JP2009233727A - プレス装置 - Google Patents

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卓郎 浅岡
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真一 高橋
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Abstract

【課題】自由移動状態を維持しながらプレス成形時の高圧荷重に耐える。
【解決手段】上プレート30、下プレート31とは、3本の弾性体32で連結されている。弾性体32は、上・下プレートのうちのいずれか一方に対して他方の揺動運動及び並進運動を許容する。上・下プレート30,31の間の中心軸上には、一対の受け部材34,36と、転動体35とが設けられている。転動体35は、一対の受け部材34,36の間に転動自在に設けられ、上又は下プレート30,31の自由移動状態を維持しながらプレス成形時の高圧荷重を受けて弾性体32に圧縮荷重がかからないようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、第1及び第2型とこれらの間に介在される胴型とを備え、これら各型の位置決め誤差を自動的に修正するプレス装置に関するものである。
近年、ガラスレンズでは、成型素材としてプリフォームと呼ばれるガラス塊を型内に載置し、加熱軟化した状態で型により加圧押圧して成形するガラスモールドにより作られているものがある。ガラスモールドの製造では、従来の研削・研磨による方法に比べて、工程が簡素化されるとともに、非球面レンズ等の場合においても型を所望の形状に作れば所望の形状のレンズ等を作ることができるというメリットがある。
上記ガラスモールド用の素材として、種々の光学特性をもつガラス素材を種々の形状・大きさに作ったプリフォームが供給されている。このプリフォームを金型に移載し、加熱して軟化させた後にプレスを行って研磨不用のガラスレンズを作るという精密ガラスモールド技術が開発されている。この技術は、まず、プリフォーム成形が必要になる。プリフォームとしては、精密ゴブや研磨レンズプリフォーム(以下、「成形素材」と称す)が用いられる。
精密コブは、表面が鏡面状態に近く大きさも目的のレンズに近い態様になっており、特に略球形のものが多く用いられる。略球形のプリフォーム成形としては、溶融ガラスを液体の中に滴下して作る工法や、ロートの底から窒素ガスを吹き出させてその中に滴下して空中に浮かせたまま冷却固化させて作る工法が知られている。研磨レンズプリフォームは、従来の加熱成形や研削・研磨により略球形状に作られる。このようなプリフォーム成形で得た成形素材を利用して成形装置で加熱・押圧を行って成形品を得る。
成形型は、一般的に、下型,上型及び胴型で構成されており、成形素材を下型の成形面にセットすると共に、下型に胴型を嵌合させ、さらに上型をこの胴型に挿入することによって、型を組み立てて、この型全体を加熱することによって成形素材を成形温度にまで加熱し、上型と下型との成形面間に所定の加圧力を作用させてプレス成形を行う。プレス成形後は、成形型を徐々に冷却した後に、上型及び胴型を分離して、プレス成形した成形品を下型から取り出す。
レンズ成型を大量生産するためには、プレス成形を迅速に行う必要がある。しかしながら、レンズ成形には、高温環境下で高圧のプレスに耐えられるプレス装置が必要になる。そして、大量生産を考慮すると、高温・高圧環境により成形型の嵌合に位置ずれが生じる。このため、その位置ずれを自動的に修正する必要がある。そこで、従来、位置ずれを自動的に修正する装置として、光学素子成形装置の成形型傾き調整装置が知られている(特許文献1)。この装置では、上・下型、加圧手段、及び、位置ずれを修正する圧力制御手段を備え、加圧手段が下型を上型に対して垂直方向に移動して加圧する。上型を固定する支持板は、4本の支持部材で下型の上方に固定される。4本のうちの1本の支持部材には、内部に流体が供給又は封入されている。圧力制御手段は、支持板の傾きを測定し、その測定値に基づいて支持板の傾きをゼロにする前記支持部材の流体の圧力を求め、求めた圧力値だけ前記支持部材の流体の圧力を調整して、下型に対する上型の傾きを調整している。
