JP2002169693A - 制御用表示装置、および、そのプログラムが記録された記録媒体 - Google Patents

制御用表示装置、および、そのプログラムが記録された記録媒体

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JP2002169693A
JP2002169693A JP2000366007A JP2000366007A JP2002169693A JP 2002169693 A JP2002169693 A JP 2002169693A JP 2000366007 A JP2000366007 A JP 2000366007A JP 2000366007 A JP2000366007 A JP 2000366007A JP 2002169693 A JP2002169693 A JP 2002169693A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手間をかけることなく、現場の機器のみで制
御プログラムや設定値を復旧可能な制御用表示装置を実
現する。 【解決手段】 PLC3は、プログラマブル表示器5を
介して、制御用ホストコンピュータ7や端末装置12な
どのプログラムエディタ装置Eに接続されており、プロ
グラマブル表示器5は、制御プログラムを受け取ると、
必要に応じてプロトコル変換部27がプロトコル変換し
た後、PLC3へ送信する。ここで、プログラマブル表
示器5のアクセス管理部32は、プログラマブル表示器
5を介して制御プログラムが伝送されるか否かを監視
し、伝送された場合、制御プログラム自体やアクセス日
時などからなる履歴データを履歴データメモリ31に蓄
積する。一方、PLC3に異常が発生すると、アクセス
管理部32は、履歴データメモリ31から制御プログラ
ムを読み出して、PLC3にインストールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、制御プログラムま
たは設定値に基づいてデバイスを制御するプログラマブ
ル・ロジック・コントローラ(PLC)などの制御装置
に接続される制御用表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図6に示すように、プログラ
マブル・ロジック・コントローラ(以下、PLCと略称
する)503は、例えば、ベルトコンベアー式の自動組
付機など、種々のターゲットシステム502のデバイス
502aを制御する制御装置として、広く使用されてい
る。また、上記PLC503には、シリアルケーブル5
04を介して、プログラマブル表示器505が接続され
ており、当該プログラマブル表示器505でのオペレー
タの指示や、デバイス502aからの入力などに基づ
き、予め定められる制御手順でデバイス502aを制御
している。
【0003】ここで、ターゲットシステム502に含ま
れるデバイス502aの種類や数、並びに、PLC50
3が各デバイス502aを制御する際の制御手順は、タ
ーゲットシステム502毎に異なっており、しかも、制
御手順は、ターゲットシステム502の製造品種を変更
する場合や、デバイス502aを制御する際のパラメー
タを変更する場合、あるいは、制御手順に不具合が見つ
かった場合などの時点で、比較的頻繁に更新される。し
たがって、PLC503では、書き換え可能な制御プロ
グラムメモリ503aに格納された制御プログラムに基
づいて、デバイス502aを制御している。
【0004】上記PLC503の制御プログラムは、例
えば、制御用ホストコンピュータなどのプログラムエデ
ィタ装置(図示せず)で作成された後、PLC503に
インストールされ、当該プログラムエディタ装置にて、
制御プログラムの更新履歴や、制御プログラムをインス
トールしたPLC503などが管理されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、例えば、インターネットや公衆電話回線
網などの広域通信網を介して接続されたプログラムエデ
ィタ装置から、PLC503の制御プログラムを更新可
能な制御システムを構築しようとした場合のように、P
LC503(または、そのユーザ)が、当該PLC50
3の制御プログラムを更新したプログラムエディタ装置
(または、そのユーザ)全てに常時アクセスできるとは
限らない制御システムにおいて、PLC503に異常が
発生して制御プログラムをインストールし直す際、当該
PLC503の制御プログラムを作成したプログラムエ
ディタ装置を特定し、当該プログラムエディタ装置から
制御プログラムをPLC503に伝送する手間がかかっ
てしまう。したがって、動作停止が業績の悪化に直結す
るにも拘らず、制御システムが正常な動作を再開するま
でに、時間がかかるという問題を生ずる。
【0006】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、手間をかけることなく、現場
の機器のみで制御プログラムまたは設定値を早期に復旧
可能な制御用表示装置を実現することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る制
御用表示装置は、上記課題を解決するために、予め格納
される制御プログラムまたは設定値に基づいてデバイス
の状態を制御する制御装置に接続可能な第1ポートと、
当該制御装置用の制御プログラムまたは設定値を入力可
能な第2ポートと、当該第2ポートから入力された制御
プログラムまたは設定値を、上記第1ポートを介して上
記制御装置へインストールする伝送手段とを有する制御
用表示装置において、上記制御プログラムまたは設定値
のインストールに関連する履歴情報を格納する記憶手段
を備えていることを特徴としている。
【0008】上記構成において、制御プログラムまたは
設定値は、例えば、ホストコンピュータなど、制御プロ
グラムまたは設定値を作成する上位装置から、制御用表
示装置を介して、制御装置にインストールされる。その
際、HMI(Human MachineInterface ) として動作す
るため、制御装置が正常に動作している間は、当該制御
装置に必ず接続され、しかも、制御プログラムまたは設
定値の通信路にあたる制御用表示装置において、制御プ
ログラムまたは設定値のインストールに関する履歴情報
が記憶手段に格納される。
【0009】したがって、履歴情報が各上位装置にて個
別に管理される場合と異なり、制御プログラムまたは設
定値が複数の上位装置にて生成(修正)された場合や、
各上位装置が制御装置に常時接続されていない場合であ
っても、制御用表示装置の記憶手段を参照することで、
制御装置に接続された可能性のある全ての上位装置にア
クセスすることなく、当該制御装置へインストールされ
た制御プログラムまたは設定値に関する履歴情報を確実
に取得できる。
【0010】また、制御装置に履歴情報を格納する場合
と異なり、誤った制御プログラムまたは設定値をインス
トールした場合や制御装置自体に不具合が発生した場合
など、制御装置が自らに記憶した情報を正常に保持でき
ない可能性がある場合であっても、制御用表示装置が正
常に動作していれば、制御プログラムまたは設定値のイ
ンストールの履歴を参照できる。また、制御装置に格納
する構成では、不具合が発生した箇所が履歴情報を格納
する箇所とは異なっており、履歴情報が正しく記憶され
ていたとしても、例えば、不具合が発生した箇所を含む
ユニットを交換するなどして、制御装置を修理した後、
履歴情報にアクセスする必要があるが、制御用表示装置
に格納されていれば、制御装置を修理することなく、制
御プログラムまたは設定値のインストール履歴を把握で
きる。
【0011】これらの結果、制御装置の動作に異常が発
