JP2009228893A - 摺動部品およびそれを用いた時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】 強度があって寸法精度が高い摺動部品およびそれを用いた時計を提供する。
【解決手段】 がんぎ車200は、第1の金属層221、第2金属層222、及び第3の金属層223からなる。第2の金属層222を構成する材料は、第1及び第3の金属層221、223を構成する材料よりも硬い。第1及び第3の金属層221、223の外周面は、がんぎ車200の外周面(第2の金属層222の外周面)から後退している。
【選択図】 図4

Description

本発明は、摺動部品およびそれを用いた時計に関する。
図1は、時計1のムーブメントの表輪列側の概略形状を示す平面図、図2は、時計1の香箱2からがんぎ車200の部分を示す概略部分断面図、図3は、時計1のがんぎ車200からてんぷ120の部分を示す概略部分断面図である。
ここで、時計1は、2針式の機械式時計である。しかし、時計は、電子制御式機械式時計、クオーツ式時計等でも良いものとする。
時計1は、ぜんまい2B、香箱歯車2A、香箱真2C、および香箱蓋2Dからなる香箱車2を備えている。ぜんまい2Bは、外端が香箱歯車2A、内端が香箱真2Cに固定されている。香箱真2Cは地板3と輪列受4に支持され、角穴車5と一体で回転するように角穴ネジにより固定されている。角穴車5は、時計方向には回転するが半時計方向には回転しないように、こはぜ7と噛み合っている。なお、角穴車5を回転しぜんまい2Bを巻く方法は、一般的な機械式時計の自動巻きまたは手巻きと同様であるため、説明を省略する。
香箱歯車2Aの回転は、二番車102、三番車103、四番車104からなる増速輪列110を介して増速された後、さらにがんぎ車200及びアンクル130を介して、てんぷ120に伝達される。
増速輪列110の二番車102には筒かな105が、筒かな105には分針8が固定されている。筒かな105の回転に基づいて、図示しない日の裏車の回転を介して、筒車106が回転する。この筒車106には時針9が固定されている。つまり、各指針8、9は、増速輪列110に結合されていて、香箱歯車2Aや増速輪列110に使用される各番車102〜104の歯車は、時計1の指針8、9を駆動する歯車として用いられている。よって、各摺動部品には、高い寸法精度並びに耐摩耗性が要求されている。
高い寸法精度の必要な摺動部品を作成する方法の一つとして、フォトリソグラフィと電鋳を用いた技術がある(例えば、特許文献1参照)。摺動部品では、相手との相互作用によって摩耗が生じる。しかし、主要な電鋳材料であるニッケル(Ni)は、硬度が低いため耐摩耗性が低い。そこで、耐摩耗性を向上させるために、電鋳材料としてニッケルマトリックス中にコバルト(Co)、タングステン(W)、リン(P)、ボロン(B)の様な微粒子を共析させたNi−Co、Ni−W、Ni−P、Ni−Bの様な硬い物を選択する方法(例えば、特許文献2参照)、電鋳によって作られた歯車上に、メッキ法によって歯車の表面に硬質膜を作成する方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−276771号公報 特開2006−64575号公報 特開平9−14396号公報
特許文献1記載の方法では、Niの硬度が低いため、耐摩耗性が悪いといった課題がある。
特許文献2記載の方法では、電鋳材料としてNi−Co、Ni−W、Ni−P、Ni−Bの様な硬い物が使用されているため耐摩耗性は良いが、電鋳物の応力が高いため部品反り、密着不良、また、部品が反ってしまうと寸法精度が悪くなる、軸穴に軸をはめ込む際に割れが発生し易いという課題がある。
特許文献3記載の方法では、メッキ膜厚の場所依存性が悪いため、寸法精度が低下するという課題がある。また、Niの上には不動態膜が作成されてしまうため、メッキとの密着性が悪いといった課題もある。
本発明の目的は、耐摩耗性および寸法精度が高い摺動部品およびそれを用いた時計を提供することである。
本発明の摺動部品は、積層された少なくとも3つの層と、積層方向に略平行な外周面に他の部品と摺動する摺動面を有する摺動部品であって、