特開平9−188532号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、常に支持板の傾きを測定して上型の傾きを調整するため、プレス毎に支持部材の流体の圧力を調整していたのではタイムロスになり、生産能力が低下する。また、内部に流体を供給又は封入する支持部材や圧力制御手段など複雑な機構が必要になり、装置が大型化し、かつ、コストも高くつく。
本発明は以上の点を鑑みてなされたものであって、プレス毎に位置ずれを自動的にかつ迅速に修正することができ、しかも、小型化を図ることができるプレス装置をローコストで提供することを目的とする。
本発明のプレス装置では、金型の揺動運動及び並進運動を許容するように一対の金型のうちのいずれか一方、又は両方を支持する少なくとも3本の弾性体からなる可動型支持部と;可動型支持部を配した内側でかつ所定の中心軸上で転動自在に設けられている転動体と;を備え、ガイド穴に凸部を挿入するときに生じる水平方向と角度方向との誤差を可動型支持部で自動的に修正し、また、金型に加わる荷重を転動体で受けるようにしたものである。
第1及び第2型のうちのいずれか一方の型は、加圧手段により他方の型に向けて加圧される。そして、他方の型はベースに固定される。位置決め誤差修正機構を両方の型に取り付ける場合には、一方の型と加圧手段との間、及び、他方の型とベースとの間にそれぞれ設ける。なお、いずれか一方の型のみに設けても良い。
プレス作業の一例としては、胴型のガイド穴を他方の型の凸部に挿入する。このとき、他方の型に設けた位置決め誤差修正機構が他方の型の揺動運動、あるいは並進運動を許容し、これら運動に倣って転動体も転がるため、ガイド穴の軸に対して凸部の軸の水平方向における誤差、あるいは角度方向における誤差が修正され、胴型のガイド穴が他方の型の凸部にスムーズに嵌合する。このとき、他方の型の一部が胴型に当接して凸部のガイド穴に対する挿入量が規定される。
次に、ガイド穴を通して他方の型の成形面に成形素材を載置する。その後に、一方の型の凸部をガイド穴に、前述したと逆側から挿入して加圧する。このときは、一方の型と他方の型とに設けた一対の位置決め誤差修正機構で水平方向及び傾き方向の位置決め誤差を二分して修正するため、一方の型の凸部がガイド穴にスムーズに嵌合する。挿入が進むと、一方の型の一部が胴型に当接し、ガイド穴に対する一方の型の凸部の挿入量が規定される。これにより、第1及び第2型の成形面間で成形素材が押圧されて成形品ができる。
ところで、前述したプレス作業では、位置決め誤差修正機構がガイド穴の軸を基準にして各型の凸部を倣うため、例えば、プレス方向に対してガイド穴の軸がずれていた場合、位置決め誤差修正機構の特性に大きな修正量を持たせる必要が生じる。
そこで、胴型に遊びを持たせるのが望ましい。この場合には、例えば、胴型を自由移動自在に保持するホルダーと、前記ホルダーを前記プレス方向に移動させて前記ガイド穴を前記他方の型に嵌合させる移動手段と、を備える。
弾性体は、弾性を有する材料で作られており、例えばゴムとシムとを積層して円柱状に作ったゴムエレメント、又は圧縮コイルバネ等を用いることができる。コイルバネを用いる場合には、自由長以内で用いればよい。可動型支持部は、50〜270kgf以内の比較的低圧の荷重に耐えられるものの、それ以上の高圧荷重には耐えることができないおそれがある。そこで、第1及び第2プレートとの間に転動体を設けて、可動型支持部による金型の水平方向及び角度方向の誤差修正のための移動を損なわずに、金型に加わる高圧のプレス荷重に耐えることができるようにしている。そして、凸部とガイド穴との嵌め合い時に位置決め誤差がある場合、転動体の転動、又は、転動体を軸としてプレートが水平方向に移動、又は角度方向に回転することで、前記プレートが自由移動して位置決め誤差を自動的に修正することができる。
一対の受け部や転動体は、高硬度材で作るのが好適である。また、一対の受け部に凹を設け、これら凹部の周囲壁で転動体の転がりを規制するようにするのが望ましい。
本発明によれば、遊びを持って胴型を保持するホルダーと、第1及び第2型の位置ずれを修正する一対の位置決め誤差修正機構とを備えているから、プレス毎に迅速かつ自動的に位置ずれを修正しながらプレスを行うことができ、従来技術で説明したように、上・下型の何れか一方の誤差を一々修正する作業を必要としないため、調整時間の削減やメンテナンスの削減等を図ることができる。また、金型にかかる荷重を転動体で受けることができるので、例えばレンズ成形に必要な高圧荷重にも耐えることができる。さらに、位置決め誤差修正機構を第1及び第2型にそれぞれ設けると、凸部とガイド穴との嵌合開始時に生じる反発力が低下し、よりスムーズに嵌合させることができる。
