JP5464648B2 - 機械部品、機械部品の製造方法、機械部品組立体および時計 - Google Patents

機械部品、機械部品の製造方法、機械部品組立体および時計 Download PDF

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Description

本発明は、機械部品、機械部品の製造方法および時計に関するものである。
従来から、時計などの精密機械に用いられる歯車などの機械部品を軸部材に嵌合させて使用する方法が知られている。ここで、時計などの精密機械に用いられる歯車は外形が小さく、厚さも薄いため、歯車に軸部材を嵌合させる際の応力の影響が大きく、歯車が変形・破損してしまうことがある。そのため、このような歯車と軸部材との嵌合の際に生じる応力を緩和させるために、歯車に切欠きを形成したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の時計用部品は、電鋳によって製造された歯車の中心孔から4本の細長い切欠きが90°おきに外方に向かって形成されている。この切欠きにより、歯車を軸部材に嵌合する際の応力を緩和して、歯車の反りや割れなどの変形を防止するというものである。
特開2006−64575号公報
ところで、特許文献1の時計用部品は、歯車に形成した切欠きのために締め付け力が弱くなり、歯車と軸部材との間で滑り現象が生じる虞がある。そのために、特許文献1の時計用部品には、歯車の中心孔に軸部材と係合する突起を形成し、歯車の空転を防止している。しかしながら、歯車に軸部材を嵌合する際に歯車の中心孔に突起があるために、歯車の突起と軸部材の係合部とが一致するように嵌合する必要があり、位置合わせが困難なため生産効率が悪いという問題があった。
そこで、本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、軸部材を嵌合する際に応力を緩和でき、かつ、生産効率を向上することができる機械部品、機械部品の製造方法、機械部品組立体および時計を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明に係る機械部品は、電鋳により形成され、軸部材を嵌合可能な貫通孔を有する機械部品において、前記貫通孔の内周面に山部が形成され、該山部は、前記軸部材の周方向に沿うように環状に複数形成され、前記山部の頂部は、前記軸部材に当接可能に構成され、前記貫通孔における前記軸部材が挿入される軸方向に沿う前記山部の幅は、前記貫通孔の径方向の外側から前記径方向の内側に向かって狭くなることを特徴としている。
このように構成することで、機械部品に軸部材を嵌合すると、機械部品と軸部材とが線接触することとなり、頂部が変形して軸部材を保持するため応力が緩和される。すなわち、その応力は、機械部品の山部の部分で吸収されるため、機械部品全体には反りや割れなどの発生を抑制することができる。さらに、機械部品の貫通孔の形状は周方向または軸方向に一様であるため、機械部品に軸部材を嵌合する際に、位置合わせの必要がなくなり、生産効率を向上することができる。なお、機械部品は電鋳により形成されるため、十分な強度を有することができる。
また、前記貫通孔における前記軸部材が挿入される軸方向一端部側の内径が、軸方向中央部側の内径より拡径されていることを特徴としている。
このように構成することで、軸部材を機械部品の貫通孔に挿入する際に、軸部材を容易に貫通孔内に挿入することができる。
また、前記貫通孔における前記軸部材が挿入される軸方向一端部と反対の他端部側の内径が、軸方向中央部側の内径より拡径されていることを特徴としている。
このように構成することで、軸部材が機械部品の貫通孔に挿通された状態で、貫通孔の他端部側と軸部材との間に空間が形成されるため、その空間に軸部材を挿通させたときに発生する削り屑を溜めることができる。したがって、削り屑が機械部品の貫通孔から外部へ落下して、その削り屑が他の摺動部などに詰まって機能低下を引き起こすのを防止することができる。
また、前記機械部品が前記軸部材を中心に回動可能に構成されていることを特徴としている。
このように構成することで、機械部品と軸部材とが複数箇所で線接触しているため、機械部品が回動する際に滑りが生じることを抑制でき、確実に機械部品を回動させることが可能となる。
また、前記機械部品が歯車であることを特徴としている。
このように構成することで、歯車と軸部材とが複数箇所で線接触しているため、歯車が回動する際に滑りが生じることを抑制でき、歯車を精度良く回動させることが可能となる。
また、本発明に係る機械部品の製造方法は、複数層からなる基板を用いて、軸部材を嵌合可能な貫通孔を有する機械部品の製造方法であって、前記基板の上層における前記貫通孔の形成領域に第一マスク材を形成する工程と、該第一マスク材を用いて前記上層を所定深さまで等方性エッチングするエッチング工程と、前記等方性エッチングにより形成された凹部の底面および側面に保護膜を形成する保護膜形成工程と、前記凹部の底面に形成された前記保護膜を除去する保護膜除去工程と、前記エッチング工程、前記保護膜形成工程および前記保護膜除去工程を繰り返して、前記基板の下層を露出させる工程と、該下層の表面に電鋳物を形成する電鋳物形成工程と、前記貫通孔の形成領域に残存する前記上層を含めて前記基板を除去する工程と、を有していることを特徴としている。
このように半導体プロセスを利用することにより、精密機械加工を用いることなく低コストで山部を形成することができる。また、複数層からなる基板を用いることにより、下層の露出時点で上層のエッチングを停止することが可能になり、機械部品を精度良く製造することができる。このようにして製造された機械部品に軸部材を嵌合すると、機械部品と軸部材とが線接触することとなり、頂部が変形して軸部材を保持するため応力が緩和される。すなわち、その応力は、機械部品の山部の部分で吸収されるため、機械部品全体には反りや割れなどの発生を抑制することができる。さらに、機械部品の貫通孔の形状は周方向に一様であるため、機械部品に軸部材を嵌合する際に、位置合わせの必要がなくなり、生産効率を向上することができる。なお、機械部品は電鋳により形成されるため、十分な強度を有することができる。
また、前記基板は、前記下層に埋め込み酸化膜層を備えたSOI基板であり、前記電鋳物形成工程の前に、前記埋め込み酸化膜層の表面に金属層を形成する工程を有し、前記電鋳物形成工程では、前記金属層を電極として前記電鋳物を形成することを特徴としている。
このように一般的に流通しているSOI基板を用いることにより、製造コストを低く抑えることが可能となる。また、埋め込み酸化膜層の表面に金属層を形成することにより、金属層の一箇所に電源を接続するだけで全ての電鋳物の形成領域に電源が供給され、電鋳物を形成することができる。
また、前記基板は、前記下層に金属層を備え、前記電鋳物形成工程では、前記金属層を電極として前記電鋳物を形成することを特徴としている。
