JP2009223588A - Plcシステム - Google Patents

Plcシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2009223588A
JP2009223588A JP2008066900A JP2008066900A JP2009223588A JP 2009223588 A JP2009223588 A JP 2009223588A JP 2008066900 A JP2008066900 A JP 2008066900A JP 2008066900 A JP2008066900 A JP 2008066900A JP 2009223588 A JP2009223588 A JP 2009223588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plc
abnormality occurrence
logic
state
ladder program
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008066900A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4919091B2 (ja
Inventor
Yuzuka Shigemori
弓束 重森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP2008066900A priority Critical patent/JP4919091B2/ja
Publication of JP2009223588A publication Critical patent/JP2009223588A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4919091B2 publication Critical patent/JP4919091B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Programmable Controllers (AREA)

Abstract

【課題】 デバッグ作業者の削除し忘れ等を原因として、異常発生ロジックが残されたままの状態で、ラダープログラムが実機PLCにインストールされて実行され、それにより予期せぬ誤動作が生ずることを回避できること。
【解決手段】 開発支援装置には、異常ロジックが組み込まれたラダープログラム中に、当該ラダープログラム中に「異常発生ロジック存在フラグ」を書き込むと共に、このフラグの状態を、異常発生ロジックが存在することを示す状態と存在しない状態とに書き替えるための仕組みを設ける。PLCには、動作モード切替命令が開発支援装置から与えられたとき、ラダープログラム中に書き込まれた「異常発生ロジック存在フラグ」の状態を参照し、そのフラグの状態が異常発生ロジックが存在する状態を示すときには、運転モードへの動作モード切替を行わないようにする仕組みが設けられる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、プログラマブル・コントローラ(以下、PLCと言う)にインストールされるべき制御用プログラムであるラダープログラムの開発支援装置と、当該ラダープログラムがインストールされることにより制御機能が実現されるPLCとを、シリアル通信等の通信手段を介して結んでなるPLCシステムに関する。
PLCにインストールされるべき制御用プログラムであるラダープログラムの開発支援装置と、当該ラダープログラムがインストールされることにより制御機能が実現されるPLCとを、シリアル通信等の通信手段で結ぶことにより、プログラム開発支援装置によるラダープログラムの作成、作成されたラダープロクラムのデバッグ等のための実行シミュレーション、完成されたラダープロクラムのPLC実機へのアップロード、PLC上のラダープログラムのモニタ、PLC上のラダープログラムの一部修正等のためのオンラインエディタ、PLCの各種動作モードの切替制御等の様々な作業を可能としたPLCシステムは、従来より種々知られている。
上述の様々な作業を実現するために、プログラム開発支援装置には、ラダープログラムの作成、編集、アップロード、ダウンロード、モニタ、オンラインエディタ、シミュレーション、動作モードの切替等々のための各種の機能が組み込まれている。
このようなプログラム開発支援装置としては、一般のパーソナルコンピュータ(以下、パソコンと言う)に、そのような種々の機能を実現するための専用ソフトウェアをインストールすることで構成されるものと、専用の可搬型ハードウェアに各種機能をファームウェアにより組み込んで構成されるもの(一般に、「プログラミングコンソール(略してプロコン)」等と称される)とが、従来より知られている。
ところで、一般的に、この種のPLCには、PLCのハードウェアや通信に起因する異常の有無に対応して2つの値(異常ありを示すオン状態又は異常なしを示すオフ状態)のいずれかを取り得るように仕組まれ、かつラダープロクラムにて任意に参照可能とされたフラグ(以下、異常フラグと称する)が用意されている。
ユーザは、この異常フラグを動作条件として、任意の異常ロジック(例えば、異常フラグの値がオン状態となったとき、所定の異常時対応処理(例えば、パトライトを点灯してその旨を報知する等々)を実行すると言ったロジック)をラダープログラムに組み込むことができる。
作成されたラダープログラムを実機PLCにインストールして実行させるためには、それに先立って、デバッグ作業が必要とされる。このデバッグ作業は、作成されたラダープログラムを実機PLC又はPLCシミュレータに掛け、プログラム開発支援装置を介して、任意の入出力をオン状態又はオフ状態にさせたり、任意のデータの値を変更操作して、ラダープログラムに含まれる各ロジックが正常に動作するか否かを確認すると言った手法で行われる。
しかし、上述の異常ロジックが組み込まれたラダープログラムについては、異常ロジックの動作条件となる異常フラグのオンオフ状態は、通信異常やハードウェア異常が実際に起きない限り変化することがない。そのため、プログラム開発支援装置の機能をもってしても、人為的に実機PLC上の異常フラグの値を変化させることはできないため、上述の一般的な手法によりデバッグ作業を行うことは困難である。なお、PLCシミュレータについても、実機PLCと同等の操作性を実現しているため、人為的に異常フラグの値を変化させることはできず、状況は同じである。
そのため、従来、この種の異常ロジックの組み込まれたラダープログラムのデバッグにあたっては、図12(a)〜(c)に示されるように、異常フラグが異常発生を意味するオン状態となったときと同じ状態を仮想的に作り出すことができる異常発生ロジック402を異常ロジック401と共に当該ラダープログラム4に組み込んだ状態で、当該ラダープログラム4をPLCシミュレータにかけ、プログラム開発支援装置の操作で異常発生ロジックを作動させた状態で、当該ラダープログラム4を模擬実行させると言った特殊なデバッグ手法が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