生した場合、制御プログラムまたは設定値のインストー
ル履歴を少ない手間で確実に把握できる。したがって、
より早期に、異常の原因を特定し、対処法を検討でき、
制御装置および制御用表示装置を含む制御システムにお
いて、動作停止期間を短縮できる。
【0012】ところで、記憶手段が制御用表示装置に設
けられていれば、上記記憶手段への書き込みは、上記上
位装置や制御装置など、制御用表示装置以外の装置が制
御してもよいが、この場合、制御用表示装置以外の装置
の動作を変更して、制御用表示装置の記憶手段へ履歴情
報を書き込むように設定する必要がある。
【0013】これに対して、請求項2の発明に係る制御
用表示装置は、請求項1記載の発明の構成において、上
記第1ポートを介する制御プログラムまたは設定値のイ
ンストールを検出した場合、当該インストールに関する
履歴情報を上記記憶手段に格納する書き込み制御手段が
設けられていることを特徴としている。
【0014】上記構成によれば、制御用表示装置の書き
込み制御手段は、制御プログラムまたは設定値のインス
トールを検出し、記憶手段に履歴情報を書き込むので、
制御用表示装置の使用者がその都度履歴の保存を指示し
なくても、履歴情報を格納できる。したがって、上位装
置や制御装置を変更することなく、しかも、制御用表示
装置の使用者に負担をかけずに、各インストールに関す
る履歴情報を記憶手段に格納できる。この結果、各イン
ストールの履歴情報を制御用表示装置の記憶手段に格納
可能な制御システムを容易に実現できる。
【0015】また、請求項3の発明に係る制御用表示装
置は、請求項1または2記載の発明の構成において、上
記履歴情報には、インストールされた制御プログラム自
体または設定値自体を示す情報が含まれており、予め定
める事象が発生した場合に、上記記憶手段から各制御プ
ログラムまたは各設定値のいずれかを読み出し、上記制
御装置にインストールする復帰手段を備えていることを
特徴としている。
【0016】上記構成では、例えば、制御用表示装置の
ユーザが指示した場合や、制御装置が正常に応答しない
場合など、予め定める事象が発生すると、制御用表示装
置の復帰手段は、例えば、最後にインストールした制御
プログラムまたは設定値や、これまでにインストールし
た制御プログラムまたは設定値のうち、正常に動作した
実績があるもの、あるいは、ユーザに選択された制御プ
ログラムまたは設定値など、記憶手段に格納された各制
御プログラムまたは各設定値のうちのいずれかを読み出
して、上記制御装置にインストールする。これにより、
制御プログラムまたは設定値を作成した上位装置が、現
在、制御用表示装置に接続されていない場合であって
も、何ら支障なく、正常な制御プログラムまたは設定値
を制御装置にインストールして、制御装置を正常な状態
に復帰させることができる。この結果、制御システムの
動作停止期間を短縮できる。
【0017】なお、制御システムの異常が、例えば、制
御装置のハードウェアの破損に起因しており、異常の発
生後、制御装置を交換した場合など、制御プログラムま
たは設定値に不具合がない場合には、最後の制御プログ
ラムまたは設定値をインストールすることが望ましく、
制御プログラムまたは設定値が誤っている場合には、こ
れまでにインストールした各制御プログラムまたは各設
定値のうち、例えば、所定の期間中正常に動作していた
ものなど、正常動作が確認された制御プログラムまたは
設定値をインストールすることが望ましい。したがっ
て、制御用表示装置は、所定の期間、制御プログラムま
たは設定値の更新がなく、制御装置の交換を検出した場
合など、制御プログラムまたは設定値に不具合がないと
判断される場合、最後の制御プログラムまたは設定値を
インストールしてもよい。また、制御用表示装置は、所
定の期間以内に制御プログラムまたは設定値が更新され
ていることを検出した場合など、制御プログラムまたは
設定値に不具合があると判断される場合、記憶手段か
ら、正常動作が確認された制御プログラムまたは設定値
を読み出して、制御装置にインストールしてもよい。さ
らに、いずれとも判断できない場合や、制御用表示装置
自体が判断するよりも慎重な判断が望まれる場合には、
制御用表示装置は、記憶手段に格納されている制御プロ
グラムまたは設定値をユーザに提示して、ユーザから指
示された制御プログラムまたは設定値をインストールし
てもよい。
【0018】また、請求項4の発明に係る制御用表示装
置は、請求項1、2または3記載の発明の構成におい
て、予め定める事象が発生した場合に、上記制御装置が
制御するデバイスの状態を表示する表示手段へ、上記記
憶手段に格納された履歴情報を表示させる表示指示手段
を備えていることを特徴としている。
【0019】上記構成において、例えば、ユーザからの
指示を受け付けた場合や制御装置の異常を検出した場合
など、予め定める事象が発生すると、制御用表示装置の
表示指示手段は、自らの表示手段へ履歴情報を表示させ
る。ここで、表示手段は、制御用表示装置の本来の動
作、すなわち、制御装置が制御するデバイスの状態を表
示する動作に用いられる手段であって、制御用表示装置
には、必ず設けられている。したがって、制御装置に異
常が発生した場合、例えば、外部の表示装置など、他の
装置を新たに接続することなく、履歴情報を表示でき
る。この結果、新たな装置を接続する場合よりも少ない
手間で履歴情報を表示でき、異常の原因を特定し、対処
法を検討できる。これにより、制御システムの動作停止
期間を短縮できる。
【0020】なお、制御用表示装置は、多くの場合、例
えば、タッチパネルなど、ユーザが上記デバイスの状態
制御を指示するための操作手段を備えているので、上記
復帰手段がインストールする制御プログラムまたは設定
値の指定や、履歴情報の表示指示が、ユーザからの入力
に応じて実施される場合でも、新たな操作手段を設ける
ことなく、ユーザからの入力を受け付けることができ
る。
【0021】ところで、上記記憶手段は、上記履歴情報
の格納領域として、例えば、ハードディスクや内蔵のF
EPROM(Flash Erasable and Programmable ROM )
など、制御用表示装置に固定された記録媒体を備えてい
てもよいが、リムーバブルな記録媒体を備えている方が
望ましい。具体的には、請求項5の発明に係る制御用表
示装置は、請求項1、2、3または4記載の制御用表示
装置において、上記記憶手段は、上記履歴情報の格納領
域として、リムーバブルな記録媒体を備えていることを
特徴としている。
【0022】当該構成によれば、履歴情報がリムーバブ
ルな記録媒体に格納されているので、制御用表示装置に
接続された制御装置への制御プログラムまたは設定値の
インストール履歴が格納された記録媒体を、当該制御用
表示装置から取り外し、他の制御用表示装置に装着でき
る。
【0023】この結果、例えば、ある制御装置に接続さ
れた制御用表示装置のハードウェアが損傷して、制御用
表示装置を交換した場合であっても、記録媒体の差し替
えだけで、履歴情報を引き継ぐことができる。また、接
続される制御装置が互いに異なる場合であっても、デバ
イスの制御動作が同じ制御装置など、同じ制御プログラ
ムまたは設定値のインストールが必要な制御装置に接続
された制御用表示装置同士であれば、記録媒体を差し替
え、当該記録媒体の履歴情報に基づいて、他方の制御プ
ログラムまたは設定値を更新することで、それぞれに接
続された制御装置の制御プログラムまたは設定値を容易
に同じ状態に更新できる。特に、履歴情報に制御プログ
ラム自体または設定値自体を示す情報が格納されていれ
ば、当該制御プログラムまたは設定値をインストールす
るだけで、それぞれに接続された制御装置へ同一内容の
制御プログラムまたは設定値をインストールできる。
【0024】これらの結果、制御用表示装置を交換する