このように構成することで、基板の下層に形成された金属層を電極として利用することができるため、電極(金属層)を形成する工程を省略することができる。したがって、生産効率を向上することができる。
また、前記電鋳物形成工程の前に、前記金属層の表面における前記貫通孔を含む前記機械部品の形成領域以外の領域に、第二マスク材を形成する工程を有し、前記電鋳物形成工程では、前記第二マスク材を用いて前記機械部品の形成領域に前記電鋳物を形成することを特徴としている。
このように半導体プロセスを利用することにより、精密機械加工を用いることなく低コストで、寸法精度が確保された山部を有する機械部品を製造することができる。したがって、歩留まりを向上することができる。
また、本発明に係る機械部品組立体は、電鋳により形成された機械部品と、該機械部品に形成された貫通孔に挿通可能な軸部材と、を組み立てて形成される機械部品組立体において、前記貫通孔の内周面および前記軸部材における前記貫通孔に対向する外周面の少なくともいずれか一方に山部が形成され、該山部は、前記軸部材の周方向に沿うように環状に複数形成され、前記山部の頂部は、対向する前記貫通孔の内周面または前記軸部材の外周面に当接可能に構成され、前記貫通孔における前記軸部材が挿入される軸方向に沿う前記山部の幅は、前記貫通孔の径方向の外側から前記径方向の内側に向かって狭くなることを特徴としている。
このように構成することで、例えば機械部品の貫通孔の内周面および軸部材の外周面の両方に山部を形成した場合には、より強固なアンカー効果を得ることができる。また、軸部材の外周面のみに山部を形成した場合には、電鋳により形成する機械部品の生産効率を向上させることができる。
また、本発明に係る時計は、上述した機械部品が時計の組立部品に用いられていることを特徴としている。
また、前記組立部品が、番車、がんぎ車およびアンクルの少なくともいずれか一つであることを特徴としている。
このように構成することで、貫通孔に形成された山部により軸部材を嵌合する際の応力を山部で吸収することができるため、時計の組立部品に反りや割れなどが生じるのを抑制することができる。したがって、番車、がんぎ車およびアンクルが正確に回動するために時計の精度を向上させることができる。また、生産効率を向上することができる組立部品を用いているため、時計の生産効率も向上することができる。
本発明に係る機械部品によれば、機械部品に軸部材を嵌合すると、機械部品と軸部材とが線接触することとなり、頂部が変形して軸部材を保持するため応力が緩和される。すなわち、その応力は、機械部品の山部の部分で吸収されるため、機械部品全体には反りや割れなどの発生を抑制することができる。さらに、機械部品の貫通孔の形状は周方向に一様であるため、機械部品に軸部材を嵌合する際に、位置合わせの必要がなくなり、生産効率を向上することができる。なお、機械部品は電鋳により形成されるため、十分な強度を有することができる。
本発明の実施形態における機械式時計のムーブメント表側の平面図である(一部の部品を省略し、受部材は仮想線で示している)。 本発明の実施形態における香箱からがんぎ車の部分を示す概略部分断面図である。 本発明の実施形態におけるがんぎ車からてんぷの部分を示す概略部分断面図である。 本発明の実施形態における三番車を示す上面図である。 図4のA−A線に沿う断面図である。 本発明の実施形態における三番車を示す斜視図である。 図5のB部拡大図である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(1)である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(2)である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(3)である。 図10の状態を示す平面図である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(4)である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の貫通孔の製造方法を示す説明図(1)である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の貫通孔の製造方法を示す説明図(2)である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の貫通孔の製造方法を示す説明図(3)である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の貫通孔の製造方法を示す説明図(4)である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の貫通孔の製造方法を示す説明図(5)である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の貫通孔の製造方法を示す説明図(6)である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の貫通孔の製造方法を示す説明図(7)である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(5)である。 図20の状態を示す平面図である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(6)である。 図22の状態を示す平面図である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(7)である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(8)である。 図25の状態を示す平面図である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(9)である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(10)である。 本発明の第一実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(11)である。 本発明の第一実施形態における電鋳工程を示す説明図(1)である。 本発明の第一実施形態における電鋳工程を示す説明図(2)である。 本発明の実施形態における三番歯車の製造に用いる基板の別の態様を示す断面図である。 本発明の実施形態における三番歯車の製造に用いる基板のさらに別の態様を示す断面図である。 本発明の第二実施形態における三番車の部分拡大図(第一実施形態の図7に相当)である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(1)である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(2)である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(3)である。 