このような特殊なデバッグ手法によれば、異常フラグの値それ自体はオフ状態であっても、異常発生ロジックにより、異常フラグの値がオン状態となったものと同じ状態を模擬的に創出することができるため、それを利用して異常ロジックを模擬実行させることで、異常ロジックの動作を確認しつつ、デバック作業を行うことが可能となる。
特開2001−042907号公報
しかしながら、このような特殊な手法を使用したデバッグ作業を行うために、ラダープログラム中に組み込まれる異常発生ロジックは、異常フラグが異常発生を意味するオン状態となったときと同じ状態を仮想的に作り出すことができるものであるから、デバッグ作業が終了したのち、この異常発生ロジックが誤って削除されずに残されたまま、ラダープログラムが実機にインストールされて実行された場合には、予期せぬ誤動作の原因となりかねない(図12参照)。
なお、上述の異常発生ロジックは、IN命令、OUT命令、AND命令、OR命令等々と言った普通の命令語で構成されているため、ラダープログラム中から異常発生ロジックだけを機械的に自動抽出して削除するのは困難であり、削除作業は人手に頼らざるを得ないのが現状である。
この発明は、上述の問題点に着目してなされたものであり、その目的とするところは、デバッグ作業者の削除し忘れ等を原因として、異常発生ロジックが残されたままの状態で、ラダープログラムがプログラム開発支援装置から実機PLCに転送されて実行され、それにより予期せぬ誤動作が生ずることを回避できるようにしたPLCシステムを提供することにある。
上述の技術的な課題は、以下の構成を有するPLCシステムの採用により解決することができると考えられる。
すなわち、本発明のPLCシステムは、PLCにインストールされるべき制御用プログラムであるラダープログラムの開発支援装置と、当該ラダープログラムがインストールされることにより制御機能が実現されるPLCと、前記開発支援装置と前記PLCとの間で様々な情報のやり取りを行うための通信手段とを有している。
前記開発支援装置には、ラダープログラムを模擬的に実行させることができるPLCシミュレータが具備されていると共に、ラダープログラム中に、所定の異常フラグのオンオフ状態を参照して動作すべき異常ロジックが組み込まれ、かつその異常フラグが、PLCのハードウェアや通信に起因する異常の有無に対応する2つの状態を取ることができ、かつPLC内の所定メモリに格納され、PLCの外部からは書替不能とされているものであるときには、前記異常フラグが異常発生を意味するオン状態となったときと同じ状態を仮想的に作り出すことができる異常発生ロジックを当該ラダープログラムに組み込んだ状態で、当該ラダープログラムを前記PLCシミュレータにかけて模擬実行させることにより、前記異常ロジックのデバッグを行うことができるようになっている。
前記開発支援装置には、前記異常ロジックが組み込まれたラダープログラム中に、当該ラダープログラム中に前記異常発生ロジックが存在するか否かに対応する2つの状態を取り得る異常発生ロジック存在フラグを書き込むと共に、この異常発生ロジック存在フラグの状態を、異常発生ロジックが存在することを示す状態と異常発生ロジックが存在しない状態とに書き替えるための仕組みを設けられている。
前記PLCには、運転モードへの動作モード切替を命令する動作モード切替命令が前記開発支援装置から与えられたとき、運転モードにおいて実行されるべきラダープログラム中に書き込まれた異常発生ロジック存在フラグの状態を参照し、そのフラグの状態が異常発生ロジックが存在しない状態を示すときには、動作モードを運転モードに切り替えて当該ラダープログラムを実行するのに対して、そのフラグの状態が異常発生ロジックが存在する状態を示すときには、運転モードへの動作モード切替を行わないようにする仕組みが設けられている。
それにより、開発支援装置の側において、異常発生ロジック存在フラグの状態を、異常発生ロジックの存在状態と不存在状態とに合わせて書き替え操作することにより、開発支援装置からPLCへと誤って異常発生ロジックが存在する状態のままで転送されたラダープログラムが、そのままPLC実機で実行されることによる危険を回避できるようになっている。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記PLCには、運転モードへの動作モード切替を命令する動作モード切替命令が前記開発支援装置から与えられたとき、運転モードにおいて実行されるべきラダープログラム中に書き込まれた異常発生ロジック存在フラグの状態が、異常発生ロジックが存在しない状態を示すか、又は異常発生ロジックが存在する状態を示すか、の状態を記憶する状態フラグが設けてもよく、また前記開発支援装置には、前記PLC側の状態フラグの内容をモニタすると共に、その内容が異常発生ロジックが存在するものであるときには、当該開発支援装置の操作者に対して、ラダープログラム中に異常発生ロジックが存在するために、PLC側において運転モードへの切り替えができない旨を表示する仕組みを設けてもよい。
このような構成によれば、プロクラム開発支援装置の側で、PLCの動作モードを運転モードに切り替えるための操作を行ったときに、PLCで実行されるべきラダープログラムに異常発生ロジックが存在することに起因して、運転モードへの切替が拒否されたときには、PLC側の状態フラグの内容をモニタすることによって、その旨の表示がプログラム開発支援装置の側のディスプレイに行われるため、プログラム開発支援装置の操作者はそのことに直ちに気付くことができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記開発支援装置には、前記ラダープログラム中に組み込まれた1又は2以上の異常発生ロジックのそれぞれの回路位置アドレスを当該ラダープログラム中に書き込むための仕組みと、前記ラダープログラム中に書き込まれた回路位置アドレスに基づいて、ラダー図上の各異常発生ロジック部分を選択的に1つずつ表示させる仕組みとを設けてもよい。
このような構成によれば、PLCで実行されるべきラダープログラムに異常発生ロジックが存在することに起因して、運転モードへの切替が拒否されたときに、PLC側のラダープログラムをモニタすれば、そのラダープログラムに含まれる異常発生ロジック部分が選択的に1つずつ、ディスプレイ上に表示されるから、それに基づいて、ラダープログラム中のどこに異常発生ロジックが残されているかを操作者は確認することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記開発支援装置には、前記PLCの現在の動作モードが運転モード以外のモードであることを条件として、前記選択的に1つずつ表示される異常発生ロジック部分のそれぞれを削除するか否かを操作者に対して問い合わせる仕組みがさらに設けてもよい。