際の手間や、複数の制御装置へ互いに同一の制御プログ
ラムまたは設定値をインストールする際の手間を削減で
きる。したがって、制御プログラムまたは設定値の更新
に要する時間、すなわち、動作停止時間の短い制御シス
テムを実現できる。
【0025】ところで、上記制御用表示装置は、ハード
ウェアのみで実現してもよいが、コンピュータがプログ
ラムを実行することで実現してもよい。具体的には、請
求項6の発明に係る記録媒体は、請求項1記載の制御用
表示装置として、上記コンピュータを動作させるための
プログラムが記録されている。
【0026】当該プログラムが記録媒体から読み取られ
て実行されると、上記コンピュータは、請求項1記載の
制御用表示装置として動作する。したがって、制御装置
の動作に異常が発生した場合、制御プログラムまたは設
定値のインストール履歴を少ない手間で確実に把握で
き、より早期に、異常の原因を特定して対処法を検討で
きる。この結果、動作停止期間の短い制御システムを実
現できる。
【0027】
【発明の実施の形態】〔第1の実施形態〕本発明の一実
施形態について図1ないし図4に基づいて説明すると以
下の通りである。本実施形態に係る制御システム1は、
図1に示すように、例えば、ベルトコンベアー式の自動
組付機などのデバイス(制御対象)2a…を有するター
ゲットシステム2を制御するシステムであって、予め格
納された制御プログラムに基づいて、上記各デバイス2
aを制御するPLC(制御装置)3と、シリアルケーブ
ル4を介してPLC3に接続されると共に、制御システ
ム1のHMIとして、多くの場合、ターゲットシステム
2の近傍にて、ターゲットシステム2のオペレータによ
り操作されるプログラマブル表示器(制御用表示装置)
5と、例えば、イーサネット(登録商標)などからな
り、各プログラマブル表示器5を接続するローカルエリ
アネットワーク(LAN)6と、当該LAN6に接続さ
れ、多くの場合、プログラマブル表示器5よりもターゲ
ットシステム2から離れた場所にて、例えば、制御プロ
グラムの作成(修正)処理などを行い、制御システム1
全体を管理する制御用ホストコンピュータ7とを備えて
いる。
【0028】上記プログラマブル表示器5は、処理指示
語(タグ)を組み合わせて決定される画面データに基づ
いて、デバイス2aの状態を画面表示する際の動作や、
画面への操作に応じてデバイス2aの状態を制御する際
の動作を特定するものであって、シリアルケーブル4に
接続されるシリアル・インターフェース(第1ポート)
21と、当該シリアルケーブル4を介してPLC3と通
信するPLC側通信処理部22と、LAN6に接続され
るLANインターフェース(第2ポート)23と、当該
LAN6を介して制御用ホストコンピュータ7や他のプ
ログラマブル表示器5と通信するネットワーク側通信処
理部24とを備えている。なお、上記各両通信処理部2
2・24が特許請求の範囲に記載の伝送手段に対応す
る。
【0029】さらに、プログラマブル表示器5には、上
記画面データを格納する画面データメモリ25と、当該
画面データに基づいて、自機器に接続されたPLC3を
介して、あるいは、他のプログラマブル表示器5、およ
び、それに接続されたPLC3を介して、表示画面に状
態を表示する各デバイス2aの状態を取得し、各デバイ
ス2aの状態を表示すると共に、図示しないタッチパネ
ルなどの入力手段への操作に応じて、デバイス2aへデ
バイスの状態制御を指示するHMI処理部(表示手段)
26とが設けられている。
【0030】ここで、PLC3が通信する際の通信プロ
トコルは、PLC3がシーケンサから発達してきた経緯
もあって、製造会社毎、あるいは、同一会社であっても
製品毎など、PLC3の機種毎に異なっていることが多
い。したがって、例えば、各PLC3と制御用ホストコ
ンピュータ7とを相互に接続してネットワークを構築し
ようとすると、制御システム1内のPLC3の機種を揃
える必要があり、大規模な制御システム1を構築するこ
とが難しい。
【0031】これに対して、本実施形態に係る制御シス
テム1において、上述の各部材3〜7からなるローカル
制御システム11は、各PLC3にそれぞれ接続される
プログラマブル表示器5と制御用ホストコンピュータ7
とをLAN6で接続すると共に、LAN6での通信プロ
トコルとして、PLC3に固有の通信プロトコル(専用
プロトコル)とは独立して定めた共通のプロトコルを採
用している。さらに、各プログラマブル表示器5には、
プロトコル変換部27が設けられており、当該プロトコ
ル変換部27は、例えば、命令コードの変換や引数の変
換あるいは伝送時の制御コードの変換などのプロトコル
変換を行って、制御用ホストコンピュータ7や他のプロ
グラマブル表示器5と、自機器に接続されたPLC3と
の通信を中継する。
【0032】当該構成では、プログラマブル表示器5や
制御用ホストコンピュータ7など、LAN6上の機器
は、他のプログラマブル表示器5に接続されているPL
C3の機種に拘らず、LAN6を介して共通のプロトコ
ルで通信できる。この結果、ローカル制御システム11
内に、互いに異なる機種のPLC3を混在させやすくな
る。
【0033】また、上記構成では、PLC3が相互に接
続される場合とは異なり、ローカル制御システム11に
必須の構成であり、しかも、HMIととして動作するた
めPLC3に比べて演算能力に余力のあるプログラマブ
ル表示器5が通信の大半を処理するので、例えば、画面
データのダウンロードのように、制御用ホストコンピュ
ータ7とプログラマブル表示器5とが通信する際の通信
路から、PLC3を除外できる。したがって、PLC3
の負担を軽減でき、ローカル制御システム11全体に必
要な演算能力を削減できる。なお、プログラマブル表示
器5は、ユーザの操作を待ち受けている間、演算能力に
余力があるので、プロトコル変換のために演算能力を向
上させることなく、プロトコル変換できる。
【0034】また、本実施形態では、上記制御用ホスト
コンピュータ7がゲートウェイとしての機能も備えてお
り、ローカル制御システム11外の端末装置12は、例
えば、インターネットや公衆電話回線などの広域通信網
13を介して、LAN6内の機器にアクセスできる。こ
れにより、ローカル制御システム11から離れた端末装
置12からでも、例えば、制御プログラムの作成や修正
など、制御用ホストコンピュータ7と同様の処理を行う
ことができる。
【0035】したがって、制御用ホストコンピュータ7
や端末装置12のように制御プログラムを作成(修正)
可能な装置(以下では、プログラムエディタ装置Eと称
する)や人物を、ローカル制御システム11外に配する
ことができ、ローカル制御システム11内に、制御プロ
グラムを作成(修正)可能な人物を常時配する場合より
も人件費を削減できるにも拘らず、制御プログラムの更
新時毎に、これらの人物をローカル制御システム11に
派遣するよりも早く制御プログラムを更新できる。
【0036】当該制御システム1では、例えば、制御プ
ログラムやPLC3自体に不具合が発生した場合など、
制御プログラムのインストールが必要になると、PLC
3のオペレータ、すなわち、プログラマブル表示器5の
オペレータは、プログラムエディタ装置Eの使用者に連
絡を取り、プログラムエディタ装置Eから、PLC3に
制御プログラムをインストールしてもらう。この場合、
制御プログラムは、プログラムエディタ装置Eから、L
AN6に伝送され、さらに、プログラマブル表示器5お
よびシリアルケーブル4を介して、PLC3へダウンロ
ードされる。また、例えば、プログラムエディタ装置E
にて、PLC3の制御プログラムを参照する場合は、当
該制御プログラムは、シリアルケーブル4、プログラマ
ブル表示器5およびLAN6を介して、プログラムエデ
ィタ装置Eに伝送される。