図37の状態を示す平面図である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(4)である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の貫通孔の製造方法を示す説明図(1)である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の貫通孔の製造方法を示す説明図(2)である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の貫通孔の製造方法を示す説明図(3)である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の貫通孔の製造方法を示す説明図(4)である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の貫通孔の製造方法を示す説明図(5)である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の貫通孔の製造方法を示す説明図(6)である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の貫通孔の製造方法を示す説明図(7)である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(5)である。 図47の状態を示す平面図である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(6)である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(7)である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(8)である。 図51の状態を示す平面図である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(9)である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(10)である。 図54の状態を示す平面図である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(11)である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(12)である。 本発明の第二実施形態における三番歯車の製造方法を示す説明図(13)である。 本発明の実施形態における三番歯車の別の態様を示す断面図(1)である。 本発明の実施形態における三番歯車の別の態様を示す断面図(2)である。 本発明の実施形態における三番歯車の別の態様を示す断面図(3)である。 本発明の実施形態における三番歯車の別の態様を示す断面図(4)である。 本発明の実施形態における三番歯車の別の態様を示す断面図(5)である。 本発明の実施形態における三番歯車の別の態様を示す断面図(6)である。 本発明の実施形態における三番歯車の別の態様を示す断面図(7)である。 本発明の実施形態における三番歯車の別の態様を示す断面図(8)である。 図64の三番歯車に三番かなが取り付けられた状態を示す断面図である。 本発明の実施形態における三番歯車の別の態様を示す断面図(9)である。 本発明の実施形態における三番歯車の別の態様を示す断面図(10)である。 本発明の実施形態における三番歯車の別の態様を示す断面図(11)である。 本発明の実施形態における三番歯車の別の態様を示す断面図(12)である。 本発明の実施形態における三番歯車の別の態様を示す断面図(13)である。 本発明の実施形態における三番歯車の別の態様を示す断面図(14)である。 本発明の実施形態における三番歯車の別の態様を示す断面図(15)である。 本発明の実施形態における三番歯車の別の態様を示す断面図(16)である。 本発明の実施形態における三番歯車の別の態様を示す断面図(17)である。 本発明の実施形態における三番歯車の貫通孔の別の態様を示す平面図である。 図77の貫通孔の形状を表した部分斜視図である。 本発明の実施形態における三番歯車(電鋳物)の製造方法の別の態様を説明する断面図である。
(第一実施形態)
次に、本発明に係る機械部品の第一実施形態を図1〜図33に基づいて説明する。なお、本実施形態では、機械部品が機械式時計に用いられる歯車(番車)の場合について説明する。
(機械式時計)
図1〜図3に示すように、機械式時計のムーブメント100は、ムーブメント100の基板を構成する地板102を有している。地板102の巻真案内穴102aには、巻真110が回転可能に組み込まれている。文字板104(図2参照)はムーブメント100に取り付けられる。一般に、地板102の両側のうち、文字板104が配される側をムーブメント100の裏側と称し、文字板104が配される側の反対側をムーブメント100の表側と称する。ムーブメント100の表側に組み込まれる輪列を表輪列と称し、ムーブメント100の裏側に組み込まれる輪列を裏輪列と称する。
おしどり190、かんぬき192、かんぬきばね194、裏押さえ196を含む切換装置により、巻真110の軸線方向の位置が決められている。きち車112は巻真110の案内軸部に回転可能に設けられている。巻真110が、回転軸線方向に沿ってムーブメント100の内側に一番近い方の第1の巻真位置(0段目)にある状態で巻真110を回転させると、つづみ車の回転を介してきち車112が回転する。丸穴車114は、きち車112の回転により回転する。また、角穴車116は、丸穴車114の回転により回転する。角穴車116が回転することにより、香箱車120に収容されたぜんまい122(図2参照)を巻き上げる。
二番車124は、香箱車120の回転により回転する。がんぎ車130は、四番車128、三番車126、二番車124の回転を介して回転する。香箱車120、二番車124、三番車126、四番車128は表輪列を構成する。
表輪列の回転を制御するための脱進・調速装置は、てんぷ140と、がんぎ車130と、アンクル142とを含む。てんぷ140は、てん真140aと、ひげぜんまい140cとを含む。二番車124の回転に基づいて、筒かな150が同時に回転する。筒かな150に取り付けられた分針152が「分」を表示する。筒かな150には、二番車124に対するスリップ機構が設けられている。筒かな150の回転に基づいて、日の裏車の回転を介して、筒車154が回転する。筒車154に取り付けられた時針156が「時」を表示する。
ひげぜんまい140cは、複数の巻き数をもったうずまき状(螺旋状)の形態の薄板ばねである。ひげぜんまい140cの内端部は、てん真140aに固定されたひげ玉140dに固定され、ひげぜんまい140cの外端部は、てんぷ受166に固定されたひげ持受170に取り付けたひげ持170aを介してねじ締めにより固定されている。緩急針168は、てんぷ受166に回転可能に取り付けられている。また、てんぷ140は、地板102およびてんぷ受166に対して回転可能に支持されている。