このような構成によれば、例えばデバッグの要不要等の都合に応じて、ラダープログラムに含まれる異常発生ロジックの中から、削除されるべきロジックを任意に選択することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記問い合わせに対して削除する旨が操作者により回答されたときには、前記開発支援装置及び前記PLCは、前記表示された1の異常発生ロジック部分の削除を可能とするためのオンラインエディットモードへと移行するようにしてもよい。
このような構成によれば、操作者がその異常発生ロジックを削除する旨の回答を行うと、前記表示された1の異常発生ロジック部分の削除を可能とするためのオンラインエディットモードへと移行するため、当該ラダープログラムをPLCからダウンロードせずとも、その異常発生ロジックをラダープログラム上から削除することができる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記開発支援装置には、前記表示された1の異常発生ロジック部分がオンラインエディットモードにて削除されたときには、オンラインエディットモードを一旦終了させると共に、その時点で未削除の異常発生ロジックがなおも存在するときには、それらのうちの1つの異常発生ロジック部分を表示させると共に、それを削除するか否かを操作者に対して問い合わせる仕組みをさらに設けもよい。
このような構成によれば、その時点で未削除の異常発生ロジックがなおも存在するときには、前記表示された1の異常発生ロジック部分がオンラインエディットモードにて削除されたときには、オンラインエディットモードを一旦終了させたのち、それらのうちの1つの異常発生ロジック部分を表示させると共に、それを削除するか否かを操作者に対して問い合わせが行われるため、ひとりでに次の異常発生ロジックについて削除が促されることとなる。
本発明の好ましい実施の形態においては、前記問い合わせに対して削除する旨が操作者により回答されたときには、前記開発支援装置及び前記PLCは、前記表示された1の異常発生ロジック部分の削除を可能とするためのオンラインエディットモードへと移行するようにしてもよい。
このような構成によれば、ラダープログラムに含まれる異常発生ロジックのうち、必要なものについて、オンラインエディットにより順次に削除することが可能となる。
本発明によれば、開発支援装置の側において、異常発生ロジック存在フラグの状態を、異常発生ロジックの存在状態と不存在状態とに合わせて書き替え操作することにより、開発支援装置からPLCへと誤って異常発生ロジックが存在する状態のままで転送されたラダープログラムが、そのままPLC実機で実行されることによる危険を回避することが可能となる。
以下に、この発明に係るPLCシステムの好適な実施の一形態を添付図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明に係るPLCシステムの一実施例を示すシステム構成図が図1に示されている。同図に示されるように、このPLCシステムは、PLCにインストールされるべき制御用プログラムであるラダープログラム4の開発支援装置1と、当該ラダープログラム4がインストールされることにより制御機能が実現されるPLC2と、開発支援装置1とPLC2との間で様々な情報のやり取りを行うための通信手段3とを有する。
図示の開発支援装置1は、パソコン(PC)10に所定の専用ソフトウェアであるPLCプログラミングツール101を組み込むことにより構成されている。パソコンのハードウェア構成は、当業者により周知であるが、念のため概説すれば、図2(a)に示されるように、OSのほか、本発明に係るPLCプログラミングツールを構成する各種のソフトウェアを実行する機能を有する演算部(CPU)11と、演算部11にて実行されるべき各種のソフトウェアの実行モジュールを格納する第1記憶部(ROM/HDD)12と、演算部(CPU)11がそれらのソフトウェアを実行する際のワークエリアを提供する第2記憶部(RAM)13と、後述するPLCとの間のシリアル通信を行うための通信制御部14とから構成されている。
パソコン(PC)10に組み込まれるべき専用ソフトウェアであるPLCプログラミングツール101は、ラダープログラムの作成や編集、PLCへのアップロード、PLCからのダウンロード、PLCモニタ、PLC側にあるラダープログラムのオンラインエディタ、ラダープログラムの実行シミュレーション、PLCの動作モード切替、等々を実現するための各種のソフトウェアにより構成されている。
そして、図3に示されるように、ラダープログラム中に、所定の異常フラグのオンオフ状態を参照して動作すべき異常ロジック401が組み込まれ、かつその異常フラグが、PLCのハードウェアや通信に起因する異常の有無に対応する2つの状態を取ることができ、かつPLC内の所定メモリに格納され、PLCの外部からは書替不能とされているものであるときには、操作者は、PLCプログラミングツール101を操作することによって、異常フラグが異常発生を意味するオン状態となったときと同じ状態を仮想的に作り出すことができる異常発生ロジック402−1,402−2を当該ラダープログラムに組み込んだ状態で、当該ラダープログラムをPLCシミュレータにかけて模擬実行させることにより、異常ロジック401のデバッグを行うことができる。
すなわち、図3においては、異常ロジック401は、異常フラグに相当するa接点とパトライトとの直列接続回路により構成されている。また、異常発生ロジックは、外部入力に相当するa接点とテンポラリ(TMP)・リレーとの直列接続回路である第1部分402−1と、異常フラグに相当するa接点と並列に接続されたTMPリレーのa接点である第2部分402−2とから構成されている。
そして、PLCプログラミングツール101を操作して、ラダープログラムをPLCシミュレータに掛けた状態で、外部入力に相当するa接点をオン状態とすれば、TMPリレーが作動してそのa接点がオンすることにより、異常フラグに相当するa接点がオフ状態であっても、パトライトを作動させることができるから、異常ロジック401の動作確認を行ないつつ、異常ロジック401のデバッグが可能となるのである。
次に、PLC2の側の構成について説明する。PLC2は、図2(b)に示されるハードウェア構成を前提として、これにPLCとして必要な各種のファームウェアを組み込むことで実現されている。