【0037】本実施形態に係るプログラマブル表示器5
は、プログラムエディタ装置Eとしての端末装置12が
広域通信網13を介して接続される場合のように、プロ
グラムエディタ装置E(または、その使用者)の全て
に、PLC3(または、プログラマブル表示器5のオペ
レータ)が常時アクセスできるとは限らないシステム
で、特に好適な装置であって、LAN6とシリアルケー
ブル4との間に制御プログラムが伝送されているか否か
を監視して、PLC3の制御プログラムメモリ3aへの
アクセスを検出すると共に、アクセスに関する情報(履
歴データ)を履歴データメモリ31に格納するアクセス
管理部32を備えている。なお、履歴データメモリ31
が特許請求の範囲に記載の記憶手段に対応し、アクセス
管理部32が、書き込み制御手段、復帰手段および表示
指示手段に対応する。
【0038】ここで、上記アクセス管理部32が制御プ
ログラムの伝送の有無を判別する方法は、例えば、PL
C3に制御プログラムの読み書き用の命令が特別に用意
されている場合は、PLC側通信処理部22による当該
命令の送受を監視することで、制御プログラムの伝送を
検出できる。また、PLC3にて、命令が特定されてい
なくても、制御プログラムの格納エリアが特定されてい
る場合は、PLC側通信処理部22による当該エリアへ
のアクセスを監視することで、制御プログラムの伝送を
検出できる。同様に、LAN6上での共通プロトコル
に、制御プログラムの読み書き用の命令が特別に用意さ
れている場合は、ネットワーク側通信処理部24による
当該命令の送受を監視して検出してもよい。また、例え
ば、LAN6を伝送されるデータ列に、用途を示す識別
子が付されており、ネットワーク側通信処理部24が、
デバイス2aの状態に関するデータ伝送と、制御プログ
ラムの伝送とを区別している場合には、ネットワーク側
通信処理部24からの制御プログラム伝送通知に基づい
て検出してもよい。いずれの場合であっても、アクセス
管理部32は、両インターフェース21・23間を制御
プログラムが伝送されているか否かに基づいて、PLC
3の制御プログラムメモリ3aへのアクセスを検出でき
る。
【0039】また、本実施形態に係るアクセス管理部3
2は、上記履歴データとして、制御プログラム自体、ア
クセス日時、制御プログラムを更新した人物、および、
アクセス時に使用されたIDコードとを履歴データメモ
リ31に格納する。上記アクセス日時は、制御プログラ
ムと共に伝送されていれば、プログラマブル表示器5
は、伝送されるデータ列からアクセス日時を抽出しても
よいし、プログラマブル表示器5に設けられたタイマ
(図示せず)から現在の日時を読み出すなどして、プロ
グラマブル表示器5が自発的に判定してもよい。
【0040】また、更新者は、制御プログラムと共に、
更新者が伝送されていれば、その更新者を抽出してもよ
いし、例えば、プログラムエディタ装置Eと通信して、
プログラムエディタ装置Eのユーザに問い合わせるなど
して、更新者を取得してもよい。
【0041】さらに、IDコードは、例えば、ゲートウ
ェイとして動作する制御用ホストコンピュータ7など、
当該人物(または、その人物が使用したプログラムエデ
ィタ装置E)からのアクセスを認証した装置と通信し
て、認証時に使用したIDコードを取得してもよいし、
例えば、プログラムエディタ装置E自体と通信して、プ
ログラムエディタ装置Eを操作する際の認証に使用され
たIDコードを取得してもよい。なお、プログラマブル
表示器5が、アクセス時に認証するのであれば、認証時
のIDコードを履歴データメモリ31に格納すればよ
い。
【0042】ここで、履歴データのうち、制御プログラ
ム自体のデータ量は、例えば、差分を取るなどして圧縮
して格納したとしても、他のデータに比べて極めて大き
い。したがって、上記アクセス管理部32は、制御プロ
グラム自体を格納する際、例えば、2〜3個など、個数
で制限したり、総量(サイズ)で制限するなどして、制
限を越えた場合、例えば、最も古い制御プログラムな
ど、優先度の低い制御プログラムから順に消去していく
方が望ましい。一方、他のデータは、例えば、1アクセ
スあたり、数十バイト程度で十分なので、無制限に記憶
する。なお、仮に制限する場合でも、例えば、100個
など、制御プログラム自体の個数制限よりも大きな値で
制限する方が望ましい。これにより、履歴データメモリ
31に必要な記憶容量を余り増大させることなく、履歴
データとして蓄積されるアクセス日時や更新者あるいは
IDコードなどの個数を増やすことができる。
【0043】また、上記アクセス管理部32は、例え
ば、デバイス2aからの情報などによって、PLC3の
動作に異常が検出された場合、あるいは、HMI処理部
26が予め定められたオペレータからの操作を受け付け
た場合など、予め定められた事象が発生した場合に、上
記HMI処理部26へ指示して、例えば、リスト表示な
ど、履歴データメモリ31に格納された履歴データの一
覧を表示させることができる。
【0044】さらに、アクセス管理部32は、HMI処
理部26が履歴データの選択操作を受け付けた場合に、
当該履歴データに含まれる制御プログラムを、PLC3
の制御プログラムメモリ3aへインストールするよう
に、PLC側通信処理部22へ指示できる。
【0045】上記構成では、図2に示すステップ1(以
下では、S1のように略称する)において、例えば、L
AN6に接続された制御用ホストコンピュータ7や、ロ
ーカル制御システム11に広域通信網13を介して接続
される端末装置12など、制御プログラムを作成(修
正)可能なプログラムエディタ装置Eが制御プログラム
を作成(修正)すると、S2において、当該プログラム
エディタ装置Eは、制御プログラムをPLC3へ向けて
送信する。
【0046】ここで、本実施形態に係る制御システム1
では、プログラムエディタ装置EからPLC3への通信
路にプログラマブル表示器5が配されている。したがっ
て、当該PLC3に接続されたプログラマブル表示器5
によって、上記制御プログラムが受信される(S3)。
例えば、プログラムエディタ装置Eが端末装置12の場
合、制御プログラムは、広域通信網13、制御用ホスト
コンピュータ7およびLAN6を介してプログラマブル
表示器5に到達する。また、プログラムエディタ装置E
が制御用ホストコンピュータ7の場合、制御プログラム
は、LAN6を介してプログラマブル表示器5に到達す
る。
【0047】さらに、プログラマブル表示器5におい
て、PLC3の制御プログラムへのアクセスを監視する
アクセス管理部32は、上記S3において、プログラマ
ブル表示器5が制御プログラムを受け取ると、S4にお
いて、当該制御プログラムに関する履歴データを作成
し、履歴データメモリ31に格納する。これにより、履
歴データメモリ31には、履歴データとして、制御プロ
グラム自体と、アクセス日時と、制御プログラムの更新
者と、アクセス時のIDコードとを格納する。
【0048】また、プログラマブル表示器5のPLC側
通信処理部22は、S5において、シリアル・インター
フェース21を制御して、PLC3に制御プログラムを
送信する。一方、PLC3は、S6プログラマブル表示
器5から受信した制御プログラムを制御プログラムメモ
リ3aに格納する。これにより、PLC3の制御プログ
ラムは、更新され、PLC3は、新たな制御プログラム
に基づいて、デバイス2aの制御を開始できる。なお、
PLC3は、例えば、一度、PLC3によるデバイス2
aの制御を中断して、制御プログラムを変更してもよ
い。また、PLC3は、所定の時間間隔(スキャンタイ
ム)毎に制御プログラムの実行を繰り返しているので、
制御プログラムの終了後、再び制御プログラムの実行が
開始されるまでに更新してもよい。この場合は、制御シ
ステム1を停止させることなく、制御プログラムを更新