香箱車120は、香箱歯車120dと、香箱真120fと、ぜんまい122とを備えている。香箱真120fは、上軸部120aと、下軸部120bとを含む。香箱真120fは、炭素鋼などの金属で形成されている。香箱歯車120dは黄銅などの金属で形成されている。
二番車124は、上軸部124aと、下軸部124bと、かな部124cと、歯車部124dと、そろばん玉部124hとを含む。二番車124のかな部124cは香箱歯車120dと噛み合うように構成されている。上軸部124a、下軸部124bおよびそろばん玉部124hは、炭素鋼などの金属で形成されている。歯車部124dはニッケルなどの金属で形成されている。
三番車126は、上軸部126aと、下軸部126bと、かな部126cと、歯車部126dとを含む。三番車126のかな部126cは歯車部124dと噛み合うように構成されている。
四番車128は、上軸部128aと、下軸部128bと、かな部128cと、歯車部128dとを含む。四番車128のかな部128cは歯車部126dと噛み合うように構成されている。上軸部128aと、下軸部128bは、炭素鋼などの金属で形成されている。歯車部128dはニッケルなどの金属で形成されている。
がんぎ車130は、上軸部130aと、下軸部130bと、かな部130cと、歯車部130dとを含む。がんぎ車130のかな部130cは歯車部128dと噛み合うように構成されている。アンクル142は、アンクル体142dと、アンクル真142fとを備えている。アンクル真142fは、上軸部142aと、下軸部142bとを含む。
香箱車120は、地板102および香箱受160に対して回転可能に支持されている。すなわち、香箱真120fの上軸部120aは、香箱受160に対して回転可能に支持される。香箱真120fの下軸部120bは、地板102に対して、回転可能に支持される。二番車124、三番車126、四番車128、がんぎ車130は、地板102および輪列受162に対して回転可能に支持されている。すなわち、二番車124の上軸部124a、三番車126の上軸部126a、四番車128の上軸部128a、がんぎ車130の上軸部130aは、輪列受162に対して回転可能に支持される。また、二番車124の下軸部124b、三番車126の下軸部126b、四番車128の下軸部128b、がんぎ車130の下軸部130bは、地板102に対して、回転可能に支持される。
アンクル142は、地板102およびアンクル受164に対して回転可能に支持されている。すなわち、アンクル142の上軸部142aは、アンクル受164に対して回転可能に支持される。アンクル142の下軸部142bは、地板102に対して、回転可能に支持される。
香箱真120fの上軸部120aを回転可能に支持する香箱受160の軸受部と、二番車124の上軸部124aを回転可能に支持する輪列受162の軸受部と、三番車126の上軸部126aを回転可能に支持する輪列受162の軸受部と、四番車128の上軸部128aを回転可能に支持する輪列受162の軸受部と、がんぎ車130の上軸部130aを回転可能に支持する輪列受162の軸受部と、アンクル142の上軸部142aを回転可能に支持するアンクル受164の軸受部には、潤滑油が注油される。また、香箱真120fの下軸部120bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、二番車124の下軸部124bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、三番車126の下軸部126bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、四番車128の下軸部128bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、がんぎ車130の下軸部130bを回転可能に支持する地板102の軸受部と、アンクル142の下軸部142bを回転可能に支持する地板102の軸受部には、潤滑油が注油される。この潤滑油は、精密機械用油であるのが好ましく、いわゆる時計油であるのが特に好ましい。
地板102のそれぞれの軸受部、香箱受160の軸受部、輪列受162のそれぞれの軸受部には、潤滑油の保持性能を高めるために、円錐状、円筒状、または円錐台状の油溜め部を設けるのが好ましい。油溜め部を設けると、潤滑油の表面張力により油が拡散するのを効果的に阻止することができる。地板102、香箱受160、輪列受162、アンクル受164は、黄銅などの金属で形成してもよいし、ポリカーボネートなどの樹脂で形成してもよい。
(番車の構造)
次に、本実施形態の番車の構造について説明する。なお、番車の構造は略同一であるため、三番車126を用いて説明する。
図4〜図6に示すように、三番車126は、三番かな126fと、三番歯車126gとを備えている。三番歯車126gの厚さT0は、例えば、10μm以上10mm以下である。三番かな126fは、上軸部126aと、下軸部126bと、かな部126cとを備えている。三番歯車126gは、中心支持部126hと、あみだ部126j(本実施形態では、5本)と、歯車部126dとを備えている。三番かな126fは、炭素鋼などの金属で形成されている。三番歯車126gはニッケルなどの金属で形成されている。そして、三番車126は、三番歯車126gの中心に形成された貫通孔126kに三番かな126fを挿通して固定されている。
ここで、図7に示すように、三番歯車126gの貫通孔126kの周面の形状は、三番かな126fの軸方向に沿って山部126mが複数形成され、山部126mの頂部126nが三番かな126fに当接されて固定されている。また、一つの山部126mの軸方向の幅T1は、例えば、1μm以上10mm以下である。山部126mの断面形状は、ほぼ円弧でその半径R1はT1のおよそ半分である。山部126mの数は1以上10000以下である。
(番車の製造方法)
次に、本実施形態の番車(三番歯車126g)の製造方法について説明する。
図8〜図33は三番歯車126gの製造方法を説明する図である。
図8は、三番歯車126gを形成するための基板10である。基板10は、支持層10aと活性層10bの間にBOX層10cが挟まれたSOI(Silicon On Insulater)基板であり、支持層10aと活性層10bはSi、BOX層10cはSiOで形成されている。支持層10aの厚さは、後の工程で破損あるいは変形が起こらないよう、100μm以上1mm以下とする。活性層10bの厚さは、製造する三番歯車126gの厚さT0以上とする。BOX層10cの厚さは、1μm以上1mm以下とする。なお、SOI基板の他に、支持層10aのSiと活性層10bのSiの間に金属材料を挟んだ基板や、支持層10aに金属材料を用い、その上に活性層10bのSiがある基板でも三番歯車126gを製造することが可能である。この製造方法については後述する。