PLCのハードウェア構成は、当業者により周知であるが、念のため概説すれば、図2(b)に示されるように、装置全体を統括制御するマイクロプロセッサ(MPU)や主として命令実行機能が組み込まれたASIC等で構成される演算部(CPU)21と、PLCとしての各種の機能を実現するために演算部(CPU)21のマイクロプロセッサにて実行されるべき各種のファームウェアを格納する第1記憶部(ROM)22と、演算部(CPU)21のマイクロプロセッサにて各種のファームウェアを実行する際のワークエリア、ラダープログラムが参照する入出力や各種のデータを格納するための入出力エリア、実行用のラダープログラムを格納するためのユーザプログラムエリア、等々を提供するための第2記憶部(RAM)23と、後述する開発支援装置1との間のシリアル通信を行うための通信制御部24と、開発支援装置1から受信したラダープログラムを格納するための第3記憶部(Flash メモリ)25と、外部入出力端子との間でデータの入出力を行うための入出力回路26とを含んで構成されている。
図1に戻って、図示されるPLC2側のラダープログラム4は、先に説明した図2のハードウェア構成において、第3記憶部(Flash メモリ)25に保存され、その実行にあたっては第2記憶部(RAM)23のユーザプログラムエリアへと転送される。通信部201の機能は、通信制御部24により実現される。ラダー実行エンジン202の機能は、演算部(CPU)21に含まれるASICにより実現される。動作制御部203の機能は、演算部(CPU)21に含まれるマイクロプロセッサ(MPU)が第1記憶部(ROM)に格納されたファームウェアを実行することにより実現される。
なお、動作制御部203に含まれる状態フラグF1は、後に詳述するように、運転モードへの動作モード切替を命令する動作モード切替命令が開発支援装置1から与えられたとき、運転モードにおいて実行されるべきラダープログラム中に書き込まれた異常発生ロジック存在フラグの状態が、異常発生ロジックが存在しない状態を示すか、又は異常発生ロジックが存在する状態を示すか、の状態を記憶するためのものである。
開発支援装置1とPLC2とを結ぶ通信手段3としては、所定の通信プロトコルを有するシリアル通信が採用されている。なお、開発支援装置1とPLC2とは専用の通信ケーブルで結んでもよいし、多数のPLCが接続されるネットワークを介して結ぶようにしても良い。
そして、この通信手段3を介することにより、後に詳細に説明するように、ラダーモニタ、PLCステータス取得、動作モード切替命令の付与、等々の各種の情報のやり取りが行われることとなる。
次に、以上の構成よりなるPLCシステムの作用を、図4〜図9に示される作用説明図、及び図10及び図11のフローチャートを参照しながら詳細に説明する。
先ず、最初に、操作者は、開発支援装置1のPLCプログラミングツール101を使用して、所望のラダープログラム4を作成すると共に、必要に応じて、そのラダープログラム4内に、異常ロジック401を記述する(図3、及び図10のステップ101YES,102参照)。
こうして異常ロジック401が組み込まれたラダープログラムの一例が図3に示されている。同図に示されるように、この異常ロジック401は、異常フラグに相当するa接点がオン状態となると、パトライトを作動させるように仕組まれている。ここで、先に説明したように、異常フラグに相当するa接点は、ハードウェアや通信に起因する異常が実際に起きたときに限りオン状態となるものであり、実機PLCでは勿論のこと、PLCシミュレータにおいても、プログラミングツールの操作により人為的にオン状態とすることはできない。
そこで、操作者は、さらに、異常発生ロジックを同ラダープログラム上に組み込む(図3、及び図10のステップ103参照)。ここで、異常発生ロジックとは、異常フラグが異常発生を意味するオン状態となったときと同じ状態を仮想的に作り出すことができるロジックである。図3の例にあっては、異常発生ロジックは、外部入力に相当するa接点とテンポラリ(TMP)・リレーとの直列接続回路である第1部分402−1と、異常フラグに相当するa接点と並列に接続されたTMPリレーのa接点である第2部分402−2とから構成されている。
次に、操作者は、同ラダープログラム上に、異常発生ロジック存在フラグ403及び異常発生ロジック回路位置アドレス404を書き込むための操作を行う(図4、及び図10のステップ104参照)。ここで、異常発生ロジック存在フラグ403とは、ラダープログラム上に異常発生ロジック402−1,402−2が存在するか否かを示すフラグである。また、異常発生ロジック回路位置アドレス404とは、上述の異常発生ロジック402−1,402−2のラダープログラム上における回路位置を示すアドレスであり、この例では、異常発生ロジック402−1,402−2が属するラダープログラムの構成単位(以下、ラダー構成単位と言う)の先頭アドレスが、異常発生ロジック回路位置アドレス404とされている。
通常のPLCの場合、ラダープログラムの構成単位としては、例えば、プログラム、タスク、セクション、ファンクションブロック(FB)、ストラクチャードテキスト(ST)、SFC等々を挙げることができ、それらの構成単位毎に、任意の属性情報等を個別に格納可能とされている。
そこで、操作者は、PLCプログラミングツール101を操作することによって、異常発生ロジックが属するラダー構成単位のプロパティにて、その構成単位に異常発生ロジック402(以下、402−1と402−2をあわせたものを異常発生ロジック402と呼ぶ)が含まれていることを示すために、その構成単位の属性を「異常発生ロジックオン」と操作する(図10、ステップ104参照)。すると、PLCプログラミングツール101による「異常発生ロジックオン」操作に応答して、ラダープログラム上には、異常発生ロジック存在フラグ403及び異常発生ロジック回路位置アドレス404が保持されることとなる。なお、異常発生ロジック存在フラグ(このときは、異常発生ロジック402が存在することを意味するオン状態)403及び異常発生ロジック回路位置アドレス404の保持される位置は、任意であり、ラダープログラムの先頭、末尾、その他特定のステップ等々に保持させればよいであろう。
次に、操作者は、作成されたラダープログラムを、異常発生ロジック存在フラグ403及び異常発生ロジック回路位置アドレス404が保持されたままで、PLCプログラミングツール101に具備されたPLCシミュレータに掛け、その状態で異常発生ロジック402を作動させることにより、異常フラグがオン状態とされたと同じ状態を創出し、それにより異常ロジック401が正常に動作するか否かを確認する。ここで、正常に動作しなければ、その原因を究明することで、デバッグを行うことができる。
なお、通常のPLCプログラミングツール101には、異常フラグを除き、すべての入出力、設定データ等々を任意に人為的にオンオフさせることができる機能が具備されているので、この機能を利用することで、図3の例であれば、外部入力に相当するa接点、又はTMPリレー等を人為的にオン状態とすることで、異常発生ロジック402を作動させることができる。
次に、操作者は、デバッグ作業の完了を待って、PLCプログラミングツール101を使用して、ラダープログラム上から異常発生ロジック402を削除すると共に、異常発生ロジック存在フラグ403の状態を、異常発生ロジック402が存在しないことを意味するオフ状態)に書き替える。