できる。
【0049】上述の各工程S1〜S6は、いずれのプロ
グラムエディタ装置Eで制御プログラムを作成する場合
でも同様に行われ、いずれのプログラムエディタ装置E
で作成された場合でも、あるPLC3の制御プログラム
の履歴データは、当該PLC3に接続されたプログラマ
ブル表示器5に蓄積される。
【0050】なお、例えば、プログラムエディタ装置E
から要求されるなどして、PLC3の制御プログラムが
プログラムエディタ装置Eにアップロードされる場合
は、上記S1〜S6とは逆に、制御プログラムがPLC
3からプログラマブル表示器5およびLAN6を介し
て、制御用ホストコンピュータ7や端末装置12などの
プログラムエディタ装置Eにアップロードされる。この
場合も、制御プログラムの伝送路となるプログラマブル
表示器5は、制御プログラムのアップロードを検出し、
当該アップロードに関する履歴データを履歴データメモ
リ31に格納する。
【0051】上記構成では、HMIとして動作するため
にPLC3がデバイス2aを制御している間中、PLC
3に常時接続され、しかも、制御プログラムの伝送路に
配されたプログラマブル表示器5が、制御プログラムの
伝送を検出し、制御プログラムのアクセスに関する履歴
データを履歴データメモリ31に格納する。したがっ
て、プログラムエディタ装置Eやプログラマブル表示器
5のユーザがアクセス毎に履歴の保存を特に指示せず
に、履歴データを蓄積できる。この結果、ユーザの操作
数を増加させず、すなわち、ユーザに意識させることな
く、履歴データを保存できる。
【0052】また、上記接続および配置のプログラマブ
ル表示器5が履歴データを保存するので、あるPLC3
の制御プログラムメモリ3aへアクセス可能なプログラ
ムエディタ装置Eが複数ある場合であっても、全てのア
クセスについて、当該PLC3の制御プログラムの履歴
データが、当該PLC3に接続されたプログラマブル表
示器5に蓄積される。
【0053】ここで、PLC3自体が損傷した場合に
は、制御システム1を正常な状態に復帰させるために
は、PLC3を交換した後、新しいPLC3に、古いP
LC3の制御プログラムと同じ制御プログラムをインス
トールする必要がある。
【0054】また、これまでの制御プログラムαの不具
合を解消するために新たにインストールした制御プログ
ラムβが致命的な誤りを持っていた場合、PLC3は、
デバイス2aを正常に制御できなくなるので、早急に正
しい制御プログラムγの作成(修正)が必要となるが、
制御プログラムγの完成までには、ある程度の時間がか
かる。一方、制御システムでは、一般に動作停止が業績
の悪化に直結する。したがって、これまでの制御プログ
ラムαの不具合が致命的でなければ、PLC3へ古い制
御プログラムαを直ちにインストールし直し、制御プロ
グラムγが完成するまでの間、PLC3は、古い制御プ
ログラムαでデバイス2aを制御することが望まれる。
【0055】この場合、本実施形態では、例えば、プロ
グラマブル表示器5のオペレータがHMI処理部26を
操作するなどして、PLC3の制御プログラムの復旧が
必要であることを指示すると、図3に示すS11におい
て、プログラマブル表示器5のアクセス管理部32は、
HMI処理部26へ指示して、履歴データメモリ31に
格納された履歴データの一覧をプログラマブル表示器5
の画面に表示させる。
【0056】例えば、図4に示すように、履歴データの
一覧には、プログラマブル表示器5に接続されたPLC
3について、制御プログラムメモリ3aへのアクセス毎
に、更新日時、更新者およびアクセス時のIDコードが
表示されている。また、履歴データ中に制御プログラム
自体が含まれているか否か(履歴データメモリ31に制
御プログラムが記憶されているか否か)も表示されてい
る。なお、アクセスの解析時には、アップロードも表示
することが望ましいが、PLC3を復旧する場合には、
ダウンロードに関する履歴データのみを表示する方が望
ましいので、図4では、アクセス日時が更新日時として
表示されている。
【0057】一方、S12において、例えば、上記オペ
レータがHMI処理部26を操作するなどして、履歴デ
ータが選択され、PLC3の制御プログラムの更新履歴
のうち、どの段階に復旧させるかが指示されると、S1
3において、プログラマブル表示器5のアクセス管理部
32は、選択された履歴データ中の制御プログラムを履
歴データメモリ31から読み出すと共に、PLC側通信
処理部22へ指示して、当該履歴データの作成時に制御
プログラムが伝送された場合と同じように、制御プログ
ラムをPLC3へ送信させる。一方、PLC3は、S1
4において、プログラマブル表示器5から制御プログラ
ムを受け取ると、当該制御プログラムを制御プログラム
メモリ3aに格納する。この結果、PLC3は、制御プ
ログラムの更新履歴のうち、選択された段階の制御プロ
グラムに基づいて、デバイス2aの制御を開始できる。
【0058】ここで、上記S11ないしS14の処理
は、図2に示すS1〜S6の処理とは異なり、現場施
設、すなわち、PLC3およびプログラマブル表示器5
で行われる。したがって、本実施形態に係る制御システ
ム1のように、ローカル制御システム11内の制御用ホ
ストコンピュータ7だけではなく、広域通信網13を介
して接続される端末装置12もPLC3のプログラムエ
ディタ装置Eとして動作可能で、PLC3の制御プログ
ラムを更新したプログラムエディタ装置E全てにアクセ
スできるとは限らないシステムにおいて、制御プログラ
ムの作成元であるプログラムエディタ装置EがPLC3
と通信できない状態であっても、何ら支障なく、制御プ
ログラムを復旧できる。この結果、PLC3に制御プロ
グラムをダウンロードした可能性のあるプログラムエデ
ィタ装置Eの中から、復旧すべき制御プログラムの作成
元を特定し、当該作成元へアクセスして、制御プログラ
ムをダウンロードする場合と比較すると、制御システム
1の動作停止時間を大幅に短縮でき、早期に正常な制御
動作を再開できる。
【0059】また、履歴データは、上述したように、P
LC3がデバイス2aを制御する期間中、当該PLC3
に必ず接続され、しかも、いずれのプログラムエディタ
装置Eから制御プログラムをダウンロードする場合であ
っても伝送路となるプログラマブル表示器5に格納され
ている。したがって、プログラムエディタ装置Eが個々
に管理する場合と異なり、プログラムエディタ装置Eの
数、および、各プログラムエディタ装置Eへアクセスで
きるか否かに拘らず、PLC3の制御プログラムの更新
履歴を管理できる。
【0060】ここで、PLC3に履歴データメモリ31
およびアクセス管理部32を設けた場合と比較すると、
本実施形態において、両部材31・32が設けられたプ
ログラマブル表示器5は、PLC3と常時接続されては
いるが別体の装置であり、プログラマブル表示器5の演
算手段(CPUなど)は、PLC3とは別に設けられて
いる。したがって、PLC3のハードウェアが損傷した
場合、あるいは、誤った制御プログラムによって、PL
C3の演算手段が暴走した場合であっても、プログラマ
ブル表示器5は、正常に動作できる。この結果、両部材
31・32をPLC3に設けた場合と異なり、PLC3
に異常が発生した場合であっても、履歴データを正常に
保持し続けることができ、何ら支障なく、PLC3の制
御プログラムを復旧できる。
【0061】さらに、プログラマブル表示器5は、HM
Iとして動作するために、履歴データの一覧を提示して
オペレータに選択を促すことができる表示部や選択結果
を受け付ける入力部(いずれも図示せず)を予め備えて
いる。したがって、PLC3に上記両部材31・32を
設ける場合と異なり、表示部や入力部を新たに設けるこ
となく、履歴データを提示し、選択結果を受け付けるこ