積層された少なくとも3つの層のうち、最上層と最下層に挟まれた少なくとも1つの層が、最上層と最下層よりも硬いことを特徴とする。この発明によれば、最上層と最下層に挟まれた少なくとも1つの層を硬い材料としているため、摺動部品の耐摩耗性を向上させることができる。しかも、最上層と最下層に位置する外層を比較的柔らかい材料としているため、電鋳によって摺動部品全体を硬い材料で製造した場合に比べて、部品反り、密着不良などの寸法精度に対する悪影響を抑制できる。
本発明の摺動部品は、最上層と最下層のどちらか一方が、前記摺動面より後退していてもよいし、最上層と最下層の両方が、前記摺動面より後退していてもよい。この発明によれば、摺動面より後退した外層によって凹部が形成されるため、この凹部によって潤滑油を保持することができ、摺動部品の耐摩耗性をより向上させることができる。
本発明の摺動部品は、最上層と最下層の主成分が同一材料であってもよいし、最上層と最下層の主成分が異種材料であってもよい。
本発明の摺動部品は、軸穴を有し、最上層と最下層に挟まれた少なくとも1つの硬い層が軸穴の中心に向かう凸部を有することを特徴とする。この発明によれば、軸穴に軸を嵌め込んだときに、軸穴の中心に向けて凸部となる部分が軸に食い込むことで、軸材を軸から抜けにくくすることができる。
本発明の摺動部品は、最上層と最下層に挟まれた少なくとも1つの層が熱処理により硬化する材料からなることを特徴とする。この発明によれば、摺動面となる内層を熱処理によって硬化でき、耐摩耗性をより向上させることができる。

本発明の摺動部品は、最上層と最下層に挟まれた少なくとも1つの層が複合めっきからなることを特徴とする。この発明によれば、複合めっきによって析出する微粒子によって、硬い層をより硬くすることができる。
本発明の摺動部品は、最上層と最下層に挟まれた少なくとも1つの層と、最上層と最下層に位置する層の少なくとも一方とが、逆の内部応力を持つ材料であることを特徴とする。この発明によれば、摺動部品全体としての内部応力の緩和を図ることができるため、部品反り、密着不良などの寸法制度に対する悪影響をより確実に抑制できる。
本発明の時計は、本発明の摺動部品を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、寸法精度が高く耐摩耗性に優れた摺動部品およびそれを用いた時計を得ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
時計1には様々な輪列があるが、以下簡単のためがんぎ車200を例にとって説明を行う。しかし、がんぎ車は本発明の理解を容易にするために例示的に記載するものである。
図4(a)は、本発明の構造を有するがんぎ車(摺動部品)200を示す。がんぎ車200は、その外周部に複数のがんぎ歯201を有し、中心部に厚み方向に貫通する軸穴202を有する。このがんぎ車200は、図1〜3に示した機械式時計の摺動部品として用いられる一部品である。
図4(b)は、図4(a)において、丸Aで囲んだがんぎ歯201の拡大図である。がんぎ歯201は、停止面211、衝撃面212、及び背面213を有し、停止面211と衝撃面212との交差稜線がロッキングコーナー214となり、衝撃面212と背面213との交差稜線がレットオフコーナー215となっている。がんぎ歯201の停止面211、衝撃面212、及び背面213は、がんぎ車200の厚み方向に対して略垂直な外周面の一部をなしており、ロッキングコーナー214及びレットオフコーナー215を含む衝撃面212が、アンクル130のつめ石と摺動する摺動面となっている。本発明の構造を有するがんぎ車200は、少なくとも3つの層が厚み方向に積層された多層構造を有し、例えば本実施形態では、図4に示すように、第1の金属層221、第2金属層222、及び第3の金属層223からなる3層構造となっている。
3つの層のうちの積層方向(厚み方向)の両端に位置する第1及び第3の金属層221、223の外形は、3つの層のうちの積層方向(厚み方向)の両端に位置しない第2の金属層222の外形よりも小さい。第1及び第3の金属層221、223の外周面は、がんぎ車200の外周面(第2の金属層222の外周面)から後退している。そのため、がんぎ車200は、少なくとも摺動面の一部に、本実施形態ではがんぎ車200の外周面の全周にわたって、がんぎ車200の厚み方向の両端に位置して厚み方向に開放された2つの凹部250を有する。つまり、がんぎ車200の摺動面は、第2の金属層222の外周面によって構成されている。また、第2の金属層222の外周面が第1及び第3の金属層221、223の外周面から突出している分だけ、第2の金属層222から構成された凸部230を有する。
がんぎ車の厚みT0は、本実施例においては50〜200μmである。厚みT0は、製造する部品に応じて、10μm〜1mmとする。第1の金属層221、第2の金属層222、第3の金属層223の厚みT1、T2、T3はそれぞれ数μm〜数十μmとする。なお、厚みT1、T2、T3が同じ厚みである必要は無い。凹部250の深さHは、1μm〜1mmとする。凹部250の寸法を決めるT2とHの値は、潤滑油の粘度や表面張力によって適宜決定する。
第1の金属層221及び第3の金属層223の材料は、銅(Cu)、金(Au)、亜鉛(Zn)、銀(Ag)、鉄(Fe)、錫(Sn)等の金属やNi−W、Ni−Co等の合金、あるいは前記金属の合金が挙げられる。第2の金属層222の材料は、Ni、Co、白金(Pt)、ロジウム(Rh)、クロム(Cr)、鉛(Pd)等の金属、Ni−W、Ni−Coや前記金属の合金、あるいはニッケルマトリックス中に酸化アルミニウム(Al2O3)や炭化珪素(SiC)の様な化合物を共析させたNi−Al2O3、Ni−SiC等の複合物が挙げられる。ここで、第1の金属層221と第3の金属層223は、同じ材料でも良いし、異種材料でも良い。なお、がんぎ車200は摺動部品であるため、相手部品と接触する第2の金属層222は、硬い材料であることが望ましい。また、第2の金属層222は、焼き入れが出来る材料を選択するとなお良い。また、第2の金属層222と、第1の金属層221、第3の金属層223とで、内部応力が逆になるような材料の組み合わせを選択するとさらに良い。
後述する製造工程において、第1の金属層221および第3の金属層223をエッチングして2つの凹部250を形成するため、第1の金属層221および第2の金属層223のみを選択的にエッチングできる材料の組み合わせを採用することで、図4(c)に示す形状を得ることができる。また、エッチングを行わずに2つの凹部250を形成せず、図4(d)に示す形状で用いることも可能である。また、第2の金属層222および第3の金属層223(あるいは第1の金属層221)はエッチングされず、第1の金属層221(あるいは第3の金属層223)のみを選択的にエッチングできる様な材料の組み合わせを採用することで、第1の金属層221(あるいは第3の金属層223)のみがエッチングされて1つの凹部250が形成された、図4(e)に示す形状にすることも可能である。
また、積層方向の両端に位置しない内層である第2の金属層222と、積層方向の両端に位置する外層である第1の金属層221及び第3の金属層223とで、内部応力が逆になるような材料の組み合わせを選択することで、後述するフォトリソグラフィと電鋳とを用いて製造した場合に起こりうる部品の反りといった問題の解決も可能である。また、第1〜第3の金属層221〜223は軸穴202の内周面にも露出しているため、図4(c)、(e)に示す形状の場合、エッチング後には軸穴202にも第2の金属層222から構成された凸部230が形成される。この軸穴202の中心に向けて突出する凸部230を用いることで、軸穴202に軸を嵌め込んだ際、凸部230の高さH(凹部250の深さH)が軸材に塑性変形を起こさない程度なら、軸が抜けにくくなるといった効果も期待できる。また、凹部250に潤滑油を保持させることで、油保持性が向上し、潤滑性の向上にもつながる。また、増速輪列110、調速機120に使用される各番車102〜104、がんぎ車200を電鋳で製造することで、その複雑な形状も精度良く形成できる。従って、アンクル130とのかみ合い深さの変動を少なくでき、良好な計時精度(歩度)を得ることができる。
本発明の構造を有する摺動部品の製造方法を、図5〜7を用いて以下に述べる。図5〜7は、摺動部品製造工程の部分断面図である。ここでは、がんぎ車200を例に、摺動部品が形成される付近の断面図を概略的に示している。
図5(a)は、導電性基板形成工程を説明する図である。基板301が、シリコン、石英、サファイア等の導電性基板でない場合は、Cu、Au、Cr、Ti等の電極材料302を成膜する。しかし、基板301がステンレスやTi等の導電性材料の場合は、その限りではない。基板301の厚みは、後工程で自立できるよう100μm〜1mmとする。また、電極材料302の厚みは、10nm〜10μmとする。
