5度)以上揺動したときセンサ58がON信号を発し、さらに突出部材53が透孔54bに対し、前側へ揺動したときこの突出部材53が透孔54bの前側周壁に当接して出力部材54を前側へ押圧するようになり、また突出部材53が透孔54bに対してこの透孔54bの支点軸51回り周方向長さの略中央点からこの透孔54bの後側周壁に至るまでの間で前記支点軸51回り周方向長さの略中央点から後側へ特定角度(例えば2.5度)以上に揺動したときON信号を発し、さらに突出部材53が透孔54bに対し、後側へ揺動したときこの突出部材53が透孔54bの後側周壁に当接して出力部材54を前側へ押圧するようになされている。
【0023】
支点軸51と出力部材54との間には支点軸51上での出力部材54の回動に摩擦力を付与するものとした第一摩擦力付与手段60が形成してある。この第一摩擦力付与手段60は支点軸51に固着された円板部材61と、この円板部材61と出力部材54の一面との間に介装された摩擦部材62、出力部材54の他面側に支点軸51との相対変位を規制された状態に嵌着された円板部材63、この円板部材63と出力部材64の前記他面との間に介装された摩擦部材65、及び、支点軸51の端部に装着されたナット及びバネ座66と、円板部材63との間に圧縮状に装着されたリング状の板バネ部材67を備え、左右の円板部材61、63が2つの摩擦部材62、65を出力部材54の左右両面にバネ力で圧接させた状態となされている。
【0024】
前記張出部47bには変速モータ59がボルト固定してある。この変速モータ59は電動式でウオーム減速機構を経て出力軸59aを回転させるものとなされおり、出力軸59aには小径ギヤ68が固定してあり、このギヤ68は支点軸51のナット装着側とは反対側の端部に固定された大径ギヤ69と噛み合わせている。
この際、ウオーム減速機構は大きな減速比が得られるほか、大径ギヤ69側から変速モータ59への回転伝達を規制して変速モータ59の非通電状態で大径ギヤ69の回転位置を固定させる上で寄与するものである。
【0025】
図9に示すように入力部材49と出力部材54との間にはこれら部材49、54を結合するための結合手段70が設けてある。この結合手段70はアーム部49bに固定されたナット部材71、出力部材54に形成されたボルト孔e、及び、このボルト孔eに密状に挿通されてナット部材71に螺着されるボルト72からなり、入力部材49と出力部材54との結合状態では前記突出部材53が透孔54bの支持軸(第一特定軸線)51回り周方向長さfの略中央に位置する構成となされている。この結合手段70は通常ではボルト72を取り外して非結合状態となされるものである。
【0026】
図6及び図7に示すように入力部材49と前起立支持部材43との間には支点軸51回りの入力部材49の回動変位を摩擦力で制限するものとした第二摩擦力付与手段73が設けてある。この第二摩擦力付与手段73は、入力部材49に対向状にボルト固定された一対の延長アーム74、74と、これら延長アーム74、74の先部に付設された左右一対の摩擦部材75と、これらの摩擦部材75、75間に位置され前記摩擦部材75、75の接触した状態でこの摩擦部材75に対し相対移動される左右側面を具備した摺接板部材76と、この摺接板部材76に前記摩擦部材75を弾圧状に圧接させるものとした弾圧手段77とで形成されている。
【0027】
この際、摺接板部材76は骨組み構造42を形成した前起立支持部材43に固着された支持片78にボルト固定されると共に支点軸51の中心線を曲率中心とする円弧状透孔gを形成されている。そして、弾圧手段77は各延長アーム74の先部にボルト孔を形成してこれらボルト孔にボルト79を挿通させると共に、このボルト79に皿状のバネ部材80をこれの中心孔を介して外挿しナットを介して圧縮状に締結するほか、バネ部材80の弾力をナットの螺合量の変更により調整するものとした構成となされている。
【0028】
そして図4及び図5に示すように出力部材54の結合座部54aとステアリングコラム25の回動入力軸81とを第一変速ロッド82で結合すると共に、ステアリングコラム25の変速出力軸83と図3に示す直進用HST40の変速入力部材40a(図3参照)とが図示しないリンク機構を介して連動連結されている。
【0029】
次に駐車ブレーキ系と変速操作機構との連係機構について、図10及び図11を参照して説明する。ここに、図10は変速操作機構の連係機構部を示す左側面図であり、図11は変速操作機構の連係機構部を示す平面図である。
【0030】
支持板47の長方形部47aの後寄り箇所に軸受筒84を横向きに固着し、この軸受筒84に図3に示す駐車ブレーキペダル37と連動連結された牽制軸85を内挿し、この牽制軸85にアーム板86を固定している。そして、アーム板86に概ね逆三角状の案内透孔hの形成された牽制板87をボルト固定している。