とができる。
【0062】なお、本実施形態では、履歴データメモリ
31に履歴データとして保存するデータのうち、制御プ
ログラム自体を蓄積する個数よりも、更新日時や更新者
およびIDコードなど、他のデータを蓄積する個数の方
が大きく設定されている。したがって、復旧したい制御
プログラムが余りに古く、履歴データメモリ31に制御
プログラム自体が記憶されていない場合であっても、プ
ログラマブル表示器5のオペレータは、上記他のデータ
に基づいて、制御プログラムを作成した人物やプログラ
ムエディタ装置Eへアクセスして、制御プログラムを再
送してもらうように依頼できる。
【0063】また、上記他のデータは、制御プログラム
自体に比べて、数多く蓄積されているので、プログラマ
ブル表示器5のオペレータは、これらのデータを参照し
て、制御プログラムのアクセス履歴を解析できる。した
がって、例えば、あるIDコードで不正な制御プログラ
ムのインストールが行われている場合など、不正アクセ
スされた場合、例えば、ローカル制御システム11の管
理者へ通知して、当該IDコードを削除したり、プログ
ラマブル表示器5自体が拒否したりして、当該IDコー
ドからの制御プログラムのインストールを阻止できる。
【0064】ところで、本実施形態では、上記履歴デー
タメモリ31として、例えば、コンパクトフラッシュ
(登録商標)、スマートメディア(商標)あるいはMemo
ry Stick(商標)などの挿抜可能な(リムーバブルな)
記録媒体が採用されており、他のプログラマブル表示器
5が履歴データを格納した記録媒体を挿入することで、
当該プログラマブル表示器5と履歴データを共有でき
る。
【0065】これにより、例えば、あるPLC3に接続
されたプログラマブル表示器5を交換する場合、新たな
プログラマブル表示器5に古いプログラマブル表示器5
の記録媒体を挿入することで、上記PLC3の履歴デー
タを引き継ぐことができる。また、PLC3が異なる場
合であっても、制御対象となるデバイス2aの制御手順
が同じで、同じように制御プログラムを更新する必要が
あるPLC3に接続されたプログラマブル表示器5同士
で、記録媒体を交換することができる。したがって、こ
れらのプログラマブル表示器5間で、同じ履歴データを
参照でき、これらのPLC3間で同じように制御プログ
ラムを更新する際の手間を削減できる。
【0066】ここで、図1に示す制御システム1のよう
に、ローカル制御システム11から離れた端末装置12
で制御プログラムを作成(修正)する場合に好適な構成
について、簡単に説明する。すなわち、上記端末装置1
2は、広域通信網13を介してローカル制御システム1
1と通信する通信処理部41と、制御プログラム作成プ
ログラム(プログラムエディタ)のインストールによっ
て実現される機能ブロックとしてのプログラムエディタ
部42と、上記プログラムエディタ部42がシリアルポ
ートで出力可能な形式で制御プログラムを出力した場
合、シリアルポートの代わりに受け取ると共に、制御プ
ログラム自体と送信先のPLC3とを示す指示データを
送信するように上記通信処理部41へ指示するシリアル
ポート・エミュレータ43とを備えている。
【0067】一方、制御用ホストコンピュータ7は、上
記指示データを受け取ると、送信先のPLC3を接続し
たプログラマブル表示器5に転送する。なお、その際、
制御用ホストコンピュータ7は、上記データ列に識別子
を付加するなどして、プログラマブル表示器5へ、上記
形式の制御プログラムであることを通知してもよい。
【0068】さらに、プログラマブル表示器5のネット
ワーク側通信処理部24は、上記識別子を参照するなど
して、制御用ホストコンピュータ7から受け取ったデー
タ列が、上記形式の制御プログラムであると判断する
と、PLC側通信処理部22へ指示して、シリアル・イ
ンターフェース21から当該データ列を出力させる。一
方、PLC3は、当該データ列を受け取ると、当該デー
タ列が示す制御プログラムを制御プログラムメモリ3a
に格納し、当該制御プログラムに基づいてデバイス2a
の制御を開始する。
【0069】ここで、PLC3は、シーケンサから発達
してきた経緯があるだけではなく、ハードウェア構成お
よびソフトウェア構成が、制御対象となる個々のデバイ
ス2aの制御に特化されている。したがって、制御プロ
グラムに互換性のないPLC3が数多く存在しており、
それぞれの制御プログラムを作成(修正)するために、
各機種用のプログラムエディタが作られている。
【0070】一方、従来は、PLC3にシリアルケーブ
ル4を介して、当該機種に対応したプログラムエディタ
がインストールされたコンピュータを接続し、制御プロ
グラムをPLC3にダウンロードしていたので、上記各
機種用のプログラムエディタの中には、シリアルポート
にしか制御プログラムを出力できないものも残ってい
る。
【0071】ところが、図1に示す構成では、上記端末
装置12のシリアルポート・エミュレータ43が、シリ
アルポートの代わりに、プログラムエディタ部42から
のデータ列を受け取り、広域通信網13やLAN6を介
して、プログラマブル表示器5に伝送すると共に、プロ
グラマブル表示器5のPLC側通信処理部22が、端末
装置12に設けられたシリアルポートの代わりに、制御
プログラムを出力する。したがって、プログラムエディ
タ部42がシリアルポートにしか制御プログラムを出力
できない場合であっても、端末装置12は、何ら支障な
く、広域通信網13、制御用ホストコンピュータ7、L
AN6およびプログラマブル表示器5を介して、PLC
3に制御プログラムをインストールできる。
【0072】〔第2の実施形態〕ところで、第1の実施
形態では、プログラムエディタ装置E(または、その使
用者)の全てに、PLC3(または、プログラマブル表
示器5のオペレータ)が常時アクセスできるとは限ら
ず、しかも、制御プログラムがプログラマブル表示器5
を介してインストールされるシステムの一例として、プ
ログラムエディタ装置Eとして動作可能な各端末装置1
2が、広域通信網13を介して、ローカル制御システム
11に接続される場合について説明した。
【0073】一方、本実施形態に係る制御システム51
は、図5に示すように、図1と同様のターゲットシステ
ム2およびPLC3と、PLC3にシリアルケーブル4
を介して接続されるプログラマブル表示器55とを備え
ている。上記プログラマブル表示器55は、2つのシリ
アル・インターフェース61・62と、上記PLC3が
接続されるシリアル・インターフェース61を制御し
て、PLC3と通信するPLC側通信処理部63と、図
1に示す画面データメモリ25およびHMI処理部26
と同様の画面データメモリ64およびHMI処理部(表
示手段)65とを備えている。
【0074】また、当該プログラマブル表示器55に
は、ホスト側通信処理部66が設けられており、制御プ
ログラムの更新時に、シリアルケーブル8を介して、プ
ログラムエディタ装置Eが接続されると、上記シリアル
・インターフェース62を制御して、プログラムエディ
タ装置Eと通信できる。さらに、本実施形態に係るプロ
グラマブル表示器55には、図1に示すプログラマブル
表示器55と同様に、履歴データメモリ31およびアク
セス管理部32を備えている。なお、上記両シリアル・
インターフェース61・62が特許請求の範囲に記載の
第1および第2ポートにそれぞれ対応し、両通信処理部
63・66が伝送手段に対応する。
【0075】上記構成では、プログラムエディタ装置E
が接続されている場合、PLC側通信処理部63および
ホスト側通信処理部66は、所定の時間間隔で切り換え
たり、プログラムエディタ装置EやPLC3との通信の
有無に応じて切り換えるなどして、プログラマブル表示
器55自体(厳密にはHMI処理部56)およびプログ