上述の削除並びに書き替えのための操作は、PLCプログラミングツール101のプログラム編集機能を使用して行ってもよいし、今回新たに開発された自動削除並びに書き替え機能を使用して行ってもよい。
今回新たに開発された自動削除並びに書き替え機能を使用する場合には、PLCプログラミングツール101において、該当する「消去・書き替え」機能を実行するための動作モードへの移行操作を行ったのち、異常発生ロジックの削除を指令する。すると、ラダープログラムに保持されている異常発生ロジック回路位置アドレスに基づいて、ラダープログラム上の異常発生ロジック部分が順次に検索されて、PLCプログラミングツール101の表示画面上に表示されると共に、併せて、操作者に対して削除するか否かを問いかける問い合わせ文が表示される。操作者が、削除するを選択すれば、当該異常発生ロジック部分は例えばラダー構成単位で自動的に削除されると共に、異常発生ロジック存在フラグ403は、異常発生ロジックが存在しないことを意味するオフ状態に書き替えられる。
1つの異常発生ロジック部分について、削除並びに書き替えが完了する毎に、次の異常発生ロジック部分についての表示更新、削除問い合わせが同様にして行われ、これに対応して削除並びに書き替えを選択する操作を繰り返すことにより、ラダープログラムに含まれる異常発生ロジックを必要に応じて選択的に削除することができる。
次に、PLC実機へとラダープログラムをアップロードする場合について説明する。図5に示される、本発明に係るPLCシステムの作用説明図(その2)を参照されたい。
PLCプログラミングツール101で作成されたラダープロクラム4をPLC実機2へとアップロードする場合には、従来よりPLCプログラミングツール101に具備されているプログラムアップロード機能を利用して、転送指令を与える。すると、通信手段3の作用により、PLCプログラミングツール101からPLC実機2へと、ラダープログラム4の転送が行われ、転送されたラダープログラム4は、図2(b)に示される第3記憶部(Flashメモリ)25へと格納されることとなる。
こうして実機PLC2に格納されるラダープログラム4には、異常発生ロジック存在フラグ403及び異常発生ロジック回路位置アドレス404が保持されている。これらの異常発生ロジック存在フラグ403及び異常発生ロジック回路位置アドレス404は、必要により、PLC内の第2記憶部(RAM)23内のパラメータエリア又はデータエリア等に転送記憶される。
次に、PLC実機2における動作モードの切り替え処理について説明する。図6に示される、本発明に係るPLCシステムの作用説明図(その3)、及び図11のフローチャートを参照されたい。
PLC実機2における動作モードを運転モードに切り替えるためには、操作者は、PLCプログラミングツール101において、又はPLC実機2に接続された可搬式の簡易型プログラミングツール(以下、プロコンと言う)において、所定の切り替え操作を行う(図11のステップ201YES、202)。これにより、プロコンは、動作モード切替指示をPLC実機2へと発行する(図11のステップ203)。
すると、実機PLC2の通信部201が動作モード切替指示を受け取ると共に、これを動作制御部203へと受け渡す。動作制御部203は、自機のメモリに格納されたラダープログラム4に保持された異常発生ロジック存在フラグ403の内容を参照する(図11のステップ204)。
続いて、動作制御部203は、プロコンから与えられた切替指示の内容が、動作モードを他のモードから運転モードへと切り替えることを指示するものであり、かつラダープログラム4に保持された異常発生ロジック存在フラグの内容が、異常発生ロジックが存在することを意味するオン状態であるか否かの判定を行う(図11のステップ205参照)。
ここで、上述の判定結果が否定される場合には(図11のステップ205NO)、ステップ206へと移行して、実機PLC2の動作制御部203はラダー実行エンジン202へとラダー実行指令を与える。すると、動作モードは運転モードへと切り替えられ、ラダー実行エンジン202によるラダープログラムの実行が開始される。つまり、プロコンから与えられた切替指示の内容が、動作モードを他のモードから運転モードへと切り替えることを指示するものであり、かつラダープログラム4に保持された異常発生ロジック存在フラグの内容が、異常発生ロジックが存在しないとを意味するオフ状態であるときには、異常発生ロジックの作動に基づく誤動作の虞はないとして、ラダー実行エンジン202により、ラダープログラムの実行を開始するのである。
なお、ラダープログラムの実行は、第3記憶部(Flashメモリ)25から第2記憶部(RAM)23に展開されたラダープログラムを、演算部(CPU)21に内蔵されるASICにて構成されるラダー実行エンジン202により解読実行することで、例えばスキャニング型又は都度実行型の実行方式により行われる。
これに対して、上述の判定が肯定される場合には(図11のステップ205YES)、ステップ207へと移行して、動作制御部203は切り替え動作を行うことなく、所定の報知用LEDの表示状態を変更することで、PLC実機の側において運転モードへの切り替えに失敗したことを報知すると共に、その旨を所定の状態フラグF1に記憶させ、併せて、プロコンに対して運転モードへのモード切り替えに失敗したことを切り替え要求命令に対するレスポンスとして返す。つまり、プロコンから与えられた切替指示の内容が、動作モードを他のモードから運転モードへと切り替えることを指示するものであり、かつラダープログラム4に保持された異常発生ロジック存在フラグの内容が、異常発生ロジックが存在することを意味するオン状態であるときには、異常発生ロジックの作動に基づく誤動作の虞があるとして、ラダープログラムの実行を開始しないのである。
従って、プログラム開発支援装置1におけるPLCプログラミングツール101の操作で、異常発生ロジック402を使用して、異常ロジック401を含むラダープロクラムのデバッグ作業を行ったのち、本来は異常発生ロジック402を削除すべきところ、これを削除し忘れたまま、PLC実機2へとそのラダープログラムを転送して、PLC実機2を運転モードに切り替えたような場合には、当該ラダープログラム中に含まれる異常発生ロジック存在フラグがオン状態とされていることから、そのような運転モードへの切り替えはPLC実機2の側で拒否され、異常発生ロジック402を含むラダープログラムがPLC実機にて実行されることによる誤動作の虞を未然に防止することができる。
次に、PLCプログラミングツール101における異常発生ロジック存在に起因する切り替え失敗後の処理について説明する。図7に示される、本発明に係るPLCシステムの作用説明図(その4)を参照されたい。
先に説明したように、開発支援装置1には、PLC側の状態フラグF1の内容をモニタすると共に、その内容が異常発生ロジックが存在するものであるときには、当該開発支援装置の操作者に対して、ラダープログラム中に異常発生ロジックが存在するために、PLC側において運転モードへの切り替えができない旨を表示する仕組みが設けられている。