図9は、フォトレジスト11を塗布した図である。活性層10b上にフォトレジスト11を堆積する。フォトレジスト11は、ネガ型でもポジ型でもよいが、ネガ型の場合を用いて説明する。フォトレジスト11の厚さは1μm以上1mm以下で形成する。
図10は、フォトレジスト11を露光・現像した図である。三番歯車126gの貫通孔126kのパターンが形成されたフォトマスク(不図示)を用いて、フォトレジスト11に紫外線やX線等の露光光を照射し、三番歯車126gの貫通孔126kにあたる部分のフォトレジスト11を硬化させる。そして、未硬化のフォトレジスト11部分を除去し、エッチングパターンが完成する。図11は、図10の平面図である。図11に示すように、一枚の基板10で複数の三番歯車126gを形成するように構成されている(本実施形態では、15個)。
図12は、活性層10bをエッチングした図である。フォトレジスト11の部分を残して、活性層10bのSiをBOX層10cの表面までエッチングする。ここで、本実施形態では、活性層10bに貫通孔126kの軸方向に沿って形成される断面略半円形状の山部126mに相当する谷部15が複数連なるように形成されている。
ここで、活性層10bに谷部15を連続形成しながらエッチングする方法を図13〜図19を用いて説明する。
図13は、図10の状態を示す部分拡大図である。図13では貫通孔126kに対応した位置のフォトレジスト11を2箇所表示している。
図14は、一回目のSiエッチング工程を説明する図である。一回のSiエッチング工程で削るSiの厚みはT1とする。ここで、隣接するフォトレジスト11間には凹部14が形成される。また、フォトレジスト11の無い、Si面の露出している部分がエッチングされるが、等方性エッチングを行うことで、フォトレジスト11の下にある活性層10bの側面17も部分的にエッチングされ、谷部15が形成される。エッチングする厚みT1を制御することで、三番歯車126gの貫通孔126kに対応する側面17の谷部15の半径R1を任意の大きさにできる。このようにして一回の等方性エッチングにより一つの山部126mに相当する一つの谷部15が形成される。
図15は、保護膜を形成した図である。二回目のエッチングでフォトレジスト11の下にある活性層10bが図14の状態以上に削られないよう、一回目のエッチング面(凹部14)に保護膜19を形成する。保護膜19は、例えばフッ化炭素などで形成されている。保護膜19は、Cガスなどを用いてCVD法によりSiの表面に膜を形成する。
図16は、凹部14の底面21の保護膜19のみを除去した図である。凹部14の側面(側面17)の保護膜19を残し、底面21の保護膜19のみを除去して活性層10b(Si面)を露出させる。このように底面21の保護膜19のみを除去するには、例えばSFガスを用いてエッチングを行うと、イオンが底面21の保護膜19に対して鉛直方向から衝突し、そのイオン衝撃により底面21の保護膜19のみが除去される。
図17は、二回目のSiエッチング工程を説明する図である。図14と同様に、Siの等方性エッチングを行う。すると、保護膜19が形成されていない底面21のSiが等方エッチングされる。この後、図15〜図17の工程を所定回数行う。
図18は、Siエッチング、保護膜形成、底面の保護膜除去をBOX層(SiO面)10cに到達するまで繰り返し行った図である。図14のSiエッチング工程、図15の保護膜形成工程、図16の保護膜除去工程を、基板10のBOX層10cに達するまで繰り返し行う(本実施形態では、6回繰り返している)。すると、活性層10bの側面17には谷部15が複数(6個)形成される。
図19は、保護膜19を全て除去した図である。保護膜19は、酸素プラズマアッシングによって除去する。活性層10bの側面17に形成された保護膜19を除去する。図19は、図12と同じ状態である。
図20は、フォトレジスト11を除去した図である。エッチングあるいは物理的な力等によってフォトレジスト11を除去する。この工程は、後の工程に差し支えなければ省略してもよい。図21は、図20の平面図である。
図22は、電極を形成した図である。基板10(BOX層10c)上に電極23を蒸着等によって形成する。電極23は、Cr、Au、Cu、Ti等で形成される。電極23の厚さは、10nm以上10μm以下とする。図23は、図22の平面図である。
図24は、フォトレジスト25を塗布した図である。電極23の上にフォトレジスト25を堆積する。フォトレジスト25は、ネガ型でもポジ型でもよいが、ネガ型の場合を用いて説明する。フォトレジスト25の厚みは、三番歯車126gの厚みT0より厚く形成する。
図25は、フォトレジスト25を露光・現像した図である。三番歯車126g全体のパターンが形成されたフォトマスク(不図示)を用いて、フォトレジスト25に紫外線やX線等の露光光を照射し、三番歯車126gの電鋳に使用する部分以外のフォトレジスト25を硬化させる。三番歯車126gの貫通孔126kのパターンはなくてもよい。未硬化のフォトレジスト27部分を除去し、電鋳型31が完成する。図26は、図25の平面図である。
図27は、電鋳工程を説明する図である。電極23上に電鋳物33を厚みがT0以上になるよう堆積させる。電鋳する材料は、Ni、Cu、Co、Au等の金属や、Ni−W、Ni−B等の合金、あるいはNi−Al、Ni−SiC等の複合物であればよい。なお、電鋳工程は図30、図31に示すように、電鋳液41の中に電極23が形成された電鋳型31を冶具42に取り付けた状態で浸し、陽極43と電極23との間に電源44を配し、電圧を印加することにより電極23の表面に金属(電鋳物33)が析出する。
図28は、研削・研磨工程を説明する図である。研削によって電鋳物33の高さが三番歯車126gの厚みT0になるように電鋳物33及びフォトレジスト25を削る。さらに研磨を行い、電鋳物33の表面を鏡面に仕上げる。
図29は、電鋳物33(三番歯車126g)を取出した図である。基板10、フォトレジスト25、電極23をエッチングあるいは物理的な力等によって除去し、電鋳物33(三番歯車126g)を取り出す。なお、支持層10aおよび活性層10bのSiは、エッチング液に浸して溶かして除去してもよい。
このようにして製造された三番歯車126gは、貫通孔126kに軸方向に沿って山部126mを複数有している。
このように構成することで、三番歯車126gの貫通孔126kに三番かな126fを嵌合すると、山部126mの頂部126nと三番かな126fの外周面とが線接触することとなり、応力が緩和される。また、その応力は、三番歯車126gの山部126mの部分で抑制されるため、三番歯車126g全体に反りや割れなどが生じるのを抑制することができる。さらに、三番歯車126gの貫通孔126kの形状には向きの依存性がないため、三番歯車126gに三番かな126fを嵌合する際に、位置合わせの必要がなくなり、生産効率を向上することができる。なお、三番歯車126gは電鋳により形成されるため、十分な強度を有している。