【0031】
一方、軸孔部材52の外周面には牽制板87側へ張り出させたローラ支持軸88が固定されており、この支持軸88の先部にローラ89がベアリングを介して装着されている。このローラ89は牽制板87の案内透孔h内に位置されると共に、左右位置を牽制板87のそれと概ね合致されている。
【0032】
上記牽制板87などの牽制機構は次のように作用するものとなされている。即ち、駐車ブレーキペダル37や駐車ブレーキレバー38(図3参照)が非操作状態にあるときは、牽制板87は図示しないスプリングの弾力で図10に示すようにローラ89に対して下方に揺動した位置に保持されるのであり、この保持状態ではローラ89が案内透孔hの拡大部内に位置した状態となって、入力部材49が支点軸51回りの変位を許容される。一方、ブレーキペダル23が踏み込まれるか駐車ブレーキレバー38が揺動されると、牽制板87は矢印方向jへ移動されてローラ89に対して上方に揺動した位置に保持されるのであり、この際の牽制板87の移動により、案内透孔hがローラ89を該透孔hの下部である細巾部h0内へ向け案内移動させ、最終的に細巾部h0がローラ89中心を図中の符号kで示す位置、即ち主変速操作レバー31を中立位置に位置させるような位置に固定させる。
【0033】
上記のように構成した本発明に係るコンバインの使用例及び各部の作用について説明する。コンバインを前後進させるときは、駐車ブレーキペダル37や駐車ブレーキレバー38は非操作状態のまま、主変速操作レバー31を前後何れかの側へ揺動操作する。この主変速操作レバー31の揺動操作においてこれを通常の揺動速度で例えば角度「15度」前側へ揺動操作した場合の作動は次のように行われる。
【0034】
主変速操作レバー31が第二摩擦力付与手段73による摩擦力に打ち勝って入力部材49と同体状に揺動されると、突出部材53が透孔54b内の空所範囲を後側へ移動してセンサ58の検出情報入力部材58bを入力回動軸d回りへ揺動させ、この揺動角度が2.5度以上となったとき、センサ58がこれを検出してON信号を発し変速モータ59を正側へ回転させる。
変速モータ59の回転は支点軸51を回転させ、第一摩擦力付与手段60の摩擦力を介して出力部材54を回転させる。この出力部材54の回転は主変速操作レバー31の操作速度に較べて遙かに大きいため検出情報入力部材58bの揺動角度は電動モータの回転に伴って直ちに減少して2.5度未満となる。このときセンサ58はOFF状態となって、その検出作動によるON信号の発出は消失し、変速モータ59は停止され、出力部材54の支点軸51回りの回動が停止される。
【0035】
この一方では主変速操作レバー31の前側への揺動操作が続行されているため、再び、突出部材53が透孔h内の空所範囲を後側へ移動してセンサ58の検出情報入力部材58bを入力回動軸d回りへ揺動させるため、先と同様に、センサ58がON信号を発出して変速モータ59を正側へ回転させる。以後、主変速操作レバー31の揺動角度が15度に達するまで、このようなセンサ58のON・OFF作動による変速モータ59の間歇的な回転作動が小刻みに繰り返され、これにより出力部材54は変速モータ59の駆動力で主変速操作レバー31の揺動操作位置に対応した位置まで揺動された後、停止される。この際の入力部材49の揺動角度と出力部材54の揺動角度との関係を示すと図12に示すとおりであり、即ち、入力部材49の揺動角度の増大に対して出力部材54の揺動角度は階段状に増大するものとなる。
こうして前側へ15度揺動された主変速操作レバー31は第二摩擦力付与手段73の付与する摩擦力によりその位置を安定的に保持され支点軸51回りの遊動は生じない。なお図中、mは検出情報入力部58bが入力回動軸d回りへ2.5度回転した位置を示し、m1は入力部材49が角度「15度」揺動された位置を示している。
【0036】
この際の出力部材54の揺動変位は変速ロッド82を介してステアリングコラム25内に伝達された後、直進用HST40の変速入力部材40aに伝達されるのであり、これによりエンジン21の回転が直進用HST40にて主変速操作レバー31の揺動操作量に応じて変速され、その後、ミッション39を経て左右の走行クローラ2、2に伝達される。
【0037】
一方、主変速操作レバー31を通常の揺動速度で例えば角度「15度」後側へ揺動操作した場合の作動は、主変速操作レバー31を通常の揺動速度で前側へ揺動操作した前述の場合の作動に較べると、入力部材49の揺動、検出情報入力部58bの揺動、変速モータ59の回転、出力部材54の揺動、直進用HST40の変速入力部材の揺動、及び、走行クローラ2、2の回転などの向きが逆となることを除き同様に行われる。