このような構成によれば、プロクラム開発支援装置1の側で、PLCの動作モードを運転モードに切り替えるための操作を行ったときに、PLCで実行されるべきラダープログラムに異常発生ロジックが存在することに起因して、運転モードへの切替が拒否されたときには、PLC側の状態フラグF1の内容をモニタすることによって、その旨の表示がプログラム開発支援装置1の側のディスプレイに行われるため、プログラム開発支援装置1の操作者はそのことに直ちに気付くことができる。
また、開発支援装置1には、ラダープログラム中に組み込まれた1又は2以上の異常発生ロジックのそれぞれの回路位置アドレス404を当該ラダープログラム中に書き込むための仕組みと、ラダープログラム中に書き込まれた回路位置アドレス404に基づいて、ラダー図上の各異常発生ロジック部分を選択的に1つずつ表示させる仕組みとが設けられている。
このような構成によれば、PLC2で実行されるべきラダープログラムに異常発生ロジック403が存在することに起因して、運転モードへの切替が拒否されたときに、PLC側2のラダープログラムをモニタすれば、そのラダープログラムに含まれる異常発生ロジック部分が検索されて選択的に1つずつ、ディスプレイ上に表示されるから、それに基づいて、ラダープログラム中のどこに異常発生ロジックが残されているかを操作者は確認することができる。
また、開発支援装置1には、PLC2の現在の動作モードが運転モード以外のモードであることを条件として、前記選択的に1つずつ表示される異常発生ロジック部分のそれぞれを削除するか否かを操作者に対して問い合わせる仕組みがさらに設けられている。
このような構成によれば、例えばデバッグの要不要等の都合に応じて、ラダープログラムに含まれる異常発生ロジックの中から、削除されるべきロジックを任意に選択することができる。
また、開発支援装置1には、前記問い合わせに対して削除する旨が操作者により回答されたときには、前記開発支援装置及び前記PLCは、前記表示された1の異常発生ロジック部分の削除を可能とするためのオンラインエディットモードへと移行する仕組みが設けられている。
このような構成によれば、操作者がその異常発生ロジックを削除する旨の回答を行うと、前記表示された1の異常発生ロジック部分の削除を可能とするためのオンラインエディットモードへと移行するため、当該ラダープログラムをPLCからダウンロードせずとも、その異常発生ロジックをラダープログラム上から削除することができる。
更に、開発支援装置1には、前記表示された1の異常発生ロジック部分がオンラインエディットモードにて削除されたときには、オンラインエディットモードを一旦終了させると共に、その時点で未削除の異常発生ロジックがなおも存在するときには、それらのうちの1つの異常発生ロジック部分を表示させると共に、それを削除するか否かを操作者に対して問い合わせる仕組みが設けられている。
このような構成によれば、その時点で未削除の異常発生ロジックがなおも存在するときには、前記表示された1の異常発生ロジック部分がオンラインエディットモードにて削除されたときには、オンラインエディットモードを一旦終了させたのち、それらのうちの1つの異常発生ロジック部分を表示させると共に、それを削除するか否かを操作者に対して問い合わせが行われるため、ひとりでに次の異常発生ロジックについて削除が促されることとなる。さらに、問い合わせに対して削除する旨が操作者により回答されたときには、開発支援装置及び前記PLCは、前記表示された1の異常発生ロジック部分の削除を可能とするためのオンラインエディットモードへと移行するように仕組まれている。このような構成によれば、ラダープログラムに含まれる異常発生ロジックのうち、必要なものについて、オンラインエディットにより順次に削除することが可能となる。
本発明に係るPLCシステムの作用説明図(その5)が図8に示されている。PLCプログラミングツール101は、運転モード切替を行わない場合には、操作者にオンラインエディットを行うか否かを問い合わせ、オンラインエディットを行う旨の入力がなされた場合には、デバッグプログラム回路位置アドレス404を用いてラダープログラムを検索し、対応するラダープログラムを画面に表示するものである。
次いで、本発明に係るPLCシステムの作用説明図(その6)が図9に示されている。PLCプログラミングツール101は、PLC2に接続せずオフラインとした場合には、デバッグプログラム回路一覧を表示することが出来る。この場合、メニューやアイコンなどで「デバッグプログラム一覧表示」を操作者が選択すると、PLCプログラミングツール101は全てのデバッグプログラム存在フラグ403(403−1,403−2,403−3,・・・)を検索し、結果としてデバッグプログラム存在フラグ403がONであるラダー構成単位(タスクやセレクションなど)及びデバッグプログラム回路位置アドレス404(404−1,404−2,404−3,・・・)を一覧として表示する。
本発明によれば、開発支援装置の側において、異常発生ロジック存在フラグの状態を、異常発生ロジックの存在状態と不存在状態とに合わせて書き替え操作することにより、開発支援装置からPLCへと誤って異常発生ロジックが存在する状態のままで転送されたラダープログラムが、そのままPLC実機で実行されることによる危険を回避することが可能となる。
本発明に係るPLCシステムの一実施例を示すシステム構成図である。 本発明に係るPLCシステムの要素機器に関するハードウェア構成図である。 異常ロジック及び異常発生ロジックを含むラダープログラムの一例を示すラダー回路図である。 本発明に係るPLCシステムの作用説明図(その1)である。 本発明に係るPLCシステムの作用説明図(その2)である。 本発明に係るPLCシステムの作用説明図(その3)である。 本発明に係るPLCシステムの作用説明図(その4)である。 本発明に係るPLCシステムの作用説明図(その5)である。 本発明に係るPLCシステムの作用説明図(その6)である。 デバッグ作業時の操作手順を示すフローチャートである。 運転モード切替操作とPLCの動作とを示すフローチャートである。 本発明が解決しようとする課題を説明するための図である。
符号の説明
1 プログラム開発支援装置
2 PLC
3 通信手段
4 ラダープログラム
10 PC
11 演算部(CPU)
12 第1記憶部(ROM/HDD)
13 第2記憶部(RAM)
14 通信制御部
21 演算部(CPU)
22 第1記憶部(ROM)
23 第2記憶部(RAM)
24 通信制御部
25 第3記憶部(Flashメモリ)
26 入出力回路
101 PLCプログラミングツール
201 通信部
202 ラダー実行エンジン
203 動作制御部
401 異常ロジック
402 異常発生ロジック
402−1 第1部分
402−2 第2部分
403 異常発生ロジック存在フラグ
404 異常発生ロジック回路位置アドレス
F1 状態フラグ