また、三番歯車126gと三番かな126fとが複数箇所で線接触しているため、三番歯車126gが回動する際に滑りが生じることを抑制でき、確実に三番歯車126gを回動させることが可能となる。
また、上述した製造方法により三番歯車126gを製造することにより、貫通孔126kの周面に複数の山部126mを有する三番歯車126gを電鋳により容易に形成することができる。
次に、番車(三番歯車126g)の別の製造方法について説明する。
図32は、三番歯車126gを製造する際に用いる基板の断面図である。図32に示すように、基板50は、支持層50aのSiと活性層50bのSiの間に金属層50cが形成された基板である。金属層50cは、Cr、Au、Cu、Ti等で構成されている。支持層50aのSiの厚みは、上述の場合と同様、100μm以上1mm以下とする。活性層50bのSiの厚みは、製造する三番歯車126gの厚みT0以上とする。金属層50cの厚みは、1μm以上1mm以下とする。
このような基板50を用いることにより、上述の図12の工程を終了した時点で、金属層50cが露出するため、後の電鋳工程の際に電極として利用することができる。また、上述の図22の電極形成工程が不要となるため、生産効率を向上することができる。
なお、図33に示すように、支持層55aに金属材料を用い、その上に活性層55bのSiがある基板55でも同様の工程で三番歯車126gの製造が可能である。金属材料は、Cr、Au、Cu、Ti等で構成されている。支持層55aの厚みは、100μm以上1mm以下とし、活性層55bのSiの厚みは、製造する三番歯車126gの厚みT0以上とする。このような基板55を用いても上述と同様、生産効率を向上することができる。
そして、上述した製造方法を用いて時計の組立部品である二番車124、四番車128、がんぎ車130およびアンクル142を製造することにより、機械式時計の組立部品に反りや割れなどが生じるのを抑制することができる。したがって、番車124,126,128、がんぎ車130およびアンクル142が正確に回動するために機械式時計の精度を向上させることができる。また、生産効率を向上することができる組立部品を用いているため、機械式時計の生産効率も向上することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明に係る機械部品の第二実施形態を図34〜図58に基づいて説明する。なお、本実施形態は、第一実施形態と歯車(三番歯車)の貫通孔の形状が異なるのみであり、その他の部分については第一実施形態と略同一であるため、同一箇所には同一符号を付して詳細な説明は省略する。また、本実施形態における三番歯車の符号を226gとし、三番かなの符号を226fとする。
図34に示すように、三番歯車226gの貫通孔226kの周面の形状は、三番かな226fの軸方向に沿って山部226mが複数形成され、山部226mの頂部226nが三番かな226fに当接されて固定されている。また、一つの山部226mの軸方向の幅T1は、例えば、1μm以上10mm以下である。山部226mの断面形状は、ほぼ円弧でその半径R1はT1のおよそ半分であり、第一実施形態と軸方向を中心に180°回転したような形状に形成されている。つまり、断面円弧状の頂点が径方向外側に位置し、円弧部の周縁が頂部226nになるように構成されている。また、山部226mの数は1以上10000以下である。
(番車の製造方法)
次に、本実施形態の番車(三番歯車226g)の製造方法について説明する。
図35〜図58は三番歯車226gの製造方法を説明する図である。
図35は、三番歯車226gを形成するための基板10である。基板10は、支持層10aと活性層10bの間にBOX層10cが挟まれたSOI(Silicon On Insulater)基板であり、支持層10aと活性層10bはSi、BOX層10cはSiOで形成されている。支持層10aの厚さは、後の工程で破損あるいは変形が起こらないよう、100μm以上1mm以下とする。活性層10bの厚さは、製造する三番歯車226gの厚さT0以上とする。BOX層10cの厚さは、1μm以上1mm以下とする。なお、SOI基板の他に、支持層10aのSiと活性層10bのSiの間に金属材料を挟んだ基板や、支持層10aに金属材料を用い、その上に活性層10bのSiがある基板でも三番歯車226gを製造することが可能である。
図36は、フォトレジスト11を塗布した図である。活性層10b上にフォトレジスト11を堆積する。フォトレジスト11は、ネガ型でもポジ型でもよいが、ネガ型の場合を用いて説明する。フォトレジスト11の厚さは1μm以上1mm以下で形成する。
図37は、フォトレジスト11を露光・現像した図である。三番歯車226gの貫通孔226kのパターンが形成されたフォトマスク(不図示)を用いて、フォトレジスト11に紫外線やX線等の露光光を照射し、三番歯車226gの貫通孔226kにあたる部分以外のフォトレジスト11を硬化させる。そして、未硬化のフォトレジスト11部分を除去し、エッチングパターンが完成する。図38は、図37の平面図である。図38に示すように、一枚の基板10で複数の三番歯車226gを形成するように構成されている(本実施形態では、15個)。
図39は、活性層10bをエッチングした図である。フォトレジスト11の部分を残して、活性層10bのSiをBOX層10cの表面までエッチングする。ここで、本実施形態では、活性層10bに貫通孔226kの軸方向に沿って形成される断面略半円形状の山部226mに相当する谷部115が軸方向に複数連なるように形成されている。
ここで、活性層10bに谷部115を連続形成しながらエッチングする方法を図40〜図46を用いて説明する。
図40は、図37の状態を示す部分拡大図である。図40ではフォトレジスト11に形成された貫通孔(貫通孔226kに対応)を1箇所だけ表示している。
図41は、一回目のSiエッチング工程を説明する図である。一回のSiエッチング工程で削るSiの厚みはT1とする。ここで、フォトレジスト11に形成された貫通孔部分には凹部114が形成される。また、フォトレジスト11の無い、Si面の露出している部分がエッチングされるが、等方性エッチングを行うことで、フォトレジスト11の下にある活性層10bの側面17も部分的にエッチングされ、谷部115が形成される。エッチングする厚みT1を制御することで、三番歯車226gの貫通孔226kに対応する側面17の谷部15の半径R1を任意の大きさにできる。このようにして一回の等方性エッチングにより一つの山部226mに相当する一つの谷部115が形成される。なお、厚みT1を制御するには、エッチング時間を調整することにより行えばよい。
図42は、保護膜を形成した図である。二回目のエッチングでフォトレジスト11の下にある活性層10bが図41の状態以上に削られないよう、一回目のエッチング面(凹部114)に保護膜19を形成する。保護膜19は、例えばフッ化炭素などで形成されている。保護膜19は、Cガスなどを用いてCVD法によりSiの表面に膜を形成する。