プレス装置10は、図1に示すように、ガラスなどの成形素材を加熱しながら成形型11でプレス成形を行って光学用のガラスレンズを作る装置であり、窒素ガス等の不活性ガス雰囲気下で行うために、成形型11がボックス12で覆われている。ボックス12には、開閉自在なシャッタ(図示なし)が設けられている。成形素材の供給、及び、成形品の取り出しはシャッタを開閉して行う。
成形型11は、下型(第1型)13、胴型14、及び、上型(第2型)15からなる。下型13には、断面円形の凸部13aを有しており、凸部13aの先端に成形面13bが作られている。この下型13は、成形面13bを上に向けた姿勢でボックス12を構成するベース12aに固定されている。胴型14は、プレス方向に貫通したガイド穴14aを有し、移動機構16の作動によりガイド穴14aが下型13の凸部13aに嵌合する嵌合位置とこれから上方に退避する退避位置との間で移動される。上型15にも、断面円形の凸部15aを有し、凸部15aの先端に成形面15bが作られている。この上型15は、凸部15aを下に向けた姿勢で加圧機構17のロッド17aに取り付けられており、加圧機構17の作動により凸部15aがガイド穴14aに嵌合する嵌合位置とこれから上方に退避した退避位置との間で移動される。成形素材は、胴型14が下型13に嵌合した後に、胴型14を通して下型13の成形面13bの中心に載置される。なお、上・下型13,15には、胴型14に突き当てるための段部(一部)13c,15cが凸部13a,15aの根元にそれぞれ形成されている。
プレス成形は、加熱、プレス成形、冷却、及び、型開との4つの作業を順に行ってゆく。加熱作業は、加熱機構18,19を作動して上型15、胴型14、及び、下型13を介して成形素材を加熱する。プレス成形作業は、移動機構16及び加圧機構17を駆動して下型13に対して胴型14、及び、上型15を順に嵌合位置に移動する。冷却作業では、冷却機構20,21を作動して上型15、胴型14、及び、下型13を介して成形品を冷却する。これら加圧機構17、移動機構16、加熱機構18,19、及び、冷却機構20,21は、制御部22により統括的に制御される。
なお、成形素材は、例えば精密ゴブや研磨レンズプリフォームの形態になっている。成形品は、例えばコバ付きの片面凸片面凹のガラスレンズである。成形素材は、プレス成形する前から余熱されている。
下型13とベース12aとの間には、位置決め誤差修正機構24が設けられている。位置決め誤差修正機構24は、上型15と加圧機構17のロッド17aとの間にも設けられている。
図2に示すように、胴型14は、断面において外周に鍔14dを設けた円筒状をしており、凸部13a,15aを案内するための円状のガイド穴14aの他に、段部13c,15cが当接して成形面13b,15b間の間隔を決めるための当接面14b,14cを有している。ガイド穴14aの上下面にある開口の縁には、上・下型13,15の挿入をガイド穴14aに案内するための面取り部27がそれぞれ形成されている。このような胴型14は、移動機構16と連結されているホルダー28に保持されている。ホルダー28には、鍔14dが入り込む溝28aを有する保持部29が形成されている。溝28aと鍔14dとの間には、胴型14が内部で自由移動自在になるように遊びの隙間が形成されている。したがって、保持部29は、プレス(垂直)方向への移動、及び、プレス方向に対して直交する方向(水平方向)にそれぞれ移動自在になるように胴型14を保持している。
位置決め誤差修正機構24は、図3及び図4に示すように、上プレート(第1プレート)30、下プレート(第2プレート)31、3個の弾性体32、及び、荷重受け部33とから構成されている。弾性体32は、ゴムとシムとを積層して円柱状に作られており、上・下プレート30、31の間に立てて設けられている。3本の弾性体32は、上プレート30の略中心位置(上又は下型13,15を取り付ける中心の位置)を中心とする周方向の等間隔位置に取り付けられており、下プレート31へは、上プレート30よりも外側に取り付けられている。これにより、3本の弾性体32は、裾広がりのように傾斜して取り付けられ、下プレート31に対して上プレート30を水平方向及び角度(こじり)方向に自由移動自在に支持する可動型支持部を構成する。なお、弾性体32としては、3本に限定することなく、等間隔位置に4個以上設けてもよい。