Claims (7)

  1. PLCにインストールされるべき制御用プログラムであるラダープログラムの開発支援装置と、当該ラダープログラムがインストールされることにより制御機能が実現されるPLCと、前記開発支援装置と前記PLCとの間で様々な情報のやり取りを行うための通信手段とを有し、
    前記開発支援装置には、ラダープログラムを模擬的に実行させることができるPLCシミュレータが具備されていると共に、
    ラダープログラム中に、所定の異常フラグのオンオフ状態を参照して動作すべき異常ロジックが組み込まれ、かつその異常フラグが、PLCのハードウェアや通信に起因する異常の有無に対応する2つの状態を取ることができ、かつPLC内の所定メモリに格納され、PLCの外部からは書替不能とされているものであるときには、
    前記異常フラグが異常発生を意味するオン状態となったときと同じ状態を仮想的に作り出すことができる異常発生ロジックを当該ラダープログラムに組み込んだ状態で、当該ラダープログラムを前記PLCシミュレータにかけて模擬実行させることにより、前記異常ロジックのデバッグを行うことができるようにしたPLCシステムであって、
    前記開発支援装置には、
    前記異常ロジックが組み込まれたラダープログラム中に、当該ラダープログラム中に前記異常発生ロジックが存在するか否かに対応する2つの状態を取り得る異常発生ロジック存在フラグを書き込むと共に、この異常発生ロジック存在フラグの状態を、異常発生ロジックが存在することを示す状態と異常発生ロジックが存在しない状態とに書き替えるための仕組みを設けると共に、
    前記PLCには、
    運転モードへの動作モード切替を命令する動作モード切替命令が前記開発支援装置から与えられたとき、運転モードにおいて実行されるべきラダープログラム中に書き込まれた異常発生ロジック存在フラグの状態を参照し、そのフラグの状態が異常発生ロジックが存在しない状態を示すときには、動作モードを運転モードに切り替えて当該ラダープログラムを実行するのに対して、そのフラグの状態が異常発生ロジックが存在する状態を示すときには、運転モードへの動作モード切替を行わないようにする仕組みが設けられており、
    それにより、開発支援装置の側において、異常発生ロジック存在フラグの状態を、異常発生ロジックの存在状態と不存在状態とに合わせて書き替え操作することにより、開発支援装置からPLCへと誤って異常発生ロジックが存在する状態のままで転送されたラダープログラムが、そのままPLC実機で実行されることによる危険を回避し得るようにした、ことを特徴とするPLCシステム。
  2. 前記PLCには、
    運転モードへの動作モード切替を命令する動作モード切替命令が前記開発支援装置から与えられたとき、運転モードにおいて実行されるべきラダープログラム中に書き込まれた異常発生ロジック存在フラグの状態が、異常発生ロジックが存在しない状態を示すか、又は異常発生ロジックが存在する状態を示すか、の状態を記憶する状態フラグが設けられており、
    前記開発支援装置には、
    前記PLC側の状態フラグの内容をモニタすると共に、その内容が異常発生ロジックが存在するものであるときには、当該開発支援装置の操作者に対して、ラダープログラム中に異常発生ロジックが存在するために、PLC側において運転モードへの切り替えができない旨を表示する仕組みが設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のPLCシステム。
  3. 前記開発支援装置には、
    前記ラダープログラム中に組み込まれた1又は2以上の異常発生ロジックのそれぞれの回路位置アドレスを当該ラダープログラム中に書き込むための仕組みと、
    前記ラダープログラム中に書き込まれた回路位置アドレスに基づいて、ラダー図上の各異常発生ロジック部分を選択的に1つずつ表示させる仕組みとが設けられている、ことを特徴とする請求項1に記載のPLCシステム。
  4. 前記開発支援装置には、
    前記PLCの現在の動作モードが運転モード以外のモードであることを条件として、前記選択的に1つずつ表示される異常発生ロジック部分のそれぞれを削除するか否かを操作者に対して問い合わせる仕組みがさらに設けられている、ことを特徴とする請求項3に記載のPLCシステム。
  5. 前記問い合わせに対して削除する旨が操作者により回答されたときには、前記開発支援装置及び前記PLCは、前記表示された1の異常発生ロジック部分の削除を可能とするためのオンラインエディットモードへと移行する、ことを特徴とする請求項4に記載のPLCシステム。
  6. 前記開発支援装置には、
    前記表示された1の異常発生ロジック部分がオンラインエディットモードにて削除されたときには、オンラインエディットモードを一旦終了させると共に、その時点で未削除の異常発生ロジックがなおも存在するときには、それらのうちの1つの異常発生ロジック部分を表示させると共に、それを削除するか否かを操作者に対して問い合わせる仕組みがさらに設けられている、ことを特徴とする請求項5に記載のPLCシステム。
  7. 前記問い合わせに対して削除する旨が操作者により回答されたときには、前記開発支援装置及び前記PLCは、前記表示された1の異常発生ロジック部分の削除を可能とするためのオンラインエディットモードへと移行する、ことを特徴とする請求項6に記載のPLCシステム。
JP2008066900A 2008-03-15 2008-03-15 Plcシステム Active JP4919091B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008066900A JP4919091B2 (ja) 2008-03-15 2008-03-15 Plcシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008066900A JP4919091B2 (ja) 2008-03-15 2008-03-15 Plcシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009223588A true JP2009223588A (ja) 2009-10-01
JP4919091B2 JP4919091B2 (ja) 2012-04-18