ラムエディタ装置Eのうち、PLC3の通信相手を切り
換える。なお、例えば、画面データのダウンロードの場
合には、ホスト側通信処理部66が画面データメモリ6
4に画像データを書き込む。
【0076】ここで、制御プログラムの更新時には、プ
ログラムエディタ装置EからPLC3へ制御プログラム
を伝送した後、通常の制御動作時と同様に、プログラマ
ブル表示器55とPLC3とを通信させ、例えば、プロ
グラマブル表示器55の表示やPLC3が所定の応答を
返すか否かなどによって、制御プログラムが正しく動作
しているか否かを確認している。さらに、不具合があれ
ば、プログラムエディタ装置Eにて、制御プログラムを
修正し、再度、制御プログラムをPLC3にダウンロー
ドする必要がある。したがって、制御プログラムのイン
ストール時には、PLC3とプログラムエディタ装置E
とを接続し、確認時には、PLC3とプログラマブル表
示器55とを接続するように、PLC3の結線を変更し
て、PLC3の通信相手を変更しようとすると、不具合
の修正が繰り返される度に結線を変更する必要があるの
で、非常に手間がかかってしまう。
【0077】ところが、本実施形態に係るプログラマブ
ル表示器55は、2つのシリアル・インターフェース6
1・62を備え、PLC3の通信相手を切り換えること
ができる。したがって、不具合の修正が繰り返されて
も、結線を変更する必要がなく、制御プログラムを更新
する際の手間を削減できる。
【0078】なお、制御プログラムの更新が終了し、P
LC3の正常動作が確認されると、プログラマブル表示
器55からプログラムエディタ装置Eが切り離される。
このように、本実施形態に係る制御システム51では、
必要な場合にのみ、プログラマブル表示器55にプログ
ラムエディタ装置Eが接続されるので、LAN6を構築
することなく、複数のプログラマブル表示器55間で、
プログラムエディタ装置Eを共用できる。また、不要時
には、プログラムエディタ装置Eが切り離されるので、
ターゲットシステム2近傍のように、装置の設置場所が
限られている場合でも、何ら支障なく、PLC3の制御
プログラムを更新できる。
【0079】ここで、上記制御システム51であって
も、図1に示す制御システム1と同様に、制御プログラ
ムがプログラマブル表示器55を介してインストールさ
れると共に、プログラムエディタ装置E(または、その
使用者)の全てに、PLC3(または、プログラマブル
表示器55のオペレータ)が常時アクセスできるとは限
らない。したがって、図1と同様に、プログラマブル表
示器55が履歴データメモリ31およびアクセス管理部
32を備えることで、PLC3に不具合が発生した場合
に、現場の機器(プログラマブル表示器55およびPL
C3)だけで、制御プログラムを復旧でき、制御システ
ム51の動作停止時間を短縮できる。
【0080】なお、上記第1および第2の実施形態で
は、HMI処理部26への操作に応じて、履歴データの
一覧が提示され、復旧すべき履歴データが選択される場
合について説明したが、これに限るものではない。例え
ば、PLC3との通信によって、プログラマブル表示器
5(55)が、PLC3が正常に動作しているか否かを
判断し、異常発生時に、プログラマブル表示器5(5
5)が自発的に履歴データの一覧を提示してもよい。
【0081】また、例えば、制御プログラムを更新して
から異常が発生するまでの期間が長く、しかも、PLC
3が交換された場合は、制御プログラムの異常ではな
く、PLC3自体の損傷が原因であり、最新の制御プロ
グラムのインストールが必要と推定される。また、例え
ば、制御プログラムを更新してから異常が発生するまで
の期間が短い場合には、制御プログラムの異常が原因で
あり、最新よりも1つ前の制御プログラムなど、ある程
度の期間、正常に動作したことが確認された制御プログ
ラムのインストールが必要と推定される。したがって、
アクセス管理部32が、交換の有無や制御プログラムを
更新してからの期間が所定の値を超えているか否かなど
に基づいて、予め定められた手順で、PLC3へインス
トールする制御プログラムを選択してもよい。ただし、
誤った制御プログラムのインストールは、事故や故障を
招くので、本実施形態のように、オペレータがインスト
ールの最終指示を行う方が望ましい。
【0082】さらに、本実施形態では、PLC3が、外
部からインストール可能な制御プログラムに基づいて、
デバイスを制御する場合について説明したが、PLC3
に予め格納されたプログラムが、外部からインストール
されるパラメータなどの設定値に基づいて、デバイスを
制御してもよい。この場合、アクセス管理部32は、制
御プログラムのインストールを検出し、履歴データを格
納する代わりに、設定値のインストールを検出し、設定
値のインストールに関する履歴データを格納すればよ
い。また、PLC3が、制御プログラムおよび設定値の
双方に基づいて、デバイスを制御する場合は、制御プロ
グラムまたは設定値のいずれかのインストールを検出
し、インストールの履歴データを格納すればよい。いず
れの場合であっても、PLC3がデバイスを制御する際
に参照する制御プログラムまたは設定値の少なくとも一
方について、インストールの履歴データが格納されてい
れば、同様の効果が得られる。
【0083】なお、上記各部材21〜27、31および
32、41〜43並びに61〜66は、CPUなどの演
算手段が、ROMやRAMなどの記憶手段に格納された
プログラムを実行し、タッチパネルや液晶表示装置など
の入出力手段、あるいは、インターフェース回路などの
通信回路を制御することによって実現される機能ブロッ
クである。したがって、これらの手段を有するコンピュ
ータが、上記プログラムを記録した記録媒体(例えば、
CD−ROMなど)を読み取り、当該プログラムを実行
するだけで、本実施形態に係るプログラマブル表示器5
(55)や端末装置12を実現できる。なお、例えば、
シリアルケーブル4・8やLAN6、広域通信網13、
あるいは、他の通信路を介してプログラムをダウンロー
ドするためのプログラムが、上記コンピュータに予めイ
ンストールされていれば、当該通信路を介して、上記コ
ンピュータへ上記プログラムを配付することもできる。
【0084】
【発明の効果】請求項1の発明に係る制御用表示装置
は、以上のように、第2ポートから入力された制御プロ
グラムまたは設定値を、第1ポートを介して上記制御装
置へインストールする伝送手段と、上記制御プログラム
または設定値のインストールに関連する履歴情報を格納
する記憶手段とを備えている構成である。また、請求項
6の発明に係る記録媒体は、コンピュータを上記制御用
表示装置として動作させるプログラムが記録された構成
であり、当該プログラムを実行すると、コンピュータ
は、請求項1記載の制御用表示装置として動作する。
【0085】上記構成では、制御装置に常時接続され、
しかも、制御プログラムまたは設定値の通信路にあたる
制御用表示装置が、制御プログラムまたは設定値のイン
ストール履歴を蓄積する。したがって、制御プログラム
または設定値が複数の上位装置にて生成(修正)された
場合や、各上位装置が制御装置に常時接続されていない
場合であっても、制御装置の動作に異常が発生したとき
に、制御プログラムまたは設定値のインストール履歴を
少ない手間で確実に把握できる。この結果、より早期
に、異常の原因を特定し、対処法を検討でき、制御装置
および制御用表示装置を含む制御システムにおいて、動
作停止期間を短縮できるという効果を奏する。
【0086】請求項2の発明に係る制御用表示装置は、
以上のように、請求項1記載の発明の構成において、上
記第1ポートを介する制御プログラムまたは設定値のイ
ンストールを検出した場合、当該インストールに関する
履歴情報を上記記憶手段に格納する書き込み制御手段が