荷重受け部33は、プレス成形時に前記自由移動を許容しながら上・下プレート30,31の間に加わるプレス(圧縮)荷重を受ける部分である。この荷重受け部33は、上受け部材34、転動体35、及び下受け部材36で構成されている。上受け部材34は、一端が上プレート30に固定され、他端に設けた凹部37を下プレート31に向けた姿勢で固定されている。下受け部材36は、一端が下プレート31に固定され、他端に設けた凹部38を上プレート30に向けた姿勢で固定されている。これら上受け部材34、及び下受け部材36は、上プレート30の中心位置を通る軸線上に沿って設けられている。転動体35は、一対の凹部37,38の間で転がり自在に組み込まれている。一対の凹部37,38の周囲壁は、転動体35の転がりを規制している。なお、凹部37,38を省略し、上・下プレート30,31の対向する面で転動体35を受けても良い。
各凹部37,38の底39,40は、転動体35によって凹まないように、ダイス鋼や焼入れ鉄のなどの高硬度材で作られている。転動体35も、ボールベアリング、鋼球などの高硬度材やセラミック材料で球体に作られている。上・下受け部材34,36は、撓まないように金属製の材料で作られている。これにより、プレス荷重に耐えながら、転動体35の転がりにより水平方向への自由移動を許容し、また、転動体35を支点として凹部37,38の底39,40が回転することで角度方向への自由移動も許容することができる。
下型用の位置決め誤差修正機構24は、上プレート30を上に向けた姿勢で下プレート31がベース12aに固定されており、上プレート30には成形面13bを上に向けた姿勢で下型13が固定されている。上型用の位置決め誤差修正機構26は、下型用の位置決め誤差修正機構24と同じ構成になっており、上プレート30を下に向けた姿勢で下プレート31がロッド17a(図1参照)に取り付けられており、上プレート30には成形面15bを下に向けた姿勢で上型15が固定されている。
プレス成形を行う手順は、下型13に胴型14を嵌合する第1作業、胴型14を通して下型13の成形面13bの中心に成形素材を置く第2作業、上型15を下降して成形面15b、13b間で成形素材を加圧する第3作業、上型15を退避位置に移動する第4作業、胴型14を退避位置に移動する第5作業、最後に下型13から成形品を取り出す第6作業の順になっている。これら作業を迅速に行うために、胴型14及び上型15の移動速度を早くしている。このとき、上型15、胴型14、及び、下型13に位置決め(嵌合)誤差があった場合、型同士がぶつかって型が破損したりする不都合が生じる。しかしながら、本実施形態では、下型13及び上型15に位置決め誤差修正機構24を組み込み、かつ、遊びを持って胴型14を保持しているから、前述したような不都合を確実に解消しながらプレスを行うことができる。
例えば、図5に示すように、下型13に対して胴型14が、水平方向に例えば長さLだけ誤差がある場合、胴型14に面取り部27が施してあるので、ホルダー28の下降に伴って、ガイド穴14aの中心軸が凸部13aの中心軸に近寄るように胴型14が溝28a内の遊びの範囲内で水平方向に移動するとともに、下型13を凸部13aの中心軸がガイド穴14aの中心軸に近寄るように位置決め誤差修正機構24の上プレート30が水平方向に移動していく。このように、胴型14と上プレート30とが互いに寄り合う方向に移動することで水平方向にある誤差の成分をスムーズに修正することが可能である。これにより、ガイド穴14aが凸部13aに自然に嵌合してゆく。その後は、ホルダー28の下降が継続されることでガイド穴14aが凸部13aに沿いながら胴型14が自重により落下していく。ホルダー28が予め決められた量だけ下降すると、図6に示すように、当接面14cが下型13の段部13cに当接し、胴型14が前記遊びの範囲内で下型13に持ち上げられて角度方向及び水平方向においてフリーの状態になり、この間に、位置決め誤差修正機構24は、上プレート30が初期の位置に戻っている。