Family

ID=41240294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008066900A Active JP4919091B2 (ja) 2008-03-15 2008-03-15 Plcシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4919091B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015166563A1 (ja) * 2014-04-30 2015-11-05 三菱電機株式会社 シミュレーションシステム、プログラマブルコントローラ、シミュレーション装置、エンジニアリングツール

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63118902A (ja) * 1986-11-07 1988-05-23 Yokogawa Electric Corp シ−ケンス制御装置
JPH06119010A (ja) * 1992-10-09 1994-04-28 Toshiba Corp プログラマブルコントローラ装置
JPH1011116A (ja) * 1996-06-19 1998-01-16 Keyence Corp データ処理装置、シミュレーション方法、及び記録媒体
JP2001042907A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Ricoh Co Ltd シーケンス制御装置
JP2001209408A (ja) * 2000-01-25 2001-08-03 Omron Corp Plc用制御プログラムの実行シミュレーション装置、並びに、制御プログラム実行シミュレーション機能を有するplc
JP2003084038A (ja) * 2001-09-10 2003-03-19 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電子ユニットの検査方法
JP2007241728A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd コントローラ支援装置およびプログラマブルコントローラ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63118902A (ja) * 1986-11-07 1988-05-23 Yokogawa Electric Corp シ−ケンス制御装置
JPH06119010A (ja) * 1992-10-09 1994-04-28 Toshiba Corp プログラマブルコントローラ装置
JPH1011116A (ja) * 1996-06-19 1998-01-16 Keyence Corp データ処理装置、シミュレーション方法、及び記録媒体
JP2001042907A (ja) * 1999-07-30 2001-02-16 Ricoh Co Ltd シーケンス制御装置
JP2001209408A (ja) * 2000-01-25 2001-08-03 Omron Corp Plc用制御プログラムの実行シミュレーション装置、並びに、制御プログラム実行シミュレーション機能を有するplc
JP2003084038A (ja) * 2001-09-10 2003-03-19 Sumitomo Wiring Syst Ltd 電子ユニットの検査方法
JP2007241728A (ja) * 2006-03-09 2007-09-20 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd コントローラ支援装置およびプログラマブルコントローラ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015166563A1 (ja) * 2014-04-30 2015-11-05 三菱電機株式会社 シミュレーションシステム、プログラマブルコントローラ、シミュレーション装置、エンジニアリングツール
KR20160011236A (ko) * 2014-04-30 2016-01-29 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 시뮬레이션 시스템, 프로그래머블 컨트롤러, 시뮬레이션 장치, 엔지니어링 툴
CN105393180A (zh) * 2014-04-30 2016-03-09 三菱电机株式会社 仿真系统、可编程控制器、仿真装置、工程设计工具
KR101641853B1 (ko) 2014-04-30 2016-07-21 미쓰비시덴키 가부시키가이샤 시뮬레이션 시스템, 프로그래머블 컨트롤러, 시뮬레이션 장치, 엔지니어링 툴
TWI553497B (zh) * 2014-04-30 2016-10-11 三菱電機股份有限公司 模擬系統、可程式控制器、模擬裝置、工程工具
CN105393180B (zh) * 2014-04-30 2017-08-25 三菱电机株式会社 仿真系统、可编程控制器、仿真装置、工程设计工具
US10025286B2 (en) 2014-04-30 2018-07-17 Mitsubishi Electric Corporation Simulation system, programmable controller, simulation device, and engineering tool

Also Published As

Publication number Publication date
JP4919091B2 (ja) 2012-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5039428B2 (ja) プログラマブルコントローラ及びplcシステム
CN101669077B (zh) 可编程控制器的线图的调试系统、其编程装置及其调试方法
JP6477319B2 (ja) プラント制御システム
JPWO2015170382A1 (ja) エンジニアリングツール、プログラム編集装置およびプログラム編集システム
JP5155829B2 (ja) プログラマブルコントローラのダイアグラムのデバッグシステム、そのプログラミング装置及びそのプログラム
JP4849261B2 (ja) 安全アプリケーション作成支援装置
US20180259926A1 (en) Information processing apparatus, information processing method, and computer readable storage medium
JP2006277734A (ja) ネットワーク構成図表示装置
CN115657564A (zh) 一种免编程现场控制装置及方法
JP6442131B2 (ja) 制御システムおよび制御装置
JP4709617B2 (ja) 画面データ作成装置
JP4697484B2 (ja) Plcシステム
JP2008276381A (ja) プログラマブルコントローラのダイアグラムのデバッグシステム、そのプログラミング装置及びそのプログラム
JP4919091B2 (ja) Plcシステム
JP4147430B2 (ja) プログラマブル・コントローラ・システム
US11985036B2 (en) Network management device, management method, and recording medium
JP2006330866A (ja) プログラマブル・ロジック・コントローラ
WO2016071974A1 (ja) リモート制御装置および制御システム
JP2007109120A (ja) プログラマブル表示装置、デバッグ支援プログラム及びデバッグ装置の制御方法
JP2003248504A (ja) 制御プログラムのデバッグ方法
JP4684848B2 (ja) 制御装置、そのプログラムおよび記録媒体
JP2002169693A (ja) 制御用表示装置、および、そのプログラムが記録された記録媒体
JP2008282343A (ja) プログラマブルコントローラのダイアグラムのデバッグシステム、そのプログラミング装置及びそのプログラム
JP4057564B2 (ja) 試験装置
JP2011022838A (ja) デバッグ装置およびラダープログラム確認方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110107

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120105

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120118

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4919091

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150210

Year of fee payment: 3