【0038】
次に主変速操作レバー31を瞬間的に例えば角度「15度」前側又は後側へ揺動操作した場合の作動は次のように行われるのであって、即ち、図13に示すように入力部材49が角度「15度」揺動される過程で、突出部材53と検出情報入力部58bとの既述の関連作動により検出情報入力部58bの角度「2.5度」以上の揺動が数回程度(図示例では4回)繰り返し発生し、センサ58はその繰り返し回数だけ信号を発出して変速モータ59を間歇的に回転させ、各回の回転により出力部材54は図中の符号n1、n2、n3、n4で示す角度づつ回転される。これにより出力部材54は変速モータ59の駆動力に補助されつつ主変速操作レバー31の揺動操作角度である「15度」に対応した位置m1まで揺動され、その後、停止される。
【0039】
この瞬間的な揺動操作の場合の作動においては、入力部材49の揺動速度が速いため、変速モータ59の回転立ち上がり速度の大きさによっては突出部材53が透孔54bの前側或いは後側の周壁面に当接することが生じ得る。突出部材53が透孔54bの周壁面に圧接しているときもセンサ58からはON信号が発せられているから変速モータ59の立ち上がり時の回転力が突出部材54に作用するのであり、これにより主変速操作レバー31は突出部材53と透孔54bの周壁面との圧接力のみで出力部材54を揺動させる場合に較べて極めて軽く操作される。
【0040】
次に変速モータ59が故障などで回転作動しない状態の下で主変速操作レバー31を前側又は後側へ揺動操作した場合の作動は次のように行われる。主変速操作レバー31が第二摩擦力付与手段73の摩擦力に打ち勝って入力部材49と同体状に揺動されると、突出部材53が透孔54b内の空所範囲を移動してセンサ58の検出情報入力部材58bを入力回動軸d回りへ揺動させる。この際、検出情報入力部材58bの揺動角度が「2.5度」以上となり、センサ58がこれを検出して信号を発出する。
しかし、変速モータ59は故障のため回転しない。従って、突出部材53は透孔54bの周壁面と圧接した状態となり、この際の圧接力が第一摩擦力付与手段60、支点軸51、大径ギヤ69及び小径ギヤ68を介して変速モータ59に伝達される。しかし、変速モータ59はウオーム減速機構を内蔵しているため小径ギヤ68に回転力が付与されても小径ギヤ68は回転するものとならない。従って主変速操作レバー31に付与される揺動操作力が不十分であると、出力部材54は揺動変位しないのであり、一方、主変速操作レバー31に付与される操作力が第一摩擦力付与手段60及び第二摩擦力付与手段73の摩擦力に打ち勝つだけの大きさとなったとき、突出部材53が出力部材54を第一摩擦力付与手段60の摩擦力に打ち勝って支点軸51回り揺動されるものとなる。
【0041】
主変速操作レバー31を揺動操作した状態で緊急停止したり、或いは機体を駐車状態とするときは、駐車ブレーキペダル37を踏み込むか、駐車ブレーキレバー38を駐車側へ揺動操作するのであり、これにより牽制板87が矢印方向jへ揺動され、この揺動の過程で案内透孔hがローラ89をその細巾部h0内に位置させて主変速操作レバー31の中立位置に対応する位置に固定させるのであり、これにより駐車状態での主変速操作レバー31の不用意な揺動作動が規制されるものとなり、この一方で制動力付与部が作動してミッション39内の走行系の回転伝動部材の回転を規制する。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、変速操作変位を伝達される入力部材49と、無段変速装置40の変速入力部材40aを連動させるものとした出力部材54とのそれぞれを第一特定軸線51回りに回動可能に装設し、前記出力部材54に、入力部材49の変位を検出するためのセンサ58と、該センサ58の検出に関連して作動する変速モータ59と、変速モータ59と出力部材54とを連動連結するための摩擦力を付与するものとした第一摩擦力付与手段60とを設け、前記入力部材49に同入力部材49の第一特定軸線51回りへの遊動変位を規制するための摩擦力を付与するものとした第二摩擦力付与手段73を設けた移動農機の変速操作機構において、前記入力部材49に設けた突出部材53が、前記出力部材54に形成されている長孔状の透孔54bに係わり合う構成を具備させ、入力部材49が第一特定軸線51回りの任意位置に揺動されると共にその任意位置を第二摩擦力付与手段73による摩擦力で保持され、入力部材49の変位が前記突出部材53を介して前記センサ58に伝達されて、該センサ58が前記入力部材49の位置を検出して前記変速モータ59を作動させ、該変速モータ59の回転が第一摩擦力付与手段60の摩擦力を介して前記出力部材54に伝達されるように構成し、通常時は変速モータ59の駆動力で変速作動が行われ、変速モータ59が故障などで回転作動しない場合は前記入力部材49に一定大きさ以上の人為操作力を付与することによりその操作力で直接的に変速作動が行われるようにしたから、入力部材49と出力部材54とが別体でそれぞれが独立して回動されるものである構成の下で、入力部材49が第二摩擦力付与手段73によりその遊動を規制されるようになり、入力部材49に連繋する主変速操作レバー31の操作を正確に行うことができると共に、主変速操作レバー31の遊動に起因したその周辺の振動を抑制できるほか、主変速操作レバー31が遊動することなく任意な操作角度位置でピタリと停止されるため安定した操作感覚を得ることができる。
また、作業者の少ない操作力により機体の走行速度を変更することができ、また変速モータ59の故障時にも支障なく機体の走行速度を変更することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るコンバインの全体側面図である。
【図2】上記コンバインの平面図である。
【図3】上記コンバインの前部右側面図である。
【図4】上記コンバインのサイドコラム内の変速操作機構などを示す左側面図である。
【図5】上記コンバインのサイドコラム内の変速操作機構などを示す平面図である。
【図6】上記変速操作機構の要部を示す左側面図である。
【図7】上記変速操作機構の要部を示す平面図である。
【図8】上記変速操作機構の要部を示す正面図である。
【図9】上記変速操作機構の入力部材と出力部材とを結合した状態を示す平面図である。
【図10】上記変速操作機構の連係機構部を示す左側面図である。
【図11】上記変速操作機構の連係機構部を示す平面図である。
【図12】上記コンバインにおける主変速操作レバーを通常速度で揺動させたときの入 力部材の揺動角度と出力部材の揺動角度との関係を示す図である。
【図13】上記コンバインにおける主変速操作レバーを瞬間的に揺動させたときの入力 部材の揺動角度と、出力部材の揺動角度との関係を示す図である。
【符号の説明】
40 直進用HST(無段変速装置)
40a 変速入力部材
49 入力部材
51 支点軸(第一特定軸線)
53 突出部材
54 出力部材
54b 透孔
58 センサ
59 変速モータ
58b 検出情報入力部
70 結合手段
71 ナット部材
72 ボルト
73 第二摩擦力付与手段
74 延長アーム
75 摩擦部材
76 摺接板部材
77 弾圧手段
d 入力回動軸(第二特定軸線)
e ボルト孔

Claims (1)

  1. 変速操作変位を伝達される入力部材(49)と、無段変速装置(40)の変速入力部材(40a)を連動させるものとした出力部材(54)とのそれぞれを第一特定軸線(51)回り回動可能に装設し、前記出力部材(54)に、入力部材(49)の変位を検出するためのセンサ(58)と、該センサ(58)の検出に関連して作動する変速モータ(59)と、変速モータ(59)と出力部材(54)とを連動連結するための摩擦力を付与するものとした第一摩擦力付与手段(60)とを設け、前記入力部材 ( 49 ) に同入力部材(49)の第一特定軸線(51)回りへの遊動変位を規制するための摩擦力を付与するものとした第二摩擦力付与手段(73)を設けた移動農機の変速操作機構において、前記入力部材 ( 49 ) に設けた突出部材 ( 53 ) が、前記出力部材 ( 54 ) に形成されている長孔状の透孔 ( 54b ) に係わり合う構成を具備させ、入力部材 ( 49 ) が第一特定軸線 ( 51 ) 回りの任意位置に揺動されると共にその任意位置を第二摩擦力付与手段 ( 73 ) による摩擦力で保持され、入力部材 ( 49 ) の変位が前記突出部材 ( 53 ) を介して前記センサ ( 58 ) に伝達されて、該センサ ( 58 ) が前記入力部材 ( 49 ) の位置を検出して前記変速モータ ( 59 ) を作動させ、該変速モータ ( 59 ) の回転が第一摩擦力付与手段 ( 60 ) の摩擦力を介して前記出力部材 ( 54 ) に伝達されるように構成し、通常時は変速モータ ( 59 ) の駆動力で変速作動が行われ、変速モータ ( 59 ) が故障などで回転作動しない場合は前記入力部材 ( 49 ) に一定大きさ以上の人為操作力を付与することによりその操作力で直接的に変速作動が行われるようにしたことを特徴とする移動農機の変速操作機構。
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