図5(b)は、レジスト形成工程である。電極材料302上にフォトレジスト303を堆積する。フォトレジスト303は、ネガ型でもポジ型でもよい。フォトレジスト303はスピンコート法やディップコート法を用いて形成する。フォトレジスト303として、ドライフィルムレジストを用いる場合は、ラミネート法によって電極材料302の上に形成する。フォトレジスト303の厚みは、がんぎ車200の厚みT0以上とする。
図5(c)は、現像工程である。がんぎ車200の外形パターンが形成されたフォトマスクを用いて、フォトレジスト303に紫外線を照射し、がんぎ車200の電鋳に使用する部分以外のレジストを硬化させる。未硬化のレジスト部分を除去し、電鋳用の型が完成する。フォトレジスト303Sの側面311は、がんぎ車200の外形の形状を持つ。フォトレジスト303Uの側面312は、軸穴202の形状を持つ。
図5(d)は、電鋳工程である。電極材料302上のフォトレジスト303以外の型部分に、第1の金属層221、第2の金属層222、第3の金属層223の順で堆積させる。電鋳物は、がんぎ車200の厚みT0よりも厚くなるように堆積させる。第1の金属層221の厚みはT1、第2の金属層222の厚みはT2堆積させる。第3の金属層223の厚みは、第1の金属層221、第2の金属層222、および第3の金属層223の合計の厚みがT0より多くなる様に堆積させる。
図5(e)は、研削・研磨工程である。研削により、がんぎ車200の厚みT0まで電鋳物を削り、平面化を行う。その後、研磨によって電鋳物の表面を鏡に仕上げる。なお、電鋳工程で制御可能な厚さばらつきの場合、研削工程は実施しなくても良い。
ここで、研削・研磨工程後の工程として、以下の図6(f)、図6(g)の2通りの工程が考えられる。
図6(f)は、レジスト除去工程である。エッチングあるいは物理的な力等によって、フォトレジスト303を除去する。
図6(g)は、基板・電極材料除去工程である。基板301と電極材料302をエッチング等によって除去する。
図6(h)は、前の工程がレジスト除去工程の場合、電鋳物剥離工程である。基板301と電極材料302をエッチング等によって除去する。一方、前の工程が基板・電極除去工程の場合、レジスト除去工程である。エッチングあるいは物理的な力等によって、フォトレジスト303を除去する。
図6(i)は、レジスト形成工程である。第1の金属層221、第3の金属層223が共にエッチングされる材料の場合、第1の金属層221、第3の金属層223の上にフォトレジスト304を形成させる。
図6(j)は、凹部(凸部)形成工程である。第1の金属層221及び第3の金属層223をエッチングし、第2の金属層222をエッチングしないエッチング液中に浸漬することで第1の金属層221及び第3の金属層223のみをエッチングし、深さHの凹部250(高さHの凸部230)を得る。なお、第1の金属層221、第3の金属層223の上にレジスト304が形成されているため、厚み方向へのエッチングはなく、がんぎ車の厚さT0に変化は無い。一例として、第1の金属層221及び第3の金属層223にCu、第2の金属層222にNiを堆積させた場合は、エッチング液に過硫酸アンモニウム溶液を用いるとCuのみをエッチング出来る。なお、フォトレジスト304を形成せずにエッチングしても良い。
図6(k)は、レジスト除去工程である。エッチングあるいは物理的な力等によって、フォトレジスト304を除去する。
また、金属層221、金属層223のどちらか一方のみエッチングされる材料を選択した場合、図6(i)の工程以下は下記のように変更される。ここでは、第3の金属層223にエッチングされる材料を選択したとして記述するが、エッチングされる材料を第1の金属層221に選択しても良い。
図7(i)は、レジスト形成工程である。第3の金属層223の上にフォトレジスト304を形成させる。
図7(j)は、凸部形成工程である。第3の金属層223をエッチングし、第1の金属層221及び第2の金属層222をエッチングしないエッチング液中に浸漬することで第3の金属層223のみをエッチングし、深さHの凹部250(高さHの凸部230)を得る。
図7(k)は、レジスト除去工程である。エッチングあるいは物理的な力等によって、フォトレジスト303を除去する。