図43は、凹部114の底面21の保護膜19のみを除去した図である。凹部114の側面(側面17)の保護膜19を残し、底面21の保護膜19のみを除去して活性層10b(Si面)を露出させる。このように底面21の保護膜19のみを除去するには、例えばSFガスを用いてエッチングを行うと、イオンが底面21の保護膜19に対して鉛直方向から衝突し、そのイオン衝撃により底面21の保護膜19のみが除去される。
図44は、二回目のSiエッチング工程を説明する図である。図41と同様に、Siの等方性エッチングを行う。すると、保護膜19が形成されていない底面21のSiが等方エッチングされる。この後、図42〜図44の工程を所定回数行う。
図45は、Siエッチング、保護膜形成、底面の保護膜除去をBOX層(SiO面)10cに到達するまで繰り返し行った図である。図41のSiエッチング工程、図42の保護膜形成工程、図43の保護膜除去工程を、基板10のBOX層10cに達するまで繰り返し行う(本実施形態では、6回繰り返している)。すると、活性層10bの側面17には谷部115を軸方向に複数(6個)有する貫通孔210が形成される。
図46は、保護膜19を全て除去した図である。保護膜19は、酸素プラズマアッシングによって除去する。活性層10bの側面17に形成された保護膜19を除去する。図46は、図39と同じ状態である。
図47は、フォトレジスト11を除去した図である。エッチングあるいは物理的な力等によってフォトレジスト11を除去する。この工程は、後の工程に差し支えなければ省略してもよい。図48は、図47の平面図である。
図49は、活性層10bに形成された貫通孔210に樹脂材料211を充填した図である。樹脂材料211は、貫通孔210の谷部115にも充填した状態で硬化させる。
図50は、活性層10bを除去した図である。活性層10bは、例えばエッチング液に浸すことにより溶かして除去させる。
図51は、電極を形成した図である。基板10(BOX層10c)上に電極23を蒸着等によって形成する。電極23は、Cr、Au、Cu、Ti等で形成される。電極23の厚さは、10nm以上10μm以下とする。図52は、図51の平面図である。
図53は、フォトレジスト25を塗布した図である。電極23の上にフォトレジスト25を堆積する。フォトレジスト25は、ネガ型でもポジ型でもよいが、ネガ型の場合を用いて説明する。フォトレジスト25の厚みは、三番歯車226gの厚みT0より厚く形成する。
図54は、フォトレジスト25を露光・現像した図である。三番歯車226g全体のパターンが形成されたフォトマスク(不図示)を用いて、フォトレジスト25に紫外線やX線等の露光光を照射し、三番歯車226gの電鋳に使用する部分以外のフォトレジスト25を硬化させる。三番歯車226gの貫通孔226kのパターンはなくてもよい。未硬化のフォトレジスト27部分を除去し、電鋳型131が完成する。図55は、図54の平面図である。
図56は、電鋳工程を説明する図である。電極23上に電鋳物33を厚みがT0以上になるよう堆積させる。電鋳する材料は、Ni、Cu、Co、Au等の金属や、Ni−W、Ni−B等の合金、あるいはNi−Al、Ni−SiC等の複合物であればよい。なお、電鋳工程は第一実施形態の図30、図31に示すように、電鋳液41の中に電極23が形成された電鋳型131を冶具42に取り付けた状態で浸し、陽極43と電極23との間に電源44を配し、電圧を印加することにより電極23の表面に金属(電鋳物133)が析出する。
図57は、研削・研磨工程を説明する図である。研削によって電鋳物133の高さが三番歯車226gの厚みT0になるように電鋳物33及びフォトレジスト25を削る。さらに研磨を行い、電鋳物133の表面を鏡面に仕上げる。
図58は、電鋳物133(三番歯車226g)を取出した図である。基板10、フォトレジスト25、電極23および樹脂材料211をエッチングあるいは物理的な力等によって除去し、電鋳物133(三番歯車226g)を取り出す。なお、支持層10aのSiは、エッチング液に浸して溶かして除去してもよい。
このようにして製造された三番歯車226gは、貫通孔226kに軸方向に沿って山部226mを複数有している。
このように構成することで、三番歯車226gの貫通孔226kに三番かな226fを嵌合すると、山部226mの頂部226nと三番かな226fの外周面とが線接触することとなり、応力が緩和される。また、本実施形態の山部226mの頂部226nは尖っているため、三番かな226fとの噛み合いを強くすることができ、三番かな226fが空転するのを確実に防止することができる。さらに、その応力は、三番歯車226gの山部226mの部分で抑制されるため、三番歯車226g全体に反りや割れなどが生じるのを抑制することができる。そして、三番歯車226gの貫通孔226kの形状には向きの依存性がないため、三番歯車226gに三番かな226fを嵌合する際に、位置合わせの必要がなくなり、生産効率を向上することができる。なお、三番歯車226gは電鋳により形成されるため、十分な強度を有している。
また、三番歯車226gと三番かな226fとが複数箇所で線接触しているため、三番歯車226gが回動する際に滑りが生じることを抑制でき、確実に三番歯車226gを回動させることが可能となる。
さらに、上述した製造方法により三番歯車226gを製造することにより、貫通孔226kの周面に複数の山部226mを有する三番歯車226gを電鋳により容易に形成することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、実施形態で挙げた具体的な形状や構成等は一例にすぎず、適宜変更が可能である。
例えば、本実施形態では、歯車の貫通孔の周面に略均一な大きさの山部を軸方向に沿って複数形成した場合の説明をしたが、図59〜図62に示すように、貫通孔326kにおける軸部材(三番かな)が挿入される軸方向一端部326q側の内径を拡径してもよい。このように構成することで、軸部材を歯車326gの貫通孔326kに挿入する際に、軸部材を容易に貫通孔326k内に挿入することができる。なお、山部の大きさは第一実施形態の図14において実施したSiエッチングの1回当たりのエッチング時間を増減させることによって調整することができる。
また、図63〜図66に示すように、貫通孔426kにおける軸部材が挿入される軸方向一端部と反対の他端部426r側の内径を拡径してもよい。このように構成することで、図67に示すように、軸部材426fが歯車426gの貫通孔426kに挿通された状態で、貫通孔426kの他端部426r側と軸部材426fとの間に空間Gが形成されるため、その空間Gに軸部材426fを挿通させたときに発生する削り屑を溜めることができる。したがって、削り屑が歯車426gの貫通孔426kから外部へ落下して、その削り屑が他の摺動部などに詰まって機能低下を引き起こすのを防止することができる。
また、図68〜図70に示すように、貫通孔526kにおける軸方向一端部526qおよび他端部526rの両方の内径を拡径してもよい。