また、例えば、図7に示すように、胴型14が水平方向に長さL2だけ誤差が有り、かつ、水平方向に対して角度θ1の分だけ傾いていた場合、凸部13aの先端がガイド穴14aの面取り部27に当接して、水平方向に移動自在な胴型14が水平方向の誤差を修正した後に、凸部13aの先端がガイド穴14aに挿入されていく、このときθ1の角度によっては凸部13aの先端がガイド穴14aの途中まで挿入されたところで軽度のかじりを生じ、胴型14を持ち上げてしまう。このままホルダー28が下降すると胴型14の当接面14bが溝28aの上面に突き当たることで胴型14の角度がθ1に規制される。さらにホルダー28が下降すると凸部13aの中心軸がガイド穴14aの中心軸の傾斜に沿うように位置決め誤差修正機構24の上プレート30が傾斜していき、凸部13aとガイド穴14aの摺動力よりも胴型14の自重が勝ったところで胴型14が落下し、嵌合が終了する。この場合にも、図8に示すように、当接面14cが下型13の段部13cに当接し、胴型14が前記遊びの範囲内で下型13に持ち上げられて角度方向及び水平方向においてフリーの状態になり、かつ、位置決め誤差修正機構24の上プレート30が初期の位置に戻る。
胴型14は、図9に示すように、当接面14bが下型13の段部13cに当接することで嵌合位置に位置決めされる。次に、成形素材42が下型13の成形面13bに移載され、その後に、上型15が嵌合位置に移動するが、このときも、位置ずれが生じていた場合、一対の位置決め誤差修正機構24,26により胴型14に対する上型15の位置決め誤差を修正することができる。
同図では、加圧機構17が押圧する下プレート31が水平方向に長さL3だけ誤差が有り、かつ、水平方向に対して角度θ2の分だけ傾斜した位置ずれを生じている場合の例である。この場合には、加圧機構17が加圧を開始して、まず、凸部15aの先端がガイド穴14aの面取り部27に当接すると水平方向の誤差が修正される。このとき一対の位置決め誤差修正機構24,26が前記水平誤差L3の半分ずつを分担して修正する。凸部15aの先端がガイド穴14aに入ると凸部15aの中心軸がガイド穴14aの中心軸の傾斜に沿うように位置決め誤差修正機構26の上プレート30が、前記下プレート31と逆方向に傾斜していくと共に、凸部13a(ガイド穴14a)の中心軸が凸部15aの中心軸の傾斜に沿うように位置決め誤差修正機構24の上プレート30が前記下プレート31と同じ方向に傾斜していく。これら一対の位置決め誤差修正機構24,26の作用により上型15と、胴型14及び下型13とが、前記下プレート31の傾き方向の成分の誤差を、前記角度θ2の半分ずつの角度で分担して修正するため、図10に示すように、上型15、下型13、及び胴型14が、水平方向に対して2分のθ2だけ傾斜して、上型15の凸部15aがガイド穴14aに嵌合する。その後、上型15の段部15cが当接面14cに当接し、充分な加圧がなされた後に、加圧機構17の加圧動作が終了する。このとき、最大のプレス荷重がかかり、この荷重のほとんどが荷重受け部33で受けるので、弾性体32の寿命を伸ばすことができる。
プレス完了後には、上型15を退避位置に移動する第4作業、胴型14を退避位置に移動する第5作業、最後に下型13から成形品を取り出す第6作業が行なわれる。成形品となるレンズは、上・下型15,13で胴型14を突き当てて倣わせるようにしているので、フランジ面の平行度を確実に確保することができる。
なお、胴型14としては、1部品構成に限らず、例えば、ガイド穴14aを持つ第1の胴型と、段部13c、15cが当接する当接面14b,14cを持ち前記第1の胴型の外周に配される第2の胴型との2部品構成、又は、上下に分割した2部品構成としてもよい。また、図5ないし図10では、位置ずれ(誤差)を大きく表して記載しているが、実際にはクリアランスの小さい誤差であり、胴型14に遊びを持たせ、かつ、一対の位置決め誤差修正機構24,26で上・下型15,13の位置修正を行っているから、レンズを高精度にプレス成形することができる。
上記各実施形態では、位置決め誤差修正機構24,26に弾性体32を用いているが、揺動運動と並進運動とを発生させる、例えば圧縮コイルバネ等の周知の支持部材であれば、いずれを用いてもよい。
上記実施形態では、位置決め誤差修正機構24,26を一対設けているが、上型用又は下型用のいずれか一方のみに設けてもよい。