なお、第2の金属層222が熱処理でさらに硬化する材料ならば、各工程を行った後、熱処理工程を行うことで、第2の金属層222をさらに硬化させても良い。なお、第1の金属層221および第3の金属層223も熱処理により硬化する材料を選択しても良いが、熱処理後に第2の金属層222より硬くならない様な材料を選択する必要がある。
なお、第2の金属層222が複合めっきで形成されているならば、複合めっきによって供析した硬化粒子によって第2の金属層222をより硬化させても良い。
なお、最上層と最下層に挟まれた少なくとも1つ硬い層が軸穴の中心に向けて凸であるならば、軸穴に軸を嵌め込んだときに、軸穴の中心に向けて凸となる部分が軸に食い込むことで、軸材を軸から抜けにくくすることができる。
なお、本発明は前述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。例えば、3層構造からなる摺動部品について説明したが、4層以上の構造からなる摺動部品であってもよい。
また、例えば、フォトマスク401に形成される摺動部品のパターンの例としては、図8に示したパターンでも良い。図8には、機械式時計の二〜四番車に使用する歯車のパターン402P、403P、404Pや、角穴車のパターン405P、香箱車のパターン406P、がんぎ車の歯車のパターン407P、ぜんまいの手動巻上げ機構を構成するこはぜのパターン408P、丸穴車のパターン409Pが示されている。これらの部品を、それぞれ同一ウェハ上に大量に作成することで、安価に高精度の摺動部品を製造することが出来る。
また、本発明は前述の各実施形態は時計に関して記述してあるが、時計だけに限らず、小型モータ用遊星歯車減速機構や小型ロボット用歯車など、摺動面を有するものなら何でも良い。
ムーブメントの表輪列側の概略形状を示す平面図である(図では、一部の部品を省略し、受部材は仮想線で示している)。 香箱からアンクルの部分を示す概略部分断面図である。 がんぎ車からてんぷの部分を示す概略部分断面図である。 本発明の構造を有するがんぎ車を示す図である。 本発明の構造を有するがんぎ車の製造工程を示す図である。 本発明の構造を有するがんぎ車の製造工程を示す図である。 本発明の構造を有するがんぎ車の製造工程を示す図である。 フォトマスクの例を示す平面図である。
符号の説明
200 がんぎ車
201 がんぎ歯
202 軸穴
221 第1の金属層
222 第2の金属層
223 第3の金属層
230 凸部
250 凹部

Claims (9)

  1. 積層された少なくとも3つの層と、積層方向に略平行な外周面に他の部品と摺動する摺動面を有する摺動部品であって、
    前記積層された少なくとも3つの層のうち、最上層と最下層に挟まれた少なくとも1つの層が、前記最上層と前記最下層よりも硬い摺動部品。
  2. 前記積層された少なくとも3つの層のうち、前記最上層と前記最下層の少なくとも一方が、前記摺動面より後退している請求項1に記載の摺動部品。
  3. 前記最上層と前記最下層の主成分が同一材料である、請求項1または2に記載の摺動部品。
  4. 前記最上層と前記最下層の主成分が異種材料である、請求項1または2に記載の摺動部品。
  5. 軸穴を有し、前記最上層と前記最下層に挟まれた少なくとも1つの硬い層が前記軸穴の中心に向かう凸部を有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の摺動用部品。
  6. 前記最上層と前記最下層に挟まれた少なくとも1つの層が熱処理により硬化する材料からなる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の摺動部品。
  7. 前記最上層と前記最下層に挟まれた少なくとも1つの層と、前記最上層と前記最下層の少なくとも一方とが、逆の内部応力を持つ材料である請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の摺動部品。
  8. 前記最上層と前記最下層に挟まれた少なくとも1つの層が複合めっきである、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の摺動部品。
  9. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の摺動部品を備えている時計。
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