また、図71〜図73に示すように、貫通孔626kの周面に形成する山部626mを螺旋状に形成したり、貫通孔626kの周面に斜めに延びるような山部626mを形成したりしてもよい。
さらに、本実施形態では、歯車とかなとが嵌合する歯車の貫通孔の内周面のみに山部を形成した場合の説明をしたが、図74、図75に示すように、軸部材726fの外周面にも山部を形成してもよい。また、図76に示すように、歯車826gの貫通孔826kの内周面には山部を形成せずに、軸部材(三番かな)826fの外周面のみに山部を形成してもよい。なお、軸部材の外周面に山部を形成する場合は、切削加工などの機械加工にて山部を形成すればよい。
また、図77、図78に示すように、歯車926gの貫通孔926kの形状を突起926pが周方向に略等間隔に複数形成されたような形状にし、軸方向に山部926mを複数形成するような構成にしてもよい。このように構成すると、歯車926gとかなとが点接触するようになり、かなの保持力を向上することができる。
また、本実施形態では、歯車とかなとが嵌合する歯車の貫通孔の内周面のみに山部を形成した場合の説明をしたが、歯車部の外周面にも同様の山部を形成してもよい。歯車部の外周面に山部を形成することにより、一般的に塗布される潤滑油を長期間確保することができ、隣接するかなとの摺動性を長期間保持させることができる。
さらに、例えば、第1実施形態で電鋳物33が形成された後に、図79に示すように、コーティング膜99でめっきをしてもよい。コーティング膜99の材料としては、Ni,Cr,Rh,Auなどの金属や、Ni−W,Ni−Coなどの合金、あるいはNi−Al,Ni−PTFEなどの複合物を採用することができる。コーティング膜99の厚みは、100nm〜100μm程度とする。また、めっきは無電解・電解のどちらでもよく、イオンプレーティングやスパッタなどの手法で金属膜やセラミックス膜などを形成してもよい。このように電鋳物33にコーティング膜99をめっきすることにより、電鋳物33(歯車)の耐食性、耐摩耗性、装飾性などの機能を向上させることができる。
また、本実施形態では、歯車の貫通孔の内周面に周方向に沿うように山部を形成した場合の説明をしたが、上記実施形態で説明した手法を用いれば、軸方向に延びる山部を製造することができるのは勿論のことである。
10…基板 10a…支持層(下層) 10b…活性層(上層) 10c…BOX層(下層、埋め込み酸化膜層) 11…フォトレジスト(第一マスク材) 14…凹部 17…側面 19…保護膜 21…底面 23…電極(金属層) 25…フォトレジスト(第二マスク材) 33…電鋳物 50…基板 50c…金属層 55…基板 55c…金属層 124…二番車(番車) 126…三番車(番車) 126f…三番かな(軸部材) 126g…三番歯車(機械部品) 126k…貫通孔 126m…山部 126n…頂部 128…四番車(番車) 130…がんぎ車 142…アンクル

Claims (12)

  1. 電鋳により形成され、軸部材を嵌合可能な貫通孔を有する機械部品において、
    前記貫通孔の内周面に山部が形成され、
    該山部は、前記軸部材の周方向に沿うように環状に複数形成され、
    前記山部の頂部は、前記軸部材に当接可能に構成され
    前記貫通孔における前記軸部材が挿入される軸方向に沿う前記山部の幅は、前記貫通孔の径方向の外側から前記径方向の内側に向かって狭くなることを特徴とする機械部品。
  2. 前記貫通孔における前記軸部材が挿入される軸方向一端部側の内径が、軸方向中央部側の内径より拡径されていることを特徴とする請求項1に記載の機械部品。
  3. 前記貫通孔における前記軸部材が挿入される軸方向一端部と反対の他端部側の内径が、軸方向中央部側の内径より拡径されていることを特徴とする請求項1または2に記載の機械部品。
  4. 前記機械部品が前記軸部材を中心に回動可能に構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の機械部品。
  5. 前記機械部品が歯車であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の機械部品。
  6. 複数層からなる基板を用いて、軸部材を嵌合可能な貫通孔を有する機械部品の製造方法であって、
    前記基板の上層における前記貫通孔の形成領域に第一マスク材を形成する工程と、
    該第一マスク材を用いて前記上層を所定深さまで等方性エッチングするエッチング工程と、
    前記等方性エッチングにより形成された凹部の底面および側面に保護膜を形成する保護膜形成工程と、
    前記凹部の底面に形成された前記保護膜を除去する保護膜除去工程と、
    前記エッチング工程、前記保護膜形成工程および前記保護膜除去工程を繰り返して、前記基板の下層を露出させる工程と、
    該下層の表面に電鋳物を形成する電鋳物形成工程と、
    前記貫通孔の形成領域に残存する前記上層を含めて前記基板を除去する工程と、を有していることを特徴とする機械部品の製造方法。
  7. 前記基板は、前記下層に埋め込み酸化膜層を備えたSOI基板であり、
    前記電鋳物形成工程の前に、前記埋め込み酸化膜層の表面に金属層を形成する工程を有し、
    前記電鋳物形成工程では、前記金属層を電極として前記電鋳物を形成することを特徴とする請求項6に記載の機械部品の製造方法。
  8. 前記基板は、前記下層に金属層を備え、
    前記電鋳物形成工程では、前記金属層を電極として前記電鋳物を形成することを特徴とする請求項6に記載の機械部品の製造方法。
  9. 前記電鋳物形成工程の前に、前記金属層の表面における前記貫通孔を含む前記機械部品の形成領域以外の領域に、第二マスク材を形成する工程を有し、
    前記電鋳物形成工程では、前記第二マスク材を用いて前記機械部品の形成領域に前記電鋳物を形成することを特徴とする請求項7または8に記載の機械部品の製造方法。
  10. 電鋳により形成された機械部品と、
    該機械部品に形成された貫通孔に挿通可能な軸部材と、を組み立てて形成される機械部品組立体において、
    前記貫通孔の内周面および前記軸部材における前記貫通孔に対向する外周面の少なくともいずれか一方に山部が形成され、
    該山部は、前記軸部材の周方向に沿うように環状に複数形成され、
    前記山部の頂部は、対向する前記貫通孔の内周面または前記軸部材の外周面に当接可能に構成され
    前記貫通孔における前記軸部材が挿入される軸方向に沿う前記山部の幅は、前記貫通孔の径方向の外側から前記径方向の内側に向かって狭くなることを特徴とする機械部品組立体。
  11. 請求項1〜5のいずれかに記載の機械部品が時計の組立部品に用いられていることを特徴とする時計。
  12. 前記組立部品が、番車、がんぎ車およびアンクルの少なくともいずれか一つであることを特徴とする請求項11に記載の時計。
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