また、下型に対して上型を移動してプレスするプレス装置10としているが、逆に、上型に対して下型を移動してプレスするプレス装置としてもよい。また、垂直方向に移動してプレスするプレス装置としているが、水平方向に移動してプレスするプレス装置としてもよい。
さらに、上記各実施形態では、ガラス素材からガラス成形品を作る成形装置に位置決め誤差修正機構24を用いているが、本発明ではこれに限らず、例えば絞り加工や曲げ加工を行うプレス用の成形装置(ポンチやダイスを含む金型)にも使用でき、また、ロボットのアームとグリッパとの間に設けてグリッパによりワークを把持してそのワークを穴に挿入するときの位置決め誤差修正装置としても利用することができる。
本発明を採用したプレス装置の外観を示す斜視図である。 胴型を保持するホルダーの要部を示す断面図である。 下型に設けた位置決め誤差修正機構を示す断面図である。 図3で説明した位置決め誤差修正機構の概略を示す斜視図である。 下型と胴型とが水平方向に誤差がある場合の嵌合開始状態を示す断面図である。 下型と胴型とが水平方向に誤差がある場合の嵌合完了状態を示す断面図である。 下型と胴型とが傾き方向に誤差がある場合の嵌合開始状態を示す断面図である。 下型と胴型とが傾き方向に誤差がある場合の嵌合完了状態を示す断面図である。 上型と胴型とが傾き方向に誤差がある場合での嵌合開始状態を示す断面図である。 上型と胴型とが傾き方向に誤差がある場合での嵌合完了状態を示す断面図である。
符号の説明
10 プレス装置
13 下型
14 胴型
15 上型
24,26 位置決め誤差修正機構
30 上プレート
31 下プレート
32 弾性体
35 転動体
34,36 受け部材
37,38 凹部

Claims (3)

  1. 胴型に設けたガイド穴に対して金型に設けた凸部を対向方向からそれぞれ挿入し、前記一対の金型のうちのいずれか一方を加圧することで前記凸部の先端に各々設けられた成型面間で成型素材を成型するプレス装置において、
    前記金型の揺動運動及び並進運動を許容するように前記一対の金型のうちのいずれか一方、又は両方を支持する、少なくとも3本の弾性体からなる可動型支持部と、
    前記可動型支持部を配した内側でかつ所定の中心軸上で転動自在に設けられている転動体と、を備え、
    前記ガイド穴に前記凸部を挿入するときに生じる水平方向と角度方向との誤差を前記可動型支持部により修正し、また、前記金型に加わる荷重を前記転動体で受けることを特徴とするプレス装置。
  2. 凸部の先端に成形面を各々持つ第1及び第2型と、
    前記凸部を対向方向からそれぞれ挿入するためのガイド穴を有し前記第1及び第2型を前記ガイド穴の軸方向に相対移動自在に支持する胴型と、
    前記胴型を自由移動自在に保持するホルダーと、
    前記ホルダーを前記加圧手段の加圧方向に移動させて前記ガイド穴を前記他方の型の凸部に嵌合させる移動手段と、
    前記第1及び第2型のうちのいずれか一方の型を他方の型に向けて移動して前記一方の型の凸部を前記ガイド穴に挿入しながら加圧する加圧手段と、
    前記他方の型を支持するベースと、
    前記一方の型と前記加圧手段との間、及び、前記他方の型と前記ベースとの間のうちのいずれか一方、又は両方に取り付けられ、前記ガイド穴に対して前記凸部を挿入するときに生じる水平方向の誤差と角度方向の誤差とを修正するための位置決め誤差修正機構と、を備え、
    前記位置決め誤差修正機構は、前記第1又は第2型が取り付けられる第1プレートと、前記加圧手段又は前記ベースが取り付けられる第2プレートと、これら第1及び第2プレートを自由移動自在に連結し前記第1及び第2プレートのうちのいずれか一方に対して他方の揺動運動及び並進運動を許容する、少なくとも3本の弾性体からなる可動型支持部と、前記可動型支持部を配した内側でかつ所定の中心軸上で互いに対向する面に突設した一対の受け部の間に転動自在に設けられた転動体と、で構成されていることを特徴とするプレス装置。
  3. 前記一対の受け部には、前記転動体の転がりを規制するための凹部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項2記載のプレス装置。
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