設けられている構成である。
【0087】上記構成によれば、制御用表示装置の書き
込み制御手段が制御プログラムまたは設定値のインスト
ールを検出し、記憶手段に履歴情報を書き込む。したが
って、上位装置や制御装置を変更することなく、しか
も、制御用表示装置の使用者に負担をかけずに、各イン
ストールに関する履歴情報を記憶手段に格納できる。こ
の結果、各インストールの履歴情報を制御用表示装置の
記憶手段に格納可能な制御システムを容易に実現できる
という効果を奏する。
【0088】請求項3の発明に係る制御用表示装置は、
以上のように、請求項1または2記載の発明の構成にお
いて、上記履歴情報には、インストールされた制御プロ
グラム自体または設定値自体を示す情報が含まれてお
り、予め定める事象が発生した場合に、上記記憶手段か
ら各制御プログラムまたは各設定値のいずれかを読み出
し、上記制御装置にインストールする復帰手段を備えて
いる構成である。
【0089】上記構成では、制御用表示装置の復帰手段
が記憶手段に格納された各制御プログラムまたは各設定
値のうちのいずれかを読み出して、上記制御装置にイン
ストールする。これにより、制御プログラムまたは設定
値を作成した上位装置が、現在、制御用表示装置に接続
されていない場合であっても、何ら支障なく、正常な制
御プログラムまたは設定値を制御装置にインストールし
て、制御装置を正常な状態に復帰させることができる。
この結果、制御システムの動作停止期間を短縮できると
いう効果を奏する。
【0090】請求項4の発明に係る制御用表示装置は、
以上のように、請求項1、2または3記載の発明の構成
において、予め定める事象が発生した場合に、上記制御
装置が制御するデバイスの状態を表示する表示手段へ、
上記記憶手段に格納された履歴情報を表示させる表示指
示手段を備えている構成である。
【0091】上記構成において、制御用表示装置の表示
指示手段は、本来の動作のために必ず設けられている表
示手段へ履歴情報を表示させる。したがって、他の装置
を新たに接続することなく、履歴情報を表示できる。こ
の結果、新たな装置を接続する場合よりも少ない手間で
履歴情報を表示でき、異常の原因を特定し、対処法を検
討できる。これにより、制御システムの動作停止期間を
短縮できるという効果を奏する。
【0092】請求項5の発明に係る制御用表示装置は、
以上のように、請求項1、2、3または4記載の制御用
表示装置において、上記記憶手段は、上記履歴情報の格
納領域として、リムーバブルな記録媒体を備えている構
成である。
【0093】当該構成では、記録媒体を挿抜できるの
で、制御用表示装置を交換する際の手間や、複数の制御
装置へ互いに同一の制御プログラムまたは設定値をイン
ストールする際の手間を削減できる。したがって、制御
プログラムまたは設定値の更新に要する時間、すなわ
ち、動作停止時間の短い制御システムを実現できるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、制御シ
ステムの要部構成を示すブロック図である。
【図2】上記制御システムにおいて、制御プログラム更
新時の動作を示すフローチャートである。
【図3】上記制御システムにおいて、制御プログラム復
旧時の動作を示すフローチャートである。
【図4】上記制御システムのプログラマブル表示器にお
いて表示される履歴データの一例を示す説明図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示すものであり、制御
システムの要部構成を示すブロック図である。
【図6】従来技術を示すものであり、制御システムの要
部構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
3 プログラマブル・ロジック・コントローラ(制御
装置) 5・55 プログラマブル表示器(制御用表示装置) 21・61 シリアル・インターフェース(第1ポー
ト) 23 LANインターフェース(第2ポート) 22・63 PLC側通信処理部(伝送手段) 24 ネットワーク側通信処理部(伝送手段) 26・65 HMI処理部(表示手段) 31 履歴データメモリ(記憶手段) 32 アクセス管理部(書き込み制御手段;復帰
手段;表示指示手段) 62 シリアル・インターフェース(第2ポー
ト) 66 ホスト側通信処理部(伝送手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B076 AA01 CA02 5H220 AA04 BB07 BB10 BB12 BB13 CC09 CX06 FF05 HH01 JJ12 JJ24 JJ28 JJ53 5H223 AA05 CC03 DD03 EE04 EE06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め格納される制御プログラムまたは設定
    値に基づいてデバイスの状態を制御する制御装置に接続
    可能な第1ポートと、当該制御装置用の制御プログラム
    または設定値を入力可能な第2ポートと、当該第2ポー
    トから入力された制御プログラムまたは設定値を、上記
    第1ポートを介して上記制御装置へインストールする伝
    送手段とを有する制御用表示装置において、 上記制御プログラムまたは設定値のインストールに関連
    する履歴情報を格納する記憶手段を備えていることを特
    徴とする制御用表示装置。
  2. 【請求項2】上記第1ポートを介する制御プログラムま
    たは設定値のインストールを検出した場合、当該インス
    トールに関する履歴情報を上記記憶手段に格納する書き
    込み制御手段が設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の制御用表示装置。
  3. 【請求項3】上記履歴情報には、インストールされた制
    御プログラム自体または設定値自体を示す情報が含まれ
    ており、 予め定める事象が発生した場合に、上記記憶手段から各
    制御プログラムまたは各設定値のいずれかを読み出し、
    上記制御装置にインストールする復帰手段を備えている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の制御用表示装
    置。
  4. 【請求項4】予め定める事象が発生した場合に、上記制
    御装置が制御するデバイスの状態を表示する表示手段
    へ、上記記憶手段に格納された履歴情報を表示させる表
    示指示手段を備えていることを特徴とする請求項1、2
    または3記載の制御用表示装置。
  5. 【請求項5】上記記憶手段は、上記履歴情報の格納領域
    として、リムーバブルな記録媒体を備えていることを特
    徴とする請求項1、2、3または4記載の制御用表示装
    置。
  6. 【請求項6】予め格納される制御プログラムまたは設定
    値に基づいてデバイスの状態を制御する制御装置に接続
    可能な第1ポートと、当該制御装置用の制御プログラム
    または設定値を入力可能な第2ポートとを有するコンピ
    ュータを、制御用表示装置として動作させるプログラム
    が記録された記録媒体であって、 当該第2ポートから入力された制御プログラムまたは設
    定値を、上記第1ポートを介して上記制御装置へインス
    トールする伝送手段、並びに、 上記制御プログラムまたは設定値のインストールに関連
    する履歴情報を格納する記憶手段として、上記コンピュ
    ータを動作させるプログラムが記録された記録媒体。
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